JP2023031549A - 自動スクリーニング装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ダンプ等の車両の箱型荷台面のスクリーニングを行う場合、荷台面全体を漏れなく汚染検出器で走査することが必要である。汚染検出器の大きさが固定である場合には、スクリーニング対象車両の中で最も荷台幅が短い車両に合わせて汚染検出器の幅を定める必要がある。
図1は、本開示の実施の形態1における自動スクリーニング装置の機能ブロック図である。本実施の形態1における自動スクリーニング装置は、2個の汚染検出器10(1)、10(2)、駆動機構部20、およびコントローラ40を備えており、スクリーニング対象車両1の荷台面1aにおける放射性物質による表面汚染を自動スクリーニングする。
LL/2<LY<LS (1)
LS>LY1 (2)
LY1+LY2>LL (3)
荷台面1aのスクリーニングを開始する場合に、コントローラ40は、ステップ1において、2台の汚染検出器10(1)、10(2)が、側面1Lおよび側面1Rに接触しないように、荷台面1aの最小荷台幅LSに対しても挿入可能なように、Y軸方向の位置決め制御を行い、2台の汚染検出器10(1)、10(2)のY軸方向における初期位置設定を行う。
図3および図4に示したように、本実施の形態1では、側面1Lと汚染検出器10(1)とのY軸方向の距離を検出するための第1のセンサ11(1)が、側面1Lと対向する汚染検出器10(1)の側面に設けられている。同様に、側面1Rと汚染検出器10(2)とのY軸方向の距離を検出するための第2のセンサ11(2)が、側面1Rと対向する汚染検出器10(2)の側面に設けられている。
ステップS102が完了した状態では、汚染検出器10(1)と側面1Rとの間には、汚染検出器10(2)を移動させることができないデッドゾーンDZが発生する。そこで、ステップS103において、コントローラ40は、Y軸方向において、汚染検出器10(1)を側面1R方向に走査することで、このデッドゾーンDZのスクリーニングを実行することができる。
図4に示したステップS104において、コントローラ40は、汚染検出器10(1)と汚染検出器10(2)をX軸方向に一括して走査することで、荷台面1aのスクリーニングを行う。コントローラ40は、荷台面1aの長さに関するデータを取得しておくことで、X軸方向の走査を完了させることができる。
先の実施の形態1では、汚染検出器10(1)、10(2)のY軸方向での位置決め制御を行うために、第1のセンサ11(1)および第2のセンサ11(2)を距離センサとして用いる場合について説明した。これに対して、本実施の形態2では、汚染検出器10(1)、10(2)のY軸方向での位置決め制御を行うために、距離センサによる検出処理を用いる代わりに、荷台面1aの形状認識処理を用いる場合について説明する。
形状認識部30は、スクリーニング対象車両1の荷台面1aの全幅TWを見通せる部分に設置されている。形状認識部30は、レーザスキャナ、ステレオカメラ等の荷台形状を認識できる形状認識装置として構成され、荷台面1aの全幅TWを認識結果として出力する。
ステップS202において、コントローラ40は、初期位置設定後の2台の汚染検出器10(1)、10(2)のY軸方向における位置と、形状認識部30から取得した荷台面1aの全幅TWの認識結果とに基づいて、一対の側面1L、1Rと2台の汚染検出器10(1)、10(2)との相対的な位置関係を特定する。
コントローラ40は、ステップS202を実施した後は、先の実施の形態1で説明したステップS103およびステップS104を実行する。
Claims (4)
- スクリーニング対象車両の荷台面における放射性物質による表面汚染を検出するために設けられた複数の汚染検出器と、
前記複数の汚染検出器のそれぞれを移動させる駆動機構部と、
前記駆動機構部を制御することで前記荷台面に対する前記複数の汚染検出器の位置決め制御を行うとともに、前記複数の汚染検出器のそれぞれの検出結果から前記荷台面の前記表面汚染が許容値以内であるか否かのスクリーニングを行うコントローラと
を備え、
前記荷台面をX軸およびY軸によって規定されるXY平面とし、前記荷台面の長さ方向をX軸方向とし、前記荷台面の幅方向をY軸方向とした場合に、前記Y軸方向における前記複数の汚染検出器のそれぞれの長さは、前記荷台面の幅方向の全幅よりも短く、前記複数の汚染検出器のそれぞれの前記長さの総計は、前記荷台面の幅方向の全幅よりも長く、
前記コントローラは、前記複数の汚染検出器により前記Y軸方向の前記全幅に対する検出領域をカバーできるように前記複数の汚染検出器のそれぞれに関する前記Y軸方向での位置決め制御を行い、前記Y軸方向での位置決め制御が完了した状態で、前記複数の汚染検出器を前記X軸方向に一括して走行させるか、または前記スクリーニング対象車両を前記X軸方向に走行させながら前記複数の汚染検出器による検出を実行することで前記荷台面のスクリーニングを行う
自動スクリーニング装置。 - 前記複数の汚染検出器は、第1の汚染検出器および第2の汚染検出器による2個で構成され、
前記スクリーニング対象車両として想定される最大荷台幅をLLとし、
前記スクリーニング対象車両として想定される最小荷台幅をLSとし、
前記第1の汚染検出器の前記Y軸方向の長さをLY1とし、前記第2の汚染検出器の前記Y軸方向の長さをLY2(ただし、LY1≧LY2)とした場合に、前記第1の汚染検出器および前記第2の汚染検出器のそれぞれは、下式
LS>LY1
LY1+LY2>LL
を満たす形状を有し、
前記コントローラは、前記第1の汚染検出器および前記第2の汚染検出器が前記X軸方向において一部分が重複した状態で、前記第1の汚染検出器および前記第2の汚染検出器により前記Y軸方向の前記全幅に対する検出領域をカバーできる位置関係を有するように、前記Y軸方向での位置決め制御を行う
請求項1に記載の自動スクリーニング装置。 - 前記第1の汚染検出器は、前記荷台面における前記幅方向に設けられた一対の側面のうちの一方の側面に対するY軸方向の距離を計測するための第1のセンサを有し、
前記第2の汚染検出器は、前記一対の側面のうちの他方の側面に対するY軸方向の距離を計測するための第2のセンサを有し、
前記コントローラは、前記第1のセンサにより計測された距離が、あらかじめ決められた適正な近接距離範囲内になるまで、前記第1の汚染検出器を前記一方の側面に接近させ、かつ、前記第2のセンサにより計測された距離が、前記適正な近接距離範囲内になるまで、前記第2の汚染検出器を前記他方の側面に接近させることで、前記Y軸方向での位置決め制御を行う
請求項2に記載の自動スクリーニング装置。 - 前記スクリーニング対象車両の前記荷台面の全幅を認識する形状認識部をさらに備え、
前記コントローラは、前記形状認識部による認識結果に基づいて前記第1の汚染検出器および前記第2の汚染検出器に関する前記Y軸方向での位置決め制御を行う
請求項2に記載の自動スクリーニング装置。
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