JP2023045646A - 作業車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレータに対するエンジンの排気熱と騒音とを遮蔽可能な作業車両を提供する。【解決手段】トラクタ1は、フロア部11と、カバー13とを備える。フロア部11は、エンジンボンネット5の後方に設けられている。カバー13は、フロア部11に対して上下移動可能に配置され、フロア部11の上側に移動した状態ではエンジンボンネット5とフロア部11との間に位置される。【選択図】図2

Description

本発明は、作業車両に関する。
特許文献1には、エンジンボンネット内部に、ラジエータ、エンジン、前方吹出し型の冷却ファンをこの順に後ろから前に向けて配置すると共に、エンジンを覆うインナーカバーをエンジンボンネットに内装した作業車両が開示されている。エンジンの排気熱と騒音とは、インナーカバー内部を通って車両前方へ放出される。
特開平5-42830号公報
特許文献1に記載された作業車両において、吸気口はハンドル付近、即ちオペレータ付近に集約されている。そのため、作業車両が前方に走行することで、車両前方へ放出された排気熱と騒音の位置が吸気口に近づきオペレータへ暴露される。
本発明は、オペレータに対するエンジンの排気熱と騒音とを遮蔽可能な作業車両を提供することを目的とする。
本発明に係る作業車両は、フロア部と、カバーとを備える。前記フロア部は、エンジンボンネットの後方に設けられる。前記カバーは、前記フロア部に対して上下移動可能に配置され、前記フロア部の上側に移動した状態では前記エンジンボンネットと前記フロア部との間に位置する。
本発明によれば、オペレータに対するエンジンの排気熱と騒音とを遮蔽可能な作業車両を提供することができる。
実施形態1に係るトラクタの斜視図であり、カバーは下がっている状態である。 実施形態1に係るトラクタの斜視図であり、カバーは上がっている状態である。 実施形態1に係るトラクタにおけるカバーの設置イメージを示す平面図である。 実施形態1におけるリンク機構の側面図であり、カバーは下がっている状態である。 実施形態1におけるリンク機構の側面図であり、カバーは上がっている状態である。 実施形態1におけるリンク機構の斜視図であり、カバーは下がっている状態である。 実施形態1におけるリンク機構の斜視図であり、カバーは上がっている状態である。 実施形態1におけるフロア部とカバーの断面図である。 実施形態1における座席周辺の構成を示す斜視図である。 実施形態1におけるトラクタ後部の断面図である。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<実施形態1>
まず、図1及び図2を参照して、実施形態1に係るトラクタ1について説明する。図1は、実施形態1に係るトラクタ1の斜視図であり、カバー13は下がっている状態である。図2は、実施形態1に係るトラクタ1の斜視図であり、カバー13は上がっている状態である。
トラクタ1の機体2は、左右一対の前輪3、及び左右一対の後輪4によって支持されている。後輪4の上側と座席12側とは、後輪フェンダ8によって覆われている。図示は省略するが、前輪3の上側と座席12側とが、前輪フェンダによって覆われていてもよい。
機体2の前部には、エンジンボンネット5が設けられている。エンジンボンネット5の内部には、図示しないラジエータ、エンジン、前方吹出し型の冷却ファンがこの順に後ろから前に向けて配置されている。
エンジンボンネット5の側面には、吸気グリル5aが設けられている。エンジンボンネット5の前面には、排気グリル5bが設けられている。冷却ファンが動作することにより、外気が吸気グリル5aを介してエンジンボンネット5の内部に取り入れられ、排気グリル5bを介して外部へ放出される。
エンジンボンネット5の後方には、ダッシュボード6、ハンドル7、及び座席12等を有する操縦部が設けられている。また、機体2上に、座席12の床となるフロア部11が設けられている。フロア部11はエンジンボンネット5の後部と座席12との間に配置される。
フロア部11の前部には、図示しないアクセルペダル及びブレーキペダル等が配置されている。フロア部11の後方には、フロア部11より高い位置にシートプレート41が設けられている。シートプレート41は、機体2に固定されている。シートプレート41の上方には、座席12が設けられている。座席12周辺の構造については後述する。
機体2の後部には、ミッションケース51(図10参照)が連結されている。ミッションケース51は、エンジンの回転動力を適宜変速して前輪3、3及び後輪4、4に伝達する。ミッションケース51の後面には、PTO軸(不図示)が後ろ向きに突出するように設けられている。PTO軸は、作業装置(不図示)に連結され、PTO駆動力を作業装置に伝達する。
図1及び図2に示されるトラクタ1において、吸気グリル5aはハンドル7付近、即ちオペレータ付近に集約されている。そのため、トラクタ1が前方に走行することで、排気グリル5bから前方へ放出された排気熱と騒音の位置が吸気グリル5aに近づきオペレータへ暴露されることになる。また、粉塵が巻き上がる圃場では、巻き上がった粉塵が吸気グリル5aに集まりやすいため、粉塵がオペレータへ暴露されやすい。また、水が張られている圃場では、前輪3、3が跳ね上げる泥水がオペレータへ飛びやすい。
そこで、実施形態1では、オペレータに対するエンジンの排気熱及び騒音、粉塵、並びに泥水等を遮蔽する構造を、トラクタ1に追加する。カバー13は、上記の排気熱等を遮蔽する構造の一例である。
図3は、実施形態1に係るトラクタ1におけるカバー13の設置イメージを示す平面図である。上方から見て、2つのカバー13が、ダッシュボード6を間に挟んで左右両側に配置されている。各カバー13は、側方から見て、エンジンボンネット5とフロア部11との間に配置されている。1つのカバー13は、前面カバー13a及び側面カバー13bを含むL字状である。各カバー13は、フロア部11に対して上下移動可能であり、少なくともオペレータが座席12に着座している間、フロア部11の上側に位置する。
前面カバー13aは、エンジンボンネット5の後方かつフロア部11の前方を遮蔽する。これにより、前面カバー13aは、主に、トラクタ1が前方に走行することで吸気グリル5aに近づく排気熱及び騒音を遮蔽することができる。よって、座席12に着座しているオペレータが排気熱及び騒音に暴露されにくくなる。
側面カバー13bは、フロア部11の側方、より詳しくはフロア部11の上側におけるエンジンボンネット5と後輪フェンダ8との隙間を遮蔽する。エンジンボンネット5と後輪フェンダ8との隙間は、オペレータが座席12に乗降するためのスペースである。側面カバー13bは、主に、前輪3が巻き上げる粉塵、及び前輪3が跳ね上げる泥水等を遮蔽することができる。よって、座席12に着座しているオペレータが粉塵及び泥水等に暴露されにくくなる。
上述のように、カバー13は、少なくとも前面カバー13aを有することにより、排気熱及び騒音を遮蔽することができる。カバー13は、前面カバー13aに加えて側面カバー13bを有することにより、排気熱及び騒音に加えて粉塵及び泥水等を遮蔽することができる。
なお、実施形態1のカバー13は、L字状であるが、この形状に限定されない。例えば、右側のカバー13と左側のカバー13とが連結されて一体となったU字状であってもよい。
次に、図4~図7を参照して、リンク機構20について説明する。リンク機構20は、カバー13を上下移動させる昇降機構の一例である。図4は、実施形態1におけるリンク機構20の側面図であり、カバー13は下がっている状態である。図5は、実施形態1におけるリンク機構20の側面図であり、カバー13は上がっている状態である。図6は、実施形態1におけるリンク機構20の斜視図であり、カバー13は下がっている状態である。図7は、実施形態1におけるリンク機構20の斜視図であり、カバー13は上がっている状態である。
なお、図4~図7においては、左側のカバー13に対して設けられたリンク機構20を示す。図示及び説明は省略するが、右側のカバー13に対しても、図4~図7に示されるリンク機構20と同様のリンク機構が設けられている。なお、左右のカバー13、13が一体となったU字状である場合、カバー13、13に対して少なくとも1つのリンク機構20が設けられていればよい。
座席12は、シートガイドプレート42上に設置されている。シートガイドプレート42の下面からは、前後左右4本のシートガイドバー43、43、43、43が下向きに突出している。各シートガイドバー43は、シートプレート41に形成された各貫通孔41aを貫通しており、シートプレート41に対して上下移動が可能である。各シートガイドバー43におけるシートガイドプレート42の下面と各貫通孔41aの周縁部との間には、各付勢部材44が装着されている。
図示例の付勢部材44は、円筒状のコイルばねであり、コイルばねの一端がシートガイドプレート42の下面に接触し、他端が貫通孔41aの周縁部に接触することによって、保持されている。また、コイルばねの内部をシートガイドバー43が貫通している。
オペレータが座席12に着座すると、オペレータの重みで各付勢部材44が圧縮され、座席12、シートガイドプレート42、及び各シートガイドバー43が一体的に下方へ移動する。オペレータが座席12から離れると、各付勢部材44の反発力及び後述するカバー13の自重により、座席12、シートガイドプレート42、及び各シートガイドバー43が一体的に上方に移動し、元の位置に戻る。
後ろ側のシートガイドバー43の下端部には、座席側連結軸21が設けられている。座席側連結軸21は、例えば、円筒状の突起である。カバー13の下端部には、カバー側連結軸22が設けられている。カバー側連結軸22は、例えば、円柱部材である。カバー側連結軸22の一端は、カバー13の下端部に固定されており、カバー側連結軸22の他端は、ガイド部31のガイド孔31aに貫通している。カバー側連結軸22の他端は、ガイド孔31aに沿って上下移動可能である。
フロア部11の下面には、下方に突出するようにガイド部31が固定されている。ガイド部31は下方に長い板状部材であり、中心には下方に長いガイド孔31aが設けられている。
リンクバー23は、座席側連結軸21とカバー側連結軸22とを連結する板状部材である。リンクバー23の両端部には、長手方向に沿って伸びた長孔23b、23cが形成されている。座席12側の長孔23bには座席側連結軸21が、長手方向に移動可能に連結されている。カバー13側の長孔23cにはカバー側連結軸22が、長手方向に移動可能に連結されている。
リンクバー23における長孔23b、23cの間には、回転軸孔23aが形成されている。回転軸孔23aには、車体に固定された回転支軸24が、リンクバー23が回転軸孔23aを中心に回転可能となるように連結されている。回転支軸24は、例えば、ミッションケース51の側面に固定されている(図10参照)。
オペレータが座席12から離れると、付勢部材44の反発力により、シートプレート41に対してシートガイドプレート42が上方に押し上げられる。そのため、シートガイドプレート42に固定されているシートガイドバー43の座席側連結軸21が、リンクバー23の座席12側の端部と共に引き上げられる。リンクバー23は、回転軸孔23aを支点として反時計回りに回転し、リンクバー23の座席12側の端部が回転軸孔23aより上に、リンクバー23のカバー13側の端部が回転軸孔23aより下になる。リンクバー23のカバー13側の端部が下方へ回転移動することにより、カバー側連結軸22と共にカバー13がフロア部11の下側へ移動する。オペレータが座席12から離れている間、付勢部材44の反発力とカバー13の自重とにより、カバー13がフロア部11より下側の位置で保持される。
オペレータが座席12に着座すると、オペレータの重みにより、シートガイドプレート42がシートプレート41側に沈む。そのため、シートガイドプレート42に固定されているシートガイドバー43の座席側連結軸21が、リンクバー23の座席12側の端部と共に引き下げられる。リンクバー23は、回転軸孔23aを支点として時計回りに回転し、リンクバー23の座席12側の端部が回転軸孔23aより下に、リンクバー23のカバー13側の端部が回転軸孔23aより上になる。リンクバー23のカバー13側の端部が上方へ回転移動することにより、カバー側連結軸22と共にカバー13がフロア部11の上側へ移動する。オペレータが座席12に着座している間、オペレータの重みにより、カバー13がフロア部11より上側の位置で保持される。
このように、単純な構造かつ電装品が不要なリンク機構20によって、カバー13を上下移動させることができる。
リンクバー23の時計回り及び反時計回りの回転により、リンクバー23の座席12側の端部は円弧運動する。一方、この端部に連結されている座席側連結軸21は上下方向に直線運動する。座席側連結軸21は、リンクバー23の長孔23bに対して長手方向に移動可能に連結されているので、直線運動する座席側連結軸21と円弧運動するリンクバー23の端部との運動方向のずれが、長孔23bによって吸収される。よって、座席側連結軸21及びリンクバー23の移動を安定して行わせることができる。
同様に、リンクバー23のカバー13側の端部は円弧運動するが、この端部に連結されているカバー側連結軸22は上下方向に直線運動する。カバー側連結軸22は、リンクバー23の長孔23cに対して長手方向に移動可能に連結されているので、直線運動するカバー側連結軸22と円弧運動するリンクバー23の端部との運動方向のずれが、長孔23cによって吸収される。よって、カバー側連結軸22及びリンクバー23の移動を安定して行わせることができる。
なお、長孔23b、23cの長手方向の長さは、運動方向のずれの大きさに応じて設定されている。運動方向のずれが小さい場合、長孔23b、23cではなく丸孔であってもよい。
カバー側連結軸22は、ガイド部31のガイド孔31aにガイドされながら上下方向に直線運動する。そのため、カバー側連結軸22及びカバー13の上下移動を安定して行わせることができる。
図4に示されるように、リンクバー23は、座席側連結軸21から支点となる回転軸孔23aまでの長さL1に比べ、カバー側連結軸22から回転軸孔23aまでの長さL2が長い。これにより、座席12側の少ない上下移動に対して、カバー13側を大きく上下移動させることができる。例えば、カバー13の上下方向の長さが300mmである場合、カバー13を300mm上下移動させる必要がある。一方で、座席12は、オペレータの着座しやすさを考慮して、例えば100mm以内の上下移動に抑えることが好ましい。そこで、例えば、カバー13の上下移動300mmに対して座席12の上下移動が100mmになるように、長さL1、L2の比率が設定される。
カバー13の下端部に、オペレータが足をかけるステップ14が設けられていてもよい。オペレータが座席12に着座していない場合、カバー13はフロア部11の下側に位置している。この場合において、ステップ14は、フロア部11の下側に位置しているカバー13の下端部よりも下側に位置する。即ち、ステップ14は地面に近い位置にある。よって、オペレータがステップ14に足をかけやすくなり、フロア部11に乗車しやすくなる。これに対し、カバー13が存在しない場合、ステップ14はフロア部11の周縁部に設けられることになる。そのため、ステップ14の位置が、カバー13がある場合に比べて、地面から離れた高い位置になり、オペレータが足をかけにくい。
ここで、ガイド部31の別の例について説明する。図8は、実施形態1におけるフロア部11とカバー13の断面図である。図4~図7においては、カバー側連結軸22及びカバー13の上下移動を安定して行わせるために、ガイド部31を設ける構成であったが、これに限定されない。例えば、図8に示されるように、フロア部11の周縁部にガイド部11aが設けられる。例えば、ガイド部11aは、フロア部11の周縁部が下方向に折れ曲がった部分である。カバー13が上下移動する際、カバー13の内面がガイド部11aによってガイドされる。よって、カバー13の上下移動を安定して行わせることができる。なお、トラクタ1は、ガイド部31及びガイド部11aの両方を備える構成であってもよいし、ガイド部31のみを備える構成であってもよい。
次に、シートスライド機構45について説明する。図9は、実施形態1における座席12周辺の構成を示す斜視図である。トラクタ1は、座席12の前後方向の位置を調整するシートスライド機構45を備えていてもよい。シートスライド機構45は、下側レール45aと上側レール45bとが相対移動可能に組み付けられた左右一対のスライドレールと、操作レバー45cとを含む。下側レール45aは、前後方向に長い形状であって、シートガイドプレート42の上面に固定されている。上側レール45bは、前後方向に長い形状であって、座席12の底面側に固定されている。操作レバー45cの一端部には、ロック部材(不図示)が設けられている。ロック部材は、操作レバー45cの角度に応じて、下側レール45aと上側レール45bとの相対移動を規制又は解除する。
機体2に固定されたシートプレート41とは別体のシートガイドプレート42を設けることにより、シートプレート41に対してシートガイドプレート42及び座席12が上下方向に移動可能となる。また、シートガイドプレート42にシートスライド機構45を設けることにより、シートプレート41及びシートガイドプレート42に対して座席12が前後方向に移動可能となる。
次に、トラクタ1におけるリンク機構20の配置位置について説明する。図10は、実施形態1におけるトラクタ1後部の断面図である。座席12の下方にはミッションケース51が配置されている。そのため、座席12の下方に伸びるシートガイドバー43は、ミッションケース51にぶつからないよう、ミッションケース51と、座席12の側方に配置されている後輪フェンダ8との間の空間に配置される。また、この空間には、リンク機構20を構成する座席側連結軸21、カバー側連結軸22、リンクバー23及び回転支軸24、並びにガイド部31等も配置される。
シートガイドバー43は、座席12ではなくシートガイドプレート42に固定される。そのため、シートガイドバー43をミッションケース51の側方に配置するために、座席12の左右方向の幅を広げる必要はなく、シートガイドプレート42の左右方向の幅を広げればよい。
以上、図1~図10を参照して説明したように、トラクタ1は、フロア部11と、カバー13とを備える。フロア部11は、エンジンボンネット5の後方に設けられる。カバー13は、フロア部11に対して上下移動可能に配置され、フロア部11の上側に移動した状態ではエンジンボンネット5とフロア部11との間に位置する。この構成により、オペレータに対するエンジンの排気熱と騒音とを遮蔽可能である。
以上、本発明の実施形態について、図面(図1~図10)を参照しながら説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。下記に変形例1、2を説明する。
<変形例1>
実施形態1に係るトラクタ1は、エンジンボンネット5の側面に吸気グリル5a、前面に排気グリル5bが配置され、エンジンボンネット5の前方に排気熱等が放出される構成であったが、この構成に限定されない。例えば、エンジンボンネット5の側面に排気グリル、前面に吸気グリルが配置され、エンジンボンネット5の側方に排気熱等が放出される構成であってもよい。この構成の場合にも、カバー13は、エンジンの排気熱及び騒音、粉塵、並びに泥水等を遮蔽することができる。
<変形例2>
実施形態1に係るトラクタ1は、カバー13を上下移動させる昇降機構としてリンク機構20を備える構成であったが、昇降機構はリンク機構20に限定されない。
例えば、カバー13は、アクチュエータ等によって上下移動させられる構成であってもよい。アクチュエータ等は、エンジンが始動したタイミングでカバー13をフロア部11の上側に移動させ、エンジンが停止したタイミングでカバー13をフロア部11の下側に移動させる。あるいは、アクチュエータ等は専用のスイッチを備え、オペレータのスイッチ操作に応じてカバー13を上下移動させる。
また、例えば、カバー13は、手動で上下移動させられる構成であってもよい。オペレータは、乗車後にカバー13をフロア部11の上側に移動させ、保持部材等にカバー13を保持させる。オペレータは、降車時に保持部材等によるカバー13の保持を解除し、カバー13をフロア部11の下側に移動させる。
なお、図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。したがって、図示された各構成要素の厚み、長さ等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。
本発明は、座席を覆うキャビンがないタイプの作業車両に用いて好適である。作業車両には、トラクタの他、田植機、コンバイン、土木若しくは建設作業機、除雪機等が含まれる。
1 トラクタ(作業車両)
2 機体
3 前輪
4 後輪
5 エンジンボンネット
5a 吸気グリル
5b 排気グリル
6 ダッシュボード
7 ハンドル
8 後輪フェンダ
11 フロア部
11a ガイド部
12 座席
13 カバー
13a 前面カバー
13b 側面カバー
14 ステップ
20 リンク機構
21 座席側連結軸
22 カバー側連結軸
23 リンクバー
23a 回転軸孔
23b、23c 長孔
24 回転支軸
31 ガイド部
31a ガイド孔
41 シートプレート
41a 貫通孔
42 シートガイドプレート
43 シートガイドバー
44 付勢部材
45 シートスライド機構
45a 下側レール
45b 上側レール
45c 操作レバー
51 ミッションケース
L1、L2 長さ

Claims (11)

  1. エンジンボンネットの後方に設けられたフロア部と、
    前記フロア部に対して上下移動可能に配置され、前記フロア部の上側に移動した状態では前記エンジンボンネットと前記フロア部との間に位置するカバーと
    を備える、作業車両。
  2. 前記作業車両は、前記カバーを上下移動させる昇降機構を備える、請求項1に記載の作業車両。
  3. 前記作業車両は、前記フロア部に設けられた座席を備え、
    前記昇降機構は、少なくともオペレータが前記座席に着座している場合、前記カバーを前記フロア部の上側へ移動させる、請求項2に記載の作業車両。
  4. 前記昇降機構は、前記座席と前記カバーとを連結し、前記座席が下降することで前記カバーを上方へ移動させるリンク機構である、請求項3に記載の作業車両。
  5. 前記カバーは、前記エンジンボンネットの後方かつ前記フロア部の前方を遮蔽する前面カバーと、前記フロア部の側方を遮蔽する側面カバーとを含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の作業車両。
  6. 前記カバーは、オペレータが足をかけるステップが設けられている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の作業車両。
  7. 前記作業車両は、前記カバーの上下移動をガイドするガイド部を備える、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の作業車両。
  8. 前記リンク機構は、前記座席に設けられた座席側連結軸と、前記カバーに設けられたカバー側連結軸と、車体に固定された回転支軸と、前記座席側連結軸と前記カバー側連結軸とを連結すると共に前記回転支軸を支点に回転するリンクバーとを有し、
    前記リンクバーは、前記座席側連結軸に連結する一端部又は前記カバー側連結軸に連結する他端部の少なくとも一方に、長手方向に沿って伸びた長孔を有する、請求項4に記載の作業車両。
  9. 前記リンクバーは、前記座席側連結軸から前記支点までの長さに比べ、前記カバー側連結軸から前記支点までの長さが長い、請求項8に記載の作業車両。
  10. 前記作業車両は、前記座席と前記座席側連結軸との間に設けられ、前記座席と前記座席側連結軸と一体に上下移動可能なシートガイドプレートと、
    前記シートガイドプレートに設けられ、前記座席の前後方向の位置を調整するシートスライド機構とを備える、請求項8又は請求項9に記載の作業車両。
  11. 前記リンク機構は、前記座席の下方に配置されているミッションケースと、前記座席の側方に配置されている後輪フェンダとの間の空間に配置されている、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の作業車両。
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