JP2023032645A - ビルトインコンロ - Google Patents

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【課題】筐体部にパッキンを取り付け易く、取り付け後に筐体部からパッキンが外れることを抑制し得る構成を実現する。【解決手段】ビルトインコンロ1において、パッキン50の固定部51は、張出部34を上側から覆う上側被覆部53と、張出部34を下側から覆う下側被覆部54と、上側被覆部53と下側被覆部54とを連結する連結部55と、を具備している。パッキン50は、延出部52が載置面102Aから押圧力を受けていない自然状態において、上側被覆部53と下側被覆部54との間が開状態となる。キッチンカウンター100に対するビルトインコンロ1の設置により延出部52が載置面102Aから押圧力を受ける押圧状態において、上側被覆部53と下側被覆部54との間が開状態よりも閉じた状態となり且つ上側被覆部53と下側被覆部54とによって張出部34が挟まれる閉状態となる。【選択図】図8

Description

本発明は、ビルトインコンロに関する。
特許文献1には、システムキッチンのカウンタートップに開設されたカウンター孔に落とし込まれて使用されるビルトインコンロの一例が開示されている。このビルトインコンロは、ケース開口部の外周に張り出し且つカウンター孔の周縁部に係合する係合フランジが設けられ、その外周全域に沿って弾性パッキンが装着されている。そして、天板に形成された係合屈曲部が、弾性パッキンに対して上方から当接した構成をなしている。カウンター孔の周縁部とトッププレートとの間に環状のパッキンが介在することで、トッププレート側から零れた煮汁等がカウンター孔側に入り込むことを防いでいる。
特開2004-28405号公報
特許文献1の弾性パッキンの内周の全域には、係合フランジの外周縁に挿入される差込スリットが設けられている。この差込スリットの開口幅は、係合フランジの外周縁の幅と同程度の大きさである。そのため、係合フランジの外周縁を差込スリットの開口に挿入し難く、係合フランジに対する弾性パッキンの取り付けに手間がかかってしまう。
本開示は、載置台に形成された孔部に通された状態で設置されるビルトインコンロにおいて、筐体部にパッキンを取り付け易く、取り付け後に筐体部からパッキンが外れることを抑制し得る技術を提供することを一つの目的とする。
本開示の一つであるビルトインコンロは、
周壁部と、前記周壁部の上端部において外側へと環状に張り出すように形成された張出部と、を備え、上端側が開放して構成された筐体部と、
前記張出部を上側から覆いつつ前記筐体部を閉塞する構成で取り付けられるトッププレートと、
前記筐体部の前記張出部に沿って設けられるパッキンと、
を有し、
孔部の周囲に載置面を備える載置台に設置され、前記張出部が前記載置面に支持されつつ自身が前記孔部内を通されて配置されるビルトインコンロであって、
前記パッキンは、
前記張出部に沿って環状に配置され且つ前記張出部に固定される固定部と、
前記固定部の外側において環状に配置される延出部と、
を備え、
前記固定部は、
前記張出部を上側から覆う上側被覆部と、
前記張出部を下側から覆う下側被覆部と、
前記上側被覆部と前記下側被覆部とを連結する連結部と、
を具備し、
前記パッキンは、
前記延出部が前記載置面から押圧力を受けていない自然状態において、前記上側被覆部と前記下側被覆部との間が開状態となり、
前記載置台に対する前記ビルトインコンロの設置により前記延出部が前記載置面から押圧力を受ける押圧状態において、前記上側被覆部と前記下側被覆部との間が前記開状態よりも閉じた状態となり且つ前記上側被覆部と前記下側被覆部とによって前記張出部が挟まれる閉状態となる。
本開示に係る技術によれば、載置台に形成された孔部に通された状態で設置されるビルトインコンロにおいて、筐体部にパッキンを取り付け易く、取り付け後に筐体部からパッキンが外れることを抑制することができる。
図1は、第1実施形態のビルトインコンロを概略的に例示する斜視図である。 図2は、図1のビルトインコンロの平面図である。 図3は、図2のA-A断面をカウンターキッチンの概念図とともに概略的に例示する断面図である。 図4は、図1のビルトインコンロにおいてトッププレートを取り外した状態を概略的に例示する平面図である。 図5は、図4の構成の側面図である。 図6は、図4のC-C断面を概略的に例示する断面図である。 図7は、自然状態におけるパッキンの断面図であり、図8においてパッキンを抽出して示す断面図である。 図8は、図2のB-B断面の一部を拡大して概略的に示す断面図である。 図9は、カウンターキッチンに設置された設置時における図8の位置の構成を示す断面図である。 図10は、図3に示される断面の一部を拡大して概略的に示す断面拡大図である。
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で例示される〔1〕~〔5〕の特徴は、矛盾しない組み合わせでどのように組み合わされてもよい。
〔1〕周壁部と、前記周壁部の上端部において外側へと環状に張り出すように形成された張出部と、を備え、上端側が開放して構成された筐体部と、
前記張出部を上側から覆いつつ前記筐体部を閉塞する構成で取り付けられるトッププレートと、
前記筐体部の前記張出部に沿って設けられるパッキンと、
を有し、
孔部の周囲に載置面を備える載置台に設置され、前記張出部が前記載置面に支持されつつ自身が前記孔部内を通されて配置されるビルトインコンロであって、
前記パッキンは、
前記張出部に沿って環状に配置され且つ前記張出部に固定される固定部と、
前記固定部の外側において環状に配置される延出部と、
を備え、
前記固定部は、
前記張出部を上側から覆う上側被覆部と、
前記張出部を下側から覆う下側被覆部と、
前記上側被覆部と前記下側被覆部とを連結する連結部と、
を具備し、
前記パッキンは、
前記延出部が前記載置面から押圧力を受けていない自然状態において、前記上側被覆部と前記下側被覆部との間が開状態となり、
前記載置台に対する前記ビルトインコンロの設置により前記延出部が前記載置面から押圧力を受ける押圧状態において、前記上側被覆部と前記下側被覆部との間が前記開状態よりも閉じた状態となり且つ前記上側被覆部と前記下側被覆部とによって前記張出部が挟まれる閉状態となる
ビルトインコンロ。
〔1〕に記載のビルトインコンロにおいて、パッキンは、延出部が載置面から押圧力を受けていない自然状態において、上側被覆部と下側被覆部との間が開状態(閉状態よりも開いた状態)となる。従って、このビルトインコンロは、パッキンを取り付ける取付工程の際に上側被覆部と下側被覆部との間に張出部を入り込ませ易く、張出部に対してパッキンを取り付け易い。一方で、載置台に対するビルトインコンロの設置により延出部が載置面から押圧力を受ける押圧状態では、上側被覆部と下側被覆部との間が閉状態(開状態よりも閉じた状態)となり、この閉状態のときには、上側被覆部と下側被覆部とによって張出部が挟まれる。つまり、ビルトインコンロが載置台に設置されることによって固定部が強固に固定されるように作用し、この作用により、パッキンが張出部から外れることを抑制することができる。よって、このビルトインコンロは、パッキンの取り付けの容易化とパッキンの強固な固定を両立することができる。
〔2〕前記延出部は、前記載置面から押圧力を受けていない自然状態において、前記固定部から遠ざかるにつれて下方位置となるように延びている〔1〕に記載のビルトインコンロ。
〔2〕に記載のビルトインコンロは、延出部を載置面に接触させて設置する際に、延出部が載置面から受ける押圧力をより大きくすることができ、延出部が載置面に接触する面積をより大きくすることができる。よって、延出部と載置面との間の密着性がより確実に確保されやすい。
〔3〕前記パッキンの上面部には、上方側に凸となる凸部が設けられ、前記パッキンの下面部には、上方側に窪むように湾曲する湾曲部が設けられ、前記凸部の少なくとも一部が、前記上側被覆部よりも前記延出部側に設けられ、前記湾曲部の少なくとも一部が、前記下側被覆部よりも前記延出部側に設けられる〔1〕又は〔2〕に記載のビルトインコンロ。
〔3〕に記載のビルトインコンロは、延出部が押し上げられたときに凸部において変形が生じにくく、凸部付近の形状がより保たれた状態で上側被覆部が下方に変位するような作用が生じやすい。従って、このビルトインコンロは、設置の際に載置面によって延出部が押し上げられたときに、凸部付近の折れ曲がりによって力の伝達が阻害されることを防ぎやすく、延出部が載置面から受ける力を、閉状態への移行に利用しやすい。更に、上方側に窪むように湾曲する湾曲部が、下側被覆部よりも延出部側に設けられるため、延出部が押し上げられたときに下面部付近が載置面に適した形状にスムーズに移行しやすくなる。
〔4〕前記パッキンは、前記固定部が前記張出部に沿って直線状に延びる直線状部分を有し、前記直線状部分は、当該直線状部分が延びる方向と直交する断面において、前記連結部における前記上側被覆部と前記下側被覆部との間の中間部分における上下方向及び前記延びる方向に直交する方向の幅の最大値が、前記上側被覆部の厚さの最大値よりも大きい〔1〕から〔3〕のいずれか一つに記載のビルトインコンロ。
〔4〕に記載のビルトインコンロは、連結部における中間部分(上下方向で上側被覆部と下側被覆部との間に位置する部分)の幅が相対的に大きいため、延出部が載置面から押圧力を受ける際に中間部分付近が変形し難く、パッキンの上方側への折れ曲がり(具体的には連結部付近の上方側への折れ曲がり)が抑制されやすい。ゆえに、パッキンは、延出部が載置面から受ける押圧力を、より一層固定部に伝えやすい。
〔5〕前記パッキンは、前記固定部が前記張出部に沿って直線状に延びる直線状部分を有し、当該直線状部分が延びる方向と直交する断面において前記延出部が自身の延び方向に向かって先細り形状である〔1〕から〔4〕のいずれか一つに記載のビルトインコンロ。
〔5〕に記載のビルトインコンロにおいて、延出部の先端側部分は、載置面から押圧力を受けて撓み変形し易く、載置面に合った形状に変化しやすい。従って、このビルトインコンロは、設置後に延出部と載置台の載置面との間の密着性が確保されやすい。一方で、延出部の基端側部分は、延出部が載置面から押圧力を受ける際に変形し難い。ゆえに、このビルトインコンロは、延出部全体が上方側へ大きく折れ曲がってしまうことが抑制されやすく、延出部と載置面との間の密着性がより一層確保されやすい。
〔6〕前記パッキンは、前記自然状態において前記下側被覆部の上面部及び内側端部が前記張出部に密着しつつ前記連結部における前記上側被覆部と前記下側被覆部との間の中間部分が前記張出部に密着するように前記張出部に保持される〔1〕から〔5〕のいずれか一つに記載のビルトインコンロ。
〔6〕に記載のビルトインコンロは、載置台に載置する前のパッキンの取り付けの容易化を可能としつつ、パッキンを取り付けた後の自然状態(載置台に載置する前の状態)においてパッキンが張出部から外れることを抑制することもできる。
<第1実施形態>
以下では、第1実施形態のガスコンロ用のガスバーナ5,6を備えたビルトインコンロ1等が説明される。
1.ビルトインコンロ1の概要
ビルトインコンロ1は、図1、図2のような外観をなし、図3のような内部構成となっている。ビルトインコンロ1は、図3で概念的に示されるキッチンカウンター100の所定の載置面102Aに形成されたカウンター孔104を通してキッチンカウンター100の内部に一部(後述する周壁部32等)が収容されつつ、筐体部30の一部(張出部34)がカウンター孔104の周囲の載置面102Aに支持された状態で設置される。キッチンカウンター100は、本開示の「載置台」の一例に相当する。カウンター孔104は、本開示の「孔部」の一例に相当する。図1のように、ビルトインコンロ1は、板状に構成されたトッププレート2が筐体部30(図4~図6等参照)に対して着脱可能に取り付けられてなる。なお、図3は、ビルトインコンロ1を載置面102Aに載置する直前の状態を示す図であり、パッキン50が自然状態のときの状態を示す図である。
図4、図5のように、筐体部30は、ガスバーナ5,6などの各種部品を収容する収容空間の周囲に配置される周壁部32と、周壁部32の上端部において外側へと環状に張り出すように形成された張出部34と、を備え、上端部30A側が開放した箱状のケース体として構成されている。周壁部32は、前後左右のそれぞれに壁部が配置され、これら壁部によって囲まれた内部空間にガスバーナ5,6などの各種部品を収容する構成をなす。
図1、図2に示されるトッププレート2は、板状に構成された部品であり、筐体部30の上端部30A(図4、図5等)を覆うことにより筐体部30の上端側に形成された開口部を閉塞する形で、筐体部30に対して上方側から組み付けられる。トッププレート2は、矩形状の周縁部2Bを有しており、この周縁部2Bは、筐体部30における張出部34の上方側を覆うように配置される。なお、本構成において、周縁部2Bは、トッププレート2のうちの張出部34を覆う被覆部及びその被覆部の外側に配置される部分の総称である。トッププレート2は、図2のように筐体部30に組みつけられた状態でビルトインコンロ1の上面部として機能する。トッププレート2は、筐体部30に対して着脱可能とされており、トッププレート2の左右両側にはトッププレート2を厚さ方向に貫通した形で開口部が形成されている。本構成では、トッププレート2において、ガスバーナ5,6の周囲に平坦な上面を有する平坦部2Aが設けられており、この平坦部2Aの上面と直交する方向をビルトインコンロ1の上下方向とする。また、周壁部32の左右両壁部の立ち上がる方向に沿う方向が上下方向である。
図1、図2のように、トッププレート2の左側の開口部の内側にはガスバーナ5が設けられ、右側の開口部の内側にはガスバーナ6が設けられている。それぞれの開口部の上側には五徳11,12が設けられている。五徳11,12は、それぞれの上面に調理鍋(図示略)等の調理容器を載置し得る構成となっている。ガスバーナ5,6は、燃焼ガスを燃焼させて五徳11,12に載置された調理容器を加熱するように機能する。なお、本構成では、五徳11,12上に平坦な板材を配置したときのその板面と直交する方向がビルトインコンロ1の上下方向となっている。ガスバーナ5の中心にはセンサ部15が設けられ、ガスバーナ6の中心にはセンサ部16が設けられている。ビルトインコンロ1の上面側において、トッププレート2の前端寄り且つ右端寄りの領域には、トッププレート2を貫通した形で点火スイッチ21,22がそれぞれ設けられ、左側の点火スイッチ21は、ガスバーナ5の点火操作を行うためのスイッチとなっており、右側の点火スイッチ22は、ガスバーナ6の点火操作を行うためのスイッチとなっている。トッププレート2の後端寄りの領域には、図示しないグリル排気口を覆う形で排気カバー部13がトッププレート2の一部として構成され、この排気カバー部13には複数の排気孔13Aが形成されている。ビルトインコンロ1の前面にはグリル扉17とグリル点火スイッチ23とが各々設けられている。グリル点火スイッチ23は、図示しないグリルバーナの点火操作を行うためのスイッチとして構成されている。
2.パッキン及びその周辺構成
図4~図6のように、パッキン50は、筐体部30の張出部34に沿って設けられ、張出部34の周囲に環状に取り付けられている。本構成では、前後左右の壁部(前壁部32A、後壁部32B、一対の側壁部(側壁部32Cとその反対側の側壁部))を備えた形で周壁部32が構成され、張出部34は、前壁部32Aの上端部において前側に張り出すように設けられる前側の張出部(左右方向に沿って延びる張出部)と、後壁部32Bの上端部において後ろ側に張り出すように設けられる後ろ側の張出部(左右方向に沿って延びる張出部)と、左右方向一方側の側壁部(側壁部32Cとは反対側の側壁部)の上端部においてその一方側に張り出すように設けられる左右方向一方側の張出部(前後方向に沿って延びる張出部)と、左右方向他方側の側壁部32Cの上端部においてその他方側に張り出すように設けられる左右方向他方側の張出部(前後方向に沿って延びる張出部)と、を備えている。これら、前側の張出部、後ろ側の張出部、左右方向一方側の張出部、左右方向他方側の張出部が連結された形で張出部34が矩形枠状に構成されている。このように構成された張出部34の外縁部(外側の周縁部)に沿うようにパッキン50が配置されている。パッキン50のうち、張出部34の前端側部分(前側の張出部)に沿って配置される部分は左右方向に延びており、張出部34の後端側部分(後ろ側の張出部)に沿って配置される部分は左右方向に延びており、張出部34の左右方向一端側部分(左右方向一方側の張出部)に沿って配置される部分は前後方向に沿って延びており、張出部34の左右方向他端側部分(左右方向他方側の張出部)に沿って配置される部分は前後方向に沿って延びている。
図7~図10はいずれも、パッキン50(後述する固定部51)が張出部34に沿って延びる方向と直交する断面をみた図である。図8は、図2の構成におけるB-B断面のうちの一部(パッキン50のうち、張出部34の左端側部分(左側の張出部)に沿って配置される部分の近傍)を拡大して示している。図7は、図8からパッキン50を抜き出して示す図である。図8に示される切断面の位置では、張出部34(具体的には、張出部34の左端側部分(左側の張出部))の延びる方向が前後方向となっているため、パッキン50(後述する固定部51)が張出部34に沿って延びる方向も前後方向である。従って、図8の断面は、前後方向と直交する断面(左右方向及び上下方向と平行な断面)である。また、図9は、ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置された場合の図8と同位置の断面であり、この断面も、前後方向と直交する断面(左右方向及び上下方向と平行な断面)である。一方、図10は、図3に示される断面の一部(パッキン50のうち、張出部34の前端側部分(前側の張出部)に沿って配置される部分の近傍)を拡大して示している。図10に示される切断面の位置では、張出部34(具体的には、張出部34の前端側部分(前側の張出部))の延びる方向が左右方向となっているため、パッキン50(後述する固定部51)が張出部34に沿って延びる方向も左右方向である。従って、図10の断面は、左右方向と直交する向きの断面(前後方向及び上下方向と平行な平面方向の断面)である。
張出部34の外縁部(外側の周縁部)には、例えば、図8に示されるように、パッキン50が張出部34に沿って延びる方向と直交する断面をみたときに、第1板部34Aと、第2板部34Bと、第3板部34Cと、が設けられている。第1板部34Aは、周壁部32の上端から外側へ張り出す板部である。第2板部34Bは、第1板部34Aの張り出し側の端部から立ち上がる板部である。第3板部34Cは、第2板部34Bの上端から外側へ張り出す板部である。
パッキン50は、張出部34に組み付けられていないときには、図7のような自然状態をなす。パッキン50は、張出部34に組み付けられたときにも、図8のように自然状態をなす。ビルトインコンロ1がキッチンカウンター100に設置された設置時には、図9、図10のように自然状態から変形した状態となる。パッキン50は、図7~図10のように、環状且つ矩形枠状に構成されるパッキン50の周方向のどの位置でも、各位置におけるパッキン50が延びる方向と直交する平面方向に切断したときの切断面の形状が同様の断面形状をなす。
パッキン50は、固定部51と、延出部52と、を備える。
固定部51は、筐体部30の上端部30Aにおいてフランジ状に構成された張出部34に沿うように環状に配置され、張出部34の周縁に固定される。固定部51は、図7に示されるように、上側被覆部53と、下側被覆部54と、連結部55と、を有している。上側被覆部53は、張出部34を上側から覆う。下側被覆部54は、張出部34を下側から覆う。連結部55は、上側被覆部53と下側被覆部54とを連結している。上側被覆部53、下側被覆部54、及び連結部55は、分離不能に一体的に形成されている。
上側被覆部53は、図7に示されるように、上側本体部53Aと、突出部53Bと、を具備している。上側本体部53Aは、連結部55の上端から延びている。上側本体部53Aは、パッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、連結部55から遠ざかるにつれて上方位置となるように斜め上側に延びている。突出部53Bは、上側本体部53Aの先端から下方側に突出している。具体的には、突出部53Bは、パッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、上側本体部53Aから遠ざかるにつれて下方位置となるように斜め下側に延びている。突出部53Bの外側(連結部55側)には、外側(連結部55側)に向かって突出するリブ状の内側凸部53Cが設けられている。突出部53Bの下端面は、水平面と平行な面になっている。
下側被覆部54は、図7に示されるように、下側本体部54Aと、下側凸部54Bと、を具備している。下側本体部54Aは、連結部55の下端から延びている。下側本体部54Aは、パッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、水平方向に延びている。下側凸部54Bは、下側本体部54Aの下面において、先端からわずかに基端寄りの位置に設けられている。下側凸部54Bは、下方側に凸となるようにリブ状に形成されている。
連結部55は、図7に示されるように、パッキン50が延びる方向と直交する断面をみたとき、下方に向かって水平方向の幅が末広がりになっている。連結部55の上面は、上側被覆部53の上面と連なっている。
延出部52は、弾性変形可能に構成されている。延出部52は、環状に構成される固定部51の外側において、連結部55から外側に張り出すように環状に配置される。延出部52は、図7示されるように、連結部55に一体的に連結されるとともに、連結部55の外側に張り出した環状形態で配置される。具体的には、延出部52は、パッキン50が延びる方向と直交する断面をみたとき、連結部55の位置を起点として、この連結部55から遠ざかる側(外側)に延びている。具体的には、上記断面での延出部52の形状は、連結部55から遠ざかるにつれて下方位置となるように斜め下側に延びている。
パッキン50は、図7に示されるように、凸部50Aと、湾曲部50Bと、を有している。凸部50Aは、上側被覆部53よりも延出部52側に設けられている。凸部50Aは、パッキン50の上面部50Cにおける上側被覆部53よりも外側の領域AR1に設けられている。領域AR1は、具体的には、連結部55の上面部、及び延出部52の上面部によって構成される領域である。上側被覆部53と連結部55との境界は、図7において破線で示されている。領域AR1には、凸部50Aのみが設けられ、その他の凹部等が設けられていない。凸部50Aは、上方側に凸となるように湾曲している。湾曲部50Bは、下側被覆部54よりも延出部52側に設けられている。湾曲部50Bは、パッキン50の下面部50Dにおける下側被覆部54よりも外側の領域AR2に設けられている。湾曲部50Bは、上方側に向かって窪むように湾曲している。領域AR2は、具体的には、連結部55の下面部、及び延出部52の下面部によって構成される領域である。下側被覆部54と連結部55との境界は、図7において破線で示されている。領域AR2には、湾曲部50Bのみが設けられ、その他の凹部等が設けられていない。凸部50Aの少なくとも一部と、湾曲部50Bの少なくとも一部は、上下方向で重なっている。具体的には、凸部50Aの全体は、湾曲部50Bの全体と上下方向で重なっている。パッキン50が凸部50A及び湾曲部50Bを有することで、延出部52が押し上げられたときに凸部50Aにおいて変形が生じにくく、凸部50A付近の形状がより保たれた状態で上側被覆部53が下方に変位するような作用が生じやすい。従って、このビルトインコンロ1は、設置の際に載置面102Aによって延出部52が押し上げられたときに、凸部50A付近の折れ曲がりによって力の伝達が阻害されることを防ぎやすく、延出部52が載置面102Aから受ける力を、閉状態への移行に利用しやすい。更に、上方側に窪むように湾曲する湾曲部50Bが、下側被覆部54よりも延出部52側に設けられるため、延出部52が押し上げられたときに下面部付近が載置面102Aに適した形状にスムーズに移行しやすくなる。
図4に示されるように、パッキン50は、固定部51が張出部34に沿って直線状に延びる直線状部分59(具体的には、パッキン50自身が張出部34に沿って直線状に延びる部分)を複数備える。この直線状部分59は、当該直線状部分59が延びる方向と直交する断面において、連結部55における上側被覆部53と下側被覆部54との間の中間部分55Aの幅の最大値が、上側被覆部53の厚さの最大値よりも大きい。中間部分55Aの幅の方向(幅方向)は、上下方向及び直線状部分59が延びる方向と直交する方向である。例えば、図4のように、パッキン50は、張出部34において前後方向に延びる各部分34W,34X(具体的には、張出部34において外縁(具体的には、筐体部の側端部)が前後方向に沿って延びるように配置された一対の部分)に沿うように固定部51が前後に直線状に延びる直線状部分59W,59Xが一対設けられる。更に、パッキン50は、張出部34において左右方向に沿って延びる各部分34Y,34Z(具体的には、張出部34において外縁(具体的には、筐体部の前端部及び後端部)が左右方向に沿って延びるように配置された一対の部分)に沿うように固定部51が左右に直線状に延びる直線状部分59Y,59Zが一対設けられる。そして、パッキン50のうち、固定部51が前後方向に沿って直線状に延びる各直線状部分59W,59X(パッキン50自身が前後方向に沿って直線状に延びる各部分)は、各直線状部分59W,59Xが延びる方向(前後方向)と直交する断面において、連結部55における上側被覆部53と下側被覆部54との間の中間部分55Aの幅の最大値が、上側被覆部53の厚さの最大値よりも大きい。この場合の中間部分55Aの幅の方向は、左右方向である。また、左右に直線状に延びる直線状部分59Y,59Zも、各直線状部分59Y,59Zが延びる方向(左右方向)と直交する断面において、連結部55における上側被覆部53と下側被覆部54との間の中間部分55Aの幅の最大値が、上側被覆部53の厚さの最大値よりも大きい。この場合の中間部分55Aの幅の方向は、前後方向である。
なお、図8は、直線状部分59Wの位置において、直線状部分59Wが延びる方向(前後方向)と直交する平面方向(左右方向及び上下方向と平行な平面方向)で切断した切断面を概略的に示す断面図であり、図7は、図8からパッキンを抽出した断面図である。いずれの直線状部分59においても、図7と同様の断面形状をなす。図7において、連結部55における上側被覆部53と下側被覆部54との間に位置する部分が中間部分55Aである。そして、中間部分55Aにおける上下方向に直交する方向(水平方向)の幅の最大値がL1である。図7の例では、中間部分55Aの下端位置の幅が中間部分55Aの幅の最大値L1となっている。また、図7の例では、上側被覆部53において当該上側被覆部53が延びる方向(延び方向)の中間位置での厚さが上側被覆部53の厚さの最大値L2となっている。そして、L1は、L2よりも大きい。上側被覆部53の厚さ方向は、例えば、上側被覆部53の下面の少なくとも一部をなす平坦部53Zの表面(平坦面)と直交する方向であり、図7の例では、板状に構成される上側被覆部53の板厚方向である。このように、連結部55における中間部分55Aの幅を比較的大きくすることで、延出部52が載置面102Aから押圧力を受ける際に連結部55が変形し難くなり、パッキン50の上方側への折れ曲がりを抑制し易くなる。そのため、パッキン50は、延出部52が載置面102Aから受ける押圧力を固定部51に伝え易くなる。
延出部52は、直線状部分59が延びる方向と直交する断面において、自身の延び方向に向かって先細り形状である。直線状部分59は、上述したように、直線状部分59W,59X,59Y,59Z を含む。このような構成によって、延出部52の先端側部分は、載置面102Aから押圧力を受けて撓み変形し易く、載置面102Aに合った形状に変化しやすい。従って、このビルトインコンロ1は、設置後に延出部52とキッチンカウンター100の載置面102Aとの間の密着性が確保されやすい。一方で、延出部52の基端側部分は、延出部52が載置面102Aから押圧力を受ける際に変形し難い。ゆえに、このビルトインコンロ1は、延出部52全体が上方側へ大きく折れ曲がってしまうことが抑制されやすく、延出部52と載置面102Aとの間の密着性がより一層確保されやすい。
以上説明したパッキン50の形状(図7に示されるパッキン50が延びる方向と直交する断面における形状)は、全周にわたって形成されており、パッキン50の周方向のどの位置でも同様の形状が現れる。
3.パッキンの組み付け
パッキン50は、図8に示されるように、自然状態で張出部34に組み付けられる。張出部34(具体的には第3板部34C)は、上側被覆部53と下側被覆部54の間の空間SP内に入り込んでいる。パッキン50は、自然状態において下側被覆部54の上面部54C及び内側端部54Dが張出部34に密着しつつ、連結部55の中間部分55Aが張出部34に密着するように張出部34に保持される。内側端部54Dは、環状に構成されるパッキン50において、環状に構成される下側被覆部54の内縁部である。図7、図8のような断面では、内側端部54Dは、下側被覆部54における先端部(連結部55側とは反対側の端部)である。具体的には、下側被覆部54の端部は、第2板部34Bの外面(第3板部34Cの張り出し側の面)に接している。下側被覆部54の上面は、第3板部34Cの下面に接している。上側被覆部53の基端部は、第3板部34Cの上面に接している。そして、連結部55の中間部分55A(具体的には、環状に構成される連結部55における上側被覆部53と下側被覆部54の間の内縁部分)は、第3板部34Cの外縁部に接している。このような自然状態でパッキン50が張出部34に組み付けられることで、キッチンカウンター100に載置する前のパッキン50の取り付けの容易になる。一方で、パッキン50を取り付けた後の自然状態(キッチンカウンター100に載置する前の状態)においてパッキン50が張出部34から外れることを抑制することもできる。
図8に示されるパッキン50の状態は、延出部52が載置面102Aから押圧力を受けていない自然状態である。図7、図8のように、パッキン50の自然状態は、図9の閉状態(上側被覆部53と下側被覆部54とがいずれも第3板部34Cと接触するように閉じた状態)よりも上側被覆部53と下側被覆部54との間が開いた状態である。図7、図8で示されるパッキン50の自然状態は、延出部52における下側被覆部54よりも下側の部分にビルトインコンロ1以外の物体が接触していない状態(より詳しくは、延出部52以外の物体が接触していない状態)である。図7、図8の断面では、パッキン50の自然状態のときに、上側被覆部53において第3板部34Cを覆う部分は、連結部55から離れるにつれて第3板部34Cから離れるように傾斜して配置される。図8では、パッキン50は、上側被覆部53と下側被覆部54との間が開いた開状態となっている。パッキン50の開状態では、上側被覆部53と下側被覆部54との間に空間SPが形成されている。パッキン50の開状態では、図8のようにパッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、上側被覆部53と下側被覆部54との間の空間SPの開口AP(上側被覆部53の先端(突出部53B)と下側被覆部54の先端とによって形成される開口)が張出部34の板厚よりも大きく広がっている。パッキン50の開状態では、図8のようにパッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、上側本体部53Aと下側本体部54Aは、内側(連結部55とは反対側)に向かうにつれて拡開するような配置になっている。パッキン50の開状態では、図8のようにパッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、上側被覆部53の先端(突出部53B)と下側被覆部54の先端とが、斜め上下方向に離間している。パッキン50の開状態では、上側被覆部53と下側被覆部54との間に張出部34を入り込ませ易くなり、張出部34に対してパッキン50を取り付け易くなる。
キッチンカウンター100に対してビルトインコンロ1を設置することにより、延出部52が載置面102Aから押圧力を受ける押圧状態となる。パッキン50は、このような押圧状態において、図9に示されるように、上側被覆部53と下側被覆部54との間が開状態よりも閉じた閉状態となる。パッキン50の閉状態では、上側被覆部53と下側被覆部54とによって張出部34が挟まれる。具体的には、延出部52は、載置面102Aから押圧力を受けて、連結部55を支点として回転するように上方に変位する。この延出部52の変形に応じて、上側被覆部53は、連結部55を支点として回転するように下方に変位する。このとき、下側凸部54Bが載置面102Aに接触した状態で、下側被覆部54が第3板部34Cの下面と載置面102Aとの間に挟み込まれた状態となる。
パッキン50の閉状態では、開状態に比べて、上側被覆部53と下側被覆部54との間の空間SPが狭められている。パッキン50の閉状態では、図9に示されるようにパッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、上側被覆部53と下側被覆部54との間の空間SPの開口APが、開状態に比べて小さくなっている。パッキン50の閉状態では、図9に示されるようにパッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、上側本体部53Aと下側本体部54Aは、平行となるように第3板部34Cを介して並ぶ配置になっている。パッキン50の閉状態では、図9に示されるようにパッキン50の延出方向と直交する断面をみたとき、上側被覆部53の先端(突出部53B)と下側被覆部54の先端とが、水平方向で第2板部34Bを介して並んでいる。パッキン50の閉状態(ビルトインコンロ1を設置した状態)では、固定部51が張出部34に固定されるため、パッキン50が張出部34から外れることを抑制することができる。
図9に示されるように、上側被覆部53の下側凸部54Bは、第1板部34Aの上面に接している。上側被覆部53の内側凸部53Cは、第2板部34Bの内面(第3板部34Cの張り出し側とは反対側の面)に接している。以上のようにして、固定部51が張出部34に密着した状態で固定される。
図9に示されるように、キッチンカウンター100に対してビルトインコンロ1を設置することにより、延出部52は、トッププレート2の周縁部2Bと載置面102Aとの間に挟み込まれた状態となる。これにより、張出部34と載置面102Aとの間をパッキン50によってシールできる。
図10は、ビルトインコンロ1における図8とは異なる位置(爪部38を切断する位置)の断面構造を示している。図3、図10のように、筐体部30の上端部には、筐体部30をトッププレート2に固定するための爪部38が設けられており、筐体部30にトッププレート2を取り付けるときには、この爪部38にトッププレート2の周縁部2Bを引っ掛けるように係合させる構成をなしている。このような構成において、パッキン50は、爪部38の下方に配置されている。しかし、本開示のビルトインコンロ1では、パッキン50の延出部52が連結部55から遠ざかるにつれて下方位置となるように斜め下側に延びる構成であるため、爪部38と延出部52との間に隙間が生じる構成となっている。そのため、トッププレート2の周縁部2Bがパッキン50と干渉し難くなり、爪部38にトッププレート2の周縁部2Bを引っ掛ける工程を行いやすくなる。
4.効果の例
ビルトインコンロ1において、パッキン50は、延出部52が載置面102Aから押圧力を受けていない自然状態において、上側被覆部53と下側被覆部54との間が開状態(閉状態よりも開いた状態)となる。従って、このビルトインコンロ1は、パッキン50を取り付ける取付工程の際に上側被覆部53と下側被覆部54との間に張出部34を入り込ませ易く、張出部34に対してパッキン50を取り付け易い。一方で、載置台102Aに対するビルトインコンロ1の設置により延出部52が載置面102Aから押圧力を受ける押圧状態では、上側被覆部53と下側被覆部54との間が閉状態(開状態よりも閉じた状態)となり、この閉状態のときには、上側被覆部53と下側被覆部54とによって張出部34が挟まれる。つまり、ビルトインコンロ1が載置台102Aに設置されることによって固定部51が強固に固定されるように作用し、この作用により、パッキン50が張出部34から外れることを抑制することができる。よって、このビルトインコンロ1は、パッキン50の取り付けの容易化とパッキン50の強固な固定を両立することができる。
延出部52は、載置面102Aから押圧力を受けていない自然状態において、固定部51から遠ざかるにつれて下方位置となるように延びている。このビルトインコンロ1は、延出部52を載置面102Aに接触させて設置する際に、延出部52が載置面102Aから受ける押圧力をより大きくすることができ、延出部52が載置面102Aに接触する面積をより大きくすることができる。よって、延出部52と載置面102Aとの間の密着性がより確実に確保されやすい。
上記のビルトインコンロ1は、パッキン50の上面部において上方側に凸となる凸部50Aが設けられ、パッキン50の下面部には、上方側に窪むように湾曲する湾曲部50Bが設けられる。そして、凸部50Aの少なくとも一部が、上側被覆部53よりも延出部52側に設けられ、湾曲部50Bの少なくとも一部が、下側被覆部54よりも延出部52側に設けられる。このビルトインコンロ1は、延出部52が押し上げられたときに凸部50Aにおいて変形が生じにくく、凸部50A付近の形状がより保たれた状態で上側被覆部53が下方に変位するような作用が生じやすい。従って、このビルトインコンロ1は、設置の際に載置面102Aによって延出部52が押し上げられたときに、凸部50A付近の折れ曲がりによって力の伝達が阻害されることを防ぎやすく、延出部52が載置面102Aから受ける力を、閉状態への移行に利用しやすい。更に、上方側に窪むように湾曲する湾曲部50Bが、下側被覆部54よりも延出部52側に設けられるため、延出部52が押し上げられたときに下面部付近が載置面102Aに適した形状にスムーズに移行しやすくなる。
パッキン50は、固定部51が張出部34に沿って直線状に延びる直線状部分59を有し、いずれの直線状部分59も、自身が延びる方向と直交する断面において、連結部55の上側被覆部53と下側被覆部54との間の中間部分55A(上下方向で上側被覆部53と下側被覆部54との間に位置する部分)における上下方向及び上記延びる方向(当該断面位置の直線状部分59が延びる方向)に直交する方向の幅の最大値が、上側被覆部53の厚さの最大値よりも大きい。このように、連結部55における中間部分55Aの幅が相対的に大きいため、延出部52が載置面102Aから押圧力を受ける際に中間部分55A付近が変形し難く、パッキン50の上方側への折れ曲がり(具体的には連結部55付近の上方側への折れ曲がり)が抑制されやすい。ゆえに、パッキン50は、延出部52が載置面102Aから受ける押圧力を、より一層固定部51に伝えやすい。
パッキン50は、いずれの直線状部分59も、当該直線状部分59自身が延びる方向と直交する断面において、延出部52が当該延出部52自身の延び方向に向かって先細り形状である。このような構成であるため、延出部52の先端側部分は、載置面102Aから押圧力を受けて撓み変形し易く、載置面102Aに合った形状に変化しやすい。従って、このビルトインコンロ1は、設置後に延出部52と載置台102の載置面102Aとの間の密着性が確保されやすい。一方で、延出部52の基端側部分は、延出部52が載置面102Aから押圧力を受ける際に変形し難い。ゆえに、このビルトインコンロ1は、延出部52全体が上方側へ大きく折れ曲がってしまうことが抑制されやすく、延出部52と載置面102Aとの間の密着性がより一層確保されやすい。
上記のビルトインコンロ1では、パッキン50が、自然状態において下側被覆部54の上面部54C及び内側端部54Dが張出部34に密着しつつ連結部55の中間部分55Aが張出部34に密着するように張出部34に保持される。このため、ビルトインコンロ1は、キッチンカウンター100に載置する前のパッキン50の取り付けの容易化を可能としつつ、パッキン50を取り付けた後の自然状態(キッチンカウンター100に載置する前の状態)においてパッキン50が張出部34から外れることを抑制することもできる。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。さらに、上述された実施形態は、次のように変更されてもよい。
上述の実施形態の説明では、キッチンカウンター100に対してビルトインコンロ1を設置した状態で、延出部52がトッププレート2の周縁部2Bと載置面102Aとの間に挟み込まれた状態となっていた。しかしながら、延出部52の上面から上方側に突出する突出部等が設けられ、このような突出部等と延出部52がトッププレート2の周縁部2Bと載置面102Aとの間に挟み込まれた状態となってもよい。
上述の実施形態の説明では、凸部50Aが、パッキン50の上面部50Cの領域AR1(上側被覆部53よりも外側の領域)に設けられていたが、上側被覆部53の上面部を含む領域に設けられていてもよい。同様に、湾曲部50Bが、パッキン50の下面部50Dの領域AR2(下側被覆部54よりも外側の領域)に設けられていたが、下側被覆部54の下面部を含む領域に設けられていてもよい。
上述の実施形態の説明では、凸部50Aが、パッキン50の上面部50Cの領域AR1(上側被覆部53よりも外側の領域)の全体に設けられていたが、領域AR1のうちの一部のみに設けられていてもよい。同様に、湾曲部50Bが、パッキン50の下面部50Dの領域AR2(下側被覆部54よりも外側の領域)の全体に設けられていたが、領域AR2のうちの一部のみに設けられていてもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…ビルトインコンロ
2…トッププレート
2A…平坦部
2B…周縁部
5,6…ガスバーナ
11,12…五徳
13…排気カバー部
13A…排気孔
15…センサ部
16…センサ部
17…グリル扉
21,22…点火スイッチ
23…グリル点火スイッチ
30…筐体部
30A…上端部
32…周壁部
32A…前壁部
32B…後壁部
32C…側壁部
34…張出部
34A…第1板部
34B…第2板部
34C…第3板部
38…爪部
50…パッキン
50A…凸部
50B…湾曲部
50C…上面部
50D…下面部
51…固定部
52…延出部
53…上側被覆部
53A…上側本体部
53B…突出部
53C…内側凸部
54…下側被覆部
54A…下側本体部
54B…下側凸部
54C…上面部
54D…内側端部
55…連結部
55A…中間部分
59…直線状部分
100…キッチンカウンター(載置台)
102A…載置面
104…カウンター孔(孔部)
AP…開口
AR1,AR2…領域
SP…空間

Claims (6)

  1. 周壁部と、前記周壁部の上端部において外側へと環状に張り出すように形成された張出部と、を備え、上端側が開放して構成された筐体部と、
    前記張出部を上側から覆いつつ前記筐体部を閉塞する構成で取り付けられるトッププレートと、
    前記筐体部の前記張出部に沿って設けられるパッキンと、
    を有し、
    孔部の周囲に載置面を備える載置台に設置され、前記張出部が前記載置面に支持されつつ自身が前記孔部内を通されて配置されるビルトインコンロであって、
    前記パッキンは、
    前記張出部に沿って環状に配置され且つ前記張出部に固定される固定部と、
    前記固定部の外側において環状に配置される延出部と、
    を備え、
    前記固定部は、
    前記張出部を上側から覆う上側被覆部と、
    前記張出部を下側から覆う下側被覆部と、
    前記上側被覆部と前記下側被覆部とを連結する連結部と、
    を具備し、
    前記パッキンは、
    前記延出部が前記載置面から押圧力を受けていない自然状態において、前記上側被覆部と前記下側被覆部との間が開状態となり、
    前記載置台に対する前記ビルトインコンロの設置により前記延出部が前記載置面から押圧力を受ける押圧状態において、前記上側被覆部と前記下側被覆部との間が前記開状態よりも閉じた状態となり且つ前記上側被覆部と前記下側被覆部とによって前記張出部が挟まれる閉状態となる
    ビルトインコンロ。
  2. 前記延出部は、前記載置面から押圧力を受けていない自然状態において、前記固定部から遠ざかるにつれて下方位置となるように延びている
    請求項1に記載のビルトインコンロ。
  3. 前記パッキンの上面部には、上方側に凸となる凸部が設けられ、
    前記パッキンの下面部には、上方側に窪むように湾曲する湾曲部が設けられ、
    前記凸部の少なくとも一部が、前記上側被覆部よりも前記延出部側に設けられ、
    前記湾曲部の少なくとも一部が、前記下側被覆部よりも前記延出部側に設けられる
    請求項1又は請求項2に記載のビルトインコンロ。
  4. 前記パッキンは、前記固定部が前記張出部に沿って直線状に延びる直線状部分を有し、
    前記直線状部分は、当該直線状部分が延びる方向と直交する断面において、前記連結部における前記上側被覆部と前記下側被覆部との間の中間部分における上下方向及び前記延びる方向に直交する方向の幅の最大値が、前記上側被覆部の厚さの最大値よりも大きい
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のビルトインコンロ。
  5. 前記パッキンは、前記固定部が前記張出部に沿って直線状に延びる直線状部分を有し、
    当該直線状部分が延びる方向と直交する断面において前記延出部が自身の延び方向に向かって先細り形状である
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のビルトインコンロ。
  6. 前記パッキンは、前記自然状態において前記下側被覆部の上面部及び内側端部が前記張出部に密着しつつ前記連結部における前記上側被覆部と前記下側被覆部との間の中間部分が前記張出部に密着するように前記張出部に保持される
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のビルトインコンロ。
JP2021138904A 2021-08-27 2021-08-27 ビルトインコンロ Pending JP2023032645A (ja)

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