JP2023055424A - 排気装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成の排気装置によって排気ガスから化学汚染物質を除去する。【解決手段】排気装置(41)は、画像形成装置の機内から排気ガスを排出する。排気装置には、機内から機外に排気ガスを案内するダクト(42)と、ダクトに機外に向かう気流を発生するファン(43)と、ダクトの途中に回転可能に配置された回転体(45)と、が設けられている。回転体はダクト内の気流を受ける複数の羽根(47)を有し、羽根が受ける風圧が一定以上になったときに回転体が回転する。【選択図】図2
Description
本発明は、排気装置、画像形成装置に関する。
一般に、画像形成装置を稼働させる際に、様々な化合物が機外に排出されることが知られている。揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)や固体粉塵等に対する対策はなされてきたが、近年では100[nm]の超微小粒子(UFP:Ultrafine Particle)の排出による健康上の問題が指摘されている。各国の環境ラベルにてUFPやVOCの排出量を規制する動きがあるが、VOCよりも揮発性が低い準揮発性有機化合物(SVOC:Semi-Volatile Organic Compounds)の排出量については明確に基準値が設定されていない。
画像形成装置において、画像形成済みのシートが定着装置を通過する際にもSVOCが排出される。画像形成装置として、排気ガス中のSVOCを捕集する排気装置を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の排気装置の排気通路には複数の羽根を持った捕集部材が配置されている。捕集部材にはモーターが連結されており、複数の羽根が冷却器によって冷却されている。捕集部材がモーターに回転されてSVOCが複数の羽根に当たることで、冷却と衝撃によって複数の羽根によってSVOCが捕集される。
しかしながら、特許文献1に記載の排気装置は、UFP、VOC、SVOC等の化学汚染物質を除去することができるが、捕集部材に冷却器やモーターを接続しなければならず、装置構成が複雑になるという問題があった。
そこで、本発明は、簡易な構成の排気装置によって排気ガスから化学汚染物質を除去することを目的とする。
本発明の一態様の排気装置は、画像形成装置の機内から排気ガスを排出する排気装置であって、機内から機外に排気ガスを案内するダクトと、前記ダクトに機外に向かう気流を発生するファンと、前記ダクトの途中に回転可能に配置された回転体と、を備え、前記回転体は前記ダクト内の気流を受ける複数の羽根を有し、前記羽根が受ける風圧が一定以上になったときに前記回転体が回転する。
前記排気装置では、前記複数の羽根の表面が凹凸面である。
前記排気装置では、前記回転体の停止状態では、前記羽根が前記ダクトの排気通路を塞ぐ閉塞位置で前記回転体が保持されている。
前記排気装置では、前記回転体が回転状態から停止される際には、前記回転体が閉塞位置に位置合わせされる。
前記排気装置では、前記回転体に制動力を付与する制動機構を備え、前記制動機構は前記羽根が受ける風圧が一定以上になったときに前記回転体が回転するように制動力を付与する。
前記排気装置では、前記回転体の回転軸の対向位置がN極とS極に着磁されており、
前記制動機構には軸受けが設けられており、当該軸受けの径方向外側には前記回転軸を挟んだ対向位置にS極とN極が着磁されたマグネットが設けられ、前記回転体が回転状態から停止される際には、前記回転軸が前記マグネットからの磁力を受けて、前記羽根が前記ダクトの排気通路を塞ぐ閉塞位置に前記回転体が位置合わせされる。
前記制動機構には軸受けが設けられており、当該軸受けの径方向外側には前記回転軸を挟んだ対向位置にS極とN極が着磁されたマグネットが設けられ、前記回転体が回転状態から停止される際には、前記回転軸が前記マグネットからの磁力を受けて、前記羽根が前記ダクトの排気通路を塞ぐ閉塞位置に前記回転体が位置合わせされる。
本発明の一態様の画像形成装置は、シートに対してトナー像を形成する画像形成ユニットと、上記の排気装置と、を備えている。
本発明によれば、ファンによってダクトに気流が起きると、ダクト内の回転体の羽根が気流を受ける。羽根が受ける風圧が一定以上になるまでは回転体が回転しないため、排気ガスが羽根に衝突して排気ガス中の化学汚染物質が羽根に捕集される。また、回転体が回転し始めるまではダクト内で排気ガスが滞留しており、化学汚染物質の粒子同士の衝突によって粒子が成長して捕集され易くなっている。このように、簡易な構成で排気ガス中の化学汚染物質を効率的に除去することができる。
以下、図面を参照しつつ、本実施形態の排気装置を備えた画像形成装置について説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置の模式図である。画像形成装置は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクシミリ機能のような複数の機能を備えた複合機である。なお、各図に適宜付される矢印L、R、U、Loは、画像形成装置を正面から見たときに左側、右側、上側、下側を示している。
図1に示すように、画像形成装置10は箱型形状のハウジング11を備えている。ハウジング11の右側面にはシート束がセットされる給紙カセット12が配置され、ハウジング11の左側面には画像形成済みのシートが積み重ねられる排紙トレイ13が設けられている。ハウジング11内には、複数のローラー等によって給紙カセット12から排紙トレイ13にシートを搬送する搬送経路が形成されている。給紙カセット12の先端付近には、給紙カセット12のシート束からシートを取り出して、搬送経路の上流端に送り出すピックアップローラー14が配置されている。
ピックアップローラー14の下流側には画像形成ユニット15が配置されている。画像形成ユニット15にはシートに転接する感光体ドラム16が回転可能に設けられており、感光体ドラム16の周囲には帯電装置17と、現像装置18と、転写装置19と、クリーニング装置21とが転写のプロセス順に配置されている。現像装置18にはトナーコンテナ(不図示)が接続されており、クリーニング装置21には廃トナーボックス(不図示)が接続されている。画像形成ユニット15の上方には、感光体ドラム16に向けてレーザー光を照射する露光装置22が配置されている。
画像形成ユニット15の下流には搬送ベルト23が配置されており、搬送ベルト23の下流には未定着のトナー像をシートに熱定着する定着装置31が配置されている。定着装置31には、搬送経路を挟んで対向する定着ローラー32と加圧ローラー33が設けられている。定着ローラー32には熱源としてヒートランプ(不図示)が内蔵されている。定着装置31の上方には、定着時に発生した排気ガスをハウジング11外に排出する排気装置41が配置されている。排気装置41のダクト42には、定着装置31付近の排気ガスをダクト42内に引き込むファン43が設けられている。
画像形成装置10の画像形成時には、帯電装置17によって感光体ドラム16の表面が帯電された後、露光装置22からのレーザー光によって感光体ドラム16の表面に静電潜像が形成される。現像装置18から感光体ドラム16の表面の静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成される。一方で、ピックアップローラー14によって給紙カセット12からシートが取り込まれ、画像形成動作に合わせて転写装置19に向けてシートが搬送されて、転写装置19によって感光体ドラム16の表面からシートの表面にトナー像が転写される。感光体ドラム16に残留した廃トナーはクリーニング装置21によって除去される。
転写済みのシートは転写装置19から搬送ベルト23に受け渡され、搬送ベルト23によって定着装置31に向けて搬送される。定着装置31では、定着ローラー32の熱によって未定着のトナー像が溶融されて、定着ローラー32及び加圧ローラー33の圧力によってシートにトナー像が定着される。定着済みのシートは定着ローラー32及び加圧ローラー33によって排紙トレイ13に送り出される。シートの定着時には排気ガスが発生しており、排気装置41のファン43によって排気ガスがダクト42に引き込まれて、ダクト42を通じてハウジング11外に排気ガスが排出される。
画像形成装置10の排気ガスには、固体粉塵だけでなく、超微小粒子、揮発性有機化合物、準揮発性有機化合物等の化学汚染物質が含まれており、排気ガス中の化学汚染物質の排出量を低減することが求められている。化学汚染物質は、沸点が高いため、衝撃を受けて液化し易いという性質がある。そこで、本実施形態の排気装置41のダクト42に複数の羽根47を持った回転体45を配置して、化学汚染物質に衝撃を与えると共に、排気ガスを滞留させて化学汚染物質の粒子同士を衝突させて粒子成長を促すことで、排気ガスから化学汚染物質を除去している。
次に、図2及び図3を参照して、定着装置及び排気装置について説明する。図2は、本実施形態の定着装置及び排気装置の模式図である。図3は、本実施形態の制動機構の一例を示す模式図である。
図2に示すように、搬送ベルト23の下流には、定着装置31の定着ローラー32及び加圧ローラー33が配置されている。上記したように、定着ローラー32及び加圧ローラー33は搬送経路を挟んで対向しており、定着ローラー32と加圧ローラー33の間に定着ニップ34が形成されている。定着ローラー32の上方には、定着ローラー32の外周面をウェブ35によって清掃するクリーニング装置36が設けられている。クリーニング装置36のウェブ35が定着ローラー32の外周面に押し付けられることで、シートから定着ローラー32に乗り移ったトナーが取り除かれる。
排気装置41は、画像形成装置10の機内から排気ガスを排出するように構成されている。排気装置41には、機内から機外に排気ガスを案内するダクト42が設けられている。ダクト42は、定着装置31の上方からハウジング11の左側面に略L字状に延びている。ダクト42の入口44は定着装置31に近づくにつれて傘状に広がっており、定着装置31付近の排気がダクト42の入口44に流れ込み易くなっている。ダクト42の入口44付近には機外に向かう気流を発生するファン43が配置されており、気流によって定着装置31付近の排気ガスがダクト42内に引き込まれる。
ダクト42の途中には、排気ガス中の化学汚染物質を捕集する回転体45が回転可能に配置されている。回転体45には、ダクト42に軸支された回転軸46と、ダクト42内の気流を受ける複数(本実施形態では4つ)の羽根47と、が設けられている。ダクト42には回転体45を配置するための開口48が形成されている。開口48を横切るように回転軸46が配置され、回転軸46の外周面には複数の羽根47が放射状に取り付けられている。回転体45の停止状態では、左右2つの羽根47によって開口48が塞がれ、上方に突き出した羽根47によってダクト42の排気通路が塞がれている。
ダクト42の排気通路が羽根47に塞がれた状態では、排気ガスが羽根47に衝突することで、排気ガス中の化学汚染物質が羽根47に捕集される。羽根47の表面には回転軸46に沿って多数の溝49が平行に形成されている。多数の溝49によって複数の羽根47と排気ガスが接触する表面積が広くなり、羽根47によって排気ガス中の化学汚染物質が効果的に捕集される。また、ダクト42の排気通路が羽根47に塞がれることで、ダクト42に排気ガスが滞留して化学汚染物質の粒子の成長が促されて、排気ガス中の化学汚染物質が捕集され易くなっている。
図3に示すように、回転軸46には制動機構51が連結されており、羽根47が受ける風圧が一定以上になったときに回転体45が回転するように、回転軸46に対する制動機構51の制動力が設定されている。制動機構51には軸受け52が設けられており、軸受け52の支持面上の摩擦パッド53によって回転軸46に制動力が付与されている。回転軸46の径方向の対向位置がN極とS極に着磁されており、軸受け52の径方向外側には回転軸46を挟んだ対向位置にS極とN極が着磁されたマグネット54が設けられている。マグネット54は回転体45の位置合わせに用いられる。
回転体45が回転状態から停止される際には、回転軸46がマグネット54からの磁力を受けて、羽根47がダクト42の排気通路を塞ぐ閉塞位置に回転体45が位置合わせされる。これにより、回転体45が停止される際に、簡易な構成によって回転体45の羽根47によってダクト42の排気通路を塞ぐことができる。また、回転体45の停止状態では、制動機構51の制動力によって閉塞位置で回転体45が保持されている。閉塞位置で回転体45を停止させることで、回転体45の羽根47によってダクト42の排気通路を塞いで排気ガスを滞留させることができる。
図4及び図5を参照して、排気装置の排気動作について説明する。図4及び図5は、本実施形態の排気装置の排気動作の一例を示す図である。
図4に示すように、定着装置31の駆動時にはファン43の回転によってダクト42内に気流が発生し、定着装置31の定着動作で生じた排気ガスが気流によってダクト42の入口44に引き込まれる。回転体45の羽根47によってダクト42の排気通路が塞がれており、ダクト42に引き込まれた排気ガスが羽根47に吹き付けられている。羽根47に対する風圧が一定以上になるまでは、制動機構51の制動力によって回転体45が停止状態で保持されている。制動機構51の制動力は、上記した摩擦パッド53と回転軸46の摩擦力及びマグネット54と回転軸46の吸引力によって形成されている(図3参照)。
このとき、排気ガス中の化学汚染物質が羽根47の表面に衝突することで、化学汚染物質が衝撃によって液化して羽根47に付着される。また、羽根47によってダクト42の排気通路が塞がることで、ダクト42内で排気ガスが滞留されて化学汚染物質の粒子同士の衝突やダクト42の壁面への付着が促される。化学汚染物質の粒子同士の衝突によって粒子が成長(凝集)して化学汚染物質が捕集され易くなっている。このように、羽根47を用いてダクト42内で排気ガスを一時的に滞留させることで、簡易な構成で効率的に化学汚染物質を排気ガスから捕集することができる。
図5に示すように、羽根47に対する風圧が一定以上になると、制動機構51の制動力に抗して回転体45が回転し始める。回転体45の羽根47の位置が変わることで、ダクト42に滞留していた排気ガスが機外に排出される。排気ガス中から化学汚染物質が捕集されているため、画像形成装置10の化学汚染物質の排出量が低減されている。なお、排気ガス中の化学汚染物質を除去可能な滞留時間を作り出せるように、羽根47に対する一定の風圧が実験的、経験的、理論的に求められ、この一定の風圧以上で回転するように回転体45及び制動機構51が設計されている。
そして、定着装置31の定着動作が終了すると、ダクト42内のファン43の回転が停止される。羽根47に対する風圧が弱まって、制動機構51の制動力によって回転体45が回転状態から停止される。このとき、回転体45の回転軸46がマグネット54からの磁力を受けて、羽根47がダクト42の排気通路を塞ぐ閉塞位置に回転体45が位置合わせされる(図3参照)。これにより、定着装置31によって次回の定着動作が実施される際には、回転体45の羽根47によってダクト42の排気通路が塞がれた初期状態から排気装置41の排気動作を再開することができる。
(実験例)
実験例1-3の画像形成装置、比較例の画像形成装置について、揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率を測定した。図6は、揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率の測定結果である。
実験例1-3の画像形成装置、比較例の画像形成装置について、揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率を測定した。図6は、揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率の測定結果である。
実験例1では、画像形成装置として京セラドキュメントソリューションズ社製のTASKalfa7550ciのダクトに回転体を取り付けて改造したものを使用した。回転体の羽根が受ける風圧が0.3[Pa]を越えたときに、回転体が回転し始めるように設定された。この画像形成装置を5[m3]の容積のSUS製のチャンバ内に設置し、5[m3/h]で2時間のチャンバの換気を行った後に10分間の印刷動作を行った。そして、マシンから発生する揮発性物質及び超微小粒子のサンプリングを印刷と同時に開始し、印刷終了後にも引き続きサンプリングを実施した。
サンプリングポンプとしてSIBATA社製のミニポンプMP-Σ30Nを100[ml/min]で駆動してTenax管を用いてサンプリングを行った。サンプリング後にGC-MSによって揮発性物質の発生量を測定し、ブルーエンジェルマークで定められた計算式にて全揮発性物質量(TVOC:Total Volatile Organic Compounds)のエミッション率を算出した。また、米国TSI社製の高速応答型モビリティーパーティクルサイザーModel3091で粒子径分布を測定し、ブルーエンジェルマークで定められた計算式にて超微小粒子のエミッション率を算出した。
実験例2では、回転体の羽根が受ける風圧が0.6[Pa]を超えたときに、回転体が回転し始めるように設定した点を除いて、実験例1と同様にして揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率を測定した。実験例3では、回転体の羽根の表面に複数の溝を付した点を除いて、実験例1と同様にして揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率を測定した。比較例1では、画像形成装置として未改造のTASKalfa7550ciを用いた点を除いて、実験例1と同様にして揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率を測定した。
図8に示すように、実験例1-3の揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率が比較例の揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率よりも明らかに少ないことが判明した。また、実験例1と実験例2では回転体が回転し始める風圧が異なり、回転体が回転し始める風圧を高くすることで、揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率を少なくできることが判明した。さらに、実験例1と実験例3では回転体の羽根の表面の溝の有無が異なり、羽根の表面に溝を付けることで、揮発性物質及び超微小粒子のエミッション率を少なくできることが判明した。
以上、本実施形態によれば、ファン43によってダクト42に気流が起きると、ダクト42内の回転体45の羽根47が気流を受ける。羽根47が受ける風圧が一定以上になるまでは回転体45が回転しないため、排気ガスが羽根47に衝突して排気ガス中の化学汚染物質が羽根47に捕集される。また、回転体45が回転し始めるまではダクト内で排気ガスが滞留しており、化学汚染物質の粒子同士の衝突によって粒子が成長して捕集され易くなっている。このように、簡易な構成で排気ガス中の化学汚染物質を効率的に除去することができる。
さらに、画像形成装置に本実施形態の排気装置を適用することで、画像形成時に生じた排気ガスから化学汚染物質を除去して、排気ガス中の化学汚染物質の排出量を低減することができる。
なお、本実施形態において、羽根の凹凸面が多数の溝によって形成されているが、羽根の凹凸面が多数の窪みや突起等の他の形状によって形成されていてもよい。また、複数の羽根の表面は凹凸面ではなく平坦面になっていてもよい。
また、本実施形態において、回転体の停止状態では羽根がダクトの排気通路を塞いでいるが、回転体の停止状態で羽根がダクトの排気通路を塞いでいなくてもよい。例えば、一部の排気ガスを機外に排出可能なように、羽根とダクトの間に隙間が空けられていてもよい。
また、本実施形態において、回転体が回転状態から停止される際には、磁力によって回転体が閉塞位置に位置合わせされたが、他の構成によって回転体が閉塞位置に位置合わせされてもよい。
また、本実施形態において、排気装置が定着装置付近の排気ガスを機外に排出したが、排気装置は画像形成装置の機内から排気ガスを排出する構成であればよく、定着装置以外の装置の排気ガスを機外に排出してもよい。
また、本実施形態において、シートは、画像の形成対象となるシート状のものであればよく、例えば、普通紙、コート紙、トレーシングペーパー、OHP(Over Head Projector)シートでもよい。
また、本実施形態では、画像形成装置として、複合機を例示したが、この構成に限定されない。画像形成装置は、プリンター、コピー機、ファクシミリ、スキャナー等でもよい。
なお、本実施形態を説明したが、他の実施形態として、上記実施形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の技術は上記の実施形態に限定されるものではなく、技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、技術的思想を別の仕方によって実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施態様をカバーしている。
10:画像形成装置
15:画像形成ユニット
41:排気装置
42:ダクト
43:ファン
45:回転体
47:羽根
15:画像形成ユニット
41:排気装置
42:ダクト
43:ファン
45:回転体
47:羽根
Claims (7)
- 画像形成装置の機内から排気ガスを排出する排気装置であって、
機内から機外に排気ガスを案内するダクトと、
前記ダクトに機外に向かう気流を発生するファンと、
前記ダクトの途中に回転可能に配置された回転体と、を備え、
前記回転体は前記ダクト内の気流を受ける複数の羽根を有し、
前記羽根が受ける風圧が一定以上になったときに前記回転体が回転することを特徴とする排気装置。 - 前記複数の羽根の表面が凹凸面であることを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
- 前記回転体の停止状態では、前記羽根が前記ダクトの排気通路を塞ぐ閉塞位置で前記回転体が保持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排気装置。
- 前記回転体が回転状態から停止される際には、前記回転体が閉塞位置に位置合わせされることを特徴とする請求項3に記載の排気装置。
- 前記回転体に制動力を付与する制動機構を備え、
前記制動機構は前記羽根が受ける風圧が一定以上になったときに前記回転体が回転するように制動力を付与することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の排気装置。 - 前記回転体の回転軸の対向位置がN極とS極に着磁されており、
前記制動機構には軸受けが設けられており、当該軸受けの径方向外側には前記回転軸を挟んだ対向位置にS極とN極が着磁されたマグネットが設けられ、
前記回転体が回転状態から停止される際には、前記回転軸が前記マグネットからの磁力を受けて、前記羽根が前記ダクトの排気通路を塞ぐ閉塞位置に前記回転体が位置合わせされることを特徴とする請求項5に記載の排気装置。 - シートに対してトナー像を形成する画像形成ユニットと、
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の排気装置と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021164790A JP2023055424A (ja) | 2021-10-06 | 2021-10-06 | 排気装置、画像形成装置 |
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