JP2023050542A - 理美容機器 - Google Patents

理美容機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2023050542A
JP2023050542A JP2021160699A JP2021160699A JP2023050542A JP 2023050542 A JP2023050542 A JP 2023050542A JP 2021160699 A JP2021160699 A JP 2021160699A JP 2021160699 A JP2021160699 A JP 2021160699A JP 2023050542 A JP2023050542 A JP 2023050542A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
cosmetic ingredient
bulk body
hairdressing
cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021160699A
Other languages
English (en)
Inventor
綾 石原
Aya Ishihara
宏之 井上
Hiroyuki Inoue
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021160699A priority Critical patent/JP2023050542A/ja
Priority to PCT/JP2022/032617 priority patent/WO2023053825A1/ja
Publication of JP2023050542A publication Critical patent/JP2023050542A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D20/00Hair drying devices; Accessories therefor
    • A45D20/04Hot-air producers
    • A45D20/08Hot-air producers heated electrically
    • A45D20/10Hand-held drying devices, e.g. air douches
    • A45D20/12Details thereof or accessories therefor, e.g. nozzles, stands

Landscapes

  • Cleaning And Drying Hair (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】固体又は準固体の美容成分の霧化量の精密な制御が可能な小型で簡単な装置構成の霧化部、を内蔵する理美容機器を提供する。【解決手段】理美容機器1は、常温で固体または準固体である美容成分11を少なくとも1種類含有するバルク体である美容成分バルク体10と、美容成分バルク体10を保持する保持部20と、一次光41を出力する光源部31と一次光41を光学調整して保持部20に保持された美容成分バルク体10の表面に照射する調整光42を形成する光学調整部32とを有し調整光42の照射により美容成分バルク体10の一部を霧化して美容成分11の微粒子18を生成する霧化部30と、霧化部30で生成された美容成分11の微粒子18を外部に移送する粒子移送部60と、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が50kW/cm2以上のエネルギー密度になるように制御する制御部80と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、理美容機器に関する。
肌、毛髪、頭皮又は爪用の美容成分は、例えば、肌、毛髪、頭皮又は爪に対する美容効果の発揮又は生理機能の維持・向上を目的として、肌、毛髪、頭皮又は爪に対して直接付与される。美容成分は、肌、毛髪、頭皮又は爪の表面に均一に付着させることができるように、粒径1μm以下に微粒子化されることが好ましい。美容成分の粒径1μm以下への微粒子化は、通常、美容成分の霧化を行うことにより達成される。
特許文献1には、PLD法(パルスレーザー蒸着法)を用い、減圧不活性ガス雰囲気において固形薬物成分にレーザー光を照射して該薬物成分の分子間結合を切断して、平均粒径100nm以下の薬物ナノ粒子を得る薬剤の製造方法が開示されている。特許文献1によれば簡単な工程により効率よく薬物ナノ粒子を製造することができる。
国際公開2004-110405号公報
しかし、特許文献1に記載の薬剤の製造方法では、薬物成分が固体のものに限られ、また、高出力のレーザー光のps(ピコ秒)単位の制御や、減圧不活性ガス雰囲気の形成が可能な、大きく複雑な構成の製造装置が必要である。
一方、肌、毛髪、頭皮又は爪用の美容成分には、固体のものに加え、ある程度の流動性を有するジェル等の準固体のものもある。また、美容成分には、高出力のレーザー光の照射すると劣化しやすいものもある。さらに、肌、毛髪、頭皮又は爪用の美容成分の霧化は、ドライヤー等の小型の理美容機器内で行われることが望まれている。このため、美容成分の霧化を行う霧化部は小型で簡単な装置構成であることが好ましい。
このように、理美容機器内では、大きく複雑な構成の製造装置が必要な特許文献1に記載の薬剤の製造装置を用いて美容成分の霧化を行うことは困難である。また、理美容機器内での肌、毛髪、頭皮又は爪用の美容成分の霧化量は、比較的少量であるため、特許文献1に記載の大きく複雑な構成の薬剤の製造装置を用いた場合、美容成分の霧化量の精密な制御が困難になりやすい。
本開示は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、固体又は準固体の美容成分の霧化量の精密な制御が可能な小型で簡単な装置構成の霧化部、を内蔵する理美容機器を提供することにある。
本開示の第1の態様に係る理美容機器は、常温で固体または準固体である美容成分を少なくとも1種類含有するバルク体である美容成分バルク体と、美容成分バルク体を保持する保持部と、一次光を出力する光源部と、一次光を光学調整して保持部に保持された美容成分バルク体の表面に照射する調整光を形成する光学調整部とを有し、調整光の照射により美容成分バルク体の一部を霧化して美容成分の微粒子を生成する霧化部と、霧化部で生成された美容成分の微粒子を外部に移送する粒子移送部と、美容成分バルク体の表面の照射部位における調整光が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御する制御部と、を備える。
本開示によれば、固体又は準固体の美容成分の霧化量の精密な制御が可能な小型で簡単な装置構成の霧化部、を内蔵する理美容機器を提供することができる。
本実施形態の理美容機器の一形態であるヘアードライヤーを示す断面図である。 第1の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 保持部の変形例を示す図である。 第2の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 霧化後の美容成分バルク体の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 第4の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 第5の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。 非熱加工での美容成分バルク体の霧化を示す図である。 熱加工での美容成分バルク体の霧化を示す図である。 非熱加工で非常に好ましい霧化を行う場合のエネルギー供給状態を示す図である。 非熱加工で非常に好ましい霧化を行った後の美容成分バルク体を示す図である。 非熱加工で比較的好ましい霧化を行う場合のエネルギー供給状態を示す図である。 非熱加工で比較的好ましい霧化を行った後の美容成分バルク体を示す図である。 熱加工で霧化を行う場合のエネルギー供給状態を示す図である。 熱加工で霧化を行った後の美容成分バルク体を示す図である。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
図1は、本実施形態の理美容機器の一形態であるヘアードライヤーを示す断面図である。図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1は、一般的なヘアードライヤーの構成に加え、霧化部30)を含む。理美容機器(ヘアードライヤー)1は、一般的なドライヤーの機能として、送風部65としても機能するファン130と、ファン130を駆動するモーター132と、ヒーター134とを有する。すなわち、ファン130の回転により気流が生じ、ヒーター134により気流が加熱されて温風となる。温風は隔壁136の下部に位置する送風口138から送出される。ヒーター134がオフ状態のときは冷風が送出される。なお、モーター132及びヒーター134は制御部80に電気的に接続されており、制御部80はスイッチ122の操作に従い各部材への通電を制御する。また、制御部80は、後述の霧化部30での霧化に関する制御も行う。
図1に示すように、理美容機器(ヘアードライヤー)1は、美容成分バルク体10と、保持部20と、移動部28と、霧化部30と、粒子移送部60と、制御部80とを備える。
理美容機器(ヘアードライヤー)1では、霧化部30で美容成分バルク体10の一部を霧化して生成された美容成分11の微粒子18は、ファン130の送風により、隔壁136の上部に位置する送風口140から外部に放出される。なお、ファン130は後述の送風部65としても機能し、送風口140は粒子移送部60としても機能するようになっている。このため、理美容機器(ヘアードライヤー)1は、送風部65をさらに備える。
(美容成分バルク体)
美容成分バルク体10は、常温で固体または準固体である美容成分11を少なくとも1種類含有するバルク体である。ここで常温とは、25℃を意味する。また、固体とは、25℃での粘度が200Pa・s以上の物質を意味する。さらに、準固体とは、25℃において、機械的な力を加えない限り流動性を有さず固体の外観を呈する物質であり、具体的には、25℃での粘度が1~200Pa・sの物質を意味する。
また、バルク体とは、外観が一定形状を有する塊状物を意味する。なお、「外観が一定形状を有すること」とは、「外観が一定形状を維持すること」及び「外観が外力により一時的に変形しても元の形状に復元する又は変形後の他の一定形状を維持すること」、を含む概念を意味する。前者の「外観が一定形状を維持すること」は、常温で固体の美容成分11が主に示す性状である。後者の「外観が外力により一時的に変形しても元の形状に復元する又は変形後の他の一定形状を維持すること」は、常温で準固体の美容成分11が主に示す性状である。
美容成分バルク体10の形状としては、特に限定されないが、例えば、板状、長尺シート状、円柱状、円盤状等が用いられる。美容成分バルク体10の具体的態様については後述する。
美容成分バルク体10の形状が、長尺シート状、円柱状、円盤状であると、移動部28を用いて移動させることにより、美容成分バルク体10の連続的、長時間の霧化が可能になる。
<美容成分>
美容成分11とは、使用者の肌、毛髪、頭皮又は爪に美容効果をもたらす成分を意味する。常温で固体の美容成分11としては、例えば、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等のタンパク質;各種ペプチド;リジン、フェニルアラニン、アラニン、アルギニン、セリン、システイン、グリシン、プロリン等のアミノ酸;セラミド類;コハク酸、マレイン酸、フマル酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等の有機酸;プロテオグリカン;各種ビタミン;マイカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、ケイ素、プラチナ、金、銀、亜鉛等の金属;塩化リゾチーム、プロテアーゼ、パパイン等の酵素;DNA核酸、リボ核酸等の核酸;アスタキサンチン、ルテイン、カテキン等の抗酸化成分;イソフラボン、デュタステリド、フィナステリド、プロペシア(登録商標)等のホルモン;ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、スフィンゴ糖脂質、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、コレステロール、水添レシチン等の脂質;トレハロース、デキストラン、デキストリン、プルラン、シクロデキストリン、マルチトール等の糖質;コンドロイチン硫酸、キトサン、キチン等の多糖類;尿素;グリチルリチン酸;グリチルリチン酸ジカリウム等が用いられる。
常温で準固体の美容成分11としては、例えば、ワセリン、ろう(ワックス)、シア脂、ヤシ油、エステル類、18MEA(18メチルエイコサン)等の脂質;ヒアルロン酸、コンドロイチン等の多糖類等が用いられる。
<美容成分混合物>
美容成分バルク体10は、後述の調整光42の照射により美容成分11を加熱する加熱補助剤を美容成分11に混合した美容成分混合物からなるものとしてもよい。加熱補助剤としては、美容成分11よりも吸光度が大きい物質が用いられる。例えば、美容成分11がヒアルロン酸のように吸光度が小さい物質である場合、霧化部30で美容成分バルク体10に調整光42を照射しても、美容成分11が霧化しにくくなる場合がある。美容成分バルク体10が、加熱補助剤を美容成分11に混合した美容成分混合物からなると、美容成分バルク体10の温度上昇が速くなることにより低エネルギーで霧化しやすくなるため好ましい。
加熱補助剤としては、例えば、Pt,Fe,Zn, Cu, Ni, Co,Fe, Mn, Cr,V, Ti,Ce等の金属、および前記金属の金属酸化物が用いられる。加熱補助剤の形状は、粒子状,焼結体状,金属メッシュ状であることが好ましい。加熱補助剤の大きさは、例えば、平均粒径0.5~2000μmとする。ここで、微粒子の平均粒径とは、レーザー回折・散乱法により測定した粒度分布における積算値50%のメジアン径である。
美容成分バルク体10が美容成分混合物である場合、美容成分バルク体10の100質量%中の加熱補助剤の配合量は、例えば5~50質量%、好ましくは10~30質量%とする。
(保持部)
保持部20は、美容成分バルク体10を保持する部材である。具体的には、保持部20は、霧化部30において、美容成分バルク体10の一部を霧化する際に美容成分バルク体10の霧化量を調節可能なように保持する部材である。保持部20としては、例えば、板状、長尺シート状、棒状、円盤状、円筒状等の形状の部材が用いられる。
板状の保持部20は、例えば、板状の美容成分バルク体10を保持する部材として用いられる。
美容成分バルク体10が板状である場合、保持部20は、例えば、板状の美容成分バルク体10を保持する板状に設けられる。
美容成分バルク体10が長尺シート状である場合、保持部20は、例えば、長尺シート状の美容成分バルク体10を保持する長尺シート状に設けられる。
美容成分バルク体10が円柱状、円盤状、又は板状である場合、保持部20は、例えば、円柱状、円盤状、又は板状の美容成分バルク体10の一部に挿入して保持する棒状に設けられる。
美容成分バルク体10が円柱状、円盤状、又は板状である場合、保持部20は、例えば、円柱状、円盤状、又は板状の美容成分バルク体10を保持する円盤状に設けられる。
美容成分バルク体10が円柱状、円盤状、又は板状である場合、保持部20は、例えば、円柱状、円盤状、又は板状の美容成分バルク体10を収容して保持する円筒状に設けられる。
美容成分バルク体10が円柱状、円盤状、又は板状である場合に用いられる、棒状、円盤状、円筒状等の保持部20は、回転自在に設けられることが好ましい。棒状の保持部20は、そのままで周方向に回転自在に設けられている。円盤状、円筒状等の保持部20は、例えば、それぞれ、円盤の底面中心部、円筒の底面中心部に棒状部材を立設することで、周方向に回転自在に設けることができる。
棒状、円盤状、円筒状等の保持部20を用いる場合、保持部20を回転自在にする棒状部材を周方向に回転させるモーターを備えてもよい。なお、保持部20を周方向に回転させるモーターは、保持部20を移動させる移動部28となる。保持部20の具体的態様については後述する。
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、保持部20が黒色であるようにしてもよい。このような構成の理美容機器1によれば、光が透過しやすい性質の美容成分バルク体10を用いる場合でも、保持部20が光を吸収して発熱することにより美容成分バルク体10の霧化が容易になる。
(移動部)
移動部28は、保持部20を移動させるユニットである。具体的には、移動部28は、保持部20に保持された美容成分バルク体10の表面における調整光42の照射部位を移動させるために、保持部20を移動させるユニットである。
移動部28による保持部20の移動は、霧化部30での美容成分バルク体10の霧化量が所定量になるように行われる。移動部28による保持部20の移動は、通常、美容成分バルク体10の表面における調整光42の照射部位が美容成分バルク体10の表面上に沿って移動するように行われる。
保持部20が板状である場合、移動部28は、例えば、板状の保持部20を平面方向に移動させるように設けられる。板状の保持部20を平面方向に移動させる移動部28としては、例えば、板状の保持部20をモーター等を用いて平面方向に移動させる移動機構が用いられる。
保持部20が長尺シート状である場合、移動部28は、例えば、長尺シート状の保持部20について、巻き出し及び巻き取りの少なくとも一方を行うように設けられる。長尺シート状の保持部20の巻き出し、巻き取りを行う移動部28としては、例えば、巻き出し、巻き取りを行うモーターが用いられる。
保持部20が棒状である場合、移動部28は、例えば、棒状の保持部20を周方向に回転させるように設けられる。棒状の保持部20を周方向に回転させる移動部28としては、例えば、棒状の保持部20の端部に接続されるモーターが用いられる。
保持部20が円盤状又は円筒状である場合、移動部28は、例えば、円盤状又は円筒状の保持部20を周方向に回転させるように設けられる。円盤状又は円筒状の保持部20を周方向に回転させる移動部28としては、例えば、円盤状又は円筒状の保持部20の底面中心部に立設された棒状部材の端部に接続されるモーターが用いられる。
移動部28を用いると、美容成分バルク体10の霧化量を精密に制御することができ、美容成分バルク体10の消費量を低減することができる。また、移動部28を用いると、美容成分バルク体10が移動することから、霧化量に応じて美容成分バルク体10の適切な量の補充が容易である。さらに、移動部28を用いると、美容成分バルク体10が移動することから美容成分バルク体10の熱等による変性、酸化等を抑制することができる。また、移動部28を用いると、美容成分バルク体10の連続的、長時間の霧化が可能になる。
(霧化部)
霧化部30は、光源部31と、光学調整部32とを有し、美容成分バルク体10の一部を霧化して美容成分11の微粒子18を生成するユニットである。具体的には、霧化部30は、調整光42の照射により美容成分バルク体10の一部を霧化して美容成分11の微粒子18を生成するユニットである。
<光源部>
光源部31は、一次光41を出力するユニットである。ここで、一次光41とは、光学調整部32で光学調整される前の光を意味する。一次光41としては、拡散光、平行光、及び収束光から選ばれる1種以上を用いることができる。光源部31としては、例えば、レーザーダイオードLD、LED等の半導体光源が用いられる。半導体光源は光源部31の小型化が可能であるため好ましい。
光源部31は、美容成分バルク体10の表面との距離を調整するように、図2、図4等に示す矢印Mの方向に移動可能であることが好ましい。光源部31が、美容成分バルク体10の表面との距離を調整するように移動可能であると、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御しやすいため好ましい。
光源部31の移動は、位置関係センサ36で測定した、光源部31と美容成分バルク体10の表面との距離の情報である位置関係情報等に基づき、制御部80が制御することが好ましい。
なお、物質の吸光度は、波長により異なる。通常、セラミック、プラスチック、木材等は光の波長が大きいほど放射率が大きくなり、金属は光の波長が大きいほど放射率が小さくなる。このため、光源部31が出力する一次光41の波長は、美容成分バルク体10に含まれる美容成分11、加熱補助剤等の材質に応じて適宜設定することが好ましい。
<光学調整部>
光学調整部32は、一次光41を光学調整して保持部20に保持された美容成分バルク体10の表面に照射する調整光42を形成するユニットである。光学調整部32としては、例えば、非平行光42Aを形成する集光部32A、コリメート光42Bを形成するコリメート光調整部等が用いられる。ここで、非平行光とは、平行光以外の光であり、収束光及び拡散光を含む概念である。
集光部32Aとは、一次光41を集光して保持部20に保持された美容成分バルク体10の表面に照射する非平行光42Aを形成するユニットである。集光部32Aで形成される非平行光は、通常、収束光である。集光部32Aとしては、例えば、集光レンズが用いられる。光学調整部32が集光部32Aである場合、調整光42は非平行光42Aとなる。
コリメート光調整部とは、一次光41を集光して保持部20に保持された美容成分バルク体10の表面に照射するコリメート光42Bを形成するユニットである。コリメート光調整部としては、レンズ、ミラー等が用いられる。光学調整部32がコリメート光調整部である場合、調整光42はコリメート光42Bとなる。
なお、理美容機器(ヘアードライヤー)1では、光源部31と美容成分バルク体10の表面との間に、光ファイバー等の導光部材48が設けられており、導光部材48中を導光された調整光42が美容成分バルク体10の表面に照射されるようになっている。
<美容成分の微粒子>
霧化部30で、美容成分バルク体10の一部を霧化すると、美容成分11の微粒子18が生成される。美容成分11の微粒子18は、平均粒径が、通常1μm以下、好ましくは300nm以下である。ここで、微粒子の平均粒径とは、レーザー回折・散乱法により測定した粒度分布における積算値50%のメジアン径である。
美容成分11の微粒子18の平均粒径が上記範囲内にあると、肌、毛髪、頭皮又は爪の表面に均一に付着させることができ、少量で高い効果を得ることができるため好ましい。また、上記微粒子18の平均粒径が上記範囲内にあると、肌、毛髪、頭皮又は爪に浸透せず、表面に留まり、美容効果を発揮するため好ましい。肌に対する美容効果としては、収れん効果、角層の細胞間脂質を整え保水力を高める、柔軟性を高める、角層細胞の接着剥離を促し、不要な角層を排出する効果等が挙げられる。また、毛髪に対する美容効果としては、うねりやつやの改善、水分保持、有効成分(他の成分)の浸透を促進する効果等が挙げられる。
<霧化>
霧化部30での美容成分バルク体10の一部の霧化は、美容成分バルク体10への調整光42の照射により、発現する。具体的には、霧化部30での美容成分バルク体10の一部の霧化は、美容成分バルク体10を非熱加工するものである。以下、非熱加工による美容成分バルク体10の一部の霧化について説明する。
図9は、非熱加工での美容成分バルク体10の霧化を示す図である。図10は、熱加工での美容成分バルク体10の霧化を示す図である。
霧化部30での美容成分バルク体10の一部の霧化は、非熱加工での霧化になっている。具体的には、はじめに、図9の左端図に示すように、美容成分バルク体10A(10)の一部の平板状表面12に調整光42としての非平行光42Aが照射される。そうすると、図9の中図に示すように、調整光42の光子が美容成分バルク体10Aの分子間のファンデルワールス結合、イオン結合、又は金属結合を切断し、美容成分バルク体10Aの一部から美容成分11の微粒子18が形成される。美容成分バルク体10Aの分子間のファンデルワールス結合、イオン結合、又は金属結合が切断されると、図9の右端図に示すように美容成分バルク体10Aの一部に、端部がシャープな孔P1が形成される。孔P1の端部がシャープになるのは、光子による分子、イオン、金属間の結合の切断を用いたためである。
一方、霧化部30での美容成分バルク体10の一部の霧化が、熱加工での霧化の場合は、図9の右端図に示すような端部がシャープな孔は形成されない。図10を用いて熱加工での霧化について説明する。熱加工を用いた霧化では、はじめに、図10の左端図に示すように、美容成分バルク体10A(10)の一部の平板状表面12に調整光42としての非平行光42Aが照射される。そうすると、図10の左中図に示すように、調整光42による熱Hが美容成分バルク体10Aの一部を加熱溶融する。
美容成分バルク体10Aの一部が加熱溶融されると、図10の右中図に示すように、美容成分バルク体10Aの一部の温度が沸点を超えることで美容成分バルク体10Aの爆発的な除去Exが生じ、その際に、美容成分11の微粒子18が形成される。美容成分バルク体10Aの爆発的な除去Exが生じると、図10の右端図に示すように美容成分バルク体10Aの一部に、端部が丸まった孔P2が形成される。孔P2の端部が丸まるのは、加熱溶融された部分の爆発的な除去Exが生じるためである。
霧化部30での美容成分バルク体10の一部を非熱加工により霧化するためには、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるようにする。一方、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が50kW/cm未満のエネルギー密度になるようにした場合は、熱加工により霧化しやすくなることから好ましくない。
また、霧化部30での美容成分バルク体10の一部を非熱加工により霧化するためには、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42を、パルス波とすることが好ましい。また、調整光42を、パルス波とする場合、パルス波の繰り返し周波数を好ましくは50KHz超、より好ましくは50KHzを超え250KHz以下、とする。
図11Aは、非熱加工で非常に好ましい霧化を行う場合のエネルギー供給状態を示す図である。図11Bは、非熱加工で非常に好ましい霧化を行った後の美容成分バルク体10Aを示す図である。図12Aは、非熱加工で比較的好ましい霧化を行う場合のエネルギー供給状態を示す図である。図12Bは、非熱加工で比較的好ましい霧化を行った後の美容成分バルク体10Aを示す図である。図13Aは、熱加工で霧化を行う場合のエネルギー供給状態を示す図である。図13Bは、熱加工で霧化を行った後の美容成分バルク体10Aを示す図である。
美容成分バルク体10Aの表面の照射部位の調整光42のパルス波の繰り返し周波数を、図11Aに示すように50KHzを超え250KHz以下とした場合、美容成分バルク体10Aの霧化に無駄が生じにくく良好になる。具体的には、パルス波の繰り返し周波数を50KHzを超え250KHz以下とした場合、美容成分バルク体10Aの表面の照射部位のエネルギーの集中時間が比較的短いことから熱加工になりにくい。このため、この場合は、図11Bに示すように、端部がシャープな孔が連続的に形成された一つの長孔P1A(P1)を形成するように霧化することが容易であり、美容成分バルク体10Aの霧化に無駄がなく良好である。
一方、美容成分バルク体10Aの表面の照射部位の調整光42のパルス波の繰り返し周波数を、図12Aに示すように50KHz以下とした場合、美容成分バルク体10Aの霧化に無駄が生じやすい。具体的には、パルス波の繰り返し周波数を50KHz以下とした場合、美容成分バルク体10Aの表面の照射部位のエネルギーの集中時間が比較的長いことから熱加工になるおそれが生じる。このため、この場合は、図12Bに示すように、熱加工にならないように、端部がシャープな孔ではあるものの独立して形成された孔P1B(P1)を形成するように霧化することになりやすく、美容成分バルク体10Aの霧化に無駄が生じやすい。
なお、美容成分バルク体10Aの表面の照射部位の調整光42のエネルギー供給をパルス波状にしない場合は、図13Aに示すように熱加工になりやすく、美容成分バルク体10Aの霧化に無駄が生じやすい。具体的には、エネルギー供給をパルス波状にしない場合、美容成分バルク体10Aの表面の照射部位のエネルギーの集中時間が非常に長いことから熱加工になるおそれが生じる。このため、この場合は、図13Bに示すように、孔の内壁に熱影響部HAを有する、端部が丸まった孔P2を形成するように霧化することになりやすく、美容成分バルク体10Aの霧化に無駄が生じやすい。
図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1では、制御部80により、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42を制御することにより、美容成分バルク体10の一部を非熱加工で霧化するようになっている。制御部80については後に詳述する。
(霧化量センサ)
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、霧化部30における美容成分バルク体10の霧化量に関する情報である霧化量情報を取得する図示しない霧化量センサを備えていてもよい。
霧化量情報としては、例えば、「霧化部30で生成された美容成分11の微粒子18の量」が用いられる。霧化量情報としての「霧化部30で生成された美容成分11の微粒子18の量」は、例えば、霧化量センサで測定される「霧化量測定値」である。
霧化量センサは、霧化部30を構成する部材として形成してもよいし、霧化部30と別の部材として構成してもよい。霧化量センサが、霧化部30を構成する部材であると、霧化量の精密な制御のためにより柔軟な装置構成が可能となるため好ましい。
理美容機器1が霧化量センサを備える場合、制御部80は、例えば、霧化量センサが検出した霧化量測定値等の霧化量情報に基づき、「これから霧化部30で生成される美容成分11の微粒子18の霧化量」を制御するようにする。このような構成とすると、霧化量の精密な制御が可能になるため好ましい。
(美容成分検知部)
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、美容成分バルク体10を構成する美容成分11の情報である美容成分情報を検知する図示しない美容成分検知部を備えていてもよい。
理美容機器1が美容成分検知部を備える場合、制御部80は、例えば、美容成分検知部が検知した美容成分情報に基づき、美容成分バルク体10を構成する美容成分11に適した波長、エネルギーの調整光42を光照射する制御をするようにする。このような構成とすると、霧化量のより精密な制御が可能になるため好ましい。
(制御部)
制御部80は、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するユニットである。なお、図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1では、制御部80は、一般的なドライヤーの機能の制御に加え、照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するようになっている。
制御部80は、光源部31と美容成分バルク体10との表面との距離を調整するように、光源部31の移動を制御する。制御部80による光源部31の移動の制御は、照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御する。
なお、制御部80は、一次光41の出力をパルス制御するものであると、美容成分バルク体10の霧化を非熱加工にしやすいことから美容成分11の微粒子18の熱変性を抑制することができるため、好ましい。
制御部80は、後述の位置関係センサ36が取得した位置関係情報に基づき、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するようにしてもよい。
制御部80は、光源部31の出力を調整して美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するようにしてもよい。
制御部80は、美容成分バルク体10の平板状表面12上の調整光42の照射部位が変化するように保持部20の回転をさらに制御するようにしてもよい。
制御部80は、美容成分バルク体10の曲面状表面13上の調整光42の照射部位が変化するように保持部20の回転をさらに制御するようにしてもよい。
制御部80は、美容成分情報に基づき保持部20の回転を制御するようにしてもよい。
制御部80は、一次光41の出力をパルス制御するようにしてもよい。
制御部80は、霧化量センサが取得した霧化量情報に基づき、霧化量を制御するようにしてもよい。
制御部80は、美容成分11の微粒子18が光源部31及び光学調整部32に供給されないように送風部65を制御するようにしてもよい。このような制御部80を用いると、美容成分11の微粒子18による光源部31及び光学調整部32の汚染を抑制することができる。
理美容機器(ヘアードライヤー)1が霧化量センサ56を備える場合、制御部80は、霧化量センサが取得した霧化量情報に基づき、霧化量を制御するようにしてもよい。具体的には、制御部80は、霧化量センサが取得した霧化量情報に基づき、光源部31の出力、光源部31と美容成分バルク体との距離、保持部20の移動状態、及び送風部65の風速、の少なくとも1種を制御することで霧化量を制御するようにしてもよい。このような制御部80を用いると、霧化量の測定に基づいて光源部31の駆動装置、送風部65の駆動装置、移動部28の駆動装置等をフィードバック制御することにより、霧化量を正確に制御することができる。
制御部80が制御する美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42がコリメート光であると、出力制御をしやすく、また簡単な装置構成で凹凸の大きい美容成分バルク体10を霧化しやすいため好ましい。
制御部80による前記照射部位における調整光42の制御は、例えば、調整光42の焦点合わせ、調整光42の照射時間、調整光42の照射深さ、調整光42の光出力、調整光42の間欠制御、調整光42のスポット径、美容成分11と光源部31との相対移動速度、及び送風速度から選択される少なくとも1種以上を制御する。制御部80がこのように調整光42を制御すると、吸光度の異なる美容成分11を含む美容成分バルク体10を用いた場合でも、柔軟に対応して好適な調整光42の照射が可能であるため好ましい。
理美容機器1が霧化量センサを備える場合、制御部80は、霧化量センサが検出した霧化量測定値等の霧化量情報に基づき、「これから霧化部30で生成される美容成分11の微粒子18の霧化量」を制御するようにしてもよい。このような構成とすると、霧化量の精密な制御が可能になるため好ましい。
理美容機器1が美容成分検知部を備える場合、制御部80は、美容成分検知部が検知した美容成分情報に基づき、美容成分バルク体10を構成する美容成分11に適した波長、エネルギーの調整光42を光照射する制御をするようにしてもよい。このような構成とすると、霧化量のより精密な制御が可能になるため好ましい。
制御部80は、上記制御以外にも種々の制御をすることができるようになっている。種々の制御については後述する。
(粒子移送部)
粒子移送部60は、霧化部30で生成された美容成分11の微粒子18を外部に移送する部材である。図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1では、隔壁136の上部に位置する送風口140が粒子移送部60として機能するようになっている。
(送風部)
送風部65は、霧化部30で生成された美容成分11の微粒子18を外部に送出する部材である。図1に示す理美容機器(ヘアードライヤー)1では、一般的なドライヤーの機能を発現するファン130が送風部65としても機能するようになっている。
送風部65を用いると、美容成分11の微粒子18をより遠くに飛ばすことにより、美容成分11の微粒子18の肌、毛髪、頭皮又は爪への付着量を多くすることができる。また、送風部65を用いると、ハウジング等の周辺機器への美容成分11の微粒子18の付着を抑制することができる。
(美容成分情報入力部)
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、図1に図示しない、美容成分11の情報である美容成分情報を入力する美容成分情報入力部をさらに備えていてもよい。
美容成分情報入力部は、美容成分11の情報である美容成分情報を入力するユニットである。ここで、美容成分情報とは、美容成分11の、吸光度、融点等の情報である。霧化部30では、調整光42の照射により美容成分バルク体10の一部を霧化するため、美容成分11の吸光度、融点等の美容成分情報は、効率のよい霧化のために有用である。
美容成分情報入力部を備える場合、制御部80は、位置関係情報及び美容成分情報に基づき、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42を50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御することが好ましい。このような制御部80によれば、効率のよい霧化が可能になる。
(位置関係センサ)
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、位置関係センサ36を備えていてもよい。例えば、光学調整部32がコリメート光42Bを形成するコリメート光調整部である場合、理美容機器(ヘアードライヤー)1は、位置関係センサ36を備えないようにすることができる。
位置関係センサ36は、光源部31と美容成分バルク体10の表面との位置関係を測定するユニットである。位置関係センサ36としては、公知のものが用いられる。位置関係センサ36は、光源部31と美容成分バルク体10の表面との位置関係を測定し、位置関係情報を取得する。ここで位置関係情報とは、美容成分バルク体10の表面への調整光42の照射部位のエネルギーを調整するために用いられる情報である。位置関係情報は、例えば、美容成分バルク体10の表面に調整光42が焦点を形成するために用いられる情報である。
位置関係情報としては、光源部31と美容成分バルク体10の表面との距離、光源部31に対する美容成分バルク体10の表面の距離以外の変位、等が挙げられる。なお、光源部31に対する美容成分バルク体10の表面の距離以外の変位を位置関係情報とする位置関係センサ36については、以下、位置関係センサ36Bと表記することがある。
位置関係センサ36で得られた位置関係情報は、制御部80に送信される。制御部80は位置関係情報に基づき、光源部31と美容成分バルク体10との表面との距離を調整するように、光源部31の移動を制御するようになっている。
(導光部材)
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、調整光42を美容成分バルク体10Bの表面に導光する導光部材48を備えていてもよい。このような導光部材48を用いると、美容成分バルク体10Bの表面に調整光42を効率よく照射することができる。
導光部材48の一方端は、光源部31に接続されていることが好ましい。このような導光部材48を用いると、光源部31からの光漏れがないことから一次光41が効率よく光学調整部32に導かれ、結果的に美容成分バルク体10Bの表面に調整光42を効率よく照射することができる。
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、調整光42を保持部20に導光する導光部材48を備えていてもよい。このような構成の理美容機器1によれば、光が透過しやすい性質の美容成分バルク体10を用いる場合でも、保持部20が光を吸収して発熱することにより美容成分バルク体10の霧化が容易になる。この場合、保持部20が黒色であると、保持部20が光を吸収して発熱しやすくなる。
(作用)
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、図1のスイッチ122をオン状態とすると、霧化部30において、調整光42の照射により美容成分バルク体10の一部を霧化して美容成分11の微粒子18を生成する。生成された美容成分11の微粒子18は、送風部65としてのファン130による送風により、隔壁136の上部に位置する粒子移送部60としての送風口140から外部に放出される。従って、ヘアードライヤーとしての使用時に、温風又は冷風とともに美容成分11の微粒子18が放出され、毛髪に美容成分11の微粒子18を付与させることができる。
理美容機器(ヘアードライヤー)1は、粒子移送部60から移送される美容成分11の微粒子18の空間濃度は数十mg/m以下であることが好ましい。美容成分11の微粒子18の空間濃度を数mg/m以下とすることにより、美容成分11の微粒子18が臭気を放つ場合でも、臭気が気にならない程度に低減することができる。
以下、本実施形態の理美容機器(ヘアードライヤー)1のより詳細な実施形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図2は、第1の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。第1の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1Aは、美容成分バルク体10A(10)と、保持部20A(20)と、移動部28A(28)と、霧化部30A(30)と、制御部80と、位置関係センサ36と、送風部65とを備える。また、霧化部30Aは、光源部31と光学調整部32とを備える。
理美容機器1Aでは、美容成分バルク体10A及び保持部20Aは、それぞれ、板状になっている。理美容機器1Aでは、移動部28Aが保持部20Aを平面方向である矢印27の方向に移動させることができるようになっている。なお、第1の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1Aの変形例として、板状の美容成分バルク体10A及び保持部20Aに代えて、図3に示す長尺状の美容成分バルク体10F及び保持部20Fを用いることも可能である。
理美容機器1Aでは、光学調整部32が、調整光42としての非平行光42Aを形成する集光部になっている。理美容機器1Aでは、位置関係センサ36が光源部31の側面に設けられる。位置関係センサ36は、光源部31と、美容成分バルク体10Aの表面との距離、を測定して位置関係情報とする。
理美容機器1Aの霧化部30Aでは、光源部31から出力された一次光41としての平行光41Aが、光学調整部32としての集光部で集光されて非平行光42Aを形成し、美容成分バルク体10Aの表面の照射部位に照射されるようになっている。美容成分バルク体10Aの表面では、非平行光42Aの照射により照射部位で美容成分バルク体10A)の一部が霧化されて美容成分11の微粒子18が生成される。
具体的には、霧化部30Aでは、美容成分バルク体10Aの平板状表面12に調整光42が照射されるようになっている。
理美容機器1Aでは、位置関係センサ36が取得した位置関係情報に基づき、制御部80が照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するようになっている。理美容機器1Aでは、霧化により生成された美容成分11の微粒子18が、送風部65を用いて理美容機器1Aの外部に送出されるようになっている。
理美容機器1Aでは、制御部80が、照射部位の焦点合わせの制御、光源部31の出力強度及び出力間隔の制御、照射部位に対する美容成分バルク体10Aの相対移動速度の制御、送風部65の送風速度の制御、等を行うことが好ましい。
(効果)
理美容機器1Aは、制御部80が照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御する。このため、理美容機器1Aによれば、所望のタイミングで適切な量の美容成分11の微粒子18を生成し、肌、毛髪、頭皮又は爪に供給することができる。
また、理美容機器1Aによれば、所望のタイミングで適切な量の美容成分11の微粒子18を生成するため、美容成分バルク体10の補充頻度を小さくすることができる。
さらに、理美容機器1Aによれば、美容成分バルク体10の一部を非熱加工により霧化して美容成分11の微粒子18を生成するため、美容成分バルク体10及び美容成分11の微粒子18の劣化が少ない。
また、理美容機器1Aによれば、位置関係センサ36が光源部31に設けられるため、位置関係情報に基づき、制御部80は、照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御することが可能である。
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。第2の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1Bは、美容成分バルク体10B(10)と、保持部20B(20)と、移動部28B(28)と、霧化部30B(30)と、制御部80と、位置関係センサ36と、送風部65とを備える。また、霧化部30Bは、光源部31と光学調整部32とを備える。
理美容機器1Bでは、美容成分バルク体10Bが円柱状、保持部20Bが美容成分バルク体10Bの底面の一部に挿入して保持する棒状になっている。理美容機器1Bでは、移動部28Bが棒状の保持部20Bを周方向である矢印Rの方向に回転させることができるようになっている。
理美容機器1Bでは、光学調整部32が、調整光42としての非平行光42Aを形成する集光部になっている。理美容機器1Aでは、位置関係センサ36が光源部31の光学調整部32側の底面中央に設けられる。位置関係センサ36は、光源部31と、美容成分バルク体10Bの平板状表面12との距離、を測定して位置関係情報とする。
理美容機器1Bの霧化部30Bでは、光源部31から出力された一次光41としての平行光41Aが、光学調整部32としての集光部で集光されて非平行光42Aを形成し、美容成分バルク体10Bの表面の照射部位に照射されるようになっている。美容成分バルク体10Bの表面では、非平行光42Aの照射により照射部位で美容成分バルク体10Bの一部が霧化されて美容成分11の微粒子18が生成される。
具体的には、霧化部30Bでは、美容成分バルク体10Bの平板状表面12に調整光42が照射されるようになっている。図5は、霧化後の美容成分バルク体10Bの一例を示す図である。図5に示すように、美容成分バルク体10Bの平板状表面12の中央部に調整光42が照射されると、調整光42の照射部位Hから美容成分11の微粒子18が放出され、照射部位Hに凹状の穴が形成される。
また、霧化部30Bでは、制御部80は、平板状表面12上の調整光42の照射部位が変化するように保持部20Bの回転をさらに制御するようになっている。図5に示す状態において、調整光42の照射部位Hが、棒状の保持部20Bの軸方向と異なる位置になるように保持部20Bを径方向に移動させると、照射部位Hを図5に示す状態から移動させることができる。照射部位Hを図5に示す状態から保持部20Bの径方向に移動させた後に、移動部28Bが保持部20Bを周方向である矢印Rの方向に回転させると、美容成分バルク体10Bの平板状表面12の霧化量のバラツキを小さくすることができるようになっている。
理美容機器1Bでは、位置関係センサ36が取得した位置関係情報に基づき、制御部80が照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するようになっている。理美容機器1Bでは、霧化により生成された美容成分11の微粒子18が、送風部65を用いて理美容機器1Bの外部に送出されるようになっている。
理美容機器1Bでは、制御部80が、照射部位の焦点合わせの制御、光源部31の出力強度及び出力間隔の制御、照射部位に対する美容成分バルク体10Aの相対移動速度の制御、照射部位の照射時間の制御、送風部65の送風速度の制御、等を行うことが好ましい。
(効果)
理美容機器1Bによれば、理美容機器1Aと同様な効果を有する。
また、理美容機器1Bによれば、円柱状の美容成分バルク体10Bを用いるため、霧化を無駄なく連続的に長時間行うことができる。
[第3の実施形態]
図6は、第3の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。第3の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1Cは、美容成分バルク体10A(10)と、保持部20C(20)と、移動部28A(28)と、霧化部30C(30)と、制御部80と、位置関係センサ36と、送風部65とを備える。また、霧化部30Bは、光源部31と光学調整部32とを備える。
理美容機器1Cは、第1の実施形態に係る理美容機器1Aの位置関係センサ36に代えて位置関係センサ36Bを用いたものである。位置関係センサ36は、光源部31に対する美容成分バルク体10Bの表面の矢印27方向の変位、を測定して位置関係情報とする。
理美容機器1Cでは、第1の実施形態に係る理美容機器1Aと同様に、美容成分バルク体10Aの表面では、非平行光42Aの照射により照射部位で美容成分バルク体10Aの一部が霧化されて美容成分11の微粒子18が生成される。
理美容機器1Cでは、位置関係センサ36Bが取得した位置関係情報に基づき、制御部80が照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するようになっている。理美容機器1Cでは、霧化により生成された美容成分11の微粒子18が、送風部65を用いて理美容機器1Cの外部に送出されるようになっている。
理美容機器1Cでは、制御部80が、照射部位の焦点合わせの制御、光源部31の出力強度及び出力間隔の制御、照射部位に対する美容成分バルク体10Aの相対移動速度の制御、送風部65の送風速度の制御、等を行うことが好ましい。
(効果)
理美容機器1Cによれば、理美容機器1Aと同様な効果を有する。
[第4の実施形態]
図7は、第4の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。第4の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1Dは、美容成分バルク体10C(10)と、保持部20B(20)と、移動部28B(28)と、霧化部30D(30)と、送風部65とを備える。また、霧化部30Dは、図示しない光源部31と光学調整部32とを備える。さらに、理美容機器(ヘアードライヤー)1Dは、図示しない制御部80を備える。
理美容機器1Dでは、美容成分バルク体10Cが円盤状、保持部20Bが美容成分バルク体10Cの底面の一部に挿入して保持する棒状になっている。理美容機器1Dでは、移動部28Bが棒状の保持部20Bを周方向である矢印Rの方向に回転させることができるようになっている。
理美容機器1Dでは、図示しない光学調整部32が、光源部31から出力された一次光41を集光して保持部20Bに保持された美容成分バルク体10Cの表面に照射するコリメート光42Bを形成するコリメート光調整部になっている。
具体的には、理美容機器1Dの霧化部30Dでは、図示しない光源部31から出力された一次光41が、図示しない光学調整部32としてのコリメート光調整部で集光されて調整光42としてのコリメート光42Bを形成する。そして、霧化部30Dでは、コリメート光42Bが美容成分バルク体10Cの表面の照射部位に照射されるようになっている。美容成分バルク体10Cの表面では、コリメート光42Bの照射により照射部位で美容成分バルク体10Cの一部が霧化されて美容成分11の微粒子18が生成される。
より具体的には、霧化部30Dでは、美容成分バルク体10Cの平板状表面12に調整光42としてのコリメート光42Bが照射されるようになっている。
また、霧化部30Dでは、図示しない制御部80は、平板状表面12上の調整光42としてのコリメート光42Bの照射部位が変化するように保持部20Bの回転をさらに制御するようになっている。
図7に示す状態において、コリメート光42Bの照射部位は、棒状の保持部20Bの軸方向と異なる位置にあり、保持部20Bを矢印Rのように回転させると照射部位が移動するようになっている。移動部28Bが保持部20Bを周方向である矢印Rの方向に回転させると、美容成分バルク体10Cの平板状表面12の霧化量のバラツキを小さくすることができるようになっている。
理美容機器1Dでは、制御部80は、光源部31の出力を調整して、美容成分バルク体10Cの表面の照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するようになっている。理美容機器1Dでは、霧化により生成された美容成分11の微粒子18が、送風部65を用いて理美容機器1Dの外部に送出されるようになっている。
理美容機器1Dでは、制御部80が、光源部31の出力強度及び出力間隔並びに照射部位のスポット径の制御、照射部位に対する美容成分バルク体10Cの相対移動速度の制御、送風部65の送風速度の制御、等を行うことが好ましい。
(効果)
理美容機器1Dによれば、理美容機器1Aと同様な効果を有する。
また、理美容機器1Dによれば、円盤状の美容成分バルク体10Cを用いるため、霧化を無駄なく連続的に長時間行うことができる。
さらに、理美容機器1Dは、美容成分バルク体10Cの平板状表面12に照射する調整光42としてコリメート光42Bを用いる。このため、理美容機器1Dでは、光源部31と美容成分バルク体10Cの平板状表面12との位置関係に関係なく、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が一定である。従って、理美容機器1Dによれば、位置関係センサ36が不要な簡単な装置構成とすることができる。
[第5の実施形態]
図8は、第5の実施形態に係る理美容機器の内部構成を示す図である。第5の実施形態に係る理美容機器(ヘアードライヤー)1Eは、美容成分バルク体10B(10)と、保持部20B(20)と、移動部28B(28)と、霧化部30E(30)と、導光部材48とを備える。また、霧化部30Eは、図示しない光源部31と光学調整部32とを備える。さらに、理美容機器(ヘアードライヤー)1Eは、図示しない制御部80を備える。
理美容機器1Eでは、美容成分バルク体10Bが円柱状、保持部20Bが美容成分バルク体10Bの底面の一部に挿入して保持する棒状になっている。理美容機器1Dでは、移動部28Bが棒状の保持部20Bを周方向である矢印Rの方向に回転させることができるようになっている。
理美容機器1Eでは、図示しない光学調整部32が、光源部31から出力された一次光41を集光して保持部20Bに保持された美容成分バルク体10Bの表面に照射するコリメート光42Bを形成するコリメート光調整部になっている。コリメート光42Bは、光ファイバー等の導光部材48中を導光されて美容成分バルク体10Bの表面に照射される。
具体的には、理美容機器1Eの霧化部30Eでは、図示しない光源部31から出力された一次光41が、図示しない光学調整部32としてのコリメート光調整部で集光されて調整光42としてのコリメート光42Bを形成する。そして、霧化部30Eでは、コリメート光42Bが導光部材48中を導光されて美容成分バルク体10Bの表面の照射部位に照射されるようになっている。美容成分バルク体10Bの表面では、コリメート光42Bの照射により照射部位で美容成分バルク体10Bの一部が霧化されて美容成分11の微粒子18が生成される。
より具体的には、霧化部30Eでは、円柱状の美容成分バルク体10Bの曲面状表面13に調整光42としてのコリメート光42Bが照射されるようになっている。
また、霧化部30Eでは、図示しない制御部80は、曲面状表面13上の調整光42としてのコリメート光42Bの照射部位が変化するように保持部20Bの回転をさらに制御するようになっている。
図8に示す状態において、コリメート光42Bの照射部位は、曲面状表面13上にあるため、保持部20Bを矢印Rのように回転させると照射部位が移動するようになっている。移動部28Bが保持部20Bを周方向である矢印Rの方向に回転させると、美容成分バルク体10Bの曲面状表面13の霧化量のバラツキを小さくすることができるようになっている。
理美容機器1Eでは、制御部80は、光源部31の出力を調整して、美容成分バルク体10Bの表面の照射部位における調整光42が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御するようになっている。理美容機器1Eでは、霧化により生成された美容成分11の微粒子18が、送風部65を用いて理美容機器1Eの外部に送出されるようになっている。
理美容機器1Eでは、制御部80が、光源部31の出力強度及び出力間隔並びに照射部位のスポット径の制御、照射部位に対する美容成分バルク体10Bの相対移動速度の制御、送風部65の送風速度の制御、等を行うことが好ましい。
(効果)
理美容機器1Eによれば、理美容機器1Aと同様な効果を有する。
また、理美容機器1Eによれば、円柱状の美容成分バルク体10Bを用いるため、霧化を無駄なく連続的に長時間行うことができる。
さらに、理美容機器1Eは、美容成分バルク体10Bの曲面状表面13に照射する調整光42としてコリメート光42Bを用いる。このため、理美容機器1Eでは、光源部31と美容成分バルク体10Bの曲面状表面13との位置関係に関係なく、美容成分バルク体10の表面の照射部位における調整光42が一定である。従って、理美容機器1Eによれば、位置関係センサ36が不要な簡単な装置構成とすることができる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、肌、毛髪、頭皮又は爪に対して美容効果を付与する理美容機器に適用可能である。具体的には、ヘアードライヤー、ストレートアイロン、カールアイロン、美顔器、頭皮ケア装置、ネイルケア装置などに、本開示は適用可能である。
1、1A、1B、1C、1D、1E 理美容機器
10 美容成分バルク体
11 美容成分
12 平板状表面
13 曲面状表面
18 微粒子
20 保持部
26 移動量センサ
27 移動
28 移動部
30、30A、30B、30C、30D、30D、30E 霧化部
31 光源部
32 光学調整部
32A 集光部
26、36、36B 位置関係センサ
41 一次光
41A 平行光
41B コリメート光
42 調整光
42A 非平行光
42B コリメート光
48 導光部材
60 粒子移送部
65 送風部
80 制御部
122 スイッチ
130 ファン
132 モーター
134 ヒーター
136 隔壁
138、140 送風口
LI 光照射部位
P1、P1A、P1B、P2 孔
HA 熱影響部分

Claims (20)

  1. 常温で固体または準固体である美容成分を少なくとも1種類含有するバルク体である美容成分バルク体と、
    前記美容成分バルク体を保持する保持部と、
    一次光を出力する光源部と、前記一次光を光学調整して前記保持部に保持された前記美容成分バルク体の表面に照射する調整光を形成する光学調整部とを有し、前記調整光の照射により前記美容成分バルク体の一部を霧化して前記美容成分の微粒子を生成する霧化部と、
    前記霧化部で生成された前記美容成分の微粒子を外部に移送する粒子移送部と、
    前記美容成分バルク体の表面の照射部位における前記調整光が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御する制御部と、を備える理美容機器。
  2. 前記霧化部は、前記美容成分バルク体の一部を非熱加工により霧化する、請求項1に記載の理美容機器。
  3. 前記美容成分の情報である美容成分情報を入力する美容成分情報入力部をさらに備え、
    前記制御部は、前記美容成分情報に基づき、前記美容成分バルク体の表面の照射部位における前記調整光が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御する、請求項1又は2に記載の理美容機器。
  4. 前記光学調整部は、前記一次光を集光して前記保持部に保持された前記美容成分バルク体の表面に照射する非平行光を形成する集光部であり、
    前記調整光は、前記非平行光である、請求項1~3のいずれか一項に記載の理美容機器。
  5. 前記光学調整部は、前記一次光を集光して前記保持部に保持された前記美容成分バルク体の表面に照射するコリメート光を形成するコリメート光調整部であり、
    前記調整光は、前記コリメート光である、請求項1~3のいずれか一項に記載の理美容機器。
  6. 前記光源部と前記美容成分バルク体の表面との位置関係を測定する位置関係センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記位置関係センサが取得した位置関係情報に基づき、前記美容成分バルク体の表面の照射部位における前記調整光が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御する、請求項1~5のいずれか一項に記載の理美容機器。
  7. 前記制御部は、前記光源部の出力を調整して前記美容成分バルク体の表面の照射部位における前記調整光が50kW/cm以上のエネルギー密度になるように制御する、請求項5に記載の理美容機器。
  8. 前記美容成分バルク体は、前記調整光の照射により前記美容成分を加熱する加熱補助剤を混合した美容成分混合物からなる、請求項1~7のいずれか一項に記載の理美容機器。
  9. 前記保持部を移動させる移動部をさらに備える、請求項1~8のいずれか一項に記載の理美容機器。
  10. 前記美容成分バルク体は、円柱状、円盤状、又は板状であり、
    前記保持部は、回転自在に設けられる、請求項1~9のいずれか一項に記載の理美容機器。
  11. 前記美容成分バルク体の平板状表面に前記調整光が照射され、
    前記制御部は、前記平板状表面上の前記調整光の照射部位が変化するように前記保持部の回転をさらに制御する、請求項10に記載の理美容機器。
  12. 円柱状の前記美容成分バルク体の曲面状表面に前記調整光が照射され、
    前記制御部は、前記曲面状表面上の前記調整光の照射部位が変化するように前記保持部の回転をさらに制御する、請求項10又は11に記載の理美容機器。
  13. 前記制御部は、前記美容成分の情報である美容成分情報に基づき前記保持部の回転を制御する、請求項11又は12に記載の理美容機器。
  14. 前記制御部は、前記一次光の出力をパルス制御する、請求項13に記載の理美容機器。
  15. 前記霧化部における前記美容成分バルク体の霧化量に関する情報である霧化量情報を取得する霧化量センサを備え、
    前記制御部は、前記霧化量センサが取得した霧化量情報に基づき、前記霧化量を制御する、請求項1~14のいずれか一項に記載の理美容機器。
  16. 前記霧化部で生成された前記美容成分の微粒子を外部に送出する送風部を備える、請求項1~15のいずれか一項に記載の理美容機器。
  17. 前記保持部が黒色である、請求項1~16のいずれか一項に記載の理美容機器。
  18. 前記調整光を前記保持部に導光する導光部材を備える、請求項1~17のいずれか一項に記載の理美容機器。
  19. 前記導光部材の一方端は、前記光源部に接続されている、請求項18に記載の理美容機器。
  20. 前記制御部は、前記美容成分の微粒子が前記光源部及び前記光学調整部に供給されないように前記送風部を制御する、請求項16に記載の理美容機器。
JP2021160699A 2021-09-30 2021-09-30 理美容機器 Pending JP2023050542A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021160699A JP2023050542A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 理美容機器
PCT/JP2022/032617 WO2023053825A1 (ja) 2021-09-30 2022-08-30 理美容機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021160699A JP2023050542A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 理美容機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023050542A true JP2023050542A (ja) 2023-04-11

Family

ID=85780598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021160699A Pending JP2023050542A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 理美容機器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023050542A (ja)
WO (1) WO2023053825A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030129324A1 (en) * 2001-09-07 2003-07-10 The Regents Of The University Of California Synthesis of films and particles of organic molecules by laser ablation
JP2013063238A (ja) * 2011-08-29 2013-04-11 Panasonic Corp 加熱送風装置
EP2764884A1 (en) * 2013-02-11 2014-08-13 Nederlandse Organisatie voor toegepast -natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Method and device for injecting a drug
EP3377011A4 (en) * 2015-11-24 2019-07-10 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. LASER-ASSISTED MEDICAMENT DELIVERY SYSTEM
WO2017154233A1 (ja) * 2016-03-10 2017-09-14 鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 蒸着マスク、蒸着マスク用マスク部材、及び蒸着マスクの製造方法と有機el表示装置の製造方法
JP2021132691A (ja) * 2020-02-21 2021-09-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 美容成分噴霧装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2023053825A1 (ja) 2023-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6495407B2 (ja) 標的とされた熱変調のための組成物及び方法
US6402739B1 (en) Energy application with cooling
JP4379473B2 (ja) 静電霧化器を備えた加熱送風装置
US9283037B2 (en) Laser microporator
WO2021166328A1 (ja) 美容成分噴霧装置
JP2007252945A (ja) 毛除去装置
WO2023053825A1 (ja) 理美容機器
JP2019111158A (ja) ヘアドライヤーおよびヘアドライヤーに装着されるカートリッジ
Tabakoglu et al. The effect of irradiance level in 980-nm diode laser skin welding
EP4371549A1 (en) Cosmetic material and hairdressing appliance
JP2023012405A (ja) 化粧料及び理美容機器
WO2023053826A1 (ja) 理美容機器
JP2019126747A (ja) 霧化装置、及びヘアドライヤー
WO2023053824A1 (ja) 理美容機器
WO2021166327A1 (ja) 美容成分噴霧装置
JP2019111155A (ja) ヘアドライヤー
JP2014097164A (ja) 光美容装置
AU2013211453A1 (en) A Photocosmetic Device
CN118401274A (zh) 用于将治疗剂靶向应用于耳蜗圆窗的医疗器械
JP2024085683A (ja) ヘアケア装置
Ladanov et al. Plasmono-magnetic material for precise photothermal heating
JP2019111157A (ja) ヘアドライヤー
CN104428037A (zh) 通过选择性加热毛发从容器中的分子释放
JP2019111152A (ja) ヘアドライヤーおよびヘアドライヤーに装着されるカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230616

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240510