JP2023056411A - 高圧ガス容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内圧の上昇と下降とが繰り返された際のガス漏れを抑制可能な高圧ガス容器を提供する。【解決手段】高圧ガス容器は、内部にガスを充填する中空部が形成された樹脂製ライナー12と、樹脂製ライナー12に設けられ、内部にガスを充填させるための口金14と、樹脂製ライナー12を覆う繊維強化補強層20と、口金14に設けられ、樹脂製ライナー12と接触して樹脂製ライナー12との間をシールするシールリング28と、を備え、樹脂製ライナーは12、中空部に面する部分が第1の樹脂材料13で形成され、シールリング28が接触する部位が、第1の樹脂材料13よりも圧縮変形し難い第2の樹脂材料15で形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、高圧ガス容器に関する。
高圧ガス容器として、補強層の内側に樹脂製のライナーを備えた構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
樹脂製のライナーには、ガス充填用のボスが設けられている。
特開2013-002492号公報
高圧ガス容器に対して特に高圧のガスが充填されると、容器内のガスが、ボスと樹脂との界面を通過して容器外へ漏れ出る場合がある。
また、一例として100MPa等の非常に高い圧力がライナーの樹脂材料に作用すると、該樹脂材料の体積が減少する場合がある。樹脂材料としては一例としてポリエチレンが使用されている。
高圧ガス容器として、ボスと樹脂材料との間に、ガス漏れ防止用のシールリングを設ける場合があるが、樹脂製のライナーを備えた高圧ガス容器において、ガスの充填による内圧の上昇、及びガスの使用による内圧の低下が繰り返されると、シールリングが接触する部分の樹脂材料にヘタリが生じて、樹脂材料の形状が元に戻らなくなる場合がある。
樹脂材料の形状が元に戻らなくなると、シールリングと樹脂材料との間のシール性が低下してシールリングと樹脂との間をガスが通過してしまう場合がある。
ボスは、樹脂材料と一体成型されて相互に密着してはいるが、接着されているわけではない。このため、シールリングと樹脂材料との間の隙間をガスが通過してしまうと、高圧のガスが、ボスと樹脂材料との間を通過して容器外へ漏れ出る場合がある。また、補強層はガスバリア性を考慮していないため、シールリングと樹脂材料との間の隙間を通過したガスが補強層を透過して容器外へ漏れ出る場合もある。
本発明は上記事実を考慮し、内圧の上昇と下降とが繰り返された際のガス漏れを抑制可能な高圧ガス容器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の高圧ガス容器は、内部にガスを充填する中空部が形成された樹脂製ライナーと、前記樹脂製ライナーに設けられ、内部にガスを充填させるためのボスと、前記樹脂製ライナーを覆う補強層と、前記ボスに設けられ、前記樹脂製ライナーと接触して前記樹脂製ライナーとの間をシールするシールリングと、を備え、前記樹脂製ライナーは、前記中空部に面する部分が第1の樹脂材料で形成され、前記シールリングが接触する部位が、前記第1の樹脂材料よりも圧縮変形し難い第2の樹脂材料で形成されている。
請求項1に記載の高圧ガス容器では、ボスから樹脂製ライナーの内部にガスを充填することができる。
シールリングは、樹脂製ライナーと接触して樹脂製ライナーとボスとの間をシールし、充填したガスの漏れを抑制する機能を有している。
ガスの充填により内圧が上昇すると第1の樹脂材料が圧縮され、ガスの使用による内圧が低下すると第1の樹脂材料が元の形状に戻ろうとするが、内圧の上昇と内圧の低下とが繰り返されると、第1の樹脂材料にヘタリを生ずる場合がある。
第1の樹脂材料は、ガスが充填される中空部に面して設けられているため、ヘタリを生じた場合であっても材料自体のガスバリア性が低下するわけではないので、中空部に面した部分からのガス漏れは十分に抑制される。
樹脂製ライナーと接触して樹脂製ライナーとの間をシールするシールリングは、第1の樹脂材料よりも圧縮変形し難い第2の樹脂材料で形成されているので、ガスの圧力が作用したときの第2の樹脂材料は、第1の樹脂材料よりも変形は少ない。したがって、内圧の上昇と内圧の低下とが繰り返されたとしても、第2の樹脂材料は、第1の樹脂材料に比較してヘタリ難くかつヘタリ量も抑制されることとなり、シールリングとの間のシール性の低下を抑制することができ、シール性の低下によるガス漏れを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の高圧ガス容器において、前記第1の樹脂材料はLLDPEであり、前記第2の樹脂材料はポリアミド樹脂である。
ポリアミド樹脂は、LLDPEよりも硬いので、圧力が作用した際の圧縮変形量がLLDPEよりも少なくなる。
以上説明したように本発明の高圧ガス容器によれば、内圧の上昇と下降とが繰り返された際のガス漏れを抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る高圧ガス容器を示す一部を断面にした側面図である。 ボス付近を示す断面図である。 ボス付近の一部を示す拡大断面図である。 比較例に係る高圧ガス容器のボス付近を示す断面図である。
[実施形態]
図1~図3を用いて、本発明の一実施形態に係る高圧ガス容器10について説明する。
図1に示すように、本実施形態の高圧ガス容器10は、円筒状の胴部12Aと、胴部12Aの軸方向両側に連続するドーム状の鏡部12Bとを有する中空構造の樹脂製ライナー12を備えている。樹脂製ライナー12は、ガスバリア性を有する樹脂材料で形成されている。
樹脂製ライナー12は、中空部に面する部分が第1の樹脂材料13で形成されている。なお、樹脂製ライナー12は、一部分が第2の樹脂材料15で形成されている(詳しくは後述する。)。
鏡部12Bの軸芯部には、容器外側へ向けて突出する口金14が設けられている。なお、口金は、ボスとも呼ばれる。図1、及び図2に示すように、本実施形態の口金14は、第1口金部材16、及び第2口金部材18とから構成されている。
第1口金部材16は、樹脂製ライナー12を成型する際に、インサート成形されている。また、第2口金部材18は、樹脂製ライナー12を成型した後に取り付けられている。
なお、本実施形態の口金14(第1口金部材16、及び第2口金部材18)は、ステンレススチール等の金属材料を用いて形成されているが、セラミックなどの非金属材料で形成してもよい。
樹脂製ライナー12は、一例として、樹脂を含浸させた炭素繊維等の強化繊維を巻き付けて形成された強化繊維補強層20で覆われている。
図2に示すように、第1口金部材16は、円盤状のフランジ部18Aと、フランジ部18Aの軸心部に一体的に形成された円筒部18Bとを備えている。
フランジ部18Aは、第1の樹脂材料13中に埋設されている。
一方、円筒部18Bは、大部分が鏡部12Bから容器外側へ突出しており、かつ強化繊維補強層20を貫通している。
円筒部18Bの中心部には、容器外側から容器内側へ向けて、大径孔部22A、雌螺子22B、小径孔部22C、中径孔部22Dが形成されている。
第2口金部材18は、容器外側から容器内側へ向けて、大径部16A、中径部16B、雄螺子16C、小径部16Dが形成されている。
第2口金部材18の大径孔部22Aには、第1口金部材16の中径部16Bがガタつかないように挿入され、第2口金部材18の雌螺子22Bには、第1口金部材16の雄螺子16Cが捩じ込まれている。また、第2口金部材18の小径孔部22Cには、第2口金部材18の小径部16Dがガタつかないように挿入されている。
図3に示すように、第1口金部材16の中径孔部22Dと第2口金部材18の小径部16Dとの間には、樹脂製ライナー12から円筒形状に延びた円筒部24が進入している。
円筒部24の先端側には、樹脂製ライナー12を構成する第1の樹脂材料13よりも硬い樹脂である第2の樹脂材料15からなる円筒状の硬質部24Aが一体的に形成されている。なお、円筒部24は、樹脂製ライナー12に第1口金部材16をインサート成形する際に形成されている。
硬質部24Aを形成する第2の樹脂材料15は、同じ圧力が作用した際に、樹脂製ライナー12を構成する第1の樹脂材料13よりも圧縮変形量が小さいものが使用される。一例として、硬質部24Aは、樹脂製ライナー12を構成する第1の樹脂材料13よりも硬い樹脂材料を使用することができる。
樹脂製ライナー12を構成する第1の樹脂材料13として、ガスバリア性を有する、例えばポリエチレン(一例としてHDPE(High Density Polyethylene)、LLDPE(Linear Low Density Polyethylene))を使用することができる。なお、ガスバリア性を有していれば、ポリエチレン以外の合成樹脂を樹脂製ライナー12に用いてもよい。
本実施形態では、樹脂製ライナー12を構成する第1の樹脂材料13としてLLDPEが用いられており、内部空間に面する部分がLLDPEの単層で形成されている。
本実施形態では、LLDPEの一例として、株式会社プライムポリマー製のSP4030(S)が使用されている。ちなみに、SP4030(S)の密度は、937kg/mである。
一方、硬質部24Aを形成する第2の樹脂材料15として、本実施形態では、一例としてポリアミド樹脂(一例として、ナイロン6、ナイロン66等)が用いられている。なお、硬質部24Aを形成する第2の樹脂材料15としては、ポリアミド樹脂以外の他の合成樹脂(一例として、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネイト樹脂など)を用いることもできる。また、硬質部24Aを形成する第2の樹脂材料15としては、樹脂製ライナー12を構成する第1の樹脂材料13と同様に、ガスバリア性を有するものが選択されて使用される。
硬質部24Aは、一例として、第1口金部材16を樹脂製ライナー12をインサート成形する際に同時に成型し、硬質部24Aを構成する第2の樹脂材料15と第1の樹脂材料13とを互いに融合させて一体化させることができる。このため、硬質部24Aを構成する第2の樹脂材料15と第1の樹脂材料13との接合部分(界面)からガスが漏れ出ることが抑制されている。
第2口金部材18の小径部16Dには、雌螺子側に環状溝26が形成されている。この環状溝26は、一定径の部分と、一定径の部分の雄螺子16C側に径が徐々に小さくなるテーパー部分とを有し、一定径の部分にはOリング等のシールリング28が嵌め込まれており、テーパー部分には容器外側に向けて径が縮小するバックアップリング30が嵌め込まれている。
なお、シールリング28が円筒部24の硬質部24Aの内周面に接触し、バックアップリング30が第2口金14の小径孔部22Cに接触するように、環状溝26の位置、及び硬質部24Aの位置が決められている。
図2、及び図3に示すように、第2口金部材18の軸心部には、ガスを出入りさせるためのガス通路32が形成されており、ガス通路32の容器外側端部には、図示しない配管、ホース等に設けられた口金(図示せず)が螺合する雌螺子34が形成されている。
(作用、効果)
次に、本実施形態の高圧ガス容器10の作用を、図4に示す比較例と対比して説明する。
なお、比較例に係る高圧ガス容器において、本実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、比較例に係る高圧ガス容器では、円筒部24の全ての部分が第1の樹脂材料(LLDPE)13で形成されており、シールリング28が第1の樹脂材料13に接触している。
本実施形態の高圧ガス容器10、及び比較例に係る高圧ガス容器では、一例として、一方の口金14をガス充填用として用い、他方の口金14をガス放出用として用いることができる。
高圧ガス容器10にガス(一例として水素ガス、ヘリウムガス等)を充填して使用した場合、容器内のガスは、第2口金部材18の小径部16Dと円筒部24との間の隙間を介して環状溝26に達するが、環状溝26にはシールリング28が設けられているので、ガスは、環状溝26を超えて容器外側へ漏れることが抑制される。
ところで、図4に示す比較例に係る高圧ガス容器10において、ガスの充填による内圧の上昇、及びガスの使用による内圧の低下が繰り返されると、シールリング28が接触する円筒部24の第1の樹脂材料13にヘタリが生じて、円筒部24の形状が元に戻らなくなる場合がある。
円筒部24の形状が元に戻らなくなると、シールリング28と円筒部24との間のシール性が低下してシールリング28と円筒部24との間をガスが通過し、通過したガスが、円筒部24と第1口金部材16との間を通過して容器外へ漏れ出たり(矢印A参照)、または第1口金部材16と第2口金部材18との間を通過して容器外へ漏れ出たり(矢印B参照)する。
一方、本実施形態の高圧ガス容器10では、シールリング28の接触する部分が樹脂製ライナー12を構成する第1の樹脂材料13よりも圧縮され難いポリアミド合成樹脂からなる硬質部24Aとされている。
ポリアミド合成樹脂からなる硬質部24Aは、高圧が作用したときに変形し難いため、ガスの充填による内圧の上昇、及びガスの使用による内圧の低下が繰り返された際のヘタリ量を少なくすることができ、シールリング28によるシール性の低下を抑制することができる。
したがって、本実施形態の構造を有する高圧ガス容器10は、一例として100MPaを超える高い圧力のガスを充填するような用途に好適に用いることができる。
なお、本実施形態において、「高圧ガス」とは、日本における高圧ガス保安法で規定される圧力以外の圧力を有するガスであってもよい。本実施形態の高圧ガス容器10では、一例として、105MPaの圧力を有するガスを充填することができる。
[試験例1]
実施形態の構造を有した容積30Lの高圧ガス容器について、高圧ガス保安協会の圧縮水素蓄圧器用複合圧力容器に関する基準(KHKS 0225(2019))に記載の漏れ試験を実施した結果、漏れ量は、技術基準の1/10以下であった。
なお、試験を行った高圧ガス容器の仕様は以下の通りである。
容積:30L
樹脂製ライナーの外径:300mm
樹脂製ライナーの厚み:10mm
[試験例2]
図1~3に示す本実施形態の構造の高圧ガス容器(シールリングが接触する部位をナイロンで形成して硬質部24Aとした)と、図4に示す比較例に係る高圧ガス容器(硬質部24A無しで、シールリングがポリエチレンに接触)とを用意し、圧縮水素蓄圧器用複合圧力容器に関する基準の「疲労強度等の確認試験」に準じたサイクル寿命試験を行った。
試験例2で用いた高圧ガス容器の仕様は試験例1と同様である。
本試験例2は、高圧ガス保安協会の「疲労強度等の確認試験」とは異なり、口金部分から漏れが生じるまでサイクル試験を続け、漏れが生じるまでのサイクル数の比較を行った。
試験の結果、実施形態の構造の高圧ガス容器は、樹脂製ライナーにおけるシールリングが接触する部位をナイロンとしたので、シールリングがポリエチレンに接触する比較例に係る高圧ガス容器に比較して、漏れが生じるまでのサイクル数が大幅に延び、サイクル寿命が延びたことが確認できた。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 高圧ガス容器
12 樹脂製ライナー
13 第1の樹脂材料
14 口金(ボス)
15 第2の樹脂材料
20 強化繊維補強層
28 シールリング

Claims (2)

  1. 内部にガスを充填する中空部が形成された樹脂製ライナーと、
    前記樹脂製ライナーに設けられ、内部にガスを充填させるためのボスと、
    前記樹脂製ライナーを覆う補強層と、
    前記ボスに設けられ、前記樹脂製ライナーと接触して前記樹脂製ライナーとの間をシールするシールリングと、
    を備え、
    前記樹脂製ライナーは、前記中空部に面する部分が第1の樹脂材料で形成され、前記シールリングが接触する部位が、前記第1の樹脂材料よりも圧縮変形し難い第2の樹脂材料で形成されている、
    高圧ガス容器。
  2. 前記第1の樹脂材料はLLDPEであり、
    前記第2の樹脂材料はポリアミド樹脂である、
    請求項1に記載の高圧ガス容器。
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