JP2023028856A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】すべての撮像装置のショット動作の移動時間を揃えることできるようにする。
【解決手段】撮像装置は、ショット動作命令の移動時間を基に、パンの移動速度、チルトの移動速度、または、ズームの移動速度を算出する手段と、パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合には、パンの移動速度が第1の閾値以下になるように移動時間を変更し、チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合には、チルトの移動速度が第2の閾値以下になるように移動時間を変更し、または、ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、ズームの移動速度が第3の閾値以下になるように移動時間を変更し、変更された移動時間への変更命令を他の撮像装置に送信する手段と、変更された移動時間で、現在のパン位置から目標のパン位置に移動し、現在のチルト位置から目標のチルト位置に移動し、または、現在のズーム位置から目標のズーム位置に移動するように制御する手段を有する。
【選択図】図5
【解決手段】撮像装置は、ショット動作命令の移動時間を基に、パンの移動速度、チルトの移動速度、または、ズームの移動速度を算出する手段と、パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合には、パンの移動速度が第1の閾値以下になるように移動時間を変更し、チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合には、チルトの移動速度が第2の閾値以下になるように移動時間を変更し、または、ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、ズームの移動速度が第3の閾値以下になるように移動時間を変更し、変更された移動時間への変更命令を他の撮像装置に送信する手段と、変更された移動時間で、現在のパン位置から目標のパン位置に移動し、現在のチルト位置から目標のチルト位置に移動し、または、現在のズーム位置から目標のズーム位置に移動するように制御する手段を有する。
【選択図】図5
Description
本開示は、撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法およびプログラムに関する。
監視システムや映像配信システムでは、ネットワークや専用線を介して、遠隔操作により制御可能なカメラヘッド部を回転させるパンチルト機構部を備えたカメラが使用される。このようなカメラでは、水平方向の回転駆動を行うパン機構部と、垂直方向の回転駆動を行うチルト機構部を備える。また、電動ズームが可能なパンチルトズーム(以下、PTZとも記す)カメラは、撮影方向と撮影画角を自在に変更可能であり、動きのある被写体を撮影可能である。
特許文献1には、ショット動作と呼ばれる、現在のPTZ位置から予め定められた目的のPTZ位置への移動を、移動時間を指定して実行させる指令において、PTZ各機構の駆動開始と停止のタイミングを揃える技術が開示されている。
また、複数台のPTZカメラを連携して撮影するシステムが存在する。例えば、特許文献2には、複数台のPTZカメラが特定の領域を向くタイミングを同期させる技術が開示されている。
複数台のPTZカメラに対して前述のショット動作を、移動時間を揃えて同時実行し、撮影映像を一か所に集めたり、または並走させたりする演出を行いたい場合がある。しかしながら、各PTZカメラの移動前のPTZ位置の違いにより、上限の移動速度で移動しても、移動時間が指定時間に収まらないPTZカメラが存在する場合がある。
本開示の目的は、複数の撮像装置のショット動作時に、現在のパン位置、現在のチルト位置または現在のズーム位置にかかわらず、すべての撮像装置のショット動作の移動時間を揃えることできるようにすることである。
撮像装置は、移動時間を含むショット動作命令を受信すると、前記移動時間を基に、現在のパン位置から目標のパン位置までのパンの移動速度、現在のチルト位置から目標のチルト位置までのチルトの移動速度、または、現在のズーム位置から目標のズーム位置までのズームの移動速度を算出する算出手段と、前記パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合には、前記パンの移動速度が前記第1の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、前記チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合には、前記チルトの移動速度が前記第2の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、または、前記ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、前記ズームの移動速度が前記第3の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、前記変更された移動時間への変更命令を他の撮像装置に送信する変更手段と、前記変更された移動時間で、前記現在のパン位置から前記目標のパン位置に移動し、前記現在のチルト位置から前記目標のチルト位置に移動し、または、前記現在のズーム位置から前記目標のズーム位置に移動するように制御する制御手段とを有する。
本開示によれば、複数の撮像装置のショット動作時に、現在のパン位置、現在のチルト位置または現在のズーム位置にかかわらず、すべての撮像装置のショット動作の移動時間を揃えることできる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による撮像システム1の構成例を示す図である。撮像システム1は、2台の撮像装置2a,2bと、制御装置3と、ネットワーク4を有する。ネットワーク4には、撮像装置2aと撮像装置2bと制御装置3が接続されている。2台の撮像装置2aおよび2bは、それぞれ、パン、チルトおよびズーム機構を備えるパンチルトズーム(PTZ)カメラである。制御装置3は、リモートで、撮像装置2aおよび2bの制御を行うことができる。ユーザが制御装置3にショット動作の実行を指示すると、制御装置3は、ネットワーク4を介して、2台の撮像装置2aおよび2bにショット動作命令を送信し、撮像装置2aおよび2bは、それぞれ、ショット動作を実行する。なお、ネットワーク4には、3台以上の撮像装置が接続されていてもよい。
図1は、第1の実施形態による撮像システム1の構成例を示す図である。撮像システム1は、2台の撮像装置2a,2bと、制御装置3と、ネットワーク4を有する。ネットワーク4には、撮像装置2aと撮像装置2bと制御装置3が接続されている。2台の撮像装置2aおよび2bは、それぞれ、パン、チルトおよびズーム機構を備えるパンチルトズーム(PTZ)カメラである。制御装置3は、リモートで、撮像装置2aおよび2bの制御を行うことができる。ユーザが制御装置3にショット動作の実行を指示すると、制御装置3は、ネットワーク4を介して、2台の撮像装置2aおよび2bにショット動作命令を送信し、撮像装置2aおよび2bは、それぞれ、ショット動作を実行する。なお、ネットワーク4には、3台以上の撮像装置が接続されていてもよい。
図2は、撮像装置2aの構成例を示すブロック図である。以下、撮像装置2aの構成例を説明するが、撮像装置2bも撮像装置2aと同様の構成を有する。撮像装置2aは、撮像部201、パン駆動部202、チルト駆動部203、ズーム駆動部204、駆動制御部205、通信部206、プリセット記憶部207、移動速度制御部208、および目標時間変更部209を有する。
撮像部201は、レンズおよび撮像素子を有し、被写体の撮像を行い、光電変換により映像信号を生成し、外部の表示装置や記録装置へ映像信号を出力可能である。パン駆動部202は、パン動作を行うメカ駆動系とそのメカ駆動系の駆動源のモータを有し、撮像部201の撮像方向をパン方向(水平方向)に回転駆動する。チルト駆動部203は、チルト動作を行うメカ駆動系とそのメカ駆動の駆動源のモータを有し、撮像部201の撮像方向をチルト方向(垂直方向)に回転駆動する。ズーム駆動部204は、ズーム動作を行うメカ駆動系とそのメカ駆動系の駆動源のモータを有し、撮像部201のズームレンズを駆動する。撮像部201は、パン駆動部202とチルト駆動部203の駆動座標で撮像方向が決まり、さらにズーム駆動部204の駆動座標と合わせることで、撮像している撮像位置が決定される。
駆動制御部205は、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204に対して、駆動方向と駆動速度の制御を行い、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204のそれぞれの現在の駆動位置を特定する位置情報を取得可能である。また、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204の駆動速度には限界があり、駆動制御部205は、その限界を超過する駆動速度の制御は行えない。限界の駆動速度は、最高移動速度Vmaxであり、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204の駆動機構の限界や撮像映像の視認性といった観点から設定される。最高移動速度Vmaxは、例えば、後述する移動速度制御部208にて管理される。
通信部206は、ネットワーク4を介して、制御装置3に対して各種命令の送受信を行う。各種命令は、例えば、ショット動作を行うためのショット動作命令、ショット動作の目標時間を変更するためのショット時間変更命令、およびプリセット位置を記憶するためのプリセット登録命令である。ショット動作は、現在のPTZ位置から目標のPTZ位置へ移動する動作である。通信部206が受信した命令は、後述する通り、命令毎に振り分け先が決まっており、その振り分け先で実行される。
プリセット記憶部207は、駆動制御部205を通して、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204の駆動位置情報を、プリセット位置として記憶することができる。プリセット位置は、プリセットIDと関連付けられて記憶される。プリセット位置の記憶は、通信部206からのプリセット登録命令により実行されたり、後述する移動速度制御部208からの取得要求に応じて実行される。
移動速度制御部208は、プリセットIDと移動時間を含むショット動作命令を通信部206から入力し、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204のそれぞれの移動速度を演算する。そして、移動速度制御部208は、駆動制御部205に対して、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204のそれぞれの移動速度の制御指示を行う。駆動制御部205は、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204のそれぞれの移動速度を制御する。
次に、移動速度の演算方法の例を説明する。例えば、移動速度制御部208は、プリセットIDを使って目標の位置情報をプリセット記憶部207から取得し、現在の位置情報を駆動制御部205から取得し、目標の位置情報と現在の位置情報の差を指定移動時間で割ることで、移動速度を演算する。
移動速度制御部208は、移動開始時や停止時の速度変化を緩やかにするための加速度制御を考慮に入れ、経過時間に応じて移動速度を変更するのが好ましい。この場合、移動速度制御部208は、ショット動作命令を入力したら、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204のそれぞれの単位時間毎の移動速度を決定し、移動開始後はそれに合わせて速度制御を実施する。この際、現在の位置から目標の位置までの距離と指定移動時間の関係によっては、算出された移動速度が最高移動速度を超過してしまう場合がある。パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204は、それぞれ、最高移動速度を超過する駆動を行うことはできない。そのため、この場合、撮像装置2aは、移動時間を延ばす方に変更してショット動作を行う必要がある。
移動速度制御部208は、例えば、最高移動速度を10%超過した移動速度が得られた場合には、移動時間を10%延ばし、その伸ばした移動時間を含む移動時間警告を後述する目標時間変更部209に通知する。移動速度制御部208は、このように移動時間警告を通知した場合、移動処理を行わずに保留しておく。その後、移動速度制御部208は、移動時間を含む移動時間変更要求を目標時間変更部209から入力するので、それを基に移動速度の決定等をやり直す。その結果、パン駆動部202とチルト駆動部203とズーム駆動部204は、それぞれ、最高移動速度を超過しないように、移動時間で移動が完了する。
目標時間変更部209は、移動時間を含む移動時間警告を移動速度制御部208から入力した場合、または、移動時間を含むショット時間変更命令を通信部206から入力した場合に、移動速度制御部208に対して、移動時間を含む移動時間変更要求を通知する。また、目標時間変更部209は、通信部206を通じて、ネットワーク4に接続されている他の撮像装置2bに対して、移動時間を含むショット時間変更命令を送信する。送信先は、予めアドレスを登録しておくことができる。また、通信部206は、ショット時間変更命令をブロードキャスト送信してもよいし、他の方法で送信してもよい。
図3は、図1の制御装置3の構成例を示すブロック図である。制御装置3は、表示部301、入力部302、システム制御部303、および通信部304を有する。表示部301は、撮像装置2aおよび2bを制御するためのユーザインターフェースを表示する。表示部301は、ショット動作を行うための、プリセット位置の登録画面やパラメータ設定画面等を表示する。入力部302は、ボタン、マウス、またはジョイスティックなどを有し、ユーザからの各種操作を受け付ける。システム制御部303は、ユーザからの操作に応じて、通信部304を介して、撮像装置2aおよび2bに対して、プリセット位置登録命令、ショット動作命令、またはショット時間変更命令等の制御命令を送信する。
図4は、制御装置3の表示部301に表示されるショット動作の制御画面400の例を示す図である。制御画面400は、ネットワーク4に接続された2台の撮像装置2aおよび2bのプリセットIDを登録する機能と、ショット動作を実行する機能を持つユーザインターフェース(以下、UIと記す)を備えている。制御画面400は、プリセット登録用途として、撮像装置2aおよび2bのそれぞれのプリセットID入力欄401および402と、プリセットID登録釦403および404を有している。
また、制御画面400は、ショット動作実行用途として、撮像装置2aおよび2bのそれぞれのプリセットID選択欄405および406と、撮像装置2aおよび2bの共通の移動時間選択欄407およびショット動作実行釦408を有している。なお、制御画面400は、制御装置3の表示部301に表示されたり、ネットワーク4に接続されたパーソナルコンピュータ等のブラウザで表示されるWebページでもよい。
プリセットID入力欄401は、撮像装置2aに登録したいプリセットIDの番号の入力を行う。プリセットID登録釦403は、撮像装置2aのプリセットID登録用の釦であり、押されると、通信部304からプリセットID入力欄401のプリセットIDのプリセットID登録命令が撮像装置2aに送信される。従って、ユーザは、事前に、撮像装置2aのパン、チルト、ズームを操作して、撮像装置2aの撮像位置を整えた状態でプリセットID登録釦403を押すことによって、プリセットIDの登録を行う。プリセットID入力欄402とプリセットID登録釦404は、撮像装置2b用のものであり、プリセットID入力欄401とプリセットID登録釦403と同様のため説明を省略する。
プリセットID選択欄405およびプリセットID選択欄406は、それぞれ、撮像装置2aおよび2bのショット動作実行時のプリセットIDであり、いずれも、プルダウン形式で記憶されたショット番号から選択する形式である。移動時間選択欄407は、撮像装置2aおよび2bの共通のショット動作実行時の移動時間であり、上記と同様に、プルダウン形式である。
ショット動作実行釦408は、プリセットID選択欄405および406と、移動時間選択欄407で選択されているパラメータでショット動作命令の送信を実行するための釦である。図4の例の場合、通信部304は、撮像装置2aに対して、プリセットIDが3であり、移動時間が2秒であるショット動作命令を送信し、撮像装置2bに対して、プリセットIDが4であり、移動時間が2秒であるショット動作命令を送信する。通信部304は、撮像装置2aおよび2bに対して、ほぼ同時にショット動作命令を送信する。
図5は、撮像装置2aの制御方法を示すフローチャートであり、ショット動作の処理を示す。以下、撮像装置2aの制御方法を説明するが、撮像装置2bの制御方法も撮像装置2aの制御方法と同様である。図4のショット動作実行釦408が押され、撮像装置2aの通信部206が、制御装置3から送信されたショット動作命令を受信すると、図5のフローチャートが開始する。移動速度制御部208は、ショット動作命令を通信部206から入力する。ショット動作命令は、図4のプリセットID選択欄405のプリセットIDと移動時間選択欄407の移動時間Tuを含む。
ステップS501では、移動速度制御部208は、移動時間変数Tに、ショット動作命令の移動時間Tuを代入する。ステップS502では、移動速度制御部208は、パン駆動部202の現在のパン位置とチルト駆動部203の現在のチルト位置とズーム駆動部204の現在のズーム位置を駆動制御部205から取得する。また、移動速度制御部208は、ショット動作命令のプリセットIDを使ってプリセット記憶部207から、目標のパン位置と目標のチルト位置と目標のズーム位置を読み出す。そして、移動速度制御部208は、現在のパン位置および目標のパン位置と、現在のチルト位置および目標のチルト位置と、現在のズーム位置および目標のズーム位置を基に、パンの移動量Qとチルトの移動量Qとズームの移動量Qを計算する。
ステップS503では、移動速度制御部208は、パンの移動量Qを移動時間変数Tで割ることで、パンの移動速度Vを算出する。また、移動速度制御部208は、チルトの移動量Qを移動時間変数Tで割ることで、チルトの移動速度Vを算出する。また、移動速度制御部208は、ズームの移動量Qを移動時間変数Tで割ることで、ズームの移動速度Vを算出する。
ステップS504について説明する。移動速度制御部208は、パンの移動速度Vがパンの最高移動速度Vmax以下であり、チルトの移動速度Vがチルトの最高移動速度Vmax以下であり、ズームの移動速度Vがズームの最高移動速度Vmax以下である場合、ステップS508に進む。移動速度制御部208は、パンの移動速度Vがパンの最高移動速度Vmax以下でない場合、チルトの移動速度Vがチルトの最高移動速度Vmax以下でない場合、又はズームの移動速度Vがズームの最高移動速度Vmax以下でない場合、ステップS505に進む。
ステップS505では、移動速度制御部208は、パンの移動速度Vがパンの最高移動速度Vmax以下でない場合には、パンの移動速度がパンの最高移動速度Vmax以下である場合のパンの移動時間Tsの算出を行う。また、移動速度制御部208は、チルトの移動速度Vがチルトの最高移動速度Vmax以下でない場合には、チルトの移動速度がチルトの最高移動速度Vmax以下である場合のチルトの移動時間Tsの算出を行う。また、移動速度制御部208は、ズームの移動速度Vがズームの最高移動速度Vmax以下でない場合には、ズームの移動速度がズームの最高移動速度Vmax以下である場合のズームの移動時間Tsの算出を行う。移動速度制御部208は、パンの移動時間Tsとチルトの移動時間Tsとズームの移動時間Tsのうちの2以上を算出した場合には、算出した移動時間Tsのうちの最も長い移動時間TsをステップS506の移動時間Tsとして用いる。
ステップS506では、移動速度制御部208は、移動時間Tsを含む移動時間警告を目標時間変更部209に出力する。目標時間変更部209は、移動時間Tsを含む移動時間警告を入力すると、移動時間Tsを含むショット時間変更命令を通信部206を介して他の撮像装置2bに送信し、移動時間Tsを含む移動時間変更要求を移動速度制御部208に出力する。目標時間変更部209は、撮像装置2bの他、ネットワーク4に接続された他の撮像装置にも、通信部206を介して、移動時間Tsを含むショット時間変更命令を送信する。
ステップS507は、移動速度制御部208は、移動時間Tsを含む移動時間変更要求を入力すると、再計算するため、移動時間変数TにステップS505で算出された移動時間Tsを代入し、ステップS503に戻る。
ステップS508では、目標時間変更部209は、移動時間Tbを含むショット時間変更命令を通信部206を介して他の撮像装置2bから受信したか否かを判定する。目標時間変更部209は、移動時間Tbを含むショット時間変更命令を他の撮像装置2bから受信した場合には、ステップS509に進み、移動時間Tbを含むショット時間変更命令を他の撮像装置2bから受信していない場合には、ステップS510に進む。撮像装置2bも図5のフローチャートの処理を実行し、ステップS506では、ショット時間変更命令を撮像装置2aに送信する。その場合、撮像装置2aは、ショット時間変更命令を他の撮像装置2bから受信したと判定する。従って、撮像装置2aは、他の撮像装置2bがステップS506の処理を終えるであろう時間まで待ってから、ステップS508の判定をするようにしてもよい。
ステップS509では、目標時間変更部209は、移動時間Tbを含むショット時間変更命令を受信すると、移動速度制御部208に対して、移動時間Tbを含む移動時間変更要求を出力する。移動速度制御部208は、移動時間Tbを含む移動時間変更要求を入力すると、移動時間Tbを移動時間変数Tに代入し、ステップS503に戻る。
ステップS510では、移動速度制御部208は、ステップS503で算出したパンの移動速度Vとチルトの移動速度Vとズームの移動速度Vを駆動制御部205に出力する。駆動制御部205は、パン駆動部202がパンの移動速度Vで駆動するように制御し、チルト駆動部203がチルトの移動速度Vで駆動するように制御し、ズーム駆動部204がズームの移動速度Vで駆動するように制御し、ショット動作を実行する。パン駆動部202は、パンの移動速度Vで撮像部201をパン方向に移動する。チルト駆動部203は、チルトの移動速度Vで撮像部201をチルト方向に移動する。ズーム駆動部204は、ズームの移動速度Vで撮像部201のズームレンズをズーム方向に移動する。
なお、ステップS508では、目標時間変更部209は、他の撮像装置2bに先にショット動作を実行させ、他の撮像装置2bからのショット時間変更命令を受信するようにしてもよい。その場合、目標時間変更部209は、受信した段階での経過時間と移動量を考慮する必要がある。一例としては、ステップS509では、目標時間変更部209は、ショット時間変更命令に含まれる移動時間Tbから経過時間を引き、ステップS502に戻り、移動速度制御部208が移動速度の演算を行えばよい。
次に、図6および図7を用いて、実際の適用例について説明する。図6は、撮像装置2aおよび2bのショット動作例を示す図である。撮像装置2aは、現在のパン位置が75°であり、現在のチルト位置が40°であり、現在のズーム位置が10である。撮像装置2bは、現在のパン位置が50°であり、現在のチルト位置が20°であり、現在のズーム位置が10である。ここで、ズーム位置は、単位を示していないが、連続的なデジタル値である。
また、撮像装置2aは、目標のパン位置が0°であり、目標のチルト位置が20°であり、目標のズーム位置が10である。撮像装置2bは、目標のパン位置が0°であり、目標のチルト位置が0°であり、目標のズーム位置が10である。ここで、目標のズーム位置は、説明を簡単にするため、現在のズーム位置と同じである。目標のパン位置と目標のチルト位置と目標のズーム位置は、ショット動作命令に含まれるプリセットIDに対応する位置であり、プリセット記憶部207から読み出される。
また、撮像装置2aは、パンの最高移動速度が30°/sであり、チルトの最高移動速度が30°/sであり、ズームの最高移動速度が30/sである。撮像装置2bは、パンの最高移動速度が30°/sであり、チルトの最高移動速度が30°/sであり、ズームの最高移動速度が30/sである。
図7は、ショット動作命令の移動時間Tuが2秒である場合の、図5のフローチャートの処理例を示す図である。制御装置3は、ネットワーク4を介して、撮像装置2aおよび2bにショット動作命令を送信する。
まず、撮像装置2aの処理について説明する。ステップS501では、撮像装置2aは、ショット動作命令に含まれる移動時間Tu=2秒を移動時間変数Tに代入する。
ステップS502では、撮像装置2aは、目標のパン位置0°と現在のパン位置75°との差分として、パンの移動量Q=75°を計算する。また、撮像装置2aは、目標のチルト位置20°と現在のチルト位置40°との差分として、チルトの移動量Q=20°を計算する。また、撮像装置2aは、目標のズーム位置10と現在のズーム位置10との差分として、ズームの移動量Q=0を計算する。なお、撮像装置2aは、移動方向も考慮する。
ステップS503では、撮像装置2aは、パンの移動量Q=75°を移動時間変数T=2秒で割ることで、パンの移動速度V=37.5°/sを算出する。また、撮像装置2aは、チルトの移動量Q=20°を移動時間変数T=2秒で割ることで、チルトの移動速度V=10°/sを算出する。また、撮像装置2aは、ズームの移動量Q=0を移動時間変数T=2秒で割ることで、ズームの移動速度V=0(移動無)を算出する。
ステップS504について説明する。撮像装置2aは、パンの移動速度V=37.5°/sがパンの最高移動速度30°/s以下ではなく、チルトの移動速度V=10°/sがチルトの最高移動速度30°/s以下であり、ズームの移動速度V=0がズームの最高移動速度30/sである。したがって、撮像装置2aは、ステップS505に進む。
ステップS505では、撮像装置2aは、パンの移動速度V=37.5°/sがパンの最高移動速度30°/s以下でないので、パンの移動量Q=75°をパンの最高移動速度30°/sで割ることにより、パンの移動時間Ts=2.5sを算出する。
ステップS506では、撮像装置2aは、移動時間Ts=2.5sを含むショット時間変更命令を、ネットワーク4を介して他の撮像装置2bに送信する。
ステップS507では、撮像装置2aは、移動時間変数Tに移動時間Ts=2.5sを代入し、ステップS503に戻る。
ステップS503では、撮像装置2aは、パンの移動量Q=75°を移動時間変数T=2.5秒で割ることで、パンの移動速度V=30°/sを算出する。また、撮像装置2aは、チルトの移動量Q=20°を移動時間変数T=2.5秒で割ることで、チルトの移動速度V=8°/sを算出する。また、撮像装置2aは、ズームの移動量Q=0を移動時間変数T=2.5秒で割ることで、ズームの移動速度V=0(移動無)を算出する。
ステップS504では、撮像装置2aは、パンの移動速度V=30°/sがパンの最高移動速度30°/s以下であり、チルトの移動速度V=8°/sがチルトの最高移動速度30°/s以下であり、ズームの移動速度V=0がズームの最高移動速度30/sである。したがって、撮像装置2aは、ステップS508に進む。
ステップS508では、撮像装置2aは、撮像装置2bからショット時間変更命令を受信していないので、ステップS510に進む。
ステップS510では、撮像装置2aは、移動時間変数T=2.5sでショット動作を実行し、2.5秒後に、パン方向の移動とチルト方向の移動が揃って停止する。
次に、撮像装置2bの処理について説明する。ステップS501では、撮像装置2bは、ショット動作命令に含まれる移動時間Tu=2秒を移動時間変数Tに代入する。
ステップS502では、撮像装置2bは、目標のパン位置0°と現在のパン位置50°との差分として、パンの移動量Q=50°を計算する。また、撮像装置2bは、目標のチルト位置0°と現在のチルト位置20°との差分として、チルトの移動量Q=20°を計算する。また、撮像装置2bは、目標のズーム位置10と現在のズーム位置10との差分として、ズームの移動量Q=0を計算する。なお、撮像装置2bは、移動方向も考慮する。
ステップS503では、撮像装置2bは、パンの移動量Q=50°を移動時間変数T=2秒で割ることで、パンの移動速度V=25°/sを算出する。また、撮像装置2bは、チルトの移動量Q=20°を移動時間変数T=2秒で割ることで、チルトの移動速度V=10°/sを算出する。また、撮像装置2bは、ズームの移動量Q=0を移動時間変数T=2秒で割ることで、ズームの移動速度V=0(移動無)を算出する。
ステップS504について説明する。撮像装置2bは、パンの移動速度V=25°/sがパンの最高移動速度30°/s以下であり、チルトの移動速度V=10°/sがチルトの最高移動速度30°/s以下であり、ズームの移動速度V=0がズームの最高移動速度30/sである。したがって、撮像装置2bは、ステップS508に進む。
ステップS508では、撮像装置2bは、撮像装置2aのステップS506で送信された移動時間Ts=2.5sを含むショット時間変更命令を受信し、ステップS509に進む。
ステップS509では、撮像装置2bは、移動時間Ts=2.5sを移動時間変数Tに代入し、ステップS503に戻る。
ステップS503では、撮像装置2bは、パンの移動量Q=50°を移動時間変数T=2.5秒で割ることで、パンの移動速度V=20°/sを算出する。また、撮像装置2bは、チルトの移動量Q=20°を移動時間変数T=2.5秒で割ることで、チルトの移動速度V=8°/sを算出する。また、撮像装置2bは、ズームの移動量Q=0を移動時間変数T=2.5秒で割ることで、ズームの移動速度V=0(移動無)を算出する。
ステップS504では、撮像装置2bは、パンの移動速度V=20°/sがパンの最高移動速度30°/s以下であり、チルトの移動速度V=8°/sがチルトの最高移動速度30°/s以下であり、ズームの移動速度V=0がズームの最高移動速度30/sである。したがって、撮像装置2bは、ステップS508に進む。
ステップS508では、撮像装置2bは、撮像装置2aからショット時間変更命令を受信していないので、ステップS510に進む。
ステップS510では、撮像装置2bは、移動時間変数T=2.5sでショット動作を実行し、2.5秒後に、パン方向の移動とチルト方向の移動が揃って停止する。
以上のように、撮像システム1は、複数の撮像装置2a,2bと、制御装置3とを有する。制御装置3は、複数の撮像装置2a,2bのうちの一部またはすべてにショット動作命令を送信する。ショット動作命令は、プリセットIDと移動時間Tuを含む。プリセットIDは、位置識別子である。
ステップS502では、移動速度制御部208は、ショット動作命令に含まれるプリセットIDを基に、目標のパン位置と、目標のチルト位置と、目標のズーム位置をプリセット記憶部207から読み出す。
ステップ503では、移動速度制御部208は、算出部として機能し、移動時間Tuを含むショット動作命令を受信すると、移動時間Tuを基に、現在のパン位置から目標のパン位置までのパンの移動速度を算出する。また、移動速度制御部208は、移動時間Tuを基に、現在のチルト位置から目標のチルト位置までのチルトの移動速度を算出する。また、移動速度制御部208は、移動時間Tuを基に、現在のズーム位置から目標のズーム位置までのズームの移動速度を算出する。
ステップS504~S507では、目標時間変更部209は、パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合には、パンの移動速度が第1の閾値以下になるように移動時間Tuを変更する。第1の閾値は、例えば、パンの最高移動速度Vmaxである。また、目標時間変更部209は、チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合には、チルトの移動速度が第2の閾値以下になるように移動時間Tuを変更する。第2の閾値は、例えば、チルトの最高移動速度Vmaxである。また、目標時間変更部209は、ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、ズームの移動速度が第3の閾値以下になるように移動時間Tuを変更する。第3の閾値は、ズームの最高移動速度Vmaxである。そして、目標時間変更部209は、通信部206を介して、変更された移動時間Tuへのショット時間変更命令を他の撮像装置に送信する。
ステップS504では、移動速度制御部208は、パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合、チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合、または、ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、ステップS505に進む。ステップS505~S507では、目標時間変更部209は、パンの移動速度が第1の閾値以下になるように、チルトの移動速度が第2の閾値以下になるように、ズームの移動速度が第3の閾値以下になるように、移動時間Tuを変更する。そして、目標時間変更部209は、通信部206を介して、変更された移動時間Tuへのショット時間変更命令を他の撮像装置に送信する。なお、目標時間変更部209は、制御装置3を介して、ショット時間変更命令を他の撮像装置に送信してもよい。
ステップS508では、移動速度制御部208は、他の撮像装置から移動時間Tbを含むショット時間変更命令を受信すると、ステップS509に進む。ステップS509およびS503では、ショット時間変更命令に含まれる移動時間Tbを基に、現在のパン位置から目標のパン位置までのパンの移動速度を算出する。また、移動速度制御部208は、ショット時間変更命令に含まれる移動時間Tbを基に、現在のチルト位置から目標のチルト位置までのチルトの移動速度を算出する。また、移動速度制御部208は、ショット時間変更命令に含まれる移動時間Tbを基に、現在のズーム位置から目標のズーム位置までのズームの移動速度を算出する。
ステップS510では、駆動制御部205は、変更された移動時間で、現在のパン位置から目標のパン位置に移動し、現在のチルト位置から目標のチルト位置に移動し、現在のズーム位置から目標のズーム位置に移動するように制御する。また、駆動制御部205は、現在のパン位置と現在のチルト位置と現在のズーム位置から同時に移動を開始し、変更された移動時間後、目標のパン位置と目標のチルト位置と目標のズーム位置で同時に停止するように制御する。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮像装置2aは、ショット動作命令の移動時間Tuでショット動作ができない場合、移動可能な移動時間を演算し、それを含むショット時間変更命令をネットワーク4上の他の撮像装置2bに送信する。これにより、撮像装置2bは、移動時間を含むショット時間変更命令を受信すると、その移動時間でショット動作を実行する。そのため、撮像装置2aおよび2bは、相互に、ショット動作の停止タイミングをそろえることができる。
また、本実施形態では、撮像装置2aは、他の撮像装置2bに対して直接ショット時間変更命令を送信する例を説明したが、撮像装置2aは、制御装置3を介して他の撮像装置2bにショット時間変更命令を送信してもよい。その場合、撮像装置2aは、制御装置3にショット時間変更命令を送信する。制御装置3は、撮像装置2aからショット時間変更命令を受信した場合、ショット動作命令を送信済みの他の撮像装置2bに対し、ショット時間変更命令を送信すればよい。こうすることで、撮像装置2aは、制御装置3とのみ通信すればよいこととなり、他の撮像装置2bへの送信を考慮する必要がなくなる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、ネットワーク4上の全ての撮像装置2aおよび2bが一斉にショット動作を実施する。これに対し、本実施形態では、一部の撮像装置のみが一斉にショット動作を実施することが可能である。
第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、ネットワーク4上の全ての撮像装置2aおよび2bが一斉にショット動作を実施する。これに対し、本実施形態では、一部の撮像装置のみが一斉にショット動作を実施することが可能である。
図8は、第2の実施形態による撮像装置2aの構成例を示すブロック図である。以下、撮像装置2aの構成を例に説明するが、撮像装置2bの構成も撮像装置2aの構成と同様である。図8の撮像装置2aは、図2の撮像装置2aに対して、ショット動作ID処理部810を追加したものであり、通信部206の処理動作内容が変更されている。図8の撮像装置2aの他の構成は、図2の撮像装置2aの構成と同様であり、その説明は省略する。ネットワーク4には、3台以上の撮像装置を接続することができる。以下、第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
通信部206が制御装置3に対して送受信する命令は、ショット動作IDを含む。制御装置3の通信部304は、ショット動作IDを含むショット動作命令を撮像装置2aおよび2bに送信する。制御装置3は、ショット動作命令を発行されるたびに異なるショット動作IDを割り振る。ただし、制御装置3は、ショット動作命令を送信する場合には、同一のショット動作IDを含むショット動作命令を一部またはすべての撮像装置に送信することができる。こうすることで、撮像装置2aおよび2bは、ショット時間変更命令がどのショット動作命令に対する変更なのかを識別することが可能となる。ショット動作ID処理部810は、ショット時間変更命令に含まれるショット動作IDを基に、通信部206が受信したショット時間変更命令を、目標時間変更部209に出力するか否かを判定する。
図9は、撮像装置2aのショット動作ID処理部810の処理方法を示すフローチャートである。以下、撮像装置2aのショット動作ID処理部810の処理方法を説明するが、撮像装置2aのショット動作ID処理部810の処理方法も撮像装置2aのショット動作ID処理部810の処理方法と同様である。
通信部206は、ショット動作IDを含むショット動作命令を制御装置3から受信すると、ショット動作IDを含むショット動作命令をショット動作ID処理部810に出力する。ショット動作ID処理部810は、ショット動作IDを含むショット動作命令を入力すると、図9のフローチャートの処理を開始する。
ステップS901では、ショット動作ID処理部810は、ショット動作変数Sに、入力したショット動作命令に含まれるショット動作IDを代入する。ステップS902では、ショット動作ID処理部810は、通信部206を介して、他の撮像装置2bからショット動作IDを含むショット時間変更命令を受信したか否かを判定する。ショット動作ID処理部810は、ショット動作IDを含むショット時間変更命令を受信した場合には、ステップS903に進み、ショット動作IDを含むショット時間変更命令を受信していない場合には、ステップS906に進む。
ステップS903では、ショット動作ID処理部810は、受信したショット時間変更命令に含まれるショット動作IDがショット動作変数Sと等しいか否かを判定する。ショット動作ID処理部810は、ショット動作IDがショット動作変数Sと等しい場合には、ステップS904に進み、ショット動作IDがショット動作変数Sと等しくない場合には、ステップS905に進む。
ステップS904では、ショット動作ID処理部810は、ショット時間変更命令を目標時間変更部209へ出力し、目標時間変更部209は、ショット時間変更命令に基づき、移動時間の変更処理を実行する。その後、処理は、ステップS906に進む。
ステップS905では、ショット動作ID処理部810は、ショット時間変更命令が自己の撮像装置2aとは異なる撮像装置宛のものであったと認識し、ショット時間変更命令を廃棄する。目標時間変更部209は、そのショット時間変更命令に基づく処理を実行しない。その後、処理は、ステップS906に進む。
ステップS906では、撮像装置2aは、図5のフローチャートのショット動作の処理を実行する。なお、撮像装置2aは、ショット動作の実行中に、他の撮像装置2bからのショット時間変更命令を受信しても、受信しなくても、上記の処理が可能である。ショット動作ID処理部810は、ステップS904のように、ショット動作命令およびショット時間変更命令に含まれるショット動作IDが等しければ、ショット時間変更命令を目標時間変更部209に出力する。また、ショット動作ID処理部810は、ステップS905のように、ショット動作命令およびショット時間変更命令に含まれるショット動作IDが等しくなければ、ショット時間変更命令を廃棄する。
以上のように、ショット動作命令とショット時間変更命令は、それぞれ、ショット動作ID(ショット動作識別子)を含む。目標時間変更部209は、ショット動作命令に含まれるショット動作IDとショット時間変更命令に含まれるショット動作IDとが同じである場合には、移動時間を変更することが可能である。また、目標時間変更部209は、ショット動作命令に含まれるショット動作IDとショット時間変更命令に含まれるショット動作IDとが同じでない場合には、移動時間を変更することが可能でない。
以上説明したように、本実施形態によれば、撮像装置2aは、ショット動作命令およびショット時間変更命令にショット動作IDが含まれているので、ショット時間変更命令が自己の撮像装置2a宛のものであるか否かの判定が可能となる。これにより、ネットワーク4に接続された一部の撮像装置にのみがショット動作を実施することが可能になる。
また、第1の実施形態と同様に、撮像装置2aは、他の撮像装置2bに対して直接、ショット動作IDを含むショット時間変更命令を送信する例を説明したが、制御装置3を介して他の撮像装置2bにショット時間変更命令を送信してもよい。制御装置3は、複数の撮像装置に対して、同一のショット動作IDを含むショット動作命令を送信する。いずれかの撮像装置は、制御装置3にショット時間変更命令を送信する。制御装置3は、いずれかの撮像装置からショット時間変更命令を受信した場合は、複数の撮像装置に対して、上記のショット動作IDを含むショット時間変更命令を送信する。
制御装置3は、ショット動作命令を受信していない他の撮像装置2bにショット時間変更命令を送信したとしても、撮像装置2bは、ショット動作IDを基に、ショット時間変更命令が自己の撮像装置2b宛の命令であるか否かの判断を行うことができる。従って、制御装置3は、ショット動作命令を送信した撮像装置を記憶しておく必要がなくなり、処理内容が容易になる。
(その他の実施形態)
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本開示は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、上述の実施形態に基づいて詳述してきたが、本開示はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、様々な形態も含む。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
1 撮像システム、2a,2b 撮像装置、3 制御装置、201 撮像部、202 パン駆動部、203 チルト駆動部、204 ズーム駆動部、205 駆動制御部、206 通信部、207 プリセット記憶部、208 移動速度制御部、209 目標時間変更部
Claims (12)
- 撮像装置であって、
移動時間を含むショット動作命令を受信すると、前記移動時間を基に、現在のパン位置から目標のパン位置までのパンの移動速度、現在のチルト位置から目標のチルト位置までのチルトの移動速度、または、現在のズーム位置から目標のズーム位置までのズームの移動速度を算出する算出手段と、
前記パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合には、前記パンの移動速度が前記第1の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、前記チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合には、前記チルトの移動速度が前記第2の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、または、前記ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、前記ズームの移動速度が前記第3の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、前記変更された移動時間への変更命令を他の撮像装置に送信する変更手段と、
前記変更された移動時間で、前記現在のパン位置から前記目標のパン位置に移動し、前記現在のチルト位置から前記目標のチルト位置に移動し、または、前記現在のズーム位置から前記目標のズーム位置に移動するように制御する制御手段と
を有することを特徴とする撮像装置。 - 前記算出手段は、前記移動時間を基に、現在のパン位置から目標のパン位置までのパンの移動速度、現在のチルト位置から目標のチルト位置までのチルトの移動速度、および、現在のズーム位置から目標のズーム位置までのズームの移動速度を算出し、
前記変更手段は、前記パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合、前記チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合、または、前記ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、前記パンの移動速度が前記第1の閾値以下になるように、前記チルトの移動速度が前記第2の閾値以下になるように、前記ズームの移動速度が前記第3の閾値以下になるように、前記移動時間を変更し、前記変更された移動時間への変更命令を他の撮像装置に送信し、
前記制御手段は、前記変更された移動時間で、前記現在のパン位置から前記目標のパン位置に移動し、前記現在のチルト位置から前記目標のチルト位置に移動し、前記現在のズーム位置から前記目標のズーム位置に移動するように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、前記現在のパン位置と前記現在のチルト位置と前記現在のズーム位置から同時に移動を開始し、前記変更された移動時間後、前記目標のパン位置と前記目標のチルト位置と前記目標のズーム位置で同時に停止するように制御することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
- 前記算出手段は、他の撮像装置から移動時間を含む変更命令を受信すると、前記変更命令に含まれる移動時間を基に、現在のパン位置から目標のパン位置までのパンの移動速度、現在のチルト位置から目標のチルト位置までのチルトの移動速度、または、現在のズーム位置から目標のズーム位置までのズームの移動速度を算出することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記算出手段は、前記目標のパン位置、前記目標のチルト位置、または、前記目標のズーム位置を記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記算出手段は、前記ショット動作命令に含まれる位置識別子を基に、前記目標のパン位置、前記目標のチルト位置、または、前記目標のズーム位置を記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
- 前記第1の閾値は、パンの最高移動速度であり、
前記第2の閾値は、チルトの最高移動速度であり、
前記第3の閾値は、ズームの最高移動速度であることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記ショット動作命令と前記変更命令は、それぞれ、ショット動作識別子を含み、
前記変更手段は、前記ショット動作命令に含まれるショット動作識別子と前記変更命令に含まれるショット動作識別子とが同じである場合には、前記移動時間を変更することが可能であり、前記ショット動作命令に含まれるショット動作識別子と前記変更命令に含まれるショット動作識別子とが同じでない場合には、前記移動時間を変更することが可能でないことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - 前記変更手段は、制御装置を介して、前記変更命令を他の撮像装置に送信することを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載の複数の撮像装置と、
前記複数の撮像装置のうちの一部またはすべてに前記ショット動作命令を送信する制御装置と
を有することを特徴とする撮像システム。 - 撮像装置の制御方法であって、
移動時間を含むショット動作命令を受信すると、前記移動時間を基に、現在のパン位置から目標のパン位置までのパンの移動速度、現在のチルト位置から目標のチルト位置までのチルトの移動速度、または、現在のズーム位置から目標のズーム位置までのズームの移動速度を算出する算出ステップと、
前記パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合には、前記パンの移動速度が前記第1の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、前記チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合には、前記チルトの移動速度が前記第2の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、または、前記ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、前記ズームの移動速度が前記第3の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、前記変更された移動時間への変更命令を他の撮像装置に送信する変更ステップと、
前記変更された移動時間で、前記現在のパン位置から前記目標のパン位置に移動し、前記現在のチルト位置から前記目標のチルト位置に移動し、または、前記現在のズーム位置から前記目標のズーム位置に移動するように制御する制御ステップと
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - コンピュータを撮像装置として機能させるためのプログラムであって、
移動時間を含むショット動作命令を受信すると、前記移動時間を基に、現在のパン位置から目標のパン位置までのパンの移動速度、現在のチルト位置から目標のチルト位置までのチルトの移動速度、または、現在のズーム位置から目標のズーム位置までのズームの移動速度を算出する算出ステップと、
前記パンの移動速度が第1の閾値以下でない場合には、前記パンの移動速度が前記第1の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、前記チルトの移動速度が第2の閾値以下でない場合には、前記チルトの移動速度が前記第2の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、または、前記ズームの移動速度が第3の閾値以下でない場合には、前記ズームの移動速度が前記第3の閾値以下になるように前記移動時間を変更し、前記変更された移動時間への変更命令を他の撮像装置に送信する変更ステップと、
前記変更された移動時間で、前記現在のパン位置から前記目標のパン位置に移動し、前記現在のチルト位置から前記目標のチルト位置に移動し、または、前記現在のズーム位置から前記目標のズーム位置に移動するように制御する制御ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2021134798A JP2023028856A (ja) | 2021-08-20 | 2021-08-20 | 撮像装置 |
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JP2021134798A JP2023028856A (ja) | 2021-08-20 | 2021-08-20 | 撮像装置 |
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