JP2023034918A - 印画物の製造方法、印画物製造システム及び印画物 - Google Patents
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【課題】凹カールを抑制しつつ、高い立体感を有する印画物を製造する。【解決手段】印画物の製造方法は、色材層及び保護層を有する熱転写シートと、基材上に感熱凹部形成層及び受容層が順に積層された受像シートとを、サーマルヘッドとプラテンロールとの間に挟み込み、前記サーマルヘッドにより前記熱転写シートを加熱して、前記熱転写シートから前記受像シートの前記受容層に色材を移行して画像を形成する工程と、前記画像における凹部形成領域の大きさが所定値以上の場合、凹部形成領域と非凹部形成領域との間の境界部を新たな凹部形成領域に設定する工程と、前記凹部形成領域と前記非凹部形成領域とで前記サーマルヘッドによる印加エネルギーを変えて前記熱転写シートを加熱し、前記受像シートの前記画像上に前記熱転写シートから前記保護層を転写すると共に、前記受像シートの前記凹部形成領域に対応する領域に凹部を形成する工程と、を備える。【選択図】図1
Description
本開示は、印画物の製造方法、印画物製造システム及び印画物に関する。
従来、種々の画像形成方法が知られている。その中でも昇華型熱転写方式は、濃度階調を自由に調整でき、中間色や階調の再現性にも優れ、銀塩写真に匹敵する高品質の画像形成が可能である。
昇華型熱転写方式は、昇華性染料を含む昇華転写型着色層を備える熱転写シートと、受容層を備える熱転写受像シートとを重ね合わせ、次いで、プリンタが備えるサーマルヘッドにより熱転写シートを加熱することで、昇華転写型着色層中の昇華性染料を受容層に転写させ、画像形成を行うことにより、印画物を得るものである(例えば特許文献1参照)。
また、このようにして製造される印画物が備える、画像形成された受容層上に、熱転写シートから保護層を転写し、印画物の耐久性等を向上させることが行われている。
近年、上記した方法により得られる印画物には、多種多様な意匠性が要求されている。例えば、印画物の希少性等の表現を目的として、立体感を有する印画物が求められている。
立体感を有する印画物の製造方法としては、印画時に高エネルギーを印加して凹部を形成するものが知られている。しかし、この手法では、広範囲を凹部としたい場合、多大なエネルギーを印加することになり、受像シートの基材が収縮し、受容層側が凹カールすることがあるという問題があった。
本開示は、凹カールを抑制しつつ、高い立体感を有する印画物を製造する印画物の製造方法及び印画物製造システムを提供することを目的とする。また、本開示は、凹カールを抑制しつつ、高い立体感を有する印画物を提供することを目的とする。
本開示の印画物の製造方法は、基材シート上に色材層及び保護層が設けられた熱転写シートと、基材上に感熱凹部形成層及び受容層が順に積層された受像シートとを、サーマルヘッドとプラテンロールとの間に挟み込み、前記サーマルヘッドにより前記熱転写シートを加熱して、前記熱転写シートから前記受像シートの前記受容層に色材を移行して画像を形成する工程と、前記画像における凹部形成領域の大きさが所定値以上の場合、凹部形成領域と非凹部形成領域との間の境界部を新たな凹部形成領域に設定する工程と、前記凹部形成領域と前記非凹部形成領域とで前記サーマルヘッドによる印加エネルギーを変えて前記熱転写シートを加熱し、前記受像シートの少なくとも前記凹部形成領域に対応する領域の前記画像上に前記熱転写シートから前記保護層を転写すると共に、前記受像シートの前記凹部形成領域に対応する領域に凹部を形成する工程と、を備えるものである。
本開示の印画物製造システムは、基材シート上に色材層及び保護層が設けられた熱転写シートと、基材上に感熱凹部形成層及び受容層が順に積層された受像シートとを、サーマルヘッドとプラテンロールとの間に挟み込み、前記サーマルヘッドにより前記熱転写シートを加熱して、前記熱転写シートから前記受像シートの前記受容層に色材を移行して画像を形成し、前記受像シートの前記画像上に前記熱転写シートから前記保護層を転写する印画部と、前記画像における凹部形成領域の大きさが所定値以上の場合、凹部形成領域と非凹部形成領域との間の境界部を新たな凹部形成領域に設定し、前記凹部形成領域と前記非凹部形成領域とで前記サーマルヘッドによる印加エネルギーを変えて前記熱転写シートを加熱し、前記受像シートの少なくとも前記凹部形成領域に対応する領域の前記画像上に前記熱転写シートから前記保護層を転写すると共に、前記受像シートの前記凹部形成領域に対応する領域に凹部を形成するように前記印画部を制御する制御装置と、を備えるものである。
本開示の印画物は、基材と、前記基材上に設けられた感熱凹部形成層と、前記感熱凹部形成層上に設けられ、画像が形成された受容層と、を備え、前記感熱凹部形成層は、多孔質フィルム及び中空粒子含有層を有し、深さが5μm以上の凹部が形成されており、前記凹部の領域の大きさは所定値未満である。
本開示によれば、凹カールを抑制しつつ、高い立体感を有する印画物を製造できる。
以下、本開示の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。なお、本開示は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。
図1は本開示の実施の形態に係る印画物製造システムの概略構成図であり、図2は印画物製造システムで使用される熱転写シートの平面図である。
熱転写シート5には、イエロー染料を含むイエロー染料層51、マゼンタ染料を含むマゼンタ染料層52、シアン染料を含むシアン染料層53、及び保護層54が面順次に設けられている。印画物製造システムは、熱転写シート5をサーマルヘッド1で加熱し、受像シート7上に染料を移行して画像を印画し、印画した画像上に保護層を転写する。印画する画像は限定されず、例えば、風景、人物、動物などである。
サーマルヘッド1の下流側に、熱転写シート5を巻き付けて形成された供給部3が設けられ、サーマルヘッド1の上流側に回収部4が設けられている。供給部3から繰り出された熱転写シート5は、サーマルヘッド1を通って、回収部4に巻き取られて回収されるようになっている。
熱転写シート5を挟んでサーマルヘッド1と反対側には、回転自在なプラテンロール2が設けられている。サーマルヘッド1及びプラテンロール2を含む印画部10は、受像シート7及び熱転写シート5を挟み込み、熱転写シート5を加熱して受像シート7上に染料を移行することで画像を形成する。サーマルヘッド1には、サーマルヘッド1をプラテンロール2に押し付ける圧力(印圧)が調整できる印圧調整機構(図示略)が連結されていてもよい。
熱転写シート5は、基材シート50(図4参照)の一方の面に、回収部4側から、イエロー染料層51、マゼンタ染料層52、シアン染料層53、及び保護層54が順次形成される。イエロー染料層51、マゼンタ染料層52、シアン染料層53は、バインダ樹脂及び昇華性染料を含有する。
保護層54には、透明で、接着性、耐光性等を有する樹脂材料を用いることが好ましい。例えば、(メタ)アクリル樹脂、スチレン樹脂、ビニル樹脂、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、イミド樹脂、セルロース樹脂、熱硬化性樹脂及び活性光線硬化性樹脂等が挙げられる。「活性光線硬化樹脂」とは、活性光線硬化性樹脂に対して活性光線を照射し、硬化させた状態の樹脂を意味する。「活性光線」とは、活性光線硬化性樹脂に対して化学的に作用させて重合を促進せしめる放射線を意味し、具体的には、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、γ線等を意味する。
保護層54の厚さは、0.1μm以上10μm以下が好ましく、0.5μm以上5μm以下がより好ましい。これにより、画像の耐擦過性及び保存安定性等を向上できる。
熱転写シート5の基材シート50には、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものを使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム、ポリスチレン(PS)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ポリカーボネートフィルム等が挙げられる。基材シート50の厚みは、例えば、0.5μm以上50μm以下であり、4μm程度とすることが好ましい。
熱転写シート5には、昇華転写用の染料層であるイエロー染料層51、マゼンタ染料層52及びシアン染料層53と面順次に、バインダ樹脂と共に顔料やカーボンブラック等の色材を含む色材層が設けられていてもよい。また、熱転写シート5にホログラム転写層が設けられていてもよい。
サーマルヘッド1の上流側には、受像シート7の搬送を行うための回転駆動自在なキャプスタンローラ9aと、キャプスタンローラ9aに受像シート7を圧着させるためのピンチローラ9bが設けられている。ピンチローラ9bには、受像シート7をキャプスタンローラ9aに圧着する力を調整する調整機構(図示略)が連結されている。
受像シート7は、受像シート7を巻回した受像シートロール6から繰り出される。受像シートロール6は図示しない巻軸部品に取り付けられており、巻軸部品を回転(正転/逆転)させると、受像シートロール6が回転し、受像シート7の繰り出し(下流側への搬送)や巻取り(上流側への搬送)が行われる。
図3に示すように、受像シート7は、順に積層された、基材71と、感熱凹部形成層72と、受容層73とを備える。受像シート7は、受容層73側から高温条件で加熱することで凹部が形成されるものである。凹部の深さ(図4の深さh)は、5μm以上が好ましい。受像シート7の各層の材料については後述する。
制御装置14は、熱転写印画装置の各部の駆動を制御し、画像形成処理、保護層転写処理及び凹部形成処理を行う。
画像形成処理では、まず、受像シート7とイエロー染料層51とが位置合わせされ、受像シート7及び熱転写シート5を介してサーマルヘッド1がプラテンロール2に当接する。次に、キャプスタンローラ9a及び回収部4が回転駆動して、受像シート7及び熱転写シート5が上流側へ送られる。この間、画像データに基づいて、サーマルヘッド1によりイエロー染料層51の領域が選択的に順次加熱され、熱転写シート5から受像シート7の受容層73にイエロー染料が移行される。
イエロー染料の移行後、サーマルヘッド1が上昇し、プラテンロール2から離れる。次に、受像シート7とマゼンタ染料層52とが位置合わせされる。イエロー染料を昇華転写する方法と同様にして、受像シート7の受容層73にマゼンタ染料及びシアン染料が順次移行され、受像シート7の受容層73に1画面分の画像が形成される。
画像形成後、保護層転写処理及び凹部形成処理が行われる。受像シート7と保護層54とが位置合わせされ、受像シート7及び熱転写シート5が、サーマルヘッド1とプラテンロール2との間に挟み込まれる。キャプスタンローラ9a及び回収部4が回転駆動して、受像シート7及び熱転写シート5を上流側へ送りながら、サーマルヘッド1が保護層54の領域を加熱し、熱転写シート5から受像シート7の受容層上に保護層54が転写される。
保護層転写処理が凹部形成処理を兼ねており、凹部形成パターンに基づいて、保護層転写時のサーマルヘッド1による印加エネルギーを調整する。凹部を形成する領域(凹部形成領域)では、凹部を形成しない領域(非凹部形成領域)よりも高い印加エネルギーを付与して受像シート7を加熱する。例えば、凹部形成領域での印加エネルギーは、非凹部形成領域での印加エネルギーの1倍より大きく5倍以下、好ましくは2倍以上3倍以下である。
図4に示すように、印加エネルギーの低い領域では、熱転写シート5から保護層54が転写される。一方、印加エネルギーの高い領域では、熱転写シート5から保護層54が転写されると共に、感熱凹部形成層72が凹み、感熱凹部形成層72上の受容層73及び保護層54も追従して凹み、表面に凹部Aが形成される。非凹部形成領域は、受像シート7(感熱凹部形成層72)が塑性変形をほとんど起こさないため、保護層転写後の受像シート7の厚みは、印画前の厚みとほぼ同じになる。一方で、凹部形成領域は、受像シート7が塑性変形を起こし、表面に5μm以上の凹み(凹部)ができる。
画像形成、保護層転写及び凹部形成が行われた受像シート7は、下流側に設けられたカッター8(図1参照)により画面の後方縁が切断されて、印画物が作製される。このようにして、立体感を有する印画物が得られる。
凹部Aを形成することで、相対的に凸部となる領域を形成できる。非凹部形成領域が、凹部Aの形成により相対的に凸部となる領域である。熱転写シート5にホログラム転写層が設けられている場合は、凸部上にホログラム層を選択的に転写することで、印画物の意匠性をさらに向上できる。ホログラム層に代えて、金属顔料やパール顔料等を含む着色層を転写してもよい。なお、凸部上にホログラム層等を転写する場合、凸部への保護層の転写は省略してもよい。
上述したように、凹部形成領域では、受像シート7に高いエネルギーを印加する。そのため、凹部形成領域の面積が大きい場合、受像シート7に多大な熱が付与され、感熱凹部形成層72に含まれる多孔質フィルムの熱収縮により、受容層73側を上面にした時に印画物に凹カールが発生し得る。
そこで、本実施形態では、制御装置14が凹部形成領域の大きさを算出し、算出した大きさが所定値以上である場合、凹部形成領域の輪郭部(凹部形成領域と非凹部形成領域との境界部)を新たな凹部形成領域に設定し、それ以外の領域は非凹部形成領域とする。この所定値は、印画物(画面全体)の面積の65%以下の値が好ましく、50%以下の値がさらに好ましい。
図5に示すフローチャートに沿って、凹部形成方法の流れを説明する。
制御装置14が、印画する画像の画像データを受け付けると、画像データに設定されている凹部形成領域を抽出する(ステップS1)。
凹部形成領域の大きさが所定値未満の場合は(ステップS2_No)、ステップS5へ進む。
凹部形成領域の大きさが所定値以上の場合(ステップS2_Yes)、制御装置14が、凹部形成領域の輪郭部を抽出する(ステップS3)。
制御装置14が、抽出した輪郭部を新たな凹部形成領域として設定する(ステップS4)。輪郭部以外は非凹部形成領域となる。
制御装置14が、領域毎の印加エネルギーを規定した印加エネルギーデータを生成する(ステップS5)。例えば、凹部形成領域の印加エネルギーをE1、非凹部形成領域の印加エネルギーをE2(E1>E2)とした印加エネルギーデータを生成する。印加エネルギーデータは、通電時間(加熱時間)や印加電圧を表すものであってもよい。
印加エネルギーデータに基づいてサーマルヘッド1による印加エネルギーを調整し、保護層転写及び凹部形成を行う(ステップS6)。
例えば、受像シート7に図6aに示すような雲の画像を印画し、雲以外の領域R1が凹部形成領域と設定され、領域R1の大きさが所定値未満の場合を考える。このとき、領域R1に、雲の領域R2よりも高いエネルギーを印加することで、図6bに示すように、領域R1を凹部とし、領域R2を相対的に凸する。
一方、図7aに示すように、雲の領域R2が小さく、領域R1の大きさが所定値以上の場合は、領域R1と領域R2の境界部Bを新たな凹部形成領域に設定し、境界部Bに高いエネルギーを印加して、図7bに示すように、境界部Bを凹部とし、それ以外の領域を相対的に凸とする。新たな凹部形成領域(境界部B)は、領域R2の外側に設定し、領域R2の画像の周縁部が凹部にならないようにすることが好ましい。
雲の領域R2は凹部に囲まれるため、印画物を手で触った際に立体感を感じることができる。
境界部を凹部とする場合、凹部の幅は0.5mm以上とすることが好ましい。また、境界部の長さに凹部の幅を乗じた値(凹部の面積)が所定値以下となるように、凹部の幅を決定することが好ましい。
このように、凹部形成領域の大きさが所定値以上である場合、凹部形成領域と非凹部形成領域との境界部を新たな凹部形成領域に設定することで、受像シート7に印加されるエネルギー量を抑え、受像シート7がカールすることを抑制できる。
凹部形成領域と非凹部形成領域との境界部を新たな凹部形成領域に設定する場合、画像形成時に、新たな凹部形成領域(境界部)の少なくとも一部に黒画像を形成してもよい。黒画像を形成することで、イエロー染料、マゼンタ染料、シアン染料の3回、強い転写エネルギーが加えられ、より凹部が形成されるため、保護層転写時に同じエネルギーを印加した場合でも凹部を深くすることができる。
上記実施形態において、凹部形成領域と非凹部形成領域との境界部を新たな第1凹部形成領域とした場合、元の凹部形成領域を第2凹部形成領域とし、第1凹部形成領域の印加エネルギーをE1、第2凹部形成領域の印加エネルギーをE3、非凹部形成領域の印加エネルギーをE2(E1>E3>E2)となるようにしてもよい。
これにより、図7cに示すように、深さの異なる凹部を有する印画物を作製することができる。
凹部形成領域は、非凹部形成領域よりも印加エネルギーを高くするのに加えて、サーマルヘッド1をプラテンロール2に押し付ける圧力(印圧)を高くしてもよい。
次に、受像シート7の各層について説明する。
(基材)
基材71としては、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、合成紙、上質紙、アート紙、コート紙、ノンコート紙、キャストコート紙、壁紙、セルロース繊維紙、合成樹脂内添紙、裏打用紙及び含浸紙(合成樹脂含浸紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙)等の紙基材やPET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PEN、ポリエチレン(PE)、PP及びポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、等のビニル樹脂、ポリアクリレート、ポリメタクリレート及びポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル樹脂、PS等のスチレン樹脂、ポリカーボネート、並びにアイオノマー樹脂等から構成されるフィルム(以下、単に「樹脂フィルム」という。)等が挙げられる。
基材71としては、例えば、コンデンサーペーパー、グラシン紙、硫酸紙、合成紙、上質紙、アート紙、コート紙、ノンコート紙、キャストコート紙、壁紙、セルロース繊維紙、合成樹脂内添紙、裏打用紙及び含浸紙(合成樹脂含浸紙、エマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙)等の紙基材やPET、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PEN、ポリエチレン(PE)、PP及びポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、等のビニル樹脂、ポリアクリレート、ポリメタクリレート及びポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル樹脂、PS等のスチレン樹脂、ポリカーボネート、並びにアイオノマー樹脂等から構成されるフィルム(以下、単に「樹脂フィルム」という。)等が挙げられる。
また、基材71が樹脂フィルムである場合、該樹脂フィルムは、延伸フィルムであっても、未延伸フィルムであってもよいが、機械的強度という観点からは、一軸方向又は二軸方向に延伸された延伸フィルムを使用することが好ましい。
なお、本開示において、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」と「メタクリル」の両方を包含する。また、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」と「メタクリレート」の両方を包含する。
上記した紙基材や樹脂フィルムの積層体を基材として使用することもできる。該積層体は、ドライラミネーション法、ウェットラミネーション法及びエクストリュージョン法等を利用することにより作製できる。
基材71の厚さは、機械的強度の観点から、50μm以上500μm以下が好ましく、75μm以上500μm以下がより好ましく、100μm以上500μm以下がさらに好ましい。
(感熱凹部形成層)
本開示の受像シート7は、厚さ40μm以上の感熱凹部形成層72を備える。本開示の受像シート7を、サーマルヘッド1により、受容層73側から高温条件で加熱することにより、この感熱凹部形成層72に凹部が形成され、製造される印画物に高い立体感を付与できる。具体的には、感熱凹部形成層72に凹部を形成することにより、相対的に凸部となる領域が形成され、該凸部が模様や文字等を表すように凹部を形成することにより、印画物の意匠性を向上できる。
本開示の受像シート7は、厚さ40μm以上の感熱凹部形成層72を備える。本開示の受像シート7を、サーマルヘッド1により、受容層73側から高温条件で加熱することにより、この感熱凹部形成層72に凹部が形成され、製造される印画物に高い立体感を付与できる。具体的には、感熱凹部形成層72に凹部を形成することにより、相対的に凸部となる領域が形成され、該凸部が模様や文字等を表すように凹部を形成することにより、印画物の意匠性を向上できる。
感熱凹部形成層72は、単層構造を有するものであってもよく、多層構造を有するものであってもよい。感熱凹部形成層72の厚さは、40μm以上がより好ましく、80μm以上がさらに好ましい。これにより、形成される凹部の深さを向上できると共に、凹部の形成容易性を向上できる。さらに、受容層上に形成される画像濃度を向上できる。また、熱転写印画装置内での搬送性及び加工適性という観点から、感熱凹部形成層72の厚さは、200μm以下が好ましい。
感熱凹部形成層72は、内部に微細空隙を有する多孔質フィルム及び中空粒子含有層の少なくとも一方を備える、多孔質層である。以下、感熱凹部形成層72が、多孔質層である場合について説明する。なお、感熱凹部形成層72は、多孔質フィルム及び中空粒子含有層を共に備えていてもよい。
感熱凹部形成層72が、単層構造を有する多孔質層である場合、その空隙率は、20%以上80%以下が好ましく、30%以上60%以下がより好ましい。これにより、形成される凹部の深さを向上できると共に、凹部の形成容易性を向上できる。また、受容層上に形成される画像濃度を向上できる。さらに、印画時エンボス抑制性を向上できる。
感熱凹部形成層72が、多層構造を有する多孔質層である場合、第1感熱凹部形成層(最も受容層側に配置される感熱凹部形成層)の空隙率は、その他の感熱凹部形成層の空隙率より、小さいことが好ましい。これにより、印画時エンボス抑制性を向上できる。
第1感熱凹部形成層の空隙率は、10%以上60%以下が好ましく、20%以上50%以下がより好ましい。これにより、凹部の深さをより向上できると共に、凹部の形成容易性を向上できる。さらに、印画時エンボス抑制性を向上できる。
第1感熱凹部形成層以外の感熱凹部形成層の空隙率の平均は、10%以上80%以下が好ましく、20%以上80%以下がより好ましい。これにより、第1感熱凹部形成層での凹部形成を容易にし、かつ印画時エンボス抑制性を向上できる。
なお、本開示において空隙率は、(1-感熱凹部形成層の比重/感熱凹部形成層を構成する樹脂材料の比重)×100により算出する。感熱凹部形成層を構成する樹脂材料の比重が未知の場合には、走査型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジー(株)製、商品名:S3400N)により感熱凹部形成層の断面画像を取得し、断面画像の総面積(a)と、空隙(空孔)の占める面積(b)とから、((b)/(a))×100で算出する。
第1感熱凹部形成層の厚さは、20μm以上150μm以下が好ましく、30μm以上130μm以下がより好ましく、30μm以上100μm以下がさらに好ましい。これにより、形成される凹部の深さを向上できると共に、凹部の形成容易性を向上できる。
第1感熱凹部形成層以外の感熱凹部形成層の厚さの和は、10μm以上180μm以下が好ましく、20μm以上150μm以下がより好ましく、20μm以上130μm以下がさらに好ましい。これにより、受容層上に形成される画像濃度を向上できる。
多孔質フィルムを構成する樹脂材料としては、PE及びPP等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体及びエチレン-酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂、PET及びPBT等のポリエステル、スチレン樹脂、並びにポリアミド等が挙げられる。フィルムの平滑性、断熱性及びクッション性の観点から、PPが特に好ましい。
受像シートの特性を損なわない範囲において、多孔質フィルムは、添加材を含むことができ、例えば、可塑材、充填材、紫外線安定化材、着色抑制材、界面活性材、蛍光増白材、艶消し材、消臭材、難燃材、耐候材、帯電抑制材、糸摩擦低減材、スリップ材、抗酸化材、イオン交換材、分散材、紫外線吸収材及び顔料や染料等の着色材等が挙げられる。
多孔質フィルムは、公知の方法により製造することができ、例えば、上記した樹脂材料に対し、非相溶な有機粒子又は無機粒子を混練した混合物をフィルム化することにより作製できる。また、一実施態様において、多孔質フィルムは、第1樹脂材料と、第1樹脂材料より高い融点を有する第2の樹脂材料を含む混合物をフィルム化することにより作製できる。
なお、上記方法により作製される多孔質フィルムに限定されるものではなく、市販されている多孔質フィルムを使用してもよい。
多孔質フィルムは、接着層を介して基材上に積層できる。また、複数の多孔質フィルムを、接着層を介して積層してもよい。
中空粒子含有層は、中空粒子及びバインダ材料を含む層である。中空粒子は、上記した受像シートのPETフィルムを介した加熱により形成される凹部の深さ条件を満たすことができるものであれば特に限定されるものではなく、有機系中空粒子であっても、無機系中空粒子であってもよいが、分散性の観点からは、有機系中空粒子が好ましい。また、中空粒子は、発泡粒子であっても、非発泡粒子であってもよい。
有機系中空粒子は、樹脂材料により構成され、例えば、架橋スチレン-アクリル樹脂等のスチレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリアクリロニトリル、イミド樹脂及びポリカーボネート等を挙げることができる。
一実施形態において、有機系中空粒子は、樹脂粒子等中にブタンガス等の発泡材を封入し、加熱発泡することにより作製できる。また、一実施形態において、有機系中空粒子は、エマルジョン重合を利用することによっても作製できる。なお、市販されている有機系中空粒子を使用してもよい。
中空粒子含有層に含まれるバインダ材料としては、ポリウレタン、ポリエステル、セルロース樹脂、ビニル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリオレフィン、スチレン樹脂、ゼラチン及びその誘導体、スチレンアクリル酸エステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルピロリドン、プルラン、デキストラン、デキストリン、ポリアクリル酸及びその塩、寒天、κ-カラギーナン、λ-カラギーナン、ι-カラギーナン、カゼイン、キサンテンガム、ローカストビーンガム、アルギン酸並びにアラビアゴム等が挙げられる。
中空粒子含有層は、上記添加材を含んでもよい。
中空粒子含有層は、上記材料を適当な溶媒へ分散又は溶解して、塗工液とし、これを、ロールコート法、リバースロールコート法、グラビアコート法、リバースグラビアコート法、バーコート法及びロッドコート法等の公知の手段により、基材の上等に塗布して塗膜を形成させ、これを乾燥させることにより形成できる。
(受容層)
受容層73は、熱転写シートが備える染料層から移行してくる昇華性染料を受容し、形成された画像を維持する層である。
受容層73は、熱転写シートが備える染料層から移行してくる昇華性染料を受容し、形成された画像を維持する層である。
受容層73は、樹脂材料を含み、樹脂材料としては、染料が染着し易い樹脂であれば限定されるものではなく、例えば、オレフィン樹脂、ビニル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、セルロース樹脂、エステル樹脂、アミド樹脂、カーボネート樹脂、スチレン樹脂、ウレタン樹脂及びアイオノマー樹脂等が挙げられる。受容層は、上記樹脂材料を2種以上含むことができる。
受容層73における上記樹脂材料の含有量は、80質量%以上98質量%以下が好ましく、90質量%以上98質量%以下がより好ましい。
一実施形態において、受容層73は、離型剤を含む。これにより、熱転写シートとの離型性を向上できる。離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系又はリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、及び各種シリコーン樹脂などが挙げられる。上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いることができるが、変性シリコーンオイルが好ましい。変性シリコーンオイルとしてはアミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アラルキル変性シリコーン、エポキシ-アラルキル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、ウレタン変性シリコーン等を好ましく用いる事ができるが、エポキシ変性シリコーン、アラルキル変性シリコーン、エポキシ-アラルキル変性シリコーンが特に好ましい。受容層は、上記離型剤を2種以上含むことができる。
受容層における離型剤の含有量は、0.5質量%以上20質量%以下が好ましく、0.5質量%以上10質量%以下がより好ましい。これにより、受容層の透明性を維持しつつ、熱転写シートとの離型性を向上できる。
受容層は、上記添加材を含んでもよい。
受容層73の厚みは、0.5μm以上20μm以下が好ましく、1μm以上10μm以下がより好ましい。これにより、受容層上に形成される画像濃度を向上できる。
受容層73は、上記材料を適当な溶媒へ分散又は溶解して、塗工液とし、これを、ロールコート法、リバースロールコート法、グラビアコート法、リバースグラビアコート法、バーコート法及びロッドコート法等の公知の手段により、感熱凹部形成層上に塗布して塗膜を形成させ、これを乾燥させることにより形成できる。
(接着層)
本開示の受像シートは、任意の層間に接着層を備える。これにより、層間の密着性を向上できる。
本開示の受像シートは、任意の層間に接着層を備える。これにより、層間の密着性を向上できる。
接着層は、樹脂材料を含む。例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレン-酢酸ビニル共重合体及び塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体等のビニル樹脂、PE及びPP等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート及びポリメチルメタクリレート等の(メタ)アクリル樹脂、ポリオール樹脂並びにポリウレタン等が挙げられる。また、接着層は、上記添加材を含んでもよい。
接着層の厚さは、例えば、0.5μm以上10μm以下である。なお、多層構造を有する感熱凹部形成層の各層間において形成される接着層の厚さは、1μm以上8μm以下が好ましく、2μm以上5μm以下がより好ましい。これにより、感熱凹部形成層における凹部形成性を維持しつつ、層間の密着性を向上できる。
接着層は、上記材料を適当な溶媒へ分散又は溶解して、塗工液とし、これを、ロールコート法、リバースロールコート法、グラビアコート法、リバースグラビアコート法、バーコート法及びロッドコート法等の公知の手段により、任意の層の上に塗布して塗膜を形成させ、これを乾燥させることにより形成できる。また、一実施形態において、接着層は、上記材料を含む樹脂組成物を溶融押出することにより形成できる。
上記実施形態では、受像シート7の感熱凹部形成層72が凹むことで受像シート7の表面に凹凸を形成する例について説明したが、感熱凹部形成層72に代えて、厚さ5μm以上の、発泡粒子を含有する感熱凸部形成層(発泡層)を設け、発泡粒子を発泡させることで凸部を形成し、受像シート7の表面に凹凸を設けてもよい。この場合、凸部を形成する領域を、それ以外の領域よりも高い所定値以上のエネルギー(1倍より大きく5倍以下、好ましくは2倍以上3倍以下のエネルギー)で加熱する。凸部の形成は、保護層54の転写と共に行うことができる。形成される凸部の高さは5μm以上である。
感熱凸部形成層は、発泡性中空粒子及びバインダ材料を含む層である。発泡性中空粒子は所定温度以上の加熱時にのみ膨張し、その後、温度が下がっても、その膨張状態を維持できる性質を有することが好ましい。
このように、所定温度を境にして低温領域と高温領域で膨張度合いが大きく異なる性質を有する材料として、例えば、熱可塑性樹脂等から構成された外殻の内部に膨張剤を含有した中空部を有する熱膨張性のある中空粒子を挙げることができる。中空粒子の外殻部分の軟化点、中空部に内包された揮発性有機溶剤等から構成される膨張剤の蒸気圧との関係を調整することにより、発泡、膨張が開始される温度や最大に膨張する温度等が異なる種々の中空粒子が市販されている。
発泡性中空粒子は、熱膨張性マイクロスフェアー、熱膨張性マイクロバルーン等とも称されている。発泡性中空粒子を構成する材料は、例えば、架橋スチレン-アクリル樹脂等の発泡体である有機系発泡粒子、無機中空ガラス体等が中空粒子として使用できる。
発泡性中空粒子の大きさは、加熱発泡前の平均粒径が、例えば、0.1μm以上90μm以下の範囲であり、6μm以上18μm以下の範囲であることが好ましい。
発泡性中空粒子の中空度合いは、熱膨張領域における平均中空率が30%以上80%以下の範囲であることが好ましく、50%以上80%以下の範囲であることがさらに好ましい。
感熱凹凸部形成層(感熱凹部形成層又は感熱凸部形成層)を設けた受像シートに対する印加エネルギーを調整することで、受像シートの表面に凹凸を形成できる。例えば、受像シートが感熱凹部形成層を有する場合、高いエネルギーを印加した領域に凹部が形成され、凹部が形成されない領域が相対的に凸部となることで、表面に凹凸が形成される。受像シートが感熱凸部形成層を有する場合、高いエネルギーを印加した領域に凸部が形成され、凸部が形成されない領域が相対的に凹部となることで、表面に凹凸が形成される。
高エネルギーを印加する領域の大きさが所定値以上の場合は、境界部を新たな高エネルギー印加領域に設定することで、受像シートに付与される熱を抑え、受像シートがカールすることを抑制できる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 サーマルヘッド
5 熱転写シート
7 受像シート
10 印画部
71 基材
72 感熱凹部形成層
73 受容層
5 熱転写シート
7 受像シート
10 印画部
71 基材
72 感熱凹部形成層
73 受容層
Claims (6)
- 基材シート上に色材層及び保護層が設けられた熱転写シートと、基材上に感熱凹部形成層及び受容層が順に積層された受像シートとを、サーマルヘッドとプラテンロールとの間に挟み込み、前記サーマルヘッドにより前記熱転写シートを加熱して、前記熱転写シートから前記受像シートの前記受容層に色材を移行して画像を形成する工程と、
前記画像における凹部形成領域の大きさが所定値以上の場合、凹部形成領域と非凹部形成領域との間の境界部を新たな凹部形成領域に設定する工程と、
前記凹部形成領域と前記非凹部形成領域とで前記サーマルヘッドによる印加エネルギーを変えて前記熱転写シートを加熱し、前記受像シートの少なくとも前記凹部形成領域に対応する領域の前記画像上に前記熱転写シートから前記保護層を転写すると共に、前記受像シートの前記凹部形成領域に対応する領域に凹部を形成する工程と、
を備える印画物の製造方法。 - 前記受像シートに形成された凹部の深さは5μm以上である、請求項1に記載の印画物の製造方法。
- 前記凹部の幅は0.5mm以上である、請求項1又は2に記載の印画物の製造方法。
- 前記境界部の少なくとも一部に黒画像を形成する、請求項1乃至3のいずれかに記載の印画物の製造方法。
- 基材シート上に色材層及び保護層が設けられた熱転写シートと、基材上に感熱凹部形成層及び受容層が順に積層された受像シートとを、サーマルヘッドとプラテンロールとの間に挟み込み、前記サーマルヘッドにより前記熱転写シートを加熱して、前記熱転写シートから前記受像シートの前記受容層に色材を移行して画像を形成し、前記受像シートの前記画像上に前記熱転写シートから前記保護層を転写する印画部と、
前記画像における凹部形成領域の大きさが所定値以上の場合、凹部形成領域と非凹部形成領域との間の境界部を新たな凹部形成領域に設定し、前記凹部形成領域と前記非凹部形成領域とで前記サーマルヘッドによる印加エネルギーを変えて前記熱転写シートを加熱し、前記受像シートの少なくとも前記凹部形成領域に対応する領域の前記画像上に前記熱転写シートから前記保護層を転写すると共に、前記受像シートの前記凹部形成領域に対応する領域に凹部を形成するように前記印画部を制御する制御装置と、
を備える印画物製造システム。 - 基材と、
前記基材上に設けられた感熱凹部形成層と、
前記感熱凹部形成層上に設けられ、画像が形成された受容層と、
を備え、
前記感熱凹部形成層は、多孔質フィルム及び中空粒子含有層を有し、
深さが5μm以上の凹部が形成されており、前記凹部の領域の大きさは所定値未満である、印画物。
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JP2021141405A JP2023034918A (ja) | 2021-08-31 | 2021-08-31 | 印画物の製造方法、印画物製造システム及び印画物 |
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JP2021141405A Pending JP2023034918A (ja) | 2021-08-31 | 2021-08-31 | 印画物の製造方法、印画物製造システム及び印画物 |
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2021
- 2021-08-31 JP JP2021141405A patent/JP2023034918A/ja active Pending
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