JP2023040797A - 潤滑剤塗布効率を高める潤滑剤塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑剤塗布効率を高める潤滑剤塗布装置を有する画像形成装置を提供する。【解決手段】一態様の画像形成装置は、移動する像担持体と、像担持体の表面に接触して表面に潤滑剤を塗布する供給ローラと、像担持体の移動方向における供給ローラの下流側において、像担持体の表面に接触するブレードを有する掻取装置と、を備え、ブレードは、潤滑剤を集める貯留部を形成するように像担持体から延びる端面を有し、ブレードの端面は、像担持体から過剰な潤滑剤を掻き落とす掻取エッジを有し、端面は、過剰な潤滑剤を集めて、像担持体に塗布するために過剰な潤滑剤を再利用する貯留部を形成する。【選択図】図3
Description
電子写真方式の画像形成装置では、静電潜像が形成された像担持体にトナーが付着し、像担持体に付着したトナーが用紙に転写される。用紙上に転写したトナーは用紙に定着される。像担持体は、感光体ドラム及び中間転写ベルトなどに対応する。像担持体の保護及び低摩擦化のために、像担持体の表面には潤滑剤が塗布される。この潤滑剤を塗布するための装置は、潤滑剤塗布装置と呼ばれている。
以下では、図面を参照しながら本開示に係る掻取装置を備えた画像形成装置の種々の例について説明する。図面の説明において同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率等は図面に記載のものに限定されない。
本開示に係る画像形成装置は、移動する表面を有する像担持体と、像担持体に潤滑剤を供給する供給ローラと、像担持体の表面に残存するトナーを掻き取る掻取装置とを備える。掻取装置は、例えば、像担持体の表面に接触するブレードを有する。ブレードは、潤滑剤を貯留する貯留部を形成する端面を有する。例えば、像担持体からの当該貯留部の長さと、掻取装置から供給ローラまでの最短距離とは、当該最短距離に対する当該長さの比率が0.7以上となるように設定される。以下では、画像形成装置の具体例について説明する。
図1は、例示的な画像形成装置を概略的に示す図である。図1に示される画像形成装置1は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色を用いてカラー画像を形成する装置である。画像形成装置1は、印刷媒体である用紙5を搬送する搬送装置10と、静電潜像を現像する現像装置20C,20M,20Y,20K(以下、個別の構成要素を区別する必要がない場合には「現像装置20」と称する)と、各色のトナー像を用紙5に二次転写する転写装置30とを備える。更に、画像形成装置1は、像担持体の一例である感光体40C,40M,40Y,40K(以下、個別の構成要素を区別する必要がない場合には「感光体40」と称する)と、積層トナー像を用紙5に定着させる定着装置50と、用紙5を排出する排出装置60と、を備える。
搬送装置10は、画像が形成される印刷媒体である用紙5を搬送経路12上で搬送する。用紙5は、カセット7に積層されて収容され、給紙ローラ11によりピックアップされて搬送される。搬送装置10は、用紙5に転写されるトナー像が転写領域13に到達するタイミングで、搬送経路12を介して転写領域13に用紙5を到達させる。
現像装置20C,20M,20Y,20Kは、色ごとに設けられている。各現像装置20は、トナーを感光体40に担持させる現像ローラ21を備える。現像装置20では、現像剤として、トナー及びキャリアを含む二成分現像剤が用いられる。現像装置20では、トナーとキャリアが所望の混合比になるように調整される。トナーとキャリアが混合撹拌されるとトナーが均一に分散し、最適な帯電量が付与された現像剤が調整される。この現像剤を現像ローラ21に担持させる。そして、現像ローラ21の回転により現像剤が感光体40に対向する現像領域まで搬送されると、現像ローラ21に担持された現像剤に含まれるトナーが感光体40の表面に形成された静電潜像に移動し、静電潜像が現像される。
転写装置30は、現像装置20で形成されたトナー像を用紙5に二次転写する転写領域13に搬送する。転写装置30は、回転する感光体40からトナー像が一次転写される無端ベルトである転写ベルト31と、転写ベルト31を張架する懸架ローラ34と、アイドラローラ35,36と、転写ベルト31を駆動する駆動ローラ37と、感光体40C,40M,40Y,40Kと共に転写ベルト31を挟持する一次転写ローラ32C,32M,32Y,32Kと、駆動ローラ37と共に転写ベルト31を挟持する二次転写ローラ33とを備える。
感光体40C,40M,40Y,40Kは回転する。感光体40は、静電潜像担持体又は感光体ドラムと称される。感光体40C,40M,40Y,40Kは、色ごとに設けられている。各感光体40は、転写ベルト31の移動方向に沿って並んでいる。感光体40の表面には、現像装置20と、帯電装置41と、露光ユニット42と、クリーニング装置43とが設けられている。
帯電装置41は、例えば、感光体40に接触する帯電ローラである。帯電装置41は、感光体40の表面を所定の電気に均一に帯電させる。露光ユニット42は、帯電装置41によって帯電された感光体40の表面を、用紙5に形成する画像に応じて露光する。これにより、感光体40の表面のうち露光ユニット42によって露光された部分の電位が変化し、感光体40の表面に静電潜像が形成される。
現像装置20C,20M,20Y,20Kのそれぞれには、トナータンク18C,18M,18Y,18Kのそれぞれが対向している。トナータンク18C,18M,18Y,18K(以下、個別の構成要素を区別する必要がない場合には「トナータンク18」と称する)のそれぞれの内部には、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのそれぞれのトナーが収容されている。トナータンク18から現像装置20にトナーが供給される。現像装置20は、トナータンク18から供給されたトナーによって感光体40に形成された静電潜像を現像し、トナー像を生成する。クリーニング装置43は、感光体40上に残存するトナーを回収する。
定着装置50は、加熱及び加圧する定着ニップ領域に用紙5を通過させることによって転写ベルト31から用紙5に二次転写されたトナー像を用紙5に定着させる。定着装置50は、用紙5を加熱する加熱ローラ52と、加熱ローラ52を押圧して回転駆動する加圧ローラ54とを備える。加熱ローラ52と加圧ローラ54との間に定着ニップ領域が設けられる。排出装置60は、定着装置50によりトナー像が定着された用紙5を画像形成装置1の外部に排出する排出ローラ62,64を備える。
画像形成装置1は、制御部80を更に備える。制御部80は、画像形成装置1の動作を制御する機能を有する。制御部80は記憶部を有する。制御部80の記憶部には、画像形成装置1において実行される処理をプロセッサによって制御するための制御プログラムが格納されている。
続いて、画像形成装置1による印刷工程について説明する。画像形成装置1に被記録画像の画像信号が入力されると、画像形成装置1の制御部80は、給紙ローラ11を回転させて、カセット7に積層された用紙5をピックアップして搬送する。そして、帯電装置41によって感光体40の表面を所定の電位に均一に帯電させる(帯電工程)。その後、入力された画像信号に基づいて、露光ユニット42が感光体40の表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する(露光工程)。
現像装置20は、感光体40の表面に形成された静電潜像を現像して感光体40の表面にトナー像を形成する(現像工程)。トナー像は、感光体40と転写ベルト31とが対向する領域において、感光体40から転写ベルト31に一次転写される(転写工程)。転写ベルト31には、4個の感光体40に形成されたトナー像が順次積層されて、1つの積層トナー像が形成される。積層トナー像は、駆動ローラ37と二次転写ローラ33とが対向する転写領域13において、搬送装置10から搬送された用紙5に二次転写される。
積層トナー像が転写された用紙5は、定着装置50に搬送される。定着装置50は、用紙5が加熱ローラ52と加圧ローラ54との間である定着ニップ領域を通過するときに、用紙5を定着ニップ領域で加熱及び加圧する。定着装置50は、この加熱及び加圧によって用紙5に積層トナー像を定着させる(定着工程)。その後、用紙5は、排出ローラ62,64によって画像形成装置1の外部に排出される。
図2は、一例による画像形成装置1における感光体40の周辺を模式的に示す図であり、転写ベルト31上にトナー22によるトナー像が形成される状態を示している。図2に示されるように、感光体40の回転方向Raに沿って、一次転写ローラ32、イレーサ4、潤滑剤塗布装置100、掻取装置110、帯電装置41、露光ユニット42、及び現像装置20が並んでいる。イレーサ4は、感光体40の表面40bに形成された静電潜像に光を照射して感光体40を除電し、感光体40の画像情報を除去する。例えば、感光体40の表面40bは樹脂層によって構成されている。
一例による潤滑剤塗布装置100は、感光体40の表面40bに潤滑剤を塗布することにより、感光体40から転写ベルト31に転写されなかった残りのトナー(残留トナー)を表面40bから除去しやすくし、摩擦力を低減することで感光体40の表面40bの摩耗を低減できる。潤滑剤塗布装置100は、例えば、固形状の潤滑剤102を支持する支持部材104、潤滑剤102を付勢して供給ローラ101に当接させる付勢装置103、及びケーシング105を含む。
供給ローラ101は、感光体40の表面40bに接触して表面40bに潤滑剤102を塗布する。潤滑剤102が感光体40の表面40bに塗布されることにより、感光体40の摩耗を抑制することができる。供給ローラ101は、感光体40の表面40bにおいてイレーサ4と掻取装置110の間に位置する。供給ローラ101は、感光体40の表面40bに残存するトナーの少なくとも一部を感光体40から除去して保持する。一例として、潤滑剤塗布装置100は、画像形成装置1に対して交換可能であってもよい。供給ローラ101、潤滑剤102及び掻取装置110は、クリーニング装置43を形成する筐体に取り付けられるものであってもよい。
固形状の潤滑剤102は、供給ローラ101の軸線方向(図2の紙面に直交する方向)に沿って延びる棒状を呈する。潤滑剤102は、供給ローラ101に接触するように設けられる。潤滑剤102は、供給ローラ101に押し当てられるように付勢装置103によって付勢される。これにより、供給ローラ101の後述する弾性体101bは、潤滑剤102との接触領域において潤滑剤102を掻き取り、掻き取った潤滑剤102を感光体40との接触領域において表面40bに供給する。潤滑剤102は、例えば、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウム、又は、ステアリン酸鉛によって構成されている。
供給ローラ101は、回転可能な軸部101c、及び軸部101cを覆う弾性体101bとを有する。弾性体101bの軸線方向の両端部は、軸受け部材(不図示)によって回転可能に支持されており、軸部101cは駆動装置(不図示)からの駆動力を受けて回転する。供給ローラ101は、感光体40の回転に追従して回転方向Rbに沿って回転してもよい。弾性体101bは、例えば、発泡体(発泡体層)によって構成されている。弾性体101bは、スポンジ状の弾性体であってもよい。弾性体101bの発泡体は、一例として、発泡ウレタンである。
例えば、弾性体101bの発泡体の密度は、48kg/m3以上且つ90kg/m3以下である。例えば、弾性体101bの発泡体の25%硬度は、185N以上且つ305N以下であってもよい。ここで、「25%硬度」とは、JIS K 6400-2 D法によって測定される値である。弾性体101bの厚さは、例えば、1mm以上且つ4mm以下である。例えば、供給ローラ101の外径が10mmである場合、一例として、弾性体101bの厚さは2mmである。
弾性体101bは、発泡体以外のものによって構成されていてもよい。弾性体101bは、例えば、起毛状の繊維によって構成されていてもよい。この場合、弾性体101bは、ブラシ状の弾性体である。弾性体101bの起毛状の繊維は、例えば、可撓性を有する。弾性体101bの起毛状の繊維は、一例として、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン又はポリプロピレン)によって構成されている。
掻取装置110は、感光体40の回転方向Raにおける供給ローラ101の下流側に位置する。掻取装置110は、感光体40の表面40bに接触するブレード111を有する。ブレード111は、例えば、感光体40の表面40bをクリーニングする。すなわち、ブレード111は、感光体40の表面40bに当接するように配置されるクリーニングブレードである。
ブレード111は、感光体40の残留トナーを掻き取って表面40bから残留トナーを除去する。供給ローラ101は、感光体40の回転方向Raにおいてブレード111よりも上流側に配置されている。ブレード111は、感光体40の表面40b上の残留トナーのうち、供給ローラ101によって担持されなかった残留トナーを掻き取る。ブレード111が感光体40の残留トナーを掻き取ることにより、次の静電潜像を感光体40の表面40bに適切に形成することができる。
図3は、感光体40、供給ローラ101、潤滑剤102、付勢装置103、掻取装置110及び帯電装置41を模式的に示す図である。図4は、供給ローラ101及び掻取装置110を拡大した図である。図3及び図4に示されるように、掻取装置110は、ブレード111を支持する支持板金112を有する。ブレード111は、例えば、ゴム製である。ブレード111は、例えば、板状を呈する。一例として、ブレード111は、感光体40の表面40bに接触する第1主面111bと、供給ローラ101に対向する端面111cと、第1主面111bとは反対側を向く第2主面111dとを有する。例えば、第2主面111dが支持板金112に貼り付けられることによってブレード111が支持板金112に支持されている。支持板金112に支持された状態において、ブレード111は、第1主面111bが凸状に湾曲するように撓んでいる。
ブレード111は、潤滑剤102を集める貯留部115を形成するように感光体40から延びる端面111cを有する。貯留部115は、端面111cと供給ローラ101との間に形成される。端面111cは、ブレード111の厚さ方向に延びている。端面111cは、感光体40から過剰な潤滑剤102を掻き落とす掻取エッジ111gを有する。掻取エッジ111gは、第1主面111bと端面111cの間に設けられる角部である。
貯留部115には、供給ローラ101から感光体40に塗布された潤滑剤102が貯留される。貯留部115に貯留された潤滑剤102は、感光体40の表面40bに供給される潤滑剤102として再利用される。ブレード111の端面111cは、過剰な潤滑剤102を集めて感光体40に塗布するために当該過剰な潤滑剤102を再利用する貯留部115を形成する。
供給ローラ101から感光体40に供給された潤滑剤102の一部は、感光体40の表面40bと供給ローラ101との間を通過する。これに対し、供給ローラ101から感光体40に供給された潤滑剤102の残部は、貯留部115に貯留される。貯留部115に貯留された潤滑剤102は、貯留されるうちに供給ローラ101に達し(図8参照)、供給ローラ101から圧力を受けることによって感光体40の表面40bに塗布される。
供給ローラ101と掻取装置110との間には、例えば、開口部113が形成されている。開口部113は、供給ローラ101とブレード111との間の隙間である。感光体40からの貯留部115の長さを長さA、掻取装置110から供給ローラ101までの最短距離を最短距離B、とすると、最短距離Bに対する長さAの比率(以下では「比率A/B」とする)は0.7以上である。すなわち、長さA及び最短距離Bは比率A/Bが0.7以上となるように設定されている。最短距離Bは、例えば、開口部113の幅である。
例えば、長さAは、ブレード111の厚さTである。最短距離Bは、例えば、ブレード111の角部111fから供給ローラ101の表面までの最短距離である。角部111fは、端面111cと第2主面111dとの間に位置する。例えば、長さAは0.5mm以上且つ4mm以下であり、最短距離Bは1mm以上且つ6mm以下である。また、最短距離Bに対する長さAの比率A/Bは8以下であってもよい。
感光体40が一回転するときに感光体40に塗布される潤滑剤102の量を潤滑剤消費率C(mg/m2)とすると、比率A/Bと潤滑剤消費率Cとの積(C×(A/B)の値)は、60(mg/m2)以下である。潤滑剤消費率Cは、例えば、潤滑剤102に対する付勢装置103の付勢力によって調整される。
以上の供給ローラ101及び掻取装置110では、潤滑剤102が貯留される貯留部115をブレード111が有し、貯留部115に貯留された潤滑剤102は、供給ローラ101から圧力を受けて再度感光体40に塗布される。従って、感光体40に対する潤滑剤102の塗布効率を高めることができる。よって、潤滑剤102を大きくしなくても感光体40に十分な量の潤滑剤102を供給できるので、潤滑剤102の大型化を抑制して画像形成装置1のコンパクト化に寄与する。更に、感光体40の摩耗を抑制することによって感光体40の長寿命化が実現されるので、感光体40の交換頻度を低減できる。
例えば、感光体40からの貯留部115の長さAと、掻取装置110から供給ローラ101までの最短距離Bとが、最短距離Bに対する長さAの比率A/Bが0.7以上となるように設定される。この場合、最短距離Bに対する貯留部115の長さAの比率A/Bが0.7以上であることにより、貯留部115により多くの潤滑剤102を貯留できる。従って、感光体40への潤滑剤102の塗布効率を更に高められる。
図5は、比率A/Bと感光体40の摩耗改善率との関係を潤滑剤消費率Cごとに示す一例としてのグラフである。摩耗改善率は、感光体40の表面40bにおける摩耗が低減した比率を示しており、例えば、表面40bの樹脂層の厚さの測定によって算出される摩耗低減率である。摩耗改善率は、潤滑剤102が塗布されない場合を100%としたときの摩耗低減率を示している。
図5に示されるように、潤滑剤消費率Cが5(mg/m2)、10(mg/m2)又は15(mg/m2)のいずれの場合であっても、比率A/Bが0.7以上である場合には摩耗改善率を高めることができる。また、比率A/Bが1以上である場合、摩耗改善率を200%以上にできる。更に、比率A/Bが2以上である場合、潤滑剤消費率が5(mg/m2)であっても摩耗改善率を300%程度にまで高められることが分かった。
次に、比率A/Bと、貯留部115に貯留される潤滑剤102との関係について図6、図7及び図8を参照しながらより詳細に説明する。図6に示されるように、長さAより最短距離Bが長い場合であっても比率A/Bが0.7以上である場合には、貯留部115に潤滑剤102を貯めることが可能である。図7に示されるように、例えば、図6の場合よりも厚いブレード111を用いて長さAを長くし、長さAを最短距離B以上にした場合(比率A/Bが1以上である場合)、貯留部115への潤滑剤102の滞留量が増えやすくなる。
図8に示されるように、ブレード111の先端を供給ローラ101に近づけ、例えば、長さAを最短距離Bの2倍以上にした場合(比率A/Bが2以上である場合)、貯留部115への潤滑剤102の滞留量が更に増えやすくなり、潤滑剤102がブレード111の端面111cと供給ローラ101の間に介在する。この場合、貯留部115は、過剰な潤滑剤102が供給ローラ101に到達したときに当該過剰な潤滑剤102を感光体40に供給する。このとき、貯留部115に貯留された潤滑剤102が供給ローラ101によって感光体40に押圧されるので、感光体40への潤滑剤102の塗布圧力を高めることができる。
ここで、比率A/Bは、過剰な潤滑剤を再利用し感光体40への潤滑剤の塗布効率の向上を示す係数に近い。そのため、比率A/Bに潤滑剤消費率Cを乗算した値は潤滑剤塗布率(以降、潤滑剤塗布率とする)に近い値となる。図9は、潤滑剤塗布率と感光体40の摩耗改善率との関係を比率A/Bごとに示した一例としてのグラフである。図9に示されるように、比率A/Bの値にかかわらず潤滑剤塗布率が多ければ多いほど摩耗改善率が高まる。一方、潤滑剤塗布率(潤滑剤消費率Cと比率A/Bとの積)が60(mg/m2)を超えると、感光体40とブレード111との間を通る潤滑剤102の量が増えて不均一となり、潤滑剤102が帯電装置41を汚染するという問題が生じうる。
前述した例では、潤滑剤塗布率は60(mg/m2)以下であるため、感光体40とブレード111との間を通る潤滑剤102の量を均一にすることができ、帯電装置41が汚染される可能性を低減させることができる。潤滑剤塗布率は、例えば、潤滑剤102に対する付勢装置103の付勢力によって定められる。従って、付勢装置103の調整によって潤滑剤塗布率を容易に変更できる。
前述したように、例えば、最短距離Bは1mm以上且つ6mm以下であり、長さAが0.5mm以上且つ4mm以下である。長さA及び最短距離Bが上記の数値範囲のいずれかであって更に比率A/Bが0.7以上である場合、貯留部115における潤滑剤102の量を増大させて潤滑剤102の塗布効率を一層高めることができる。
図10は、変形例に係る掻取装置120を示している。掻取装置120は、ブレード111に代えてブロック121を備える点で前述した掻取装置110とは異なる。以下では、前述した掻取装置110と重複する説明を適宜省略する。掻取装置120は、感光体40の表面40bに接触するブロック121を有し、ブロック121は潤滑剤102を集める貯留部125を形成するように感光体40から延びる端面121cを有する。
掻取装置120は、例えば掻取装置110と同様、感光体40からの貯留部125の長さAと、掻取装置120から供給ローラ101までの最短距離Bとは、比率A/Bが0.7以上となるように設定されている。一例として、長さAは、ブロック121の長さと後述する固定部122bの厚さとの和である。長さAは、例えば、3mm以上且つ10mm以下である。
掻取装置120は、ブロック121を支持する支持機構122を備える。支持機構122は、ブロック121が固定される固定部122bと、感光体40に接近及び離間する方向に固定部122bを揺動させる軸部122cと、軸部122cから見てブロック121とは反対側において固定部122bを付勢するバネ部122dとを有する。ブロック121は、ブレード111とは異なり、例えば、変形しない。
固定部122bは、例えば、板状を呈する。固定部122bは、ブロック121及びバネ部122dが固定される主面122fを有する。軸部122cは、固定部122bにおけるブロック121とバネ部122dとの間に位置する。従って、バネ部122dの付勢力によって固定部122bが軸部122cを中心として回動し、この回動によって固定部122bに固定されたブロック121が感光体40に接近及び離間する。例えば、固定部122bにブロック121は接着剤によって固定されている。以上の掻取装置120であっても、貯留部125に潤滑剤102を貯留できるので、掻取装置110と同様の作用効果を奏する。
図11及び図12は、更なる変形例に係る掻取装置130を示している。図11及び図12に示されるように、掻取装置130は、ブレード111の感光体40とは反対側の面(例えば第2主面111d)に貼り付けられる貯留部形成部材131を備える。貯留部形成部材131は、例えば、樹脂製である。貯留部形成部材131は、ブレード111の端面111cから突出する突出部132を有する。
掻取装置130は潤滑剤102が貯留される貯留部135を有する。貯留部135は、ブレード111の端面111cと貯留部形成部材131の突出部132とによって画成される。突出部132は、例えば、端面111cに対して垂直な方向に突出している。すなわち、端面111cに対する突出部132の角度θは90°である。貯留部135の長さAは、ブレード111の厚さA1と、突出部132の長さA2との和である。この掻取装置130では、貯留部形成部材131の突出部132によって長さAを長くすると共に最短距離Bを短くできるので、より確実に比率A/Bを0.7以上にすることができ、潤滑剤102の塗布効率を更に向上させることができる。
本明細書に記載の全ての側面、利点及び特徴が、必ずしも、いずれかひとつの特定の例及び実施形態により達成される又は含まれるわけではないことは理解されたい。実際、本明細書において様々な例を記載し示したが、他の例もその配置及び詳細について修正することができることは明らかであるべきだ。ここに請求される保護主題の精神及び範囲に包含される全ての修正及び変形を請求する。
例えば、上記では、ブレード111に貯留部形成部材131が貼り付けられることによって突出部132が形成される掻取装置130について説明した。しかしながら、この例に限られず、予め突出部を有する形状のブレードが用いられてもよい。すなわち、突出部とブレードとが一体であってもよい。また、突出部132は、端面111cに対して垂直な方向に突出していなくてもよい。すなわち、端面111cに対する突出部132の角度θは適宜変更可能である。
例えば、上記では、像担持体が感光体40である例について説明した。しかしながら、潤滑剤を塗布する対象である像担持体は、感光体以外のものであってもよい。像担持体は、供給ローラの回転方向に対して平行に移動する表面を有する被潤滑剤塗布部材であってもよい。この場合、上記と同様、被潤滑剤塗布部材に供給ローラと掻取装置が接触することにより、被潤滑剤塗布部材の表面の低摩擦化が効率的に行われる。被潤滑剤塗布部材の表面粗度は、JIS B 0601-2001に規定されるRzjisが5μm以下であってもよい。また、像担持体は、中間転写ベルト等であってもよい。更に、本明細書に開示された種々の例は、矛盾のない範囲で組み合わせることが可能である。
Claims (15)
- 移動する表面を有する像担持体と、
前記像担持体の表面に接触して前記表面に潤滑剤を塗布する供給ローラと、
前記像担持体の前記表面の移動方向における前記供給ローラの下流側において、前記像担持体の前記表面に接触するブレードを有する掻取装置と、
を備え、
前記ブレードは、前記潤滑剤を集める貯留部を形成するように前記像担持体から延びる端面を有し、
前記ブレードの前記端面は、前記像担持体から過剰な前記潤滑剤を掻き落とす掻取エッジを有し、
前記端面は、前記過剰な前記潤滑剤を集めて、前記像担持体に塗布するために前記過剰な潤滑剤を再利用する貯留部を形成する、
画像形成装置。 - 前記像担持体からの前記貯留部の長さと、前記掻取装置から前記供給ローラまでの最短距離とが、前記最短距離に対する前記長さの比率が0.7以上となるように設定される、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記最短距離に対する前記長さの比率と、前記像担持体が一回転するときに前記像担持体に塗布される前記潤滑剤の量を示す潤滑剤消費率(mg/m2)との積が60(mg/m2)以下である、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記潤滑剤を前記供給ローラに付勢する付勢装置を備え、
前記潤滑剤消費率は、前記潤滑剤に対する前記付勢装置の付勢力によって定められる、
請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記端面は、前記ブレードの厚さ方向に延びており、
前記貯留部は、前記端面と前記供給ローラとの間に位置しており、前記過剰な前記潤滑剤が前記供給ローラに到達したときに前記過剰な潤滑剤を前記像担持体に供給する、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記最短距離は、1mm以上且つ6mm以下である、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記長さは、0.5mm以上且つ4mm以下である、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記最短距離に対する前記長さの比率が8以下である、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記長さは、前記ブレードの厚さである、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記ブレードの前記像担持体とは反対側の面に貼り付けられる貯留部形成部材を備え、
前記貯留部形成部材は、前記ブレードの前記端面から突出する突出部を有する、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記像担持体からの前記貯留部の長さは、前記ブレードの厚さと、前記端面から突出する前記突出部の長さとの和である、
請求項10に記載の画像形成装置。 - 前記貯留部形成部材は、樹脂製である、
請求項10に記載の画像形成装置。 - 移動する表面を有する像担持体と、
前記像担持体の表面に接触して前記表面に潤滑剤を塗布する供給ローラと、
前記像担持体の前記表面の移動方向における前記供給ローラの下流側において、前記像担持体の前記表面に接触するブロックを有する掻取装置と、
を備え、
前記ブロックは、前記潤滑剤を集める貯留部を形成するように前記像担持体から延びる端面を有し、
前記像担持体からの前記貯留部の長さと、前記掻取装置から前記供給ローラまでの最短距離とが、前記最短距離に対する前記長さの比率が0.7以上となるように設定される、
画像形成装置。 - 前記ブロックを支持する支持機構を備え、
前記支持機構は、
前記ブロックが固定される固定部と、
前記像担持体に接近及び離間する方向に前記固定部を揺動させる軸部と、
前記軸部から見て前記ブロックとは反対側において前記固定部を付勢するバネ部と、を有する、
請求項13に記載の画像形成装置。 - 前記長さは、3mm以上且つ10mm以下である、
請求項13に記載の画像形成装置。
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JP2021147961A JP2023040797A (ja) | 2021-09-10 | 2021-09-10 | 潤滑剤塗布効率を高める潤滑剤塗布装置 |
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