JP2023036392A - エスカレータ異常検出装置およびエスカレータ異常検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 外乱の影響を受けにくく、安価に踏段ローラ及び踏段チェーンの異常を精度良く検出する。【解決手段】 エスカレータの走行速度を検出する速度検出部と、踏段を挟んで左右2か所に設けられた踏段ローラの回転軸までの距離を測定する距離センサと、前記距離センサから出力される距離信号が正常範囲内にあるか否かに基づき前記踏段ローラの異常を検出すると共に、前記速度検出部で測定した速度が一定速度以上の場合に前記左右2カ所に設けられた距離センサの踏段ローラの回転軸を検出するまでの時間差に基づき踏段チェーンの異常を検出する異常判定部と、前記異常判定部で異常検出したことを外部に通知する異常出力部と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、エスカレータ異常検出装置およびエスカレータ異常検出方法に関する。
エスカレータは、下階の乗降口と上階の乗降口との間を循環移動する複数の踏段を有している。踏段には踏段ローラが設けられ、踏段チェーンの循環移動によりガイドレールに案内されて移動する。踏段ローラや踏段チェーンは建屋のトラス内を移動するため、踏段ローラの破損や汚れ付着、踏段チェーンの異常が発生した場合、従来は異常を検出できないことにより、エスカレータが動作し続け、異音の発生やその他部品の摩耗・破損が発生するおそれがあった。
そこで、エスカレータの異常を発見するために、機械的リンク機構をもったスイッチを踏段軸受け部に設け、ローラの破損・脱落を検出する方法が提案されている。また、チェーンピッチを検出して踏段チェーンの伸び検知をする方法、振動を検知して踏段ローラの破損などを検知する方法などもある。
しかし、上述した機械的リンク機構を持ったスイッチでの検出では、ローラの破損・脱落については検知できるが、ローラに異物が付着したことによる浮き上がりや踏段チェーンの異常については検出することができない。また、チェーンピッチを検出する方式では、チェーン伸びは検出できるが、踏段ローラの破損・脱落・汚れ付着等の異常については検知することができない。その他、振動を用いた方式も提案されているが、レールに取り付けた振動センサでの検出では、他の踏段ローラによる振動や踏段チェーンの振動、その他固有の振動や乗客の動きによる振動などの外乱影響による誤検出の可能性が高い。また、踏段の数だけ振動センサが必要となり、コストがかかってしまう懸念があった。
本発明は外乱の影響を受けにくく、安価にエスカレータの踏段ローラ及び踏段チェーンの異常を検知することができるエスカレータ異常検出装置およびエスカレータ異常検出方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための実施形態は、エスカレータの走行速度を検出する速度検出部と、踏段を挟んで左右2か所に設けられた踏段ローラの回転軸までの距離を測定する距離センサと、前記距離センサから出力される距離信号が正常範囲内にあるか否かに基づき前記踏段ローラの異常を検出すると共に、前記速度検出部で測定した速度が一定速度以上の場合に前記左右2カ所に設けられた距離センサの踏段ローラの回転軸を検出するまでの時間差に基づき踏段チェーンの異常を検出する異常判定部と、前記異常判定部で異常検出したことを外部に通知する異常出力部と、を備えるエスカレータ異常検出装置である。
<第1実施形態>
図2及び図3は本発明の第1、2、4、5の実施形態に係るエスカレータの踏段及びガイドレール、異常検出装置の距離センサの位置を示す図である。
図2及び図3は本発明の第1、2、4、5の実施形態に係るエスカレータの踏段及びガイドレール、異常検出装置の距離センサの位置を示す図である。
図1、図2を用いて、エスカレータの構造及び距離センサの設置位置について説明する。
エスカレータ1は、下階の乗降口2と上階の乗降口3との間を循環移動する複数の踏段4を有している。乗客が乗る踏段4は、踏段チェーン5に接続され、踏段チェーン5はスプロケット6の回転駆動により、循環移動する。また、踏段4は、エスカレータ1のトラス7内の左右に設けられたガイドレール8,9に沿って移動する。
図2に示すように、踏段4は、踏板11及びライザ12を有し、これらの踏板11及びライザ12は踏段フレーム13に固定されている。また、踏段フレーム13の前側には踏段ローラとしての前輪ローラ14が回動可能に取り付けられている。また、踏段フレーム13の後側には踏段ローラとしての後輪ローラ15が回動可能に取り付けられている。踏段フレーム13を中央にして左右一対の前輪ローラ14及び左右一対の後輪ローラ15で合計4個の踏段ローラが踏段4に取り付けられる。そして、左右一対の前輪ローラ14が左右一対のガイドレール8上を転動し、左右一対の後輪ローラ15が左右一対のガイドレール9上を転動することで踏段4が移動する。
左右一対の前輪ローラ14は、前輪回転軸16の両端に取り付けられている。また、左右一対の前輪ローラ14の側面部に近接して、不図示の踏段チェーン(図1の符号5)が設けられている。踏段チェーン5には、前輪ローラ14の回転軸16が貫通し、踏段チェーンの循環移動に伴って踏段4が左右一対のガイドレール8上を移動する。
左右一対の後輪ローラ15は、個別の後輪回転軸17に取り付けられ、この後輪回転軸17が踏段フレーム13の後側に取り付け固定されている。左右一対の後輪ローラ15が左右一対のガイドレール9上を転動する。
次に、エスカレータ異常検出装置40(図4参照)を構成する距離センサ41の設置位置について図3を用いて説明する。
図3はエスカレータ1を図2の矢印で示すA方向から見たトラス7内の正面構成を示している。なお、図3において、一対備える各部材のうち、左側に位置する各部材にはa、右側に位置する各部材にはbの記号を付して区別する。
図3に示すように、本実施形態におけるエスカレータ異常検出装置40に使用する距離センサ41a,41bは、左右それぞれのガイドレール8a,8b,9a,9bのそれぞれ近傍に固定されている。距離センサ41a,41bは、ガイドレール8a,8b,9a,9b側から踏板11側に向けて非接触で距離測定を行う。距離センサ41a,41bは踏段両端近辺の、前輪ローラ14a,14b及び前輪ローラ15a,15bの内側に設置することにより、前輪ローラ14a,14bの回転軸16及び後輪ローラ15a,15bの回転軸17a,17bの両方をそれぞれ左右2カ所の距離センサ41a,41bで距離測定することが可能となる。
次に、エスカレータ異常検出装置40の機能構成について図4のブロック図を用いて説明する。
図4に示すように、エスカレータ異常検出装置40は、エスカレータの左右2カ所に設置された前述の距離センサ41a,41bと、異常診断部42と、速度検出部43と、異常出力部44とを備える。
距離センサ41a,41bは、前述したように、非接触で前輪ローラ14の回転軸16及び後輪ローラ15の回転軸17までの距離を測定し、電気信号に変換して出力する。距離測定方式としては、レーザー光を物体に向けて照射し、物体からの反射光を受光して距離を測定する方法が採用されている。または、超音波を照射してその反射波を受波して距離を測定する超音波式や、検出物体に発生させた渦電流の変化により距離を測定する渦電流式などを使用してもよい。
異常判定部42は、速度検出部43の速度信号に基づき、一定速度以上の場合のみ動作し、距離センサ41a,41bの距離検出信号を入力する。また、回転軸16,17を検出し、回転軸17a,17bまでの距離と所定のしきい値とを比較する。そして、前輪ローラ14及び後輪ローラ15の異常を判定し、異常出力部44に出力する。また、距離センサ41a及び距離センサ41bで所定の値以下の距離を検出した場合に回転軸16,17として検知する。左右の回転軸16,17を検知したタイミングにより、左右の検知時間差が所定時間以上ある場合は、踏段チェーン5の片伸びが発生していることを検出し、異常出力部44に出力する。
速度検出部43は、エスカレータ1の踏段4の移動速度を検出するために、エスカレータ1のモーターやスプロケット6に取り付けられたパルスジェネレーター等を備える。
異常出力部44は外部に異常信号を出力するLEDや液晶表示器や、外部へ通知するための接点信号や遠隔監視端末などの通知機能を有する。
次に、図5A、図5Bの説明図および図6のフローチャートを用いて、エスカレータ異常検出装置40における踏段ローラ14,15の異常検出方法について説明する。
図4において、エスカレータ1の踏段4が移動した場合、距離センサ41の距離をLとすると、踏段4の前輪ローラ14の回転軸16及び後輪ローラ15の回転軸17が距離センサ41の前を通過する際、距離Lが短くなる。距離Lが回転軸検出レベルXよりも短くなってから、距離Lが回転軸検出レベルXよりも長くなるまでの間(回転軸16,17が通過する間)、距離Lが最も短くなる値をピーク値Pとする。ピーク値Pがしきい値(上限)Yとしきい値(下限)Zの範囲に入る場合は正常、範囲外となる場合は異常と判断する。
正常時は図4のL1に示すようにピーク値P1はしきい値(上限)Yとしきい値(下限)Zの範囲内に入る。踏段ローラ14,15やガイドレール8,9に異物が付着した場合などにより踏段4が浮き上がる場合は、L2に示すようにピーク値P2はしきい値(上限)Yよりも大きい値となる。踏段ローラ14,15の欠損、破損、脱落などにより踏段4が沈み込む場合は、L3に示すようにピーク値P3はしきい値(下限)Zよりも小さい値となる。
ここで、前輪ローラ14の回転軸16及び後輪ローラ15の回転軸17はガイドレール8,9の取り付け位置が異なるため、前輪用、後輪用それぞれにしきい値を設定する必要がある。前輪、後輪を区別する方法については、回転軸16、17を検出してから、次の回転軸16、17を検出するまでの検出時間で判別することが可能で、一般的に前輪→後輪の場合は間隔が長く、後輪→前輪の場合は間隔が短い。距離Lが回転軸検出レベルXよりも長いことを検知(回転軸検知終了)してから、距離Lが回転軸検出レベルXよりも短いことを検知(回転軸検知)するまでの時間が所定時間よりも長い場合は後輪ローラ15の回転軸17を検知したと判断し、回転軸17(後輪)用のしきい値(上限)YRとしきい値(下限)ZRを使用して異常判定する。
距離Lが回転軸検出レベルXよりも長いことを検知(回転軸検知終了)してから、距離Lが回転軸検出レベルXよりも短いことを検知(回転軸検知)するまでの時間が所定時間よりも短い場合は前輪ローラ14の回転軸16を検知したと判断し、回転軸16(前輪)用のしきい値(上限)YFとしきい値(下限)ZFを使用して異常判定する。
図6は第1実施形態におけるエスカレータ異常検出装置40の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、エスカレータ1の踏段移動速度が一定速度以上であるか否か(ステップS11)を判定し、一定速度に満たない場合は一定速度になるまで繰り返しステップS11の判定を行う。一定速度以上になった場合は、距離センサ41a,41bによる距離測定を開始する(ステップS12)。
次に、現在の測定距離が回転軸検出レベルよりも小さい場合(ステップS13YES)、回転軸16,17を検出したとして、ピーク値を∞に初期化する(ステップS14)。次に、ピーク値>現在の測定距離であるか否か(ステップS15)の比較を行い、ピーク値よりも現在の測定距離が短い場合はピーク値の値を現在の測定距離に更新する(ステップS16)。次に、回転軸検出レベル<現在の測定距離(ステップS17)の比較を行い、回転軸検出レベルよりも現在の測定距離が短い場合は、ステップS15に戻り、繰り返しピーク値と現在の測定距離の比較処理を行う。
ステップS17で回転軸検出レベルよりも現在の測定距離が長いことを検出した場合は、しきい値(上限)<ピーク値?(ステップS18)の比較を行い、しきい値(上限)よりもピーク値が大きい場合は踏段4の浮き上がりを検出したとして、異常出力を行う(ステップS20)。ステップS18でしきい値(上限)よりもピーク値が小さい場合は、踏段4の浮き上がりは無いとして、しきい値(下限)>ピーク値(ステップS19)の比較を行う。しきい値(下限)よりもピーク値が小さい場合は、踏段4の欠損、破損、脱落の何れかを検出したとして、異常出力を行う(ステップS20)。ステップ19でしきい値(下限)よりもピーク値が大きい場合は、踏段4は正常として、処理を終了する。
<踏段チェーンの片伸び異常の検出>
図7は踏段チェーン5の片伸び異常を検知する方法を図示したものである。エスカレータ1の左右2カ所に設置された距離センサ41a、41bの距離信号より得られた距離La又は距離Lbが回転軸検出レベルXよりも短いことを検知(回転軸検知)してから、もう一方の距離La又は距離Lbが回転軸検出レベルXよりも短いことを検知(回転軸検知)するまでの時間差が所定時間よりも長い場合、踏段チェーン5の片伸びであると判定し、異常出力を行う。
図7は踏段チェーン5の片伸び異常を検知する方法を図示したものである。エスカレータ1の左右2カ所に設置された距離センサ41a、41bの距離信号より得られた距離La又は距離Lbが回転軸検出レベルXよりも短いことを検知(回転軸検知)してから、もう一方の距離La又は距離Lbが回転軸検出レベルXよりも短いことを検知(回転軸検知)するまでの時間差が所定時間よりも長い場合、踏段チェーン5の片伸びであると判定し、異常出力を行う。
このように、第1実施形態によれば、外乱の影響を受けにくく、安価に踏段ローラ及び踏段チェーンの異常を精度良く検出することが可能となる。
<第2実施形態>
図8は第2実施形態の構成を示している。
図8は第2実施形態の構成を示している。
第1実施形態では、距離センサ41は1個であったが、第2実施形態では距離センサ41を踏段前後方向に複数個設置している。図8の例では、第1距離センサ411と、第2距離センサ412と、第3距離センサ413の3個設置している。
このように、第2実施形態によれば、距離センサ41が1箇所だけでは検知ができなかった場合でも別の箇所の距離センサ41により異常検出が可能となり、異常検出精度を高くすることが可能となる。
なお、距離センサ41は3個に限られず、4個以上であってもよい。
<第3実施形態>
図9は第3実施形態の構成を示している。
図9は第3実施形態の構成を示している。
第3実施形態における距離センサ41は、踏段4の踏板11がトラス7内を通過する際に測定する位置に設置した例である。このような配置にすることで、乗客が乗車していない無負荷状態の踏段4で距離を測定することが可能となる。
図9に示す位置に距離センサ41を取り付けた場合、ガイドレール8,9の距離が離れているため、回転軸検出レベルXF,XR及びしきい値(上限)YF,YR、しきい値(下限)ZF、ZRは前輪用と後輪用で2種類必要となる。前輪と後輪の判別方法については、前述の回転軸検知の時間間隔以外に、最も距離Lが短くなる後輪ローラ15の回転軸17を検知した後に、前輪ローラ14の回転軸16用の回転軸検出レベルXF及びしきい値(上限)YF、しきい値(下限)ZFをセットし、回転軸16の異常判定完了後に、後輪ローラ15の回転軸17用の回転軸検出レベルXR及びしきい値(上限)YR、しきい値(下限)ZRをセットするなど、交互に前輪用、後輪用の値をセットする方法でも良い。
このように、第3実施形態によれば、乗客の乗車や移動などによって発生するたわみや振動などの外乱影響を少なくすることが可能となり、より精度の高い異常検出が可能となるという効果を奏する。
<第4実施形態>
図10は第4実施形態の構成を示すブロック図である。
図10は第4実施形態の構成を示すブロック図である。
踏段ローラ14,15や踏段チェーン5の異常を検出した場合、異常検出した踏段・チェーンを特定し、その部位を点検可能な位置へ移動させ、停止させる必要がある。
第4実施形態では、第1実施形態の構成に加え、時間記憶部45と、時間を計測する時間計測部46とを更に備える。
時間記憶部45は、距離センサ41a,41bの設置位置から点検可能な位置に移動するまでに必要な時間を記憶する。
第4実施形態では、異常判定部42で異常を検出してから時間計測部46で時間計測を開始し、時間記憶部45に記憶されている所定時間経過した場合に異常出力部44から異常信号を出力させる。そして、異常出力を確認した時にエスカレータを停止させる。
このように、第4実施形態によれば、異常発生部位が点検位置で停止するため、作業員による点検・確認が容易となるという効果を奏する。
<第5実施形態>
図11は第5実施形態の構成を示すブロック図である。
図11は第5実施形態の構成を示すブロック図である。
第5実施形態では、第1実施形態の構成に加え、距離記憶部47と、距離演算部48とを更に備える。
距離記憶部47は、距離センサ41a,41bの設置位置から点検可能な位置に移動するまでに必要な距離を記憶する。
距離演算部48は、速度検出部43からの速度信号を距離に換算する。
第5実施形態では、異常判定部42で異常を検出してから距離演算部48で移動距離の積算を開始し、距離記憶部47に記憶されている所定距離移動した場合に異常出力部44から異常信号を出力させる。そして、異常出力を確認した時にエスカレータ1を停止させる。
このように、第5実施形態によれば、異常発生部位が点検位置で停止するため、作業員による異常個所の点検・確認が容易となるという効果を奏する。
以上の実施形態によれば、外乱の影響を受けにくく、安価に踏段ローラ及び踏段チェーンの異常を精度良く検出することが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エスカレータ、2,3…乗降口、4…踏段、5…踏段チェーン、6…スプロケット、7…トラス、8,8a,8b,9,9a,9b…ガイドレール、11…踏板、12…ライザ、13…踏段フレーム、14,14a,14b…前輪ローラ(踏段ローラ)、15,15a,15b…後輪ローラ(踏段ローラ)、16…回転軸、17,17a,17b…回転軸、40…エレベータ異常検出装置、41,41a,41b…距離センサ、42…異常判定部、43…速度検出部、44…異常出力部、45…時間記憶部、46…時間計測部、47…距離記憶部、48…距離演算部
Claims (7)
- エスカレータの走行速度を検出する速度検出部と、
踏段を挟んで左右2か所に設けられた踏段ローラの回転軸までの距離を測定する距離センサと、
前記距離センサから出力される距離信号が正常範囲内にあるか否かに基づき前記踏段ローラの異常を検出すると共に、前記速度検出部で測定した速度が一定速度以上の場合に前記左右2カ所に設けられた距離センサの踏段ローラの回転軸を検出するまでの時間差に基づき踏段チェーンの異常を検出する異常判定部と、
前記異常判定部で異常検出したことを外部に通知する異常出力部と、を備えるエスカレータ異常検出装置。 - 前記距離センサは、前記踏段ローラを案内するガイドレール近傍に設置される請求項1に記載のエスカレータ異常検出装置。
- 前記距離センサは、踏段前後方向に複数個、設置される請求項1又は2に記載のエスカレータ異常検出装置。
- 前記距離センサは、踏段の踏板がトラス内を通過する際に測定する位置に設置される、請求項1又は3に記載のエスカレータ異常検出装置。
- 前記距離センサの設置位置から点検可能な位置に移動するまでに必要な時間を記憶する時間記憶部と、
時間を計測する時間計測部とを更に備え、
異常検出してから所定時間経過した際に前記異常出力部から異常を出力させる、請求項1~4の何れか1項に記載のエスカレータ異常検出装置。 - 前記距離センサの設置位置から点検可能な位置に移動するまでに必要な距離を記憶する距離記憶部と、
前記速度検出部からの速度を距離に換算する距離演算部とを更に備え、
異常検出してから所定距離移動した際に前記異常出力部から異常を出力させる、請求項1~4の何れか1項に記載のエスカレータ異常検出装置。 - エスカレータの走行速度を検出し、
距離センサにより、踏段を挟んで左右2か所に設けられた踏段ローラの回転軸までの距離を測定し、
距離センサの距離信号が正常範囲内にあるか否かに基づき前記踏段ローラの異常を検出すると共に、エスカレータの前記走行速度が一定速度以上の場合に前記左右2カ所に設けられた距離センサの踏段ローラの回転軸を検出するまでの時間差に基づき踏段チェーンの異常を検出する、エスカレータ異常検出方法。
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