JP2023034035A - 塗装方法 - Google Patents

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俊博 西川
Toshihiro Nishikawa
光 小島
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Abstract

【課題】塗料噴霧のオンオフを繰り返した場合でも、塗料吐出口内周の摩耗を防止できるとともに塗料の液だれを生じすることがない塗装方法を提供する。【解決手段】ワーク3を取り付けたテーブル2と塗料を噴霧するスプレーガン5とスプレーガンに塗料を供給する塗料供給手段13を用いた塗装方法で、スプレーガンは塗料吐出口を有する塗料供給路と霧化エアー供給路とパターンエアー供給路を具備し、塗料供給手段は塗料供給路に連結された塗料ホース14と塗料ホースに連結したシリンジポンプ15を具備し、シリンジポンプはシリンジ本体とピストンを具備し、ピストンを進めてスプレーガンに塗料を供給するとともに霧化エアー供給路とパターンエアー供給路にエアーを供給することで塗料を噴霧し、塗料の噴霧を停止するときは、塗料及びエアーの供給を停止し、更に、ピストンを後退させて塗料供給路内の塗料をシリンジポンプ側に戻す。【選択図】図1

Description

本発明は塗装方法に係り、より詳しくは、ワークに向けてスプレーガンより塗料を噴霧してワークの塗装を行う塗装方法に関する。
一般的にワークの塗装においては、スプレーガンに塗料を供給しつつ供給された塗料をスプレーガンからワークに向けて噴霧して行う。そして従来のスプレーガンは、一般的にニードルを備えており、このニードルで塗料吐出口を開閉することで塗料の噴霧及び噴霧の停止を行っている。
図を参照して従来のスプレーガンを説明すると、図5はスプレーガンの構造を説明するための断面図である。そして、図において51がスプレーガンであり、このスプレーガン51は、内部に塗料供給路が形成されており、この塗料供給路内に塗料供給手段から供給された塗料を受け入れ、この受け入れた塗料を塗料吐出口から噴霧可能としている。
図において52が塗料供給路であり、この塗料供給路52は、前記塗料供給手段から供給された塗料を受け入れる塗料受け入れ口53と、この塗料受け入れ口53から受け入れた塗料をワークに向けて噴射するための塗料吐出口54を有しており、塗料受け入れ口53はスプレーガン51の側壁側で開口とされており、塗料吐出口54は、前記スプレーガン51の先端面で開口とされている。
次に、図5において55は、前記塗料吐出口54を開閉するためのニードルであり、このニードル55は、スプレーガン51の前後方向に移動自在とされ、前進することで前記塗料吐出口54を閉鎖し、後退することで前記塗料吐出口54を開放することとしている。
ここで、ニードル55をスプレーガン51の前後方向に移動する機構について説明すると、図5において前記塗料供給路52は、前記塗料吐出口54からスプレーガン51の後方側へ任意の距離だけ伸びた後に、スプレーガン51の側壁方向へ向けて進路を変えて進み、スプレーガン51の側壁において塗料受け入れ口53が開口している。
一方、前記ニードル55は、スプレーガン51内において、スプレーガン51の中心部分を貫通して配設され、先端側は前記塗料供給路52内に位置し、基端側は、スプレーガン51内において、前記塗料供給路52内から外れて塗料供給路52から突出し、突出した部分には、スプレーガン51内に先後方向へ移動自在としたピストン56が固定されている。そして、ピストン56は、バネ57によってスプレーガン51の先端方向へ付勢され、これにより通常は、前記ニードル55は、ピストン56とともにスプレーガン51の先端方向へ移動しており、先端部分で塗料吐出口54を閉鎖している。
また、前記スプレーガン51の内部には、ピストン56の反バネ側にエアー室58が形成されるとともに、このエアー室58には、基端側がスプレーガン51の側壁で開口とされて先端側が前記エアー室58に連通したニードル稼動用エアー供給路59が形成されている。そしてこのニードル稼働用エアー供給路59の基端側の開口には、基端側にエアー供給手段が連結されたエアーホース等のエアー搬送手段が連結され、エアー搬送手段を介してニードル稼働用エアー供給路59にエアーが供給されることで、前記エアー室58内にエアーが供給され、ピストン56がスプレーガン51内の基端側へ押圧され、それに伴って、ニードル55がスプレーガン51の基端側へ移動し、ニードル55の先端による塗料吐出口54の閉鎖が解除される。
従って、エアー室58にエアーを供給し、あるいは供給しているエアーを抜くことにより、ニードル55を稼動して塗料吐出口54を開閉することが可能である。
次に、図において60は霧化エアー供給路、61はパターンエアー供給路であり、霧化エアー供給路60は塗料吐出口54から吐出された塗料を霧化してワークに向けて噴射するために用いられ、パターンエアー供給路61は、霧化エアーにより霧化された塗料の噴出パターンを任意のパターンに変更するために用いられる。
そして、霧化エアー供給路60は、先端部が前記塗料吐出口54の周囲の任意の箇所で開口とされており、基端側には霧化エアー搬送路(図示せず)が連結され、霧化エアー搬送路を介してエアーが供給されると、霧化エアー供給路60を介して塗料吐出口54の周囲に霧化エアーが供給されて、塗料吐出口54より吐出された塗料を霧化することを可能としている。
一方、パターンエアー供給路61は、先端部が前記霧化エアー供給路60の先端部開口部よりも外側で開口とされており、基端側にはパターンエアー搬送路(図示せず)が連結され、パターンエアー搬送路を介してエアーが供給されると、パターン供給路61を介して、前記霧化エアー供給路60の先端部開口部の周囲にパターンエアーが供給され、霧化エアーにより霧化された塗料の噴出パターンを変更することを可能としている
そして、このように構成される従来のスプレーガン51でワークに向けて塗料の噴霧を行う場合には、塗料供給路52に塗料を供給するとともに、霧化エアー供給路60及びパターンエアー供給路61にエアーを供給し、更にニードル55を後退させる。そうすると、塗料吐出口54が解放されて塗料が吐出されるとともに、この吐出された塗料は霧化エアーにより霧化されてワークに向けて噴霧され、更にパターンエアーによって噴出のパターンが予め設定したパターンに変更されてワークに向けて噴霧される。
特開2020-069433号公報 特開2020-078777号公報 特開2020-081971号公報
前述したように従来のスプレーガンでは、塗料吐出口をニードルによって開閉することで塗料の吐出及び吐出の停止を行っていたために、ニードルの先端や、ニードルの先端と接触する塗料吐出口の内周側が摩耗しやすいという問題点が指摘されている。そして、このことは、塗料の噴霧のオンとオフを繰り返す場合には、ニードルの先端と塗料吐出口の内周側との接触が繰り返されるために顕著であるので、塗料の吐出のオンとオフを繰り返す塗装に用いるスプレーガンの場合は特にニードルの耐久性が必要となり、コストの増加につながっていた。
また、塗料吐出口をニードルによって開閉することで生じるニードルの先端や塗料吐出口の内周側の摩耗が発生するために、それにより、噴霧する塗料のパターンの乱れが発生するという問題点が考えられる。
更に、ニードルの先端や塗料吐出口の内周側の摩耗の仕方にはばらつきがあるために(「偏摩耗」)、塗料の吐出が少ない微小吐出の場合や、複数のスプレーガンを用いた場合には、吐出量にばらつきが生じてしまうという問題点も考えられる。
一方、従来からニードルを備えないスプレーガンも提供されてはいるが、このようなスプレーガンは、塗装の途中で塗料の噴霧を停止すると塗料の液だれを生じるために、ワークの塗装を開始したら塗装が終了するまで塗料の噴霧を停止しないことが前提であり、ワークの塗装の途中で塗料の噴霧のオンとオフを繰り返す塗装の場合には不向きであった。
そこで、本発明は、ワークの塗装の途中で塗料の噴霧のオンとオフを繰り返した場合でも、塗料の液だれを生じすることがない塗装方法を提供することを課題としている。
本発明の塗装方法は、
ワークを取り付けたワーク供給テーブルと、ワーク供給テーブルに取付けたワークに向けて塗料を噴霧するためのスプレーガンと、スプレーガンに塗料を供給するための塗料供給手段と、を用いて、スプレーガン供給された塗料をワークに向けて噴霧することでワークの塗装を行う塗装方法であって、
スプレーガンとして、
基端側に塗料受け入れ部を有するとともに先端側にはスプレーガンの先端側に塗料吐出口を有する塗料供給路と、先端部が前記塗料吐出口の周囲の任意の箇所で開口とされ、基端側にはエアー受け入れ部を備えた霧化エアー供給路と、先端部が前記霧化エアー供給路の先端部開口部よりも外側で開口とされ、基端側にはパターンエアー受け入れ部を備えたパターン供給路と、を内部に有するスプレーガンを用いて、
塗料供給手段として、
スプレーガンの塗料受け入れ部に先端部が連結される塗料供給ホースと、塗料供給ホースを介してスプレーガンに塗料を供給するシリンジポンプと、を用いるとともに、
シリンジポンプは、塗料供給ホースの基端部が連結される塗料放出口が形成された円筒状のシリンジ本体と、シリンジ本体内に進退移動自在に挿設されたピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドと、を具備して、シリンジ本体の内部に塗料を充填した状態で前記ピストンを進めることでシリンジ本体内の塗料を前記スプレーガンに供給可能とし、
ワークに向けて塗料を噴霧するときは、シリンジ本体の内部に塗料を充填した状態でピストンを進めることで前記シリンジ本体内の塗料を前記スプレーガンに供給してシリンジ本体内の塗料を前記スプレーガンに供給することでスプレーガンの先端側に形成した塗料吐出口から塗料を吐出するとともに、霧化エアー供給路及びパターン供給路にエアーを供給することで、塗料吐出口から吐出された塗料を霧化して任意のパターンでワークに向けて噴霧し、
塗料の噴霧を停止するときは、ピストンの前進を停止してシリンジポンプからの塗料の供給を停止するとともに、霧化エアー供給路及びパターン供給路へのエアーの供給を停止して、更に、前記ピストンを後退させることで塗料供給路内の塗料をシリンジポンプ側にわずかに戻す、ことを特徴としている。
本発明の塗装方法は、ワークを取り付けたワーク供給テーブルと、ワーク供給テーブルに取付けたワークに向けて塗料を噴霧するためのスプレーガンと、スプレーガンに塗料を供給するための塗料供給手段とを用いて、スプレーガン供給された塗料をワークに向けて噴霧することでワークの塗装を行う塗装方法としている。
そして、スプレーガンとして、基端側に塗料受け入れ部を有するとともに先端側にはスプレーガンの先端側に塗料吐出口を有する塗料供給路と、先端部が前記塗料吐出口の周囲の任意の箇所で開口とされ、基端側にはエアー受け入れ部を備えた霧化エアー供給路と、先端部が前記霧化エアー供給路の先端部開口部よりも外側で開口とされ、基端側にはパターンエアー受け入れ部を備えたパターン供給路と、を内部に有するスプレーガンを用いている。
更に、塗料供給手段としては、スプレーガンの塗料受け入れ部に先端部が連結される塗料供給ホースと、塗料供給ホースを介してスプレーガンに塗料を供給するシリンジポンプを用いるとともに、シリンジポンプは、前記塗料供給ホースの基端部が連結される塗料放出口が形成された円筒状のシリンジ本体と、該シリンジ本体内に進退移動自在に挿設されたピストンと、該ピストンに連結されたピストンロッドと、を具備し、シリンジ本体の内部に塗料を充填した状態でピストンを進めることでシリンジ本体内の塗料をスプレーガンに供給可能としている。
そして、ワークに向けて塗料を噴霧するときは、シリンジ本体の内部に塗料を充填した状態でピストンを進めることで前記シリンジ本体内の塗料を前記スプレーガンに供給してスプレーガンの先端側に形成した塗料吐出口から塗料を吐出するとともに、霧化エアー供給路及びパターン供給路にエアーを供給することで、塗料吐出口から吐出された塗料を霧化して任意のパターンでワークに向けて噴霧し、塗料の噴霧を停止するときは、前記ピストンの前進を停止してシリンジポンプからの塗料の供給を停止するとともに、霧化エアー供給路及びパターン供給路へのエアーの供給を停止して、更に、前記ピストンを後退させることで塗料供給路内の塗料をシリンジポンプ側にわずかに戻すことを特徴としている。
従って、本発明に用いるスプレーガンは、従来の構成と異なりニードルを用いていないために、塗料の噴霧のオンとオフを繰り返した場合でも、塗料吐出口の内周側はニードルとの接触が無いために摩耗することが無く、従って、コストの増加につながることが無い。
また、ニードルを用いることが無いことにより、ニードルの先端やニードルの先端と接触する塗料吐出口の内周側が摩耗することが無いので、摩耗を原因として発生する、噴霧する塗料のパターンの乱れを回避することができる。
更に、ニードルの先端やニードルの先端と接触する塗料吐出口の内周側が偏摩耗することが無いので、塗料の吐出が少ない微小吐出の場合や複数のスプレーガンを用いた場合でも、吐出量のばらつきが発生することが無いという効果がある。
そしてこのとき、本発明の塗装方法では、塗料供給手段としてシリンジポンプを用いて、塗料の噴霧を停止するときは、ピストンの前進を停止、霧化エアー供給路及びパターン供給路へのエアー供給の停止とともに、ピストンを後退させ、塗料供給路内の塗料をシリンジポンプ側にわずかに戻すこととしているために、塗装の途中で塗料の噴霧を停止した場合に、塗料の液だれが生じることが無く、従って、ワークの塗装の途中で塗料の噴霧のオンとオフを繰り返す塗装の場合にも十分対応することが可能である。
本発明の塗装方法の実施例を実施するために用いる塗装システムを説明するための図である。 本発明の塗装方法の実施例を実施するために用いるスプレーガンの構造を説明するための断面図である。 本発明の塗装方法の実施例を実施するために用いる塗料供給手段を説明するための図である。 本発明の塗装方法の実施例を説明するためのフローチャートである。 従来のスプレーガンを説明するための断面である。
本発明の塗装方法は、ワークを取り付けたワーク供給テーブルと、このワーク供給テーブルに取付けたワークに向けて塗料を噴霧するためのスプレーガンと、 このスプレーガンに塗料を供給するための塗料供給手段とを用いて、スプレーガンに供給された塗料をワークに向けて噴霧することでワークの塗装を行う塗装方法としている。
そして、スプレーガンとしては、基端側に塗料受け入れ部を有するとともに先端側にはスプレーガンの先端側に塗料吐出口を有する塗料供給路と、先端部が塗料吐出口の周囲の任意の箇所で開口とされ、基端側にはエアー受け入れ部を備えた霧化エアー供給路と、先端部が霧化エアー供給路の先端部開口部よりも外側で開口とされ、基端側にはエアー受け入れ部を備えたパターンエアー供給路と、が内部に形成されたスプレーガンを用いている。
また、塗料供給手段としては、スプレーガンの塗料受け入れ部に先端部が連結される塗料供給ホースと、この塗料供給ホースを介してスプレーガンに塗料を供給するシリンジポンプを用いており、シリンジポンプは、塗料供給ホースの基端部が連結される塗料放出口が形成された円筒状のシリンジ本体と、シリンジ本体内に進退移動自在に挿設されたピストンと、ピストンに連結されたピストンロッドとを具備し、シリンジ本体の内部に塗料を充填した状態でピストンを進めることでシリンジ本体内の塗料をスプレーガンに供給可能としている。
そして本発明の塗装方法では、ワークに向けて塗料を噴霧するときは、シリンジ本体の内部に塗料を充填した状態でピストンを進めてシリンジ本体内の塗料をスプレーガンに供給することでスプレーガンの先端側に形成した塗料吐出口から塗料を吐出するとともに、霧化エアー供給路及びパターン供給路にエアーを供給することで、塗料吐出口から吐出された塗料を霧化して任意のパターンでワークに向けて噴霧し、塗料の噴霧を停止するときは、ピストンの前進を停止してシリンジポンプからの塗料の供給を停止するとともに、霧化エアー供給路及びパターン供給路へのエアーの供給を停止して、更に、ピストンを後退させることで塗料供給路内の塗料をシリンジポンプ側にわずかに戻すこととしている。
ここで、ワーク供給手段は、外周部近傍に円周方向に沿って複数のワークを取り付け可能にした、回動自在のターンテーブルにするとよく、これにより、少量の塗料により多数のワークの塗装を可能にすることができる。
また、シリンジポンプを構成するピストンに充填口を形成するとともに、この充填口に連通した充填路をピストンロッド内に形成するとよく、これにより、シリンジ本体内への塗料の充填が容易になる。
本発明の塗装方法の実施例について説明すると、図1は、本実施例の塗装方法を実施するための塗装システムのイメージを示す図であり、図において1が本実施例の塗装方法を実施するための塗装システムである。
そして、図に示す塗装システム1では、ワークを取り付けたワーク供給テーブルと、このワーク供給テーブルに取り付けたワークに向けて塗料を噴霧するためのスプレーガンと、更に、スプレーガンに塗料を供給するための塗料供給手段を有したシステムとしている。
即ち、図において2がワーク供給テーブルであり、3が前記ワーク供給テーブル2に取り付けたワークである。そして本実施例に用いるワーク供給テーブル2は、円盤状としており、主軸4の上部に連結され、主軸4の回転とともに回動自在とされたターンテーブルとしている。そして本実施例では、ターンテーブル2の外周部近傍に円周方向に沿って等間隔で8個のワーク3を取り付けている。
なお、主軸4を回転する方法は特に限定されないが、モーター等の駆動手段に連結し、モーター等の駆動手段を駆動することで主軸4を回転させる方法が考えられる。また、前記ワーク3をターンテーブル2に取り付ける方法は特に限定されず、治具を用いてワーク3をターンテーブル2に脱着自在に係止する方法等が考えられる。
次に、図において5は、前記ターンテーブルに取り付けたワークに向けて塗料を噴霧してワークの塗装を行うためのスプレーガンであり、13はスプレーガン5に塗料を供給するための塗料供給手段である。
ここで、スプレーガン5について図2を参照して説明すると、図2は前記スプレーガン5の構造を説明するための断面図であり、図において、前記スプレーガン5は、本体部6を有しており、本体部6の内部には塗料供給路7が形成されている。そして塗料供給路7は、先端部が、本体部6の先端面において開口しており、この開口した部分が塗料吐出口8とされている。
次に、図において9は、塗料受け入れ部としてのホース継手9である。即ち、本体部6の後端部にはホース継手9が形成されており、このホース継手9には前記塗料供給路7の基端部が連結されている。更に、図1において14は塗料供給ホースであり、この塗料供給ホース14は、先端部がホース継手9に連結されており、これにより、塗料供給ホース14を介してスプレーガン5に塗料を供給するとともに、供給された塗料を塗料吐出口8より吐出可能としている。
また、図において10は霧化エアー供給路、11はパターンエアー供給路である。即ち、前述した従来のスプレーガンと同様に本実施例に用いるスプレーガン5も、霧化エアー供給路10及びパターンエアー供給路11を有しており、霧化エアー供給路10は、塗料吐出口8から吐出された塗料を霧化してワークに向けて噴射するために用いられ、パターンエアー供給路11は、霧化エアーにより霧化された塗料の噴出パターンを任意のパターンに変更するために用いられる。
そして、霧化エアー供給路10は、先端部が前記塗料吐出口8の周囲の任意の箇所で開口とされており、基端側にはエアー搬送路(図示せず)が連結され、エアー搬送路を介してエアーが供給されると、霧化エアー供給路10を介して塗料吐出口8の周囲に霧化エアーが供給されて、塗料吐出口8より吐出された塗料を霧化することを可能としている。
また、パターンエアー供給路11は、先端部が前記霧化エアー供給路10の先端部開口部よりも外側で開口とされ、基端側にはエアー搬送路(図示せず)が連結され、エアー搬送路を介してエアーが供給されると、パターン供給路13を介して、前記霧化エアー供給路10の先端部開口部の周囲にパターンエアーが供給され、霧化エアーにより霧化された塗料の噴出パターンを変更することを可能としている。
なお、図において12はエアー供給部であり、このエアー供給部12は、エアーホースの先端が連結され、先端側はエアー搬送路(いずれも図示せず)に連結され、これにより、前記霧化エアー供給路10及びパターンエアー供給路11にエアーを供給可能としている。
また、図において30は、取付用ネジが連結される取付部であり、この取付部29を介してスプレーガン5は塗装装置に連結される。
そして、このように構成されるスプレーガン5では、塗料供給路7に塗料を供給するとともに、霧化エアー供給路10及びパターンエアー供給路11にエアーを供給すると、塗料吐出口8から塗料が吐出されるとともに、この吐出された塗料は霧化エアーにより霧化されてワークに向けて噴霧され、更にパターンエアーによって噴出のパターンが予め設定したパターンに変更されてワークに向けて噴霧される。
次に、このように構成されるスプレーガン5に塗料を供給する塗料供給手段13について説明すると、図1において13が塗料供給手段である。そして、本実施例の塗装方法に用いる塗料供給手段13は、シリンジポンプ15と、このシリンジポンプ15と前記スプレーガン5とを連結する塗料供給ホース14を具備しており、塗料供給ホース14は、前述したように先端部がスプレーガン5のホース継手9に連結されており、基端側はシリンジポンプ15に連結されている。そして、塗料ホース14の任意の個所には、塗料供給用バルブ16が取り付けられている。
ここで、図3を参照して前記シリンジポンプ15について説明すると、図において15がシリンジポンプである。そして、シリンジポンプ15は、前記塗料供給ホース14の基端部が連結される塗料放出口18が先端部に形成された円筒状のシリンジ本体17を有しており、このシリンジ本体17内には、ピストン19が進退移動自在に挿設され、ピストン19の反塗料放出口側の面にはピストンロッド21が連結されている。そして、前記シリンジ本体17の内部に塗料を充填した状態で前記ピストン19を進めることで、シリンジ本体17内の塗料を、塗料供給ホース14を介して前記スプレーガン5に供給可能としている。
また、前記ピストン19には、進退方向に貫通した塗料充填口20が形成されており、一方、ピストンロッド21の内部には、ピストンロッド21を軸心方向に貫通するとともに、ピストン19に形成された塗料充填口20に連続した塗料充填路22が形成されている。そして、塗料充填路22には塗料充填ホース23の一端が連結されることとしており、塗料充填ホース23は、基端が塗料タンク25に連結され、経路の途中には充填用バルブ24及び充填用ポンプ31が配置されている。
ここで、ピストン19を進退移動させるための機構について説明すると、図3において、本実施例においては、ピストンロッド21に作動板26が取り付けられており、作動板26は、ボールネジ27に連結されており、このボールネジ27は、駆動手段としてのモーター29の軸に連結されている。そして、この構成により、モーター29を駆動し、ボールネジ27を回動することで、ボールネジ27のネジ軸28に沿って作動板26を定速で往復移動し、それにより、ピストンロッド21介して、ピストン19をシリンジ本体17の内部で進退自在としている。但しピストン19を進退移動させる機構としては必ずしも前述の機構を採用する必要はなく、ピストン19を進退移動可能であればいずれの方法を採用してもよい。
次に、このように構成される塗装システムにおいてシリンジ本体17の内部に塗料を充填するときは、塗料供給用バルブ16を閉止した状態で、塗料充填用バルブ24を解放するとともに、モーター29を駆動してピストン19を反塗料放出口側に引いていく。そうすると、シリンジ本体17の内部が負圧になるとともに、塗料供給用バルブ16が閉止しているために、塗料タンク25内の塗料が、塗料充填ホース23、塗料充填路22及び塗料充填口20を通ってシリンジ本体17の内部に充填されていく。
そして、所定距離だけピストン19を引いた時点で、モーター29を停止してピストン19を引くことを止めるとともに、塗料充填用バルブ24を閉止する。そうすると、シリンジ本体17の内部に必要量の塗料を充填することが可能となる。
次に、このように構成される塗装システム1を用いてワークの塗装を行う場合について図4のフローチャートを参照して説明すると、本実施例においてワークの塗装を行う場合には、まず、S1において、前述した方法により、シリンジ本体17の内部に塗料を充填する。そして充填が完了した後に、S2において、モーター28を停止してピストン19を引くことを止めるとともに塗料充填用バルブ24を閉止して充填を完了する。
次に、塗料の噴霧を行う場合には、前述した方法によりシリンジ本体17内に塗料充填した状態で、S3において塗料供給用バルブ16を解放するとともに、S4において、前述の機構によりピストン19を前進させ、それにより、シリンジ本体17の塗料放出口18から塗料ホース14内に塗料を放出する。そうすると、スプレーガン5のホース継手9を介して塗料供給路7に塗料が供給されるとともに、この供給された塗料は塗料吐出口8より吐出される。
一方、ピストン19の前進とともに、S5において、霧化エアー供給路10及びパターンエアー供給路11にエアーを供給する。そしてそれにより、塗料吐出口8から塗料を吐出するとともに、前記塗料吐出口8の周囲に霧化エアーを供給し、更に、前記霧化エアー供給路10の先端部開口部よりも外側にパターンエアーを供給する。そうすると、塗料吐出口8から吐出された塗料は、霧化エアーにより霧化されてワークに向けて噴霧されるとともに、更にパターンエアーによって噴出のパターンが予め設定したパターンに変更されて、S6においてワークに向けて噴霧される。そして塗装を継続する場合にはS4、5、6を繰り返す。
次に、塗装が終了した場合やその他の理由で塗料の噴霧を停止する場合について説明すると、塗料の噴霧を停止するときは、S7において、前記ピストン19の前進を停止してシリンジポンプ15からの塗料の供給を停止するとともに、霧化エアー供給路10及びパターンエアー供給路11へのエアーの供給を停止して、それにより、塗料の噴霧を停止し、ワークの塗装を停止する。
そして、本実施例においては、更に、S8において、シリンジ本体17内において、ピストン19をわずかに後退させる。そしてそれにより、シリンジ本体17の内部を負圧にし、塗料ホース14内、及び塗料供給路7内に残っている塗料をわずかに逆流させてシリンジ本体17内に戻す。そうすると、塗料吐出口8にある塗料の液面を塗料供給路7側に戻すことができるので、塗料吐出口8からの塗料漏れを有効に防止することが可能である。なおその後に塗料塗装を再開するときはS4に戻り、塗料噴霧を停止するまではS4、5、6を繰り返す。
このように本実施例の塗装方法では、ニードルを具備しないスプレーガンを用いているために、ニードルにより塗料吐出口の開閉を行う従来のスプレーガンと異なり、塗料の噴霧のオンとオフを繰り返した場合でも、ニードルの摩耗が無いので、コストの増加につながることが無い。
また、ニードルの先端やニードルの先端と接触する塗料吐出口の内周側が摩耗することが無いので、摩耗を原因として発生する、噴霧する塗料のパターンの乱れを回避することができ、更に、塗料の吐出が少ない微小吐出の場合や複数のスプレーガンを用いた場合でも、吐出量にばらつきが発生することを防止できる。
そしてこのとき、本実施例の塗装方法では、塗料供給手段としてシリンジポンプ15を用いて、塗料の噴霧を停止するときは、ピストン19の前進の停止、霧化エアー供給路10及びパターンエアー供給路11へのエアー供給の停止を行い、更にその後に、ピストン19をわずかに後退させ、塗料供給路7内の塗料をシリンジポンプ15側にわずかに戻すこととしているために、塗装の途中で塗料の噴霧を停止した場合に、塗料の液だれが生じることが無く、従って、ワークの塗装の途中で塗料の噴霧のオンとオフを繰り返す塗装の場合にも十分対応することが可能である。
本発明の塗装方法は、ニードルを具備しないスプレーガンを用いた塗装方法であるとともに塗料の噴霧を停止した際にスプレーガン内の塗料を塗料供給手段側に戻すことを特徴としているため、スプレーガンを用いたワークの塗装の全般に適用可能である。
1 塗装システム
2 ターンテーブル
3 ワーク
4 主軸
5 スプレーガン
6 本体部
7 塗料供給路
8 塗料吐出口
9 ホース継手
10 霧化エアー供給路
11 パターンエアー供給路
12 エアー供給部
13 塗料供給手段
14 塗料供給ホース
15 シリンジポンプ
16 塗料供給用バルブ
17 シリンジ本体
18 塗料放出口
19 ピストン
20 塗料充填口
21 ピストンロッド
22 塗料充填路
23 塗料充填ホース
24 充填用バルブ
25 塗料タンク
26 作動板
27 ボールネジ
28 ネジ軸
29 モーター
30 取付部
31 ポンプ

Claims (3)

  1. ワークを取り付けたワーク供給テーブル(2)と、
    該ワーク供給テーブル(2)に取付けたワーク(3)に向けて塗料を噴霧するためのスプレーガン(5)と、
    該スプレーガン(5)に塗料を供給するための塗料供給手段(13)と、
    を用いて、前記塗料供給手段(13)からスプレーガン(5)に供給された塗料をワーク(3)に向けて噴霧することでワーク(3)の塗装を行う塗装方法であって、
    前記スプレーガン(5)として、
    基端側に塗料受け入れ部(9)を有するとともに先端側にはスプレーガン(5)の先端側に塗料吐出口(8)を有する塗料供給路(7)と、
    先端部が前記塗料吐出口(8)の周囲の任意の箇所で開口とされ、基端側にはエアー受け入れ部を備えた霧化エアー供給路(10)と、
    先端部が前記霧化エアー供給路(10)の先端部開口部よりも外側で開口とされ、基端側にはパターンエアー受け入れ部を備えたパターンエアー供給路(11)と、が内部に形成されたスプレーガン(5)を用いて、
    前記塗料供給手段(13)として、
    前記スプレーガン(5)の塗料受け入れ部(9)に先端部が連結される塗料供給ホース(14)と、
    該塗料供給ホース(14)を介してスプレーガン(5)に塗料を供給するシリンジポンプ(15)と、を用いるとともに、
    シリンジポンプ(15)は、前記塗料供給ホース(14)の基端部が連結される塗料放出口(18)が形成された円筒状のシリンジ本体(17)と、
    該シリンジ本体(17)内に進退移動自在に挿設されたピストン(19)と、
    該ピストン(19)に連結されたピストンロッド(21)と、を具備し、
    前記シリンジ本体(17)の内部に塗料を充填した状態で前記ピストン(19)を進めることでシリンジ本体(17)内の塗料を前記スプレーガン(5)に供給可能とし、
    ワーク(3)に向けて塗料を噴霧するときは、前記シリンジ本体(17)内の塗料を前記スプレーガン(5)に供給することでスプレーガン(5)の先端側に形成した塗料吐出口(8)から塗料を吐出するとともに、霧化エアー供給路(10)及びパターン供給路(11)にエアーを供給することで、塗料吐出口(8)から吐出された塗料を霧化して任意のパターンでワーク(3)に向けて噴霧し、
    塗料の噴霧を停止するときは、前記ピストン(19)の前進を停止してシリンジポンプ(15)からの塗料の供給を停止するとともに、霧化エアー供給路(10)及びパターン供給路(11)へのエアーの供給を停止して、更に、前記ピストン(19)を後退させることで塗料供給路(7)内の塗料をシリンジポンプ(15)側にわずかに戻す、ことを特徴とした塗装方法。
  2. 前記ワーク供給手段(2)は、外周部近傍に円周方向に沿って複数のワーク(3)を取り付け可能にした、回動自在のターンテーブルであることを特徴とする請求項1に記載の塗装方法。
  3. 前記シリンジポンプ(15)を構成するピストン(19)に塗料充填口(20)が形成されるとともに、該塗料充填口(20)に連通した塗料充填路(22)が前記ピストンロッド(21)内に形成された、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の塗装方法。
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