JP2023044996A - 撮像装置、撮像装置の制御方法及び撮像装置の制御プログラム - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法及び撮像装置の制御プログラム Download PDF

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Wataru Katase
英明 神賀
Hideaki Kamiga
信行 松川
Nobuyuki Matsukawa
武 茨木
Takeshi Ibaraki
正樹 後藤
Masaki Goto
剛 渡辺
Takeshi Watanabe
勝 川▲崎▼
Masaru Kawasaki
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Abstract

【課題】車両の走行時に不要なイベント記録が行われることを低減できる撮像装置を提供する。【解決手段】撮像部10は車両の車内または車外を撮像して画像データ31を生成し、振動検出部20は車両の振動を検出する。閾値設定部41は車両の振動の検出値に基づいて、画像データ31を保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための閾値を設定する。イベント検出部43は検出値と閾値とを比較してイベントの発生を検出し、記録制御部44はイベントの発生前後の所定期間の画像データ31を保存用の記録媒体50に記録する。閾値更新部45は、単位区間ごとに、検出値の最大値に基づいて次の単位区間で用いるべき閾値を更新する。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、撮像装置の制御方法及び撮像装置の制御プログラムに関する。
特許文献1には、車両が駐車中であると判断した場合に、車両の周囲の映像、照度情報、音情報のうち少なくとも1つに基づいて、検知された車両の揺れが異常か否かを判定するための閾値を制御するドライブレコーダが記載されている。
特許第6583392号公報
特許文献1に記載されているドライブレコーダは、車両の駐車中又は走行中に検知された車両の揺れと閾値を比較して車両の揺れが異常と判定した場合に、撮像された画像データを記録する(以下、イベント記録という)。このため、閾値の設定によっては、車両の走行時に、路面状況が悪い悪路での揺れや車両固有の振動などを異常と判断してしまい、衝突などの異常がない場合でも不要なイベント記録が頻繁に行われてしまう。
本発明は、車両の走行時に不要なイベント記録が行われることを低減できる撮像装置、撮像装置の制御方法及び撮像装置の制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、車両の車内または車外を撮像して画像データを生成する撮像部と、車両の振動を検出する振動検出部と、振動検出部が検出した車両の振動の検出値に基づいて、画像データを保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための閾値を設定する閾値設定部と、振動検出部が検出した車両の振動の検出値と、閾値設定部により設定されている閾値とを比較して、イベントの発生を検出するイベント検出部と、イベント検出部がイベントの発生を検出した場合に、イベントが発生した時刻を含むイベントの発生前後の所定の期間の画像データを保存用の記録媒体に記録する記録制御部と、車両が走行する所定の時間または所定の距離である単位区間ごとに、車両の振動の検出値の最大値を求め、検出値の最大値に基づいて次の単位区間で用いるべき閾値を算出して、閾値設定部により設定されている閾値を更新する閾値更新部と、を備える撮像装置を提供する。
本発明は、振動検出部により検出された車両の振動を取得し、車両の振動の検出値に基づいて、撮像部が車両の車内または車外を撮像して生成した画像データを保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための閾値を設定し、車両の振動の検出値と、設定されている閾値とを比較して、イベントの発生を検出し、イベントの発生を検出した場合に、イベントが発生した時刻を含むイベントの発生前後の所定の期間の画像データを保存用の記録媒体に記録し、車両が走行する所定の時間または所定の距離である単位区間ごとに、検出値の最大値を求め、検出値の最大値に基づいて次の単位区間で用いるべき閾値を算出して、設定されている閾値を更新する撮像装置の制御方法を提供する。
本発明は、撮像装置に搭載されているコンピュータに、振動検出部により検出された車両の振動を取得するステップと、車両の振動の検出値に基づいて、撮像部が車両の車内または車外を撮像して生成した画像データを保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための閾値を設定するステップと、車両の振動の検出値と、設定されている閾値とを比較して、イベントの発生を検出するステップと、イベントの発生を検出した場合に、イベントが発生した時刻を含むイベントの発生前後の所定の期間の画像データを保存用の記録媒体に記録するステップと、車両が走行する所定の時間または所定の距離である単位区間ごとに、検出値の最大値を求め、検出値の最大値に基づいて次の単位区間で用いるべき閾値を算出して、設定されている閾値を更新するステップと、を実行させる撮像装置の制御プログラムを提供する。
本発明に係る撮像装置、撮像装置の制御方法及び撮像装置の制御プログラムによれば、車両の走行時に不要なイベント記録が行われることを低減できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、撮像装置を搭載した車両が走行する道路の一例を示す図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の機能を説明するための図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置が備えるCPUが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。 図5は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置の機能を説明するための図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る撮像装置が備えるCPUが実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
以下、各実施形態の撮像装置、撮像装置の制御方法及び撮像装置の制御プログラムについて、添付図面を参照して説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
[撮像装置の構成例]
図1を参照して、第1実施形態に係る撮像装置1の構成例を説明する。撮像装置1は、図2に示す車両Vに搭載され、車両Vの運転状況を示す画像データ31を記録する。撮像装置1は、例えば、車両Vのルームミラーの背面に取付けられる。撮像装置1は例えばいわゆるドライブレコーダであり、図1に示すように、撮像部10と、加速度センサ20と、内部メモリ30と、CPU(Central Prosessing Unit)40と、記録媒体50と、を備える。少なくともCPU40及び内部メモリ30が、マイクロコンピュータで構成されていてもよい。
撮像部10は、車両Vの車内または車外を撮像して画像データ31を生成する。撮像部10は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を含む。撮像部10は、車両Vの少なくとも進行方向(前方)を撮像する位置に配置される。画像データ31は、予め設定された任意の方式に準拠した形式で生成される。例えば、画像データ31は、H.264(MPEG-4 AVC)もしくはH.265(HEVC)等の圧縮方式で圧縮されたデータであってもよい。なお、MPEG-4 AVCは、Moving Picture Experts Geoup Advanced Video Codingの略であり、HEVCは、High Efficiency Video Codecの略である。また、画像データ31の記録形式は、MP4、MOVまたはAVI(Audio Video Interleave)等のいずれでもよい。画像データ31の圧縮方式及び記録形式は、これには限定されない。
加速度センサ20は、例えば、x軸、y軸、z軸の3軸方向の加速度を検出する3軸加速度センサであり、撮像装置1の任意の位置に搭載される。加速度センサ20は、車両Vの振動を検出する振動検出部として機能する。加速度センサ20の一般的な構成では、加速度により可動部のおもり(錘、マス)が振動を受け、おもりを支持するばねの反力とのつりあいによって可動部が変位する。可動部の変位は、おもりに取り付けられた変位検出部、あるいは、ばねのひずみを検出するひずみ検出部で電気信号に変換され、周辺電子回路で信号処理され出力される。おもな周辺電子回路は、検出機構で検出された信号を増幅したり、アナログ/デジタル変換したりする信号変換部、変換後の信号を出力する出力部などである。
加速度センサ20は、加速度センサ20に印加された加速度を検出し、検出した加速度に応じて、車両Vの振動の正側及び負側の検出値を出力する。加速度センサ20は、CPU40に接続しており、車両Vの振動の正側及び負側の検出値をCPU40に出力する。なお、加速度センサ20は、3軸加速度センサに代えて、1軸または2軸加速度センサであってもよい。
内部メモリ30は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなる。ROMは、CPU40によって実行される制御プログラム(図示せず)などの格納領域として使用される。RAMは、CPU40の作業領域として使用されるほか、画像データ31を所定時間分(数秒~数分)だけ一時的に格納しておくバッファ領域としても使用される。
CPU40は、内部メモリ30が記憶する制御プログラムにしたがって動作し、撮像装置1の各部を統括して制御する。CPU40は、内部メモリ30に記憶された制御プログラムを読み込んで実行することで、後述する各機能を実現する。
記録媒体50は、例えばメモリカードなどであり、撮像部10で撮像された画像データ31を記録することができるフラッシュメモリである。記録媒体50は、例えば、撮像装置1に設けられるスロットに挿入して使用され、撮像装置1から取り外し可能となるよう構成される。記録媒体50は、撮像装置1に内蔵されるフラッシュメモリなどの不揮発性メモリであってもよい。記録媒体50は、ハードディスクドライブなどの磁気記憶装置で構成されてもよい。記録媒体50のイベント記憶領域(図示せず)は、記録媒体50の上書きが禁止されている記憶領域であり、記録制御部44によりイベントが発生したと判断された所定期間の画像データ31が内部メモリ30から転送されて、画像データ51として記録される。
続いて、図1に示す撮像装置の記録動作について説明する。撮像部10で撮像された画像データ31は、内部メモリ30の記録領域内で循環的に記録される。すなわち、内部メモリ30内の最初の論理アドレス(または物理アドレス)から画像データ31が順次記録されていき、最後の論理アドレス(または物理アドレス)まで記録されると、再び最初の論理アドレス(または物理アドレス)まで記録開始位置が戻り、画像データ31がそのまま上書きされていく。
このような循環的な記録方法を実行させている間に、加速度センサ20が検出した検出値が所定の閾値を超えた場合には、CPU40の制御によって、イベントの発生が検出される。撮像装置1がイベントとして検出したい事象は、車両Vの走行中において、急発進、急ブレーキ、急ハンドルによる衝撃、車両の事故、衝突などの可能性が高いと考えられる事象である。
イベントの発生が検出された時刻前後の所定期間における画像データ31が、CPU40の制御に基づいて記録媒体50へと転送される。この転送によって、上書きが禁止されている記録媒体50にイベント発生前後の画像データ51が記録されることになる。以下、イベントの発生が検出された時刻前後の所定期間における画像データ31を記録することを「イベント記録」ということがある。
続いて撮像装置1のCPU40が有する機能について説明する。CPU40は、機能的な構成例として、閾値設定部41と、情報取得部42と、イベント検出部43と、記録制御部44と、閾値更新部45とを備える。
閾値設定部41は、加速度センサ20が検出した車両Vの振動の正側及び負側の検出値に基づいて、画像データ31を保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための正側及び負側の閾値を設定する。閾値設定部41は、車両Vが走行を開始した時点で、正側の及び負側の閾値として、予め設定された初期閾値を設定する。閾値設定部41は、後述する閾値更新部45により正側及び負側の閾値が更新された場合には、更新された正側及び負側の閾値を、イベントが発生したか否かを判定するための正側及び負側の閾値として設定する。また、閾値設定部41は、車両Vが走行を終了し、撮像装置1の電源がオフになった時点で、正側及び負側の閾値を初期閾値にリセットする。
情報取得部42は、加速度センサ20により検出された車両Vの振動の正側及び負側の検出値を取得する。
イベント検出部43は、加速度センサ20から取得した車両Vの振動の正側及び負側の検出値と、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値とをそれぞれ比較して、イベントの発生を検出する。より具体的には、イベント検出部43は、取得した車両Vの振動の検出値が正側の場合は、車両Vの振動の検出値が正側の閾値より大きいか否かを判定する。そして、車両Vの振動の正側の検出値が正側の閾値より大きいと判定した場合に、イベントの発生を検出する。また、取得した車両Vの振動の検出値が負側の場合は、車両Vの振動の検出値が負側の閾値より小さいか否かを判定する。そして、車両Vの振動の負側の検出値が負側の閾値より小さい場合に、イベントの発生を検出する。
また、イベント検出部43は、イベントを検出した場合に、イベントが発生した時刻を取得する。イベントが発生した時刻は、GNSSなどの位置情報センサから取得された日時情報を利用するものであってもよく、CPU40に接続されたリアルタイムクロックなどから生成したローカルな日付や時刻情報を利用するものであってもよい。なお、「GNSS」は「Global Navifation Satelite System:全地球航法衛星システム」の略称であり、GNSS受信機により複数の人工衛星からの電波を受信することにより、地上における車両の位置を検出する。
記録制御部44は、イベント検出部43がイベントの発生を検出した場合に、イベントが発生した時刻を含むイベントの発生前後の所定期間の画像データ31を保存用の記録媒体50に記録する。記録制御部44は、イベントが発生した時刻前後の所定期間において撮像部10により生成され、内部メモリ30に記録された画像データ31を、内部メモリ30から記録媒体50へと転送させ、画像データ51として記録させる。イベントが発生した時刻前後の所定期間は、例えばイベントが発生した時刻前後の数秒から数十秒の期間に設定されてもよく、それ以上の期間に設定されてもよい。
閾値更新部45は、車両Vが走行する所定の時間または所定の距離である単位区間ごとに、正側または負側の閾値を超えた検出値を除いた車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値を求める。閾値更新部45は、求めた正側及び負側の検出値の最大値に基づいて、次の単位区間で用いるべき正側及び負側の閾値を算出して、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値を更新する。単位区間における車両Vが走行する所定の時間とは、例えば30秒と設定されてもよく、車両Vが走行する所定の距離とは、例えば1kmと設定されてもよい。単位区間の設定方法は、特に限定されない。
閾値更新部45は、車両Vが所定の時間または所定の距離である単位区間を走行したか否かを判定する。閾値更新部45は、単位区間を所定の距離で設定する場合には、例えば車両Vの位置情報の変化を検出して距離を算出してもよく、例えば車速パルスを取得して距離を算出してもよい。位置情報の変化や車速パルスによる距離の算出方法は既知の技術であるので、詳細な説明は省略する。閾値更新部45は、車両Vが単位区間を走行したと判定した場合に、走行した単位区間内で正側または負側の閾値を超えた検出値を除いた、単位区間内の車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値を求める。閾値更新部45は、走行した単位区間内で正側または負側の閾値を超えた検出値が存在しない場合には、単位区間内の車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値を求める。
閾値更新部45は、求めた単位区間内の車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値に所定の倍数を乗じて、次の単位区間で用いるべき正側及び負側の閾値を算出する。閾値更新部45は、例えば、単位区間内の車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値に、所定の倍数「3」を乗じて、次の単位区間で用いるべき正側及び負側の閾値を算出する。そして、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値を、算出した正側及び負側の閾値に更新する。なお、所定の倍数は例えば「2」であってもよく、特に限定されない。
続いて、図2及び図3を参照して、閾値設定部41、イベント検出部43、記録制御部44、閾値更新部45の動作の一例について説明する。
図2において、撮像装置1を搭載した車両Vは、ある片側一車線の道路を走行している。車両Vは、地点Aから走行を開始し、地点Aから地点Bまでの所定の距離である単位区間D1を走行する。車両Vは、単位区間D1を走行後、地点Bから地点Cまでの所定の距離である単位区間D2を走行する。車両Vは、単位区間D2を走行後、地点Cから地点Dまでの所定の距離である単位区間D3を走行する。車両Vは、単位区間D3を走行後も継続して走行を続けるとする。単位区間D2から単位区間D3にかけて、道路の路面状況が悪い悪路Rが存在している。なお、車両Vが単位区間D1~D3を走行する間には、イベントとして検出したい事象である、急発進、急ブレーキ、急ハンドルによる衝撃、車両の事故、衝突などの事象は発生していないものとする。
図3は、車両Vが図2に示す道路を走行する際の、車両Vの振動の検出値G(以下、単に検出値Gという)の変化の一例と、単位区間D1~D3ごとの正側及び負側の閾値とを概念的に示している。なお、図3の縦軸は検出値、横軸は距離を示す。
車両Vが走行を開始した地点Aにおいて、閾値設定部41は、イベントの発生を検出するための正側及び負側の閾値として、予め設定された初期閾値THa、THbを設定する。
単位区間D1を走行中、イベント検出部43は、検出値Gと、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値THa、THbとをそれぞれ比較して、イベントの発生を検出する。図3に示す単位区間D1においては、検出値Gは正側または負側の閾値THa及びTHbを超えていないため、イベント検出部43はイベントの発生を検出しない。この場合、単位区間D1ではイベント記録は行われない。
閾値更新部45は、車両Vが単位区間を走行したか否かを判定する。図3においては、閾値更新部45は、車両Vが地点Bに到達したタイミングで車両Vが単位区間D1を走行したと判定する。単位区間D1においては、検出値Gは正側または負側の閾値THa及びTHbを超えていないため、閾値更新部45は、単位区間D1内の正側及び負側の検出値Gの最大値M1a、M1bを求める。
閾値更新部45は、求めた最大値M1a、M1bに所定の倍数「3」を乗じて、次の単位区間D2で用いるべき正側及び負側の閾値TH2a、TH2bを算出する。そして、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値THa、THbを、算出した正側及び負側の閾値TH2a、TH2bに更新する。
車両Vは、続いて単位区間D2を走行する。単位区間D2においては、悪路Rが存在する。このため、単位区間D2の検出値Gは、悪路Rによる車両Vの振動を反映し、単位区間D1よりも全体的に大きい値となっている。単位区間D2において、閾値設定部41は、正側及び負側の閾値として、更新された正側及び負側の閾値TH2a、TH2bを設定する。
単位区間D2を走行中、イベント検出部43は、検出値Gと、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値TH2a、TH2bとをそれぞれ比較して、イベントの発生を検出する。
記録制御部44は、イベント検出部43がイベントの発生を検出した時刻を含むイベントの発生前後の所定期間EV1の画像データ31のイベント記録を行う。また、記録制御部44は、イベント検出部43がイベントの発生を検出した時刻を含むイベントの発生前後の所定期間EV2の画像データ31のイベント記録を行う。
閾値更新部45は、車両Vが地点Cに到達したタイミングで車両Vが単位区間D2を走行したと判定する。閾値更新部45は、単位区間D2内で正側の閾値TH2aを超えた検出値Gを除いた、単位区間D2内の正側及び負側の検出値Gの最大値M2a、M2bを求める。
閾値更新部45は、求めた最大値M2a、M2bに所定の倍数「3」を乗じて、次の単位区間D3で用いるべき正側及び負側の閾値TH3a、TH3bを算出する。そして、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値TH2a、TH2bを、算出した正側及び負側の閾値TH3a、TH3bに更新する。このように、悪路Rにより検出値Gが大きくなる単位区間D2で検出した車両Vの振動の検出値Gに基づいて、単位区間D3の正側及び負側の閾値を更新することにより、単位区間D3において直前の単位区間D2の道路状況を反映した正側及び負側の閾値用いることができる。
車両Vは、続いて単位区間D3を走行する。単位区間D3においても、単位区間D2と同様に、悪路Rが存在する。このため、単位区間D3の検出値Gも、悪路Rによる車両Vの振動を反映し、単位区間D1よりも全体的に大きい値となっている。単位区間D3において、閾値設定部41は、正側及び負側の閾値として、更新された正側及び負側の閾値TH3a、TH3bを設定する。
単位区間D3を走行中、イベント検出部43は、検出値Gと、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値TH3a、TH3bとをそれぞれ比較して、イベントの発生を検出する。図3に示す単位区間D3においては、検出値Gは正側または負側の閾値TH3a及びTH3bを超えていないため、イベント検出部43はイベントの発生を検出しない。この場合、単位区間D3ではイベント記録は行われない。よって、単位区間D3では、本来イベント記録されるべきでない、悪路Rであることに起因する大きな値の検出値Gによる誤ったイベント記録が回避される。
閾値更新部45は、車両Vが地点Dに到達したタイミングで車両Vが単位区間D3を走行したと判定する。単位区間D3においては、検出値Gは正側または負側の閾値TH3a及びTH3bを超えていないため、閾値更新部45は、単位区間D3内の正側及び負側の検出値Gの最大値M3a、M3bを求める。以下、同様の処理を繰り返して、正側及び負側の閾値を単位区間ごとに更新していく。
このように、単位区間ごとに検出した車両Vの振動の検出値に基づいて、イベントの発生を検出するための車両Vの振動の閾値を更新することにより、直前の単位区間の道路状況を反映した閾値を用いることができる。これにより、衝突などの本来検出したい事象が発生していないにもかかわらず、悪路での振動や車両固有の振動などにより車両Vの振動の検出値が閾値を超えて、イベントの発生を検出することを抑制できる。よって、不要なイベント記録を行うことを低減できる。
[撮像装置の処理の流れ]
次に、図4のフローチャートを参照して、図1に示す撮像装置1のCPU40が実行する処理の流れの一例を説明する。CPU40は、車両Vが走行を開始したタイミングで、図4の処理を開始する。
ステップS10において、閾値設定部41は、加速度センサ20が検出した車両Vの振動の正側及び負側の検出値に基づいて、画像データ31を保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための正側及び負側の閾値を設定する。閾値設定部41は、車両Vが走行を開始してから、所定の時間または所定の距離である単位区間を走行するまでの間は、正側の及び負側の閾値として、予め設定された初期閾値を設定する。
処理はステップS11に進み、情報取得部42は、加速度センサ20により検出された車両Vの振動の検出値を取得する。
処理はステップS12に進み、加速度センサ20から取得した車両Vの振動の正側及び負側の検出値と、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値とをそれぞれ比較して、イベントの発生を検出する。イベント検出部43は、取得した車両Vの振動の検出値が正側の場合は、正側の検出値が正側の閾値より大きいか否かを判定する。そして、車両Vの振動の正側の検出値が正側の閾値より大きいと判定した場合に、イベントの発生を検出する。また、取得した車両Vの振動の検出値が負側の場合は、検出値が負側の閾値より小さいか否かを判定し、車両Vの振動の負側の検出値が負側の閾値より小さい場合に、イベントの発生を検出する。イベント検出部43がイベントの発生を検出した場合(ステップS12でYES)には、処理はステップS13に進む。一方、イベント検出部43がイベントの発生を検出しない場合(ステップS12でNO)には、処理はステップS14に進む。
ステップS13において、記録制御部44は、イベントが発生した時刻を含むイベントの発生前後の所定期間の画像データ31を、画像データ51として保存用の記録媒体50に記録するイベント記録を行い、処理はステップS14に進む。
ステップS14において、閾値更新部45は、車両Vが所定の時間または所定の距離である単位区間を走行したか否かを判定する。車両Vが単位区間を走行した場合(ステップS14でYES)には、処理はステップS15に進む。一方、車両Vが単位区間を走行していない場合(ステップS14でNO)には、処理はステップS11に戻る。
ステップS15において、閾値更新部45は、走行した単位区間内で正側または負側の閾値を超えた検出値を除いた、単位区間内の車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値を求める。
処理はステップS16に進み、閾値更新部45は、ステップS15で求めた単位区間内の車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値に所定の倍数を乗じて、次の単位区間で用いるべき正側及び負側の閾値を算出する。
処理はステップS17に進み、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値を、ステップS16で算出した正側及び負側の閾値に更新して、処理はステップS11に戻る。以降、CPU40は、車両Vが走行を停止し、撮像装置1の電源がオフになるまで、図4のステップS11~S17の処理を繰り返す。
[第1実施形態の作用効果]
以上説明したように、第1実施形態に係る撮像装置1は、撮像部10と、振動検出部(加速度センサ)20と、閾値設定部41と、イベント検出部43と、記録制御部44と、閾値更新部45と、を備える。撮像部10は、車両Vの車内または車外を撮像して画像データ31を生成する。振動検出部20は、車両Vの振動を検出する。閾値設定部41は、振動検出部20が検出した車両Vの振動の検出値に基づいて、画像データ31を保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための閾値を設定する。イベント検出部43は、振動検出部20が検出した車両Vの振動の検出値と、閾値設定部41により設定されている閾値とを比較して、イベントの発生を検出する。
記録制御部44は、イベント検出部43がイベントの発生を検出した場合に、イベントが発生した時刻を含むイベントの発生前後の所定期間の画像データ31を保存用の記録媒体50に記録する。閾値更新部45は、車両Vが走行する所定の時間または所定の距離である単位区間ごとに、車両Vの振動の検出値の最大値を求める。検出値の最大値に基づいて次の単位区間で用いるべき閾値を算出する。閾値設定部41により設定されている閾値を更新する。
これにより、車両Vが走行する単位区間ごとに、閾値を超えた検出値を除き、振動検出部が検出した車両Vの振動の検出値の最大値を求め、検出値の最大値に基づいて、次の単位区間で用いるべき閾値を更新する。すなわち、直前の単位区間で検出した車両Vの振動に基づいて、イベントの発生を検出するための車両Vの振動の閾値を設定できる。直前の単位区間の道路状況を反映して、車両Vの振動の閾値を設定することができる。これにより、衝突などの異常がない場合に悪路での揺れや車両固有の振動などにより車両Vの振動が閾値を超えて、イベントが発生したと判定することを抑制でき、不要なイベント記録が行われることを低減できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。前述のように、第1実施形態に係る撮像装置1は、車両Vの走行中に、単位区間ごとに正側または負側の閾値を超えた検出値を除いた車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値を求める。そして、単位区間ごとに求めた車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値に基づいて、次の単位区間で用いるべき正側及び負側の閾値を算出し、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値を随時更新する。
これに対し、第2実施形態に係る撮像装置1は、車両Vの位置情報を取得し、単位区間の所定の位置情報と、単位区間ごとに求めた車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値とを関連付けて記録する。そして、過去に走行し、車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値が記録された単位区間を走行する際は、その単位区間の所定の位置情報に関連付けられて記録された車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値に基づいて、正側及び負側の閾値を設定する。
以下、図5を参照して、第2実施形態に係る撮像装置1の構成例を説明する。図5に示すように、第2実施形態が第1実施形態と異なるのは、撮像装置1がGNSS受信機60をさらに備え、撮像装置1のCPU40が、判定部46と、情報記録部47とをさらに備えることである。第1実施形態と重複する構成については符号を引用してその説明は省略する。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
GNSS受信機60は、GPS受信機等であり、複数の人工衛星からの電波を受信することにより、地上における車両の位置を検出する。GNSS受信機60は、車両Vの位置情報取得部として機能する。GNSS受信機60は、例えば、1Hzの頻度で車両Vの位置情報を取得する。GNSS受信機60は、検出した車両Vの位置情報を内部メモリ30に一時的に記録する。なお、「GPS」は「Global Positioning System:グローバル・ポジショニング・システム」の略称である。ここでは、GNSS受信機60内で車両Vの位置を算出しているが、CPU40が車両Vの位置を算出してもよい。
第2実施形態に係るCPU40の情報取得部42は、GNSS受信機60により検出された車両Vの位置情報を取得する。情報取得部42は、現在の車両Vの位置情報を取得する。
また、情報取得部42は、単位区間の所定の位置情報を取得する。情報取得部42は、例えば、車両Vが単位区間を走行する際の単位区間の最初の時点での車両Vの位置情報を、単位区間の所定の位置情報として取得する。情報記録部47は、例えば、単位区間の中間の時点での車両Vの位置情報を、単位区間の所定の位置情報として取得してもよく、単位区間の最初の時点と最後の時点での車両Vの位置情報のように、単位区間の複数の時点での車両Vの位置情報を単位区間の所定の位置情報として取得してもよい。単位区間の所定の位置の設定方法は、特に限定されない。
情報記録部47は、閾値更新部45が単位区間ごとに求めた車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値と、単位区間の所定の位置情報とを関連付けて記録する。なお、情報記録部47は、後述する判定部46が、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定した場合は、過去に同じ単位区間を走行した際に記録された、車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値と単位区間の所定の位置情報を、今回単位区間を走行した際に求めた車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値と単位区間の所定の位置情報に更新する。
情報記録部47は、単位区間ごとの車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値と、単位区間の所定の位置情報とを関連付けて、記録媒体50のイベント記憶領域とは異なる記憶領域に記録する。情報記録部47は、車両Vの振動の正側及び負側の最大値と、単位区間の所定の位置情報とを関連付けて、内部メモリ30に記録してもよい。また、記録媒体50及び内部メモリ30とは異なるメモリに記録してもよい。
判定部46は、情報記録部47により記録された単位区間の所定の位置情報と、現在の車両Vの位置情報に基づいて、車両Vが過去に走行した単位区間を走行するか否かを判定する。判定部46は、例えば、車両Vの現在位置が情報記録部47により記録された単位区間の所定の位置から所定の範囲内にある場合に、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定する。判定部46は、単位区間の所定の位置情報が複数記録されている場合には、車両Vの現在位置が記録された複数の単位区間の所定の位置の間にある場合に、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定してもよい。
閾値設定部41は、車両Vが走行を開始した時点で、正側の及び負側の閾値として、予め設定された初期閾値を設定する。閾値設定部41は、判定部46が、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定した場合は、単位区間の所定の位置情報に関連付けて記録された車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値に基づいて、正側及び負側の閾値を設定する。閾値設定部41は、単位区間の所定の位置情報に関連付けて記録された車両Vの振動の正側及び負側の検出値の最大値に所定の倍数を乗じて、正側及び負側の閾値を算出する。閾値設定部41は、算出した正側及び負側の閾値を、今回単位区間を走行する際に、イベントが発生したか否かを判定するための正側及び負側の閾値として設定する。
閾値設定部41は、判定部46が、車両Vが過去に走行した単位区間を走行しないと判定し、かつ、直前の単位区間を走行した際に閾値更新部45により正側及び負側の閾値が更新された場合には、第1実施形態と同様に、更新された正側及び負側の閾値を、イベントが発生したか否かを判定するための正側及び負側の閾値として設定する。
続いて、図6を参照して、情報取得部42、判定部46、情報記録部47、閾値設定部41、閾値更新部45の動作の一例について説明する。なお、イベント検出部43、記録制御部44の動作は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図6は、車両Vが過去に走行した図2に示す道路を2回目に走行する際の、車両Vの振動の検出値G(以下、単に検出値Gという)と、単位区間D1~D3ごとの正側及び負側の閾値のイメージを示す。なお、図6の縦軸は検出値、横軸は距離を示す。
情報記録部47は、前回単位区間D1~D3を走行した際に、閾値更新部45が単位区間D1で求めた正側及び負側の最大値M1a、M1bと、情報取得部42が取得した単位区間D1の所定の位置である地点Aの位置情報を関連付けて記録している。閾値更新部45が単位区間D2で求めた正側及び負側の最大値M2a、M2bと、情報取得部42が取得した単位区間D2の所定の位置である地点Bの位置情報を関連付けて記録している。閾値更新部45が単位区間D3で求めた正側及び負側の最大値M3a、M3bと、情報取得部42が取得した単位区間D3の所定の位置である地点Cの位置情報を関連付けて記録している。
図6において、車両Vは、前回の走行時と同様に、地点Aから走行を開始し、地点Aから地点Bまでの所定の距離である単位区間D1を走行する。単位区間D1を走行後、地点Bから地点Cまでの所定の距離である単位区間D2を走行する。単位区間D2を走行後、地点Cから地点Dまでの所定の距離である単位区間D3を走行する。
車両Vが走行を開始した地点Aにおいて、閾値設定部41は、イベントの発生を検出するための正側及び負側の閾値として、予め設定された初期閾値THa、THbを設定する。
情報取得部42は、地点Aにおいて、現在の車両Vの位置情報を取得する。
判定部46は、地点Aにおいて取得した車両Vの位置が、前回の走行時に情報記録部47により記録された単位区間D1の所定の位置である地点Aの位置から所定の範囲内にある場合に、車両Vが過去に走行した単位区間D1を走行すると判定する。
閾値設定部41は、前回の走行時に単位区間D1の所定の位置である地点Aの位置情報に関連付けて記録された正側及び負側の最大値M1a、M1bに所定の倍数「3」を乗じて、正側及び負側の閾値TH1a′、TH1b′を算出する。そして、算出した正側及び負側の閾値TH1a′、TH1b′を、今回の単位区間D1内の正側及び負側の閾値として設定する。
閾値更新部45は、車両Vが地点Bに到達したタイミングで車両Vが単位区間D1を走行したと判定し、今回走行した単位区間D1内の正側及び負側の検出値Gの最大値M1a′、M1b′を求める。閾値更新部45は、求めた最大値M1a′、M1b′に所定の倍数「3」を乗じて、次の単位区間D2で用いるべき正側及び負側の閾値TH2a、TH2bを算出する。そして、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値TH1a′、TH1b′を、算出した正側及び負側の閾値TH2a、TH2bに更新する。
情報取得部42は、地点Aでの現在の車両Vの位置情報を、今回の単位区間D1の所定の位置情報として取得する。情報記録部47は、前回単位区間D1を走行した際に記録された、正側及び負側の最大値M1a、M1bと、単位区間D1の所定の位置である地点Aの位置情報を、今回求めた正側及び負側の最大値M1a′、M1b′と、今回取得した単位区間D1の所定の位置である地点Aの位置情報とに更新する。
車両Vは、続いて単位区間D2を走行する。情報取得部42は、地点Bにおいて、現在の車両Vの位置情報を取得する。
判定部46は、地点Bにおいて取得した現在の車両Vの位置が、前回の走行時に情報記録部47により記録された単位区間D2の所定の位置である地点Bの位置から所定の範囲内にある場合に、車両Vが過去に走行した単位区間D2を走行すると判定する。
閾値設定部41は、前回の走行時に単位区間D2の所定の位置である地点Bの位置情報に関連付けて記録された正側及び負側の最大値M2a、M2bに所定の倍数「3」を乗じて、正側及び負側の閾値TH2a′、TH2b′を算出する。そして、算出した正側及び負側の閾値TH2a′、TH2b′を、今回の単位区間D2内の正側及び負側の閾値として設定する。
閾値更新部45は、車両Vが地点Cに到達したタイミングで車両Vが単位区間D2を走行したと判定し、今回走行した単位区間D2内の正側及び負側の検出値Gの最大値M2a′、M2b′を求める。閾値更新部45は、求めた最大値M2a′、M2b′に所定の倍数「3」を乗じて、次の単位区間D3で用いるべき正側及び負側の閾値TH3a、TH3bを算出する。そして、閾値設定部41により設定されている正側及び負側の閾値TH2a′、TH2b′を、算出した正側及び負側の閾値TH3a、TH3bに更新する。
情報取得部42は、地点Bでの車両Vの位置情報を、今回の単位区間D2の所定の位置情報として取得する。情報記録部47は、前回単位区間D2を走行した際に記録された、正側及び負側の最大値M2a、M2bと、単位区間D2の所定の位置である地点Bの位置情報を、今回求めた正側及び負側の最大値M2a′、M2b′と、今回取得した単位区間D2の所定の位置である地点Bの位置情報とに更新する。
車両Vは、続いて単位区間D3を走行する。情報取得部42は、地点Cにおいて、現在の車両Vの位置情報を取得する。
判定部46は、地点Cにおいて取得した現在の車両Vの位置が、前回の走行時に情報記録部47により記録された単位区間D3の所定の位置である地点Cの位置から所定の範囲内にある場合に、車両が過去に走行した単位区間D3を走行すると判定する。
閾値設定部41は、前回の走行時に単位区間D3の所定の位置である地点Cの位置情報に関連付けて記録された正側及び負側の最大値M3a、M3bに所定の倍数「3」を乗じて、正側及び負側の閾値TH3a′、TH3b′を算出する。そして、算出した正側及び負側の閾値TH3a′、TH3b′を、今回の単位区間D3内の正側及び負側の閾値として設定する。
閾値更新部45は、車両Vが地点Dに到達したタイミングで車両Vが単位区間D3を走行したと判定し、今回走行した単位区間D3内の正側及び負側の検出値Gの最大値M3a′、M3b′を求める。以下、同様の処理を繰り返して、正側及び負側の閾値を単位区間ごとに更新していく。
情報取得部42は、地点Cでの車両Vの位置情報を、今回の単位区間D3の所定の位置情報として取得する。情報記録部47は、前回単位区間D3を走行した際に記録された、正側及び負側の最大値M3a、M3bと、単位区間D3の所定の位置である地点Cの位置情報を、今回求めた正側及び負側の最大値M3a′、M3b′と、今回取得した単位区間D3の所定の位置である地点Cの位置情報とに更新する。以下、同様の動作を繰り返して、正側及び負側の最大値と、単位区間の所定の位置情報を単位区間ごとに更新していく。
これにより、過去に同じ単位区間を走行した際の車両Vの振動の正側及び負側の最大値を参照して、イベントの発生を検出するための車両Vの振動の閾値を設定することができ、ある単位区間においてイベントの発生を検出する精度を向上することができる。
[撮像装置の処理の流れ]
次に、図7のフローチャートを参照して、第2実施形態に係る撮像装置1のCPU40が実行する処理の流れの一例を説明する。CPU40は、車両Vが走行を開始したタイミングで、図7の処理を開始する。図7のステップS201は、図4のステップS10と同じ処理であり、図7のステップS205~S211は、図4のステップS11~S17と同じ処理であるため、説明を省略する。
ステップS202において、情報取得部42は、GNSS受信機60により検出された車両Vの位置情報を取得する。情報取得部42は、車両Vの現在の位置情報を取得する。
処理はステップS203に進み、判定部46は、過去に情報記録部47により記録された単位区間の所定の位置情報と、現在の車両Vの位置情報に基づいて、車両Vが過去に走行した単位区間を走行するか否かを判定する。判定部46は、例えば、車両Vの現在位置が過去に記録された単位区間の所定の位置から所定の範囲内にある場合に、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定する。車両Vが過去に走行した単位区間を走行する(ステップS203でYES)場合には、処理はステップS204に進む。一方、車両Vが過去に走行した単位区間を走行しない場合(ステップS203でNO)には、処理はステップS205に進む。
ステップS204において、閾値設定部41は、単位区間の所定の位置情報に関連付けて過去に記録された正側及び負側の検出値の最大値に基づいて、正側及び負側の閾値を設定する。閾値設定部41は、過去に単位区間の所定の位置情報に関連付けて記録された正側及び負側の検出値の最大値に所定の倍数を乗じて、正側及び負側の閾値を算出する。閾値設定部41は、算出した正側及び負側の閾値を、イベントが発生したか否かを判定するための正側及び負側の閾値として設定する。その後、処理はステップS205に進む。
ステップS212において、情報取得部42は、単位区間の所定の位置情報を取得する。情報取得部42は、例えば、車両Vが単位区間を走行する際の単位区間の最初の時点での車両Vの位置情報を、単位区間の所定の位置情報として取得する。
処理はステップS213に進み、情報記録部47は、ステップS209で閾値更新部45が求めた正側及び負側の検出値の最大値と、ステップS212で情報取得部42が取得した単位区間の所定の位置情報とを関連付けて記録する。なお、情報記録部47は、判定部46がステップS203で、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定した場合は、過去に同じ単位区間を走行した際に記録された、正側及び負側の検出値の最大値と、単位区間の所定の位置情報を、ステップS209で求めた正側及び負側の検出値の最大値と、ステップS212で取得した単位区間の所定の位置情報に更新する。
ステップS213の処理を終了し、以降、CPU40は、車両Vが走行を停止し、撮像装置1の電源がオフになるまで、図7のステップS202~S213の処理を繰り返す。
[第2実施形態の作用効果]
以上説明したように、第2実施形態に係る撮像装置1は、位置情報取得部(GNSS受信機)60と、情報記録部47と、判定部46と、をさらに備える。位置情報取得部60は、車両Vの位置情報を取得する。情報記録部47は、閾値更新部45が単位区間ごとに求めた検出値の最大値と、単位区間の所定の位置情報とを関連付けて記録する。判定部46は、現在の車両Vの位置情報と単位区間の所定の位置情報とに基づいて、車両Vが過去に走行した単位区間を走行するか否かを判定する。閾値設定部41は、判定部46が、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定した場合は、単位区間の所定の位置情報に関連付けて記録された正側及び負側の検出値の最大値に基づいて、正側及び負側の閾値を設定する。
単位区間ごとに求めた、車両Vの振動の検出値の最大値と、単位区間の所定の位置情報とを関連付けて記録する。現在の車両Vの位置情報と単位区間の所定の位置情報とに基づいて、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定した場合に、車両Vの位置情報に関連付けて記録された、車両Vの振動の検出値の最大値を、単位区間においてイベントの発生を検出するための車両Vの振動の閾値として設定できる。これにより、過去に同じ単位区間を走行した際の車両Vの振動の検出値の最大値を参照して、イベントの発生を検出するための車両Vの振動の閾値を設定することができる。ある単位区間においてイベントの発生を検出する精度を向上することができる。
また、車両Vが過去に走行した単位区間を走行すると判定した場合に、過去に同じ単位区間を走行した際に記録された車両Vの振動の検出値の最大値と単位区間の所定の位置情報を、今回単位区間を走行した際に求めた検出値の最大値と単位区間の所定の位置情報に更新する。これにより、常に同じ単位区間の最新の道路状況を反映して、イベントの発生を検出するための閾値を設定することができる。ある単位区間においてイベントの発生を検出する精度をさらに向上することができる。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
1 撮像装置
10 撮像部
20 振動検出部(加速度センサ)
30 内部メモリ
31 画像データ
40 CPU
41 閾値設定部
42 情報取得部
43 イベント検出部
44 記録制御部
45 閾値更新部
46 判定部
47 情報記録部
50 記録媒体
51 画像データ
60 GNSS受信機
V 車両

Claims (4)

  1. 車両の車内または車外を撮像して画像データを生成する撮像部と、
    前記車両の振動を検出する振動検出部と、
    前記振動検出部が検出した前記車両の振動の検出値に基づいて、前記画像データを保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための閾値を設定する閾値設定部と、
    前記振動検出部が検出した前記車両の振動の検出値と、前記閾値設定部により設定されている閾値とを比較して、前記イベントの発生を検出するイベント検出部と、
    前記イベント検出部が前記イベントの発生を検出した場合に、前記イベントが発生した時刻を含む前記イベントの発生前後の所定期間の前記画像データを保存用の記録媒体に記録する記録制御部と、
    前記車両が走行する所定の時間または所定の距離である単位区間ごとに、前記車両の振動の検出値の最大値を求め、前記検出値の最大値に基づいて次の単位区間で用いるべき閾値を算出して、前記閾値設定部により設定されている前記閾値を更新する閾値更新部と、
    を備える撮像装置。
  2. 前記車両の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記閾値更新部が前記単位区間ごとに求めた前記検出値の最大値と、前記単位区間の所定の位置情報とを関連付けて記録する情報記録部と、
    現在の前記車両の位置情報と、前記単位区間の所定の位置情報とに基づいて、前記車両が過去に走行した単位区間を走行するか否かを判定する判定部と、
    をさらに備え、
    前記閾値設定部は、前記判定部が、前記車両が過去に走行した単位区間を走行すると判定した場合は、前記単位区間の所定の位置情報に関連付けて記録された前記検出値の最大値に基づいて、前記閾値を設定する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 振動検出部により検出された車両の振動を取得し、
    前記車両の振動の検出値に基づいて、撮像部が前記車両の車内または車外を撮像して生成した画像データを保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための閾値を設定し、
    前記車両の振動の検出値と、設定されている前記閾値とを比較して、前記イベントの発生を検出し、
    前記イベントの発生を検出した場合に、前記イベントが発生した時刻を含む前記イベントの発生前後の所定の期間の前記画像データを保存用の記録媒体に記録し、
    前記車両が走行する所定の時間または所定の距離である単位区間ごとに、前記検出値の最大値を求め、前記検出値の最大値に基づいて次の単位区間で用いるべき閾値を算出して、設定されている前記閾値を更新する
    撮像装置の制御方法。
  4. 撮像装置に搭載されているコンピュータに、
    振動検出部により検出された車両の振動を取得するステップと、
    前記車両の振動の検出値に基づいて、撮像部が前記車両の車内または車外を撮像して生成した画像データを保存すべきイベントが発生したか否かを判定するための閾値を設定するステップと、
    前記車両の振動の検出値と、設定されている前記閾値とを比較して、前記イベントの発生を検出するステップと、
    前記イベントの発生を検出した場合に、前記イベントが発生した時刻を含む前記イベントの発生前後の所定の期間の前記画像データを保存用の記録媒体に記録するステップと、
    前記車両が走行する所定の時間または所定の距離である単位区間ごとに、前記検出値の最大値を求め、前記検出値の最大値に基づいて次の単位区間で用いるべき閾値を算出して、設定されている前記閾値を更新するステップと、
    を実行させる撮像装置の制御プログラム。
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