JP2023032493A - 基板、基板接続構造、基板製造方法 - Google Patents

基板、基板接続構造、基板製造方法 Download PDF

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和也 小嶋
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Abstract

Figure 2023032493000001
【課題】金属板を有する基板に差し込まれた端子と、基板に設けられた導電層との通電経路を確保する。
【解決手段】プレスフィット端子2が差し込まれる基板穴10hが設けられた基板1は、金属板11、絶縁層12、及び絶縁層12上に設けられた導電層13を有する基板部10と、導電層13と金属板11とを電気的に接続する通電部20とを備える。金属板11には、基板穴10hを構成すると共に、その内面によってプレスフィット端子2を保持する金属板穴11hが設けられている。通電部20は、金属板穴11hの内面よりも金属板穴11hの径方向外側の位置において、導電層13と金属板11とを接続する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板、基板接続構造、及び基板製造方法に関する。
導電性を有する端子を基板に設けられた貫通孔に圧入することにより、基板の導電層(回路パターン)と端子とを電気的に接続することが行われている。このような接続の構成が、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された構成では、基板の樹脂部分に設けられた貫通孔内にめっきが施され、貫通孔内に設けられためっきと基板表面の導電層とが電気的に接続されている。これにより、基板の貫通孔内に圧入された端子が、貫通孔内に設けられためっきを介して導電層と電気的に接続される。
特開2009-16661号公報
ここで、高い放熱性能を有する基板として、アルミ(アルミニウム:Al)板をベースとしたメタルベース基板がある。このようなメタルベース基板では、アルミ板に設けられた穴に端子を圧入し、アルミ板の穴の内面によって端子を保持することが考えられる。この場合、端子の外周面と、導電層に設けられた端子差込用の孔の内周面との接触部分が、端子から導電層への通電経路となる。しかしながら、両者を確実に接触させることが難しく、通電経路の確保が困難となり易い。また、特許文献1に記載されているように、アルミ板の穴の内面にめっきを施して端子から導電層への通電経路を確保することが考えられるが、アルミへに対してめっきを施すことは困難である。
そこで、本発明は、金属板を有する基板に差し込まれた端子と、基板に設けられた導電層との通電経路を確保することが可能な基板、基板接続構造、及び基板製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、導電性を有する端子が差し込まれる基板穴が設けられた基板であって、金属板、絶縁層、及び絶縁層上に設けられた導電層を有する基板部と、導電層と金属板とを電気的に接続する通電部と、を備え、金属板には、基板穴を構成すると共に、その内面によって端子を保持する金属板穴が設けられ、通電部は、金属板穴の内面よりも金属板穴の径方向外側の位置において、導電層と金属板とを接続する。
この基板では、金属板穴の外側に設けられた通電部によって、導電層と金属板とが接続されている。これにより、この基板では、基板穴に差し込まれる端子を、端子を保持する金属板と通電部とを介して導電層に電気的に接続することができる。このように、この基板は、通電部を備えることによって、金属板を有する基板に差し込まれた端子と、基板に設けられた導電層との通電経路を確保することができる。
上記基板において、絶縁層及び導電層には、絶縁層孔及び導電層孔がそれぞれ設けられ、金属板穴、絶縁層孔、及び導電層孔によって、基板穴が構成されていてもよい。これにより、導電層及び絶縁層が設けられた位置に端子が差し込まれる場合であっても、端子と導電層との通電経路を通電部によって確保することができる。
上記基板において、絶縁層には、絶縁層スリットが設けられており、導電層には、絶縁層スリットに連通する導電層スリットが設けられており、通電部は、絶縁層スリット及び導電層スリット内に設けられたはんだによって構成されていてもよい。この場合、この基板では、はんだを用いることによって通電部を容易に形成することができる。
上記基板において、導電層スリットの長さは、基板穴の周長の半分以上の長さであってもよい。この場合、この基板では、基板穴に差し込まれた端子の外周面に導電層孔の内周面を当接させたときと同等以上の導通面積を確保することができる。これにより、この基板では、端子と導電層との通電経路における導電性能をより一層確保することができる。
上記基板において、通電部は、導電層及び絶縁層にそれぞれ設けられたボルト孔を通って、金属板に設けられたネジ穴に係合するボルトによって構成されていてもよい。この場合、この基板では、ボルトを金属板のネジ穴に係合させることによって、端子と導電層との通電経路を容易に確保することができる。
上記基板において、金属板は、金属板穴が設けられる第1金属板と、第1金属板とは電気的に絶縁された第2金属板とを有し、通電部は、第1金属板と導電層とを接続してもよい。この場合、この基板では、端子が差し込まれる第1金属板の金属板穴の周囲に電流が印加された状態となっても、第1金属板と第2金属板とは絶縁されているため、第2金属板から周囲に電流が短絡することを防止できる。
本発明の他の一側面は、金属板、絶縁層、及び絶縁層上に設けられた導電層を有する基板部と、基板部に設けられた基板穴に差し込まれた導電性を有する端子と、導電層と金属板とを電気的に接続する通電部と、を備える基板接続構造であって、金属板には、基板穴を構成すると共に、その内面によって端子を保持する金属板穴が設けられ、通電部は、金属板穴の内面よりも金属板穴の径方向外側の位置において、導電層と金属板とを接続する。
この基板接続構造では、金属板穴の外側に設けられた通電部によって、導電層と金属板とが接続されている。これにより、この基板接続構造では、基板穴に差し込まれた端子を、端子を保持する金属板と通電部とを介して導電層に電気的に接続することができる。このように、この基板接続構造は、通電部を備えることによって、金属板を有する基板に差し込まれた端子と、基板に設けられた導電層との通電経路を確保することができる。
本発明のさらに他の一側面は、導電性を有する端子が差し込まれる基板穴を備える基板を製造する基板製造方法であって、金属板、絶縁層、及び絶縁層上に設けられた導電層を有する基板部を準備する準備工程と、導電層と金属板とを電気的に接続して通電部を形成する通電部形成工程と、を含み、金属板には、基板穴を構成すると共に、その内面によって端子を保持する金属板穴が設けられ、通電部形成工程では、金属板穴の内面よりも金属板穴の径方向外側の位置において、通電部を形成する。
この基板製造方法では、金属板穴の外側に通電部を形成することによって、導電層と金属板とを接続することができる。これにより、この基板製造方法では、基板穴に差し込まれる端子を、端子を保持する金属板と通電部とを介して導電層に電気的に接続することができる。このように、この基板製造方法は、通電部を備えることによって、金属板を有する基板に差し込まれた端子と、基板に設けられた導電層との通電経路を確保可能な基板を製造することができる。
本発明の種々の側面によれば、金属板を有する基板に差し込まれた端子と、基板に設けられた導電層との通電経路を確保することができる。
図1は、実施形態に係る基板接続構造を示す断面図である。 図2は、図1の基板接続構造の平面図である。 図3は、導電層孔の内壁及び導電層スリットの内壁のみを示す斜視図である。 図4は、基板製造方法の処理工程を示すフローチャートである。 図5は、変形例に係る通電部を備える基板接続構造の平面図である。 図6は、変形例に係る基板部を備える基板接続構造を示す断面図である。 図7は、他の変形例に係る通電部を備える基板接続構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において、同一又は相当する要素同士には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示されるように、基板接続構造100は、基板1と、プレスフィット端子(端子)2とを備える。基板接続構造100では、基板1に対してプレスフィット端子2が差し込まれ、プレスフィット端子2と基板1に設けられた導電層13とが電気的に接続される。基板接続構造100は、例えは大電流が流れる回路に適用されてもよい。
プレスフィット端子2は、導電性を有している。プレスフィット端子2の一方の端部は、基板1に設けられた基板穴10hに差し込まれて保持される。本実施形態においてプレスフィット端子2の一方の端部は、基板穴10hに圧入されて保持される。プレスフィット端子2の他方の端部は、図示しない配線等に接続されている。プレスフィット端子2の構成としては、基板穴10hに圧入され得る構成であれば特に限定されない。
基板1は、基板部10、及び通電部20を備えている。基板1の基板部10は、プレスフィット端子2が圧入される(差し込まれる)基板穴10hを備えている。基板部10は、金属板11、絶縁層12、及び絶縁層12上に設けられた導電層13を有している。絶縁層12は、金属板11上に設けられている。なお、金属板11と絶縁層12との間に、他の部材が介在していてもよい。また、絶縁層12と導電層13との間に他の部材が介在していてもよい。
金属板11は、導電性を有する板状の部材である。金属板11は、プレスフィット端子2との接続部分等で生じた熱を放出する機能を有していてもよい。金属板11としては、例えば、アルミ板が用いられてもよい。但し、金属板11の金属材料は特に限定されない。金属板11には、金属板穴11hが設けられている。
絶縁層12は、金属板11上に設けられ、導電層13と金属板11とを電気的に絶縁する。絶縁層12の材料は特に限定されない。絶縁層12には、金属板11の金属板穴11hと連通する絶縁層孔12hが設けられている。
導電層13は、絶縁層12上に設けられている。導電層13は、例えば、基板表面に設けられる回路パターンであってもよい。なお、導電層13は、図2では平板状となっているが、所定のパターン形状を有していてもよい。導電層13の材料としては、例えば銅が用いられてもよい。導電層13には、絶縁層12の絶縁層孔12hと連通する導電層孔13hが設けられている。
金属板穴11h、絶縁層孔12h、及び導電層孔13hは、基板部10の基板穴10hを構成している。本実施形態において、金属板穴11h、絶縁層孔12h、及び導電層孔13hは、同じ直径となっている。例えば、基板部10では、導電層13、絶縁層12、及び金属板11に対してドリル加工が行われることによって、基板穴10hが形成されてもよい。なお、図1では、基板穴10hは貫通孔として示されているが、基板穴10hは貫通していない穴(凹部)であってもよい。つまり、金属板穴11hは、貫通孔ではなく、貫通していない穴(凹部)であってもよい。
基板穴10hには、プレスフィット端子2の端部が差し込まれる。通電部20の端部は、金属板11の金属板穴11hの内面によって保持される。ここでは、プレスフィット端子2の端部は、金属板穴11hに圧入されることによって、金属板11の内面によって把持される。プレスフィット端子2の外周面と金属板穴11hの内周面とが接触した状態となるため、プレスフィット端子2と金属板11とが電気的に接続された状態となる。
なお、導電層13の導電層孔13hの内周面は、一部又は全部がプレスフィット端子2の外周面と接触した状態であってもよく、プレスフィット端子2の外周面と接触していない状態であってもよい。
通電部20は、導電層13と金属板11とを電気的に接続する。これにより、導電層13は、通電部20及び金属板11を介してプレスフィット端子2に電気的に接続される。より詳細には、通電部20は、金属板穴11h(基板穴10h)の内面よりも金属板穴11h(基板穴10h)の径方向外側の位置において、導電層13と金属板11とを接続する。つまり、通電部20は、金属板穴11hの内面よりも金属板穴の径方向外側の位置に形成されている。本実施形態において、通電部20は、図2に示されるように、基板穴10hの近傍において、直線状に延在している。
本実施形態において、絶縁層12には、直線状に延在する絶縁層スリット12sが設けられている。また、導電層13には、直線状に延在する導電層スリット13sが設けられている。導電層スリット13sは、絶縁層スリット12sと連通している。本実施形態において、導電層スリット13sと絶縁層スリット12sとは、延在方向の長さが互いに同じとなっている。つまり、基板部10を導電層13側から見たときに、通電部20が設けられていない状態では、導電層スリット13s及び絶縁層スリット12sを介して金属板11の表面が露出している。
本実施形態において、通電部20は、絶縁層スリット12s及び導電層スリット13s内に設けられた、導電性を有するはんだによって構成されている。つまり、通電部20の一部分は、導電層13の導電層スリット13sの内壁に当接し、通電部20の他の一部分は金属板11の表面に当接している。これにより、通電部20は、導電層13と金属板11とを電気的に接続する。
ここで、プレスフィット端子2と導電層13との間で流れる電流の経路について図1及び図3を用いて説明する。ここでは、プレスフィット端子2から導電層13へ流れる電流の経路について説明する。なお、図3には、導電層13に設けられた導電層孔13hの内壁、及び導電層スリット13sの内壁のみが示されている。
図1及び図3に示されるように、プレスフィット端子2から導電層13へ向かう電流は、上述したようにプレスフィット端子2から金属板11へ流れ、金属板11から通電部20を介して導電層13へ流れる。特に、通電部20から導電層13へは、矢印Aで示されるように、通電部20において延在方向に直交する方向の側面から導電層スリット13sの壁面を介して導電層13へ電流が流れる。
つまり、通電部20と導電層13の導電層スリット13sとの接続部分において、通電部20から導電層13へ流れる電流の導通面積Dは、次の式(1)で表される。
導通面積D=
(通電部20の周長(外周縁の長さ))×(導電層13の厚さT)・・・(1)
なお、本実施形態における通電部20の幅(導電層スリット13sの幅)は小さい。このため、導通面積の計算から通電部20の幅を無視する。これにより、導通面積Dは、次の式(2)で表すことができる。
導通面積D=
(導電層スリット13sの長さL)×(導電層13の厚さT)×2 ・・・(2)
なお、導電層スリット13sの長さLとは、導電層スリット13sの延在方向に沿った長さである。導電層スリット13sの長さは、通電部20の延在方向に沿った長さと同じである。また、(長さL×厚さT)の値を2倍したのは、矢印Aで示されるように通電部20の両側から導電層13に向って電流が流れるためである。つまり、導電層スリット13sの長さLが短い場合、導通面積Dも小さくなる。このため、求められる電流量に応じた導通面積Dを確保することが求められる。
ここで、通電部20が設けられていない場合に、プレスフィット端子2から導電層13へ流れる電流の経路について検討する。この場合、本実施形態の例では、図1及び図3に示される矢印Bのように、プレスフィット端子2の外周面から導電層13の導電層孔13hの内周面を介して、導電層13へ電流が流れる。この電流の経路において、プレスフィット端子2の外周面と導電層13の導電層孔13hとの接続部で最大の導通面積となるのは、導電層孔13hの内周面がプレスフィット端子2の外周面に完全に接している場合である。つまり、導電層孔13hを介した最大の導通面積は、導電層孔13hの内周面の面積となる。この導電層孔13hを介した最大の導通面積D1は、次の式(3)で表される。
導通面積D1=
(導電層孔13hの周長L1)×(導電層13の厚さT) ・・・(3)
なお、導電層孔13hと、絶縁層孔12hと、金属板穴11hとは、互いに同じ直径である。つまり、基板穴10hと、導電層孔13hとは互いに同じ直径となっている。このため、この導電層孔13hを介した最大の導通面積D1は、次の式(4)によっても表すことができる。
導通面積D1=
(基板穴10hの周長L1)×(導電層13の厚さT) ・・・(4)
本実施形態における基板1では、プレスフィット端子2から導電層13への通電部20を介した導電性能として、プレスフィット端子2から導電層13への導電層孔13hを介した導電性能以上の性能を確保する。このため、通電部20から導電層13へ流れる電流の導通面積Dは、導電層孔13hを介した最大の導通面積D1以上とする。つまり、上述した式(2)及び式(3)より、次の式(5)を得ることができる。
導電層スリット13sの長さL≧導電層孔13hの周長L1×(1/2)・・・(5)
このように、本実施形態において、導電層スリット13sの長さLは、導電層孔13hの周長L1の半分以上の長さとなっている。なお、導電層孔13hの直径は基板穴10hの直径と同じである。このため、換言すると、導電層スリット13sの長さLは、基板穴10hの周長の半分以上の長さとなっている。
次に、基板1を製造する基板製造方法について説明する。図4に示されるように、まず基板部10が設けられた基板部10を準備する(S101:準備工程)。次に、基板部10の導電層13と金属板11とを電気的に接続する通電部20を形成する(S102:通電部形成工程)。通電部形成工程では、金属板穴11hの内面よりも金属板穴11hの径方向外側の位置に通電部20を形成する。これにより、基板1が得られる。
なお、基板部10に基板穴10hを形成する工程は、通電部20が形成された後でもよい。すなわち、S101の準備工程では、基板穴10hが設けられる前の基板部を準備する。そして、この基板部に対して通電部形成工程において通電部20が形成された後、基板穴10hが形成されてもよい。この場合であっても、基板1を得ることができる。
以上のように、基板1及び基板接続構造100では、金属板穴11hの外側に設けられた通電部20によって、導電層13と金属板11とが接続されている。これにより、この基板1及び基板接続構造100では、基板穴10hに差し込まれるプレスフィット端子2を、プレスフィット端子2を保持する金属板11と通電部20とを介して導電層13に電気的に接続することができる。このように、この基板1及び基板接続構造100は、通電部20を備えることによって、金属板11を有する基板1に差し込まれたプレスフィット端子2と、基板1に設けられた導電層13との通電経路を確保することができる。また、上述した基板製造方法によれば、通電部20を備えることによって、金属板11を有する基板1に差し込まれたプレスフィット端子2と、基板1に設けられた導電層13との通電経路を確保可能な基板1を製造することができる。
また、このような基板1を用いることで、基板部10の導電層13とプレスフィット端子2とをはんだによって直接接続することなく、導電層13とプレスフィット端子2とを容易に接続することができる。さらに、金属板11と導電層13とを接続する通電部20は、基板穴10hの外側の位置に設けられている。これにより、例えば、プレスフィット端子2に力が加わったとしても、通電部20はこの力の影響を受けにくい。このように、通電部20は、周囲からの力を受けにくい箇所に配置されるため、はんだによって形成される場合のように機械的強度が低くても、金属板11と導電層13との接続状態を維持することができる。
基板1では、金属板穴11h、絶縁層孔12h、及び導電層孔13hによって基板穴10hが構成されている。これにより、導電層13及び絶縁層12が設けられた位置にプレスフィット端子2が差し込まれる場合であっても、プレスフィット端子2と導電層13との通電経路を通電部20によって確保することができる。
通電部20は、絶縁層スリット12s及び導電層スリット13s内に設けられたはんだによって構成されている。この場合、この基板1では、はんだを用いることによって通電部20を容易に形成することができる。
導電層スリット13sの長さは、基板穴10hの周長の半分以上の長さである。この場合、この基板1では、基板穴10hに差し込まれたプレスフィット端子2の外周面に導電層孔13hの内周面を当接させたときと同等以上の導通面積を確保することができる。これにより、この基板1では、プレスフィット端子2と導電層13との通電経路における導電性能をより一層確保することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、通電部20は、基板穴10hの周囲に複数設けられていてもよい。また、通電部20は、直線状に延在していることに限定されない。通電部20は、延在方向において湾曲していてもよい。また、通電部20の形状は、線状であることに限定されない。例えば、通電部は、図5に示される通電部20Aのように矩形状であってもよく、矩形状以外の形状であってもよい。この場合であっても、次の式(6)で表されるように、これらの通電部を用いたときの導電層13への導通面積D2が、上述した導電層孔13hを介した最大の導通面積D1以上であればよい。
導通面積D2=
(通電部の周長(外周縁の長さ))×(導電層13の厚さT)・・・(6)
また、基板部10を構成する金属板11は、周囲との電流の短絡を避けるための構成を有していてもよい。具体的には、例えば、図6に示される基板接続構造100Aは、基板1A、及びプレスフィット端子2を備えている。基板1Aは、基板部10A、及び通電部20を備えている。基板部10Aは、上述した基板部10の金属板11に代えて、金属板部11Aを備えている。金属板部11Aは、第1金属板111、第2金属板112、及び絶縁部材113を備えている。
第1金属板111には、基板穴10hを構成する金属板穴11hが設けられている。第2金属板112は、絶縁部材113によって、第1金属板111と電気的に絶縁されている。通電部20は、第1金属板111と導電層13とを電気的に接続する。この場合、この基板1Aでは、プレスフィット端子2が差し込まれる第1金属板111の金属板穴11hの周囲に電流が印加された状態となっても、第1金属板111と第2金属板112とは絶縁されているため、第2金属板112から周囲に電流が短絡することを防止できる。
また、上記では、通電部20としてはんだを用いたが、はんだ以外の部材が用いられてもよい。具体的には、例えば、図7に示されるように、基板接続構造100Bは、基板1B、及びプレスフィット端子2を備えている。基板1Bは、上述した通電部20に代えて、通電部20Bを備えている。ここでは、通電部20Bは、導電性を有するボルト30によって構成されている。ボルト30は、導電層13に設けられたボルト孔13b及び絶縁層12に設けられたボルト孔12bを通って、金属板11に設けられたネジ穴11bに係合している。
ボルト30の頭部30aの下面が、導電層13の上面に当接する。ボルト30のネジ部30bが、金属板11に当接する。これにより、ボルト30は、導電層13と金属板11とを電気的に接続することができる。なお、ボルト30を用いる場合であっても、ボルト30を用いたときの導電層13への導通面積が、上述した導電層孔13hを介した最大の導通面積D1以上であればよい。ボルト30を用いたときの導電層13への導通面積として、例えば、ボルト30の頭部30aと導電層13の上面との接触面積が用いられてもよい。
このように、ボルト30によって通電部20Bが構成されてもよい。この場合、この基板1Bでは、ボルト30を金属板11のネジ穴11bに係合させることによって、プレスフィット端子2と導電層13との通電経路を容易に確保することができる。
また、上記では、通電部20としてはんだを用いた場合、及び通電部20Bとしてボルト30を用いた場合を説明したが、他の部材によって通電部が構成されていてもよい。例えば、通電部20は、はんだに代えて、ろう付け、超音波接合、レーザ溶接、アーク溶接等の金属的接合方法によって形成された導電部材によって構成されていてもよい。また、通電部20Bは、ボルト30に代えて、圧入、かしめ等の機械的接合方法によって形成された導電部材によって構成されていてもよい。
通電部20等による導電層13と金属板11(第1金属板111)との通電経路の形成は、プレスフィット端子2を基板1に挿入する配線接続工程の前に行われてもよく、後に行われてもよい。また、通電部20をはんだによって形成する場合、基板1へのチップの実装時のはんだ付けと同時に通電部20が形成されてもよい。
また、基板1に接続される端子としてプレスフィット端子2を例に説明したが、プレスフィット端子2を用いることに限定されない。例えば、基板1に接続される端子は、金属板穴11hの内壁によって保持されて、金属板11と電気的に接続される構成であればよい。
また、基板穴10hの位置に、導電層13が設けられていなくてもよい。つまり、基板穴10hは、金属板穴11hのみによって、又は、金属板穴11h及び絶縁層孔12hによって構成されていてもよい。
1,1A,1B 基板
2 プレスフィット端子(端子)
10,10A 基板部
10h 基板穴
11 金属板
11b ネジ穴
11h 金属板穴
12 絶縁層
12b ボルト孔
12h 絶縁層孔
12s 絶縁層スリット
13 導電層
13b ボルト孔
13h 導電層孔
13s 導電層スリット
20,20B 通電部
30 ボルト
100,100A,100B 基板接続構造
111 第1金属板
112 第2金属板

Claims (8)

  1. 導電性を有する端子が差し込まれる基板穴が設けられた基板であって、
    金属板、絶縁層、及び前記絶縁層上に設けられた導電層を有する基板部と、
    前記導電層と前記金属板とを電気的に接続する通電部と、
    を備え、
    前記金属板には、前記基板穴を構成すると共に、その内面によって前記端子を保持する金属板穴が設けられ、
    前記通電部は、前記金属板穴の前記内面よりも前記金属板穴の径方向外側の位置において、前記導電層と前記金属板とを接続する、基板。
  2. 前記絶縁層及び前記導電層には、絶縁層孔及び導電層孔がそれぞれ設けられ、
    前記金属板穴、前記絶縁層孔、及び前記導電層孔によって、前記基板穴が構成されている、請求項1に記載の基板。
  3. 前記絶縁層には、絶縁層スリットが設けられており、
    前記導電層には、前記絶縁層スリットに連通する導電層スリットが設けられており、
    前記通電部は、前記絶縁層スリット及び前記導電層スリット内に設けられたはんだによって構成されている、請求項1又は2の記載の基板。
  4. 前記導電層スリットの長さは、前記基板穴の周長の半分以上の長さである、請求項3に記載の基板。
  5. 前記通電部は、前記導電層及び前記絶縁層にそれぞれ設けられたボルト孔を通って、前記金属板に設けられたネジ穴に係合するボルトによって構成されている、請求項1又は2に記載の基板。
  6. 前記金属板は、前記金属板穴が設けられる第1金属板と、前記第1金属板とは電気的に絶縁された第2金属板とを有し、
    前記通電部は、前記第1金属板と前記導電層とを接続する、請求項1~5のいずれか一項に記載の基板。
  7. 金属板、絶縁層、及び前記絶縁層上に設けられた導電層を有する基板部と、前記基板部に設けられた基板穴に差し込まれた導電性を有する端子と、前記導電層と前記金属板とを電気的に接続する通電部と、を備える基板接続構造であって、
    前記金属板には、前記基板穴を構成すると共に、その内面によって前記端子を保持する金属板穴が設けられ、
    前記通電部は、前記金属板穴の前記内面よりも前記金属板穴の径方向外側の位置において、前記導電層と前記金属板とを接続する、基板接続構造。
  8. 導電性を有する端子が差し込まれる基板穴を備える基板を製造する基板製造方法であって、
    金属板、絶縁層、及び前記絶縁層上に設けられた導電層を有する基板部を準備する準備工程と、
    前記導電層と前記金属板とを電気的に接続して通電部を形成する通電部形成工程と、
    を含み、
    前記金属板には、前記基板穴を構成すると共に、その内面によって前記端子を保持する金属板穴が設けられ、
    前記通電部形成工程では、前記金属板穴の前記内面よりも前記金属板穴の径方向外側の位置に前記通電部を形成する、基板製造方法。
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