JP2023054621A - 発泡成形用樹脂及びその製造方法、発泡成形体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】長鎖分岐構造を有さないポリプロピレン系樹脂が利用可能であり、かつ優れた発泡成形性を有する発泡成形用樹脂の製造方法を提供する。【解決手段】押出機2を用いて、ポリプロピレン系樹脂と低密度ポリエチレンを含む原料樹脂4を溶融混練する工程を備える発泡成形用樹脂の製造方法であって、押出機は、原料樹脂が投入されるシリンダ2aとシリンダ内に回転可能に配置されたスクリュー2bを備え、スクリューは中央部とフライト部を備え、中央部はスクリューの回転軸に沿って延び、フライト部は中央部から径方向外側に突出するように設けられ、フライト部はスクリューの回転に伴って原料樹脂をスクリューの先端に向けて搬送可能な形状であり、スクリューの、フライト部での直径をDとし、フライト部の、シリンダの内面に対向するフライト表面の面積をSとすると、S/Dは800~1500である、方法が提供される。【選択図】図1
Description
本発明は、発泡成形用樹脂及びその製造方法、発泡成形体の製造方法に関する。
発泡成形体として、例えば自動車のインストルメントパネル内に取り付けられる各種空調ダクトが知られている。これら空調ダクトには、発泡した樹脂材料を成形した発泡ダクトが広く用いられている。発泡ダクトは、軽量であり、例えばポリオレフィン系樹脂などの樹脂材料に発泡剤を加えて溶融混練し、押出機のダイから押出される発泡パリソンをブロー成形することにより容易に製造することが出来る。
発泡成形体に用いられる樹脂材料としては、ポリオレフィン系樹脂が広く用いられており、中でもポリプロピレン系樹脂が一般的である(特許文献1)。
特許文献1には、長鎖分岐ホモポリプロピレンと、長鎖分岐ブロックポリプロピレンと、ポリエチレン系エラストマーを混合したに発泡剤を添加し、ブロー成形した発泡成形体が開示されている。
ところで、市販されているポリプロピレンやブロックポリプロピレンの大部分は、長鎖分岐構造を有しておらず、長鎖分岐ホモポリプロピレンや長鎖分岐ブロックポリプロピレンは、高価であったり、入手が容易でなかったりする場合があるので、長鎖分岐構造を有さないポリプロピレンを用いて発泡成形体を製造することが望まれている。
一方、長鎖分岐構造を有さないポリプロピレン系樹脂は、三次元網目構造を有していないので、このようなポリプロピレン系樹脂を用いて発泡成形体を製造すると表面での破泡や気泡同士の合一が生じやすいという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、長鎖分岐構造を有さないポリプロピレン系樹脂が利用可能でありかつ優れた発泡成形性を有する発泡成形用樹脂の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、押出機を用いて、ポリプロピレン系樹脂と低密度ポリエチレンを含む原料樹脂を溶融混練する工程を備える発泡成形用樹脂の製造方法であって、前記ポリプロピレン系樹脂と前記低密度ポリエチレンの合計に対する前記低密度ポリエチレンの含有量が20~50質量%であり、前記押出機は、前記原料樹脂が投入されるシリンダと、前記シリンダ内に回転可能に配置されたスクリューを備え、前記スクリューは、中央部と、フライト部を備え、前記中央部は、前記スクリューの回転軸に沿って延び、前記フライト部は、前記中央部から径方向外側に突出するように設けられ、前記フライト部は、前記スクリューの回転に伴って前記原料樹脂を前記スクリューの先端に向けて搬送可能な形状であり、前記スクリューの、前記フライト部での直径をDとし、前記フライト部の、前記シリンダの内面に対向するフライト表面の面積をSとすると、S/Dは、800~1500である、方法が提供される。
本発明者は、まず、低密度ポリエチレン(以下、「LDPE」)が長鎖分岐構造を有することに着目して、ポリプロピレン(以下、「PP」)系樹脂とLDPEを混合することを考え、実際に、押出機を用いて、PP系樹脂とLDPEを含む原料樹脂を溶融混練して発泡成形用樹脂を製造し、得られた発泡成形用樹脂を用いて発泡成形体を製造した。しかし、得られた発泡成形体は、表面に破泡が多く、この方法で得られた発泡成形用樹脂の発泡成形性は、良好でなかった。
発泡成形性が良好にならない原因について調査をしたところ、PP系樹脂とLDPEは相溶性が低いために、一般に用いられている押出機では、両者が十分に混練されず、そのために、LDPEを添加したことによる発泡成形性の向上効果が限定的であったことが分かった。
そして、この知見に基づき、S/Dが800~1500となるスクリューを有する押出機を用いて、PP系樹脂とLDPEを含む原料樹脂を溶融混練して発泡成形用樹脂を製造し、得られた発泡成形用樹脂を用いて発泡成形体を製造した。得られた発泡成形体は、表面の破泡が少なく、この方法で得られた発泡成形用樹脂の発泡成形性が優れていることが分かり、本発明の完成に到った。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、ポリプロピレン系樹脂と低密度ポリエチレンを含む原料樹脂が溶融混練されて構成される発泡成形用樹脂であって、前記ポリプロピレン系樹脂と前記低密度ポリエチレンの合計に対する前記低密度ポリエチレンの含有量が20~50質量%であり、前記発泡成形用樹脂は、メルトフローレイトが3.20~3.80g/10分であり、メルトテンションが35~90mNである、発泡成形用樹脂である。
好ましくは、前記記載の方法で製造した発泡成形用樹脂又は前記記載の発泡成形用樹脂を用いて発泡パリソンを形成し、前記発泡パリソンを成形して発泡成形体を得る工程を備える、発泡成形体の製造方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記成形は、ブロー成形又は真空成形である、方法である。
好ましくは、ポリプロピレン系樹脂と低密度ポリエチレンを含む原料樹脂が溶融混練されて構成される発泡成形用樹脂であって、前記ポリプロピレン系樹脂と前記低密度ポリエチレンの合計に対する前記低密度ポリエチレンの含有量が20~50質量%であり、前記発泡成形用樹脂は、メルトフローレイトが3.20~3.80g/10分であり、メルトテンションが35~90mNである、発泡成形用樹脂である。
好ましくは、前記記載の方法で製造した発泡成形用樹脂又は前記記載の発泡成形用樹脂を用いて発泡パリソンを形成し、前記発泡パリソンを成形して発泡成形体を得る工程を備える、発泡成形体の製造方法である。
好ましくは、前記記載の方法であって、前記成形は、ブロー成形又は真空成形である、方法である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.発泡成形用樹脂の製造方法
図1を用いて、本発明の一実施形態の発泡成形用樹脂の製造方法について説明する。この方法は、押出機を用いて、PP系樹脂とLDPEを含む原料樹脂4を溶融混練する工程を備える。以下、各構成について詳細に説明する。
図1を用いて、本発明の一実施形態の発泡成形用樹脂の製造方法について説明する。この方法は、押出機を用いて、PP系樹脂とLDPEを含む原料樹脂4を溶融混練する工程を備える。以下、各構成について詳細に説明する。
<原料樹脂4>
原料樹脂4は、PP系樹脂とLDPEを含む。原料樹脂4は、PP系樹脂とLDPEのみを含んでもよく、その他の樹脂を含んでもよい。原料樹脂4中のPP系樹脂とLDPEの割合は、例えば60質量%以上である。この割合は、例えば60~100質量%であり、具体的には例えば、60、65、70、75、80、85、90、95、100質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。原料樹脂4には、各種の添加剤(核剤、着色剤、酸化防止剤等)を添加してもよい。添加剤の含有量は、樹脂100質量部に対して、10質量部以下であることが好ましい。
原料樹脂4は、PP系樹脂とLDPEを含む。原料樹脂4は、PP系樹脂とLDPEのみを含んでもよく、その他の樹脂を含んでもよい。原料樹脂4中のPP系樹脂とLDPEの割合は、例えば60質量%以上である。この割合は、例えば60~100質量%であり、具体的には例えば、60、65、70、75、80、85、90、95、100質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。原料樹脂4には、各種の添加剤(核剤、着色剤、酸化防止剤等)を添加してもよい。添加剤の含有量は、樹脂100質量部に対して、10質量部以下であることが好ましい。
<PP系樹脂>
PP系樹脂は、PPを主成分とする樹脂である。PP系樹脂を構成する単量体単位中のプロピレン単位の割合は、60質量%であり、80質量%以上が好ましい。この割合は、例えば60~100質量%であり、具体的には例えば、60、65、70、75、80、85、90、95、100質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内又は何れか以上であってもよい。
PP系樹脂は、PPを主成分とする樹脂である。PP系樹脂を構成する単量体単位中のプロピレン単位の割合は、60質量%であり、80質量%以上が好ましい。この割合は、例えば60~100質量%であり、具体的には例えば、60、65、70、75、80、85、90、95、100質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内又は何れか以上であってもよい。
PP系樹脂は、プロピレンの単独重合体(つまり、ホモポリプロピレン)であってもよく、プロピレンと他のオレフィン(エチレン等)の共重合体(ランダム共重合体又はブロック共重合体。以下、ランダム共重合体を「ランダムポリプロピレン」、ブロック共重合体を「ブロックポリプロピレン」と称する。)であってもよく、これらの混合物であってもよい。耐熱性の観点からPP系樹脂は、ホモポリプロピレン又はブロックポリプロピレンであることが好ましい。
PP系樹脂は、長鎖分岐構造を有するものであってもよいが、本発明は、PP系樹脂が長鎖分岐構造を有しない場合であっても発泡成形性が良好になる点が特徴的であるので、PP系樹脂が長鎖分岐構造を有しない場合に、本発明を適用することの技術的意義が顕著である。また、PP系樹脂が長鎖分岐構造を有する場合、せん断や酸化劣化による主鎖分裂が起こりやすいので、PP系樹脂は分岐構造を有さないことが好ましい。
PP系樹脂の長鎖分岐の程度は、分岐指数g'を用いて評価することができる。g'は、評価対象のポリマーの固有粘度[η]brと同じ分子量を有する線状ポリマーの固有粘度[η]linの比、すなわち、[η]br/[η]linによって与えられる。定義は、例えば「DevelopmentsinPolymerCharacterization-4」(J.V.Dawkinsed.AppliedSciencePublishers,1983)に、記載されており、当業者にとって公知の指標である。g'の値が小さいほど、長鎖分岐の程度が顕著である。
PP系樹脂のg'の値は、例えば0.95以上であり、0.95~1.00が好ましい。この値は、具体的には例えば、具体的には例えば、0.95、0.96、0.97、0.98、0.99、1.00であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
PP系樹脂のメルトテンション(以下、「MT」)は、特に限定されないが、PP系樹脂が長鎖分岐構造を有さない場合にMTが低くなる傾向にあるので、MTが低い場合に本発明を適用することの技術的意義が顕著である。この観点では、PP系樹脂のMTは、100mN以下が好ましく、50mN以下がさらに好ましい。このMTは、例えば1~100mNであり、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100mNであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内又は何れか以下であってもよい。本明細書において、MTは、メルトテンションテスター(株式会社東洋精機製作所製)を用い、試験温度230℃、押出速度10mm/分で、直径2.095mm、長さ8mmのオリフィスからストランドを押し出し、このストランドを直径80mmのローラに巻き取り速度16rpmで巻き取ったときの張力を意味する。
PP系樹脂のメルトフローレイト(以下、「MFR」)は、特に限定されないが、例えば、0.5~10(g/10分)であり、具体的には例えば、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10(g/10分)であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。本明細書において、MFRは、JIS K-7210に準じて試験温度230℃、試験荷重2.16kgにて測定を行って得られる値を意味する。
<LDPE>
LDPEは、長鎖分岐構造を有するポリエチレンである。LDPEの密度(g/cm3)は、0.910以上0.930未満であり、0.915以上0.925以下が好ましい。この密度は、具体的には例えば、0.910、0.915、0.920、0.925、0.929であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。LDPEは、一例では、空気中の酸素または過酸化物などラジカル開始剤を触媒とし、エチレンを1,000~4,000気圧・100~350℃の環境下で、多段ガス圧縮機を用いて重合することができる。
LDPEは、長鎖分岐構造を有するポリエチレンである。LDPEの密度(g/cm3)は、0.910以上0.930未満であり、0.915以上0.925以下が好ましい。この密度は、具体的には例えば、0.910、0.915、0.920、0.925、0.929であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。LDPEは、一例では、空気中の酸素または過酸化物などラジカル開始剤を触媒とし、エチレンを1,000~4,000気圧・100~350℃の環境下で、多段ガス圧縮機を用いて重合することができる。
LDPEが長鎖分岐構造を有しているために、LDPEを配合することによって、発泡成形用樹脂の発泡成形性を向上させることができる。
LDPEのMFRは、特に限定されないが、例えば、0.5~10(g/10分)であり、具体的には例えば、0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10(g/10分)であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
PP系樹脂とLDPEの合計に対するLDPEの含有量は、20~50質量%である。LDPEの含有量が少なすぎると、発泡成形性の向上効果が不十分になりやすく、LDPEの含有量が多すぎると耐熱性やポリプロピレンとの溶着性が不十分になりやすい。この含有量は、具体的には例えば、20、25、30、35、40、45、50質量%であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<押出機2>
図1に示すように、押出機2は、原料樹脂4が投入されるシリンダ2aと、シリンダ2a内に回転可能に配置されたスクリュー2bを備える。
図1に示すように、押出機2は、原料樹脂4が投入されるシリンダ2aと、シリンダ2a内に回転可能に配置されたスクリュー2bを備える。
原料樹脂4は、PP系樹脂のペレット4aと、LDPEのペレット4bを含むことが好ましい。原料樹脂4は、シリンダ2aに装着されたホッパー2cを介してシリンダ2a内に投入される。
スクリュー2bは、モーター2dによって回転駆動可能に構成されている。スクリュー2bを回転させることによって、原料樹脂4を溶融混練するとともに、原料樹脂4をシリンダ2aの先端に向けて搬送し、シリンダ2aの先端に設けられた吐出口2eを通じて押し出すことが可能になっている。
図2に示すように、スクリュー2bは、中央部2b1と、フライト部2b2を備える。中央部2b1は、スクリュー2bの回転軸に沿って延びる。フライト部2b2は、中央部2b1から径方向外側に突出するように設けられる。フライト部2b2は、スクリュー2bの回転に伴って原料樹脂4をスクリュー2bの先端に向けて搬送可能な形状であればよく、一例では螺旋状であるが、別の形状であってもよい。
フライト部2b2と、シリンダ2aの内面の間には、クリアランスCが設けられており、シリンダ2a内の原料樹脂4がクリアランスCを通過する際に、原料樹脂4にせん断力が加わって原料樹脂4に含まれるPP系樹脂とLDPEが混ぜ合わされる。クリアランスCの大きさは、例えば0.10~0.20mmの範囲内である。
スクリュー2bの、フライト部2b2での直径(別の表現では、フライト部2b2の、シリンダ2aの内面に対向するフライト表面2b3の回転軌跡の直径)をDとすると、Dは、例えば、10~300mmであり、具体的には例えば、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、250、300mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
フライト表面2b3の面積をSとすると、S/Dは、800~1500であることが好ましい。面積Sは、例えば、(フライト表面2b3の幅W)×(フライト部2b2の長手方向の長さ)で算出することができる。S/Dが大きいほど、原料樹脂4に加わるせん断力が大きくなり、PP系樹脂とLDPEを溶融混練して得られる発泡成形用樹脂中でのPP系樹脂とLDPEの分散性が向上する。一方、原料樹脂4に加わるせん断力が大きすぎると、原料樹脂4が過度に発熱して劣化してしまう場合がある。S/Dは、具体的には例えば、800、850、900、950、1000、1050、1100、1150、1200、1250、1300、1350、1400、1450、1500であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
フライト部2b2が設けられている部位の、スクリュー2bの長さをLとすると、L/Dは、例えば、20~80であり、具体的には例えば、20、30、40、50、60、70、80であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
フライト部2b2が螺旋形状である場合、螺旋を構成する楕円の長手方向の長さをL1とすると、L1/Dは、例えば1.05~2であり、具体的には例えば、1.05、1.1、1.15、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
フライト表面2b3の幅(フライト部2b2の長手方向に垂直な方向の長さ)をWとすると、W/0.1Dは、例えば、0.5~2であり、具体的には例えば、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
スクリュー2bの回転速度は、特に限定されないが、例えば、10~200rpmであり、30~120rpmが好ましい。この回転速度は、具体的には例えば、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200rpmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
押出機2からの発泡成形用樹脂の押出速度をVとすると、V/D2(g/hr・mm2)は、1~50であり、具体的には例えば、1、2、3、4、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
原料樹脂4の加熱温度は、例えば、150~250℃であり、具体的には例えば、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250℃であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
<インジェクタ3>
押出機2のシリンダ2aには、シリンダ2a内に発泡剤を注入するためのインジェクタ3が設けられる。インジェクタ3から注入される発泡剤は、物理発泡剤、化学発泡剤、及びその混合物が挙げられるが、物理発泡剤が好ましい。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガス、水等の無機系物理発泡剤、及びブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の有機系物理発泡剤、さらにはそれらの超臨界流体を用いることができる。これらの中で、発泡剤としては、空気、炭酸ガス、または窒素ガスを用いることが好ましい。これらを用いることで有機物の混入を防ぐことができ、耐久性等の低下を抑制することが出来る。超臨界流体を用いることで、均一且つ確実に発泡することができる。超臨界流体としては、二酸化炭素、窒素などを用いて作ることが好ましく、窒素であれば臨界温度-149.1℃、臨界圧力3.4MPa以上、二酸化炭素であれば臨界温度31℃、臨界圧力7.4MPa以上とすることにより得られる。化学発泡剤としては、酸(例:クエン酸又はその塩)と塩基(例:重曹)との化学反応により炭酸ガスを発生させるものが挙げられる。化学発泡剤は、インジェクタ3から注入する代わりに、ホッパー2cから投入してもよい。
押出機2のシリンダ2aには、シリンダ2a内に発泡剤を注入するためのインジェクタ3が設けられる。インジェクタ3から注入される発泡剤は、物理発泡剤、化学発泡剤、及びその混合物が挙げられるが、物理発泡剤が好ましい。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガス、水等の無機系物理発泡剤、及びブタン、ペンタン、ヘキサン、ジクロロメタン、ジクロロエタン等の有機系物理発泡剤、さらにはそれらの超臨界流体を用いることができる。これらの中で、発泡剤としては、空気、炭酸ガス、または窒素ガスを用いることが好ましい。これらを用いることで有機物の混入を防ぐことができ、耐久性等の低下を抑制することが出来る。超臨界流体を用いることで、均一且つ確実に発泡することができる。超臨界流体としては、二酸化炭素、窒素などを用いて作ることが好ましく、窒素であれば臨界温度-149.1℃、臨界圧力3.4MPa以上、二酸化炭素であれば臨界温度31℃、臨界圧力7.4MPa以上とすることにより得られる。化学発泡剤としては、酸(例:クエン酸又はその塩)と塩基(例:重曹)との化学反応により炭酸ガスを発生させるものが挙げられる。化学発泡剤は、インジェクタ3から注入する代わりに、ホッパー2cから投入してもよい。
<発泡成形用樹脂>
上記の方法で製造された発泡成形用樹脂(以下、「本実施形態の発泡成形用樹脂」)は、PP系樹脂とLDPEが高分散されており、PP系樹脂のマトリックス中にLDPEが微粒子状になって分散されていることが好ましい。この発泡成形用樹脂は、原料樹脂4と同様の組成を有するので、原料樹脂4についての上述の記載は、発泡成形用樹脂についても当てはまる。
上記の方法で製造された発泡成形用樹脂(以下、「本実施形態の発泡成形用樹脂」)は、PP系樹脂とLDPEが高分散されており、PP系樹脂のマトリックス中にLDPEが微粒子状になって分散されていることが好ましい。この発泡成形用樹脂は、原料樹脂4と同様の組成を有するので、原料樹脂4についての上述の記載は、発泡成形用樹脂についても当てはまる。
本実施形態の発泡成形用樹脂は、PP系樹脂が有する特性をある程度維持しつつ、LDPEが有する特性もある程度有する。LDPEは、PP系樹脂に比べて発泡成形性が優れているので、本実施形態の発泡成形用樹脂もPP系樹脂よりも優れた発泡成形性を有する。また、LDPEは、PP系樹脂に比べて低温耐衝撃性が優れているので、本実施形態の発泡成形用樹脂もPP系樹脂よりも優れた低温耐衝撃性を有する。
さらに、PP系樹脂は、LDPEよりも耐熱性及びPPとの溶着性が優れているので、本実施形態の発泡成形用樹脂もLDPEよりも優れた耐熱性及びPPとの溶着性を有する。
また、本実施形態の発泡成形用樹脂は、好ましくは、MFRが3.20~3.80g/10分であり、MTが35~90mNである。このような新規な物性を有することによって上記の技術的効果が奏される。MFRは、具体的には例えば、3.20、3.30、3.40、3.50、3.60、3.70、3.80g/10分であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。MTは、具体的には例えば、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90mNであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
2.発泡成形体の製造方法
本発明の一実施形態の発泡成形体の製造方法は、上記の方法で製造した発泡成形用樹脂又は上記の発泡成形用樹脂を用いて発泡パリソンを形成し、前記発泡パリソンを成形して発泡成形体を得る工程を備える。
本発明の一実施形態の発泡成形体の製造方法は、上記の方法で製造した発泡成形用樹脂又は上記の発泡成形用樹脂を用いて発泡パリソンを形成し、前記発泡パリソンを成形して発泡成形体を得る工程を備える。
本実施形態の方法は、例えば、図1に例示される発泡成形機1を用いて実施可能である。発泡成形機1は、押出機2と、インジェクタ3と、ヘッド18と、分割金型19を備える。押出機2とヘッド18は、連結管25で連結されている。
<押出機2>
押出機2では、原料樹脂と発泡剤と共に溶融混練されることによって発泡剤を含む発泡成形用樹脂が形成され、この発泡成形用樹脂が吐出口2eを通じて吐出されて、ヘッド18に注入される。
押出機2では、原料樹脂と発泡剤と共に溶融混練されることによって発泡剤を含む発泡成形用樹脂が形成され、この発泡成形用樹脂が吐出口2eを通じて吐出されて、ヘッド18に注入される。
<ヘッド18>
ヘッド18にはスリットが設けられており、このスリットを通じて、発泡剤を含む発泡成形用樹脂を押し出すことによって、発泡パリソン23を形成することができる。発泡パリソン23の形状は、特に限定されず、円筒状であってもよく、シート状であってもよい。なお、発泡剤を含む発泡成形用樹脂を所定量貯留した後に一度に押出可能に構成されたアキュームレータを備えてもよい。アキュームレータは、押出機2とヘッド18の間に設けてもよく、ヘッド18に内蔵してもよい。
ヘッド18にはスリットが設けられており、このスリットを通じて、発泡剤を含む発泡成形用樹脂を押し出すことによって、発泡パリソン23を形成することができる。発泡パリソン23の形状は、特に限定されず、円筒状であってもよく、シート状であってもよい。なお、発泡剤を含む発泡成形用樹脂を所定量貯留した後に一度に押出可能に構成されたアキュームレータを備えてもよい。アキュームレータは、押出機2とヘッド18の間に設けてもよく、ヘッド18に内蔵してもよい。
<分割金型19>
発泡パリソン23は、一対の分割金型19間に導かれる。分割金型19を用いて発泡パリソン23の成形を行うことによって発泡成形体が得られる。分割金型19を用いた成形の方法は特に限定されず、分割金型19のキャビティ内にエアを吹き込んで成形を行うブロー成形であってもよく、分割金型19のキャビティの内面からキャビティ内を減圧して発泡パリソン23の成形を行う真空成形であってもよく、その組み合わせであってもよい。ブロー成形の場合、エアは、例えば0.05~0.15MPaの圧力範囲で吹き込む。ブロー成形や真空成形では、発泡パリソン23が引き伸ばされるので、破泡が生じやすい。このため、ブロー成形又は真空成形の場合に、本発明を適用する技術的意義が顕著である。
発泡パリソン23は、一対の分割金型19間に導かれる。分割金型19を用いて発泡パリソン23の成形を行うことによって発泡成形体が得られる。分割金型19を用いた成形の方法は特に限定されず、分割金型19のキャビティ内にエアを吹き込んで成形を行うブロー成形であってもよく、分割金型19のキャビティの内面からキャビティ内を減圧して発泡パリソン23の成形を行う真空成形であってもよく、その組み合わせであってもよい。ブロー成形の場合、エアは、例えば0.05~0.15MPaの圧力範囲で吹き込む。ブロー成形や真空成形では、発泡パリソン23が引き伸ばされるので、破泡が生じやすい。このため、ブロー成形又は真空成形の場合に、本発明を適用する技術的意義が顕著である。
成形後に、冷えて固化した樹脂材料における完成品以外の部分を粉砕して回収樹脂材料とし、再度、発泡成形体の製造に用いることができる。
<発泡成形体>
上述した通り、本実施形態の発泡成形用樹脂は、発泡成形性が優れているので、この発泡成形用樹脂を用いることによって、表面での破泡や気泡同士の合一が生じにくい発泡成形体が得られる。
上述した通り、本実施形態の発泡成形用樹脂は、発泡成形性が優れているので、この発泡成形用樹脂を用いることによって、表面での破泡や気泡同士の合一が生じにくい発泡成形体が得られる。
また、本実施形態の発泡成形用樹脂は、低温耐衝撃性、耐熱性、及びPPとの溶着性も優れているので、この発泡成形用樹脂を用いることによって、低温耐衝撃性、耐熱性、及びPPとの溶着性が優れた発泡成形体が得られる。
発泡成形体の発泡倍率は、特に限定されないが、例えば、1.1~8倍であり、1.5~6倍が好ましい。この発泡倍率は、具体的には例えば、1.1、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0倍であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
発泡成形体は、中空体であることが好ましく、平均肉厚は、例えば1.5~5mmであり、具体的には例えば、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
1.スクリュー2bの準備
スクリュー2bとして、表1に示すスクリューS1~S4及びCS1~CS4を準備した。これらのスクリューは、何れも、フライト部2b2が螺旋形状を有し、L1(フライト部2b2を構成する楕円の長手方向の長さ)/Dが1.12、W(フライト表面の2b3の幅)/0.1Dが1である。これらのスクリューのフライト部での直径D及びフライト表面の面積Sは、表1に示す通りである。フライト表面の面積Sは、スクリュー2bの長さLを変更することによって変更した。
スクリュー2bとして、表1に示すスクリューS1~S4及びCS1~CS4を準備した。これらのスクリューは、何れも、フライト部2b2が螺旋形状を有し、L1(フライト部2b2を構成する楕円の長手方向の長さ)/Dが1.12、W(フライト表面の2b3の幅)/0.1Dが1である。これらのスクリューのフライト部での直径D及びフライト表面の面積Sは、表1に示す通りである。フライト表面の面積Sは、スクリュー2bの長さLを変更することによって変更した。
2.発泡成形体の製造
<実施例1>
実施例1では、図1に示す発泡成形機1を用いて、発泡成形体を作製した。押出機2のスクリュー2bとしては、スクリューS1を用いた。クリアランスCの大きさは、0.15±0.05mmとした。原料樹脂としては、PP系樹脂(日本ポリプロ株式会社製、ノバテックPP・BC4BSW)とLDPE(旭化成株式会社製、サンテック-LD・M1820)のそれぞれのペレットを表2に示す割合で配合したものを用いた。また、樹脂100質量部に対して、核剤として20wt%の炭酸水素ナトリウム系発泡剤を含むLDPEベースマスターバッチ(大日精化工業株式会社製、商品名「ファインセルマスターP0217K」)を1.0重量部、及び着色剤として40wt%のカーボンブラックを含むLLDPEベースマスターバッチ1.0重量部を添加した。押出機2内の樹脂の温度が190~200℃になるように各部位の温度制御を行った。スクリューの回転速度は、60rpmとした。発泡剤は、N2ガスを用い、インジェクタ3を介して注入した。注入量は、0.4[wt.%](N2注入量/樹脂押出量)とした。発泡パリソン23の厚さは、発泡成形体の厚さが2mmになるように調節した。
<実施例1>
実施例1では、図1に示す発泡成形機1を用いて、発泡成形体を作製した。押出機2のスクリュー2bとしては、スクリューS1を用いた。クリアランスCの大きさは、0.15±0.05mmとした。原料樹脂としては、PP系樹脂(日本ポリプロ株式会社製、ノバテックPP・BC4BSW)とLDPE(旭化成株式会社製、サンテック-LD・M1820)のそれぞれのペレットを表2に示す割合で配合したものを用いた。また、樹脂100質量部に対して、核剤として20wt%の炭酸水素ナトリウム系発泡剤を含むLDPEベースマスターバッチ(大日精化工業株式会社製、商品名「ファインセルマスターP0217K」)を1.0重量部、及び着色剤として40wt%のカーボンブラックを含むLLDPEベースマスターバッチ1.0重量部を添加した。押出機2内の樹脂の温度が190~200℃になるように各部位の温度制御を行った。スクリューの回転速度は、60rpmとした。発泡剤は、N2ガスを用い、インジェクタ3を介して注入した。注入量は、0.4[wt.%](N2注入量/樹脂押出量)とした。発泡パリソン23の厚さは、発泡成形体の厚さが2mmになるように調節した。
以上の条件で形成された発泡パリソン23を分割金型19の間に配置した後に、分割金型19の型締めを行って、中空の発泡成形体を得た。
<実施例2~8及び比較例1~13>
スクリューの種類と原料樹脂の組成を表2~表4に示すように変更した以外は、実施例1と同様に発泡成形体を製造した。
スクリューの種類と原料樹脂の組成を表2~表4に示すように変更した以外は、実施例1と同様に発泡成形体を製造した。
2.物性測定
各実施例・比較例の発泡成形体からサンプル片を切り出し、MFR及びMTの測定を行った。その結果を表2~表4に示す。
各実施例・比較例の発泡成形体からサンプル片を切り出し、MFR及びMTの測定を行った。その結果を表2~表4に示す。
3.評価
作製した発泡成形体について、発泡成形性、耐熱性、PPとの溶着性及び低温耐衝撃性を以下の方法で評価した。その結果を表2~表4に示す。表2~表4に示すように、全ての実施例では、全ての評価結果が◎又は○であった。一方、全ての比較例では、少なくとも1つの評価結果が△又は×であった。
作製した発泡成形体について、発泡成形性、耐熱性、PPとの溶着性及び低温耐衝撃性を以下の方法で評価した。その結果を表2~表4に示す。表2~表4に示すように、全ての実施例では、全ての評価結果が◎又は○であった。一方、全ての比較例では、少なくとも1つの評価結果が△又は×であった。
<発泡成形性>
発泡成形性は、発泡成形体の発泡倍率の測定を行い、以下の基準で評価した。
◎:2.8倍以上
○:1.8倍以上、2.8倍未満
△:1.4倍以上、1.8倍未満
×:1.4倍未満
発泡成形性は、発泡成形体の発泡倍率の測定を行い、以下の基準で評価した。
◎:2.8倍以上
○:1.8倍以上、2.8倍未満
△:1.4倍以上、1.8倍未満
×:1.4倍未満
<耐熱性>
耐熱性は、JIS7161-2に準拠して、発泡成形体から試験片を切り取り、この試験片について、80℃での引張弾性率を測定し、以下の基準で評価した。
◎:75MPa以上
○:55MPa以上、75MPa未満
△:35MPa以上、55MPa未満
×:35MPa未満
耐熱性は、JIS7161-2に準拠して、発泡成形体から試験片を切り取り、この試験片について、80℃での引張弾性率を測定し、以下の基準で評価した。
◎:75MPa以上
○:55MPa以上、75MPa未満
△:35MPa以上、55MPa未満
×:35MPa未満
<PPとの溶着性>
PPとの溶着性は、発泡成形体をポリプロピレンの板に超音波溶着した部材について、室温で引張破壊試験を行い、引張破壊に必要な引張荷重の大きさに基づいて、以下の基準で評価した。
◎:20N/cm2以上
○:15N/cm2以上、20N/cm2未満
△:10N/cm2以上、15N/cm2未満
×:10N/cm2未満
PPとの溶着性は、発泡成形体をポリプロピレンの板に超音波溶着した部材について、室温で引張破壊試験を行い、引張破壊に必要な引張荷重の大きさに基づいて、以下の基準で評価した。
◎:20N/cm2以上
○:15N/cm2以上、20N/cm2未満
△:10N/cm2以上、15N/cm2未満
×:10N/cm2未満
<低温耐衝撃性>
低温耐衝撃性は、JIS K 7110に準拠して、発泡成形体について-10℃のIZOD強度を測定し、以下の基準で評価した。
◎:10kJ/m3以上
○:8kJ/m2以上、10kJ/m2未満
△:5kJ/m2以上、8kJ/m2未満
×:5kJ/m2未満
低温耐衝撃性は、JIS K 7110に準拠して、発泡成形体について-10℃のIZOD強度を測定し、以下の基準で評価した。
◎:10kJ/m3以上
○:8kJ/m2以上、10kJ/m2未満
△:5kJ/m2以上、8kJ/m2未満
×:5kJ/m2未満
1 :発泡成形機
2 :押出機
2a :シリンダ
2b :スクリュー
2b1 :中央部
2b2 :フライト部
2b3 :フライト表面
2c :ホッパー
2d :モーター
2e :吐出口
3 :インジェクタ
4 :原料樹脂
4a :ペレット
4b :ペレット
18 :ヘッド
19 :分割金型
23 :発泡パリソン
25 :連結管
2 :押出機
2a :シリンダ
2b :スクリュー
2b1 :中央部
2b2 :フライト部
2b3 :フライト表面
2c :ホッパー
2d :モーター
2e :吐出口
3 :インジェクタ
4 :原料樹脂
4a :ペレット
4b :ペレット
18 :ヘッド
19 :分割金型
23 :発泡パリソン
25 :連結管
Claims (4)
- 押出機を用いて、ポリプロピレン系樹脂と低密度ポリエチレンを含む原料樹脂を溶融混練する工程を備える発泡成形用樹脂の製造方法であって、
前記ポリプロピレン系樹脂と前記低密度ポリエチレンの合計に対する前記低密度ポリエチレンの含有量が20~50質量%であり、
前記押出機は、前記原料樹脂が投入されるシリンダと、前記シリンダ内に回転可能に配置されたスクリューを備え、
前記スクリューは、中央部と、フライト部を備え、前記中央部は、前記スクリューの回転軸に沿って延び、前記フライト部は、前記中央部から径方向外側に突出するように設けられ、前記フライト部は、前記スクリューの回転に伴って前記原料樹脂を前記スクリューの先端に向けて搬送可能な形状であり、
前記スクリューの、前記フライト部での直径をDとし、
前記フライト部の、前記シリンダの内面に対向するフライト表面の面積をSとすると、
S/Dは、800~1500である、方法。 - ポリプロピレン系樹脂と低密度ポリエチレンを含む原料樹脂が溶融混練されて構成される発泡成形用樹脂であって、
前記ポリプロピレン系樹脂と前記低密度ポリエチレンの合計に対する前記低密度ポリエチレンの含有量が20~50質量%であり、
前記発泡成形用樹脂は、メルトフローレイトが3.20~3.80g/10分であり、メルトテンションが35~90mNである、発泡成形用樹脂。 - 請求項1に記載の方法で製造した発泡成形用樹脂又は請求項2に記載の発泡成形用樹脂を用いて発泡パリソンを形成し、前記発泡パリソンを成形して発泡成形体を得る工程を備える、発泡成形体の製造方法。
- 請求項3に記載の方法であって、
前記成形は、ブロー成形又は真空成形である、方法。
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---|---|---|---|
JP2021163588A JP2023054621A (ja) | 2021-10-04 | 2021-10-04 | 発泡成形用樹脂及びその製造方法、発泡成形体の製造方法 |
PCT/JP2022/036216 WO2023058525A1 (ja) | 2021-10-04 | 2022-09-28 | 発泡成形用樹脂及びその製造方法、発泡成形体の製造方法、構造体の製造方法 |
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