JP2023039055A - エレベータシャフト構造及びそれを用いた搬送物搬送方法 - Google Patents

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Keita Nishikawa
将吾 山崎
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Abstract

【課題】エレベータシャフトを利用して大型の搬送物を搬送することが可能なエレベータシャフト構造を提供する。【解決手段】建物内の複数のフロアFに亘るエレベータシャフト3と、エレベータシャフト3内に昇降自在に配置されるエレベータカゴ4に対して複数のフロアFから利用者が乗り降りするためのエレベータ乗降口5とを備え、エレベータ乗降口5を、エレベータカゴに対して利用者が乗り降りする場合の通常開口状態から、この通常開口状態より開口幅Wが広い幅広開口状態に変更自在に構成する。【選択図】図7

Description

本発明は、建物内の複数のフロアに亘るエレベータシャフトと、前記エレベータシャフト内に昇降自在に配置されるエレベータカゴに対して複数の前記フロアから利用者が乗り降りするためのエレベータ乗降口とが備えられているエレベータシャフト構造及びそれを用いた搬送物搬送方法に関する。
特許文献1には、建物内の複数のフロアに、エレベータシャフト(昇降路14)内のエレベータカゴ(カゴユニット21)に対して利用者が乗り降りするためのエレベータ乗降口が形成されているエレベータシャフト構造が示されている。
特開2019-167214号公報
このようなエレベータシャフト構造において搬送物を搬入階から搬出階に搬送する場合、搬入階においてエレベータ乗降口を通してエレベータシャフト内に搬入するようにして搬送物をエレベータカゴに乗せ、その搬送物を載せたエレベータカゴを搬入階から搬出階に昇降させた後、搬出階においてエレベータ乗降口を通してエレベータシャフト内から搬出するようにして搬送物をエレベータカゴから降ろすことが考えられる。
しかしながら、このように搬送物を搬送した場合、エレベータシャフトを利用して搬送物を搬送できるものの、搬送できる搬送物はエレベータ乗降口を通すことができる大きさの搬送物に限られ、エレベータ昇降口を通すことができない大型の搬送物は搬送できなかった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、エレベータシャフトを利用して大型の搬送物を搬送することが可能なエレベータシャフト構造を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、建物内の複数のフロアに亘るエレベータシャフトと、前記エレベータシャフト内に昇降自在に配置されるエレベータカゴに対して複数の前記フロアから利用者が乗り降りするためのエレベータ乗降口とが備えられ、
前記エレベータ乗降口が、前記エレベータカゴに対して利用者が乗り降りする場合の通常開口状態から、この通常開口状態より開口幅が広い幅広開口状態に変更自在に構成されている点にある。
本構成によれば、通常開口状態ではエレベータ乗降口の開口幅が狭いためにエレベータシャフトに対して搬出入できない大型の搬送物でも、エレベータ乗降口を幅広開口状態に変更してエレベータ乗降口の開口幅を広くすることで、エレベータ乗降口を通してエレベータシャフトに搬出入することができるため、エレベータシャフトを利用した大型の搬送物の搬送が可能となる。
本発明の第2特徴構成は、前記エレベータシャフトの下端部には、最下階の前記フロアの床面より下方に前記エレベータカゴの全体を退避可能なエレベータカゴ退避空間が形成されている点にある。
本構成によれば、エレベータカゴをエレベータカゴ退避空間に退避させることにより、最下階を利用したエレベータシャフトに対する搬送物の搬出入を行うことができる。
本発明の第3特徴構成は、前記エレベータ乗降口には、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺に配置される縦枠部と、扉体にて前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口を開閉する乗り場扉とが備えられ、
前記縦枠部が、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺に配置される縦枠通常姿勢と、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺から外れた位置に配置される縦枠開放姿勢とに姿勢変更自在に構成され、
前記乗り場扉が、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺に前記扉体が配置される扉通常姿勢と、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺から外れた位置に前記扉体が配置される扉開放姿勢とに姿勢変更自在に構成され、
前記エレベータ乗降口は、前記縦枠部を前記縦枠通常姿勢から前記縦枠開放姿勢に姿勢変更操作すると共に前記乗り場扉を前記扉通常姿勢から前記扉開放姿勢に姿勢変更操作することで、前記通常開口状態から前記幅広開口状態に変更されるように構成されている点にある。
本構成によれば、縦枠部を縦枠通常姿勢から縦枠開放姿勢に姿勢変更させると共に乗り場扉を扉通常姿勢から扉開放姿勢に姿勢変更させることで、縦枠部及び扉体がエレベータ乗降口の側辺から移動してエレベータ乗降口の開口幅が広くなり、エレベータ乗降口が通常開口状態から幅広開口状態に変更される。そして、このように縦枠部及び乗り場扉を姿勢変更させることで、縦枠部や乗り場扉を取り外すことなくエレベータ乗降口を通常開口状態から幅広開口状態に変更することができるため、エレベータ乗降口を通常開口状態から幅広開口状態に変更する作業が比較的容易となる。
本発明の第4特徴構成は、エレベータシャフト構造を用いた建物内の搬送物搬送方法において、
前記エレベータシャフト内において搬送物を搬入する搬入階及び搬送物を搬出する搬出階より下方に前記エレベータカゴを退避させると共に、前記搬入階において前記幅広開口状態とした前記エレベータ乗降口から搬送物を前記エレベータシャフト内に搬入し、前記エレベータシャフト内における前記搬入階及び前記搬出階より上方に設置した吊り治具を用いて搬送物を前記搬出階まで昇降させ、その後、前記搬出階において前記幅広開口状態とした前記エレベータ乗降口から搬送物を搬出する点にある。
本構成によれば、エレベータシャフト内の搬入階及び搬出階より下方にエレベータカゴを退避させた状態で、幅広開口状態のエレベータ乗降口からエレベータシャフト内に搬入した搬送物をエレベータシャフト内における前記搬入階及び前記搬出階より上方に設置した吊り治具を用いて昇降させるので、エレベータカゴや吊り治具の設置部との干渉等を回避した状態で大型の搬送物を効率良く搬送することができる。
エレベータシャフト構造の縦断面図 扉体が閉じ位置にあるエレベータ乗降口の正面図 扉体が開き位置にあるエレベータ乗降口の正面図 移動内壁部が通常位置で且つ内壁通常姿勢のエレベータ乗降部の平面図 移動内壁部が離間位置で且つ内壁通常姿勢のエレベータ乗降部の平面図 移動内壁部が離間位置で且つ内壁開放姿勢のエレベータ乗降部の平面図 エレベータカゴがエレベータカゴ退避空間にあるエレベータシャフト構造の縦断面図 搬送物をエレベータシャフト内に搬入した状態を示すエレベータシャフト構造の縦断面図 搬送物をエレベータシャフト内から搬出する状態を示すエレベータシャフト構造の縦断面図
本発明に係るエレベータシャフト構造及びそれを用いた搬送物搬送方法の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、エレベータシャフト構造1には、建物内の複数のフロアFに亘るエレベータシャフト3と、エレベータシャフト3内に昇降自在に配置されるエレベータカゴ4に対して複数のフロアFから利用者が乗り降りするためのエレベータ乗降口5とが備えられている。
エレベータシャフト3内には、エレベータカゴ4の他に、エレベータカゴ4に接続された索状体を巻き上げ及び巻き戻しするための昇降機(図示せず)が備えられており、昇降機の作動によって索状体を巻き上げ及び巻き戻しすることでエレベータカゴ4が昇降するように構成されている。尚、本実施形態では、索状体は、エレベータカゴ4の外周壁部に接続されており、エレベータシャフト3の壁近くに位置している。
図1及び図7に示すように、エレベータシャフト3の下端部には、最下階のフロアFの床面より下方にエレベータカゴ4の全体を退避可能なエレベータカゴ退避空間7が形成されている。説明を加えると、エレベータシャフト3の下端部には、エレベータカゴ4の定格速度に応じた深さのピット8が備えられているが、このピット8の深さを、最下階のフロアFの床面より下方にエレベータカゴ4の全体が退避可能な深さに拡大して、ピット8内をエレベータカゴ退避空間7としている。
次にエレベータ乗降口5について説明を加えるが、後述する一対の縦枠部13が並ぶ方向を幅方向Xと称し、平面視で幅方向Xに対して直交する側を奥行き方向Yと称する。また、幅方向Xにおける開口12の中心に向かう側を内側X1、その反対側を外側X2と称する。また、奥行き方向YにおけるフロアFからエレベータシャフト3に向かう側を奥側Y1、その反対側を手前側Y2と称する。
図2及び図3に示すように、エレベータ乗降口5には、エレベータ乗降口5の開口12の幅方向Xの両側と上方側とを囲うように設置されている三方枠10と、開口12を開閉する乗り場扉11とが備えられている。三方枠10は、開口12の幅方向Xの両側にある一対の縦枠部13と開口12の上方側にある上枠部14とで構成されている。乗り場扉11は、2枚の扉体15を幅方向Xに接近離間移動させて開口12を開閉するように構成されており、エレベータ乗降口5は二枚両引き戸に構成されている。
図1に示すように、エレベータ乗降口5は、建物の各フロアFの夫々に対して備えられている。また、図4から図6に示すように、エレベータ乗降口5は、エレベータカゴ4に対して利用者が乗り降りする場合の通常開口状態(図4参照)から、この通常開口状態より開口幅Wが広い幅広開口状態(図6参照)に変更自在に構成されている。尚、図5は、エレベータ乗降口5を通常開口状態から幅広開口状態に変更する途中の状態を示している。
図2から図6に示すように、エレベータ乗降口5には、内壁16が備えられている。建物の壁17は、三方枠10の縦枠部13に対して外側X2に離間しており、内壁16は、建物の壁17と三方枠10の縦枠部13との間に形成されている隙間を塞ぐように、壁17と縦枠部13との間に備えられている。本実施形態では、内壁16は、一対の縦枠部13の夫々の外側X2に備えられており、三方枠10に対して幅方向Xの両側に備えられている。
内壁16は、固定状態で設置されている固定内壁部16Aと、固定内壁部16Aに対して内側X1に位置して揺動可能な移動内壁部16Bとを備えている。
本実施形態では、移動内壁部16Bは、固定内壁部16Aと連続して位置する通常位置(図4参照)と、この通常位置から内側X1に移動させた離間位置(図5参照)とにスライド移動可能に構成されている。
また、移動内壁部16Bには、上下方向に突出可能な壁用軸体18が備えられており、移動内壁部16Bが離間位置にある状態で壁用軸体18を上下両側に突出させることで当該壁用軸体18が上下の建物躯体に備えられた壁用係合凹部(図示せず)に係合して、移動内壁部16Bが壁用軸体18周りに揺動可能となるように構成されている。つまり、移動内壁部16Bは、離間位置においてのみ壁用軸体18周りに揺動操作可能に構成されている。そして、移動内壁部16Bは、揺動操作することで、幅方向Xに沿う姿勢であって通常位置と離間位置とにスライド移動する場合の姿勢である内壁通常姿勢(図4及び図5参照)と、この内壁通常姿勢から手前側Y2に揺動させた内壁開放姿勢(図6参照)とに姿勢変更するように構成されている。
図4から図6に示すように、移動内壁部16Bの内側X1の端部には縦枠部13が固定されており、移動内壁部16Bが幅方向Xにスライド移動することで、縦枠部13も幅方向Xに移動し、移動内壁部16Bが壁用軸体18周りに揺動することで、縦枠部13も壁用軸体18周りに移動するように構成されている。
そして、図4及び図5に示すように、一対の移動内壁部16Bの双方が内壁通常姿勢に姿勢変更操作されている状態では、縦枠部13は通常開口状態のエレベータ乗降口5の側辺に配置される縦枠通常姿勢となっており、図6に示すように、一対の移動内壁部16Bの双方が内壁開放姿勢に姿勢変更操作されている状態では、縦枠部13は通常開口状態のエレベータ乗降口5の側辺から外れた位置に配置される縦枠開放姿勢となっている。
このように、縦枠部13は、縦枠通常姿勢と縦枠開放姿勢とに姿勢変更自在に構成されている。ちなみに、上枠部14は壁17に固定されていると共に縦枠部13と分離されており、移動内壁部16Bが移動しても上枠部14は移動しないように構成されている。
図2及び図3に示すように、扉体15は、エレベータ乗降口5の開口12を閉じる閉じ位置(図2参照)とエレベータ乗降口5の開口12を開ける開き位置(図3参照)とにスライド移動可能に構成されている。
また、図4から図6に示すように、扉体15には、上下方向に突出可能な扉用軸体19が備えられており、扉体15が開き位置にある状態で扉用軸体19を上下両側に突出させることで当該扉用軸体19が上下の建物躯体に備えられた扉用係合凹部(図示せず)に係合して、扉体15が扉用軸体19周りに揺動可能となるように構成されている。つまり、扉体15は、開き位置においてのみ扉用軸体19周りに揺動可能に構成されている。そして、扉体15は、揺動操作することで、開き位置と閉じ位置とにスライド移動する場合の姿勢であって幅方向Xに沿う姿勢である扉体通常姿勢(図4及び図5参照)と、この使用姿勢から手前側Y2に揺動させた扉体開放姿勢(図6参照)とに姿勢変更するように構成されている。
図4及び図5に示すように、一対の扉体15の双方が扉体通常姿勢に姿勢変更操作されている状態では、乗り場扉11は通常開口状態のエレベータ乗降口5の側辺に扉体15が配置された扉通常姿勢となっており、図6に示すように、一対の扉体15の双方が扉体開放姿勢に姿勢変更操作されている状態では、乗り場扉11は通常開口状態のエレベータ乗降口5の側辺から外れた位置に扉体15が配置される扉開放姿勢となっている。つまり、乗り場扉11は、扉通常姿勢と扉開放姿勢とに姿勢変更自在に構成されている。
エレベータカゴ4に対して利用者が乗り降りする通常の場合では、図4に示すように、エレベータ乗降口5は通常開口状態に変更されており、一対の移動内壁部16Bの双方が内壁通常姿勢で通常位置にあり、一対の縦枠部13の双方は縦枠通常姿勢でエレベータ乗降口5の側辺に配置されている。また、上述の通常の場合では、一対の扉体15の双方が扉体通常姿勢で閉じ位置や開き位置にあり、乗り場扉11は扉通常姿勢となっている。
そして、エレベータ乗降口5を通常開口状態から幅広開口状態に変更する場合は、図5に示すように、一対の移動内壁部16Bの双方を通常位置から離間位置にスライド移動させた後、図6に示すように、移動内壁部16Bを内壁通常姿勢から内壁開放姿勢に姿勢変更操作して、縦枠部13を縦枠通常姿勢から縦枠開放姿勢に姿勢変更すると共に、一対の扉体15の双方が閉じ位置にある場合は一対の扉体15の双方を閉じ位置から開き位置にスライド移動させた後、扉体15を扉体通常姿勢から扉体開放姿勢に姿勢変更操作して、乗り場扉11を扉通常姿勢から扉開口状態に姿勢変更する。
このように、エレベータ乗降口5は、移動内壁部16Bを内壁通常姿勢から内壁開放姿勢に姿勢変更(縦枠部13を縦枠通常姿勢から縦枠開放姿勢に姿勢変更)すると共に乗り場扉11を扉通常姿勢から扉開放姿勢に姿勢変更することで、通常開口状態から幅広開口状態に変更されるように構成されている。このようにエレベータ乗降口5を通常開口状態から幅広開口状態に変更できるため、通常開口状態ではエレベータ乗降口5の開口幅Wが狭いためにエレベータシャフト3に対して搬出入できない大型の搬送物20でも、エレベータ乗降口5を通してエレベータシャフト3に搬出入することができる。 なお、エレベータ乗降口5の幅広開口状態から通常開口状態への変更は、通常開口状態から幅広開口状態に変更する操作の逆の操作により行うことができる。
次に、エレベータシャフト構造1を用いた建物内の搬送物搬送方法について説明する。尚、搬送物搬送方法について説明するにあたり、図7から図9に示すように、搬入階SFを建物の最下階とし、搬出階GFを建物の最上階として、搬送物20を建物の最下階(搬入階SF)から最上階に搬送する場合を例に説明する。
搬送物搬送方法では、エレベータシャフト3内において搬送物20を搬入する搬入階SF及び搬送物20を搬出する搬出階GFより下方にエレベータカゴ4を退避させると共に、搬入階SFにおいて幅広開口状態としたエレベータ乗降口5から搬送物20をエレベータシャフト3内に搬入し、エレベータシャフト3内における搬入階SF及び搬出階SGより上方に設置した吊り治具21を用いて搬送物20を搬出階GFまで昇降させ、その後、搬出階GFにおいて幅広開口状態としたエレベータ乗降口5から搬送物20を搬出する。
説明を加えると、搬送物搬送方法では、搬送準備工程、搬入工程、搬送工程、搬出工程の順に実行して、通常開口状態のエレベータ乗降口5では通すことができない大型の搬送物20をエレベータシャフト3の空間を利用して搬送する。
搬送準備工程は、図7に示すように、エレベータカゴ4をエレベータカゴ退避空間7に下降させて、搬入階SF及び搬出階GFより下方にエレベータカゴ4を退避させる。また、搬送準備工程は、搬入階SF及び搬出階GFのエレベータ乗降口5を通常開口状態から幅広開口状態に変更すると共に、エレベータシャフト3の上部(具体的には、エレベータシャフト3内における最上階より上方の部分)に電動ウインチ等の吊り治具21を設置する。
搬入工程では、図8に示すように、搬入階SFの幅広開口状態のエレベータ乗降口5を通してフロアFの搬送物20をエレベータシャフト3内に搬入すると共に、その搬入した搬送物20を吊り治具21によって吊り下げ支持する。
図9に示すように、搬送工程では、吊り治具21によって搬送物20を搬入階SFから搬出階GFまでエレベータシャフト3内を移動させ、搬出工程では、搬出階GFの幅広開口状態のエレベータ乗降口5を通してエレベータシャフト内の搬送物20をフロアFに搬出する。
このように、搬送準備工程を実行した後に搬入工程と搬出工程とを実行することで、エレベータシャフト3内の搬入階SF及び搬出階GFより下方にエレベータカゴ4を退避させた状態で、幅広開口状態のエレベータ乗降口5からエレベータシャフト3内に搬入した搬送物20をエレベータシャフト3の上部に設置した吊り治具21を用いて昇降させるので、エレベータカゴ4や吊り治具21との干渉等を回避した状態で大型の搬送物20を効率良く搬送することができる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、エレベータ乗降口5を通常開口状態から幅広開口状態に変更する場合に、移動内壁部16Bを内壁通常姿勢から内壁開放姿勢に揺動操作することで縦枠部13を縦枠通常姿勢から縦枠開放姿勢に揺動操作する構成を例として説明したが、このような構成に限定されない。例えば、移動内壁部16Bを離間位置よりも外側X2の内壁開放位置にスライド移動可能に構成して、エレベータ乗降口5を通常開口状態から幅広開口状態に変更する場合に、移動内壁部16Bを通常位置から内壁開放位置にスライド操作することで縦枠部13を外側X2にスライド移動操作する構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、エレベータ乗降口5を通常開口状態から幅広開口状態に変更する場合に、移動内壁部16Bを内壁通常姿勢から内壁開放姿勢に揺動操作して縦枠部13を縦枠通常姿勢から縦枠開放姿勢に姿勢変更する構成を例として説明したが、このような構成に限定されない。例えば、移動内壁部16Bを通常位置よりも外側X2の内壁開放位置にスライド移動可能に構成して、エレベータ乗降口5を通常開口状態から幅広開口状態に変更する場合に、移動内壁部16Bを通常位置から内壁開放位置にスライド操作して縦枠部13を縦枠通常位置から縦枠開放位置に移動させる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、移動内壁部16Bと縦枠部13とを移動操作してエレベータ乗降口5を通常開口状態と幅広開口状態とに変更するように構成する例を説明した。しかし、エレベータ乗降口5を通常開口状態と幅広開口状態とに変更する構成は適宜変更してもよい。例えば、縦枠部13のみを移動操作してエレベータ乗降口5を通常開口状態と幅広開口状態とに変更するように構成してもよい。
(4)上記実施形態では、エレベータ乗降口5を、一対の扉体15を備えた二枚両引き戸とする構成を例として説明したが、エレベータ乗降口5を二枚片引き戸や四枚両引き戸とする等、エレベータ乗降口5の扉体15が開閉する構成は適宜変更してもよい。
(5)上記実施形態では、最下階を搬入階SFとし、最上階を搬出階GFとする例を説明したが、最上階を搬入階SFとし、最下階を搬出階GFとしてもよく、また、最下階と最上階との中間にある中間階を搬入階SFや搬出階GFとしてもよい。
(6)上記実施形態では、エレベータシャフト3の下端部にエレベータカゴ退避空間7を形成する構成を例として説明したが、建物によっては、エレベータシャフト3の上端部にエレベータカゴ退避空間7を形成してもよい。
また、エレベータシャフト3にエレベータカゴ退避空間7を形成しなくてもよく、例えば、搬送物20を最下階から中間階に搬送する場合はエレベータカゴ4をエレベータシャフト3内における中間階より上方側の空間に退避させ、搬送物20を中間階から最上階に搬送する場合はエレベータカゴ4をエレベータシャフト3内における中間階より下方側に退避させるようにしてもよい。そのため、例えば、搬送物20を最下階から最上階に搬送する場合に、エレベータカゴ4を中間階より上方側の空間に退避させた状態で搬送物20を最下階から中間階に搬送した後、エレベータカゴ4を中間階より下方側の空間に下降させて退避させ、その後、搬送物20を中間階から最上階に搬送することで、エレベータシャフト3にエレベータカゴ退避空間7を形成することなく搬送物20を最下階から最上階に搬送することができる。
1 エレベータシャフト構造
3 エレベータシャフト
4 エレベータカゴ
5 エレベータ乗降口
7 エレベータカゴ退避空間
11 乗り場扉
13 縦枠部
15 扉体
20 搬送物
21 吊り治具
F フロア
GF 搬出階
SF 搬入階
W 開口幅

Claims (4)

  1. 建物内の複数のフロアに亘るエレベータシャフトと、前記エレベータシャフト内に昇降自在に配置されるエレベータカゴに対して複数の前記フロアから利用者が乗り降りするためのエレベータ乗降口とが備えられ、
    前記エレベータ乗降口が、前記エレベータカゴに対して利用者が乗り降りする場合の通常開口状態から、この通常開口状態より開口幅が広い幅広開口状態に変更自在に構成されているエレベータシャフト構造。
  2. 前記エレベータシャフトの下端部には、最下階の前記フロアの床面より下方に前記エレベータカゴの全体を退避可能なエレベータカゴ退避空間が形成されている請求項1に記載のエレベータシャフト構造。
  3. 前記エレベータ乗降口には、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺に配置される縦枠部と、扉体にて前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口を開閉する乗り場扉とが備えられ、
    前記縦枠部が、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺に配置される縦枠通常姿勢と、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺から外れた位置に配置される縦枠開放姿勢とに姿勢変更自在に構成され、
    前記乗り場扉が、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺に前記扉体が配置される扉通常姿勢と、前記通常開口状態の前記エレベータ乗降口の側辺から外れた位置に前記扉体が配置される扉開放姿勢とに姿勢変更自在に構成され、
    前記エレベータ乗降口は、前記縦枠部を前記縦枠通常姿勢から前記縦枠開放姿勢に姿勢変更操作すると共に前記乗り場扉を前記扉通常姿勢から前記扉開放姿勢に姿勢変更操作することで、前記通常開口状態から前記幅広開口状態に変更されるように構成されている請求項1又は2に記載のエレベータシャフト構造。
  4. 上記請求項1から3のいずれか一項に記載のエレベータシャフト構造を用いた建物内の搬送物搬送方法であって、
    前記エレベータシャフト内において搬送物を搬入する搬入階及び搬送物を搬出する搬出階より下方に前記エレベータカゴを退避させると共に、前記搬入階において前記幅広開口状態とした前記エレベータ乗降口から搬送物を前記エレベータシャフト内に搬入し、前記エレベータシャフト内における前記搬入階及び前記搬出階より上方に設置した吊り治具を用いて搬送物を前記搬出階まで昇降させ、その後、前記搬出階において前記幅広開口状態とした前記エレベータ乗降口から搬送物を搬出する搬送物搬送方法。
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