JP2023047508A - 防水板装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出入り口E等の開口部に防水板3を設けて防水するにあたり、該防水板3の屋内側および下方への押圧を、同時的にできるようにする。【解決手段】躯体側に設けた第一カム体13と防水板3側に設けた第二カム体15とを、屋外側が低くなる摺接をする構成にし、これによって第一カム体13を、操作具12の操作に基づき下動することで第二カム体15を、防水板3と共に屋内側および下方に同時的に移動せしめねようにし、これによってバランスが取れた防水性能を簡単に達成できるようにする。【選択図】 図6
Description
本発明は、ビル、住宅等の建物の出入り口等の開口部に建て付けられる防水板装置の技術分野に関するものである。
従来から、大雨や台風等の非常事態の際に発生することがある溢水時において、出入り口等の開口部の外(屋外)に溢れ出た水が、開口部を通してビルや住宅、駐車場等の屋内(建物内、室内)に浸入してしまうことを防止するため、開口部に防水板を設置することで防水(止水)するようにした防水板装置が知られている。
このような防水板装置において、防水性能を向上するため、防水板の左右両端縁部を、防水板側に設けたクランプ材等の押圧部材の操作で開口部に設けた柱や壁等の躯体側部材に設けた左右端側当接部に対して押圧状に当接せしめるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献1参照)。しかしながらこのものでは、防水板は、下端縁部が設置面(床面や地面)に設けた下端側当接部に対して単に自重載置されるだけであるから、防水板が軽いものであるような場合に、該下端部位での防水性能が劣るという問題がある。
そこで防水板に対し、屋内外方向と設置面側(下方側)とに向けて押圧する押圧手段をそれぞれ設けることが提唱されている(例えば特許文献2参照)。
このような防水板装置において、防水性能を向上するため、防水板の左右両端縁部を、防水板側に設けたクランプ材等の押圧部材の操作で開口部に設けた柱や壁等の躯体側部材に設けた左右端側当接部に対して押圧状に当接せしめるようにしたものが提唱されている(例えば特許文献1参照)。しかしながらこのものでは、防水板は、下端縁部が設置面(床面や地面)に設けた下端側当接部に対して単に自重載置されるだけであるから、防水板が軽いものであるような場合に、該下端部位での防水性能が劣るという問題がある。
そこで防水板に対し、屋内外方向と設置面側(下方側)とに向けて押圧する押圧手段をそれぞれ設けることが提唱されている(例えば特許文献2参照)。
ところが前記従来のものは、押圧部材として、屋内外方向に押圧するものと下方向に向けて押圧するものとの二種類のものが必要になって部品点数が多くなるだけでなく、これら二種類の押圧部材の押圧作業がいちいち必要になるだけでなく、例えば一方の押圧部材で防水板を先行して押圧操作を確りとした後、他方の押圧部材で押圧操作しようとしたときに、防水板は、先行して押圧操作したことで殆ど固定状態になるため、後行する押圧操作が円滑に行われないことになって高い防水性能を発揮させることが難しい場合がある等の問題があり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、出入り口等の開口部の躯体側部材に設けられる左右の押圧受け部と、該押圧受け部に左右端縁部が屋外側から対向する状態で設けられる防水板とを備えて構成される防水板装置において、
前記防水板の左右端縁部および下端縁部を、左右の押圧受け部および防水板の設置面に押圧状に押圧するための押圧手段を設けるにあたり、該押圧手段は、躯体側部材に設けられ、操作具操作に連動して上下方向に移動する移動体と、該移動体に設けられ、移動体と一体に上下動する第一カム体と、防水板に設けられ、第一カム体に傾斜面で摺接する第二カム体とを備え、第一、第二カム体同士の摺接は、移動体が下動したことに連動する第一カム面の下動により、第二カム体を屋内側下方に向けて押圧することで、防水板を屋内側下方に変位せしめて防水板の左右端縁部および下端縁部を、左右の押圧受け部および防水板の設置面に押圧状に押圧する摺接であることを特徴とする防水板装置である。
請求項2の発明は、第一、第二カム体同士が摺接する傾斜は、屋外側が低く、屋内側が高い傾斜であることを特徴とする請求項1記載の防水板装置である。
請求項3の発明は、移動体は、躯体側部材に対して縦軸回りに回動自在に設けられていて、第一カム体を、第二カム体の上側に位置する作用位置と、第二カム体に対して位置ずれする非作用位置とに変位可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置である。
前記防水板の左右端縁部および下端縁部を、左右の押圧受け部および防水板の設置面に押圧状に押圧するための押圧手段を設けるにあたり、該押圧手段は、躯体側部材に設けられ、操作具操作に連動して上下方向に移動する移動体と、該移動体に設けられ、移動体と一体に上下動する第一カム体と、防水板に設けられ、第一カム体に傾斜面で摺接する第二カム体とを備え、第一、第二カム体同士の摺接は、移動体が下動したことに連動する第一カム面の下動により、第二カム体を屋内側下方に向けて押圧することで、防水板を屋内側下方に変位せしめて防水板の左右端縁部および下端縁部を、左右の押圧受け部および防水板の設置面に押圧状に押圧する摺接であることを特徴とする防水板装置である。
請求項2の発明は、第一、第二カム体同士が摺接する傾斜は、屋外側が低く、屋内側が高い傾斜であることを特徴とする請求項1記載の防水板装置である。
請求項3の発明は、移動体は、躯体側部材に対して縦軸回りに回動自在に設けられていて、第一カム体を、第二カム体の上側に位置する作用位置と、第二カム体に対して位置ずれする非作用位置とに変位可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置である。
請求項1の発明とすることにより、防水板は、操作具操作に伴う移動体の下動を受けた第一、第二カム体同士の摺接により、屋内側方と下方とに同時移動することになって、方向の異なった押圧状の当接がバランス化された状態でなされ、この結果、押圧手段は一組で良いことになって部品点数の低減、操作性の向上が図れると共に、一方のみが押圧された片効き状態となることも回避して高い防水性能を発揮できることになる。
請求項2の発明とすることにより、第一、第二カム体の構成が簡単にできることになる。
請求項3の発明とすることにより、第一カム体を非作用位置に変位しておくことで、第二カム体が設けられた防水体の開口部への配設作業が、第一カム体により邪魔されない状態でできることになって組み付け時、取り外し時の作業性が向上する。
請求項2の発明とすることにより、第一、第二カム体の構成が簡単にできることになる。
請求項3の発明とすることにより、第一カム体を非作用位置に変位しておくことで、第二カム体が設けられた防水体の開口部への配設作業が、第一カム体により邪魔されない状態でできることになって組み付け時、取り外し時の作業性が向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は門や出入り口等の開口部Eに建て付けられる防水板装置であって、該防水板装置1は、開口部Eの左右に配された躯体側部材であるガイドレール2に左右両端縁部が遊嵌する状態で設置される防水板3を備えて構成される。
前記ガイドレール2は、左右方向内側が開口したガイド溝2aが形成されるが、該ガイド溝2aには防水板3の左右端縁部が抜き差しできる状態で遊嵌状に嵌入可能に構成されている。ガイド溝2aの屋内側面部は、溝入り口側が幅狭で、溝奥側が屋内側に向けて幅広になった蟻溝形状をしている。そしてガイド溝2aの溝入り口部の屋内側端部2bは、本発明の「押圧受け部」に相当するが、該屋内側端部2bにはゴム質弾性を有した防水材4が設けられ、ガイド溝2aの幅広になったスペースは、防水板3を押圧するため後述する押圧手段5を収容するための収容室Sとなっている。
尚、ガイドレール2の上端面には上面板2cが設けられ、防水板3の下端面には、設置面(床面、地面)Fに弾圧状に当接して防水するゴム質弾性を有した防水材3aが設けられている。
前記ガイドレール2は、左右方向内側が開口したガイド溝2aが形成されるが、該ガイド溝2aには防水板3の左右端縁部が抜き差しできる状態で遊嵌状に嵌入可能に構成されている。ガイド溝2aの屋内側面部は、溝入り口側が幅狭で、溝奥側が屋内側に向けて幅広になった蟻溝形状をしている。そしてガイド溝2aの溝入り口部の屋内側端部2bは、本発明の「押圧受け部」に相当するが、該屋内側端部2bにはゴム質弾性を有した防水材4が設けられ、ガイド溝2aの幅広になったスペースは、防水板3を押圧するため後述する押圧手段5を収容するための収容室Sとなっている。
尚、ガイドレール2の上端面には上面板2cが設けられ、防水板3の下端面には、設置面(床面、地面)Fに弾圧状に当接して防水するゴム質弾性を有した防水材3aが設けられている。
前記押圧手段5は、収容室Sの内側面2dに設けられた支持金具6に回動自在および上下動自在に支持される円筒状をした移動体7を備えて構成されるが、該移動体7は、上面板7aが前記上面板2cに下側から近接対向し、下面板7bが設置面Fから距離を存する状態で対向した構成になっている。そして前記下面板7bには、上端縁が移動体7内に配され、下端縁が設置面Fに当接する支持体9が上下方向移動自在に貫通しているが、該支持体9の上下方向中間部に設けた下側ストッパ9aと、移動体7の内面に設けた上側ストッパ7cとのあいだに弾機10が介装されていて支持体9を下方に向けて相対的に付勢する構成になっている。
前記上面板2cの上側面には、移動体7の上方に対応する位置にナット11が固着され、該ナット11に螺合した操作具12の螺子杆12aが上面板2cを貫通して移動体7の上面板7aに当接している。そして操作具12の操作部12bを回し操作することで、移動体7は、弾機10の付勢力を受ける状態で上下移動するよう構成されている。
さらに前記移動体7の外周面には第一カム体13が上下方向に間隙を存して複数取り付けられているが、該第一カム体13の下面は、先端側ほど低位になるよう傾斜した第一カム面13aに形成されている。第一カム体13の上面には、移動体7を軸心回りに回動操作して第一カム体13の位置調節をするための調節具14が設けられており、該調節具14の操作により移動体7を回動操作して、後述する防水板3に設けた第二カム体15と対向する作用位置と、第二カム体15に対して屋内側に位置ズレした非作用位置との変位操作ができるように構成されている。
一方、防水板3の屋内側面には、前記第一カム体13に対応する状態で第二カム体15が設けられているが、該第二カム体15は、上面が先端側ほど高位になるよう傾斜した第二カム面15aに形成されている。
一方、防水板3の屋内側面には、前記第一カム体13に対応する状態で第二カム体15が設けられているが、該第二カム体15は、上面が先端側ほど高位になるよう傾斜した第二カム面15aに形成されている。
そして溢水の惧れがない平常時では、防水板3は、倉庫等の収納箇所に配されていて開口部Eは開口した状態になっており(図3参照)、この状態では、調節具14は非作用位置に操作されていて第一カム体13はガイド溝2aの溝奥側に向いている。
このような平常時から溢水の惧れがある非常時となった場合、防水板3を用いて開口部Eを閉鎖して防水することになるが、それには前記収納されていた防水板3を持ち出し、左右両端縁部をガイドレール2に遊嵌状に嵌入する(図4参照)。この状態では、防水板3の左右端縁部側の屋内側面は、仮に防水材4に当接していたとしても、押圧状の当接ではなく高い防水機能を発揮することがない非防水状態(離間した状態と同じ)となっている。
このような平常時から溢水の惧れがある非常時となった場合、防水板3を用いて開口部Eを閉鎖して防水することになるが、それには前記収納されていた防水板3を持ち出し、左右両端縁部をガイドレール2に遊嵌状に嵌入する(図4参照)。この状態では、防水板3の左右端縁部側の屋内側面は、仮に防水材4に当接していたとしても、押圧状の当接ではなく高い防水機能を発揮することがない非防水状態(離間した状態と同じ)となっている。
この状態から、調節具14を操作して第一カム体13を、移動体7と共に非作用位置から作用位置に回動調節する(図5参照)。これによって該第一カム体13は、第二カム体15の上側に上下離間した状態となって配設される。
そして操作具12の螺子杆12aをナット11に螺入した状態で、操作部12bを回し操作して螺子杆12aを下動させていくと、該螺子杆12aの下端縁部が移動体7の上面板7aに当接して移動体7を弾機10の付勢力に抗して下動していく。この移動体7の下動に伴い、第一カム体13のカム面13aが第二カム体15のカム面15aに押圧状に摺接することになって、第二カム体15は屋内側方および下方に向けて同時的に押圧され、この押圧作動を受けて防水板3も屋内側下方に向いた下り傾斜方向に強制移動することになり、これによって防水板3は、屋内側面がガイドレール3に設けた防水材4に押圧状に当接すると共に、防水板3の下端縁部に設けた防水材3aが設置面Fに押圧状に当接することになり(図6参照)、このようにして開口部Eの防水が防水板3によってなされるように構成されている。
そして操作具12の螺子杆12aをナット11に螺入した状態で、操作部12bを回し操作して螺子杆12aを下動させていくと、該螺子杆12aの下端縁部が移動体7の上面板7aに当接して移動体7を弾機10の付勢力に抗して下動していく。この移動体7の下動に伴い、第一カム体13のカム面13aが第二カム体15のカム面15aに押圧状に摺接することになって、第二カム体15は屋内側方および下方に向けて同時的に押圧され、この押圧作動を受けて防水板3も屋内側下方に向いた下り傾斜方向に強制移動することになり、これによって防水板3は、屋内側面がガイドレール3に設けた防水材4に押圧状に当接すると共に、防水板3の下端縁部に設けた防水材3aが設置面Fに押圧状に当接することになり(図6参照)、このようにして開口部Eの防水が防水板3によってなされるように構成されている。
叙述のごとく構成された本発明の実施の形態において、出入り口等の開口部Eを防水板3を用いて防水状に閉鎖するにあたり、該防水板3を、操作具12を操作することにより移動体7を下動操作させることで、該移動体に設けられた第一カム体13が、防水板3側に設けられた第二カム体15に屋外側が下降した傾斜面で摺接することになって、第二カム体15を屋内側および下方に向けて強制移動させることになり、これによって防水板3も屋内側および下方に向けて同時的に一体移動することになり、この結果、防水板3の左右両端面部が、ガイド溝2aの内側面に設けた防水材4に押圧状に当接することと、防水板3の下端縁部に設けた防水材3aが設置面Fに押圧状に当接することとが同時的に行わることになって、バランスの採れた防水機能が発揮されることになる。
そしてこのような押圧方向が異なる場合におけるバランスの採れた防水性能の発揮が、一つの操作体12の操作によってできるため、操作性に優れると共に部品点数の低減も図れ、構造の簡略化に寄与することになる。
特にこのものでは、防水板3の下端縁部に設けた防水材3aの左右両端縁部の屋内側面と、屋内側端部2bに設けた防水材4の屋外側下端縁部との当接面部同士の当接、特に該部位の下端コーナー縁部位でのバランスの採れた当接が確実になって優れた防水性を発揮できることになる。
しかもこのものでは、第一、第二カム体13、15同士の摺接が屋外側が低くなった傾斜面によるものであるため、第一、第二カム体13、15の構造についても簡略化が図れることになる。
特にこのものでは、防水板3の下端縁部に設けた防水材3aの左右両端縁部の屋内側面と、屋内側端部2bに設けた防水材4の屋外側下端縁部との当接面部同士の当接、特に該部位の下端コーナー縁部位でのバランスの採れた当接が確実になって優れた防水性を発揮できることになる。
しかもこのものでは、第一、第二カム体13、15同士の摺接が屋外側が低くなった傾斜面によるものであるため、第一、第二カム体13、15の構造についても簡略化が図れることになる。
そしてこのように第一、第二カム体13、15の摺接により防水板3の高い防水機能を発揮できるものであるが、第一カム体13は、溢水の惧れがない平常時においては、調節具14の操作により非作用位置に位置しておき、溢水の惧れがある非常時に、防水板3をガイドレール2にセットした状態で第二カム体15の上位置に位置する作用位置に操作できるものであるから、防水板3のセット時、取り外し時に第一カム体13が第二カム体15の邪魔になることがなく、操作性が損なわれることがない。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、図7、8に示す第二の実施の形態のようにすることもできる。
この第二の実施の形態のものは、押圧手段5を屋外側に配し、防水板3を屋内側に配したものであって、この場合に、屋外側に配した操作具12による操作に基づく移動体7の下動によって防水板3を屋内側に移動させる必要がある。そのため、ガイドレール2側に設けられる第一カム体13と防水板3に設けられる第二カム体15との構成が異なるものであって、ガイドレール2側に設けられる第一カム体13は、屋外側が低く、屋内側が高くなった傾斜状のカム面13aが上端縁に形成されたものであり、防水板3側に設けられる第二カム体15は、屋外側が低く、屋内側が高くなった傾斜状のカム面15aが下端縁に形成されたものであり、そして第一の実施の形態のように、操作具12を操作することにより移動体7を下動操作させることに連動する第一、第二カム体13、15のカム面13a、15a同士の摺接により防水板3が屋内側および下方に向けて同時的に一体移動することになって、防水板3の左右両端面部が防水材4に押圧状に当接することと、防水板3の下端縁部に設けた防水材3aが設置面Fに押圧状に当接することとが同時的に行われて、バランスの採れた防水機能を発揮することができる。
この第二の実施の形態のものは、押圧手段5を屋外側に配し、防水板3を屋内側に配したものであって、この場合に、屋外側に配した操作具12による操作に基づく移動体7の下動によって防水板3を屋内側に移動させる必要がある。そのため、ガイドレール2側に設けられる第一カム体13と防水板3に設けられる第二カム体15との構成が異なるものであって、ガイドレール2側に設けられる第一カム体13は、屋外側が低く、屋内側が高くなった傾斜状のカム面13aが上端縁に形成されたものであり、防水板3側に設けられる第二カム体15は、屋外側が低く、屋内側が高くなった傾斜状のカム面15aが下端縁に形成されたものであり、そして第一の実施の形態のように、操作具12を操作することにより移動体7を下動操作させることに連動する第一、第二カム体13、15のカム面13a、15a同士の摺接により防水板3が屋内側および下方に向けて同時的に一体移動することになって、防水板3の左右両端面部が防水材4に押圧状に当接することと、防水板3の下端縁部に設けた防水材3aが設置面Fに押圧状に当接することとが同時的に行われて、バランスの採れた防水機能を発揮することができる。
本発明は、ビル、住宅等の建物の出入り口等の開口部に建て付けられる防水板装置として利用することができる。
1 防水板装置
2 ガイドレール
2a ガイド溝
2d 内側面
3 防水板
5 押圧手段
7 移動体
12 操作具
13 第一カム体
14 調節具
15 第二カム体
E 開口部
2 ガイドレール
2a ガイド溝
2d 内側面
3 防水板
5 押圧手段
7 移動体
12 操作具
13 第一カム体
14 調節具
15 第二カム体
E 開口部
Claims (3)
- 出入り口等の開口部の躯体側部材に設けられる左右の押圧受け部と、該押圧受け部に左右端縁部が屋外側から対向する状態で設けられる防水板とを備えて構成される防水板装置において、
前記防水板の左右端縁部および下端縁部を、左右の押圧受け部および防水板の設置面に押圧状に押圧するための押圧手段を設けるにあたり、
該押圧手段は、躯体側部材に設けられ、操作具操作に連動して上下方向に移動する移動体と、該移動体に設けられ、移動体と一体に上下動する第一カム体と、防水板に設けられ、第一カム体に傾斜面で摺接する第二カム体とを備え、
第一、第二カム体同士の摺接は、移動体が下動したことに連動する第一カム面の下動により、第二カム体を屋内側下方に向けて押圧することで、防水板を屋内側下方に変位せしめて防水板の左右端縁部および下端縁部を、左右の押圧受け部および防水板の設置面に押圧状に押圧する摺接であることを特徴とする防水板装置。 - 第一、第二カム体同士が摺接する傾斜は、屋外側が低く、屋内側が高い傾斜であることを特徴とする請求項1記載の防水板装置。
- 移動体は、躯体側部材に対して縦軸回りに回動自在に設けられていて、第一カム体を、第二カム体の上側に位置する作用位置と、第二カム体に対して位置ずれする非作用位置とに変位可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の防水板装置。
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