JP2023048321A - 吸音材 - Google Patents

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正 石黒
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Abstract

Figure 2023048321000001
【課題】総厚さを薄くし、100~500Hzの周波数域でJISA1405に基づく吸音率を0.5以上にできる吸音材を提供する。
【解決手段】吸音材1は、音の発生源側の樹脂フィルム層10と、樹脂フィルム層10に積層される軟質ポリウレタンフォーム層20と、の2層からなり、樹脂フィルム層10は、密度が0.9~1.5g/cm3、厚さが1~4mm、面密度が0.09~0.60g/cm2とされ、軟質ポリウレタンフォーム層20は、密度が0.015~0.1g/cm3、厚さが10~50mm、面密度が0.015~0.50g/cm2とされ、JISA1405に基づく吸音率が100~500Hzの周波数域において0.5以上の極大値を持つ、構成とされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、吸音材に関する。
騒音対策の一つとして吸音材で騒音源を囲むことが行われており、種々の吸音材が提案されている。例えば、特許文献1に開示された吸音材では、質量部とばね部とを有し、ばね部を設置面に向けて設定し、質量部を音源側に配置する。質量部は、0.2mm厚さの樹脂膜と25mm厚さのグラスウールで構成し、ばね部は、200mm厚さのグラスウールで構成することで、63~125Hzの低周波数域から200~5000Hzの周波数域の吸音性を有するものとしている。
また、特許文献2に開示された吸音材(吸音構造体)では、多数の開口を有する板状体と薄膜とを積層した膜振動吸音材(板状積層体)を音源側とし、背後に軟質繊維系多孔質吸音材もしくは連続気泡型弾性フォームと、遮音板を配置する。板状積層体は、例えば、4~25μm厚さの樹脂膜とされ、連続気泡型弾性フォームは、100~150mm厚さのウレタンフォームとすることで、400Hz以上の中高周波数域の吸音のみならず、100~300Hzの低周波域の吸音を行うものとしている。
特開2013-20003号公報 特開2000-250561号公報
一方、吸音材による騒音対策の必要な場合として、例えばタイヤと地面との摩擦から発生するロードノイズや家電製品のモータなどの作動音に対するものがあり、500Hz以下の周波数域の吸音性が要求されるのに加え、狭く、限られたスペースに吸音材を取り付ける必要がある。
ところが、上記特許文献1,2のいずれの吸音材もフィルム層とポリウレタン層との厚さや面密度を調整することで、特定の周波数域の吸音性を確保できるものの、吸音材としての総厚さが厚いため、狭く、限られたスペースに装着することが困難であるという問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、総厚さを薄くし、100~500Hzの周波数域でJISA1405に基づく吸音率を0.5以上にできる吸音材を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の吸音材は、
音の発生源側の樹脂フィルム層と、
前記樹脂フィルム層に積層される軟質ポリウレタンフォーム層と、の2層からなり、
前記樹脂フィルム層は、密度が0.9~1.5g/cm3、厚さが1~4mm、面密度が0.09~0.60g/cm2とされ、
前記軟質ポリウレタンフォーム層は、密度が0.015~0.1g/cm3、厚さが10~50mm、面密度が0.015~0.50g/cm2とされ、
JISA1405に基づく吸音率が100~500Hzの周波数域において0.5以上の極大値を持つ、
ことを特徴とする。
前記樹脂フィルム層は、面密度が0.09~0.45g/cm2とされ、前記軟質ポリウレタンフォーム層は、面密度が0.015~0.13g/cm2とされ、前記吸音率が100~500Hzの周波数域において0.6以上の極大値を持つ、ことが好ましい。
本発明によれば、総厚さを薄くし、100~500Hzの周波数域でJISA1405に基づく吸音率を0.5以上にできる吸音材とすることができる。
本発明の吸音材の一実施の形態にかかる概略断面図である。
以下、本発明の吸音材の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の吸音材1は、図1に示すように、音の発生源側の樹脂フィルム層10と、樹脂フィルム層10に積層される軟質ポリウレタンフォーム層20と、の2層から構成される。樹脂フィルム層10は、密度が0.9~1.5g/cm3、厚さが1~4mm、面密度が0.09~0.60g/cm2とされる。また、軟質ポリウレタンフォーム層20は、密度が0.015~0.1g/cm3、厚さが10~50mm、面密度が0.015~0.50g/cm2とされる。
これにより、吸音材1は、JISA1405に基づく吸音率が100~500Hzの周波数域において0.5以上の極大値を持つものとしている。
吸音材1は、音源側の樹脂フィルム層10と、音源側と反対の背後側に積層される軟質ポリウレタンフォーム層20とのそれぞれの密度、厚さ、面密度の範囲の組み合わせにより、JISA1405に基づく(JISA1405によって測定される垂直入射吸音率測定)吸音率が100~500Hzの周波数域において0.5以上となる極大値を持つようにしたものである。吸音材1の極大値を持つ周波数は、例えば100Hz、125Hz、160Hz、200Hz、250Hz、315Hz、400Hz、500Hzのいずれかであり、吸音率が0.5以上となるようにしている。
吸音材1は、樹脂フィルム層10の厚さを1~4mmとし、軟質ポリウレタンフォーム層20の厚さを10~50mmとすることで、いずれの組み合わせにおいても吸音材1の総厚さは、11~54mmの範囲となり、これまでの総厚さが150mmや200mmを超えているものに比べ、大幅に薄くなり、狭く限られたスペースへの取り付けができるようになる。さらに、狭く限られたスペースに対応できるよう吸音材1の層厚さは、50mm以下が好ましく、40mm以下がより好ましい。
樹脂フィルム層10は、その材料に特に限定はなく、厚さが1~4mmとされ、樹脂フィルム層10としては、比較的厚いものが用いられる。樹脂フィルム層10は、音の発生源側に配置され、音波を受けることで膜振動し、振動によって音のエネルギを吸収する。樹脂フィルム層10は、厚さが薄くなると吸音率が極大となる周波数が高くなる傾向を示す。樹脂フィルム層10の厚さが1mmを超えて薄い場合には、音波による膜振動の発生が抑えられ、4mmを超えて厚いと、膜振動が発生しにくくなる。樹脂フィルム層10は、例えば塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、フッ化エチレン系樹脂、アクリル系樹脂等の樹脂が用いられる。
樹脂フィルム層10は、密度が0.9~1.5g/cm3、面密度が0.09~0.60g/cm2とされる。樹脂フィルム層10の密度を0.9~1.5g/cm3とし、厚さを1~4mmに調整することで、面密度を0.09~0.60g/cm2 の範囲とする。こうして、密度と厚さを変えて面密度を調整して組み合わせることによる樹脂フィルム層10と、後述する軟質ポリウレタンフォーム層20との2層の吸音材1は、JISA1405に基づく吸音率が100~500Hzの周波数域において0.5以上となる極大値を持つようにすることができる。
軟質ポリウレタンフォーム層20は、樹脂フィルム層10の音の発生源と反対側に積層される。軟質ポリウレタンフォーム層20は、樹脂フィルム層10に積層する際には、必ずしも接着する必要はなく、樹脂フィルム層10と隙間なく接触した状態となって樹脂フィルム層10の振動エネルギを熱エネルギに変換して吸音できる状態であればよい。
軟質ポリウレタンフォーム層20は、密度が0.015~0.1g/cm3、厚さが10~50mm、面密度が0.015~0.50g/cm2とされる。軟質ポリウレタンフォーム層20の密度を0.015~0.1g/cm3とし、厚さを10~50mmに調整することで、面密度を0.015~0.50g/cm2の範囲とする。こうして、樹脂フィルム層10に、軟質ポリウレタンフォーム層20の密度、厚さ、面密度の範囲を調整した軟質ポリウレタンフォーム層20を組み合わせることにより、吸音材1は、JISA1405に基づく吸音率が100~500Hzの周波数域において0.5以上となる極大値を持つようにすることができる。
軟質ポリウレタンフォーム層20は、面密度を0.015~0.13g/cm2 の範囲とし、面密度が0.09~0.45g/cm2の樹脂フィルム層10との組み合わせにより、吸音材1は、JISA1405に基づく吸音率を100~500Hzの周波数域において0.6以上となる極大値を持つものにすることができる。
このような樹脂フィルム層10と軟質ポリウレタンフォーム層20とを積層し、樹脂フィルム層10は、密度が0.9~1.5g/cm3、厚さが1~4mm、面密度が0.09~0.60g/cm2とされる。また、軟質ポリウレタンフォーム層20は、密度が0.015~0.1g/cm3、厚さが10~50mm、面密度が0.015~0.50g/cm2とされた吸音材1では、総厚さを54mm以下にでき、100~500Hzの周波数域に吸音率が0.5以上の特異的な吸音率ピークを備えたものとすることができる。
また、総厚さが54mm以下と薄いため、狭く、限られたスペース、例えばタイヤの内腔内やタイヤハウスなどにも取り付けることができる。
吸音材1の樹脂フィルム層10の厚さを1~4mmとしているので、吸音材1を曲面に貼り付ける場合にも「しわ」が入りにくく、吸音効果を低下させずに設置することができる。また、吸音材1では、樹脂フィルム層10を軟質ポリウレタンフォーム層20に積層しているので、ウレタンフォームに耐Noxガス性、耐油性、防水性を付与することができ、吸音材1の使用範囲を拡大することができる。
また、吸音材1は、樹脂フィルム層10に軟質ポリウレタンフォーム層20を積層するだけで製造することができ、軟質ポリウレタンフォーム層20は特殊な配合を必要とせず、軟質ポリウレタンフォーム層20や吸音材1を容易に製造することができる。
吸音材1では、樹脂フィルム層10は、軟質ポリウレタンフォーム層20を一定の条件とし、密度や厚さを調整して面密度が小さくなると、吸音率が極大となる周波数が高くなる傾向を示す。例えば、面密度を0.60g/cm2,0.30g/cm2,0.21g/cm2,0.16g/cm2,0.09g/cm2と変化させると、吸音率の極大値を示す周波数が100Hz、160Hz、250Hz、315Hz、400Hz、500Hzと変化する。
また、吸音材1では、軟質ポリウレタンフォーム層20は、樹脂フィルム層10を一定の条件とし、密度や厚さを調整して面密度が小さくなると、吸音率が極大となる周波数が高くなる傾向を示す。例えば、面密度を0.20cm2,0.05g/cm2,0.015g/cm2と変化させると、吸音率の極大値を示す周波数が200Hz、250Hz、315Hzと変化する。
さらに、軟質ポリウレタンフォーム層20の面密度を0.015~0.13g/cm2 の範囲とし、面密度が0.09~0.45g/cm2の樹脂フィルム層10と組み合わせた吸音材1は、JISA1405に基づく吸音率を100~500Hzの周波数域において0.6以上となる極大値を持つものにすることができる。
次に、本発明の実施例について比較例とともに説明するが、これら実施例は本発明を何ら限定するものではない。以下、樹脂フィルム層10と軟質ポリウレタンフォーム層20との具体的な密度、厚さ、面密度の組み合わせ(実施例1~13および比較例1~5)に対する吸音材1の吸音率と周波数との関係について測定し、その結果を表1に示した。
<吸音率の評価>
吸音率の評価は、JISA1405に基づき測定される垂直入射吸音率測定により測定し、周波数として100Hz、125Hz、160Hz、200Hz、250Hz、315Hz、400Hz、500Hzの吸音率を測定した。これに加えて630Hz、800Hzについても測定した。
<作業性の評価>
騒音発生源とした内壁に吸音材を貼り付ける場合を想定し、作業性として貼り付けやすさおよび追従性を、○、△、×の3段階で評価した。
<実施例1>
樹脂フィルム層10の密度を1.5g/cm3、厚さを3mm、面密度を0.45g/cm2とし、軟質ポリウレタンフォーム層20の密度を0.025g/cm3、厚さを20mm、面密度を0.50g/cm2として2層に積層した吸音材1を得た。
この吸音材1では、JISA1405に基づく吸音率は、100~500Hzの周波数域において、160Hzで0.6の極大値を持ち、125Hzで0.5の値を持つものとなった。また、作業性については、特に作業上問題となることはなかった。
<実施例2-6>
樹脂フィルム層10の密度と厚さを調整して面密度を、0.30,0.21,0.16,0.09g/cm2に変更した以外は、実施例1と同様である。この場合の各吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。樹脂フィルム層10の面密度が小さくなると、吸音率の極大値の周波数は、250、315,400,500Hzと高くなった。
<実施例7-8>
樹脂フィルム層10の条件(面密度を0.42g/cm2)を一定とし、軟質ポリウレタンフォーム層20の厚さを調整して面密度を、0.11,0.30g/cm2に変更した。この場合の各吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。軟質ポリウレタンフォーム層20の面密度が小さくなると、吸音率の極大値の周波数は、125Hz,200Hzと高くなった。
<実施例9-10>
樹脂フィルム層10の条件(面密度を0.30g/cm2)を一定とし、軟質ポリウレタンフォーム層20の厚さを調整して面密度を、0.015,0.03g/cm2に変更した。この場合の各吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、いずれも315Hzであった。
<実施例11>
軟質ポリウレタンフォーム層20の厚さを50mmと厚く変更した(面密度は、0.13g/cm2)こと以外、実施例4と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、200Hzであった。
<実施例12>
軟質ポリウレタンフォーム層20の密度を0.1g/cm3に変更したこと以外、実施例2と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、200Hzであった。
<実施例13>
樹脂フィルム層10の密度と厚さを調整して面密度を変更した(面密度は、0.60g/cm2)以外は、実施例1と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、100Hzであった。
<実施例14>
樹脂フィルム層10の密度を0.9g/cm3、厚さを4mm、面密度を0.36g/cm2とし、軟質ポリウレタンフォーム層20の密度を0.1g/cm3、厚さを50mm、面密度を0.5g/cm2として2層に積層した吸音材1を得た。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、100Hzであった。
<実施例15>
樹脂フィルム層10の密度と厚さを調整して面密度を変更した(面密度は、0.18g/cm2)以外は、実施例8と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、500Hzであった。
<比較例1>
軟質ポリウレタンフォーム層20の厚さを5mmとして面密度を0.01g/cm2としたこと以外、実施例4と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、630Hzであり、500Hz以下に極大値はなかった。
<比較例2>
樹脂フィルム層10の密度と厚さを調整して面密度を変更した(面密度は、0.01g/cm2)以外は、実施例1と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、800Hzであり、500Hz以下に極大値はなかった。
<比較例3>
樹脂フィルム層10を積層せず軟質ポリウレタンフォーム層20だけとした以外は、実施例1と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値の周波数は、800Hzであり、500Hz以下に極大値はなかった。
<比較例4>
軟質ポリウレタンフォーム層20を積層せず樹脂フィルム層10だけとした以外は、実施例2と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率に0.5以上の極大値はなかった。
<比較例5>
樹脂フィルム層10の密度と厚さを調整して面密度を変更した(面密度は、0.70g/cm2)以外は、実施例1と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値は計測できなかった。
<比較例6>
軟質ポリウレタンフォーム層20の厚さを60mmとして面密度を0.15g/cm2としたこと以外は、実施例1と同様である。この場合の吸音材1の評価結果は、表1に記載したとおりであった。吸音率の極大値は計測できなかった。
以上の実施例および比較例に対して行った吸音材1の評価結果を示す表1から、本発明における実施例1~15では、吸音材1の総厚さを54mm以下にでき、100~500Hzの周波数域に吸音率が0.5以上の特異的な吸音率の極大値(ピーク)を備えたものであることを確認できた。
一方、比較例1~6では、吸音材1は、総厚さを54mm以下にできても、100~500Hzの周波数域に吸音率が0.5以上の特異的な吸音率の極大値ピークを備えたものにできないことが確認できた。
Figure 2023048321000002
以上、実施の形態とともに、具体的に説明したように、本発明の吸音材1は、音の発生源側の樹脂フィルム層10と、樹脂フィルム層10に積層される軟質ポリウレタンフォーム層20と、の2層からなり、樹脂フィルム層10は、密度が0.9~1.5g/cm3、厚さが1~4mm、面密度が0.09~0.60g/cm2とされ、軟質ポリウレタンフォーム層20は、密度が0.015~0.1g/cm3、厚さが10~50mm、面密度が0.015~0.50g/cm2とされ、JISA1405に基づく吸音率が100~500Hzの周波数域において0.5以上の極大値を持つ、構成とされる。
かかる構成によれば、総厚さを54mm以下にでき、100~500Hzの周波数域に吸音率が0.5以上の特異的な吸音率ピークを備えたものとすることができる。
また、総厚さが54mm以下と薄いため、狭く、限られたスペース、例えばタイヤの内腔内やタイヤハウスなどにも取り付けることができる。
また、樹脂フィルム層は、面密度が0.09~0.45g/cm2とされ、軟質ポリウレタンフォーム層20は、面密度が0.015~0.13g/cm2とされ、吸音率が100~500Hzの周波数域において0.6以上の極大値を持つ、構成とされる。
かかる構成によれば、軟質ポリウレタンフォーム層20の密度と厚さを調整して面密度を0.015~0.13g/cm2の範囲とし、面密度が0.09~0.45g/cm2の樹脂フィルム層10との組み合わせた吸音材1は、JISA1405に基づく吸音率を100~500Hzの周波数域において0.6以上となる極大値を持つものにすることができる。これにより、音の発生源の周波数に対応して一層吸音率を高めた吸音材とすることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に何ら限定するものでない。
1 吸音材
10 樹脂フィルム層
20 軟質ポリウレタンフォーム層

Claims (2)

  1. 音の発生源側の樹脂フィルム層と、
    前記樹脂フィルム層に積層される軟質ポリウレタンフォーム層と、の2層からなり、
    前記樹脂フィルム層は、密度が0.9~1.5g/cm3、厚さが1~4mm、面密度が0.09~0.60g/cm2とされ、
    前記軟質ポリウレタンフォーム層は、密度が0.015~0.1g/cm3、厚さが10~50mm、面密度が0.015~0.50g/cm2とされ、
    JISA1405に基づく吸音率が100~500Hzの周波数域において0.5以上の極大値を持つ、
    ことを特徴とする吸音材。
  2. 前記樹脂フィルム層は、面密度が0.09~0.45g/cm2とされ、
    前記軟質ポリウレタンフォーム層は、面密度が0.015~0.13g/cm2とされ、前記吸音率が100~500Hzの周波数域において0.6以上の極大値を持つ、
    ことを特徴とする請求項1に記載の吸音材。
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