JP2023056873A - 車幅計測装置、車種判別装置、車種判別システム、車幅計測方法およびプログラム - Google Patents
車幅計測装置、車種判別装置、車種判別システム、車幅計測方法およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023056873A JP2023056873A JP2021166345A JP2021166345A JP2023056873A JP 2023056873 A JP2023056873 A JP 2023056873A JP 2021166345 A JP2021166345 A JP 2021166345A JP 2021166345 A JP2021166345 A JP 2021166345A JP 2023056873 A JP2023056873 A JP 2023056873A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- vehicle width
- lane
- vehicle type
- scan information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000005259 measurement Methods 0.000 title claims abstract description 76
- 238000000691 measurement method Methods 0.000 title claims description 5
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 21
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 238000000034 method Methods 0.000 description 9
- 230000006870 function Effects 0.000 description 8
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 3
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 3
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 230000037237 body shape Effects 0.000 description 1
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 description 1
- 230000010363 phase shift Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 238000007619 statistical method Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Traffic Control Systems (AREA)
Abstract
【課題】簡素な構成で車両の車幅を計測可能な車幅計測装置等を提供する。【解決手段】車幅計測装置10は、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能な前記レーザスキャナからスキャン情報を取得する取得部1000と、取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測する車幅計測部1002と、を備える。【選択図】図2
Description
本開示は、車幅計測装置、車種判別装置、車種判別システム、車幅計測方法およびプログラムに関する。
車種区分(「普通車」、「大型車」等の区分)ごとに収受料金が設定されている有料道路では、料金所においてセンサ等を通じて走行する車両の車幅を計測し、当該車幅の計測結果を用いて車種区分の判別を行うことが検討されている。
レーザ光を照射して、その反射光が返ってくるまでの時間や反射光の位相のずれに基づいて照射対象物(車体)との距離を計測可能な反射型センサが知られている。この反射型センサを用いて走行中の車両の車幅を計測しようとする場合、代表的には、以下の2つの構成が考えられる。
(1)車両の上方に反射型センサを設け、当該反射型センサから下方側(車両天井)に向けてレーザ光を照射しながら、当該レーザ光を車線幅方向に走査する構成
(2)両路側に反射型センサを設け、走行車両を両側から挟むように2つの反射型センサからレーザ光を照射し、各反射型センサの車体側面との距離の計測結果から車幅を算出する構成
(1)車両の上方に反射型センサを設け、当該反射型センサから下方側(車両天井)に向けてレーザ光を照射しながら、当該レーザ光を車線幅方向に走査する構成
(2)両路側に反射型センサを設け、走行車両を両側から挟むように2つの反射型センサからレーザ光を照射し、各反射型センサの車体側面との距離の計測結果から車幅を算出する構成
本開示に関連する技術として、例えば特許文献1には、レーザパルスを車両の上方から通路の横断方向に所定周期で照射して、運転席天井面の高さや形状などから車種を判定することが開示されている。
(1)の場合、走行車両の上面を幅方向に走査して得られるスキャン情報から、車幅に相当する長さを計測することができる。しかし、この構成では、反射型センサを車両の上方に配置すべく、ガントリ等の大掛かりな支持部材を設ける必要がある。
(2)の場合、両側に設けられた反射型センサ各々の車体側面までの距離が計測されるので、反射型センサどうしの間隔(既知の情報)から各距離の計測結果を差し引くことで車幅を計測(算出)することができる。しかしながら、この構成の場合、車線の両側に反射型センサを設置する必要があることから、車線にケーブルを埋設する手間や、2つの反射型センサを用意するための手間がかかり、コスト上昇や、工事期間が長くなるといった課題が生じる。また、(2)の態様では、車線の両側にセンサを設置するスペースを確保しなければならない分、アイランドの面積を占有してしまう。また、車線の両側にセンサを設置することが物理的に不可能である側端車線にはそもそも適用できない。
本開示の目的は、簡素な構成で車両の車幅を計測可能な車幅計測装置、車種判別装置、車種判別システム、車幅計測方法およびプログラムを提供することにある。
本開示の一態様によれば、車幅計測装置は、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能な前記レーザスキャナから、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報を取得する取得部と、取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測する車幅計測部と、を備える。
本開示の一態様によれば、車幅計測方法は、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能な前記レーザスキャナから、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報を取得するステップと、取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測するステップと、を有する。
本開示の一態様によれば、プログラムは、車幅計測装置のコンピュータに、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能な前記レーザスキャナから、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報を取得するステップと、取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測するステップと、を実行させる。
上述の各態様によれば、簡素な構成で車両の車幅を計測できる。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る車種判別システムについて、図1~図9を参照しながら説明する。
以下、第1の実施形態に係る車種判別システムについて、図1~図9を参照しながら説明する。
(車種判別システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る車種判別システムの全体構成を示す図である。以下の説明において、車線Rの延在方向(図1の±X方向)を「車線方向」とも表記し、車線Rの幅方向(図1の±Y方向)を「車線幅方向」とも表記し、また、車線Rの路面(図1のXY平面)に垂直な方向(±Z方向)を「高さ方向」とも表記する。
図1は、第1の実施形態に係る車種判別システムの全体構成を示す図である。以下の説明において、車線Rの延在方向(図1の±X方向)を「車線方向」とも表記し、車線Rの幅方向(図1の±Y方向)を「車線幅方向」とも表記し、また、車線Rの路面(図1のXY平面)に垂直な方向(±Z方向)を「高さ方向」とも表記する。
図1に示す車種判別システム1は、有料道路の料金所(入口または出口)において、各走行車両の収受料金を決定すべく、当該車両の車種区分を判別する目的で用いられる。
車線Rは、料金所の走行レーンであって、料金収受の対象となる車両Aが走行する。車線Rの両側には、車線Rの路面から一段高い領域としてアイランドIが設けられている。
図1に示すように、車種判別システム1は、車種判別装置10(車幅計測装置)と、レーザスキャナ11とを備えている。
車種判別装置10は、レーザスキャナ11からスキャン情報を取得し、このスキャン情報に基づいて、車線Rを走行する車両Aの車幅を計測する車幅計測装置としての機能を有する。ここで、スキャン情報とは、レーザ光の走査角度毎の距離計測結果を含む情報である(スキャン情報の詳細については後述する)。車種判別装置10は、当該車幅の計測結果に基づいて当該車両Aの車種区分を判別する。本実施形態においては、簡略化のため、車種判別装置10は、車幅の計測結果のみから車両Aの車種区分を判別するものとして説明するが、他の実施形態においてはこれに限定されない。例えば、他の実施形態に係る車種判別装置10は、車幅の計測結果に加えてナンバープレート情報(分類番号)や車軸数を取得することで、より細かく定められた車種区分の判別を可能とするものであってよい。この場合、車種判別システム1は、レーザスキャナ11の他に、車両Aのナンバープレート情報を読み取るためのナンバープレート認識装置や、車両Aの車軸数を計測するための踏板(タイヤ検出センサ)等を備えるものとする。
次に、レーザスキャナ11の構成および機能について、図1を参照しながら詳しく説明する。
図1に示すように、レーザスキャナ11は、車線Rの路側であるアイランドI上に設置される。本実施形態に係るレーザスキャナ11は、車両Aの進行方向右側(-Y方向側)のアイランドI上に設置されるものとしているが、他の実施形態においては進行方向左側(+Y方向側)に設置されてもよい。なお、レーザスキャナ11は、車線Rにおける車両の安全な走行の確保のため、車線側を向く端面(+Y方向側の端面)から車線Rまでの間隔mが250mm以上となるように設置される。
レーザスキャナ11は、反射型センサであって、レーザ光Lを投光する投光部11aを有する。投光部11aは、車線Rの路面を基準に、所定の高さ「センサ高さHs」に設置される。センサ高さHsは、走行する車両の車体形状との関係に基づいて適切に定められる。センサ高さHsについての詳細は後述する。
投光部11aは、アイランドI上における設置位置から車線R側に向けてレーザ光Lを投光する。投光されたレーザ光Lは、照射対象物(車両Aの車体)表面で反射し、その一部が反射光として戻ってくる。反射光は、投光部11aと同じ位置に設けられた受光部(図示は省略する)によって受光、検出される。レーザスキャナ11は、レーザ光Lを投光したタイミングから反射光を受光したタイミングまでの時間差、或いは、レーザ光Lと反射光との位相差に基づいて自己の位置から反射位置(つまり、照射対象物の表面)までの距離を計測する。
レーザスキャナ11は、いわゆる二次元(2D)レーザスキャナである。すなわち、レーザスキャナ11は、レーザ光Lの投光方向(角度θ)を、車線方向(±X方向)軸線周りに微小角度ずつ変化(回転)させながら複数の方向に連続的に投光する。この動作により、投光部11aは、車線Rと交差する面(図1のYZ平面)に沿ってレーザ光Lを走査する。レーザスキャナ11は、一回の走査を一定の周期(例えば、数十~数百msec周期)で繰り返し行う。
レーザスキャナ11は、レーザ光Lの投光方向(角度θ)と、その方向における反射位置までの距離とに基づいて、レーザ光Lの走査面(YZ平面)における反射位置を示す観測点(座標(Y,Z))を算出する。このようにして、レーザスキャナ11は、一回の走査で各方向に投光されたレーザ光Lの各々の、YZ平面上の観測点(座標(Y,Z))の集合からなるスキャン情報(点群データ)を取得する。
なお、本実施形態では、レーザスキャナ11の原点Oは、図1に示すように、高さ方向(Z軸)における車線Rの路面の位置であって、かつ、車線幅方向(Y軸)における投光部11aの位置である点とする。
また、レーザスキャナ11は、予め原点Oを基準とする所定の有効範囲Qを規定しており、この有効範囲Qの範囲内に検出された観測点のみをスキャン情報に含むようにする。このようにすることで、車線Rを走行する車両Aの車幅計測において不要な情報(例えば、車線Rの隣の車線を走行する車両や構造物などによる観測点)を除外することができる。
(車種判別装置の機能構成)
図2は、第1の実施形態に係る車種判別装置の機能構成を示す図である。
図2に示すように、車種判別装置10は、CPU100と、通信インタフェース101と、記録媒体102とを有している。
図2は、第1の実施形態に係る車種判別装置の機能構成を示す図である。
図2に示すように、車種判別装置10は、CPU100と、通信インタフェース101と、記録媒体102とを有している。
CPU100は、車種判別装置10の動作全体を司るプロセッサである。CPU100は、予め用意されたプログラムに従って動作することで種々の機能を発揮する。CPU100の機能については後述する。
通信インタフェース101は、レーザスキャナ11(図1)との接続インタフェースである。
記録媒体102は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などのいわゆる補助記憶装置である。記録媒体102には、例えば、CPU100を動作させるプログラムの他、車幅の計測結果から車種区分の判別処理に必要な特徴量や判定閾値などが記録される。
本実施形態に係るCPU100は、プログラムに従って動作することで、取得部1000、検知部1001、車幅計測部1002及び車種判別部1003としての機能を発揮する。
取得部1000は、レーザスキャナ11から出力されるスキャン情報(点群データ)を時々刻々と受信して取得する。取得部1000が取得したスキャン情報は、取得時刻を示す時刻情報を付されながら、車種判別装置10に設けられたメモリ(いわゆる主記憶装置、不図示)に逐次蓄えられる。
検知部1001は、レーザスキャナ11および取得部1000を通じて取得されたスキャン情報の特徴に基づいて、車両Aの進入検知および退出検知を行う。
車幅計測部1002は、レーザスキャナ11および取得部1000を通じて取得されたスキャン情報から、車両Aの車幅を計測する。
車種判別部1003は、車幅計測部1002による車幅の計測結果に基づいて、車両Aの車種区分を判別する。
上述の各機能構成のうち、取得部1000、検知部1001、車幅計測部1002は、車種判別装置10に含まれる車幅計測装置としての機能構成である。
(車種判別装置の処理フロー)
図3は、第1の実施形態に係る車種判別装置の処理フローを示す図である。
図3に示す処理フローは、車種判別装置10(車幅計測装置)によって常時繰り返し実行される。また、この処理フロー中において、レーザスキャナ11は、常時、一定の周期(例えば、数十~数百msec周期)で繰り返しレーザ光Lの走査を行うとともに、各走査で取得されたスキャン情報を同周期で車種判別装置10(車幅計測装置)に逐次送信している。
図3は、第1の実施形態に係る車種判別装置の処理フローを示す図である。
図3に示す処理フローは、車種判別装置10(車幅計測装置)によって常時繰り返し実行される。また、この処理フロー中において、レーザスキャナ11は、常時、一定の周期(例えば、数十~数百msec周期)で繰り返しレーザ光Lの走査を行うとともに、各走査で取得されたスキャン情報を同周期で車種判別装置10(車幅計測装置)に逐次送信している。
まず、車種判別装置10(車幅計測装置)の検知部1001は、取得部1000から一定周期で受信するスキャン情報に基づいて、車両Aの進入を検知する(ステップS1)。
ここで、車線Rに車両が存在しない間に取得されるスキャン情報からは車線Rの路面の輪郭のみが読み取られる。この場合、車種判別装置10は、車線Rに車両が存在しないものとして特段の処理を行わず処理を終了する。
他方、車線Rに車両が進入した場合、スキャン情報から、車線Rの路面とは異なる物体(即ち、車両Aの車体)の輪郭が読み取られる。検知部1001は、車線Rの路面の輪郭のみが読み取られていた状態から、初めて路面とは異なる物体の輪郭が読み取られたことをもって、新たな車両Aが進入したと判断する。
ここで、車線Rに車両が存在しない間に取得されるスキャン情報からは車線Rの路面の輪郭のみが読み取られる。この場合、車種判別装置10は、車線Rに車両が存在しないものとして特段の処理を行わず処理を終了する。
他方、車線Rに車両が進入した場合、スキャン情報から、車線Rの路面とは異なる物体(即ち、車両Aの車体)の輪郭が読み取られる。検知部1001は、車線Rの路面の輪郭のみが読み取られていた状態から、初めて路面とは異なる物体の輪郭が読み取られたことをもって、新たな車両Aが進入したと判断する。
車種判別装置10(車幅計測装置)の取得部1000は、車両Aの進入検知(ステップS1)の後も、引き続き、レーザスキャナ11から一定周期で得られるスキャン情報を時々刻々と受信、取得する。この際、取得部1000は、車両Aの進入検知(ステップS1)後、その退出を検知する(後述のステップS3)までの間に取得された全てのスキャン情報を、車両Aについてのスキャン情報として関連付けて、メモリに記録、蓄積する(ステップS2)。
検知部1001は、取得部1000から一定周期で取得されるスキャン情報に基づいて、車両Aの退出を検知する(ステップS3)。具体的には、検知部1001は、路面とは異なる物体の輪郭が読み取られていた状態(車両Aの存在が検知されていた状態)から、車線Rの路面の輪郭のみが読み取られる状態に戻ったときに、車両Aが退出したと判断する。
次に、車種判別装置10(車幅計測装置)の車幅計測部1002は、車両Aの進入検知(ステップS1)後、その退出を検知する(上述のステップS3)までの間に取得された全てのスキャン情報に基づいて、車両Aの車幅を計測する(ステップS4)。このステップS4の処理の詳細については後述する。
次に、車種判別装置10の車種判別部1003は、ステップS4で計測された車幅に基づいて、車両Aの車種区分を判別する。最も簡単な例としては、車種判別部1003は、ステップS4で計測された車幅と予め定められた判定閾値とを比較し、当該判定閾値未満であれば『普通車』、判定閾値以上であれば『大型車』などと判定する。なお、上述したように、車種判別部1003は、他の情報(ナンバープレート情報、車軸数など)と組み合わせて、より細かく分類された車種区分の判別処理を行うものとしてもよい。
なお、一台の車両に対する車種判別処理が完了した後は、後続の車両に備えるべく、ステップS2で一時記録された一連のスキャン情報は消去することとしてもよい。
なお、一台の車両に対する車種判別処理が完了した後は、後続の車両に備えるべく、ステップS2で一時記録された一連のスキャン情報は消去することとしてもよい。
(車幅計測の処理)
図4~図6は、第1の実施形態に係る車種判別装置の車幅計測の処理の説明図である。
以下、図4~図6を参照しながら、車種判別装置10による車幅計測の処理(図3のステップS4)について詳しく説明する。
図4~図6は、第1の実施形態に係る車種判別装置の車幅計測の処理の説明図である。
以下、図4~図6を参照しながら、車種判別装置10による車幅計測の処理(図3のステップS4)について詳しく説明する。
図4は、車両Aとして『大型車』に分類される貨物車が到来した場合における、レーザ光Lの照射の状況を示している。
図4に示すように、レーザスキャナ11の投光部11aの高さ(センサ高さHs)は、一般的な貨物車の側面窓上端高さHwuよりも低い位置となるように設置されている。このように構成されることで、図4に示すように、投光部11aから各方向に投光されたレーザ光Lのうち、貨物車である車両Aの側面窓Wに向かって投光されたレーザ光Lは、当該側面窓Wを透過し、室内天井Cに照射される。このように、車両Aのキャビン(運転室)の室内天井Cが走査面に含まれる結果、そのスキャン情報には、車両Aの車幅に相当する情報が含まれることとなる。
ここで、「一般的な貨物車の側面窓上端高さHwu」は、本実施形態では、2.5m(メートル)と定める。すなわち、本実施形態に係るレーザスキャナ11の投光部11aは、2.5mよりも低い位置に設置される(センサ高さHs<2.5m)。
図5は、図4で示したレーザ光Lの走査結果から得られたスキャン情報SDの例である。図5に示すように、スキャン情報SDは、走査の過程で各方向に投光されたレーザ光Lの各々によって観測された観測点pの集合からなる。
また、図6は、車両Aの通過中(進入検知時から退出検知時まで)に取得された全てのスキャン情報SDを時刻歴で並べた様子を示している。図6において、スキャン情報SD1は、車両Aの進入検知時に取得されたスキャン情報であり、車両Aの車体先端付近のスキャン情報である。また、スキャン情報SD2は、車両Aの退出検知の直前に取得されたスキャン情報であり、車両Aの車体後端付近のスキャン情報である。そして、スキャン情報SD3は、車両Aの車体のうち側面窓W(図4)が存在する領域におけるスキャン情報である。このように、スキャン情報SD3は、他のスキャン情報に比べて+Y方向側に大きな値を有する観測点pが含まれる。これは、図4に示したように、側面窓Wに向けて投光されたレーザ光Lが、側面窓Wを透過して、その奥の室内天井Cにまで到達するためである。
車幅計測部1002は、図6のように取得された一連のスキャン情報SD全体から、車線幅方向(±Y方向)において、投光部11aの位置(原点O)から最も遠い観測点p2の位置(y2)と最も近い観測点p1の位置(y1)とを抽出する。そして、車幅計測部1002は、観測点p2の位置(y2)と観測点p1の位置(y1)との差(Δy=y2-y1)を演算する。車幅計測部1002は、この演算結果(Δy)を車両Aの車幅とみなす。
(各種車両の走行時の処理)
図7~図9は、第1の実施形態に係る車種判別装置の車幅計測の処理の説明図である。
図7~図9は、それぞれ、車両Aとして、貨物車以外の車両の走行時におけるレーザ光Lの照射の状況を示している。
図7~図9は、第1の実施形態に係る車種判別装置の車幅計測の処理の説明図である。
図7~図9は、それぞれ、車両Aとして、貨物車以外の車両の走行時におけるレーザ光Lの照射の状況を示している。
(車両Aが乗用車である場合)
図7は、車両Aとして『普通車』に分類される乗用車が到来した場合における、レーザ光Lの照射の状況を示している。
図7は、車両Aとして『普通車』に分類される乗用車が到来した場合における、レーザ光Lの照射の状況を示している。
図7に示すように、レーザスキャナ11の投光部11aの高さ(センサ高さHs)は、一般的な乗用車の側面窓上端高さHwu’よりも低い位置となるように設置されている。このように構成されることで、図7に示すように、投光部11aから各方向に投光されたレーザ光Lのうち、乗用車である車両Aの側面窓Wに向かって投光されたレーザ光Lは、当該側面窓Wを透過し、室内天井Cに照射される。このように、車両Aが貨物車である場合(図4参照)と同様に、乗用車である車両Aの室内天井Cが走査面に含まれる結果、そのスキャン情報には、車両Aの車幅に相当する情報が含まれることとなる。
ここで、「一般的な乗用車の側面窓上端高さHwu’」は、本実施形態では、2.0m(メートル)と定める。すなわち、本実施形態に係るレーザスキャナ11の投光部11aは、2.0mよりも低い位置に設置される(センサ高さHs<2.0m)。
したがって、レーザスキャナ11の投光部11aの高さ(センサ高さHs)は、2.0mよりも低い位置とすることがより好ましく、このようにすることで、貨物車(図4)および乗用車(図7)の両方の車両について、室内天井Cを走査可能な構成とすることができる。ただし、センサ高さHsが2.0mの近傍であると、乗用車に対しては、投光部11aと室内天井Cとがほぼ同一の高さで水平に並ぶ関係となって、レーザ光の全走査範囲のうち、室内天井Cの表面に照射される範囲が極めて狭くなる。屋根の高さがほぼ2.0mとされているワンボックス車に対しても同様のことがいえる。そのため、より好ましくは、センサ高さHsは、1.8m以下とされる。
したがって、レーザスキャナ11の投光部11aの高さ(センサ高さHs)は、2.0mよりも低い位置とすることがより好ましく、このようにすることで、貨物車(図4)および乗用車(図7)の両方の車両について、室内天井Cを走査可能な構成とすることができる。ただし、センサ高さHsが2.0mの近傍であると、乗用車に対しては、投光部11aと室内天井Cとがほぼ同一の高さで水平に並ぶ関係となって、レーザ光の全走査範囲のうち、室内天井Cの表面に照射される範囲が極めて狭くなる。屋根の高さがほぼ2.0mとされているワンボックス車に対しても同様のことがいえる。そのため、より好ましくは、センサ高さHsは、1.8m以下とされる。
一方、センサ高さHsをあまりに低くしすぎると、特に貨物車において、レーザ光Lの側面窓Wに対する入射角が大きくなるため、当該側面窓Wを透過したレーザ光Lが運転室内の奥(+Y方向側)まで到達しにくくなることが想定される。ここで、いかなる車両であっても、側面窓Wの下端は、少なくともタイヤよりも高い位置に存在する。そこで、センサ高さHsは、路面から0.5mの高さ(≒タイヤ高さ)よりも高い位置に設けられることとする。
また、より好ましくは、センサ高さHsは、一般的な貨物車の側面窓下端高さHwd(図4)と同等か、間隔mを考慮して、それよりもやや低い位置とする。ここで、「一般的な貨物車の側面窓下端高さHwd」は、本実施形態においては、1.6mと定める。これに基づき、センサ高さHsは、好ましくは、1.4m以上とされる。
また、より好ましくは、センサ高さHsは、一般的な貨物車の側面窓下端高さHwd(図4)と同等か、間隔mを考慮して、それよりもやや低い位置とする。ここで、「一般的な貨物車の側面窓下端高さHwd」は、本実施形態においては、1.6mと定める。これに基づき、センサ高さHsは、好ましくは、1.4m以上とされる。
以上のように、本実施形態に係るレーザスキャナ11の投光部11aは、車両Aの側面窓越しに、室内の天井を走査可能な高さとされている。一例として、投光部11aは、路面から0.5mの高さよりも高い位置に設置される。
また、本実施形態におけるセンサ高さHsの最も好ましい条件としては、1.4m≦Hs≦1.8mとなる。このような条件を満たすことで、レーザスキャナ11は、特に、車線Rを走行する貨物車および乗用車に対して、その室内天井Cを走査可能となり、さらに、当該室内天井Cの運転室内の奥側(+Y方向側)まで走査することができる。
また、本実施形態におけるセンサ高さHsの最も好ましい条件としては、1.4m≦Hs≦1.8mとなる。このような条件を満たすことで、レーザスキャナ11は、特に、車線Rを走行する貨物車および乗用車に対して、その室内天井Cを走査可能となり、さらに、当該室内天井Cの運転室内の奥側(+Y方向側)まで走査することができる。
(車両Aがスポーツカーである場合)
図8は、車両Aとして、車高が比較的低いスポーツカーが到来した場合における、レーザ光Lの照射の状況を示している。
図8は、車両Aとして、車高が比較的低いスポーツカーが到来した場合における、レーザ光Lの照射の状況を示している。
一般的なスポーツカーの側面窓上端高さHwu2は、センサ高さHsよりも低いことが想定される。そうすると、投光部11aから投光されたレーザ光Lでスポーツカーである車両Aの室内天井を走査することはできない。
しかし、図8に示すように、車高が低いスポーツカーである車両Aに対しては、路面側(-Z方向側)に投光されるレーザ光Lで、ボンネット表面Bの車線幅方向の全体に渡って走査できる。このように、車両Aがスポーツカーである場合は、ボンネット表面Bがその走査面に含まれる結果、そのスキャン情報には、車両Aの車幅に相当する情報が含まれることとなる。
(車両Aがオープンカーである場合)
図9は、車両Aとして、天井が存在しないオープンカーが到来した場合における、レーザ光Lの照射の状況を示している。
図9は、車両Aとして、天井が存在しないオープンカーが到来した場合における、レーザ光Lの照射の状況を示している。
天井が存在しないオープンカーの場合、投光部11aから投光されたレーザ光Lで、図4、図7のように、室内天井を走査することはできない。
しかし、図9に示すように、オープンカーである車両Aに対しては、投光部11aが、一般的なオープンカーの側面窓下端高さHwd3よりも高い位置にあれば、レーザ光Lで、車両室内における反対側(+Y方向側)のドアの内面Dを走査することができる。このように、車両Aがオープンカーである場合は、車両室内における反対側(+Y方向側)のドアの内面Dがその走査面に含まれる結果、そのスキャン情報には、車両Aの車幅に相当する情報が含まれることとなる。
(作用効果)
以上の通り、第1の実施形態に係る車種判別装置10によれば、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部11aから投光されるレーザ光Lを車線方向と交差する面(XZ面)に沿って走査可能なレーザスキャナ11からスキャン情報SDを取得する取得部1000と、取得したスキャン情報SDに基づいて車線Rを走行する車両Aの車幅を計測する車幅計測部1002と、当該車幅の計測結果から車両Aの車種区分を判別する車種判別部1003と、を備える。
以上の通り、第1の実施形態に係る車種判別装置10によれば、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部11aから投光されるレーザ光Lを車線方向と交差する面(XZ面)に沿って走査可能なレーザスキャナ11からスキャン情報SDを取得する取得部1000と、取得したスキャン情報SDに基づいて車線Rを走行する車両Aの車幅を計測する車幅計測部1002と、当該車幅の計測結果から車両Aの車種区分を判別する車種判別部1003と、を備える。
このようにすることで、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナのみで走行車両の車幅を計測することができる。したがって、ガントリのような大掛かりな支持部材を設ける必要がなく、また、2つの反射型センサを用意する必要もないため、簡素な構成で車幅に基づく車種判別を実現することができる。
以上より、第1の実施形態に係る車種判別装置10によれば、簡素な構成で車両の車幅を計測できる。
以上より、第1の実施形態に係る車種判別装置10によれば、簡素な構成で車両の車幅を計測できる。
また、本実施形態に係る車幅計測部1002は、レーザスキャナ11の投光部11aに対して、車線幅方向の所定範囲(有効範囲Q)内における最も遠い観測点p2の位置と最も近い観測点p1の位置とに基づいて車幅を特定する。
このようにすることで、簡単な演算で、車両Aの車幅に相当する長さを計測することができる。
このようにすることで、簡単な演算で、車両Aの車幅に相当する長さを計測することができる。
また、本実施形態に係る車幅計測部1002は、車両Aの走行中に取得された複数のスキャン情報SD全体のうちから、最も遠い観測点p2の位置と、最も近い観測点p1の位置とを抽出する。
このようにすることで、一台の車両Aの通過中に取得された複数のスキャン情報SD全体を用いて車幅計測を行うので、計測の精度を高めることができる。例えば、走行方向(±X方向)において貨物車である車両A(図1、図4)の側面窓Wが存在する領域は限られているが、走行中に連続的にスキャン情報が取得されることで、側面窓Wが存在する領域におけるスキャン情報を取り逃さないようにすることができる。スポーツカーにおけるボンネット表面B(図8)や、オープンカーにおける反対側のドアの内面D(図9)に対しても同様の効果を得られる。
このようにすることで、一台の車両Aの通過中に取得された複数のスキャン情報SD全体を用いて車幅計測を行うので、計測の精度を高めることができる。例えば、走行方向(±X方向)において貨物車である車両A(図1、図4)の側面窓Wが存在する領域は限られているが、走行中に連続的にスキャン情報が取得されることで、側面窓Wが存在する領域におけるスキャン情報を取り逃さないようにすることができる。スポーツカーにおけるボンネット表面B(図8)や、オープンカーにおける反対側のドアの内面D(図9)に対しても同様の効果を得られる。
なお、他の実施形態においては上記態様に限定されることはなく、スキャン情報から車幅を算出する過程は適宜変更可能である。例えば、一台の車両Aについて得られた複数のスキャン情報SD全体(図6)における各観測点pに対する統計分析を通じて、より確からしい車幅の演算結果を得るようにしてもよい。
(その他の実施形態)
上述の第1の実施形態においては、投光部11aが、車両Aの側面窓越しに、室内天井Cの表面を走査可能な高さに設置されるものとして説明した。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態においては、投光部11aは、車両Aの側面窓越しに、車両Aの室内の床面(シートを含む)、または、反対側のドア若しくは側壁の内面を走査可能な高さとされていてもよい。このような構成によっても、走査結果(スキャン情報)から車両Aの車幅に相当する長さを計測することができる。
上述の第1の実施形態においては、投光部11aが、車両Aの側面窓越しに、室内天井Cの表面を走査可能な高さに設置されるものとして説明した。しかし、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、他の実施形態においては、投光部11aは、車両Aの側面窓越しに、車両Aの室内の床面(シートを含む)、または、反対側のドア若しくは側壁の内面を走査可能な高さとされていてもよい。このような構成によっても、走査結果(スキャン情報)から車両Aの車幅に相当する長さを計測することができる。
ただし、この場合においては、センサ高さHsをあまりに高くしすぎると、レーザ光Lの側面窓Wに対する入射角が大きくなり、当該側面窓Wを透過したレーザ光Lが運転室内の奥(+Y方向側)まで到達しにくくなることが想定される。ここで、公道を走行可能な車両本体(積荷は除く)の高さの上限は、法定的に3.8mと定められており、公道を走行するほぼすべての車両の側面窓の上端は、路面から3.8mの高さよりも低い位置に存在する。そこで、センサ高さHsを3.8mよりも低く設定することで、車線Rを走行するより多くの車両に対し、その室内の床面、または、反対側のドア若しくは側壁の内面を走査可能となる。
なお、第1の実施形態においては、センサ高さHsの最適条件として、センサ高さHsを1.4m≦Hs≦1.8mと設定することについて説明したが、この条件は、本実施形態においても有効である。つまり、投光部11aの高さを路面から1.4m~1.8mの高さとすることで、ワンボックス車に対しては、天井表面だけでなく、車内床面およびドア等の内面をも計測可能となる。また、乗用車或いは小型車に対しては、天井表面、車内床面、ドア等の内面の他、ボンネットやトランク表面を走査可能となる。つまり、車線Rを走行する多くの車両に対し、天井表面と車内床面およびドア等の内面を走査できるようになるので、車幅に相当する長さを一層精度よく計測することができる。
ただし、走査する内表面は、必ずしも、車両の室内天井および床面を含む必要はない。各実施形態に係るレーザスキャナ11によれば、ほとんどの車両に対し、センサ設置側(-Y方向側)の外側面を計測できるので、センサ設置側から遠い側(+Y方向側)の内表面(天井、床面を含まず、ドア若しくは側壁の内面だけでもよい。)が計測できれば、その差から、当該車両の車幅と相関性の高い長さを計測できる。
ただし、走査する内表面は、必ずしも、車両の室内天井および床面を含む必要はない。各実施形態に係るレーザスキャナ11によれば、ほとんどの車両に対し、センサ設置側(-Y方向側)の外側面を計測できるので、センサ設置側から遠い側(+Y方向側)の内表面(天井、床面を含まず、ドア若しくは側壁の内面だけでもよい。)が計測できれば、その差から、当該車両の車幅と相関性の高い長さを計測できる。
なお、本実施形態に係る車種判別装置10は、図3に示す処理フローの通り、車両Aの退出が検知された(ステップS3)後に車幅計測(ステップS4)~車種判別処理(ステップS5)を行うものとして説明したが、他の実施形態においてはこれに限られない。
例えば、他の実施形態に係る車種判別装置10は、車両Aの通過中に時々刻々と取得されるスキャン情報について逐次車幅計測処理(ステップS4)を繰り返し行い、車種区分を一意に特定できる車幅が計測された場合には、そのタイミングで(車両Aの通過中に)車種区分の判別結果を出力する態様であってもよい。
例えば、他の実施形態に係る車種判別装置10は、車両Aの通過中に時々刻々と取得されるスキャン情報について逐次車幅計測処理(ステップS4)を繰り返し行い、車種区分を一意に特定できる車幅が計測された場合には、そのタイミングで(車両Aの通過中に)車種区分の判別結果を出力する態様であってもよい。
なお、上述の実施形態においては、車幅計測装置は、その構成要素(取得部1000、検知部1001、車幅計測部1002)が、機能として車種判別装置10内に具備されるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限られない。すなわち、車幅計測装置は、単独で利用されるものであってもよい。
例えば、車幅計測装置は、走行車両の車幅を計測し、その計測結果を上位装置に通知することで、狭い通路への進入可否を判断する用途で利用されてもよい。
また、車幅計測装置は、走行車両の車幅を計測し、その計測結果を上位装置に通知することで、当該走行車両を、走行可能な車線幅の通路に案内する用途として利用されてもよい。
さらに、車幅計測装置は、自動搬送車などの自動機に対して、搬入されてくる車両の車幅を計測して通知することで、当該自動機の制御を行う用途として利用されてもよい。
例えば、車幅計測装置は、走行車両の車幅を計測し、その計測結果を上位装置に通知することで、狭い通路への進入可否を判断する用途で利用されてもよい。
また、車幅計測装置は、走行車両の車幅を計測し、その計測結果を上位装置に通知することで、当該走行車両を、走行可能な車線幅の通路に案内する用途として利用されてもよい。
さらに、車幅計測装置は、自動搬送車などの自動機に対して、搬入されてくる車両の車幅を計測して通知することで、当該自動機の制御を行う用途として利用されてもよい。
また、上述の実施形態においては、車種判別装置10の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上のとおり、本開示に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
各実施形態に記載の車幅計測装置、車種判別装置10、車種判別システム1、車幅計測方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
各実施形態に記載の車幅計測装置、車種判別装置10、車種判別システム1、車幅計測方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る車幅計測装置は、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部11aから投光されるレーザ光Lを車線方向(±X方向)と交差する面(YZ平面)に沿って走査可能なレーザスキャナ11から、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報SDを取得する取得部1000と、取得したスキャン情報SDに基づいて車線Rを走行する車両Aの車幅を計測する車幅計測部1002と、を備える。
(2)第2の態様に係る車幅計測装置において、車幅計測部1002は、レーザスキャナ11の投光部11aに対して、車線幅方向(±Y方向)の所定範囲(有効範囲Q)内における最も遠い観測点p2の位置と最も近い観測点p1の位置とに基づいて車幅を特定する。
(3)第3の態様に係る車幅計測装置において、車幅計測部1002は、車両Aの走行中に取得された複数のスキャン情報SD全体のうちから、最も遠い観測点p2の位置と、最も近い観測点p1の位置とを抽出する。
(4)第4の態様に係る車種判別装置10は、上記(1)~(3)のいずれかの車幅計測装置と、車幅の計測結果から車両の車種区分を判別する車種判別部1003と、を備える。
(5)第5の態様に係る車種判別システム1は、上記(4)の車種判別装置10と、レーザスキャナ11と、を備える。
(6)第6の態様に係る車種判別システム1において、投光部11aは、車両Aの側面窓越しに、室内の天井(室内天井C)を走査可能な高さとされている。
(7)第7の態様に係る車種判別システム1において、投光部11aは、車線Rの路面から0.5mの高さよりも高い位置に設けられている。
(8)第8の態様に係る車種判別システム1において、投光部11aは、室内の床面または反対側のドア内面を走査可能な高さとされている。
(9)第9の態様に係る車種判別システム1において、投光部11aは、車線Rの路面から3.8mの高さよりも低い位置に設けられている。
(10)第10の態様に係る車種判別システム1において、投光部11aは、車線Rの路面から1.4m~1.8mの高さに設けられている。
(11)第11の態様に係る車幅計測方法は、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能なレーザスキャナから、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報を取得するステップと、取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測するステップと、を有する。
(12)第12の態様に係るプログラムは、車種判別装置10のコンピュータに、路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能なレーザスキャナから、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報を取得するステップと、取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測するステップと、を実行させる。
1 車種判別システム
10 車種判別装置(車幅計測装置)
100 CPU
1000 取得部
1001 検知部
1002 車幅計測部
1003 車種判別部
101 通信インタフェース
102 記録媒体
11 レーザスキャナ
11a 投光部
10 車種判別装置(車幅計測装置)
100 CPU
1000 取得部
1001 検知部
1002 車幅計測部
1003 車種判別部
101 通信インタフェース
102 記録媒体
11 レーザスキャナ
11a 投光部
Claims (12)
- 路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能な前記レーザスキャナから、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報を取得する取得部と、
取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測する車幅計測部と、
を備える車幅計測装置。 - 前記車幅計測部は、前記レーザスキャナの投光部に対して、車線幅方向の所定範囲内における最も遠い観測点の位置と最も近い観測点の位置とに基づいて車幅を特定する、
請求項1に記載の車幅計測装置。 - 前記車幅計測部は、前記車両の走行中に取得された複数のスキャン情報全体のうちから、前記最も遠い観測点の位置と、前記最も近い観測点の位置とを抽出する、
請求項2に記載の車幅計測装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の車幅計測装置と、
前記車幅の計測結果から前記車両の車種区分を判別する車種判別部と、
を備える車種判別装置。 - 請求項4に記載の車種判別装置と、
前記レーザスキャナと、
を備える車種判別システム。 - 前記投光部は、前記車両の側面窓越しに、室内の天井を走査可能な高さとされている、
請求項5に記載の車種判別システム。 - 前記投光部は、前記車線の路面から0.5mの高さよりも高い位置に設けられている、
請求項6に記載の車種判別システム。 - 前記投光部は、前記車両の側面窓越しに、室内の床面または反対側のドア内面を走査可能な高さとされている
請求項5に記載の車種判別システム。 - 前記投光部は、前記車線の路面から3.8mの高さよりも低い位置に設けられている、
請求項8に記載の車種判別システム。 - 前記投光部は、前記車線の路面から1.4m~1.8mの高さに設けられている、
請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の車種判別システム。 - 路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能な前記レーザスキャナから、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報を取得するステップと、
取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測するステップと、
を有する車幅計測方法。 - 車幅計測装置のコンピュータに、
路側の一方のみに設けられたレーザスキャナであって、投光部から投光されるレーザ光を車線方向と交差する面に沿って走査可能な前記レーザスキャナから、走査角度毎の距離計測結果を含むスキャン情報を取得するステップと、
取得した前記スキャン情報に基づいて車線を走行する車両の車幅を計測するステップと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021166345A JP2023056873A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 車幅計測装置、車種判別装置、車種判別システム、車幅計測方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021166345A JP2023056873A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 車幅計測装置、車種判別装置、車種判別システム、車幅計測方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023056873A true JP2023056873A (ja) | 2023-04-20 |
Family
ID=86004883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021166345A Pending JP2023056873A (ja) | 2021-10-08 | 2021-10-08 | 車幅計測装置、車種判別装置、車種判別システム、車幅計測方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023056873A (ja) |
-
2021
- 2021-10-08 JP JP2021166345A patent/JP2023056873A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3206414B2 (ja) | 車種判別装置 | |
RU2698610C2 (ru) | Способ и блок обработки для управления системой наблюдения за дорожным движением | |
JP7028066B2 (ja) | 検知装置及び検知システム | |
CN101218127A (zh) | 泊车装置 | |
US10395104B2 (en) | Vehicle imaging system, vehicle imaging method and device, program, and recording medium | |
JP4544698B2 (ja) | 車種判別方法および装置 | |
CN111742235B (zh) | 用于识别针对车辆适合的空停车位的方法和系统 | |
KR20170109017A (ko) | 차종 판별 장치, 차종 판별 방법 및 프로그램 | |
JPH11191196A (ja) | 車両計測装置および車種判別装置 | |
CN115308728A (zh) | 使用lidar传感器跟踪物体的方法和装置及相应记录介质 | |
JP6554744B2 (ja) | 車種判別装置、車種判別方法及びプログラム | |
US11648963B2 (en) | Driving control apparatus for automated driving vehicle, stop target, and driving control system | |
JP2023056873A (ja) | 車幅計測装置、車種判別装置、車種判別システム、車幅計測方法およびプログラム | |
JP5518525B2 (ja) | 通行物体管理システム | |
JP2003203291A (ja) | 車種判別装置 | |
US9784677B2 (en) | System and method for remotely sensing visible ray transmittance of vehicle window | |
JP6777515B2 (ja) | 車種判別装置、車種判別方法及びプログラム | |
CN111354191B (zh) | 车道行车状况确定方法、装置、设备及存储介质 | |
JPH1123250A (ja) | 物体長さ計測装置、物体監視装置、車長計測装置ならびに車両監視装置 | |
JP5784173B2 (ja) | 車両判定システム | |
CN115390026A (zh) | 基于车载雷达识别目标物体的方法、装置及存储介质 | |
Zhang et al. | Arterial vehicle trajectory reconstruction based on Stopbar video sensor for automated traffic signal performance measures | |
JP3289068B2 (ja) | 車両検知装置 | |
WO2023166700A1 (ja) | 情報処理装置、制御方法、プログラム及び記憶媒体 | |
CN111382597A (zh) | 车头识别方法及装置、车辆扫描系统、设备和可读介质 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20240527 |