JP2023050656A - 設計支援システム、設計支援方法及びプログラム - Google Patents

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由晃 竹島
Yoshiaki Takeshima
啓生 宮本
Hiroo Miyamoto
英也 吉内
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Abstract

Figure 2023050656000001
【課題】生産ラインモデルにおける制約条件の設定をより容易なものとする。
【解決手段】設計支援システムは、1以上の既存業務フローの情報を格納する。1以上の既存業務フローのそれぞれは、複数の設計要素を含む。複数の設計要素は、複数の業務と、複数の制約条件を含む。複数の制約条件それぞれに、設定条件が割り当てられている。複数の制約条件のそれぞれは、対応する業務に対して設定されている。複数の制約条件のそれぞれの設定条件は、制約条件と関連付けられている他の設計要素を示す。設計支援システムは、生成対象の業務フローの情報を取得し、生成対象の業務フローの情報において、設定条件と一致する構成部を検索し、設定条件が生成対象の業務フローの構成部と一致する制約条件を、生成対象の業務フローに適用可能な制約条件と決定する。
【選択図】図9

Description

本発明は、生産ラインモデルの業務フローの設計を支援する技術に関する。
従来、人手によって行われていた設計業務を、コンピュータによって支援する設計支援装置に関する技術が知られている。例えば、特許文献1は、「設計支援装置は、取得部と、生成部と、出力部とを備える。取得部は、設計対象エリアにおける設計要素の配置条件を取得する。生成部は、取得部が取得する配置条件に基づく設計要素の配置結果を、ニューラルネットワークモデルによって生成する。出力部は、生成部が生成する配置結果を出力する。」ことを開示する(例えば要約参照)。
特開2019-191954号公報
製品の生産ラインの生産効率の改善を支援するいくつかの計画立案システムは、実際の生産ライン模擬する生産ラインモデルを使用して、生産ラインにおいて順次実行される複数の業務(工程)それぞれに対する製品の投入順序を最適化する。
計画立案システムによる計画立案時、生産効率向上のための要求事項が、遵守すべき制約条件として定義され得る。計画立案システムは、制約条件をできるだけ守るように、生産計画を算出する。制約条件を追加することで、後工程を含めた範囲で効率改善に繋がり得る。しかし、制約条件は多種多様かつ複雑であることが多く、現場の実情に合った制約条件を設定することは、困難を伴う。
本発明の一態様は、生産ラインモデルの業務フローの設計を支援する、設計支援システムであって、1以上の演算装置と、1以上の記憶装置と、を含む。前記1以上の記憶装置は、1以上の既存業務フローの情報を格納する。前記1以上の既存業務フローのそれぞれは、複数の設計要素を含む。前記複数の設計要素は、所定順序で実行される複数の業務と、前記複数の業務に関連付けられる複数の業務関連設計要素と、を含む。前記複数の業務関連設計要素は、複数の制約条件を含む。前記複数の制約条件それぞれに、設定条件が割り当てられている。前記複数の制約条件のそれぞれは、対応する業務に対して設定されている。前記複数の制約条件のそれぞれの設定条件は、前記制約条件と関連付けられている他の設計要素を示す。前記1以上の演算装置は、生成対象の業務フローの情報を取得し、前記生成対象の業務フローの情報において、前記設定条件と一致する構成部を検索し、前記設定条件が前記生成対象の業務フローの構成部と一致する制約条件を、前記生成対象の業務フローに適用可能な制約条件と決定する。
本発明の一態様によれば、生産ラインモデルにおける制約条件の設定をより容易なものとすることができる。本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本明細書の一実施形態に係る設計支援システムのハードウェア構成例を模式的に示すブロック図である。 設計支援システムの機能構成を模式的に示すブロック図である。 業務フローモデル例の一部を模式的に示す図である。 データベースに格納されている制約条件の情報の構成例を示す。 データベースに格納されている業務の情報の構成例を示す。 データベースに格納されている、設定条件の情報の構成例を示す。 ユーザにより生成された業務フローの情報から必要な情報を取得し、データベースに対して記憶する処理例の動作シーケンスを示す。 図6のフローチャートにおけるステップS106の詳細例を示す。 図7を参照して説明した処理の概要を説明するための図である。 生成ステップの処理例のフローチャートを示す。 本明細書の一実施形態の制約条件の設定条件を構成する方法の例のフローチャートを示す。 図10を参照して説明した処理の概要を説明するための図である。 本明細書の一実施形態の制約条件の設定条件を構成する方法の例のフローチャートを示す。 図12を参照して説明した処理の概要を説明するための図である。 データベースに格納する業務フローの編集画面の例を示す。 新たに生成する業務フローを編集するための画面の例を示す。 新たに生成する業務フローを編集するための画面の例を示す。
以下、図面を用いて、いくつかの実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクション又は実施形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互い無関係なものではなく、一方は他方の一部又は全部の変形例、詳細、補足説明などの関係にある。各実施形態は、個別に実施しても良いが、組合せて実施しても良い。
また、以下の実施形態において、要素の数など(個数、数値、量、範囲などを含む)に言及する場合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に限定される場合などを除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良いものとする。
さらに、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップなどを含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合などを除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施形態において、構成要素などの形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合や原理的に明らかにそうでないと考えられる場合などを除き、実質的にその形状などに近似又は類似するものなどを含むものとする。このことは数値及び範囲についても同様である。
また、以下の説明では、「xxxテーブル」といった表現で説明することがあるが、当該情報は、どのような構造のデータでも良い。また、以下の説明において、各表の構成は一例であり、1つの表は、2以上の表に分割されても良いし、2以上のテーブルの全部又は一部が1つのテーブルであっても良い。また、以下の説明では、「xxx部」の表現にて機能を説明することがあるが、当該機能は、1以上のコンピュータプログラムが実行されることで実現されてもよい。
以下において、本明細書の一実施形態に係る生産ラインモデルの設計支援システムが説明される。設計支援システムは、例えば、生産効率の改善を支援する計画立案システムに適用することができる。計画立案システムは、生産ラインモデルを使用して、生産ラインの複数の工程(業務)それぞれに対する製品の投入順序を最適化する、投入順序最適化システムを含むことができる。
計画立案システムによる計画立案時、生産効率向上等のための要求事項が、遵守すべき制約条件として定義される。制約条件は、生産ラインの業務(工程)に対する製品の投入順序の決定(最適化)に対して課される。
本明細書の一実施形態に係る設計支援システムは、生産ラインモデルにおける制約条件の設定を支援する。本明細書の一実施形態に係る設計支援システムは、例えば、既に工場の一部で投入順序最適化システムを導入していて対象工程の拡大検討の際、対象の生産ラインモデルへの制約条件の設定を支援することができる。又は、新たな生産ラインモデルをはじめから生成する際に、生産ラインモデルへの制約条件の設定を支援することができる。本明細書の一実施形態に係る設計支援システムにより、生産計画の作業工数を大きく低減することができる。
本明細書の一実施形態に係る設計支援システムは、既存の生産ラインモデルから、生成対象の生産ラインモデルに適用し得る制約条件を選択する。選択された制約条件は、自動的に生産ラインモデルに適用されてもよく、又は、制約条件の候補としてユーザに提案されてもよい。既存の生産ラインモデルから制約条件を選択することで、生成対象の生産ラインモデルに適切な制約条件(その候補を含む)を効率的に決定することができる。
生産ラインモデルは、順次実行される一連の業務(工程)及び業務に関連付けられている設計要素(構成要素)を含む、業務フローを含む。業務フローは、一連の業務の過程を示す。業務は、工程とも呼ばれ、業務に関連付けられる設計要素は、業務が処理する製品種別を示す生産オーダ、制約条件、生産リソース、運用KPI等を含む。
生産ラインモデルにおける制約条件は、生産ラインモデルの様々な設計要素と関係を有し得る。制約条件は、例えば、順次実行される業務(工程)、生産オーダが示す製品種別、生産リソース、及び/又は運用KPI(Key Performance Indicators)と関連付けられ得る。
より具体的には、制約条件は、特定の業務、例えば、塗装業務、溶接業務、組み立て業務、保管業務等の、一連の業務の特定の一つの業務に対して設定され得る。生産ラインは、複数の種別の製品を生産する場合がある。例えば、自動車生産において、車種が製品種別の例である。一つの製造オーダは、設定先の1又は複数の業務において処理する、一つの製品種別を指定する。一つの業務に対して、1又は複数の製造オーダが設定される。制約条件は、特定の1又は複数の製品種別に適用される。全ての製品種別にも適用され得る。全ての製品に適用される制約条件は、いずれの特定の種別とも関係を有していないとみなすこともできる。
生産リソースは、製品の生産に使用されるリソースであって、生産設備及び生産人員を含む。生産設備は、ロボットアームや搬送装置のような装置、治具や荷台のような道具、保管場所のような所定空間を含む。一つのリソースは、1又は複数の業務に割り当てられ得る。制約条件は、特定の1又は複数の生産リソースと関係を有し得る。例えば、生産設備の例である搬送車と関連付けられた制約条件は、その搬送車の搭載可能製品数を示す。搭載可能製品数は、製品種別毎に指定され得る。
生産ラインの運用KPIは、生産ラインモデルに対してユーザにより設定された評価指標である。運用KPIは、例えば、生産ライン全体に、又は、特定の1又は複数の業務に対して設定され得る。KPIは、一時的な生産停止の発生数、作業量(平準化)、製品種別の割合の目標値等を示すことができる。
本明細書の一実施形態に係る設計支援システムは、制約条件と、生産ラインモデルの他の設計要素との間の関係に基づき、再利用可能な制約条件を選択する。設計支援システムは、予め設定され種類の設計要素と制約条件との関係を参照する。設計支援システムは、他の構成要素との関係が共通の制約条件を、再利用可能な制約条件と判定する。これにより、生成対象の生産ラインモデルに対してより適切な既存制約条件を選択することができる。他の設計要素は、上述のように、業務、製品種別、リソース、及びKPIの全て又は一部を含むことができる。
制約条件の設定先の第1の業務は、その制約条件が関連付けられている他の設計要素(業務を除く)が紐づけられている第2の業務と、異なることがあり得る。本明細書の一実施形態は、上記二つの業務及びそれらの間に存在する業務が、既存生産ラインモデルと生成対象の新たな生産ラインモデルとの間において同一であることを、再利用可能な制約条件として選択するための必要条件とする。離れた二つの業務又はそれらの間の業務が異なる場合、既存の制約条件を、新たな生産ラインモデルに適用できない場合が起こり得る。そのため、この方法は、より適切な再利用可能な制約条件を選択することができる。
本明細書の一実施形態に係る設計支援システムは、既存の制約条件を新たな生産ラインモデルの業務フローに再利用するため、二つのステップを実行する。一つのステップは、既存の生産ラインモデルの業務フローの情報を記憶する、記憶ステップである。もう一つのステップは、生産ラインモデルの新たな業務フロー(現在の業務フロー)を生成する、生成ステップである。
記憶ステップは、入力生産ラインモデルにおいて、業務フローの情報を抽出して、データベースに格納する。業務フローの情報は、一連の業務及び業務に関連する情報を含む。業務フローの情報は、業務それぞれへの製品投入順序を決定するために設定される制約条件、及びその制約条件と他の設計要素との関係の情報を含む。業務及び制約条件以外の設計要素は、製造オーダ、生産リソース、及びKPIの情報を含み得る。
生成ステップは、新たな生産ラインモデルの業務フローの情報を取得する。その業務フローは、少なくとも一部の制約条件が未設定である。生成ステップは、新たな業務フロー及び既存業務フローを比較し、新たな業務フローで再利用可能な制約条件を、既存業務フローにおいて検索する。再利用可能な制約条件が見つかると、生成ステップは、その制約条件をユーザに対して候補として提示する又は自動的に新たな業務フローに追加する。
<実施形態1>
図1Aは、本明細書の一実施形態に係る設計支援システムのハードウェア構成例を模式的に示すブロック図である。設計支援システム20は、演算性能を有する演算装置111と、演算装置111が実行するプログラム及び処理対象データを格納する記憶領域を与える主記憶装置112と、を含む。演算装置111は、例えば、1又は複数のコアを含むCPUやGPUであり、主記憶装置112は、例えば、揮発性記憶領域を含むDRAMである。
設計支援システム20は、さらに、他の計算機装置や外部記憶装置等の外部装置とデータ通信をおこなう通信インタフェース(IF)116と、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどを利用した不揮発記憶領域を与える補助記憶装置113と、を含む。
また、設計支援システム20は、ユーザからの操作を受け付ける入力装置114と、各プロセスでの出力結果をユーザに提示する出力装置115と、を含む。入力装置114は、例えば、キーボード、マウス、マイク等を含み、出力装置115は、例えば、設計支援システム20による検出結果を表示するディスプレイ、プリンタ、スピーカ等を含む。設計支援システム20のこれら構成要素は、内部バス117を介して通信可能である。
補助記憶装置113は、設計支援システム20による検出処理を実現する各種プログラム、検出処理において参照される情報、及び処理の実行結果を格納する。演算装置111が実行するプログラム及び処理対象のデータは、例えば、補助記憶装置113から主記憶装置112にロードされる。演算装置111は、上記プログラムそれぞれに従って、それらに対応する機能部として動作することができる。
図1Bは設計支援システム20の機能構成を模式的に示すブロック図である。設計支援システム20は、取得部21、記憶部22、生成部23、及びUI(ユーザインタフェース)部25を含む。設計支援システム20は、さらに、データベース29を含む。図1Bに示す構成例において、ユーザは、操作端末10によって設計支援システム20と通信を行い、必要な情報を入力及び取得する。操作端末10は、図1Aに示す構成と同様の構成を有してよい。設計支援システム20は、通信インタフェース116を介して、操作端末10と通信する。
取得部21、記憶部22、生成部23、及びUI部25は、それぞれ、演算装置111が対応するプログラムに従って動作することで実装することができる。例えば、補助記憶装置は、各機能部に対応するプログラムを格納しており、それらプログラムは主記憶装置112にロードされる。演算装置111は、各プログラムを実行して、各機能部として動作する。データベース29は、例えば、補助記憶装置113に格納される。
UI部25は、操作端末10と設計支援システム20との間の情報の通信を行う。UI部25は、操作端末10から、ユーザにより編集された業務フローの情報を受信する。受信する業務フローは、データベース29に格納するための業務フロー、又は、新たな生成対象の業務フローである。UI部25は、受信した業務フローから、業務及び業務関連設計要素の情報を抽出する。UI部25は、設計支援システム20により制約条件が追加された新たな業務フローを、操作端末10に送信する。
取得部21は、操作端末10から受信されたデータベース29に格納する業務フローの情報を解析し、制約条件の設定条件を生成する。当該業務フロー及び制約条件の設定条件はデータベース29に格納される。また、取得部21は、生成部23に対して、新たな業務フローに対する制約条件の追加を指示する。
生成部23は、編集中の新たな業務フローにたいして適用可能な制約条件を、データベース29に格納されている既存業務フローから選択し、新たな業務フローに設定する。制約条件が追加された業務フローの情報は、UI部25を介して、操作端末10に送信っされる。
設計支援システム20は、図1Aを参照して説明したような物理的な計算機システム(一つ以上の物理的な計算機)でもよいし、クラウド基盤のような計算リソース群(複数の計算リソース)上に構築されたシステムでもよい。設計支援システム20は、スマートフォンやタブレットなどの携帯機器でもよい。計算機システムあるいは計算リソース群は、1以上のインタフェース装置、1以上の記憶装置(例えば、主記憶装置及び補助記憶装置を含む)、及び、1以上の演算装置を含む。
プログラムが演算装置によって実行されることで機能が実現される場合、定められた処理が、適宜に記憶装置及び/またはインタフェース装置等を用いながら行われるため、機能は演算装置の少なくとも一部とされてもよい。機能を主語として説明された処理は、演算装置あるいはそのプロセッサを有するシステムが行う処理としてもよい。
プログラムは、プログラムソースからインストールされてもよい。プログラムソースは、例えば、プログラム配布計算機または計算機が読み取り可能な記憶媒体(例えば計算機読み取り可能な非一過性記憶媒体)であってもよい。各機能の説明は一例であり、複数の機能が一つの機能にまとめられたり、一つの機能が複数の機能に分割されたりしてもよい。
図2は、業務情報と業務関連情報から構成される、業務フロー例の一部のモデル図、つまり、業務フローモデル例の一部を模式的に示す図である。以下、業務フローモデルを単に業務フローと呼ぶ。図2の構成例において、業務フロー30は、業務31Aから31Eを含む。業務31A、31B及び31Cは、この順序で実行される。業務31A及び31Dで処理された製品は、業務31Bに投入される(合流)。業務31Bで処理された製品の一部は業務31Cに投入され、他の一部は業務31Eに投入される(分岐)。実線矢印は、業務の実行順序を表している。
業務フロー30は、業務に関連する情報を含み、具体的には、制約条件41、製造オーダ42、リソース43、及び評価指標(KPI)44を含む。制約条件41は、業務31Bに対して設定されている。
製造オーダ42は、業務31A、31B及び31Cそれぞれに設定されている。製造オーダ42は、業務が処理すべき一つの製品種別を指定する。リソース43は、業務31Cに対して設定されており、KPI44は、業務31Bに対して設定されている。図2において、一点鎖線矢印は、業務関連設計要素の設定先を示す。
制約条件41は、他の設計要素と関係を有している。具体的には、制約条件41は、業務31B、製造オーダ42、リソース43、及びKPI44と関係している。図2において、破線矢印は、設計要素間の関係を示す。本明細書の一実施形態において、設計要素間の関係は、業務に対する設定を含む。
設計支援システム20は、図2に示すような業務フローの情報を既存の生産ラインモデルから抽出し、データベース29に格納する。さらに、設計支援システム20は、データベース29に格納されている業務フローの情報を参照して、生成対象の業務フローに適用可能な制約条件を抽出する。
図3は、データベース29に格納されている制約条件の情報の構成例を示す。制約条件情報210は、業務フロー(のモデル図)における制約条件の情報を示す。制約条件情報210は、設計要素ID211、内容212、設定先213、設定条件(業務)214、及び設定条件(業務関連情報)215を示す。
設計要素ID211は、業務フローにおける当該設計要素のIDを示す。業務フローにおける異なる設計要素には、異なる設計要素IDが付与される。内容212は、制約条件の内容を示す。図3の構成例において、内容212は、設計要素種別、識別名、ラベル、及びパラメータを示す。設計要素種別は、この設計要素が制約条件であることを示す。識別名は制約条件の設計要素を一意に同定する名称を示す。ラベルはユーザ入力された情報を示す。パラメータは、制約条件に関連するパラメータを示す。なお、制約条件の内容は、業務フローの設計により変化し得る。
設定先213は、制約条件が設定されている先の設計要素のIDを示す。図2の構成例において、制約条件41は、業務31Bに設定されている。設定条件(業務)214は、当該制約条件が関連付けられた業務についての、当該制約条件に対する設定条件のIDを示す。設定条件(業務関連情報)215は、当該制約条件が関連付けられた業務以外の設計要素についての、当該制約条件に対する設定条件のIDを示す。設定条件については、図5を参照して後述する。
図4は、データベース29に格納されている業務の情報の構成例を示す。業務情報230は、業務フロー(のモデル図)における業務の情報を示す。業務情報230は、制約条件情報210と同様のテーブル構成を有する。つまり、業務情報230は、設計要素ID231、内容232、設定先233、設定条件(業務)234、及び設定条件(業務関連情報)235を示す。
設計要素ID231は、業務フローにおける当該設計要素のIDを示す。内容232は、業務の内容を示す。図4の構成例において、内容212は、設計要素種別、識別名、ラベル、及びパラメータを示す。設計要素種別は、この設計要素が業務であることを示す。識別名は業務の設計要素を一意に同定する名称を示し、ラベルはユーザ入力された情報を示す。パラメータは、業務に関連するパラメータを示す。図4の構成例において、当該業務の前工程(前業務)及び後工程(後業務)のIDが示されている。なお、制約条件の内容は、業務フローの設計により変化し得る。
設定先233は、業務が設定されている先の設計要素のIDを示す。業務の設定先は存在しないため、この情報はブランクである。設定条件(業務)234は、当該業務が関連付けられた他の業務についての、当該業務設定条件のIDを示す。設定条件(業務関連情報)235は、当該業務が関連付けられた、業務以外の設計要素についての、当該業務に対する設定条件のIDを示す。業務に対して設定条件は設定されないため、設定条件(業務)234及び設定条件(業務関連情報)235の情報はブランクである。
他の設計要素、つまり、製造オーダ、リソース及びKPIの情報も同様の構成のテーブルに格納することができる。なお、制約条件の抽出のためには、設定条件(業務)及び設定条件(業務関連情報)の情報は、制約条件のみに設定されていてよい。
図5は、データベース29に格納されている、設定条件の情報の構成例を示す。設定条件情報250は、業務フローの構成用要素に対する設定条件の情報を格納している。上述のように、業務フローの設計要素の情報において、設定条件IDが指定されている。設定条件情報250は、設定条件IDが示す情報を格納している。
図5の構成例において、設定条件情報250は、設定条件ID251、設計要素種別252、及び内容253を示す。設定条件ID251は、設計条件のIDを示す。設計要素種別252は、業務フローにおける設計要素(構成要素)の種別を示す。内容254は、業務フローにおける設計要素の内容、具体的には設計要素の識別名を示す。
設定条件は、業務フローの設計要素、例えば制約条件が関連付けられた他の設計要素を示している。図3示す構成例において、制約条件に対して、CC#0001からCC#0004の設計条件が割り当てられている。図5を参照して、CC#0001は塗装業務を示し、CC#0002は製品Aの製造オーダを示し、CC#0003は保管場所のリソースを示し、CC#0004は保管場所の空きのKPIを示す。つまり、この制約条件は、これら四つの設計要素と関係を有していることが示されている。
次に、データベース29に対して業務フローの情報を記憶する処理(記憶ステップ)を説明する。図6は、ユーザにより生成された業務フローの情報から必要な情報を取得し、データベース29に対して記憶する処理例の動作シーケンスを示す。
まず、ユーザは、操作端末10において、業務フロー編集画面の要求を設計支援システム20に送信する(S101)。編集画面要求が、操作端末10から設計支援システム20にネットワークを介して送信される。
設計支援システム20のUI部25は、受信した編集画面要求に対して、業務フロー編集画面を操作端末10に送信する(S102)。編集画面の情報が、設計支援システム20から操作端末10に送信される。
ユーザは、操作端末10が表示する業務フロー編集画面上で、業務フローを編集(生成)する(S103)。操作端末10は、ユーザ操作に応じて、編集された業務フローの情報を、それの記憶指示と共に、設計支援システム20に送信する(S104)。
設計支援システム20のUI部25は、操作端末10から受信した情報を、取得部21に送信する(S105)。具体的には、UI部25は、業務フロー編集画面の情報を基に、業務情報と、業務関連情報と、業務関連情報の設定条件情報と、「記憶」とした処理種別と、を含むデータを、取得部21に送信する。
業務情報は業務に関する情報であり、図4に示す業務情報230である。業務関連情報は、製造オーダ、制約条件、リソース及びKPIを含む、業務以外の設計要素それぞれに関する情報である。図3は、業務関連設計要素の一つである制約条件の情報210を示している。設定条件情報250の例は、図5に示されている。上述のように、設計条件情報は、設計要素それぞれの情報において示されている設定条件に関する情報である。
取得部21は、制約条件の設定条件を作成する(S106)。このステップS106の詳細は後述する。記憶部22は、取得部21から取得した情報を、データベース29に記憶する。データベース29に格納される情報は、UI部25により生成された業務情報、業務関連情報、及び設定条件情報、並びに、取得部21により生成された制約条件の設定条件の情報、を含む。
図7は、図6のフローチャートにおけるステップS106の詳細例を示す。ステップS106において、取得部21は、業務フローにおける制約条件の設定条件の情報を生成する。制約条件の設定条件の情報は、制約条件を他の業務フローに適用可能であるか判定するために参照される。
図7を参照して、制約条件の設定条件の情報を生成する方法の例を説明する。図7においては、制約条件と関連付けられたリソース及びKPIの情報を抽出して、当該制約条件の設定条件の情報を構成する例を説明する。図7に示す方法によって、制約条件と関連付けられた製造オーダを、当該制約条件の制約条件に追加することができる。
図7を参照して、ステップS161において、取得部21は、業務フローの全設計要素の情報(例えば制約条件情報210及び業務情報230)を参照して、設計要素種別が「制約条件」に一致するエントリを検索する。図7において、制約条件情報210が見つけられている。次に、ステップS162において、取得部21は、制約条件情報に指定されている設定条件IDの値を、業務フローの設定条件情報250において検索する。
まず、当該制約条件に関連付けられたリソースの情報を抽出する処理を説明する。ステップS163において、取得部21は、設計条件情報において見つけられた設定条件IDのエントリにおいて、設計要素種別が「リソース」に一致するエントリを抽出し、その内容データAを取得する。取得部21は、業務フローの全設計要素の情報から、設計要素種別が「リソース」、かつ、識別名が当該内容データAと一致するエントリを検索する。図7において、リソース情報260Aが見つけられている。
ステップS164において、取得部21は、リソース情報260Aから、設定先の設計要素IDを取得する。取得部21は、業務フローの全設計要素の情報から、設計要素種別が「業務情報」、かつ、設計要素IDが、取得された当該設計要素IDに一致するエントリを検索する。図7において、業務情報230Aが見つけられている。
次に、ステップS165において、取得部21は、業務情報230Aから、設計要素の識別名(「保管」)を取得する。取得部21は、設計要素種別が「リソース」、識別名が取得された内容データA(「保管場所」)、設定先の業務情報の識別名が取得された当該識別名(「保管」)となる、設定条件を、当該制約条件の設定条件情報に追加する。
次に、当該制約条件に関連付けられた評価指標(KPI)の情報を抽出する処理を説明する。ステップS166において、取得部21は、設計条件情報において見つけられた設定条件IDのエントリにおいて、設計要素種別が「設計指標(KPI)」に一致するエントリを抽出し、その内容データBを取得する。取得部21は、業務フローの全設計要素の情報から、設計要素種別が「設計指標(KPI)」、かつ、識別名が当該内容データBと一致するエントリを検索する。図7において、リソース情報270Aが見つけられている。
ステップS167において、取得部21は、リソース情報270Aから、設定先の設計要素IDを取得する。取得部21は、業務フローの全設計要素の情報から、設計要素種別が「業務情報」、かつ、設計要素IDが、取得された当該設計要素IDに一致するエントリを検索する。図7において、業務情報230Aが見つけられている。
次に、ステップS168において、取得部21は、業務情報230Aから、設計要素の識別名(「保管」)を取得する。取得部21は、設計要素種別が「設計指標(KPI)」、識別名が取得された内容データB(「保管場所の空き」)、設定先の業務情報の識別名が取得された当該識別名(「保管」)となる、設定条件を、当該制約条件の設定条件情報に追加する。
図8は、図7を参照して説明した処理の概要を説明するための図である。図8において、制約条件41は、製造オーダ42、リソース43、及びKPI44と関係を有している。つまり、制約条件41の設定条件は、製造オーダ42、リソース43、及びKPI44を示す。制約条件41は、業務31Aに対して設定されている。リソース43及びKPI44は、業務31Bに対して設定されている。
図7における制約条件情報210は、リソース情報260A、評価指標(KPI)270A、及び業務情報230Aは、それぞれ、図8における、制約条件41、リソース43、KPI44、及び業務31Bに関する情報を示す。
図7を参照して説明したように、制約条件41の設定条件として、製造オーダ42、リソース43、及びKPI44が抽出される。図8は、制約条件41の設定条件として抽出(追加)された、リソース43の情報281と、KPI44の情報282が例として示されている。リソース43及びKPI44の設定先情報として、業務31Bの情報が抽出される。製造オーダ42も、同様に設定条件として追加される。例えば、製造オーダの製品種別が、制約条件の設定条件として抽出される。
次に、新しい業務フローを生成する処理(生成ステップ)の例を説明する。設計支援システム20は、データベース29に格納されている既存の業務フローから、ユーザが編集(作成)した業務フローに対して適用することができる制約条件を選択する。設計支援システム20は、選択した制約条件を現在の業務フローに設定してユーザに提示する。これにより、効率的な業務フローの生成が可能となる。
図9は、生成ステップの処理例のフローチャートを示す。まず、ユーザは、操作端末10において、業務フロー編集画面の要求を設計支援システム20に送信する(S201)。編集画面要求が、操作端末10から設計支援システム20にネットワークを介して送信される。
設計支援システム20のUI部25は、受信した編集画面要求に対して、業務フロー編集画面を操作端末10に送信する(S202)。編集画面の情報が、設計支援システム20から操作端末10に送信される。
ユーザは、操作端末10が表示する業務フロー編集画面上で、業務フローを編集(生成)する(S203)。編集されている業務フローは、一部又は全部の制約条件が未設定であってよい。操作端末10は、ユーザ操作に応じて、編集された業務フローの情報を、生成指示と共に、設計支援システム20に送信する(S204)。
設計支援システム20のUI部25は、操作端末10から受信した情報を、取得部21に送信する(S205)。具体的には、UI部25は、業務フロー編集画面の情報を基に、業務情報と、業務関連情報と、業務関連情報の設定条件情報と、「生成」とした処理種別と、を含むデータを、取得部21に送信する。データは、設計支援システム20の記憶装置に格納されている。取得部21は、生成部23に対して、編集中の業務フローに対して適用可能な制約条件を設定することを指示する(S206)。
生成部23は、データベース29に記憶された制約条件それぞれの設定条件を、処理種別が「生成」と指定された現在の生成対象の業務フローにおいて、検索する。制約条件の設定条件は、図を参照して説明したように、取得部21により生成されている。
生成部23は、生成対象の業務フローに対して、データベース29から選択した制約条件を適用したデータを生成する(S207)。具体的には、生成部23は、データベース29に格納されている制約条件から、その設定条件が、生成対象の現在の業務フローの構成にマッチする制約条件を選択する。生成対象の業務フローに適用した場合に、設定条件が満たされる制約条件を、データベース29を満たす制約条件が、データベース29から抽出される。
上述のように、本実施形態の制約条件の設定条件は、制約条件と関係を有する設計要素が一致することことである。つまり、生成対象業務フローにおいて、制約条件の設定条件に一致する全ての設計要素が存在することが要求される。例えば、図8の例における制約条件41を適用するための条件を説明する。
生成対象の業務フローは、業務31A、製造オーダ42、リソース43及びKPI44と同様の設計要素を含むことが必要である。具体的には、それらは、業務31Aと同一識別名の業務、製造オーダ42と同一製品種別の製造オーダ、リソース43と同一識別名及び設定先業務識別名のリソース、並びにKPI44と同一識別名及び同一設定先業務識別名のKPIである。例えば、業務31Aの識別名は「塗装」であり、リソース43の識別名及び設定先は、「保管場所」及び「保管」である。
生成部23は、例えば、設定条件が生成対象の業務フローにマッチする全ての制約条件をデータベース109から抽出する。生成部23は、抽出された制約条件を生成対象の業務フローに対して設定し、その結果のデータ(設定結果データ)を生成する。生成されたデータは、UI部25に送信される。
UI部25は、生成部により生成された設定結果データを含む生成完了画面を、操作端末10に送信する(S208)。操作端末10は、新たな制約条件が候補として追加された業務フロー編集画面を、ユーザに対して提示する。ユーザは、追加された制約条件を確認し、それを維持、編集又は削除することができる。
以上ように、本実施形態は、既存の業務フローから、新たな業務フローに適用可能な制約条件を、制約条件と関係を有する設計要素の制約条件に基づき選択する。これにより、新たな業務フローに適切な制約条件をユーザに提示することができる。
制約条件の設定条件は、全ての種類の設計要素との関係を示すとで、より適切な制約条件の選択が可能となる。他の例において、制約条件の設定条件は、業務との関係のみを示す又は業務関連設計要素の一部種別との関係のみを示してもよい。
<実施形態2>
実施形態1の制約条件の設定条件は、制約条件と関連付けられている設計要素を規定する。実施形態2は、さらに、制約条件と関連付けられている設計要素の設定先業務に関する情報を、制約条件の設定条件に追加する。これにより、新たな業務フロー(生産ラインモデル)に対してより適切な既存制約条件を選択することができる。
図10は、本実施形態の制約条件の設定条件を構成する方法の例のフローチャートを示す。本実施形態の設計支援システム20は、実施形態1で説明した図7のフローチャートの処理に続いて、さらに、図10に示すフローチャートの処理を実行する。
ステップS501において、まず、取得部21は、見つけられた制約条件情報から、設定先の業務の設計要素IDを取得する(=(a)制約条件の設定先業務)。図10に示す例において、制約条件情報210が見つけられ、その制約条の設定先業務の設計要素IDは、「ACT#0002」である。
次に、ステップS502において、取得部21は、見つけられた制約条件情報に関連付けされている、リソース及び評価指標(KPI)の設定先の業務の設計要素IDを取得する(=制約条件の(b)関連リソースの設定先業務及び(c)関連評価指標の設定先業務)。
具体的には、制約条件情報210に対して、リソース情報260A及び評価指標(KPI)情報270Aが関連付けられている。取得部21は、リソース情報260Aから、設定先業務の設計要素識別子「ACT#0003」を取得する。また、取得部21は、評価指標(KPI)情報270Aから、設定先業務の設計要素識別子「ACT#0003」を取得する。この例において、リソースとKPIの設定先業務は共通である。
次に、ステップS503において、(a)制約条件の設定先業務と、(b)制約条件の関連付けられているリソースの設定先業務及び(c)制約条件の関連付けられているKPIの設定先業務との間の全ての業務を、業務フローの情報から抽出する。図10に示す例において、関連リソースと関連KPIの設定先業務は共通であるので、制約条件の設定先業務「ACT#0002」から関連リソース及びKPIの設定先業務「ACT#0003」及びそれらの間に存在する業務が抽出される。関連リソースと関連KPIの設定先業務が異なる場合、制約条件の設定先業務から関連リソースの設定先業務までの業務及び制約条件の設定先業務から関連KPIの設定先業務までの業務が抽出される。
次にステップS504において、取得部21は、抽出された業務からなる業務フローを、当該制約条件の設定条件に追加する。図10の例において、設定条件ID「CC#0007」を有する、新たな設計条件285が追加される。設計条件285は、設定先業務「塗装」と、関連リソース及び関連KPIの共通の設定先業務「保管」を規定する。業務「保管」は、業務「塗装」の後工程(後業務)であって、それらの間に他の業務(工程)は存在していない。
図11は、図10を参照して説明した処理の概要を説明するための図である。上述のように、取得部21は、制約条件「CON#0001」の設定先業務「ACT#0002」から、当該制約条件に関連付けされているリソース及びKPIの設定先業務「ACT#0003」までの(部分的)業務フローを、既存業務フローから抽出する。図11において、業務31A「塗装」とその後工程の業務31B「保管」が抽出される。
抽出された二つの業務は、設計条件「CC#0007」として、制約条件の設計条件に追加される。設計条件は、業務の識別名及び業務の実行順序を規定する。設計条件「CC#0007」は、業務31Aの識別名「塗装」及び業務31Bの識別名「保管」を示し、さらに、業務「保管」が業務「塗装」の後工程であることを示す。
生成部23は、実施形態1で説明した制約条件に加えて上記業務の制約条件を満たす部分構成を、生成対象の業務フローにおいて検索する。つまり、制約条件に直接関連付けられている設計要素に加えて、制約条件の設定先業務から関連リソース及び関連KPIの設定先業務までの全ての業務が制約条件と一致する構成部を、検索する。
図10及び11を参照して説明した例において、制約条件41が新たな業務フローに適用するために抽出されるためには、実施形態1で説明した以下の条件が満たす構成が新たな業務フローに含まれていることが要求される。
実施形態1において説明したように、制約条件41に関連付けられている設計要素が存在することに加えて、本実施形態で説明した業務フローの条件が満たされている必要がある。つまり、業務「塗装」の後工程として業務「保管」が存在することが要求される。
<実施形態3>
実施形態2は、実施形態1で説明した関連設計要素の設定条件に対して、設定先業務の制約条件を追加する。本実施形態3は、さらに、製造オーダの設定条件を追加する。つまり、実施形態1の設定条件に対して、実施形態2の設定先業務の設定条件及び本実施形態の製造オーダの設定条件が追加される。これにより、新たな業務フロー(生産ラインモデル)に対してより適切な既存制約条件を選択することができる。
図12は、本実施形態の制約条件の設定条件を構成する方法の例のフローチャートを示す。本実施形態の設計支援システム20は、実施形態2で説明した図10のフローチャートの処理に続いて、さらに、図12に示すフローチャートの処理を実行する。本実施形態において、取得部21は、抽出された業務フローの全業務で処理されている製造オーダが等しいことを、当該制約条件の設定条件として追加する(S601)。図12において、設定条件ID「CC#0008」を有する。
例えば、業務A、業務B及び業務Cからのなる業務フローが抽出され、この順で実行されるとする。対象の制約条件がいずれの製造オーダにも関連付けられていない場合、業務A、業務B及び業務Cそれぞれの全ての製造オーダが同一であることが求められる。既存業務フローにおける製造オーダと生成対象の業務フローにおける製造オーダは、異なっていてよい。対象の制約条件が製造オーダと関連付けられている場合、その製造オーダが業務A、業務B及び業務Cに与えられていることを要求される。
制約条件の設定条件は、制約条件に関連付けられかつ全業務に共通の製造オーダを示す。制約条件が製造オーダと関連付けられていない場合、全業務に対する全製造オーダが共通である制約条件のみが、再利用可能である。そのため、制約条件の設定条件は、それを示す情報を含み、全業務に共通の製造オーダの識別名を明示しなくてもよい。
図12の例において、一つの製造オーダについての設定条件287が追加される。設定条件287は、対象の製造オーダが存在することを、制約条件抽出の条件として規定する。設定条件287は、設定条件ID「CC#0008」を有し、製造オーダの設計要素種別を規定する。
設定条件287の内容欄は、制約条件41の設定先業務31A(「塗装」)と異なる、製造オーダの設定先の情報を示す。本例において、製造オーダの設定先業務31Bの設計要素IDを示し、さらに、業務31Aと業務31Bの関係(後工程)及び業務31Bの識別名を示す。また、設定条件287は、設定元として製造オーダの設計要素IDを示す。
図13は、図12を参照して説明した処理の概要を説明するための図である。上述のように、制約条件の設定先業務に対して設定されている製造オーダが、実施形態2で抽出された業務フローの他の全ての業務に対しても設定されていることが要求される。
図13の例においては、制約条件の設定先の「塗装」業務31Aに対して、一つの製造オーダ47が設定されている。製造オーダ47が、後工程である「保管」業務31Bに対しても設定されていることが条件である。つまり、新たな業務フローにおいて、塗装業務とその後工程の保管業務に対して、同一設計要素IDの製造オーダが設定されていることが求められる。
より具体的には、制約条件「CON#0001」の設定先業務「ACT#0002」から、関連リソース及び関連KPIの設定先業務「ACT#0003」までの業務フローで処理されている製造オーダ(製造オーダの設計要素ID)が等しいことが、設定条件として追加される。
例えば、制約条件が製造オーダと関連付けられている場合、図12及び13に示すように、制約条件に関連付けられた全業務に設定されている製造オーダの設計要素IDが、等しいことが求められる。
<実施形態4>
本実施形態においては、操作端末10において表示される業務フロー編集画面の例を説明する。以下に説明するGUI(Graphical User Interface)により、ユーザは効率的に業務フローを編集することができる。図14は、データベース29に格納する業務フローの編集画面500の例を示す。操作端末10は、その表示装置において、業務フロー編集画面500を表示し、マウスやキーボードからの入力を受け付ける。
セクション510は、現在編集中の業務フローのモデル図を示す。図14において、一つの制約条件511が選択されている。セクション520は、セクション510で選択されている設計要素である制約条件511の詳細情報を示す。セクション520は、制約条件に対して定義すべき要素を表示し、ユーザからの要素それぞれの値の入力を受け付ける。
セクション530は、選択した設計要素の設定条件の入力を受け付ける。つまり、制約条件に対して関連付けられる設計要素が、セクション503において入力される。図14の例において、選択されている制約条件の設定先業務、並びに、関連付けられる製造オーダ、リソース及び評価指標(KPI)の情報が入力されている。さらに、選択されている制約条件と関連設計要素の設定先業務の関係が表示される。
編集画面500において、「業務フローを記憶(更新)」ボタン541が押下されると、操作端末10は、編集画面500において編集された業務フローの情報を、設計支援システム20に送信する。
次に、設計支援システム20が支援する、新たな業務フローの生成のための編集画面を説明する。上述のように、設計支援システム20は、制約条件候補をユーザに提示する。図15A及び15Bは、新たに生成する業務フローを編集するための画面600の例を示す。
図15Aは、ユーザが編集中の業務フローを示す。ユーザは、図15Aが示す業務フローに対して、新たな設計要素(制約条件)を生成することを設計支援システム20に要求する。編集画面600は、セクション610を含む。ユーザは、セクション610において、入力装置を操作して、業務フローのモデル図を生成及び編集する。ユーザが「設計要素を生成」ボタン641を押下すると、セクション610に示される編集途中の業務フローの情報が、操作端末10から設計支援システム20に送信される。
上記他の実施形態で説明したように、設計支援システム20は、受信した新たな業務フローが設定条件を満たす制約条件を、データベース29に格納された既存業務フローから抽出し、新たな業務フローに適用する。図15Bに示す編集画面600は、図15に示す業務フローに対して、設計支援システム20により制約条件が追加された、業務フローを示す。
セクション610は、設計支援システム20から送信された業務フローを示す。図15Aのセクション610で示されている業務フローに対して、制約条件611が追加されている。セクション610は、制約条件611が追加されたことを示すマーク612を表示している。セクション610において、追加された制約条件611がユーザにより選択されている。
セクション620は、選択された設計要素の詳細情報を示す。図15Bに示す例において、選択された制約条件611の詳細情報を示す。具体的には、制約条件の設計要素IDや識別名等の固有情報に加えて、設定先業務の情報が表示される。図15Bの例において、セクション620が表示する項目は、図14に示す編集画面500のセクション520が示す項目と同様である。
セクション630は、選択された設計要素に対する設定条件の情報を示す。図15Bに示す例において、選択された制約条件611に対する設定条件の情報を示す。セクション630は、制約条件611が関連付けられている設計要素の情報及び関連設計要素の設定先業務の情報を示す。図15Bの例において、セクション630が表示する項目は、図14に示す編集画面500のセクション530が示す項目と同様である。
編集画面600において、「設計要素を登録」ボタン642がユーザによって押下されると、操作端末10は、選択されている設計要素を、現在編集中の業務フローに登録する。これにより、設計要素候補として示されていた制約条件612が、他の設計要素と同様に、現在の業務フローに設定される。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成・機能・処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
10 操作端末
20 設計支援システム
21 取得部
22 記憶部
23生成部
25 UI部
29 データベース
111 演算装置
112 主記憶装置
113 補助記憶装置
114 入力装置
115 出力装置
116 通信インタフェース

Claims (11)

  1. 生産ラインモデルの業務フローの設計を支援する、設計支援システムであって、
    1以上の演算装置と、
    1以上の記憶装置と、を含み、
    前記1以上の記憶装置は、1以上の既存業務フローの情報を格納し、
    前記1以上の既存業務フローのそれぞれは、複数の設計要素を含み、
    前記複数の設計要素は、所定順序で実行される複数の業務と、前記複数の業務に関連付けられる複数の業務関連設計要素と、を含み、
    前記複数の業務関連設計要素は、複数の制約条件を含み、
    前記複数の制約条件それぞれに、設定条件が割り当てられ、
    前記複数の制約条件のそれぞれは、対応する業務に対して設定され、
    前記複数の制約条件のそれぞれの設定条件は、前記制約条件と関連付けられている他の設計要素を示し、
    前記1以上の演算装置は、
    生成対象の業務フローの情報を取得し、
    前記生成対象の業務フローの情報において、前記設定条件と一致する構成部を検索し、
    前記設定条件が前記生成対象の業務フローの構成部と一致する制約条件を、前記生成対象の業務フローに適用可能な制約条件と決定する、設計支援システム。
  2. 請求項1に記載の設計支援システムであって、
    前記制約条件と関連付けられている他の設計要素は、前記制約条件の設定先の業務を含む、設計支援システム。
  3. 請求項1に記載の設計支援システムであって、
    前記制約条件と関連付けられている他の設計要素は、制約条件と異なる種別の業務関連設計要素を含む、設計支援システム。
  4. 請求項1に記載の設計支援システムであって、
    前記制約条件と関連付けられている他の設計要素は、生産ラインで使用されるリソース、生産する製品種別を示す製造オーダ又は前記生産ラインにおける評価指標、の少なくとも一つを含む、設計支援システム。
  5. 請求項1に記載の設計支援システムであって、
    前記設定条件は、前記設定条件が割り当てられている制約条件の設定先業務から前記他の設計要素の設定先業務までの全業務が一致することを規定する、設計支援システム。
  6. 請求項5に記載の設計支援システムであって、
    前記複数の業務関連設計要素は、生産する製品種別を示す製造オーダを含み、
    前記1以上の演算装置は、前記全業務に対して共通の製造オーダを伴う構成部を前記生成対象の業務フローにおいて検索する、設計支援システム。
  7. 請求項5に記載の設計支援システムであって、
    前記複数の業務関連設計要素は、生産する製品種別を示す製造オーダを含み、
    前記設定条件は、前記設定条件が割り当てられている制約条件に関連付けられており、前記全業務に対して共通の製造オーダを示す、設計支援システム。
  8. 請求項5に記載の設計支援システムであって、
    前記複数の業務関連設計要素は、生産する製品種別を示す製造オーダを含み、
    前記1以上の演算装置は、前記全業務それぞれに対する全製造オーダが共通である構成部を前記生成対象の業務フローにおいて検索する、設計支援システム。
  9. 請求項1に記載の設計支援システムであって、
    前記1以上の演算装置は、前記生成対象の業務フローに対して前記適用可能な制約条件を適用した画像を生成して、出力する、設計支援システム。
    表示する
  10. 設計支援システムによる、生産ラインモデルの業務フローの設計支援方法であって、
    前記設計支援システムは、1以上の既存業務フローの情報を格納し、
    前記1以上の既存業務フローのそれぞれは、複数の設計要素を含み、
    前記複数の設計要素は、所定順序で実行される複数の業務と、前記複数の業務に関連付けられる複数の業務関連設計要素と、を含み、
    前記複数の業務関連設計要素は、複数の制約条件を含み、
    前記複数の制約条件それぞれに、設定条件が割り当てられ、
    前記複数の制約条件のそれぞれは、対応する業務に対して設定され、
    前記複数の制約条件のそれぞれの設定条件は、前記制約条件と関連付けられている他の設計要素を示し、
    前記設計支援方法は、
    生成対象の業務フローの情報を取得し、
    前記生成対象の業務フローの情報において、前記設定条件と一致する構成部を検索し、
    前記設定条件が前記生成対象の業務フローの構成部と一致する制約条件を、前記生成対象の業務フローに適用可能な制約条件と決定する、ことを含む設計支援方法。
  11. 計算機システムに、生産ラインモデルの業務フローの設計支援処理を実行させるプログラムであって、
    前記計算機システムは、1以上の既存業務フローの情報を格納し、
    前記1以上の既存業務フローのそれぞれは、複数の設計要素を含み、
    前記複数の設計要素は、所定順序で実行される複数の業務と、前記複数の業務に関連付けられる複数の業務関連設計要素と、を含み、
    前記複数の業務関連設計要素は、複数の制約条件を含み、
    前記複数の制約条件それぞれに、設定条件が割り当てられ、
    前記複数の制約条件のそれぞれは、対応する業務に対して設定され、
    前記複数の制約条件のそれぞれの設定条件は、前記制約条件と関連付けられている他の設計要素を示し、
    前記設計支援処理は、
    生成対象の業務フローの情報を取得し、
    前記生成対象の業務フローの情報において、前記設定条件と一致する構成部を検索し、
    前記設定条件が前記生成対象の業務フローの構成部と一致する制約条件を、前記生成対象の業務フローに適用可能な制約条件と決定する、ことを含むプログラム。
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