JP2023056230A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023056230000001
【課題】小当り遊技と該小当り遊技から発展する大当り遊技とによる興趣を向上し得る弾球遊技機を提案する。
【解決手段】小当り遊技における少なくとも一のインターバルの閉鎖時間のみが相互に異なる複数の小当り作動態様を備え、通常遊技状態で特定の小当り当選内容が決定された場合と有利遊技状態で特定の小当り当選内容が決定された場合とで、前記閉鎖時間のみが異なる小当り作動態様を夫々選択して小当り遊技を実行する。そして、小当り遊技から発展する役物大当り遊技における少なくとも一のインターバルの閉鎖時間のみが相互に異なる複数の大当り作動態様を備え、通常遊技状態で実行された小当り遊技から役物大当りに発展した場合と、有利遊技状態で実行された小当り遊技から役物大当りに発展した場合とで、前記閉鎖時間のみが異なる大当り作動態様を夫々選択して役物大当り遊技を実行する。
【選択図】図24

Description

本発明は、大入賞口を開放する大当り遊技を実行する弾球遊技機に関する。
パチンコ機に代表される弾球遊技機には、遊技領域に設けられた始動口に遊技球が入球したことを契機として当否抽選し、該抽選結果が大当りであった場合に、大入賞口を開放する大当り遊技を実行するものがある。さらに、前記抽選結果が小当りであった場合に、内部に特定領域を有する大入賞口を開放する小当り遊技を実行し、当該大入賞口に入球した遊技球が該特定領域に流入すると、前記大当り遊技を実行する構成もある(例えば、特許文献1)。
特開2018-23560号公報
ところで、前述した従来構成(小当り遊技で大入賞口の特定領域への入球により大当り遊技を実行する構成)では、小当り遊技や大当り遊技によって遊技の興趣をさらに向上し得る構成が求められている。
本発明は、遊技の興趣を向上し得る弾球遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、第一始動口と、開放状態と閉鎖状態とに変換される第二始動口と、遊技球が入球可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とに変換される一又は複数の大入賞口と、少なくとも一の大入賞口の内部に設けられ、該大入賞口に入球した遊技球が流入可能な特定領域と、前記第一始動口および第二始動口への遊技球の入球に起因して、小当りか否かの当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段により小当りと判定されると、予め設定された一又は複数の小当り当選内容から一を選択決定する小当り内容選定手段と、前記小当り内容選定手段により選択決定された小当り当選内容に基づいて決定される、少なくとも大入賞口の一回の開放と複数回の閉鎖とにより構成される小当り作動態様に従って、前記特定領域が内部に設けられた大入賞口を開閉させる小当り遊技を実行する小当り遊技制御手段と、前記小当り遊技で開放された大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域に流入すると、前記大入賞口を、少なくとも一回の開放と複数回の閉鎖とにより構成される大当り作動態様に従って開閉させる大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、予め設定された状態変換条件の成立に基づいて、通常遊技状態に比して前記第二始動口に入球容易となる有利遊技状態へ変換させる遊技状態変換手段とを備えた弾球遊技機において、前記小当り遊技制御手段は、前記小当り遊技における大入賞口の複数回の閉鎖のなかで少なくとも一の閉鎖に設定された閉鎖時間のみが相互に異なる複数の前記小当り作動態様を備え、一の小当り作動態様に従って小当り遊技を実行するものであって、前記通常遊技状態で特定の小当り当選内容が決定された場合と、前記有利遊技状態で前記特定の小当り当選内容が決定された場合とで、前記閉鎖時間のみが異なる小当り作動態様を夫々選択する異小当り態様選択実行処理を備えており、前記大当り遊技制御手段は、前記大当り遊技における大入賞口の複数回の閉鎖のなかで少なくとも一の閉鎖に設定された閉鎖時間のみが相互に異なる複数の前記大当り作動態様を備え、前記特定領域への入球に基づいて一の大当り作動態様に従って大当り遊技を実行するものであって、前記通常遊技状態での小当りにより実行される小当り遊技で前記特定領域に遊技球が流入する場合と、前記有利遊技状態での小当りにより実行される小当り遊技で前記特定領域に遊技球が流入する場合とで、前記閉鎖時間のみが異なる大当り作動態様を夫々選択する異大当り態様選択実行処理を備えていることを特徴とする弾球遊技機である。
ここで、「第一始動口」は、遊技領域を流下する遊技球が常時入球可能な構成のものが好適である。
「第二始動口」は、開放状態で遊技球が入球可能である一方、閉鎖状態で遊技球が入球不能または入球困難な構成ものが好適である。
「大入賞口」は、大当り遊技用のものと、小当り遊技用のものとを別々に備えた構成としても良いし、大当り遊技と小当り遊技とで共通のものを備えた構成としても良い。前者の構成では、小当り遊技用の大入賞口が、内部に特定領域を備えたものであれば良い。一方、後者の構成では、大当り遊技で開放する大入賞口が内部に特定領域を備えていることから、該大当り遊技中に特定領域への流入を無効または該特定領域へ流入不能とすることが好適である。
「小当り当選内容」は、小当り作動態様を決定するためのものであり、例えば、演出図柄表示装置で表示される小当り図柄が好適に用いられる。
「状態変換条件」としては、例えば、小当り遊技や大当り遊技の終了に伴って成立する条件、第一始動口および第二始動口への入球により抽出される乱数を判定することに基づいて成立する条件、該乱数の判定と小当り遊技または大当り遊技の終了との両者を満たすことにより成立する条件などを設定することが可能である。
「小当り作動態様」は、小当り遊技における大入賞口の作動態様を示すものであり、該小当り遊技で大入賞口を開放する回数(開放回数)、大入賞口の開放時間、および大入賞口の閉鎖時間などによって設定され得る。また、小当り作動態様を構成する大入賞口の「閉鎖」には、小当り遊技における大入賞口の開放間の閉鎖に加えて、小当り遊技における一回目の大入賞口の開放前における閉鎖(所謂、開始インターバル)と最終の開放後における閉鎖(所謂、終了インターバル)とを含むことが好適である。
「大当り作動態様」は、大当り遊技における大入賞口の作動態様を示すものであり、該大当り遊技で大入賞口を開放する回数(開放回数)、大入賞口の開放時間、および大入賞口の閉鎖時間などによって設定され得る。また、大当り作動態様を構成する大入賞口の「閉鎖」には、前記小当り作動態様を同様に、大当り遊技における一回目の大入賞口の開放前における閉鎖(所謂、開始インターバル)と最終の開放後における閉鎖(所謂、終了インターバル)とを含むことが好適である。
かかる構成にあっては、通常遊技状態で特定の小当り当選内容が決定された場合と、有利遊技状態で特定の小当り当選内容が決定された場合とで、少なくも一の閉鎖時間のみが相互に異なる小当り作動態様に従って小当り遊技が実行されると共に、通常遊技状態での小当り判定(小当りの当選)による小当り遊技で発生した役物大当り確定と、有利遊技状態での小当り判定による小当り遊技で発生した役物大当り確定とで、少なくとも一の閉鎖時間のみが相互に異なる大当り作動態様に従って大当り遊技が実行される。このように小当り確定する遊技状態に応じて、異なる小当り遊技と異なる大当り遊技とが夫々実行されることから、小当り確定によって変化に富んだ遊技を提供でき、小当り遊技と大当り遊技とによる興趣を向上できる。
尚、本発明の構成では、小当りとなった遊技状態に応じて小当り作動態様と大当り作動態様とを選択するものであることから、小当りの当否判定や小当り当選内容の選択決定にかかる処理を複雑化すること無く実現可能であるという優れた利点も有する。
前述した本発明の弾球遊技機にあって、小当り遊技制御手段は、通常遊技状態で前記特定の小当り当選内容と異なる所定の小当り当選内容が決定された場合と、有利遊技状態で前記所定の小当り当選内容が決定された場合とで、同じ小当り作動態様を選択する同小当り態様選択実行処理を備えたものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、通常遊技状態と有利遊技状態とで特定の小当り当選内容が選択決定された場合に、少なくも一の閉鎖時間のみが相互に異なる小当り作動態様に従って小当り遊技が実行される一方、通常遊技状態と有利遊技状態とで所定の小当り当選内容が選択決定された場合に、同じ小当り作動態様に従って小当り遊技が実行されるようにしたものである。すなわち、特定の小当り当選内容の決定と所定の小当り当選内容の決定とに応じて、異なる小当り遊技の実行か同じ小当り遊技の実行かを選択的に行う。このように小当りする遊技状態に応じて、異なる小当り遊技が実行される場合と同じ小当り遊技が実行される場合があることから、小当りによって一層変化に富んだ遊技を提供でき、興趣をさらに向上できる。
尚、本発明の構成では、特定の小当り当選内容と所定の小当り当選内容とのいずれが決定された場合も、特定領域への遊技球流入によって、異なる大当り遊技が実行され得ることから、異なる大当り遊技が実行される面白さを有しつつ、前記した小当り遊技の選択による面白さを生じさせ得る構成となる。
前述した本発明の弾球遊技機にあって、小当り遊技制御手段の異小当り態様選択実行処理は、有利遊技状態で前記特定の小当り当選内容が決定された場合に、通常遊技状態で決定された前記特定の小当り当選内容により選択される小当り作動態様に比して、小当り遊技における大入賞口の総閉鎖時間が短く設定された小当り作動態様を選択するようにしたものである構成が提案される。ここで、「総閉鎖時間」は、大入賞口の複数回の閉鎖に夫々設定された閉鎖時間を合計した時間を示す。
かかる構成にあっては、有利遊技状態で特定の小当り当選内容が選択決定されると、総閉鎖時間の短い小当り作動態様に従って小当り遊技を実行するようにしたものであるから、小当り遊技の開始から終了までに要する時間が短くなる。このように有利遊技状態で特定の小当り当選内容が選択決定された場合には、通常遊技状態で特定の小当り当選内容が選択決定された場合に比して、小当り遊技をスピーディーに消化できる。こうした小当り遊技のスピーディーな消化は、遊技者にとって有利であることから、有利遊技状態で特定の小当り当選内容の選択決定を望む遊技者の感情を効果的に刺激でき、遊技の興趣を向上するという前述した本発明の作用効果に寄与する。
本発明にかかるパチンコ機1の正面図である。 パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。 第二大入賞口装置21の内部に設けられた特定口25の、(A)閉鎖状態と、(B)開放状態とを示す説明図である。 パチンコ機1の電気的構成を示すブロック図である。 遊技の仕様の一部を説明する図表である。 メインルーチンの概要を示すフローチャートである。 始動入賞処理を示すフローチャートである。 当否判定処理を示すフローチャート1である。 当否判定処理を示すフローチャート2である。 当否判定処理を示すフローチャート3である。 当否判定処理を示すフローチャート4である。 大当たり遊技処理を示すフローチャート1である。 大当たり遊技処理を示すフローチャート2である。 大当たり遊技処理を示すフローチャート3である。 小当たり遊技処理を示すフローチャート1である。 小当たり遊技処理を示すフローチャート2である。 小当たり遊技処理を示すフローチャート3である。 (A)当否判定処理により選択可能な第一特別図柄の小当り図柄態様を示す図表と、(B)第二特別図柄の小当り図柄態様を示す図表である。 (A)当否判定処理により選択可能な第一特別図柄の大当り図柄態様を示す図表と、(B)第二特別図柄の大当り図柄態様を示す図表である。 小当り遊技パターンを示す説明図である。 役物大当り遊技パターンを示す説明図である。 図柄大当り遊技パターンを示す説明図である。 (A)小当り遊技パターンの設定時間を示す図表と、(B)役物大当り遊技パターンの設定時間を示す図表と、(C)図柄大当り遊技パターンの設定時間を示す図表である。 小当り遊技から役物大当りに発展する流れを示す、(A)通常遊技状態で第1小当り図柄態様により小当り確定した場合の説明図と、(B)時短遊技状態で第1小当り図柄態様により小当り確定した場合の説明図である。 小当り遊技から役物大当りに発展する流れを示す、(A)通常遊技状態で第3小当り図柄態様により小当り確定した場合の説明図と、(B)時短遊技状態で第3小当り図柄態様により小当り確定した場合の説明図である。
本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、本発明にかかる実施の形態は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。また、以下の実施例および別例を適宜組み合わせることも可能である。
本実施例のパチンコ機1は、一種二種混合機タイプの遊技機である。
図1に示すように、本実施例のパチンコ機1は、縦長の固定外郭保持枠をなす外枠51によって構成の各部を保持する構造である。外枠51には、その左側上下に設けられたヒンジ53を介して、内枠(図示せず)が該外枠51に対して開閉可能に取り付けられ、さらに、該内枠の前面に、前枠(ガラス枠)52が該内枠に対して開放可能に取り付けられている。そして、前枠52には、板ガラス61が脱着可能に設けられている。また、板ガラス61の奥側(後側)には、内枠に取り付けられた遊技盤2(図2)が配設されている。
前枠52には、その上部左右に、スピーカ66が配設されており、該スピーカ66から発せられる遊技音や警報音によって、遊技の趣向性を向上させたり、遊技者に注意喚起したりする。また、前枠52には、遊技状態に応じて発光する枠側装飾用のランプ65が複数配設されており、該発光によって遊技の趣向性を向上させる。さらに、前枠52の下部には、上皿55と下皿63とが一体的に設けられており、該下皿63の右方に発射ハンドル64が配設されている。この発射ハンドル64は、遊技者によって時計回りに回動操作されることで、図示しない発射装置を可動させて、上皿55から供給される遊技球を遊技盤2の遊技領域3に向かって発射する。
上皿55には、賞球や貸球が払い出される。また、下皿63は、上皿55から溢れた賞球を受ける構成で、該下皿63内の遊技球を排出する球抜きレバー(図示せず)を備える。この球抜きレバーが遊技者により操作されることで、下皿63に貯まった遊技球を別箱(ドル箱)に移すことができる。
本実施例のパチンコ機1は、所謂CR機であって、プリペイドカードの読み書きなどを行うプリペイドカードユニット(CRユニット)56が隣接されている。パチンコ機1には、貸出ボタン57、精算ボタン58、及び残高表示装置59を有するCR精算表示装置95(図4参照)が設けられている。また、上皿55の中央部には、遊技者が操作可能な演出ボタン67やジョグダイヤル68が設けられている。
図2は、パチンコ機1の遊技盤2の正面図である。遊技盤2には、ガイドレール2a,2bによって囲まれた略円形の遊技領域3が設けられ、該遊技領域3には多数の遊技釘(図示せず)が植設されている。遊技領域3の中央部には、センターケース5が配設されており、該センターケース5の中央に演出図柄表示装置6(全体の図示は省略)のLCD画面が前方から視認可能に配設されている。このセンターケース5には、図示しないワープ入口、ワープ通路、ステージ等も設けられている。
センターケース5の左方には、第一普通図柄作動ゲート29が配設され、該センターケース5の直下には、第一始動口11が配設されている。さらに、センターケース5の右方には、第二普通図柄作動ゲート17と第二始動口12とが上下に配設されている。第一始動口11は、遊技球を常時入球可能に構成されている一方、第二始動口12は、開閉可能な翼片を備えた普通電動役物13により構成されており、この翼片の開放状態でのみ遊技球を入球可能とする構成である。また、第一普通図柄作動ゲート29と第二普通図柄作動ゲート17は、遊技球を常時通過可能に構成されている。
前記普通電動役物13の下方には、第一大入賞口14を備えた第一大入賞口装置15が配設されている。第一大入賞口装置15は、第一大入賞口14を閉鎖する起立位置と、該起立位置から前方へ傾動して該第一大入賞口14を開放する傾動位置とに位置変換作動する開閉片(図示せず)を備え、該開閉片を前記起立位置とすることで、第一大入賞口14へ遊技球が入球不能な閉鎖状態とし、前記傾動位置とすることで、該第一大入賞口14へ遊技球が入球可能な開放状態とする。この第一大入賞口装置15は、開閉片を開閉作動させる第一大入賞口ソレノイド14b(図4参照)を備えており、該大入賞口ソレノイド14bの駆動制御によって該開閉片を前記閉鎖状態と開放状態とに変換制御できる。
さらに、前記第一大入賞口装置15の下方には、第二大入賞口20を備えた第二大入賞口装置21が配設されている。第二大入賞口装置21は、第二大入賞口20を閉鎖する起立位置と、該起立位置から前方へ傾動して該第二大入賞口20を開放する傾動位置とに位置変換作動する開閉片(図示せず)を備え、該開閉片を前記起立位置とすることで、第二大入賞口20へ遊技球が入球不能な閉鎖状態とし、前記傾動位置とすることで、該第二大入賞口20へ遊技球が入球可能な開放状態とする。この第二大入賞口装置21は、開閉片を開閉作動させる第二大入賞口ソレノイド20b(図4参照)を備えており、該大入賞口ソレノイド20bの駆動制御によって該開閉片を前記閉鎖状態と開放状態とに変換制御できる。
前記第二大入賞口装置21は、図3に示すように、第二大入賞口20に入球した遊技球が流下する内部領域23を備えており、該内部領域23に、該第二大入賞口20に入球した遊技球が該内部領域23内に流出する球流出口24と、該球流出口24から流出した遊技球が入球可能な特定口25および一般口26,26と、該特定口25を開閉するシャッター片27,27とが配設されている。シャッター片27,27は、特定口25を開放する起立位置(図3(B))と、該起立位置から内側へ夫々傾動して該特定口25を閉鎖する傾動位置(図3(A))とに位置変換作動されるものであり、第二大入賞口装置21に設けられた特定口ソレノイド25b(図4参照)によって該起立位置と傾動位置とに作動される。図3(A)に示すように、シャッター片27,27が傾動位置にある場合には、第二大入賞口20に流入した遊技球が特定口25へ入球できず、一般口26,26に入球する。一方、図3(B)に示すように、シャッター片27,27が起立位置にある場合には、第二大入賞口20に流入した遊技球のほとんどが特定口25へ入球できる。
尚、第二大入賞口装置21は、その内部領域23の前面を覆う透明板(図示せず)を備えており、該透明板が遊技盤2と面一となるように、該遊技盤2に埋め込まれるように配設されている。これにより、第二大入賞口20に入球した遊技球の、特定口25または一般口26,26に入球するまでの帰趨を、遊技者が視認可能である。
また、図2に示すように、第一始動口11の左方には、四個の一般入賞口31が配設されている。これら一般入賞口31は、遊技球を常時入球可能な構成である。さらに、遊技領域3の最下流部には、アウト口16が配設されており、該遊技領域3に発射された遊技球がいずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった場合に、該アウト口16に入球する。
こうした遊技領域3は、中央のセンターケース5の左側を遊技球が流下する左流下域3aと、該センターケース5の右側を遊技球が流下する右流下域3bとを備えており、遊技球の右打ちによって、センターケース5の上側を通過した遊技球が前記右流下域3bを流下し、遊技球の左打ちによって、遊技球が前記左流下域3aを流下する。そして、右流下域3bには、前記した第二普通図柄作動ゲート17、第二始動口12、第一大入賞口14、および第二大入賞口20が設けられている。そのため、右流下域3bを狙い打つこと(所謂、右打ち)により、これら第二普通図柄作動ゲート17、第二始動口12、第一大入賞口14、および第二大入賞口20に入球可能である。一方、左流下域3aには、前記した第一普通図柄作動ゲート29と一般入賞口31とが設けられている。さらに、センターケース5の直下に配設された前記第一始動口11は、遊技盤2に植設された遊技釘によって、前記左流下域3aを流下した遊技球が入球可能となっている。そのため、左流下域3aを狙い打つこと(所謂、左打ち)により、第一普通図柄作動ゲート29、第一始動口11、および前記した四個の一般入賞口31に入球できる。このように左流下域3aと右流下域3bとが構成されていることにより、遊技者は、右打ちと左打ちとを使い分けることで、各普通図柄作動ゲート17,29、各始動口11,12、および各大入賞口14,20を狙った遊技を行うことができる。尚、本実施例の第一始動口11は、遊技釘によって、右流下域3bを流下した遊技球が入球不能となっている。
遊技盤2の右下部には、複数個のLEDからなる普通図柄表示装置7、普通図柄保留数表示装置8、第一特別図柄保留数表示装置18、および第二特別図柄保留数表示装置19と、7セグメント表示装置からなる第一特別図柄表示装置9および第二特別図柄表示装置10とが配設されている。
図4は、パチンコ機1の電気配線を示すブロック図である。このブロック図には、単に信号を中継するいわゆる中継基板や電源基板等は記載されていない。また、詳細な図示は省略するが、主制御装置80、払出制御装置81、演出図柄制御装置82、サブ統合制御装置83のいずれもCPU、ROM、RAM、入力ポート、出力ポート等を備えている。そして、これら各制御装置のCPUにより、2ms周期の割込信号により各ROMに搭載されたプログラムを開始し、各種制御を実行する。
主制御装置80には、遊技盤中継端子板74を介して、第一始動口11に入球した遊技球を検出する第一始動口スイッチ11a、第二始動口12に入球した遊技球を検出する第二始動口スイッチ12a、第一普通図柄作動ゲート29を通過した遊技球を検出する第一普通ゲートスイッチ29a、第二普通図柄作動ゲート17を通過した遊技球を検出する第二普通ゲートスイッチ17a、第一大入賞口14に入球した遊技球を計数するための第一カウントスイッチ14a、第二大入賞口20に入球した遊技球を計数するための第二カウントスイッチ20a、および一般入賞口31に入球した遊技球を夫々検出する各一般入賞口スイッチ31a等からの検出信号が入力される。さらに、主制御装置80には、第二大入賞口装置21の特定口25に入球した遊技球を検出する特定口スイッチ25aと、該第二大入賞口装置21の一般口26,26に入球した遊技球を検出する一般口スイッチ26aとからの検出信号が、遊技盤中継端子板74を介して入力される。
主制御装置80は、そのROMに搭載されたプログラムに従って動作して、上記の検出信号等に基づいて遊技の進行に関わる各種のコマンドを生成し、該コマンドを払出制御装置81およびサブ統合制御装置83へ出力する。また、主制御装置80は、図柄表示装置中継端子板75を介して、第一特別図柄表示装置9、第二特別図柄表示装置10、および普通図柄表示装置7の表示制御を行うと共に、第一特別図柄保留数表示装置18、第二特別図柄保留数表示装置19、および普通図柄保留数表示装置8の点灯制御を行う。さらに、主制御装置80には、遊技盤中継端子板74を介して、第一大入賞口ソレノイド14b、第二大入賞口ソレノイド20b、特定口ソレノイド25b、および普通電役ソレノイド13aも接続されている。主制御装置80は、第一大入賞口ソレノイド14bを駆動制御することで第一大入賞口14を開閉制御し、第二大入賞口ソレノイド20bを駆動制御することで第二大入賞口20を開閉制御する。そして、特定口ソレノイド25bを駆動制御することで特定口25を開閉制御する。さらに、普通電役ソレノイド13aを駆動制御することで、第二始動口12を開閉制御する。また、主制御装置80は、図柄変動や大当り等の管理用の信号を、外部接続端子板78を介してホールコンピュータ87に出力する。
払出制御装置81は、主制御装置80と双方向通信が可能に構成されており、主制御装置80から送信されるコマンドに応じて払出モータ90を駆動させて賞球を払い出す。本実施例では、賞球として払い出される遊技球を計数するための払出スイッチ91の検出信号が、主制御装置80と払出制御装置81とに入力され、両者で賞球の計数を行う構成である。
さらに、払出制御装置81には、満杯スイッチ92および球切れスイッチ93からの信号が入力される。満杯スイッチ92は、下皿63が満杯であることを検出するものであり、この検出に伴って信号を払出制御装置81に出力する。球切れスイッチ93は、球タンク(図示せず)で遊技球の貯留量が少ないこと又は貯留量が無いことを検出するものであり、この検出に伴って信号を払出制御装置81に出力する。払出制御装置81は、これら満杯スイッチ92および球切れスイッチ93から信号を入力すると、払出モータ90を駆動停止させて、賞球の払出作動を停止させる。尚、満杯スイッチ92および球切れスイッチ93は、前記検出した状態が解消されるまで信号を出力し続ける構成になっており、払出制御装置81は、該信号の入力停止によって、払出モータ90の駆動を再開する。
払出制御装置81は、CRユニット端子板79を介してCRユニット56と交信可能であり、貸出コマンドに応じて払出モータ90を駆動させて貸球を払い出す。CRユニット端子板79は、精算表示装置94とも双方向通信可能に接続されており、精算表示装置94に設けられた球貸スイッチと精算スイッチとからの信号が入力される。球貸スイッチは、貸出ボタン57の操作を検出して信号を出力するものであり、精算スイッチは、精算ボタン58の操作を検出して信号を出力するものである。また、払出制御装置81は、発射制御装置84にも接続されており、所定契機で該発射制御装置84へ発射停止コマンドを送信する。
発射制御装置84は、発射モータ97を制御して遊技球を遊技領域3に発射させるものである。この発射制御装置84には、上記した払出制御装置81の他に、発射ハンドル64からの回動量信号、タッチスイッチ98からのタッチ信号、発射停止スイッチ99からの発射停止信号が入力される。回動量信号は、遊技者が発射ハンドル64を回動操作することで出力され、タッチ信号は、遊技者が発射ハンドル64を触ることで出力され、発射停止信号は、遊技者が発射停止スイッチ99を押すことで出力される。尚、発射制御装置84は、タッチ信号を入力していなければ、遊技球を発射しないように制御すると共に、発射停止信号が入力されているときにも、発射ハンドル64の操作に関わらず、遊技球を発射しないように制御している。
サブ統合制御装置83は、主制御装置80から送信されたデータおよびコマンドを受信し、これらを演出表示制御用、音制御用およびランプ制御用のデータに振り分けて、演出表示制御用のコマンドなどを演出図柄制御装置82へ送信し、音制御用およびランプ制御用のデータを自身に含まれている各制御部位(音声制御装置およびランプ制御装置しての機能部品)に分配する。そして、音声制御装置としての機能部は、音声制御用のデータに基づいて音LSIを作動させることによって、スピーカ66から音声を出力制御し、ランプ制御装置としての機能部は、ランプ制御用のデータに基づいてランプドライバを作動させることによって、各種LEDやランプ65を発光制御する。
さらに、サブ統合制御装置83には、演出ボタン67、ジョグダイヤル68、および決定スイッチ69等の操作を夫々検出するスイッチが接続されており、各スイッチが遊技者による操作を検出すると、その信号が入力される。尚、ジョグダイヤル68は、演出図柄制御装置82に接続される構成であっても良い。
演出図柄制御装置82は、サブ統合制御装置83から送信されたデータおよびコマンドに基づく制御を行い、特別演出図柄などの演出画像を演出図柄表示装置6の表示画面に表示させる。尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80との間は、演出中継端子板を介して主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82との間は、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
図示しない電源基板は、外部のAC電源から供給される電力により直流電圧を生成する直流電源として構成されており、該電源基板に設けられた電源スイッチの操作によってパチンコ機1を構成する各部位に電力を供給する。この電源基板は、コンデンサなどから構成されるバックアップ電源を備えており、AC電源から電力供給中に該バックアップ電源に電力を蓄える。これにより、停電時には、主制御装置80等(例えば、主制御装置80のRAM等)に電力供給し、AC電源からの電力供給が停止後も、一定期間にわたって主制御装置80のRAM内のデータが保持される。尚、バックアップ電源は、主制御装置80に設けても良いし、電源基板以外の他の装置に設けて良い。この場合には、電源基板は、AC電源から電力供給されている状態で、バックアップ電源を備えた装置へ供給信号を出力し、電力供給が停止した状態で、バックアップ電源を備えた装置へ停電信号を出力する。
次に、本実施例のパチンコ機1の動作について説明する。
本実施例にあって、前記した遊技盤2の遊技領域3は、その略中央にセンターケース5が配設されていることから、左打ちによって、遊技球が該センターケース5の左側(左流下域3a)を流下し、右打ちによって、該センターケース5の上部を通過した遊技球が該センターケース5の右側(右流下域3b)を流下する(図2参照)。そして、前記した第一普通図柄作動ゲート29および第一始動口11は、その配設位置及び遊技領域3に植設された遊技釘(図示せず)によって、センターケース5の左側を流下した遊技球のみが流入可能となっている。同様に、前記した一般入賞口31は、左流下域3aを流下した遊技球が流入可能である。一方、前記した第二普通図柄作動ゲート17、第二始動口12、第一大入賞口14、および第二大入賞口20は、その配設位置及び前記遊技釘によって、センターケース5の右側を流下した遊技球が流入できる。
遊技領域3に発射された遊技球が前記左流下域3aを流下して第一始動口11に入球(図4の第一始動口スイッチ11aが遊技球を検出)すると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって大当りと小当りとの当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定時間後に第一特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。
ここで、第一始動口11への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第一保留記憶として記憶される。この第一保留記憶は最大四個まで記憶され、該第一保留記憶の記憶数(以下、第一保留記憶数という)は、第一特別図柄保留数表示装置18の点灯数により表される。こうして記憶された第一保留記憶を消化することにより、前記当否抽選と第一特別図柄の変動とが実行される。尚、第一保留記憶数は、第一保留記憶の未消化数を示している。
また、遊技領域3に発射された遊技球が前記左流下域3aを流下して第一普通図柄作動ゲート29を通過(図4の第一普通ゲートスイッチ29aが遊技球を検知)すると、普通図柄表示装置7で普通図柄の変動表示を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数を当否抽選する。そして、変動開始から所定時間後に停止した普通図柄が所定の当り態様であると、普通電動役物13の翼片が駆動して、第二始動口12へ遊技球が入球可能となる。ここで、後述の通常遊技状態では、普通図柄の当り一回毎に、普通電動役物13の翼片が、0.1秒間または1.5秒間の開放を一回実行し、後述の時短遊技状態では、普通図柄の当り一回毎に2秒間の開放を一回実行する。通常遊技状態では、普通図柄の当り毎に、所定の選択確率に従って0.1秒間の開放一回と1.5秒間の開放一回との一方が選択決定されて、普通電動役物13が開放作動される。尚、選択確率としては、例えば、0.1秒間の開放一回を選択する確率が80%、1.5秒間の開放一回を選択する確率が20%に設定される。
一方、遊技領域3に発射された遊技球が前記右流下域3bを流下して第二普通図柄作動ゲート17を通過(図4の第二普通ゲートスイッチ17aが遊技球を検知)すると、前述した第一普通図柄作動ゲート29の遊技球通過と同様に、普通図柄表示装置7で普通図柄の変動表示を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数を当否抽選する。そして、普通図柄が所定の当り態様であると、前述と同様に普通電動役物13を開放作動する(第二始動口12に入球可能となる)。
こうして開放された第二始動口12に遊技球が入球(図4の第二始動口スイッチ12aが遊技球を検出)すると、第二特別図柄表示装置10で第二特別図柄が変動を開始すると共に、該入球に起因して抽出された乱数によって、大当りと小当りとの当否抽選が行われる。そして、変動開始から所定変動時間が経過すると、第二特別図柄を停止表示することで、この当否抽選の結果が報知される。
ここで、第二始動口12への入球に伴って抽出された乱数は、後述するように、第二保留記憶として記憶される。この第二保留記憶は最大四個まで記憶され、該第二保留記憶の記憶数(以下、第二保留記憶数という)は、第二特別図柄保留数表示装置19の点灯数により表される。こうして記憶された第二保留記憶を消化することにより、前記当否抽選と第二特別図柄の変動とが実行される。尚、第二保留記憶数は、第二保留記憶の未消化数を示している。
このように本実施例にあっては、第一始動口11に入球すると、第一特別図柄を変動させると共に、大当りと小当りとの当否判定を行う一方、第二始動口12に入球すると、第二特別図柄を変動させると共に、大当りと小当りとの当否判定を行う。ここで、本実施例にあっては、前記第一保留記憶と第二保留記憶との発生順に関係無く、第二保留記憶を優先して消化する。すなわち、第一保留記憶と第二保留記憶とがある場合には、第二保留記憶が消化されて第二特別図柄の変動が実行され、第一保留記憶のみがある場合に限って、該第一保留記憶が消化されて第一特別図柄の変動が実行される。
さらに、前述した第一特別図柄及び第二特別図柄の変動と並行して、演出図柄表示装置6で各特別図柄の変動に連動させて特別演出図柄(図示せず)の変動演出を表示させた後に、該変動演出を停止させて、該特別演出図柄の停止図柄態様により前記抽選結果(大当り、小当り、又はハズレ)を報知する。
前記第一保留記憶の消化により実行された当否判定結果が大当りであると、第一特別図柄表示装置9で第一特別図柄を所定の大当り図柄態様で停止させると共に、演出図柄表示装置6で特別演出図柄を大当り図柄態様により停止表示させる(図示せず)。これにより、大当り(以下、図柄大当りという)を確定する。また、前記第二保留記憶の消化により実行された当否判定結果が大当りであると、第二特別図柄表示装置10で第二特別図柄を所定の大当り図柄態様で停止させると共に、演出図柄表示装置6で特別演出図柄を大当り図柄態様により停止表示させる(図示せず)。これにより、大当り(以下、図柄大当りという)を確定する。このように図柄大当りを確定すると、第一大入賞口14を開放する図柄大当り遊技を実行する。この図柄大当り遊技は、第一大入賞口14を開閉する作動であり、該第一大入賞口14を開放する開放ラウンドがインターバルを介して複数回実行される(図22参照)。このように図柄大当り遊技は、開放ラウンド数と、各開放ラウンドにおける第一大入賞口14の最大開放時間、およびインターバルにおける第一大入賞口14の閉鎖時間などにより構成され、これらが設定された図柄大当り遊技パターン(後述する第一~第四図柄大当り遊技パターン)に従って実行される。尚、図柄大当り遊技の詳細は、後述する。
一方、第一保留記憶の消化による当否判定結果が小当りであると、第一特別図柄を所定の小当り図柄態様で停止させると共に、演出図柄表示装置6で特別演出図柄を小当り図柄態様により停止表示させる(図示せず)。これにより、小当りを確定する。また、第二保留記憶の消化による当否判定結果が小当りであると、第二特別図柄を所定の小当り図柄態様で停止させると共に、演出図柄表示装置6で特別演出図柄を小当り図柄態様により停止表示させる(図示せず)。これにより、小当りを確定する。このように小当りを確定すると、第二大入賞口20を開放する小当り遊技を実行する。そして、小当り遊技は、第二大入賞口装置21を開閉し且つ特定口25を開放する作動(図20参照)であり、本発明の要部にかかることから詳細は後述する。
さらに、前記小当り遊技で開放された第二大入賞口20に入球した遊技球が特定口25に入球すると、大当り(以下、役物大当りという)を確定して、第一大入賞口14を開放する役物大当り遊技を実行する。この役物大当り遊技は、前記図柄大当り遊技と同様に第一大入賞口14を開閉する作動(図21参照)であり、本発明の要部にかかることから詳細は後述する。
ここで、本実施例にあっては、第二大入賞口装置21の特定口25が前記小当り遊技の実行中のみ開放される(図3(B)参照)。そして、前記小当り遊技中では、特定口25が開放状態で保持されることから、第二大入賞口20に遊技球が入球すると、該遊技球が第二カウントスイッチ20aで検出され、内部領域23を介して該特定口25に流入して、特定口スイッチ25aにより検出される。このように本実施例では、小当り遊技中に第二大入賞口20に遊技球が入球すると、該遊技球がほぼ特定口25に流入して役物大当りに発展する。尚、当然ながら、小当り遊技中に第二大入賞口20に入球しなければ(特定口25に入球しなければ)、役物大当りが発生しない。
次に、本実施例のパチンコ機1の仕様について説明する。
図5に示すように、各始動口11,12、各大入賞口14,20、および一般入賞口31に入球すると、夫々に設定された数の賞球が払い出される。具体的には、第一始動口11への入球毎に2個の賞球が、第二始動口12への入球毎に1個の賞球が、第一大入賞口14への入球毎に10個の賞球が、第二大入賞口20への入球毎に10個の賞球が、一般入賞口31への入球毎に5個の賞球が、夫々払い出される。
また、本実施例の構成は、遊技状態が、前記図柄大当り遊技と役物大当り遊技とを実行している遊技状態(所謂、大当り遊技状態)と、これら大当り遊技を実行していない遊技状態とに大別され、後者の遊技状態として、通常遊技状態と時短遊技状態とが設定されている。時短遊技状態とは、通常遊技状態に比して、前記した普通電動役物13(第二始動口12)の開放時間が延長されると共に、前記第一特別図柄の平均変動時間と前記第二特別図柄の平均変動時間とが短縮される。
ここで、普通電動役物13の開放時間は、図5に示すように、通常遊技状態で0.1秒間または1.5秒間であることに対して、時短遊技状態で2秒間である。また、第一特別図柄と第二特別図柄との平均変動時間は、通常遊技状態でハズレ確定する場合に30秒間であることに対して、時短遊技状態でハズレ確定する場合に1秒間であると共に、通常遊技状態で大当り及び小当り確定する場合に120秒間であることに対して、時短遊技状態で大当り及び小当り確定する場合に3秒間である。
時短遊技状態は、所定の時短移行条件が成立することにより開始され、所定の時短終了条件が成立することにより終了する。ここで、本実施例にあって、時短移行条件は、(1)第一特別図柄が後述の第2小当り図柄態様で停止して小当りを確定し、かつ小当り遊技から発展した役物大当り遊技が終了すること、(2)第二特別図柄が後述の第3小当り図柄態様で停止して小当りを確定し、かつ小当り遊技から発展した役物大当り遊技が終了すること、(3)第一特別図柄および第二特別図柄が所定の大当り図柄態様(後述する第3~第5,第7~第10大当り図柄態様)で停止して図柄大当りを確定し、かつ図柄大当り遊技が終了することが設定されている。時短遊技状態は、これら(1)~(3)条件の一を満足することによって開始される。一方、時短終了条件は、小当り確定して役物大当りに発展すること、図柄大当りを確定すること、および時短遊技状態における第一特別図柄の変動回数と第二特別図柄の変動回数との合計(以下、総変動回数という)が所定の上限値に達することが設定されており、これら条件の一を満足することによって、時短遊技状態を終了する。尚、第一特別図柄と第二特別図柄との総変動回数が前記上限値に達することによって時短遊技状態を終了する場合には、該時短遊技状態から通常遊技状態に移行する。
また、前記した第一図柄大当りの当選確率と第二図柄大当りの当選確率とが、1/200に設定されており、前記した小当りの当選確率が1/20に設定されている。これにより、本実施例では、第二始動口12に入球した場合に、大当りに比して小当りに当選し易くなっている。さらに、前記した普通図柄の当選確率が、1/15に設定されている。
次に、主制御装置80で実行される各種プログラムの処理について説明する。
図6に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、S10~S80までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS85の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
S10で否定判定(すなわち、正常割り込みでないと判定)されると(S10:No)、初期設定(S15)を実行し、残余処理(S85)に移行する。この初期設定では、例えば、上記RAMの所定領域への所定値の書き込み、第一および第二特別図柄を初期図柄とする等のRAMの作業領域への各初期値の書き込み等が実行される。一方、S10で肯定判定(すなわち、正常割り込みであると判定)されると(S10:Yes)、初期値乱数の更新処理(S20)、大当り決定用乱数の更新処理(S25)、第一大当り図柄決定用乱数の更新処理(S30)、第二大当り図柄決定用乱数の更新処理(S35)、小当り図柄決定用乱数の更新処理(S40)、当り決定用乱数の更新処理(S45)、リーチ判定用乱数の更新処理(S50)、変動パターン決定用乱数の更新処理(S55)、入賞確認処理(S60)、当否判定処理(S65)、特別遊技処理(S70)、不正監視処理(S75)、画像出力処理等の各出力処理(S80)を行って、次に割り込み信号が入力されるまでの残余時間内で初期値乱数の更新処理(S85)をループ処理する。
次に、主制御装置80で実行する始動入賞処理を、図7のフローチャートを用いて説明する。この始動入賞処理は、前記したメインルーチンの入賞確認処理(S60)でコールされるサブルーチンの一つである。
始動入賞処理では、S100で、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S100:No)、S120に進み、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S105に進む。S105では、第一保留記憶数が上限値(4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S105:Yes)、S120へ進み、否定判定の場合には(S105:No)、S110に進む。
S110では、第一抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第一抽出乱数保留記憶処理では、第一大当り決定用乱数、第一大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一保留記憶数を示す第一保留数カウンタに1を加算して、該第一保留数カウンタの情報に従って第一特別図柄保留数表示装置18を点灯させるために必要な処理を行う。
S120では、第二始動口スイッチ12aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S120:No)、始動入賞処理を終了し、肯定判定の場合には(S120:Yes)、S125に進む。S125では、第二保留記憶数が上限値(4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S125:Yes)、始動入賞処理を終了し、否定判定の場合には(S125:No)、S130に進む。
S130では、第二抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第二抽出乱数保留記憶処理では、第二大当り決定用乱数、第二大当り図柄決定用乱数、小当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第二保留記憶として記憶すると共に、第二保留記憶数を示す第二保留数カウンタに1を加算して、該第二保留数カウンタの情報に従って第二特別図柄保留数表示装置19を点灯させるために必要な処理を行う。
次に、主制御装置80で実行する当否判定処理を、図8~11のフローチャートを用いて説明する。当否判定処理は、前記したメインルーチンから実行される処理である。
当否判定処理では、図8に示すように、特別電動役物の作動中(すなわち、大当り遊技または小当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S150)。そして、肯定判定の場合には(S150:Yes)、当否判定処理を終了し、否定判定の場合には(S150:No)、S155に進む。S155では、第一特別図柄または第二特別図柄の変動表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S155:Yes)、図10のS280に進み、否定判定の場合には(S155:No)、S160に進む。S160では、第一特別図柄または第二特別図柄の確定表示中か否かを判定する。そして、肯定判定の場合には(S160:Yes)、図11のS300に進み、否定判定の場合には(S160:No)、S165に進む。
S165では、未消化の第二保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S165:Yes)、S170に進み、否定判定の場合には(S165:No)、S180に進む。S170では、第二保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い未消化の第二保留記憶(最も先に生成された未消化の第二保留記憶)を選択して、当該第二保留記憶に記憶された情報(乱数等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動させる。こうして第二保留記憶を消化する。そして、S175に進む。
S175では、第二特別図柄の当否判定用テーブルを有効とし、この当否判定用テーブルに基づいて、大当り判定用バッファに記憶された第二保留記憶の大当り判定用乱数を、大当り、小当り、又はハズレと判定し、当該大当り判定用乱数に係る第二保留記憶を消化する。第二保留記憶の当否判定用テーブルは、大当りの当選確率が1/200に、小当りの当選確率が1/20に設定されている(図5参照)。このS175の処理後に、図9のS200に進む。
S180では、未消化の第一保留記憶があるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S180:Yes)、S185に進み、否定判定の場合には(S180:No)、当否判定処理を終了する。S185では、第一保留記憶の数をデクリメントすると共に、最も古い未消化の第一保留記憶(最も先に生成された未消化の第一保留記憶)を選択して、当該第一保留記憶に記憶された情報(乱数等の数値データ)を大当り判定用の所定のバッファに移動させる。こうして第一保留記憶を消化する。そして、S190に進む。
尚、本実施例の当否判定処理では、第一保留記憶よりも第二保留記憶を優先して、当否判定の対象とする。そのため、第一保留記憶は、未消化の第二保留記憶が無い場合にのみ、当否判定の対象となる。
S190では、第一保留記憶の当否判定用テーブルを有効とし、この当否判定用テーブルに基づいて、大当り判定用バッファに記憶された第一保留記憶の大当り判定用乱数を、大当り、小当り、又はハズレと判定し、当該大当り判定用乱数に係る保留記憶を消化する。第一保留記憶の当否判定用テーブルは、大当りの当選確率が1/200に、小当りの当選確率が1/20に設定されている(図5参照)。このS190の処理後に、図9のS200に進む。
図9のS200では、S175又はS190の判定結果が大当りであるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S200:Yes)、S205に進み、否定判定の場合には(S200:No)、S220に進む。
S205では、消化した保留記憶に係る大当り図柄決定用乱数(大当り判定用のバッファ内の大当り図柄決定用乱数)に基づいて、特別図柄の大当り図柄態様を決定する。そして、S210に進む。
ここで、第一特別図柄用に複数の大当り図柄態様(図19(A)参照)が予め設定されていると共に、第二特別図柄用に複数の大当り図柄態様(図19(B)参照)が予め設定されている。そして、第一特別図柄用の大当り図柄態様と第二特別図柄用の大当り図柄態様とには、時短遊技状態への移行が割り当てられた大当り図柄態様と、該時短遊技状態への移行が割り当てられていない大当り図柄態様とがあり、大当り図柄決定用乱数に基づいて決定された大当り図柄態様に従って、図柄大当り遊技の終了後に時短遊技状態へ移行するか否かが決定される。尚、本実施例にあっては、時短遊技状態への移行が割り当てられた大当り図柄態様を決定する確率が、第一保留記憶と第二保留記憶とのいずれを消化した場合も夫々50%に設定されている。
S210の変動パターン決定処理では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等(大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数およびリーチ判定乱数等)に基づいて、特別図柄の変動時間を決定し、該変動時間に応じて特別図柄の変動パターンを決定する。ここで、本実施例にあっては、通常遊技状態(時短フラグ=0)で選択可能な特別図柄の変動時間と、時短遊技状態(時短フラグ=1)で選択可能な特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間のなかから一の変動時間が決定される。
続くS215では、図柄大当り遊技のラウンド数、第一大入賞口14の最大開放時間、インターバル時間等を設定した図柄大当り遊技パターンを選択決定する処理を行う。ここで、本実施例にあっては、図柄大当り遊技パターンとして、第一~第四図柄大当り遊技パターンが予め設定されており(図19参照)、前記S205で決定される複数の大当り図柄態様に夫々割り当てられている。これにより、S215では、前記S205で決定した大当り図柄態様に従って、第一~第四図柄大当り遊技パターンのなかのいずれか一を選択して決定する。このS215の後にS260に進む。
第一,第二図柄大当り遊技パターンは、第一大入賞口14の開放ラウンド数が4回に設定され、第三,第四図柄大当り遊技パターンは、第一大入賞口14の開放ラウンド数が10回に設定されたものである(図22参照)。第一~第四図柄大当り遊技パターンの詳細については、後述する。
一方、S200の否定判定から続くS220では、時短フラグ=1か否かを判定する。肯定判定の場合には(S220:Yes)、S225に進み、否定判定の場合には(S220:No)、S230に進む。
S225では、変動数カウント処理を実行する。変動数カウント処理では、時短遊技状態(時短フラグ=1)で特別図柄を変動可能な残数(以下、特図変動残数という)をデクリメントする。ここで、特図変動残数は、時短遊技状態で実行可能な第一,第二特別図柄の変動回数を示すものであり、後述する大当り遊技処理のS625で上限値が設定されて、該時短遊技状態で第一,第二特別図柄の変動毎にデクリメントされる。
S230では、S175又はS190の判定結果に基づいて、小当りか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S230:Yes)、S235に進み、否定判定の場合には(S230:No)、S250に進む。
S235では、消化した保留記憶に係る小当り図柄決定用乱数に基づき小当り図柄態様を決定し、S240に進む。
ここで、本実施例にあっては、複数の小当り図柄態様が予め設定されており(図18参照)、各小当り図柄態様には、小当り遊技パターン、役物大当り遊技パターン、および役物大当り遊技後の遊技状態(通常遊技状態、または時短遊技状態)が夫々割り当てられている。これにより、S235で前記小当り図柄決定用乱数に基づいて一の小当り図柄態様を決定すると、決定した小当り図柄態様に従って、小当り遊技パターンと、役物大当り遊技パターンと、役物大当り遊技後の遊技状態とが決まる。役物大当り遊技後の遊技状態としては、前述した通常遊技状態と時短遊技状態とが設定されており、前記小当り図柄態様の決定に従って、いずれか一方への移行が決定される。尚、本実施例にあって、第一保留記憶の消化により小当り判定された場合には、通常遊技状態に移行する小当り図柄態様を決定する確率と、時短遊技状態に移行する小当り図柄態様を決定する確率とが、夫々50%に設定されている一方、第二保留記憶の消化により小当り判定された場合には、時短遊技状態に移行する小当り図柄態様を決定する確率が100%に設定されている。こうした小当り遊技パターンと役物大当り遊技パターンとについては、本発明の要部にかかることから詳細は後述する。
S240では、前記したS210と同様に、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数および変動パターン決定用乱数等と前記時短フラグとに基づいて、特別図柄の変動時間を決定し、該変動時間に応じて特別図柄の変動パターンを決定する。ここで、小当りの場合にあっても、前記した大当りの場合(S210)と同様に、通常遊技状態(時短フラグ=0)で選択可能な特別図柄の変動時間と、時短遊技状態(時短フラグ=1)で選択可能な特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間のなかから一の変動時間が決定される。
S240から続くS245では、小当り遊技における第二大入賞口20の最大開放回数、小当り遊技における第二大入賞口20の開放時間、およびインターバル時間などを設定した小当り遊技パターンを選択決定する処理を行う。本実施例にあっては、前述したように複数の小当り遊技パターンが予め設定されており、前記S235で決定される複数の小当り図柄態様に夫々割り当てられている。これにより、S245では、前記S235で決定した小当り図柄態様に従って、一の小当り遊技パターンを選択して決定する。このS245の後にS260に進む。
さらに、S230の否定判定から続くS250では、前記S210と同様に、消化した保留記憶に係るリーチ判定用乱数および変動パターン決定用乱数等と時短フラグとに基づいて、特別図柄の変動時間と変動パターンとを決定する。ここで、ハズレの場合にあっても、前記した大当りと小当りとの場合と同様に、通常遊技状態(時短フラグ=0)で選択可能な特別図柄の変動時間と、時短遊技状態(時短フラグ=1)で選択可能な特別図柄の変動時間とが夫々設定されており、各遊技状態で選択可能な変動時間のなかから一の変動時間が決定される。さらにS250では、これに先だって、ハズレ図柄を決定する処理を行う。続くS255では、ハズレにかかる処理を行い、S260に進む。
尚、本実施例では、S250でハズレ図柄を決定する処理を行うようにしたが、これに限らず、S250の前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えた構成であっても良い。
S260では、前記S170およびS185でデクリメントした後における第一保留記憶数と第二保留記憶数とを示す保留数コマンドと、前記S175およびS190で判定された当否判定結果の情報(大当り、小当り、又はハズレ)の情報を含むコマンドと、前記S205~S215およびS235~S255で決定した情報を含む変動開始コマンドとをサブ統合制御装置83に送信する。この変動開始コマンドは、前記S205~S215で決定された大当り図柄態様と図柄大当り遊技パターンと特別図柄の変動時間とを含む情報、S235~S245で決定された小当り図柄態様と小当り遊技パターンと特別図柄の変動時間とを含む情報、またはS250~S255で決定されたハズレ図柄と特別図柄の変動時間とを含む情報を有する。さらに、変動開始コマンドには、消化された保留記憶が第一保留記憶か第二保留記憶かを示す情報と、各種リーチ演出を実行するか否かの情報と、時短フラグの情報とが含まれる。また、S260では、消化された保留記憶に応じて、第一特別図柄表示装置9または第二特別図柄表示装置10を駆動制御して第一特別図柄または第二特別図柄を変動開始させ、当否判定処理を終了する。
尚、サブ統合制御装置83は、こうしたコマンドを受信すると、該コマンドに示された情報(第一保留記憶数および第二保留記憶数、特別図柄の変動時間、各種リーチ演出の有無、当否判定結果、特別図柄の停止態様、大当り遊技パターン、小当り遊技パターンなど)を所定のバッファに記憶する。そして、サブ統合制御装置83は、前記変動開始コマンドに伴って演出図柄制御装置82へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置82は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置6を駆動制御して、特別図柄の停止図柄態様および変動パターンの情報に従って前記特別演出図柄の表示を開始する。
前記したS155の肯定判定から続く図10のS280では、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S280:Yes)、S285に進み、否定判定の場合には(S280:No)、当否判定処理を終了する。S285では、特別図柄の変動表示を終了し、特別図柄の確定図柄(すなわち、上記したS205で決定した大当り図柄態様、S235で決定した小当り図柄態様、又はS250で決定したハズレ図柄態様)を表示させると共に、サブ統合制御装置83に、演出図柄の確定表示を実行させる図柄確定コマンドを送信し、当否判定処理を終了する。
また、上記したS160の肯定判定から続く図11のS300では、特別図柄の確定表示の継続時間が終了したか否かを判定し、肯定判定の場合には(S300:Yes)、S305に進み、否定判定の場合には(S300:No)には、当否判定処理を終了する。S305では、特別図柄の確定表示を終了し、S310に進む。S310では、確定表示された特別図柄が大当りになる図柄(大当り図柄態様)か否かを判定し、肯定判定の場合には(S310:Yes)、S315に進み、否定判定の場合には(S310:No)、S360に進む。S315では、時短遊技状態であることを示す時短フラグを参照して、時短フラグ=1である場合には時短フラグと前記特図変動残数とをクリアし(S320、S330)、S340に進む。その後、状態指定コマンド送信処理(S340)、条件装置作動開始処理(S345)、役物連続作動装置作動開始処理(S350)を順次実行する。ここで、本実施例の状態指定コマンド送信処理(S340)にあっては、時短フラグがクリアされた場合に(S320)、時短遊技状態の終了を示す情報を、サブ統合制御装置83に送信する。
続くS355では、図柄大当り開始処理を実行する。この図柄大当り開始処理では、前記S215で決定された図柄大当り遊技パターンに従って、図柄大当り遊技を開始すると共に、図柄大当り遊技の開始を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。ここで、図柄大当り遊技の開始に伴って、前記図柄大当り遊技パターンに設定された開始インターバル(換言すれば、図柄大当り遊技の開始演出時間)の時間消化を開始する。このS355の後に、当否判定処理を終了する。
尚、サブ統合制御装置83では、前記図柄大当り開始処理により送信されたコマンドを受信すると、前記S260で受信した変動開始コマンドに含まれた図柄大当り遊技パターンの情報に従って、図柄大当り開始演出を開始する処理を実行する。
一方、前記S310の否定判定から続くS360では、時短フラグを参照し、時短フラグ=1である場合には(S360:Yes)、時短遊技状態で実行可能な当否判定の残り回数(特図変動残数)を参照する(S365)。そして、特図変動残数=0である場合には(S365:Yes)、時短フラグをクリアし(S370)、S390に進む。一方、S365で否定判定の場合には(S365:No)、S390に進む。また、前記S360で否定判定の場合には(S360:No)、S390に進む。
S390では、状態指定コマンド送信処理を実行する。本実施例の状態指定コマンド送信処理(S390)では、時短フラグがクリアされた場合に(S370)、時短遊技状態の終了を示す情報を、サブ統合制御装置83に送信する。
続くS395では、確定表示された第二特別図柄が小当りになる図柄(小当り図柄態様)か否かを判定し、肯定判定の場合には(S395:Yes)、S400に移行し、第二大入賞口装置21の作動開始処理(S400)を実行する。そして、S405では、小当り開始処理を実行して、前記S245で決定された小当り遊技パターンに従って小当り遊技を開始すると共に、該小当り遊技の開始を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。ここで、S405では、小当り遊技の開始に伴って、前記小当り遊技パターンに設定された開始インターバル(換言すれば、小当り遊技の開始演出時間)の時間消化を開始する。このS405の後に、当否判定処理を終了する。また、S395で否定判定の場合(S395:No)には、当否判定処理を終了する。
尚、サブ統合制御装置83では、前記小当り開始処理により送信されたコマンドを受信すると、前記S260で受信した変動開始コマンドに含まれた小当り遊技パターンの情報に従って、小当り開始演出を開始する処理を実行する。
次に、主制御装置80で実行する大当り遊技処理を、図12~14のフローチャートを用いて説明する。この大当り遊技処理は、上記した当否判定処理により図柄大当りを確定した場合および後述の小当り遊技処理により役物大当りに発展した場合に、上記したメインルーチンの特別遊技処理(S70)から実行される処理である。
大当り遊技処理では、図12に示すように、第一大入賞口装置15の作動中(すなわち、大当り遊技の実行中)であるか否かを判定する(S500)。ここで、肯定判定の場合には(S500:Yes)、S505に進み、否定判定の場合には(S500:No)、大当り遊技処理を終了する。
S505では、第一大入賞口14の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S505:Yes)、図13のS550に進み、否定判定の場合には(S505:No)、S510に進む。
S510では、大当り遊技における開放ラウンド直後のインターバル(以下、中間インターバルという)中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S510:Yes)、図13のS570に進み、否定判定の場合には(S510:No)、S515に進む。尚、本実施例にあって、中間インターバルは、開放ラウンド直後のインターバルであることから、開放ラウンド間のインターバルと、最終の開放ラウンド直後のインターバルとを含む。
S515では、大当り遊技の終了インターバル中(換言すると、終了演出の実行中)であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S515:Yes)、図14のS600に進み、否定判定の場合には(S515:No)、S520に進む。
S520では、大当り遊技における開始インターバルが終了したか否か(換言すると、開始演出の終了か否か)を判定する。肯定判定の場合には(S520:Yes)、S530に進み、否定判定の場合には(S520:No)、大当り遊技処理を終了する。
S530では、第一大入賞口14を開放させる大入賞口開放処理を実行する。この大入賞口開放処理では、第一大入賞口14を開放作動すると共に、該第一大入賞口14の開放開始と同期して、開放ラウンドにおける第一大入賞口14の最大開放時間として予め設定された上限の開放時間(30秒)の時間消化を開始する。さらに、大入賞口開放処理では、第一大入賞口14の開放開始を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。この大入賞口開放処理の後に、大当り遊技処理を終了する。
ここで、第一大入賞口14の最大開放時間は、図柄大当り確定の場合に、前記した当否判定処理のS215で決定された図柄大当り遊技パターンに従って設定される一方、役物大当り確定の場合に、後述する小当り遊技処理で決定された役物大当り遊技パターン(換言すれば、前記した当否判定処理のS235で決定された小当り図柄態様に割り当てられた役物大当り遊技パターン)に従って設定される。こうして設定された最大開放時間の時間消化は、開放タイマの減算処理により行う。具体的には、開放タイマは、前記最大開放時間(30秒)に相当するカウンタ値が予め設定されており、大当り遊技処理の実行毎に(タイマ割り込み処理毎に)当該カウンタ値を減算する処理を実行し、当該カウンタ値=0となった時点で最大開放時間が経過したとするものである。尚、当然ながら、開放時間の計測手段は、こうした開放タイマの減算処理に限らず、他の手段を用いることも可能である。
前記S505の肯定判定から続く図13のS550では、第一大入賞口14に入球した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。肯定判定の場合には(S550:Yes)、S560に進み、否定判定の場合には(S550:No)、S555に進む。S555では、上記した開放タイマの時間消化により最大開放時間(30秒)が経過したか否かを判定する。ここで、肯定判定の場合には(S555:Yes)、S560に進み、否定判定の場合には(S555:No)、大当り遊技処理を終了する。
S560では、大入賞口閉鎖処理を実行し、第一大入賞口14を閉鎖させる(開放ラウンドを終了する)。続くS565では、大当り遊技における各開放ラウンド直後の中間インターバル(開放ラウンド間のインターバルおよび最終の開放ラウンド直後のインターバル)を設定する中間インターバル時間設定処理を実行し、大当り遊技処理を終了する。ここで、中間インターバル時間設定処理では、中間インターバル時間(第一大入賞口14の閉鎖時間)を、図柄大当り遊技の場合に、前記した当否判定処理のS215で決定された図柄大当り遊技パターンに従って設定する。また、役物大当り遊技の場合には、中間インターバル時間を、後述する小当り遊技処理で決定された役物大当り遊技パターンに従って設定する。そして、設定した中間インターバル時間の時間消化を開始する。さらに、中間インターバル時間設定処理では、開放ラウンドの終了と中間インターバルの開始とを示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
前記S510の肯定判定から続く図13のS570では、大当り遊技における中間インターバル時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S570:Yes)、S575に進み、否定判定の場合には(S570:No)、大当り遊技処理を終了する。S575では、最終ラウンドを終了したか否か(最終の開放ラウンド直後の中間インターバルの終了か否か)を判定し、肯定判定の場合には(S575:Yes)、S580に進み、否定判定の場合には(S575:No)、S585に進む。ここで、大当り遊技の開放ラウンド数は、前述したように、図柄大当り遊技の場合に、前記した当否判定処理のS215で決定された図柄大当り遊技パターンに従って設定され、役物大当り遊技の場合に、後述する小当り遊技処理で決定された役物大当り遊技パターンに従って設定される。このように設定された開放ラウンド数により、S575で判定する最終ラウンドが決まる。
S580では、終了インターバル時間設定処理を実行する。終了インターバル時間設定処理では、大当り遊技における終了インターバル時間(換言すれば、大当り遊技の終了演出時間)を設定し、該終了インターバル時間の時間消化を開始する。ここで、図柄大当り遊技の場合には、前記した当否判定処理のS215で決定された図柄大当り遊技パターンに従って、終了インターバルが設定される一方、役物大当り遊技の場合には、後述する小当り遊技処理で決定された役物大当り遊技パターンに従って、終了インターバルが設定される。さらに、終了インターバル時間設定処理では、終了インターバルの開始を示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。このS580の後に、大当り遊技処理を終了する。
S585では、大入賞口開放処理を実行する。この処理では、前記したS530と同様の処理を行い、第一大入賞口14を開放させると共に、開放時間(30秒)の時間消化を開始する。このS585の後に、大当り遊技処理を終了する。
また、S515の肯定判定から続く図14のS600では、終了インターバル時間(大当り遊技の終了演出の時間)が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S600:Yes)、S605に進み、該S605とS610とを順次実行する一方、否定判定の場合には(S600:No)、大当り遊技処理を終了する。S605とS610とでは、役物連続作動装置と条件装置とを停止させ、S620に進む。
S620では、大当り遊技の終了後に時短遊技状態に移行するか否かを判定し、肯定判定の場合には(S620:Yes)、S625に進み、否定判定の場合には(S600:No)、S640に進む。ここで、図柄大当りの場合には、前述した当否判定処理のS205で決定された大当り図柄態様に従って、時短遊技状態に移行するか否かが決定される一方、役物大当りの場合には、該当否判定処理のS240で決定された小当り図柄態様に従って、時短遊技状態への移行が決定される。
S625では、時短回数設定処理を実行して、時短遊技状態で実行可能な特別図柄の変動回数(特図変動残数の上限値)を設定する。ここで、本実施例にあっては、図柄大当り遊技が終了した場合に、図柄大当り用の時短上限値(20回)が前記特図変動残数に設定される。一方、役物大当り遊技が終了した場合には、役物大当り用の時短上限値(10回)が前記特図変動残数に設定される。
続くS630では、時短フラグ=1として、S640に進む。S640とS645とでは、大当り遊技終了を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信する処理と、状態指定コマンド送信処理とを実行し、大当り遊技処理を終了する。ここで、本実施例にあっては、S645で、大当り遊技後に移行する時短遊技状態の情報(時短フラグの情報など)を、サブ統合制御装置83へ送信する。
次に、主制御装置80で実行する小当り遊技処理を、図15~17のフローチャートを用いて説明する。この小当り遊技処理は、上記した当否判定処理により小当りとなった場合に、上記したメインルーチンの特別遊技処理(S70)から実行される処理である。
小当り遊技処理では、図15に示すように、第二大入賞口装置21の作動中であるか否かを判定する(S700)。肯定判定の場合には(S700:Yes)、S705に進み、否定判定の場合には(S700:No)、小当り遊技処理を終了する。
S705では、第二大入賞口20の開放中であるか否かを判定し、肯定判定の場合には(S705:Yes)、図16のS750に進み、否定判定の場合には(S705:No)、S710に進む。
S710では、小当り遊技における開放間のインターバル(開放間インターバル)中であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S710:Yes)、図16のS790に進み、否定判定の場合には(S710:No)、S715に進む。
S715では、小当り遊技の終了インターバル中(換言すると、終了演出の実行中)であるか否かを判定する。肯定判定の場合には(S715:Yes)、図17のS800に進み、否定判定の場合には(S715:No)、S720に進む。
S720では、小当り遊技における開始インターバルが終了したか否か(換言すると、開始演出の終了か否か)を判定する。肯定判定の場合には(S720:Yes)、S725に進み、否定判定の場合には(S720:No)、小当り遊技処理を終了する。
S725では、第二大入賞口20を開放させる第二大入賞口開放処理を実行する。この第二大入賞口開放処理では、第二大入賞口20を開放作動すると共に、該第二大入賞口20の開放開始と同期して、第二大入賞口20を開放する開放時間の時間消化を開始する。さらに、第二大入賞口開放処理では、第二大入賞口20の開放開始を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。ここで、第二大入賞口14の開放時間は、前記した当否判定処理のS245で決定された小当り遊技パターンに従って設定される。
続くS730では、特定口開放処理を実行する。特定口開放処理では、第二大入賞口装置21に設けられた特定口25を開放させる処理を行う。そして、特定口25を開放した状態で保持する。このS730の後に、小当り遊技処理を終了する。
前記S705の肯定判定から続く図16のS750では、前記特定口25に入球したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S750:Yes)、S755に進み、否定判定の場合には(S750:No)、S760に進む。S755では、発展フラグ=1として、S760に進む。
S760では、小当り遊技で第二大入賞口20に入球した遊技球の数が10個となったか否かを判定する。肯定判定の場合には(S760:Yes)、S770に進み、否定判定の場合には(S760:No)、S765に進む。S765では、第二大入賞口20の開放時間が経過したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S765:Yes)、S770に進み、否定判定の場合には(S765:No)、小当り遊技処理を終了する。
S770では、第二大入賞口閉鎖処理を実行し、第二大入賞口20を閉鎖作動する。ここで、前記S760で肯定判定された場合(第二大入賞口20に10個入球した場合)には、当該小当り遊技における第二大入賞口20の開放ラウンドを終了させる処理を行う。
S775では、小当り遊技における第二大入賞口20の開放ラウンドが終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S775:Yes)、S785に進み、否定判定の場合には(S775:No)、S780に進む。ここで、本実施例にあって、小当り遊技は、後述するように、第二大入賞口20を最大で16回開放する開放ラウンドを1ラウンド実行する遊技として設定されている。そして、小当り遊技の開放ラウンドは、前記16回の開放が終了することと、ラウンド中に10個の遊技球が第二大入賞口20に入球することとのいずれか一を満足することにより、終了する。これを満足したか否かを、S775で判定する。
S780では、開放間インターバル時間設定処理を実行する。開放間インターバル時間設定処理では、小当り遊技における第二大入賞口20の開放間インターバル時間(第二大入賞口20の閉鎖時間)を、前記した当否判定処理のS245で決定された小当り遊技パターンに従って設定する。そして、設定した開放間インターバル時間の時間消化を開始する。さらに、この開放間インターバル設定処理では、開放間インターバルの開始(換言すれば、第二大入賞口20の開放終了)を示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。このS780の終了後に、小当り遊技処理を終了する。
S785では、終了インターバル時間設定処理を実行する。終了インターバル時間設定処理では、小当り遊技における終了インターバル時間(換言すれば、小当り遊技の終了演出時間)を設定し、該終了インターバル時間の時間消化を開始する。ここで、終了インターバル時間は、前記した当否判定処理のS245で決定された小当り遊技パターンに従って設定される。さらに、終了インターバル時間設定処理では、終了インターバルの開始を示すコマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
続くS787では、特定口閉鎖処理を実行する。この特定口閉鎖処理では、特定口25を閉鎖させて、該特定口25を閉鎖状態で保持する。このS787の後に、小当り遊技処理を終了する。
前記S710の肯定判定から続く図16のS790では、小当り遊技における開放間インターバル時間が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S790:Yes)、S795に進み、否定判定の場合には(S790:No)、小当り遊技処理を終了する。
S795では、第二大入賞口開放処理を実行する。この第二大入賞口開放処理では、前記したS725と同様の処理を行い、第二大入賞口20を開放させると共に、開放時間の時間消化を開始する。このS795の後に、小当り遊技処理を終了する。
前記S715の肯定判定から続く図17のS800では、小当り遊技における終了インターバル時間(小当り遊技の終了演出の時間)が終了したか否かを判定する。肯定判定の場合には(S800:Yes)、S805に進み、否定判定の場合には(S800:No)、小当り遊技処理を終了する。S805では、第二大入賞口装置21の作動を停止させて、小当り遊技を終了する。続くS810では、小当り遊技の終了を示す小当り終了コマンドを、サブ統合制御装置83に送信する。
続くS815では、発展フラグ=1か否かを判定する。肯定判定の場合には(S815:Yes)、S830に進み、否定判定の場合には(S815:No)、S820に進む。S820では、状態指定コマンド送信処理を実行して、時短フラグ等の情報をサブ統合制御装置83へ送信する。そして、S820の後に、小当り遊技処理を終了する。
S830では、発展フラグ=0としてS835に進む。S835では、時短フラグを参照して、時短フラグ=1である場合には該時短フラグと特図変動回数の残数とをクリアし(S840,S845)、S850に進む。この後、状態指定コマンド送信処理(S850)、条件装置作動開始処理(S855)、役物連続作動装置作動開始処理(S860)を順次実行する。ここで、本実施例の状態指定コマンド送信処理(S850)にあっては、時短フラグがクリアされた場合に(S840)、時短遊技状態の終了を示す情報を、サブ統合制御装置83に送信する。
続くS865では、役物大当り開始処理を実行する。この役物大当り開始処理では、前述した当否判定処理のS235で決定された小当り図柄態様に割り当てられた役物大当り遊技パターンを有効とし、当該役物大当り遊技パターンに従って役物大当り遊技を開始すると共に、役物大当り遊技の開始を示すコマンドをサブ統合制御装置83に送信する。ここで、役物大当り遊技の開始に伴って、前記役物大当り遊技パターンに設定された開始インターバル(換言すれば、大当り遊技の開始演出時間)の時間消化を開始する。このS865の後に、小当り遊技処理を終了する。
尚、サブ統合制御装置83では、前記役物大当り開始処理により送信されたコマンドを受信すると、前記した当否判定処理のS260で受信した変動開始コマンドに含まれた役物大当り遊技パターンの情報に従って、大当り開始演出を開始する処理を実行する。
本発明の要部について、以下に説明する。
本実施例のパチンコ機1は、前述したように、当否判定処理によって、大当りと小当りとを判定し、大当り判定した場合に該当否判定処理のS205で大当り図柄態様を決定する一方、小当り判定した場合に該当否判定処理のS235で小当り図柄態様を決定する。ここで、大当り図柄態様として、図19に示すように、相互に異なる10種類の大当り図柄態様が設定されており、各大当り図柄態様に図柄大当り遊技パターンと図柄大当り遊技後の遊技状態(通常遊技状態および時短遊技状態)とが割り当てられている。そして、小当り図柄態様として、図18に示すように、相互に異なる3種類の小当り図柄態様が設定されており、各小当り図柄態様に小当り遊技パターンと役物大当り遊技パターンと役物大当り遊技後の遊技状態(通常遊技状態および時短遊技状態)とが割り当てられている。
前記大当り図柄態様には、図19に示すように、第一特別図柄で停止表示される第1~第5大当り図柄態様と、第二特別図柄で停止表示される第6~第10大当り図柄態様とが設定されている。すなわち、第一保留記憶の消化により大当り判定した場合には、前記した当否判定処理のS205によって、第1~第5大当り図柄態様のなかから一が選択決定される一方、第二保留記憶の消化により大当り判定した場合には、該S205によって、第6~第10大当り図柄態様のなかから一が選択決定される。
図19(A)に示すように、第1,第2大当り図柄態様には、通常遊技状態で第一保留記憶が消化された場合に選択される第一図柄大当り遊技パターンと、時短遊技状態で第一保留記憶が消化された場合に選択される第二図柄大当り遊技パターンとが割り当てられている。そして、図柄大当り遊技後に移行する遊技状態として、第1,第2大当り図柄態様には通常遊技状態が割り当てられている。
第3大当り図柄態様には、通常遊技状態で第一保留記憶が消化された場合に選択される第一図柄大当り遊技パターンと、時短遊技状態で第一保留記憶が消化された場合に選択される第二図柄大当り遊技パターンとが割り当てられていると共に、図柄大当り遊技後の遊技状態として、時短遊技状態が割り当てられている。
第4,第5大当り図柄態様には、通常遊技状態で第一保留記憶が消化された場合に選択される第三図柄大当り遊技パターンと、時短遊技状態で第一保留記憶が消化された場合に選択される第四図柄大当り遊技パターンとが割り当てられていると共に、図柄大当り遊技後の遊技状態として、時短遊技状態が割り当てられている。
こうした第1~第5大当り図柄態様は、予め設定された選択確率に従って選択決定される。具体的には、第1,第2大当り図柄態様の選択確率が10/20、第3大当り図柄態様の選択確率が4/20、第4,第5大当り図柄態様の選択確率が6/20に夫々設定されている。これにより、第一保留記憶の消化により大当り確定した場合には、図柄大当り遊技後に通常遊技状態へ移行する確率と、図柄大当り遊技後に時短遊技状態へ移行する確率とが、夫々50%となっている。
図19(B)に示すように、第6大当り図柄態様には、通常遊技状態で第二保留記憶が消化された場合に選択される第三図柄大当り遊技パターンと、時短遊技状態で第二保留記憶が消化された場合に選択される第四図柄大当り遊技パターンとが割り当てられていると共に、図柄大当り遊技後の遊技状態として、通常遊技状態が割り当てられている。
第7~第10大当り図柄態様には、通常遊技状態で第二保留記憶が消化された場合に選択される第三図柄大当り遊技パターンと、時短遊技状態で第二保留記憶が消化された場合に選択される第四図柄大当り遊技パターンとが割り当てられていると共に、図柄大当り遊技後の遊技状態として、時短遊技状態が割り当てられている。
こうした第6~第10大当り図柄態様は、予め設定された選択確率に従って選択決定される。具体的には、第6大当り図柄態様の選択確率が10/20、第7~第10大当り図柄態様の選択確率が10/20に夫々設定されている。これにより、第二保留記憶の消化により大当り確定した場合には、図柄大当り遊技後に通常遊技状態へ移行する確率と、図柄大当り遊技後に時短遊技状態へ移行する確率とが、夫々50%となっている。
図柄大当り遊技パターンは、前述したように、図柄大当り遊技における開放ラウンド数、各開放ラウンドでの第一大入賞口14の最大開放時間、および各インターバルでの第一大入賞口14の閉鎖時間により構成されている。ここで、開放ラウンド数は、第一大入賞口14を開放する開放ラウンドの回数を示すものであり、本実施例では、図22に示すように、4回(4ラウンド)と10回(10ラウンド)とが設定されている。第一大入賞口14の最大開放時間(一回の開放ラウンドにおける上限の開放時間)は、図22,図23(C)に示すように、全ての図柄大当り遊技パターンで30秒間に設定されている。インターバルには、1回目の開放ラウンド(第1ラウンド)を開始するまでの開始インターバルと、各開放ラウンド間の中間インターバル1と、最終の開放ラウンド直後の中間インターバル2と、該中間インターバル2後の終了インターバルとが設定されている。開始インターバルでは、図柄大当り遊技の開始演出が実行され、中間インターバル2と終了インターバルとでは、該図柄大当り遊技の終了演出が実行される。
第一図柄大当り遊技パターンは、開放ラウンド数=4回、開始インターバルでの閉鎖時間(以下、開始インターバル時間という)=30秒間、中間インターバル1での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル2での閉鎖時間=10秒間、および終了インターバルでの閉鎖時間(以下、終了インターバル時間という)=60秒間が設定されている。
第二図柄大当り遊技パターンは、開放ラウンド数=4回、開始インターバル時間=30秒間、中間インターバル1での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル2での閉鎖時間=0.8秒間、および終了インターバル時間=2秒間が設定されている。
第三図柄大当り遊技パターンは、開放ラウンド数=10回、開始インターバル時間=30秒間、中間インターバル1での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル2での閉鎖時間=10秒間、および終了インターバル時間=60秒間が設定されている。
第四図柄大当り遊技パターンは、開放ラウンド数=10回、開始インターバル時間=30秒間、中間インターバル1での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル2での閉鎖時間=0.8秒間、および終了インターバル時間=2秒間が設定されている。
このように図柄大当り遊技パターンが設定されていることによって、第三,第四図柄大当り遊技パターンによる図柄大当り遊技では、第一,第二図柄大当り遊技パターンによる図柄大当り遊技に比して開放ラウンド数が多く、遊技者の獲得利益が大きくなる。また、第二図柄大当り遊技パターンが、第一図柄大当り遊技パターンに比して、中間インターバル2での閉鎖時間と終了インターバル時間とが夫々短く、他の閉鎖時間(開始インターバル時間および中間インターバル1の閉鎖時間)が第一図柄大当り遊技パターンと第二図柄大当り遊技パターンとで同じである。そのため、第二図柄大当り遊技パターンは、第一図柄大当り遊技パターンに比して、図柄大当り遊技における各インターバル時間を合計した総閉鎖時間が短縮される。さらに、第一図柄大当り遊技パターンと第二図柄大当り遊技パターンとでは、開放ラウンド数(4回)および最大開放時間(30秒間)が同じであることから、第二図柄大当り遊技パターンは、前記総閉鎖時間の短縮により、第一図柄大当り遊技パターンに比して、図柄大当り遊技における総閉鎖時間が短縮され、総じて該図柄大当り遊技に要する総時間が短縮される。同様に、第四図柄大当り遊技パターンは、第三大当り遊技パターンに比して、中間インターバル2の閉鎖時間と終了インターバル時間とが夫々短く、他の閉鎖時間(開始インターバル時間および中間インターバル1の閉鎖時間)と開放ラウンド数(10回)と最大開放時間(30秒間)が両者で同じであることから、図柄大当り遊技における総閉鎖時間が短縮され、総じて該図柄大当り遊技に要する総時間が短縮される。このように本実施例では、第二特別図柄で図柄大当り確定した場合に第3,第4図柄大当り遊技パターンが選択されることから、第一特別図柄で図柄大当り確定する場合に比して、遊技者の獲得利益が高くなる傾向にある。そして、時短遊技状態で図柄大当り確定した場合には、通常遊技状態で図柄大当り確定した場合に比して、図柄大当り遊技に要する総時間が短くなるため、遊技者に有利と言える。
一方、前記小当り図柄態様には、図18に示すように、第一特別図柄で停止表示される第1,第2小当り図柄態様と、第二特別図柄で停止表示される第3小当り図柄態様とが設定されている。すなわち、第一保留記憶の消化により小当り判定した場合には、前記した当否判定処理のS235によって、第1,第2大当り図柄態様のいずれか一方が選択決定される一方、第二保留記憶の消化により小当り判定した場合には、該S235によって第3小当り図柄態様が選択決定される。
図18(A)に示すように、第1小当り図柄態様には、通常遊技状態(時短フラグ=0)で第一保留記憶が消化された場合に選択される第一小当り遊技パターンおよび第一役物大当り遊技パターンと、時短遊技状態(時短フラグ=1)で第一保留記憶が消化された場合に選択される第二小当り遊技パターンおよび第二役物大当り遊技パターンとが割り当てられている。そして、役物大当り遊技後に移行する遊技状態として、第1小当り図柄態様には、通常遊技状態が割り当てられている。
第2小当り図柄態様には、通常遊技状態(時短フラグ=0)で第一保留記憶が消化された場合に選択される第一小当り遊技パターンおよび第一役物大当り遊技パターンと、時短遊技状態(時短フラグ=1)で第一保留記憶が消化された場合に選択される第二小当り遊技パターンおよび第二役物大当り遊技パターンとが割り当てられている。そして、役物大当り遊技後に移行する遊技状態として、第2小当り図柄態様には、時短遊技状態が割り当てられている。
こうした第1,第2小当り図柄態様は、予め設定された選択確率に従って選択決定される。具体的には、第1小当り図柄態様の選択確率が1/2、第2小当り図柄態様の選択確率が1/2に夫々設定されている。これにより、小当り遊技から役物大当りに発展した場合に役物大当り遊技後に通常遊技状態へ移行する確率と、該役物大当り遊技後に時短遊技状態へ移行する確率とが、夫々50%となっている。
図18(B)に示すように、第3小当り図柄態様には、遊技状態に関係無く第二保留記憶が消化された場合に決定される第三小当り遊技パターンおよび役物大当り遊技後に移行する時短遊技状態が割り当てられていると共に、通常遊技状態(時短フラグ=0)で第二保留記憶が消化された場合に選択される第三役物大当り遊技パターンと、時短遊技状態(時短フラグ=1)で第二保留記憶が消化された場合に選択される第四役物大当り遊技パターンとが割り当てられている。これにより、第二保留記憶の消化により小当り判定された場合には、通常遊技状態と時短遊技状態とのいずれの場合であっても、小当り遊技から役物大当りに発展すれば、役物大当り遊技後に時短遊技状態に移行する。
小当り遊技パターンは、前述したように、小当り遊技における第二大入賞口20の最大開放回数、第二大入賞口20の開放一回毎の開放時間、および各インターバルでの第二大入賞口20の閉鎖時間により構成されている。ここで、第二大入賞口20の最大開放数は、小当り遊技で第二大入賞口20を開放可能な最大回数を示すものであり、本実施例では、図20,図23(A)に示すように、16回に設定されている。第二大入賞口20の開放時間(一回の開放における開放時間)は、全ての小当り遊技パターンで0.1秒間に設定されている。小当り遊技におけるインターバルには、1回目の開放までの開始インターバルと、各開放間の開放間インターバルと、最終回の開放後の終了インターバルとが設定されている。そして、開始インターバルでは、小当り遊技の開始演出が実行され、終了インターバルでは、該小当り遊技の終了演出が実行される。
第一小当り遊技パターンは、開始インターバルでの閉鎖時間(以下、開始インターバル時間という)=11秒間、開放間インターバルでの閉鎖時間=0.8秒間、および終了インターバルでの閉鎖時間(以下、終了インターバル時間という)=1秒間が設定されている。
第二小当り遊技パターンは、開始インターバル時間=2秒間、開放間インターバルでの閉鎖時間=0.8秒間、および終了インターバル時間=1秒間が設定されている。
第三小当り遊技パターンは、開始インターバル時間=2秒間、開放間インターバルでの閉鎖時間=0.8秒間、および終了インターバル時間=1秒間が設定されている。
また、役物大当り遊技パターンは、前述したように、役物大当り遊技における開放ラウンド数、各開放ラウンドでの第一大入賞口14の最大開放時間、および各インターバルでの第一大入賞口14の閉鎖時間により構成されている。ここで、開放ラウンド数は、第一大入賞口14を開放する開放ラウンドの回数を示すものであり、本実施例では、図21,図23(B)に示すように、全ての役物大当り遊技パターンで5回(5ラウンド)が設定されている。第一大入賞口14の最大開放時間(一回の開放ラウンドにおける上限の開放時間)は、全ての役物大当り遊技パターンで30秒間に設定されている。インターバルには、1回目の開放ラウンド(第1ラウンド)を開始するまでの開始インターバルと、第1,第2ラウンド間(最初の開放ラウンド直後)の中間インターバル1と、第2~第5ラウンドの各ラウンド間(第2~第4開放ラウンド直後)の中間インターバル2と、第5ラウンド直後の中間インターバル3と、該中間インターバル3後の終了インターバルとが設定されている。開始インターバルでは、役物大当り遊技の開始演出が実行され、中間インターバル3と終了インターバルとでは、該役物大当り遊技の終了演出が実行される。
第一役物大当り遊技パターンは、開始インターバルでの閉鎖時間(以下、開始インターバル時間という)=2秒間、中間インターバル1での閉鎖時間=30秒間、中間インターバル2での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル3での閉鎖時間=10秒間、および終了インターバルの閉鎖時間(以下、終了インターバル時間という)=60秒間が設定されている。
第二役物大当り遊技パターンは、開始インターバル時間=1秒間、中間インターバル1での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル2での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル3での閉鎖時間=0.8秒間、および終了インターバル時間=2秒間が設定されている。
第三役物大当り遊技パターンは、開始インターバル時間=1秒間、中間インターバル1での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル2での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル3での閉鎖時間=0.8秒間、および終了インターバル時間=50秒間が設定されている。
第四役物大当り遊技パターンは、開始インターバル時間=1秒間、中間インターバル1での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル2での閉鎖時間=0.8秒間、中間インターバル3での閉鎖時間=0.8秒間、および終了インターバル時間=2秒間が設定されている。
このように小当り遊技パターンと役物大当り役物パターンとが小当り図柄態様に割り当てられていることから、該小当り図柄態様の決定によって、小当り遊技に要する総時間と役物大当りに要する総時間とが変化する。詳述すると、小当り遊技を実行する第二小当り遊技パターンは、第一小当り遊技パターンに比して、開始インターバル時間が短く、開放間インターバルの閉鎖時間と終了インターバル時間とが同じであることから、小当り遊技における各インターバル時間を合計した総閉鎖時間が短縮される。そして、本実施例では、各小当り遊技パターンで第二大入賞口20の最大開放回数と開放時間とが同じに設定されていることから、第二,第三小当り遊技パターンは、第一小当り遊技パターンに比して、前記総閉鎖時間の短縮によって小当り遊技に要する総時間が短縮する。また、役物大当り遊技を実行する第二役物大当りパターンは、第一役物大当り遊技パターンに比して、開始インターバル時間、中間インターバル1の閉鎖時間、中間インターバル3の閉鎖時間、および終了インターバル時間が短く、中間インターバル2の閉鎖時間が同じであることから、役物大当り遊技における各インターバル時間を合計した総閉鎖時間が短縮される。そして、本実施例では、各役物大当り遊技パターンで第一大入賞口14の最大開放回数と開放ラウンドの最大開放時間とが同じであることから、第二役物大当りパターンは、第一役物大当り遊技パターンに比して、前記総閉鎖時間の短縮によって役物大当り遊技に要する総時間が短縮する。さらに、第四役物大当りパターンは、第三役物大当り遊技パターンに比して、終了インターバル時間が短く、他の閉鎖時間(開始インターバル時間、中間インターバル1~3の各閉鎖時間)が同じであることから、役物大当り遊技における各インターバル時間を合計した総閉鎖時間が短縮される。そして、前述したように各役物大当り遊技パターンで第一大入賞口14の最大開放回数と開放ラウンドの最大開放時間とが同じであることから、第四役物大当りパターンは、第三役物大当り遊技パターンに比して、前記総閉鎖時間の短縮によって役物大当り遊技に要する総時間が短縮する。
こうしたことから、通常遊技状態で第一特別図柄により小当り確定した場合には、時短遊技状態で第一特別図柄により小当り確定した場合に比して、小当り遊技と役物大当り遊技とに要する総時間が短くなると共に、通常遊技状態で第二特別図柄により小当り確定した場合には、時短遊技状態で第二特別図柄により小当り確定した場合に比して、小当り遊技の総時間が同じであるものの、役物大当り遊技に要する総時間が短くなる。そのため、時短遊技状態で小当り確定する場合が、通常遊技状態に比して、遊技者に有利である。また、第一特別図柄で小当り確定した場合には、役物大当り遊技後に時短遊技状態に移行する確率が1/2であることに対して、第二特別図柄で小当り確定した場合には、役物大当り遊技後に時短遊技状態に確実に移行する。そのため、第二特別図柄で小当り確定した場合が、遊技者に有利である。
尚、役物大当り遊技は、小当り遊技中に第二大入賞口20の特定口25への入球により実行されることから、小当り遊技中に特定口25へ入球できなければ、各小当り遊技パターンの終了インターバルが終了すると、小当り遊技を終了して通常遊技状態または時短遊技状態が継続されて、役物大当り遊技が実行されない。
次に、各遊技状態での保留記憶の消化から役物大当り遊技に至る遊技の流れを、具体例により説明する。
例えば通常遊技状態で、第一始動口11への入球により生成された第一保留記憶が消化され、第一特別図柄が第2小当り図柄態様で停止して小当り確定すると、図24(A)に示すように、第二大入賞口20を開閉する小当り遊技が第一小当り遊技パターンに従って実行される。この小当り遊技では、開始インターバル(11秒間)で小当り開始演出が実行され、第1回の開放開始から第16回の開放終了までの間で小当り演出が実行され、終了インターバル(1秒間)で終了演出が実行される。こうした小当り遊技中に、第二大入賞口20の入球した遊技球が特定口25に入球すると、役物大当りへの発展が決定する。そして、当該小当り遊技の終了までの間で、役物大当りへの発展を報知する発展準備演出が実行される。
前記の小当り遊技が終了すると、第一役物大当り遊技パターンに従って役物大当り遊技が実行される。この役物大当り遊技では、開始インターバル(2秒間)で役物大当り遊技の開始演出が実行され、第1ラウンド開始から第5ラウンド終了までの間で役物大当り演出が実行され、中間インターバル3(10秒間)と終了インターバル(60秒間)とで役物大当り遊技の終了演出が実行される。そして、役物大当り遊技の終了に伴って時短遊技状態に移行する。
また、時短遊技状態で、第一保留記憶が消化されて、第一特別図柄が第2小当り図柄態様で停止して小当り確定すると、図24(B)に示すように、小当り遊技が第二小当り遊技パターンに従って実行される。第二小当り遊技パターンによる小当り遊技では、開始インターバル時間(2秒間)が、第一小当り遊技パターンの開始インターバル時間に比して短い。これにより、小当り遊技に要する総時間が短縮される(すなわち、小当り遊技における総閉鎖時間が短縮される)。さらに、特定口25への入球により役物大当りに発展すると、役物大当り遊技が第二役物大当り遊技パターンに従って実行される。この第二役物大当り遊技パターンによる役物大当り遊技では、第一役物大当り遊技パターンの場合に比して、開始インターバル時間、中間インターバル時間1,3、および終了インターバル時間が夫々短いことから、総じて役物大当り遊技の総時間が短縮される(すなわち、役物大当り遊技における総閉鎖時間が短縮される)。そして、役物大当り遊技の終了に伴って時短遊技状態に再び移行する。
尚、こうした時短遊技状態で第一保留記憶の消化により小当り確定することは、例えば、該時短遊技状態の開始直後で第二保留記憶が無い場合、該時短遊技状態で第二保留記憶を全て消化した場合等で第一保留記憶が消化されることによって起こり得る。
さらにまた、通常遊技状態で第一特別図柄が第1小当り図柄態様で停止して小当り確定した場合にあっても、前述と同様(図24(A))に、第一小当り遊技パターンに従って小当り遊技が実行され、当該小当り遊技中に特定口25に入球すれば、当該小当り遊技の終了後に、第一役物大当り遊技パターンに従って役物大当り遊技が実行される。この場合には、役物大当り遊技の終了後に通常遊技状態となる。さらに、時短遊技状態で第一特別図柄が第1小当り図柄態様で停止した場合にあっても、前述と同様(図24(B))に、第二小当り遊技パターンに従って小当り遊技が実行され、第二役物大当り遊技パターンに従って役物大当り遊技が実行される。この場合には、役物大当り遊技の終了後に通常遊技状態となる。このように第1小当り図柄態様で小当り確定した場合にあっても、前述した第2小当り図柄態様の場合と同様に、時短遊技状態で小当り確定した方が、通常遊技状態に比して、小当り遊技と役物大当り遊技とに要する総時間が短くなる。
一方、通常遊技状態で、第二保留記憶が消化され、第二特別図柄が第3小当り図柄態様で停止して小当り確定すると、図25(A)に示すように、第二大入賞口20を開閉する小当り遊技が第三小当り遊技パターンに従って実行される。さらに、特定口25への入球により役物大当りに発展すると、役物大当り遊技が第三役物大当り遊技パターンに従って実行される。この役物大当り遊技の終了に伴って時短遊技状態に再び移行する。
ここで、第三小当り遊技パターンによる小当り遊技では、通常遊技状態での第一特別図柄の小当り確定による該小当り遊技(図24(A)参照)に比して開始インターバル時間が短く、該小当り遊技の総時間が短縮される。そして、この第三役物大当り遊技パターンによる役物大当り遊技では、通常遊技状態での第一特別図柄の小当り確定による該小当り遊技から発展した役物大当り遊技(図24(A)参照)に比して、開始インターバル時間、中間インターバル時間1,3、および終了インターバル時間が夫々短いことから、総じて役物大当り遊技の総時間が短縮される(すなわち、総閉鎖時間が短縮される)。
尚、こうした通常遊技状態で第二保留記憶の消化により小当り確定することは、例えば、左流下域3aの第一普通図柄作動ゲート29への遊技球通過を契機として変動した普通図柄が当り確定し、開放された第二始動口12への入球で生成された第二保留記憶の消化により小当り確定した場合に起こり得る。又は、時短遊技状態で前記特図変動残数が消化されたことによって時短終了条件が成立して通常遊技状態に移行した場合、図柄大当り遊技や役物大当り遊技の終了後に通常遊技状態に移行した場合などで、第二保留記憶が消化されることによって起こり得る。
また、時短遊技状態で第二特別図柄が第3小当り図柄態様で停止して小当り確定すると、図25(B)に示すように、小当り遊技が第三小当り遊技パターンに従って実行される。第二保留記憶の消化により小当り判定された場合には、通常遊技状態と時短遊技状態とで共通の第3小当り図柄態様を決定することから、いずれの遊技状態でも同じ第三小当り遊技パターンに従って小当り遊技が実行される。この小当り遊技中に特定口25への入球により役物大当りに発展すると、役物大当り遊技が第四役物大当り遊技パターンに従って実行される。この第四役物大当り遊技パターンによる役物大当り遊技では、前記第三役物大当り遊技パターンに比して、終了インターバル時間が短いことから、総じて役物大当り遊技の総時間が短縮される(すなわち、総閉鎖時間が短縮される)。そして、役物大当り遊技の終了に伴って時短遊技状態に再び移行する。
次に、実施例の特徴を説明する。
実施例のパチンコ機1は、前述したように、第一特別図柄が第一,第二小当り図柄態様で確定停止した(第一保留記憶の消化により小当り確定した)遊技状態が、通常遊技状態と時短遊技状態とのいずれであるかに応じて、互いの総閉鎖時間(開始インターバル時間のみ)が相互に異なる小当り遊技と互いの総閉鎖時間(開始インターバル時間、中間インターバル時間1,3、および終了インターバル時間のみ)が相互に異なる役物大当り遊技とを実行するようにしたものである。さらに、第二特別図柄が第三小当り図柄態様で確定停止した(第二保留記憶の消化により小当り確定した)遊技状態が、通常遊技状態と時短遊技状態とのいずれであるかに応じて、同じ小当り遊技と互いの総閉鎖時間(終了インターバル時間のみ)が相互に異なる役物大当り遊技とを実行するようにしたものである。このように実施例の構成では、小当り確定する遊技状態に応じて、小当り遊技と役物大当り遊技とが変わることから、変化に富んだ面白い遊技を提供することができ、総じて遊技の興趣を向上できる。
特に、第一特別図柄で小当り確定する場合、時短遊技状態では、通常遊技状態に比して、小当り遊技の総時間と役物大当り遊技の総時間とが短縮されることから、小当り遊技と役物大当り遊技とをスピーディーに消化することができ、遊技者にとって有利である。これにより、時短遊技状態で小当り確定を望む遊技者の感情を効果的に刺激することができ、前述した遊技の興趣向上効果に寄与できる。
以下に、前述した実施例で用いた用語と、特許請求の範囲に記載した用語との対応関係を説明する。
パチンコ機1が、本発明にかかる弾球遊技機の一例に相当する。
第一大入賞口14と第二大入賞口20とが、本発明にかかる大入賞口の一例に相当する。
特定口25が、本発明にかかる特定領域の一例に相当する。
当否判定処理のS165~S200およびS230が、本発明にかかる当否判定手段の一例に相当する。
第1~第3小当り図柄態様が、本発明にかかる小当り当選内容の一例に相当する。
当否判定処理のS235が、本発明にかかる小当り内容選定手段の一例に相当する。
当否判定処理のS245およびS400~S405および小当り遊技処理が、本発明にかかる小当り遊技制御手段の一例に相当する。
第一~第三小当り遊技パターンが、本発明にかかる小当り作動態様の一例に相当する。
小当り遊技処理のS750~S755およびS850~S865と大当り遊技処理とが、本発明にかかる大当り遊技制御手段の一例に相当する。
第一~第四役物大当り遊技パターンが、本発明にかかる大当り作動態様の一例に相当する。
時短遊技状態が、本発明にかかる有利遊技状態の一例に相当する。
時短移行条件が、本発明にかかる状態変換条件の一例に相当する。
大当り遊技処理のS620~S645が、本発明にかかる遊技状態変換手段の一例に相当する。
当否判定処理のS245により第一~第三小当り遊技パターンを選択決定する処理が、本発明にかかる異小当り態様選択実行処理と同小当り態様選択実行処理との一例に相当する。
当否判定処理のS235および小当り遊技処理のS865により第一~第四役物大当り遊技パターンを選択決定する処理が、本発明にかかる異大当り態様選択実行処理の一例に相当する。
小当り遊技における開始インターバル、開放間インターバル、および終了インターバルが、本発明にかかる小当り遊技における大入賞口の閉鎖に相当し、これら各インターバルに要する時間が、本発明にかかる閉鎖時間の一例に相当する。
役物大当りにおける開始インターバル、中間インターバル1,2,3、および終了インターバルが、本発明にかかる大当り遊技における大入賞口の閉鎖に相当し、これら各インターバルに要する時間が、本発明にかかる閉鎖時間の一例に相当する。そして、役物大当りにおける開放ラウンドが、本発明にかかる大当り遊技における大入賞口の開放に相当する。
以下に、前述した実施例の別例について説明する。
実施例は、第二小当り遊技パターンが、第一小当り遊技パターンに比して、開始インターバル時間を短くした構成であるが、これに限らず、第二小当り遊技パターンの開放間インターバル時間や終了インターバル時間を第一小当り遊技パターンに比して短くした構成とすることもできる。さらには、第二小当り遊技パターンが、開始インターバル時間、開放間インターバル時間、および終了インターバル時間の少なくとも一が短く且つ総閉鎖時間(これらインターバル時間の合計時間)が短ければ、これらいずれかのインターバル時間を長く設定することも可能である。こうした各インターバル時間は、適宜変更して設定可能である。
同様に、第二役物大当り遊技パターンは、第一役物大当り遊技パターンに比して、開始インターバル時間、中間インターバル1,2,3の各閉鎖時間、および終了インターバル時間の少なくとも一が短く且つ総閉鎖時間(これらインターバル時間の合計時間)が短ければ、各インターバル時間を適宜変更して設定可能である。第三役物大当り遊技パターンと第四役物大当り遊技パターンも同様である。
さらに、第一図柄大当り遊技パターンおよび第二図柄大当り遊技パターンと、第三図柄大当り遊技パターンおよび第四図柄大当り遊技パターンとについても、前記役物大当り遊技パターンと同様に適宜設定変更することが可能である。
実施例は、役物大当り遊技パターンと図柄大当り遊技パターンとが、最終の開放ラウンド直後に中間インターバル3と終了インターバルとを連続して行う構成としたが、これに限らず、中間インターバル3と終了インターバルとを一体にした終了インターバルを、最終の開放ラウンド直後に実行する構成としても良い。すなわち、実施例では、最終の開放ラウンド後に、中間インターバル3と終了インターバルとを区別したが、これらを分けずに、最終の開放ラウンド後に一の終了インターバルを行うようにしても良い。
実施例は、第一特別図柄で確定停止する第1,第2小当り図柄態様と、第二特別図柄で確定停止する第3小当り図柄態様とを備えた構成であるが、これに限らず、これらと異なる小当り図柄態様をさらに備え、第一特別図柄や第二特別図柄で確定停止可能な構成とすることもできる。例えば、第一特別図柄で第1,第2,第4小当り図柄態様を確定停止可能とし、第二特別図柄で第3,第5小当り図柄態様を確定停止可能とした構成とできる。この構成では、第4小当り図柄態様に、遊技状態に応じて選択される二種類の小当り遊技パターンと役物大当り遊技パターンとが割り当てられる構成や、遊技状態に関わらず選択される一の小当り遊技パターンと遊技状態に応じて選択される二種類の役物大当り遊技パターンとが割り当てられた構成などが適用できる。ここで、二種類の小当り遊技パターンは、少なくとも一のインターバル時間が相互に異なる構成が適用でき、二種類の役物大当り遊技パターンも同様である。また、前記した第5小当り図柄態様には、遊技状態に関わらず選択される一の小当り遊技パターンと遊技状態に応じて選択される二種類の役物大当り遊技パターンとが割り当てられた構成や、遊技状態に関わらず選択される一の小当り遊技パターンと一の役物大当り遊技パターンとが割り当てられた構成などが適用できる。尚こうした第4,第5小当図柄態様に割り当てられる小当り遊技パターンや役物大当り遊技パターンは適宜設定可能である。
実施例は、第一特別図柄と第二特別図柄とのいずれでも小当りする構成としたが、これに限らず、第二特別図柄のみで小当りできる構成としても良い。この構成では、例えば、第二保留記憶の消化により小当り判定した場合に、実施例の第1小当り図柄態様または第2小当り図柄態様を選択決定する構成が適用できる。また、この構成では、遊技領域3の右流下域3bにのみ普通図柄作動ゲート17が配設された構成が好適である。
実施例は、特別図柄で図柄大当りする場合に、通常遊技状態で第一,第三図柄大当り遊技パターンを選択決定し、時短遊技状態で第二,第四図柄大当り遊技パターンを選択決定する構成としたが、これに限らず、例えば、遊技状態に関わらず、選択決定される図柄大当り遊技パターンが同じである構成とすることができる。具体例としては、開放ラウンド数が相互に異なる二種類の図柄大当り遊技パターンを備え、第一特別図柄で図柄大当りとなると、開放ラウンドの少ない図柄大当り遊技パターンが選択決定され、第二特別図柄で図柄大当りとなると、開放ラウンド数の多い図柄大当り遊技パターンが決定される構成が好適である。
実施例は、通常遊技状態で選択される第一小当り遊技パターンが、時短遊技状態で選択される第二小当り遊技パターンに比して小当り遊技の総変動時間が短縮される構成としたが、これに限らず、該第一小当り遊技パターンによる小当り遊技の総変動時間が該第二小当り遊技パターンに比して長くなる構成とすることもできる。すなわち、第一小当り遊技パターンは、当該パターンを構成する複数のインターバルのなかの少なくとも一の時間が、第二小当り遊技パターンに比して長くなる構成とできる。同様に、通常遊技状態で選択される第一,第三役物大当り遊技パターンが、時短遊技状態で選択される第二,第四役物大当り遊技パターンに比して、役物大当り遊技の総変動時間が長くなる構成とすることもできる。このように時短遊技状態で小当り確定した場合に小当り遊技や役物大当り遊技の総時間が長なる構成とすることにより、該時短遊技状態での出玉数を抑制することが可能である。
さらには、第一~第四図柄大当り遊技パターンにあっても、前記第一~第四役物大当り遊技パターンと同様に、時短遊技状態で図柄大当り確定した場合に、図柄大当り遊技の総時間が長くなる構成とすることも可能である。
実施例は、通常遊技状態と時短遊技状態とに変換される構成としたが、これに限らず、該通常遊技状態と時短遊技状態との他の遊技状態に変換される構成とすることもできる。例えば、確変遊技状態(通常遊技状態に比して大当り当選確率が高く、特別図柄の変動時間が短く、第二始動口20へ入球容易な遊技状態)に変換可能な構成とできる。この構成では、図柄大当り遊技や役物大当り遊技の終了に伴って、所定確率で、通常遊技状態、時短遊技状態、および確変遊技状態のいずれかへの移行を選択決定する。そして、確変遊技状態では、時短遊技状態と同様に、通常遊技状態に比して小当り遊技や大当り遊技の総時間が短くなる小当り図柄態様(小当り遊技パターンおよび役物大当り遊技パターン)と図柄大当り図柄態様(図柄大当り遊技パターン)とを選択決定する構成が好適である。ここで、確定遊技状態で選択可能な各遊技パターンは、時短遊技状態と同じであっても良いし、少なくとも一のインターバル時間が時短遊技状態と相互に異なるものであっても良い。
実施例は、第一大入賞口14の開閉作動により図柄大当り遊技と役物大当り遊技とが実行され、第二大入賞口20の開閉作動により小当り遊技が実行される構成としたが、これに限らず、図柄大当り遊技が第一大入賞口14の開閉作動により実行され、役物大当り遊技と小当り遊技とが第二大入賞口20の開閉作動により実行される構成とすることも可能である。この構成の場合には、役物大当り遊技中で特定口25を閉鎖状態で保持する構成が好適である。
実施例は、二個の第一,第二大入賞口14,20を設けた構成であるが、これに限らず、大入賞口の配設個数は適宜変更して設定することが可能である。例えば、一個の大入賞口が配設され、小当り遊技、役物大当り遊技、および図柄大当り遊技が当該大入賞口の開閉作動により実行される構成とできる。又は、小当り遊技を実行する大入賞口、役物大当り遊技を実行する大入賞口、図柄大当り遊技を実行する大入賞口を夫々別に配設した構成とすることも可能である。
1 パチンコ機(弾球遊技機)
11 第一始動口
12 第二始動口
14 第一大入賞口(大入賞口)
20 第二大入賞口(大入賞口)
25 特定口(特定領域)

Claims (3)

  1. 第一始動口と、
    開放状態と閉鎖状態とに変換される第二始動口と、
    遊技球が入球可能な開放状態と入球不能な閉鎖状態とに変換される一又は複数の大入賞口と、
    少なくとも一の大入賞口の内部に設けられ、該大入賞口に入球した遊技球が流入可能な特定領域と、
    前記第一始動口および第二始動口への遊技球の入球に起因して、小当りか否かの当否判定を行う当否判定手段と、
    前記当否判定手段により小当りと判定されると、予め設定された一又は複数の小当り当選内容から一を選択決定する小当り内容選定手段と、
    前記小当り内容選定手段により選択決定された小当り当選内容に基づいて決定される、少なくとも大入賞口の一回の開放と複数回の閉鎖とにより構成される小当り作動態様に従って、前記特定領域が内部に設けられた大入賞口を開閉させる小当り遊技を実行する小当り遊技制御手段と、
    前記小当り遊技で開放された大入賞口に入球した遊技球が前記特定領域に流入すると、前記大入賞口を、少なくとも一回の開放と複数回の閉鎖とにより構成される大当り作動態様に従って開閉させる大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、
    予め設定された状態変換条件の成立に基づいて、通常遊技状態に比して前記第二始動口に入球容易となる有利遊技状態へ変換させる遊技状態変換手段と
    を備えた弾球遊技機において、
    前記小当り遊技制御手段は、
    前記小当り遊技における大入賞口の複数回の閉鎖のなかで少なくとも一の閉鎖に設定された閉鎖時間のみが相互に異なる複数の前記小当り作動態様を備え、一の小当り作動態様に従って小当り遊技を実行するものであって、
    前記通常遊技状態で特定の小当り当選内容が決定された場合と、前記有利遊技状態で前記特定の小当り当選内容が決定された場合とで、前記閉鎖時間のみが異なる小当り作動態様を夫々選択する異小当り態様選択実行処理を備えており、
    前記大当り遊技制御手段は、
    前記大当り遊技における大入賞口の複数回の閉鎖のなかで少なくとも一の閉鎖に設定された閉鎖時間のみが相互に異なる複数の前記大当り作動態様を備え、前記特定領域への入球に基づいて一の大当り作動態様に従って大当り遊技を実行するものであって、
    前記通常遊技状態での小当りにより実行される小当り遊技で前記特定領域に遊技球が流入する場合と、前記有利遊技状態での小当りにより実行される小当り遊技で前記特定領域に遊技球が流入する場合とで、前記閉鎖時間のみが異なる大当り作動態様を夫々選択する異大当り態様選択実行処理を備えていることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 小当り遊技制御手段は、
    通常遊技状態で前記特定の小当り当選内容と異なる所定の小当り当選内容が決定された場合と、有利遊技状態で前記所定の小当り当選内容が決定された場合とで、同じ小当り作動態様を選択する同小当り態様選択実行処理を備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 小当り遊技制御手段の異小当り態様選択実行処理は、
    有利遊技状態で前記特定の小当り当選内容が決定された場合に、通常遊技状態で決定された前記特定の小当り当選内容により選択される小当り作動態様に比して、小当り遊技における大入賞口の総閉鎖時間が短く設定された小当り作動態様を選択するようにしたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。
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