JP2022169425A - 記録材処理装置および画像形成システム - Google Patents

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拓巳 上兼
Takumi Kamikane
光宏 中村
Mitsuhiro Nakamura
匡史 松本
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隆幸 内山
Takayuki Uchiyama
智子 物江
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Abstract

【課題】歯に連動する連動部分の案内を行う案内部が設けられてない場合に比べ、記録材束に対する綴じ処理の安定化を図る。【解決手段】第2綴じ歯72の案内を行う案内部90が設けられている。案内部90は、下方支持部材700に設けられている。また、この案内部90は、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yに沿って配置されている。また、棒状部材640が設けられており、案内部90は、この棒状部材640の案内を行って、第2綴じ歯72の案内を行う。棒状部材640は、連動部分の移動方向である上下方向に沿って延びている。【選択図】図5

Description

本発明は、記録材処理装置および画像形成システムに関する。
特許文献1には、第1の歯型と噛合する位置に移動した第2の歯型を、第2の支持手段に対して固定する固定手段を備えたシート処理装置が開示されている。
特許文献2には、可動圧着部材に一端が回転可能に連結された第一リンク部材と、装置本体に固定された固定部材に一端が回転可能に連結された第二リンク部材とを有する用紙綴じ装置が開示されている。
特開2015-229262号公報 特開2014-148398号公報
記録材束に対する綴じ処理では、例えば、歯をこの記録材束へ進出させてこの記録材束に対してこの歯を押し当て、記録材束の綴じ処理が行われることがある。
ここで、歯が記録材束に向かって移動する際にこの歯の挙動が不安定であると、綴じの確実性が低下するなどの不具合が生じやすい。
本発明の目的は、歯に連動する連動部分の案内を行う案内部が設けられてない場合に比べ、記録材束に対する綴じ処理の安定化を図ることにある。
請求項1に記載の発明は、記録材束の綴じ処理に用いられる第1の歯と、前記第1の歯に向かって移動し、当該第1の歯との間に位置する前記記録材束を押圧する第2の歯と、前記第2の歯に連動する連動部分の案内を行う案内部と、前記連動部分に設けられ、前記案内部により案内される被案内部と、を備え、前記案内部および前記被案内部のうちの一方が、穴により構成され、他方が、前記連動部分の移動方向に沿って延び当該穴の内面に接触する棒状部により構成された記録材処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記穴は、前記連動部分の前記移動方向に沿って延びる請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第2の歯が前記第1の歯に向かって移動するに従い、前記案内部と前記被案内部との接触面積が増加する請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記案内部および前記被案内部の各々は、複数設けられている請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記連動部分に設けられた前記被案内部は、前記棒状部であり、前記案内部は、前記棒状部の外面を案内する前記穴である請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記連動部分に設けられた前記被案内部として、第1被案内部および第2被案内部の少なくとも2つの被案内部が設けられ、前記第2の歯は、前記第1被案内部よりも前記第2被案内部側に位置し、当該第2被案内部よりも当該第1被案内部側に位置する請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記連動部分の荷重受け部に対して荷重が加えられることで、前記第2の歯が前記第1の歯に向かって移動し、前記連動部分に設けられた前記被案内部として、第1被案内部および第2被案内部の少なくとも2つの被案内部が設けられ、前記荷重受け部は、前記第1被案内部よりも前記第2被案内部側に位置し、当該第2被案内部よりも当該第1被案内部側に位置する請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、および、前記荷重受け部を投影した場合に、当該第1被案内部と当該第2被案内部との間に当該荷重受け部が位置する請求項7に記載の記録材処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記連動部分に設けられた前記被案内部として、第1被案内部および第2被案内部の少なくとも2つの被案内部が設けられ、前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、および、当該第2の歯を投影した場合に、当該第1被案内部と当該第2被案内部との間から外れた箇所に当該第2の歯が位置する請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項10に記載の発明は、前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、および、当該第2の歯を投影した場合に、当該第2の歯は、当該第1被案内部よりも当該第2被案内部側に位置し、当該第2被案内部よりも当該第1被案内部側に位置する請求項9に記載の記録材処理装置である。
請求項11に記載の発明は、前記連動部分の荷重受け部に対して荷重が加えられることで、前記第2の歯が前記第1の歯に向かって移動し、前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、当該第2の歯、および、前記荷重受け部を投影した場合に、当該荷重受け部が、当該第2の歯よりも、当該第1被案内部、当該第2被案内部が設けられている側に位置する請求項10に記載の記録材処理装置である。
請求項12に記載の発明は、前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、当該第2の歯、および、前記荷重受け部を投影した場合に、当該荷重受け部が、当該第1被案内部と当該第2被案内部との間に位置する請求項11に記載の記録材処理装置である。
請求項13に記載の発明は、前記連動部分に設けられた前記被案内部として、第1被案内部および第2被案内部の少なくとも2つの被案内部が設けられ、前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、および、当該第2の歯を投影した場合に、当該第1被案内部と当該第2被案内部との間に当該第2の歯が位置する請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項14に記載の発明は、前記連動部分に接続され、前記第2の歯を移動させるための荷重を当該連動部分に加える接続部材がさらに設けられ、前記第2の歯の長手方向に沿い当該第2の歯の一端と他端とを結ぶ線分に対する垂直二等分線上に、前記接続部材が位置し、前記垂直二等分線上における、前記第2の歯と前記接続部材との離間距離が、前記記録材束を構成する記録材の角部における余白の大きさ以下となっている請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項15に記載の発明は、前記第1の歯および前記第2の歯では、凸部が一方向に並んで配置され、前記連動部分の荷重受け部に対して荷重が加えられることで、前記第2の歯が前記第1の歯に向かって移動し、前記凸部の並び方向である前記一方向と交差する方向である交差方向における前記荷重受け部の設置箇所と、当該交差方向における前記第1の歯、前記第2の歯の設置箇所とが異なっている請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項16に記載の発明は、前記穴の前記内面のうちの、前記交差方向を向く部分の少なくとも一部には、曲率を有し当該穴の軸心から離れる方向に向かって膨らむ面が設けられている請求項15に記載の記録材処理装置である。
請求項17に記載の発明は、前記棒状部の外面のうちの、前記交差方向を向く部分の少なくとも一部であって、前記膨らむ面に対向する部分には、曲率を有し当該棒状部の軸心から離れる方向に向かって膨らむ面が設けられている請求項16に記載の記録材処理装置である。
請求項18に記載の発明は、前記第1の歯および前記第2の歯では、凸部が一方向に並んで配置され、前記穴の前記内面と前記棒状部の外面との間には、間隙が設けられ、前記記録材処理装置にて綴じ処理を行うことが可能な、最大枚数の記録材束の厚さよりも、前記一方向における前記間隙の大きさの方が小さい請求項1に記載の記録材処理装置である。
請求項19に記載の発明は、記録材への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置により画像が形成された複数枚の記録材によりなる記録材束に対する綴じ処理を行う記録材処理装置とを備え、当該記録材処理装置が請求項1乃至18の何れかに記載の記録材処理装置により構成された画像形成システムである。
請求項1の発明によれば、歯に連動する連動部分の案内を行う案内部が設けられてない場合に比べ、記録材束に対する綴じ処理の安定化を図ることができる。
請求項2の発明によれば、連動部分の移動方向に穴が延びていない場合に比べ、連動部分をより安定的に移動させることができる。
請求項3の発明によれば、第2の歯が第1の歯に向かって移動するに従い、被案内部のうちの案内部により案内される部分の領域を増やすことができる。
請求項4の発明によれば、案内部および被案内部の各々の設置数が単数である場合に比べ、連動部分の位置ずれを低減できる。
請求項5の発明によれば、連動部分に設けられた棒状部と、この棒状部が入る穴とを用いて、連動部分の案内を行うことができる。
請求項6の発明によれば、第1被案内部を挟み第2被案内部が設けられている側とは反対側に第2の歯が設けられている場合や、第2被案内部を挟み第1被案内部が設けられている側とは反対側に第2の歯が設けられている場合に比べ、第2の歯をより安定的に移動させることができる。
請求項7の発明によれば、第1被案内部を挟み第2被案内部が設けられている側とは反対側に荷重受け部が設けられている場合や、第2被案内部を挟み第1被案内部が設けられている側とは反対側に荷重受け部が設けられている場合に比べ、第2の歯をより安定的に移動させることができる。
請求項8の発明によれば、第1被案内部と第2被案内部との間から外れた箇所に荷重受け部が位置する場合に比べ、第2の歯をより安定的に移動させることができる。
請求項9の発明によれば、第1被案内部と第2被案内部との間に第2の歯が位置する場合に比べ、綴じの対象となる記録材束と、第1被案内部、第2被案内部とが干渉することを生じにくくすることができる。
請求項10の発明によれば、第1被案内部を挟み第2被案内部が設けられている側とは反対側に第2の歯が設けられている場合や、第2被案内部を挟み第1被案内部が設けられている側とは反対側に第2の歯が設けられている場合に比べ、第2の歯をより安定的に移動させることができる。
請求項11の発明によれば、第2の歯を挟み、第1被案内部、第2被案内部が設けられている側とは反対側に荷重受け部が設けられている場合に比べ、第2の歯の変位を低減できる。
請求項12の発明によれば、第1被案内部と第2被案内部との間から外れた箇所に荷重受け部が位置する場合に比べ、第2の歯の変位を低減できる。
請求項13の発明によれば、第1被案内部と第2被案内部との間から外れた箇所に第2の歯が位置する場合に比べ、第2の歯の変位を低減できる。
請求項14の発明によれば、第2の歯と接続部材との離間距離が、記録材束を構成する記録材の角部における余白の大きさよりも大きい場合に比べ、記録材処理装置の小型化を図れる。
請求項15の発明によれば、交差方向における荷重受け部の設置箇所と交差方向における第1の歯、第2の歯の設置箇所とが揃っている場合に比べ、穴の内面と棒状部の外面との間における接触圧を高めることができる。
請求項16の発明によれば、穴の軸心から離れる方向に向かって膨らむ面が設けられておらず平面が設けられている場合に比べ、第1の歯および第2の歯に設けられた凸部の並び方向における第2の歯の移動を規制することができる。
請求項17の発明によれば、棒状部の軸心から離れる方向に向かって膨らむ面が設けられておらず平面が設けられている場合に比べ、第1の歯および第2の歯に設けられた凸部の並び方向における第2の歯の移動を規制することができる。
請求項18の発明によれば、記録材束の綴じ処理の途中でこの記録材束の破断が生じて第2の歯が大きく移動し第1の歯に近づくような状況が生じた場合に、この第2の歯の移動を規制することができる。
請求項19の発明によれば、歯に連動する連動部分の案内を行う案内部が設けられてない場合に比べ、記録材束に対する綴じ処理の安定化を図ることができる。
画像形成システムの全体構成を示した図である。 第1後処理装置の構成を説明する図である。 用紙集積部を上方から見た場合の図である。 図3の矢印IVで示す方向から第2綴じ処理装置を見た場合の図である。 図4の矢印V方向から第2綴じ処理装置を見た場合の図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例を示した図である。 図4のVII―VII線における第2綴じ処理装置の断面図である。 図5のVIII-VIII線における第2綴じ処理装置の断面を示した図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例を示した図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例であって、図5の矢印Xで示す方向から連動部等を見た場合の図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例を示した図である。 ねじ部材の縦断面図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例を示した斜視図である。 (A)、(B)は、第2綴じ処理装置に設けられた上方支持部材の斜視図である。 下方支持部材の斜視図である。 下方から第2綴じ処理装置を見た場合の斜視図であって、大径ギアを外した状態の第2綴じ処理装置の状態を示した図である。 図14の矢印XVIIで示す方向から、貫通孔、および、この貫通孔に入れられた棒状部材を見た場合の図である。 図17のXVIII-XVIII線における断面図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例を示した図である。 (A)、(B)は、上方から第2綴じ処理装置等を見た場合の図である。 第2綴じ処理装置の他の構成例を示した図である。 棒状部材の設置箇所における第2綴じ処理装置の縦断面図であって、第1綴じ歯と第2綴じ歯とにより用紙束が押圧されている状態における縦断面図である。 図22のXXIII-XXIII線における第2綴じ処理装置の断面図である。 第1綴じ歯の一部、第2綴じ歯の一部を正面から見た場合の図である。 第2綴じ処理装置の断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、画像形成システム1の全体構成を示した図である。
図1に示す画像形成システム1は、記録材の一例としての用紙Pに対して画像を形成する画像形成装置2と、画像形成装置2によって画像が形成された用紙Pに対して予め定められた処理を施す用紙処理装置3とを備える。
ここで、画像形成装置2は、電子写真方式やインクジェット方式を用いて、用紙Pへの画像の形成を行う。
記録材処理装置の一例としての用紙処理装置3には、画像形成装置2から出力された用紙Pを下流側に搬送する搬送装置10、搬送装置10により搬送される用紙Pに対して厚紙や窓空き用紙P等の合紙を供給する合紙供給装置20が設けられている。
また、用紙処理装置3には、搬送装置10から搬送された用紙Pに対して内三折り(C折り)や外三折り(Z折り)等の折り処理を施す折り装置30が設けられている。
また、用紙処理装置3には、折り装置30の下流側に設けられ、用紙Pに穴あけや端綴じ、中綴じ等を行う第1後処理装置40が設けられている。
付言すると、折り装置30の下流側は、画像形成装置2により画像が形成された複数枚の用紙Pによりなる用紙束(記録材束の一例)に対する処理を行ったり、一枚の用紙P毎に用紙Pに対する処理を行ったりする第1後処理装置40が設けられている。
また、用紙処理装置3には、第1後処理装置40の下流側に設けられ、中折りや中綴じされた用紙束に対する処理をさらに行う第2後処理装置590が設けられている。
また、用紙処理装置3には、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)により構成され、用紙処理装置3の全体を制御する制御部100が設けられている。
第1後処理装置40には、用紙Pに穴あけ(パンチ)を施す穿孔ユニット41、用紙束の端を綴じる端綴じステープラユニット42が設けられている。
また、端綴じステープラユニット42を経た用紙Pが積載される第1積載部43、第1後処理装置40での処理が行われない用紙Pまたは穴あけだけが施された用紙Pが積載される第2積載部45が設けられている。
さらに、第1後処理装置40には、用紙束を中折り/中綴じをして見開き状の冊子を作製する中綴じユニット44が設けられている。
図2は、第1後処理装置40の構成を説明する図である。
第1後処理装置40には、折り装置30から搬送されてきた用紙Pを受け入れる受け入れ口49が設けられている。
受け入れ口49の直後には、穿孔ユニット41が設けられている。穿孔ユニット41は、第1後処理装置40へ搬送されてきた用紙Pに対して、2穴や4穴等の穴あけ(パンチ)を施す。
また、この受け入れ口49から端綴じステープラユニット42にかけて設けられ、受け入れ口49にて受け入れられた用紙Pの端綴じステープラユニット42への搬送に用いられる第1用紙搬送経路R11が設けられている。
さらに、第1分岐部B1にて、第1用紙搬送経路R11から分岐し、第2積載部45への用紙Pの搬送に用いられる第2用紙搬送経路R12が設けられている。
また、第2分岐部B2にて、第1用紙搬送経路R11から分岐し、中綴じユニット44への用紙Pの搬送に用いられる第3用紙搬送経路R13が設けられている。
また、用紙Pの搬送先を、第1用紙搬送経路R11~第3用紙搬送経路R13の何れかに切り替える(設定する)切り替えゲート70が設けられている。
端綴じステープラユニット42には、用紙Pを必要枚数だけ集積させて用紙束を生成する用紙集積部60が設けられている。
用紙集積部60には、水平方向に対して傾斜して配置され、搬送されてきた用紙Pを下方から支持する支持板67が設けられている。本実施形態では、この支持板67の上に、用紙束が生成される。
さらに、端綴じステープラユニット42には、用紙集積部60にて生成された用紙束の端部に対して綴じ(端綴じ)を実行する綴じ処理装置50が設けられている。
なお、本実施形態では、後述するように、ステープル針を用いて綴じ処理を行う第1綴じ処理装置51と、ステープル針を用いないで綴じ処理を行う第2綴じ処理装置52の2つの綴じ処理装置50が設けられている。
また、端綴じステープラユニット42には、回転駆動を行い、用紙集積部60にて生成された用紙束を第1積載部43へ送り出す搬送ロール61が設けられている。
さらに、搬送ロール61から退避した位置、および、搬送ロール61に圧接する位置へ移動可能な可動ロール62が設けられている。
ここで、端綴じステープラユニット42による処理が行われる際には、まず、受け入れ口49にて、搬送されてきた用紙Pが受け入れられる。
その後、この用紙Pは、第1用紙搬送経路R11に沿って搬送され、端綴じステープラユニット42に達する。
そして、この用紙Pは、支持板67の上方まで搬送された後に支持板67に落下する。また、この用紙Pは、支持板67によって下方から支持されるとともに、支持板67に付与された傾斜および回転部材63によって、支持板67の上をスライド移動する。
その後、この用紙Pは、支持板67の端部に取り付けられたエンドガイド64に突き当たる。付言すると、本実施形態では、支持板67の端部に対し、図中上方に向かって延びるエンドガイド64が設けられており、支持板67上を移動した用紙Pは、このエンドガイド64に突き当たる。
これにより、本実施形態では、用紙Pの移動が停止される。以後、用紙Pが上流側から搬送されてくる度にこの動作が行われ、支持板67上には、用紙Pが揃えられた用紙束が生成される。
なお、本実施形態では、用紙束の幅方向における位置を揃える用紙幅位置揃え部材65がさらに設けられている。
本実施形態では、支持板67上に用紙Pが供給される度に、用紙Pの幅方向における端部(側部)が用紙幅位置揃え部材65により押圧され、用紙P(用紙束)の幅方向における位置も揃えられる。
予め定められた枚数の用紙Pが支持板67上に積載されると、第1綴じ処理装置51や第2綴じ処理装置52によって、用紙束の端部に対する綴じが実行される。
なお、第1綴じ処理装置51は、金属製のステープル(U字状針)を用紙束に打ち込んで、綴じを実行する。また、第2綴じ処理装置52は、用紙束を2つの綴じ歯で挟んでこの用紙束を構成する用紙同士を圧着させ、綴じを実行する。
その後、本実施形態では、可動ロール62が搬送ロール61に向かって進出し、可動ロール62および搬送ロール61により用紙束が挟まれる。その後、搬送ロール61が回転駆動を行い、用紙束が第1積載部43へ搬送される。
なお、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52は、図中紙面の奥側および手前側に向かって移動可能に設けられており、本実施形態では、複数の箇所にて、用紙Pに対する綴じ処理を行えるようになっている。
図3(用紙集積部60を上方から見た場合の図)を参照し、さらに説明すると、本実施形態では、上記のとおり、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52が設けられている。
第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52は、第1後処理装置40の奥行き方向における位置が互いに異なるように配置されている。
本実施形態では、用紙P(用紙束)の搬送方向と直交する方向である、第1後処理装置40の奥行き方向に沿って、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52が移動する。
付言すると、本実施形態では、1つの共通の経路に沿って、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52が移動する。
本実施形態では、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52が移動可能となっており、用紙束の複数の箇所に対して綴じ処理を行える。
ここで、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、例えば、第1後処理装置40の奥行き方向において互いに異なる箇所に位置する2点(図3の(A)位置と(B)位置)にて停止するとともに、この2点において綴じ処理(2点端綴じ処理)を行う。
また、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、例えば、用紙束の一方の端(用紙束の一方の角部)(図3の(D)位置)にて停止するとともに、この停止位置で綴じ処理(1点端綴じ)を行う。
また、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、例えば、用紙束の他方の端(用紙束の他方の角部)(図3の(C)位置)にて停止するとともに、この停止位置で綴じ処理(1点端綴じ)を行う。
ここで、本実施形態では、(A)位置と(B)位置との間では、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、直線的な移動を行うが、(A)位置と(C)位置との間、および、(B)位置と(D)位置との間では、第1綴じ処理装置51、第2綴じ処理装置52の各々は、例えば45°の回転を伴いながら移動を行う。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、エンドガイド64が複数設けられている。
これらのエンドガイド64は、第1後処理装置40の奥行き方向(用紙Pの搬送方向と直交する方向)において、互いに異なる箇所に配置されている。
また、エンドガイド64の各々は、図3に示すように、規制部641および対向片642を有する。
規制部641は、支持板67に対して直交する関係で配置され、本実施形態では、この規制部641に用紙Pの端部が突き当たって用紙Pの移動が規制される。
対向片642は、規制部641に接続されるとともに支持板67に対向するように配置されている。
本実施形態では、支持板67上に用紙Pが載ると、対向片642と支持板67との間にこの用紙Pの端部が入り込む。さらに、この用紙Pの端部が規制部641に突き当たる。これにより、用紙Pの揃えが行われる。
なお、図3の(A)位置にて綴じ処理が行われるときには、図3にて図中中央(上下方向における中央)に位置する対向片642と、図中下方に位置する対向片642との間に形成された間隙を通じて綴じ処理が行われる。
また、図3の(B)位置にて綴じ処理が行われるときには、図3にて図中上方に位置する対向片642と図中中央に位置する対向片642との間に形成された間隙を通じて綴じ処理が行われる。
図4は、図3の矢印IVで示す方向から、第2綴じ処理装置52を見た場合の図である。図5は、図4の矢印V方向から第2綴じ処理装置52を見た場合の図である。付言すると、図5は、第2綴じ処理装置52を正面から見た場合の図である。
なお、図4において、矢印4Aで示す方向を、以下、第2綴じ処理装置52の幅方向と称し、矢印4Bで示す方向を、第2綴じ処理装置52の奥行き方向と称する。また、矢印4Cで示す方向を、第2綴じ処理装置52の高さ方向と称する。
また、本明細書では、図中矢印4Rで示す方向をリア方向やリア側と称し、図中矢印4Fで示す方向をフロント方向やフロント側と称する。
図4に示すように、第2綴じ処理装置52には、記録材束の一例である用紙束T(図5参照)の綴じ処理に用いられる第1綴じ歯71が設けられている。また、この第1綴じ歯71の上方には、第2綴じ歯72が設けられている。
第1の歯の一例としての第1綴じ歯71、および、第2の歯の一例としての第2綴じ歯72の各々には、凹凸部が設けられている。
第1綴じ歯71のうちの第2綴じ歯72側に位置する面、および、第2綴じ歯72のうちの第1綴じ歯71側に位置する面には、図中矢印4Xで示す方向に凸部と凹部とが交互に並んだ凹凸部が設けられている。
言い換えると、第1綴じ歯71のうちの第2綴じ歯72側に位置する面、および、第2綴じ歯72のうちの第1綴じ歯71側に位置する面には、凸部と凹部とが、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の長手方向に交互に並んだ凹凸部が設けられている。
第1綴じ歯71および第2綴じ歯72による綴じ処理が行われる際、本実施形態では、第2綴じ歯72が、第1綴じ歯71に向けて進出する。
より具体的には、本実施形態では、綴じ処理が行われる際には、第2綴じ歯72が、図中矢印4Yで示す直線状の経路(以下、「直線状経路4Y」と称する)に沿って下降し、第1綴じ歯71に向かって移動する。
そして、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間に位置する用紙束Tが、この第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とにより挟まれ押圧される。
このとき、本実施形態では、第1綴じ歯71に設けられた凸部と第2綴じ歯72に設けられた凹部とが互いに対向する。また、このとき、第1綴じ歯71に設けられた凹部と第2綴じ歯72に設けられた凸部とが互いに対向する。
また、一方の綴じ歯に設けられた凹部に、他方の綴じ歯に設けられた凸部が入り込む。
これにより、用紙束Tを構成する用紙P同士が圧着され、用紙Pの綴じ処理が行われる。その後、本実施形態では、第2綴じ歯72が、上方へ移動し第1綴じ歯71から退避する。
なお、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72の各々にて、凸部と凹部とが交互に並ぶ場合を一例に説明したが、凸部および凹部は、他の並び方で配置してもよい。
また、例えば、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とにより用紙束Tが押圧された際に、この用紙束Tの一部を切断して短冊状の片を形成するとともに、この用紙束Tに貫通孔を形成し、この貫通孔にこの短冊状の片を通して綴じ処理を行うようにしてもよい。
第1綴じ歯71、第2綴じ歯72による綴じ処理の方式は、特に限定されるものではない。
図4に示すように、第2綴じ処理装置52には、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる移動手段の一例としての移動機構500が設けられている。
移動機構500は、図中上下方向に沿って延びる棒状のねじ部材510を備え、このねじ部材510を周方向に回転させて、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
ねじ部材510は、金属製である。また、ねじ部材510は、ストレート状に形成されている。
また、ねじ部材510の外周面には、螺旋状の凸部、溝部が形成されている。言い換えると、ねじ部材510の外周面には、ねじ部材510の軸方向に予め定められた一定の間隔で凸部、溝部が並んだ雄ねじが設けられている。ねじ部材510の軸方向において、凸部と溝部とは交互に配置されている。
また、本実施形態のねじ部材510は、JIS規格に準拠したねじとなっている。
また、ねじ部材510の種類は、特に限定されないが、例えば、台形ねじが用いられる。また、ねじ部材510は、ねじ単独で設けるのに限らず、他の機能をもった部材と一体化させてもよい。
また、ねじ部材510は、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yに沿って配置されている。
また、本実施形態では、ねじ部材510として、多条ねじを用いている。より具体的には、本実施形態では、ねじ部材510として、二条ねじを用いている。
本実施形態において、「多条ねじ」とは、1ピッチの間に2条以上の螺旋があるねじを指す。
また、本実施形態では、第2綴じ歯72に連動して移動する連動部分600が設けられている。さらに、この連動部分600に対してねじ部材510が噛み合っている。言い換えると、連動部分600に対してねじ部材510が接続されている。
より具体的には、この連動部分600には、雌ねじ部610が設けられており、連動部分600のうちのこの雌ねじ部610が設けられている部分に対して、雄ねじであるねじ部材510が噛み合っている。
移動機構500は、雌ねじ部610に噛み合うねじ部材510を周方向に回転させて、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
より具体的には、本実施形態では、後述する駆動モータMを正転させると、ねじ部材510が周方向且つ一方向に回転する。
これにより、連動部分600および第2綴じ歯72が下降し、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71へ移動する。これにより綴じ処理が行われる。
本実施形態では、ねじ部材510が周方向に回転すると、ねじ部材510の軸方向に沿って、連動部分600および第2綴じ歯72が移動する。
また、本実施形態では、綴じ処理が終了すると、駆動モータMが逆転し、ねじ部材510が逆方向に回転する。
これにより、連動部分600および第2綴じ歯72が上昇する。第2綴じ歯72が上昇すると、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71から退避する。
移動機構500には、ねじ部材510の他に、図5に示すように、駆動源の一例としての駆動モータMが設けられている。
また、本実施形態では、この駆動モータMの下方に、駆動モータMの出力軸に接続され、この出力軸と同軸上に配置されたピニオンギア(不図示)が設けられている。また、このピニオンギアに噛み合い回転する回転ギア(不図示)が設けられている。
さらに、本実施形態では、図4に示すように、この回転ギアに噛み合い、この回転ギアから駆動力を受ける大径ギア520が設けられている。
回転体の一例としての大径ギア520は、ねじ部材510と同軸上に配置されている。
また、本実施形態では、この大径ギア520に対して、ねじ部材510の下端部が固定されている。さらに、本実施形態では、ねじ部材510の外径よりも大径ギア520の外径の方が大きい。
本実施形態では、駆動モータMによって大径ギア520が回転し、これに伴い、ねじ部材510が周方向に回転する。
本実施形態では、大径ギア520が、ねじ部材510へ伝達される駆動力を受ける。そして、この大径ギア520からねじ部材510へ、駆動力が伝達される。
これにより、ねじ部材510が、軸心を中心に回転する。ねじ部材510が軸心を中心に回転すると、第1綴じ歯71に対して第2綴じ歯72が進退する。
第2綴じ歯72を移動させる機構は、特に限定されず、その他に、例えば、カム機構やジャッキ機構が挙げられる。ここで、本実施形態のようにねじ部材510を用いると、第2綴じ処理装置52の小型化を図れる。
カム機構やジャッキ機構を用いる場合には、例えば、図4の符号4Zで示す箇所に(第2綴じ処理装置52の上方に)、カム機構やジャッキ機構を設ける態様が考えられる。
この態様では、カム機構やジャッキ機構で、連動部分600を上方から押圧して第2綴じ歯72を移動させる。
ところで、この場合は、第2綴じ処理装置52の大型化を抑制しつつ、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との離間量を大きくすることが難しくなる。
本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との間が、用紙束Tを受け入れる受け入れ部となるが、カム機構やジャッキ機構を用いる場合、第2綴じ処理装置52の大型化を抑制しつつ、この受け入れ部を大きくすることが難しい。
カム機構やジャッキ機構を用いる場合、このカム機構やジャッキ機構を大きくすると、第2綴じ歯72の進退量が大きくなるため、受け入れ部を大きくすることが可能になる。しかしながら、この場合、第2綴じ処理装置52の大型化を招く。
また、受け入れ部を小さくすると、第2綴じ処理装置52の大型化を抑えられるが、この場合、綴じ処理を行うことが可能な用紙Pの最大枚数が少なくなる。
これに対し、本実施形態のように、ねじ部材510を用いると、第2綴じ処理装置52の大型化が抑制され、さらに、受け入れ部がより大きなものになる。
特に、本実施形態では、図5に示すように、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yの側方に、駆動モータM、ねじ部材510などの、移動機構500の一部の構成が設けられた構成となっている。
この場合、第2綴じ処理装置52の高さ方向における寸法を小さくしつつ、受け入れ部の大きさを確保しやすくなる。
また、本実施形態では、図4に示すように、大径ギア520が、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yと交差する方向に延びるように配置されており、これによっても、第2綴じ処理装置52の高さ方向における寸法が小さくなる。
本実施形態では、直線状経路4Yが延びる方向と、大径ギア520の径方向とが交差(直交)する関係となっている。
この場合、直線状経路4Yが延びる方向に沿って大径ギア520が設置される場合に比べ、第2綴じ処理装置52の高さ方向における寸法が小さくなる。
また、本実施形態では、図3にて示したエンドガイド64を、第2綴じ処理装置52が通過できるように構成されている。
より具体的には、本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との最大離間量が、エンドガイド64の高さ寸法よりも大きくなっており、上記の受け入れ部をエンドガイド64が通過する。これにより、第2綴じ処理装置52が、エンドガイド64を通過する。
図4に示すように、連動部分600には、荷重受け部材620が設けられている。本実施形態では、この荷重受け部材620に、雌ねじ部610が設けられている。
荷重受け部の一例としての荷重受け部材620は、ねじ部材510に接触し、このねじ部材510から荷重を受ける。
また、連動部分600には、この荷重受け部材620および第2綴じ歯72を支持する上方支持部材630が設けられている。
また、連動部分600には、上方支持部材630に取り付けられ下方に向かって延びる2本の棒状部材640が設けられている。また、連動部分600には、棒状部材640の各々を上方支持部材630に固定するための固定用部材650が設けられている。
本実施形態では、棒状部材640として、図中左側に位置する左側棒状部材640Lと、図中右側に位置する右側棒状部材640Rとが設けられている。
左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rの各々は、直線状経路4Yに沿って延びるように配置されている。
棒状部材640は、連動部分600の案内に用いられる。また、棒状部材640は、第2綴じ歯72の案内に用いられる。
本実施形態では、棒状部材640の外径が、ねじ部材510の外径よりも大きくなっている。より具体的には、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rの各々の外径が、ねじ部材510の外径よりも大きくなっている。
また、本実施形態では、上方支持部材630と棒状部材640とが別部品となっており、上方支持部材630に対して、棒状部材640が取り付けられている。
なお、これに限らず、上方支持部材630と棒状部材640とを一体化し、上方支持部材630に棒状部材640の機能を持たせてもよい。
固定用部材650は、ナット652により構成されている。
棒状部材640のうちの、図中上方に位置する先端部には、ボルト部651が設けられており、ナット652は、このボルト部651に固定される。
また、本実施形態では、棒状部材640のうち、上方支持部材630よりも下側に位置する部分に、円柱状の棒状部材本体648が設けられている。
また、本実施形態では、上方支持部材630に、穴部の一例としての貫通孔633(図5参照)が形成されている。
本実施形態では、この貫通孔633に、棒状部材640が通されている。また、本実施形態では、図5に示すように、棒状部材640のボルト部651が、上方支持部材630よりも上方に突出している。
本実施形態では、図5に示すように、上方支持部材630よりも上方に突出するこのボルト部651に対して、ナット652が取り付けられる。
また、本実施形態では、ボルト部651に取り付けられるナット652と、棒状部材640の棒状部材本体648とにより、上方支持部材630が挟まれる。これにより、上方支持部材630に対して棒状部材640が固定される。
また、本実施形態では、図4に示すように、上方支持部材630に、第2綴じ歯72が固定されている。より具体的には、本実施形態では、上方支持部材630の図中手前側に位置する一端部631に対して、第2綴じ歯72が固定されている。
より具体的には、本実施形態では、圧入によって、上方支持部材630に対して第2綴じ歯72が固定されている。
なお、第2綴じ歯72の固定は、圧入に限らず、接着、溶接、締結などの他の方式で行ってもよい。
さらに、連動部分600の下方には、第1綴じ歯71を支持する下方支持部材700が設けられている。言い換えると、上方支持部材630の下方に、第1綴じ歯71を支持する下方支持部材700が設けられている。
本実施形態では、圧入によって、下方支持部材700に対して第1綴じ歯71が固定されている。
なお、上記と同様、第1綴じ歯71の固定は、圧入に限らず、接着、溶接、締結などの他方の方式で行ってもよい。
下方支持部材700には、第2綴じ処理装置52の幅方向に延び第1綴じ歯71を下方から支持する歯支持部710が設けられている。
さらに、下方支持部材700には、この歯支持部710の端部の各々に接続され、この端部から第2綴じ処理装置52のリア側へ向かう接続部720が設けられている。
本実施形態では、後述するように、下方支持部材700は、金属のブロックにより形成され、歯支持部710と接続部720とは一体となっている。
また、本実施形態では、図5に示すように、第2綴じ歯72の案内を行う案内部90が設けられている。
この案内部90は、下方支持部材700に設けられている。また、この案内部90は、第2綴じ歯72が移動する直線状経路4Yに沿って配置されている。
本実施形態では、上記のとおり、棒状部材640が設けられており、案内部90は、この棒状部材640の案内を行って、第2綴じ歯72の案内を行う。
より具体的には、本実施形態では、下方支持部材700に、直線状経路4Yに沿って延びる穴部91が設けられている。
本実施形態の案内部90は、この穴部91の内周面91Aにより構成されている。
本実施形態では、穴部91のこの内周面91Aが用いられて、被案内部の一例としての棒状部材640の案内が行われる。
なお、本実施形態では、穴部91の各々の内側に、円筒状の部材198(図13参照)が入れられており、穴部91の内周面91A(図5参照)は、この円筒状の部材198を介して、棒状部材640の案内を行う。
なお、これに限らず、円筒状の部材198を設置せずに、穴部91の内周面91Aが、棒状部材640の外周面に直接接触するようにしてもよい。
「穴部91の内周面91Aが、棒状部材640を案内する」には、内周面91Aが、棒状部材640に直接接触して棒状部材640を案内する態様に限らず、内周面91Aが、上記の円筒状の部材198などの他の部材を介して棒状部材640を案内する態様も含む。
本実施形態では、案内部90、および、被案内部である棒状部材640の各々は、複数設けられている。具体的には、本実施形態では、案内部90および棒状部材640の各々は、2つ設けられている。
なお、本実施形態では、このように、被案内部および案内部が、それぞれ2つ設けられているが、被案内部および案内部の設置数は、これに限らず、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
穴部91は、断面が円形に形成されている。また、本実施形態では、棒状部材640は、例えば、φ10mm以上の円柱状部材により構成される。
なお、穴部91の断面形状、棒状部材640の断面形状は、円形に限らず、楕円状、多角形状など、円形以外としてもよい。
本実施形態では、穴部91に、連動部分600(図4参照)の一部を構成する円柱状の棒状部材640が入り、穴部91の内周面91Aによって、棒状部材640が案内される。
本実施形態では、案内部90が、下方支持部材700に設けられた穴の一例である穴部91により構成されている。より具体的には、案内部90は、下方支持部材700に設けられた穴部91の内面によって構成されている。
案内部90は、穴部91の内面を用い、棒状部材640の外面を案内する。
被案内部、棒状部の一例としての棒状部材640(図4参照)は、連動部分600の移動方向である上下方向に沿って延びている。言い換えると、棒状部材640は、連動部分600の移動経路に沿って延びている。
また、棒状部材640は、上方支持部材630との接続箇所を始点とした場合に、連動部分600の移動方向における下流側に向かって延びている。
また、本実施形態では、下方支持部材700に設けられた、案内部として機能する穴部91(図5参照)についても、連動部分600の移動方向に沿って延びている。
なお、図4、5では、案内部を、穴の内面により構成し、被案内部を、この穴の内面に接触する棒状部により構成したが、これに限らず、後述するように、被案内部を、穴の内面により構成し、案内部を、この穴の内面に接触する棒状部により構成してもよい。
また、下方支持部材700に設けられた穴部91(図5参照)については、下方支持部材700を貫通した状態で設けてよい。また、これに限らず、下方支持部材700を穴部91が貫通せず、底を有する穴部91を設けてもよい。
本実施形態では、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動するに従い、案内部90(図5参照)と、被案内部である棒状部材640との接触面積が増加する。
より具体的には、本実施形態では、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動するに従い、穴部91に対する棒状部材640の進入量が増え、案内部90と棒状部材640との接触面積が増加する。
言い換えると、本実施形態では、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動するに従い、案内部90と棒状部材640とが重なっている領域の面積が増える。
図6は、第2綴じ処理装置52の他の構成例を示した図である。
図6では、被案内部を、穴の内面により構成し、案内部を、この穴の内面に接触する棒状部により構成した場合を例示している。
この構成例では、第2綴じ歯72に連動する連動部分600側に、直線状経路4Yに沿って延びる穴部93が設けられている。
また、この構成例では、下方支持部材700側に、穴部93に入り且つ直線状経路4Yに沿って延びる棒状部材640が設けられている。棒状部材640は、下方支持部材700に固定されている。
この構成例では、棒状部材640の外周面が案内部90となり、この外周面が用いられて連動部分600の案内が行われる。
この構成例では、被案内部が、連動部分600の移動方向に沿って延びる穴部93の内面により構成されている。
また、この構成例では、案内部が、連動部分600の移動方向に沿って延び穴部93の内面に接触する棒状部材640により構成されている。
また、本実施形態では(図4、5にて示した実施形態では)、連動部分600に対するねじ部材510の移動であって、ねじ部材510が延びる方向と交差(直交)する方向へのねじ部材510の移動が可能となっている。
具体的には、本実施形態では、連動部分600に対するねじ部材510の移動であって、図4にて矢印4Aで示す方向へのねじ部材510の移動が可能になっている。
言い換えると、第2綴じ処理装置52の幅方向へのねじ部材510の移動が可能になっている。
本実施形態では、矢印4Aで示す方向への荷重受け部材620の移動が可能になっている。
より具体的には、本実施形態では、上方支持部材630に対する荷重受け部材620の相対移動を行える構成となっており、これにより、第2綴じ処理装置52の幅方向への荷重受け部材620の移動が可能になっている。
言い換えると、本実施形態では、連動部分600の一部を構成する上方支持部材630、棒状部材640に対する、荷重受け部材620の移動が可能になっている。
このように、上方支持部材630、棒状部材640に対する、荷重受け部材620の移動を行えると、上方支持部材630、棒状部材640に対する、ねじ部材510の移動を行える。
より具体的には、上方支持部材630、棒状部材640に対する、ねじ部材510の移動であって、ねじ部材510が延びる方向と交差(直交)する方向へのねじ部材510の移動を行える。
言い換えると、ねじ部材510の径方向へのねじ部材510の移動を行える。
図7は、図4のVII―VII線における第2綴じ処理装置52の断面図であって、第2綴じ処理装置52の上部の部分を示した断面図である。
本実施形態では、図7に示すように、荷重受け部材620に、貫通孔620Aが形成され、この貫通孔620Aに、上方支持部材630への荷重受け部材620の固定に用いられる固定用ねじ95が通されている。
貫通孔620Aの内周面と、固定用ねじ95との間に間隙が形成されている。また、固定用ねじ95のうちの貫通孔620A内に位置する部分の外周面には、ねじ部が設けられていない。
また、固定用ねじ95の頭部95Aと、上方支持部材630の上面630Eとの離間距離よりも、荷重受け部材620の厚さの方が小さくなっている。
これにより、本実施形態では、上方支持部材630に対する荷重受け部材620の移動であって、図中、矢印7Aで示す方向への荷重受け部材620の移動を行える。
そして、この場合、上方支持部材630および棒状部材640に対するねじ部材510(図7では不図示)の移動が可能となる。
言い換えると、連動部分600(図4参照)に対するねじ部材510の移動であって、ねじ部材510が延びる方向と交差する方向へのねじ部材510の移動が可能となる。
ここで、例えば、連動部分600に対するねじ部材510の移動が行えない構成であり、且つ、例えば、ねじ部材510が直線状経路4Y(図4参照)に対して傾斜している状態を想定する。
この場合、第1綴じ歯71への第2綴じ歯72の進出時に、第2綴じ歯72が本来の位置とは異なる位置へ向かう。この場合、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の位置が、本来予定していた位置からずれる。
これに対して、本実施形態のように、ねじ部材510が移動可能であると、直線状経路4Yに対するねじ部材510の傾きがより小さいものとなり、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72のずれがより小さいものとなる。
また、連動部分600に対するねじ部材510の移動が行えない構成であり、且つ、ねじ部材510が直線状経路4Yに対して傾斜していると、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かっている途中で、第2綴じ歯72が停止し、綴じを行えない事態が生じうる。
これに対し、本実施形態のように、ねじ部材510が移動可能であると、直線状経路4Yに対するねじ部材510の傾きがより小さいものとなり、第2綴じ歯72が途中で停止するなどの不具合が生じにくくなる。
本実施形態では、図7の符号7Fで示す部分が、案内部90(図5参照)によって案内される被案内部であり、本実施形態では、この被案内部に対する荷重受け部材620の移動が可能になっている。
より具体的には、荷重受け部材620は、被案内部に対する移動であって、ねじ部材510(図7では不図示)の軸方向と交差(直交)する方向への移動が可能になっている。
連動部分600は、ねじ部材510に接触しねじ部材510からの荷重を受ける荷重受け部の一例としての荷重受け部材620と、案内部90によって案内される被案内部の一例としての棒状部材640とを含んで構成されている。
本実施形態では、この棒状部材640に対して、荷重受け部の一例としての荷重受け部材620の移動が可能になっている。
本実施形態のように、棒状部材640に対する荷重受け部材620の移動が可能であると、上記の通り、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72のずれがより小さいものとなり、また、第2綴じ歯72が途中で停止するなどの不具合が生じにくくなる。
図7に示すように、荷重受け部材620は、その断面形状がT字となっている。
より具体的には、荷重受け部材620は、図中上方に位置する円盤状の大径部621と、この大径部621よりも下方に位置する小径部622とを備える。
大径部621と小径部622とは、同軸上に配置されている。また、大径部621の下端部と小径部622の上端部とが接続されている。
荷重受け部材620の中心軸上には、雌ねじ部610が設けられている。
雌ねじ部610は、筒状となっており、本実施形態では、この雌ねじ部610に、棒状のねじ部材510(図4参照)が通される。言い換えると、本実施形態では、雌ねじ部610とねじ部材510とが、互いに噛み合い、互いに接続される。
また、本実施形態では、第2綴じ歯72の長手方向における長さL1(図5参照)が、大径部621の外径D1(図7参照)よりも小さい。
また、本実施形態では、大径部621の径方向における位置を比べた場合に、大径部621の一端621A(図7参照)よりも他端621B側に、第2綴じ歯72(図5参照)が位置する。
また、大径部621の他端621Bよりも一端621A側に、第2綴じ歯72が位置する。
言い換えると、本実施形態では、第2綴じ処理装置52を正面から見た場合に(受け入れ部が設けられている側から第2綴じ処理装置52を見た場合に)、大径部621の一端621Aと他端621Bとの間に、第2綴じ歯72が位置する。
本実施形態では、ねじ部材510によって荷重受け部材620が下方に引っ張られ、これに伴い、上方支持部材630のうち、図7の符号7Xで示す部分が、荷重受け部材620により上方から一様に押圧される。
この場合、上方支持部材630のうちの、この一様に押圧される部分については、横方向に且つ直線状に延びる形状を概ね維持しながら、下方へ移動する。
その一方で、上方支持部材630のうちのこの押圧部分の両脇に位置する脇部分(図7にて符号7Yで示す部分)については、符号7Zで示すように、水平方向に対して傾斜しやすい。
この場合、例えば、第2綴じ歯72の長手方向における寸法が大きく、第2綴じ歯72の一部が、上記の脇部分(符号7Yで示す部分)まで達する構成であると、第2綴じ歯72が歪みやすくなる。
これに対し、本実施形態のように、第2綴じ歯72が、脇部分まで達しておらず、第2綴じ歯72が、大径部621の一端621Aと他端621Bとの間に収まっている場合、第2綴じ歯72の歪みが生じにくくなる。
また、本実施形態では、案内部90(図5参照)に対する第2綴じ歯72の移動であって、案内部90が延びる方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動が可能となっている。
より具体的には、本実施形態では、穴部91の内周面91Aが延びる方向である矢印5X(図5参照)で示す方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動が可能となっている。
付言すると、本実施形態では、第2綴じ歯72の進退方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動が可能となっている。
また、本実施形態では、図5の矢印5Yで示す方向への上方支持部材630の移動が可能となっている。
より具体的には、本実施形態では、棒状部材640に対する上方支持部材630が移動可能となっており、また、矢印5Yで示す方向への上方支持部材630の移動が可能となっている。
言い換えると、本実施形態では、第2綴じ歯72の長手方向に沿っての上方支持部材630の移動が可能となっている。
本実施形態では、上方支持部材630を棒状部材640に対して移動させることで、第2綴じ歯72が長手方向に移動する。
付言すると、本実施形態では、上方支持部材630を棒状部材640に対して移動させると、案内部90が延びる方向(図中、矢印5Xで示す方向)と交差する方向へ第2綴じ歯72が移動する。
より具体的には、本実施形態では、図5に示すように、棒状部材640の上端部に、ボルト部651が設けられている。
さらに、本実施形態では、上方支持部材630に、このボルト部651が通される貫通孔633が形成されている。この貫通孔633は、いわゆる長穴であり、第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びるように形成されている。
これにより、本実施形態では、棒状部材640に対する上方支持部材630の移動が可能となり、棒状部材640が延びる方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動を行える。言い換えると、案内部90が延びる方向と交差する方向への第2綴じ歯72の移動を行える。
より具体的には、図5の矢印5Yで示す方向への第2綴じ歯72の移動を行える。
本実施形態では、ボルト部651とナット652とによる、上方支持部材630への棒状部材640の固定を解除したうえで、上方支持部材630を、第2綴じ歯72の長手方向へ移動させる。
これにより、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との位置関係が変更される。付言すると、第1綴じ歯71に対する第2綴じ歯72の相対的な位置が調整される。
なお、本実施形態では、第2綴じ歯72の位置の調整が終了すると、ボルト部651に対するナット652の締め付けが行われ、上方支持部材630に対して棒状部材640が固定される。
なお、本実施形態では、第2綴じ歯72の長手方向に沿って上方支持部材630が移動する構成を説明したが、これに限らず、第2綴じ歯72の長手方向、および、この長手方向に直交する方向の両者に、上方支持部材630が移動するようにしてもよい。
なお、長手方向、直交する方向の両方向へ上方支持部材630が移動できるようにするには、例えば、上方支持部材630に形成される上記の貫通孔633を、例えば、ボルト部651の外径よりも大きい径を有する丸穴により形成する。
これにより、上方支持部材630は、長手方向、直交する方向の両方向へ移動する。
さらに、本実施形態は、図5に示すように、駆動モータMが、ねじ部材510の軸方向における一端511と他端512との間に収まっている。言い換えると、本実施形態では、ねじ部材510の側方に、駆動モータMが位置する。
これにより、本実施形態では、ねじ部材510が延びる方向、言い換えると、第2綴じ歯72の進退方向における、第2綴じ処理装置52の大きさが小さくなる。
ここで、駆動モータMが、例えば、図5の符号5Sで示す箇所などにあると、第2綴じ処理装置52の大型化を招きやすい。
これに対し、本実施形態のように、ねじ部材510の側方に、駆動モータMが位置すると、第2綴じ処理装置52の大型化が抑制される。
本実施形態では、駆動モータMの全てあるいはその大部分が、ねじ部材510の軸方向における一端511と他端512との間に収まっている。
なお、これに限らず、駆動モータMの少なくとも一部が、ねじ部材510の軸方向における一端511よりも他端512側に位置し且つこの他端512よりも一端511側に位置するようにしてもよい。
この場合、この一端511と他端512との間に、駆動モータMが全く位置していない構成に比べ、第2綴じ処理装置52の小型化を図れる。
図8は、図5のVIII-VIII線における第2綴じ処理装置52の断面を示した図である。
本実施形態の移動機構500(図4参照)は、連動部分600の特定箇所に荷重を与えて第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
より具体的には、移動機構500は、連動部分600のうちの符号8A(図8参照)で示す特定箇所(以下、「荷重付与箇所8A」と称する)に荷重を与えて、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
より具体的には、本実施形態では、荷重付与箇所8Aは、雌ねじ部610が設けられている箇所であり、本実施形態では、この雌ねじ部610が設けられている箇所に荷重を与えて、連動部分600を移動させ、第2綴じ歯72を第1綴じ歯71に向けて移動させる。
本実施形態では、案内部90(穴部91の内周面91A)は、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置している。
なお、近い側に位置するとは、案内部90の全ての部分が、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置することを意味するのではない。
本実施形態では、案内部90のうちの、最もリア側に位置するリア側部分90Bが、荷重付与箇所8Aのうちの、最もリア側に位置するリア側部分8Xよりも、第2綴じ歯72に近い側に位置している。
このように、最もリア側に位置する部分同士を比較した場合に、案内部90のリア側部分90Bが、荷重付与箇所8Aのリア側部分8Xよりも第2綴じ歯72に近い側に位置している場合、案内部90が、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置していると言える。
案内部90は、第2綴じ歯72に連動する連動部分600のうち、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置する部分の案内を行って、第2綴じ歯72の案内を行う。
より具体的には、案内部90は、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置する棒状部材640の案内を行って、第2綴じ歯72の案内を行う。
また、本実施形態では、荷重付与箇所8Aと第2綴じ歯72とを通り且つ直線状経路4Y(図5参照)に沿った仮想の平面H1を想定した場合に、この平面H1を挟んで相対する2つの領域R1、R2の各々に案内部90が設けられている。
より具体的には、本実施形態では、荷重付与箇所8Aの中心部C1と第2綴じ歯72の長手方向における中央部C2とを通り且つ直線状経路4Yに沿った仮想の平面H1を想定した場合に、この平面H1を挟んで相対する2つの領域R1、R2の各々に案内部90が設けられている。
言い換えると、本実施形態では、ねじ部材510の軸中心510Rと第2綴じ歯72の長手方向における中央部C2とを通り且つ直線状経路4Yに沿った仮想の平面H1を想定した場合に、この平面H1を挟んで相対する2つの領域R1、R2の各々に案内部90が設けられている。
さらに、本実施形態では、この2つの領域R1、R2の各々に設けられた各案内部90は、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に配置されている。
本実施形態では、第2綴じ歯72が用紙束Tに押し当てられると、反作用により、第2綴じ歯72が上方に向けて押圧され、上方支持部材630の一端部631側が上方へ移動する。
この場合に、本実施形態のように、案内部90の各々が、荷重付与箇所8Aよりも第2綴じ歯72に近い側に位置していると、上方支持部材630の一端部631の上方への移動が起きにくくなる。
また、本実施形態では、雌ねじ部610の軸中心610Rを通り且つ第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びる仮想線LXを想定した場合に、この仮想線LXから外れた箇所に、案内部90が位置する。
より具体的には、仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に、案内部90が位置する。
図8は、第2綴じ処理装置52を上方から見た場合の断面図を示しているが、第2綴じ処理装置52を上方から見た場合の状態では、仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に、案内部90が位置する。
「仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に、案内部90が位置する」とは、案内部90を平面H8に投影した場合における、案内部90の中央部90Cが、仮想線LXを平面H8に投影した場合における、仮想線LXよりも、第2綴じ歯72側に位置する状態をいう。
ここで、平面H8とは、第2綴じ歯72の長手方向と直交する関係を有する平面である。
本実施形態では、平面H8に対して、案内部90および仮想線LXを投影した場合において(平面H8と直交する方向に向けて投影した場合において)、案内部90の中央部90C(平面H8が延びる方向における中央部)が、仮想線LXよりも第2綴じ歯72側に位置する。
仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に案内部90が位置するとは、仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に、案内部90の全ての部分が位置する状態に限られない。
上記のように、案内部90の中央部90Cが、仮想線LXよりも第2綴じ歯72側に位置すれば、仮想線LXよりも第2綴じ歯72に近い側に案内部90が位置する状態にあると言える。
この場合、仮想線LX上に案内部90が位置する場合に比べ、上方支持部材630の一端部631の上方への移動が起きにくくなる。
言い換えると、仮想線LXの位置と、案内部90の中央部90Cの位置とが揃っている場合に比べ、上方支持部材630の一端部631の上方への移動が起きにくくなる。
そして、この場合、綴じ処理が行われる際に、第2綴じ歯72が上方へ逃げにくくなり、用紙束Tに対してより大きい荷重が作用する。
また、本実施形態では、2つの領域R1、R2の各々に設けられた案内部90は、第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びる共通の直線LK上に配置されている。
付言すると、2つの領域R1,R2の各々に設けられた案内部90は、第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びる直線であって、雌ねじ部610の軸中心610R以外の箇所を通る直線LK上に配置されている。
「案内部90が直線LK上に配置されている」とは、案内部90および直線LKを平面H8に対して投影した場合において(平面H8と直交する方向に向けて投影した場合において)、この案内部90の中央部90C(平面H8が延びる方向における中央部)の位置と、直線LKの位置とが一致する状態にあることを言う。
さらに、本実施形態では、2つの領域R1、R2のうちの一方の領域R1に設けられた案内部90と平面H1との距離L11と、他方の領域R2に設けられた案内部90と平面H1との距離L21とが等しくなっている。
付言すると、本実施形態では、共通の直線LK上に配置された2つの案内部90の一方の案内部90と平面H1との距離L11と、他方の案内部90と平面H1との距離L21とが等しくなっている。
より具体的には、平面H1、一方の案内部90、他方の案内部90を、第2綴じ歯72の長手方向に沿って延びる平面H15に投影した場合(平面H15と直交する方向に向けて投影した場合)を想定する。
この場合、本実施形態では、一方の案内部90の中央部C11(平面H15が延びる方向における中央部)と平面H1との距離L11と、他方の案内部90の中央部C21(平面H15が延びる方向における中央部)と平面H1との距離L21とが等しくなっている。
また、本実施形態では、連動部分600のうちの、ねじ部材510に接触する接触部分である雌ねじ部610が、第1被案内部の一例である図中左側の左側棒状部材640Lよりも、第2被案内部の一例である図中右側の右側棒状部材640R側に位置する。
また、この雌ねじ部610は、図中右側の右側棒状部材640Rよりも、図中左側の左側棒状部材640L側に位置する。
本実施形態では、連動部分600に、案内部90によって案内される左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rが設けられている。
そして、本実施形態では、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に、且つ、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に、接触部分の一例である雌ねじ部610が位置する。
本実施形態では、雌ねじ部610を、ねじ部材510からの荷重を受ける荷重受け部として捉えることできる。本実施形態では、この荷重受け部が、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する。
より具体的には、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、雌ねじ部610を、平面H15に投影した場合を想定する。
この場合、この平面H15上において、雌ねじ部610は、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する。
「雌ねじ部610が、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する」とは、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとにより挟まれた領域に、雌ねじ部610が位置する状態に限られない。
後述する図9に示すように、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとにより挟まれた領域から外れた箇所に、雌ねじ部610が位置する形態も考えられる。
図9に示すこの形態であっても、雌ねじ部610が、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置すると言える。
本実施形態では、連動部分600(図8参照)の荷重受け部材620に対して荷重が加えられることで、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動する。
より具体的には、荷重受け部材620に設けられた雌ねじ部610に対して荷重が加えられることで、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動する。
本実施形態では、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72についても、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置すると言える。
なお、上記と同様、「第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する」とは、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとにより挟まれた領域に位置する状態に限られない。
図8に示すように、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとにより挟まれた領域から外れた箇所に、第1綴じ歯71(図8では不図示)、第2綴じ歯72が位置する場合であっても、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置すると言える。
図9は、第2綴じ処理装置52の他の構成例を示した図である。
この構成例では、上記と同様、案内部90が複数設けられている。
さらに、この構成例では、複数の案内部90に含まれる一の案内部90(以下、「案内部90E」と称する)と、他の案内部90(以下、「案内部90F」と称する)との間に第2綴じ歯72が位置する構成となっている。
図9では、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側から、複数の案内部90および第2綴じ歯72を見た場合の状態を示している。
この図9では、この複数の案内部90に含まれる一の案内部90Eと他の案内部90Fとの間に、第2綴じ歯72が位置する。
ここで、「間に位置する」とは、第2綴じ歯72の長手方向と直交する関係を有する平面9Aに対して、一方の案内部90E、他方の案内部90F、および、第2綴じ歯72を投影した場合において(平面9Aと直交する方向に向けて投影した場合において)、一方の案内部90E、他方の案内部90F、第2綴じ歯72の3つが重なる部分が存在する状態にあることを言う。
また、図9にて示すこの構成例では、上記と同様、荷重付与箇所8Aと第2綴じ歯72とを通り且つ直線状経路4Yに沿った仮想の平面H1を想定した場合に、この平面H1を挟んで相対する2つの領域R1、R2の各々に案内部90が設けられている。
さらに、この構成例では、一方の領域R1に設けられた一方の案内部90Eと平面H1との距離L31と、他方の領域R2に設けられた他方の案内部90Fと平面H1との距離L32とが等しくなっている。
さらに、この構成例では、上記のとおり、一方の案内部90Eと他方の案内部90Fとの間に第2綴じ歯72が位置する構成となっている。
この構成例のように、一方の案内部90Eと他方の案内部90Fとの間に第2綴じ歯72が位置する構成では、用紙束Tに対してより大きい荷重を作用させられる。
より具体的には、この構成例では、一方の案内部90Eと他方の案内部90Fとの間から外れた箇所に、第2綴じ歯72が位置する場合に比べ、第2綴じ歯72が上方へ逃げにくくなり、用紙束Tに対してより大きい荷重を作用させられる。
ここで、図3の(A)、(B)にて示した綴じ位置において、綴じ処理を行う際には、図8にて示した構成例のように、第2綴じ歯72の両脇に、棒状部材640、案内部90が設けられていない構成とすることが好ましい。
より具体的には、棒状部材640と用紙束Tとの干渉を避けるため、第2綴じ歯72の両脇に、棒状部材640、案内部90が設けられていない構成とすることが好ましい。
これに対し、例えば、用紙束Tの角部のみに対する綴じを行う第2綴じ処理装置52では、図9にて示したように、一方の案内部90Eと他方の案内部90Fとの間に第2綴じ歯72が位置する構成であっても、用紙束Tの綴じを行える。
なお、その他に、案内部90は、荷重付与箇所8A(図8参照)を挟み、第2綴じ歯72が位置する側とは反対側に設けるようにしてもよい。
本実施形態では、上記のとおり、第2綴じ歯72が用紙束Tから反作用を受け、上方支持部材630の一端部631が上方へ移動する。この場合、上方支持部材630の他端部634(図8参照)側は、下方へ移動する。
案内部90を、荷重付与箇所8Aを挟み、第2綴じ歯72が位置する側とは反対側に設けると、上方支持部材630の他端部634の下方への移動が規制される。これにより、この場合も、上方支持部材630の一端部631の上方への移動が規制される。
そして、この場合も、第2綴じ歯72が上方へ逃げにくくなり、用紙束Tに対してより大きい荷重を作用させられる。
図10は、第2綴じ処理装置52の他の構成例であって、図5の矢印Xで示す方向から連動部分600等を見た場合の図である。ここで、この図10では、連動部分600、ねじ部材510等を表示し、他の部材の図示を省略している。
図10にて示すこの構成例では、連動部分600の移動を規制する規制部900が設けられている。
この規制部900は、連動部分600のうち、荷重付与箇所8Aを挟んで第2綴じ歯72が位置する側とは反対側に位置する部分の移動を規制する。
より具体的には、規制部900は、上方支持部材630のうち、第2綴じ歯72が設けられている側の端部である一端部631とは反対側に位置する他端部634に接触して、この他端部634の下方への移動を規制する。
ここで、本実施形態では、上記の通り、第2綴じ歯72が用紙束Tから反作用を受け、これに伴い、上方支持部材630の他端部634が下方へ移動する。規制部900は、この他端部634の下方への移動を規制する。
これにより、この場合も、第2綴じ歯72が上方へ逃げにくくなり、用紙束Tに対して、より大きい荷重を作用させられる。
ここで、本実施形態の規制部900は、回転体により構成され、他端部634の下方への移動を許容しつつ、この他端部634の下方への移動を規制する。
なお、規制部900は、これに限らず、例えば、上下方向に延びるように形成され且つ下方に向かうに従い他端部634側へ近づく傾斜面を設け、この傾斜面で、他端部634の移動を規制してもよい。
図11は、第2綴じ処理装置52の他の構成例を示した図である。
ここで、この図11では、図4の矢印XI方向から、第2綴じ処理装置52を見た場合の、第2綴じ処理装置52の一部を表示している。付言すると、図11は、第2綴じ処理装置52のリア側から第2綴じ処理装置52の一部を見た場合の状態を示している。
図11にて示すこの構成例では、第2綴じ処理装置52の背後に、モータ等の駆動源により回転する回転部材950が設けられている。
さらに、この構成例では、上方支持部材630の他端部634に、回転部材950側へ突出した突起951が設けられている。
回転部材950には、上方支持部材630に設けられた突起951が収容されこの突起951を案内する溝653が形成されている。この構成例では、溝653の内面により、突起951が案内されることで、上方支持部材630が上下動し、これに伴い、第2綴じ歯72が上下動する。
なお、この構成例でも、上記と同様、棒状部材640が設けられるとともに、この棒状部材640を案内する案内部90が設けられ、この構成例でも、第2綴じ歯72が直線状経路4Yに沿って上下動する。
図12は、ねじ部材510の縦断面図である。
本実施形態では、連動部分600(図4参照)の移動を規制する規制部材を、ねじ部材510に取り付けられるようになっている。
具体的には、ねじ部材510の一端部510Aには、被取り付け部510Bが設けられている。この被取り付け部510Bに対して規制部材の取り付けを行える。
具体的には、ねじ部材510の一端部510Aに位置する端面には、ねじ部材510の内部側に向かって凹む、断面が円形の凹部510Cが設けられている。凹部510Cの内面には、雌ねじが形成されている。本実施形態では、この雌ねじの部分に、雄ねじを備えた規制部材980(図4参照)が取り付けられる。
本実施形態では、ねじ部材510が必要以上に回転し、ねじ部材510の一端部510A(図12参照)まで連動部分600が達すると、規制部材980に連動部分600が突き当たり、連動部分600の移動が規制される。
これにより、ねじ部材510から連動部分600が離脱することが抑制される。
また、本実施形態では、ねじ部材510の一端部510A且つ外周面に、ねじ部材510の周方向に沿って延びる溝510Dが形成されている。
本実施形態では、この溝510Dに対して、例えば、断面がE字状やC字状の抜け止め(不図示)の装着を行える。本実施形態では、この抜け止めによっても、連動部分600の移動の規制を行える。
図13は、第2綴じ処理装置52の他の構成例を示した斜視図である。
なお、図13にて示すこの第2綴じ処理装置52の主要な構成要素は、上記にて説明した第2綴じ処理装置52が有する構成要素と同じとなっている。
図12にて示すこの構成例では、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、ねじ部材510、雌ねじ部610の位置関係が上記とは異なっている。
具体的には、図13に示すこの構成例では、第1被案内部である左側棒状部材640Lと、第2被案内部である右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510、荷重受け部の一例である雌ねじ部610が設けられている。
より具体的には、この構成例では、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、ねじ部材510、雌ねじ部610を投影した場合に、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510、雌ねじ部610が位置する。
より具体的には、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、且つ、第2綴じ歯72の移動方向と直交する関係を有する仮想の平面H13に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、ねじ部材510、雌ねじ部610を投影した場合を想定する。
この場合、この仮想の平面H13上にて、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510、雌ねじ部610が位置する。
ここで、「左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510、雌ねじ部610が位置する」とは、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、雌ねじ部610の全ての部分、ねじ部材510の全ての部分が位置する状態に限らず、雌ねじ部610の一部、ねじ部材510の一部が位置する状態も含む。
なお、本実施形態では、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、ねじ部材510の全ての部分、雌ねじ部610の全ての部分が位置する構成となっている。
また、この構成例では、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を投影した場合に、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間から外れた箇所に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が位置する。
本実施形態では、被案内部として、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rの2つの被案内部が設けられているが、この構成例では、この2つの被案内部の間から外れた箇所に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が位置する。
より具体的には、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、且つ、第2綴じ歯72の移動方向と直交する関係を有する上記の仮想の平面H13に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を投影した場合を想定する。
この場合、この仮想の平面H13上にて、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間から外れた箇所に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が位置する。
さらに、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を投影した場合を想定する。
この場合、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72は、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する。
言い換えると、上記の仮想の平面H13上において、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72は、左側棒状部材640Lよりも右側棒状部材640R側に位置し、右側棒状部材640Rよりも左側棒状部材640L側に位置する。
また、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72、および、雌ねじ部610を投影した場合を想定する。
この場合、本実施形態では、雌ねじ部610が、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72よりも、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rが設けられている側に位置する。
言い換えると、仮想の平面H13上において、雌ねじ部610は、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72よりも、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rが設けられている側に位置する。
また、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、ねじ部材510、雌ねじ部610を投影した場合を想定する。
この場合、本実施形態では、ねじ部材510、荷重受け部の一例としての雌ねじ部610が、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に位置する。
言い換えると、仮想の平面H13上において、ねじ部材510、雌ねじ部610は、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に位置する。
言い換えると、仮想の平面H13上において、ねじ部材510、雌ねじ部610は、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとにより挟まれた領域内に位置する。
また、図13に示す構成例では、綴じ処理が行われた後の用紙束T(図13では不図示)を、第1綴じ歯71から離すための第1弾性部材391が、下方支持部材700に取り付けられている。
また、本実施形態では、綴じ処理が行われた後の用紙束Tを、第2綴じ歯72から離すための第2弾性部材392が、上方支持部材630に取り付けられている。
本実施形態では、用紙束Tに対する綴じが行われる際、第1弾性部材391、第2弾性部材392が、上方支持部材630、下方支持部材700により挟まれ、圧縮される。
また、本実施形態では、用紙束Tに対する綴じが終了し、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71から退避すると、圧縮された状態にある第1弾性部材391、第2弾性部材392が復元する。
これにより、用紙束Tが第1弾性部材391、第2弾性部材392により押圧され、用紙束Tが、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72から離れる。
なお、上記では説明を省略したが、この第1弾性部材391、第2弾性部材392は、図4~図11にて示した第2綴じ処理装置52においても、同様に設けられている。
図14(A)、(B)は、図13にて示した第2綴じ処理装置52に設けられた上方支持部材630の斜視図である。なお、図14(A)は、上方支持部材630を上方から見た場合の斜視図であり、図14(B)は、上方支持部材630を下方から見た場合の斜視図である。
上方支持部材630は、上記の通り、第2の歯の一例である第2綴じ歯72(図14では不図示)を支持する。本実施形態では、上方支持部材630のうち、図14(B)の符号14Aで示す箇所に対し、圧入によって、第2綴じ歯72が固定される。
上方支持部材630は、金属のブロック(以下、「第2金属ブロック862」と称する)により構成されている。なお、上記の図4~図11にて示した実施形態における上方支持部材630についても、金属のブロックにより構成されている。
第2金属ブロック862は、金属の焼結体により構成され、第2金属ブロック862の硬度は大きい。
第2金属ブロック862は、その他に、鋳造、鍛造により形成してもよい。第2金属ブロック862を、金属の焼結体により構成し、又は、鋳造、鍛造により形成すると、第2金属ブロック862の硬度が大きくなる。
連動部分600(図13参照)は、複数の部材の組み合わせにより構成されている。本実施形態では、連動部分600のうちの第2綴じ歯72が取り付けられた部材が、第2金属ブロック862により構成されている。
さらに、本実施形態では、図14に示すように、第2金属ブロック862に、移動部材用穴862Aが設けられている。本実施形態では、この移動部材用穴862Aに、移動用部材の一例である上記のねじ部材510が通される。
言い換えると、本実施形態では、この移動部材用穴862Aに、第2金属ブロック862を第1金属ブロック861(後述)に向けて移動させるために用いられる移動用部材の一例である上記のねじ部材510が通される。
また、図14に示すように、第2金属ブロック862には、2つの貫通孔633が形成されている。
ここで、貫通孔633は、案内用穴の一例であり、本実施形態では、この貫通孔633に対し、第1金属ブロック861に向けて移動する第2金属ブロック862の案内に用いられる案内用部材の一例である上記の棒状部材640が入れられる。
この構成例では、この2つの貫通孔633の間に、移動部材用穴862Aが設けられている。
図15は、下方支持部材700の斜視図である。
下方支持部材700は、上記の通り、第1の歯の一例である第1綴じ歯71(図15では不図示)を支持する。具体的には、本実施形態では、符号15Aで示す箇所に対し、圧入によって、第1綴じ歯71が固定される。
下方支持部材700についても、金属のブロック(以下、「第1金属ブロック861」と称する)により構成されている。なお、上記の図4~図11にて示した実施形態における下方支持部材700についても、金属のブロックにより構成されている。
第1金属ブロック861は、金属の焼結体により構成され、第1金属ブロック861の硬度は大きい。
第1金属ブロック861は、その他に、鋳造、鍛造により形成してもよい。第1金属ブロック861を、金属の焼結体により構成し、又は、鋳造、鍛造により形成すると、第1金属ブロック861の硬度が大きくなる。
本明細書において、「金属ブロック」とは、板金や、板金を曲げ加工したものではなく、鋳造、鍛造、焼結の何れかの方法によって形成された金属の塊を指す。
支持部材の一例としてのこの下方支持部材700は、一方の面700Aおよび他方の面700Bを有する。言い換えると、第1金属ブロック861は、一方の面700Aおよび他方の面700Bを有する。
第1綴じ歯71は、下方支持部材700のこの一方の面700A側に取り付けられる。
また、下方支持部材700には、他方の面700Bから一方の面700Aへ向かう貫通孔700Cが設けられている。ねじ部材510(図13参照)は、この貫通孔700Cを通される。
なお、本実施形態では、貫通孔700C内に、図13に示すように、円筒状の軸受け970が配置される。本実施形態では、ねじ部材510のうちの貫通孔700C内に位置する部分は、この軸受け970によって支持される。
貫通孔700C(図15参照)は、移動部材用穴として捉えることもでき、下方支持部材700にも、移動用部材の一例であるねじ部材510が通される移動部材用穴が設けられている。
また、下方支持部材700には、第1金属ブロック861に向けて移動する第2金属ブロック862の案内に用いられる案内用部材である上記の棒状部材640が入れられる2つの案内用穴700Dが設けられている。
本実施形態では、図5にて示した穴部91は、この案内用穴700Dによって実現されている。
本実施形態では、2つの案内用穴700Dの間に、移動部材用穴の一例としての貫通孔700Cが設けられている。
図13にて示す連動部分600は、図15にて示す下方支持部材700の一方の面700A側に設けられる。
本実施形態では、ねじ部材510(図13)が周方向へ回転すると、連動部分600が、下方支持部材700の一方の面700A(図15参照)へ接近する。
これにより、連動部分600に取り付けられた第2綴じ歯72が、この一方の面700A側に取り付けられた第1綴じ歯71に接近する。
また、図13にて示すこの構成例においても、上記と同様、ねじ部材510に接続され、ねじ部材510に伝達される駆動力を受ける大径ギア520が設けられている。
この大径ギア520は、下方支持部材700を挟み、連動部分600の設置側とは反対側に設けられている。
図16は、下方から第2綴じ処理装置52を見た場合の斜視図であって、大径ギア520を外した状態の第2綴じ処理装置52の状態を示した図である。
本実施形態では、下方支持部材700と大径ギア520(図13参照)との間には、ベアリングBRが設けられている。
より具体的には、本実施形態では、ベアリングBRとして、円柱状の回転体が放射状に配置されたスラストベアリングが設けられている。
本実施形態では、第2綴じ歯72が用紙束Tに対して押し当てられると、下方支持部材700の他方の面700Bに対して大径ギア520が押し付けられ、大径ギア520が回りにくくなる。
これに対し、本実施形態のように、ベアリングBRが設けられていると、ベアリングBRが設けられていない場合に比べ、大径ギア520が回転しやすくなる。
本実施形態では、上方支持部材630を構成する第2金属ブロック862(図14参照)の硬度と、下方支持部材700を構成する第1金属ブロック861(図15参照)の硬度とが異なる。
本実施形態では、第2金属ブロック862の硬度の方が、第1金属ブロック861の硬度よりも大きい。
言い換えると、本実施形態では、連動部分600のうちの、第2綴じ歯72が取り付けられた部材である第2金属ブロック862の硬度の方が、第1綴じ歯71が取り付けられた部材である第1金属ブロック861の硬度よりも大きい。
より具体的には、本実施形態では、第2金属ブロック862に対して焼き入れが行われており、その一方で、第1金属ブロック861に対しては焼き入れが行われておらず、第2金属ブロック862の硬度の方が、第1金属ブロック861の硬度よりも大きい。
本実施形態では、第1金属ブロック861、第2金属ブロック862は、SUS系の金属により形成されている。なお、これに限らず、第1金属ブロック861、第2金属ブロック862は、SUS系以外の他の金属により形成してもよい。
また、本実施形態では、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の硬度が最も大きくなっている。次いで、第2金属ブロック862の硬度が大きく、次いで、第1金属ブロック861の硬度が大きくなっている。
また、本実施形態では、第1金属ブロック861の体積と、第2金属ブロック862の体積とが異なる。
具体的には、本実施形態では、第2金属ブロック862の体積の方が、第1金属ブロック861の体積よりも小さい。
言い換えると、本実施形態では、連動部分600のうちの、第2綴じ歯72が取り付けられた部材である第2金属ブロック862の体積よりも、第1綴じ歯71が取り付けられた部材である第1金属ブロック861の体積の方が大きい。
本実施形態では、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に向かって移動している際、第1綴じ歯71は、移動せずに静止した状態とされる。
本実施形態では、静止した状態の第1綴じ歯71、および、この第1綴じ歯71を支持する第1金属ブロック861が、第2綴じ歯72からの荷重を受ける。
本実施形態では、この荷重を受ける方の金属ブロックである第1金属ブロック861の体積の方が、移動を行う第2金属ブロック862の体積よりも大きい。
また、本実施形態では、ねじ部材510の軸方向における厚さを比べた場合に、図13に示すように、第2金属ブロック862の厚さT2よりも、第1金属ブロック861の厚さT1の方が大きい。
本実施形態では、上記の通り、第1綴じ歯71は、移動せずに静止した状態で配置され、第1綴じ歯71、第1金属ブロック861が、第2綴じ歯72からの荷重を受ける。
本実施形態では、この荷重を受ける方の金属ブロックである第1金属ブロック861の厚さT1の方が、移動を行う第2金属ブロック862の厚さT2よりも大きい。
本実施形態では、図14にて示す第2金属ブロック862に対し、第1金属ブロック861により案内される棒状部材640が取り付けられる。
具体的には、本実施形態では、被案内部材の一例としての棒状部材640は、第2金属ブロック862に設けられた穴の一例である貫通孔633に入れられた状態で、第2金属ブロック862に対して固定される。
また、本実施形態では、この棒状部材640は、第1金属ブロック861(図15参照)に設けられた穴の一例である案内用穴700Dの内面によって案内される。
さらに、本実施形態では、棒状部材640(図13参照)に対する第2金属ブロック862の移動であって、第2綴じ歯72の移動方向と交差する方向への第2金属ブロック862の移動が可能となっている。
具体的には、本実施形態では、図13の矢印13Xで示す方向が、第2綴じ歯72の移動方向であり、この移動方向と交差する方向である矢印13Bで示す方向への第2金属ブロック862の移動が可能になっている。
具体的には、上記の通り、また、図14に示すように、本実施形態では、上方支持部材630に設けられた穴部の一例としての貫通孔633が長穴となっている。
これにより、第2綴じ歯72の移動方向と交差する方向への第2金属ブロック862の移動が可能となっている。
図17は、図14の矢印XVIIで示す方向から、貫通孔633、および、この貫通孔633に入れられた棒状部材640を見た場合の図である。
本実施形態では、棒状部材640のうちの第2金属ブロック862に対向する部分に、平面640Hが設けられている。具体的には、棒状部材640のうちの、貫通孔633の内面に対向する部分に、平面640Hが設けられている。
また、本実施形態では、第2金属ブロック862のうちの上記の平面640Hに対向する部分に、この平面640Hに沿う平面862Hが設けられている。
より具体的には、本実施形態では、長穴として形成された貫通孔633の内面に、棒状部材640に設けられた平面640Hに対向する平面862Hが設けられている。
本実施形態では、棒状部材640に設けられた平面640H、および、第2金属ブロック862に設けられた平面862Hは、第2金属ブロック862の一端部631(図14(A)参照)から他端部634に向かう方向と交差(直交)する方向に沿っている。
第2金属ブロック862は、図14(A)に示すように、第2綴じ処理装置52の奥行方向における位置が互いに異なる一端部631および他端部634を有する。
本実施形態では、第2綴じ歯72(図13参照)は、第2金属ブロック862のこの一端部631に取り付けられる。
そして、本実施形態では、棒状部材640に設けられた平面640H、および、第2金属ブロック862に設けられた平面862Hは、この一端部631から他端部634に向かう方向と交差する方向に沿っている。
図18は、図17のXVIII-XVIII線における断面図である。
本実施形態では、第2金属ブロック862に設けられた第2綴じ歯72が用紙束Tに押し当てられると、第2綴じ歯72に対して反力が作用し、上方支持部材630の一端部631が矢印18Aで示す方向へ押圧される。
この場合に、本実施形態のように、上記の交差する方向に沿って延びる平面640Hと862Hとが対向していると、この平面同士が接触する。これにより、上方支持部材630の変形が、棒状部材640によって抑えられる。
この場合、平面が設けられておらず、上方支持部材630の変形が生じやすい構成に比べ、第2綴じ歯72から用紙束Tに作用する荷重が大きくなる。
図19は、第2綴じ処理装置52の他の構成例を示した図である。なお、図19では、第2綴じ処理装置52を上方から見た場合の状態を示している。
この構成例では、上記と同様、連動部分600に設けられた被案内部として、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rの2つの棒状部材640が設けられている。
また、この構成例では、第2綴じ歯72の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を投影した場合に、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が位置する。
より具体的には、上記の仮想の平面H13(図13参照)に対して、左側棒状部材640L、右側棒状部材640R、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を投影した場合を想定する。
この場合、この仮想の平面H13上にて、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72が位置する。
また、図19にて示すこの構成例では、ねじ部材510、雌ねじ部610が、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間から外れた箇所に位置する。
上記の仮想の平面H13に対して、ねじ部材510、雌ねじ部610、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rを投影した場合を想定する。
この場合、この仮想の平面H13上にて、ねじ部材510、雌ねじ部610が、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間から外れた箇所に位置する。
図19に示すこの構成例のように、左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を位置させてもよい。
左側棒状部材640Lと右側棒状部材640Rとの間に、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72を位置させると、図3の(A)、(B)における綴じ位置では、綴じを行えなくなる。具体的には、用紙束Tと、左側棒状部材640L、右側棒状部材640Rとが干渉し、綴じを行えなくなる。
しかしながら、図19に示すこの構成例であっても、図3の(C)、(D)における綴じ位置では、この干渉を避けられ、用紙束Tへの綴じを行える。
また、本実施形態では、第2綴じ歯72と、接続部材の一例であるねじ部材510との離間距離が、綴じ処理の対象となる用紙束Tを構成する用紙Pの角部における余白の大きさ以下となっている。
ここで、本実施形態のねじ部材510は、連動部分600に接続され、第2綴じ歯72を移動させるための荷重を連動部分600に加える接続部材としても機能する。
本実施形態では、第2綴じ歯72と、接続部材の一例であるこのねじ部材510との離間距離が、用紙Pの角部における余白の大きさ以下となっている。
より具体的には、図20(上方から第2綴じ処理装置52等を見た場合の図)の(A)に示すように、本実施形態では、第2綴じ歯72の長手方向に沿いこの第2綴じ歯72の一端72Aと他端72Bとを結ぶ線分SBに対する垂直二等分線SLを想定した場合に、この垂直二等分線SL上に、接続部材の一例としてのねじ部材510が位置する。
本実施形態では、この垂直二等分線SL上における、第2綴じ歯72とねじ部材510との離間距離L51が、用紙束Tを構成する用紙Pの角部CP1における余白YHの大きさ以下となっている。
用紙束Tを構成する用紙Pの角部CP1における余白YHとは、用紙Pのうちの画像が形成される矩形状の画像形成領域GR(破線20Aよりも内側の領域)の角部CP2と、用紙Pの角部CP1との間に位置する部分を指す。
また、用紙束Tを構成する用紙Pの角部CP1における余白YHの大きさとは、矩形状の画像形成領域GRの角部CP2と、用紙Pの角部CP1との離間距離L52を指す。
本実施形態では、垂直二等分線SL上における、第2綴じ歯72とねじ部材510との離間距離L51が、画像形成領域GRの角部CP2と用紙Pの角部CP1との離間距離L52以下となっている。
ここで、図20(B)に示すように、第2綴じ歯72とねじ部材510との離間距離L51が、画像形成領域GRの角部CP2と用紙Pの角部CP1との離間距離L52よりも大きい場合を想定する。
この場合、図20(B)に示すように、用紙Pの角部CP1からねじ部材510が離れ、これに伴い、第2綴じ処理装置52の全体が用紙Pから離れる。
この場合、第2綴じ処理装置52が用紙Pから離れる分だけ、第1後処理装置40(図1参照)の大型化を招く。
これに対し、第2綴じ歯72とねじ部材510との離間距離L51が、画像形成領域GRの角部CP2と用紙Pの角部CP1との離間距離L52以下となっていると、第2綴じ処理装置52が用紙Pのより近くに配置される。この場合、第1後処理装置40の大型化が抑制される。
図21は、第2綴じ処理装置52の他の構成例を示した図である。
上記では、第2綴じ歯72が、直線状の移動経路に沿って移動する場合を説明したが、第2綴じ歯72が、曲率を有する移動経路R21に沿って移動するようにしてもよい。
図21に示す構成例では、上方支持部材630が、回転中心Rを中心に回転する構成となっている。また、この構成例では、上方支持部材630の他端部634に、ねじ部材510が接続され、上方支持部材630の一端部631に、第2綴じ歯72が取り付けれている。
より具体的には、この構成例では、上方支持部材630の他端部634に、荷重受け部材620が設けられ、上方支持部材630の一端部631に、第2綴じ歯72が取り付けれている。
荷重受け部材620には、上記と同様、雌ねじ部610が設けられている。
また、荷重受け部材620は、上方支持部材630に対する回転が可能となっている。具体的には、荷重受け部材620は、図21の紙面に対して直交する方向に延びる回転軸21Rを中心とした回転が可能になっている。
また、上方支持部材630には、長穴NHが設けられている。荷重受け部材620の回転中心となる回転軸21Rは、この長穴NH内に入れられ、この長穴NHに沿った移動を行えるようになっている。言い換えると、荷重受け部材620は、長穴NHに沿った移動を行えるようになっている。
この構成例では、ねじ部材510が周方向に回転すると、上方支持部材630の他端部634が、ねじ部材510の延び方向へ移動し、これに伴い、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に対して進退する。
これにより、この構成例においても、第1綴じ歯71および第2綴じ歯72を用いての綴じを行える。
ストレート状のねじ部材510を用いる場合であっても、第2綴じ歯72が、直線状の移動経路に沿って移動せずに、図21に示すように、曲率を有する移動経路R21に沿って移動する場合がある。
また、図21に示すこの構成例においても、第2綴じ歯72に連動する連動部分600の案内を行う案内部が設けられている。また、この構成例においても、連動部分600に設けられ、案内部により案内される被案内部が設けられている。
具体的には、この構成例においても、案内部として、穴部91が設けられている。また、被案内部として、連動部分600の移動方向(移動経路)に沿って延び穴部91の内面に接触する棒状部材640が設けられている。
なお、この構成例では、第2綴じ歯72側に棒状部材640が設けられ、第1綴じ歯71側に穴部91が設けられているが、上記と同様、第2綴じ歯72側に、穴部91を設け、第1綴じ歯71側に、棒状部材640を設ける構成としてもよい。
また、図21に示す構成例では、上記と同様、上方支持部材630は、第2金属ブロック862により形成され、下方支持部材700は、第1金属ブロック861により形成されている。
他の構成例をさらに説明する。
上記では、ねじ部材510が第2綴じ歯72側に接続され、第2綴じ歯72が移動する構成を一例に説明したが、ねじ部材510を第1綴じ歯71側に接続し、第1綴じ歯71が移動する構成としてもよい。
また、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の各々に対応させてねじ部材510を設け、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の両者を移動させて、綴じ処理を行ってもよい。
また、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の両者を移動させるにあたっては、共通の1本のねじ部材510を、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72に接続してもよい。この場合、この1本のねじ部材510を回転させて、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との接近および離間を行う。
1本のねじ部材510を用いる場合は、この1本のねじ部材510に、ねじ溝が時計回り方向へ向かう第1ねじ部と、ねじ溝が反時計回り方向に向かう第2ねじ部とを設けるようにする。
そして、この場合、例えば、第1ねじ部を用いて第1綴じ歯71を移動させ、第2ねじ部を用いて第2綴じ歯72を移動させる。
図22は、棒状部材640(左側棒状部材640L)の設置箇所における第2綴じ処理装置52の縦断面図であって、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とにより用紙束T(不図示)が押圧されている状態における縦断面図である。
本実施形態では、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の各々では、凸部が一方向に並んで配置されている(図4、図5参照)。
図22において、この一方向は、図22の紙面と直交する方向となっており、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の各々では、凸部が、図22の紙面と直交する方向に並んで配置されている。
以下の説明では、凸部の並び方向であるこの一方向と交差する方向である交差方向を想定する。
本実施形態では、この交差方向における荷重受け部の設置箇所と、この交差方向における第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の設置箇所とが異なっている。本実施形態において、荷重受け部とは、第2綴じ歯72に連動する部分のうちの、第2綴じ歯72の移動のための荷重を受ける部分を指す。
より具体的には、本実施形態では、荷重受け部の一例としての荷重受け部材620(図4参照)が設けられており、この荷重受け部材620の設置箇所と、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の設置箇所とが異なっている。
荷重受け部の設置箇所と、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の設置箇所とが異なる場合、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とにより用紙束Tが押圧されている状態となると、第2綴じ歯72が、用紙束T(図22では不図示)から反力を受け、図22の矢印22Aで示すように、上方支持部材630が、反時計回り方向に回転しようとする。
また、この場合、棒状部材640も、回転中心640Xを中心として、反時計回り方向に回転しようとする。
本実施形態では、棒状部材640が反時計回り方向へ回転しようとすると、これに伴い、図22の符号22E、符号22Fで示す箇所にて、穴部91の内周面91Aに対して、棒状部材640の外面の一例である外周面640Gが押し当てられる。
なお、本実施形態では、穴部91、棒状部材640、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72についても、交差方向における穴部91、棒状部材640の設置箇所と、交差方向における第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の設置箇所とが異なっている。
図23は、図22のXXIII-XXIII線における第2綴じ処理装置52の断面図である。言い換えると、図23は、穴部91の内周面91Aに対して、棒状部材640の外周面640Gが押し当てられる箇所における、第2綴じ処理装置52の断面図を示している。また、図23では、棒状部材640の軸方向と直交する仮想の平面における、第2綴じ処理装置52の状態を示している。
なお、図23では、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72、ねじ部材510も併せて表示している。
本実施形態では、穴部91が設けられ、さらに、この穴部91に、棒状部材640が入っている。本実施形態では、穴部91の内周面91Aによって、棒状部材640の外周面640Gが案内される。
本実施形態では、穴部91の内径よりも、棒状部材640の外径の方が小さくなっており、穴部91の内周面91Aと、棒状部材640の外周面640Gとの間には、間隙GXが存在する。
本実施形態では、上記の通り、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とによって用紙束Tが押圧される際、図23の矢印23Aで示すように、穴部91の内周面91Aに対して、棒状部材640の外周面640Gが押し当てられる。
この場合、棒状部材640が図中矢印23Xで示す方向へ移動しようとしても、この移動は規制される。言い換えると、この場合、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72に設けられた凸部79の並び方向である上記の一方向へ棒状部材640が移動しようとしても、この移動は規制される。
本実施形態では、棒状部材640が、穴部91の内周面91Aによって形成される谷部V1に対して押し付けられる形となり、上記の一方向への移動が規制される。本実施形態では、棒状部材640が、上記の一方向へ移動しようとしても、この一方向における下流側に、内周面91Aが位置する状態となり、この移動が規制される。言い換えると、本実施形態では、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の長手方向への棒状部材640の移動が規制される。
これにより、本実施形態では、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の長手方向への第2綴じ歯72の移動が規制され、これにより、用紙束Tの綴じの不良などが生じにくくなる。
本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とによって用紙束Tが押圧される際に、図24(第1綴じ歯71の一部、第2綴じ歯72の一部を正面から見た場合の図)に示すように、用紙束Tにて破断が生じることがある。この場合、第2綴じ歯72に作用する反力が低下し、第2綴じ歯72が、この破断が生じた側に向かって移動することがある。
この場合において、本実施形態のように、第2綴じ歯72の移動が規制される構成であると、用紙束Tにおけるこの破断に起因する第2綴じ歯72の移動が規制される。この場合、第2綴じ歯72の移動に起因する綴じの質の低下を抑えられる。
図23では、矢印23Xで示す方向が、第1綴じ歯71、第2綴じ歯72の各々に設けられた凸部79の並び方向である一方向となっている。また、矢印23Yで示す方向が、この一方向と交差する交差方向となっている。
本実施形態では、穴部91の内周面91Aの一部に、この交差方向を向く部分91Jが存在する。本実施形態では、この交差方向を向く部分91Jに、曲率を有し穴部91の軸心91Mから離れる方向に向かって膨らむ面91Kが設けられている。
この膨らむ面91Kは、交差方向を向く部分91Jの全域に限らず、一部に設ける構成としてもよい。言い換えると、この膨らむ面91Kは、穴部91の軸方向における全域に設けるのに限らず、この穴部91の軸方向における一部に設けてもよい。
より具体的には、例えば、図22の符号22E、符号22Fで示した部分のように、穴部91の内周面91Aのうちの、棒状部材640の外周面640Gが押し当てられる箇所のみに設けてもよい。
また、本実施形態では、図23に示すように、棒状部材640の外周面640Gにも、交差方向を向く部分640Jが存在する。
本実施形態では、棒状部材640の、この交差方向を向く部分640Jであって、上記の膨らむ面91Kに対向する部分に、曲率を有し棒状部材640の軸心640Mから離れる方向に向かって膨らむ面640Kが設けられている。
なお、上記と同様、この膨らむ面640Kは、交差方向を向く部分640Jの全域に限らず、一部に設ける構成としてもよい。
言い換えると、この膨らむ面640Kは、棒状部材640の軸方向における全域に限らず、この棒状部材640の軸方向における一部に設けてもよい。
より具体的には、膨らむ面640Kは、図22の符号22E、符号22Fで示した部分のように、棒状部材640のうち、穴部91の内周面91Aに対して押し当てられる箇所のみに設けてもよい。
本実施形態では、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とによって用紙束Tが挟まれる際、2つ設けられたこの膨らむ面91K,640K同士が互いに対向する。さらに、穴部91の内周面91Aの一部として設けられた膨らむ面91Kにより形成される谷部V1に、棒状部材640に設けられた膨らむ面640Kが入り込む。
これにより、本実施形態では、上記の通り、棒状部材640、第2綴じ歯72の移動が規制され、用紙束Tの綴じの質の低下が抑制される。
なお、本実施形態では、棒状部材640の外径の方が穴部91の内径よりも小さく、棒状部材640に設けられた膨らむ面640Kの曲率の方が、穴部91の内周面91Aに設けられた膨らむ面91Kの曲率よりも大きくなっている。
ここで、第2綴じ歯72の移動の規制は、例えば、棒状部材640と、穴部91の内周面91Aとの間の間隙GXをより小さくすることでも行える。ところで、この場合、各部の寸法の精度をより高める必要が生じたり、棒状部材640と穴部91の内周面91Aとの間における摺動抵抗が増大するなどの不具合が生じたりするおそれがある。
これに対し、本実施形態の構成では、棒状部材640と、穴部91の内周面91Aとの間の間隙GXを大きくしつつ、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72とによって用紙束Tが押圧される状況となった場合には、第2綴じ歯72の移動の規制が行われる。
この場合、上記の摺動抵抗の増大などを抑えつつ、第2綴じ歯72の移動の規制を行える。
なお、第2綴じ歯72の移動の規制にあたっては、穴部91の内周面91Aへの棒状部材640の押し付け力をより大きくすることが好ましくなる。
この押し付け力を高めるには、図6にて示した形態よりも、図13、図22にて示した形態を採用することが好ましい。
即ち、移動する第2綴じ歯72に棒状部材640が連動しない形態よりも、移動する第2綴じ歯72に棒状部材640が連動する形態とすることが好ましい。
移動する第2綴じ歯72に棒状部材640が連動する形態の場合、図22に示すように、棒状部材640のうちの、棒状部材640の回転中心640Xから大きく離れた箇所に位置する、符号22Fで位置する部分を、穴部91の内周面91Aに対して押し当てられる。
言い換えると、この場合、棒状部材640のうちの内周面91Aに押し当てられる箇所と、棒状部材640の回転中心640Xとの離間距離をより大きいものにできる。
この場合、この離間距離が小さい場合に比べ、棒状部材640が内周面91Aに押し当てられる際の押し当て力を高められる。
図6に示すように、移動する第2綴じ歯72に棒状部材640が連動せず、棒状部材640が、連動部分600を案内する構成では、上記の離間距離を大きくする構成を採用しにくくなる。
図23にて示した形態では、穴部91の断面形状、棒状部材640の断面形状が、円形である場合を一例に説明したが、円形に限らず、楕円状など、円形以外としてもよい。
また、穴部91、棒状部材640の軸方向における全域の全ての部分を、円形や楕円形とするのは必須ではなく、上記の通り、穴部91の内周面91A、棒状部材640の外周面640Gのうち、互いに接触し両者が押し当てられる箇所のみを、円形や楕円形としてもよい。
言い換えると、穴部91、棒状部材640の軸方向における全域に対して、上記の膨らむ面91K,640Kを設けることは必須ではなく、穴部91の内周面91A、棒状部材640の外周面640Gのうち、互いに接触し両者が押し当てられる箇所のみに対して、上記の膨らむ面91K,640Kを設けてもよい。
なお、本実施形態では、上記の通りまた図23に示すように、円筒状の部材198が設けられており、図23では、穴部91は、円筒状の部材198の内側の空間となっている。また、穴部91の内周面91Aは、円筒状の部材198の内周面となっている。
本実施形態では、円筒状の部材198の内周面には、グリスの塗布が行われていない。グリスが塗布された構成であると、グリスが固化した際に、固化したこのグリスが谷部V1に付着し、谷部V1への棒状部材640の入り込みを阻害するおそれがある。
本実施形態のように、グリスを付着させない構成であると、固化したグリスが谷部V1に付着することが抑制され、谷部V1への棒状部材640の入り込みがより確実に行われる。
また、グリスが塗布された構成であると、グリスが固化した際に、この固化したグリスの影響を受け、棒状部材640が傾くおそれがある。棒状部材640が傾くと、第1綴じ歯71と第2綴じ歯72との位置関係が変化し、綴じ処理性能の低下を招くおそれがある。
これに対し、グリスを付着させない構成であると、棒状部材640の意図しない傾きが起きにくくなり、綴じ処理性能の低下が抑制される。
また、本実施形態では、円筒状の部材198の少なくとも内周面に対してテフロン(登録商標)加工が施されており、本実施形態では、このテフロン加工によって、円筒状の部材198と棒状部材640との滑りが生じやすくなっている。
言い換えると、本実施形態では、円筒状の部材198の少なくとも内周面に対し、ポリテトラフルオロエチレンを用いた表面コートが行われており、この表面コートによって、円筒状の部材198と棒状部材640との滑りが生じやすくなっている。
なお、上記の通り、円筒状の部材198を設置せずに、下方支持部材700に直接穴部91を設けるようにしてもよい。また、下方支持部材700(図15参照)に直接設けたこの穴部91の内周面91Aに対してテフロン加工を行うようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、第2綴じ処理装置52にて綴じ処理を行うことが可能な、最大枚数の記録材束Tの厚さよりも、上記の一方向(第1綴じ歯71、第2綴じ歯72に設けられた凸部79の並び方向)における間隙GXの大きさの方が小さくなっている。
ここで、「最大枚数」とは、第2綴じ処理装置52にて実際に処理を行うことが可能な最大の枚数を指すのではなく、説明書やマニュアルなどに記載されている定格値を指す。
また、「一方向における間隙GXの大きさ」とは、図25(第2綴じ処理装置52の断面図)に示すように、棒状部材640の軸心640Mと穴部91の軸心91Mとが一致した状態で棒状部材640が配置されている場合における、棒状部材640の外周面640Gと穴部91の内周面91Aとの間の間隙GXの大きさを指す。
より具体的には、「一方向における間隙GXの大きさ」とは、棒状部材640の軸心640Mを通り上記の一方向に沿って延びる直線L上における間隙GXの大きさを指す。より具体的には、「一方向における間隙GXの大きさ」とは、棒状部材640の両側に生じる間隙GXの大きさの各々を足し合わせた場合の間隙GXの大きさを指す。
本実施形態では、棒状部材640の軸心640Mと穴部91の軸心91Mとが一致している場合における間隙GXの大きさであって、直線L上にて棒状部材640の両側に生じる間隙GXの大きさの各々を足し合わせた場合の間隙GXの大きさが、上記の最大枚数の記録材束Tの厚さよりも小さい。
本実施形態では、最大枚数の記録材束Tにおいて、図24に示したように、用紙束Tの破断が生じた場合には、第2綴じ歯72が大きく移動する事態が生じやすくなる。
この場合に、本実施形態のように、最大枚数の記録材束Tの厚さよりも、一方向における間隙GXの大きさの方が小さいと、用紙束Tの破断に伴い第2綴じ歯72が移動しようとしても、第2綴じ歯72のこの移動が規制されやすくなる。
この場合、例えば、第2綴じ歯72が第1綴じ歯71に接触する事態が生じにくくなり、綴じの質が大きく低下することが抑制される。
なお、各部の寸法等についての好ましい形態の一例は、以下の通りである。
第1綴じ歯71及び第2綴じ歯72の凸部79の配置間隔(ピッチ)が、「1.0~3.0mm」の場合において、
・棒状部材640の外径:10~20mm
・穴部91の内径:10.03~20.2mm
・「一方向における間隙GXの大きさ(直線L上にて棒状部材640の両側に生じる間隙GXの大きさの各々を足し合わせた場合の間隙GXの大きさ)」:0.03~0.2m
また、上記で説明した各構成は、上記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。言い換えると、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解される。
例えば、上記にて説明した各構成の一部を省略したり、上記にて説明した各構成に対して他の機能を付加したりしてもよい。
また、上記では、複数の実施形態を説明したが、一の実施形態に含まれる構成と他の実施形態に含まれる構成とを入れ替えたり、一の実施形態に含まれる構成を他の実施形態に付加したりしてもよい。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…用紙処理装置、71…第1綴じ歯、72…第2綴じ歯、72A…一端、72B…他端、90…案内部、91…穴部、510…ねじ部材、520…大径ギア、620…荷重受け部材、631…一端部、633…貫通孔、634…他端部、640…棒状部材、640H…平面、640L…左側棒状部材、640R…右側棒状部材、700…下方支持部材、700C…貫通孔、700D…案内用穴、861…第1金属ブロック、862…第2金属ブロック、862A…移動部材用穴、862H…平面、980…規制部材、BR…ベアリング、P…用紙、SL…垂直二等分線、T…用紙束

Claims (19)

  1. 記録材束の綴じ処理に用いられる第1の歯と、
    前記第1の歯に向かって移動し、当該第1の歯との間に位置する前記記録材束を押圧する第2の歯と、
    前記第2の歯に連動する連動部分の案内を行う案内部と、
    前記連動部分に設けられ、前記案内部により案内される被案内部と、
    を備え、
    前記案内部および前記被案内部のうちの一方が、穴により構成され、他方が、前記連動部分の移動方向に沿って延び当該穴の内面に接触する棒状部により構成された記録材処理装置。
  2. 前記穴は、前記連動部分の前記移動方向に沿って延びる請求項1に記載の記録材処理装置。
  3. 前記第2の歯が前記第1の歯に向かって移動するに従い、前記案内部と前記被案内部との接触面積が増加する請求項1に記載の記録材処理装置。
  4. 前記案内部および前記被案内部の各々は、複数設けられている請求項1に記載の記録材処理装置。
  5. 前記連動部分に設けられた前記被案内部は、前記棒状部であり、
    前記案内部は、前記棒状部の外面を案内する前記穴である請求項1に記載の記録材処理装置。
  6. 前記連動部分に設けられた前記被案内部として、第1被案内部および第2被案内部の少なくとも2つの被案内部が設けられ、
    前記第2の歯は、前記第1被案内部よりも前記第2被案内部側に位置し、当該第2被案内部よりも当該第1被案内部側に位置する請求項1に記載の記録材処理装置。
  7. 前記連動部分の荷重受け部に対して荷重が加えられることで、前記第2の歯が前記第1の歯に向かって移動し、
    前記連動部分に設けられた前記被案内部として、第1被案内部および第2被案内部の少なくとも2つの被案内部が設けられ、
    前記荷重受け部は、前記第1被案内部よりも前記第2被案内部側に位置し、当該第2被案内部よりも当該第1被案内部側に位置する請求項1に記載の記録材処理装置。
  8. 前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、および、前記荷重受け部を投影した場合に、当該第1被案内部と当該第2被案内部との間に当該荷重受け部が位置する請求項7に記載の記録材処理装置。
  9. 前記連動部分に設けられた前記被案内部として、第1被案内部および第2被案内部の少なくとも2つの被案内部が設けられ、
    前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、および、当該第2の歯を投影した場合に、当該第1被案内部と当該第2被案内部との間から外れた箇所に当該第2の歯が位置する請求項1に記載の記録材処理装置。
  10. 前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、および、当該第2の歯を投影した場合に、当該第2の歯は、当該第1被案内部よりも当該第2被案内部側に位置し、当該第2被案内部よりも当該第1被案内部側に位置する請求項9に記載の記録材処理装置。
  11. 前記連動部分の荷重受け部に対して荷重が加えられることで、前記第2の歯が前記第1の歯に向かって移動し、
    前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、当該第2の歯、および、前記荷重受け部を投影した場合に、当該荷重受け部が、当該第2の歯よりも、当該第1被案内部、当該第2被案内部が設けられている側に位置する請求項10に記載の記録材処理装置。
  12. 前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、当該第2の歯、および、前記荷重受け部を投影した場合に、当該荷重受け部が、当該第1被案内部と当該第2被案内部との間に位置する請求項11に記載の記録材処理装置。
  13. 前記連動部分に設けられた前記被案内部として、第1被案内部および第2被案内部の少なくとも2つの被案内部が設けられ、
    前記第2の歯の移動方向における上流側あるいは下流側に向けて、前記第1被案内部、前記第2被案内部、および、当該第2の歯を投影した場合に、当該第1被案内部と当該第2被案内部との間に当該第2の歯が位置する請求項1に記載の記録材処理装置。
  14. 前記連動部分に接続され、前記第2の歯を移動させるための荷重を当該連動部分に加える接続部材がさらに設けられ、
    前記第2の歯の長手方向に沿い当該第2の歯の一端と他端とを結ぶ線分に対する垂直二等分線上に、前記接続部材が位置し、
    前記垂直二等分線上における、前記第2の歯と前記接続部材との離間距離が、前記記録材束を構成する記録材の角部における余白の大きさ以下となっている請求項1に記載の記録材処理装置。
  15. 前記第1の歯および前記第2の歯では、凸部が一方向に並んで配置され、
    前記連動部分の荷重受け部に対して荷重が加えられることで、前記第2の歯が前記第1の歯に向かって移動し、
    前記凸部の並び方向である前記一方向と交差する方向である交差方向における前記荷重受け部の設置箇所と、当該交差方向における前記第1の歯、前記第2の歯の設置箇所とが異なっている請求項1に記載の記録材処理装置。
  16. 前記穴の前記内面のうちの、前記交差方向を向く部分の少なくとも一部には、曲率を有し当該穴の軸心から離れる方向に向かって膨らむ面が設けられている請求項15に記載の記録材処理装置。
  17. 前記棒状部の外面のうちの、前記交差方向を向く部分の少なくとも一部であって、前記膨らむ面に対向する部分には、曲率を有し当該棒状部の軸心から離れる方向に向かって膨らむ面が設けられている請求項16に記載の記録材処理装置。
  18. 前記第1の歯および前記第2の歯では、凸部が一方向に並んで配置され、
    前記穴の前記内面と前記棒状部の外面との間には、間隙が設けられ、
    前記記録材処理装置にて綴じ処理を行うことが可能な、最大枚数の記録材束の厚さよりも、前記一方向における前記間隙の大きさの方が小さい請求項1に記載の記録材処理装置。
  19. 記録材への画像の形成を行う画像形成装置と、当該画像形成装置により画像が形成された複数枚の記録材によりなる記録材束に対する綴じ処理を行う記録材処理装置とを備え、当該記録材処理装置が請求項1乃至18の何れかに記載の記録材処理装置により構成された画像形成システム。
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