JP2023044366A - 熱交換器、熱交換器の製造方法 - Google Patents

熱交換器、熱交換器の製造方法 Download PDF

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俊典 金井
Toshinori Kanai
正幸 岸
Masayuki Kishi
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Abstract

【課題】簡易に製造することができる熱交換器等を提供する。【解決手段】押出加工にて成形されることにより熱媒体が流通する複数の流路11が内部に形成された複数の流路形成部材10と、複数の流路形成部材10における流路11の流通方向の端部に配置されて、複数の流路形成部材10それぞれに形成された複数の流路11を連通させるとともに、レーザ溶接を用いて複数の流路形成部材10に連結された流入部材20と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、熱交換器および熱交換器の製造方法に関する。
例えば、特許文献1に記載された熱交換器は、全体として略直方体の形状を有する3枚のプレートと、このプレートの両端部に設けられたヘッダとから構成される。
プレートは、プレート本体と、このプレート本体の上部に配設された蓋部材とを備える。これらは、アルミニウムまたはアルミニウム合金を押出成形すると共にT5処理する等して構成される。プレート本体は、平面視略矩形の板の形状を有する底壁と、この底壁の向かい合う一対の端部から立設した側壁とを備えており、底壁上面には所定間隔を隔てて立設された複数の壁部材が形成されている。蓋部材は、平面視略矩形の板の形状を有する蓋本体と、この蓋本体下面の壁部材に対向する位置に形成された複数の凹部とを備える。プレート本体と蓋部材との接合は、溶融溶接、摩擦攪拌接合、接着剤によるもの、機械的カシメ、ろう付けなどにより行うことができる。
ヘッダは、底板と、底板と同等の形状を有し底板に対向配置された上板と、底板の一端部とこれに対向する上板の一端部とを接続する側板とを備えた断面略コの字状の形状を有する。ヘッダは、アルミニウムまたはアルミニウム合金の押出形材から構成される。ヘッダは、プレートの数量に応じて、連設したり、連接したプレートの大きさに合わせた形状に形成したりする。プレートとヘッダの接合は、溶接、ろう付け、摩擦攪拌接合などにより行うことができる。
特許第4760450号
特許文献1に記載された熱交換器においては、プレート本体と蓋部材とを例えばろう付けにて接合することによりプレートを製造するとともに、プレートとヘッダとを例えばろう付けにて接合することにより熱交換器を製造する。それゆえ、接合する箇所が多く、製造するための労力や時間が多くなるため、熱交換器を製造するという点で、さらなる改善の余地があった。
本発明は、簡易に製造することができる熱交換器等を提供することを目的とする。
かかる目的のもと完成させた本発明は、押出加工にて成形されることにより熱媒体が流通する複数の流路が内部に形成された複数の流路形成部材と、前記複数の流路形成部材における前記流路の流通方向の端部に配置されて、当該複数の流路形成部材それぞれに形成された前記複数の前記流路を連通させるとともに、レーザ溶接を用いて前記複数の流路形成部材に連結されたヘッダと、を備える熱交換器である。
ここで、前記ヘッダは、バーリング加工が施されることにより外側に突出した突出部を有し、前記流路形成部材における前記流通方向の端部を前記突出部の内部に挿入した状態で、当該突出部に対してレーザ光が照射されることにより、当該流路形成部材と前記ヘッダとは接合されていても良い。
また、前記ヘッダは、被加工材に対して前記バーリング加工が施された後に、内部に空間を形成するように当該被加工材が折り曲げられて接触させられた両端部に対してレーザ光が照射されることにより当該両端部が接合されていても良い。
また、前記流路形成部材と前記ヘッダとの間に介在する介在部材を有し、前記ヘッダと前記介在部材とは、レーザ溶接を用いて接合され、前記流路形成部材と前記介在部材とは、レーザ溶接を用いて接合されていても良い。
また、前記介在部材は、バーリング加工が施されることにより外側に突出した突出部を有し、前記流路形成部材における前記流通方向の端部を前記突出部の内部に挿入した状態で、当該突出部に対してレーザ光が照射されることにより、当該流路形成部材と前記介在部材とは接合されていても良い。
また、他の観点から捉えると、本発明は、流路形成部材とヘッダとが連結された熱交換器の製造方法であって、押出加工にて複数の流路を有する前記流路形成部材を製造する工程と、前記ヘッダを製造する工程と、前記流路形成部材と前記ヘッダとをレーザ溶接にて連結する工程と、を備える熱交換器の製造方法である。
ここで、前記ヘッダを製造する工程は、被加工材にバーリング加工を施すことにより外側に突出した突出部を形成する工程を有し、前記連結する工程は、前記突出部の内部に、前記流路形成部材における、前記流路の流通方向の端部を挿入する工程と、当該突出部に対してレーザ光を照射することにより、当該流路形成部材と前記ヘッダとを接合する工程と、を有しても良い。
また、前記ヘッダを製造する工程は、前記バーリング加工を施した後に、内部に空間を形成するように前記被加工材を折り曲げて接触させた両端部に対してレーザ光を照射することにより当該両端部を接合する工程を有しても良い。
また、前記挿入する工程の後に、前記突出部の外側から当該突出部を加圧することにより当該突出部と前記流路形成部材とを密着させても良い。
また、前記流路形成部材と前記ヘッダとの間に介在する介在部材を製造する工程を有し、前記連結する工程は、前記介在部材と前記ヘッダとをレーザ溶接を用いて接合する工程と、当該介在部材と前記流路形成部材とをレーザ溶接を用いて接合する工程と、を有しても良い。
また、前記介在部材を製造する工程は、被加工材にバーリング加工を施すことにより外側に突出した突出部を形成する工程を有し、前記介在部材と前記流路形成部材とを接合する工程は、前記突出部の内部に、前記流路形成部材における、前記流路の流通方向の端部を挿入する工程と、当該突出部に対してレーザ光を照射することにより、当該流路形成部材と前記ヘッダとを接合する工程と、を有しても良い。
本発明によれば、簡易に製造することができる熱交換器等を提供することができる。
第1の実施形態に係る熱交換器の外観の一例を示す図である。 図1のII-II部の断面の一例を示す図である。 (a)は、図1のIII部の拡大図であり、(b)は、III部を下方から見た斜視図である。 第1端部と第2端部とを接合する方法を説明する斜視図である。 流路形成部材と流入部材とを接合する方法を説明する斜視図である。(a)は、上方から見た斜視図であり、(b)は、下方から見た斜視図である。 流路形成部材と流入部材とが溶融した溶融部の概略構成の一例を示す図である。 熱交換器における熱媒体の流れを示す図である。 流路形成部材と連結する前の、第2の実施形態に係る突出部を長手方向に見た図の一例である。 突出部と流路形成部材とを連結する方法を示す図である。(a)は、突出部と流路形成部材とを長手方向に見た図であり、(b)は、突出部と流路形成部材とを上方から見た図である。 第3の実施形態に係る流入部材、介在部材の概略構成の一例を示す図である。 (a)は、流入部材と介在部材とを接合する方法を説明する斜視図である。(b)は、介在部材と流路形成部材とを接合する方法を説明する斜視図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る熱交換器1の外観の一例を示す図である。
図2は、図1のII-II部の断面の一例を示す図である。
図3(a)は、図1のIII部の拡大図であり、図3(b)は、III部を下方から見た斜視図である。
熱交換器1は、内部に熱媒体が流通する複数の流路11が形成された流路形成部材10を複数備える。流路形成部材10は、概形が直方体状で偏平状の部材である。以下の熱交換器1の説明において、流路形成部材10の長手方向、短手方向を、それぞれ、「長手方向」、「短手方向」と称する場合がある。また、長手方向と短手方向とに直交する方向を「上下方向」と称する場合がある。
また、熱交換器1は、複数の流路形成部材10に対して熱媒体を流入させる流入部材20と、複数の流路形成部材10の流路11を流通した後の熱媒体を外部へ流出させる流出部材30とを備える。図1に示した例においては、流入部材20は、流路形成部材10における長手方向の一方の端部に配置され、流出部材30は、流路形成部材10における長手方向の他方の端部に配置されている。
(流路形成部材10)
流路形成部材10は、アルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウム材料を用いて押出加工にて成形されており、押出方向が長手方向となるように成形されている。流路形成部材10は、長手方向および短手方向の長さが、上下方向の長さよりも大きい偏平状の直方体状の部材である。流路形成部材10は、短手方向の両端部それぞれに角部12を有している。
流路11は、長手方向に延びるように形成された貫通孔であり、短手方向に並ぶように複数形成されている。
角部12は、上下方向の中央部が最も突出するとともに、中央部から上下方向の端部それぞれに向かって、上下方向に対して傾斜した傾斜面が形成されている。図2に示すように、長手方向に直交する面で切断した場合における、これら傾斜面のなす角αは60度であることを例示することができる。角部12は、加圧されることにより、あるいは、切削されることにより形成されることを例示することができる。
(流入部材20、流出部材30)
流入部材20は、一枚の板である被加工材に対してプレス加工が施された後、レーザ溶接が施されることにより成形されている。流入部材20の材料は、鋼、アルミニウム、銅であることを例示することができる。
より具体的には、流入部材20は、被加工材が丸められることで筒状に成形された筒状部21を有している。丸められる前における被加工材の一方の端部である第1端部22と他方の端部である第2端部23とは丸められた後に平坦であるとともに筒状部21の外周面から突出した位置にて重ね合わせられている。
また、被加工材が丸められる前に、被加工材に対してバーリング加工が施されて、流路形成部材10における長手方向の端部が嵌め合わされる突出部24が形成されている。突出部24は、流路形成部材10の数と同じ数形成されており、複数の突出部24は、短手方向に並ぶように形成されている。
突出部24は、流路形成部材10の端部の外周面を覆うように、流路形成部材10の端部形状に沿っている。すなわち、突出部24は、短手方向の両端部それぞれに、流路形成部材10の角部12の形状に沿う屈曲部25を有している。屈曲部25は、上下方向の中央部26が最も突出するとともに、中央部26から上下方向の端部それぞれに向かって、上下方向に対して傾斜した傾斜部27が形成されている。図2に示すように、長手方向に直交する面で切断した場合における、これら傾斜部27のなす角は、流路形成部材10の角部12と同様に、60度であることを例示することができる。
流入部材20は、突出部24の周囲に、平坦に形成された平坦部28を有している。筒状部21は、平坦部28は平坦のままで、第1端部22と第2端部23とが重ね合わせられるように、平坦部28以外の部位が曲げられている。なお、筒状部21は、平坦部28を有しない円筒状であっても良いし、角筒状であっても良い。
なお、流入部材20の筒状部21における短手方向の一方の端部の開口部は、キャップ(不図示)にて塞がれている。また、筒状部21における短手方向の他方の端部の開口部には、ジョイント29が接続されており、ジョイント29を介して、筒状部21の内部に熱媒体が流入する。
次に、流入部材20を製造する方法について説明する。
上述したように、流入部材20を製造する方法は、一枚の板である被加工材に対してバーリング加工を施して突出部24を成形する工程と、被加工材を丸める工程と、第1端部22と第2端部23とを重ね合わせる工程とを備える。さらに、流入部材20を製造する方法は、バーリング加工を施した後に、内部に空間を形成するように被加工材を折り曲げて(例えば丸めて)接触させた両端部の一例としての第1端部22と第2端部23とをレーザ溶接にて接合する工程を備える。
図4は、第1端部22と第2端部23とを接合する方法を説明する斜視図である。
第1端部22と第2端部23とを接合するにあたっては、第1端部22と第2端部23とを接触させた状態で、外側から、第1端部22および第2端部23のいずれか一方の端部に対して、レーザ装置150のレーザヘッド151からレーザ光Lを照射する。そして、レーザヘッド151を、一方の端部の形状に沿って、言い換えれば、短手方向に移動させることで、レーザ光Lを連続的に照射する。
レーザ装置150のレーザ源は特に限定されない。YAGレーザ、COレーザ、ファイバレーザ、ディスクレーザ、半導体レーザであることを例示することができる。また、レーザ光Lの照射方向は、第1端部22および第2端部23のいずれか一方の端部の平坦面に対して直交する方向でも良いし、直交方向に対して傾斜した方向であっても良い。
流出部材30は、長手方向に直交する面に対して、流入部材20と対称形状であるので、流出部材30についての詳細な説明は省略する。
流出部材30は、流入部材20の筒状部21、第1端部22、第2端部23、突出部24、平坦部28それぞれに相当する、筒状部31、第1端部(不図示)、第2端部(不図示)、突出部34、平坦部38を有している。また、流出部材30の筒状部31における短手方向の一方の端部の開口部は、キャップ(不図示)にて塞がれている。また、筒状部31における短手方向の他方の端部の開口部には、ジョイント39が接続されており、ジョイント39を介して、筒状部31の内部から熱媒体が流出する。
なお、流入部材20および流出部材30は、切削加工が施されることにより成形されても良い。
以上のように構成された、流路形成部材10と、流入部材20,流出部材30とは、レーザ溶接が施されることにより接合されている。流路形成部材10と流入部材20とを接合する方法と、流路形成部材10と流出部材30とを接合する方法とは同一である。以下では、流路形成部材10と流入部材20とを接合する方法について説明し、流路形成部材10と流出部材30とを接合する方法については省略する。
図5は、流路形成部材10と流入部材20とを接合する方法を説明する斜視図である。図5(a)は、上方から見た斜視図であり、図5(b)は、下方から見た斜視図である。
流路形成部材10と流入部材20とを接合するにあたっては、流入部材20の突出部24内に流路形成部材10における長手方向の一方の端部を挿入した状態で、突出部24の外側から、突出部24の外周面に対して、レーザ装置150のレーザヘッド151からレーザ光Lを照射する。
レーザ装置150は、レーザヘッド151を短手方向に移動させることで、レーザ光Lを連続的に照射する。
先ず、図5(a)に示すように、流入部材20の突出部24の上面における短手方向の一方の端部から他方の端部にレーザヘッド151を移動させることで、レーザ光Lを連続的に照射する。その後、流路形成部材10と流入部材20とを、180度回転させて、図5(b)に示すように、流入部材20の突出部24の下面における短手方向の一方の端部から他方の端部にレーザヘッド151を移動させることで、レーザ光Lを連続的に照射する。なお、流路形成部材10と流入部材20とを180度回転させるのではなく、レーザヘッド151を180度回転させても良い。
図6は、流路形成部材10と流入部材20とが溶融した溶融部152の概略構成の一例を示す図である。
上述した方法にて突出部24の外側からレーザ光Lが照射されることで、流路形成部材10と流入部材20とが溶融した溶融部152が形成される。なお、流入部材20の突出部24にレーザ光Lを照射する際には、レーザ出力およびレーザヘッド151の移動速度を、流路形成部材10と流入部材20とが溶融した溶融部152が流路形成部材10の流路11まで達しないエネルギー密度となるように設定する。これにより、溶融部152が熱媒体の流通を阻害することを抑制する。
また、流入部材20の突出部24にレーザ光Lを照射する際には、突出部24の短手方向における中央部の上面に対して直交する方向、言い換えれば、上下方向にレーザ光Lを照射することを例示することができる。つまり、上下方向にレーザ光Lを照射したまま、短手方向の一方の端部から他方の端部にレーザヘッド151を移動させることで、レーザ光Lを連続的に照射する。これにより、傾斜部27の外面に対して60度傾斜した方向からレーザ光Lが照射される。
言い換えれば、流路形成部材10が角部12を有し、流入部材20が屈曲部25を有することで、上下方向にレーザ光Lを照射したまま短手方向にレーザヘッド151を移動させることで、流路形成部材10の全周に対して、流入部材20との間に溶融部152を形成させることができる。これにより、流路形成部材10と流入部材20との間に隙間が生じることを抑制することができる。その結果、流路形成部材10と流入部材20との間から、熱媒体が出入りすることを抑制することができる。また、流路形成部材10と流入部材20との間から、泥水等が入ることを抑制することができる。
なお、流路形成部材10の角部12の傾斜面のなす角α、および、流入部材20の突出部24の傾斜部27のなす角として60度を例示している。しかしながら、上下方向にレーザ光Lを照射したまま短手方向にレーザヘッド151を移動させて、流路形成部材10と突出部24との接触部の全周に亘って溶融部152が形成されるのであれば、特に60度に限定されない。例えば、30度~90度であることが好ましい。
以上説明した熱交換器1の製造方法は、押出加工にて複数の流路11を有する流路形成部材10を製造する工程と、流入部材20を製造する工程と、流路形成部材10と流入部材20とをレーザ溶接にて接合して連結する工程と、を備える。この製造方法によれば、押出加工により複数の貫通孔から構成される流路11が形成された流路形成部材10を用いるとともに、流路形成部材10と流入部材20とをレーザ溶接にて接合するので、例えばろう付けにて接合する方法に比べて、簡易に製造することができる。
流入部材20を製造する工程は、板状の被加工材にバーリング加工を施す工程を有する。そして、流路形成部材10と流入部材20とを連結する工程は、バーリング加工が施されることにより外側に突出した突出部24の内部に、流路形成部材10における、流路11の流通方向の端部を挿入する工程と、突出部24に対してレーザ光Lを照射することにより、流路形成部材10と流入部材20とを接合する工程と、を有する。
そして、上述したようにして製造された熱交換器1は、押出加工にて成形されることにより熱媒体が流通する複数の流路11が内部に形成された複数の流路形成部材10を備える。また、熱交換器1は、複数の流路形成部材10における流路11の流通方向の端部に配置されて、複数の流路形成部材10それぞれに形成された複数の流路11を連通させるとともに、レーザ溶接を用いて複数の流路形成部材10に連結されたヘッダの一例としての流入部材20を備える。
以上のように構成された熱交換器1においては、図1に示すように、流路形成部材10の上面に、例えば、この熱交換器1により熱交換されることで冷却される被冷却物が載せられる。被冷却物は、複数の直方体状の単電池101からなる組電池100であることを例示することができる。
図7は、熱交換器1における熱媒体の流れを示す図である。
熱交換器1においては、流入部材20の筒状部21内に流入した熱媒体が、各流路形成部材10の流路11(図2参照)に至る。流路11に至った熱媒体は、その後、流出部材30の筒状部31内を通って流出する。このようにして、熱媒体が、流路形成部材10の流路11を流通する間に、流路形成部材10の上面に載せられた、例えば組電池100を冷却する。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る熱交換器は、第1の実施形態に係る熱交換器1に対して、流入部材20の突出部24に相当する突出部240の形状、および、突出部240と流路形成部材10とを連結する方法が異なる。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。第1の実施形態と第2の実施形態とで、同じ形状及び機能を有するものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図8は、流路形成部材10と連結する前の、第2の実施形態に係る突出部240を長手方向に見た図の一例である。
流路形成部材10と連結する前の突出部240の形状は矩形であり、図1に示した短手方向が長手方向、図1に示した上下方向が短手方向である。図8に示すように、突出部240は、上下方向の上側に設けられた上部241と、上下方向の下側に設けられた下部242と、短手方向の左側に設けられた左部243と、短手方向の右側に設けられた右部244とを有する。
突出部240の内側は、流路形成部材10よりも大きく形成されている。つまり、対向する上部241と下部242との間の大きさは、流路形成部材10における上下方向の大きさよりも大きい。また、対向する左部243と右部244との間の大きさは、流路形成部材10における短手方向の大きさよりも大きい。
図9は、突出部240と流路形成部材10とを連結する方法を示す図である。図9(a)は、突出部240と流路形成部材10とを長手方向に見た図であり、図9(b)は、突出部240と流路形成部材10とを上方から見た図である。
突出部240内に流路形成部材10における長手方向の一方の端部を挿入した後(図8の状態)、図9(a)に示すように、突出部240と流路形成部材10とを上方向および下方向から加圧する。突出部240と流路形成部材10とを加圧することにより、流路形成部材10の上面と突出部240の上部241とを接触させるとともに、流路形成部材10の下面と突出部240の下部242とを接触させる。また、突出部240と流路形成部材10とを加圧することにより、突出部240を、流路形成部材10の角部12の形状に沿わせる。このようにして、突出部240と流路形成部材10とを加圧することにより突出部240と流路形成部材10とを密着させる。また、突出部240における、流路形成部材10よりも左側の部位、および、流路形成部材10よりも右側の部位を潰して、上部241と下部242とを近づける。
その後、図9(b)に示すように、突出部240の上面における短手方向の一方の端部から他方の端部にレーザヘッド151を移動させることで、レーザ光Lを連続的に照射する。また、図示は省略するが、突出部240の下面における短手方向の一方の端部から他方の端部にレーザヘッド151を移動させることで、レーザ光Lを連続的に照射する。
これにより、突出部240と流路形成部材10とが接合される。すなわち、流路形成部材10の全周に対して、突出部240との間に溶融部(不図示)を形成させることができる。これにより、流路形成部材10と流入部材20との間から、熱媒体が出入りすることを抑制することができる。
なお、突出部240における、流路形成部材10よりも左側の部位、および、流路形成部材10よりも右側の部位を潰して、上部241と下部242とを接触させても良い。そして、上部241と下部242とが接触した部位にレーザ光Lを照射することで、上部241と下部242とを接合しても良い。これにより、より確度高く、流路形成部材10と流入部材20との間から、熱媒体が出入りすることを抑制することができる。
また、流出部材30も突出部240と同様の突出部(不図示)を有し、流路形成部材10と接合されていても良い。
また、第1の実施形態に係る熱交換器1においても、突出部24内に流路形成部材10における長手方向の一方の端部を挿入した後に、突出部24と流路形成部材10とを加圧することにより突出部24と流路形成部材10とを密着させても良い。
<第3の実施形態>
第3の実施形態に係る熱交換器は、第1の実施形態に係る熱交換器1に対して、流入部材20に相当する流入部材320、および、流入部材320と流路形成部材10とが介在部材340を介して連結されている点が異なる。以下、第1の実施形態と異なる点について説明する。第1の実施形態と第3の実施形態とで、同じ形状及び機能を有するものについては同じ符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図10は、第3の実施形態に係る流入部材320、介在部材340の概略構成の一例を示す図である。
流入部材320は、第1の実施形態に係る流入部材20の筒状部21、第1端部22、第2端部23、平坦部28それぞれに相当する、筒状部321、第1端部322、第2端部323、平坦部328を有しており、突出部24に相当する部位は有していない。平坦部328には、筒状部321の内部と外部を連通する貫通孔329が形成されている。
介在部材340は、一枚の板である被加工材に対してプレス加工が施されることによって成形されている。介在部材340の材料は、鋼、アルミニウム、銅であることを例示することができる。
介在部材340は、平坦に形成された平坦部341と、平坦部341から突出した突出部342とを有している。突出部342は、第1の実施形態に係る突出部24と同様な形状であり、被加工材に対してバーリング加工が施されることにより成形されていることを例示することができる。平坦部341は、突出部342の周囲に形成されている。
以上のように構成された第3の実施形態に係る熱交換器は、流路形成部材10とヘッダの一例としての流入部材320との間に介在する介在部材340を有し、流入部材320と介在部材340とは、レーザ溶接を用いて接合され、流路形成部材10と介在部材340とは、レーザ溶接を用いて接合されている。
図11(a)は、流入部材320と介在部材340とを接合する方法を説明する斜視図である。図11(b)は、介在部材340と流路形成部材10とを接合する方法を説明する斜視図である。
流入部材320と介在部材340とを接合するにあたっては、貫通孔329(図10参照)と突出部342の内部とが対応するように、貫通孔329の周りの平坦部328と介在部材340の平坦部341とを接触させた状態で、介在部材340の外側から、平坦部341に対して、レーザ装置150のレーザヘッド151からレーザ光Lを照射する。そして、突出部342の周囲にレーザヘッド151を移動させて、突出部342の周囲の平坦部341に対して、レーザ光Lを連続的に照射する。
介在部材340と流路形成部材10とを接合する方法は、図5を用いて説明した、流路形成部材10と流入部材20とを接合する方法と同様である。つまり、介在部材340の突出部342内に流路形成部材10における長手方向の一方の端部を挿入した状態で、突出部342の外側から、突出部342の上面および下面に対して、レーザ装置150のレーザヘッド151からレーザ光Lを照射する。
以上説明した第3の実施形態に係る熱交換器の製造方法は、流路形成部材10を製造する工程と、流入部材320を製造する工程と、介在部材340を製造する工程と、流路形成部材10と流入部材320とをレーザ溶接にて連結する工程とを備える。そして、流路形成部材10と流入部材320とを連結する工程は、介在部材340と流入部材320とをレーザ溶接を用いて接合する工程と、介在部材340と流路形成部材10とをレーザ溶接を用いて接合する工程と、を有する。この製造方法によれば、例えばろう付けにて接合する方法に比べて、簡易に製造することができる。
そして、上述したようにして製造された熱交換器は、複数の流路形成部材10と、流入部材320と、流路形成部材10と流入部材320との間に介在する介在部材340を有し、流入部材320と介在部材340とは、レーザ溶接を用いて接合され、流路形成部材10と介在部材340とは、レーザ溶接を用いて接合されている。
また、介在部材340は、バーリング加工が施されることにより外側に突出した突出部342を有し、流路形成部材10における流通方向の端部を突出部342の内部に挿入した状態で、突出部342に対してレーザ光が照射されることにより、流路形成部材10と介在部材340とは接合されている。
このように構成された熱交換器においても、流路形成部材10の上面に、例えば、組電池100(図1参照)が載せられることで、組電池100が冷却される。
なお、介在部材340の突出部342を、第2の実施形態に係る突出部240と同様な形状にしても良い。さらに、突出部342と流路形成部材10とを加圧することにより突出部342と流路形成部材10とを密着させた後に、介在部材340と流路形成部材10とをレーザ溶接にて接合しても良い。
1…熱交換器、10…流路形成部材、11…流路、12…角部、20…流入部材、21,321…筒状部、22…第1端部、23…第2端部、24,240,342…突出部、25…屈曲部、26…中央部、27…傾斜部、28…平坦部、30…流出部材、100…組電池、150…レーザ装置、151…レーザヘッド、152…溶融部

Claims (11)

  1. 押出加工にて成形されることにより熱媒体が流通する複数の流路が内部に形成された複数の流路形成部材と、
    前記複数の流路形成部材における前記流路の流通方向の端部に配置されて、当該複数の流路形成部材それぞれに形成された前記複数の前記流路を連通させるとともに、レーザ溶接を用いて前記複数の流路形成部材に連結されたヘッダと、
    を備える熱交換器。
  2. 前記ヘッダは、バーリング加工が施されることにより外側に突出した突出部を有し、
    前記流路形成部材における前記流通方向の端部を前記突出部の内部に挿入した状態で、当該突出部に対してレーザ光が照射されることにより、当該流路形成部材と前記ヘッダとは接合されている
    請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記ヘッダは、被加工材に対して前記バーリング加工が施された後に、内部に空間を形成するように当該被加工材が折り曲げられて接触させられた両端部に対してレーザ光が照射されることにより当該両端部が接合されている
    請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記流路形成部材と前記ヘッダとの間に介在する介在部材を有し、
    前記ヘッダと前記介在部材とは、レーザ溶接を用いて接合され、
    前記流路形成部材と前記介在部材とは、レーザ溶接を用いて接合されている
    請求項1に記載の熱交換器。
  5. 前記介在部材は、バーリング加工が施されることにより外側に突出した突出部を有し、
    前記流路形成部材における前記流通方向の端部を前記突出部の内部に挿入した状態で、当該突出部に対してレーザ光が照射されることにより、当該流路形成部材と前記介在部材とは接合されている
    請求項4に記載の熱交換器。
  6. 流路形成部材とヘッダとが連結された熱交換器の製造方法であって、
    押出加工にて複数の流路を有する前記流路形成部材を製造する工程と、
    前記ヘッダを製造する工程と、
    前記流路形成部材と前記ヘッダとをレーザ溶接にて連結する工程と、
    を備える熱交換器の製造方法。
  7. 前記ヘッダを製造する工程は、被加工材にバーリング加工を施すことにより外側に突出した突出部を形成する工程を有し、
    前記連結する工程は、前記突出部の内部に、前記流路形成部材における、前記流路の流通方向の端部を挿入する工程と、当該突出部に対してレーザ光を照射することにより、当該流路形成部材と前記ヘッダとを接合する工程と、を有する
    請求項6に記載の熱交換器の製造方法。
  8. 前記ヘッダを製造する工程は、前記バーリング加工を施した後に、内部に空間を形成するように前記被加工材を折り曲げて接触させた両端部に対してレーザ光を照射することにより当該両端部を接合する工程を有する
    請求項7に記載の熱交換器の製造方法。
  9. 前記挿入する工程の後に、前記突出部の外側から当該突出部を加圧することにより当該突出部と前記流路形成部材とを密着させる
    請求項7または8に記載の熱交換器の製造方法。
  10. 前記流路形成部材と前記ヘッダとの間に介在する介在部材を製造する工程を有し、
    前記連結する工程は、前記介在部材と前記ヘッダとをレーザ溶接を用いて接合する工程と、当該介在部材と前記流路形成部材とをレーザ溶接を用いて接合する工程と、を有する
    請求項6に記載の熱交換器の製造方法。
  11. 前記介在部材を製造する工程は、被加工材にバーリング加工を施すことにより外側に突出した突出部を形成する工程を有し、
    前記介在部材と前記流路形成部材とを接合する工程は、前記突出部の内部に、前記流路形成部材における、前記流路の流通方向の端部を挿入する工程と、当該突出部に対してレーザ光を照射することにより、当該流路形成部材と前記ヘッダとを接合する工程と、を有する
    請求項10に記載の熱交換器の製造方法。
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