JP2023037452A - 媒体搬送装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送されてくる後続媒体の搬送方向における長さに応じて、搬送ローラ対の離間位置もしくは圧接速度を変更することでシステム生産性を向上させる媒体搬送装置を提供する。【解決手段】媒体を搬出先へ案内する第一の搬送路と、第一の搬送路から分岐をし、媒体を第一の搬送路から退避させる第二の搬送路と、媒体を挟持して、媒体を搬出先又は第二の搬送路のいずれかに搬送する複数の搬送ローラ対と、複数の搬送ローラ対のうち、分岐の下流に配置され、各ローラの対向方向のおける距離又は移動速度を可変可能は可変搬送ローラ対において、先行して搬送される先行媒体と当該先行媒体の次に搬送される後続媒体との搬送路上における間隔に応じて、距離又は移動速度を変更するローラ可変手段と、を備える媒体搬送装置による。【選択図】図7

Description

本発明は、媒体搬送装置及び画像形成システムに関する。
画像形成装置から排出されたシート状の媒体に、仕分け、整合、端部綴じ等の後処理を行う後処理装置が知られている。後処理装置において、搬送中に媒体を重ねて合わせて後処理を行う位置まで搬送する媒体搬送装置を含むものも知られている。
また、従来の媒体搬送装置の一例として、媒体を排出先へと案内する第一搬送路と第一搬送路から分岐する第二搬送路を利用し、第二搬送路に退避させた先行媒体を第一搬送路に送られてきた後続媒体に合流させて搬送するものも知られている。
近年、画像形成装置の高速化に伴い、様々な大きさ媒体を搬送するときの媒体同士の搬送間隔が短くなっている。搬送間隔は、搬送路上における先行媒体と後続媒体の距離に相当し、搬送路上の特定地点を各媒体の先端が追加する時間の差として扱うこともできる。以下、本明細書において、搬送間隔を「紙間時間」と表現する。
紙間時間を短くすることで単位時間当たりの媒体の搬送数を増やすことができ、画像形成処理の高速化に対応可能となる。また、後処理の効率化を考慮し、複数の媒体を搬送路上で重ね合わせて搬送する搬送制御を行うことで、生産性の向上に寄与することもできる。したがって、重ね合わせた搬送制御を行うときにも紙間時間を短くすることは画像形成システム全体におけるシステム生産性の向上において重要となる。
しかしながら、搬送方向における長さが相対的に長い媒体(以下「長尺媒体」と表記する。)と、搬送方向における長さが長尺媒体よりも相対的に短い媒体(以下「短尺媒体」と表記する。)を混在させて重ね合わせる場合には、紙間時間を調整する必要がある。これは、後続媒体が長尺媒体であるとき、先行媒体を第二搬送路に退避させる前に後続媒体が重ね合わせ処理位置まで到達して搬送制御が困難になる可能性があるからである。
上記の課題に対応する技術として、本願出願人はすでに、長尺媒体であっても紙間時間の短縮化に対応可能とする媒体搬送装置に関する出願をしている(特許文献1を参照)。
特許文献1にて開示した媒体搬送装置は、搬送方向における媒体の長さに応じて、搬送ローラ対を構成するローラを圧接・離間させることで、長尺媒体の場合においても紙間時間の短縮化に対応するものである。なお、圧接・離間の動作は、搬送ローラ対を構成する一方のローラを他方のローラに対して圧接・離間させる動作である。
長尺媒体と短尺媒体が混在する重ね合わせ搬送制御を行うとき、媒体の長さに応じて搬送ローラ対の一方のローラの圧接動作又は離間動作が完了するまで、後続媒体は搬送待ち状態になる。すなわち、特許文献1においても、複数の媒体を重ね合わせて搬送するときに、搬送ローラ対の圧接動作及び離間動作に要する時間がシステム生産性のボトルネックになるという改善の余地がある。
本発明は、搬送されてくる後続媒体の搬送方向における長さに応じて、搬送ローラ対の離間位置もしくは圧接速度を変更することでシステム生産性を向上させる媒体搬送装置を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、シート状の媒体を重ね合わせて搬送する媒体搬送装置であって、前記媒体を搬出先へ案内する第一の搬送路と、前記第一の搬送路から分岐をし、前記媒体を前記第一の搬送路から退避させる第二の搬送路と、前記媒体を挟持して、前記媒体を前記搬出先又は前記第二の搬送路のいずれかに搬送する複数の搬送ローラ対と、複数の前記搬送ローラ対のうち、前記分岐の下流に配置され、各ローラの対向方向のおける距離又は移動速度を可変可能は可変搬送ローラ対において、先行して搬送される先行媒体と当該先行媒体の次に搬送される後続媒体との搬送路上における間隔に応じて、前記距離又は移動速度を変更するローラ可変手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、搬送されてくる後続媒体の搬送方向における長さに応じて、搬送ローラ対の離間位置もしくは圧接速度を変更することでシステム生産性を向上できる。
本発明に係る媒体搬送装置を含む画像形成システムの実施形態を示す正面図。 本発明に係る媒体搬送装置を含む後処理装置の実施形態を示す正面図。 本発明に係る媒体搬送装置の実施形態を示す正面図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の別の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の別の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の別の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の別の一工程を例示する図。 上記媒体搬送装置の概略構成と搬送制御の別の一工程を例示する図。 上記画像形成システムの上記実施形態に係る制御構成の例を示すブロック図。 上記実施形態において実行可能な重ね合わせ搬送制御処理の例を示すフローチャート。
[画像形成システムの実施形態]
まず、本発明に係る画像形成システムの実施形態について説明する。図1は画像形成システムの一例としてのプリントシステム1の正面外観図である。プリントシステム1は、電子写真方式にて媒体としてのシートSに画像を形成する画像形成装置としてのMFP100と、後処理装置200と、が連携するように構成されている。なお、プリントシステム1は図1に例示した構成に限定されるものではない。例えば、MFP100に後処理装置200が備える構成を含めて、一つの装置とする構成も可能である。
プリントシステム1では、MFP100からシート状の媒体としてのシートSを排出する排出口に、後処理装置200の搬入口が接続されていて、MFP100において設定したパラメータに基づいて後処理装置200の動作設定を可能にするよう構成されている。
MFP100は、画像形成処理装置として、これを構成する給送部110と、光書込部120と、作像部130と、定着部140と、給送部110に収容されているシートSを作像部130へと搬送する搬送路Tpと、を備える。また、MFP100は、画像読取処理装置として、画像が形成されいてる原稿Spを自動的に供給する自動原稿供給送装置(ADF:Automatic Document Feeder)150と、ADF150から送られてきた原稿Spを光学的に読み取る画像読取部160と、備えている。そして、MFP100は、ユーザによる処理の実行指示や、処理条件及び設定を行うユーザインターフェースと、MFP100及び後処理装置200の動作状況を表示する情報表示部を兼ねる操作パネル170も備えている。
給送部110は、シートSを収容する複数の収容トレイと、各収容トレイからシートSを搬送路Tpへと送り出す給送ローラ対と、を備え、画像形成処理の実行指示に応じて所定の枚数のシートSを搬送路Tpへと送り出す。
操作パネル170は、プリントシステム1の動作を指示する操作入力インターフェースであって、ユーザがプリントシステム1の動作条件などを設定する情報入力インターフェースとしても機能する。操作パネル170には、GUI(Graphical User Interface)として、MFP100の動作開始指示となるスタートキーを押下すると、画像形成処理が実行されて、シートSに画像を形成して排出される。
画像読取部160は、ADF150に載置された原稿SpをCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサによって光学的に読み取り、光電変換をして読み取り信号として出力する。読み取り信号は、画像処理部によって画像処理がなされて画像データへと変換される。そして画像データは、画像記憶部に記憶される。記憶された画像データは、読み出されて制御信号に変換されて光書込部120の動作に用いられる。
光書込部120は制御信号によって光変調されたレーザー光を出力し、ポリゴンミラーによって作像部130の感光体ドラム上に潜像を形成する。
作像部130は、感光体ドラムに形成された潜像に対して現像装置による現像材としてのトナーを付着させ、感光体ドラム上にトナー像を形成する。給送部110から供給されたシートSが搬送路Tpを経由して作像部130へと搬送されてくると、感光体上に形成されているトナー像がシートSに転写される。
シートSに転写されたトナー像は定着部140を経由することでシートSに定着する。この一連の流れによって、シートSに所定の画像が形成される。
MFP100によって画像が形成されたシートSは、後段の後処理装置200へと排出される。後処理装置200においてシートSに対して行われる後処理の種類及び処理条件は、MFP100が備える操作パネル170を介して事前に設定された設定内容に基づく。
MFP100から搬入されてきたシートSに対して後処理装置200では所定の後処理を施す。そして後処理後のシートSは、後処理装置200が備える排出先としてのトレイ部分に排出される。
なお、MFP100における画像形成処理は、画像読取部160によって読み取った原稿Spに基づくだけでない。例えば、外部装置から画像形成用のデータを受け付けて、そのデータに基づく画像形成処理を実行することもできる。
[後処理装置200の概要]
次に、後処理装置200の概要について説明する。図2は後処理装置200の全体図である。本実施形態に係る後処理装置200は、本発明に係る媒体搬送装置としての重合搬送部250を備える。重合搬送部250は、複数のシートSを重ね合わせて搬送するための機構を備えている。重合搬送部250の詳細な構成は後述する。
後処理装置200は、上位装置としてのMFP100から排出されたシートSに対して所定の後処理を実行する。そして後処理装置200は、MFP100が排出したシートSを搬入する搬入口から続く搬入搬送部210や、搬入搬送部210の下流側で分岐する、上シフト排出搬送部220と下シフト排出搬送部230、及び重合搬送部250を備える。
搬入搬送部210には、後処理装置200に搬入されたシートSに穿孔処理を実行するためのパンチユニットPUが設けられている。搬入搬送部210を通過したシートSは、上シフト排出搬送部220を経て上シフトトレイ227へと搬送されるか、下シフト排出搬送部230を経て下シフトトレイ236へと搬送されるか、重合搬送部250へと搬送される。これらシートSの搬送先の振り分けは、搬送路の分岐点に設けられた第一分岐爪bc1と、第二分岐爪bc2によって行われる。
なお、重合搬送部250には、第三分岐爪bc3を備えている。第三分岐爪bc3によって、シートSを搬送先は、第一の搬送路としての重合搬送路Dを通じて処理トレイ260へと搬送されるか、第二の搬送路としての退避搬送路Eに逆送されるか、が切り替えされる。
搬入搬送部210は、搬入口からの搬入搬送路Aには、複数の搬送ローラ対(以下、単に搬送ローラと表記することもある。)211、212、213、214が配置されている。そして、搬送ローラ対213と搬送ローラ対214の間にパンチユニットPUが配置されている。
搬送ローラ対214の下流に第一分岐爪bc1が配置されている。第一分岐爪bc1の状態を切り替えることで、シートSの搬送方向を、上シフト搬送路B及び下シフト搬送路C、又は重合搬送路Dのいずれかへ振り分けることができる。第一分岐爪bc1の下流には、さらに第二分岐爪bc2が配置されている。第二分岐爪bc2の状態を切り替えることで、シートSの搬送方向を、上シフト搬送路Bか、下シフト搬送路Cに振り分けることができる。
上シフト排出搬送部220には、複数の搬送ローラ対221、222、223、225、が配置され、上シフト搬送路Bが構成されている。上シフト搬送路Bを通過したシートSは上シフトトレイ227に排出される。シートSが上シフトトレイ227に排出されたことを検知するための上シフトセンサ226が排出口の近傍に設けられている。
下シフト排出搬送部230には、複数の搬送ローラ対231、232、233、が配置され、下シフト搬送路Cが構成されている。シートSが下シフトトレイ236に排出されたことを検知するための下シフトセンサ234、235が排出口の近傍に設けられている。
重合搬送部250には、重合搬送路Dが構成されている。重合搬送路Dは、第三分岐爪bc3が配置されている。そして、第三分岐爪bc3の上流側に配置される第一搬送ローラ対としての上流側搬送ローラ対251と、第三分岐爪bc3よりも下流側に配置される第二搬送ローラ対としての下流側搬送ローラ対252が配置されている。そして、上流側搬送ローラ対251と下流側搬送ローラ対252の間であって、第三分岐爪bc3よりも下流側に、可変搬送ローラ対としての接離搬送ローラ対253が配置されている。
重合搬送部250を上流から下流へと搬送されたシートSは、処理トレイ排出ローラ対255を通じて搬出先としての処理トレイ260へと排出される。処理トレイ260では、複数のシートSの端部を整合する整合処理が行われ、その後、整合されたシートSの束の端部に対し、スティプルユニットSPによって綴じ処理が施される。綴じ処理によって形成されたシート束は、下シフト搬送路Cを経由して、下シフトトレイ236へと排出される。
[媒体搬送装置の実施形態]
次に、媒体搬送装置の実施形態としての重合搬送部250について、より詳細に説明する。なお、図3は図2に示した後処理装置200の構成のうち、処理トレイ260において複数のシートSを積層する前に重ね合わせた状態にする「プレスタック動作」を実行するための構成を主に図示している。そして、付随的に処理トレイ260と、処理トレイ260から下シフトトレイ236への排出経路を概略的に図示している。
重合搬送部250における主な構成である接離搬送ローラ対253は、シートSを、上流側搬送ローラ対251から第三分岐爪bc3を通過して下流側搬送ローラ対252へと搬送する順送、又はシートSを退避搬送路Eへと逆送させる可変搬送手段である。なお、シートSを逆送させるときは、順送されて来たシートSを接離搬送ローラ対253が挟持して一旦停止させ、第三分岐爪bc3を切り替えてから逆転する。
接離搬送ローラ対253は、後述する重合搬送制御処理において、シートSの搬送方向長さに基づいて変化する紙間時間に応じて、対向し合うローラの接触又は離間を可変可能とするローラ可変手段を備えている。接離搬送ローラ対253が備えるローラ可変手段は、ローラを離間又は接触させるときの駆動量(移動量)と、ローラの移動速度をシートSに応じて変更する駆動機構と駆動制御機構を含むものである。
接離搬送ローラ対253は、一方のローラが従動ローラであって、他方のローラが駆動モータからの駆動力によって回転する駆動ローラである。従動ローラは駆動ローラと圧接することにより回転する。
なお、紙間時間は、搬送路上における先行媒体と後続媒体の距離に相当し、搬送路上の特定地点を各媒体の先端が追加する時間の差である。したがって、接離搬送ローラ対253は順次搬送されてくる複数のシートSの搬送方向の長さに基づいて、重ね合わせ搬送の対象物となるシートS同士の搬送路上での間隔(距離)に基づいて、ローラ同士の接触又は離間に要する時間を調整する機能を備える。
第三分岐爪bc3は、低荷重バネにより所定の状態が保持される。第三分岐爪bc3は、シートSが順送されるときは、重合搬送路DをシートSが上流から下流へと移動することを阻害しない位置に保持される。また、シートSが逆送されるときは、重合搬送路DにあるシートSが上流側に戻るのではなく退避搬送路Eへと搬送されるように位置を変更する。第三分岐爪bc3の位置の変更制御は、ソレノイドなどの駆動機構により実現される。
シートSが接離搬送ローラ対253によって順送されると、処理トレイ排出ローラ対255を通じて排出先としての処理トレイ260へと搬送される。プレスタック動作によって複数のシートSが重ね合わせられた状態で処理トレイ260に搬送されると、その後、処理トレイ260ではある程度は端部が整合された状態のシートSの束の端部を整合する処理を実行することができる。これによって、整合精度の向上と、整合処理の効率化を図ることができる。綴じ処理によって形成されたシート束は、下シフト搬送路Cを経由して、下シフトトレイ236へと導かれる。
退避搬送路Eに配置されている退避搬送ローラ対254は、シートSを退避搬送路Eに退避させる順回転と、シートSを重合搬送路Dへと戻すための逆回転をする。
以下の説明において、上流から重合搬送路Dへ搬送されてきた先行のシートSは第一媒体として「先行シートS1」と表記する。また、先行シートS1に続く後続のシートSは第二媒体として「後続シートS2」と表記する。
上流から重合搬送路Dへ搬送されてきた先行シートS1の後端部が第三分岐爪bc3を通過したとき、第三分岐爪bc3の位置を切り替えて接離搬送ローラ対253と、下流側搬送ローラ対252と、退避搬送ローラ対254を逆転させる。この動作によって、シートSは退避搬送路Eへと逆送される。その後、各ローラ対の動作を停止して、シートSを一時的に退避搬送路Eで滞留させる。
その後、後続シートS2が重合搬送路Dへと搬送されてくるとき、シートSが重合搬送路Dへと入る前に第三分岐爪bc3の位置を切り替えて、後続シートS2が重合搬送路Dの下流方向へと搬送可能な状態にする。そして、後続シートS2の先端が第三分岐爪bc3を通過するタイミングに合わせて、第三分岐爪bc3の位置を再度切り替える。この切り替えにおいて、第三分岐爪bc3の位置を、後続シートS2が処理トレイ260方向に搬送可能であり、かつ、退避搬送路Eに滞留している先行シートS1も処理トレイ260方向に搬送可能な位置にする。
そして、接離搬送ローラ対253と、下流側搬送ローラ対252と、退避搬送ローラ対254を正転させて、退避搬送路Eに滞留していた先行シートS1と後続シートS2を重ね合わせた状態にし、排出先として処理トレイ260へと搬送する。
なお、後続シートS2を退避搬送路Eへと滞留させて、さらに後続のシートの搬送に合わせて三枚以上のシートSを重ね合わせて搬送することもできる。
シートSを搬送する各搬送ローラ対は、それぞれ独立した駆動源によって駆動される。駆動源としては、例えば、モータを用いることができる。すなわち、各モータの回転方向及び回転数、そして回転と停止のタイミングを独立して制御することで、シートSを所定の搬送タイミングに合わせて搬送することができる。各搬送ローラ対の動作は、MFP100から後処理装置200に送られてくる制御信号に基づくものである。
後処理装置200において搬送可能なシートSの長さ(搬送方向長さ)は、各搬送ローラ対の配置間隔によって規定される。したがって、例えば、上流側搬送ローラ対251と接離搬送ローラ対253の配置間隔において受け渡し可能な長さのシートSを搬送することが可能である。言い換えると、搬送対象となるシートSの搬送方向長さに基づいて、各搬送ローラ対の配置間隔が設定される。
したがって、仮に、接離搬送ローラ対253がシートSの搬送に寄与しない状態になるときは、上流側搬送ローラ対251と下流側搬送ローラ対252の配置間隔において受け渡し可能な長さのシートSの搬送はできる。しかしながら、上流側搬送ローラ対251と下流側搬送ローラ対252の配置間隔に満たない長さのシートSの搬送はできないことになる。
本実施形態に係る重合搬送部250は、様々な搬送方向長さのシートSを重ね合わせて搬送することができるものである。以下、上流側搬送ローラ対251と下流側搬送ローラ対252の配置間隔で受け渡し可能な長さのシートSを「長尺シートSL」とする。また、上流側搬送ローラ対251と接離搬送ローラ対253の配置間隔で受け渡し可能な長さのシートSを「短尺シートSS」とする。
したがって、長尺シートSLは、上流側搬送ローラ対251と下流側搬送ローラ対252において同時に挟持可能な長さの媒体に相当する。
重合搬送部250においては、長尺シートSLと短尺シートSSを搬送するときの接離搬送ローラ対253の可変制御を工夫することで、長さが混在する複数のシートSの重ね合わせ搬送をするときの紙間時間の短縮を実現し、システム効率の向上を図る。
なお、長尺シートSLと短尺シートSSは、シートSの規格における特定のサイズに対応するものである。したがって、搬送ローラ対の配置間隔が搬送対象とするシートSの長さに対応するようになっていて、長尺シートSLの長さが、上流側搬送ローラ対251と下流側搬送ローラ対252の配置間隔に相当する。また、短尺シートSSの長さが上流側搬送ローラ対251と接離搬送ローラ対253の配置間隔に相当する。
[媒体搬送装置の動作の第一実施形態]
次に、本発明に掛かる媒体搬送装置の第一実施形態としての後処理装置200に含まれる重合搬送部250の動作の第一例について説明する。本実施形態は、MFP100から排出されて、後処理装置200に搬入されたシートSを、搬送先としての処理トレイ260に搬送するまでの途中の重合搬送部250において複数重ね合わせてから搬送する「プレスタック動作」の一例である。より詳細には、接離搬送ローラ対253を離間させる「離間動作」を含むプレスタック動作である。
図4から図8を用いて以下説明するプレスタック動作では、先に搬送された先行シートS1を退避搬送路Eに一旦退避させて収容し、その後、搬送されてくる後続シートS2と重ね合わせて、処理トレイ260へと再搬送する。そして、再搬送するときにローラ離間動作を行う。
なお重合搬送部250には、重合搬送路DにシートSが搬送されてきたタイミングを検知するための第一シートセンサ256が、上流側搬送ローラ対251の上流側に配置されている。また、重ね合わせられた複数のシートSを処理トレイ260に排出したことを検知するための第二シートセンサ257が下流側搬送ローラ対252の下流側であって、処理トレイ排出ローラ対255の上流側近傍に配置されている。
なお、図4以降においては、すでに説明した図3示した後処理装置200の構成に含まれていた、構成のうち、プレスタック動作には関係しない構成の図示を省略している。
まず、搬入搬送路Aから第一分岐爪bc1によって重合搬送路Dへと先行シートS1が搬送されてくる。そして、先行シートS1の先端を第一シートセンサ256が検知したら、上流側搬送ローラ対251と、接離搬送ローラ対253と、下流側搬送ローラ対252が図4に示す矢印方向(正方向回転)にする。
先行シートS1が逆送開始位置まで搬送されたか否かは、第一シートセンサ256による検知に基づく。すなわち、先行シートS1の先端が第一シートセンサ256に検知されてから後端が検知されるまでの、各搬送ローラ対を回転させるモータのパルスカウントや、制御装置300が備えるCPU310の内部タイマなどのタイミング制御に基づく。なお、図4に示す先行シートS1は短尺シートSSである。
次に、図5に示すように、MFP100からの信号により、先行シートS1を退避搬送路Eへと退避させて滞留させる必要がある場合には、接離搬送ローラ対253と、下流側搬送ローラ対252と、退避搬送ローラ対254を逆回転させる。これによって、先行シートS1を第三分岐爪bc3によって逆方向に搬送し、所定のタイミングでスルーダウン制御をして停止させる。
図5の状態に至った後、次に、図6に示すように、上流側搬送ローラ対251により後続シートS2が順方向へ搬送される。そして、所定のタイミングで接離搬送ローラ対253と、下流側搬送ローラ対252と、退避搬送ローラ対254と、を正回転させて、後続シートS2を先行シートS1に重ねた状態で搬送する。この正回転のタイミングは、後続シートS2の先端を第一シートセンサ256が検知してから上流側搬送ローラ対251を正回転させるモータのパルスカウント等によって制御される。
なお、後続シートS2も、MFP100の信号により滞留可能であった場合は、図6に示す動作のように後続シートS2と先行シートS1を重ね合わせて図4に示した先行シートS1の位置まで、後続シートS2と先行シートS1を搬送する。その後、図5に示した動作と同様に、退避搬送路Eへと後続シートS2と先行シートS1を逆送させる。
上記の動作を、滞留不可のシートSを受け入れるまで繰り返す。そして、二枚以上のシートSを重ね合わせた状態で処理トレイ260へと搬送(排出)する。
なお、上記の動作において、滞留不可のシートSが第三後続シートS3であり、この第三後続シートS3が長尺シートSLであったとき、図7に示すように所定のタイミング、所定の移動速度で、接離搬送ローラ対253を離間させる。このとき、接離搬送ローラ対253を構成する一方のローラ(従動ローラ)を他方のローラ(駆動ローラ)から離れる方向に移動させる。この移動方向は、接離搬送ローラ対253を構成するローラの対向方向であり、シートSの搬送方向に対する垂直方向である。移動方向は、図7において破線矢印で示している。
従動ローラを移動させることで、接離搬送ローラ対253の駆動部の構成が完結になる。また、搬送負荷が小さくなり搬送効率を向上できる。
このように、長尺シートSLを重合搬送路Dにおいて搬送するときは、上流側搬送ローラ対251と下流側搬送ローラ対252の間で受け渡しができるので、接離搬送ローラ対253において搬送力を付与する必要がない。また、長尺シートSLにおいては接離搬送ローラ対253での搬送をしない状態にすることで搬送負荷を軽減させることができ、搬送効率を高めることができる。また、接離搬送ローラ対253を回転させる必要がないので、省電力にも寄与する。
[媒体搬送装置の動作の第二実施形態]
次に、本発明に掛かる媒体搬送装置の第二実施形態としての後処理装置200に含まれる重合搬送部250の動作の第二例について説明する。本実施形態は、プレスタック動作において、接離搬送ローラ対253を圧接させる離「圧接動作」を含む。
図9から図13を用いて以下説明するプレスタック動作では、先行シートS1の搬送時に接離搬送ローラ対253を一旦離間させて、その後、先行シートS1を退避搬送路Eに一旦退避させて収容する。その後、搬送されてくる後続シートS2と重ね合わせて、処理トレイ260へと再搬送する。そして、再搬送した後にローラ圧接動作を行う。
まず、搬入搬送路Aから第一分岐爪bc1によって重合搬送路Dへと先行シートS1が搬送されてくる。そして、先行シートS1の先端を第一シートセンサ256が検知したら、上流側搬送ローラ対251と、接離搬送ローラ対253と、下流側搬送ローラ対252が図9に示す矢印方向(正方向回転)にする。このタイミングで、接離搬送ローラ対253を構成する各ローラは相対的に離間する。
先行シートS1が逆送開始位置まで搬送されたか否かは、第一シートセンサ256による検知に基づく。すなわち、先行シートS1の先端が第一シートセンサ256に検知されてから後端が検知されるまでの、各搬送ローラ対を回転させるモータのパルスカウントや、制御装置300が備えるCPU310の内部タイマなどのタイミング制御に基づく。なお、に示す先行シートS1は長尺シートSLである。
次に、図10に示すように、MFP100からの信号により、先行シートS1を退避搬送路Eへと退避させて滞留させる必要がある場合には、接離搬送ローラ対253と、下流側搬送ローラ対252と、退避搬送ローラ対254を逆回転させる。このとき、接離搬送ローラ対253は先行シートS1の逆送に寄与しない状態であるから回転を停止してもよい。すなわち、少なくとも、下流側搬送ローラ対252と退避搬送ローラ対254の逆回転と、第三分岐爪bc3によって先行シートS1を逆方向に搬送し、所定のタイミングでスルーダウン制御をして停止させる。
図10の状態に至った後、次に、図11に示すように、上流側搬送ローラ対251により後続シートS2が順方向へ搬送される。そして、所定のタイミングで下流側搬送ローラ対252と、退避搬送ローラ対254と、を正回転させて、後続シートS2を先行シートS1に重ねた状態で搬送する。この正回転のタイミングは、後続シートS2の先端を第一シートセンサ256が検知してから上流側搬送ローラ対251を正回転させるモータのパルスカウント等によって制御される。
なお、後続シートS2も、MFP100の信号により滞留可能であった場合は、図11に示す動作のように後続シートS2と先行シートS1を重ね合わせて図9に示した先行シートS1の位置まで、後続シートS2と先行シートS1を搬送する。その後、図10に示した動作と同様に、退避搬送路Eへと後続シートS2と先行シートS1を逆送させる。
上記の動作を、後続のシートSが滞留不可であることを通知する信号をMFP100から受け取るまで、受け入れられたシートSを退避搬送路Eへと退避させる上記の動作を繰り返す。そして、MFP100から後続のシートSが滞留不可であることを通知する信号を受け取ったときは、二枚以上のシートSを重ね合わせた状態で処理トレイ260へと搬送(排出)する。
なお、上記の動作において、滞留不可のシートSが第三後続シートS3であり、この第三後続シートS3が短尺シートSSであったとき、図12に示すように所定のタイミング、所定の移動速度で、接離搬送ローラ対253を圧接させる。このとき、接離搬送ローラ対253を構成する一方のローラが他方のローラに接近する方向に移動する。この移動方向は、接離搬送ローラ対253を構成するローラの対向方向であり、シートSの搬送方向に対する垂直方向である。移動方向は、図12において破線矢印で示している。
このように、短尺シートSSを重合搬送路Dにおいて搬送するときは、上流側搬送ローラ対251と下流側搬送ローラ対252の間では受け渡しができないので、図13に示すように、これらの間に配置されている接離搬送ローラ対253を用いた搬送を必要とする。このとき、接離搬送ローラ対253の回転速度は、シートSの搬送速度と同速度である。これによって、シートSの搬送におけるダメージを防止し、シートSの搬送負荷を低減することができる。
また、短尺シートSSにおいては接離搬送ローラ対253を用いた搬送を行うために、予め離間動作をするとき(図9参照)、短尺シートSSが搬送されてくる順序を判断する。そして、短尺シートSSの搬送順序に応じて、図12における圧接動作を実行することで、接離搬送ローラ対253がシートSを挟持して搬送力を付与する状態に至るまでの時間を短縮する。そのため、次に搬送されてくるシートSのサイズや搬送順序及び搬送速度などに基づいて、接離搬送ローラ対253がシートSを搬送可能な状態すべきタイミングを算出する。そしてそのタイミングに合わせて接離搬送ローラ対253が圧接可能になるように、離間動作におけるローラの移動量や接離搬送ローラ対253の圧接動作における接近速度を可変する。
上記の接近速度を可変させることにより、異なる長さのシートSを重ね合わせて搬送するプレスタック動作において、シートSのサイズに合わせて接離搬送ローラ対253の離間と圧接における移動量と移動速度を可変させる。これによって、紙間時間が短くなっても、接離搬送ローラ対253の圧接状態への移行が間に合うように制御する。この制御によって多様なサイズのシートSを重ね合わせて搬送するときに、接離搬送ローラ対253の圧接動作が完了するためにシートSの搬送を待ち、紙間時間が長くなることを防止できる。すなわち、システム生産性を向上できる。
また、搬送ローラ対に対してスリップしやすい性質のシートSに対する圧接速度を遅くし、スリップしにくいシートS又は、短尺シートSSの搬送においては圧接速度を速くする。これによって、複数のシートSを重ね合わせて搬送するときに、シートSごとの圧接タイミングのバラツキを減少できる。
[プリントシステム1の制御構成]
次に、上記の搬送制御を司るプリントシステム1の制御構成について、図14のブロック図を用いて説明する。同図において、制御装置300は、例えば、後処理装置200の内部に配置されている。そして、制御装置300は、CPU310等を有するマイクロコンピュータからなり、プリントシステム1本体のコントロールパネルの各スイッチ等、及び入口センサ215、第一シートセンサ256や第二シートセンサ257、その他の各センサからの信号がI/Oインターフェース320を介してCPU310へ入力される。CPU310は、入力された信号に基づいて、各種モータやソレノイドなどの制御を司る。また、スティプルユニットSPも図示しないスティプラ駆動モータやスティプラ移動モータを制御することによりCPU310の指示によってシートSの所定の位置にスティプル針を打ち込み、シートS束の綴じ動作を実行する。
なお、後処理装置200の制御はCPU310が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。また、制御や処理に必要なデータはRAMの他にEPROMに記憶される。
[プリントシステム1の制御フロー]
次に、プリントシステム1において実行される制御処理の流れについて、図15のフローチャートを用いて説明する。
まずMFP100が備える操作パネル170に表示される「スタートキー」をユーザが操作すると、後処理装置200がシートSの処理モードおよび搬送速度の情報をMFP100から受信する。処理モードには大きく分けてスティプルモードとシフトモードがある。本実施形態ではスティプルモードにおいて、MFP100の処理速度を変更することなく後処理ができるように構成されている。
シートSに画像形成処理が行われる際に、後処理装置200はMFP100から搬送されてきたシートSに係る情報(シートSの長さ、厚さ)が、シートSごとに、MFP100から後処理装置200へ送信される。後処理装置200は、MFP100にて実行される各シートSに対応する画像形成処理ごとに、シートS各々の情報を個別に受信する。
受信したシートSごとの情報と、予め規定される退避搬送路Eに滞留可能枚数、及びすでに退避搬送路Eに滞留されている枚数に基づいて、接離搬送ローラ対253の圧接又は離間の有無と、圧接時又は離間時の目標駆動量と目標速度を決定する(S1501)。
続いて、シートSの先端を入口センサ215が検知する処理を実行する(S1502)。S1502において、シートSの先端が検知されたとき、接離搬送ローラ対253に対する動作制御の内容を判定する(S1503)。ここでは、接離搬送ローラ対253に対する離間動作を実行するか否かを判定し、離間動作を実行しないときは圧接動作を実行することになる。
S1503における判定処理は、シートSに係る情報と、退避搬送路Eにおける滞留枚数に基づいて、CPU310が演算処理によって判定する。接離搬送ローラ対253において離間動作を実行すべき状況と判定されたときは(S1503:離間)、一枚先に搬送されたシートS(先行シートS1)が接離搬送ローラ対253を通過しているか否かを判定する(S1504)。S1504は、シートSが通過しきる前(抜ける前)に接離搬送ローラ対253の離間動作を実行し、シートSに対する接離搬送ローラ対253のニップ力が弱まっても、シートSの搬送に影響を与えることの無いようにするための判定処理である。
接離搬送ローラ対253において圧接動作を実行すべき状況と判定されたときは(S1503:圧接)、接離搬送ローラ対253を構成する一方のローラを他方のローラに向かって移動させる(S1508)。
また、S1503において、圧接動作を実行すべき状況ではなく、離間動作を実行すべき状況でもないと判定されたときは、この処理フローを終了する。
離間と判定され、一枚先に搬送されたシートS(先行シートS1)が接離搬送ローラ対253を通過している通過し終わっているときは(S1504:YES)、CPU310によって算出された目標駆動量、目標速度にて離間動作を開始する(S1505)。その後、接離搬送ローラ対253を圧接又は離間させる圧接離間モータの駆動量が目標駆動量に到達したか否かの判定処理が実行される(S1506)。
続いて、駆動量が目標駆動量に到達したとき(S1506:YES)、圧接離間モータの動作を停止させて離間動作を終了する(S1507)。S1507において、接離搬送ローラ対253はシートSを挟持不能な距離にて離間した状態になる。
一方、S1508において、事前にCPU310が算出した目標駆動量及び目標速度にて圧接動作を開始したとき、その後、先行シートS1が、すでに接離搬送ローラ対253を通過し終わっているか否かを判定する(S1509)。先行シートS1がすでに接離搬送ローラ対253を通過し終わっているときは(S1509:YES)、接離搬送ローラ対253を回転させるモータの動作を停止する(S1510)。
その後、先行シートS1が接離搬送ローラ対253に対する手前の所定の位置に到達したか否かを判定する(S1511)。S1511において、先行シートS1が所定の位置に到達しているとき(S1511:YES)、接離搬送ローラ対253の回転駆動を再開する(S1512)。
S1509からS1512の処理ステップは、シートSがニップしていない間はモータの駆動を停止することで消費電力を抑える処理である。
その後、圧接離間モータの駆動量がCPU310によって算出された目標駆動量に到達したか否かを判定する(S1513)。駆動量が目標駆動量に到達しているとき(S1513:YES)、圧接動作を停止する(S1514)。
以上のように、本実施形態に係る搬送制御装置は、上流側装置としてのMFP100から搬送対象のシートSに関する情報を受信して、このシートSに関する情報に含まれる搬送方向長さや、厚さに応じて、重ね合わせ搬送を行うためのローラ対の圧接動作と離間動作を制御する。
なお、上記おいて説明した制御処理は、搬送方向の長さ(サイズ)や厚み(厚さ)が混在するシートSを複数重ねて搬送するにあたり、変動する紙間時間に応じて、シートSに合わせて搬送機構による搬送制御を変化させるものである。そして、搬送機構の変化(圧接か離間か)の変化に要する動作完了を待つために搬送を停止させる時間を短縮するものである。そのために、予め接離搬送ローラ対253の圧接離間動作における駆動量や駆動速度を算出しておき、この算出結果に応じて、タイミングを見計らって圧接離間モータの動作を制御する。
また、退避搬送路Eに対して退避可能なシートSの枚数は、退避するシートSの厚さによって変動する。そこで、搬送対象となるシートSの厚さに関する情報に基づいて、退避可能な枚数を算出し、退避不能となるシートSが搬送されてくるまでは、退避処理を繰り返すように制御する。このとき、シートSの細部が変動しても、確実の退避させることができるように、接離搬送ローラ対253を圧接状態にするのか離間状態にするのかを判断可能な情報を予め算出し、この算出された情報に基づいて適時に制御する。
以上の制御を行うことにより、搬送されてくる後続シートS2の搬送方向における長さが変化しても、それに対応する接離搬送ローラ対253の圧接動作や離間動作の完了待ち時間の短縮を図り、プリントシステム1におけるシステム生産性を向上させる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、その技術的要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。上記実施形態は、好適な例を示したものであるが、当業者であれば、開示した内容から様々な変形例を実現することが可能である。そのような変形例も、特許請求の範囲に記載された技術的範囲に含まれる。
1 :プリントシステム
100 :MFP
170 :操作パネル
200 :後処理装置
210 :搬入搬送部
220 :上シフト排出搬送部
230 :下シフト排出搬送部
250 :重合搬送部
251 :上流側搬送ローラ対
252 :下流側搬送ローラ対
253 :接離搬送ローラ対
254 :退避搬送ローラ対
255 :処理トレイ排出ローラ対
256 :第一シートセンサ
257 :第二シートセンサ
260 :処理トレイ
300 :制御装置
310 :CPU
320 :I/Oインターフェース
A :搬入搬送路
B :上シフト搬送路
C :下シフト搬送路
D :重合搬送路
E :退避搬送路
特開2006-347769号公報

Claims (7)

  1. シート状の媒体を重ね合わせて搬送する媒体搬送装置であって、
    前記媒体を搬出先へ案内する第一の搬送路と、
    前記第一の搬送路から分岐をし、前記媒体を前記第一の搬送路から退避させる第二の搬送路と、
    前記媒体を挟持して、前記媒体を前記搬出先又は前記第二の搬送路のいずれかに搬送する複数の搬送ローラ対と、
    複数の前記搬送ローラ対のうち、前記分岐の下流に配置され、各ローラの対向方向のおける距離又は移動速度を可変可能は可変搬送ローラ対において、先行して搬送される先行媒体と当該先行媒体の次に搬送される後続媒体との搬送路上における間隔に応じて、前記距離又は移動速度を変更するローラ可変手段と、
    を備えることを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記分岐の上流側において前記第一の搬送路に配置される第一搬送ローラ対と前記可変搬送ローラ対の下流側において前記第一の搬送路に配置される第二搬送ローラ対で同時に挟持可能な長さの媒体である第一媒体の搬送中に、前記可変搬送ローラ対も当該媒体を挟持しているときは、当該媒体の搬送速度と同速度で当該可変搬送ローラ対を回転駆動させる、
    請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記第一媒体の搬送中に、前記可変搬送ローラ対が当該媒体を挟持していないときは、当該可変搬送ローラ対の回転駆動を停止させる、
    請求項2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記第一媒体を前記第一の搬送路に受け入れるときに、前記可変搬送ローラ対を構成するローラを離間させ、
    前記第一搬送ローラ対と前記第二搬送ローラ対で同時に挟持不能な長さの媒体である第二媒体前記第一の搬送路に受け入れるときに、前記可変搬送ローラ対を構成するローラを圧接させる、
    請求項2又は3に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記可変搬送ローラ対は、駆動力を受けて回転する駆動ローラと、駆動ローラの回転により回転する従動ローラからなり、当該可変搬送ローラ対を構成するローラを離間または圧接させるときは、前記駆動ローラに対して当該従動ローラを接離させる、
    請求項4に記載の媒体搬送装置。
  6. 上位装置から前記媒体に係る情報を受け取り、
    当該情報に応じて、前記可変搬送ローラ対における前記距離又は前記移動速度を変更する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の媒体搬送装置。
  7. シート状の媒体に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像が形成された前記媒体を重ね合わせて搬送する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の媒体搬送装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
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