JP2023028537A - 電気装置、フィルタ装置及びコンデンサモジュール - Google Patents

電気装置、フィルタ装置及びコンデンサモジュール Download PDF

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Abstract

【課題】本開示は、容量性素子の員数を削減することを目的とする。【解決手段】フィルタ装置600は、第1導電路601と、第2導電路602と、コンデンサモジュール11と、を備える。コンデンサモジュール11は、第1コンデンサ111と、第2コンデンサ112と、外装体と、を有する。第1コンデンサ111は、第1導電路601と基準電位の第1導体603との間に電気的に接続される。第2コンデンサ112は、第2導電路602と基準電位の第2導体604との間に電気的に接続される。外装体14は、第1コンデンサ111及び第2コンデンサ112を収容する。【選択図】図1

Description

本開示は一般に電気装置、フィルタ装置及びコンデンサモジュールに関する。本開示はより詳細には、第1コンデンサ及び第2コンデンサを備えるコンデンサモジュールと、このコンデンサモジュールを備える電気装置と、この電気装置を備えるフィルタ装置と、に関する。
特許文献1に記載のデジタル信号処理基板は、クロック動作用の素子が接続されたLSIと、このLSIに電力を供給する電源入力ラインと、この電源入力ラインとアース間に接続されたデカップリングコンデンサとを有する。デカップリングコンデンサとして、ESRが25mΩ(100kHz)以下、ESLが800pH(500MHz)以下の面実装型の固体電解コンデンサを用いる。
特開2006-352059号公報
このようなデジタル信号処理基板において、電源入力ラインが複数設けられると、これに応じて、デカップリングコンデンサ(容量性素子)の員数が増加することになる。
本開示は、容量性素子の員数を削減することができる電気装置、フィルタ装置及びコンデンサモジュールを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る電気装置は、第1導電路と、第2導電路と、コンデンサモジュールと、を備える。前記第1導電路は、直流電力の第1出力源の高電位側の第1出力端子と、第1負荷と、の間に電気的に接続される。前記第2導電路は、直流電力の第2出力源の高電位側の第2出力端子と、第2負荷と、の間に電気的に接続される。前記第2導電路は、前記第2出力端子と前記第2負荷との間において前記第1導電路に対して電気的に非接続である。前記コンデンサモジュールは、第1コンデンサと、第2コンデンサと、外装体と、を有する。前記第1コンデンサは、前記第1導電路と基準電位の第1導体との間に電気的に接続される。前記第2コンデンサは、前記第2導電路と前記基準電位の第2導体との間に電気的に接続される。前記第2コンデンサは、前記第1コンデンサとは別に設けられる。前記外装体は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを収容する。
本開示の一態様に係るフィルタ装置は、前記電気装置を備える。前記第1コンデンサは、第1フィルタの少なくとも一部を構成する。前記第2コンデンサは、前記第1フィルタとは異なる第2フィルタの少なくとも一部を構成する。
本開示の一態様に係るコンデンサモジュールは、電気装置に用いられる。前記電気装置は、第1導電路と、第2導電路と、コンデンサモジュールと、を備える。前記第1導電路は、直流電力の第1出力源の高電位側の第1出力端子と、第1負荷と、の間に電気的に接続される。前記第2導電路は、直流電力の第2出力源の高電位側の第2出力端子と、第2負荷と、の間に電気的に接続される。前記第2導電路は、前記第2出力端子と前記第2負荷との間において前記第1導電路に対して電気的に非接続である。前記コンデンサモジュールは、第1コンデンサと、第2コンデンサと、外装体と、を有する。前記第1コンデンサは、前記第1導電路と基準電位の第1導体との間に電気的に接続される。前記第2コンデンサは、前記第2導電路と前記基準電位の第2導体との間に電気的に接続される。前記第2コンデンサは、前記第1コンデンサとは別に設けられる。前記外装体は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを収容する。
本開示は、容量性素子の員数を削減することができるという利点がある。
図1は、一実施形態に係るフィルタ装置を含む回路の回路図である。 図2は、同上のフィルタ装置を実装した基板の平面図である。 図3は、同上のフィルタ装置のコンデンサモジュールの斜視図である。 図4は、同上のコンデンサモジュールの斜視図である。 図5は、同上のコンデンサモジュールの模式的な断面図である。 図6は、同上のコンデンサモジュールに含まれるコンデンサ素子の模式的な断面図である。 図7は、変形例1に係るフィルタ装置を含む回路の回路図である。
以下、実施形態に係る電気装置、フィルタ装置及びコンデンサモジュールについて、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(概要)
本実施形態では、電気装置は、フィルタ装置600であるとする。ただし、本開示が適用される範囲は、フィルタ装置600に限定されず、コンデンサを用いた任意の電気装置に適用されてもよい。
図1に示すように、本実施形態の電気装置(フィルタ装置600)は、第1導電路601と、第2導電路602と、コンデンサモジュール11と、を備える。第1導電路601は、直流電力の第1出力源41の高電位側の第1出力端子411と、第1負荷46と、の間に電気的に接続される。第2導電路602は、直流電力の第2出力源51の高電位側の第2出力端子511と、第2負荷56と、の間に電気的に接続される。第2導電路602は、第2出力端子511と第2負荷56との間において第1導電路601に対して電気的に非接続である。コンデンサモジュール11は、第1コンデンサ111と、第2コンデンサ112と、外装体14(図2、図3参照)と、を有する。第1コンデンサ111は、第1導電路601と基準電位の第1導体603との間に電気的に接続される。第2コンデンサ112は、第2導電路602と基準電位の第2導体604との間に電気的に接続される。第2コンデンサ112は、第1コンデンサ111とは別に設けられる。外装体14は、第1コンデンサ111及び第2コンデンサ112を収容する。
また、フィルタ装置600において、第1コンデンサ111は、第1フィルタの少なくとも一部を構成する。第2コンデンサ112は、第1フィルタとは異なる第2フィルタの少なくとも一部を構成する。
また、本実施形態のコンデンサモジュール11は、上記の電気装置(フィルタ装置600)に用いられるコンデンサモジュール11である。
本実施形態によれば、第1コンデンサ111と第2コンデンサ112とが1つの外装体14(パッケージ)に収容されている。そのため、第1コンデンサ111と第2コンデンサ112とがそれぞれ別の外装体14に収容されている場合と比較して、外装体14の個数を削減できる。つまり、外装体14に収容された構成を容量性素子の員数の1単位とすると、本実施形態により、容量性素子の員数を削減できる。また、容量性素子の実装面積の増加の抑制を図ることができる。ここで、容量性素子とは、一般的な2端子のコンデンサと、コンデンサモジュール11と、を含む概念である。
なお、第1出力源41が第2出力源51を兼ねていてもよい。また、第1導体603が第2導体604を兼ねていてもよい。
また、第1負荷46が第2負荷56を兼ねていてもよい。ただし、第1負荷46(第2負荷56)において、第1導電路601が電気的に接続される第1入力端子が、第2導電路602が電気的に接続される第2入力端子とは別に設けられていることを要する。
(詳細)
(1)回路構成
まず、図1を参照して、本実施形態の電気装置(フィルタ装置600)及びフィルタ装置600が組み込まれた電気回路について説明する。
電気回路は、第1系統400と、第2系統500と、を有する。第1系統400は、第1出力源41から出力される直流電力を第1負荷46へ供給する電路を含む。第2系統500は、第2出力源51から出力される直流電力を第2負荷56へ供給する電路を含む。第1系統400及び第2系統500は、例えば、基板800(図2参照)上に形成されている。
第1系統400と第2系統500とは、電気的に分離されている。つまり、第1出力源41から出力される直流電力は、第2系統500には入力されず、第2出力源51から出力される直流電力は、第1系統400には入力されない。
第1出力源41及び第2出力源51は、例えば、バッテリである。つまり、第1出力源41及び第2出力源51はそれぞれ、本実施形態のように直流電源であってもよい。直流電源は、DC/DCコンバータ又はリニアレギュレータ等を含んでいてもよい。また、第1出力源41及び第2出力源51は、信号源であってもよい。第1出力源41は、第1出力端子411(高電位側端子)と、第3出力端子412(低電位側端子)と、を有する。第1出力端子411は、第1系統400に電気的に接続されている。第3出力端子412は、基準電位の導体に電気的に接続されている。本実施形態では、基準電位は、グランド電位である。第2出力源51は、第2出力端子511(高電位側端子)と、第4出力端子512(低電位側端子)と、を有する。第2出力端子511は、第2系統500に電気的に接続されている。第4出力端子512は、基準電位の導体に電気的に接続されている。
第1負荷46及び第2負荷56の種類は、特に限定されない。本実施形態では、一例として、第1負荷46及び第2負荷56は、集積回路である。集積回路は、例えば、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)である。集積回路は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、又は、マイクロコントローラに備えられる。
第1系統400は、例えば、コンデンサ42、及び、DC/DCコンバータ43を含む。第1系統400は、DC/DCコンバータ43の一部として、フィルタ装置600の一部(後述のインダクタンス要素701及び第1コンデンサ111)を含む。
DC/DCコンバータ43は、制御回路430と、スイッチング素子44と、スイッチング素子45と、インダクタンス要素701と、第1コンデンサ111と、第1端子431と、第2端子432と、を有する。
第1端子431は、第1出力源41の第1出力端子411に電気的に接続されている。また、第1端子431は、コンデンサ42の第1端に電気的に接続されている。コンデンサ42の第2端は、基準電位の導体に電気的に接続されている。コンデンサ42は、デカップリングコンデンサとして用いられる。
スイッチング素子44、45はそれぞれ、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチング素子である。制御回路430がスイッチング素子44、45のオンオフを切り替えることで、DC/DCコンバータ43が電力変換をする。
DC/DCコンバータ43は、第1出力源41から出力された直流電力を、第1端子431にて受け取り、所望の電圧の直流電力に変換する。DC/DCコンバータ43は、変換後の直流電力を、第2端子432から出力する。第2端子432は、第1負荷46に電気的に接続されている。
スイッチング素子44の第1端は、第1端子431に電気的に接続されている。スイッチング素子44の第2端は、スイッチング素子45の第1端に電気的に接続されている。スイッチング素子45の第2端は、基準電位の導体に電気的に接続されている。
スイッチング素子44とスイッチング素子45との間の接続点には、インダクタンス要素701の第1端が電気的に接続されている。インダクタンス要素701の第2端は、第2端子432に電気的に接続されている。また、第2端子432には、第1コンデンサ111の第1端が電気的に接続されている。第1コンデンサ111の第2端は、基準電位の第1導体603に電気的に接続されている。
次に、フィルタ装置600のうち第1系統400側の構成について詳述する。フィルタ装置600は、第1系統400に含まれる構成として、第1コンデンサ111と、第1導電路601と、インダクタンス要素701と、を含む。第1コンデンサ111は、インダクタンス要素701と共にローパスフィルタを構成する。つまり、第1コンデンサ111は、第1フィルタ(第1ローパスフィルタ)の一部を構成する。
インダクタンス要素701は、例えば、コイルである。第1導電路601は、インダクタンス要素701の第2端と第2端子432との間を電気的に接続する導体の少なくとも一部である。また、第1導電路601は、インダクタンス要素701の第2端と第1負荷46との間を電気的に接続する導体の少なくとも一部である。第1導電路601には、第1コンデンサ111の第1端(陽極)が電気的に接続されている。第1コンデンサ111の第2端(陰極)は、基準電位の第1導体603に電気的に接続されている。
第2系統500は、例えば、コンデンサ52、及び、DC/DCコンバータ53を含む。第2系統500は、DC/DCコンバータ53の一部として、フィルタ装置600の一部(後述のインダクタンス要素702及び第2コンデンサ112)を含む。
DC/DCコンバータ53は、制御回路530と、スイッチング素子54と、スイッチング素子55と、インダクタンス要素702と、第2コンデンサ112と、第1端子531と、第2端子532と、を有する。
第1端子531は、第2出力源51の第2出力端子511に電気的に接続されている。また、第1端子531は、コンデンサ52の第1端に電気的に接続されている。コンデンサ52の第2端は、基準電位の導体に電気的に接続されている。コンデンサ52は、デカップリングコンデンサとして用いられる。
スイッチング素子54、55はそれぞれ、MOSFET等の半導体スイッチング素子である。制御回路530がスイッチング素子54、55のオンオフを切り替えることで、DC/DCコンバータ53が電力変換をする。
DC/DCコンバータ53は、第2出力源51から出力された直流電力を、第1端子531にて受け取り、所望の電圧の直流電力に変換する。DC/DCコンバータ53は、変換後の直流電力を、第2端子532から出力する。第2端子532は、第2負荷56に電気的に接続されている。
スイッチング素子54の第1端は、第1端子531に電気的に接続されている。スイッチング素子54の第2端は、スイッチング素子55の第1端に電気的に接続されている。スイッチング素子55の第2端は、基準電位の導体に電気的に接続されている。
スイッチング素子54とスイッチング素子55との間の接続点には、インダクタンス要素702の第1端が電気的に接続されている。インダクタンス要素702の第2端は、第2端子532に電気的に接続されている。また、第2端子532には、第2コンデンサ112の第1端が電気的に接続されている。第2コンデンサ112の第2端は、基準電位の第2導体604に電気的に接続されている。
次に、フィルタ装置600のうち第2系統500側の構成について詳述する。フィルタ装置600は、第2系統500に含まれる構成として、第2コンデンサ112と、第2導電路602と、インダクタンス要素702と、を含む。第2コンデンサ112は、インダクタンス要素702と共にローパスフィルタを構成する。つまり、第2コンデンサ112は、第2フィルタ(第2ローパスフィルタ)の一部を構成する。
インダクタンス要素702は、例えば、コイルである。第2導電路602は、インダクタンス要素702の第2端と第2端子532との間を電気的に接続する導体の少なくとも一部である。また、第2導電路602は、インダクタンス要素702の第2端と第2負荷56との間を電気的に接続する導体の少なくとも一部である。第2導電路602には、第2コンデンサ112の第1端(陽極)が電気的に接続されている。第2コンデンサ112の第2端(陰極)は、基準電位の第2導体604に電気的に接続されている。本実施形態の第2導体604は、第1導体603を兼ねている。
(2)コンデンサ及びインダクタンス要素の実装
図2に示すように、フィルタ装置600は、基板800を更に備える。基板800には、コンデンサモジュール11が実装されている。第1コンデンサ111の陰極(第3の外部電極231)と第2コンデンサ112の陰極(第3の外部電極232)とは、基板800の同一面に配置される。フィルタ装置600のコンデンサモジュール11及びインダクタンス要素701、702は、基板800に表面実装されている。基板800には、第1導電路601、第2導電路602、及び、基準電位の第1導体603(第2導体604)が形成されている。
コンデンサモジュール11は、下面である第3の面14c(図4参照)が基板800の表面に対向するように、基板800に実装されている。コンデンサモジュール11の第1の外部電極21は、第1導電路601に電気的に接続されている。第2の外部電極22は、第2導電路602に電気的に接続されている。第3の外部電極231、232は、基準電位の第1導体603(第2導体604)に電気的に接続されている。
なお、第1コンデンサ111と第2コンデンサ112との特性が等しい場合、第1の外部電極21と第2の外部電極22とは等価なので、第1の外部電極21を第2導電路602に、第2の外部電極22を第1導電路601に電気的に接続してもよい。
(3)コンデンサモジュールの構造
[概要]
図5に示すように、コンデンサモジュール11は、ESL(等価直列インダクタンス)を低減させるための構成として、第1のコンデンサ素子10aと第2のコンデンサ素子10bとを積層した積層構造を有する。より詳細には、コンデンサモジュール11は、第1のコンデンサ素子10aと第2のコンデンサ素子10bとを交互に積層した交互積層構造を有する。複数の第1のコンデンサ素子10aが第1コンデンサ111を構成し、複数の第2のコンデンサ素子10bが第2コンデンサ112を構成する。ESLの小さいコンデンサモジュール11を使用することで、広帯域において、信号の減衰量を大きくすることができる。
また、コンデンサモジュール11は、静電容量を増加させるための構成として、第1の外部電極21の少なくとも一部及び第2の外部電極22の少なくとも一部を外装体14の側面に設けた端面集電構造を有する。
本開示の一態様に係るコンデンサモジュール11において、第1コンデンサ111及び第2コンデンサ112のそれぞれは、電解コンデンサである。コンデンサモジュール11は、素子積層体と、外装体14と、第1の外部電極21と、第2の外部電極22と、第3の外部電極23(231及び232)と、を備える。素子積層体は、複数のコンデンサ素子10(図6参照)が積層されて構成されている。外装体14は、素子積層体を封止する封止部材140を含む。複数のコンデンサ素子10のそれぞれは、陽極体3と、誘電体層と、陰極部6と、第1端部1aと、第2端部2aと、を有する。陽極体3は、表面に多孔質部5を有する。誘電体層は、多孔質部5の少なくとも一部の表面に形成されている。陰極部6は、誘電体層の少なくとも一部を覆う。第1端部1aにおいては、陽極体3が露出する。第2端部2aにおいては、陽極体3が陰極部6で覆われている。複数のコンデンサ素子10は、第1のコンデンサ素子10aと、第2のコンデンサ素子10bと、を有する。第1のコンデンサ素子10aにおいては、第1端部1aが第1の外部電極21と電気的に接続している。第2のコンデンサ素子10bにおいては、第1端部1aが第2の外部電極22と電気的に接続している。第3の外部電極23は、コンデンサ素子10の陰極部6と電気的に接続している。より詳細には、第3の外部電極23は、2つの第3の外部電極231、232を含み、第3の外部電極231は、第1のコンデンサ素子10aの陰極部6と電気的に接続している。第3の外部電極232は、第2のコンデンサ素子10bの陰極部6と電気的に接続している。コンデンサモジュール11は、第1の外部電極21と第3の外部電極231との間に第1コンデンサ111を形成し、第2の外部電極22と第3の外部電極232との間に第2コンデンサ112を形成する。
上記の構成によれば、第1のコンデンサ素子10aと第2のコンデンサ素子10bとで、素子内を電流が流れる向きが異なり、電流により生じる磁界の向きが異なるため、素子積層体内に生じる磁束が減少する。よって、コンデンサモジュール11のESL(等価直列インダクタンス)が低減される。
また、ESLを低減させるために、コンデンサモジュール11よりもESLの大きい2端子のコンデンサ(容量性素子)を複数個、並列に接続する場合と比較して、容量性素子員数を削減できる。
また、第1のコンデンサ素子10aと第2のコンデンサ素子10bとは、交互に積層されている。これにより、素子積層体内に生じる磁束が効果的に減少し得る。よって、ESLが効果的に低減され得る。
また、第1のコンデンサ素子10aの第1端部1aは外装体14の第1の面14aから露出し、第2のコンデンサ素子10bの第1端部1aは外装体14のうち第1の面14aとは反対側の第2の面14bから露出する。これにより、第1のコンデンサ素子10aと第2のコンデンサ素子10bとで磁束を打ち消し合う効果が高まり、コンデンサモジュール11のESLが効果的に低減され得る。
また、第1の外部電極21の少なくとも一部は外装体14の第1の面14aに設けられ、第2の外部電極22の少なくとも一部は外装体14のうち第1の面14aとは反対側の第2の面14bに設けられる。第3の外部電極23の少なくとも一部は外装体14のうち第1の面14a及び第2の面14bとは異なる第3の面14cに設けられる。
コンデンサモジュール11に関する以下の説明では、第1の面14aから見て第2の面14bが設けられた側を「左」と規定し、第2の面14bから見て第1の面14aが設けられた側を「右」と規定する。また、第3の面14cから見て、第3の面14cとは反対側の第4の面14dが設けられた側を「上」と規定し、第4の面14dから見て第3の面14cが設けられた側を「下」と規定する。さらに、上下及び左右の両方と直交する方向を「前後」と規定する。図3に示すように、外装体14は、第5の面14e(前面)及び第6の面14f(後面)を有する。ただし、これらの規定は、コンデンサモジュール11の使用方向を限定する趣旨ではない。
以下、本実施形態のコンデンサモジュール11(以下、電解コンデンサ11とも称す)の構造について、図5、図6を参照して説明する。
[電解コンデンサ]
本開示の一実施形態に係る電解コンデンサ11は、複数のコンデンサ素子10が積層された素子積層体と、外装体14と、第1の外部電極21と、第2の外部電極22と、第3の外部電極23(231及び232)と、を備える。外装体14は、素子積層体を封止する封止部材140を含む。本実施形態の外装体14は、基板17を更に含む。基板17の下面は、外装体14の下面(第3の面14c)に相当する。
複数のコンデンサ素子10は、それぞれ、表面に多孔質部5を有する陽極体3と、多孔質部5の少なくとも一部の表面に形成された誘電体層と、誘電体層の少なくとも一部を覆う陰極部6と、を有する。複数のコンデンサ素子10は、陽極体3が露出する第1端部1aと、陽極体3が陰極部6で覆われた第2端部2aを有し、少なくとも第1端部1aの端面は外装体14から露出している。
複数のコンデンサ素子10は、第1端部1aが外装体14の第1の面14aを向くものと、第1端部1aが外装体14の第1の面14aと異なる第2の面14bを向くものがある。このうち、第1端部1aが外装体14の第1の面14aを向くものを第1のコンデンサ素子10aと、第1端部1aが外装体14の第1の面14aと異なる第2の面14bを向くものを第2のコンデンサ素子10bと称する。第1のコンデンサ素子10aの第1端部1aは第1の外部電極21と電気的に接続している。第2のコンデンサ素子10bの第1端部1aは第2の外部電極22と電気的に接続している。
第1のコンデンサ素子10aの数と第2のコンデンサ素子10bの数は同数であってもよい。
例えば、素子積層体と外部電極との電気的接続は、それぞれのコンデンサ素子10の外装体14から露出した第1端部1aの端面を、外部電極(第1の外部電極21または第2の外部電極22)と電気的に接続することで行われ得る。
第3の外部電極23(231及び232)は、コンデンサ素子10の陰極部6と電気的に接続する。第3の外部電極23(231及び232)は、例えば、素子積層体の最も外側の層(すなわち、最下層または最上層)において陰極部6と電気的に接続している。これにより、陰極端子が電解コンデンサ11の底面に設けられ得る。一方、第1の外部電極21または第2の外部電極22を電解コンデンサ11の底面に延在させることで、陽極端子が電解コンデンサ11の底面に設けられ得る。
第1の外部電極21と第2の外部電極22とは、陽極体3の長手方向において互いに対向していてもよく、短手方向において互いに対向していてもよい。例えば、第1の外部電極21と第2の外部電極22は、それぞれ、外装体14の一表面(例えば、底面)の短手方向に沿う端部に配置されていてもよく、長手方向に沿う端部に配置されていてもよい。
図5は、本開示の一実施形態に係る電解コンデンサ11の構造を模式的に示す断面図である。図6は、図5の電解コンデンサ11を構成するコンデンサ素子10の構造を示す断面図である。しかしながら、本開示に係る電解コンデンサ11は、これらに限定されるものではない。
図5および図6に示すように、電解コンデンサ11は、複数のコンデンサ素子10(10a、10b)を備える。コンデンサ素子10は、陽極体3と、陰極部6とを備える。陽極体3は、例えば箔(陽極箔)である。陽極体3は、表面に多孔質部5を有し、多孔質部5の少なくとも一部の表面に誘電体層(図示しない)が形成されている。陰極部6は、誘電体層の少なくとも一部を覆っている。
コンデンサ素子10は、一方の端部(第1端部)1aにおいて陰極部6で覆われることなく、陽極体3が露出している一方で、他方の端部(第2端部)2aの陽極体3は陰極部6で覆われている。以下において、陽極体3の陰極部6で覆われていない部分を第1部分1と称し、陽極体3の陰極部6で覆われた部分を第2部分2と称する。第1部分1の端部が第1端部1aであり、第2部分2の端部が第2端部2aである。誘電体層は、少なくとも第2部分2に形成された多孔質部5の表面に形成される。なお、陽極体3の第1部分1は、陽極引出部とも呼ばれる。陽極体3の第2部分2は、陰極形成部とも呼ばれる。
より具体的には、第2部分2は、芯部4と、粗面化(エッチングなど)などにより芯部4の表面に形成された多孔質部(多孔体)5とを有する。一方、第1部分1では、表面に多孔質部5を有していてもよく、有していなくてもよい。誘電体層は、多孔質部5の表面に沿って形成されている。誘電体層の少なくとも一部は、多孔質部5の孔の内壁面を覆い、その内壁面に沿って形成されている。
陰極部6は、誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層7と、固体電解質層7の少なくとも一部を覆う陰極引出層とを備える。
なお、陽極体3上に誘電体層(多孔質部5)を介して固体電解質層7が形成されている陽極体3の部分が第2部分2であり、陽極体3上に誘電体層(多孔質部5)を介して固体電解質層7が形成されていない陽極体3の部分が第1部分1である。
陽極体3の陰極部6と対向しない領域のうち、少なくとも陰極部6に隣接する部分には、陽極体3の表面を覆うように絶縁性の分離層(または絶縁部材)12が形成され得る。これにより、陰極部6と陽極体3の露出部分(第1部分1)との接触が規制されている。分離層12は、例えば、絶縁性の樹脂層である。
図5の例では、4つのコンデンサ素子10(10a、10b)が、陰極部6(第2部分2)同士を重ねるようにして積層されている。しかしながら、陽極体3における第1部分1の向きが異なる2種類のコンデンサ素子10が存在する。図5において、第1のコンデンサ素子10aは、陽極体3の第1部分1が第2部分2に対して一方向(図の右方向)を向いている。これに対し、第2のコンデンサ素子10bは、陽極体3の第1部分1が、第2部分2に対して、第1のコンデンサ素子10aの第1部分1が向く方向と反対方向(図の左方向)を向いている。第1のコンデンサ素子10aと、第2のコンデンサ素子10bとが交互に積層され、素子積層体が構成されている。複数のコンデンサ素子10(10a、10b)において、積層方向で互いに隣り合う陰極部6は、導電性を有する接着層13を介して電気的に接続されている。接着層13の形成には、例えば、導電性接着剤が用いられる。接着層13は、例えば、銀を含む。
なお、積層方向で互いに隣り合う陰極部6は、金属箔を介して電気的に接続されていてもよい。また、これらの陰極部6は、金属箔と導電性接着剤との両方を用いて電気的に接続されていてもよい。
電解コンデンサ11は、複数のコンデンサ素子10(10a、10b)が積層された上述の素子積層体と、素子積層体を封止する封止部材140を含む外装体14と、第1の外部電極21と、第2の外部電極22と、第3の外部電極23と、を備える。素子積層体において、第1端部1aの端面は、外装体14から露出している。
外装体14は、ほぼ直方体の外形を有し、電解コンデンサ11もほぼ直方体の外形を有する。外装体14は、第1の面14aおよび第1の面14aとは反対側の第2の面14bを有する。素子積層体において、第1のコンデンサ素子10aの第1端部1aが第1の面14aを向いており(すなわち、第1端部1aが第2端部2aよりも第1の面14a側にある)、第2のコンデンサ素子10bの第1端部1aが第2の面14bを向いている(すなわち、第1端部1aが第2端部2aよりも第2の面14b側にある)。
電解コンデンサ11において、外装体14から露出する複数の第1端部1a(第1部分1)のそれぞれは、第1の面14aに沿って延在する第1の外部電極21または第2の面14bに沿って延在する第2の外部電極22と電気的に接続される。この場合、電解コンデンサ11の陽極を形成するために、複数の第1部分1を束ねる必要がなく、複数の第1部分1を束ねるための長さを確保する必要がない。よって、複数の第1部分1を束ねる場合と比べて、陽極体3に占める第1部分1の割合を小さくして高容量化することができる。また、第1部分1によるESLの寄与が低減される。また、第3の外部電極23と第1の外部電極21および/または第2の外部電極22との離間距離を短くできるため、ESLが改善する。
図5の例では、素子積層体は、基板17に支持されている。基板17は、例えば、その表面および裏面に導電性の配線パターンが形成された積層基板であり、表面の配線パターンと裏面の配線パターンとはスルーホールにより電気的に接続されている。表面の配線パターンは最下層に積層されたコンデンサ素子10の陰極部6と電気的に接続し、裏面(第3の面14c)の配線パターンは第3の外部電極23(231及び232)と電気的に接続される。よって、基板17を介して、第3の外部電極23と、素子積層体の各コンデンサ素子10の陰極部6との電気的接続がされている。この場合、裏面の配線パターン次第で、第3の外部電極23の個数、形状および配置を任意に設定することが可能である。第3の外部電極23は、例えばめっき処理により基板17上に形成され、第3の外部電極23を形成した基板17が一部材として取り扱われ得る。なお、基板17は片面基板であってもよい。
第3の外部電極23の少なくとも一部は電解コンデンサ11の底面において露出している。第3の外部電極23の底面における露出部分は、電解コンデンサ11の陰極端子を構成する。図5の例では、2つの第3の外部電極23が、離間して設けられており、複数の領域において第3の外部電極23が露出している。
第1の外部電極21の一部は、外装体14の底面に沿って折り曲げられ、電解コンデンサ11の底面において露出している。同様に、第2の外部電極22の一部は、外装体14の底面に沿って第1の外部電極21の折り曲げ部分と対向するように折り曲げられ、電解コンデンサ11の底面において露出している。第1の外部電極21および第2の外部電極22の底面における露出部分は、電解コンデンサ11の陽極端子を構成する。すなわち、本実施形態では、電解コンデンサ11は、離間した2つの陽極端子を有する。離間した2つの陽極端子の間に挟まれるように、陰極端子が存在し得る。
図4に示すように、第3の面14c(下面)の法線方向から見て、第3の外部電極23のうち第1の外部電極21と対向する端縁2310と、第1の外部電極21と、の間の距離L1は、第1の面14a及び第2の面14bが並んでいる方向(左右方向)と直交し外装体14を2等分する線分S1と、第3の外部電極23の端縁2310と、の間の距離L3よりも短いことが好ましい。本実施形態のように、第3の外部電極23が複数設けられている場合は、第3の外部電極23のうち第1の外部電極21と対向する端縁2310とは、複数の第3の外部電極23のうち、第1の外部電極21と対向する端縁を有する第3の外部電極231の端縁を意味する。
また、第3の面14c(下面)の法線方向から見て、第3の外部電極23のうち第2の外部電極22と対向する端縁2320と、第2の外部電極22と、の間の距離L2は、第1の面14a及び第2の面14bが並んでいる方向(左右方向)と直交し外装体14を2等分する線分S1と、第3の外部電極23の端縁2320と、の間の距離L4よりも短いことが好ましい。本実施形態のように、第3の外部電極23が複数設けられている場合は、第3の外部電極23のうち第2の外部電極22と対向する端縁2320とは、複数の第3の外部電極23のうち、第2の外部電極22と対向する端縁を有する第3の外部電極232の端縁を意味する。
以下、上記実施形態に係る電解コンデンサ11の構成要素について、より詳細に説明する。
(陽極体3)
陽極体3は、弁作用金属、弁作用金属を含む合金、および弁作用金属を含む化合物(金属間化合物など)などを含むことができる。これらの材料は一種を単独でまたは二種以上を組み合わせて使用できる。弁作用金属としては、アルミニウム、タンタル、ニオブ、チタンなどを用いることができる。陽極体3は、弁作用金属、弁作用金属を含む合金、または弁作用金属を含む化合物の箔であってもよく、弁作用金属、弁作用金属を含む合金、または弁作用金属を含む化合物の多孔質焼結体であってもよい。
陽極体3に金属箔を用いる場合、通常、表面積を増やすため、陽極箔の少なくとも第2部分2の表面には、多孔質部5が形成される。第2部分2は、芯部4と、芯部4の表面に形成された多孔質部5とを有する。多孔質部5は、陽極箔の少なくとも第2部分2の表面をエッチングなどにより粗面化することにより形成してもよい。第1部分1の表面に所定のマスキング部材を配置した後、エッチング処理などの粗面化処理を行うことも可能である。一方で、陽極箔の表面の全面をエッチング処理などにより粗面化処理することも可能である。前者の場合、第1部分1の表面には多孔質部5を有さず、第2部分2の表面に多孔質部5を有する陽極箔が得られる。後者の場合、第2部分2の表面に加え、第1部分1の表面にも多孔質部5が形成される。エッチング処理としては、公知の手法を用いればよく、例えば、電解エッチングが挙げられる。マスキング部材は、特に限定されないが、樹脂などの絶縁体が好ましい。マスキング部材は、固体電解質層7の形成前に取り除かれるが、導電性材料を含む導電体であってもよい。
陽極箔の表面の全面を粗面化処理する場合、第1部分1の表面に多孔質部5を有する。このため、多孔質部5と封止部材140の密着性が十分でなく、多孔質部5と封止部材140との接触部分を通じて電解コンデンサ11内部に空気(具体的には、酸素および水分)が侵入する場合がある。これを抑制するため、多孔質に形成された第1部分1を予め圧縮し、多孔質部5の孔をつぶしておいてもよい。これにより、封止部材140から露出する第1端部1aより多孔質部5を介した電解コンデンサ11内部への空気の侵入、および当該空気の侵入による電解コンデンサ11の信頼性の低下を抑制できる。
(誘電体層)
誘電体層は、例えば、陽極体3の少なくとも第2部分2の表面の弁作用金属を、化成処理などにより陽極酸化することで形成される。誘電体層は弁作用金属の酸化物を含む。例えば、弁作用金属としてアルミニウムを用いた場合の誘電体層は酸化アルミニウムを含む。誘電体層は、少なくとも多孔質部5が形成されている第2部分2の表面(多孔質部5の孔の内壁面を含む)に沿って形成される。なお、誘電体層の形成方法はこれに限定されず、第2部分2の表面に、誘電体として機能する絶縁性の層を形成できればよい。誘電体層は、第1部分1の表面(例えば、第1部分1の表面の多孔質部5上)にも形成されてもよい。
(陰極部6)
陰極部6は、誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層7と、固体電解質層7の少なくとも一部を覆う陰極引出層とを備える。
(固体電解質層7)
固体電解質層7は、例えば、導電性高分子を含む。導電性高分子としては、例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリンおよびこれらの誘導体などを用いることができる。固体電解質層7は、例えば、原料モノマーを誘電体層上で化学重合および/または電解重合することにより、形成することができる。あるいは、導電性高分子が溶解した溶液、または、導電性高分子が分散した分散液を、誘電体層に塗布することにより、形成することができる。固体電解質層7は、マンガン化合物を含んでもよい。
(陰極引出層)
陰極引出層は、例えば、カーボン層8および銀ペースト層9を備える。カーボン層8は、導電性を有していればよく、例えば、黒鉛などの導電性炭素材料を用いて構成することができる。カーボン層8は、例えば、カーボンペーストを固体電解質層7の表面の少なくとも一部に塗布して形成される。銀ペースト層9には、例えば、銀粉末とバインダ樹脂(エポキシ樹脂など)とを含む組成物を用いることができる。銀ペースト層9は、例えば、銀ペーストをカーボン層8の表面に塗布して形成される。なお、陰極引出層の構成は、これに限られず、集電機能を有する構成であればよく、銀層のみや、陰極箔で構成されていても良い。
(分離層12)
第1部分1と陰極部6を電気的に分離するため、絶縁性の分離層12を設けてもよい。分離層12は、第1部分1の表面の少なくとも一部を覆うように、陰極部6に近接して設けられ得る。分離層12は、第1部分1および封止部材140と密着していることが好ましい。これにより、上記の電解コンデンサ11内部への空気の侵入を抑制できる。分離層12は、第1部分1の上に誘電体層を介して配置されてもよい。
分離層12は、例えば、樹脂を含み、後述の封止部材140について例示するものを用いることができる。第1部分1の多孔質部5に形成した誘電体層を圧縮して緻密化することで、絶縁性を持たせてもよい。
第1部分1と密着する分離層12は、例えば、シート状の絶縁部材(樹脂テープなど)を、第1部分1に貼り付けることにより得られる。表面に多孔質部5を有する陽極箔を用いる場合では、第1部分1の多孔質部5を圧縮して平坦化してから、絶縁部材を第1部分1に密着させてもよい。シート状の絶縁部材は、第1部分1に貼り付ける側の表面に粘着層を有することが好ましい。
また、液状樹脂を第1部分1に塗布または含浸させて、第1部分1と密着する絶縁部材を形成してもよい。液状樹脂を用いた方法では、絶縁部材は、第1部分1の多孔質部5の表面の凹凸を埋めるように形成される。多孔質部5の表面の凹部に液状樹脂が容易に入り込み、凹部内にも絶縁部材を容易に形成することができる。液状樹脂としては、後述の第4工程で例示する硬化性樹脂組成物などを用いることができる。
(封止部材140)
外装体14の封止部材140は、例えば、硬化性樹脂組成物の硬化物を含むことが好ましく、熱可塑性樹脂もしくはそれを含む組成物を含んでもよい。
封止部材140は、例えば、射出成形などの成形技術を用いて形成することができる。封止部材140は、例えば、所定の金型を用いて、硬化性樹脂組成物または熱可塑性樹脂(組成物)を、コンデンサ素子10を覆うように所定の箇所に充填して形成することができる。
硬化性樹脂組成物は、硬化性樹脂に加え、フィラー、硬化剤、重合開始剤、および/または触媒などを含んでもよい。硬化性樹脂としては、熱硬化性樹脂が例示される。硬化剤、重合開始剤、触媒などは、硬化性樹脂の種類に応じて適宜選択される。
硬化性樹脂組成物および熱可塑性樹脂(組成物)としては、後述の第3工程で例示するものを用いることができる。
分離層12と封止部材140との間の密着性の観点から、絶縁部材および封止部材140は、それぞれ樹脂を含むことが好ましい。封止部材140は、弁作用金属を含む第1部分1や弁作用金属の酸化物を含む誘電体層と比べて、樹脂を含む絶縁部材と密着し易い。
分離層12および封止部材140は、互いに同一の樹脂を含むことがより好ましい。この場合、分離層12と封止部材140との間の密着性がさらに向上し、それにより電解コンデンサ11内部への空気の侵入がさらに抑制される。分離層12および封止部材140に含まれる互いに同一の樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂が挙げられる。
封止部材140の強度などを高める観点から、封止部材140はフィラーを含むことが好ましい。一方、分離層12は、封止部材140よりも粒径が小さいフィラーを含むことが好ましく、フィラーを含まないことがより好ましい。第1部分1に液状樹脂を含浸させて分離層12を形成する場合、液状樹脂は、封止部材140よりも粒径が小さいフィラーを含むことが好ましく、フィラーを含まないことがより好ましい。この場合、第1部分1の多孔質部5の表面の凹部の深部にまで、液状樹脂を含浸させ易く、分離層12を形成し易い。また、複数のコンデンサ素子10を積層可能なように、厚みの小さい分離層12を形成し易い。
(陽極電極層16)
陽極体3の第1端部1aと外部電極(第1の外部電極21または第2の外部電極22)との間に、陽極電極層16を介在させてもよい。
陽極電極層16は、導電性粒子が混入された導電性樹脂層を含んでいてもよい。導電性樹脂層は、導電性粒子および樹脂材料を含む導電性ペーストを外装体14の第1の面14aまたは第2の面14bに塗布乾燥することにより形成され得る。樹脂材料は、外装体14および陽極体3を構成する材料との接着に適しており、化学結合(例えば、水素結合)により接合強度を高めることができる。導電性粒子としては、例えば、銀、銅などの金属粒子や、カーボンなどの導電性の無機材料の粒子を用いることができる。
陽極電極層16は、金属層であってもよい。その場合、電解めっき法、無電解めっき法、スパッタリング法、真空蒸着法、化学蒸着(CVD)法、コールドスプレー法、溶射法を用いて、陽極電極層16を形成してもよい。
陽極電極層16は、外装体14の第1の面14aおよび第2の面14bと直交する表面(例えば、上面または底面)の一部を被覆してもよい。
陽極電極層16により被覆される外装体14の表面の粗さRaは、5マイクロメートル以上であってもよい。この場合、陽極電極層16と外装体14との接触面積が増大し、アンカー効果により陽極電極層16と外装体14との密着性が向上し、信頼性をより高めることができる。
(外部電極)
第1~第3の外部電極21~23は、金属層であることが好ましい。金属層は、例えば、めっき層である。金属層は、例えば、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)、銀(Ag)、および金(Au)よりなる群から選択される少なくとも1種を含む。第1~第3の外部電極21~23の形成には、例えば、電解めっき法、無電解めっき法、スパッタリング法、真空蒸着法、化学蒸着(CVD)法、コールドスプレー法、溶射法などの成膜技術を用いてもよい。
第1~第3の外部電極21~23は、例えば、Ni層と錫層との積層構造であってもよい。第1~第3の外部電極21~23は、少なくともその外表面が、はんだとの濡れ性に優れた金属であればよい。このような金属として、たとえばSn、Au、Ag、Pd等が挙げられる。
第1の外部電極21および第2の外部電極22については、予めSn被膜を形成したCu製のキャップを、陽極電極層16に接着させることにより、外部電極を形成してもよい。
第1の外部電極21と第2の外部電極22とは、ともに電解コンデンサ11の陽極端子を構成する。電解コンデンサ11を基板17に搭載するに際して、第1の外部電極21および第2の外部電極22の両方を、基板17上の電極と接続する必要がある。しかしながら、第1の外部電極21と第2の外部電極22との間を、第1の面14aおよび第2の面14b以外の外装体14の表面を介して、電気的に接続してもよい。この場合、電解コンデンサ11を基板17に搭載するに際して、第1の外部電極21と第2の外部電極22のいずれか一方を、基板17上の電極と接続すればよい。
[電解コンデンサ11の製造方法]
本開示の一実施形態に係る電解コンデンサ11は、例えば、陽極体3を準備する第1工程と、複数のコンデンサ素子10を得る第2工程と、複数のコンデンサ素子10を積層した素子積層体を得る第3工程と、素子積層体を封止部材140で覆う第4工程と、第1部分1の端面を形成して封止部材140から露出させる第5工程と、第1部分1の端面を外部電極と電気的に接続させる第6工程と、を含む製造方法により製造され得る。製造方法は、さらに、陽極体3の一部に分離層12(絶縁部材)を配置する工程(分離層配置工程)を含んでもよい。以下、電解コンデンサ11の製造方法の各工程について説明する。
(第1工程)
第1工程では、表面に誘電体層が形成された陽極体3を準備する。より具体的には、一方の端部を含む第1部分1と一方の端部とは反対側の他方の端部を含む第2部分2とを備え、少なくとも第2部分2の表面に誘電体層が形成された陽極体3が準備される。第1工程は、例えば、陽極体3の表面に多孔質部5を形成する工程と、多孔質部5の表面に誘電体層を形成する工程とを含む。より具体的には、第1工程で用いられる陽極体3は、除去予定端部(上記一方の端部)を含む第1部分1と、第2端部2a(上記他方の端部)を含む第2部分2とを有する。少なくとも第2部分2の表面には、多孔質部5を形成することが好ましい。
陽極体3の表面の多孔質部5を形成する際には、陽極体3の表面に凹凸を形成できればよく、例えば、陽極箔の表面をエッチング(例えば、電解エッチング)などにより粗面化することにより行ってもよい。
誘電体層は、陽極体3を化成処理することにより形成すればよい。化成処理は、例えば、陽極体3を化成液中に浸漬することにより、陽極体3の表面に化成液を含浸させ、陽極体3をアノードとして、化成液中に浸漬したカソードとの間に電圧を印加することにより行うことができる。陽極体3の表面に多孔質部5を有する場合、誘電体層は、多孔質部5の表面の凹凸形状に沿って形成される。
(分離層配置工程)
分離層12(絶縁部材)を備える電解コンデンサ11を製造する場合、分離層12(絶縁部材)を配置する工程を、第1工程の後、第2工程の前に行ってもよい。この工程では、陽極体3の一部に絶縁部材を配置する。より具体的には、この工程では、陽極体3の第1部分1の上に誘電体層を介して絶縁部材を配置する。絶縁部材は、絶縁部材は、第1部分1と後工程で形成される陰極部6とを隔離するように配置される。
分離層配置工程では、シート状の絶縁部材(樹脂テープなど)を、陽極体3の一部(例えば、第1部分1)に貼り付けてもよい。表面に多孔質部5が形成された陽極体3を用いる場合でも、第1部分1の表面の凹凸を圧縮し平坦化することで、絶縁部材を第1部分1に強固に密着させることができる。シート状の絶縁部材は、第1部分1に貼り付ける側の表面に粘着層を有することが好ましい。
上記以外に、分離層配置工程では、液状樹脂を陽極体3の一部(例えば、第1部分1)に塗布または含浸させて絶縁部材を形成してもよい。例えば、液状樹脂を塗布または含浸させた後、硬化させればよい。この場合、第1部分1に密着する絶縁部材を容易に形成することができる。液状樹脂としては、第4工程(封止部材140の形成)で例示する硬化性樹脂組成物、樹脂を溶媒に溶解させた樹脂溶液などを用いることができる。
陽極体3の表面に多孔質部5が形成されている場合、陽極体3の多孔質部5の表面の一部(例えば、第1部分1の表面)に液状樹脂を塗布または含浸させることが好ましい。この場合、第1部分1の多孔質部5の表面の凹凸を埋めるように絶縁部材を容易に形成することができる。多孔質部5の表面の凹部に液状樹脂が容易に入り込み、凹部内にも絶縁部材を容易に形成することができる。これにより、陽極体3の表面の多孔質部5が絶縁部材で保護されるため、第4工程で陽極体3を封止部材140とともに部分的に除去する際に、陽極体3の多孔質部5の崩壊が抑制される。陽極体3の多孔質部5の表面と絶縁部材とが強固に密着しているため、第4工程で陽極体3を封止部材140とともに部分的に除去する際に、絶縁部材が陽極体3の多孔質部5の表面から剥離することが抑制される。
(第2工程)
第2工程では、陽極体3上に陰極部6を形成してコンデンサ素子10を得る。第6工程で絶縁部材を設ける場合には、第2工程で、陽極体3の絶縁部材が配置されていない部分に陰極部6を形成し、コンデンサ素子10を得る。より具体的には、第2工程では、陽極体3の第2部分2の表面に形成された誘電体層の少なくとも一部を陰極部6で覆う。
陰極部6を形成する工程は、例えば、誘電体の少なくとも一部を覆う固体電解質を形成する工程と、固体電解質層7の少なくとも一部を覆う陰極引出層を形成する工程と、を含む。
固体電解質層7は、例えば、原料モノマーを誘電体層上で化学重合および/または電解重合することにより、形成することができる。また、固体電解質層7は、導電性高分子を含む処理液を付着させた後、乾燥させて形成してもよい。処理液は、さらにドーパントなどの他の成分を含んでもよい。導電性高分子には、例えば、ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)が用いられる。ドーパントには、例えば、ポリスチレンスルホン酸(PSS)が用いられる。処理液は、導電性高分子の分散液または溶液である。分散媒(溶媒)としては、例えば、水、有機溶媒、またはこれらの混合物が挙げられる。
陰極引出層は、例えば、固体電解質層上に、カーボン層8と銀ペースト層9とを順次積層することにより、形成することができる。
(第3工程)
第3工程では、複数のコンデンサ素子10を積層し、素子積層体を得る。この工程では、例えば、複数のコンデンサ素子10を、隣接するコンデンサ素子10間で第1部分1が反対側を向くように、交互に複数のコンデンサ素子10の陰極部6同士を導電性接着材を介して重ね合わせ、素子積層体を得る。
その後、素子積層体を、導電性接着材を介して、表面および裏面に配線パターンが形成された積層基板(基板17)の上に載置する。積層基板の素子積層体が載置される側と反対側には第3の外部電極23が予め形成されている。載置により、第3の外部電極23は、積層基板に形成された配線パターン、および、表面の配線パターンと裏面の配線パターン都を接続するスルーホールを介して、素子積層体を構成するコンデンサ素子10の陰極部6と電気的に接続される。
他に、例えば、所定の形状に加工した板状の第3の外部電極23を導電性のペースト等を介して、素子積層体の最下層または最上層において露出する陰極部6の表面に貼り付けることにより、素子積層体と第3の外部電極23との電気的接続を行ってもよい。
電解めっき法、無電解めっき法、物理蒸着法、化学蒸着法、コールドスプレー法、および/または溶射法を用いて、第3の外部電極23を形成してもよい。
(第4工程)
第4工程では、素子積層体を封止部材140で覆う。このとき、第3の外部電極23の全部が封止部材140で覆われず、第3の外部電極23の少なくとも一部が露出するようにする。封止部材140は射出成形などを用いて形成することができる。封止部材140は、例えば、所定の金型を用いて、硬化性樹脂組成物または熱可塑性樹脂(組成物)を、素子積層体を覆うように所定の箇所に充填して形成することができる。
硬化性樹脂組成物は、硬化性樹脂に加え、フィラー、硬化剤、重合開始剤、および/または触媒などを含んでもよい。硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリウレタン、ジアリルフタレート、不飽和ポリエステルなどが挙げられる。熱可塑性樹脂としては、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などが挙げられる。熱可塑性樹脂およびフィラーを含む熱可塑性樹脂組成物を用いてもよい。
フィラーとしては、例えば、絶縁性の粒子および/または繊維などが好ましい。フィラーを構成する絶縁性材料としては、例えば、シリカ、アルミナなどの絶縁性の化合物(酸化物など)、ガラス、鉱物材料(タルク、マイカ、クレーなど)などが挙げられる。封止部材140は、これらのフィラーを一種含んでもよく、二種以上組み合わせて含んでもよい。
(第5工程)
第5工程では、第4工程の後、第1部分1の端面を形成して、封止部材140から露出させる。より具体的には、素子積層体の両端部側において、少なくとも陽極体3を封止部材140とともに部分的に除去して、少なくとも陽極体3の第1端部1a(具体的には、第1端部1aの端面)を、第1の面14aおよび第2の面14bの両面において封止部材140から露出させる。第1端部1aを封止部材140から露出させる方法としては、例えば、コンデンサ素子10を封止部材140で覆った後、封止部材140から第1端部1aが露出するように、封止部材140の表面を研磨したり、封止部材140の一部を切り離したりする方法が挙げられる。また、第1部分1の一部を封止部材140の一部とともに切り離してもよい。この場合、多孔質部5を含まず、かつ、自然酸化皮膜が形成されていない表面を有する第1端部1aを、封止部材140より容易に露出させることができ、第1部分1と外部電極との間において抵抗が小さく信頼性の高い接続状態が得られる。封止部材140の切断方法としては、ダイシングが好ましい。これにより、切断面には第1部分1の第1端部1aの露出端面が現れる。なお、素子積層体において第1部分1の向きが異なる2種類のコンデンサ素子10を有することから、第1部分1の一部を封止部材140の一部とともに切り離す場合、2箇所で切断する必要がある。2つの切断面の一方が第1の面14aとなり、他方が第2の面14bとなる。
第5工程では、素子積層体の両端部側において、陽極体3および絶縁部材を封止部材140とともに部分的に除去して、第1端部1aの端面および絶縁部材の端面を封止部材140から露出させてもよい。この場合、陽極体3および絶縁部材にそれぞれ封止部材140から露出する面一の端面が形成される。これにより、封止部材140の表面と面一の陽極体3の端面および絶縁部材の端面を、それぞれ、封止部材140から容易に露出させることができる。
第5工程により、自然酸化皮膜が形成されていない陽極体3(第1端部1a)の端面を、封止部材140から容易に露出させることができ、陽極体3(より具体的には、第1部分1)と外部電極との間において抵抗が小さく信頼性の高い接続状態が得られる。
(第6工程)
第6工程では、外装体14から露出する陽極体3(第1端部1a)の端面を、外部電極と電気的に接続させる。この工程では、例えば、第1の外部電極21を、外装体14の第1の面14aを覆うように形成し、第2の外部電極22を第2の面14bを覆うように形成して、それぞれの外部電極を第1端部1aの端面と電気的に接続させる。第1端部1aの端面と外部電極との電気的接続は、接合などにより行ってもよいし、電解めっき法、無電解めっき法、物理蒸着法、化学蒸着法、コールドスプレー法、および/または溶射法を用いてもよい。
第1の外部電極21および第2の外部電極22を形成するに先立って、外装体14の第1の面14aまたは第2の面14bを覆う陽極電極層16を形成する工程を行ってもよい。陽極電極層16を形成する場合、第1の外部電極21および第2の外部電極22は、陽極電極層16を覆うように形成される。
(陽極電極層16を形成する工程)
陽極電極層16は、第1端部1aの端面を覆い、外装体14の第1の面14aおよび第2の面14bを覆うように形成され得る。また、分離層12を設ける場合、陽極電極層16は、分離層12(絶縁部材)の端面を覆うように形成され得る。
陽極電極層16は、導電性粒子および樹脂材料を含む導電性ペーストの塗布により形成してもよい。具体的には、導電性ペースト(例えば、銀ペースト)を、ディップ法、転写法、印刷法、ディスペンス法などで各端面に塗布し、その後、高温で硬化させることにより、陽極電極層16を形成する。
他に、電解めっき法、無電解めっき法、スパッタリング法、真空蒸着法、化学蒸着(CVD)法、コールドスプレー法、溶射法によって、金属層である陽極電極層16を形成してもよい。
(実施形態の変形例)
以下では、実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。各変形例では、実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
(変形例1)
図7に示すように、本変形例1は、第1出力源41が第2出力源51を兼ねている点、及び、第1負荷46が第2負荷56を兼ねている点で、実施形態と相違する。なお、第1出力源41が第2出力源51を兼ねていて、かつ、第1負荷46が第2負荷56とは別に設けられていてもよい。あるいは、第1負荷46が第2負荷56を兼ねている一方で、第1出力源41が第2出力源51とは別に設けられていてもよい。
以下、本変形例1の構成についてより詳細に説明する。第1出力源41の第1出力端子411は、第2出力源51の第2出力端子511を兼ねている。第1出力源41の第1出力端子411は、第1系統400のスイッチング素子44及びインダクタンス要素701を介して、第1導電路601に電気的に接続されている。また、第1出力端子411は、第2系統500のスイッチング素子54及びインダクタンス要素702を介して、第2導電路602に電気的に接続されている。
第1負荷46は、第1入力端子461と、第2入力端子462と、を有する。第1入力端子461と第2入力端子462とは、例えば、入力される電圧の定格が異なる。第1導電路601は、第1入力端子461に電気的に接続されている。第2導電路602は、第2入力端子462に電気的に接続されている。
このような回路構成においても、コンデンサモジュール11を用いることで、容量性素子の員数を削減できる。
(変形例2)
本変形例2は、第1コンデンサ111と第2コンデンサ112とが、耐電圧が互いに異なる、という点で、実施形態と相違する。例えば、第1コンデンサ111を構成する複数の第1のコンデンサ素子10aと、第2コンデンサ112を構成する複数の第2のコンデンサ素子10bとで、耐電圧の異なる材質を用いることで、第1コンデンサ111の耐電圧を第2コンデンサ112の耐電圧と異ならせる。
本変形例2によれば、耐電圧の異なる第1負荷46と第2負荷56とにそれぞれ、フィルタ装置600を介して電力を供給可能である。
(変形例3)
本変形例3は、第1コンデンサ111と第2コンデンサ112とが、静電容量が互いに異なる、という点で、実施形態と相違する。例えば、第1コンデンサ111を構成する複数の第1のコンデンサ素子10aと、第2コンデンサ112を構成する複数の第2のコンデンサ素子10bとで、積層数及び固体電解質層7の物性等を異ならせることで、第1コンデンサ111の静電容量を第2コンデンサ112の静電容量と異ならせる。
本変形例3によれば、第1系統400と第2系統500とで異なる静電容量のコンデンサを用いてノイズ除去をすることができる。
(実施形態のその他の変形例)
以下、実施形態のその他の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
基準電位の第1導体603と第2導体604とを、個別に設けてもよい。この場合、2つの第3の外部電極231、232のうち一方を第1導体603に電気的に接続し、他方を第2導体604に電気的に接続すればよい。
コンデンサモジュール11は、第3の外部電極23を1つのみ備えていてもよい。第1導体603、第2導体604はそれぞれ、共通の第3の外部電極23に電気的に接続されればよい。
フィルタ装置600は、コンデンサモジュール11を1つだけ備えていてもよいし、2つ以上備えていてもよい。
第1導電路601は、DC/DCコンバータ43の第1端子431と、第1出力源41の高電位側の第1出力端子411と、を電気的に接続する導電路であってもよい。つまり、第1コンデンサ111の一端(陽極)が、第1端子431と第1出力端子411との接続点に電気的に接続されていてもよい。
第2導電路602は、DC/DCコンバータ53の第1端子531と、第2出力源51の高電位側の第2出力端子511と、を電気的に接続する導電路であってもよい。つまり、第2コンデンサ112の一端(陽極)が、第1端子531と第2出力端子511との接続点に電気的に接続されていてもよい。
第1出力源41及び/又は第2出力源51として、交流電源と、交流電源から入力された交流電力を直流電力に変換して出力するAC/DCコンバータと、の組を用いてもよい。
2つの第3の外部電極231、232が、基準電位の第1導体603及び第2導体604を介することなく、つながっていてもよい。つまり、2つの第3の外部電極231、232が一体であってもよい。
第1のコンデンサ素子10aと第2のコンデンサ素子10bとの組の個数は、2組に限定されず、1組又は3組以上であってもよい。また、第1のコンデンサ素子10aと第2のコンデンサ素子10bとが交互に積層していることに限定されず、1以上の第1のコンデンサ素子10aからなる第1積層構造と、1以上の第2のコンデンサ素子10bからなる第2積層構造とが、交互に設けられていてもよい。
外装体14は、封止部材140を収容するケースを含んでいてもよい。
コンデンサモジュール11の構成は、例えば、2端子の2つのコンデンサ(第1コンデンサ及び第2コンデンサ)を1つのパッケージ(外装体)に収容し、2つのコンデンサの計4つの端子と電気的に接続された4つの外部端子をパッケージの外側に設けた構成であってもよい。あるいは、各コンデンサの2つの端子のうち、基準電位の導体(第1導体603及び第2導体604)に電気的に接続される端子を低電位側端子と呼ぶことにすると、2つのコンデンサの低電位側端子は、共通の外部端子に電気的に接続されていてもよい。この場合、外部端子の個数は3つとなる。
スイッチング素子44、54は、トランジスタにて代替可能である。スイッチング素子45、55は、トランジスタ又はダイオードにて代替可能である。
DC/DCコンバータ43において、スイッチング素子44、45及びインダクタンス要素701を含む回路を複数設け、この複数の回路を電気的に並列に接続してもよい。つまり、DC/DCコンバータ43をマルチフェイズDC/DCコンバータとしてもよい。
あるいは、DC/DCコンバータ43において、スイッチング素子44、45、インダクタンス要素701及び第1コンデンサ111を含む回路を複数設け、この複数の回路を電気的に並列に接続してもよい。
DC/DCコンバータ53において、スイッチング素子54、55及びインダクタンス要素702を含む回路を複数設け、この複数の回路を電気的に並列に接続してもよい。つまり、DC/DCコンバータ53をマルチフェイズDC/DCコンバータとしてもよい。
あるいは、DC/DCコンバータ53において、スイッチング素子54、55、インダクタンス要素702及び第2コンデンサ112を含む回路を複数設け、この複数の回路を電気的に並列に接続してもよい。
コンデンサモジュール11は、リードフレームを介して外部の導体と電気的に接続する構造であってもよい。
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
第1の態様に係る電気装置(フィルタ装置(600))は、第1導電路(601)と、第2導電路(602)と、コンデンサモジュール(11)と、を備える。第1導電路(601)は、直流電力の第1出力源(41)の高電位側の第1出力端子(411)と、第1負荷(46)と、の間に電気的に接続される。第2導電路(602)は、直流電力の第2出力源(51)の高電位側の第2出力端子(511)と、第2負荷(56)と、の間に電気的に接続される。第2導電路(602)は、第2出力端子(511)と第2負荷(56)との間において第1導電路(601)に対して電気的に非接続である。コンデンサモジュール(11)は、第1コンデンサ(111)と、第2コンデンサ(112)と、外装体(14)と、を有する。第1コンデンサ(111)は、第1導電路(601)と基準電位の第1導体(603)との間に電気的に接続される。第2コンデンサ(112)は、第2導電路(602)と基準電位の第2導体(604)との間に電気的に接続される。第2コンデンサ(112)は、第1コンデンサ(111)とは別に設けられる。外装体(14)は、第1コンデンサ(111)及び第2コンデンサ(112)を収容する。
上記の構成によれば、第1コンデンサ(111)と第2コンデンサ(112)とがそれぞれ別の外装体(14)に収容されている場合と比較して、外装体(14)の個数を削減できる。つまり、容量性素子の員数を削減できる。また、容量性素子の実装面積の増加の抑制を図ることができる。
また、第2の態様に係る電気装置(フィルタ装置(600))では、第1の態様において、第1コンデンサ(111)及び第2コンデンサ(112)のそれぞれは、電解コンデンサである。コンデンサモジュール(11)は、素子積層体と、外装体(14)と、第1の外部電極(21)と、第2の外部電極(22)と、第3の外部電極(231、232)と、を備える。素子積層体は、複数のコンデンサ素子(10)が積層されて構成されている。外装体(14)は、素子積層体を封止する封止部材(140)を含む。複数のコンデンサ素子(10)のそれぞれは、陽極体(3)と、誘電体層と、陰極部(6)と、第1端部(1a)と、第2端部(2a)と、を有する。陽極体(3)は、表面に多孔質部(5)を有する。誘電体層は、多孔質部(5)の少なくとも一部の表面に形成されている。陰極部(6)は、誘電体層の少なくとも一部を覆う。第1端部(1a)においては、陽極体(3)が露出する。第2端部(2a)においては、陽極体(3)が陰極部(6)で覆われている。複数のコンデンサ素子(10)は、第1のコンデンサ素子(10a)と、第2のコンデンサ素子(10b)と、を有する。第1のコンデンサ素子(10a)においては、第1端部(1a)が第1の外部電極(21)と電気的に接続している。第2のコンデンサ素子(10b)においては、第1端部(1a)が第2の外部電極(22)と電気的に接続している。第3の外部電極(23)は、コンデンサ素子(10)の陰極部(6)と電気的に接続している。コンデンサモジュール(11)は、第1の外部電極(21)と第3の外部電極(231)との間に第1コンデンサ(111)を形成し、第2の外部電極(22)と第3の外部電極(232)との間に第2コンデンサ(112)を形成する。
上記の構成によれば、容量性素子の員数を削減しつつ、容量性素子のESLを低減させることができる。
また、第3の態様に係る電気装置(フィルタ装置(600))では、第1又は2の態様において、第1出力源(41)及び第2出力源(51)は、直流電源である。
上記の構成によれば、少ない員数の容量性素子で、直流電源のノイズを低減できる。
また、第4の態様に係る電気装置(フィルタ装置(600))では、第1~3の態様のいずれか1つにおいて、第1コンデンサ(111)と第2コンデンサ(112)とは、耐電圧が互いに異なる。
上記の構成によれば、第1出力源(41)及び第2出力源(51)の出力電圧がそれぞれ異なる場合であってもコンデンサモジュール(11)を使用できる。
また、第5の態様に係る電気装置(フィルタ装置(600))では、第1~4の態様のいずれか1つにおいて、第1コンデンサ(111)と第2コンデンサ(112)とは、静電容量が互いに異なる。
上記の構成によれば、第1コンデンサ(111)と第2コンデンサ(112)とに要求される静電容量が異なる場合であってもコンデンサモジュール(11)を使用できる。
また、第6の態様に係る電気装置(フィルタ装置(600))は、第1~5の態様のいずれか1つにおいて、コンデンサモジュール(11)が実装された基板(800)を更に備える。第1コンデンサ(111)の陰極と第2コンデンサ(112)の陰極とは、基板(800)の同一面に配置される。
上記の構成によれば、コンデンサモジュール(11)と基板(800)の導体との電気的な接続が容易となる。
また、第7の態様に係る電気装置(フィルタ装置(600))では、第1~6の態様のいずれか1つにおいて、第1負荷(46)は、第2負荷(56)を兼ねる。
上記の構成によれば、1つのコンデンサモジュール(11)に第1コンデンサ(111)と第2コンデンサ(112)とが集約されているので、実装面積の低減を図ることができる。よって、1つの負荷に2つの直流電力を供給する際に、1つの負荷あたりに割り当てられたコンデンサモジュール(11)の実装面積が小さい場合であっても、実装が可能となる。
第1の態様以外の構成については、電気装置(フィルタ装置(600))に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、第8の態様に係るフィルタ装置(600)は、第1~7の態様のいずれか1つに係る電気装置を備える。第1コンデンサ(111)は、第1フィルタの少なくとも一部を構成する。第2コンデンサ(112)は、第1フィルタとは異なる第2フィルタの少なくとも一部を構成する。
上記の構成によれば、フィルタ装置(600)に用いられる容量性素子の員数を削減できる。また、容量性素子の実装面積の増加の抑制を図ることができる。
また、第9の態様に係るコンデンサモジュール(11)は、電気装置(フィルタ装置(600))に用いられる。電気装置(フィルタ装置(600))は、第1導電路(601)と、第2導電路(602)と、コンデンサモジュール(11)と、を備える。第1導電路(601)は、直流電力の第1出力源(41)の高電位側の第1出力端子(411)と、第1負荷(46)と、の間に電気的に接続される。第2導電路(602)は、直流電力の第2出力源(51)の高電位側の第2出力端子(511)と、第2負荷(56)と、の間に電気的に接続される。第2導電路(602)は、第2出力端子(511)と第2負荷(56)との間において第1導電路(601)に対して電気的に非接続である。コンデンサモジュール(11)は、第1コンデンサ(111)と、第2コンデンサ(112)と、外装体(14)と、を有する。第1コンデンサ(111)は、第1導電路(601)と基準電位の第1導体(603)との間に電気的に接続される。第2コンデンサ(112)は、第2導電路(602)と基準電位の第2導体(604)との間に電気的に接続される。第2コンデンサ(112)は、第1コンデンサ(111)とは別に設けられる。外装体(14)は、第1コンデンサ(111)及び第2コンデンサ(112)を収容する。
上記の構成によれば、第1コンデンサ(111)と第2コンデンサ(112)とがそれぞれ別の外装体(14)に収容されている場合と比較して、外装体(14)の個数を削減できる。つまり、容量性素子の員数を削減できる。また、容量性素子の実装面積の増加の抑制を図ることができる。
1a 第1端部
2a 第2端部
3 陽極体
5 多孔質部
6 陰極部
10 コンデンサ素子
10a 第1のコンデンサ素子
10b 第2のコンデンサ素子
11 コンデンサモジュール
14 外装体
21 第1の外部電極
22 第2の外部電極
23 第3の外部電極
41 第1出力源
51 第2出力源
46 第1負荷
56 第2負荷
111 第1コンデンサ
112 第2コンデンサ
140 封止部材
411 第1出力端子
511 第2出力端子
600 フィルタ装置(電気装置)
601 第1導電路
602 第2導電路
603 第1導体
604 第2導体
800 基板

Claims (9)

  1. 直流電力の第1出力源の高電位側の第1出力端子と、第1負荷と、の間に電気的に接続される第1導電路と、
    直流電力の第2出力源の高電位側の第2出力端子と、第2負荷と、の間に電気的に接続され、前記第2出力端子と前記第2負荷との間において前記第1導電路に対して電気的に非接続である第2導電路と、
    コンデンサモジュールと、を備え、
    前記コンデンサモジュールは、
    前記第1導電路と基準電位の第1導体との間に電気的に接続される第1コンデンサと、
    前記第2導電路と前記基準電位の第2導体との間に電気的に接続される、前記第1コンデンサとは別に設けられた第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを収容する外装体と、を有する、
    電気装置。
  2. 前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサのそれぞれは、電解コンデンサであって、
    前記コンデンサモジュールは、
    複数のコンデンサ素子が積層された素子積層体と、
    前記素子積層体を封止する封止部材を含む前記外装体と、
    第1の外部電極と、
    第2の外部電極と、
    第3の外部電極と、を備え、
    前記複数のコンデンサ素子のそれぞれは、
    表面に多孔質部を有する陽極体と、
    前記多孔質部の少なくとも一部の表面に形成された誘電体層と、
    前記誘電体層の少なくとも一部を覆う陰極部と、
    前記陽極体が露出する第1端部と、
    前記陽極体が前記陰極部で覆われた第2端部と、を有し、
    前記複数のコンデンサ素子は、前記第1端部が前記第1の外部電極と電気的に接続している第1のコンデンサ素子と、前記第1端部が前記第2の外部電極と電気的に接続している第2のコンデンサ素子と、を有し、
    前記第3の外部電極は、前記コンデンサ素子の前記陰極部と電気的に接続しており、
    前記コンデンサモジュールは、前記第1の外部電極と前記第3の外部電極との間に前記第1コンデンサを形成し、前記第2の外部電極と前記第3の外部電極との間に前記第2コンデンサを形成する、
    請求項1に記載の電気装置。
  3. 前記第1出力源及び前記第2出力源は、直流電源である、
    請求項1又は2に記載の電気装置。
  4. 前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとは、耐電圧が互いに異なる、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の電気装置。
  5. 前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとは、静電容量が互いに異なる、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の電気装置。
  6. 前記コンデンサモジュールが実装された基板を更に備え、
    前記第1コンデンサの陰極と前記第2コンデンサの陰極とは、前記基板の同一面に配置される、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の電気装置。
  7. 前記第1負荷は、前記第2負荷を兼ねる、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の電気装置。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の電気装置を備え、
    前記第1コンデンサは、第1フィルタの少なくとも一部を構成し、
    前記第2コンデンサは、前記第1フィルタとは異なる第2フィルタの少なくとも一部を構成する、
    フィルタ装置。
  9. 電気装置に用いられるコンデンサモジュールであって、
    前記電気装置は、
    直流電力の第1出力源の高電位側の第1出力端子と、第1負荷と、の間に電気的に接続される第1導電路と、
    直流電力の第2出力源の高電位側の第2出力端子と、第2負荷と、の間に電気的に接続され、前記第2出力端子と前記第2負荷との間において前記第1導電路に対して電気的に非接続である第2導電路と、
    前記コンデンサモジュールと、を備え、
    前記コンデンサモジュールは、
    前記第1導電路と基準電位の第1導体との間に電気的に接続される第1コンデンサと、
    前記第2導電路と前記基準電位の第2導体との間に電気的に接続される、前記第1コンデンサとは別に設けられた第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを収容する外装体と、を有する、
    コンデンサモジュール。
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