JP2023035851A - セラミック電子部品、及びセラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

セラミック電子部品、及びセラミック電子部品の製造方法 Download PDF

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Yasuyuki Inomata
一路 広井
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Abstract

【課題】 誘電体層にクラックが発生するのを抑制することが可能なセラミック電子部品、及びセラミック電子部品の製造方法を提供する。【解決手段】(Ba1-x-yCaxSry)(Ti1-zZrz)O3(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を含む誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層された積層構造を備え、積層方向に隣接する前記内部電極層が対向する領域における前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD1、前記積層構造のサイドマージン領域において、前記内部電極層と異なる高さ位置にある前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD2、前記サイドマージン領域において前記内部電極層と同じ高さ位置にある前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD3としたときに、D3<D1<D2となる。【選択図】 図1

Description

本発明は、セラミック電子部品、及びセラミック電子部品の製造方法に関する。
内部電極層と誘電体層とが交互に積層された積層セラミックコンデンサなどのセラミック電子部品が知られている。その誘電体層の材料としては、BaTiOのBaの一部をCaに置換した材料(特許文献1)や、Baの一部をCaに置換し、更にTiの一部をZrに置換した材料(特許文献2)等が提案されている。
また、セラミック電子部品の製造プロセスとしては、内部電極層とその横の誘電体層との間に段差が発生するのを抑制するために、内部電極層の横に誘電体ペーストを塗布する方法が提案されている(特許文献3)。
更に、セラミック電子部品の耐湿性を向上させる目的等で、誘電体ペーストに使用する粉体をガラスコート処理することや、誘電体ペーストの組成を変更することも提案されている(特許文献4、5)。
特開2004-292186号公報 特開2012-214334号公報 特開昭56-94719号公報 特開2004-96010号公報 特開2018-139253号公報
Fu et al.、Anomalous phase diagram of ferroelectric(Ba、Ca)TiO3 single crystals with giant electromechanical response、Pysical review letters、100、227601、2008
ところで、BaTiOのBaの一部をCaに置換した材料(特許文献1)は、BaTiOと比べて信頼性が高いものの、反応性や粒成長性が高く、また大きな電気歪特性があることが知られている(非特許文献1)。その電気歪特性によって、各内部電極層に電圧を印加したときに誘電体層が厚み方向に延びてクラックが発生するおそれがある。
本発明は、誘電体層にクラックが発生するのを抑制することが可能なセラミック電子部品、及びセラミック電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るセラミック電子部品は、(Ba1-x-yCaSry)(Ti1-zZrz)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を含む誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層され、略直方体形状を有し、積層された複数の前記内部電極層が交互に対向する2端面に露出するように形成された積層構造を備え、積層方向に隣接する前記内部電極層が対向する領域における前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD1、前記積層構造において積層された複数の前記内部電極層が前記2端面以外の2側面に延びた端部を覆うように設けられたサイドマージン領域において、前記内部電極層と異なる高さ位置にある前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD2、前記サイドマージン領域において前記内部電極層と同じ高さ位置にある前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD3としたときに、D3<D1<D2となることを特徴とする。
上記セラミック電子部品において、前記サイドマージン領域において前記内部電極層と同じ高さ位置にある前記誘電体層は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記内部電極層から離れた第2の領域とを備え、前記平均粒径D3は、前記第2の領域における前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径であり、前記第1の領域における前記誘電体層の主成分セラミック粒子の平均粒径をD4としたときに、D4<D3でもよい。
上記セラミック電子部品において、前記第1の領域における前記誘電体層の幅が20以上~80μm以下でもよい。
上記セラミック電子部品において、前記D1は100nm以上400nm以下であり、前記D2は200nm以上750nm以下であり、前記D3は75nm以上200nm以下でもよい。
上記セラミック電子部品において、前記内部電極層の厚さは0.3μm以上1.5μm以下でもよい。
本発明に係るセラミック電子部品の製造方法は、(Ba1-x-yCaSry)(Ti1-zZrz)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を含むグリーンシート上に、金属導電ペーストの電極パターンを配置する工程と、前記グリーンシート上において前記電極パターンの周辺領域に、(Ba1-x-yCaSr)(Ti1-zZr)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を含む第1のパターンを配置することにより、前記グリーンシート、前記電極パターン、及び前記第1のパターンを備えた積層単位を作製する工程と、前記積層単位を、前記第1のパターンの配置位置が交互にずれるように複数積層して得られたセラミック積層体を焼成する工程と、を含み、前記第1のパターンの前記主成分セラミック粒子の平均粒径が、前記グリーンシートの前記主成分セラミック粒子の平均粒径よりも小さいことを特徴とする。
上記セラミック電子部品の製造方法において、前記グリーンシート上において前記第1のパターンの周辺領域に、(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を主成分とする第2のパターンを配置する工程を更に有し、前記第2のパターンの前記セラミック粒子の平均粒径が、前記第1のパターンの前記セラミック粒子の平均粒径よりも大きく、かつ前記グリーンシートの前記セラミック粒子の平均粒径よりも小さくてもよい。
本発明によれば、誘電体層にクラックが発生するのを抑制することができる。
第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの部分断面斜視図である。 図1のA-A線断面図である。 図1のB-B線断面図である。 第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの拡大断面図である。 第1実施形態に係る積層セラミックコンデンサの製造方法のフローを例示する図である。 (a)および(b)は第1実施形態に係る積層工程を例示する図である。 第1実施形態に係る積層工程を例示する図である。 第2実施形態に係る積層セラミックコンデンサの拡大断面図である。 (a)および(b)は第2実施形態に係る積層工程を例示する図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。
(実施形態)
まず、積層セラミックコンデンサの概要について説明する。図1は、実施形態に係る積層セラミックコンデンサ100の部分断面斜視図である。図2は、図1のA-A線断面図である。図3は、図1のB-B線断面図である。図1~図3で例示するように、積層セラミックコンデンサ100は、直方体形状を有する積層チップ10と、積層チップ10の内部電極層12が引き出される2端面に設けられた外部電極20a,20bとを備える。なお、積層チップ10の当該2端面以外の4面のうち、積層方向の上面および下面以外の2面を側面と称する。外部電極20a,20bは、積層チップ10の積層方向の上面、下面および2側面に延在している。ただし、外部電極20a,20bは、互いに離間している。
積層チップ10は、誘電体として機能するセラミック材料を含む誘電体層11と、卑金属材料を含む内部電極層12とが、交互に積層された構成を有する。各内部電極層12の端縁は、積層チップ10の外部電極20aが設けられた端面と、外部電極20bが設けられた端面とに、交互に露出している。それにより、各内部電極層12は、外部電極20aと外部電極20bとに、交互に導通している。その結果、積層セラミックコンデンサ100は、複数の誘電体層11が内部電極層12を介して積層された構成を有する。また、誘電体層11と内部電極層12との積層体において、積層方向の最外層には内部電極層12が配置され、当該積層体の上面および下面は、カバー層13によって覆われている。カバー層13は、セラミック材料を主成分とする。例えば、カバー層13の材料は、誘電体層11とセラミック材料の主成分が同じである。
誘電体層11の厚さは特に限定されず、例えば0.5μm以上10μm以下、より好ましくは0.5μm以上3.0μm以下とする。これにより、誘電体層11において電界強度が高い領域の耐圧を向上させることができる。
また、内部電極層12の厚さは0.3μm以上1.5μm以下である。より好ましくは、内部電極層12の厚さは、0.5μm以上1.0μm以下である。これにより、内部電極層12の厚膜化に起因した高コスト化を抑制しつつ、内部電極層12に不連続な領域が発生するのを抑制でき、更に内部電極層12を安定して焼成できる。
積層セラミックコンデンサ100のサイズは、例えば、長さ0.25mm、幅0.125mm、高さ0.125mmであり、または長さ0.4mm、幅0.2mm、高さ0.2mm、または長さ0.6mm、幅0.3mm、高さ0.3mmであり、または長さ1.0mm、幅0.5mm、高さ0.5mmであり、または長さ3.2mm、幅1.6mm、高さ1.6mmであり、または長さ4.5mm、幅3.2mm、高さ2.5mmであるが、これらのサイズに限定されるものではない。
図2で例示するように、外部電極20aに接続された内部電極層12と外部電極20bに接続された内部電極層12とが対向する領域は、積層セラミックコンデンサ100において電気容量を生じる領域である。そこで、当該領域を、容量領域14と称する。すなわち、容量領域14は、異なる外部電極に接続された2つの隣接する内部電極層12が対向する領域である。
外部電極20aに接続された内部電極層12同士が、外部電極20bに接続された内部電極層12を介さずに対向する領域を、エンドマージン領域15と称する。また、外部電極20bに接続された内部電極層12同士が、外部電極20aに接続された内部電極層12を介さずに対向する領域も、エンドマージン領域15である。すなわち、エンドマージン領域15は、同じ外部電極に接続された内部電極層12が異なる外部電極に接続された内部電極層12を介さずに対向する領域である。エンドマージン領域15は、容量を生じない領域である。
図3で例示するように、積層チップ10において、積層チップ10の2側面から内部電極層12に至るまでの領域をサイドマージン領域16と称する。すなわち、サイドマージン領域16は、上記積層構造において積層された複数の内部電極層12が2側面側に延びた端部を覆うように設けられたセラミック材料を主成分とする領域である。
カバー層13およびサイドマージン領域16は、容量領域14の外周を覆うことで保護している。そこで、以下の説明では、カバー層13およびサイドマージン領域16を、総称してセラミック保護部50と称する。
内部電極層12は、Ni(ニッケル),Cu(銅)等の卑金属を主成分とする。内部電極層12として、Pt(白金),Pd(パラジウム),Ag(銀),Au(金),Sn(スズ)などを含む合金を用いてもよい。また、内部電極層12に0.005wt%以上5wt%以下のMgO又はMnOが粉体の形で添加されていてもよい。
誘電体層11は、(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を含む。なお、誘電体層11にMgO、MnO、SiO、及びHo、Dy、Y等の希土類を一つまたは複数添加してもよい。これらの添加物により誘電体層11の絶縁特性、誘電特性、及び焼結性等を向上させることができる。また、これらの添加物元素は、主成分セラミック粒子に固溶していてもよい。
図4は、積層セラミックコンデンサ100の拡大断面図である。図4では、容量領域14における誘電体層11の主成分セラミック粒子の平均粒径をD1としている。また、サイドマージン領域16における誘電体層11のうち、内部電極層12と異なる高さ位置にある部分の主成分セラミック粒子の平均粒径をD2としている。更に、サイドマージン領域16における誘電体層11のうち、内部電極層12と同じ高さ位置にある部分の平均粒径をD3としている。なお、本実施形態において高さ位置とは積層方向の位置のことである。また、平均粒径は、対象領域の断面においてランダムに抜き取った100個の粒子について、それぞれ積層方向に平行な方向に最も粒子のサイズが大きくなる線分の寸法を測定し、その平均をとったものである。
本実施形態では、上記の各平均粒径がD3<D1<D2となるようにする。誘電体層11の強度は主成分セラミック粒子の平均粒径が小さいほど増大し、誘電体層11にクラックが生じ難くなる。特に、誘電体層11を構成する(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子は大きな電気歪特性を有するため、内部電極層12に電圧を印加したときにサイドマージン領域16における誘電体層11に大きな引張応力が作用し、これが契機となって誘電体層11にクラックが生じることがある。
本実施形態では、上述のようにサイドマージン領域16における誘電体層11のうち、内部電極層12と同じ高さ位置にある誘電体層11の平均粒径D3を平均粒径D1、D2よりも小さくした。そのため、サイドマージン領域16における誘電体層11と内部電極層12との界面付近における誘電体層11の強度を高めることができ、誘電体層11にクラックが生じるのを抑制できる。
更に、内部電極層12の積層方向に隣接する誘電体層11の平均粒径D1を平均粒径D2よりも小さくしたので、内部電極層12の積層方向の誘電体層11にクラックが入るのを抑制することもできる。
各々の粒径D1~D3は特に限定されない。本実施形態では、粒径D1を100nm以上400nm以下、より好ましくは130nm以上250nm以下とする。また、粒径D2を200nm以上750nm以下、より好ましくは250nm以上500nm以下とする。そして、粒径D3を75nm以上200nm以下、より好ましくは75nm以上120nm以下とする。
更に、各粒径の比も特に限定されない。本実施形態では、D1/D2を0.3以上0.8以下、より好ましくは0.43以上0.63以下とする。また、D2/D3を1.5以上10.0以下、より好ましくは2.08以上4.67以下とする。そして、D1/D3を1.2以上5.0以下、より好ましくは1.25以上2.40以下とする。
なお、サイドマージン領域16の幅X1は例えば50μm以上200μm以下であり、より好ましくは80μm以上160μm以下である。幅X1をこのような範囲とすることで、積層セラミックコンデンサ100の小型化を図りながら外部から誘電体層11および内部電極層12が積層される領域を機械的及び化学的に保護することできる。
続いて、積層セラミックコンデンサ100の製造方法について説明する。図5は、積層セラミックコンデンサ100の製造方法のフローを例示する図である。
(原料粉末作製工程S1)
まず、誘電体層11を形成するための出発原料を用意する。ここではCaCO、TiO、BaCO及びZrOの各粉末を出発原料として準備する。BaやCaに代えてSrを用いてもよい。この場合、Srの材料としてSrCOを出発原料に添加すればよい。次いで、これらの粉末を秤量し、イオン交換水と分散剤でボールミルにて分散させることにより誘電体材料を得る。
次いで、誘電体材料を乾燥させた後に乾式粉砕を行い、更に1100℃で仮焼することにより、誘電体層11の主成分であるペロブスカイト型の主成分セラミック粒子として(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子を得る。なお、本実施形態では0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1とする。
(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子の平均粒径は80nm~350nm、より好ましくは120nm~250nmである。
次に、サイドマージン領域16およびエンドマージン領域15に形成する逆パターン材料を用意する。逆パターン材料は、エンドマージン領域15およびサイドマージン領域16の主成分セラミック粒子を含む。主成分セラミック粒子として、上記と同様にして(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子を作製する。但し、逆パターン材料における(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子の平均粒径は誘電体材料における(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子の平均粒径よりも小さくする。これはTiO原料のサイズを小さくし、仮焼温度をより低くすることで可能となる。この例では、逆パターン材料における(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子の平均粒径を、50nm以上200nm以下、より好ましくは70nm以上150nm以下とする。なお、逆パターン材料の主成分の組成は誘電体材料と同じでもよく、また異なっていてもよい。逆パターン材料の主成分の組成を誘電体材料と異なる組成とする場合は、(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O3、0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1の範囲内とする。また逆パターン材料の添加物の組成は誘電体材料と同じでもよく、また異なっていてもよい。
次に、カバー層13を形成するためのカバー材料を用意する。カバー材料は、カバー層13の主成分セラミック粒子を含む。主成分セラミック粒子として、上記と同様にして(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子を作製する。
(積層工程S2)
次に、原料粉末作製工程で得られた主成分セラミック粒子にMgO、MnO、SiO、及びYを添加したセラミック粉末を作製し、それを有機溶剤、バインダ、及び分散剤等と一緒にボールミル処理を行うことによりスラリーを得る。
その後、PET(ポリエチレンテレフタラート)フィルム等の基材の上にスラリーをテープキャストすることにより厚さが2.5μm程度の誘電体グリーンシートを得る。
次いで、誘電体グリーンシートの表面に、有機バインダを含む内部電極層用の金属導電ペーストをスクリーン印刷、グラビア印刷等により印刷する。金属導電ペーストには、ニッケルに加えて共材としてセラミック粒子を添加する。セラミック粒子の主成分は、特に限定するものではないが、誘電体層11の主成分セラミックと同じであることが好ましい。更に、内部電極層用の金属導電ペーストには、MgO及びMnOのいずれか一つまたは両方のセラミック粒子を添加する。なお、これらのセラミック粒子に代えて、誘電体層11の主成分よりMgO又ははMnOの成分が多い共材を添加しても良い。
次に、図6(a)で例示するように、誘電体グリーンシート51の表面に、有機バインダを含む内部電極形成用の金属導電ペーストをスクリーン印刷、グラビア印刷等により印刷することで、内部電極層用の電極パターン52を配置する。
次に、原料粉末作製工程で得られた逆パターン材料に、エチルセルロース系等のバインダと、ターピネオール系等の有機溶剤とを加え、ロールミルにて混練して逆パターン層用の逆パターンペーストを得る。図6(a)で例示するように、誘電体グリーンシート51上において、電極パターン52が印刷されていない周辺領域に逆パターンペーストを印刷することで第1のパターン53を配置し、電極パターン52との段差を埋める。
その後、図6(b)で例示するように、内部電極層12と誘電体層11とが互い違いになるように、かつ内部電極層12が誘電体層11の長さ方向の両端面に端縁が交互に露出して極性の異なる一対の外部電極20a,20bに交互に引き出されるように、誘電体グリーンシート51、電極パターン52および第1のパターン53を積層していく。例えば、誘電体グリーンシート51の積層数を100~500層とする。
次に、原料粉末作製工程で得られたカバー材料に、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂等のバインダと、エタノール、トルエン等の有機溶剤と、可塑剤とを加えて湿式混合する。得られたスラリーを使用して、例えばダイコータ法やドクターブレード法により、基材上に例えば厚み10μm以下の帯状のカバーシート54を塗工して乾燥させる。図7で例示するように、積層された誘電体グリーンシート51の上下にカバーシート54を所定数(例えば2~10層)だけ積層して熱圧着させ、所定チップ寸法(例えば1.0mm×0.5mm)にカットし、その後に外部電極20a,20bとなる金属導電ペーストを、カットした積層体の両側面にディップ法等で塗布して乾燥させる。これにより、セラミック積層体が得られる。なお、所定数のカバーシート54を積層して圧着してから、積層された誘電体グリーンシート51の上下に貼り付けてもよい。
図6(a)~図7の手法では、誘電体グリーンシート51のうち電極パターン52よりも外側にはみ出した部分と、第1のパターン53と、が積層された領域が、積層部分の側面に配置されたサイドマージン領域に相当する。
(焼成工程S3)
このようにして得られたセラミック積層体を、N雰囲気で脱バインダ処理した後に外部電極20a,20bの下地となるNiペーストをディップ法で塗布し、酸素分圧10-5~10-8atmの還元雰囲気中で1220℃以下の温度で10分~2時間焼成する。このようにして、積層セラミックコンデンサ100が得られる。
予め内部電極に添加したMgOやMnO等の成分は、焼成時に誘電体層11に拡散することで誘電体層11の粒径が成長するのを抑制する作用を有する。そのため、内部電極層12の積層方向に隣接しており拡散したそれらの成分を多く含む誘電体層11の平均粒径D1は平均粒径D2よりも小さくなる。
一方、逆パターンにおける(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子の平均粒径を誘電体材料における(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子の平均粒径よりも小さくすること、およびまたはMgOやMnOを誘電体層11より多めに添加することにより、平均粒径D3は平均粒径D1よりも小さくなる。その結果、本実施形態では図4のように各平均粒径の大小関係がD3<D1<D2となる。
(再酸化処理工程S4)
その後、Nガス雰囲気中で600℃~1000℃で再酸化処理を行ってもよい。
(めっき処理工程S5)
その後、めっき処理により、外部電極20a,20bに、Cu,Ni,Sn等の金属コーティングを行ってもよい。
(第2実施形態)
図8は、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサ100の拡大断面図である。図8に示すように、本実施形態では、サイドマージン領域16が、内部電極層12に近い順に第1の領域16aと第2の領域16bとを有する。この例では、第2の領域16bにおける誘電体層11の主成分セラミック粒子の平均粒径をD3とし、第1の領域16aにおける誘電体層11の主成分セラミック粒子の平均粒径をD4としたときに、D4<D3となるようにする。
これにより、内部電極層12寄りの第1の領域16aにおける誘電体層11の強度が増すため、第1の領域16aにおける誘電体層11にクラックが入るのをより効果的に抑制することができる。
各々の粒径D1~D4は特に限定されない。本実施形態では、粒径D1を100nm以上400nm以下、より好ましくは130nm以上250nm以下とする。また、粒径D2を200nm以上750nm以下、より好ましくは250nm以上500nm以下とする。そして、粒径D3を75nm以上200nm以下、より好ましくは75nm以上120nm以下とする。更に、粒径D4を75nm以上200nm以下、より好ましくは75nm以上90nm以下とする。
更に、各粒径の比も特に限定されない。本実施形態では、D1/D2を0.3以上0.8以下、より好ましくは0.43以上0.63以下とする。また、粒径D2/D3を1.5以上10以下、より好ましくは2.08以上4.67以下とする。そして、D3/D4を0.7以上2.6以下、より好ましくは1.2以上1.6以下とする。更に、D1/D3を1.2以上5.0以下、より好ましくは1.25以上2.4以下とする。
なお、第1の領域16aの幅X2は例えば20μm以上100μm以下であり、より好ましくは50μm以上80μm以下である。この範囲を採用することにより、積層セラミックコンデンサ100の容量領域を効果的に保護することができる。
図9(a)、(b)は、本実施形態における積層工程を例示する図である。本実施形態では、図9(a)で例示するように、誘電体グリーンシート51の表面に電極パターン52と第1のパターン53とを配置し、更に第1のパターン53の周辺の誘電体グリーンシート51の表面に第2のパターン55を配置する。このうち、第1のパターン53が第1の領域16aに対応し、第2のパターン55が第2の領域16bに対応する。
第2のパターン55は、第1のパターン53と同様に逆パターンペーストから形成される。但し、第1のパターン53における(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子の平均粒径は、第2のパターン55における(Ba1-x―yCaSr)(Ti1-zZr)O粒子の平均粒径よりも小さい50nm~100nmとし、添加物の組成MgOやMnOを多く含ませる。これにより、前述のようにD4<D3とすることができる。また、サイドマージン領域16における第2のパターン55の幅Wは、例えば20μm~80μmとする。
そして、図9(b)で例示するように、内部電極層12と誘電体層11とが互い違いになるように、かつ内部電極層12が誘電体層11の長さ方向の両端面に端縁が交互に露出して極性の異なる一対の外部電極20a,20bに交互に引き出されるように、誘電体グリーンシート51、電極パターン52、第1のパターン53、及び第2のパターン55を積層していく。
この後は、第1実施形態と同様にして焼成工程、再酸化処理工程、及びめっき処理工程を行い、本実施形態に係る積層セラミックコンデンサを完成させる。
次に、実施例と比較例について説明する。表1は、実施例と比較例のそれぞれの条件について示す表である。
Figure 2023035851000002
(実施例1)
実施例1では、第1実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。まず、CaCO、TiO、及びBaCOの各粉末を秤量し、イオン交換水と分散剤でボールミルにて分散させることにより、誘電体グリーンシート51用の誘電体主成分材料を得た。次いで、この誘電体主成分材料を乾燥させた後に乾式粉砕を行い、更に1100℃で仮焼することにより、平均粒径が150nmの(Ba0.94Ca0.06)TiO粒子を得た。その主成分セラミック粒子にMgO、MnO、SiO、及びYを添加し、厚さが2.5μmの誘電体グリーンシート51を得た。
更に、その誘電体グリーンシート51の上にMgOやMnOを含むニッケルペーストを印刷することにより、内部電極層12用の電極パターン52を配置した。
誘電体主成分材料を1050℃で仮焼することで、第1のパターン53の主成分セラミック粒子として平均粒径が100nmの(Ba0.96Ca0.04)TiO粒子を得た。そのペロブスカイト粒子にMgO、MnO、SiO、及びYを添加し、第1のパターン53を得た。
また、誘電体グリーンシート51、電極パターン52、及び第1のパターン53の積層数は300層とした。その後、これらの積層体の上下にカバーシート54を圧着し、更に所定のサイズにカットした後、脱脂、焼成を行った。焼成後の平均粒径D1は180nm、平均粒径D2は350nm、平均粒径D3は110nmであった。なお、平均粒径D1~D3は、誘電体層11の研磨面を熱エッチング処理したものをSEM(Scanning Electron Microscope)で複数枚撮影し、500個の粒子の平均値とした。また、焼成後の誘電体層11の厚さは1.8μmであった。第1パターン53の幅は100μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(実施例2)
実施例1と同様に、第1実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。また、誘電体グリーンシート51と第1のパターン53のそれぞれの主成分セラミック粒子の粒径を調整したところ、焼成後の平均粒径D1は200nm、平均粒径D2は400nm、平均粒径D3は95nmであった。第1パターン53の幅は100μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(実施例3)
実施例1、2と同様に、第1実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。また、誘電体グリーンシート51と第1のパターン53のそれぞれの主成分セラミック粒子の粒径を調整したところ、焼成後の平均粒径D1は250nm、平均粒径D2は400nm、平均粒径D3は100nmであった。第1パターン53の幅は100μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(実施例4)
実施例1~3と同様に、第1実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。また、誘電体グリーンシート51と第1のパターン53のそれぞれの主成分セラミック粒子の粒径を調整したところ、焼成後の平均粒径D1は150nm、平均粒径D2は250nm、平均粒径D3は120nmであった。第1パターン53の幅は100μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(実施例5)
実施例1~4と同様に、第1実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。また、誘電体グリーンシート51と第1のパターン53のそれぞれの主成分セラミック粒子の粒径を調整したところ、焼成後の平均粒径D1は130nm、平均粒径D2は300nm、平均粒径D3は100nmであった。第1パターン53の幅は100μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(実施例6)
実施例6では、第2実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。まず、実施例1と同様にして誘電体グリーンシート51の上に電極パターン52と第1のパターン53とを配置した。更に、第1のパターン53と同様に(Ba0.94Ca0.06)TiO粒子を主成分セラミック粒子とし、かつその主成分セラミック粒子にMgO、MnO、SiO、及びYが添加された第2のパターン55を第1のパターン53の周囲の誘電体グリーンシート51の上に配置した。なお、第2のパターン55における(Ba0.94Ca0.06)TiO粒子の平均粒径は100nmとし、第1のパターン53における平均粒径は70nmとした。
誘電体グリーンシート51、電極パターン52、及び第1のパターン53の積層数は300層とした。その後、これらの積層体の上下にカバーシート54を圧着し、更に所定のサイズにカットした後、脱脂、焼成を行った。焼成後の平均粒径D1は180nm、平均粒径D2は350nm、平均粒径D3は75nm、平均粒径D4は110nmであった。実施例1と同様に、平均粒径D1~D4は、誘電体層11の研磨面を熱エッチング処理したものをSEMで複数枚撮影し、100個の粒子の平均値とした。また、第2のパターン55の幅Wは50μmであった。第1パターン53の幅は50μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。サイドマージンにおける第2パターン55の幅比は、0.5とした。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(実施例7)
実施例6と同様に、第2実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。また、誘電体グリーンシート51と第1のパターン53のそれぞれの主成分セラミック粒子の粒径を調整したところ、焼成後の平均粒径D1は180nm、平均粒径D2は350nm、平均粒径D3は110nm、平均粒径D4は75nmであった。また、第2のパターン55の幅Wは20μmとした。第1パターン53の幅は80μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。サイドマージンにおける第2パターン55の幅比は、0.8とした。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(実施例8)
実施例6、7と同様に、第2実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。また、誘電体グリーンシート51と第1のパターン53のそれぞれの主成分セラミック粒子の粒径を調整したところ、第2のパターン55の幅Wは50μmとした。これ以外は実施例7と同様である。第1パターン53の幅は50μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。サイドマージンにおける第2パターン55の幅比は、0.5とした。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(実施例9)
実施例6~8と同様に、第2実施形態に従って積層セラミックコンデンサ100を作製した。また、誘電体グリーンシート51と第1のパターン53のそれぞれの主成分セラミック粒子の粒径を調整したところ、第2のパターン55の幅Wは80μmとした。これ以外は実施例7と同様である。第1パターン53の幅は20μmとした。サイドマージンの幅は、100μmであった。サイドマージンにおける第2パターン55の幅比は、0.2とした。積層セラミックコンデンサ100の長さは1.0mmであり、幅は0.5mmであり、高さは0.5mmであった。
(比較例1)
実施例1~4と同様に、誘電体グリーンシート51、電極パターン52、及び第1のパターン53を積層して積層セラミックコンデンサを作製した。但し、焼成後の平均粒径D1は180nm、平均粒径D2は350nm、平均粒径D3は350nmであり、D1<D3、D2=D3となった。これ以外は実施例1と同じである。
(比較例2)
比較例1と同様に、誘電体グリーンシート51、電極パターン52、及び第1のパターン53を積層して積層セラミックコンデンサを作製した。但し、焼成後の平均粒径D1は200nm、平均粒径D2は500nm、平均粒径D3は300nmであり、D1<D3となった。
上述の実施例1~9、比較例1~2の各々についてブレイクダウン試験を行った。そのブレイクダウン試験では、積層セラミックコンデンサに20V/sの速度で電圧を印加し、積層セラミックコンデンサが破壊された電圧を耐圧電圧(V)とした。そして、実施例1~9、比較例1~2のそれぞれについてサンプル数を20個としたときの耐圧電圧の平均値を平均耐圧(V)とした。また、平均耐圧(V)が230Vを超えた場合に合格と判定し、平均耐圧(V)が230V以下の場合には不良品と判定した。
表1に示すように、D3<D1<D2である実施例1~9は、平均耐圧(V)が230Vを超えて合格となった。これは、内部電極層12に電圧を印加したときに誘電体層11にクラックが生じるのが抑制されたためである。一方、比較例1~2は平均耐圧(V)が230V以下となって不良品と判定された。これにより、D3<D1<D2とすることで、誘電体層11にクラックが発生するのを抑制できることが確かめられた。
また、各平均粒径D1~D4が同一の実施例7~9の各々を比較すると、幅Wを50μm以上とする実施例7~9において平均耐圧(V)が高くなることも明らかとなった。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 積層チップ
11 誘電体層
12 内部電極層
13 カバー層
14 容量領域
15 エンドマージン領域
16 サイドマージン領域
20a,20b 外部電極
50 セラミック保護部
100 積層セラミックコンデンサ

Claims (7)

  1. (Ba1-x-yCaSry)(Ti1-zZrz)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を含む誘電体層と、内部電極層と、が交互に積層され、略直方体形状を有し、積層された複数の前記内部電極層が交互に対向する2端面に露出するように形成された積層構造を備え、
    積層方向に隣接する前記内部電極層が対向する領域における前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD1、前記積層構造において積層された複数の前記内部電極層が前記2端面以外の2側面に延びた端部を覆うように設けられたサイドマージン領域において、前記内部電極層と異なる高さ位置にある前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD2、前記サイドマージン領域において前記内部電極層と同じ高さ位置にある前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径をD3としたときに、D3<D1<D2となることを特徴とするセラミック電子部品。
  2. 前記サイドマージン領域において前記内部電極層と同じ高さ位置にある前記誘電体層は、第1の領域と、前記第1の領域よりも前記内部電極層から離れた第2の領域とを備え、
    前記平均粒径D3は、前記第2の領域における前記誘電体層の前記主成分セラミック粒子の平均粒径であり、
    前記第1の領域における前記誘電体層の主成分セラミック粒子の平均粒径をD4としたときに、D4<D3であることを特徴とする請求項1に記載のセラミック電子部品。
  3. 前記第1の領域における前記誘電体層の幅が20μm以上~80μm以下であることを特徴とする請求項2に記載のセラミック電子部品。
  4. 前記D1は100nm以上400nm以下であり、前記D2は200nm以上750nm以下であり、前記D3は75nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のセラミック電子部品。
  5. 前記内部電極層の厚さは0.3μm以上1.5μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のセラミック電子部品。
  6. (Ba1-x-yCaSry)(Ti1-zZrz)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.2)で表される主成分セラミック粒子を含むグリーンシート上に、金属導電ペーストの電極パターンを配置する工程と、
    前記グリーンシート上において前記電極パターンの周辺領域に、(Ba1-x-yCaSry)(Ti1-zZrz)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を含む第1のパターンを配置することにより、前記グリーンシート、前記電極パターン、及び前記第1のパターンを備えた積層単位を作製する工程と、
    前記積層単位を、前記第1のパターンの配置位置が交互にずれるように複数積層して得られたセラミック積層体を焼成する工程と、を含み、
    前記第1のパターンの前記主成分セラミック粒子の平均粒径が、前記グリーンシートの前記主成分セラミック粒子の平均粒径よりも小さいことを特徴とするセラミック電子部品の製造方法。
  7. 前記グリーンシート上において前記第1のパターンの周辺領域に、
    (Ba1-x-yCaSry)(Ti1-zZrz)O(0<x≦0.2、0≦y≦0.1、0≦z≦0.1)で表される主成分セラミック粒子を主成分とする第2のパターンを配置する工程を更に有し、
    前記第2のパターンの前記セラミック粒子の平均粒径が、前記第1のパターンの前記セラミック粒子の平均粒径よりも大きく、かつ前記グリーンシートの前記セラミック粒子の平均粒径よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の電子部品の製造方法。
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