JP2023012405A - 化粧料及び理美容機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り扱いが容易で、保存安定性が高く、肌又は毛髪の表面に微粒子として付着させることが可能な化粧料、及び該化粧料を肌や毛髪表面に効率よく付着させることが可能な理美容機器を提供する。【解決手段】常温で固体であり、加熱又は粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物を少なくとも1種含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料、及び該化粧料を保持する化粧料保持部と、化粧料保持部に保持された化粧料を加熱する加熱部と、加熱部による加熱により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部と、を備える理美容機器である。【選択図】図1

Description

本開示は、化粧料及び理美容機器に関する。
肌用又は毛髪用の化粧料は、例えば、肌又は毛髪に対する美容効果の発揮又は生理機能の維持・向上を目的として、肌又は毛髪に対して直接付与される。特許文献1では、毛髪用の化粧料として、特定の有機酸と特定の有機溶剤と特定のジ又はトリペプチドとを含有することで、毛髪に対してまとまり性の付与や、パサつき防止などの毛髪改質効果を発現させている。また、特許文献2では、高い効果の実感を得るために加温して使用する化粧料として、疎水変性ポリエーテルウレタンと、セルロースナノファイバーと、水とを含有することで、高温安定性の向上を図っている。
特開2011-157312号公報 特開2020-142991号公報
特許文献1及び2に記載の化粧料はいずれも、塗布を容易にするために水や油等の基剤と混合されるため、酸化されやすく、菌の繁殖もしやすい。また、有効成分を基剤と混合することで肌や毛髪の内部に浸透しやすくはなるものの、表面には留まり難く、肌や毛髪の表面に作用させるのが困難である。さらに、化粧料を加温して使用する場合、安定性を保持するのが困難であるし、加温によりさらに菌が繁殖しやすい。
本開示は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、取り扱いが容易で、保存安定性が高く、肌又は毛髪の表面に微粒子として付着させることが可能な化粧料、及び該化粧料を肌や毛髪表面に効率よく付着させることが可能な理美容機器を提供することにある。
本開示の第1の態様に係る化粧料は、常温で固体であり、加熱又は粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物を少なくとも1種含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない。
本開示の第2の態様に係る理美容機器は、常温で固体であり、加熱により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部と、化粧料保持部に保持された化粧料を加熱する加熱部と、加熱部による化粧料の加熱により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部と、を備える。
本開示の第3の態様に係る理美容機器は、常温で固体であり、粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部と、化粧料保持部に保持された化粧料を粉砕する粉砕部と、粉砕部による化粧料の粉砕により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部と、を備える。
本開示の第4の態様に係る理美容機器は、常温で固体であり、加熱により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部と、化粧料保持部に保持された化粧料を加熱する加熱部と、加熱部による化粧料の加熱により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部と、を備え、加熱部が、化粧料保持部に対して熱風を供給して化粧料を加熱する。
本開示によれば、取り扱いが容易で、保存安定性が高く、肌又は毛髪の表面に微粒子として付着させることが可能な化粧料、及び該化粧料を肌や毛髪表面に効率よく付着させることが可能な理美容機器を提供することができる。
本実施形態の理美容機器の構成を示す概念図である。 本実施形態の化粧料の微粒子が(a)肌表面、(b)毛髪表面に留まっている状態を示す模式図である。 微粒子化された化粧料の粒径分布を示すグラフである。 本実施形態の理美容機器の一形態であるヘアードライヤーを示す断面図である。 本実施形態の理美容機器の一形態であるストレートアイロンを示す断面図である。 本実施形態の理美容機器の一形態であるヒートブラシを示す断面図である。 本実施形態の理美容機器の一形態である美顔器を示す断面図である。 本実施形態の理美容機器の一形態であるスチーマーを示す断面図である。 本実施形態の理美容機器における化粧料搬送部の一例を示す模式図である。 間欠制御におけるデューティ比に対する霧化量を示すグラフである。 経時における間欠制御のオン・オフ(a)に対する霧化量(b)との関係を示すグラフである。 固形状の化粧料と、加熱部とを接触状態(a)、非接触状態(b)としたときの状態を示す模式図である。 固形状の化粧料に対して、レーザー光加熱部によるレーザー光を、照射状態(a)、非照射状態(b)としたときの状態を示す模式図である。 レーザー光加熱部により化粧料と加熱補助剤とを加熱する様子を示す概念図である。 化粧料に対するレーザー光照射を、高エネルギーで行ったとき(実線)、低エネルギーで行ったとき(破線)の微粒子化した化粧料の粒径分布を示すグラフである。 本実施形態の別の態様における理美容機器の構成を示す概念図である。 図16に示す化粧料保持部を示す斜視図である。 本実施形態の理美容機器における、化粧料を粉砕する粉砕部について説明する図である。 本実施形態の理美容機器における、化粧料を粉砕する粉砕部について説明する図である。 本実施形態の理美容機器における、化粧料を粉砕する粉砕部について説明する図である。 本実施形態の理美容機器における、噴出部について説明する図である。
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
<化粧料>
本実施形態の化粧料は、常温で固体であり、加熱又は粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物を少なくとも1種含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない。本実施形態の化粧料は常温で固体であることから、取り扱いが容易であり、長期保存においても安定で、酸化しにくく、菌の繁殖もし難いため防腐剤が不要となる。また、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分等の基剤に混合せず、固体微粒子としてそのまま肌や毛髪の表面に付与することで、肌・毛髪表面に特異的に作用させることができる。さらに、従来の化粧料よりも少量で高い肌や毛髪効果が得られる。その上、低エネルギー、かつ、大気圧環境下で微粒子を生成することができる。
なお、「常温」とは具体的には25℃である。液体成分とは、水、アルコール、油分等が挙げられる。クリーム状成分及びジェル状成分は、クリーム状の化粧料又はジェル状の化粧料の基材として使用される成分である。
本実施形態に係る有機物は、加熱又は粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得るものである。微粒子を生成する際の加熱温度は、使用する有機物の融点によっても異なるが、50~250℃であることが好ましく、80~250℃であることが好ましい。当該加熱温度が50~250℃であれば、理美容機器内において達成可能な温度であり、微粒子の生成が比較的容易である。また、生成する微粒子の平均粒径は1μm以下であり、300nm以下であることが好ましい。平均粒径が1μm以下であると、霧状となって、肌又は毛髪の表面に均一に付着させることができ、少量で高い効果を得ることができる。また、上記微粒子は、肌又は毛髪に浸透せず、表面に留まり、美容効果を発揮する。美容効果としては、肌に対しては、収れん効果、角層の細胞間脂質を整え保水力を高める、柔軟性を高める、角層細胞の接着剥離を促し、不要な角層を排出するといった効果が挙げられる。また、毛髪に対しては、うねりやつやの改善、水分保持、有効成分(他の成分)の浸透を促進する効果等が挙げられる。
なお、生成した微粒子の平均粒径は、レーザー回折・散乱法により測定した粒度分布における積算値50%のメジアン径である。
本実施形態において、有機物としては、上記加熱温度範囲内に融点又は昇華点が存在するものであることが好ましい。加熱により、有機物が平均粒径1μm以下の微粒子を生成しやすいためである。なお、本実施形態において用いる有機物は加熱によって融点又は昇華点に達すると平均粒径1μm以下の微粒子を生成するものであり、加熱のみによりそのような微粒子を生成可能である。すなわち、有機物を平均粒径1μm以下の微粒子とするに当たり、加熱以外の処理は必ずしも必要ではない。また、本実施形態の化粧料は、人の肌又は毛髪に付与するものであるから、有機物としては人体に無害のものを用いる。
有機物としては、有機酸であることが好ましい。有機酸としては、飽和脂肪酸、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、及びアミノ酸からなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましい。飽和脂肪酸としては、例えば、ミリスチン酸(融点53.9℃)、パルミチン酸(融点63.1℃)、ステアリン酸(融点:69.6℃)、アラキジン酸(融点:75.6℃)、ベヘン酸(融点:81.5℃)、リグノセリン酸(融点:86℃)等が挙げられる。ジカルボン酸としては、フマル酸(昇華点:200℃)等が挙げられる。ヒドロキシカルボン酸としては、リンゴ酸(融点;287℃)等が挙げられる。アミノ酸としては、セリン(融点:228℃)、システイン(融点:216℃)、グリシン(融点:232~236℃)、リジン(融点:215℃)、ヒスチジン(融点:272℃)、プロリン(融点:220~222℃)等が挙げられる。中でも、リンゴ酸、フマル酸が好ましい。
あるいは、有機物としては、脂質、キトサンであることが好ましい。脂質としては、リン脂質、スフィンゴ脂質、糖脂質、コレステロール、セラミド、コレステロールエステル等が挙げられる。
さらに、有機物としては、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等のタンパク質;各種ペプチド;プロテオグリカン;各種ビタミン;塩化リゾチーム、プロテアーゼ、パパイン等の酵素;DNA核酸、リボ核酸等の核酸;アスタキサンチン、ルテイン、カテキン等の抗酸化成分;イソフラボン、デュタステリド、フィナステリド等のホルモン;ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、スフィンゴ糖脂質、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、コレステロール、水添レシチン等の脂質;トレハロース、デキストラン、デキストリン、プルラン、シクロデキストリン、マルチトール等の糖質;尿素;グリチルリチン酸;グリチルリチン酸ジカリウム;であってもよい。
本実施形態の化粧料においては、有機物を2種以上含有し、それぞれの有機物の融点が異なるようにすることができる。融点が異なる2種以上の有機物を含有することにより、加熱温度に応じて、微粒子が生成するタイミングを異ならせること、又は生成量を変化させることができる。
本実施形態の化粧料は、常温で固体であるが、具体的な形状は、粉末状でも固形状(塊状、シート状等)でもよい。
<理美容機器>
本実施形態の理美容機器は、常温で固体であり、加熱により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部を備える。また、化粧料保持部に保持された化粧料を加熱する加熱部を備える。さらに、加熱部による加熱により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部を備える。すなわち、本実施形態の理美容機器は、上述の本実施形態の化粧料を用い、当該化粧料を、人の肌又は毛髪に付与する機器である。
図1は、本実施形態の理美容機器の原理について説明するための概念図である。ハウジング10内には、化粧料14が収容保持された化粧料保持部12を備え、化粧料保持部12の下方には化粧料保持部12に保持された化粧料14を加熱するための、通電により発熱する加熱部16を備える。加熱部16は電線を介して制御部18、電源(電池)20、スイッチ22に接続しており、スイッチ22をオン状態とすることで加熱部16に通電され、加熱部16は発熱する。また、加熱部16の加熱状態(加熱温度等)は制御部18により制御される。
一方、化粧料保持部12には、上方に延びる筒状部24が取り付けられ、筒状部24の最上端はハウジング10の最上端に達しており、筒状部24の最上部は噴出部26をなす。
以上の構成において、加熱部16に通電すると、化粧料保持部12に保持された化粧料14が加熱され、融点に達すると霧状の微粒子28が生成する。生成した霧状の微粒子28は、煙突現象により筒状部24内を上昇して噴出部26から外部に放出される。そして、放出される化粧料の微粒子は肌又は毛髪に付着する。
本実施形態においては、加熱により放出される微粒子28たる化粧料は微粒子であるが故に、図2に示すように、肌表面又は毛髪表面に付着したとき、内部に浸透することなく肌表面又は毛髪表面に留まる。従って、化粧料の微粒子は、皮脂や水に触れるまで肌又は毛髪の表面に付着し続けるため化粧料の効果が持続する。
また、上記のようにして放出される化粧料の微粒子は微小サイズ(平均粒径1μm以下)であり、肌又は毛髪の表面に均一に付着させることができ、少量(基材を用いた化粧料の1/100よりも少ない量)で高い効果を得ることができる。本実施形態の化粧料の微粒子の粒径分布の一例を図3に示す。図3によると、粒径300nm付近に粒径分布のピークがあり、極めて小さいサイズであることが分かる。
加熱部による加熱温度は、70~250℃の範囲内で設定する温度は可変とすることが好ましい。また、化粧料たる有機物の変性を防止するためには必要以上に高温とならないように加熱することが好ましい。
加熱部は、化粧料を上記温度に加熱できればよく、具体的には、誘導加熱ヒーター、カーボンヒーター、PTCヒーター、コイルヒーター、赤外線ヒーター等とすることができる。
本実施形態の理美容機器においては、さらに、加熱により生成した微粒子を、送風により噴出部を介して外部に送出する送風部を備える構成とすることができる。生成した化粧料の微粒子は、ファン等の送風部により微粒子を一定の方向に、より遠くまで飛翔させることができる。そのため、理美容機器の噴出部と、化粧料を付与すべき部位が離れている場合にその効果を発揮する。また、送風部に送風することで、微粒子が生成する部位の温度の均一化、微粒子密度の低減を図ることができ、微粒子同士の衝突による粒子径の増大化を防止することができる。
本実施形態の理美容機器においては、一定の時間内に化粧料の一部のみを加熱する構成とすることができる。当該構成により、空中に霧化した微粒子の再結晶化の頻度を低減することができ、微粒子の粗大化を抑制することができる。そして、微粒子直径を小さく保つことで、より少量で肌又は毛髪の表面に付着させることができる。さらに、微粒子が生成する部位の化粧料に必要以上に熱が付与されず、酸化を防止することができる。なお、「一定の時間内」とは、一部のみを加熱する時間としては上限があることを意味する。すなわち、一部のみを加熱して一定の時間経過後は、別の部分のみを加熱することができる。
本実施形態の理美容機器においては、噴出部から噴出する化粧料の微粒子の空間濃度は数十mg/m以下であることが好ましい。化粧料の微粒子の空間濃度を数mg/m以下とすることにより、臭気を放つ有機物であっても、臭気が気にならない程度に低減することができる。
以下に、本実施形態の理美容機器を適用した形態として、ヘアードライヤー、ストレートアイロン、ヒートブラシ、美顔器、スチーマーについて示す。
図4はヘアードライヤー100Aを示す。図4において、図1に示す構成要素と実質的に同じ構成要素には同じ符号を付している(図5~8においても同様である)。図4に示すヘアードライヤー100Aは、一般的なヘアードライヤーに対して、上記のような化粧料の微粒子を付与する機能を搭載したものである。ヘアードライヤー100Aは、一般的なドライヤーの機能として、ファン30と、ファン30を駆動するモーター32と、ヒーター34とを有する。すなわち、ファン30の回転により気流が生じ、ヒーター34により気流が加熱されて温風となる。温風は隔壁36の下部に位置する送風口38から送出される。ヒーター34がオフ状態のときは冷風が送出される。なお、モーター32及びヒーター34は制御部18に電気的に接続されており、制御部18はスイッチ22の操作に従い各部材への通電を制御する。
以上が、一般的なヘアードライヤーの機能である。ヘアードライヤー100Aは、さらに、化粧料14を保持する化粧料保持部12を有する。化粧料保持部12は噴出部12aと、上下に開閉する蓋部12bとを有する。化粧料保持部12の下方には加熱部16を有し、加熱部16は制御部18に電気的に接続している。加熱部16がオン状態のとき、加熱部16により化粧料保持部12内の化粧料が加熱され、霧状の微粒子となり、噴出部12aから放出される。放出された化粧料の微粒子は、ファン30による送風により、隔壁36の上部に位置する送風口40から外部に放出される。従って、ヘアードライヤーとしての使用時に、温風又は冷風とともに化粧料の微粒子が放出され、毛髪に化粧料の微粒子を付与することができる。
図4においては、ヘアードライヤー100Aの本体の上部に化粧料保持部12を設けたが、化粧料の微粒子が、ファン30による送風により送出されるのであれば、どの位置に設けてもよい。
次いで、図5に示すストレートアイロン100Bについて説明する。ストレートアイロン100Bは、発熱したアイロン部40Aと40Bとで毛髪を挟み、熱によってヘアーをストレートにするためのものである。そして、ストレートアイロン100Bには、化粧料14が保持される化粧料保持部12を備え、化粧料保持部12の上部には、加熱されて微粒子化した化粧料が噴出する噴出部26を有する。また、化粧料保持部12の下方には化粧料保持部12内の化粧料14を加熱する加熱部16を備える。加熱部16は制御部18に電気的に接続している。
以上の構成において、アイロン部40Aと40Bとで毛髪を挟んでヘアーストレートにする際、加熱部16により化粧料保持部12内に保持された化粧料14を加熱すると、化粧料が微粒子化して噴出部26から噴出する。従って、ストレートアイロン100Bを使用しながら毛髪に化粧料の微粒子を付与することができる。
次いで、図6に示すヒートブラシ100Cについて説明する。図6に示すヒートブラシ100Cは、発熱するブラシ42を多数(図6では12個)有し、ヘアーを加熱してヘアースタイルを整えて維持するためのものである。ヒートブラシ100Cは、上端部(図6において矢印で示す部位)に装着される部品としてアタッチメント44を備え、アタッチメント44には、化粧料14が保持される化粧料保持部12を有する。また、ヒートブラシ100C本体には、アタッチメント44がヒートブラシ100C本体に装着されたときに化粧料保持部12の下方に位置する加熱部16を備える。同様に、アタッチメント44がヒートブラシ100C本体に装着されたときに化粧料保持部12の上方に位置する噴出部26を備える。加熱部16は制御部18に電気的に接続しており、スイッチ22の操作により加熱部16のオン・オフの制御がなされる。ヒートブラシ100Cのブラシ42を発熱させてヘアースタイルを整える際、加熱部16により化粧料保持部12に保持された化粧料14を加熱すると、化粧料14が微粒子化して噴出部26から噴出する。従って、ストレートアイロン100Bを使用しながら毛髪に化粧料の微粒子を付与することができる。
次いで、図7に示す美顔器100Dについて説明する。図7に示す美顔器100Dは、顔の肌に当てて加温又は冷却等をするヘッド部46を備える。そして、美顔器100Dには、化粧料14が保持される化粧料保持部12を内部に備え、化粧料保持部12の上部には、加熱されて微粒子化した化粧料が噴出する噴出部26a、26bを有する。また、化粧料保持部12の下方には化粧料保持部12内の化粧料14を加熱する加熱部16を備える。加熱部16は制御部18に電気的に接続している。制御部18はスイッチ22の操作に従い各部材への通電を制御する。美顔器100Dのヘッド部46により美顔処理をする際、加熱部16により化粧料保持部12内に保持された化粧料14を加熱すると、化粧料が微粒子化して噴出部26から噴出する。従って、美顔器100Dを使用しながら肌に化粧料の微粒子を付与することができる。
次いで、図8に示すスチーマー100Eについて説明する。図8に示すスチーマー100Eは、肌又は毛髪に向けてスチームを発生・吐出して、肌の手入れやヘアケアをする機器である。スチーム発生機構として、水タンク48と、水タンク48の下方に位置する加熱部50を備える。加熱部50により加熱された水はスチームとして噴出部52から外部に吐出する。そして、スチーマー100Eには、化粧料14が保持される化粧料保持部12を内部に備え、化粧料保持部12の上部には、加熱されて微粒子化した化粧料が噴出する噴出部26を有する。また、化粧料保持部12の下方には化粧料保持部12内の化粧料14を加熱する加熱部16を備える。加熱部16は制御部18に電気的に接続している。制御部18はスイッチ22の操作に従い各部材への通電を制御する。スチーマー100Eによりスチームを発生・吐出させて、顔や毛髪の手入れをする際、加熱部16により化粧料保持部12に保持された化粧料14を加熱すると、化粧料が微粒子化して噴出部26から噴出する。従って、スチーマー100Eによりスチームを吐出させながら肌や毛髪に化粧料の微粒子を付与することができる。
一方、化粧料保持部に保持される化粧料が粉末状である場合、さらに、粉末状の化粧料を化粧料保持部から加熱部に向けて搬送する化粧料搬送部と、化粧料搬送部を制御する搬送部制御部とを備える構成とすることができる。そして、その場合、搬送部制御部は、化粧料の加熱部に向けての搬送が間欠的に行われるように制御することができる。図4~図8の各例においてはいずれも、化粧料保持部の近傍に加熱部が存在する形態であるが、化粧料保持部と加熱部とは離れていてもよく、その場合、化粧料を加熱部の近傍に搬送するための化粧料搬送部を設けることが好ましい。
化粧料搬送部の一例を図9に示す。図9に示す化粧料搬送部は、一側に、粉末状の化粧料が保持される化粧料保持部12を備え、他側に、粉末状の化粧料が搬出される搬出部56を備えたシリンダー54を備える。シリンダー54の内部にはスクリュー58を備え、スクリュー58の回転軸には駆動用のモーター60が接続されている。また、化粧料保持部12に保持された粉末の化粧料はスクリュー58の回転により上方向に搬送される。そして、粉末の化粧料がシリンダー54の上端部に達すると搬出部56から下方に落下して搬出される。図示しないが、搬出部56の下方には加熱部が設けられおり、当該加熱部により粉末状の化粧料が加熱される。
一方、化粧料搬送部は、不図示の搬送部制御部に制御される。例えば、搬送部制御部は、粉末状の化粧料が間欠的に搬送されるように搬送部を制御することができる。そのように粉末状の化粧料が間欠的に搬送されるように制御すると、化粧料が一定量ずつ加熱部に供給されることとなり、ユーザーが化粧料を投入する手間を減らすことができる。また、微粒子生成までの時間が短くなり、省電力・省エネルギーに寄与する。さらに、繰り返し加温、冷却による化粧料の劣化を防ぐことができる。
図10は、微粒子化される化粧料について、間欠制御におけるデューティ比に対する霧化量(微粒子量)との関係を示す。図10において、デューティ比50%のときに霧化量が2mg/Lとなっている。このようなデューティ比50%を実現するには、図11(a)に示すように、5秒毎に搬送のオン・オフを制御することで、図11(b)に示すような、経時的な霧化量の変化となる。
化粧料が固形状である場合、固形状の化粧料と加熱部とが接触状態及び非接触状態のいずれかに切り替わるように、固形状の化粧料と加熱部とを相対移動させる移動機構と、移動機構を制御する移動機構制御部とを備える構成とすることができる。そして、その場合、移動機構制御部は、固形状の化粧料と加熱部との接触状態及び非接触状態の切り替えが間欠的に行われるように制御することができる。
図12は、円柱形状の固形の化粧料15に対して、加熱部を相対移動させることで、固形状の化粧料と加熱部とが間欠的に接触状態と非接触状態とに切り替わるように制御する様子を示している。加熱部72は不図示の移動機構により、図12(a)に示す、固形の化粧料15が加熱部72に接触した接触状態と、図12(b)に示す、固形の化粧料15が加熱部72と非接触となった非接触状態との間を移動する。すなわち、固形の化粧料15が加熱部72に接触した接触状態となったときに化粧料15が加熱されて微粒子が生成する。また、円柱形状たる固形の化粧料15の中心軸にはモーター70が接続されており、モーター70の駆動により化粧料15が回転する。そのため、化粧料15の加熱される部位は一部に集中することなく、周囲にわたり満遍なく加熱されることとなる。さらに、モーター70の後方にはファン74が設けられており、ファン74により送風することで発生した化粧料の微粒子を離れたところに飛翔させることができる。
一方、上記のような加熱部72の移動は、不図示の移動機構により制御される。例えば、一定のタイミングで、固形の化粧料15と加熱部72との接触状態及び非接触状態を間欠的に行うことで、加熱部と化粧料の接触頻度を一定にすることができ、微粒子の生成量を安定化することができる。
なお、図12においては、固形の化粧料15を固定して、加熱部を移動させる形態であるが、固形の化粧料を移動させてもよいし、さらには双方ともに移動させてもよい。
本実施形態において、加熱部としては、レーザー光の照射により化粧料を加熱するレーザー光加熱部とすることもできる。その場合、レーザー光加熱部のレーザー光のオン・オフ又は出力を制御するレーザー光制御部を備える構成とし、かつ、化粧料保持部に、化粧料とともに、レーザー光加熱部のレーザー光の照射により加熱する加熱補助剤が保持される構成とすることが好ましい。そして、レーザー光制御部は、化粧料保持部に保持される化粧料及び加熱補助剤に対するレーザー光の照射のオン・オフ又はレーザー光の出力の高低が間欠的になされるように制御する。レーザー光加熱部によると、数mWの電力で、ピンポイントで加熱することができ、化粧料を瞬時に加熱して微粒子を生成することができる。
レーザー光加熱部により固形状の化粧料を加熱する形態の一例について説明する。図13は、円柱形状の固形の化粧料15に対して、レーザー光加熱部によりレーザー光を照射する様子を示している。図13(a)は、レーザー光加熱部76をオン状態としたときについて示し、図13(b)は、レーザー光加熱部76をオフ状態としたときについて示す。すなわち、固形の化粧料15がレーザー光加熱部76によりレーザー光を照射したときにのみ化粧料15が加熱されて微粒子が生成する。また、円柱形状たる固形の化粧料15の中心軸にはモーター70が接続されており、モーター70の駆動により化粧料15が回転する。そのため、化粧料15の加熱される部位は一部に集中することなく、周囲にわたり満遍なく加熱されることとなる。さらに、モーター70の後方にはファン74が設けられており、ファン74により送風することで発生した化粧料の微粒子を離れたところに飛翔させることができる。
一方、上記のようなレーザー光加熱部76のレーザー光のオン・オフ又は出力の制御は、不図示のレーザー光制御部により制御される。例えば、一定のタイミングで、レーザー光のオン・オフを間欠的に行うことで、化粧料に対するレーザー光の照射頻度を一定にすることができ、微粒子の生成量を安定化することができる。
図14は、レーザー光加熱部の一例を示す図である。図14に示すレーザー光加熱部は、レーザー光源80、レンズ82a、82b、82c、ガルバノミラー84、ガルバノミラー84を回動させる駆動モーター86、及びレーザー光源80を制御する光源制御部88を含む。レーザー光源80から出射したレーザー光は、レンズ82a、82b、及び82cを透過して、ガルバノミラー84で反射し、ガルバノミラー84の下方に位置する化粧料保持部12に入射する。化粧料保持部12には、化粧料とレーザー光加熱部のレーザー光の照射により加熱する加熱補助剤との混合物が保持されている。また、化粧料保持部12はモーター78により回転する。
レーザー光源80から出射したレーザー光が化粧料保持部12に入射し、加熱補助剤にレーザー光が照射されると加熱補助剤が発熱する。そして、加熱補助剤の発熱により、化粧料が加熱され融点以上に達すると微粒子が生成する。従って、上述のヒーターによる加熱と同様に、微粒子化した化粧料を外部に放出することで、肌又は毛髪に付与することができる。
レーザー光の照射により加熱する加熱補助剤としては、特定波長のレーザー光を吸収して発熱する物質であり、照射するレーザー光の波長に応じて選択することが好ましい。すなわち、照射するレーザー光の波長により発熱する物質を選択して加熱補助剤とすることができる。例えば、酸化セリウム、カーボンブラック、銅、鉄、ニッケル等が挙げられる。
化粧料を効率良く加熱するため、化粧料に対する加熱補助剤の混合比率(質量基準)は、1/10~1/1とすることが好ましい。
レーザー光加熱部による加熱は局所的であり、一定の時間内に化粧料の一部のみ加熱する。微粒子直径を小さく保つことで、より少量で肌、毛髪表面に付着させることができるまた微粒子化する箇所の化粧料に熱が付与されず、酸化を防止することができる。
図15は、レーザー光のエネルギーが高い場合(実線)と低い場合(破線)において、生成される微粒子の粒径分布を示している。温度(エネルギー)が高いと、粒子が冷めにくいため粒径が大きくなる傾向にある。すなわち、より小さい微粒子を生成するには、高くなった温度をすぐに下げることが必要である。従って、レーザー光照射による加熱は、照射を止めるとすぐに温度が下がり、より小さい微粒子の生成に適している。
さらに、本実施形態においては、加熱部として、熱風により化粧料を加熱する形態とすることもできる。その場合、熱風の温度を測定する温度計測部と、温度計測部が計測した温度に基づき、熱風の温度及び/又は熱風の風量を制御する制御部をさらに備えることが好ましい。そして、制御部は、化粧料の成分たる有機物の融点又は昇華点以上となるように熱風の温度を制御することで、化粧料から微粒子を生成しつつ、生成した微粒子を熱風により噴出部から噴出させて肌又は毛髪に付与することができる。なお、加熱部から送出される熱風は、送出直後は有機物の融点又は昇華点以上の温度であり高温であるが、有機物を微粒子化する際のエネルギー消費により温度が下がる。そのため、高温の熱風がそのまま肌又は毛髪に付与されるわけではない。
図16は、熱風により化粧料を加熱する形態の一例を示す概念図である。理美容機器の筐体130内に、ファン132と、ファン132を駆動するモーター134と、ヒーター136とを備える。すなわち、ファン132の回転により気流が生じ、ヒーター136により気流が加熱されて熱風となり、熱風は化粧料保持部142に達する。化粧料保持部142には、化粧料144が保持されており、化粧料144の成分たる有機物は熱風により加熱され、有機物の融点に達すると霧状の微粒子146が生成する。
ヒーター136の下流側には、熱風の温度を計測する温度計測部138を備える。また、温度計測部138とヒーター136は制御部140に接続され、制御部140は、温度計測部138が計測した熱風の温度に基づき、ヒーター136に印加する電圧を制御する。具体的には、温度計測部138により計測される熱風の温度が化粧料たる有機物の融点以上又は昇華点以上の温度となるようにヒーター136を制御する。
化粧料保持部142は、熱風が通過できるように、例えば、メッシュ、焼結体等で形成することが好ましい。化粧料保持部142を、メッシュを用いて形成する場合、化粧料144をメッシュに付着させる。そのとき、熱風がメッシュを通過できるように、化粧料144はメッシュの開口部を完全に塞がないように付着することが好ましい。図17に、化粧料保持部142を、メッシュを用いて形成した例を示す。図17(a)に示す化粧料保持部142は、枠体148がメッシュ150を支持した形態である。また、図17(a)におけるAで示す円内を拡大したのが図17(b)及び(c)である。図17(b)に示すように、メッシュ150には多数の開口部152を有している。そして、メッシュ150が化粧料144を保持した状態を示すのが図17(c)である。より具体的には、化粧料144は、メッシュ150の表面側及び裏面側に付着しており、一部は開口部を若干塞ぐ程度に付着している。図17(c)においては、メッシュ150が化粧料144を保持した状態でも、開口部152は開口としての機能を保っており、熱風が通過可能である。
なお、図16においては、化粧料144が化粧料保持部142に保持される状態を若干誇張しつつ模式的に示したものである。従って、図17に示した、メッシュ150を用いた化粧料保持部142により保持される化粧料144の状態は、図16において描いた化粧料144の状態とは異なる。
ヒーター136としては、ファン132による気流を、融点以上又は昇華点以上の温度の熱風とすることが可能な加熱手段であればよく、具体的には、誘導加熱ヒーター、カーボンヒーター、PTCヒーター、コイルヒーター、又は赤外線ヒーター等とすることができる。
制御部による化粧料の霧化量の調節は、熱風の温度、熱風の風量、又は化粧料に当たる熱風の面積を制御することにより行うことができる。熱風の温度制御は、上記の通り、ヒーターを制御することにより行うことができる。また、熱風の風量制御は、ファンを駆動するモーター制御することにより行うことができる。さらに、化粧料に当たる熱風の面積の制御は、例えば、ファンからの送風量を規制する可変開口を設け、当該可変開口を制御することにより行うことができる。
以上の構成は、化粧料保持部が1つのみの構成であるが、化粧料保持部を2以上とし、それぞれに保持される有機物の種類を異ならせてもよい。その場合、2以上の化粧料保持部に保持される有機物の種類を認識し、認識した有機物の種類に基づいて加熱部を制御する加熱部制御部を備える構成とすることが好ましい。例えば、有機物の種類が異なることで融点が異なるが、それぞれの有機物の融点に適した加熱温度を加熱部制御部が設定して加熱することで化粧料に合わせた昇温が可能であり、熱による酸化、劣化を低減することができる。また、化粧料が2種類以上あれば、微粒子が生成するタイミング、生成量を変化させることができる。
化粧料保持部に保持された有機物の種類を認識する手段としては、吸光度、密度等を測定することによる直接的に認識する手段が挙げられる。又は、化粧料保持部に保持される有機物を事前に決定しておき、決定した有機物が保持される化粧料保持部を加熱部制御部が記憶し、その記憶に基づいて制御するようにしてもよい。
加熱部制御部は、状況に応じて最適な制御をするため、各化粧料の特性、使用状態、使用履歴を個別に設定、記憶できる構成とすることが好ましい。
また、以上の構成は、化粧料を加熱により微粒子化したものであるが、粉砕により微粒子化させてもよい。すなわち、上述の加熱部を備える理美容機器において、加熱部の代わりに、化粧料保持部に保持される化粧料を粉砕する粉砕部を備える構成としてもよい。粉砕により微粒子化し得る化粧料を用いることで、熱により酸化しやすい物質や、吸湿しやすい物質を微粒子化することができる。また、粒子径を制御することで微粒子の生成量の安定化を図ることができる。
粉砕により化粧料が微粒子化されるのであれば、粉砕部は特に限定はない。図18~図20に粉砕部の具体例を示す。図18に示す粉砕部は、化粧料保持部12の下方に連通する半円錐形の部分の内部に回転刃92を備える。回転刃92の回転軸は不図示のモーターに接続されている。化粧料保持部12に化粧料が投入され、モーターの駆動により回転刃92が回転すると、化粧料保持部12の下方の半円錐形の延在部において化粧料が粉砕され、微粒子化される。
図19に示す粉砕部は、理美容機器内部において回転可能に保持された有底の円筒形容器100を備え、円筒形容器100の内部の空洞が化粧料保持部102をなす。円筒形容器100の開放側縁部にはフィルター104が取り付けられている。また、化粧料保持部102にはフィルター104の網目よりも大きい直径を有する粉砕用ビーズ108を複数有する。さらに、理美容機器内部には、円筒形容器100を、円筒形の軸を回転軸として回転させる駆動モーター(不図示)と、円筒形容器100を、点Oを中心に回転させる駆動機構(不図示)とが設けられている。すなわち、円筒形容器100は、理美容機器内部において、中心軸を中心とする回転(自転)も、点Oを中心とする回転(公転)もすることができる。
図19においては、化粧料保持部102に化粧料106が投入された状態を示している。そして、円筒形容器100を自転及び公転させると、複数の粉砕用ビーズ108が遠心力により化粧料保持部102の外周部に集中するとともに、化粧料106が粉砕用ビーズ108による衝突又は押圧による応力を受けて粉砕され、微粒子110が生成する。なお、平均粒径が1μm以下の微粒子が得られるようにするには、円筒形容器100の回転数、回転時間、粉砕用ビーズ108の材質、粒径、個数等を適宜設定する。粉砕用ビーズ108の材質としては、ジルコニア、ガラス、アルミナ、ジルコン、スチール等が挙げられる。また、粉砕用ビーズ108の粒径は、3~8mmであることが好ましい。粉砕用ビーズ108は、化粧料保持部102の容積の70~90%とすることができる。
図20に示す粉砕部は、互いに接した状態で配置された一対のローラー114、116を備える。ローラー116の回転数ω2はローラー114の回転数ω1よりも高く設定される。一対のローラー114、116がそのような状態で回転しているとき、シート状の化粧料118を一対のローラー114、116の間に投入する。すると、一対のローラー114、116による圧縮力及びせん断力により、シート状の化粧料118は粉砕され、微粒子120が生成する。平均粒径が1μm以下の微粒子が得られるようにするためには、ローラー114の回転数ω1を150~250rpm、ローラー116の回転数ω2を450~550rpmとすることが好ましい。また、ローラー114、116の材質は硬度が高いもの同士であることが好ましい。例えば、ローラー114、116の材質としては、ジルコニア、アルミナ、窒化珪素、金属を用いることが好ましい。
次いで、粉砕部による化粧料の粉砕により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部としては特に制限はないが、例えば、送風によるもの、振動によるもの、又は超音波振動によるもの等が挙げられる。この中で、超音波振動によるものについて、以下に説明する。
図21は、超音波振動により、粉砕部による化粧料の粉砕により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部を示す。図21において、化粧料保持部12の底部には超音波振動子122及びホーン124を備え、電源123により超音波振動子122に電流を通ずると、ホーン124から超音波振動が発生する。そして、粉砕部による化粧料の粉砕により生成した微粒子126をホーン124の上方に供すると、超音波振動により微粒子126が噴出する。
以下、実施の形態の化粧料及び理美容機器の特徴的構成およびそれにより得られる効果について述べる。
(1)化粧料は、常温で固体であり、加熱又は粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物を少なくとも1種含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない。当該化粧料は常温で固体であることから、取り扱いが容易であり、長期保存においても安定で、酸化しにくく、菌の繁殖もし難いため防腐剤が不要となる。また、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分等の基剤に混合せず、固体微粒子としてそのまま肌や毛髪に付与することで、肌・毛髪表面に特異的に作用させることができる。そのため、従来の化粧料よりも少量で高い肌や毛髪効果が得られる低エネルギー、かつ、大気圧環境下で微粒子を生成することができる。
(2)有機物が有機酸である。そのため、種々の美容効果が得られる。
(3)有機酸が、飽和脂肪酸、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、及びアミノ酸からなる群より選択される少なくとも1種である。有機酸の一例であり、人体に無害であり、美容効果を奏するものであれば使用することができる。
(4)有機物が、脂質又はキトサンである。有機酸の他に、一般に、化粧料として使用されているものも、常温で固体であり、加熱又は粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得るものであれば使用することができる。
(5)化粧料は、有機物を2種以上含有し、それぞれの有機物の融点が異なる。融点が異なる2種以上の有機物を含有することにより、加熱温度に応じて、微粒子が生成するタイミングを異ならせること、又は生成量を変化させることができる。その場合、1つの化粧料保持部に2種以上の有機物を含有してもよいし、2つ以上の化粧料保持部のそれぞれに有機物を1種ずつ含有してもよい。
(6)理美容機器は、常温で固体であり、加熱により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部を備える。また、化粧料保持部に保持された化粧料を加熱する加熱部を備える。さらに、加熱部による加熱により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部を備える。加熱により放出される化粧料は微粒子であるが故に、肌表面又は毛髪表面に付着したとき、内部に浸透することなく肌表面又は毛髪表面に留まる。従って、化粧料の微粒子は、皮脂や水に触れるまで肌又は毛髪の表面に付着し続けるため化粧料の効果が持続する。
(7)さらに、加熱により生成した微粒子を、送風により噴出部を介して外部に送出する送風部を備える。生成した化粧料の微粒子は、ファン等の送風部により微粒子を一定の方向に、より遠くまで飛翔させることができる。
(8)加熱部は、一定の時間内に化粧料の一部のみを加熱する。空中に霧化した微粒子の再結晶化の頻度を低減することができ、微粒子の粗大化を抑制することができる。
(9)化粧料保持部に保持される化粧料が粉末状であって、粉末状の化粧料を化粧料保持部から加熱部に向けて搬送する化粧料搬送部と、化粧料搬送部を制御する搬送部制御部とをさらに備える。そして、搬送部制御部は、化粧料の加熱部に向けての搬送が間欠的に行われるように制御する。化粧料保持部と加熱部とが離れている場合、化粧料を加熱部の近傍に搬送するための化粧料搬送部を設けることにより化粧料を加熱することができる。
(10)化粧料保持部に保持される化粧料が固形状であって、固形状の化粧料と加熱部とが、接触状態及び非接触状態のいずれかに切り替わるように、固形状の化粧料と加熱部とを相対移動させる移動機構と、移動機構を制御する移動機構制御部とをさらに備える。そして、移動機構制御部は、固形状の化粧料と加熱部との接触状態及び非接触状態の切り替えが間欠的に行われるように制御する。固形状の化粧料の加熱される部位は一部に集中することなく、周囲にわたり満遍なく加熱することができる。
(11)加熱部が、レーザー光の照射により化粧料を加熱するレーザー光加熱部であって、レーザー光加熱部のレーザー光のオン・オフ及び/又は出力を制御するレーザー光制御部を備える。併せて、化粧料保持部には、化粧料とともに、レーザー光加熱部のレーザー光の照射により加熱する加熱補助剤が保持され。そして、レーザー光制御部は、化粧料保持部に保持された化粧料及び加熱補助剤に対するレーザー光の照射のオン・オフ及び/又はレーザー光の出力の高低が間欠的に行われるように制御する。レーザー光加熱部によると、数mWの電力で、ピンポイントで加熱することができ、化粧料を即時に加熱して微粒子を生成することができる。
(12)化粧料保持部が2以上からなり、2以上の化粧料保持部のそれぞれに保持される有機物の種類が異なり、2以上の化粧料保持部に保持される有機物の種類を認識し、認識した有機物の種類に基づいて加熱部を制御する加熱部制御部をさらに備える。
(13)理美容機器は、常温で固体であり、粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部を備える。また、化粧料保持部に保持された化粧料を粉砕する粉砕部を備える。さらに、粉砕部による化粧料の粉砕により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部を備える。それぞれの有機物の融点に適した加熱温度を加熱部制御部が設定して加熱することで化粧料に合わせた昇温で、熱による酸化、劣化を低減することができる。また、化粧料が2種類以上あれば、微粒子が生成するタイミング、生成量を変化させることができる。
(14)理美容機器は、常温で固体であり、粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部を備える。また、化粧料保持部に保持された化粧料を加熱する加熱部を備える。さらに、加熱部による加熱により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部を備える。そして、加熱部が、化粧料保持部に対して熱風を供給して化粧料を加熱する。化粧料を熱風により加熱して微粒子化するため、所望のタイミングで適切な量を肌又は毛髪に付与することができる。
(15)熱風の温度を測定する温度計測部と、前記温度計測部が計測した温度に基づき、熱風の温度及び/又は熱風の風量を制御する制御部をさらに備える。熱風の温度を有機物の融点又は昇華点以上となるように制御し、熱風の風量を制御することで、簡単な構造で微粒子生成量を調節することができる。
(16)加熱部は、誘導加熱ヒーター、カーボンヒーター、PTCヒーター、コイルヒーター、又は赤外線ヒーターである。ただし、加熱部としては、熱風により化粧料を融点又は昇華点以上の温度に加熱できればよく、上記のものは例示にすぎない。
(17)噴出部は、送風、振動、又は超音波振動により、加熱部による加熱により生成した微粒子を外部に噴出する。
(18)加熱部における熱風の温度、熱風の風量、又は化粧料に当たる熱風の面積を制御することにより、化粧料の霧化量を調節する加熱部制御部を備える。熱風について、温度や風量、化粧料が当たる面積を制御することで容易に化粧料の霧化量を調節することができる。
次いで、本開示において、上述の態様とは同等であるが別の表現とした態様又は他の態様について示す。
(a)固体の有機酸を加熱することにより微粒子化する微粒子化部と、前記微粒子化部で微粒子化した有機酸を肌又は毛髪に塗布する微粒子塗布部とを有することを特徴とする有機酸微粒子化塗布装置。
微粒子化部は、図1に示す形態においては、化粧料保持部12及び加熱部16の周辺に相当し、固体の有機酸を加熱して微粒子化する機能を有する。また、微粒子塗布部は、図1に示す形態においては、筒状部24乃至噴出部26に相当する。
(b)前記有機酸が、融点が異なる複数からなり、前記微粒子塗布部は、融点が相違する有機酸を順次塗布することを特徴とする前記(a)に記載の有機酸微粒子化塗布装置。
有機酸として融点が異なる複数を用い、加熱温度を徐々に上昇させていくと、融点に達した有機酸から順次微粒子化するため、融点が相違する有機酸を順次塗布することができる。
(c)固体の有機酸を加熱することにより微粒子化する微粒子化部と、前記微粒子化部で微粒子化した有機酸を皮膚又は毛髪に塗布する微粒子塗布部とを有することを特徴とする理美容機器。
前記(a)の態様と同様、微粒子化部は、図1に示す形態においては、化粧料保持部12及び加熱部16の周辺に相当し、固体の有機酸が加熱により微粒子化する機能を有する。また、微粒子塗布部は、図1に示す形態においては、筒状部24乃至噴出部26に相当する。
(d)前記有機酸が、融点が異なる複数からなり、前記微粒子塗布部は、融点が相違する有機酸を順次塗布することを特徴とする前記(c)に記載の理美容機器。
前記(b)の態様と同様、有機酸として融点が異なる複数を用い、加熱温度を徐々に上昇させていくと、融点に達した有機酸から順次微粒子化するため、融点が相違する有機酸を順次塗布することができる。
(e)常温で固体の有機酸を加熱して微粒子化可能な状態に保存していることを特徴とする化粧料保存器。
上述した通り、有機酸は加熱により微粒子化し得るが、本態様の化粧料保存器はそのような状態で有機酸が保存されている。例えば、有機酸は粉末状で保存されている。
(f)固体の有機酸を粉砕する有機酸粉砕手段を有することを特徴とする前記(a)又は(b)に記載の有機酸微粒子化塗布装置。
固体の有機酸は、粉砕によっても微粒子化することができるため、有機酸粉砕手段を有することにより、固体の有機酸を微粒子化することができる。
(g)固体の有機酸を粉砕する有機酸粉砕手段を有することを特徴とする前記(c)又は(d)に記載の理美容機器。
前記(f)の態様と同様、有機酸粉砕手段を有することにより、固体の有機酸を微粒子化することができる。
(h)前記微粒子化部の加熱において、レーザー光を使用することを特徴とする前記(a)又は(b)に記載の有機酸微粒子化塗布装置。
微粒子化部における加熱手段としてレーザー光を使用することで、上述のように有機酸を瞬時に加熱して微粒子化が可能といった利点がある。
(i)前記微粒子化部の加熱において、レーザー光を使用することを特徴とする前記(c)又は(d)に記載の理美容機器。
前記(h)の態様と同様、微粒子化部における加熱手段としてレーザー光を使用することで、上述のように有機酸を瞬時に加熱して微粒子化が可能といった利点がある。
(j)前記微粒子塗布部において、塗布する時の微粒子の空間濃度を制御する空間濃度制御部を有することを特徴とする前記(a)又は(b)に記載の有機酸微粒子化塗布装置。
塗布する時の微粒子の空間濃度を制御し、当該空間濃度を高くすれば微粒子たる有機酸の効果が向上する。また、当該空間濃度を低くすれば、臭気を放つ有機酸であっても、臭気が気にならない程度に低減することができる。
(k)前記微粒子塗布部において、塗布する時の微粒子の空間濃度を制御する空間濃度制御部を有することを特徴とする前記(c)又は(d)に記載の理美容機器。
前記(j)の態様と同様、塗布する時の微粒子の空間濃度を制御し、当該空間濃度を高くすれば微粒子たる有機酸の効果が向上する。また、当該空間濃度を低くすれば、臭気を放つ有機酸であっても、臭気が気にならない程度に低減することができる。
(l)前記微粒子化部で微粒子化するための固体の有機酸を、有機酸を収納している有機酸収納部から前記微粒子化部に自動供給する有機酸自動供給部を設けたことを特徴とする前記(a)又は(b)に記載の有機酸微粒子化塗布装置。
有機酸自動供給部としては、有機酸収納部内の有機酸を微粒子化部に自動供給可能な機能を有すればよく、例えば、図9に示すような化粧料搬送部が挙げられる。
(m)前記微粒子化部で微粒子化するための固体の有機酸を、有機酸を収納している有機酸収納部から前記微粒子化部に自動供給する有機酸自動供給部を設けたことを特徴とする前記(c)又は(d)に記載の理美容機器。
前記(l)と同様、有機酸自動供給部としては、有機酸収納部内の有機酸を微粒子化部に自動供給可能な機能を有すればよく、例えば、図9に示すような化粧料搬送部が挙げられる。
(n)前記有機酸自動供給部の自動供給時の動作が間欠動作であることを特徴とする前記(l)に記載の有機酸微粒子化塗布装置。
有機酸自動供給部による有機酸の微粒子化部への供給動作を間欠動作とすることで、有機酸が一定量ずつ微粒子化部に供給される。そのため、ユーザーが有機酸を投入する手間を減らすことができる。また、微粒子生成までの時間が短くなり、省電力・省エネルギーに寄与する。さらに、繰り返し加温、冷却による有機酸の劣化を防ぐことができる。
(o)前記有機酸自動供給部の自動供給時の動作が間欠動作であることを特徴とする前記(m)に記載の理美容機器。
前記(n)と同様、有機酸自動供給部による有機酸の微粒子化部への供給動作を間欠動作とすることで、有機酸が一定量ずつ微粒子化部に供給される。そのため、ユーザーが有機酸を投入する手間を減らすことができる。また、微粒子生成までの時間が短くなり、省電力・省エネルギーに寄与する。さらに、繰り返し加温、冷却による有機酸の劣化を防ぐことができる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、肌又は毛髪に対して美容効果を付与する理美容機器に適用可能である。具体的には、ヘアードライヤー、ストレートアイロン、カールアイロン、美顔器、頭皮ケア装置、ネイルケア装置などに、本開示は適用可能である。
10 ハウジング
12 化粧料保持部
14 化粧料
16 加熱部
18 制御部
20 電源
22 スイッチ
24 筒状部
28 微粒子
30 ファン
32 34 モーター
36 隔壁
38 40 送風口
40A 40B アイロン部
42 ブラシ
44 アタッチメント
46 ヘッド部
48 水タンク
50 加熱部
52 噴出部
54 シリンダー
56 搬出部
58 スクリュー
60 70 モーター
72 加熱部
74 ファン
80 レーザー光源
82a 82b 82c レンズ
84 ガルバノミラー
92 回転刃
100 円筒形容器
102 化粧料保持部
104 フィルター
106 化粧料
108 粉砕用ビーズ
110 120 126 微粉末
114 116 ローラー
118 化粧料
122 超音波振動子
124 ホーン
130 筐体
132 ファン
136 ヒーター
138 温度計測部
140 制御部
142 化粧料保持部
144 化粧料
146 微粒子
148 枠体
150 メッシュ
152 開口部

Claims (15)

  1. 常温で固体であり、加熱又は粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物を少なくとも1種含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない、化粧料。
  2. 前記有機物が有機酸である、請求項1に記載の化粧料。
  3. 前記有機酸が、飽和脂肪酸、ジカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸、及びアミノ酸からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の化粧料。
  4. 前記有機物が、脂質又はキトサンである、請求項1に記載の化粧料。
  5. 前記有機物を2種以上含有し、それぞれの有機物の融点が異なる、請求項1~4のいずれか1項に記載の化粧料。
  6. 常温で固体であり、加熱により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部と、
    前記化粧料保持部に保持された化粧料を加熱する加熱部と、
    前記加熱部による前記化粧料の加熱により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部と、
    を備える、理美容機器。
  7. さらに、前記加熱により生成した微粒子を、送風により前記噴出部を介して外部に送出する送風部を備える、請求項6に記載の理美容機器。
  8. 前記加熱部は、一定の時間内に前記化粧料の一部のみを加熱する、請求項6又は7に記載の理美容機器。
  9. 前記化粧料保持部に保持される化粧料が粉末状であって、
    前記粉末状の化粧料を前記化粧料保持部から前記加熱部に向けて搬送する化粧料搬送部と、前記化粧料搬送部を制御する搬送部制御部とをさらに備え、
    前記搬送部制御部は、前記化粧料の前記加熱部に向けての搬送が間欠的に行われるように制御する、請求項6~8のいずれか1項に記載の理美容機器。
  10. 前記化粧料保持部に保持される化粧料が固形状であって、
    前記固形状の化粧料と前記加熱部とが、接触状態及び非接触状態のいずれかに切り替わるように、前記固形状の化粧料と前記加熱部とを相対移動させる移動機構と、前記移動機構を制御する移動機構制御部とをさらに備え、
    前記移動機構制御部は、前記固形状の化粧料と前記加熱部との接触状態及び非接触状態の切り替えが間欠的に行われるように制御する、請求項6~8のいずれか1項に記載の理美容機器。
  11. 前記加熱部が、レーザー光の照射により前記化粧料を加熱するレーザー光加熱部であって、
    前記レーザー光加熱部のレーザー光のオン・オフ及び/又は出力を制御するレーザー光制御部をさらに備え、かつ、前記化粧料保持部には、前記化粧料とともに、前記レーザー光加熱部のレーザー光の照射により加熱する加熱補助剤が保持され、
    前記レーザー光制御部は、前記化粧料保持部に保持された前記化粧料及び前記加熱補助剤に対するレーザー光の照射のオン・オフ及び/又はレーザー光の出力の高低が間欠的に行われるように制御する、請求項6~8のいずれか1項に記載の理美容機器。
  12. 前記化粧料保持部が2以上からなり、前記2以上の化粧料保持部のそれぞれに保持される有機物の種類が異なり、
    前記2以上の化粧料保持部に保持される有機物の種類を認識し、認識した有機物の種類に基づいて前記加熱部を制御する加熱部制御部をさらに備える、請求項6~11のいずれか1項に記載の理美容機器。
  13. 常温で固体であり、粉砕により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部と、
    前記化粧料保持部に保持された化粧料を粉砕する粉砕部と、
    前記粉砕部による前記化粧料の粉砕により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部と、
    を備える、理美容機器。
  14. 常温で固体であり、加熱により平均粒径1μm以下の微粒子を生成し得る有機物の少なくとも1種を含有し、液体成分、クリーム状成分、及びジェル状成分を含有しない化粧料を保持する化粧料保持部と、
    前記化粧料保持部に保持された化粧料を加熱する加熱部と、
    前記加熱部による前記化粧料の加熱により生成した微粒子を外部に噴出する噴出部と、
    を備え、
    前記加熱部が、前記化粧料保持部に対して熱風を供給して前記化粧料を加熱する、理美容機器。
  15. 前記熱風の温度を測定する温度計測部と、前記温度計測部が計測した温度に基づき、熱風の温度及び/又は熱風の風量を制御する制御部をさらに備える、請求項14に記載の理美容機器。
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