JP2023030972A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、収容した用紙を供給する給紙装置に関する。
画像形成装置においては、複数の用紙を収容可能な給紙部(給紙装置)を設けることで、用紙を補充する回数を削減し、ユーザの手間を減らすようにしている。このような給紙装置では、用紙の過剰な積載(過積載)を防止するために、給紙カセット内に用紙の最大積載位置(積載上限)を、ライン等で図示してユーザが把握できるようにしている。ところが、ユーザは、給紙装置からの用紙切れを防ぐため、最大積載位置を無視して過剰に用紙を積載することがある。給紙装置においては、所定枚数の用紙が積載されることを前提に設計されているため、用紙が過積載されると動作が不良になることがあり、紙詰まりや2枚以上の用紙が同時に給紙される重送などが起こることがある。そこで、給紙カセットへの過積載を防止する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の給紙カセットは、シート材(用紙)を充填するためのシート材充填用空間と、シート材充填用空間の範囲を規定する規制板と、規制板におけるシート材の最大積載位置よりも上方に設けられた可動部材とを備える。可動部材は、積載されたシート材の高さが最大積載位置以下のとき、一片がシート材充填用空間内に突出した基本姿勢をとり、積載されたシート材の高さが最大積載位置を超えるとき、一片がシート材に当接してシート材充填用空間から退避し、他片がシート材充填用空間の外側に突出した退避姿勢をとる。
上述した給紙カセットでは、可動部材によって、過積載された給紙カセットを画像形成装置に装着することを阻害している。しかし、これを知らずに、ユーザが給紙カセットを画像形成装置に装着しようとすると、部材同士の衝突によって、装置を損傷してしまう虞がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、紙詰まりのリスクが高い状態での給紙を防止する給紙装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る給紙装置は、収容した用紙を供給する給紙装置であって、収容した用紙を押し上げる回転部材と、収容した用紙の位置を規制する位置規制部材と、揺動して前記回転部材の回動を抑制する抑え部材と、前記位置規制部材に取り付けられ、収容した用紙に押圧されて可動し、前記抑え部材を揺動させる可動部材とを備え、前記回転部材は、該回転部材に設けた支持軸を支点に回動し、前記位置規制部材は、用紙の積載上限を示す上限表示部を有し、前記可動部は、前記上限表示部より上方に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る給紙装置では、前記抑え部材は、該抑え部材に設けた抑え回転軸を介して前記位置規制部材に取り付けられ、前記抑え回転軸を支点にして回動する構成としてもよい。
本発明に係る給紙装置では、前記位置規制部材は、揺動した前記抑え部材を受け止める揺動係止部を有する構成としてもよい。
本発明に係る給紙装置では、前記位置規制部材は、収容した用紙に対向する面を開口した部材導出口を有し、前記可動部材は、前記部材導出口から突出した突出部と、前記位置規制部材に支持された可動軸とを有し、前記突出部が収容した用紙に押圧された際、前記可動軸を支点にして可動することで、前記突出部を前記部材導出口の内側に退避させる構成としてもよい。
本発明に係る給紙装置では、前記可動部材は、前記突出部が前記可動軸から延伸された方向に対し、交差する方向へ延伸された延伸部を有し、前記抑え部材は、前記可動部材が可動した際、前記延伸部に押されて揺動する構成としてもよい。
本発明に係る給紙装置では、前記回転部材は、一端を前記支持軸に支持され、他端に設けられた押上部を押し上げる構成とされ、前記抑え部材は、前記可動部材によって揺動した際、前記押上部を抑える構成としてもよい。
本発明に係る給紙装置では、前記可動部材は、用紙の過積載を示す過積載表示部を有し、前記位置規制部材は、上方を露出させた露出口を有し、前記過積載表示部は、前記可動部材が可動した際、前記露出口に面する位置に移動する構成としてもよい。
本発明に係る給紙装置では、表示部と、前記回転部材の回動を検知する回転部材検知部とを備え、前記回転部材検知部によって前記回転部材が回動していないと検知されたとき、前記表示部は、用紙が過積載されたことを示す表示をする構成としてもよい。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る給紙装置を備えることを特徴とする。
本発明によると、用紙が過積載された際、揺動した抑え部材によって回転部材の回動が抑制されるので、紙詰まりのリスクが高い状態での給紙を防止することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図であって、図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略側面図である。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1は、画像形成を行う本体部と、上部に設けられた原稿読取部44および原稿搬送部45と、下部に設けられた給紙装置50とを備える。給紙装置50は、装置本体52と、装置本体52に挿入される給紙カセット51とで構成されている。給紙カセット51の前面には、引き出す際にユーザに把持される取っ手53が設けられている。なお、給紙装置50の詳細な構造については、後述する図3を参照して説明する。
原稿読取部44は、原稿が載置される原稿載置台43が上面に設けられており、原稿載置台43上の原稿の画像を読み取り、画像データを作成して画像形成装置1に伝達する。原稿搬送部45は、原稿載置台43の上に自動で原稿を搬送する。また、原稿搬送部45は、画像形成装置1に対して回動自在に取り付けられており、回動させて原稿載置台43の上を開放することで、原稿を手置きで載置することができる。
画像形成装置1の本体部には、露光装置11、現像装置12、感光体ドラム13、クリーニング装置14、帯電器15、中間転写ベルト21、定着装置17、排紙トレイ39、および用紙搬送経路R1が設けられており、外部や原稿読取部44から伝達された画像データに応じて、所定の用紙に対して多色および単色の画像を形成する。
画像形成装置1において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像装置12、感光体ドラム13、帯電器15、クリーニング装置14は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
感光体ドラム13は、画像形成装置1の略中央に配置されている。帯電器15は、感光体ドラム13の表面(周面)を所定の電位に均一に帯電させる。露光装置11は、感光体ドラム13の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置12は、感光体ドラム13の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム13の表面にトナー像を形成する。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム13の表面に各色のトナー像が形成される。クリーニング装置14は、現像および画像転写の後に感光体ドラム13の表面の残留トナーを除去および回収する。
中間転写ベルト21は、矢符Cの方向へ周回移動し、中間転写ベルトクリーニング装置25によって残留トナーを除去および回収され、各感光体ドラム13の表面に形成された各色のトナー像が順次転写して重ね合わされて、中間転写ベルト21の表面にカラーのトナー像が形成される。
画像形成装置1は、転写ローラ26aを含む2次転写装置26をさらに備えている。転写ローラ26aは、中間転写ベルト21との間にニップ域が形成されており、用紙搬送経路Sを通じて搬送されて来た用紙をニップ域に挟み込んで搬送する。用紙は、ニップ域を通過する際に、中間転写ベルト21の表面のトナー像が転写される。
画像形成装置1は、給紙カセット51に蓄積された用紙を用いて画像形成を行う。給紙装置50は、露光装置11の下側に設けられている。また、排紙トレイ39は、原稿読取部44の下方に設けられており、画像形成済みの用紙を載置するためのトレイである。
用紙は、給紙ローラ33により給紙カセット51から引き出されて、S字状の用紙搬送経路R1に供給される。用紙搬送経路R1に沿って、さらに、搬送ローラ35、レジストローラ34、2次転写装置26、定着装置17、および排紙ローラ36が配置されている。
レジストローラ34は、給紙カセット51から搬送されている用紙を一旦保持し、感光体ドラム13上のトナー像の先端と用紙の先端とを合わせるタイミングで用紙を転写ローラ26aに搬送する。搬送ローラ35は、用紙の搬送を促進補助するための小型のローラである。
定着装置17は、未定着のトナー像が形成された用紙を受け取り、加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に、用紙を挟み込んで加熱および加圧し、用紙上のトナー像を定着させる。定着後の用紙は、排紙ローラ36によって排紙トレイ39上に排出される。
また、用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙を排紙ローラ36から反転経路Rrへと逆方向に搬送して、用紙の表裏を反転させ、用紙をレジストローラ34へと再度導き、表面と同様にして裏面に画像形成を行い、用紙を排紙トレイ39へと搬出する。
画像形成装置1の前面側の側面には、表示部46が設けられている。表示部46は、画像を表示するディスプレイであり、ユーザからの入力も受け付けるタッチパネルであってもよい。また、これに限定されず、表示部46の周囲に、ユーザからの入力を受け付けるボタンなどを設けてもよい。
図3は、本発明の第1実施形態に係る給紙装置の模式上面図である。
給紙装置50では、装置本体52に給紙カセット51が収容される構成とされている。給紙カセット51は、装置本体52の前面に設けた開口から、奥に向かって挿入される。本実施の形態において、装置本体52に対する給紙カセット51の挿入方向(図3では、上向き)は、給紙カセット51に積載した用紙の幅方向Wと一致するように設計されている。
給紙カセット51は、装置本体52の前面を覆う前面パネル51aと、装置本体52の内部に収容されるカセット本体部51bとを備えている。カセット本体部51bは、中央部の広い範囲が凹んだ容器とされており、中央部より高い部分に囲まれている。カセット本体部51bでは、平坦な中央部に用紙が収容される。
給紙カセット51と装置本体52とは、ガイドレール52aを介して接続されている。ガイドレール52aは、挿入方向に沿って延びた装置本体52の内側面とカセット本体部51bの側辺部との間に設けられている。給紙カセット51が装置本体52に収容された状態において、カセット本体部51bは、ガイドレール52aによって側辺部が係止されている。なお、これに限定されず、ガイドレール52aは、装置本体52とカセット本体部51bとが互いに面する箇所に設けられていればよく、例えば、カセット本体部51bの裏面と装置本体52の底面との間に設けられていてもよい。また、装置本体52にガイドレール52aを支持するフレームなどを設け、ガイドレール52aが装置本体52の内側面から離間した構造としてもよい。ガイドレール52aに案内されつつ給紙カセット51を挿入方向に移動させることで、給紙カセット51を装置本体52に挿入したり、給紙カセット51を装置本体52から引き出したりすることができる。
カセット本体部51bには、回転部材60、第1位置規制部材71(位置規制部材の一例)、および第2位置規制部材72が設けられている。なお、図3では、カセット本体部51bに設けた部材の一部を抜き出して示しており、他の部材を設けてもよい。
回転部材60は、カセット本体部51bの底面の上に重ねて配置されており、一端を支持軸62に支持され、他端に設けられた押上部61を押し上げる構成とされている。押上部61は、カセット本体部51bの一方の側壁(図3では、右側)に沿って設けられている。支持軸62は、軸方向が幅方向Wに沿っており、支持軸62を支点にして回動することで、押上部61側が上下に移動する。押上部61を上昇させることで、回転部材60の上に積載された用紙Pの先端側を押し上げることができる。カセット本体部51bと回転部材60との間には、付勢部材63が設けられており、付勢部材63に付勢されて回転部材60が上方に押し上げられる。後述する図4は、回転部材60が下降した状態を示し、図5は、回転部材60が上昇した状態を示している。
第1位置規制部材71および第2位置規制部材72は、幅方向Wで互いに対向しており、両者の間に回転部材60が配置されている。第1位置規制部材71および第2位置規制部材72は、回転部材60の上に積載された用紙の端部を抑えることで、収容した用紙の位置を規制する。第1位置規制部材71および第2位置規制部材72は、ユーザによって幅方向Wへ移動できる構造とされており、ラックアンドピニオンなどを用いて両者が接続され、一方を移動させると、連動して他方も移動する構成とされている。例えば、第1位置規制部材71を第2位置規制部材72に近づける方向へ移動させると、第2位置規制部材72は、連動して第1位置規制部材71に近づく方向へ移動する。また、第1位置規制部材71を第2位置規制部材72から離れる方向へ移動させると、第2位置規制部材72は、連動して第1位置規制部材71から離れる方向へ移動する。
第1位置規制部材71は、第2位置規制部材72に対し、可動部材80および抑え部材90が取り付けられている点が異なる。なお、可動部材80および抑え部材90を含めた第1位置規制部材71の詳細な構造については、後述する図6ないし図10を参照して説明する。
図4は、本発明の第1実施形態に係る給紙装置の模式断面図であって、図5は、図4に示す給紙装置の回転部材が上昇した状態を示す模式断面図である。なお、図4および図5では、図面の見易さを考慮して、ハッチングを省略している。また、図4および図5では、回転部材60の上に積載された複数の用紙Pの束をまとめて、透視した状態を示している。
図4および図5は、幅方向Wと直交する方向に沿って、カセット本体部51bの中央付近を通る断面を模式的に示している。給紙装置50では、押上部61の上方に給紙ローラ33が設けられ、押上部61に沿った側壁に給紙口51cが設けられている。図4に示すように、回転部材60によって用紙Pが押し上げられた際、給紙ローラ33は、当接した用紙Pを給紙カセット51から引き出し、用紙Pは、給紙口51cを介して用紙搬送経路R1に供給される。
第1位置規制部材71には、用紙Pの積載上限を示す上限表示部71bが設けられている。上限表示部71bは、給紙カセット51に収容可能な用紙Pの高さを示す線や、積載上限であることを示す文字などであって、第1位置規制部材71への刻印や着色などによって、目立つように形成されている。
また、第1位置規制部材71には、上限表示部71bよりも上方に部材導出口71aが設けられている。部材導出口71aは、第1位置規制部材71のうち、収容した用紙Pに対向する規制面71d(詳しくは、図6参照)を開口して形成されている。可動部材80は、部材導出口71aに面する位置に取り付けられている。
次に、給紙装置50における要部について、回転部材60、第1位置規制部材71、可動部材80、および抑え部材90を抜き出して示す図6ないし図10を参照して説明する。なお、図7ないし図10では、抑え部材90近傍を拡大して示している。また、以下では説明のため、第1位置規制部材71について、用紙Pの端部に対向する面(規制面71d)の側を正面側と呼び、規制面71dと反対側であって、可動部材80および抑え部材90が取り付けられる面を背面側と呼ぶことがある。
図6は、給紙装置の要部を抜き出して示す斜視図であって、図7は、給紙装置の要部を抜き出して示す拡大正面図であって、図8は、給紙装置の要部を抜き出して示す拡大上面図であって、図9は、給紙装置の要部を抜き出して示す拡大背面図であって、図10は、給紙装置の要部を抜き出して示す拡大側面図である。
第1位置規制部材71は、規制面71dのうち、押上部61側の上部に部材導出口71aが設けられており、上面71eのうち、部材導出口71a近傍に上方を露出させた露出口71cが設けられている。部材導出口71aおよび露出口71cに対する可動部材80の位置関係については、後述する図13ないし図15と併せて説明する。
可動部材80は、可動軸82が第1位置規制部材71の背面側に支持されており、可動軸82を支点にして回動する構成とされている。抑え部材90は、抑え回転軸91を介して第1位置規制部材71の背面側に取り付けられ、抑え回転軸91を支点にして回動する構成とされている。図10に示すように、可動部材80および抑え部材90は、第1位置規制部材71の背面側に取り付けられており、第1位置規制部材71に近い側から、可動部材80、抑え部材90の順に配置されている。なお、可動部材80については、後述する図11と併せて説明し、抑え部材90については、後述する図12と併せて説明する。
図11は、可動部材を示す斜視図である。
可動部材80は、可動軸82の軸方向と直交する方向へ突出した突出部81と、突出部81が可動軸82から延伸された方向に対し、交差する方向へ延伸された延伸部83とを有する。図8に示すように、突出部81は、可動部材80を第1位置規制部材71に取り付けた際、部材導出口71aを介して規制面71dよりも正面側へ突出する。延伸部83は、可動部材80が回動した際、抑え部材90に当接する部分とされている。また、可動部材80には、延伸部83が延伸された方向に沿う面に過積載表示部84が設けられている。過積載表示部84は、用紙の過積載を示す文字や絵であって、可動部材80への刻印や着色などによって、目立つように形成されている。
可動部材80は、図10に示すように、第1位置規制部材71に取り付けた際、自重によって回動し、突出部81が側方へ延び、延伸部83が下方へ延びた状態で静止するように、自身の重心の位置が調整されている。なお、これに限定されず、突出部81が部材導出口71aを囲む壁部に当接することで、可動部材80の回動が止まるようにしてもよい。
上述したように、用紙Pが積載されていない状態や、積載された用紙Pの高さが上限表示部71bよりも低い状態では、可動部材80に負荷が加わっていないので、突出部81は、部材導出口71aから突出した状態で停止している(図6、図8、および図10参照)。この際、過積載表示部84は、抑え部材90に面しており、露出口71cから見ることはできない(図9および図10参照)。
図12は、抑え部材を示す斜視図である。
抑え部材90は、中央よりも上部寄りに抑え回転軸91が設けられ、上部に連携部92が設けられ、下部に抑え当接部93が設けられている。連携部92は、三角形状の孔を有しているが、これに限定されず、斜めに向かって延びた長孔であってもよい。可動部材80が回動した際、連携部92の孔に入り込んだ延伸部83が押し上げることで、抑え部材90は、抑え回転軸91を支点にして回動する。このように、抑え回転軸91を支点にして回動させることで、回転部材60を抑える位置と、回転部材60の動きを阻害しない位置とを容易に行き来させることができる。
図8に示すように、延伸部83が連携部92に当接していない際、抑え部材90は、抑え当接部93が押上部61の上方に位置しない状態で静止している。
図13は、給紙装置の要部であって、抑え部材が回動した状態を示す斜視図であって、図14は、給紙装置の要部であって、抑え部材が回動した状態を示す拡大上面図であって、図15は、給紙装置の要部であって、抑え部材が回動した状態を示す拡大背面図である。
図13ないし図15では、上限表示部71bよりも上方まで用紙Pが積載された状態(過積載)を示している。なお、用紙Pについては、図面の見易さを考慮して、透視した状態を示している。
可動部材80は、過積載された用紙Pに突出部81が押圧されたことで、可動軸82を支点にして可動している。その結果、突出部81は、部材導出口71aの内側に退避しているので、過積載された用紙Pによって、可動部材80を回動させつつ、用紙Pを傷つけることを避けられる。また、図14に示すように、過積載表示部84は、可動部材80が回動したことで、露出口71cに面する位置に移動している。用紙Pが過積載された際、ユーザに対して注意喚起する過積載表示部84を視認可能な位置に移動させるので、用紙Pを過積載したとユーザに気づかせることができる。
さらに、図15に示すように、可動部材80が回動したことで、延伸部83は、連携部92の孔に入り込み、孔に沿って連携部92を押し上げることで、抑え部材90は、抑え回転軸91を支点にして回動する。このように、可動部材80の動きに合わせて、抑え部材90が連携して揺動する構造を容易に実現できる。
可動部材80に連携して回動することで、抑え当接部93が押上部61側へ移動するように、抑え部材90全体が傾く。その結果、抑え当接部93が押上部61の上方へ移動する(図14および図15参照)。抑え当接部93が押上部61の上に重なっているので、付勢部材63に付勢されても、回転部材60は、上方への回動が抑制される。このように、用紙Pが過積載された際、揺動した抑え部材90によって回転部材60の回動が抑制されるので、紙詰まりのリスクが高い状態での給紙を防止することができる。また、動きが大きい押上部61を抑えることで、効率よく回転部材60の回動を抑制することができる。
本実施の形態では、回転部材60の回動を検知する回転部材検知部(図示しない)が設けられている。回転部材検知部は、非接触式のセンサであっても、接触式のセンサであってもよい。回転部材検知部によって回転部材60が回動していないと検知されたとき、表示部46は、用紙Pが過積載されたことを示す表示をする。用紙Pが過積載されていると、可動部材80が可動し、抑え部材90によって回転部材60の回動が抑制される。これに応じて、用紙Pの過積載を通知することで、対処が必要なことをユーザに明確に知らせることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
第2実施形態では、第1実施形態に対し、第1位置規制部材71の構造が異なっている。なお、第2実施形態は、図1ないし図15に示す第1実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略し、異なる点のみ説明する。
図16は、本発明の第2実施形態に係る給紙装置の要部であって、抑え部材が回動した状態を示す拡大背面図である。
第2実施形態は、第1実施形態に対し、第1位置規制部材71に揺動係止部71fが設けられている点が異なる。揺動係止部71fは、抑え部材90が回動する軌跡に対し、重なるように設けられた突起であって、揺動した抑え部材90を受け止める。このように、揺動係止部71fによって抑え部材90が受け止められるので、回転部材60の揺動を抑える際、揺動係止部71fを介して第1位置規制部材71へ力が分散し、可動部材80(特に、延伸部83)に強い力が加わることを避けられる。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 画像形成装置
50 給紙装置
60 回転部材
61 押上部
62 支持軸
63 付勢部材
71 第1位置規制部材(位置規制部材の一例)
71a 部材導出口
71b 上限表示部
71c 露出口
71f 揺動係止部
80 可動部材
81 突出部
82 可動軸
83 延伸部
84 過積載表示部
90 抑え部材
91 抑え回転軸
92 連携部
93 抑え当接部
P 用紙
50 給紙装置
60 回転部材
61 押上部
62 支持軸
63 付勢部材
71 第1位置規制部材(位置規制部材の一例)
71a 部材導出口
71b 上限表示部
71c 露出口
71f 揺動係止部
80 可動部材
81 突出部
82 可動軸
83 延伸部
84 過積載表示部
90 抑え部材
91 抑え回転軸
92 連携部
93 抑え当接部
P 用紙
Claims (9)
- 収容した用紙を供給する給紙装置であって、
収容した用紙を押し上げる回転部材と、
収容した用紙の位置を規制する位置規制部材と、
揺動して前記回転部材の回動を抑制する抑え部材と、
前記位置規制部材に取り付けられ、収容した用紙に押圧されて可動し、前記抑え部材を揺動させる可動部材とを備え、
前記回転部材は、該回転部材に設けた支持軸を支点に回動し、
前記位置規制部材は、用紙の積載上限を示す上限表示部を有し、
前記可動部は、前記上限表示部より上方に設けられていること
を特徴とする給紙装置。 - 請求項1に記載の給紙装置であって、
前記抑え部材は、該抑え部材に設けた抑え回転軸を介して前記位置規制部材に取り付けられ、前記抑え回転軸を支点にして回動すること
を特徴とする給紙装置。 - 請求項2に記載の給紙装置であって、
前記位置規制部材は、揺動した前記抑え部材を受け止める揺動係止部を有すること
を特徴とする給紙装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の給紙装置であって、
前記位置規制部材は、収容した用紙に対向する面を開口した部材導出口を有し、
前記可動部材は、前記部材導出口から突出した突出部と、前記位置規制部材に支持された可動軸とを有し、前記突出部が収容した用紙に押圧された際、前記可動軸を支点にして可動することで、前記突出部を前記部材導出口の内側に退避させること
を特徴とする給紙装置。 - 請求項4に記載の給紙装置であって、
前記可動部材は、前記突出部が前記可動軸から延伸された方向に対し、交差する方向へ延伸された延伸部を有し、
前記抑え部材は、前記可動部材が可動した際、前記延伸部に押されて揺動すること
を特徴とする給紙装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の給紙装置であって、
前記回転部材は、一端を前記支持軸に支持され、他端に設けられた押上部を押し上げる構成とされ、
前記抑え部材は、前記可動部材によって揺動した際、前記押上部を抑えること
を特徴とする給紙装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の給紙装置であって、
前記可動部材は、用紙の過積載を示す過積載表示部を有し、
前記位置規制部材は、上方を露出させた露出口を有し、
前記過積載表示部は、前記可動部材が可動した際、前記露出口に面する位置に移動すること
を特徴とする給紙装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1つに記載の給紙装置であって、
表示部と、
前記回転部材の回動を検知する回転部材検知部とを備え、
前記回転部材検知部によって前記回転部材が回動していないと検知されたとき、前記表示部は、用紙が過積載されたことを示す表示をすること
を特徴とする給紙装置。 - 請求項1から請求項8までのいずれか1つに記載の給紙装置を備えた画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021136402A JP2023030972A (ja) | 2021-08-24 | 2021-08-24 | 給紙装置および画像形成装置 |
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JP2021136402A JP2023030972A (ja) | 2021-08-24 | 2021-08-24 | 給紙装置および画像形成装置 |
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ID=85414306
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-
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- 2021-08-24 JP JP2021136402A patent/JP2023030972A/ja active Pending
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