JP2023041539A - 工具及び結束機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業現場において、鉄筋等の被引っ掛け部材に引っ掛けやすく、しかも引っ掛けた際に大きく傾くことがないようにした工具等を提供する。【解決手段】鉄筋結束機1Aは、長手方向前端部に結束部が設けられ、内部に結束部を駆動する駆動部を収容する本体部10と、本体部10の下面10e側に設けられる把持部11と、本体部10の上面10a側に位置し、一方が開口したフック200Aが取り付け可能な第1のフック取付部210a~210eと、本体部10の左側面10b側に位置し、フック200Aが取り付け可能な第2のフック取付部310と、を有する。第1のフック取付部210a~210eは、第1のフック200Aの開口201が本体部10の前後方向前側を向くように第1のフック200Aを取り付け、第2のフック取付部310は、第2のフック300の開口301が、本体部10の上下方向の下側を向くように第2のフック300を取り付ける。【選択図】図1

Description

本開示は、工具及び結束機に関する。
鉄筋結束機、釘打機及びネジ締め機等の工具には、工具本体やグリップにフックが取り付けられているものがある。このフックは、工具を使用しない場合や工具を持ち運ぶ場合に、作業者のズボンに装着されたベルト引っ掛けたり、工具を使用しない場合に、足場や現場に置かれた脚立等に工具を引っ掛けたりするためのものである。
例えば、特許文献1には、ヘッド部の側面に上下1対の差込穴が開口形成され、差込穴にフック装置が取り付けられたネジ締め機が記載されている。また、特許文献2には、ボディの一端に形成されたグリップの後部にフック支持部材を固定し、このフック支持部材に、引っ掛け部とスライド軸部とを屈曲状にして連結したフックを取り付けた打ち込み工具が記載されている。
ところで、例えば壁や柱などに配筋を行う配筋作業や配筋した鉄筋をワイヤで結束する結束作業を実施する作業現場において、配筋作業と結束作業を交互に行う場合、配筋作業時に工具(鉄筋結束機)を作業者のベルトにかけたり、足場に置いておくことが多い。しかし工具をベルトにかけたり、足場に置くよりも、配筋した鉄筋に引っ掛けておいた方が次の作業(結束作業)がスムーズに行え、作業効率の面で有利である。
特開2006-150503号公報 特許第4877488
しかしながら、特許文献1に開示される工具のように、フックの開口が(本体部の)前方を向くようにフックが本体部側面に取り付けられる場合、フックの開口の向きに合わせて工具を鉄筋等に引っ掛けて手を離した際に、工具が大きく傾き不安定となり、工具が鉄筋から落下しやすいという問題があった。また、手を離した際に工具が大きく傾く(動く)ため、工具が周囲の鉄筋等に接触しやすく、周囲の鉄筋や工具自身を傷つけてしてしまう等の問題があった。
また、特許文献2に開示される工具では、把持部の下部側にフックが設けれているため、フックを鉄筋や脚立等に引っ掛ける際、作業者は手首を返しながら引っ掛かる必要があり、引っ掛けづらく、また次の作業に素早く移行することができないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、作業現場において、鉄筋等の被引っ掛け部材に引っ掛けやすく、しかも引っ掛けた際に大きく傾くことがないようにした工具及び結束機を提供することを目的とする。
本開示に係る工具は、長手方向前端部に出力部が設けられ、内部に前記出力部を駆動する駆動部を収容する本体部と、前記本体部の下面側に設けられる把持部と、前記本体部の上面側に位置し、一方が開口したフックが取り付け可能な第1のフック取付部と、前記本体部の側面側に位置し、前記フックが取り付け可能な第2のフック取付部とを備え、前記第1フック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の長手方向前側を向くように前記フックを取り付け、前記第2のフック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の上下方向下側を向くように前記フックを取り付くものである。
本開示に係る第1の結束機は、長手方向前端部にワイヤを結束する結束部が設けられ、内部に前記結束部を駆動する駆動部を収容する本体部と、前記本体部の下面側に設けられ、前記ワイヤを送り出し可能に収容する収容部と、前記本体部の下面側であって、前記収容部の後方に設けられる把持部と、前記本体部の上面側に位置し、一方が開口したフックが取り付け可能なフック取付部とを備え、前記フック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の前記長手方向の前側を向くように前記フックを取り付けられるものである。
本開示に係る第2の結束機は、長手方向前端部にワイヤを結束する結束部が設けられ、内部に前記結束部を駆動する駆動部を収容する本体部と、前記本体部の下面側に設けられ、前記ワイヤを送り出し可能に収容する収容部と、前記本体部の下面側であって、前記収容部の後方に設けられる把持部とを備えた結束機であって、前記本体部の側面側に位置し、一方が開口したフックが取り付け可能なフック取付部とを備え、前記フック取付部は、前記フックの開口が前記結束機の重心を向くように前記フックを取り付けるものである。
本開示に係る第3の結束機は、長手方向の前端部にワイヤを結束する結束部が設けられ、内部に前記結束部を駆動する駆動部を収容する本体部と、前記本体部の前記長手方向後端部に設けられ、前記ワイヤを送り出し可能に収容する収容部と、前記本体部の下面側に設けられる把持部と、前記本体部の上面側に位置し、一方が開口したフックが取り付け可能なフック取付部とを備え、前記フック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の前記長手方向前側を向くように前記フックを取り付けるものである。
本開示の工具によれば、第1のフック取付部は、フックを本体部の上面側且つフックの開口が前側を向くように取り付けるので、第1のフック取付部に取り付けられたフックを、作業者の前方に位置する鉄筋や壁、柱等の被引っ掛け部材に引っ掛ける際、出力部のある本体部の前端側を下側に傾けながら手首をひっくり返すことなく少ない動作で引っ掛けることができる。したがって、工具の使用及び不使用時の引っ掛け動作を繰り返すような場合には、作業効率が高まるとともに、作業者の作業負担も軽減することができる。
また、第2のフック取付部は、フックを本体部の側面側且つフックの開口が下側を向くように取り付けるので、鉄筋や壁等の被引っ掛け部材に工具を引っ掛けたとき、本体部の長手方向側面が鉄筋や壁等に略平行となるように保持される。このため、被引っ掛け部材に対する本体部の突出量を少なくすることができ、工具を引っ掛けておいても作業の邪魔にならず、作業現場において円滑な移動や作業を行うことができる。
そして、上記のような効果を有する第1のフック取付部と第2の取付部を一つの工具に設けるようにしたので、様々な作業現場の様々なシチュエーションにおいて、作業効率の向上と作業者の負担軽減を図ることができる。
本開示の第1の結束機は、本体部の下面側にワイヤを収容する収容部と把持部があるため、結束機の重心が本体部の下方、より具体的には収容部近辺にくる。したがって、このような結束機をフック取付部に取り付けられたフックを介して鉄筋等の被引っ掛け部材に引っ掛けたとき、前記重心位置との関係で、結束機が大きく傾き(動き)不安定となることがなく、安定的に保持することができる。すなわち、結束機は被引っ掛け部材に安定的に引っ掛けられるため、結束機が鉄筋から落下するなどの問題は生じにくくなる。また、フック取付部は、フックを本体部の上面側且つフックの開口が前側を向くように取り付けるので、フックをフック取付部に取り付けた場合、作業者の前方に位置する鉄筋に対する結束作業後に、鉄筋(被引っ掛け部材)に、結束部のある本体部の前端側を下側に傾けながら手首をひっくり返すことなく少ない動作で引っ掛けることができる。したがって、結束機の使用及び不使用時の引っ掛け動作を繰り返すような場合には、作業効率が高まるとともに、作業者の作業負担も軽減することができる。
本開示の第2の結束機は、本体部の下面側にワイヤを収容する収容部と把持部があるため、結束機の重心が本体部の下方、より具体的には収容部近辺にくる。したがって、このような結束機をフック取付部に取り付けられたフックを介して鉄筋等の被引っ掛け部材に引っ掛けたとき、前記重心位置との関係で、結束機が大きく傾き(動き)不安定となることがなく、安定的に保持することができる。すなわち、結束機は被引っ掛け部材に安定的に引っ掛けられるため、結束機が鉄筋から落下するなどの問題は生じにくくなる。また、フック取付部は、フックを本体部の側面側且つフックの開口が下側を向くように取り付けるので、鉄筋や壁等の被引っ掛け部材に結束機を引っ掛けたとき、本体部の長手方向側面が鉄筋や壁等に略平行となるように保持される。このため、被引っ掛け部材に対する本体部の突出量を少なくすることができ、結束機を引っ掛けておいても作業の邪魔にならず、作業現場において円滑な移動や作業を行うことができる。
本開示の第3の結束機によれば、フック取付部は、フックを本体部の上面側且つフックの開口が前側を向くように取り付けるので、フックをフック取付部に取り付けた場合、作業者の前方に位置する鉄筋に対する結束作業後に、鉄筋(被引っ掛け部材)に、結束部のある本体部の前端側を下側に傾けながら手首をひっくり返すことなく少ない動作で引っ掛けることができる。したがって、結束機の使用及び不使用時の引っ掛け動作を繰り返すような場合には、作業効率が高まるとともに、作業者の作業負担も軽減することができる。
第1の実施の形態に係る鉄筋結束機の左側面後方側から見た斜視図である。 第1の実施の形態に係る鉄筋結束機の左側面前方側から見た分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る鉄筋結束機の左側面図である。 第1の実施の形態に係る鉄筋結束機の一部カバーを非表示にした図である。 第1の実施の形態に係る鉄筋結束機の正面図である。 第1の実施の形態に係る鉄筋結束機の第1のフックの使用図である。 第1の実施の形態に係る鉄筋結束機の第2のフックの使用図である。 第1の実施の形態に係る鉄筋結束機の第2のフック取付部の変形例である。 第2の実施の形態に係る鉄筋結束機のフック及びフック取付部を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る鉄筋結束機のフック及びフック取付部を示す側面図である。 第2の実施の形態に係る鉄筋結束機におけるフックを使用位置から退避位置に移動させる場合の動作を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る鉄筋結束機におけるフックを使用位置から退避位置に移動させる場合の動作を示す斜視図である。 第2の実施の形態に係る鉄筋結束機におけるフックを使用位置から退避位置に移動させる場合の動作を示す斜視図である。 第3の実施の形態に係る鉄筋結束機の左側面後方から見た斜視図である。 第3の実施の形態に係るフックを結合する止め具を示す断面図である。 第3の実施の形態に係るフック取付部に取り付けられたフックを退避位置でロックした状態を示す斜視図である。 第3の実施の形態に係る鉄筋結束機におけるフックを使用位置から退避位置に移動させる場合の動作を示す斜視図である。 第4の実施の形態に係る鉄筋結束機の左側面後方側から見た斜視図である。 第5の実施の形態に係る鉄筋結束機の左側面後方側から見た斜視図である。 第6の実施の形態に係る鉄筋結束機の右側面後方側から見た斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
[鉄筋結束機1Aの構成例]
図1は、第1の実施の形態に係る鉄筋結束機1Aの左側面後方側から見た斜視図、図2は鉄筋結束機1Aの左側面前方側から見た分解斜視図である。図3は第1の実施の形態に係る鉄筋結束機1Aの左側面図、図4は鉄筋結束機1Aの一部カバーを非表示にした図、図7は、第1の実施の形態に係る鉄筋結束機1Aの正面図である。なお、鉄筋結束機1Aは、工具又は結束機の一例であり、この明細書において鉄筋結束機1Aを工具又は結束機という場合がある。
鉄筋結束機1Aは、略直方体状のハウジングにより構成される本体部10を備える。本体部10の長手方向一端側(前端部)には結束部(出力部)4が設けられ、本体部10の内部には結束部4を駆動する駆動部8が収容される。また、鉄筋結束機1Aは、本体部10の短手方向(長手方向と直交する方向)一端側、すなわち本体部10の下面10e側にワイヤWを送り出し可能に収容するマガジン(収容部)2と、本体部10の下面10e側であって、マガジン2の(前記長手方向)後方に把持部11と、を備える。結束部4は、本体部10の前端部から突出して設けられ、マガジン2から送られたワイヤWに巻き癖を付けるカール形成部5と、カール形成部5で巻き癖が付けられたワイヤWを捩じる捩り部7とを有する。
鉄筋結束機1Aは、本体部10の上面10a側(本体部10を介して前記下面10e側とは反対側)に位置し、一方が開口したU字状のフック200Aが取り付け可能な第1のフック取付部210と、本体部10の左側面10b側に位置し、フック300が取り付け可能な第2のフック取付部310とを備える。なお、本実施の形態において、上面10a側とは、本体部10の上面10aの他に、本体部10の上面10aと左側面10b、右側面10c又は後端面との境界付近を含む意味である。
鉄筋結束機1Aは、前後方向(長手方向)に沿って本体部10の上面10aの少なくとも一部を覆うようにして設けられるカバー部250を備える。カバー部250は、第1のフック取付部210a等に取り付けられた第1のフック200Aに鉄筋(被引っ掛け部材)Sを引っ掛ける際、第1のフック200Aの開口201に鉄筋Sを誘導するための誘導面250aを有する。
図1~図5等に示すように、マガジン2は、本体部10の比較的前方に位置し、本体部10の下面10eから下方に延在している。マガジン2内には、長尺状のワイヤWが繰り出し可能に巻かれたリール20が回転、着脱可能に収納される。ワイヤWは、塑性変形し得る金属線で構成されたワイヤの他、金属線を樹脂で被覆したワイヤや撚り線のワイヤ等が使用される。
把持部11は、作業者が作業時や運搬時に把持するための部位であり、本体部10の下面10e側に設けられる。把持部11は、マガジン2の後方であってマガジン2に対向するように設けられ、本体部10の下面10eから下方に延在している。把持部11の前側基端部には、作業者が結束動作のオン及びオフの操作を行うためのトリガ12が設けられる。なお、結束動作の実行は、本体部10の先端部に設けられるコンタクトスイッチ9の作動と組み合わせてもよい。把持部11は、下側先端部にバッテリー15が着脱可能に取り付け可能なバッテリー取付部を有する。
カバー部250は、図1及び図2等に示すように、断面略コ字状であってかつ前後方向に延びる細長の平板部材で構成され、本体部10の上面10aの略全体を覆う。カバー部250の上面側は、鉄筋Sを本体部10の前方から第1のフック200Aの開口201内に向けてスライド可能に案内するための誘導面250aとなっている。カバー部250の前端側には、誘導面250aに連続し、前方から後方に向けて徐々に高くなるように傾斜する傾斜面250bが設けられる。傾斜面250bは、鉄筋Sを第1のフック200Aを引っ掛ける際に鉄筋Sを拾い込んで第1のフック200Aの開口201内にガイドする。
カバー部250は、誘導面250aの左右方向の両端部から下方に向かって立設された左側部250c及び右側部250dを有する。カバー部250の左側部250c及び右側部250dの前側、及びカバー部250の左側部250c及び右側部250dの後側は、ボルト及びナット等の締結手段600により本体部10の左側面10b及び右側面10cのそれぞれに取り付けられる。
図1及び図2等に示すように、カバー部250は、誘導面250aの前側から後側に向かって複数の第1のフック取付部210a,210b,210c,210d,210eを有する。第1のフック取付部210a等を複数個設けることで、使用環境や作業者の好み等に応じて第1のフック200Aの取付位置を選択、変更できるようになっている。なお、本実施の形態では、第1のフック取付部210a等をカバー部250の誘導面250aに設けているが、第1のフック取付部210a等を本体部10に直接設けるようにしてもよい。また、第1のフック取付部210a等を5箇所設けたが、5箇所に限定されることはない。
第1のフック取付部210aは、第1のフック200Aの係合片202が嵌め込まれる係合孔212aと、ネジ206,206が螺合されるネジ孔214a,214aとを有する。第1のフック取付部210dは、第1のフック200Aの係合片202が嵌め込まれる係合孔212dと、ネジ206,206が螺合されるネジ孔214d,214dとを有する。なお、第1のフック取付部210b,210c,210eは、上述した第1のフック取付部210a等と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
第1のフック200Aは、図1~図5等に示すように、鉄筋結束機1Aを鉄筋Sに引っ掛かるための部品であり、本実施の形態では、側面形状U字状に折り曲げられた平板部材により構成される。本実施の形態において第1のフック200Aは、その長手方向に沿ってスリットが形成され、二股形状となっているが、この形状に限定されることはない。なお、第1のフック200Aは、必ずしもU字状でなくてもよく、例えば、J字状、L字状、コ字状、クランク状であってもよい。すなわち、第1のフック200Aは、鉄筋に引っ掛けるための引っ掛け部位と、カバー部250又は本体部10に固定するための固定部位を備えていればよい。以下では、第1のフック200Aを第1のフック取付部210dに取り付ける場合について説明する。
第1のフック200Aの基端側(第1のフック取付部210d側の端部)には、図2等に示すように、係合片202と挿通孔204,204とが設けられる。係合片202は、第1のフック200Aの基端部から本体部10側に突出して形成され、第1のフック取付部210dの係合孔212dに係合可能に構成される。挿通孔204,204は、第1のフック取付部210dのネジ孔214d,214dに対向した位置に穿設される。
本実施の形態では、第1のフック200Aの係合片202が第1のフック取付部210dの係合孔212dに嵌合され、ネジ206,206が挿通孔204,204を介して第1のフック取付部210dのネジ孔214d,214dに螺合されることで、第1のフック200Aが本体部10(カバー部250)に固定される。このとき、第1のフック200Aは、図3等に示すように、鉄筋Sが挿入される開口201が、前後方向の前側を向くように、第1のフック取付部210dに取り付けられる。
第2のフック取付部310は、図1~図3等に示すように、カバー部250の左側部250cから下方に張り出した張り出し部250eに設けられる。第2のフック取付部310は、第2のフック300の係合片302が係合される係合孔312と、ネジ306,306が螺合されるネジ孔314,314とを有する。
なお、本実施の形態では、第2のフック取付部310を本体部10の左側面10b側に設けたが、本体部10の右側面10c側に設けてもよいし、本体部10の左側面10b及び右側面10cの両方に設けてもよい。また、第2のフック取付部310をカバー部250ではなく、本体部10に直接設けるようにしてもよい。
第2のフック300は、鉄筋結束機1Aを左側面10b側から鉄筋Sに引っ掛かるための部品であり、第1のフック200Aと同様に、側面形状U字状に折り曲げられた平板部材により構成される。本実施の形態において第2のフック300は、その長手方向に沿ってスリットが形成され、二股形状となっているが、この形状に限定されることはない。なお、第2のフック300は、第1のフック200Aと同様、必ずしもU字状でなくてもよく、例えば、J字状、L字状、コ字状、クランク状であってもよい。
第2のフック300の基端側(第2のフック取付部310側の端部)には、図2及び図5等に示すように、係合片302と挿通孔304,304とが設けられる。係合片302は、第2のフック300の基端部から本体部10側に突出して形成され、第2のフック取付部310の係合孔312に係合可能に構成される。挿通孔304,304は、第2のフック取付部310のネジ孔314,314に対向した位置に穿設される。
本実施の形態では、第2のフック300の係合片302が第2のフック取付部310の係合孔312に嵌合され、ネジ306,306が挿通孔304,304を介して第2のフック取付部310のネジ孔314,314に螺合されることで、第2のフック300が本体部10の左側面10b(カバー部250)に固定される。
この場合、第2のフック取付部310は、本体部10を正面視(前面視)した場合において、図3及び図5に示すように、第1のフック取付部210d等に取り付けられた第1のフック200Aの開口201を遮らないように第2のフック300を取り付ける。また、第2のフック取付部310は、第2のフック300がカバー部250の誘導面250aから突出しないように第2のフック300を取り付ける。なお、カバー部250を設けない場合には、第2のフック取付部310は、第2のフック300が本体部10の上面10aから突出しないように第2のフック300を取り付ける。また、第2のフック取付部310は、第2のフック300の開口301が、本体部10の上下方向の下側又は斜め下側であって、鉄筋結束機1Aの重心Cを向くように第2のフック300を取り付けてもよい。
ここで、鉄筋結束機1Aの重心Cは、本体部10、カール形成部5、マガジン2、把持部11、バッテリー15の重量、及びこれらの配置によって決定される。本実施の形態における鉄筋結束機1Aの重心Cは、ワイヤWを収容することによって、他の構成(カール形成部5、把持部11等)よりも重量物となるマガジン2が本体部10の下面10e前方に設けられるため、図3に示すように、トリガ12の前方側であってマガジン2近辺の空間、言い換えると、トリガ12とマガジン2の上部側との間に設けられる空間に位置する。なお、鉄筋結束機1Aにおいては、マガジン2に収容されたワイヤWの使用によりワイヤWが減っていき、これに伴って、鉄筋結束機1Aの全体の重量も減少する。この場合には、鉄筋結束機1Aの重心Cも若干ずれるが、大幅に重心Cが変更されることはない。
図4等に示すように、ワイヤ送り部3は、1本または並列された複数本のワイヤWを挟持して送る一対の送りギア30と、送りギア30を駆動する図示しない送りモータを備える。ワイヤ送り部3は、送りモータの回転動作が伝達機構を介して伝達されて送りギア30が回転する。ワイヤ送り部3は、一対の送りギア30の間に挟持したワイヤWを、ワイヤWの延在方向に沿って送る。複数本、例えば2本のワイヤWを送る構成では、2本のワイヤWが並列された状態で送られる。
カール形成部5は、ワイヤ送り部3で送られるワイヤWに巻き癖をつけるカールガイド50と、カールガイド50で巻き癖を付けられたワイヤWを捩り部7に誘導する誘導ガイド51を備える。カール形成部5のカールガイド50と誘導ガイド51は、本体部10の前側の端部に設けられる。鉄筋結束機1Aでは、ワイヤ送り部3で送られるワイヤWの経路がカール形成部5で規制されることで、ワイヤWが鉄筋Sの周囲に巻き回される。
図4等に示すように、切断部6は、固定刃部60と、固定刃部60との協働でワイヤWを切断する可動刃部61と、捩り部7の動作を可動刃部61に伝達する伝達機構62を備える。切断部6は、固定刃部60を支点軸とした可動刃部61の回転動作でワイヤWを切断する。
捩り部7は、ワイヤWが係止されるワイヤ係止体70と、ワイヤ係止体70を作動させる回転軸72を備える。駆動部8は、モータ80と、減速及びトルクの増幅を行う減速機81を備える。捩り部7と駆動部8は、回転軸72とモータ80が減速機81を介して連結され、回転軸72が、減速機81を介してモータ80に駆動される。ワイヤ係止体70は、回転軸72の回転動作と連動して、図示しない第1のサイドフック及び第2のサイドフックを作動させるスリーブ71を備える。
ワイヤ送り部3で送られるワイヤWは、ワイヤ係止体70を通過してカール形成部5に誘導される。そして、カール形成部5で巻き癖が付けられ、捩り部7に誘導されたワイヤWの先端側は、ワイヤ係止体70から抜けない形態で係止される。続けて、切断部6でワイヤWが切断されると、スリーブ71は、前方向に移動することで、ワイヤ係止体70で係止されたワイヤWの先端側、及び切断部6で切断されたワイヤWの終端側を鉄筋S側へ曲げる。
ワイヤWの先端側及び終端側が鉄筋S側に折り曲げられた後、スリーブ71が更に前方向に移動すると、回転軸72と連動してスリーブ71が回転し、ワイヤ係止体70で係止したワイヤWが捩じられる。
[第1のフック200Aの使用例]
図6Aは、第1のフック200Aの使用例を示す。作業者は、例えば、結束作業(鉄筋SのワイヤWによる結束)が終了し、本体部10の前端側のカール形成部5を鉄筋Sから外した後、カール形成部5を下向きに傾けて、本体部10の上面10a側を配筋面、すなわち鉄筋Sに対向させつつ、カバー部250の誘導面250aを配筋面に沿って、又は誘導面250aを鉄筋Sに当接させながら(誘導面250a上を鉄筋Sを滑らせながら)、鉄筋結束機1Aを下方に移動させて第1のフック200Aに鉄筋Sを引っ掛けることができる。このため、作業者は第1のフック200Aを鉄筋Sに引っ掛ける際、鉄筋結束機1Aを下向きに傾けて移動させるだけでよく、手首をひっくり返して鉄筋結束機1Aを回転させるなどの動作をする必要がない。したがって、作業効率が高まるとともに、作業者の作業負担も軽減することができる。
[第2のフック300の使用例]
図6Bは、第2のフック300の使用例を示す。作業者は、例えば、結束作業が終了したら、本体部10の左側面10bが配筋面に対して略平行となるように鉄筋結束機1Aを回転させて第2のフック300を鉄筋Sに引っ掛ける。このように、第2のフック300に鉄筋Sを引っ掛けることで、本体部10が配筋面に対して略平行になるように鉄筋結束機1Aが保持されるので、鉄筋Sに対する本体部10の突出量を少なくすることができ、鉄筋結束機1Aを鉄筋Sに引っ掛けておいても作業の邪魔にならず、作業現場において円滑な移動や作業を行うことができる。
[第2のフック取付部310の変形例]
なお、第2のフック取付部310は、本体部10の左側面10b側及び右側面10c側であって、第2のフック300の開口301が鉄筋結束機1Aの重心Cを向くように第2のフック300を取り付けることができれば、図1等に示す取付位置に限定されることはない。
図7は、第2のフック取付部310の変形例を示す図である。鉄筋結束機1Aは、上述した第2のフック取付部310に加えて、第2のフック取付部310A,310Bを有する。
第2のフック取付部310Aは、図7に示すように、本体部10の左側面10bの前部側であって、第2のフック300の開口301が鉄筋結束機1Aの重心Cを向くように傾いて設けられる。この場合、第2のフック取付部310Aは、本体部10の上面10a又はカバー部250の誘導面250aから第2のフック300を突出させないとともに、第1のフック200Aの開口201を遮らないように第2のフック300を取り付ける。また、第2のフック取付部310Bについても、第2のフック取付部310Aと同様の取付方法により、第2のフック300を取り付けることができる。
第1の実施の形態によれば、第1のフック取付部210a等は、第1のフック200Aを本体部10の上面10a側且つ第1のフック200Aの開口201が前側を向くように取り付けるので、第1のフック200Aを第1のフック取付部210a等に取り付けた場合、作業者の前方に位置する鉄筋S等に対する結束作業後に、鉄筋S等に、カール形成部5や捩り部7のある本体部10の前端側を下側に傾けながら手首をひっくり返すことなく少ない動作で引っ掛けることができる。したがって、鉄筋結束機1Aの使用及び不使用時の引っ掛け動作を繰り返すような場合には、作業効率が高まるとともに、作業者の作業負担も軽減することができる。
また、鉄筋結束機1Aは、本体部10の下面10e側にワイヤWを収容するマガジン2と把持部11があるため、鉄筋結束機1Aの重心Cが本体部10の下方、より具体的にはマガジン2近辺にくる。したがって、このような鉄筋結束機1Aを第1のフック取付部210a等に取り付けられた第1のフック200Aを介して鉄筋S等に引っ掛けたとき、重心位置との関係で、鉄筋結束機1Aが大きく傾き(動き)不安定となることがなく、安定的に保持することができる。すなわち、鉄筋結束機1Aは鉄筋S等に安定的に引っ掛けられるため、鉄筋結束機1Aが鉄筋から落下するなどの問題は生じにくくなる。
また、第2のフック取付部310は、第2のフック300を本体部10の左側面10b側且つ第2のフック300の開口301が下側を向くように取り付けるので、鉄筋S等に鉄筋結束機1Aを引っ掛けたとき、本体部10の前後方向左側面10bが鉄筋S等に略平行となるように保持される。このため、鉄筋S等に対する本体部10の突出量を少なくすることができ、鉄筋結束機1Aを引っ掛けておいても作業の邪魔にならず、作業現場において円滑な移動や作業を行うことができる。
そして、第1の実施の形態によれば、上記のような効果を有する第1のフック取付部210a等と第2の取付部310を一つの鉄筋結束機1Aに設けるようにしたので、様々な作業現場の様々なシチュエーションにおいて、作業効率の向上と作業者の負担軽減を図ることができる。
また、第1の実施の形態によれば、第1のフック200Aの開口201を遮らないように第2のフック300を第2のフック取付部310に取り付けるとともに、第2のフック300が本体部10の上面10a又はカバー部250の誘導面250aから突出しないように第2のフック300を第2のフック取付部310を取り付けるので、第1のフック200Aを鉄筋Sに引っ掛ける際に、第2のフック300が障害になってしまうことを防止できる。
また、第1の実施の形態によれば、カバー部250、誘導面250aを設けることで、第1のフック200Aの開口201内に鉄筋Sを滑らせながら案内できるので、第1のフック200Aを鉄筋Sに引っ掛け易くすることができる。また、カバー部250を設けることで、鉄筋Sが本体部10に直接接触することを回避できるので、本体部10の損傷を防止することができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態に係る鉄筋結束機1Bでは、フック200Bを本体部10の後側に移動、退避させることが可能である点において第1の実施の形態の鉄筋結束機1Aとは相違している。なお、上述した実施の形態に係る鉄筋結束機1Aと実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[鉄筋結束機1Bの構成例]
図8Aは鉄筋結束機1Bのフック200B及びフック取付部410を示す斜視図であり、図8Bはフック200B及びフック取付部410の側面図である。
鉄筋結束機1Bは、図8A及び図8Bに示すように、フック200Bを使用位置P1でロックするロックプレート700と、本体部10の上面10a側の使用位置P1から後面10d側の退避位置P2に移動可能にフック200Bを支持するフック取付部410と、を備える。ここで、使用位置P1とは、フック200Bが本体部10の上面10a側にあり、フック200Bを鉄筋Sに引っ掛けることを可能とする位置である。退避位置P2とは、フック200Bが本体部10の後面10d側にあり、作業時や運搬時にフック200Bが邪魔、障害にならない位置である。
ロックプレート700は、図8Aに示すように、断面略コ字状の平板部材であり、カバー部250の上面10aの後部側を覆う。ロックプレート700の後端側には、フック200Bを使用位置P1でロックするための押さえ部702,702が設けられる。押さえ部702,702は、図8Bに示すように、その下側にフック200Bが挿入可能なように、少なくともフック200Bの厚み分、ロックプレート700の平面に対して上方に突出して(浮いて)設けられる。なお、本実施の形態では、押さえ部702,702を、フック200Bの二股形状に合わせて2箇所に設けた構成としたが、これに限定されることはなく、フック200Bの形状に応じて適宜変更できる。
ロックプレート700は、左右方向の両端部から下方に向かって立設された左側部700a及び右側部700bを有する。ロックプレート700の左側部700a及び右側部700b、及びその内側に配置されるカバー部250の左側部250c及び右側部250dには、図8Aに示すように、左右方向に延びる第1の軸720及び第2の軸722がそれぞれ挿通される。カバー部250の第1の軸720及び第2の軸722を支持する開口は長孔(図示省略)となっており、ロックプレート700がカバー部250に対して前後方向に移動可能に構成される。
フック取付部410は、図8A及び図8Bに示すように、本体部10の左右方向に延びる平板部材412と、平板部材412の両端部から下方に向かって立設されたロック部414,414とを有する。なお、ロック部414は、左右共通する構成であるため、以下では便宜上一方のみについて説明する。
平板部材412の上面中央部には、止め具420によりフック200Bの折り返し部208が取り付けられる。折り返し部208は、フック200Bの基端部から反対側の湾曲部に向かって折り返して延びる部位である。フック200Bは、止め具420の軸周りに回動可能に構成され、フック200Bの向きを変更できるようになっている。
ロック部414は、図8Bに示すように、平面視略円形状であり、カバー部250の左側部250cの内側に配置される。ロック部414及びカバー部250の左側部250cには、第3の軸724が挿通される。ロック部414の第3の軸724を支持する開口414cは長孔となっており、第3の軸724がロック部414に対して前後方向に移動可能に構成される。
第2の軸722と第3の軸724との間には、図8Aに示すように、引っ張りバネ726が設けられる。引っ張りバネ726の一端部は第2の軸722に取り付けられ、その他端部は第3の軸724に取り付けられる。これにより、第2の軸722及び第3の軸724のそれぞれは、引っ張りバネ726の弾性力により互いに向かい合う方向に付勢される。
図8Bに示すように、カバー部250の左側部250cの内面には、内側に突出するダボ730が設けられる。ロック部414の周縁部には、第1の凹部414aと第2の凹部414bとが所定の間隔をあけて形成される。第1の凹部414aは、フック200Bが使用位置P1にあるときにダボ730に係合し、フック200Bを使用位置P1でロックする。第2の凹部414bは、フック200Bが退避位置P2にあるときにダボ730に係合し、フック200Bを退避位置P2でロックする。
[鉄筋結束機1Bの動作例]
次に、フック200Bを本体部10の上面10a側の使用位置P1から本体部10の後面10d側の退避位置P2に移動させる場合における動作について説明する。図9A~図9Cは、フック200Bを使用位置P1から退避位置P2に移動させる場合における鉄筋結束機1Bの動作図である。
図9Aに示すように、作業者は、一方の手で把持したロックプレート700をカバー部250に対して前方にスライドさせる。これに伴い、押さえ部702,702が前方に移動し、フック200Bの基端部からずれることで、フック200Bのロックが解除される。
続けて、作業者は、他方の手でフック200Bを把持し、図9Bに示すように、フック200Bを後方に回動させる。これにより、ロック部414が開口414cにより、第3の軸724に対して後方に移動することで、ロック部414の第1の凹部414aがダボ730から外れ、第1の凹部414aとダボ730との係合状態が解除される。
続けて、フック200Bが第3の軸724を支点として使用位置P1から退避位置P2まで回動すると、引っ張りバネ726によりロック部414が前方に付勢されているので、ロック部414の第2の凹部414bがダボ730に係合する。これにより、フック200Bが退避位置P2で保持される。
続けて、作業者は、図9Cに示すように、フック200Bの開口201が上側から下側に向くように、フック200Bを止め具420の軸を支点として180°回転させ、フック200Bを上下反転させる。フック200Bは、引っ張りバネ726によって前方に付勢されており、フック200Bの折り返し部208が本体部10の後面10dに接触するので、その摩擦力によってフック200Bが回転することはない。このような一連の動作により、フック200Bを使用位置P1から退避位置P2に移動させることができる。なお、上述した一連の動作と逆の動作を実行することにより、フック200Bを退避位置P2から使用位置P1に移動させることができる。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、例えば、結束作業時において本体部10の上面10aにあるフック200Bが邪魔となってしまう場合に、フック200Bを本体部10の上面10aから後面10d側等に退避させることができる。これにより、作業の効率化を図ることができる。なお、第2の実施の形態では、第1のフック取付部210を後面10d側に移動させたが、左側面10b側又は右側面10c側に移動可能な構成としてもよい。フック200Bを本体部10の上面10a側から例えば左側面10b側に移動させることで、鉄筋S等に引っ掛かるフックとして利用できる。もちろん、本体部10の左側面10b又は右側面10c側に設けたフック取付部を本体部10の上面10a側に移動可能な構成としてもよい。これにより、1個のフック200Bで様々な作業現場の状況に合わせて使い分けができるので、2個のフックを用いる場合と比べてコスト削減を図ることができる。
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態の鉄筋結束機1Cでは、フック200Cを使用しない場合に、フック200Cを本体部10の側面側に退避させることが可能である点において第1の実施の形態の鉄筋結束機1Aとは相違している。なお、上述した実施の形態に係る鉄筋結束機1Aと実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[鉄筋結束機1Cの構成例]
図10は、第3の実施の形態に係る鉄筋結束機1Cの左側面後方から見た斜視図である。図11Aはフック200Cを結合する止め具520を示す断面図であり、図11Bはフック取付部510aに取り付けられたフック200Cを退避位置P2でロックした状態を示す斜視図である。
鉄筋結束機1Cは、本体部10の上面10a側の使用位置P1(図10参照)から左側面10b及び右側面10c側の退避位置P2(図12参照)に移動可能にフック200Cを支持するフック取付部510a,510bを備える。第3の実施の形態に係るフック200Cは、略U字状(J字状)からなる一対のフック部材202a,202bを有する。なお、フック200Cは、必ずしもU字状でなくてもよく、例えば、J字状、L字状、コ字状、クランク状であってもよい。
フック取付部510aは、本体部10の上面10a側から左側面10b側に回動可能にフック部材202aを取り付ける。フック取付部510aは、例えば平丁番で構成され、その管内にフック部材202aの基端側を挿入した状態で、ネジ512によりカバー部250の誘導面250a及び左面部250cに締結される。
フック取付部510bは、本体部10の上面10a側から右側面10c側に回動可能にフック部材202bを取り付ける。フック取付部510bは、例えば平丁番で構成され、その管内にフック部材202bの基端側を挿入した状態で、ネジ514によりカバー部250の誘導面250a及び右側部250dに締結される。
フック取付部510a,510bは、フック部材202a,202bを含むフック200Cにおいて、鉄筋Sを挿入する開口201cが、本体部10の前後方向の前側を向くようにフック200Cを取り付ける。
フック200Cを構成するフック部材202bの先端部には、図10及び図11Aに示すように、先端側にフック部を有する止め具520が回動可能に取り付けられる。止め具520は、本体部10の上方でフック部材202a,202bの先端側を突き合せた状態で、フック部に他方のフック部材202aを嵌め込むことで、フック部材202a,202bの先端側を結合(一体化)する。
フック200Cはバネ516,518により本体部10後方に付勢されている。図11B及び後述する図12に示すように、フック200Cのフック部材202aには、ピン203aが差し込まれ突出している。フック取付部510aには溝511a1,511a2が使用位置P1及び退避位置P2に対応して2か所設けてある。同様に、図示は一部省略するが、フック部材202bにもピン203bが差し込まれ突出し、フック取付部510bには溝511b1,511b2が2か所設けてある。バネ516,518により付勢されたフック200Cに差し込まれたピン203a,203bが、使用位置P1で溝511a1,511b1にそれぞれ入り込み、退避位置P2で溝511a2,511b2にそれぞれ入り込むことで、フック200Cの回転を規制する。
[鉄筋結束機1Cの動作例]
図12は、フック200Cを使用位置P1から退避位置P2に移動させる場合における鉄筋結束機1Cの動作図である。
図11A等に示すように、使用位置P1にあるフック200Cにおいて、止め具520のフック部をフック部材202aから離れる方向に回動させることで、フック部材202aから止め具520を外し、フック部材202a,202bを分離させる。
続けて、図12に示すように、フック部材202aを前方に押してピン203aと一方の溝511a1の勘合を外し、本体部10の上面10a側の使用位置P1から本体部10の左側面10b側の退避位置P2に回動させることで、フック部材202aを本体部10の左側面10b側に収容する。フック部材202aはバネ516で付勢されているため、ピン203aが他方の溝511a2に入り込み(図11B参照)、収容位置から回転することはない。同様に、フック部材202bを前方に押してピン203bと一方の溝511b1の勘合を外し、本体部10の上面10a側の使用位置P1から右側面10c側の退避位置P2に回動させることで、フック部材202bを本体部10の右側面10c側に収容する。フック部材202bはバネ518で付勢されているため、ピン203bが他方の溝511b2に入り込み、収容位置から回転することはない。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、例えば、結束作業時において本体部10の上面10aにあるフック200Cが邪魔となってしまう場合に、フック200Cを本体部10の上面10aから左側面10b等に退避させることができる。これにより、作業の効率化を図ることができる。
<第4の実施の形態>
第4の実施の形態に係る鉄筋結束機1Dでは、本体部10の上面10a側のみにフック取付部210a等を設けている。なお、上述した実施の形態に係る鉄筋結束機1Aと実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図13は、第4の実施の形態に係る鉄筋結束機1Dの左側面後方側から見た斜視図である。
図13に示すように、鉄筋結束機1Dは、本体部10を備え、本体部10の長手方向前端側にはカール形成部5及び捩り部7を有する結束部4が設けられ、内部には結束部4を駆動する駆動部8が収容される(図4参照)。鉄筋結束機1Dは、本体部10の下面10e側に設けられ、ワイヤWを送り出し可能に収容するマガジン2と、本体部10の下面10e側であって、マガジン2の後方に設けられる把持部11と、本体部10の上面10a側に位置し、一方が開口したU字状のフック200Aが取付可能な複数のフック取付部210a~210eと、を備える。本実施の形態では、フック200Aを側面形状U字状で構成しているが、必ずしもU字状でなくてもよく、例えば、J字状、L字状、コ字状、クランク状であってもよい。
フック取付部210d等は、カバー部250の誘導面250aの前後方向(長手方向)に沿って設けられる。フック取付部210d等は、フック200Aの開口201が、本体部10の前後方向の前側を向くようにフック200Aを取り付ける。なお、フック取付部210d等は、第1の実施の形態で説明したように、5個に限定されずに任意の個数を設けることができる。また、フック取付部210d等は、本体部10の上面10aに直接設けるようにしてもよい。
フック取付部210d等は、図8A等に示したように、本体部10の上面10a側から後面10d側に移動可能にフック200Aを取り付けるようにしてもよい。また、フック取付部210d等は、図10等に示したように、本体部10の上面10a側から左側面10b側及び右側面10c側の少なくとも一方の側面側に移動可能にフック200Aを取り付けるようにしてもよい。
以上説明したように、第4の実施の形態の鉄筋結束機1Dは、本体部10の下面10e側にワイヤWを収容するマガジン2と把持部11があるため、鉄筋結束機1Dの重心Cが本体部10の下方、より具体的にはマガジン2近辺にくる。したがって、このような鉄筋結束機1Dをフック取付部210に取り付けられた第1のフック200を介して鉄筋S等に引っ掛けたとき、重心位置との関係で、鉄筋結束機1Dが大きく傾き(動き)不安定となることがなく、安定的に保持することができる。すなわち、鉄筋結束機1Dは鉄筋S等に安定的に引っ掛けられるため、鉄筋結束機1Dが鉄筋から落下するなどの問題は生じにくくなる。また、フック取付部210は、フック200を本体部10の上面10a側且つフック200の開口201が前側を向くように取り付けるので、フック200をフック取付部210に取り付けた場合、作業者の前方に位置する鉄筋Sに対する結束作業後に、鉄筋Sに、カールガイド部5のある本体部10の前端側を下側に傾けながら手首をひっくり返すことなく少ない動作で引っ掛けることができる。したがって、鉄筋結束機1Dの使用及び不使用時の引っ掛け動作を繰り返すような場合には、作業効率が高まるとともに、作業者の作業負担も軽減することができる。
<第5の実施の形態>
第5の実施の形態に係る鉄筋結束機1Eでは、本体部10の左側面10b側のみにフック取付部310を設けている。なお、上述した実施の形態に係る鉄筋結束機1Aと実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図14は、第5の実施の形態に係る鉄筋結束機1Eの左側面後方側から見た斜視図である。
図14に示すように、鉄筋結束機1Eは、本体部10を備え、本体部10の長手方向前端部にはカール形成部5及び捩り部7を有する結束部4が設けられ、内部には結束部4を駆動する駆動部8が収容される(図4参照)。鉄筋結束機1Eは、本体部10の下面10e側に設けられ、ワイヤWを送り出し可能に収容するマガジン2と、本体部10の下面10e側であって、マガジン2の後方に設けられる把持部11と、本体部10の左側面10b側に位置し、一方が開口したU字状のフック300が取付可能なフック取付部310と、を備える。本実施の形態では、フック300を側面形状U字状で構成しているが、必ずしもU字状でなくてもよく、例えば、J字状、L字状、コ字状、クランク状であってもよい。
フック取付部310は、カバー部250の張り出し部250eに設けられる。フック取付部310は、フック300の開口301が鉄筋結束機1Eの重心C(図3参照)を向くようにフック300を取り付ける。また、フック取付部310は、フック300の開口301が本体部10の上下方向の下側を向くようにフック300を取り付ける。なお、フック取付部310は、図7等に示したように、複数個設けてもよいし、本体部10の左側面10bに直接設けるようにしてもよい。また、フック取付部310は、本体部10の右側面10c側に設けるようにしてもよいし、左側面10b及び右側面10cの両方に設けるようにしてもよい。
以上説明したように、第5の実施の形態の鉄筋結束機1Eは、本体部10の下面10e側にワイヤWを収容するマガジン2と把持部11があるため、鉄筋結束機1Eの重心Cが本体部10の下方、より具体的にはマガジン2近辺にくる。したがって、このような鉄筋結束機1Eをフック取付部310に取り付けられた第2のフック300を介して鉄筋S等に引っ掛けたとき、重心位置との関係で、鉄筋結束機1Eが大きく傾き(動き)不安定となることがなく、安定的に保持することができる。すなわち、鉄筋結束機1Eは鉄筋S等に安定的に引っ掛けられるため、鉄筋結束機1Eが鉄筋S等から落下するなどの問題は生じにくくなる。また、フック取付部310は、フック300を本体部10の左側面10b側且つフック300の開口301が下側を向くように取り付けるので、鉄筋S等に鉄筋結束機1Eを引っ掛けたとき、本体部10の前後方向左側面10bが鉄筋S等に略平行となるように保持される。このため、鉄筋S等に対する本体部10の突出量を少なくすることができ、鉄筋結束機1Eを引っ掛けておいても作業の邪魔にならず、作業現場において円滑な移動や作業を行うことができる。
<第6の実施の形態>
第6の実施の形態に係る鉄筋結束機1Fでは、本体部10の側面側にマガジン2を設けている点において第1の実施の形態の鉄筋結束機1Aとは相違している。なお、上述した実施の形態に係る鉄筋結束機1Aと実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図15は、第6の実施の形態に係る鉄筋結束機1Fの右側面後方側から見た斜視図である。
図15に示すように、鉄筋結束機1Fは、本体部10を備え、本体部10の長手方向前端部にはカール形成部5及び捩り部7を有する結束部4が設けられ、内部には結束部4を駆動する駆動部8(図4参照)が収容される(図4参照)。鉄筋結束機1Fは、本体部10の前後方向後端部に設けられ、ワイヤWを送り出し可能に収容するマガジン2と、本体部10の下面10e側に設けられる把持部11と、を備える。
また、鉄筋結束機1Fは、本体部10の上面10a側に位置し、一方が開口したU字状の第1のフック200Aが取り付け可能な第1のフック取付部210を備える。本実施の形態では、第1のフック200Aを側面形状U字状で構成しているが、必ずしもU字状でなくてもよく、例えば、J字状、L字状、コ字状、クランク状であってもよい。
マガジン2は、本体部10内の左側に配置された捩り部7及び駆動部8等を避けるために、本体部10の右側面10c側に寄った位置に設けられる。マガジン2は、ワイヤWが巻き回されたリール20を収容可能な空間部により構成される。
また、本体部10の後部側には、図15に示すように、マガジン2の空間を開閉可能なマガジンカバー部22が設けられる。マガジンカバー部22は、本体部10の上面10aに設けられた支持軸24に取り付けられ、支持軸24を支点としてマガジン2を閉じる位置及びマガジン2を開く位置に回動可能に構成される。
マガジンカバー部22の上面には、第1のフック取付部210が設けられる。第1のフック取付部210は、第1のフック200Aの開口201が本体部10の前後方向の前側を向くように第1のフック200Aを取り付ける。第1のフック200Aは、係合片202(図2参照)がマガジンカバー部22に形成された係合孔212に嵌め込まれ、ねじ206が挿通孔204(図2参照)を介してマガジンカバー部22に形成されたネジ孔214に螺合されることでマガジンカバー部22に取り付けられる。
なお、第1のフック取付部210は、第1の実施の形態で説明したように、複数個設けてもよいし、本体部10の上面10aに直接設けるようにしてもよい。また、第1のフック取付部210は、図8A等に示したように、本体部10の上面10a側から後面10d側に移動可能に第1のフック200Aを取り付けるようにしてもよい。さらに、第1のフック取付部210は、図10等に示したように、本体部10の上面10a側から左側面10b側及び右側面10c側の少なくとも一方の側面側に移動可能に第1のフック200Aを取り付けるようにしてもよい。
また、第1の実施の形態等で説明したように、本体部10の左側面10b及び右側面10cの少なくとも一方の側面側に、第2のフック取付部310を設けてもよい。この場合、第2のフック取付部310は、本体部10を正面視(前面視)した場合において、第1のフック取付部210に取り付けられた第1のフック200Aの開口201を遮らないように第2のフック300を取り付ける。また、第2のフック取付部310は、第2のフック300が本体部10の上面10a又はマガジンカバー部22から突出しないように第2のフック300を取り付ける。
また、第2のフック取付部310は、第2のフック300の開口301が鉄筋結束機1Fの前後方向の下側であって、且つ鉄筋結束機1Fの重心Dを向くように第2のフック300を取り付ける。ここで、鉄筋結束機1Fの重心Dは、本体部10、カール形成部5、マガジン2、把持部11、バッテリー15等の重量、及びこれらの配置によって決定される。本実施の形態においては、重量物の一つであるマガジン2が本体部10の前後方向後端部に設けられるため、トリガ12よりも若干後方のマガジン2であって、本体部10の下面10eと把持部11の上端部との接続部位に位置する。
以上説明したように、第6の実施の形態の鉄筋結束機1Fは、本体部10の前後方向後端部にマガジン2があるため、鉄筋結束機1Fの重心Dがマガジン2近辺にくる。したがって、このような鉄筋結束機1Fをフック取付部210に取り付けられたフック200Aを介して鉄筋S等に引っ掛けたとき、重心位置との関係で、鉄筋結束機1Fが大きく傾き(動き)不安定となることがなく、安定的に保持することができる。すなわち、鉄筋結束機1Fは鉄筋S等に安定的に引っ掛けられるため、鉄筋結束機1Fが鉄筋S等から落下するなどの問題は生じにくくなる。
また、鉄筋結束機1Fによれば、フック取付部210は、フック200を本体部10の上面10a側且つフック200の開口201が前側を向くように取り付けるので、フック200をフック取付部210に取り付けた場合、作業者の前方に位置する鉄筋S等に対する結束作業後に、鉄筋S等に、カール形成部5等のある本体部10の前端側を下側に傾けながら手首をひっくり返すことなく少ない動作で引っ掛けることができる。したがって、鉄筋結束機1Fの使用及び不使用時の引っ掛け動作を繰り返すような場合には、作業効率が高まるとともに、作業者の作業負担も軽減することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。例えば、上述した実施の形態では、工具が鉄筋結束機1A等である場合について説明したが、工具としては鉄筋結束機1A等以外にも釘打機及びネジ締め機等が挙げられ、釘打機及びネジ締め機等についても上述したフック取付部を適用することができる。
上述した実施の形態において、第1のフック取付部210a等を、第1のフック200Aの係合片202が嵌め込まれる係合孔212a、ネジ206が螺合されるネジ孔214aにより構成したが、これらの構成に限定されることはなく、例えば、ネジ止めではなく、嵌め込み式等の公知の締結手段を適用してもよい。また、上述した実施の形態で説明したその他の第2のフック取付部310等についても同様である。
1A,1B,1C,1D,1E、1F 鉄筋結束機(工具、結束機)
2 マガジン(収容部)
4 結束部(出力部)
5 カール形成部(出力部)
7 捩り部(出力部)
8 駆動部
10 本体部
11 把持部
200A,200B,200C 第1のフック、フック
210a~210e,210,410,510 第1のフック取付部、フック取付部
250 カバー部
250b 傾斜面
300 第2のフック、フック
310,300A,300B 第2のフック取付部、フック取付部
C 重心
S 鉄筋(被引っ掛け部材)

Claims (14)

  1. 長手方向の前端部に出力部が設けられ、内部に前記出力部を駆動する駆動部を収容する本体部と、
    前記本体部の下面側に設けられる把持部と、
    前記本体部の上面側に位置し、一方が開口したフックが取り付け可能な第1のフック取付部と、
    前記本体部の側面側に位置し、前記フックが取り付け可能な第2のフック取付部と
    を備え、
    前記第1のフック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の前記長手方向前側を向くように前記フックを取り付け、
    前記第2のフック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の上下方向下側を向くように前記フックを取り付ける
    工具。
  2. 前記第2のフック取付部は、前記本体部を正面視した場合において、前記第1のフック取付部に取り付けられた前記フックの開口を遮らないように前記フックを取り付ける
    請求項1に記載の工具。
  3. 前記第2のフック取付部は、前記フックが前記本体部の上面から突出しないように前記フックを取り付ける
    請求項1又は2に記載の工具。
  4. 前記第2のフック取付部は、前記フックの開口が前記工具の重心を向くように前記フックを取り付ける
    請求項1から3の何れか一項に記載の工具。
  5. 前記第1のフック取付部は、前記本体部の上面側から前記側面側に移動可能に前記フックを取り付ける
    請求項1から4の何れか一項に記載の工具。
  6. 前記第1のフック取付部は、前記本体部の上面側から前記後面側に移動可能に前記フックを取り付ける
    請求項1から5の何れか一項に記載の工具。
  7. 前記長手方向に沿って前記本体部の前記上面側に設けられ、前記第1のフック取付部に取り付けられた前記フックの開口に被引っ掛け部材を誘導する誘導面を有するカバー部を備える
    請求項1から6の何れか一項に記載の工具。
  8. 前記カバー部は、前記長手方向前方から後方に向けて傾斜する傾斜面を有する、
    請求項7に記載の工具。
  9. 前記第1のフック取付部は、前記カバー部に設けられる
    請求項7又は8に記載の工具。
  10. 前記カバー部は、前記長手方向に沿って複数の前記第1のフック取付部を有する
    請求項9に記載の工具。
  11. 長手方向の前端部にワイヤを結束する結束部が設けられ、内部に前記結束部を駆動する駆動部を収容する本体部と、
    前記本体部の下面側に設けられ、前記ワイヤを送り出し可能に収容する収容部と、
    前記本体部の下面側であって、前記収容部の後方に設けられる把持部と、
    前記本体部の上面側に位置し、一方が開口したフックが取り付け可能なフック取付部と
    を備え、
    前記フック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の前記長手方向前側を向くように前記フックを取り付ける
    結束機。
  12. 長手方向の前端部にワイヤを結束する結束部が設けられ、内部に前記結束部を駆動する駆動部を収容する本体部と、
    前記本体部の下面側に設けられ、前記ワイヤを送り出し可能に収容する収容部と、
    前記本体部の下面側であって、前記収容部の後方に設けられる把持部と
    を備えた結束機であって、
    前記本体部の側面側に位置し、一方が開口したフックが取り付け可能なフック取付部を備え、
    前記フック取付部は、前記フックの開口が前記結束機の重心を向くように前記フックを取り付ける
    結束機。
  13. 前記フック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の上下方向下側を向くように前記フックを取り付ける
    請求項12に記載の結束機。
  14. 長手方向の前端部にワイヤを結束する結束部が設けられ、内部に前記結束部を駆動する駆動部を収容する本体部と、
    前記本体部の前記長手方向後端部に設けられ、前記ワイヤを送り出し可能に収容する収容部と、
    前記本体部の下面側に設けられる把持部と、
    前記本体部の上面側に位置し、一方が開口したフックが取り付け可能なフック取付部と
    を備え、
    前記フック取付部は、前記フックの開口が前記本体部の前記長手方向前側を向くように前記フックを取り付ける
    結束機。
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