JP2023037746A - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射毎に噴射される噴射量のばらつきを小さく抑えることができる燃料噴射装置を提供する。【解決手段】一端側に吸引面(43)を有する電磁石(40)と、前記吸引面(43)に対向するプレート面(51)と、前記プレート面(51)と逆側に延在するスリーブ部(53)と、前記スリーブ部(53)の端面(54)に開口し前記プレート面(51)側に延びる第1穴(55)と、を有するアーマチュアプレート(50)と、円筒形状に形成された外周面を有するガイド部(71)と、前記ガイド部(71)と同軸に形成された貫通孔(73)とを有するアーマチュアガイド(70)と、を備え、前記ガイド部(71)が前記第1穴(55)に挿入されており、前記アーマチュアプレート(50)は前記ガイド部(71)によって摺動自在に支持されている、燃料噴射装置。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンの燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射装置に関するものである。
従来、アーマチュア等を有する電磁アクチュエータを備え、アーマチュアを往復動させることにより、燃料の噴射の開始及び停止を制御する燃料噴射装置が知られている。特許文献1には、アーマチュアプレートと共に移動するアーマチュアボルトがアーマチュアガイドに設けられた貫通孔内で摺動自在に支持されている電磁アクチュエータを有する燃料噴射装置が記載されている。
特許文献1においては、電磁石と対向する位置に設けられたアーマチュアプレートと、該アーマチュアプレートと係合し、アーマチュアプレートと共に移動するアーマチュアボルトがアーマチュアガイドに設けられた貫通孔内で摺動自在に支持されるように構成された電磁アクチュエータを有する燃料噴射装置が記載されている。この燃料噴射装置において、電磁石への通電が開始されると、アーマチュアプレート及びアーマチュアボルトが引き上げられ、アーマチュアボルトの下側に設けられた開閉用オリフィス通路が開口される。さらに、開閉用オリフィス通路が開口されると、開閉用オリフィス通路と連通する圧力制御室の圧力が下がり、この圧力の低下により、噴射孔を塞いでいたノズルニードルが上昇し、燃料が燃料噴射孔から噴射される。一方、電磁石への通電が停止されると、アーマチュアプレートを吸引していた電磁力が減少し、消滅するので、アーマチュアボルトを電磁石の吸引方向と逆方向に付勢するスプリングにより、アーマチュアプレート及びアーマチュアボルトは電磁石側とは逆方向に移動し、開閉用オリフィス通路が閉止される。開閉用オリフィス通路が閉止されると、圧力制御室の圧力が上昇し、これにともなってノズルニードルが下降し噴射孔を塞ぎ、燃料噴射が停止される。
特開2019-56320号公報
電磁石への通電が停止されると、通電電流が時間とともに減少し、これにともない電磁石とアーマチュアプレート間の電磁力も減少する。この際に、電磁石とアーマチュアプレート間の電磁力の減少速度に位置的な偏りが生じる場合がある。
図4は、従来品の燃料噴射装置において通電停止後における電磁アクチュエータの挙動を説明するための模式図である。図4の例は、右側に比べ左側で電磁力の減少速度が遅い場合を示す。この場合、電磁力の減少速度の遅いアーマチュアプレート150の左側は、右側に比べ降下が遅れ、図4に示すようにアーマチュアプレート150に傾きが生じる。
電磁石140への通電停止後における電磁力の減少速度の偏りは、例えば、電磁石140およびアーマチュアプレート150の吸引面上の部分ごとの磁気特性、特に、磁気ヒステリシス特性の違いによって発生する。材料の磁気ヒステリシスが大きい場合には、電流の減少に比べて磁束の減少速度が遅くなり、これにともなって電磁力の減少速度が遅くなる。
図4に示すようにアーマチュアプレート150に傾きが生じると、アーマチュアボルト160がアーマチュアガイド170に形成された貫通孔173の当該上部近傍と下部近傍において押し付けられ、アーマチュアボルト160には、横方向荷重F1とF2がそれぞれ作用する。アーマチュアボルト160が貫通孔173内で摺動する際、アーマチュアボルト160には横方向荷重F1、F2の大きさに応じた摺動抵抗が発生する。この摺動抵抗が大きいほど電磁石140への通電停止後から開閉用オリフィス通路125を閉止するまでの時間が長くなり、燃料噴射が停止されるまでの時間も長くなる。
また、アーマチュアプレート150は上下動を繰り返すことにより、電磁石140に対して回転移動する場合がある。アーマチュアプレート150の回転により、アーマチュアプレート150の吸引面と電磁石140の吸引面とは互いに回転方向で異なる部分で対向することになる。このことにより、アーマチュアプレート150と電磁石140との互いに対向する部分の磁気特性が変わり、両者間に働く電磁力の特性も変わる。
アーマチュアプレート150の回転の結果、例えば、図4の例に比べ電磁力の減少速度の差が小さくなれば、アーマチュアボルト160に生じる摺動抵抗が小さくなり、電磁石140への通電停止後から開閉用オリフィス通路125を閉止するまでの時間が短くなり、燃料噴射が停止されるまでの時間も短くなる。逆に図4の例に比べ電磁力の減少速度の差が大きくなれば、アーマチュアボルト160に生じる摺動抵抗が大きくなり、電磁石140への通電停止後から開閉用オリフィス通路125を閉止するまでの時間が長くなり、燃料噴射が停止されるまでの時間も長くなる。
このように、従来品の燃料噴射装置においては、電磁石140への通電停止後から開閉用オリフィス通路125を閉止するまでの時間および燃料噴射が停止されるまでの時間がばらつくおそれがある。このことは、燃料噴射毎に噴射される燃料の量がばらつくおそれがあるということである。これを図にまとめたのが、図5である。図5の(a)は、アーマチュアボルト160の挙動を示し、図5の(b)は、図5の(a)に示す挙動でアーマチュアボルト160が動作した際の、燃料噴射装置から噴射された燃料の流量Q(単位時間当たりに噴射される燃料の量)の変遷を示している。尚、図5の(a)、(b)において横軸は時間を示し、この例では、時刻taで電磁石への通電を開始し、時刻tbで電磁石への通電を停止している。図5の(a)において縦軸はアーマチュアボルト160の位置を示し、“close”はアーマチュアボルト160により開閉用オリフィス通路125が閉止されていることを示す。“open”はアーマチュアボルト160が最大リフト位置にあることを示す。アーマチュアボルト160が“close”の位置から“open”の位置に向かって上昇することにより開閉用オリフィス通路125は開口する。図5の(b)において縦軸の“0”は燃料の流量Qがゼロ、すなわち燃料噴射が停止していることを示す。
線図Aは、電磁石140への通電停止後から開閉用オリフィス通路125を閉止するまでの時間が最も短い場合を表し、線図Bは、電磁石140への通電停止後から開閉用オリフィス通路125を閉止するまでの時間が最も長い場合を表している。図5の(a)に記載のt1は開閉用オリフィス通路125を閉止する際の両線図間の時間差を示す。線図Cは、アーマチュアボルト160が線図Aの挙動をした際の燃料の流量Qの変遷を示し、線図Dは、アーマチュアボルト160が線図Bの挙動をした際の燃料の流量Qの変遷を示す。図5の(b)に記載のt2は燃料噴射を停止する際の両線図間の時間差を示す。
線図C、Dが示すように、従来品の燃料噴射装置においては、電磁石への通電停止後燃料噴射が停止するまでの時間がばらつく、すなわち、燃料噴射毎に噴射される噴射量がばらつくという課題があった。燃料噴射毎に噴射される噴射量のばらつきは排気ガスを抑制するための制御に影響するので、従来品の燃料噴射装置において、今後さらにきびしくなる排気ガス規制に対応するためには、燃料噴射毎に噴射される噴射量のばらつきを小さくすることが課題となっていた。
本願発明は燃料噴射毎に噴射される噴射量のばらつきを従来品に比べ小さく抑えることができる燃料噴射装置を提供することを目的とする。
本願発明のある観点によれば、一端側に吸引面を有する電磁石と、前記吸引面に対向するプレート面と、前記プレート面と逆側に延在するスリーブ部と、前記スリーブ部の端面に開口し前記プレート面側に延びる第1穴と、を有するアーマチュアプレートと、円筒形状に形成された外周面を有するガイド部と、前記ガイド部と同軸に形成された貫通孔とを有するアーマチュアガイドと、を備え、前記ガイド部が前記第1穴に挿入されており、前記アーマチュアプレートは前記ガイド部によって摺動自在に支持されている、燃料噴射装置が提供される。
本願発明によれば、燃料噴射毎に噴射される噴射量のばらつきを従来品に比べ小さく抑えることができる燃料噴射装置を提供することができる。
本願発明の実施形態に係る燃料噴射装置を示す断面図である。 図1のE部の拡大図である。 本願発明の実施形態に係る燃料噴射装置に使用される電磁アクチュエータの各部品を示す図である。 従来品の燃料噴射装置における通電停止後の電磁アクチュエータの挙動を説明するための模式図である。 従来品の燃料噴射装置における通電停止後から開閉用オリフィス通路125を閉止するまでの時間および燃料噴射が停止されるまでの時間のばらつきを表す図である。
本願発明を実施するための形態(以下、本実施形態という。)について具体例を示して説明する。ただし、本実施形態は本願発明の一態様を示すものであり、本願発明を限定するものではなく、本願発明の範囲内で任意に変更することが可能である。
< 燃料噴射装置の全体構成>
以下では、本願発明が適用された燃料噴射装置1について説明する。具体的に、燃料噴射装置1は、図1に示すように、インジェクタハウジング2と、ノズルボディ3と、ノズルニードル4と、ノズルスプリング5と、ノズルナット6と、バルブピストン7と、バルブボディ8と、電磁アクチュエータ9と、インレット部10等、を備える。
ノズルボディ3は、インジェクタハウジング2の先端部(図1の下端側)にノズルナット6により締結されている。インジェクタハウジング2およびノズルボディ3には、インレット部10から導入される高圧燃料をノズルボディ3内部に形成された燃料溜まり室17へ送る第1燃料通路15、16がそれぞれ形成されている。また、インジェクタハウジング2には、インレット部10から導入される燃料を、後述する圧力制御室20へ送る第2燃料通路22が形成されている。インレット部10は、図示しないコモンレールに接続され、当該コモンレールから高圧燃料がインレット部10に導入される。
また、ノズルボディ3の先端部には燃料噴射孔12が形成されている。この燃料噴射孔12につながるシート部13にノズルニードル4の先端部が着座(シート)することにより燃料噴射孔12が閉鎖される一方、ノズルニードル4の先端部がシート部13から離間(リフト)することにより燃料噴射孔12が開口される。これによって燃料の噴射開始、停止が可能となっている。
また、インジェクタハウジング2内には、その中心軸を中心としたスプリング室18が形成され、当該スプリング室18にノズルスプリング5が配置される。ノズルスプリング5は、ノズルニードル4をシート部13側の方向へ付勢する。
バルブピストン7は、インジェクタハウジング2に形成された孔30内に挿入される。また、バルブピストン7は、燃料噴射孔12側の下部31がノズルニードル4の上方部に位置するように配置され、他方の上部32側がバルブボディ8に形成された摺動孔34内に摺動可能に挿入される。
バルブボディ8には、バルブピストン7の頂部33が位置する部位に、圧力制御室20が形成されている。つまり、圧力制御室20は、バルブピストン7の頂部33が下方側(燃料噴射孔12側)から上方側に向けて臨むように形成される。また、圧力制御室20は、バルブボディ8に形成された導入側オリフィス通路24に連通している。この導入側オリフィス通路24は、バルブボディ8とインジェクタハウジング2との間にバルブボディ8の周方向で環状に形成された圧力導入室23を介して第2燃料通路22に連通されている。つまり、インレット部10に導入された高圧燃料が、第2燃料通路22、圧力導入室23、導入側オリフィス通路24を順に流れて圧力制御室20に供給される。
圧力制御室20内の圧力はバルブピストン7を介してノズルニードル4を下向きに押し、燃料溜まり室17内の圧力はノズルニードル4を上向きに押すように構成されている。
圧力制御室20は、高圧燃料を低圧側に排出するための開閉用オリフィス通路25にも連通している。開閉用オリフィス通路25は、後述する電磁アクチュエータ9によって開閉される。開閉用オリフィス通路25が閉止されている時、圧力制御室20内の圧力は、インレット部10に導入された高圧燃料の圧力となる。
一方、開閉用オリフィス通路25が開口されると、圧力制御室20内の高圧燃料が開閉用オリフィス通路25を通って低圧側に流出し、圧力制御室20内の圧力は開口前に比べ降下する。これは、開閉用オリフィス通路25の流路断面積が導入側オリフィス通路24の流路断面積よりも大きく形成されているので、開閉用オリフィス通路25が開口された際に開閉用オリフィス通路25を通って圧力制御室20から流出する燃料よりも導入側オリフィス通路24を通って圧力制御室20に流入する燃料が少なくなるためである。
開閉用オリフィス通路25が閉止されている時、ノズルニードル4に作用する圧力制御室20内の圧力による力とノズルスプリング5の付勢力とを加えた下向きの力が燃料溜まり室17内の圧力による上向きの力よりも大きくなり、ノズルニードル4は下向きに押され、燃料噴射孔12を閉鎖する。このため、燃料噴射装置1から燃料が噴射されない状態となる。
一方、開閉用オリフィス通路25が開口された際には、ノズルニードル4に作用する圧力制御室20内の圧力による力とノズルスプリング5の付勢力とを加えた下向きの力が燃料溜まり室17内の圧力による上向きの力よりも小さくなり、ノズルニードル4は上向きに押され、燃料噴射孔12が開口される。このため、燃料噴射装置1から燃料が噴射される状態となる。
<電磁アクチュエータ>
図1に示すように、インジェクタハウジング2の上端部には、電磁アクチュエータ9が収容されている。図2は、図1におけるE部の拡大図である。また、図2に示すように、電磁アクチュエータ9は、電磁石40と、アーマチュアプレート50と、アーマチュアプレート50に係合するアーマチュアボルト60と、アーマチュアボルト60が挿通されるアーマチュアガイド70と、アーマチュアボルト60に対して圧力制御室20側に付勢力を与えるスプリング80等、を備える。
電磁石40は、円筒形状に形成された磁性体からなるコア41と、コア41の内部に配置されたコイル42とを有する。コイル42は電気コネクタ(図示せず)と電気的に接続されている。電磁石40の一方の端面には吸引面43が形成されている。電気制御回路(図示せず)から電気コネクタを介してコイル42が通電されると、電磁石40は電磁力を発生して吸引面43と対向する位置に設けられたアーマチュアプレート50を吸引する。電磁石40は、燃料タンク(図示せず)に燃料を還流する燃料還流路86が形成されたホルダ85と電磁石ハウジング87で一体化され、ナット88によりインジェクタハウジング2との接合部分に締結されている。
図3は電磁アクチュエータの各部品を示す図であり、アーマチュアプレート50、アーマチュアボルト60、アーマチュアガイド70およびボール81について示す。アーマチュアガイド70は、円筒形状に形成された外周面を有するガイド部71と、ガイド部71の下方において径方向外側に延び外縁部75が円形状に形成されたフランジ部72と、を備える。また、アーマチュアガイド70は、上下方向に貫通する貫通孔73を有する。これらガイド部71、貫通孔73およびフランジ部72の外縁部75の中心軸は同一の軸74となるように形成されている。
インジェクタハウジング2内に設けられた内周面にフランジ部72が挿入され、フランジ部72がバルブボディ8とナット82に挟み込まれることにより、アーマチュアガイド70はインジェクタハウジング2に固定される。フランジ部72の外縁部75がインジェクタハウジング2内に設けられた内周面に隙間嵌めされるように、外縁部75とインジェクタハウジング2内に設けられた内周面との寸法が決定されてもよい。
アーマチュアプレート50は、電磁石40の吸引面43に対向するプレート面51を有するプレート部52とプレート面51と逆側に延在するスリーブ部53と、スリーブ部53の端面54に開口しプレート面51側に延びる第1穴55と、プレート面51に開口し第1穴55と連通する第2穴56とを有する。アーマチュアガイド70のガイド部71が第1穴55に挿入された際に、第1穴55はガイド部71と摺動するように形成されている。第1穴55にアーマチュアガイド70のガイド部71が挿入されることにより、アーマチュアプレート50はガイド部71によって摺動自在に支持される。尚、アーマチュアプレート50において、少なくともプレート面51を有するプレート部52は磁性体で形成されている。
アーマチュアボルト60はアーマチュアガイド70に設けられた貫通孔73およびアーマチュアプレート50の第2穴56に挿入されている。アーマチュアボルト60は貫通孔73内で摺動する部分であるボルト軸本体61と、アーマチュアボルト60の一端側に設けられたヘッド部62と、ヘッド部62とボルト軸本体61との間に設けられヘッド部62およびボルト軸本体61よりも径が細い首部63と、アーマチュアボルト60の他端側に設けられた弁制御部64とを有する。弁制御部64の端部には球面状の凹部65が設けられている。当該凹部65にボール81が保持される。ボール81により開閉用オリフィス通路25は開閉される。アーマチュアボルト60はアーマチュアガイド70の貫通孔73内で摺動自在に支持される。
アーマチュアボルト60のヘッド部62側はアーマチュアプレート50の第2穴56からアーマチュアプレート50の外部に突出するように配置されている。アーマチュアボルト60の首部63には、アーマチュアボルト60のヘッド部62とアーマチュアプレート50によって挟まれるようにCリング83が取り付けられている。また、アーマチュアプレート50をCリング83に押しつけるアーマチュアスプリング84が、アーマチュアプレート50とアーマチュアガイド70との間に設けられている。
< 燃料噴射装置の作動>
以下、本実施例に係る燃料噴射装置1の作動について述べる。
電磁アクチュエータ9の電磁石40が通電されると、電磁石40の電磁力によりアーマチュアプレート50が引き上げられ、これにともなってアーマチュアボルト60も引き上げられる。アーマチュアボルト60の移動により、開閉用オリフィス通路25が開口される。さらに、開閉用オリフィス通路25が開口されると、圧力制御室20内の圧力が下がり、燃料噴射孔12を塞いでいたノズルニードル4が上昇し、燃料が燃料噴射孔12から噴射される。
電磁石40が通電から非通電に切り替えられると、コイル42に流れる電流が時間とともに減少し、これにともない電磁石40とアーマチュアプレート50間の電磁力も減少する。アーマチュアプレート50はアーマチュアボルト60を介したスプリング80の付勢力により押され、下方に移動する。この下方に移動する際に、電磁石40とアーマチュアプレート50間の電磁力の減少速度に部分的な偏りが生じていても、アーマチュアプレート50はアーマチュアガイド70のガイド部71によって摺動自在に支持されているので、従来品の燃料噴射装置に比べ、アーマチュアプレート50の傾きは小さくなる。この結果アーマチュアボルトに作用する横荷重が小さくなり、摺動抵抗も小さくなる。したがって、本実施形態の燃料噴射装置1によれば、電磁石40が通電から非通電に切り替えられた後、アーマチュアボルト60が開閉用オリフィス通路25を閉止するまでの時間のばらつき(図5のt1参照)を小さく抑えることができ、燃料噴射が停止するまでの時間のばらつき(図5のt2参照)も小さく抑えることができる。
以上のように、本実施形態の燃料噴射装置1によれば、通電から非通電に切り替えられた後の燃料噴射が停止するまでの時間のばらつきを小さく抑えることができるので、燃料噴射毎に噴射される燃料の量がばらつきを小さく抑えることができる。
1 燃料噴射装置、2 インジェクタハウジング、3 ノズルボディ、4 ノズルニードル、5 ノズルスプリング、6 ノズルナット、7 バルブピストン、8 バルブボディ、9 電磁アクチュエータ、10 インレット部、12 燃料噴射孔、13 シート部、15 16 第1燃料通路、17 燃料溜まり室、18 スプリング室、20、圧力制御室、22 第2燃料通路、23 圧力導入室、24 導入側オリフィス通路、25 開閉用オリフィス通路、26 低圧室、30 孔、31 下部、32 上部、33 頂部、34 摺動孔、40 電磁石、41 コア、42 コイル、43 吸引面、50 アーマチュアプレート、51 プレート面、52 プレート部、53 スリーブ部、54 端部、55 第1穴、56 第2穴、60 アーマチュアボルト、61 ボルト軸本体、62 ヘッド部、63 首部、64 圧力制御部、65 凹部、70 アーマチュアガイド、71 ガイド部、72 フランジ部、73 貫通孔、74 中心軸、75 外縁部、80 スプリング、81 ボール、82 ナット、83 Cリング、84 アーマチュアスプリング、85 ホルダ、86 燃料還流路、87 電磁石ハウジング、88 ナット、125開閉用オリフィス通路、150 アーマチュアプレート、160 アーマチュアボルト、170 アーマチュアガイド、173 貫通孔

Claims (2)

  1. 一端側に吸引面(43)を有する電磁石(40)と、
    前記吸引面(43)に対向するプレート面(51)と、前記プレート面(51)と逆側に延在するスリーブ部(53)と、前記スリーブ部(53)の端面(54)に開口し前記プレート面(51)側に延びる第1穴(55)と、を有するアーマチュアプレート(50)と、
    円筒形状に形成された外周面を有するガイド部(71)と、前記ガイド部(71)と同軸に形成された貫通孔(73)とを有するアーマチュアガイド(70)と、
    を備え、
    前記ガイド部(71)が前記第1穴(55)に挿入されており、前記アーマチュアプレート(50)は前記ガイド部(71)によって摺動自在に支持されている、
    燃料噴射装置。
  2. 前記アーマチュアプレート(50)と係合するアーマチュアボルト(30)が前記貫通孔(73)内で摺動自在に支持されている、
    請求項1に記載の燃料噴射装置。

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