JP2023019024A - 油揚段積み装置 - Google Patents

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Toichiro Takai
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Abstract

Figure 2023019024000001
【課題】円滑に複数枚の油揚を段積みして搬送可能な、油揚段積み装置を提供する。
【解決手段】連続搬送コンベア10と断続搬送コンベア20とシャトル機構30とを備え、連続搬送コンベアによって連続的に下流方向に搬送される油揚に連動して、シャトル機構が上流方向に駆動することにより、連続搬送コンベアの一部が離隔位置の方向に移動した時に、油揚を略水平姿勢に維持しつつ油揚受入位置に略垂直に落下させ、シャトル機構が下流方向に駆動して、連続搬送コンベアの一部が相対位置の方向に移動し、シャトル機構が上流方向および下流方向の駆動を繰り返すことにより、複数枚の油揚を油揚受入位置に段積みする、油揚段積み装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数枚の油揚を段積みして搬送する油揚段積み装置に関する。
従来、種々の食品を搬送する搬送システムが提案されている。特許文献1は、軟質搬送物を上段のコンベアから下段のコンベアへ移行させる際の衝撃を緩和することにより、軟質搬送物が型崩れを起こしたり、フライ製品の場合に衣が落ちたりする不都合が生ずることのない揺動シャトルコンベアを開示している。揺動シャトルコンベアは、架台上に、ネットコンベア及びその循環手段を備えた静止フレームを設置すると共に、静止フレームに連設されていてネットコンベアの一部を循環させる揺動フレ-ムを左右に所定角度揺動可能に設置し、揺動フレームの上部に、ネットコンベアを掛け回したシャトルフレームを水平方向かつ前後方向に往復動可能に取り付けて成る。
特許文献2は、蟹風味蒲鉾の包装方法を開示している。この方法は、断面円形で長尺棒状に形成された蟹風味蒲鉾材料を複数本整列させ、複数の蒲鉾材料を所定長さに切断して複数の蟹風味蒲鉾からなる蟹風味蒲鉾群を形成し、次に、蟹風味蒲鉾群を長さ方向に直角な方向に搬送し、蟹風味蒲鉾群に薄い合成樹脂製のシートを敷設し、容器内に蟹風味蒲鉾群とシートとを交互に積層して収納する。
特開平11-5609号公報 特開平7-242211号公報
効率的な搬送のため、複数の食品を重ね合わせ、段積みした状態で搬送する工夫が求められており、特許文献1に開示されているような揺動シャトルコンベアを用いることも考えられる。
油揚についても段積みによる搬送が求められている。しかしながら、油揚は軽く薄く柔らかい食品であり、落差で落ちる際に油揚が傾いたり、油揚の先端が下方に下がり、段積みの際に折れ曲がったりして、トラブルが生ずる可能性が高い。
特許文献1は、シャトルコンベアは使うものの、段積みについて開示も示唆もなく、水平左右方向に振り分ける形態のみの開示であって、コロッケ等の如き沈み揚げで製造した張りのある塊状の油揚製品を主にターゲットにしており、薄くて柔らかい油揚に適用するためには、搬送コンベアの速度を調整する必要があるが、調整幅にも限界がある。特に浮かし揚げで製造した手揚げの油揚は張りが少なく、かなり柔らかいので、正確な段積みは困難である。また、三角揚げ等の特殊な形状の油揚の正確な段積み搬送も困難である。また左右に揺動する分の動作時間がかかり、処理能力にも限界がある。
特許文献2は、食品およびシートの積層体の搬送を開示しているが、対象となる食品が蟹風味蒲鉾である。蟹風味蒲鉾は、弾力ある特異な形状の食品であり、油揚のように柔らかく、薄い食品ではない。よって、特許文献2は、油揚の積層および搬送に適した方法を開示するものではない。
本発明は、円滑に複数枚の油揚を段積みして搬送可能な油揚段積み装置を提供する。
本発明の油揚段積み装置は、
1枚毎に1列状に(間隔を開いて)配列した油揚を、連続的に搬送する連続搬送コンベアと、
前記連続搬送コンベアの下方に配置され、前記連続搬送コンベアによって搬送され、落下される油揚を(停止中に)受け取り、複数枚の油揚が段積みされた段積み油揚を断続的に搬送する断続搬送コンベアと、
前記連続搬送コンベアに取り付けられ、前記連続搬送コンベアに対し、往復するように駆動することにより、前記連続搬送コンベアの一部が、油揚を受け入れる前記断続搬送コンベア上の油揚受入位置に相対する相対位置まで移動するとともに、当該相対位置から離れた離隔位置まで移動するように、前記連続搬送コンベアの一部を(往復、反復)移動させるシャトル機構と、
を備え、
前記連続搬送コンベアによって連続的に下流方向に搬送される油揚に連動して、前記シャトル機構が上流方向に駆動することにより、前記連続搬送コンベアの一部が前記離隔位置の方向に移動した時に、油揚を略水平姿勢に維持しつつ前記油揚受入位置に略垂直に落下させ、
前記シャトル機構が下流方向に駆動して、前記連続搬送コンベアの一部が前記相対位置の方向に移動し、
前記シャトル機構が上流方向および下流方向の駆動を繰り返すことにより、複数枚の油揚を前記油揚受入位置に段積みする。
本発明の油揚段積み装置は、例えば、前記シャトル機構は、前記連続搬送コンベアの油揚の搬送方向に沿って、当該搬送方向の上流方向および下流方向に駆動し、前記連続搬送コンベアの一部を前記油揚受入位置に相対する相対位置と離隔位置間を往復移動させる。
本発明の油揚段積み装置は、例えば、前記連続搬送コンベアは、前記搬送方向に対して直交する方向における油揚の側方位置を揃える位置調整装置を備える。
本発明の油揚段積み装置は、例えば、前記連続搬送コンベアと前記断続搬送コンベアの間に設けられ、前記連続搬送コンベアから落下する油揚を前記断続搬送コンベアの前記油揚受入位置に案内する案内部材を更に備える。
本発明の油揚段積み装置は、例えば、前記断続搬送コンベアは、前記連続搬送コンベアから落下する油揚を前記断続搬送コンベアの搬送方向の上流方向および下流方向におけるずれを防止するように案内しつつ、段積みされた複数枚の油揚を段積み毎に仕切る仕切り部材を備える。
本発明の油揚段積み装置は、例えば、前記連続搬送コンベアの搬送速度をV1、前記シャトル機構が前記連続搬送コンベアの一部を前記搬送速度V1とは逆向きの方向に移動させる移動速度をV2、前記シャトル機構が前記連続搬送コンベアの一部を前記移動速度V2による移動の後に、前記搬送速度V1と同じ方向に移動させる移動速度をV3、前記シャトル機構の移動距離をd、油揚の搬送方向の寸法をa、前記連続搬送コンベアで一列に搬送される各油揚間の間隔をcとすると、(a+c)/V1≧d/V2+d/V3であって、かつ、a≦d≦a+cが成立する。
本発明の油揚段積み装置は、例えば、前記移動速度V2が、前記搬送速度V1のn倍に設定され、前記移動速度V3が、前記搬送速度V1のm倍に設定され、1≦n≦10および1≦m≦10、である。
本発明の油揚段積み装置は、例えば、2≦n≦5および2≦m≦5、である。
本発明の油揚段積み装置は、複数の油揚を行列状に配列した形で搬送する第1の搬送コンベアと、前記第1の搬送コンベアによって搬送される複数の油揚を1行ずつ受けて、前記第1の搬送コンベアの第1の搬送方向に対して直交する第2の搬送方向に、1列状に引き出す第2の搬送コンベアと、前記第2の搬送コンベアによって搬送される油揚を受け、1枚ずつ略水平姿勢に維持しつつ落下させるシャトル機構付きの第3の搬送コンベアと、前記第3の搬送コンベアから落下する油揚を停止状態で受け、所定枚数の油揚を段積みしてから駆動する第4の断続搬送コンベアと、を備える。第2の搬送コンベアと第3の搬送コンベアは兼ねて1台の搬送コンベアとした形態であってもよい。
本発明の油揚段積み装置は、例えば、前記第3の搬送コンベアの手前において、油揚を検査する検査装置(金属などの異物探知機、重量検知機、画像認識検査機、AI画像検査機など)を備えた検査コンベアと、検査した油揚を選別する選別コンベアと、を更に備える。前記検査装置により油揚の表面を検査した後に、油揚を反転して、裏面の検査を行う第二の検査装置を備えてもいい。
本発明によれば、連続的に搬送される油揚を、シャトル機構により略水平状態に維持しつつ、自然落下させて正確に安定して段積みすることができるため、段積みに伴うトラブルを軽減することができる。
図1は、第1実施形態の油揚段積み装置の側面図を示し、(a)は油揚が落下する前の状態、(b)は油揚が落下する時の状態を示す。 図2は、第1実施形態の変形例に係る油揚段積み装置の側面図を示し、(a)は油揚が落下する前の状態、(b)は油揚が落下する時の状態を示す。 図3は、第2実施形態の油揚段積み装置の側面図を示し、(a)は油揚が落下する前の状態、(b)は油揚が落下する時の状態を示す。 図4は、第3実施形態の油揚段積み装置の側面図を示し、(a)は油揚が落下する前の状態、(b)は油揚が落下する時の状態を示す。 図5は、第4実施形態の油揚段積み装置の上面図及び側面図を示し、(a)、(b)は油揚が落下する前の状態、(c)、(d)は油揚が落下する時の状態を示す。 図6は、第5実施形態の油揚段積み装置の上面図を示す。 図7は、第6実施形態の油揚段積み装置の上面図を示す。 図8は、第7実施形態の油揚段積み装置の上面図を示す。 図9は、第8実施形態の油揚段積み装置の上面図を示す。
以下、本発明に係る油揚段積み装置の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は第1実施形態に係る油揚段積み装置を示す。油揚段積み装置1は、連続搬送コンベア10と、断続搬送コンベア20と、シャトル機構30と、を備えている。
連続搬送コンベア10は、油揚Fを連続的に搬送する搬送コンベアであり、油揚Fを載置する搬送ベルト12と、搬送ベルト12を搬送駆動する搬送ローラ14a、14b、14c、14d、14eとを備えている。搬送ローラ14a、14b、14c、14d、14eのうち、搬送ローラ14dが、例えばインバータ付きのギヤモータを備えて駆動し、搬送ローラ14a、14b、14c、14eが、搬送ローラ14dに従動することにより、搬送ベルト12が2つの搬送ローラ14a,14b間で水平に搬送される上面部分を矢印A方向(搬送方向)に連続的に駆動し、この上面部分を搬送部分として油揚Fを所定速度V1の定速で、連続搬送する。油揚Fは、搬送ベルト12上において、1枚毎に1列状に間隔を開いて配列されており、各油揚Fの間には、所定の間隔が設けられている。各油揚Fは、重ならずに搬送方向において、その縁部が互いに接する状態(当該間隔ゼロ)であってもよい。
連続搬送コンベア10は、例えば油揚Fを感知する光電センサ15を備えて、そのトリガー信号により適宜遅延タイマをカウントして、シャトル付きコンベアのシャトル機構30を作動させる。また、光電センサ15と搬送ローラの一つにロータリーエンコーダを設けて、光電センサ15による油揚Fの感知からコンベアの進む距離に応じて、シャトル付きコンベアのシャトル機構30を作動させるようにしてもよい。後者の場合、途中停止時や非常停止時の状態をデータ保存しておけば、再起動時がスムーズであるメリットがある。搬送ローラを駆動する装置は、上述したインバータ付きのギヤモータのほか、サーボモータ、電動ロボシリンダー、エアシリンダー、油圧シリンダーなど、高速で正確な動作が可能なアクチュエータであれば特に限定しない。また、油揚Fを感知するセンサは、接触式センサ、超音波式センサ、エリアセンサ(カメラ)、変位(距離)センサなど、トリガー信号を出力できるセンサであれば、光電センサに限定されない。
断続搬送コンベア20は、連続搬送コンベア10の搬送方向における下流側であって、かつ連続搬送コンベア10の下方に配置されている。断続搬送コンベア20は、連続搬送コンベア10によって搬送され、連続搬送コンベア10から自然落下する油揚Fの所定枚数を停止状態で受け取り、断続的に下流方向に搬送する搬送コンベアである。断続搬送コンベア20は、油揚Fを載置する搬送ベルト22と、搬送ベルト22を搬送駆動する搬送ローラ24a、24bとを備えている。搬送ローラ24a、24bのうち、搬送ローラ24aが、例えばサーボモータやインバータ及びロータリーエンコーダ付きのギヤモータを備えて駆動し、搬送ローラ24bが搬送ローラ24aに従動することにより、搬送ベルト22、すなわち断続搬送コンベア20が、矢印C方向に断続的に駆動する。
断続搬送コンベア20の搬送方向は、連続搬送コンベア10の搬送方向に沿った同じ方向が好ましいが、180°正反対方向(逆方向)やお互いに90°直交する方向であってもよい。
断続的な駆動過程において、断続搬送コンベア20が停止している時、油揚Fは、図1(b)に示す様に連続搬送コンベア10から矢印D方向に沿って、停止した搬送ベルト22上の所定の油揚受入位置に落下する。本図では、垂直に落下する場合を矢印Dで示しているが、油揚Fが落下する方向は、矢印D1で示すように、連続搬送される油揚Fに搬送方向に作用する慣性力等によって、油揚Fの搬送方向に向けて、緩やかな放物線を描く曲線であってもよい。本明細書では、矢印Dの垂直落下と、矢印D1の放物線に沿った落下を併せて、「略垂直に落下」と定義する。
更に断続搬送コンベア20は、停止している間に、複数枚の油揚Fを受け取ることにより、複数枚の油揚Fが段積みされた段積み油揚が、断続搬送コンベア20上に形成される。すなわち、断続搬送コンベア20は、停止と駆動を繰り返して行うことにより、段積み油揚を断続的に搬送する。図1の例では3枚の油揚Fを段積みする間、断続搬送コンベア20は停止し、3枚の油揚Fを段積みすると、断続搬送コンベア20は駆動し、段積み油揚を搬送する。段積みの数は、普通2~5枚(段)であるが、特に限定はされない。また包装形態によっては、垂直方向の段積み形態だけでなく、少し垂直より傾いた方向に1枚1枚ずらした形の斜め段積みの形態であってもよい。
なお、断続搬送コンベア20は、積み重ねられた油揚Fの枚数を図示しないカウンターで計数することで、次の油揚Fが重ねられる位置まで搬送ベルト22を駆動する。カウンターは前記の通り、例えば変位センサ、距離センサ、光電センサ等、油揚Fやその高さやその段積み数を感知できるセンサであれば適宜利用できる。
シャトル機構30は、連続搬送コンベア10に取り付けられ、連続搬送コンベア10の油揚Fの搬送方向に沿って、往復するように駆動するとともに、連続搬送コンベア10の一部をも構成する機構である。シャトル機構30は、例えば、移動体32と、レール34と、搬送ベルト36と、搬送ローラ38a、38bとを備えている。
移動体32は、例えば、下面に回転可能なローラを備えた箱状の部材であり、連続搬送コンベア10の搬送ローラ14b、14cを回転可能に支持している。レール34は下から移動体32のローラを支持し、移動体32はレール34上を移動可能である。搬送ベルト36は移動体32に取り付けられ、搬送ローラ38a、38bによって搬送駆動されることにより、移動体32をレール34上で上流方向および下流方向、すなわち図1における左右方向に駆動させる。移動体32の上流方向および下流方向への駆動は、連続搬送コンベア10の搬送方向における上流方向および下流方向への搬送に対応する。尚、ここで移動体32の動きは、図示のような箱状の部材の場合、左右方向への駆動であるが、移動体32に相当する部材が例えば伸縮可能な部材である場合は、この動きは左右方向への伸縮と表現することもできる。移動体32はいわゆるシャトルとして機能し、シャトル機構30はシャトル付きコンベアであるということができる。
搬送ローラ38a、38bのうち、いずれかの搬送ローラが駆動手段、例えばサーボモータやインバータ及びロータリーエンコーダ付きのギヤモータを備えて、矢印B方向に正転及び反転して、正確に素早く駆動する駆動手段として機能すればよい。搬送ローラ38bが搬送ローラ38aに従動することにより、搬送ベルト36が矢印B方向に正転及び反転して駆動し、移動体32も上流方向および下流方向に移動または伸縮する。移動体32は高速移動、例えば1秒間に1~10回程度の速度で往復動作可能である。
なお、移動体32、レール34、搬送ベルト36、搬送ローラ38a,38bは、油揚F1が図1(b)の矢印Dおよび矢印D1で示すように落下する際に干渉しないように配置されている。
また、サーボモータで移動体32を駆動する場合、歯付きベルト機構や、ラックアンドピニオン機構を用いてもよく、また、移動体32は、搬送ベルト36を用いずに、ロボシリンダー(電動シリンダー)、エアシリンダー、油圧シリンダーなどの高速で直動可能なアクチュエータで駆動されてもよい。つまり、シャトル機構30は、連続搬送コンベア10の搬送ローラ14b、14cを高速かつ正確な往復動作可能な構成であれば、特に限定されない。
シャトル機構30の移動体32が、上流方向および下流方向、すなわち図1における左右方向に駆動または伸縮することにより、移動体32に回転可能に支持された連続搬送コンベア10の搬送ローラ14b、14cも連動して移動し、連続搬送コンベア10の一部、具体的には少なくとも断続搬送コンベア20に油揚Fを受け渡す部分を、所定位置に停止されている断続搬送コンベア20の油揚受入位置に対し相対するように移動させる。この移動により、連続搬送コンベア10から油揚Fが、1枚ずつ略水平姿勢を維持しつつ、シャトル機構30の駆動に連動して断続搬送コンベア20上の油揚受入位置に落下する。なお、断続搬送コンベア20の油揚受入位置は通常は1箇所でもよいが、1枚毎に1列状に配列された油揚を連続搬送コンベア10の幅方向に複数列並べるとともに、該油揚受入位置を搬送ベルト22の幅方向に複数箇所設けて、同じ数の油揚を一斉に落として段積みするように処理能力を向上させてもよい。なお、シャトル動作速度に限界もあり、連続搬送コンベア10と断続搬送コンベア20とを複数セット設置して、手前で油揚を振り分けるように構成して処理能力を高めてもよい。
上記プロセスを詳述する。油揚Fの寸法は搬送方向の寸法a、搬送方向に直交する方向の寸法bである(図4参照)。また、連続搬送コンベア10により、一列で搬送される各油揚F間の距離は、間隔cである。図1(a)の状態では、シャトル機構30の移動体32が下流方向に駆動した結果、搬送ベルト12の搬送領域の下流端が、図1では右側の下記相対位置P1に位置し、油揚Fは連続搬送コンベア10の搬送ベルト12に載置され、矢印A方向に速度V1で連続搬送されている。ここでシャトル機構30の加速時間・減速時間は極微小で無視し、シャトル動作の両端での待ち時間も極僅かで無視する。シャトル機構30の駆動に連動して、連続搬送コンベア10の一部(ここでは搬送ローラ14bの上部に位置する搬送ベルト12の搬送領域の下流端)が、油揚を受け入れる断続搬送コンベア20上の油揚受入位置P3に相対する相対位置(即ち、油揚受入位置P3に向けて落下を開始する油揚落下開始位置)P1まで、移動距離dだけ移動する。
図1(a)の状態から、移動体32が、図1(b)の矢印B1方向、すなわち上流方向に速度V2で素早く移動し、搬送ベルト12の搬送領域の下流端が、図1では左側の下記離隔位置P2に移動距離dだけ移動すると、連続搬送コンベア10の搬送ローラ14b、14cも同様に移動する。すなわち、シャトル機構30の駆動に連動して、連続搬送コンベア10の一部(ここでは搬送ローラ14bの上部に位置する搬送ベルト12の搬送領域の下流端)が、相対位置P1から移動距離dだけ離れた離隔位置P2まで移動する。
このとき、連続搬送コンベア10の搬送方向における相対位置P1に位置する最も下流側の油揚F1が連続搬送コンベア10の搬送ベルト12から離脱し、油揚F1を略水平姿勢に維持しつつ、断続搬送コンベア20上の油揚受入位置P3に矢印D(又はD1)方向で示す様に略垂直(垂直ないし放物線を描いて)に自然落下させる。
なお、移動体32の下流位置から上流位置への移動は、例えば、光電センサ15などのセンサが搬送される油揚Fを感知することで開始される。シャトル機構30は、連続搬送コンベア10によって搬送され油揚F、特に最も下流側の油揚F1に連動して駆動する。
図1(a)と図1(b)の繰り返し、すなわち、シャトル機構30の移動体32が上流方向および下流方向(紙面上で左右方向、移動距離d)において駆動(往復移動、伸縮など)を繰り返す。移動体32が、高速かつ小刻みに駆動することにより、1枚ずつ所定の複数枚の油揚F1が、搬送ベルト12から離脱し、断続搬送コンベア20上の油揚受入位置P3に矢印D方向で示す様に垂直ないしは放物線を描くように自然落下する。一方、断続搬送コンベア20は断続的に駆動する搬送コンベアであり、1枚ずつ所定の複数枚の油揚が落下する間は駆動せず停止している。よって、所定の複数枚の油揚F(図1では3枚の油揚F)が、停止した搬送ベルト22の油揚受入位置に重なって配置され、段積み油揚を形成する。その後、油揚段積み装置1は、断続搬送コンベア20上において複数枚の油揚Fを段積みした段積み油揚を搬送する。
なお、移動体32は、高速かつ小刻みに往復運動するが、下流位置(図1(a))および上流位置(図1(b))での待ち時間の有無、待ち時間の長さは、任意に調整可能である。
油揚段積み装置1は、連続搬送コンベア10によって連続的に一列に配列して搬送される油揚Fについて、1枚ずつ水平姿勢を維持しつつ、シャトル機構30の駆動に連動して断続搬送コンベア20上の油揚受入位置に矢印D(又はD1)方向で示す様に落下させ、複数枚の油揚Fを段積みする。ここで柔らかい油揚Fを円滑に段積みするため、高速で移動または伸縮するシャトル機構30が、連続搬送コンベア10の断続搬送コンベア20に油揚Fを受け渡すコンベア部分を変形(短縮)し、断続搬送コンベア20の油揚受入位置P3に対し相対的に移動させる。よって、落下する際の油揚Fの空中姿勢を水平状態(略水平状態)のままで安定させ、他の部材に引っかかる、折れ曲がる、ひっくり返る、等のトラブルを減らすことができる。油揚段積み装置1は、例えば1時間に3,600枚~18,000枚程度の油揚を段積みして搬送することが可能であり、円滑にかつ効率的に油揚を搬送することができる。尚、図示の例は3枚の油揚Fを段積みして搬送しているが、段積みする油揚の枚数は特に限定されない。
なお、図示した油揚段積み装置1は、油揚Fを1枚ずつ、1箇所で段積みする1バッチ分毎に処理する形態をとっている。しかしながら、油揚段積み装置1は、2枚以上の油揚Fを一度に落下させる複数個所で段積みを一斉に行い、複数枚が段積みされた段積み油揚を、数バッチ分について、一括に処理する形態、すなわち、ダブル段積みタイプ、トリプル段積みタイプ等というように高処理能力型の形態であってもよい。この場合、図2に示す変形例のように、1回のシャトル機構30の移動距離dを1枚ずつ落下させる際の移動距離の2倍以上(例えば、2a≦d≦2(a+c))に増やすことにより、落下させる油揚Fの数を増やし、複数個所で段積みを行うことができる。
また、連続搬送コンベア10の搬送方向に対して、断続搬送コンベア20の搬送方向は、連続搬送コンベア10の搬送方向と同方向であってもよいが、連続搬送コンベア10の搬送方向に対して逆方向に転換する方向であっても、連続搬送コンベア10の搬送方向に対して直角な方向であってもよい。
実施の形態ではシャトル機構30は、連続搬送コンベア10の油揚の直進する搬送方向に沿って、上流方向及び下流方向に直進駆動し、連続搬送コンベア10の一部を変形(短縮)させて、断続搬送コンベア20の油揚受入位置P3に対し相対的に移動させている。このような形態によれば、連続搬送コンベア10の変形の方向、すなわち移動体32の移動または伸縮の方向が連続搬送コンベア10の搬送方向と平行であるため、複雑な機構を要することなく、シャトル機構30を構成することができる。ただし、シャトル機構30の構成は図1の実施形態以外であっても、特に限定されず、連続搬送コンベア10の一部を変形させて油揚Fを落下させて断続搬送コンベア20に受け渡すことができればよい。
尚、連続搬送コンベア10の油揚の搬送方向、特に搬送ベルト12の搬送速度がV1に設定される。また、シャトル機構30が連続搬送コンベア10の一部、特に搬送ベルト12の下流端を搬送速度V1とは逆向きの方向に移動させる移動速度がV2(移動体32の上流方向への移動速度V2)に設定される。さらに、シャトル機構30が連続搬送コンベア10の一部を移動速度V2による移動の後に、搬送速度V1と同じ方向に移動させる移動速度がV3(移動体32の下流方向への移動速度V3)に設定される。この場合において、油揚1枚あたりに許容される処理時間T以内で、1枚の油揚を落下させることができれば、移動速度V2、V3は、搬送速度V1に対し、任意の速度に設定できる。
この場合、油揚1枚あたりに許容される最大処理時間T1は、T1=(a+c)/|V1|である。一方、シャトル機構30が往復する動作時間をT2、シャトル機構30の移動距離をdとすると、T2=d/|V2|+d/|V3|である。
移動体32が往復する動作時間T2は、油揚1枚あたりに許容される最大処理時間T1以下でなくてはならない。よって、T1≧T2の関係、すなわち、(a+c)/|V1|≧d/|V2|+d/|V3|が必要とされる。ここで、T1=T2、(a+c)=d、|V2|=|V3|とすると、以下の関係が成立する。
T2=2d/|V2|(またはT2=2d/|V3|)
d/|V1|=2d/|V2|(またはd/|V1|=2d/|V3|)
|V2|=2×|V1|(または|V3|=2×|V1|)
すなわち、|V2|、|V3|は|V1|の2倍の速度ということになる。実際の装置においては、|V2|、|V3|は|V1|の2倍以上の速度が好ましい(|V2|≧2×|V1|、|V3|≧2×|V1|)。
また、移動距離dは、油揚Fの搬送方向の寸法aと、各油揚F間の距離である寸法cの和以下であることが好ましい。すなわち、d≦(a+c)であることが好ましく、特に、d=(a+c)/2の場合は、|V2|=|V1|、|V3|=|V1|となる。ここで、移動体32の加速時間や両端での停止時間は、全体の動作時間に対し極めて微小であるため、無視することができる。
このとき、例えば、移動体32が半分ほど上流方向に移動した位置では、油揚F1の下流側の50%程度の部分が、連続搬送コンベア10の搬送ベルト12から飛び出した状態である。油揚が硬い品質であれば問題ないが、しなやかで柔らかい油揚ほど、その出っ張った50%程の部分が下方に曲がって垂れ下がる格好になりやすく、そのまま移動体32が移動して、搬送コンベア12から完全に離脱する直前の最も下流端との落差が少なからず発生する。このような落差は、極力小さくすることが好ましい。
落差を小さくする一つの手法は、移動速度V2または移動速度V3を、搬送速度V1より大きな値に設定することである。たとえば、移動速度V2が、搬送速度V1のn倍(V2=nV1)に設定され、ここで、1≦n≦10、より好ましくは、2≦n≦5である。同様に、移動速度V3が、搬送速度V1のm倍(V3=mV1)に設定され、ここで、1≦m≦10、より好ましくは、2≦m≦5である。
落差を小さくする他の手法は、移動距離dが、a≦d≦a+cになるように調整することである。このような、移動体32の移動速度または移動距離の調整によって、自然落下する油揚F1の空中姿勢を極力、略水平姿勢で安定させて、精度よく段積みすることが可能となる。
なお、油揚F1の下流側の0~50%程度の部分は、連続搬送コンベア10の搬送ベルト12から飛び出した状態で、柔らかい油揚ほど飛び出した下流側部分が下方に垂れ下がり、落下時の空中姿勢が不安定になる。よって、移動速度|V2|は、たとえば、搬送速度|V1|に対して、1倍以上10倍以下(|V1|≦|V2|≦10×|V1|)、好ましくは2倍以上5倍以下(2×|V1|≦|V2|≦5×|V1|)、の範囲に設定される。移動体32が下流側に復帰する際も、次の油揚F1の下流側の0~50%程度の部分は、連続搬送コンベア10の搬送ベルト12から飛び出した状態では、V3>V1であると油揚F1を跳ね上げる場合もあるため、極力V3=V1かそれに近い方がよい。一方、張りのある、硬めの油揚であれば、下方への垂れ下がりが少ない。この場合、移動体32が往復する動作時間T2が、油揚1枚あたりに許容される処理時間T1以内であれば(T2≦T1)、V1、V2、V3等の条件に関わらず、落下時の空中姿勢は安定しやすい。
すなわち、油揚F1が略垂直方向に、かつ略水平姿勢で落下するようにすれば、油揚の段積みが正確かつ安定的に行われる。本実施形態においては、油揚F1は|V1|の速度で移動しながら自然落下が始まる。本実施形態のように、油揚F1は、一般的に、多少なりとも放物線を描いて落下することになる。この条件下では、油揚F1が、断続搬送コンベア20上に着地する位置を予測し、油揚受入位置を設定すればよい。ただし、油揚の形状や膨化程度による空気抵抗、油揚の重量、その他の油揚の性質(はり、しなやかさ、弾力など)は、大豆のロットの切り替わりや、大豆の新穀・旧穀のように季節的な変化などによって変動しやすい。元来、油揚段積み装置1は、手揚げのような薄くて柔らかくてしなやかな種類の油揚も対象としているため、水平速度で落下するときのように、放物線を大きく描く自然落下では折れ曲がったり、踊ったり、傾きやすいため、その都度、位置の調整が必要になる。なお、制御プログラムとしては、搬送速度V1、移動速度V2、移動速度V3、移動距離d等のパラメータを設定、変更しやすくすることで、搬送速度とシャトル動作速度の調整が行いやすくなる。厳密には移動体32がゼロから、定速の移動速度V2、移動速度V3に達する加速時間や、両端での待ち時間があるので、その加速時間や待ち時間も設定できるようにすることが好ましい。
本実施形態によれば、連続的に搬送される油揚を、複数枚毎に自動で段積みする工程において、シャトル機構により油揚げの落下時の空中姿勢を安定させて、略水平状態を維持したまま、略垂直に落下させて段積みすることができる。これにより、油揚が傾いたり踊ったりして搬送コンベアに接触することを抑止し、折り曲げ、破損等を防止し、略水平状態を維持したまま略垂直に段積みすることができるため、段積みに伴うトラブルを大幅に軽減できる。極めて柔らかい油揚、しなやかな油揚、厚みが1~10mm程のきわめて薄い油揚、正方形や長方形や三角形等、様々な形状の油揚の場合や、油揚品質が変動しやすい場合についても、また、サイズの大きい油揚についてもトラブルを軽減し、安定して段積みすることが可能になる。また、味付油揚や、お湯で油抜き済の油揚の様に、極めて柔らかい油揚についても段積みが可能になる。
なお、連続搬送コンベア10から連続搬送コンベア10までの落下距離(落差)は、可能な限り小さい方が良く、落下距離が小さいほど、落下時の衝撃は油揚の柔らかさやしなやかさで吸収されやすく、跳ね上がって段積み位置がズレにくい。またシャトル機構30が往復動作で移動する移動距離dは、油揚の搬送方向の寸法aと、各油揚間の距離である間隔cの和であってもよい。この場合、複数のN枚の油揚を同時に落下させる場合は、搬送される油揚の間隔cを含めて、[a×N+c×(N-1)]の長さである。
図3は第2実施形態に係る油揚段積み装置を示す。図3以降の実施形態においては、シャトル機構30の図示を省略しているが、実際には図1と同様の構成のシャトル機構30が設けられている。本実施形態の油揚段積み装置1は、連続搬送コンベア10と断続搬送コンベア20の間に上下方向に延在して設けられ、連続搬送コンベア10から落下する油揚Fを断続搬送コンベア20の油揚受入位置に案内する案内部材40を更に備える。案内部材40は、例えば2枚の板状の部材、筒状の部材等により構成され、油揚Fをより安定的に落下させることができる。案内部材40には、例えば、搬送方向の前後の案内板、搬送方向に対して直交する方向の左右の案内板で、油揚の辺を揃える平板、角を揃えるアングル板などを、適宜設けることができる。
なお、案内部材40は、油揚Fの搬送方向長さより少し大きい寸法を有し、連続搬送コンベア10の最も下流端の油揚F1の後方(下流側)に位置していることが好ましい。上述した通り、油揚F1の落下時に搬送速度V1>移動速度V2(|V1|>|V2|)の事態が発生してしまった場合、図3の破線矢印で示すように、油揚が放物線に沿って落下する可能性がある。しかしながら、案内部材40が存在することにより、破線矢印で示した放物線に沿った落下を垂直落下に近づけて、位置ズレを多少とも修正できる。
図4は第3実施形態に係る油揚段積み装置を示す。本実施形態の油揚段積み装置1においては、断続搬送コンベア20が、連続搬送コンベア10から落下する油揚Fを断続搬送コンベア20の搬送方向の上流方向および下流方向におけるずれを防止するように案内しつつ、段積みされた複数枚の油揚Fを段積み毎に仕切る複数の仕切り部材26を備える。仕切り部材26は、搬送ベルト22に幅方向に延在して固定された板状の部材により構成され、段積み状態の油揚Fを油揚受入位置に安定的に配置したまま搬送することができる。仕切り部材26の搬送ベルト22の幅方向の長さは、極狭い幅から搬送ベルト22のベルト幅まで変化させることができる。仕切り部材26の形状も、板状、角状、丸棒状、櫛歯状、本数など、特に限定されない。なお、仕切り部材26は、断続搬送する際に、段積み油揚の崩れを防ぐように支持する機能も有している。
図5は第4実施形態に係る油揚段積み装置を示す。本実施形態の油揚段積み装置1においては、連続搬送コンベア10が、搬送方向に対して直交する方向における油揚Fの側方位置を揃える位置調整装置16を備える。位置調整装置16は油揚Fの両側方から油揚Fの位置を規制し、油揚Fを搬送方向と直角に交わる搬送ベルト12の幅方向の所定の位置に位置決めすることができる。よって、油揚Fを円滑に搬送することが可能となる。
図6は第5実施形態に係る油揚段積み装置を示す。本実施形態の油揚段積み装置1は、第1の搬送コンベア100と、第2の搬送コンベア200と、第3の搬送コンベア300と、第4の断続搬送コンベア400と、を備えている。更に油揚段積み装置1は、第2の搬送コンベア200と第3の搬送コンベア300の間に配置された方向変換コンベア250と、第4の断続搬送コンベア400の後段に配置された同調コンベア500と、包装機600とを備えている。
第1の搬送コンベア100は、フライヤーやフリーザー等の前段の装置から送られてくる複数の油揚Fを行列状に配列した形で搬送する。第2の搬送コンベア200は、第1の搬送コンベア100によって搬送される複数の油揚Fを1行ずつ受けて、第1の搬送コンベア100の第1の搬送方向Xに対して直交する第2の搬送方向Yに、1列状に引き出す。
方向変換コンベア250は、第2の搬送コンベア200によって搬送される油揚Fを受けて、搬送方向を90度方向変換する。第3の搬送コンベア300は、方向変換コンベア250から受けた油揚Fを1枚ずつ、略水平姿勢に維持しつつ、次段の第4の断続搬送コンベア400に落下させるシャトル機構付きの搬送コンベアであり、図1~図5に記載の連続搬送コンベア10にシャトル機構30を組み入れた構成を備えている。第4の断続搬送コンベア400は、図1~図5に記載の断続搬送コンベア20と同等の構成を備えており、第3の搬送コンベア300から1枚ずつ落下する油揚Fを停止状態で受け、所定枚数の油揚Fを段積みしてから駆動する。
図6において、第4の断続搬送コンベア400は、第3の搬送コンベア300の搬送方向と同じ搬送方向に沿って油揚Fを搬送するが、第3の搬送コンベア300の搬送方向に対して直交する搬送方向や、第3の搬送コンベア300の搬送方向に対して180°転換して搬送する搬送方向に油揚Fを搬送してもよい。また、第4の断続搬送コンベア400は、図6における方向変換コンベア250の位置に設けることもできる。
本実施形態によれば、安価なコンベアシステムによって、大量の油揚Fを迅速に、かつ油揚Fを段積みした状態を維持したまま、円滑に搬送することができる。
図7は第6実施形態に係る油揚段積み装置を示す。本実施形態の油揚段積み装置1は、第5実施形態に係る油揚段積み装置1における方向変換コンベア250を取り除いた構成を有する。本実施形態によっても、大量の油揚Fを迅速に、かつ油揚Fを段積みした状態を維持したまま、円滑に搬送することができる。
図8は第7実施形態に係る油揚段積み装置を示す。本実施形態の油揚段積み装置1は、第5実施形態に係る油揚段積み装置1における第3の搬送コンベア300の手前の位置において、油揚Fを検査する検査装置を備えた検査コンベア320と、検査した油揚Fを選別する選別コンベア340と、を更に備えるものである。検査コンベア320における検査は、画像検査装置(AI画像検査装置を含む)、X線検査装置、金属探知機、重量検査装置等や、これらの組み合わせを用いることができる。検査コンベア320による検査を経て、選別コンベア340は、検査した油揚Fを選別する。選別コンベア340は、例えば、搬送方向に対し斜めに配置された羽根形状のタッチラインセレクター342を利用したコンベアであってよいが、その他に、チャネライザー式、エアリジェクト(エアジェット、エアブロー)式、フリッパー式、ドロップ式等の様々な選別方式を利用したコンベアであってもよい。選別コンベア340は、検査した油揚Fを、例えば良品(A品)、準不良品(B品)、不良品(C品)に選別し、良品のみを次段の第3の搬送コンベア300に搬送する。良品は包装機へ、準不良品は例えば刻み油揚など二次加工品としてトレーに整列して集積するが、コバ立て集積装置350を備えるのが好ましい。その方が人やロボットがトレーに収納しやすくなる。不良品は焦げ粕などの異物付着や揚げ不足、伸び不足、酷い油染みなどのため廃棄処分する。
本実施形態によれば、大量の油揚Fを迅速に、かつ油揚Fを段積みした状態を維持したまま、円滑に搬送することができる。更に良品の油揚Fのみを選別して出荷することができる。
図9は第8実施形態に係る油揚F段積み装置を示す。本実施形態の油揚段積み装置1は、第6実施形態に係る油揚段積み装置1における第3の搬送コンベア300の手前の位置において、油揚Fを検査する検査装置を備えた検査コンベア320と、検査した油揚Fを選別する選別コンベア340と、を更に備えるものである。検査コンベア320および選別コンベア340は、第7実施形態のものと同じであってよい。本実施形態によっても、大量の油揚Fを迅速に、かつ油揚Fを段積みした状態を維持したまま、円滑に搬送することができる。更に良品の油揚Fのみを選別して出荷することができる。
油揚段積み装置1による搬送の対象となる油揚は、薄揚げ、寿司揚げ、油抜き油揚、味付油揚、手揚げ、厚揚げ、生揚げ、揚げ出し豆腐(木綿豆腐に衣をつけてフライした製品)、絹生揚げ、がんもどき、など、大豆や大豆タンパクを原料にする豆腐生地ないしは豆腐様生地をフライした製品を含む。また、油揚を広義に解釈すれば、油揚段積み装置1は、さつま揚げ、はんぺん、などの魚肉製品や、生肉やハムなどの肉製品などや、湯葉などの薄い形状で柔軟で変形しやすい平板状な食品も、搬送することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1 油揚段積み装置
10 連続搬送コンベア
15 光電センサ
16 位置調整装置
20 断続搬送コンベア
26 仕切り部材
30 シャトル機構
40 案内部材
100 第1の搬送コンベア
200 第2の搬送コンベア
300 第3の搬送コンベア
320 検査コンベア
340 選別コンベア
350 コバ立て集積装置
400 第4の断続搬送コンベア
500 同調コンベア
600 包装機
F 油揚

Claims (10)

  1. 1枚毎に1列状に配列した油揚が、連続的に搬送される連続搬送コンベアと、
    前記連続搬送コンベアの下方に配置され、前記連続搬送コンベアによって搬送されるとともに、前記連続搬送コンベアから落下される油揚を受け取り、複数枚の油揚が段積みされた段積み油揚を断続的に搬送する断続搬送コンベアと、
    前記連続搬送コンベアに取り付けられ、前記連続搬送コンベアに対し、往復するように駆動することにより、前記連続搬送コンベアの一部が、油揚を受け入れる前記断続搬送コンベア上の油揚受入位置に相対する相対位置まで移動するとともに、当該相対位置から離れた離隔位置まで移動するように、前記連続搬送コンベアの一部を移動させるシャトル機構と、
    を備え、
    前記連続搬送コンベアによって連続的に下流方向に搬送される油揚に連動して、前記シャトル機構が上流方向に駆動することにより、前記連続搬送コンベアの一部が前記離隔位置の方向に移動した時に、油揚を略水平姿勢に維持しつつ前記油揚受入位置に略垂直に落下させ、
    前記シャトル機構が下流方向に駆動して、前記連続搬送コンベアの一部が前記相対位置の方向に移動し、
    前記シャトル機構が上流方向および下流方向の駆動を繰り返すことにより、複数枚の油揚を前記油揚受入位置に段積みする、油揚段積み装置。
  2. 請求項1に記載の油揚段積み装置であって、
    前記シャトル機構は、前記連続搬送コンベアの油揚の搬送方向に沿って、当該搬送方向の上流方向および下流方向に駆動し、前記連続搬送コンベアの一部を前記相対位置と前記離隔位置間を移動させる、
    油揚段積み装置。
  3. 請求項1または2に記載の油揚段積み装置であって、
    前記連続搬送コンベアは、前記搬送方向に対して直交する方向における油揚の側方位置を揃える位置調整装置を備える、
    油揚段積み装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の油揚段積み装置であって、
    前記連続搬送コンベアと前記断続搬送コンベアの間に設けられ、前記連続搬送コンベアから落下する油揚を前記断続搬送コンベアの前記油揚受入位置に案内する案内部材を更に備える、
    油揚段積み装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の油揚段積み装置であって、
    前記断続搬送コンベアは、前記連続搬送コンベアから落下する油揚を前記断続搬送コンベアの搬送方向の上流方向および下流方向におけるずれを防止するように案内しつつ、段積みされた複数枚の油揚を段積み毎に仕切る仕切り部材を備える、
    油揚段積み装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の油揚段積み装置であって、
    前記連続搬送コンベアの搬送速度をV1、前記シャトル機構が前記連続搬送コンベアの一部を前記搬送速度V1とは逆向きの方向に移動させる移動速度をV2、前記シャトル機構が前記連続搬送コンベアの一部を前記移動速度V2による移動の後に、前記搬送速度V1と同じ方向に移動させる移動速度をV3、前記シャトル機構の移動距離をd、油揚の搬送方向の寸法をa、前記連続搬送コンベアで一列に搬送される各油揚間の間隔をcとすると、(a+c)/V1≧d/V2+d/V3であって、かつ、a≦d≦a+cが成立する、
    油揚段積み装置。
  7. 請求項6に記載の油揚段積み装置であって、
    前記移動速度V2が、前記搬送速度V1のn倍に設定され、前記移動速度V3が、前記搬送速度V1のm倍に設定され、1≦n≦10および1≦m≦10、である、
    油揚段積み装置。
  8. 請求項7に記載の油揚段積み装置であって、
    2≦n≦5および2≦m≦5、である、
    油揚段積み装置。
  9. 複数の油揚を行列状に配列した形で搬送する第1の搬送コンベアと、
    前記第1の搬送コンベアによって搬送される複数の油揚を1行ずつ受けて、前記第1の搬送コンベアの第1の搬送方向に対して直交する第2の搬送方向に、1列状に引き出す第2の搬送コンベアと、
    前記第2の搬送コンベアによって搬送される油揚を受け、1枚ずつ略水平姿勢に維持しつつ落下させるシャトル機構付きの第3の搬送コンベアと、
    前記第3の搬送コンベアから落下する油揚を停止状態で受け、所定枚数の油揚を段積みしてから駆動する第4の断続搬送コンベアと、
    を備える油揚の段積み装置。
  10. 請求項9に記載の油揚段積み装置であって、
    前記第3の搬送コンベアの手前において、油揚を検査する検査装置を備えた検査コンベアと、検査した油揚を選別する選別コンベアと、
    を更に備える油揚段積み装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024116298A1 (ja) * 2022-11-29 2024-06-06 株式会社高井製作所 油揚段積み装置

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