JP2023043572A - 調理器、調理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホイップクリーム調理中におけるユーザの負担を減らすことが可能な調理器を実現する。【解決手段】本発明の調理器は、少なくともクリーム調理メニューを備えた調理器であって、クリーム調理メニューが選択された場合、第1撹拌期間(1)において、撹拌ユニットを第1回転数で回転させ、第1撹拌期間(1)の次の撹拌期間である第2撹拌期間(2)において、撹拌ユニットを第1回転数より大きい第2回転数で回転させる。【選択図】図6

Description

本発明は、食材を撹拌する機能を有する調理器、調理方法に関する。
近年、調理を自動で行う調理器が提案されている。例えば、特許文献1に開示された加熱調理器がある。この加熱調理器は、様々な種類の調理を自動で行うことが可能であるため、ユーザの負担を減らすことができる。しかしながら、特許文献1に開示された加熱調理器は、加熱の不要な調理は想定していない。特に、加熱を必要としない撹拌のみの調理、例えばホイップクリームの調理は想定していない。
一般に、ホイップクリームは、冷えたクリームおよび砂糖をボウルに入れ、泡立て器によってボウル内のクリームを泡立てながら作る。このとき、ユーザ自身が泡立て器を動かす必要があるため、ユーザに負担がかかるという問題が生じる。そこで、ユーザの負担を軽減するため、ハンドミキサーを使用することが考えられる。
国際公開WO2013/141176A1号公報
しかしながら、ハンドミキサーを使用した場合、ユーザ自身が泡立て器を動かすことによる負担は軽減できるものの、ホイップクリーム調理中はユーザがハンドミキサーを操作する必要があるため、ユーザに負担がかかる。
本発明の一態様は、ホイップクリームの調理中におけるユーザの負担を軽減することが可能な調理器を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る調理器は、少なくともクリーム生成のメニューを備えた調理器であって、内鍋と、前記内鍋に入れた食材を撹拌する撹拌部と、前記撹拌部における撹拌制御を行う撹拌制御部と、を有し、前記撹拌制御部は、前記メニューからクリーム生成のメニューが選択された場合、第1撹拌期間において、前記撹拌部を第1回転数で回転させ、前記第1撹拌期間終了後の第2撹拌期間において、前記撹拌部を前記第1回転数より大きい第2回転数で回転させることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、ホイップクリームの調理中におけるユーザの負担を軽減することができる。
本発明の実施形態に係る加熱調理器の斜視図である。 図1に示す加熱調理器の蓋体が開いた状態の斜視図である。 図1に示す加熱調理器が備える撹拌ユニットを内鍋側から見た概略図である。 図1に示す加熱調理器が備える撹拌ユニット及び内鍋の斜視図である。 図1に示す加熱調理器の制御ブロック図である。 撹拌調理における撹拌ユニットの回転数と撹拌期間の例を示す図である。 図1に示す加熱調理器における撹拌調理の第1撹拌期間における撹拌ユニットの回転状態を示す断面模式図である。 図1に示す加熱調理器における撹拌調理の第2撹拌期間における撹拌ユニットの回転状態を示す断面模式図である。 図1に示す加熱調理器における撹拌調理の第3撹拌期間における撹拌ユニットの回転状態を示す断面模式図である。 図1に示す加熱調理器におけるクリーム調理の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。なお、本実施形態では、本発明の調理器として加熱調理器を例に説明する。
<加熱調理器の概要>
図1は、本実施形態に係る加熱調理器の斜視図を示している。加熱調理器は、図1に示すように、調理器本体1と、調理器本体1の上部に開閉自在に取り付けられた蓋体2とを備えている。蓋体2は、上面に設けられた、液晶表示部3と複数の操作ボタン4で構成される表示操作パネル5を有する。表示操作パネル5では、液晶表示部3に調理メニューや調理状況等を表示させ、操作ボタン4によって各種操作を行うためのボタン操作を可能としている。調理器本体1は、前面側かつ上側に設けられたフックボタン6と、後面側かつ下側に接続された電源コード7とを有する。
図2は、図1に示す加熱調理器の蓋体2が開いた状態の斜視図を示している。加熱調理器は、図2に示すように、調理器本体1内に収納された収容部の一例としての内鍋10を備え、この内鍋10を覆うように蓋体2が閉じられる。
内鍋10は、例えばアルミニウム等の高熱伝導部材で形成され、外面に加熱効率を向上させる例えばステンレス等の磁性体を貼り付ける一方、内面に被加熱物の付着を防ぐためのフッ素樹脂をコーティングしている。
蓋体2は、調理器本体1に回動自在に支持された外蓋21と、外蓋21の内鍋10側に着脱自在に取り付けられた内蓋22とを備えている。内蓋22の外周に環状の耐熱ゴム製のパッキン23が着脱自在に取り付けられている。このため、蓋体2が閉じられると、内蓋22の外周に取り付けられたパッキン23が内鍋10の上部側の内面に密着して、内鍋10と内蓋22との間をシールする。また、内蓋22には、蓋体2の上面に設けられた蒸気排出口2aに連通する蒸気排出口(図示せず)が設けられている。
蓋体2の下面の前部には、調理器本体1の上面の前部に設けられた被係止部8に係止する係止部25が設けられている。被係止部8は、調理器本体1の前面の上側に設けられたフックボタン6を押すことで後方(内鍋10側)に移動する。この移動により係止部25との係止を解除する。なお、調理器本体1内には、蓋体2をロックするロック機構9が設けられており、ロック機構9によって蓋体2がロックされている間、フックボタン6を押しても被係止部8と係止部25との係止は解除されないようになっている。
内蓋22の内鍋10側には、耐熱樹脂製の撹拌ユニット(撹拌部)11が回転自在、且つ、着脱自在に取り付けられている。撹拌ユニット11は、ひょうたんを扁平にした形状の回転体12と、回転体12の両側に配置された第1撹拌アーム13A、第2撹拌アーム13Bを有している。第1撹拌アーム13Aと第2撹拌アーム13Bそれぞれ、一端を上下方向に回動自在に回転体12の両端に取り付けられている。回転体12内には、第1撹拌アーム13Aと第2撹拌アーム13Bとを回動させるための機構(図3に示す各種ギア)が設けられている。
撹拌ユニット11は、蓋体2の外蓋21に設けられた駆動モータ24によって駆動する。すなわち、外蓋21の中央部には、撹拌ユニット11に連絡される連結部20(図7等)が設けられている。連結部20は、駆動モータ24が発生した回転駆動力をプーリーやベルトで構成された駆動力伝達部材(図示せず)を介して受け、回転する。連結部20が回転することで、撹拌ユニット11が回転する。
図3は、撹拌ユニット11を内鍋10側から見た概略図を示す。撹拌ユニット11の回転体12には、図3に示すように、第1撹拌アーム13Aと第2撹拌アーム13Bに兼用の兼用傘ギア30と、第1撹拌アーム13A用の3つのギア31A,32A,33Aと、第2撹拌アーム13B用の3つのギア31B,32B,33Bとが配置されている。回転体12の略中央には、駆動モータ24からの回転駆動力によって回転駆動する軸部15が配置されている。軸部15の回転駆動力は、兼用傘ギア30から3つのギア31A,32A,33Aを介して第1撹拌アーム13Aの一端に接続された回動軸34Aに伝わる一方、兼用傘ギア30から3つのギア31B,32B,33Bを介して第2撹拌アーム13Bの一端に接続された回動軸34Bに伝わる。
回動軸34Aに伝わった回転駆動力によって、当該回動軸34Aを中心に第1撹拌アーム13Aが回動すると共に、回動軸34Bに伝わった回転駆動力によって、当該回動軸34Bを中心に第2撹拌アーム13Bが回動する。これにより、第1撹拌アーム13Aと第2撹拌アーム13Bは、図3に示す倒状状態、すなわち回転体12の所定の位置に収納された非撹拌状態にあれば、回転駆動力が伝わることにより、この非撹拌状態から図4に示す倒立状態、すなわち撹拌状態に切り替る。一方、第1撹拌アーム13Aと第2撹拌アーム13Bは、図4に示す撹拌状状態にあれば、回転駆動力が伝わることにより、この撹拌状態から図3に示す非撹拌状態に切り替る。
図4は、撹拌ユニット11及び内鍋10の斜視図を示す。図4に示す撹拌ユニット11は、内鍋10内の食材(図示せず)を撹拌するために、第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bが撹拌状態(倒立状態)となっている。第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bを、図3に示す非撹拌状態(倒状状態)から撹拌状態にするには、駆動モータ24によって撹拌ユニット11を正回転(上方から見て時計回りに回転)させることによって、回転体12内の兼用傘ギア30等の各種ギアを駆動させることで実現する。第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bが撹拌状態で、駆動モータ24によって一方向に回転させることによって、撹拌状態の第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bを回転体12と一体に回転させる。これにより、回転する撹拌状態の第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bによって、内鍋10内の食材、例えば米および水を撹拌する。
一方、図4に示す第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bの撹拌状態において、駆動モータ24によって逆回転(上方から見て反時計回りに回転)させることによって、回転体12内の兼用傘ギア30等の各種ギアを駆動させて、第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bを、図3に示す非撹拌状態(倒状状態)にする。これにより、第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bが蓋体2の開閉の妨げにならないようになる。
以上のように、駆動モータ24は、第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bを回動(倒立状態および倒状状態にする回動)させると共に、撹拌ユニット11を回転させる。
図5は、図1に示す加熱調理器の制御ブロック図を示す。加熱調理器は、図5に示すように、マイクロコンピュータおよび入出力回路等からなる制御装置100を備えている。制御装置100は、表示操作パネル5と、ロック機構9と、駆動モータ24と、加熱調理器を使用するユーザに対して調理可否の報知を行う報知部26と、内鍋10の温度を検出する内鍋温度センサ42と、加熱部の一例としてのヒータ41を駆動するための加熱回路40とが接続されている。
制御装置100は、内鍋温度センサ42により検出された内鍋10の温度に基づいてヒータ41を制御する加熱制御部100aと、駆動部(撹拌ユニット11、連結部20、駆動モータ24)の回転動作を制御する撹拌制御部100bと、表示操作パネル5によって選択された調理メニューを複数の調理メニューから特定する調理メニュー特定部100cと、複数の調理メニューの加熱条件および撹拌条件を記憶する調理メニュー記憶部100dとを含む。
上記構成の加熱調理器は、複数の調理メニューによる調理が可能である。調理メニューには、加熱を要する調理メニューだけでなく、加熱を不要とする調理メニューも含まれる。加熱を不要とする調理メニューとしては、例えばクリームを混ぜて泡立てる調理メニューがある。以下、上記構成の加熱調理器を用いて、加熱を不要とする調理メニューの一例として、クリームを泡立ててホイップクリームを作る調理メニューを実行する例について説明する。なお、本実施形態では、液体のクリーム(クリームの種類は問わず)を泡立てたものをホイップクリームと称して説明する。
<ホイップクリームの作り方>
図6は、ホイップクリームの材料となるクリームの種類別に、撹拌ユニット11の撹拌条件を示した表である。ここでは、2種類のクリームの例について説明する。2種類のうち一方のクリームは、純乳脂(乳脂肪だけのもの)であり、食品添加物等が一切入っていない食品(第1食材)である。このため、クリームは、こくがあるものの、乳成分が分離しやすいという特性を有している。他方のクリームは、乳脂肪または植物性脂肪に、安定剤や乳化剤、その他の添加物を入れた、所謂、乳等を主要原料とする食品(第2食材)である。このため、生クリームのような風味には欠けるものの、乳成分が分離しにくいという特性を有している。
クリーム(第1食材)を混ぜて泡立てる場合には、図6に示す左側の撹拌条件で撹拌ユニット11を駆動させ、乳等を主要原料とする食品(第2食材)を混ぜて泡立てる場合には、図6に示す右側の撹拌条件で撹拌ユニット11を駆動させる。撹拌条件は、3つの撹拌期間(第1撹拌期間(1)、第2撹拌期間(2)、第3撹拌期間(3))を含んでいる。最初の撹拌期間は、第1撹拌期間(1)、第1撹拌期間(1)の次の撹拌期間は、第2撹拌期間(2)、第2撹拌期間(2)の次の撹拌期間は、第3撹拌期間(3)となる。第1撹拌期間(1)は、クリームと砂糖を入れてかき混ぜることで、クリームを泡立て易いようにするための準備的な期間であり、第2撹拌期間(2)は、クリームを本格的に泡立てる期間であり、第3撹拌期間(3)は、泡立てたクリームを滑らかにする仕上げの期間である。
図6に示すように、クリームでは、第1撹拌期間(1)における撹拌ユニット11の回転数は、300rpmであり、ONタイムは5/10(10秒間のうち5秒間、撹拌ユニット11を駆動する)であり、時間は1分である。第2撹拌期間(2)における撹拌ユニット11の回転数は、400rpmであり、ONタイムは8/10(10秒間のうち8秒間、撹拌ユニット11を駆動する)であり、時間は50秒である。第3撹拌期間(3)における撹拌ユニット11の回転数は、200rpmであり、ONタイムは6/10(10秒間のうち6秒間、撹拌ユニット11を駆動する)であり、時間は1分である。
乳等を主要原料とする食品では、第1撹拌期間(1)における撹拌ユニット11の回転数は、300rpmであり、ONタイムは10/10(10秒間連続して撹拌ユニット11を駆動する)であり、時間は1分50秒である。第2撹拌期間(2)における撹拌ユニット11の回転数は、400rpmであり、ONタイムは10/10(10秒間連続して撹拌ユニット11を駆動する)であり、時間は1分30秒である。第3撹拌期間(3)における撹拌ユニット11の回転数は、200rpmであり、ONタイムは10/10(10秒間連続して撹拌ユニット11を駆動する)であり、時間は1分である。
図6に示す撹拌条件は、一例を示し、泡立てる対象となるクリームの特性に応じて設定されたものであり、各数値は限定されるものではない。図6に示す撹拌条件では、第1食材と第2食材とで各撹拌期間における撹拌ユニット11の回転数が同じになっているが、違ってもよい。すなわち、第1食材と第2食材は、それぞれ各撹拌期間における撹拌ユニット11の回転数を以下に示す条件を満たすように設定すればよい。
すなわち、第1撹拌期間(1)において、撹拌ユニット11を第1回転数で回転させ、第2撹拌期間(2)において、撹拌ユニット11を第1回転数より大きい第2回転数で回転させる。さらに、第3撹拌期間(3)において、撹拌ユニット11を第2回転数よりも小さい第3回転数で回転させる。
なお、第3回転数は、第1回転数よりも小さくてもよい。この場合、図6に示す第1回転数(300rpm)、第2回転数(400rpm)、第3回転数(200rpm)を満たす。しかしながら、上述したように、第3回転数が第2回転数よりも小さい場合には、第1回転数(300rpm)、第2回転数(400rpm)、第3回転数(200rpm)に加えて、第1回転数(300rpm)、第2回転数(400rpm)、第3回転数(300rpm)も満たす。これらの回転数の数値は特に限定されるものではなく、上述した条件を満たす組み合わせであればどのような値であってもよい。
第1撹拌期間(1)~第3撹拌期間(3)における内鍋10内の様子を、図7~図9を参照しながら以下に説明する。図7は、第1撹拌期間(1)における内鍋10内の様子を説明する断面模式図である。図8は、第2撹拌期間(2)における内鍋10内の様子を説明する断面模式図である。図9は、第3撹拌期間(3)における内鍋10内の様子を説明する断面模式図である。
第1撹拌期間(1)は、図7に示すように、内鍋10に液体のクリーム91および砂糖を投入し、撹拌ユニット11の第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bを撹拌状態(倒立状態)にして、撹拌ユニット11を回転させる。ここで、クリーム91がクリームであれば、図6の左側に示すように、第1撹拌期間(1)を1分間とし、撹拌ユニット11の回転数を300rpm、ONタイムを5/10(秒)として、撹拌ユニット11を回転させる。一方、クリーム91が乳等を主要原料とする食品であれば、図6の右側に示すように、第1撹拌期間(1)を1分50秒とし、撹拌ユニット11の回転数を300rpm、ONタイムを10/10(秒)として、撹拌ユニット11を回転させる。ここで、撹拌ユニット11の回転数は、300rpmに限定されるものではなく、撹拌時にクリーム91が飛び散らない程度の回転数であればよい。但し、回転数が低すぎると、第1撹拌期間(1)が長くなり、ホイップクリーム完成までに時間を要する。第1撹拌期間(1)では、材料であるクリーム91に少し粘りけがでるところまで、クリーム91を撹拌する。
第2撹拌期間(2)は、第1撹拌期間(1)における撹拌が終了した状態で、図8に示すように、内鍋10内で少し泡立ち嵩が増したクリーム91を、撹拌ユニット11を回転させて、当該撹拌ユニット11の第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bによって泡立てる。ここで、クリーム91がクリームであれば、図6の左側に示すように、第2撹拌期間(2)を50秒とし、撹拌ユニット11の回転数を400rpm、ONタイムを8/10(秒)として、撹拌ユニット11を回転させる。一方、クリーム91が乳等を主要原料とする食品であれば、図6に示すように、第2撹拌期間(2)を1分30秒とし、撹拌ユニット11の回転数を400rpm、ONタイムを10/10(秒)として、撹拌ユニット11を回転させる。ここで、撹拌ユニット11の回転数は、400rpmに限定されるものではなく、撹拌時にクリーム91を泡立てることができる回転数であればよい。第2撹拌期間(2)では、クリーム91がほぼホイップクリームとなる状態まで、クリーム91を撹拌する。
第3撹拌期間(3)は、第2撹拌期間(2)における撹拌が終了した状態で、図9に示すように、内鍋10内で泡立ち嵩が増したクリーム91を、撹拌ユニット11を回転させて、当該撹拌ユニット11の第1撹拌アーム13Aおよび第2撹拌アーム13Bによって滑らかにする。ここで、クリーム91がクリームであれば、図6に示すように、第3撹拌期間(3)を1分とし、撹拌ユニット11の回転数を200rpm、ONタイムを6/10(秒)として、撹拌ユニット11を回転させる。一方、クリーム91が乳等を主要原料とする食品であれば、図6に示すように、第3撹拌期間(3)を1分とし、撹拌ユニット11の回転数を200rpm、ONタイムを10/10(秒)として、撹拌ユニット11を回転させる。ここで、撹拌ユニット11の回転数は、200rpmに限定されるものではなく、撹拌時に泡立てたクリーム91を滑らかにできる回転数であればよい。第3撹拌期間(3)では、第2撹拌期間(2)においてほぼホイップクリームとなった状態で、さらに、滑らかに仕上げるために、クリーム91を撹拌する。
一般に、クリーム91を泡立ててホイップクリームを作るのであれば、図6の右側のように、ONタイムを10/10(秒)、すなわちOFFタイムがない状態で撹拌ユニット11を回転させる。つまり、撹拌ユニット11を連続回転させる。この方法は、クリーム91が乳等を主要原料とする食品が適している。つまり、乳等を主要原料とする食品には、安定剤等の添加物が入っているため、撹拌ユニット11を連続して回転させても乳成分が分離し難い。
しかしながら、クリーム91がクリームの場合、安定剤等の添加物が入っていないため、撹拌ユニット11を連続して回転させれば乳成分が分離し易い。そこで、図6の左側に示す撹拌条件のように、撹拌ユニット11を回転している途中で停止させる、OFFタイムを設けることで、乳成分が分離し難くし、且つ、OFFタイムの間に、クリーム91内に空気を含ませることができるため、仕上がるホイップクリームは滑らかになる。このため、図6の左側に示すように、全ての撹拌期間において、OFFタイムを設ける設定となっている。
ここで、撹拌期間内には、撹拌ユニット11が回転する第1駆動時間(ONタイム)と、撹拌ユニット11が回転しない第1非駆動時間(OFFタイム)とが交互に設定されている。例えば、図6の左側に示す第1撹拌期間(1)では、1分間の撹拌期間内で、10秒中5秒撹拌ユニット11を回転させ、残り5秒撹拌ユニット11を停止させていることを、6回繰り返すことになる。
また、ホイップクリームの仕上がりをよくするための、各撹拌期間におけるONタイムの好ましい設定は、以下の設定が好ましい。すなわち、第2撹拌期間(2)における撹拌ユニット11が駆動する駆動時間(ONタイム)は、第1撹拌期間(1)における撹拌ユニット11が駆動する駆動時間(ONタイム)よりも長いことが好ましい。さらに、第3撹拌期間(3)における撹拌ユニット11が駆動する駆動時間(ONタイム)は、第1撹拌期間(1)における撹拌ユニット11が駆動する駆動時間(ONタイム)よりも長く、かつ、第2撹拌期間(2)における撹拌ユニット11が駆動する駆動時間(ONタイム)よりも短いことが好ましい。
なお、図6に示すように、クリーム91の種類に限らず、第2撹拌期間(2)は、第1撹拌期間(1)よりも短いことが好ましい。これは、第2撹拌期間(2)は第1撹拌期間(1)よりも撹拌ユニット11の回転数が高いため、クリーム91の泡立ちが速くなり、長時間になれば乳成分の分離が生じるためである。
実際の加熱調理器において、表示操作パネル5によって複数の調理メニューからクリーム調理を指定してクリーム91の泡立て調理を行う処理について説明する。図10は、クリーム調理の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、制御装置100は、クリーム調理が選択されたか否かを判定する(ステップS11)。ここでは、制御装置100は、ユーザが表示操作パネル5からクリーム調理を選択したことを示す信号を受信したか否かを判定する。そして、制御装置100は、クリーム調理が選択されたと判定すれば(YES)、第1食材(クリーム)が選択されたか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12において、制御装置100が、第1食材が選択されたと判定(YES)すれば、クリーム調理はクリームの泡立てを行う調理メニューとし、この調理メニューを、調理メニュー特定部100cによって、調理メニュー記憶部100dに記憶された複数の調理メニューから特定し、ステップS13に移行する。
ステップS13は、第1撹拌調理を実行する。第1撹拌調理では、特定された調理メニューに応じた調理条件によって調理を行う。ここでは、特定された調理メニューがクリームの泡立てを行う調理メニューであるので、この調理条件は、図6に示す左側の撹拌条件となる。すなわち、制御装置100は、撹拌制御部100bに対して、図6に示す左側の撹拌条件によって、撹拌ユニット11を回転させる駆動モータ24の駆動を制御するように指示する。
一方、ステップS12において、制御装置100が、第1食材(クリーム)が選択されていないと判定(NO)すれば、ステップS14に移行して、第2食材(乳等を主要原料とする食品)が選択されたか否かを判定する。
ステップS14において、制御装置100が、第2食材が選択されたと判定(YES)すれば、クリーム調理は乳等を主要原料とする食品の泡立てを行う調理メニューとし、この調理メニューを、調理メニュー特定部100cによって、調理メニュー記憶部100dに記憶された複数の調理メニューから特定し、ステップS15に移行する。
ステップS13は、第2撹拌調理を実行する。第2撹拌調理では、特定された調理メニューに応じた調理条件によって調理を行う。ここでは、特定された調理メニューが乳等を主要原料とする食品の泡立てを行う調理メニューであるので、この調理条件は、図6に示す右側の撹拌条件となる。すなわち、制御装置100は、撹拌制御部100bに対して、図6に示す、右側の撹拌条件によって、撹拌ユニット11を回転させる駆動モータ24の駆動を制御するように指示する。
第1撹拌調理、第2撹拌調理の何れの場合であっても、制御装置100によって実行される処理は、以下の2つのステップを含んでいればよい。すなわち、制御装置100は、クリームを泡立てる調理メニューが選択された場合、第1撹拌期間(1)において、撹拌ユニット11を第1回転数(300rpm)で回転させる第1ステップと、第1ステップ終了後、第2撹拌期間(2)において、撹拌ユニット11を第1回転数(300rpm)より大きい第2回転数(400rpm)で回転させる第2ステップと、を含む。なお、第1ステップ、第2ステップの他に、第2ステップ終了後、第3撹拌期間(3)において、撹拌ユニット11を第2回転数(400rpm)よりも小さい第3回転数(200rpm)で回転させる第3ステップを含んでもよい。
このように、本実施形態の加熱調理器では、ホイップクリームを作る場合、内鍋10に材料となるクリーム91および砂糖を投入し、蓋体2を閉じて、表示操作パネル5からクリーム調理を選択し、投入したクリーム91の種類を指定することで、クリーム91の種類に応じた撹拌ユニット11による回転制御が自動で行われる。調理が終了すれば、蓋体2を開けて、完成したホイップクリームが取り出される。このように、蓋体2を閉じてから蓋体2を開けるまでにホイップクリームが作られるため、ホイップクリームの調理中、ユーザはなにもしなくてもよい。従って、ホイップクリームの調理中におけるユーザの負担を軽減することができる。
一般に、ホイップクリームの硬さを調整するには、クリームの脂肪率と温度が重要である。特に、クリームの温度が高いとすぐ硬くなる。そこで、ホイップクリームを作る場合、クリームを冷やすと共に、内鍋10をよく冷やしてから泡立てる対象となるクリームを入れて撹拌することが好ましい。このため、冷えたクリーム(例えば5℃前後に冷やしたクリーム)を内鍋10に入れる前に、内鍋10の温度を事前に検知しておき、検知した温度が所定の温度以上であれば、ユーザに対して内鍋10の温度が高いことを報知する。これにより、内鍋10の温度がホイップクリーム調理に適切でない温度であることをユーザに知らせることができる。ここで、前記所定の温度は、内鍋10の素材、投入するクリームの量に応じて適宜設定されるものである。
具体的には、図5に示す報知部26によって、内鍋温度センサ42によって検知された内鍋10の温度が所定の温度以上であると検知された場合に、内鍋10の温度が調理の実行に不適切な温度であることを報知する。報知部26による報知方法は、スピーカ(図示せず)から音声や警告音を発するようにしてもよし、表示操作パネル5の液晶表示部3に表示させるようにしてもよい。
さらに、内鍋温度センサ42によって検知された内鍋10の温度が所定の温度以上であると検知された場合、撹拌制御部100bによって撹拌ユニット11による撹拌を開始しないように駆動モータ24の駆動を制御してもよい。
このように、内鍋10の温度がホイップクリーム調理に適切でない温度のときに、報知や調理を開始しない等の措置をとることで、ホイップクリームの材料であるクリームを無駄にすることがない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 調理器本体
2 蓋体
2a 蒸気排出口
3 液晶表示部
4 操作ボタン
5 表示操作パネル
6 フックボタン
7 電源コード
8 被係止部
9 ロック機構
10 内鍋
11 撹拌ユニット(撹拌部)
12 回転体
13A 第1撹拌アーム
13B 第2撹拌アーム
15 軸部
20 連結部
21 外蓋
22 内蓋
23 パッキン
24 駆動モータ
25 係止部
26 報知部
30 兼用傘ギア
31A,32A,33A ギア
31B,32B,33B ギア
34A 回動軸
34B 回動軸
40 加熱回路
41 ヒータ
42 内鍋温度センサ(検知部)
91 クリーム
100 制御装置
100a 加熱制御部
100b 撹拌制御部
100c 調理メニュー特定部
100d 調理メニュー記憶部

Claims (9)

  1. 少なくともクリーム調理メニューを備えた調理器であって、
    内鍋と、
    前記内鍋に入れた食材を撹拌する撹拌部と、
    前記撹拌部における撹拌制御を行う撹拌制御部と、を有し、
    前記クリーム調理メニューには、前記撹拌部を回転させる第1撹拌期間と、前記第1撹拌期間の次の撹拌期間である第2撹拌期間とが少なくとも含まれ、
    前記撹拌制御部は、
    前記クリーム調理メニューが選択された場合、
    前記第1撹拌期間において、前記撹拌部を第1回転数で回転させ、
    前記第2撹拌期間において、前記撹拌部を前記第1回転数より大きい第2回転数で回転させる、調理器。
  2. 前記クリーム調理メニューには、さらに、前記撹拌部を撹拌する撹拌期間として、前記第2撹拌期間の次の撹拌期間である第3撹拌期間が含まれ、
    前記撹拌制御部は、
    前記第3撹拌期間において、前記撹拌部を前記第2回転数よりも小さい第3回転数で回転させる、請求項1に記載の調理器。
  3. 前記クリーム調理メニューには、さらに、前記撹拌部を撹拌する撹拌期間として、前記第2撹拌期間の次の撹拌期間である第3撹拌期間が含まれ、
    前記撹拌制御部は、
    前記第3撹拌期間において、前記撹拌部を前記第1回転数よりも小さい第3回転数で回転させる、請求項1に記載の調理器。
  4. 前記第2撹拌期間は、前記第1撹拌期間よりも短い、請求項1~3の何れか1項に記載の調理器。
  5. 前記第1撹拌期間内に、前記撹拌部が駆動する第1駆動時間と、前記撹拌部が駆動しない第1非駆動時間とを交互に設定し、
    前記第2撹拌期間内に、前記撹拌部が駆動する第2駆動時間と、前記撹拌部が駆動しない第2非駆動時間とを交互に設定し、
    前記第2駆動時間は、前記第1駆動時間よりも長い、請求項1~4の何れか1項に記載の調理器。
  6. 前記クリーム調理メニューには、さらに、前記撹拌部を撹拌する撹拌期間として、前記第2撹拌期間の次の撹拌期間である第3撹拌期間が含まれ、
    前記第1撹拌期間内に、前記撹拌部が駆動する第1駆動時間と、前記撹拌部が駆動しない第1非駆動時間とを交互に設定し、
    前記第2撹拌期間内に、前記撹拌部が駆動する第2駆動時間と、前記撹拌部が駆動しない第2非駆動時間とを交互に設定し、
    前記第3撹拌期間内に、前記撹拌部が駆動する第3駆動時間と、前記撹拌部が駆動しない第3非駆動時間とを交互に設定し、
    前記第2駆動時間は、前記第1駆動時間よりも長く、
    前記第3駆動時間は、前記第1撹拌期間における第1駆動時間よりも大きく、かつ、前記第2撹拌期間における第2駆動時間よりも短い、請求項1に記載の調理器。
  7. 前記内鍋の温度を検知する検知部と、
    前記検知部によって前記内鍋の温度が所定温度以上であると検知された場合に、前記内鍋の温度が調理の実行に不適切な温度であることを報知する報知部と、を備える、請求項1~6の何れか1項に記載の調理器。
  8. 前記内鍋の温度を検知する検知部を備え、
    前記撹拌制御部は、
    前記検知部によって前記内鍋の温度が所定温度以上であると検知された場合に、前記撹拌部による撹拌動作を開始しない、請求項1~6の何れか1項に記載の調理器。
  9. 内鍋と、前記内鍋に入れた食材を撹拌する撹拌部と、を有し、少なくともクリーム調理メニューを備えた調理器における調理方法であって、
    前記クリーム調理メニューには、前記撹拌部を回転させる第1撹拌期間と、前記第1撹拌期間の次の撹拌期間である第2撹拌期間とが少なくとも含まれ、
    前記クリーム調理メニューが選択された場合に、
    前記第1撹拌期間において、前記撹拌部を第1回転数で回転させる第1ステップと、
    前記第2撹拌期間において、前記撹拌部を前記第1回転数より大きい第2回転数で回転させる第2ステップと、を少なくとも実行する、調理方法。
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