JP2023032156A - 通信システム、及び車載装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】双方向に無線通信を行う第1通信装置と第2通信装置とを含む通信システムにおいて、信号の送信元を精度よく判定する。
【解決手段】車載装置4は、車両に搭載され、双方向に無線通信を行う第1通信装置4及び第2通信装置2を含む通信システム1において第1通信装置として用いられる。車載装置4は、メインアンテナ51と、少なくとも1つのサブアンテナ6と、第1通信実行部55と、判定部59と、を備える。判定部は、サブアンテナによって受信された通信フレームに、通信方向情報であって通信方向が第2方向であることを示す第2方向情報が含まれる場合に、通信フレームの送信元が第2通信装置である、と判定する。第2通信装置は、送受信アンテナ21と、第2通信実行部24と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】車載装置4は、車両に搭載され、双方向に無線通信を行う第1通信装置4及び第2通信装置2を含む通信システム1において第1通信装置として用いられる。車載装置4は、メインアンテナ51と、少なくとも1つのサブアンテナ6と、第1通信実行部55と、判定部59と、を備える。判定部は、サブアンテナによって受信された通信フレームに、通信方向情報であって通信方向が第2方向であることを示す第2方向情報が含まれる場合に、通信フレームの送信元が第2通信装置である、と判定する。第2通信装置は、送受信アンテナ21と、第2通信実行部24と、を備える。
【選択図】図1
Description
本開示は、双方向に無線通信を行う通信システムに関する。
人により携帯される携帯機器が車両から所定範囲内に接近した際、車両において、ドアロックの実行及び解除やエンジンの始動等を可能とする技術が知られている。車両から所定範囲内に接近したか否かは、携帯機器から受信する信号の強度に基づいて判定される。例えば、下記特許文献1には、携帯機器の位置を検出するために、車両に搭載された装置(以下、マスタ装置)と携帯機器との間の無線通信による信号を、同じ車両に搭載されたモニタ装置においても受信する、という技術が提案されている。
上述の特許文献1に記載のマスタ装置と携帯機器との間では、例えば、Bluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標)規格に従った双方向の無線通信が実行される。
Bluetooth Low Energy(以下、BLE)では、マスタ装置から携帯機器への通信フレームと携帯機器からマスタ装置への通信フレームとを1つのペアとする通信が繰り返される。ペアとなる通信フレームにおいて、まず、マスタ装置から携帯機器へ通信フレームが送信され、次に、携帯機器からマスタ装置への通信フレームが送信される。
Bluetooth Low Energy(以下、BLE)では、マスタ装置から携帯機器への通信フレームと携帯機器からマスタ装置への通信フレームとを1つのペアとする通信が繰り返される。ペアとなる通信フレームにおいて、まず、マスタ装置から携帯機器へ通信フレームが送信され、次に、携帯機器からマスタ装置への通信フレームが送信される。
ここで、例えば、上述のマスタ装置と携帯機器との間で通信が行われている間、上述のモニタ装置は、受信信号の強度を継続してメモリに上書き保存しているものとする。BLEでは、周波数ホッピングの期間毎に通信を完結しなくてはならない為、モニタ装置は、この期間の最後にメモリに書き込まれる値を取得すれば、その値を、携帯機器を送信元とする信号の受信強度である、と判定可能であると考えられる。
しかしながら、上述の携帯機器からマスタ装置への通信が実行されている間、モニタ装置において携帯機器からマスタ装置への通信が受信されない(すなわち、受信信号が無い)状況が生じることがあり得る。この場合、マスタ装置からの信号が携帯機器からの信号であると誤って判定されるおそれがある。つまり、信号の送信元が精度よく判定されないおそれがある。
本開示の1つの局面は、双方向に無線通信を行う第1通信装置と第2通信装置とを含む通信システムにおいて、信号の送信元を精度よく判定することにある。
本開示の一態様は、双方向に無線通信を行う第1通信装置(4)及び第2通信装置(2)を含む通信システム(1)において第1通信装置として用いられ、車両に搭載される車載装置(4)である。車載装置は、メインアンテナ(51)と、少なくとも1つのサブアンテナ(61)と、第1通信実行部(53、55)と、判定部(63、59)と、を備える。メインアンテナは、信号を送受信するように構成される。サブアンテナは、メインアンテナとは異なるアンテナであって、信号を受信するように構成される。
第1通信実行部は、通信方向情報であって通信方向が第1方向であることを示す第1方向情報を生成し、第1方向情報を含む通信フレームをメインアンテナを介して送信するように構成される。通信方向情報は、無線通信用の通信フレームであって、第1方向に向けて送出される通信フレーム、及び第2方向へ向けて送出される通信フレームを1つのペアとして、ペアとなる通信フレームに含まれる通信フレームの通信方向を示す。第1方向は、第1通信装置から第2通信装置へ向かう方向である。第2方向は、第2通信装置から第1通信装置へ向かう方向である。
判定部は、サブアンテナによって受信された通信フレームに、通信方向情報であって通信方向が第2方向であることを示す第2方向情報が含まれる場合に、通信フレームの送信元が第2通信装置である、と判定するように構成される。
第2通信装置は、携帯可能に構成される。第2通信装置は、送受信アンテナ(21)と、第2通信実行部(23、24)と、を備える。送受信アンテナは、信号を送受信するように構成されている。第2通信実行部は、送受信アンテナを介して第1方向情報を含む信号が受信されたときに、第2方向情報を生成し、生成された第2方向情報を含む通信フレームを送信するように構成される。
本開示の一態様は、双方向に無線通信を行う第1通信装置(4)及び第2通信装置(2)を含む通信システム(1)である。第1通信装置は、メインアンテナ(51)と少なくとも1つのサブアンテナ(61)と、第1通信実行部(53、55)と、判定部(63、59)と、を備える。メインアンテナは、信号を送受信するように構成される。サブアンテナは、サブアンテナは、メインアンテナとは異なるアンテナであって、信号を受信するように構成される。
第1通信実行部は、通信方向情報であって通信方向が第1方向であることを示す第1方向情報を生成し、第1方向情報を含む通信フレームをメインアンテナを介して送信するように構成される。通信方向情報は、無線通信用の通信フレームであって、第1方向に向けて送出される通信フレーム、及び第2方向へ向けて送出される通信フレームを1つのペアとして、ペアとなる通信フレームに含まれる通信フレームの通信方向を示す。第1方向は、第1通信装置から第2通信装置へ向かう方向である。第2方向は、第2通信装置から第1通信装置へ向かう方向である。
判定部は、サブアンテナによって受信された通信フレームに、通信方向情報であって通信方向が第2方向であることを示す第2方向情報が含まれる場合に、通信フレームの送信元が第2通信装置である、と判定するように構成される。
第2通信装置は、携帯可能に構成される。第2通信装置は、送受信アンテナ(21)と、第2通信実行部(23、24)と、を備える。送受信アンテナは、信号を送受信するように構成されている。第2通信実行部は、送受信アンテナを介して第1方向情報を含む信号が受信されたときに、第2方向情報を生成し、生成された第2方向情報を含む通信フレームを送信するように構成される。
このような構成によれば、第1通信装置では、受信した通信フレームに第2方向情報が含まれる場合に、受信された信号の送信元が第2通信装置であると判定される。このため、例えば、予め推定されたタイミング(例えば、周波数ホッピングの期間の最後)で取得される受信信号を、第2通信装置を送信元とする信号の強度であると常に判定する場合よりも、第2通信装置を送信元とする信号を精度よく特定することができる。
結果として、双方向に無線通信を行う第1通信装置と第2通信装置とを含む通信システムにおいて、信号の送信元を精度よく判定することができる。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.構成]
<全体構成>
図1に示す通信システム1は、車両3に搭載される車載装置4と、携帯可能なスマートデバイス2と、を備える。車載装置4とスマートデバイス2とは、車載装置4をマスタ装置とし、スマートデバイス2をスレーブ装置として、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)規格に従った双方向の無線通信を実行する。Bluetoothは登録商標である。
[1.構成]
<全体構成>
図1に示す通信システム1は、車両3に搭載される車載装置4と、携帯可能なスマートデバイス2と、を備える。車載装置4とスマートデバイス2とは、車載装置4をマスタ装置とし、スマートデバイス2をスレーブ装置として、Bluetooth Low Energy(以下、BLE)規格に従った双方向の無線通信を実行する。Bluetoothは登録商標である。
車載装置4は、図2に示すように、人により携帯されるスマートデバイス2が車両3から所定範囲内に接近した際、ドアロックの実行及び解除やエンジンの始動及び停止等を可能とする機能(すなわち、所謂スマートエントリ・スタートシステムの機能)を備える。車両3から所定範囲内に接近したか否か(すなわち、スマートデバイス2の位置)は、スマートデバイス2から受信するBLE通信による信号の強度に基づいて判定される。BLE通信とは、BLEに準拠した方式の通信をいう。
[1-1.車載装置]
車載装置4は、図1に示すように、メインアンテナ51と、車載制御部53と、を備える。車載装置4は、車載送受信機52と、対象装置7と、を備えていてもよい。車載制御部53は、ECUである。ECUは、Electronic Control Unitの略である。例えば、図2に示すように、メインアンテナ51、車載送受信機52、車載制御部53を含む車載通信部5は、後部座席後方のCピラーに設置されてもよい。
車載装置4は、図1に示すように、メインアンテナ51と、車載制御部53と、を備える。車載装置4は、車載送受信機52と、対象装置7と、を備えていてもよい。車載制御部53は、ECUである。ECUは、Electronic Control Unitの略である。例えば、図2に示すように、メインアンテナ51、車載送受信機52、車載制御部53を含む車載通信部5は、後部座席後方のCピラーに設置されてもよい。
メインアンテナ51は、BLE通信に用いられる2.4GHz帯の信号(すなわち、電波)を送受信するためのアンテナである。車載送受信機52は、メインアンテナ51を介して受信された信号を復調して車載制御部53へ出力する。また、車載送受信機52は、車載制御部53から出力された信号を変調してメインアンテナ51を介して送信する。
また、車載装置4は、少なくとも1つのサブアンテナ61と、少なくとも1つのモニタ制御部63と、を備える。車載装置4は、少なくとも1つのモニタ受信機62を備えていてもよい。本実施形態では、車載装置4は、図1、図2に示すように、複数(例えば、4つ)のサブアンテナ61(すなわち、61a、61b、61c、61d)と、複数(例えば、4つ)のモニタ制御部63(すなわち、63a、63b、63c、63d)を備える。また、車載装置4は、複数(例えば、4つ)のモニタ受信機62(すなわち、62a、62b、62c、62d)を備える。
なお、以下では、例えば、サブアンテナ61a、サブアンテナ61b等といった個々の構成に共通する説明を記載する場合には、例えばサブアンテナ61のように、添え字を省略して記載する。
サブアンテナ61は、BLE通信に用いられる2.4GHz帯の信号(すなわち、電波)を受信するためのアンテナである。例えば、図2に示すように、サブアンテナ61aは車室内に配置され、サブアンテナ61bは右ドアのドアロック付近に配置され、サブアンテナ61cは左ドアのドアロック付近に配置され、サブアンテナ61dは後部ドアのドアロック付近に配置される。
各サブアンテナ61a、61b、61c、61dは、それぞれ、1つのモニタ受信機62(すなわち、63a、63b、63c、63d)と接続される。それぞれのモニタ受信機62は、1つのモニタ制御部63(すなわち、62a、62b、62c、62d)と接続される。以下でいうモニタ装置6は、1つのサブアンテナ61と1つのモニタ受信機62と1つのモニタ制御部63とを含む。つまり、車載装置4は、複数(すなわち、4つ)のモニタ装置6(すなわち、6a、6b、6c、6d)を備える。
なお、本実施形態の車載装置4が備えるモニタ装置6の数は、4つに限定されるものではない。車両3が備えるモニタ装置6の数は、複数であればよく、2、3、又は5以上であってもよい。
<車載制御部>
車載制御部53は、図3に示すように、CPU530、ROM及びRAM等といったメモリ531を備えたマイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置である。マイクロコンピュータの各種機能は、CPU530が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU530が実行する機能の一部又は全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、車載制御部53を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
車載制御部53は、図3に示すように、CPU530、ROM及びRAM等といったメモリ531を備えたマイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置である。マイクロコンピュータの各種機能は、CPU530が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU530が実行する機能の一部又は全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、車載制御部53を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
車載制御部53は、図1に示すように、BLE通信部55、通信制御部56、対象駆動部57、位置特定部58としての機能を備える。
BLE通信部55は、メインアンテナ51及び車載送受信機52を介して、スマートデバイス2との間で、BLEに準拠した方式で近距離無線通信を行う。BLE通信部55は、後述する車載通信処理を実行する。
BLE通信部55は、メインアンテナ51及び車載送受信機52を介して、スマートデバイス2との間で、BLEに準拠した方式で近距離無線通信を行う。BLE通信部55は、後述する車載通信処理を実行する。
BLE通信では、所謂周波数ホッピングの技術が適用されている。例えば、2.4GHz帯の周波数を2MHz幅に分割した複数のチャネル(例えば、37チャネル)を、コネクション確立時に定められる情報(以下、周波数情報)に基づいて、所定のチャネル数ずつ(例えば、5チャンネルずつ)変化させて、通信が行われる。周波数情報は、上述の所定のチャネル数を示す情報をいう。
周波数情報に基づいて、車載装置4とスマートデバイス2とは、同一チャネルで互いに送受信を行う。チャネルは、車載装置4から通信フレームの送信が開始されてから所定のインターバル期間Tiが経過した後、次のチャネルに切り替えられる。換言すれば、BLE通信では、周波数ホッピングの期間(すなわち、インターバル期間Ti)毎に、通信が完結する。
なお、上述の車載送受信機52は、BLE通信部55から出力される通信フレームを示す信号について、上述の周波数情報に基づくチャネルの送信用搬送波を変調することにより、スマートデバイス2への送信信号を生成し、メインアンテナ51から送信する。また、車載送受信機52は、例えば、上述の周波数情報に基づいて周波数フィルタの通過帯域を変更し、スマートデバイス2から送信されたチャネルの信号を受信する。
また、車載送受信機52は、例えば、受信信号から通信フレームを示す信号を復調して、通信フレームを示すデータを生成しBLE通信部55へ入力する。なお、車載送受信機52は、暗号化された通信フレームを示すデータから、暗号化される前の通信フレームを示すデータを復元する機能を備えていてもよい。
通信制御部56は、BLE通信に関する制御、すなわち、より具体的には、スマートデバイス2へ送信する通信フレームに関する制御を行う。例えば、通信制御部56は、通信フレームに含むデータを、後述するフレーム分割により送信するか否かを判定したり、フレーム分割されたデータであって送信すべきデータの有無をBLE通信部55に通知したりする。
対象駆動部57は、スマートデバイス2が車両3から所定範囲内に接近した際、対象装置7を駆動する。例えば、対象駆動部57は、図2に示すように、位置特定部58によって特定されたスマートデバイス2の位置が、車室内(例えば、領域Aa内)であるか否かを判定する。対象駆動部57は、スマートデバイス2の位置が車室内であると判定されたとき、スマートデバイス2からの指示がある場合に(すなわち、指示に従って)、対象装置7としての車両3のエンジンをスタート又は停止させる。
また、対象駆動部57は、位置特定部58によって特定されたスマートデバイス2の位置が、右ドア付近(例えば、領域Ab内)であるか否かを判定する。対象駆動部57は、スマートデバイス2の位置が、右ドア付近であると判定されたとき、スマートデバイス2からの指示がある場合に、対象装置7としての右ドアのドアロックを、開錠又は施錠する。
同様に、車載装置4は、位置特定部58によって特定されたスマートデバイス2の位置が左ドア付近(例えば、領域Ac内)であるか否かを判定する。対象駆動部57は、スマートデバイス2の位置が、左ドア付近であると判定されたとき、スマートデバイス2からの指示がある場合に、対象装置7としての左ドアのドアロックを、開錠又は施錠する。
同様に、車載装置4は、位置特定部58によって特定されたスマートデバイス2の位置が後部ドア付近(例えば、領域Ad内)であるか否かを判定する。対象駆動部57は、スマートデバイス2の位置が後部ドア付近である、と判定されたとき、スマートデバイス2からの指示がある場合に、対象装置7としての後部ドアのドアロックを、開錠又は施錠する。
位置特定部58は、各モニタ装置6(すなわち、具体的には判定部59)から入力された、スマートデバイス2からの受信信号の受信強度信号に基づいて、スマートデバイス2の位置を特定する。位置特定部58は、後述する位置特定処理を実行する。
<モニタ装置>
サブアンテナ61は、上述のように、BLE通信に用いられる2.4GHz帯の信号を受信するためのアンテナである。このため、車載装置4(具体的には、BLE通信部55)とスマートデバイス2との間のBLE通信による信号は、車両3に搭載された各サブアンテナ61(すなわち、61a、61b、61c、61d)においても受信される。
サブアンテナ61は、上述のように、BLE通信に用いられる2.4GHz帯の信号を受信するためのアンテナである。このため、車載装置4(具体的には、BLE通信部55)とスマートデバイス2との間のBLE通信による信号は、車両3に搭載された各サブアンテナ61(すなわち、61a、61b、61c、61d)においても受信される。
つまり、車載装置4とスマートデバイス2との間のBLE通信による信号は、上述の周波数情報がわかれば、モニタ装置6(すなわち、サブアンテナ61、モニタ受信機62、モニタ制御部63)において、受信可能である、といえる。受信可能とは、換言すれば、傍受可能であることをいう。
モニタ受信機62は、例えば、上述の周波数情報に基づいて周波数フィルタの通過帯域を変更し、スマートデバイス2から送信されたチャネルの信号を受信し、受信信号から通信フレームを示す信号を復調する。モニタ制御部63は、通信フレームを示す信号から通信フレームを示すデータを生成してモニタ制御部63へ出力する。ここでいうデータとは、例えば、2進数で表されるデータであり得る。
周波数情報は、例えば、車載装置4とスマートデバイス2とのコネクション確立時に、車載制御部53(例えば、BLE通信部55)から、モニタ装置6(例えば、モニタ受信機62、モニタ制御部63)へ出力されてもよい。モニタ受信機62は、例えば、周波数情報に基づいて、インターバル期間Ti毎に、周波数フィルタの通過帯域を変更するように構成される。インターバル期間Tiの開始タイミングは、車載制御部53(例えば、BLE通信部55)からモニタ制御部63、モニタ受信機62へ通知されてもよい。
また、モニタ受信機62は、サブアンテナ61を介して受信された受信信号の強度を検出する。具体的には、モニタ受信機62は、受信信号の強度を電圧値等のアナログ信号で表す受信強度信号を生成し、受信強度を示す受信強度信号をモニタ制御部63(すなわち、判定部59)へ出力する。
<モニタ制御部>
モニタ制御部63は、図4に示すように、上述の車載制御部53と同様に、CPU630、ROM及びRAM等といったメモリ631を備えたマイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置である。マイクロコンピュータの各種機能は、CPU630が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU630が実行する機能の一部又は全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、モニタ制御部63を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
モニタ制御部63は、図4に示すように、上述の車載制御部53と同様に、CPU630、ROM及びRAM等といったメモリ631を備えたマイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置である。マイクロコンピュータの各種機能は、CPU630が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU630が実行する機能の一部又は全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、モニタ制御部63を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。
モニタ制御部63は、図1に示すように、判定部59としての機能を備える。判定部59は、後述する送信元判定処理を実行する。判定部59は、サブアンテナ61を介して受信された受信信号のうち、スマートデバイス2を送信元とする信号を特定する。そして、判定部59は、特定された、スマートデバイス2を送信元とする信号の受信強度を示す受信強度信号を、車載制御部53(すなわち、位置特定部58)へ入力する。
なお、本実施形態では、モニタ制御部63は所定の周期毎に、モニタ受信機62から受信強度信号を取得し、受信強度信号(すなわち、受信強度信号が示す受信強度)をメモリ631に記憶する。モニタ制御部63は、受信強度信号を取得する毎に、例えば、メモリ631に上書きして記憶してもよい。
[1-2.スマートデバイス]
スマートデバイス2は、携帯可能に(すなわち、人に携帯されるように)構成されている。スマートデバイス2は、例えば、所謂、スマートフォンであってもよい。スマートデバイス2は、スマートエントリ・スタートシステムのアプリを実行する。スマートデバイス2は、アプリを実行している間、車両3(すなわち、車両3に設置されたサブアンテナ61)から所定の範囲内に位置する際、ユーザの入力動作に基づいて、BLE通信により車載装置4へ指示を出力する。
スマートデバイス2は、携帯可能に(すなわち、人に携帯されるように)構成されている。スマートデバイス2は、例えば、所謂、スマートフォンであってもよい。スマートデバイス2は、スマートエントリ・スタートシステムのアプリを実行する。スマートデバイス2は、アプリを実行している間、車両3(すなわち、車両3に設置されたサブアンテナ61)から所定の範囲内に位置する際、ユーザの入力動作に基づいて、BLE通信により車載装置4へ指示を出力する。
指示には、車両3の各ドアロックの施錠及び解除やエンジンの始動及び停止等の指示が含まれる。これにより、上述のように、車両3では、スマートデバイス2の指示に従って、各ドアロックの施錠及び解除やエンジンの始動及び停止等が実行される。
スマートデバイス2は、携帯アンテナ21と携帯送受信機22と、携帯制御部23と、を備える。携帯アンテナ21は、BLE通信に用いられる2.4GHz帯の信号を受信するためのアンテナである。携帯送受信機22は、上述の車載送受信機52と同様に構成される。つまり、携帯送受信機22は、BLE通信の通信フレームを示す信号について、周波数情報に基づくチャネルの送信用搬送波を変調することにより、車載装置4への送信信号を生成し、携帯アンテナ21から送信させる。
また、携帯送受信機22は、例えば、周波数情報に基づいて周波数フィルタの通過帯域を変更し、車載装置4から送信されたチャネルの信号を受信し、受信信号を復調し、通信フレームを示すデータを携帯制御部23へ入力する。
携帯制御部23は、上述の車載制御部53、モニタ制御部63と同様に、図5に示すように、CPU230、ROM及びRAM等といったメモリ231を備えたマイクロコンピュータを中心に構成された電子制御装置である。マイクロコンピュータの各種機能は、CPU230が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROMが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU230が実行する機能の一部又は全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、携帯制御部23を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。例えば、上述のアプリのプログラムは、メモリ231に記憶されている。
携帯制御部23は、図1に示すように、通信部24としての機能を備える。通信部24は、後述する携帯通信処理を実行する。通信部24は、図1に示すように、携帯アンテナ21及び携帯送受信機22を介して、車載装置4との間で、BLEに準拠した方式で近距離無線通信を行う。
[1-3.スマートデバイスの位置]
<位置の推定について>
BLE通信では、コネクション確立後、車載装置4からスマートデバイス2への通信フレームと、スマートデバイス2から車載装置4への通信フレームと、を1つのペア(以下、ペアフレームという)とする通信が繰り返される。なお、ここでいう通信フレームは、データパケットを示す通信フレームをいう。
<位置の推定について>
BLE通信では、コネクション確立後、車載装置4からスマートデバイス2への通信フレームと、スマートデバイス2から車載装置4への通信フレームと、を1つのペア(以下、ペアフレームという)とする通信が繰り返される。なお、ここでいう通信フレームは、データパケットを示す通信フレームをいう。
ペアフレームにおいて、まず、車載装置4からスマートデバイス2へ通信フレームが送信され、次に、スマートデバイス2から車載装置4への通信フレームが送信される。例えば、図6では、点線で囲まれる通信フレーム、すなわち、白矢印で示される車載装置4からスマートデバイス2への通信フレームと、黒矢印で示されるスマートデバイス2から車載装置4への通信フレームと、が1つのペアフレームに相当する。
なお、上述のように、BLE通信では、周波数ホッピング方式で通信が行われる。例えば、車載装置4からの通信フレームの送信が開始されてから所定のインターバル期間Tiが経過するまでの間は、同じ周波数(すなわち、同じチャネル)を用いて通信が行われる。次に車載装置4からの通信フレームの送信が開始されてからインターバル期間Tiが経過するまでの間は、異なる次のチャネルを用いて通信が行われる。
インターバル期間Tiが定められているので、車載装置4とスマートデバイス2との間で通信が行われている間、車載装置4にてスマートデバイス2からの通信フレームが受信されるタイミングを推定可能である。このタイミングでサブアンテナ61にて受信された信号がスマートデバイス2からの信号であると推定される。例えば、この信号の受信強度(すなわち、このタイミングでモニタ受信機62によりメモリ631に記憶されている受信強度)に基づいて、スマートデバイス2の位置を推定することが可能になると考えらえる。所謂、RSSI(すなわち、スマートデバイス2から受信する信号の強度)に基づく位置検出である。RSSIは、Received Signal Strength Indicatorの略である。
インターバル期間Ti内において、上述のペアフレームによる通信が行われると想定される予測期間Tpが予め想定されるものとする。例えば、予測期間Tpの最後に最も近いタイミングPで判定部59によってメモリ631に記憶された受信強度が、スマートデバイス2を送信元とする信号の受信強度である、と推定される。これにより、スマートデバイス2を送信元とする信号を推定し、該信号の受信強度に基づいてスマートデバイス2の位置を検出すること、が可能になると考えらえる。
しかしながら、スマートデバイス2から車載装置4への通信が実行されている間、例えば、スマートデバイス2を送信元とする信号が受信されない状況(すなわち、受信信号が無い状況)が生じるおそれがある。受信信号が無い状況としては、例えば、サブアンテナ61の性能に影響を与える金属製品がサブアンテナ61付近に配置されていたり、サブアンテナ61が金属製品によって覆われたり、といった状況や、サブアンテナ61の不具合が生じた状況等が挙げられる。
この場合、予測期間Tpの最後に最も近いタイミングPでメモリ631に記憶されている受信強度(すなわち、何らかの信号を示す受信強度)は、スマートデバイス2を送信元とする信号ではなく、直前の、車載装置4を送信元とする信号の受信強度となり得る。
つまり、予測期間Tpの最後に最も近いタイミングPで判定部59にて検出された信号は、必ずしもスマートデバイス2を送信元とする信号になるとは限らない。このような検出結果を用いると、車載装置4からの信号であるにも拘わらずスマートデバイス2からの信号であると誤って判定されるおそれがあり、結果として、スマートデバイス2の位置が誤って検出されるおそれがある。
<受信信号の送信元の特定>
そこで、車載装置4では、以下の様に、通信フレームの送信元を特定する。図6に示すように、BLE通信では、上述の1つのペアフレームに関する通信を1つのシーケンス、という。つまり、1つのシーケンスには、第1方向に向けて送出される1つの通信フレームと、第2方向へ向けて送出される1つの通信フレームと、が含まれる。第1方向とは、車載装置4からスマートデバイス2へ向かう方向であり、第2方向とは、スマートデバイス2から車載装置4へ向かう方向である。
そこで、車載装置4では、以下の様に、通信フレームの送信元を特定する。図6に示すように、BLE通信では、上述の1つのペアフレームに関する通信を1つのシーケンス、という。つまり、1つのシーケンスには、第1方向に向けて送出される1つの通信フレームと、第2方向へ向けて送出される1つの通信フレームと、が含まれる。第1方向とは、車載装置4からスマートデバイス2へ向かう方向であり、第2方向とは、スマートデバイス2から車載装置4へ向かう方向である。
BLE通信では、それぞれのシーケンス(すなわち、それぞれのペアフレーム)を区別するために、各シーケンスに番号(以下、シーケンス番号)が付与される。シーケンス番号としては、例えば、1ビットで表される2つの数値である0、1が用いられる。シーケンス番号は、例えば、0、1、0、1…の様に、シーケンス番号が、順に、シーケンス番号の数(例えば、ここでは0及び1であるため、2つ)毎に、繰り返し付与される。つまり、少なくとも連続するシーケンスにおいては、互いに異なるシーケンス番号が付与される。
BLE通信の通信フレーム(すなわち、データパケットの通信フレーム)では、図7に示すように、Header(以下、ヘッダ)部に、NESN及びSNが含まれる。NESN及びSNは、それぞれ、1ビットで示される。ここで、SNは、送信する通信フレームが含まれるシーケンス(すなわち、ペアフレーム)を示す。一方、NESNは、次に受信する通信フレームが含まれるシーケンス(すなわち、ペアフレーム)を示す。
換言すれば、SNは、送信する通信フレームが含まれるペアフレームを示す情報(以下、現ペアフレーム情報ともいう)であるといえる。NESNは、次に受信する通信フレームが含まれるペアフレームを示す情報(以下、次回ペアフレーム情報ともいう)であるといえる。以下では、SN及びNESNを、通信方向情報ともいう。
通信方向情報は、ペアフレームに含まれる通信フレームの通信方向を示す情報である。通信フレームの通信方向とは、通信フレームが何処から何処へ向けて送出されたか、といった方向をいう。上述のように、1つのペアフレームは、第1方向に向けて送出される1つの通信フレームと、第2方向へ向けて送出される1つの通信フレームと、を含む。通信方向情報には、現ペアフレーム情報としてのSNと次回ペアフレーム情報としてのNESNとが含まれるといえる。
図6に示すように、車載装置4において第1方向に向けて送出される通信フレームは、常に、NESN=SNであり、スマートデバイス2において第2方向に向けて送出される通信フレームは、常に、NESN≠SNである。このように、NESN及びNSの組み合わせ(つまり、NESN=SNであるかNESN≠SNであるか)によって、通信フレームの送信方向が第1方向であるか第2方向であるかが特定される。
そこで、通信システム1では、第1方向に向けて送信される通信フレームと第2方向に向けて送信される通信フレームとにおける、上述のNESN及びNSの組み合わせの違いに基づいて、通信フレームの送信元を特定する。以下では、第1方向であることを示す通信方向情報(すなわち、NESN=NSであるNESN及びSN)を、第1方向情報ともいう。また、第2方向であることを示す通信方向情報(すなわち、NESN≠NSであるNESN及びSN)を、第2方向情報ともいう。
なお、BLE通信の通信フレームにおいて、ヘッダ部は暗号化されない部分(以下、非暗号化部)である。つまり、通信方向情報は、通信フレームのうちの非暗号化部に含まれる。
<フレーム分割について>
上述の1つの通信フレームによって送信できるデータ量の上限値は予め定められている。BLE通信では、データ量の上限値を超える大きさのデータを送信する場合、フレーム分割が行われる。フレーム分割では、上限値を超える大きさのデータを送信する場合、送信元の装置は、送信するデータを上限値以下の大きさの複数のデータに分割し、分割したデータを含む複数の通信フレームを送信する。
<フレーム分割について>
上述の1つの通信フレームによって送信できるデータ量の上限値は予め定められている。BLE通信では、データ量の上限値を超える大きさのデータを送信する場合、フレーム分割が行われる。フレーム分割では、上限値を超える大きさのデータを送信する場合、送信元の装置は、送信するデータを上限値以下の大きさの複数のデータに分割し、分割したデータを含む複数の通信フレームを送信する。
例えば、車載装置4から送信するデータ量が上限値を超える大きさであり、データが複数(例えば、3つ)に分割して送信されるとする。この場合、図8の「フレーム分割時」に示すように、インターバル期間Ti内に、第1方向の通信フレームが3つ送信され、それぞれの第1方向の通信フレームに対応して、スマートデバイス2から第2方向の通信フレームが送信される。つまり、3つのペアフレームL1-L3により、通信が行われる。
スマートデバイス2から送信するデータ量が上限値を超える大きさである場合も、同様にフレーム分割が行われる。フレーム分割に基づく通信は、インターバル期間Ti内に完結するように行われる。
フレーム分割時においても、上述と同様のNESN及びNSがヘッダ部に含まれる。つまり、フレーム分割時においても、上述と同様に、NESN及びNSの組み合わせに基づいて、通信フレームの通信方向、ひいては通信フレームの送信元が特定される。
なお、ヘッダ部に含まれるMDは、1ビットの情報であり、1である場合に、送信元の装置が次に送信するフレームがあることを示し、0である場合に、送信元の装置が次に送信する通信フレームが無いことを示す。つまり、フレーム分割が行われない通常時は、MD=0である。フレーム分割時に、次に送信する通信フレームがある場合、MD=1である。
[2.処理]
[2-1.車載装置が実行する処理]
車載装置4が実行する処理について、図9-図13のフローチャートを用いて説明する。
[2-1.車載装置が実行する処理]
車載装置4が実行する処理について、図9-図13のフローチャートを用いて説明する。
<車載通信処理>
車載装置4の車載制御部53(すなわち、具体的にはBLE通信部55)が実行する車載通信処理を図9-図11に示すフローチャートを用いて説明する。車載通信処理は、(例えば、常に)繰り返し実行され得る。
車載装置4の車載制御部53(すなわち、具体的にはBLE通信部55)が実行する車載通信処理を図9-図11に示すフローチャートを用いて説明する。車載通信処理は、(例えば、常に)繰り返し実行され得る。
BLE通信部55は、S10では、車両3を識別可能な車両情報を含むiBeacon(登録商標)を送信する。車両情報は、例えば、個々の車両を識別可能な情報(すなわち、車両ID)であり得る。なお、後述するように、スマートデバイス2は、登録された車両IDを含むiBeaconを受信すると、スマートデバイス2を識別可能な携帯IDを含むアドバタイズパケットを送信する。
BLE通信部55は、続くS20では、アドバタイズのスキャンを開始する。つまり、BLE通信部55は、メインアンテナ51、車載送受信機52を介して、アドバタイズパケットの受信を開始する。
BLE通信部55は、次にS30では、携帯IDを含むアドバタイズパケット(以下、対象アドバタイズパケットともいう)を検出したか否かを判定する。携帯IDとは、予め登録された(すなわち、予め車両3と紐付けられている)スマートデバイス(すなわち、スマートデバイス2)を識別可能な情報である。つまり、BLE通信部55は、メインアンテナ51、車載送受信機52を介して受信したアドバタイズパケットに、携帯IDが格納されているか否かを判定する。ここで、対象アドバタイズパケットが検出されていない場合は、BLE通信部55は、S30の処理を繰り返すことにより、対象アドバタイズパケットを検出するまで待機する。一方、BLE通信部55は、対象アドバタイズパケットを検出すると処理をS40へ移行させる。
BLE通信部55は、S40では、対象アドバタイズパケットを送信したスマートデバイス2へ接続要求を送信する。
BLE通信部55は、続くS50では、対象アドバタイズパケットを送信したスマートデバイス2との間で、BLEの標準仕様に従ってペアリングを行い、ペアリングが完了した後に、BLEに準拠した方式による近距離無線通信のコネクションを確立する。
BLE通信部55は、続くS50では、対象アドバタイズパケットを送信したスマートデバイス2との間で、BLEの標準仕様に従ってペアリングを行い、ペアリングが完了した後に、BLEに準拠した方式による近距離無線通信のコネクションを確立する。
BLE通信部55は、次にS60では、コネクションを確立したスマートデバイス2との間で、BLE通信を実行する。ここでいうBLE通信は、データパケットの送受信をいう。BLE通信部55が実行するBLE通信処理については後述する。
BLE通信部55は、続くS70では、コネクションを確立したスマートデバイス2とのBLE通信を終了させる終了操作があったか否かを判定する。終了操作としては、例えば、コネクションを確立したスマートデバイス2がBLE通信をオフする操作や、該スマートデバイス2がアプリ(すなわち、スマートエントリ・スタートシステムのアプリ)を終了する操作、が挙げられる。また、終了操作としては、スマートデバイス2が接続範囲外に移動すること、が挙げられる。
ここで、BLE通信部55は、終了操作が無いと判定された場合に処理をS60に戻し、コネクションを確立したスマートデバイス2とのBLE通信を継続する。一方、BLE通信部55は、終了操作があると判定された場合に、以上で本車載通信処理を終了する。
<車載装置におけるBLE通信処理>
次に、車載制御部53(すなわち、BLE通信部55)が、S60にて実行するBLE通信処理を、図10-図11を用いて説明する。
次に、車載制御部53(すなわち、BLE通信部55)が、S60にて実行するBLE通信処理を、図10-図11を用いて説明する。
BLE通信部55は、S100-S110では、初期設定を行う。
例えば、BLE通信部55は、S100では、NESNの初期値(以下、初期値NESNともいう)及びSNの初期値(以下、初期値SNともいう)を設定する。また、NESN及びSNがとり得る最大値(以下、MAX値)を設定する。BLE通信では、NESN及びSNの初期値は0であり、MAX値は1である。それぞれの初期値、MAX値は、予めメモリ531に記憶されていてもよい。
例えば、BLE通信部55は、S100では、NESNの初期値(以下、初期値NESNともいう)及びSNの初期値(以下、初期値SNともいう)を設定する。また、NESN及びSNがとり得る最大値(以下、MAX値)を設定する。BLE通信では、NESN及びSNの初期値は0であり、MAX値は1である。それぞれの初期値、MAX値は、予めメモリ531に記憶されていてもよい。
BLE通信部55は、続くS105では、マスタNESNの値を初期値NESN(すなわち、0)とし、マスタSNの値を初期値SN(すなわち、0)とする。マスタNESNは、車載装置4を送信元とする通信フレームに含まれるNESNとして設定される値であり、マスタSNは、車載装置4を送信元とする通信フレームに含まれるSNとして設定される値である。
BLE通信部55は、次にS110では、インターバル期間Tiをカウントするためのタイマをスタートする。
BLE通信部55は、S115-S130では、BLEの標準仕様に従って、通信フレームのヘッダに含まれるNESN、SN、及びMDを設定する。
BLE通信部55は、S115-S130では、BLEの標準仕様に従って、通信フレームのヘッダに含まれるNESN、SN、及びMDを設定する。
例えば、BLE通信部55は、S115では、マスタNESNの値を、車載装置4を送信元とする通信フレームに含まれるNESNとして設定し、マスタSNの値を、車載装置4を送信元とする通信フレームに含まれるSNとして設定する。
BLE通信部55は、S120では、本インターバル期間Ti(すなわち、同一チャネル)内において、車載装置4から、更に連続する送信が行われるか否かを判定する。ここで、例えば、フレーム分割によりデータを送信しない場合は、更に連続する送信が行われないと判定される。また例えば、フレーム分割によりデータを送信する場合であって、分割された全てのデータのうちの最後のデータを送信する場合に、更に連続する送信が行われないと判定される。
一方、例えば、フレーム分割によりデータを送信する場合であって、分割された全てのデータのうちの最後でないデータを送信する場合に、更に連続する送信が行われると判定される。なお、フレーム分割を実行するか否か、及び、現時点でフレーム分割により分割されたデータのうち幾つめのデータであるのか(すなわち、最後のデータであるか否か)等は、例えば、通信制御部56によって判定されてもよい。そして、この通信制御部56による判定結果に基づいて、更に連続する送信が行われるか否かが判定されてもよい。
BLE通信部55は、更に連続する送信が行われないと判定された場合に、処理をS125へ移行し、S125にてMDを0に設定し、処理をS135へ移行する。またBLE通信部55は、更に連続する送信が行われると判定された場合に、処理をS130へ移行し、S130にてMDを1に設定し、処理をS135へ移行する。
BLE通信部55は、S135では、BLEの標準仕様に従って、ヘッダのうちのNESN、SN、MD以外についても設定を行い、通信フレームを生成し、メインアンテナ51、車載送受信機52を介して、生成した通信フレームを送信する。
このようにして車載装置4から送信される通信フレームが、第1方向情報を含む通信フレームである。第1方向情報とは、通信方向情報であって通信方向が第1方向であることを示す情報である。具体的には、上述のNESN、SNであって、互いに値が同じ組み合わせであるNESN、SNが、第1方向情報に相当する。つまり、BLE通信部55は、現ペアフレーム情報と次回ペアフレーム情報とが互いに等しくなる通信方向情報を第1方向情報として生成している。
BLE通信部55は、次にS140では、S135にて送信した通信方向情報(すなわち、NESN、SN)及びMDを、例えばメモリ531に記憶する。
BLE通信部55は、続くS145では、何らかの信号が受信されたか否かを判定する。ここで、何らかの信号が受信されていない場合は、BLE通信部55は、S145の処理を繰り返すことにより、何らかの信号が受信されるまで待機する。例えば、BLE通信部55は、メインアンテナ51を介して受信された信号の受信強度が予め定められた信号閾値以上である場合に何らかの信号を受信したと判定する。
BLE通信部55は、続くS145では、何らかの信号が受信されたか否かを判定する。ここで、何らかの信号が受信されていない場合は、BLE通信部55は、S145の処理を繰り返すことにより、何らかの信号が受信されるまで待機する。例えば、BLE通信部55は、メインアンテナ51を介して受信された信号の受信強度が予め定められた信号閾値以上である場合に何らかの信号を受信したと判定する。
信号閾値は、例えば、図2に示す未接続エリアに位置するスマートデバイス2からの受信信号の強度よりも大きく、図2に示す接続エリアに位置するスマートデバイス2からの受信信号の強度よりも小さい値に設定され得る。なお、車載送受信機52は、メインアンテナ51を介して受信された信号の受信強度を検出するように構成されてもよい。
BLE通信部55は、次にS150では、スマートデバイス2を送信元とする通信フレームを正常に受信したか否かを判定する。例えば、BLE通信部55は、受信した通信フレームのAccess Address(以下、アクセスアドレス)がコネクション確立時に定められたアクセスアドレスに一致する場合に、スマートデバイス2を送信元とする通信フレームを受信したと判定してもよい。アクセスアドレスは、通信フレームにおける非暗号化部に含まれる。
ここでいう正常に受信したとは、誤りなく受信し且つ再送要求が無いことをいう。例えば、BLE通信部55は、受信した通信フレームに含まれているCRCと、受信した通信フレームの内容に基づいて演算したCRCとが一致する場合に、誤りなく受信したと判定してもよい。また、BLE通信部55は、受信した通信フレーム(例えば、ペイロード等)に、送信した通信フレームの再送を要求する再送要求が含まれてない場合に、再送要求が無いと判定してもよい。
BLE通信部55は、スマートデバイス2を送信元とする通信フレームが正常に受信されていないと判定された場合に、処理をS115へ移行させ、S115以降の処理を繰り返す。つまり、直前に送信した通信フレームと同様の通信フレームを再送信する。BLE通信部55は、スマートデバイス2を送信元とする通信フレームが正常に受信されたと判定された場合に、処理をS155へ移行させる。
BLE通信部55は、S155では、S150にて受信した、スマートデバイス2を送信元とする通信フレームに含まれるNESN、SN、MDを、メモリ531に記憶する。
BLE通信部55は、次にS160では、メモリ531に記憶されている内容に基づいて、スマートデバイス2から受信した通信フレーム、又は、送信した通信フレームのヘッダ部に含まれるMDが0であったか否かを判定する。BLE通信部55は、MDが0であったと判定された場合に処理をS180へ移行させ、MDが1であったと判定された場合に処理をS165へ移行させる。
BLE通信部55は、次にS160では、メモリ531に記憶されている内容に基づいて、スマートデバイス2から受信した通信フレーム、又は、送信した通信フレームのヘッダ部に含まれるMDが0であったか否かを判定する。BLE通信部55は、MDが0であったと判定された場合に処理をS180へ移行させ、MDが1であったと判定された場合に処理をS165へ移行させる。
BLE通信部55は、S165では、マスタNESN+1の値、すなわち、次に車載装置4から送信する通信フレームのNESNが、MAX値よりも大きいか否かを判定する。
ここで、BLE通信部55は、マスタNESN+1の値がMAX値以下と判定された場合に処理をS170へ移行させる。BLE通信部55は、S170では、マスタNESN+1を新たなマスタNESNの値として設定し、マスタSN+1を新たなマスタSNの値として設定する。そして、BLE通信部55は、処理をS115へ移行させる。これにより、S115では、NESN=1、SN=1が設定される。
ここで、BLE通信部55は、マスタNESN+1の値がMAX値以下と判定された場合に処理をS170へ移行させる。BLE通信部55は、S170では、マスタNESN+1を新たなマスタNESNの値として設定し、マスタSN+1を新たなマスタSNの値として設定する。そして、BLE通信部55は、処理をS115へ移行させる。これにより、S115では、NESN=1、SN=1が設定される。
一方、BLE通信部55は、マスタNESN+1の値がMAX値よりも大きいと判定された場合に処理をS175へ移行させる。BLE通信部55は、S175では、マスタNESN及びマスタSNの値を初期化する。つまり、マスタNESNを初期値NESN(すなわち、0)に設定し、マスタSNを初期値SN(すなわち、0)に設定する。そして、BLE通信部55は、処理をS115へ移行させる。これにより、S115では、NESN=0、SN=0が設定される。
BLE通信部55は、S180では、インターバル期間Tiをカウントするためのタイマのカウント値が、インターバル期間Tiとなるまで、待機する。インターバル期間Tiは、例えば、数十-数百msecであり得る。
BLE通信部55は、続くS185では、インターバル期間Tiをカウントするためのタイマをストップする。そして、BLE通信部55は、以上で、本BLE通信処理を終了する。
<送信元判定処理>
次に、各モニタ制御部63(すなわち、モニタ制御部63における各判定部59)が実行する送信元判定処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
次に、各モニタ制御部63(すなわち、モニタ制御部63における各判定部59)が実行する送信元判定処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
判定部59は、予め定められた周期毎に、本送信元判定処理を繰り返し実行する。
判定部59は、はじめに、S200では、モニタ受信機62から出力される、サブアンテナ61を介して受信された受信信号の受信強度(すなわち、具体的には受信強度信号)を取得する。
判定部59は、はじめに、S200では、モニタ受信機62から出力される、サブアンテナ61を介して受信された受信信号の受信強度(すなわち、具体的には受信強度信号)を取得する。
判定部59は、次に、S210では、モニタ受信機62から出力されたデータであって通信フレームを示すデータから、ヘッダ部を示すデータを取得する。
判定部59は、続いて、S220では、サブアンテナ61にて受信された通信フレームの送信元がスマートデバイス2であるか否かを判定する。判定部59は、サブアンテナ61によって受信された通信フレームに、通信方向情報であって通信方向が第2方向であることを示す第2方向情報が含まれる場合に、通信フレームの送信元がスマートデバイス2である、と判定する。
判定部59は、続いて、S220では、サブアンテナ61にて受信された通信フレームの送信元がスマートデバイス2であるか否かを判定する。判定部59は、サブアンテナ61によって受信された通信フレームに、通信方向情報であって通信方向が第2方向であることを示す第2方向情報が含まれる場合に、通信フレームの送信元がスマートデバイス2である、と判定する。
具体的には、判定部59は、ヘッダ部に含まれるNESN及びSNが互いに異なるか(すなわち、NESN≠SNであるか)否か、を判定する。本実施形態では、互いに異なる(すなわち、不一致である)とは、NESN=1及びSN=0、又は、NESN=0及びSN=1、であることをいう。
ここで、判定部59は、ヘッダ部に含まれるNESN及びSNが互いに異なる場合に、通信フレームの送信元がスマートデバイス2であると判定し、処理をS230へ移行し、S200にて取得した受信強度信号をメモリ631に記憶する。判定部59は、受信強度信号をメモリ631に上書きして記憶してもよい。そして、判定部59は、S200にて取得した受信強度信号を位置特定部58へ出力し、以上で、本送信元判定処理を終了する。
一方、判定部59は、ヘッダ部に含まれるNESN及びSNが互いに一致する場合に、通信フレームの送信元はスマートデバイス2でない(すなわち、送信元は車載装置4である)と判定し、処理をS240へ移行する。本実施形態では、互いに一致するとは、NESN=0及びSN=0、又は、NESN=1及びSN=1、であることをいう。
判定部59は、S240では、S200にて取得した受信強度信号を破棄する。すなわち、判定部59は、S200にて取得した受信強度信号をメモリ631に記憶し、且つ、位置特定部58へ出力しない。判定部59は、受信強度信号をメモリ631に上書きして記憶してもよい。判定部59は、以上で、本送信元判定処理を終了する。
<位置特定処理>
次に、車載制御部53(すなわち、位置特定部58)が実行する位置特定処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
次に、車載制御部53(すなわち、位置特定部58)が実行する位置特定処理について、図13のフローチャートを用いて説明する。
位置特定部58は、判定部59によってサブアンテナ61にて受信された通信フレームの送信元がスマートデバイス2であると判定されたことをきっかけとして、位置特定処理を開始する。例えば、上述の判定部59は、サブアンテナ61にて受信された通信フレームの送信元がスマートデバイス2であると判定された場合にフラグをセットする様に構成されてもよい。位置特定部58は、このフラグがセットされたことをきっかけとして、位置特定処理を開始してもよい。
位置特定部58は、はじめに、S300では、各サブアンテナ61におけるスマートデバイス2を送信元とする通信フレームの受信強度を取得する。本実施形態では、位置特定部58は、各判定部59(すなわち、判定部59a、59b、59c、59d)から送信される受信強度を取得する。つまり、位置特定部58は、判定部59によって、サブアンテナ61にて受信された通信フレームの送信元がスマートデバイス2であると特定された場合の受信強度を取得する。
位置特定部58は、次に、S310では、スマートデバイス2の位置を検出する。例えば、位置特定部58は、各判定部59からの受信強度信号に基づいて、サブアンテナ61それぞれからスマートデバイス2までの距離を検出する。そして、位置特定部58は、各サブアンテナ61からスマートデバイス2までの距離に基づいて、例えば、三角測量法等を用いて、スマートデバイス2の位置を特定する。スマートデバイス2の位置は、緯度及び経度によって表されてもよいし、車両3の予め定められた位置を原点とする相対的な座標によって表されてもよい。
位置特定部58は、続いてS320では、特定したスマートデバイス2の位置をメモリ531に記憶し、対象駆動部57に出力する。そして、位置特定部58は、以上で、本位置特定処理を終了する。
[2-2.スマートデバイスが実行する処理]
スマートデバイス2が実行する携帯通信処理について、図14-図15のフローチャートを用いて説明する。
スマートデバイス2が実行する携帯通信処理について、図14-図15のフローチャートを用いて説明する。
<携帯通信処理>
例えば、スマートデバイス2の携帯制御部23(すなわち、通信部24)が実行する携帯通信処理は、例えば、スマートデバイス2にてスマートエントリ・スタートシステムのアプリが立ち上げられている間、繰り返し実行される。
例えば、スマートデバイス2の携帯制御部23(すなわち、通信部24)が実行する携帯通信処理は、例えば、スマートデバイス2にてスマートエントリ・スタートシステムのアプリが立ち上げられている間、繰り返し実行される。
通信部24は、S400では、予め登録された(すなわち、予めスマートデバイス2と紐付けられている)車両(すなわち、車両3)を識別可能な車両情報(すなわち、車両ID)を含むiBeaconを受信したか否かを判定する。ここで、車両IDを含むiBeaconが検出されていない場合は、通信部24は、S400の処理を繰り返すことにより、車両IDを含むiBeaconを検出するまで待機する。一方、通信部24は、車両IDを含むiBeaconを検出すると処理をS410へ移行させる。
通信部24は、S410では、携帯IDを含むアドバタイズパケットを、携帯送受信機22、携帯アンテナ21を介して、ブロードキャストで送信する。携帯IDは、スマートデバイス2を識別可能な情報である。
通信部24は、次にS420では、S400にて車両IDを含むiBeaconを受信してから予め定められた一定時間が経過したか否かを判定する。ここで、通信部24は、一定時間が経過したと判定された場合は、処理をS430へ移行させ、S430にてアドバタイズパケットの送信を停止し、処理をS400に移行させ、S400以降の処理を繰り返す。一方、通信部24は、一定時間が経過していないと判定された場合は、処理をS440へ移行させる。
通信部24は、S440では、接続要求を受信したか否かを判定する。ここで、通信部24は、接続要求を受信していない場合には、処理をS420へ移行させ、S420以降の処理を繰り返す。一方、通信部24は、接続要求を受信すると、処理をS450へ移行させる。
通信部24は、次にS450では、アドバタイズパケットの送信を停止する。
通信部24は、続くS460では、接続要求を送信した車載装置4との間で、BLEの標準仕様に従ってペアリングを行い、ペアリングが完了した後に、BLEに準拠した方式による近距離無線通信のコネクションを確立する。
通信部24は、続くS460では、接続要求を送信した車載装置4との間で、BLEの標準仕様に従ってペアリングを行い、ペアリングが完了した後に、BLEに準拠した方式による近距離無線通信のコネクションを確立する。
通信部24は、次にS470では、コネクションを確立した車載装置4との間で、BLE通信を実行する。通信部24が実行するBLE通信については後述する。
通信部24は、続くS480では、コネクションを確立した車両3(すなわち、車載装置4)とのBLE通信を終了させる終了操作があったか否かを判定する。終了操作としては、例えば、スマートデバイス2がBLE通信をオフする操作や、スマートデバイス2がアプリを終了する操作や、スマートデバイス2が接続範囲外に移動すること、等が挙げられる。ここで、通信部24は、終了操作が無いと判定された場合に処理をS470に戻し、コネクションを確立した車両3(すなわち、車載装置4)とのBLE通信を継続する。
通信部24は、続くS480では、コネクションを確立した車両3(すなわち、車載装置4)とのBLE通信を終了させる終了操作があったか否かを判定する。終了操作としては、例えば、スマートデバイス2がBLE通信をオフする操作や、スマートデバイス2がアプリを終了する操作や、スマートデバイス2が接続範囲外に移動すること、等が挙げられる。ここで、通信部24は、終了操作が無いと判定された場合に処理をS470に戻し、コネクションを確立した車両3(すなわち、車載装置4)とのBLE通信を継続する。
一方、通信部24は、終了操作があると判定された場合に、以上で、本携帯通信処理を終了する。
<スマートデバイスにおけるBLE通信処理>
次に、携帯制御部23の通信部24が、携帯通信処理のS470にて実行するBLE通信処理を、図15を用いて説明する。
<スマートデバイスにおけるBLE通信処理>
次に、携帯制御部23の通信部24が、携帯通信処理のS470にて実行するBLE通信処理を、図15を用いて説明する。
通信部24は、S500-S510では、初期設定を行う。
例えば、通信部24は、S500では、NESNの初期値(以下、初期値NESNともいう)及びSNの初期値(以下、初期値SNともいう)を設定する。また、NESN及びSNがとり得る最大値(以下、MAX値)を設定する。BLE通信では、NESN及びSNの初期値は0であり、MAX値は1である。それぞれの初期値、MAX値は、予めメモリ231に記憶されていてもよい。
例えば、通信部24は、S500では、NESNの初期値(以下、初期値NESNともいう)及びSNの初期値(以下、初期値SNともいう)を設定する。また、NESN及びSNがとり得る最大値(以下、MAX値)を設定する。BLE通信では、NESN及びSNの初期値は0であり、MAX値は1である。それぞれの初期値、MAX値は、予めメモリ231に記憶されていてもよい。
通信部24は、続くS505では、予測NESNの値を初期値NESN(すなわち、0)とし、予測SNの値を初期値SN(すなわち、0)とする。予測NESNは、受信する通信フレームであって車載装置4を送信元とする通信フレーム(すなわち、車載装置4からスマートデバイス2へ向かう通信フレーム)に含まれるNESNとして設定されていると予測されるNESNの値である。予測SNは、受信する通信フレームであって車載装置4を送信元とする通信フレームに含まれるSNとして設定されていると予測されるSNの値である。
通信部24は、続くS510では、何らかの信号が受信されたか否かを判定する。ここで、何らかの信号が受信されていない場合は、通信部24は、S510の処理を繰り返すことにより、何らかの信号が受信されるまで待機する。例えば、通信部24は、携帯アンテナ21を介して受信された信号の受信強度が予め定められた信号閾値以上である場合に何らかの信号を受信したと判定する。
通信部24は、次にS515では、車載装置4を送信元とする通信フレームを正常に受信したか否かを判定する。ここでいう正常に受信したとは、誤りなく受信し且つ再送要求が無いことをいう。
ここで、通信部24は、車載装置4を送信元とする通信フレームが正常に受信されていないと判定された場合に、処理をS520へ移行させる。通信部24は、S520では予測NESNの値を、スマートデバイス2を送信元とする通信フレームに含まれるNESNとして設定し、予測SNの値を、スマートデバイス2を送信元とする通信フレームに含まれるSNとして設定する。なお、MDは0に設定される。
通信部24は、続くS525では、BLEの標準仕様に従って、ヘッダのうちのNESN、SN、MD以外についても設定を行い通信フレーム(すなわち、データパケットの通信フレーム)を生成する。通信部24は、携帯アンテナ21、携帯送受信機22を介して、生成した通信フレームを送信し、処理をS510へ戻す。
一方、通信部24は、車載装置4を送信元とする通信フレームが正常に受信されたと判定された場合に、受信した通信フレームに含まれるNESN、SN、MDをメモリ231に記憶し、処理をS530へ移行させる。以下では、受信した通信フレームに含まれるNESN、SN、MDを、受信NESN、受信SN、受信MDともいう。
通信部24は、S530では、受信NESNについて、受信NESN+1の値、すなわち、次に車載装置4から送信されると予測される通信フレームのNESNが、MAX値よりも大きいか否かを判定する。
ここで、通信部24は、受信NESN+1の値がMAX値以下と判定された場合に処理をS535へ移行させる。通信部24は、S535では、受信NESN+1を新たなNESNの値として設定し、受信SN+1を新たなSNの値として設定する。これにより、S535では、例えば、NESN=1、SN=1が設定される。通信部24は、続いてS540では、予測NESN+1を新たな予測NESNとして設定し、予測SN+1を新たな予測SNとして設定する。これにより、S540では、例えば、予測NESN=1、予測SN=1が設定される。そして、通信部24は、処理をS555へ移行させる。
一方、通信部24は、受信NESN+1の値がMAX値よりも大きいと判定された場合に処理をS545へ移行させる。通信部24は、S545では、NESN及びSNの値を初期化する。つまり、NESNを初期値NESN(すなわち、0)に設定し、SNを初期値SN(すなわち、0)に設定する。通信部24は、続いて、S550では、予測NESN及び予測SNを初期化する。つまり、予測NESNを初期値NESN(すなわち、0)に設定し、予測SNを初期値SN(すなわち、0)に設定する。そして、通信部24は、処理をS555へ移行させる。
通信部24は、S555では、スマートデバイス2にて同一チャネルにおいて更に連続する送信が行われるか否かを判定する。例えば、スマートデバイス2から送信するデータがフレーム分割により分割される場合であって、送信するデータがフレーム分割により分割された最後のデータでない場合に、同一チャネルにおいて更に連続する送信が行われると判定されてもよい。
また、フレーム分割でない場合、及び、送信するデータがフレーム分割により分割される場合であって、送信するデータがフレーム分割により分割された最後のデータである場合に、同一チャネルにおいて更に連続する送信が行われないと判定されてもよい。
ここで、通信部24は、更に連続する送信が行われないと判定された場合に、処理をS560へ移行し、S560にてMDを0に設定し、処理をS570へ移行する。一方、通信部24は、更に連続する送信が行われると判定された場合に、処理をS565へ移行し、S565にてMDを1に設定し、処理をS570へ移行する。
通信部24は、続くS570では、BLEの標準仕様に従って、ヘッダのうちのNESN、SN、MD以外についても設定を行い、通信フレームを生成し、携帯アンテナ21、携帯送受信機22を介して、生成した通信フレームを送信する。通信部24は、送信した通信フレームに含まれるNESN、SN、MDの値をメモリ231に記憶する。
このようにしてスマートデバイス2から送信される通信フレームが、第2方向情報を含む通信フレームである。第2方向情報とは、通信方向情報であって通信方向が第2方向であることを示す情報である。具体的には、上述のNESN、SNであって、互いに値が異なる組み合わせであるNESN、SNが、第2方向情報に相当する。つまり、通信部24は、第1方向情報を含む通信フレームが車載装置4から受信されたときに、現ペアフレーム情報と次回ペアフレーム情報とが互いに異なる通信方向情報を第2方向情報として生成している。
通信部24は、次にS575では、メモリ231に記憶されている内容に基づいて、スマートデバイス2から送信した通信フレーム、又は、車載装置4から受信した通信フレームのヘッダ部に含まれるMDが0であったか否かを判定する。ここで、通信部24は、MDが1であったと判定された場合に処理をS510へ移行させ、以降の処理を繰り返す。一方、通信部24は、MDが0であったと判定された場合に、以上で、本BLE通信処理を終了する。
[3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)上述の車載装置4では、車載制御部53(すなわち、BLE通信部55)は、S170又はS175にて、第1方向情報(すなわち、NESN=NSであるNESN及びSN)を生成し、第1方向情報を含む通信フレームを、メインアンテナ51を介して送信する。スマートデバイス2では、携帯制御部23(すなわち、通信部24)は、S515にて第1方向情報を含む信号が受信されたと判定されたときに、S535又はS545にて第2方向情報を生成し、第2方向情報を含む通信フレームを送信する。
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(3a)上述の車載装置4では、車載制御部53(すなわち、BLE通信部55)は、S170又はS175にて、第1方向情報(すなわち、NESN=NSであるNESN及びSN)を生成し、第1方向情報を含む通信フレームを、メインアンテナ51を介して送信する。スマートデバイス2では、携帯制御部23(すなわち、通信部24)は、S515にて第1方向情報を含む信号が受信されたと判定されたときに、S535又はS545にて第2方向情報を生成し、第2方向情報を含む通信フレームを送信する。
モニタ制御部63(すなわち、判定部59)は、サブアンテナ61によって受信された通信フレームに、第2方向情報が含まれる場合に、通信フレームの送信元が第2通信装置である、と判定する。
つまり、車載装置4では、受信した通信フレームに第2方向情報が含まれる場合に、受信した通信フレームの送信元がスマートデバイス2であると判定される。これにより、予め推定されたタイミング(例えば、インターバル期間Tiの最後)で取得される受信信号を、スマートデバイス2を送信元とする信号であると常に推定する場合よりも、スマートデバイス2を送信元とする信号を精度よく特定することができる。
(3b)上述の車載装置4では、位置特定部58は、判定部59によって、サブアンテナ61にて受信された通信フレームの送信元がスマートデバイス2であると判定された場合に、この通信フレームを受信したときの受信強度に基づいて、スマートデバイス2の位置を特定する。これにより、送信元がスマートデバイス2であると特定された信号の受信強度に基づいて位置が特定されるので、スマートデバイス2の位置を精度よく特定することができる。
(3c)上述の車載装置4では、通信方向情報は、現ペアフレーム情報としてのSNと、次回ペアフレーム情報としてのNESNと、を含む。車載制御部53(すなわち、BLE通信部55)は、SNとNESNとが互いに等しくなる通信方向情報を第1方向情報として生成する。上述のスマートデバイス2では、携帯制御部23は、NSとNESNとが互いに異なる通信方向情報を第2方向情報として生成する。
つまり、SNとNESNとの一致又は不一致によって、通信方向が特定され送信元が特定される。これにより、例えば、通信フレームに含まれる携帯IDや車両IDを識別して通信フレームの通信方向及び送信元を特定するよりも、通信方向及び送信元を簡易に特定することができる。結果として、通信フレームの送信元を、簡易な構成によって特定することができる。
(3d)上述の車載装置4では、現ペアフレーム情報としてのSNと次回ペアフレーム情報としてのNESNとは、異なる数値で示される。数値を用いることで、簡易に、通信方向情報を表すことができる。結果として、通信フレームの送信元を、より簡易な構成によって特定することができる。
(3e)上述の車載装置4では、現ペアフレーム情報としてのSNと次回ペアフレーム情報としてのNESNとは、0及び1のうちのいずれかである。つまり、SNは1ビットで表され、NESNは1ビットで表される。これにより、2ビット(すなわち、SN及びNESNの両方で2ビット)という相対的に少ない情報量で、通信方向情報を表すことができる。
(3f)上述の車載装置4では、通信方向情報(すなわち、SN及びNESN)は、通信フレームのうちの非暗号化部に含まれる。これにより、通信フレームの送信元を特定するために暗号化された通信フレームを復号する機能を備えなくてもよいため、例えばモニタ装置6(すなわち、モニタ受信機62又はモニタ制御部63)のように、通信フレームを受信する装置を簡易に構成できる。
(3g)上述の車載装置4と上述のスマートデバイス2とを含む通信システム1では、無線通信は、BLE規格に従った無線通信である。これにより、双方向にBLE通信を行う車載装置4とスマートデバイス2とにおいて、通信フレームの送信元を精度よく特定することができる。
<対応関係>
なお、上述の実施形態における通信システム1が通信システムに相当し、車載装置4が第1通信装置、車載装置に相当し、スマートデバイス2が第2通信装置に相当する。メインアンテナ51がメインアンテナに相当し、サブアンテナ61がサブアンテナに相当し、モニタ受信機62が強度検出部に相当する。携帯アンテナ21が送受信アンテナに相当する。
なお、上述の実施形態における通信システム1が通信システムに相当し、車載装置4が第1通信装置、車載装置に相当し、スマートデバイス2が第2通信装置に相当する。メインアンテナ51がメインアンテナに相当し、サブアンテナ61がサブアンテナに相当し、モニタ受信機62が強度検出部に相当する。携帯アンテナ21が送受信アンテナに相当する。
車載制御部53、BLE通信部55が第1通信実行部に相当し、モニタ制御部63、判定部59が送信元判定部に相当し、車載制御部53、位置特定部58が位置特定部に相当する。携帯制御部23、通信部24が第2通信実行部に相当する。NEが現ペアフレーム情報に相当し、NESNが次回ペアフレーム情報に相当し、NE及びNESNが通信方向情報に相当する。NE=NESNとなるNE及びNESNが第1方向情報に相当し、NE≠NESNとなるNE及びNESNが第2方向情報に相当する。通信フレーム、データパケットを示す通信フレームが無線通信用の通信フレームに相当する。
[4.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(4a)上述の通信システム1では、フレーム分割が実行されなくてもよい。その場合は、例えば、車載装置4では、図10に示すS120-S130、S160-S175が削除されてもよい。また、スマートデバイス2では、図15に示すS555-S565が削除されてもよい。
(4b)上述の通信システム1では、通信方向情報としてNESN、SNが用いられたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、通信フレームにおける非暗号化部(例えば、ヘッダ部における予備領域等)に、現ペアフレーム情報及び次回ペアフレーム情報といった通信方向情報を割り当ててもよい。
(4c)上述の通信システム1では、モニタ受信機62が判定部59を備えていたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えば、車載制御部53が判定部59を備えていてもよい。
(4d)上述の通信システム1では、車載装置4は、1つのモニタ装置6を備えていてもよい。すなわち、車載装置4は、1つのサブアンテナ61を備えていてもよい。
(4e)上述の通信システム1において、車載装置4とスマートデバイス2との間の無線通信は、BLE以外の通信規格に準拠した通信であってもよい。また、無線通信に用いられる信号の周波数帯は、2.4GHz帯以外の周波数帯であってもよい。
(4e)上述の通信システム1において、車載装置4とスマートデバイス2との間の無線通信は、BLE以外の通信規格に準拠した通信であってもよい。また、無線通信に用いられる信号の周波数帯は、2.4GHz帯以外の周波数帯であってもよい。
(4f)本開示に記載の車載制御部53、モニタ制御部63及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の車載制御部53、モニタ制御部63及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の車載制御部53、モニタ制御部63及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されてもよい。車載制御部53、モニタ制御部63に含まれる各部の機能を実現する手法には、必ずしもソフトウェアが含まれている必要はなく、その全部の機能が、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現されてもよい。
(4g)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
(4h)上述した通信システム1、車載装置4、車載制御部53、モニタ制御部63、スマートデバイス2、携帯制御部23の他、車載制御部53、モニタ制御部63、携帯制御部23を機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、通信方法、位置検出方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…通信システム、2…スマートデバイス、3…車両、4…車載装置、6…モニタ装置、21…携帯アンテナ、23…携帯制御部、51…メインアンテナ、53…車載制御部、55…BLE通信部、59…判定部、61…サブアンテナ、63…モニタ制御部。
Claims (8)
- 双方向に無線通信を行う第1通信装置(4)及び第2通信装置(2)を含む通信システム(1)において前記第1通信装置として用いられ、車両に搭載される車載装置(4)であって、
信号を送受信するように構成されたメインアンテナ(51)と、
前記メインアンテナとは異なるアンテナであって、信号を受信するように構成された少なくとも1つのサブアンテナ(61)と、
前記無線通信用の通信フレームであって前記第1通信装置から前記第2通信装置へ向かう第1方向に向けて送出される前記通信フレーム、及び前記無線通信用の前記通信フレームであって前記第2通信装置から前記第1通信装置へ向かう第2方向へ向けて送出される前記通信フレームを1つのペアとして、前記ペアとなる前記通信フレームに含まれ前記通信フレームの通信方向を示す通信方向情報であって前記通信方向が前記第1方向であることを示す第1方向情報を生成し、前記第1方向情報を含む前記通信フレームを前記メインアンテナを介して送信するように構成された第1通信実行部(53、55)と、
前記サブアンテナによって受信された前記通信フレームに、前記通信方向情報であって前記通信方向が前記第2方向であることを示す第2方向情報が含まれる場合に、前記通信フレームの送信元が前記第2通信装置である、と判定するように構成された判定部(63、59)と、
を備え、
前記第2通信装置は、
携帯可能に構成されており、
信号を送受信するように構成された送受信アンテナ(21)と
前記送受信アンテナを介して前記第1方向情報を含む信号が受信されたときに、前記第2方向情報を生成し、生成された前記第2方向情報を含む前記通信フレームを送信するように構成された第2通信実行部(23、24)と、
を備える車載装置。 - 請求項1に記載の車載装置であって、
前記サブアンテナにおける受信信号の受信強度を検出するように構成された強度検出部(62)と、
前記判定部によって前記サブアンテナにて受信された前記通信フレームの送信元が前記第2通信装置であると判定された場合に、前記受信強度に基づいて、前記第2通信装置の位置を特定するように構成された位置特定部(53、58)と、
を更に備える車載装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の車載装置であって、
前記ペアとなる前記通信フレームをペアフレームとして、
前記通信方向情報は、送信する前記通信フレームが含まれるペアフレームを示す現ペアフレーム情報と、次に受信する前記通信フレームが含まれるペアフレームを示す次回ペアフレーム情報と、を含み、
前記第1通信装置では、
前記第1通信実行部は、前記現ペアフレーム情報と前記次回ペアフレーム情報とが互いに等しくなる前記通信方向情報を前記第1方向情報として生成し、
前記第2通信装置では、
前記第2通信実行部は、前記現ペアフレーム情報と前記次回ペアフレーム情報とが互いに異なる前記通信方向情報を前記第2方向情報として生成する
車載装置。 - 請求項3に記載の車載装置であって、
前記現ペアフレーム情報と前記次回ペアフレーム情報とは、数値で示される
車載装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の車載装置であって、
前記現ペアフレーム情報と前記次回ペアフレーム情報とは、0及び1のうちのいずれかで示される
車載装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の車載装置であって、
前記通信方向情報は、前記通信フレームのうちの非暗号化部に含まれる
車載装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の車載装置であって、
前記第1通信装置と前記第2通信装置との間の無線通信は、Bluetooth Low Energy(Bluetoothは登録商標)規格に従った無線通信である
車載装置。 - 双方向に無線通信を行う第1通信装置(4)及び第2通信装置(2)を含む通信システム(1)であって、
前記第1通信装置は、
信号を送受信するように構成されたメインアンテナ(51)と、
信号を受信するように構成された、前記メインアンテナとは異なる少なくとも1つのサブアンテナ(61)と、
前記無線通信用の通信フレームであって前記第1通信装置から前記第2通信装置へ向かう第1方向に向けて送出される前記通信フレーム、及び前記無線通信用の前記通信フレームであって前記第2通信装置から前記第1通信装置へ向かう第2方向へ向けて送出される前記通信フレームを1つのペアとして、前記ペアとなる前記通信フレームに含まれ前記通信フレームの通信方向を示す通信方向情報であって前記通信方向が前記第1方向であることを示す第1方向情報を生成し、前記第1方向情報を含む前記通信フレームを前記メインアンテナを介して送信するように構成された第1通信実行部(53、55)と、
前記サブアンテナによって受信された前記通信フレームに、前記通信方向情報であって前記通信方向が前記第2方向であることを示す第2方向情報が含まれる場合に、前記通信フレームの送信元が前記第2通信装置である、と判定するように構成された判定部(63、59)と、
を備え、
前記第2通信装置は、
携帯可能に構成されており、
信号を送受信するように構成された送受信アンテナ(21)と
前記送受信アンテナを介して前記第1方向情報を含む信号が受信されたときに、前記第2方向情報を生成し、生成された前記第2方向情報を含む前記通信フレームを送信する第2通信実行部(23、24)と、
を備える通信システム。
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