JP2023044653A - 相互に整列した食料品を伴う製品ストリームを製品基材上に提供するためのデバイスおよび方法 - Google Patents

Abstract

【課題】相互に整列した食料品を伴う製品ストリームを製品基材上に提供するためのデバイスおよび方法を提供する。【解決手段】供給搬送及び相互の横方向整列の為の第１のコンベヤベルト１と、隙間が成形されたベルト移行部８で搬送方向に隣接し、放出搬送および食料品相互の縦方向整列部とは別個に制御可能な第２のコンベヤベルト２と、ベルト移行部８を横切って搬送される食料品の前／下のベルト移行部を介して下方から製品基材を供給する為の基材配置デバイス３と、が設けられている。【選択図】図１

Description

本発明は、相互に整列された食料品を伴う製品ストリームを製品基材上に供給するためのデバイスおよび方法に関する。

食料品、特にバーガーパティ、ひき肉またはクリームチーズの一部などの生鮮品の生産は、コンベヤベルトを経由して並べられた幾つかの機械を伴う生産ライン上で可能であることが知られており、コンベヤベルトの末端には包装機械または前進加工ベルトがある。このような食料品は、ベルトコンベヤに横たわった状態で取り扱わなければならないことが多い。これは、食料品の形状および一貫性によるものである。フライ、ディープフライ、またはディープフリージングのような加工の前に、食料品は、典型的には、比較的柔らかく、柔軟な一貫性（ｙｉｅｌｄｉｎｇ ｃｏｎｓｉｓｔｅｎｃｙ）、即ち、それらは、取り扱い中に本質的に寸法的に安定ではないが、塑性変形され得る。

これらの製品特性およびベルトコンベヤ上への食料品の必要な配置のために、搬送方向に対して横断するそれらの配置位置は、十分に均一な横断方向の整列を生み出すために更なる加工の前に補正される必要があるほど大きく変動し得る。縦方向における食料品の相互の整列、すなわち、それらの間の搬送間隔は、非常に大きく変動し得るので、自動化された更なる加工が妨げられるか、または搬送間隔を補正しなければ不可能である。このような補正は、可変搬送速度を有するベルトコンベヤを並べることによって可能であることが知られている。

記載された食料品を取り扱う際の基本的な課題は、食料品を一つのコンベヤベルトから次のコンベヤベルトに確実に移送させることである。この目的のために、ベルトコンベヤの最初と最後における偏向ローラの直径、ベルトコンベヤ間のそれぞれの安全距離、お互いに対するベルトコンベヤの整列、および連続するベルトコンベヤ間に存在する可能性のある速度差などのデバイスの特徴と同様に、食料品のそれぞれの特性の両方が考慮される。したがって、ベルト移行部は生産加工の潜在的な故障源である。

一方、ある種の加工ステップは、ベルトコンベヤ上に食料品を整列させる工程や、個々の製品のためにキャリア紙のようなシート状の製品基材を供給する工程など、関連するベルト移行部を必要とする。

たとえば、搬送方向ＴＲに対して横断方向ＱＲに、およびそれに平行な縦方向ＬＲに食料品ＬＰを整列させるためのデバイス２００が、例として示され、図２に概略的に示される。この目的のために、デバイス２００は、少なくとも１つの第１のコンベヤベルト２０１を備え、このコンベヤベルトの出口側の偏向ローラは、横断方向ＱＲに調整可能であり、隣接する第２のコンベヤベルト２０２は、搬送速度を変更可能である。この目的のために、出口側の第１のコンベヤベルト２０１の端部２０１ａは、図２に示すように、横断方向ＱＲにおいて実質的に同じように整列された食料品ＬＰを伴う製品ストリームＰＳがそこから生じるように、各食料品ＬＰに対して個別に調整される。さらに、個々の食料品ＬＰに対する第２のコンベヤベルト２０２の搬送速度は、得られる製品ストリームＰＳ内の食料品ＬＰが実質的に同一の搬送間隔を有するように変更される。知られているように、この点に関して、たとえば、上流のコンベヤベルト２０３上を画像化することによって、上流の食料品ＬＰ（図示せず）の個々の横断方向の位置および縦方向の位置を検出することが必要である。

第１のコンベヤベルト３０１と、隣接する第２のコンベヤベルト３０２との間に形成されたベルト移行部３０３を介してシート状の製品基材ＰＵを供給するための、図３に概略的かつ例示的に示されたデバイス３００も知られている。この目的のために、デバイス３００は、帯状キャリア材料ＴＭを引き出すための引き出しデバイス３０５と、製品基材ＰＵを帯状キャリア材料ＴＭから連続的に剪断することによって分離するための分離ユニット３０６とを備えた基材配置デバイス３０４を備える。個々の製品基材ＰＵは、食料品ＬＰの搬送速度で同期して下方から食料品ＬＰの直接前方に供給されるので、各食料品ＬＰは製品基材ＰＵ上を走行し、第２のコンベヤベルト３０２によって搬送される。

記載されたデバイス２００、３００およびそれを用いて実行される方法の欠点は、複数のベルトコンベヤ２０１、２０２、３０１、３０２、およびおそらく上流、中間および／または下流に配列されたベルトコンベヤが、それぞれの加工ステップを実行するために必要とされることである。これは、デバイスの複雑さ及び空間要件が望ましくないほど高くなることに加えて、多くのベルト遷移が潜在的な故障源になること、異なる食料品ＬＰに適応させなければならない可能性があること、及び／又は特定の食料品ＬＰを信頼性をもって取り扱うことができないという問題を引き起こす。

したがって、個々の食料品が横断方向および縦方向の両方において適切に相互に整列し、食料品をシート状の製品基材上で更に加工することができる製品ストリームを提供するための改良されたデバイスおよび方法が必要である。

提示された目標は、請求項１に記載のデバイスおよび請求項８に記載の方法によって満たされる。好ましい実施形態は、従属クレームに明記されている。

本発明によるデバイスは、相互に整列した食料品から実質的になる製品ストリームを製品基材上に提供するために使用される。この目的のために、デバイスは、供給搬送および食料品の相互の横断方向の整列のための第１のコンベヤベルトと、隙間が成形されたベルト移行部で搬送方向に隣接し、放出搬送および食料品相互の縦方向整列のために可変速度で個別に制御可能な第２のコンベヤベルトと、ベルト移行部を横切ってそれぞれ搬送される食料品の前／下のベルト移行部を介して下方から製品基材を供給するための基材配置デバイスとを備える。第１のコンベヤベルトのコンベヤベルト速度は、第２のコンベヤベルトとは独立して可変かつ制御可能であるように構成することもできる。

食料品を整列させ、食料品を製品基材上に提供するためには、単一のベルト移行部およびベルト移行部に関連する基材配置デバイスのみが必要とされる。このようにして、デバイスの複雑さ、スペース要件、および必要とされるベルト移行部の全体数、したがってそれらの干渉の可能性を最小にすることができる。

食料品は、特に塑性変形可能な一貫性を有する。塑性変形は、たとえば、食料品の形状が、たとえば担持表面または形状に適合するという点で、食料品自体の重量の効果により可能である。食料品は、特に食肉製品、酪農製品又はパスタのような新鮮な小分け製品である。

製品基材は、シート状のキャリア材料、特に、紙、フィルム、または不織布、または少なくとも２つのそのような材料から作られる複合材料であると理解されるべきである。製品基材は、たとえば、食料品のためのベースおよび／または中間層として、それらが互いに隣りに配置され、薄くされ（ｓｈｉｎｇｌｅｄ）、および／または包装において互いの上に積み重ねられる場合に使用される。

隙間が成形されたベルト移行部は、第１のコンベヤベルトの出口側の少なくとも１つの偏向ローラと、隣接する第２のコンベヤベルトの入口側の少なくとも１つの偏向ローラとの間に隙間を設けて形成される。

定義によれば、横断方向の整列は、搬送の方向に実質的に直交する横方向に行われ、縦方向の整列は、搬送の方向に平行な縦方向に行われる。

第１のコンベヤベルトの出口側の端部は、好ましくは、基材配置デバイスおよび提供される製品基材に対して個別に食料品を整列させるために、搬送の方向に対して横断方向の異なる横方向整列位置に機械的に／モータによって調整することができる。第１のコンベヤベルトの入口側の端部（開始部）またはコンベヤベルトの両端部を、モータによって異なる横方向整列位置に移動させることも可能である。

この目的のために、デバイスは、少なくとも１つのアクチュエータを備え、このアクチュエータを用いて、第１のコンベヤベルトの出口側の少なくとも端部を、たとえば、横方向の水平変位によって、搬送の方向に対して横断方向に、異なる整列位置まで移動させることができる。第１のコンベヤベルトの開始点（入口側の端部）は、横（即ち、搬送方向に対して横断方向）に固定された位置に整えることができる。従って、目標搬送経路に対して、第１のコンベヤベルトの又はそのすぐ上流での個々の食料品の横断方向オフセットは、第１のコンベヤベルトの出口側の端部で許容される偏差まで低減されるか、又は排除され得る。

単一の関連するアクチュエータを用いて、第１のコンベヤベルトは、整列位置に対して横断方向に全体的に変位可能である。入口および出口側の第１のコンベヤベルトの端部のための別個のアクチュエータを用いて、それらは、食料品の横断方向の整列のための場所および時間の両方に関して、特に可変的な方法で変位可能である。入口側と出口側の端部間の最大相対横断方向オフセットも、制御された方法で、第１のコンベヤベルトのそれぞれの横断方向弾性に適合させることができる。たとえば、入口側の端部は、出口側の端部よりも少ない範囲で横断方向にオフセットされてもよい。

入口側の横断方向のオフセットは、第１のコンベヤベルトの位置またはその上流位置にあるセンサによって、たとえば、画像化することによって決定することができる。

デバイスは、好ましくは、電子制御デバイスを備えるが、この電子制御デバイスは、第１のコンベヤベルトが作動しているときに、それぞれの食料品がそれに関連する製品基材および／または第２のコンベヤベルトに接触する前に、入口側および／または出口側の端部をそれぞれの横方向整列位置に調整するように構成される。その結果、関連製品基材に対する食料品のねじれ及び／又は望ましくない変位を防止することができる。

制御デバイスは、少なくとも整列された食料品が第１のコンベヤベルトから完全に離れるまで、出口側の横方向整列位置を維持するように構成されることが好ましい。これはまた、食料品をそれぞれの製品基材上に正確に位置決めすることを促進する。

制御デバイスは、好ましくは、第１のコンベヤベルト及び／又は第２のコンベヤベルトの搬送速度を変化させて、食料品の縦方向の整列を行うように構成されており、これは、食料品が搬送に関して、第１のコンベヤベルトから第２のコンベヤベルトによって、及び／又は、関連する製品基材によって、完全に受け取られた場合、及び／又は、それぞれ関連する製品基材が分離された形態で存在する場合である。従って、食料品と製品基材との共通の縦方向の整列は、製品基材の前進から切り離して、特に、上記の条件が満たされた直後に、可能な限り広範囲にわたる搬送間隔の均等化を可能にするように可能である。

食料品は、それぞれすぐ上流にあるコンベヤベルト／搬送デバイス上に静止しなくなった時点で（即ち、完全に下流に離れた時点で）、搬送の観点から完全に受領されている。言うまでもないことであるが、食料品はその時点ですでに主に受容コンベヤベルト上に位置しており、即ち、食料品の幾何学的重心はその時点で受容コンベヤベルトの上方にある。

製品基材は、好ましくは、帯状キャリア材料から連続的に剪断されることによって分離されるが、原則として、基材配置デバイスに存在するマガジン内に積み重ねられた分離形態で提供されてもよい。

制御デバイスは、好ましくは、搬送速度を決定するように、および／または、第１のコンベヤベルトおよび第２のコンベヤベルトの速度に一時的に一致させるように構成されるとともに、食料品の前／下に供給するための製品基材の前進の速度プロファイルとも一致させるように構成される。これは、第１のコンベヤベルトおよび第２のコンベヤベルトならびに基材配置デバイスが、各々の個々の供給および基材配置に対して、同一の搬送および前進速度で一時的に動作することを意味する。これにより、それぞれの食料品の前及び下に製品基材を正確かつ確実に供給することができる。

基材配置デイバスは、好ましくは、製品基材を帯状キャリア材料から分離するように構成され、基材配置デバイスの前進速度は、第１のコンベヤベルトおよび／または第２のコンベヤベルトの転送速度に適応させることができ、特に、それぞれ関連する食料品が第２のコンベヤベルト上に完全に静止していない限り、製品基材を剪断するために適応させることができる。その結果、製品基材の長さ（搬送方向の寸法）を各食料品に適応させ、再現性よく生み出すことができる。

前進速度は、搬送速度の上流および／または下流から少なくとも一時的に逸脱することができる。たとえば、製品基材を分離／剪断するためのキャリア材料の前進は、一時的に中断または減速することができる。基本的に、製品基材の長さは、たとえば、２つの食料品を対応する長い製品基材上に配置することができるように、または他の食料品をその上に配置するために製品基材を折り畳むことができるように、可変的に調整することができる。

本発明に係る方法は、相互に整列した食料品、特に可塑変形可能な一貫性を有する食料品からなる製品ストリームを製品基材上に提供するために使用される。この目的のために、食料品は、第１のコンベヤベルト上で搬送され、その機械的調整によって横断方向に互いに整列される。さらに、製品基材は、第１のコンベヤベルトの出口側の端部で下方から供給され、食料品は、搬送方向に隣接する第２のコンベヤベルトによって、供給された製品基材を経由して、特に個別に受け取られて搬出される。食料品は、第２のコンベヤベルトの速度、特に第１のコンベヤベルトに対する速度を調整することによって縦方向に互いに整列され、特に食料品間の搬送間隔が均等化される。これにより、請求項１に記載した利点が得られる。また、第１のコンベヤベルトの搬送速度は、出口側の個々の製品間の搬送間隔の均一化を支援するために調整／変更することができる。

食料品は、好ましくは、搬送中に自動化された方法で整列されるが、これは、供給される製品基材に関して個々の横方向整列位置に対して、搬送の方向を横断する出口側の第１のコンベヤベルトの端部を、各場合において食料品が製品基材および／または第２のコンベヤベルトに接触する前に、機械的に調節することによって行われる。これに対して、第１のコンベヤベルトの開始点（入口側の端部）は、基本的には共通または別個のアクチュエータによって可能であるが、必ずしも横断方向に調整される必要はない。次に、選択的にベルトの端部における個々の整列位置に移動することによって、ベルトの開始部における個々の食料品の間の横断方向オフセットを排除するか、または少なくとも最小にすることができる。

個々の食料品に対して個別に想定される第１のコンベヤベルトの出口側の端部の整列位置は、少なくとも関連する食料品が第１のコンベヤベルトから完全に離れるまで維持されることが好ましい。これは、製品基材および食料品の互いに対する正確な位置決めを促進する。

互いに対する食料品の縦方向の整列（間隔調整）のための第１のコンベヤベルトおよび／または第２のコンベヤベルトの搬送速度は、好ましくは、それぞれの食料品が搬送に関して、第１のコンベヤベルトによって、および／または、第２のコンベヤベルトによって関連する製品基材を経由して、完全に受け取られた時点で、かつ特にその直後に、機械的に調整される。特に、間隔が調整されるとき、食料品は、おそらく関連する製品基材を経由して、間隔調整のためにそれぞれ使用されるコンベヤベルト上に主に、特に完全に静止する。

第１のコンベヤベルトおよび第２のコンベヤベルトの速度および／または速度プロファイルならびに製品基材の前進速度は、好ましくは、それらの供給のために、一時的に互いに一致され／互いに同期される。

好ましくは、製品基材は、第１のコンベヤベルトおよび／または第２のコンベヤベルトの下で帯状のキャリア材料から個別に分離され、それらの搬送速度に、たとえば、それと同期した速度で一時的に調整される。次に、製品基材は、第１のコンベヤベルトと第２のコンベヤベルトとの間に形成されたベルト移行部を介して、関連する食料品の下方から前方にそれぞれ誘導され、第２のコンベヤベルトの開始部の前者が製品基材上を走行し、第２のコンベヤベルト上で縦方向にそれと整列して搬出される。製品基材の速度が同期した供給は、製品基材の搬送方向への正確な寸法決定及び位置決めを促進することができ、また、製品基材の信頼できる搬送を、到来する食料品と共に促進することができる。分離はまた、たとえば、（キャリア材料の）ベルト前進の一時的な中断の間、同時に速度を同期させることを有することなく可能である。

製品基材は、好ましくは、関連する食料品が第２のコンベヤベルト上に完全に載る前に、帯状のキャリア材料から剪断される。

補正される入口側の食料品の横断方向オフセットおよび搬送間隔は、好ましくは、第１のコンベヤベルトの上流および／またはその開始部（入口側の端部）でセンサによって検出され、第１のコンベヤベルトおよび第２のコンベヤベルトによって補償または均等化される。このようにして決定された個々の食料品の間の横断方向オフセットは、第１のコンベヤベルトの端部（入口および／または出口側）の横断方向調整によって有利な自動化された方法で補正することができ、同様に、このようにして決定された縦方向オフセット、または第２のコンベヤベルトおよび任意選択的に第１のコンベヤベルトの速度調整を補償することによって食料品の互いからの不均等な搬送間隔を補正することができる。

この方法は、好ましくは、食料品の一貫した連続的な搬送運動によって実施される。デバイスは、好ましくは、このような連続的な搬送の間に、食料品の横断方向の整列および縦方向の整列、ならびに製品基材の供給のために構成される。

本発明の好ましい実施形態は、図面によって示される。
図１は、概略側面図及び平面図における本発明に係るデバイスを示す。 図２は、概略側面図及び平面図における従来技術から知られた整列デバイスを示す。 図３は、概略側面図及び平面図における従来技術から知られた基材配置デバイスを示す。

発明の詳細な説明

図１に示すように、好ましい実施形態による製品基材ＰＵ上に、相互に整列した食料品ＬＰから構成される製品ストリームＰＳを提供するための本発明によるデバイス１００は、好ましくは可変の第１の搬送速度Ｖ１で食料品ＬＰを供給搬送するために、互いに対して横断方向ＱＲに食料品ＬＰを整列させるための第１のコンベヤベルト１と、搬送方向ＴＲに隣接し、可変の第２の搬送速度Ｖ２で別個に駆動されて、食料品ＬＰを縦方向ＬＲに互いに整列させるとともに、製品基材ＰＵ上の食料品ＬＰを搬出する第２のコンベヤベルト２と、第１のコンベヤベルト１によって搬送されて横断方向ＱＲに整列された食料品ＬＰの前後の第１のコンベヤベルト１と第２のコンベヤベルト２との間に製品基材ＰＵを供給する基材配置デバイス３と、を備える。

第１のコンベヤベルト１の開始部（入口側の端部）は、入口側の偏向ローラ１ａによって形成され、偏向ローラ１ａは、横断方向ＱＲに静止されるか、任意に横方向に移動可能に整えられ、第１のコンベヤベルト１の端部（出口側の端部）は、出口側で偏向ローラ１ｂによって形成され、偏向ローラ１ｂは、モータによって横断方向ＱＲに略水平に変位可能である。

（概略的にのみ示す）少なくとも１つのアクチュエータ１ｃによって、出口側の偏向ローラ１ｂおよび任意選択的に入口側の偏向ローラ１ａを横断方向ＱＲに調整することができる。たとえば、別個のアクチュエータ１ｃ（図示せず）を入口側の偏向ローラ１ａに対応して関連付けることができる。また、両方の偏向ローラ１ａ，１ｂ（図示せず）に共通のアクチュエータ１ｃとして、たとえば、第１のコンベヤベルト１を横断方向ＱＲに変位させるものも考えられる。

デバイス１００は、少なくとも１つのアクチュエータ１ｃを制御／調整する為の電子制御デバイス４を備え、少なくとも１つのアクチュエータ１ｃは、個々の食料品ＬＰの為の入口側および／または出口側の第１のコンベヤベルト１の偏向ローラ１ａ、１ｂを個々の整列位置５に移動させる。

第１のコンベヤベルト１の出口側の整列位置５において、各食料品ＬＰは、横断方向ＱＲにおいて基材配置デバイス３および／または製品基材ＰＵに対して中央に整列されることが好ましい。

少なくとも１つのアクチュエータ１ｃおよび制御デバイス４により、個々の食料品ＬＰの横断方向オフセット６は、第１のコンベヤベルト１の入口側またはそのすぐ上流に存在し、たとえば、製品ストリームＰＳの中央ターゲット整列に対して規定され、次いで、排除または所定の範囲まで低減することができる。そのため、整列位置５は移動して、第１のコンベヤベルト１の出口側の端部における個々の食料品ＬＰの入口側の横断方向オフセット６を補償する。

これに適した制御デバイス４の装置は、記載された他の制御機能と同様に、適切なハードウェアおよびソフトウェアを使用することによって原理的に既知の方法で可能であり、したがって詳細には説明されない。

また、制御デバイス４は、第１のコンベヤベルト１の搬送速度Ｖ１と第２のコンベヤベルト２の搬送速度Ｖ２と基材配置デバイス３の前進速度Ｖ３とを互いに独立して設定するとともに、これらを時間的に同期させて一時的に一致させるように更に構成されている。

この目的のために、第１のコンベヤベルト１、第２のコンベヤベルト２、および基材配置デバイス３は、それぞれ、ベルト搬送または前進のための別個の駆動モータ（図示せず）を備える。それらは、例えば、サーボモーターである。

基材配置デバイス３は、分離デバイス７を備えることが好ましく、分離デバイス７を用いて、個々の製品基材ＰＵを、たとえば、ロール上に設けられた帯状キャリア材料ＴＭから切り離して分離することができる。

その代わりに、製品基材ＰＵを基材配置デバイス３のマガジン内に、既に分離された形態（図示せず）のスタックとして提供することも原理的には考えられる。

さらに、製品基材ＰＵは、出口側の第１のコンベヤベルト１の偏向ローラ１ｂと入口側の第２のコンベヤベルト２の偏向ローラ２ａとの間に形成された隙間が成形されたベルト移行部８を介して、下方から（即ち、主に垂直方向から）供給されることが概略的に示されている。

個々の製品基材ＰＵは、それぞれが搬送される食料品ＬＰの前に供給され、食料品ＬＰはそれぞれの製品基材ＰＵ上を走行し、その結果、食料品ＬＰはベルト移行部８を横切って走行する食料品ＬＰによって曲げられ、原理的に知られている方法で第２のコンベヤベルト２上に配置される。これにより、製品基材ＰＵと、その上に載置された食料品ＬＰとを第２のコンベヤベルト２で受けて一緒に搬出することができる。

第１のコンベヤベルト１および第２のコンベヤベルト２および基材配置デバイス３は、好ましくは、以下のように制御デバイス４によって制御／調節される。

横断方向ＱＲ、すなわち搬送方向ＴＲと直交する方向に食料品ＬＰが整列されている場合には、食料品ＬＰが第１のコンベヤベルト１上に完全に配列されている限り、第１のコンベヤベルト１の出口側の偏向ローラ１ｂの位置合わせ位置５への補正横移動が完了することが好ましい。

関連する製品基材ＰＵおよび／または第２のコンベヤベルト２に食料品ＬＰが初めて接触するとき、各食料品ＬＰの横断方向の整列は、その後、すでに完了している。その結果、関連する製品基材ＰＵ上で食料品ＬＰが中心から外れてねじれること及び／又は望ましくない変位を防止することができる。

整列されたばかりの食料品ＬＰが第１のコンベヤベルト１から完全に離れると、出口側の第１のコンベヤベルト１の偏向ローラ１ｂは、最初に均一な開始位置に戻されるか、または次の食料品ＬＰのために次の整列位置５に直接移動される。これはまた、関連する製品基材ＰＵ上の食料品ＬＰの可能な限り正確な横断方向の整列および中央位置決めを達成するのに役立つ。

間隔を調整するために、個々の食料品ＬＰは、それらが第１のコンベヤベルト１および／または第２のコンベヤベルト２によって実質的に完全に受け取られたときにのみ、かつ特にその直後に、縦方向ＬＲ、即ち、搬送方向ＴＲに対して反対の方向に互いに整列されるのが好ましい。これは、一方では縦方向の整列、他方では製品基材の分離および供給が互いに干渉することを防止する。完全に受け取られている食料品ＬＰは、現在のところ、それらが最早コンベヤベルト上に静止していないこと、またはそれぞれすぐ上流に配置された同様の搬送デバイス上に最早静止していないことを意味すると理解され、したがって、搬送に関しては、後者を完全に離れている。

製品基材ＰＵの前進速度Ｖ３と、第１のコンベヤベルト１および第２のコンベヤベルト２の搬送速度Ｖ１、Ｖ２とは、好ましくは、それぞれの食料品ＬＰが、関連する製品基材ＰＵに最初に接触する時点から、制御デバイス４によって互いに一致される。次いで、後者はまた、適切な時間遅延を伴う関連する分離、即ち、個々の製品基材ＰＵの帯状キャリア材料ＴＭからの剪断を誘発する。

互いに同期した搬送／前進速度Ｖ１、Ｖ２、Ｖ３は、一定であってもよいし、適切な速度プロファイルを有していてもよい。

制御デバイス４は、たとえば、各食料品ＬＰが主に、特に全体的に第２のコンベヤベルト２および関連する製品基材ＰＵ上に載置されたときに、製品基材ＰＵが剪断されるように分離を誘発する。

製品基材ＰＵは、好ましくは、それらが第２のコンベヤベルト２と関連する食料品製品ＰＵとの間に既にクランプされている時点で分離され、したがって、第２のコンベヤベルト２によって引っ張ることができる。この時点からは、基材配置デバイス３を介して各製品基材ＰＵを能動的に供給する必要がないので、好適に進歩したキャリア材料ＴＭから製品基材ＰＵを分離することができる。その結果、製品基材ＰＵの長さは、それぞれの食料品ＬＰに一致するように、および／または、特別な生産要件に従って、柔軟な方法で生み出すことができる。

他方、分離は、好ましくは、剪断された製品基材ＰＵの後端が分離場所の間の距離、即ち、たとえば、キャリア材料ＴＭを剪断するためのブレードと、上方に搬送された食料品ＬＰの後端に適時に一致する第２のコンベヤベルト２とを通過させるように、非常に早く行われる。次いで、不適切に長い製品基材ＰＵを防止することができる。

たとえば、製品ストリームＰＳの中央ターゲット整列に関して、入口側の個々の食料品ＬＰの横断方向オフセット６に加えて、個々の食料品ＬＰの間の入口側の搬送間隔９は、センサによって（たとえば、図１に概略的に示されたカメラ１０、距離センサなどによって）更に検出される。入口側の搬送間隔９は、第１のコンベヤベルト１の入口側でも検出することができる。

第１のコンベヤベルト１及び／又は第２のコンベヤベルト２の速度を適応させることにより、入口側の食料品ＬＰ間のプロセス関連の不均一な搬送間隔９は、出口側の実質的に均一な搬送間隔１１に補正される。この目的のために、第２のコンベヤベルト２は、好ましくは、それぞれ１つの食料品ＬＰを搬送するように構成され、その結果、個々の食料品ＬＰは、第２のコンベヤベルトのそれぞれに関連する速度調整によって、製品ストリームＰＳ内の先行する食料品ＬＰから出口側に均一な搬送間隔１１を有し、互いに独立して整えることができる。

さらに、送込みコンベヤベルト１２および放出コンベヤベルト１３が例示的に示されており、第１のコンベヤ１および第２のベルトコンベヤ２に原理的に既知の方法で接続されている。

横断方向ＱＲの入口側及び／又は出口側の第１のコンベヤベルト１の別個の調整を促進するために、第１のコンベヤベルト１は、たとえば、互いに隣りに整えられ、互いに平行に走行する複数の円形ベルトから構成することができる。しかしながら、第１のコンベヤベルト１は、原則として、少なくとも１つの弾性平ベルトを備えることもできる。

第２のコンベヤベルト２の搬送速度Ｖ２および任意選択的に第１のコンベヤベルト１の搬送速度Ｖ１は、個々の食料品ＬＰ間の入口側の搬送間隔９がそれぞれの搬送速度Ｖ１、Ｖ２を一時的に増加または減少させることによって変更できるように、原理的に知られている方法で調節することができる出口側に搬送間隔１１を生じさせるために可能な間隔補正の範囲は、食料品ＬＰの長さ、それぞれのコンベヤベルト１、２の長さ、およびその搬送速度Ｖ１、Ｖ２の変動範囲に依存する。

基材配置デバイス３は、その前進速度Ｖ３が、遅くとも食料品ＬＰが製品基材ＰＵの上方に突出する開始点（搬送の方向を指す端点）に到達したときに、ベルトコンベヤ１，２の搬送速度Ｖ１，Ｖ２に適合するように、原理的に知られた方法で動作することができる。製品基材ＰＵが第２のコンベヤベルト２によって搬送のために受け取られ、食料品製品ＬＰがその上に載置され、製品基材ＰＵの所望の長さに到達すると、製品基材ＰＵは帯状キャリア材料ＴＭから剪断される。

製品基材ＰＵは、原理的に既知の方法で第１のベルトコンベヤ１および第２のベルトコンベヤ２の間に形成することができるベルト移行部８に形成された横断方向隙間を介して、それぞれ下方から供給される。

第１のコンベヤベルト１の出口側の偏向ローラ１ｂを個々の整列位置５に適切に時間制御／調節して位置決めし、その直後に関連する製品基材ＰＵを分離して供給し、その直後に再び第２のコンベヤベルト２の個々の速度を調節することによって、食料品ＬＰの連続した（中断されない）搬送中、関連したベルトコンベヤ１，２及び単一のベルト移行部８の区域における比較的低い機器の複雑さおよび故障に対する低い故障発生度（ｓｕｓｃｅｐｔｉｂｉｌｉｔｙ）において、食料品ＬＰを互いに対して横断方向および縦方向に整列させ、ならびに製品基材ＰＵ上に供給するための組合せ加工動作を行うことができる。

Claims (15)

1. 相互に整列した食料品（ＬＰ）を伴う製品ストリーム（ＰＳ）を製品基材（ＰＵ）上に提供するためのデバイス（１００）において、
   供給搬送および前記食料品を相互に横断方向に整列させる為の、特に可変搬送速度（Ｖ１）を有する、第１のコンベヤベルト（１）と、
   隙間が成形されたベルト移行部（８）で搬送方向（ＴＲ）に隣接し、放出搬送と前記食料品の相互の縦方向整列の為に可変搬送速度（Ｖ２）で個別に制御可能な第２のコンベヤベルト（２）と、
   前記ベルト移行部を介して、前記ベルト移行部を横断して搬送される前記食料品の前／下の前記ベルト移行部を介して下方から前記製品基材を供給する為の基材配置デバイス（３）と、
   を備える、デバイス。
2. 前記基材配置デバイス（３）に対して前記食料品（ＬＰ）を個別に整列させるために、前記第１のコンベヤベルト（１）の出口側の端部、特に前記入口側の端部も、前記搬送方向（ＴＲ）に対して横断方向に異なる整列位置（５）に変位させることができる少なくとも１つのアクチュエータ（１ｃ）を更に備える、請求項１に記載のデバイス。
3. 前記第１のコンベヤベルト（１）が、前記各食料品がその関連製品基材（ＰＵ）および／または前記第２のコンベヤベルト（２）に接触する前に走行しているときに、前記各整列位置（５）への移動を終了するように構成された制御デバイス（４）を備える、請求項２に記載のデバイス。
4. それぞれが整列された前記食料品（ＬＰ）が前記第１のコンベヤベルト（１）から完全に離れるまで、少なくとも前記整列位置（５）を維持するように構成された制御デバイス（４）を備える、請求項２または３に記載のデバイス。
5. 前記第１のコンベヤベルト（１）及び／又は第２のコンベヤベルト（２）の前記搬送速度（Ｖ１，Ｖ２）を、前記食料品（ＬＰ）が前記第１のコンベヤベルトによって実質的に完全に受け取られた時、又は、前記第２のコンベヤベルト（２）によって前記関連製品基材（ＰＵ）を経由して受け取られた時、かつ／または、前記関連製品基材が分離して存在する時、および特にそれらの直後に、前記食料品（ＬＰ）の縦方向の整列のために自動的に増加させるように構成された制御デバイス（４）を備える、請求項１～４のいずれか一項に記載のデバイス。
6. 前記食料品（ＬＰ）の供給および配置のために、前記第１のコンベヤベルト（１）及び第２のコンベヤベルト（２）の前記搬送速度（Ｖ１，Ｖ２）／速度プロファイルと前記製品基材（ＰＵ）の前進速度（Ｖ３）とを互いに一時的に一致させるように構成された制御デバイス（４）を備える、請求項１～５のいずれか一項に記載のデバイス。
7. 前記基材配置デバイス（３）は、前記製品基材（ＰＵ）を帯状キャリア材料（ＴＭ）から分離するように構成され、特に、関連するそれぞれの前記食料品（ＬＰ）が前記第２のコンベヤベルト上に完全に載置されていない限り、前記製品基材を剪断するために、前記基材配置デバイスの前記前進速度（Ｖ３）は、前記第１のコンベヤベルト（１）および／または前記第２のコンベヤベルト（２）の前記搬送速度（Ｖ１，Ｖ２）に適合させることができる、請求項１～６のいずれか一項に記載のデバイス。
8. 相互に整列した、特に塑性変形可能な一貫性を有する食料品（ＬＰ）の製品ストリーム（ＰＳ）を製品基材（ＰＵ）上に提供するための方法であって、
   前記食料品は、第１のコンベヤベルト（１）上に搬送され、前記第１のコンベヤベルトの少なくとも１つの偏向ローラの機械的な調整によって前記横断方向（ＱＲ）に互いに整列され、
   前記製品基材は、前記第１のコンベヤベルトの出口側の前記端部で下方から供給され、
   前記搬送方向に隣接する第２のコンベヤベルト（２）によって、供給された前記製品基材を経由して前記食料品が受け入れられて搬出されるとともに、
   前記食料品は、前記第１のコンベヤベルトおよび／または前記第２のコンベヤベルトの速度を調整することによって、前記縦方向（ＬＲ）に互いに対して整列され、特に、前記食料品間の搬送間隔（１１）は、このようにして均等化される、方法。
9. 供給された前記製品基材（ＰＵ）に対して、前記食料品が前記製品基材および／または前記第２のコンベヤベルト（２）に接触する前に、前記第１のコンベヤベルト（１）の入口側の前記端部、および／または、前記出口側の端部を、個々の整列位置（５）に対して前記搬送方向（ＴＲ）を横断するように機械的に調整することにより、前記食料品（ＬＰ）が搬送中に整列される、請求項８に記載の方法。
10. 個別の前記食料品（ＬＰ）に対して個別にとられる出口側の前記端部の前記整合位置（５）は、少なくとも、関連する前記食料品が前記第１のコンベヤベルト（１）から完全に離れるまで維持される、請求項８に記載の方法。
11. 前記食料品（ＬＰ）の縦方向の整列／間隔調整のための前記第１のコンベヤベルト（１）および／または前記第２のコンベヤベルト（２）の搬送速度（Ｖ１，Ｖ２）は、それぞれの前記食料品が前記第１のコンベヤベルトによる搬送のために、または前記第２のコンベヤベルトによって前記関連製品基材（ＰＵ）を経由して完全に受け取られたとき、および特にそれらの直後に、機械的に整列され、かつ／または、前記関連製品基材が分離して存在する、請求項８～１０のいずれか一項に記載の方法。
12. 前記製品基材（ＰＵ）の前記搬送速度（Ｖ１，Ｖ２）／前記第１のコンベヤベルト（１）及び前記第２のコンベヤベルト（２）の速度プロファイルと前記前進速度（Ｖ３）とを一時的に一致させて供給する、請求項８～１１のいずれか一項に記載の方法。
13. 帯状キャリア材料（ＴＭ）から作られる前記製品基材（ＰＵ）は、前記第１のコンベヤベルト（１）及び／又は前記第２のコンベヤベルト（２）の下方で分離され、特に前記第２のコンベヤベルト（２）と速度同期して供給される、請求項８～１２のいずれか一項に記載の方法。
14. 関連する前記食料品（ＬＰ）が前記第２のコンベヤベルト（２）上に実質的に完全に載置される前に前記製品基材（ＰＵ）は前記帯状キャリア材料（ＴＭ）から剪断される、請求項１３に記載の方法。
15. 補正されるべき入口側の前記食料品（ＬＰ）の搬送オフセット（６）および搬送間隔（９）は、前記第１のコンベヤベルト（１）の上流および／またはその先頭のセンサによって検出され、前記第１のコンベヤベルト（１）および前記第２のコンベヤベルト（２）を経由して補償または均等化される、請求項８～１４のいずれか一項に記載の方法。

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