JP2023034354A - 砂利落下防止装置およびろ過装置 - Google Patents

砂利落下防止装置およびろ過装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023034354A
JP2023034354A JP2021140549A JP2021140549A JP2023034354A JP 2023034354 A JP2023034354 A JP 2023034354A JP 2021140549 A JP2021140549 A JP 2021140549A JP 2021140549 A JP2021140549 A JP 2021140549A JP 2023034354 A JP2023034354 A JP 2023034354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gravel
fall prevention
prevention device
support member
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021140549A
Other languages
English (en)
Inventor
孝 家木
Takashi Iegi
直哉 石川
Naoya Ishikawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Usk Technology Co Ltd
Original Assignee
Usk Technology Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Usk Technology Co Ltd filed Critical Usk Technology Co Ltd
Priority to JP2021140549A priority Critical patent/JP2023034354A/ja
Publication of JP2023034354A publication Critical patent/JP2023034354A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

【課題】支持部材の劣化を抑制し、長期にわたり砂利落下防止性能に優れる砂利落下防止装置およびそれを備えたろ過装置を提供する。【解決手段】砂利落下防止装置10は、ろ過装置1において、砂利の落下を防止する装置であって、ろ過装置1は、砂利層5と、砂利層5の砂利を下方から支持する支持部材6とを備え、支持部材6は、一方向に延びる下方に貫通したスリット部を最下部に有する断面V字状の溝を備え、砂利落下防止装置10は、支持部材6の溝に沿って面接して配置され、一方向に延びるスリット状の通水孔を最下部に有する断面V字状の金属製の部材である。【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、砂利落下防止装置およびろ過装置に関する。
上水道や、下水道の浄水に用いられている砂ろ過池や、活性炭吸着池などの重力ろ過装置などでは、槽の下部に設けられた砂利の層の上に、ろ材として砂や活性炭などを敷き、そこに水などを通すことで汚濁物質を除去する浄水システムが採用されている。このような浄水システムでは、ろ材の洗浄のために、ろ過時の水の流れとは逆方向である下方から空気などの気体を流して洗浄する逆流洗浄(逆洗)が行われている。
ろ材の下に配置される砂利は、砂や、活性炭などの粒状のろ材を支持し、砂利の層のさらに下に配置される下部集水装置や、集水室へのろ材の流出を防ぐ。また、砂利は、逆洗時に気体がろ材全体へ均等に流れるように分散させる役割を果たす。粒径の異なる砂利を順次成層することにより、ろ過時の水の流れや、逆洗時の気体の流れの偏流を抑制できる。
上述した浄水システムの例として、特許文献1には、エンビコ式下部集水装置(ろ過装置)が開示されている。当該ろ過装置は、砂利層の砂利を下から支持するコンクリート製のスリット板(砂利の支持部材)と、スリット板の下方から上方へ通流する逆洗水に空気を混入させる空気混入手段とを備える。特許文献1に記載のろ過装置は、スリット板の断面V字状の複数の溝の各々の溝底部に、外径がその溝底部のスリットの幅よりも大きいコイル状の砂利受け部材が配置されている。ここで、砂利受け部材は、砂利の下方への落下を防止することから、砂利落下防止装置ともいえる。
特許文献1には、以下の効果を奏する旨記載されている。例えば、洗浄の際に砂利層の砂利が逆洗水中で激しく動いても、外径がスリットの幅よりも大きいコイル状の砂利受け部材が配置されているため、ろ材だけでなく、小さい砂利がスリットを通り抜けて、下部集水装置の下方の集水室へ落下してしまうのを防止する効果や、逆洗水に対する流通抵抗が比較的小さいため、洗浄時に逆洗水の勢いで砂利受け部材が浮き上がることなくスリットと分散砂利層とを仕切ることができる効果などである。
特許第3741698号公報
しかしながら、特許文献1に記載の、外径がその溝底部のスリットの幅よりも大きいコイル状の砂利受け部材を配置した場合、砂利受け部材はコイル状であるがゆえに、外力を受けた場合に比較的変形しやすい。そのため、例えば、逆洗時など砂利受け部材に変動する外力が掛かりやすい状況では、コイルの材質や形状によっては、コイル形状の変形が起こり、砂利がスリットを通り抜けて集水室に落下するおそれがある。また、逆洗時には、下方から上方への空気などの気体の流れに起因して、スリット板や、その上の砂利が揺れ動いて振動が発生し、スリット板と砂利の接触部分(溝の斜面や開口部)において摩耗や欠けなどの劣化が起こりうる。この場合、摩耗により発生するコンクリート粉がろ過水へ混入するおそれがある。さらに、スリット板の開口部が劣化すると、開口部の大きさが拡大して、集水室への砂利の落下がより起こりやすくなるおそれがある。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、支持部材の劣化を抑制し、長期にわたり砂利落下防止性能に優れる砂利落下防止装置を提供することを目的とする。また、長期にわたり集水室へ砂利が落下しにくいことで、メンテナンス負担が小さく、長寿命なろ過装置を提供することを目的とする。
本発明の砂利落下防止装置は、ろ過装置用の砂利落下防止装置であって、上記ろ過装置は、砂利層と、上記砂利層の砂利を下方から支持する支持部材とを備え、上記支持部材は、一方向に延びる下方に貫通したスリット部を最下部に有する断面V字状の溝を備え、上記砂利落下防止装置は、上記支持部材の上記溝に沿って面接して配置され、一方向に延びるスリット状の通水孔を最下部に有する断面V字状の金属製の部材であることを特徴とする。
上記砂利落下防止装置は、2つの板状部材と、上記2つの板状部材を連結する連結部材とを有し、上記板状部材は、複数の貫通孔を有することを特徴とする。
上記複数の貫通孔は、スリット状の貫通孔で、上記通水孔の長軸方向以外の方向を向いて、上記通水孔の長軸方向に並列して配置されていることを特徴とする。
上記複数の貫通孔の少なくとも1つが、上記通水孔の短軸方向に上記連結部材と隣接して配置されていることを特徴とする。
本発明のろ過装置は、上記砂利落下防止装置を備えてなることを特徴とする。
本発明の砂利落下防止装置は、支持部材は、一方向に延びる下方に貫通したスリット部を最下部に有する断面V字状の溝を備え、砂利落下防止装置は、支持部材の溝に沿って面接して配置され、一方向に延びるスリット状の通水孔を最下部に有する断面V字状の金属製の部材であるので、支持部材の斜面とスリット部の保護性に優れる。これにより、砂利落下防止装置は、支持部材の劣化を抑制し、長期にわたり砂利落下防止性能に優れる。
砂利落下防止装置は、2つの板状部材と、2つの板状部材を連結する連結部材とを有し、板状部材は、複数の貫通孔を有するので、逆洗時に気体が砂利落下防止装置と支持部材の間に入り込んだ場合でも、貫通孔から気体が抜けることができる。これにより、砂利落下防止装置が浮き上がりにくく(流通抵抗が低く)、支持部材と砂利落下防止装置の間に砂利が入り込みにくい。その結果、支持部材の斜面とスリット部の保護性により優れる。
複数の貫通孔は、スリット状の貫通孔で、通水孔の長軸方向以外の方向を向いて、通水孔の長軸方向に並列して配置されるので、逆洗時に上昇する気体が貫通孔に長時間接触しやすく、当該気体が貫通孔をより通り抜けやすい。
複数の貫通孔の少なくとも1つが、通水孔の短軸方向に連結部材と隣接して配置されるので、上昇する気体が通水孔を通り抜けることを連結部材に妨げられて砂利落下防止装置と支持部材の間に入り込んだ場合でも、連結部材と隣接して配置される貫通孔から通り抜けることができる。これにより、砂利落下防止装置に掛かる上昇圧力がさらに低減し、一層浮き上がりにくい。
本発明のろ過装置は、上述した砂利落下防止装置を備えてなるので、砂利層の砂利が支持部材の溝を構成する2つの斜面に接触しにくく、支持部材の斜面が劣化しにくい。これにより、砂利落下防止装置が長期にわたり砂利の集水室への落下を防止し、ろ過装置のメンテナンス負担が小さく長寿命である。
本発明のろ過装置の断面概略図である。 砂利落下防止装置を備えた支持部材の斜視図である。 支持部材の平面図である。 支持部材の断面図である。 砂利落下防止装置を備えた支持部材の平面図である。 砂利落下防止部材を備えた支持部材の断面図である。 第1~第3実施形態の砂利落下防止装置の展開平面図である。 第4実施形態の砂利落下防止装置の展開平面図である。
本発明の、砂利落下防止装置およびろ過装置について、図1を用いて説明する。図1は、本発明のろ過装置の一実施形態の断面概略図である。図1に示すように、ろ過装置1は、ろ過槽2を有し、当該ろ過槽の内部には、上から、ろ材層3、ポーラスコンクリート層4、砂利層5が配置される。
ろ過装置1は、砂利層5の砂利を下方から支持する支持部材6を有する。支持部材6は、水(ろ過水など)を通水させる、下方に貫通したスリット状の孔であるスリット部を有する。支持部材6は、梁7によって支持されることにより、ろ過装置1の下部には集水室8が形成される。ろ過装置1は、さらに、ろ過槽2の内部へ空気などの気体を放出する気体放出装置9を有する。当該気体放出装置は、気体と水とからなる気液混合流体を発生させることにより、ろ材層3、ポーラスコンクリート層4、砂利層5などを洗浄できる。支持部材6と、砂利層5の間には、砂利の下方への落下を防止するための砂利落下防止装置10が設けられる。なお、支持部材6は、ろ過槽2の底面から梁7を介して支持されなくてもよい。その場合、梁7は、例えば、ろ過槽2の対向する側壁を繋ぐように水平に設けられ、支持部材6を下方から支持してもよい。
ここで、ろ過装置1での浄水時のろ過と、洗浄時の逆洗について説明する。浄水時には、ろ過槽2の上方から流入水を導入し、ろ材層3から、ポーラスコンクリート層4、砂利層5の順番に上方から下方へと水が透過することで、微細な汚濁物質がろ材などのろ過作用により除去される。ろ過処理後の処理水は、支持部材6のスリット部を通って、集水室8に集まり、ろ過槽2の下方から導出される。
逆洗は、支持部材6の下方から気体放出装置9により気体を導入することにより行われる。例えば、気体放出装置9から集水室の内部へ気体を放出すると、当該気体は、支持部材6の下部のスリット部を通り抜けて上方へと上昇し、砂利層5、ポーラスコンクリート層4、ろ材層3を透過する。これにより、気体は、支持部材6や、各層に上方への圧力や振動を与えることで、ろ材などに補足されている汚濁物質が剥離除去される。このように、各層に気体を透過させることで、ろ材などから剥離除去された汚濁物質を含む水は、ろ材層3の上方から排出され、ろ過装置1は洗浄される。
支持部材について、図2~図4を用いて説明する。図2は、ろ過装置から、ろ材層、ポーラスコンクリート層、および砂利層を撤去し、砂利落下防止装置を備えた支持部材を斜め上方から見た斜視図である。図2に示すように、ろ過槽2の内部において、複数の支持部材6は敷き詰めるように配置される。砂利落下装置10、16は、支持部材6にネジなどの固定具を用いず、支持部材6の溝に入れることで動きが制限されている。
図3は、支持部材を上方(砂利層側)から見た平面図である。図3に示すように、支持部材6は、長方形状で所定の厚みを有する板状の部材である。支持部材6の長辺の長さは、例えば、約35cm~65cmとできる。また、支持部材6の短辺の長さは例えば、約25cm~45cmとできる。支持部材6の素材としては、種々の材質から選択でき、例えば、コンクリート製や、樹脂製、金属製とすることができる。支持部材の素材は、耐久性や、強度、コストなどの観点から、コンクリート製であることが好ましい。
支持部材6は、同形状の溝11を砂利層側に7本備え、当該溝はその短軸方向に並列して配置される。溝11は、砂利層側(紙面手前側)から集水室側(紙面奥側)へ貫通しており、砂利層側の開口部の方が、集水室側の開口部よりも大きい。溝11の砂利層側の開口部の外縁12の長辺の長さは、例えば、約20cm~40cmとできる。また、外縁12の短辺の長さは例えば、約3.0cm~7.0cmとできる。ここで、砂利層側の開口部の外縁12は、溝11のうち、支持部材6の上面13に接する部分である。
隣接する支持部材6、6のそれぞれの外周の対向する斜面は、溝17を形成する。溝17も溝11と同様に、砂利層側(紙面手前側)から集水室側(紙面奥側)へ貫通しており、砂利層側の開口部の方が、集水室側の開口部よりも大きい。
図4は、支持部材の断面図である。図4(a)は図3におけるA-A’線断面図であり、図4(b)は図3におけるB-B’線断面図である。図4に示すように、溝11は、断面V字状で、一方向に延びるスリット状のスリット部14を最下部に有する。溝11は、スリット部14の長軸方向と同方向に延伸する2つの台形状の斜面により断面V字状が形成される。また、溝17も、断面V字状で、一方向に延びるスリット状のスリット部18を最下部に有する。
スリット部14、18の短軸方向の幅は、例えば、約1mm~20mmである。スリット部14、18の短軸方向の幅は、砂利の落下の抑制、支持部材の強度確保、通水性の観点から、約2mm~10mmであることが好ましい。スリット部14、18の長軸方向の幅は、例えば、約10cm~40cmである。スリット部14、18の長軸方向の幅は、強度、通水性の観点から、約20cm~30cmであることが好ましい。なお、支持部材6は図3および図4に示した形態に限られず、一方向に延びるスリット状のスリット部を有する溝を最下部に備えていれば、大きさや、形状、溝の本数などは自由に選択できる。また、溝の形状や、大きさはそれぞれ異なっていてもよい。溝の配列方向は、支持部材の長辺方向、短辺方向のいずれでもよく、各溝が異なる方向に配列してもよい。支持部材は、複数個を組合わせて構成してもよいし、多数の溝を有する一つの支持部材で砂利層などを支持してもよい。
砂利落下防止装置について、図5~図8を用いて説明する。図5は、砂利落下防止装置を備えた支持部材を上方から見た平面図である。図5に示すように、砂利落下防止装置10は、支持部材6の溝11の上に設けられる。砂利落下防止装置10は、一方向に延びるスリット状の通水孔15を最下部に有する断面V字状(図6参照)の金属製の部材である。砂利落下防止装置10の通水孔15は、支持部材6のスリット部14と対応する位置に配置される。通水孔15の短軸方向の幅は、スリット部14の短軸方向の幅と、例えば、同じである。なお、通水孔15の短軸方向の幅は、スリット部14の短軸方向の幅よりも小さくてもよい。
砂利落下防止装置は、一つの支持部材の溝に設けられることに限らず、隣接する支持部材の間に形成される溝に設けてもよい。図5において、隣接する支持部材6、6の間には、砂利落下防止装置16が設けられる。砂利落下防止装置16は、隣接する支持部材6、6それぞれの外周の対向する斜面により形成される溝17の上に設けられる。砂利落下防止装置16は、砂利落下防止装置10と同様に、断面V字状(図6参照)で、一方向に延びるスリット状の通水孔19が最下部に設けられる。砂利落下防止装置16の通水孔19は、隣接する支持部材6、6により形成されるスリット部18と対応する位置に配置される。通水孔19の短軸方向の幅は、スリット部18の短軸方向の幅と、例えば、同じである。なお、通水孔19の短軸方向の幅は、スリット部18の短軸方向の幅よりも小さくてもよい。
通水孔の形状および大きさは、直下に配置されるスリット部の形状および大きさと略同程度であることが好ましい。支持部材の劣化抑制およびろ過水や気体の通り抜けやすさの観点から、通水孔の短軸方向の幅W1の、スリット部の短軸方向の幅W2に対する比率W1/W2は、0.8~1.2であることが好ましく、0.8~1.0であることがより好ましく、1.0であることがさらに好ましい。長期間の使用により支持部材のスリット部の短軸方向の幅W2が拡がっている場合、幅W2は、新たに設置する砂利落下防止装置の通水孔の短軸方向の幅W1よりも大きくなりやすい。
砂利落下防止装置10は、2つの板状部材10a、10aと、それらを連結する連結部材10bとを有する。板状部材10aと、連結部材10bはともに金属製である。連結部材10bは、2つの台形状の板状部材10a、10aそれぞれの上辺の両端部と中央部同士を連結する。また、砂利落下防止装置16も、2つの板状部材16a、16aと、それらを連結する連結部材16bとを有する。板状部材16aと、連結部材16bはともに金属製である。連結部材16bは、2つの台形状の板状部材16a、16aそれぞれの底辺の両端部と中央部同士を連結する。
砂利落下防止装置は、例えば、一枚の金属板を打ち抜き、続いてプレス加工などを行って形成してもよいし、予め準備した板状部材と連結部材とを溶接などで繋げて形成してもよい。
図6は、砂利落防止装置の断面図である。図6(a)は図5におけるC-C’線断面図であり、図6(b)は図5におけるD-D’線断面図である。図6に示すように、砂利落下防止装置10は、支持部材6の溝11を形成する対向する斜面に沿って、溝11と面接して設けられる。また、砂利落下防止装置16も、隣接する支持部材6、6の外周における対向する斜面に沿って、溝17と面接して設けられる。なお、砂利落下防止装置10は、溝11の長軸方向で対向する斜面にも金属製の板状部材を有してもよい。
砂利落下防止装置10の2つの板状部材10a、10aがなす角θは、1つの溝11を形成する2つの斜面がなす角と略一致する(図6(a)参照)。θは、例えば、約20°~70°とすることができる。θは、集水性の観点から、約30°~60°であることが好ましく、約40°~50°であることがより好ましい。2つの斜面の鉛直方向に対する角度は、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。なお、砂利落下防止装置16の2つの板状部材16a、16aがなす角も、集水性の観点から、約30°~60°であることが好ましく、約40°~50°であることがより好ましい。
本発明の砂利落下防止装置は、上記構成であることにより、砂利層の砂利が支持部材の2つの斜面に接触しにくいため、支持部材の斜面とスリット部の保護性に優れる。これにより、上記砂利落下防止装置は、支持部材の劣化を抑制し、長期にわたり砂利落下防止性能に優れる。
砂利落下防止装置の板状部材の厚み(板厚)は、例えば、約0.1mm~1.5mmとできる。板状部材の厚みは、加工性、コスト、耐久性の観点から、約0.3mm~1.0mmであることが好ましい。また、板状部材の材質は、金属製であれば自由に選択でき、例えば、任意のステンレス鋼板を用いることができる。ステンレス鋼板としては、例えば、SUS304などを用いることが好ましい。
以下に、本発明の砂利落下防止装置のより具体的な構成について説明する。図7および図8は、砂利落防止装置の各種実施形態の展開平面図である。図7(a)は図5および図6に示した砂利落下防止装置で、第1実施形態の展開平面図である。また、図7(b)は第2実施形態の展開平面図であり、図7(c)は第3実施形態の展開平面図である。図8(a)および図8(b)は第4実施形態の展開平面図である。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。図7(a)に示すように、第1実施形態の砂利落下防止装置10は、この装置の長軸方向に沿った2本のスリット状の通水孔15、15を有する。上述したとおり、2つの板状部材10a、10aは、3つの連結部材10b、10b、10bにより連結されている。なお、連結部材10bは、3つに限られない。連結部材10bは、強度とコストの観点から、2~4つ設けることが好ましい。また、連結部材10bは、強度と通水性の観点から、通水孔15の長軸方向の長さが、例えば、5cm~30cmであることが好ましく、7cm~15cmであることがより好ましい。砂利落下防止装置10は、通水孔15以外には孔を有していないため、逆洗時に通水孔15を通り抜けなかった気体の一部は、砂利落下防止装置10の板状部材10aに対して上方へ押し上げる圧力を負荷する場合がある。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。図7(b)に示すように、第2実施形態の砂利落下防止装置20は、第1実施形態で説明した構成と、2つの板状部材20a、20aにおいて、複数の貫通孔21を備えている点で異なる。貫通孔21は、スリット状であり、支持部材の斜面の保護と、後述する気体の通り抜けやすさの観点から、短軸方向の幅は、例えば、約1mm~20mmが好ましく、約3mm~10mmがより好ましい。また、貫通孔21の長軸方向の幅は、例えば、約20mm~60mmが好ましく、約30mm~50mmがより好ましい。
貫通孔21は、通水孔25の長軸方向に直交する方向を向いて、通水孔25の長軸方向に並列して配置される。隣接する貫通孔21の間隔は、例えば、約15mm~35mmが好ましく、約20mm~30mmがより好ましい。また、隣接する貫通孔21の間隔は、等間隔であることが好ましい。
砂利落下防止装置20は上記構成であることにより、逆洗時に気体が通水孔25を通り抜けずに砂利落下防止装置20と支持部材との間に入り込んだ場合でも、上昇する気体が貫通孔21を通り抜けることができる。特に、貫通孔21が通水孔25に対して上記配置であることにより、上昇する気体が貫通孔に長時間接触しやすく、貫通孔21から気体がより通り抜けやすい。これにより、砂利落下防止装置20が浮き上がりにくく、支持部材と砂利落下防止装置20の間に砂利が入り込みにくい。その結果、支持部材の斜面とスリット部の保護性により優れる。
なお、複数の貫通孔の形状は、スリット状に限らず自由な形状としてもよい。また、複数の貫通孔は、それぞれ異なる方向を向いて、異なる間隔、位置関係で配列してもよい。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。図7(c)に示すように、第3実施形態の砂利落下防止装置30は、第2実施形態で説明した構成と、2つの板状部材30a、30aにおいて、砂利落下防止装置30の通水孔35の短軸方向に連結部材30bと隣接して配置されるスリット状の貫通孔32を備えている点で異なる。貫通孔32は、隣接する貫通孔31に並列して配置される。
砂利落下防止装置30は上記構成であることにより、逆洗時に下方から上昇する気体が通水孔35を通り抜けることを連結部材30bに妨げられても、連結部材30bと隣接して配置される貫通孔32から通り抜けることができる。これにより、砂利落下防止装置30に掛かる上昇圧力がさらに低減し、一層浮き上がりにくい。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。図8(a)は1つの支持部材の溝に設けられる砂利落下防止装置の展開平面図であり、図8(b)は隣接する2つの支持部材の間の溝に設けられる砂利落下防止装置の展開平面図である。図8(a)に示すように、第4実施形態の砂利落下防止装置40は、複数のスリット状の貫通孔41が、通水孔45の長軸方向に対して傾斜して並列に配置される点で、第3実施形態で説明した構成と異なる。また、図8(b)に示すように、砂利落下防止装置46は、複数のスリット状の貫通孔47が、通水孔49の長軸方向に対して傾斜して並列に配置される。
砂利落下防止装置40、46は上記構成であることにより、逆洗時に気体が通水孔45、49を通り抜けずに砂利落下防止装置と支持部材の間に入り込んだ場合に、貫通孔41、47を通り抜けやすい。具体的には、貫通孔41、47が気体の上昇方向に対して傾いているため、気体が砂利落下防止装置40、46の裏面(支持部材側の面)に沿って上昇する際に、貫通孔41、47と接触しやすく、貫通孔41、47を通り抜けやすい。また、貫通孔41、47を抜けた気体は、支持部材の溝の長軸方向に直交して見た場合に、全面に気体が抜ける(気体の部分的な偏りなく均等に抜ける)ので、気体が細かく分散し、逆洗時に振動が起こりにくい。さらに、貫通孔41、47に砂や、ろ材、砂利などが嵌ったり、詰まったりしにくいので、砂利落下防止装置40、46は長期間にわたって浮き上がりにくい状態が維持される。
本発明のろ過装置は、上述した砂利落下防止装置を備えてなることにより、砂利層の砂利が支持部材の溝を構成する2つの斜面に接触しにくく、支持部材の斜面が劣化しにくい。これにより、砂利落下防止装置が長期にわたり砂利の集水室への落下を防止し、ろ過装置のメンテナンス負担が小さく長寿命である。
以上、各図を用いて本発明の実施形態を説明したが、本発明の砂利落下防止装置およびろ過装置はこれに限定されるものではない。例えば、砂利落下防止装置は、支持部材の上に設けられて砂利の落下の防止と、支持部材の斜面の保護を行えればよく、板状部材の形状が平板形状でなく凹凸を有していたり、通水孔のスリットが曲線で構成されていたりしてもよい。
本発明の砂利落下防止装置は、支持部材の劣化を抑制し、長期にわたり砂利落下防止性能に優れる。また、本発明のろ過装置は、長期にわたり集水室へが砂利が落下しにくいことでメンテナンス負担が小さく長寿命である。これにより、上水道や、下水道の浄水に用いられている砂ろ過池や、活性炭吸着池などの重力ろ過装置などに広く利用できる。
1 ろ過装置
2 ろ過槽
3 ろ材層
4 ポーラスコンクリート層
5 砂利層
6 支持部材
7 梁
8 集水室
9 気体放出装置
10 砂利落下防止装置
10a 板状部材
10b 連結部材
11 溝
12 外縁
13 上面
14 スリット部
15 通水孔
16 砂利落下防止装置
16a 板状部材
16b 連結部材
17 溝
18 スリット部
19 通水孔
20 砂利落下防止装置
20a 板状部材
20b 連結部材
21 貫通孔
25 通水孔
30 砂利落下防止装置
30a 板状部材
30b 連結部材
31 貫通孔
32 貫通孔
35 通水孔
40 砂利落下防止装置
40a 板状部材
40b 連結部材
41 貫通孔
45 通水孔
46 砂利落下防止装置
46a 板状部材
46b 連結部材
47 貫通孔
49 通水孔

Claims (5)

  1. ろ過装置用の砂利落下防止装置であって、
    前記ろ過装置は、砂利層と、前記砂利層の砂利を下方から支持する支持部材とを備え、
    前記支持部材は、一方向に延びる下方に貫通したスリット部を最下部に有する断面V字状の溝を備え、
    前記砂利落下防止装置は、前記支持部材の前記溝に沿って面接して配置され、一方向に延びるスリット状の通水孔を最下部に有する断面V字状の金属製の部材であることを特徴とする砂利落下防止装置。
  2. 前記砂利落下防止装置は、2つの板状部材と、前記2つの板状部材を連結する連結部材とを有し、
    前記板状部材は、複数の貫通孔を有することを特徴とする請求項1記載の砂利落下防止装置。
  3. 前記複数の貫通孔は、スリット状の貫通孔で、前記通水孔の長軸方向以外の方向を向いて、前記通水孔の長軸方向に並列して配置されていることを特徴とする請求項2記載の砂利落下防止装置。
  4. 前記複数の貫通孔の少なくとも1つが、前記通水孔の短軸方向に前記連結部材と隣接して配置されていることを特徴とする請求項2または請求項3記載の砂利落下防止装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項記載の砂利落下防止装置を備えてなるろ過装置。
JP2021140549A 2021-08-30 2021-08-30 砂利落下防止装置およびろ過装置 Pending JP2023034354A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021140549A JP2023034354A (ja) 2021-08-30 2021-08-30 砂利落下防止装置およびろ過装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021140549A JP2023034354A (ja) 2021-08-30 2021-08-30 砂利落下防止装置およびろ過装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023034354A true JP2023034354A (ja) 2023-03-13

Family

ID=85504563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021140549A Pending JP2023034354A (ja) 2021-08-30 2021-08-30 砂利落下防止装置およびろ過装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023034354A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6238464B1 (en) Method and apparatus for separating droplets for particles from a gas stream
CA2252532C (en) Fluid treatment media support system
US5207905A (en) Baffle assembly for air and water backwash of a media filter
US20020166807A1 (en) Underdrain filtration system with stamped perforations
JP2023034354A (ja) 砂利落下防止装置およびろ過装置
US8871093B2 (en) Filter media retainer assembly
US8475653B2 (en) Water treatment apparatus having meshed tubes provided with cilia and water treatment method using the same
EP1185348A1 (en) Filter underdrain system for backwash flow and method for measuring same
JP5473193B2 (ja) 膜カートリッジ
JP2000237510A (ja) ストレーナ
KR101918934B1 (ko) 오염수 정화용 스테인리스 필터 모듈
US10881990B2 (en) Filter media retainer and underdrain system having a filter media retainer
JP2004346574A (ja) 集水装置および濾過装置
JP3338948B2 (ja) 多孔保持体を用いた水処理用のろ過槽
KR20170024624A (ko) 유지 제거 필터 및 이를 이용한 오수 정화 장치
JP7191265B1 (ja) 上向流濾過設備
JPH07232160A (ja) 浄水器
KR102514684B1 (ko) 유공블럭형 집수부재가 구비된 활성탄 여과장치의 운전방법
JP7182745B1 (ja) 上向流濾過設備
KR102197705B1 (ko) 투수벽체, 투수벽체를 이용한 벽체 결합 모듈
JP3651423B2 (ja) 圧縮空気より発生したドレン水の油水分離装置
US20230136410A1 (en) Wastewater filters and wastewater filtration systems specifically adapted for their use
US8333894B1 (en) Multi-level filter device
JP2005000736A (ja) 濾過装置及び活性炭吸着装置
US8226833B1 (en) Multi-level filter device

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20210927