JP2023037419A - 物品管理システム、方法及び情報処理装置 - Google Patents

物品管理システム、方法及び情報処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タグ読取りの結果に基づく物品の管理状況の更新の信頼性を向上させること。【解決手段】物品管理システムは、無線デバイスから当該無線デバイスに記憶されている識別情報を読取可能な読取装置と、ユーザによる作業の対象とされる1つ以上の物品のリスト、及び各物品の前記作業に関するステータスを、データベースにおいて管理する管理部と、前記リストに含まれる第1物品に付され、前記第1物品に関連付けられる第1識別情報を記憶している第1無線デバイスと、を含む。前記管理部は、前記物品管理システムへ第1ユーザがログインし、前記リストに関する前記作業の開始を表す第1のユーザ操作が検知された状態で、前記読取装置が前記第1無線デバイスから前記第1識別情報を読取ったと判定される場合に、前記第1物品の前記ステータスを更新する。【選択図】図12

Description

本開示は、物品管理システム、方法及び情報処理装置に関する。
RFID(Radio Frequency IDentification)は、タグとも呼ばれる小型のデバイス内に埋め込まれた情報を近距離無線通信によって外部のリーダから読取ることを可能にする技術である。例えば、一意な識別情報を埋め込んだRFIDタグを物品に付しておくことで、物品の在庫及び流通の管理において物品の所在を効率的に把握することが可能となり、管理下にある物品の情報を可視化することも容易となる。なかでも、リーダから放射される電磁波のエネルギーを利用して情報を送信するパッシブ型RFIDタグは、バッテリが不要であるために製造コストが安く、また半永久的に動作できることから、在庫及び流通の管理のみならず様々な場面での活用が広がっている。
特許文献1は、物品の在庫の管理のためにRFIDタグを活用するシステムの一例を開示している。特許文献1のシステムは、例えば、入荷、出荷及び棚卸しのタイミングで、物品に付されているRFIDタグからリーダ(スキャナともいう)で読取られた情報をサーバに集めて処理することにより、在庫の状況を簡易に判定することができる。
特開2002-150241号公報
在庫又は流通の管理のような、情報の更新に信頼性が求められる場面でRFID技術を活用しようとする場合、タグリーダによるタグ読取りの簡便性と読取結果に基づく情報の更新の信頼性との間のトレードオフが時折問題となる。例えば、取引の相手先へ出荷される物品の確認、又は相手先から入荷した物品の検収が行われる場所で、複数のユーザがタグリーダを携帯して活動しているものとする。各タグリーダが常時動作していれば、ユーザがタグリーダの操作を意識せずとも、RFIDタグからのタグ読取りの結果が経時的に蓄積される。こうした読取結果の中には、情報の更新を引き起こすべきものとそうではないものとが混在し、システムがそれらを区別することは容易ではない。情報の更新が行われるべき時だけタグリーダを動作させるのであればこうした不都合は生じないが、その場合、タグリーダのオン/オフを繰り返す作業の煩雑さや、稼働しているべきタイミングでタグリーダがオフのままであるミスの虞が別の問題として生じる。
本発明は、上述した点に鑑み、タグ読取りの結果に基づく物品の管理状況の更新の信頼性を向上させようとするものである。
ある観点によれば、物品管理システムであって、無線デバイスから当該無線デバイスに記憶されている識別情報を読取可能な読取装置と、ユーザによる作業の対象とされる1つ以上の物品のリスト、及び各物品の前記作業に関するステータスを、データベースにおいて管理する管理部と、前記リストに含まれる第1物品に付され、前記第1物品に関連付けられる第1識別情報を記憶している第1無線デバイスと、を含み、前記管理部は、前記物品管理システムへ第1ユーザがログインし、前記リストに関する前記作業の開始を表す第1のユーザ操作が検知された状態で、前記読取装置が前記第1無線デバイスから前記第1識別情報を読取ったと判定される場合に、前記第1物品の前記ステータスを更新する、物品管理システムが提供される。対応する方法及び情報処理装置もまた提供される。
本発明によれば、タグ読取りの結果に基づく物品の管理状況の更新の信頼性が向上する。
一実施形態に係る物品管理システムの構成の一例を示す模式図。 一実施形態に係るタグリーダの構成の一例を示すブロック図。 一実施形態に係るユーザ端末の構成の一例を示すブロック図。 一実施形態に係る管理サーバの構成の一例を示すブロック図。 一実施形態に係る物品テーブル及び場所テーブルの構成の例を示す説明図。 一実施形態に係るリーダテーブル、ユーザテーブル及び読取結果テーブルの構成の例を示す説明図。 一実施形態に係る作業テーブルの構成の一例を示す説明図。 一実施形態に係る作業明細テーブルの構成の一例を示す説明図。 管理サーバにより提供されるGUI(Graphic User Interface)のメニュー画面の一例について説明するための説明図。 一実施形態に係る出荷リストの登録のための画面の一例について説明するための説明図。 出荷前確認のために提供される画面の遷移の例について説明するための第1の説明図。 出荷前確認のために提供される画面の遷移の例について説明するための第2の説明図。 出荷前確認のために提供される画面の遷移の例について説明するための第3の説明図。 基本的なステータス更新条件について説明するための説明図。 追加的なステータス更新条件の一例について説明するための説明図。 追加的なステータス更新条件の他の例について説明するための説明図。 管理サーバにより実行されるステータス更新処理の流れの一例を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<1.システムの概要>
図1は、一実施形態に係る物品管理システム1の構成の一例を示す模式図である。ここでは、物品管理システム1は、物品の出荷前の確認及び入荷した物品の検収といった作業のステータスを管理するためのシステムである。なお、本開示に係る技術は、かかる例に限定されず、物品管理に関するステータスの更新を伴う多様な用途に適用されてよい。物品は、無生物(例えば、機械、機器、器具、資材、消費財、部品、車両又はロボット)であっても生物(例えば、動物又は植物)であってもよい。
図1には、物品管理システム1の管理下にある2つの場所10a及び10bが示されている。場所10aには、ユーザ20a、並びに、物品30a、30b及び30cが存在している。場所10bには、ユーザ20b、並びに、物品30dが存在している。ユーザ20a及び20bは、場所10a及び10b(並びに他の場所)の間を自在に移動し得る。
物品管理システム1は、物品管理の目的のために、タグとも呼ばれる無線デバイスを活用する。本実施形態では、物品管理システム1は、3種類のタグを含む。第1の種類のタグ(第1無線デバイス)は、物品管理システム1において管理される物品の各々に付される物品タグである。第2の種類のタグ(第2無線デバイス)は、ユーザにより携帯されるユーザタグである。第3の種類のタグ(第3無線デバイス)は、物品管理システム1においてユーザによる作業が行われる場所の各々に設置される位置タグである。
図1の例では、場所10a及び10bに、それぞれ位置タグ40a及び40bが設置されている。位置タグ40a及び40bの各々の設置位置は、固定的であってもよく、又は変更可能であってもよい。場所そのものが移動する場合(例えば、作業現場の移動)には、場所の移動に伴って位置タグも移設されてよい。物品30a、30b、30c及び30dには、それぞれ物品タグ50a、50b、50c及び50dが付されている。各物品タグは、対応する物品の移動に伴って移動する。ユーザ20aはユーザタグ60aを、ユーザ20bはユーザタグ60bを携帯している。ユーザタグ60a及び60bは、例えば社員証又は入館証のようなICカード型のデバイスであってもよい。なお、本明細書において、ユーザが何らかの対象を携帯するとの表現は、ユーザがその対象と共に移動する様々な態様(例えば、対象を保持し又は装着した状態で移動するなど)を広く包含するものとする。
以下の説明において、場所10a及び10bを相互に区別する必要のない場合には、符号の末尾のアルファベットを省略することにより、これらを場所10と総称する。物品30(物品30a、30b、...)、位置タグ40(40a、40b、...)、物品タグ50(物品タグ50a、50b...)、ユーザタグ60(ユーザタグ60a、60b...)、並びに他の要素についても同様である。物品管理システム1において管理される場所10の数及び物品30の数は、図1に示した例に限定されず、いかなる数であってもよい。同様に、物品管理システム1を利用するユーザ20の人数もまた、図1に示した例に限定されず、いかなる数であってもよい。
本実施形態において、位置タグ40、物品タグ50及びユーザタグ60といったタグの各々は、パッシブ型のRFIDタグ(パッシブタグ)であるものとする。パッシブタグは、メモリを内蔵する小型のIC(Integrated Circuit)チップ、及びアンテナで構成され、メモリ内に当該タグを識別する識別情報及びその他の情報を記憶する。本明細書では、識別情報を単にID、タグを識別する識別情報をタグIDともいう。なお、タグIDは、タグが付された対象を識別する情報であるとみなされてもよい。パッシブタグのICチップは、タグリーダから放射される電磁波のエネルギーを利用して動作し、メモリ内に記憶されているタグID及びその他の情報を情報信号へと変調して、情報信号をアンテナから送信(返送)する。
図1の例では、物品タグ50a、50b、50c及び50dは、タグ内に埋め込まれた固有のタグID51a、51b、51c及び51cをそれぞれ有する。各物品タグ50のタグID51(第1識別情報)は、後述するデータベースにおいて、当該物品タグ50が付された物品30に関連付けられる。ユーザタグ60a及び60bもまた、タグ内に埋め込まれた固有のタグIDをそれぞれ有する。各ユーザタグ60のタグID(第2識別情報)は、当該ユーザタグ60を携帯するユーザ20に関連付けられる。位置タグ40a及び40bもまた、タグ内に埋め込まれた固有のタグIDをそれぞれ有する。各位置タグ40のタグID(第3識別情報)は、当該位置タグ40が設置された場所に関連付けられる。
なお、他の実施形態において、各タグは、アクティブ型のRFIDタグであってもよい。各タグが内蔵するバッテリからの電力を利用して能動的に(例えば、周期的に)情報を周囲へ送信する場合、当該タグはビーコンタグと呼ばれてもよい。また別の実施形態において、各タグは、リーダからの信号に応答して、例えばNFC(Near Field Communication)方式又はBluetooth(登録商標)方式で情報を返送する無線デバイスであってもよい。各タグは、ICタグ、ICカード又はレスポンダなど、いかなる名称で呼ばれてもよい。
ユーザ20aは、ユーザタグ60aに加えて、タグリーダ100a及びユーザ端末160aを携帯する。ユーザ20bは、ユーザタグ60bに加えて、タグリーダ100b及びユーザ端末160bを携帯する。タグリーダ100及びユーザ端末160は、ユーザ20により携帯される携帯システムを構成するとみなされてもよい。物品管理システム1は、こうした携帯システムと、管理サーバ200とを含む。タグリーダ100及びユーザ端末160の一方又は双方、及び管理サーバ200は、ネットワーク5へ接続される。ネットワーク5は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、又はそれらの任意の組合せであってよい。ネットワーク5の例は、インターネット、イントラネット及びクラウドネットワークを含み得る。
タグリーダ100は、RFIDタグなどの無線デバイスから当該無線デバイスに記憶されている情報を読取可能な読取装置である。タグリーダ100は、例えば、物品30に付された物品タグ50からタグID51を読取ることにより、物品30を検知することができる。タグリーダ100は、周期的に又はユーザ操作などの何らかのトリガに応じて読取りを実行し、タグ読取結果を管理サーバ200へ送信する。タグリーダ100は、管理サーバ200と直接的に通信可能であってもよく、又は何らかの中継装置(例えば、ユーザ端末160)を介して間接的に管理サーバ200と通信可能であってもよい。タグリーダ100の具体的な構成の一例について、後にさらに説明する。
ユーザ端末160は、例えば、ノートブックPC(Personal Computer)、タブレットPC、スマートフォン又はスマートウォッチといった、任意の種類の端末装置であってよい。ユーザ端末160は、物品管理システム1によるユーザ20とのインタラクションのために利用され得る。ユーザ端末160の具体的な構成の一例について、後にさらに説明する。
管理サーバ200は、複数の物品30の作業に関するステータス、位置情報及びその他の情報をデータベースにおいて管理する情報処理装置である。管理サーバ200は、例えば、高性能な汎用コンピュータを用いて、アプリケーションサーバ、データベースサーバ又はクラウドサーバとして実装されてよい。管理サーバ200は、タグリーダ100からタグ読取結果を受信し、受信したタグ読取結果に基づいてデータベースを更新する。管理サーバ200の具体的な構成の一例について、後にさらに説明する。
図1には単一の管理サーバ200を示しているが、後に詳しく説明する管理サーバ200の機能は、単一の装置により提供されてもよく、又は物理的に別個の複数の装置が相互に連携することにより提供されてもよい。また、本実施形態では、管理サーバ200がデータベースを保持する例を説明するが、管理サーバ200とは別個の装置がデータベースの一部又は全部を保持していてもよい。例えば、一部のデータは、無線デバイス、タグリーダ100又はユーザ端末160により保持されてもよい。
なお、図1には、タグリーダ100及びユーザ端末160が物理的に別個の装置である例を示している。しかしながら、例えば、タグリーダ100が後述するユーザ端末160の機能の一部又は全部を有していてもよく、ユーザ端末160が後述するタグリーダ100の機能の一部又は全部を有していてもよい。また、本実施形態において説明する管理サーバ200の機能がユーザ端末160において実現されてもよい。
<2.タグリーダの構成例>
図2は、一実施形態に係るタグリーダ100の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、タグリーダ100は、制御部111、記憶部112、通信部113、測定部114、操作部115、及び読取部116を備える。
制御部111は、コンピュータプログラムを記憶するメモリ、及びコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプロセッサ(例えば、CPU(Central Processing Unit))からなる。制御部111は、本明細書で説明するタグリーダ100の機能全般を制御する。例えば、制御部111は、読取部116にタグ読取レンジ内のRFIDタグの読取りを実行させ、読取られた情報、読取時刻、及び信号の受信レベルを、読取結果データとして記憶部112に一時的に記憶させる。また、制御部111は、RFIDタグの読取りと並行して、測定部114にタグリーダ100の位置を測定させ、その測定結果を記憶部112に記憶させる。そして、制御部111は、記憶部112に記憶されている読取結果データ及び測定結果データを、自装置を識別するリーダ識別情報(リーダIDともいう)と共に、通信部113を介して管理サーバ200へ送信する。
記憶部112は、例えば、ROM(Read Only Memory)若しくはRAM(Random Access Memory)などの半導体メモリ、光ディスク、又は磁気ディスクといった、任意の種類の記憶媒体を含んでよい。本実施形態において、記憶部112は、上述した読取結果データ、測定結果データ、及びタグリーダ100のリーダIDを記憶する。
通信部113は、タグリーダ100が管理サーバ200と通信するための通信インタフェースである。例えば、通信部113は、WLAN(Wireless Local Area Network)アクセスポイントと通信するWLANインタフェース、又はセルラー基地局と通信するセルラー通信インタフェースであってもよい。また、通信部113は、中継装置との接続用の接続インタフェース(例えば、Bluetooth(登録商標)インタフェース又はUSB(Universal Serial Bus)インタフェース)であってもよい。
測定部114は、タグリーダ100の位置を測定可能なユニットである。本実施形態において、測定部114は、PDR(Pedestrian Dead Reckoning)とも呼ばれる自己位置推定技術を用いて、ある基準位置からのタグリーダ100の相対的な移動量を測定して、測定した移動量を制御部111へ出力する。相対移動量の測定の基準位置は、例えば、タグリーダ100が起動された時点のタグリーダ100の位置であってよい。PDRを実行するために、測定部114は、例えば3軸加速度センサ、ジャイロセンサ及び地磁気センサを含むセンサ群を有していてもよい。後に説明するように、本実施形態において、各位置タグ40の設置位置の位置座標は、既知であってデータベースに登録されている。したがって、制御部111は、ある位置タグ40が検知された時点から現在時点までの相対移動量と、当該位置タグ40の既知の位置座標とに基づいて、タグリーダ100の現在の絶対位置(の位置座標)を推定することができる。
他の実施形態において、測定部114は、GPS(Global Positioning System)を利用してタグリーダ100の現在の地理的位置を測定してもよい。また別の実施形態において、測定部114は、接続先の基地局又は無線LANアクセスポイントの既知の位置座標を利用して現在位置を推定する基地局測位又は無線LAN測位を行ってもよい。
操作部115は、ユーザ操作を検知ける。操作部115は、例えば、タグリーダ100の筐体に配設されるボタン、スイッチ又はレバーのような物理的な入力デバイスを含む。操作部115は、入力デバイスを介してユーザ20による操作を検知し、操作信号を制御部111へ出力する。また、操作部115は、マイクロフォンのような音声入力インタフェースを含んでもよい。
読取部116は、上述した位置タグ40、物品タグ50及びユーザタグ60といったタグの各々から当該タグが記憶している情報を読取可能なユニットである。図2を参照すると、読取部116は、RFコントローラ120、パワーアンプ121、フィルタ122、第1カプラ123、第2カプラ124、アンテナ125、電力検知部126及びキャンセラ127を含む。RFコントローラ120は、制御部111による制御に従って、TX端子からパワーアンプ121へ送信信号(例えば、UHF帯で変調された信号)を出力する。パワーアンプ121は、RFコントローラ120から入力された送信信号を増幅して、フィルタ122へ出力する。ここでの送信信号の増幅率は可変的に制御可能であってもよく、増幅率がより高いほどタグリーダ100から放射される電磁波の出力強度は高められる。フィルタ122は、例えばローパスフィルタであってよく、パワーアンプ121による増幅後の送信信号の不要な低周波成分を除去する。第1カプラ123は、フィルタ122を通過した送信信号をカプラ124及び電力検知部126へ分配する。第2カプラ124は、第1カプラ123から入力される送信信号をアンテナ125へ出力し、及びアンテナ125から入力される受信信号をRFコントローラ120へ出力する。アンテナ125は、カプラ124から入力される送信信号を空中へ電磁波として送信する。また、アンテナ125は、送信信号への応答としてタグリーダ100の読取レンジ内に存在するRFIDタグから返送される信号を受信し、受信信号をカプラ124へ出力する。一例として、アンテナ125は、全方向アンテナであってもよい。他の例として、アンテナ125は、ビーム方向を可変的に制御可能な指向性アンテナであってもよい。電力検知部126は、第1カプラ123から入力される信号の電力レベルを検知し、検知した電力レベルを示す信号RF_DETECTを制御部111へ出力する。キャンセラ127は、搬送波の電力レベルを示す信号CARRIER_CANCELを制御部111から受け付ける。そして、キャンセラ127は、CARRIER_CANCELに基づき、アンテナ125からの受信信号の搬送波成分を第2カプラ124にてキャンセルすることにより、RFコントローラ120のRX端子へ出力されるべき受信信号の所望の信号成分を抽出する。RFコントローラ120は、RX端子から入力される信号を復調して、RFIDタグから返送されたタグIDその他の情報を取得し、取得した情報を制御部111へ出力する。また、RFコントローラ120は、RX端子から入力される信号の受信レベル(受信強度ともいう)を測定し、測定結果を制御部111へ出力する。
本実施形態において、読取部116によるタグ読取りの試行は、ユーザによる明示的な指示を要することなく、(例えば、毎秒1回など)周期的に行われ得る。通信部113から管理サーバ200へのデータの送信もまた、ユーザによる明示的な指示を要することなく、(例えば、数秒ごとに1回など)周期的に、又はタグ読取りの都度行われ得る。制御部111は、冗長なデータの送信を省略して通信の負荷を削減するために、直近の所定の期間内に送信済みのレコードと同一のレコードを、送信されるデータから除外してもよい。制御部111は、RFIDタグからの受信信号の受信レベルが予め設定される最小検知レベルを上回る場合に、当該RFIDタグを検知したと判定して、検知したRFIDタグについての読取結果データを管理サーバ200へ送信してもよい。なお、他の実施形態において、読取部116によるタグ読取りの試行、及び管理サーバ200へのデータの送信の一方又は双方が、操作部115を介するユーザ入力の検知に応じて行われてもよい。通信部113が中継装置を介して間接的に管理サーバ200と通信する場合、管理サーバ200へのデータの送信は、通信部113と中継装置との間の接続が有効である間にのみ行われてもよい。
<3.ユーザ端末の構成例>
図3は、一実施形態に係るユーザ端末160の構成の一例を示すブロック図である。図3を参照すると、ユーザ端末160は、制御部161、記憶部162、通信部163、接続部164、操作部165、及び表示部166を備える。
制御部161は、コンピュータプログラムを記憶するメモリ、及びコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプロセッサ(例えば、CPU)からなる。制御部161は、本明細書で説明するユーザ端末160の機能全般を制御する。例えば、制御部161は、物品管理システム1において、出荷前確認又は検収などのユーザによる作業が行われる際に、通信部163を介して管理サーバ200へアクセスし、管理サーバ200により提供されるアプリケーション画面を表示部166に表示させる。この画面上で、ユーザ20は、作業ステータスの更新の開始又は終了を指示し、又はその進捗を確認することができる。管理サーバ200により提供されるアプリケーション画面のいくつかの例について、後にさらに説明する。
記憶部162は、例えば、ROM若しくはRAMなどの半導体メモリ、光ディスク、又は磁気ディスクといった、任意の種類の記憶媒体を含んでよい。本実施形態において、記憶部162は、例えば、後述する管理サーバ200から受信される作業関連情報を、画面表示のために一時的に記憶する。
通信部163は、ユーザ端末160が管理サーバ200と通信するための通信インタフェースである。例えば、通信部163は、WLANインタフェース又はセルラー通信インタフェースであってもよい。
接続部164は、ユーザ端末160が周辺機器と接続するための接続インタフェースである。例えば、接続部164は、Bluetooth(登録商標)インタフェース又はUSBインタフェースであってもよい。ユーザ端末160がタグリーダ100と管理サーバ200との間の通信を中継する場合、接続部164は、タグリーダ100との通信接続を確立する。
操作部165は、ユーザ20による操作及び情報入力を受付ける。操作部165は、例えば、タッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はポインティングデバイスといった入力デバイスを含む。操作部165は、入力デバイスを介してユーザ20による操作を検知し、操作信号を制御部161へ出力する。また、操作部165は、マイクロフォンのような音声入力インタフェース又は振動を検知するセンサなど、他の種類の入力デバイスをさらに含んでもよい。
表示部166は、画像及び情報を表示する。表示部166は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)又はOLED(Organic Light-Emitting Diode)であってよい。図3には示していないものの、ユーザ端末160は、スピーカ及びバイブレータといった、ユーザ20への報知を行うためのさらなるデバイスを備えていてもよい。
<4.管理サーバの構成例>
<4-1.基本的な構成>
図4は、一実施形態に係る管理サーバ200の構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、管理サーバ200は、通信部210、物品データベース(DB)220及び管理部230を備える。
通信部210は、管理サーバ200が他の装置と通信するための通信インタフェースである。通信部210は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線通信インタフェースであってもよい。本実施形態において、通信部210は、タグリーダ100及びユーザ端末160と通信する。物品DB220は、システムの管理下の複数の物品の各々の作業に関するステータス、位置情報及びその他の情報を記憶するデータベースである。本実施形態において、物品DB220は、物品テーブル310、場所テーブル320、リーダテーブル330、ユーザテーブル340、読取結果テーブル350、作業テーブル370及び作業明細テーブル380を含む。管理部230は、物品DB220内のデータを管理する管理機能を提供する、複数のソフトウェアモジュールの集合である。個々のソフトウェアモジュールは、管理サーバ200の1つ以上のプロセッサ(図示せず)がメモリ(図示せず)に記憶されるコンピュータプログラムを実行することにより動作し得る。本実施形態において、管理部230は、タグ処理部231及び作業管理部232を含む。
<4-2.データ構成例>
図5(A)及び(B)は、物品DB220の物品テーブル310及び場所テーブル320の構成の例をそれぞれ示している。
物品テーブル310は、タグID311、物品ID312、名称313、種別314、場所315、及び座標316という6つのデータ項目を有する。タグID311は、システムの管理下の物品30の各々に付された物品タグ50を一意に識別する識別情報である。タグID311の値は、対応する物品タグ50が内部で記憶しているタグIDの値と同一である。物品ID312は、各物品30を一意に識別する識別情報である。名称313は、各物品30の名称を表す。図5(A)の例では、物品ID「IT01」、「IT02」、「IT03」及び「IT04」で識別される物品に、それぞれ「物品A」、「物品B」、「物品C」及び「物品D」という名称が与えられている。ここでの「物品A」、「物品B」、「物品C」及び「物品D」は、図1に示した物品30a、30b、30c及び30dにそれぞれ対応してよい。種別314は、各物品30が分類される種別を表す。図5(A)の例では、「物品A」及び「物品B」の種別は「Type1」であり、「物品C」及び「物品D」の種別は「Type2」である。各物品30の名称313及び種別314の値は、ユーザにより決定され、管理部230により提供されるユーザインタフェースを介して事前に登録されてもよい。その代わりに、名称313及び種別314の値は、物品タグ50に物品関連情報として記憶され、タグリーダ100により読取られてもよい。後者の場合、管理サーバ200は、各物品30の物品タグ50からの初回のタグ読取りに応じて、当該物品30の名称313及び種別314の値をタグリーダ100から受信して、物品テーブル310に登録し得る。場所315は、各物品30が最後にタグリーダ100により検知された場所を、当該場所を識別する場所IDで表す。図5(A)の例では、「物品A」、「物品B」及び「物品C」は、場所ID「PL01」で識別される場所に存在する。「物品D」は、場所ID「PL02」で識別される場所に存在する。座標316は、各物品30が位置していると推定される地点の位置座標を表す。場所315及び座標316の値は、後に説明するように、物品の移動がタグリーダ100により検知されると、タグ処理部231により更新され得る。
場所テーブル320は、タグID321、場所ID322、名称323、及び座標324という4つのデータ項目を有する。タグID321は、システムの管理下の場所10の各々に設置された位置タグ40を一意に識別する識別情報である。タグID321の値は、対応する位置タグ40が内部で記憶しているタグIDの値と同一である。場所ID322は、各場所10を一意に識別する識別情報である。名称323は、各場所10の名称を表す。図5(B)の例では、場所ID「PL01」で識別される場所10の名称は「場所A」、場所ID「PL02」で識別される場所10の名称は「場所B」である。これら名称は、実際には、例えば「工場」、「倉庫」及び「作業現場」といったものであってよい。座標324は、各場所10に設置された位置タグ40の設置位置の位置座標を表す。
なお、本明細書において、位置情報とは、例えば、位置座標によって又は予め定義される複数の場所のうちの1つを識別する識別子によって何らかの位置を示す情報であってよい。即ち、物品テーブル310の場所315及び座標316、並びに場所テーブル320の座標324は、いずれも位置情報の一種であり得る。位置座標は、水平面内の位置を表す2次元座標であってもよく、高さ方向の要素をも含む3次元座標であってもよい。
図6(A)、(B)及び(C)は、リーダテーブル330、ユーザテーブル340及び読取結果テーブル350の構成の例をそれぞれ示している。
リーダテーブル330は、リーダID331、名称332及び使用ユーザ333という3つのデータ項目を有する。リーダID331は、システム内で利用されるタグリーダ100の各々を一意に識別する識別情報である。名称332は、各タグリーダの名称を表す。図6(A)の例では、リーダID「RD01」、「RD02」及び「RD03」で識別されるタグリーダ100に、それぞれ「リーダA」、「リーダB」及び「リーダC」という名称が与えられている。使用ユーザ333は、各タグリーダを使用しているユーザ20を、当該ユーザ20を識別するユーザIDで表す。あるタグリーダ100をどのユーザ20が使用しているかを判定する手法のいくつかの例について、後に説明する。なお、どのユーザ20により使用されているかが不定のタグリーダ100が存在してもよく、そのようなタグリーダ100については使用ユーザ333の欄は空欄であってよい。
ユーザテーブル340は、ユーザID341、名称342、タグID343及び認証データ344という4つのデータ項目を有する。ユーザID341は、物品管理システム1を利用するユーザ20の各々を一意に識別する識別情報である。名称342は、各ユーザの名称を表す。図6(B)の例では、ユーザID「U001」で識別されるユーザ20の名称は「ユーザA」、ユーザID「U002」で識別されるユーザ20の名称は「ユーザB」、ユーザID「U003」で識別されるユーザ20の名称は「ユーザC」である。タグID343は、各ユーザ20により携帯されるユーザタグ60を一意に識別する識別情報である。タグID343の値は、対応するユーザタグ60が内部で記憶しているタグIDの値と同一である。認証データ344は、各ユーザ20による物品管理システム1へのログインの際にユーザ認証のために利用されるデータを格納する項目である。ユーザ認証は、例えば、パスワード認証又は生体認証など、いかなる認証方式で行われてもよい。
読取結果テーブル350は、タグリーダ100から受信される読取結果データのレコード(以下、読取結果レコードという)を蓄積するためのテーブルである。読取結果テーブル350は、読取時刻351、タグID352、リーダID353、受信レベル354、及び座標355という5つのデータ項目を有する。読取時刻351は、各読取結果レコードについてタグIDの読取りが行われた時刻を表す。タグID352は、各読取結果レコードについて読取られたタグIDを表す。リーダID353は、各読取結果レコードについてタグ読取りを行ったタグリーダ100を識別する識別情報である。図6(C)の例では、読取結果テーブル350の1番目のレコードは、リーダID「RD01」で識別されるタグリーダ100が、時刻「T01」にタグID「TGU1」(例えば、ユーザ20aのユーザタグ60aのタグID)を読取ったことを示している。2番目のレコードは、タグリーダ100が、時刻「T02」にタグID「TG01」(例えば、物品30aの物品タグ50aのタグID)を読取ったことを示している。3番目のレコードは、タグリーダ100aが、時刻「T03」にタグID「TG02」(例えば、物品30bの物品タグ50bのタグID)を読取ったことを示している。受信レベル354は、各読取結果レコードについてタグ読取り時にタグリーダ100により受信された信号の受信レベルを表す。座標355は、タグ読取りが行われた時点でタグリーダ100が存在していた地点の位置座標(タグリーダ100から受信される測定結果データに基づく座標)を表す。
図7は、作業テーブル370の構成の一例を示している。作業テーブル370は、物品管理システム1においてユーザ20により行われるべき作業に関連する情報を記憶するためのテーブルである。作業テーブル370は、作業ID371、作業種別372、期日373、場所374、取引ID375、登録者376、ステータス377、完了時刻378及び作業者379という9つのデータ項目を有する。作業ID371は、各作業を一意に識別する識別情報である。作業種別372は、各作業の種別を表す。本実施形態において、作業種別372の値は、「出荷」又は「検収」を示し得る。図7の例では、作業ID「SH01」及び「SH02」で識別される作業の種別は、出荷前確認を表す「出荷」に、作業ID「AC01」及び「AC02」で識別される作業の種別は、検収を表す「検収」にセットされている。期日373は、各作業が完了すべき期日を表す。場所374は、各作業が行われることが予定されている場所を、当該場所を識別する場所IDで表す。取引ID375は、各作業を取引情報に関連付けるための識別情報である。図示は省略されているものの、物品DB220は、例えば取引の名称、取引相手の名称、住所及び担当者名、並びに契約日といった取引情報を保持するテーブルをさらに含んでもよく、取引ID375はそうした取引情報のレコードを識別する。登録者376は、作業テーブル370の各レコード(以下、作業レコードという)を作業テーブル370に登録したユーザ20の名称を表す。ステータス377は、各作業レコードについて作業の進行状況を表す。ステータス377の値は、例えば「未完了」、「進行中」、「完了」又は「抹消」であってよい。完了時刻378は、作業が完了した作業レコードについて、作業が完了した時刻(日時)を表す。作業者379は、各作業を完了させたユーザ20の名称を表す。ステータス377が「未完了」を示す作業レコードについては、完了時刻378及び作業者379の欄は空欄であってよい。
図8は、作業明細テーブル380の構成の一例を示している。作業明細テーブル380は、作業テーブル370に登録された各作業の1つ以上の対象物品のリスト、及び各物品の当該作業に関するステータスを保持するためのテーブルである。作業明細テーブル380は、作業ID381、対象物品382、ステータス383、読取時刻384、座標385及びリーダ386という6つのデータ項目を有する。作業ID381は、作業テーブル370に登録された作業レコードのうちの1つを識別する識別情報である。対象物品382は、作業ID381の値により識別される作業の対象物品のうちの1つを、当該物品を識別する物品IDで表す。図8から理解されるように、1つの作業について1つ以上の対象物品を作業明細テーブル380に登録することが可能である。ステータス383は、各対象物品についてタグの読取りが完了したか否かを表す。ステータス383の値は、例えば「未完了」、「完了」又は「削除」であってよい。ある対象物品についてステータス383の値が「完了」を示す場合、これは対応する作業において当該対象物品の存在が確認されたことを意味する。読取時刻384は、タグの読取りが完了した対象物品について、タグの読取りが行われた時刻(日時)を表す。座標385は、タグの読取りが完了した対象物品について、タグの読取りが行われた地点の位置座標を表す。リーダ386は、タグの読取りが完了した対象物品について、タグを読取ったタグリーダ100を、当該タグリーダ100を識別するリーダIDで表す。ステータス383が「未完了」を示す作業レコードについては、読取時刻384、座標385及びリーダ386の欄は空欄であってよい。
<4-3.位置の追跡>
タグ処理部231は、タグリーダ100から受信される読取結果データ及び測定結果データを処理する。例えば、タグ処理部231は、タグリーダ100から通信部210を介して受信される読取結果データの各レコードを読取結果レコードとして読取結果テーブル350に追加する。タグ処理部231は、読取結果レコードを読取結果テーブル350に追加する際に、タグリーダ100から受信される測定結果データに基づいて、座標355にセットすべき位置座標の値を決定する。座標355にセットされる値は、上述したように、タグ読取りの時点のタグリーダ100の位置座標を表す。この値は、例えば、位置タグ40の検知位置の位置座標と、当該検知位置からのタグリーダ100の相対移動量との和であり得る。
タグ処理部231は、物品タグ50についての読取結果データが受信されると、物品テーブル310の座標316の値も更新する。物品テーブル310の各物品30の座標316の値は、当該物品30について読取結果テーブル350に最後に追加された読取結果レコードの座標355の値と同一であってよい。また、タグ処理部231は、物品30が存在する場所10が変化した場合には、物品テーブル310の対応する物品30の場所315の値をも更新する。
<4-4.作業ステータスの管理>
作業管理部232は、物品管理システム1へのユーザ20によるログインを受付け、ログインしたユーザ20のユーザ端末160に、ユーザ20が行うべき作業に関連するアプリケーション画面を提供する。ここでのアプリケーションは、例えば、ユーザ端末160において稼働する、ウェブブラウザ又は物品管理のための専用のアプリケーションであってよい。アプリケーション画面は、ユーザ端末160の表示部166により表示される。ログインに先立って、作業管理部232は、例えば、ユーザ端末160からのアクセスに応じて、図9に示したようなメニュー画面400をユーザ端末160の表示部166に表示させる。
図9を参照すると、メニュー画面400は、5つのボタン401、402、403、404及び405を含む。メニュー画面400においてユーザ20がボタン401を操作すると、作業管理部232は、例えばユーザ20にID及びパスワードといった認証情報の入力を要求し、入力された認証情報に基づいてユーザ認証を実行する。ユーザ認証が成功すると、物品管理システム1へユーザ20がログインしている状態となる。ログイン状態は、ユーザ20がログアウトを選択するまで(又は、操作が行われないまま所定の時間長が経過するまで)継続され得る。
(1)作業の登録
ボタン402は、出荷リストの登録又は修正の際に利用される管理画面を呼出すためのボタンである。ボタン403は、検収リストの登録又は修正の際に利用される管理画面を呼出すためのボタンである。ボタン402又は403が操作された際にも、作業管理部232は、ユーザ20が未ログインであれば、認証情報の入力を要求し、ユーザ認証を実行してよい。出荷リスト管理画面及び検収リスト管理画面は、作業の種別が異なるのみで、同じように構成されてよいため、ここでは出荷リスト管理画面についてのみ説明する。
図10は、一例としての出荷リスト管理画面410を示している。出荷リスト管理画面410は、例えば、管理のオプションをユーザに選択させるためのラジオボタン411、412及び413を含む。ラジオボタン411は、出荷リストを新規登録する際に選択され得る。ラジオボタン412は、登録済みの出荷リストを修正する際に選択され得る。ラジオボタン413は、登録済みの出荷リストを登録抹消する際に選択され得る。なお、ここでの出荷リストとは、出荷前確認の対象とされる1つ以上の物品のリストを意味する。
出荷リスト管理画面410は、さらに、作業IDフィールド421及び取引IDフィールド422を含む。作業IDフィールド421は、新たに登録される出荷リスト又は編集される既存の出荷リストに対応する作業IDを表示する。出荷リストの新規登録のケースにおいて、作業管理部232は、新たに登録される出荷リストに対応する作業IDを、既存の作業IDと重複しないように自動的に採番してよい。取引IDフィールド422は、新たに登録される出荷リスト又は編集される既存の出荷リストに対応する取引IDの入力を受付け、又は入力済みの取引IDを表示する。出荷リストの修正又は登録抹消のケースにおいて、ユーザ20が作業ID又取引IDを対応するフィールド421又は422に入力すると、作業管理部232は、作業テーブル370において対応する作業を検索する。そして、作業管理部232は、検索の結果として特定された作業に関連する情報を作業テーブル370及び作業明細テーブル380から取得して、出荷リスト管理画面410に反映させる。なお、目的の作業を検索するための検索キーは、作業ID又取引IDに限定されず、物品DB220が保持している任意の1つ以上の情報項目の組合せであってもよい。
出荷リスト管理画面410は、さらに、出荷リストに含めるべき候補物品を検索するための検索手法をユーザに選択させるためのラジオボタン431及び432と、リーダIDフィールド433、読取時刻フィールド434及び物品名フィールド435とを含む。加えて、出荷リスト管理画面410は、候補表示ボタン436、候補物品エリア441、物品リストエリア442、追加アイコン443、削除アイコン444、及び決定ボタン451を含む。
ラジオボタン431は、タグリーダ100によるタグ読取りの結果から候補物品を検索する際に選択され得る。ユーザは、ラジオボタン431を選択した場合、検索条件としてのタグリーダ100のリーダID及び読取時刻を、リーダIDフィールド433及び読取時刻フィールド434で指定して、候補表示ボタン436を操作する。すると、作業管理部232は、指定されたタグリーダ100により指定時刻に近い時刻に検知された物品タグ50のリストを、読取結果テーブル350から抽出する。そして、作業管理部232は、抽出した物品タグ50に対応する物品30のリストを候補物品エリア441に表示させる。
ラジオボタン432は、特定の物品30の物品名を指定して候補物品を検索する際に選択され得る。ユーザは、ラジオボタン432を選択した場合、目的とする物品の名称を、物品名フィールド435で指定して、候補表示ボタン436を操作する。すると、作業管理部232は、指定された名称を有する物品30を物品テーブル310において特定し、特定した物品30を候補物品エリア441に表示させる。作業管理部232は、物品名フィールド435で指定される文字列に基づく物品名の曖昧検索によって1つ以上の物品30を特定し、特定した物品30のリストを候補物品エリア441に表示させてもよい。
図7の例では、3つの物品30の物品ID及び名称のペアが、チェックボックスと共に候補物品エリア441に表示されている。ユーザは、候補物品エリア441に表示された1つ以上の候補物品にチェックを付けて追加アイコン443を操作することで、それら候補物品を出荷リストに追加することができる。
物品リストエリア442は、新規登録中又は編集中の出荷リストに含まれる対象物品のリストが表示されるエリアである。図7の例では、2つの物品30の物品ID及び名称のペアが、チェックボックスと共に物品リストエリア442に表示されている。ユーザは、物品リストエリア442に表示された1つ以上の対象物品にチェックを付けて削除アイコン444を操作することで、それら対象物品をリストから削除することができる。
ユーザは、物品リストエリア442に表示されている対象物品のリストが意図した通りのリストになると、決定ボタン451を操作する。すると、作業管理部232は、ユーザにより編集された出荷リスト及び関連する情報を、作業テーブル370及び作業明細テーブル380に反映させる。例えば、作業管理部232は、出荷リストの新規登録のケースにおいて、新たに採番された作業IDのレコードを作業テーブル370に追加する。作業テーブル370の期日373及び場所374といった情報は、図中で省略されているさらなる入力フィールドにおいて入力されてもよく、又は取引IDに基づき他のテーブルから取得されてもよい。また、作業管理部232は、新たな出荷リストの作業IDと対象物品の物品IDとのペアで識別される1つ以上のレコードを作業明細テーブル380に追加する。作業テーブル370及び作業明細テーブル380に新規追加されるレコードのステータス377、383の値は「未完了」にセットされる。一方、作業管理部232は、出荷リストの編集のケースにおいて、出荷リストの対象物品の追加及び削除を、作業明細テーブル380に反映する。
ユーザは、既存の出荷リストの登録を抹消することを望む場合、ラジオボタン413を選択した上で、目的の出荷リストの作業ID又は取引IDをフィールド421又は422で指定する。すると、作業管理部232は、対応する作業の対象物品のリストを作業明細テーブル380から抽出して、物品リストエリア442に表示させる。そして、ユーザが決定ボタン451を操作すると、作業管理部232は、例えば作業テーブル370内の対応するレコードのステータス377の値を「抹消」に変更する。
なお、図10を用いて説明した出荷リスト管理画面410は、作業に関連する情報及び対象物品のリストを管理するための画面の一例に過ぎない。管理画面は、図示したものとは異なる画面構成を有していてもよい。例えば、図7に示した作業テーブル370の構成と同様のテーブル形式の作業リストが画面上に表示され、表示されたリスト内の作業をユーザが選択することで、個別の作業のための管理画面への遷移が可能とされてもよい。
(2)作業ステータスの更新
本実施形態において、作業管理部232は、作業テーブル370に登録されている作業(出荷前確認又は検収)に関するステータスの更新を、物品管理システム1へユーザ20がログインし、作業の開始を表すユーザ操作が検知された状態においてのみ行う。ここでのユーザ操作(第1のユーザ操作)は、GUIの操作又は音声操作など、いかなる種類の操作であってもよい。典型的には、第1のユーザ操作は、作業管理部232によりログインユーザのユーザ端末160へ提供されるアプリケーション画面上で検知されるものとする。即ち、作業管理部232は、ユーザ端末160においてログインユーザにより第1のユーザ操作が行われたことが検知されると、特定の作業に関するステータス更新のためのセッションを開始する。作業管理部232は、このセッションの期間中に、タグリーダ100が対象物品の物品タグ50からタグIDを読取ったと判定される場合に、対象物品の作業に関するステータスを「完了」に更新する。ステータス更新のためのセッションは、全ての対象物品についてステータスの更新が完了し、セッション終了を指示する別のユーザ操作が検知され、又は、予め設定される時間長が経過したことによって終了し得る。こうした実施形態に係るアプリケーション画面の遷移の例を、以下に説明する。
図9に戻ると、メニュー画面400のボタン404は、ユーザ20が出荷前確認を行う際に利用されるアプリケーション画面(以下、出荷画面という)を呼出すためのボタンである。ボタン405は、ユーザ20が検収を行う際に利用されるアプリケーション画面を呼出すためのボタンである。ボタン404又は405が操作された際にも、作業管理部232は、ユーザ20が未ログインであれば、認証情報の入力を要求し、入力された認証情報に基づいてユーザ認証を実行してよい。検収のためのアプリケーション画面の構成は出荷前確認のためのアプリケーション画面の構成と同様であってよいため、ここでは出荷前確認のためのアプリケーション画面についてのみ説明する。
図11A~図11Cは、出荷前確認のために提供される出荷画面の例をそれぞれ示している。図11Aに示した出荷画面500aは、例えば、作業IDフィールド511及び関連情報表示エリア512、読取開始ボタン521、及び物品リスト表示エリア530を含む。作業IDフィールド511は、ログインユーザが目的の作業の作業IDを選択するためのフィールドである。ここでは、ログインユーザは(「ユーザA」という名称の)ユーザ20aであるものとする。出荷画面500aでは、作業テーブル370において作業種別が「出荷」である作業の作業IDが、作業IDフィールド511において選択可能とされる。関連情報表示エリア512は、選択された作業についての作業関連情報を表示するための表示領域である。物品リスト表示エリア530は、選択された作業について登録済みの対象物品のリストを表示するための表示領域である。
図11Aの例では、作業IDフィールド511で作業ID「SH02」が選択されており、対応する作業に関連する取引相手、作業期日及び作業場所の情報が関連情報表示エリア512に表示されている。作業IDフィールド511の下には、選択された作業のステータスが表示されており、ここではステータスは「未完了」である。この作業ステータスの値は、作業テーブル370のステータス377の値に対応する。物品リスト表示エリア530には、選択された作業について作業明細テーブル380に登録済みの3つの対象物品の物品ID、名称及び読取りのステータスが表示されている。ここでは、対象物品は「物品D」、「物品E」及び「物品F」であり、どの対象物品の読取りもまだ行われていない。物品リスト表示エリア530に表示される各対象物品の読取りのステータスの値は、作業明細テーブル380のステータス383の値に対応する(例えば、「未完了」は「NO」に、「完了」は「YES」に対応し得る)。
ステータスの更新の条件とされる上述した第1のユーザ操作は、ここでは、読取開始ボタン521の操作(例えば、タッチ又はクリック)である。即ち、作業管理部232は、出荷画面500aにおいて読取開始ボタン521が操作された場合に、物品リスト表示エリア530に表示された対象物品について、タグ読取りの結果に基づくステータスの更新のためのセッションを開始する。
読取開始ボタン521が操作された後、例えばユーザ20aがタグリーダ100aを使用して「物品D」の物品タグ50からタグIDを読取ると、出荷画面500aは、図11Bに示した出荷画面500bへ遷移する。出荷画面500bは、読取開始ボタン521が読取停止ボタン522へ変化していることを除き、出荷画面500aと同様の構成を有する。図中で破線枠531で示したように、「物品D」の読取りのステータスは「YES」へ更新されている。また、破線枠513で示したように、作業のステータスは「進行中」へ更新されている。「進行中」というステータスは、作業は開始したもののタグ読取りの完了していない対象物品が残っていることを意味する。
さらに、ユーザ20aがタグリーダ100aを使用して「物品E」及び「物品F」の物品タグ50からタグIDを読取ると、画面は図11Cに示した出荷画面500cへ遷移する。出荷画面500cは、読取停止ボタン522が消えていることを除き、出荷画面500bと同様の構成を有する。図中で破線枠532及び533で示したように、「物品E」及び「物品F」の読取りのステータスは「YES」へ更新されている。また、破線枠514で示したように、作業のステータスは「完了」へ更新されている。
このように、ユーザ20のログイン状態が維持され、ステータス更新セッションが継続している間に、ユーザ20は、各対象物品の物品タグ50からのタグIDの読取りを進める。そして、作業管理部232は、全ての対象物品についてタグIDの読取りが終了すると、作業全体が完了したことを認識し、作業テーブル370の対応する作業レコードのステータス377の値を「完了」へ更新する。
(3)様々なステータス更新条件
作業管理部232が作業に関するステータスを更新するための更新条件は、上述したように、ユーザ20が物品管理システム1へログインし、目的とする作業の開始を表すユーザ操作をユーザ端末160において行ったことを少なくとも含む。図12は、そうした基本的なステータス更新条件について説明するための説明図である。
図12の例では、場所10aに物品30d、30e及び30fが存在する。物品30dは、出荷前確認の対象物品であるものとする。場所10aにおいて、2人のユーザ20a及び20bが活動している。ユーザ20aは、ユーザ端末160aを用いて管理サーバ200へアクセスし、ログインに成功した後、出荷画面500aの読取開始ボタン521を操作する。それにより、物品30dを対象物品とする出荷前確認のためのステータス更新セッションが開始される。物品30dは、ユーザ20aが携帯しているタグリーダ100aの読取レンジRの内部にあるため、タグリーダ100aは、物品30dの物品タグ50dからタグIDを読取る(図中の矢印A)。作業管理部232は、このタグ読取りの結果に基づいて、作業明細テーブル380の物品30dに対応するレコードのステータス383の値を「完了」へ更新することができる。
但し、物品30dは、ユーザ20bが携帯しているタグリーダ100bの読取レンジRにも含まれる。したがって、ステータス更新セッションが継続している間、タグリーダ100bが物品30dの物品タグ50dからタグIDを読取る可能性もある(図中の矢印A)。こうしたログインユーザ以外のユーザが使用するタグリーダ、又は特定のユーザに関連付けられていないタグリーダによるタグ読取りの結果に基づくステータスの更新は、システムの要件に依存して、許容されてもよい。これが許容される場合、複数のユーザが共同で作業を行うケースで、いずれか1人のユーザがシステムにログインしてステータス更新セッションを開始するだけで、全てのユーザがそれぞれのタグリーダを使用してタグ読取りを効率的に進めることが可能となる。また、作業現場に特定のユーザに関連付けられていないタグリーダを備え付けておき、システムにログインしてステータス更新セッションを開始した任意のユーザが、そのタグリーダを使用して作業を行うことも可能となる。
一方で、上述した基本的なステータス更新条件に加えて、追加的なステータス更新条件を取り入れることによって、ログインユーザが使用しているタグリーダ100ではないタグリーダによるタグ読取りの結果に基づくステータスの更新が防止されてもよい。言い換えると、作業管理部232は、ログインユーザが使用しているタグリーダ100が対象物品の物品タグ50からタグIDを読取ったと判定される場合にのみ、対象物品の作業に関するステータスを更新してもよい。
例えば、作業管理部232は、タグリーダ100がログインユーザのユーザタグ60からタグIDを読取ったことを示す読取結果データが受信された場合に、ログインユーザが当該タグリーダ100を使用していると判定してもよい。図13は、そうした追加的なステータス更新条件について説明するための説明図である。
図13の例では、場所10aに物品30dを含む複数の物品30が存在する。物品30dは、出荷前確認の対象物品であるものとする。場所10aにおいて、ユーザ20aが活動している。ユーザ20aは、ユーザ端末160aを用いて管理サーバ200へアクセスし、ログインに成功した後、所定のユーザ操作を行って出荷前確認のためのステータス更新セッションを開始する。ユーザ20aが携帯しているタグリーダ100aは、ユーザタグ60aからタグIDを読取り(図中の矢印A)、さらに物品30dの物品タグ50dからタグIDを読取る(図中の矢印A)。作業管理部232は、これらタグ読取りの結果に基づいて、ログインユーザであるユーザ20aが使用しているタグリーダ100aが対象物品である物品30dの物品タグ50dからタグIDを読取ったと判定する。そして、作業管理部232は、作業明細テーブル380の物品30dに対応するレコードのステータス383の値を「完了」へ更新する。なお、作業管理部232は、ユーザタグ60及び物品タグ50からのタグIDの読取りの間の読取時刻の差が所定の時間閾値を下回る場合にのみ、ステータスの更新を行ってもよい。また、作業管理部232は、ユーザタグ60及び物品タグ50からのタグIDの読取りの間の読取位置の差が所定の距離閾値を下回る場合にのみ、ステータスの更新を行ってもよい。
このように、ログインユーザが関わるタグ読取りの結果のみに基づいて、対象物品のステータスが更新されるようにすることで、作業に無関係のはずのタグリーダがユーザの意図に反するステータス更新を引き起こしてしまう不都合を防止することができる。それにより、ステータス更新の信頼性が一層向上される。
作業管理部232は、ユーザタグ60からの1回のタグ読取りの結果ではなく、複数回にわたるタグ読取りの履歴に基づいて、どのユーザ20がどのタグリーダ100を使用しているのかを判定してもよい。例えば、過去の一定の期間内に、タグリーダ100aがユーザタグ60aを多数回検知した一方で、タグリーダ100bはユーザタグ60aをわずかな回数しか検知しなかったものとする。この場合、作業管理部232は、タグ読取りの履歴に基づいて、ユーザ20aがタグリーダ100aを使用していると判定し得る。図6(A)のリーダテーブル330の使用ユーザ333の値は、このような判定に基づいてセットされてもよい。
ある変形例において、リーダテーブル330におけるタグリーダ100と当該タグリーダ100を使用するユーザ20との間の関連付けが、ユーザタグ60からのタグIDの読取りに依拠することなく、予め与えられていてもよい。例えば、ユーザ20aがタグリーダ100aを常に使用する場合、ユーザ20aをタグリーダ100aに関連付けるために、リーダテーブル330の対応するレコードの使用ユーザ333の欄に予めユーザ20aを識別するユーザID「U001」が登録される。作業管理部232は、この使用ユーザ333のユーザIDに基づいて、ユーザ20aがタグリーダ100aを使用していると判定してもよい。
他の変形例において、作業管理部232は、ユーザ20がログインのために使用しているユーザ端末160がタグリーダ100との通信接続を有することに基づいて、当該ユーザ20が当該タグリーダ100を使用していると判定してもよい。例えば、ユーザ端末160aは、接続部164を介してタグリーダ100aとローカルの通信接続を確立する。ユーザ20aがユーザ端末160aを用いて物品管理システム1へログインすると、ユーザ端末160aの制御部161は、タグリーダ100aとの通信接続を通じて取得されるタグリーダ100aのリーダIDを管理サーバ200へ送信する。作業管理部232は、このリーダIDを受信することにより、ログインユーザであるユーザ20aがタグリーダ100aを使用していると判定することができる。
追加的なステータス更新条件は、タグリーダ100が作業が予定されている場所10の位置タグ40からタグIDを読取ったことを含んでもよい。図14は、そうした追加的なステータス更新条件について説明するための説明図である。
図14の例でも、場所10aに物品30dを含む複数の物品30が存在する。物品30dは、出荷前確認の対象物品であるものとする。また、場所10aは、ユーザ20aが行おうとする作業である出荷前確認について、作業テーブル370に事前に登録された作業場所であるものとする。ユーザ20aは、ユーザ端末160aを用いて管理サーバ200へアクセスし、ログインに成功した後、所定のユーザ操作を行って出荷前確認のためのステータス更新セッションを開始する。ユーザ20aが携帯しているタグリーダ100aは、場所10aに設置されている位置タグ40aから、場所10aの場所ID「PL01」に関連付けられているタグIDを読取る(図中の矢印A)。さらに、ユーザ20aが移動した後、タグリーダ100aは、物品30dの物品タグ50dからタグIDを読取る(図中の矢印A)。作業管理部232は、これらタグ読取りの結果に基づいて、ステータス更新条件が満たされたと判定し、作業明細テーブル380の物品30dに対応するレコードのステータス383の値を「完了」へ更新する。こうしたステータス更新条件によれば、作業が予定されていない場所で誤ってステータス更新セッションが開始されても、その結果として各対象物品の作業に関するステータスが更新されてしまうことを防止することができる。よって、ステータス更新の信頼性をより高めることができる。
追加的なステータス更新条件は、タグリーダ100において第2のユーザ操作が検知されたことを含んでもよい。一例として、第2のユーザ操作は、タグリーダ100の操作部115のボタンの押下であるものとする。この例において、作業管理部232は、ユーザ20がタグリーダ100においてボタンを押下している状態で、対象物品の物品タグ50からタグIDが読取られた場合にのみ、当該対象物品の作業に関するステータスを更新してもよい。代替的に、作業管理部232は、ユーザ20がタグリーダ100においてボタンを押下してから一定の時間長が経過し又は再度ボタンが押下されるまでの期間の間にタグIDが読取られた場合にのみ、対象物品の作業に関するステータスを更新してもよい。タグリーダ100の制御部111は、例えば、第2のユーザ操作が検知されたことを示すフラグ(又は任意の形式の標識)を、読取結果データに含めて管理サーバ200へ送信してもよい。それにより、作業管理部232は、フラグの付与された読取結果データを読取結果テーブル350から迅速に取得して、各対象物品についてステータスを更新すべきかを効率的に判定することができる。
本項では、ステータス更新条件の数多くの例を説明したが、説明した条件は互いにどのように組み合わされてもよい。例えば、基本的なステータス更新条件と共に、ログインユーザのユーザタグ60の読取り、位置タグ40の読取り、及び第2のユーザ操作の検知のうちの2つ以上が、ステータス更新条件に含められてもよい。
<5.処理の流れ>
図15は、本実施形態において管理サーバ200により実行され得るステータス更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。このステータス更新処理は、例えば、ユーザ20がユーザ端末160において出荷前確認又は検収のためのアプリケーション画面を呼出した際に開始され得る。なお、ステータス更新処理の開始前に、作業テーブル370及び作業明細テーブル380にはいくつかの作業及びそれらの対象物品のリストが登録済みであるものとする。以下の説明では、処理ステップをS(ステップ)と略記する。
まず、S111で、作業管理部232は、物品管理システム1へのユーザ20によるログインを受付る。作業管理部232は、例えばユーザ20によりユーザ端末160の画面上で入力された認証情報に基づいて、ユーザ認証(ログイン認証)を実行し得る。ここでは、認証は成功し、ユーザ20が物品管理システム1へログインしている状態になるものとする。
次いで、S113で、作業管理部232は、ログインユーザであるユーザ20のユーザ端末160に、作業に関するアプリケーション画面を表示させる。例えば、ユーザ20が目的とする作業が出荷前確認であれば、ユーザ端末160の表示部166により、図11Aに示した出荷画面500aが表示され得る。
次いで、S115で、作業管理部232は、表示された画面上で、ユーザ20による作業の指定を受付ける。例えば、ユーザ20は、事前に登録済みの作業のうち未完了の(又は進行中であったが停止した)作業のうちの1つを指定する。
次いで、S117で、作業管理部232は、ユーザ20により指定された作業に関するデータを作業テーブル370から、1つ以上の対象物品のリストを作業明細テーブル380から取得する。
次いで、S119で、作業管理部232は、ステータス更新のためのタグ読取作業の開始を表す第1のユーザ操作の検知を待ち受ける。第1のユーザ操作が検知されたことがユーザ端末160から通知されると、処理はS121へ進む。ここで、作業管理部232は、S115で指定された作業についての作業テーブル370のステータス377の値を「進行中」に更新してもよい。
S121で、作業管理部232は、対象物品の物品タグ50からのタグIDの読取り以外のステータス更新条件が充足されたかを判定する。ここでのステータス更新条件は、例えば、
1)ログインユーザのユーザタグ60からのタグIDの読取り
2)タグリーダ100における第2のユーザ操作の検知
3)作業場所に設置された位置タグ40からのタグIDの読取り
のうちの1つ以上を含み得る。所要の条件が充足されたと判定される場合、処理はS123へ進む。いずれかの条件が充足されていないと判定される場合、作業管理部232は、対応するアクションを行うことを促すメッセージをユーザ端末160に表示させてもよい(例えば、「ユーザタグを読取って下さい」、「タグリーダのボタンを押して下さい」など)。
S123で、通信部210は、タグリーダ100から読取結果データを受信する。ある実施例において、ここでの読取結果データの受信元のタグリーダ100は、ログインユーザが使用していると判定されるタグリーダ100である。他の実施例において、ここでの読取結果データの受信元のタグリーダ100は、任意のタグリーダ100である。タグ処理部231は、受信した読取結果データに対応する読取結果レコードを読取結果テーブル350に追加する。
その後の処理は、S125で、読取結果データにより示されるタグIDがS117で取得したリストに含まれる対象物品の物品タグ50のタグIDであるか否かに依存して分岐する。対象物品の物品タグ50のタグIDである場合、処理はS127へ進む。そうでない場合、処理131へ進む。
S127で、作業管理部232は、ステータス更新条件が充足されている状態で対象物品の物品タグ50からタグIDが読取られたと判定されたため、その対象物品についての作業明細テーブル380のステータス383の値を「完了」に更新する。
次いで、S129で、作業管理部232は、進行中の作業の全ての対象物品についてタグ読取りが完了したか否かを判定する。全ての対象物品についてタグ読取りが完了した場合には、処理はS133へ進む。一方、タグ読取りが完了していない対象物品が残っている場合には、処理はS131へ進む。
S131で、作業管理部232は、ステータス更新処理を継続するか否かを判定する。例えば、ユーザ端末160において作業の停止を指示するユーザ操作(例えば、図11Bの出荷画面500bのボタン522の操作)が検知された場合には、作業管理部232は、ステータス更新処理を終了すると判定する。作業管理部232は、ステータス更新処理を継続すると判定した場合、S123における読取結果データの待受けに戻る。
全ての対象物品についてタグ読取りが完了した場合、S133で、作業管理部232は、S115で指定された作業についての作業テーブル370のステータス377の値を「完了」に更新する。そして、図15に示したステータス更新処理は終了する。
<6.まとめ>
ここまで、図1~図15を用いて、本開示に係る技術の様々な実施形態、実施例及び変形例について詳細に説明した。上述した実施形態によれば、物品管理システムにおいて、ユーザによる作業の対象とされる1つ以上の物品のリスト、及び各物品の当該作業に関するステータスがデータベースで管理される。各物品には、識別情報を記憶している無線デバイスが付される。読取装置は、無線デバイスからの識別情報の読取りを試行する。そして、ユーザがシステムへログインし、上記作業の開始を表すユーザ操作が検知された状態で、上記リストに含まれる第1物品に付された第1無線デバイスから第1識別情報が読取られたと判定されると、当該第1物品の作業に関するステータスが更新される。かかる構成によれば、システム内で経時的に蓄積されていく多数のタグ読取りの結果のうちで作業を担当するユーザが意図したタイミングで取得された読取結果を容易に判別して、各物品の作業に関するステータスを適切に更新することができる。それにより、タグ読取りの結果に基づく物品の管理状況の更新の信頼性が向上される。上記作業の開始を表すユーザ操作がユーザ端末に提供されるアプリケーション画面上で検知される場合、ユーザは、別個に読取装置を作業の都度オン/オフする必要がない。したがって、作業の煩雑さは低減され、稼働しているべきタイミングでタグリーダがオフのままとなってしまっているミスの虞も排除することもできる。
また、上述した実施形態によれば、作業に関するステータスを更新するための更新条件は、システムへログインしたユーザが使用している読取装置により第1無線デバイスから第1識別情報が読取られたことを含む。この場合、作業に無関係のはずの読取装置がユーザの意図に反するステータス更新を引き起こしてしまう不都合を防止することができる。それにより、ステータス更新の信頼性を一層向上することができる。ある実施例によれば、ユーザがそれぞれ第2無線デバイスを携帯し、ログインユーザにより携帯される第2無線デバイスからの第2識別情報の読取りの結果に基づいて、ログインユーザがどの読取装置を使用しているかが判定され得る。かかる構成によれば、ユーザと読取装置との間の関連付けが第2識別情報の読取りの結果に基づいて動的に判定されるため、複数のユーザによる読取装置の柔軟な取り扱いが可能となる(例えば、各ユーザが固有の読取装置を使用することを強いられない)。ある変形例によれば、データベースにおいて読取装置がログインユーザに予め関連付けられている場合に、ログインユーザがその読取装置を使用していると判定されてもよい。この場合、各ユーザは第2無線デバイスを携帯しなくてもよい。また別の変形例によれば、ログインユーザが使用している端末装置が読取装置との通信接続を有することに基づいて、ログインユーザがその読取装置を使用していると判定されてもよい。この場合にも、各ユーザは第2無線デバイスを携帯しなくてもよく、加えて、各ユーザは作業ごとに異なる読取装置を使用することもできる。
また、上述した実施形態によれば、上記更新条件は、読取装置においてさらなるユーザ操作が検知された状態で、当該読取装置が第1無線デバイスから第1識別情報を読取ったことを含んでもよい。この場合、読取装置が経時的に蓄積されていく読取結果のうちステータス更新をトリガすべき読取結果にフラグ等の標識を付与することができるため、作業に関するステータスの更新が一層効率的となる。
また、上述した実施形態によれば、上記更新条件は、作業が行われる場所に設置された第3無線デバイスから第3識別情報が読取られたことを含んでもよい。この場合、作業が予定されていない場所で作業の開始を表すユーザ操作が誤って行われたとしても、その結果として望ましくないステータス更新が引き起こされてしまうことを防止することができる。
また、上述した実施形態によれば、各無線デバイスは、RFIDタグであり、読取装置は、読取レンジ内へ放射した電磁波のエネルギーを利用してRFIDタグから返送されて来る情報を読取る。この場合、各物品に付される無線デバイスにバッテリ及び複雑な送受信機を搭載する必要がなく、物品管理システムの管理下に多数の物品がある状況でも、上述した実施形態に係る仕組みを低コストで取り入れることができる。
<7.その他の実施形態>
上記実施形態は、1つ以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理の形式でも実現可能である。また、1つ以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:物品管理システム、5:ネットワーク、10a,10b:場所、20a,20b:ユーザ、30a,30b,...:物品、40a,40b:位置タグ(第3無線デバイス)、50a,50b,...:物品タグ(第1無線デバイス)、60a,60b:ユーザタグ(第2無線デバイス)、100a,100b:タグリーダ(読取装置)、160a,160b:ユーザ端末(端末装置)、200:管理サーバ(情報処理装置)、210:通信部、220:物品DB(データベース)、230:管理部

Claims (12)

  1. 物品管理システムであって、
    無線デバイスから当該無線デバイスに記憶されている識別情報を読取可能な読取装置と、
    ユーザによる作業の対象とされる1つ以上の物品のリスト、及び各物品の前記作業に関するステータスを、データベースにおいて管理する管理部と、
    前記リストに含まれる第1物品に付され、前記第1物品に関連付けられる第1識別情報を記憶している第1無線デバイスと、
    を含み、
    前記管理部は、前記物品管理システムへ第1ユーザがログインし、前記リストに関する前記作業の開始を表す第1のユーザ操作が検知された状態で、前記読取装置が前記第1無線デバイスから前記第1識別情報を読取ったと判定される場合に、前記第1物品の前記ステータスを更新する、
    物品管理システム。
  2. 前記管理部は、前記物品管理システムへ前記第1ユーザがログインし、前記リストに関する前記作業の開始を表す前記第1のユーザ操作が検知された前記状態で、前記第1ユーザが前記読取装置を使用しており、且つ前記読取装置が前記第1無線デバイスから前記第1識別情報を読取ったと判定される場合に、前記第1物品の前記ステータスを更新する、請求項1に記載の物品管理システム。
  3. 前記物品管理システムは、
    前記第1ユーザにより携帯され、前記第1ユーザに関連付けられる第2識別情報を記憶している第2無線デバイス、
    をさらに含み、
    前記管理部は、前記読取装置が前記第2無線デバイスから前記第2識別情報を読取ったことを示す読取結果に基づいて、前記第1ユーザが前記読取装置を使用していると判定する、
    請求項1に記載の物品管理システム。
  4. 前記管理部は、前記物品管理システムへログインした前記第1ユーザのユーザ端末に、前記作業に関連するアプリケーション画面を提供し、
    前記第1のユーザ操作は、前記アプリケーション画面上で検知される、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の物品管理システム。
  5. 前記管理部は、前記読取装置において第2のユーザ操作が検知され、且つ前記読取装置が前記第1無線デバイスから前記第1識別情報を読取ったと判定される場合に、前記第1物品の前記ステータスを更新する、請求項1~4のいずれか1項に記載の物品管理システム。
  6. 前記物品管理システムは、
    前記作業が行われる場所に設置され、前記場所に関連付けられる第3識別情報を記憶している第3無線デバイス、
    をさらに含み、
    前記管理部は、前記読取装置が前記第1無線デバイスから前記第1識別情報を読取り、且つ前記読取装置が前記第3無線デバイスから前記第3識別情報を読取ったと判定される場合に、前記第1物品の前記ステータスを更新する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の物品管理システム。
  7. 前記管理部は、前記データベースにおいて前記読取装置が前記第1ユーザに予め関連付けられている場合に、前記第1ユーザが前記読取装置を使用していると判定する、請求項2に記載の物品管理システム。
  8. 前記管理部は、前記第1ユーザが前記ログインのために使用している端末装置が前記読取装置との通信接続を有することに基づいて、前記第1ユーザが前記読取装置を使用していると判定する、請求項2に記載の物品管理システム。
  9. 前記作業は、前記1つ以上の物品の出荷又は入荷に関連する作業であり、
    前記ステータスは、前記作業において各物品の存在が確認されたか否かを表す、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の物品管理システム。
  10. 前記無線デバイスは、RFID(Radio Frequency IDentification)タグであり、
    前記読取装置は、読取レンジ内へ電磁波を放射し、前記電磁波のエネルギーを利用して前記無線デバイスから返送されて来る情報を読取る、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の物品管理システム。
  11. 物品管理システムにおいて物品のステータスを更新する方法であって、
    ユーザによる作業の対象とされる1つ以上の物品のリスト、及び各物品の前記作業に関する前記ステータスを、データベースにおいて保持することと、
    前記物品管理システムへの第1ユーザのログインを受付けることと、
    前記リストに関する前記作業の開始を表す第1のユーザ操作を検知することと、
    無線デバイスに記憶されている識別情報を読取可能な読取装置により、前記リストに含まれる前記1つ以上の物品に付された無線デバイスからの識別情報の読取りを試行することと、
    前記1つ以上の物品のうちの第1物品に付された第1無線デバイスから、前記第1物品に関連付けられる第1識別情報が前記読取装置により読取られたと判定される場合に、前記第1物品の前記ステータスを更新することと、
    を含む方法。
  12. 物品管理システムにおいて動作する情報処理装置であって、
    無線デバイスから当該無線デバイスに記憶されている識別情報を読取可能な読取装置と通信する通信部と、
    ユーザによる作業の対象とされる1つ以上の物品のリスト、及び各物品の前記作業に関するステータスを、データベースにおいて管理する管理部と、
    を備え、
    前記管理部は、前記物品管理システムへ第1ユーザがログインし、前記リストに関する前記作業の開始を表す第1のユーザ操作が検知された状態で、前記リストに含まれる第1物品に付された第1無線デバイスであって、前記第1物品に関連付けられる第1識別情報を記憶している当該第1無線デバイスから、前記読取装置が前記第1識別情報を読取ったと判定される場合に、前記第1物品の前記ステータスを更新する、
    情報処理装置。
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