JP2023028236A - 車両用表示装置 - Google Patents

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JP2023028236A JP2021133809A JP2021133809A JP2023028236A JP 2023028236 A JP2023028236 A JP 2023028236A JP 2021133809 A JP2021133809 A JP 2021133809A JP 2021133809 A JP2021133809 A JP 2021133809A JP 2023028236 A JP2023028236 A JP 2023028236A
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将晃 佐野
Masaaki Sano
貴之 小川
Takayuki Ogawa
隼一 伊久美
Junichi Ikumi
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Abstract

【課題】表示画像の立体感を向上させることができる車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置1は、車両のアイポイントEPに対して車両前方に配置されており、実像を表示する表示部2と、車両に搭載されており、開口部3aを有する筐体3と、開口部を閉塞する透明なパネル4と、筐体の内部に配置され、パネルを介して外部空間に表示光を投射する投射部5と、パネルの端面からパネルに光を入射させる光源を有する発光制御部6と、パネルに形成されており、光源からパネルに入射された光によって発光する意匠41と、表示部とアイポイントとの間に配置されており、発光した意匠の光L3および表示光をアイポイントに向けて反射するコンバイナ7と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
従来、虚像を表示させる車両用表示装置がある。特許文献1には、車両の前景と重畳用画像の虚像とをアイポイントから重畳視認させる車両用表示装置が開示されている。特許文献1では、各種案内画像の虚像が、2つのアナログメータユニットの車幅方向における中間位置においてアイポイントから視認される。
特開2002-293162号公報
車両用表示装置において、立体感のある表示を実現できることが望ましい。例えば、実像に加えて複数層の虚像を表示させることができれば、表示画像の立体感を向上させることが可能となる。
本発明の目的は、表示画像の立体感を向上させることができる車両用表示装置を提供することである。
本発明の車両用表示装置は、車両のアイポイントに対して車両前方に配置されており、実像を表示する表示部と、前記車両に搭載されており、開口部を有する筐体と、前記開口部を閉塞する透明なパネルと、前記筐体の内部に配置され、前記パネルを介して外部空間に表示光を投射する投射部と、前記パネルの端面から前記パネルに光を入射させる光源を有する発光制御部と、前記パネルに形成されており、前記光源から前記パネルに入射された光によって発光する意匠と、前記表示部と前記アイポイントとの間に配置されており、発光した前記意匠の光および前記表示光をアイポイントに向けて反射するコンバイナと、を備えたことを特徴とする。
図1は、実施形態に係る車両用表示装置の概略構成図である。 図2は、実施形態に係るパネルの断面図である。 図3は、発光している意匠を示す断面図である。 図4は、発光した意匠による虚像を説明する図である。 図5は、実施形態における各画像の位置関係を示す斜視図である。 図6は、パネルに形成される意匠の一例を示す平面図である。 図7は、発光している意匠を示す平面図である。 図8は、実像に対して傾斜した虚像を示す図である。 図9は、実施形態の第1変形例に係るパネルの平面図である。 図10は、第五光源が点灯した状態のパネルを示す平面図である。 図11は、実施形態の第2変形例に係るコンバイナおよび発光制御部を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両用表示装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図8を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、車両用表示装置に関する。図1は、実施形態に係る車両用表示装置の概略構成図、図2は、実施形態に係るパネルの断面図、図3は、発光している意匠を示す断面図、図4は、発光した意匠による虚像を説明する図、図5は、実施形態における各画像の位置関係を示す斜視図、図6は、パネルに形成される意匠の一例を示す平面図、図7は、発光している意匠を示す平面図、図8は、実像に対して傾斜した虚像を示す図である。
図1に示すように、実施形態に係る車両用表示装置1は、自動車等の車両100に搭載される。車両用表示装置1は、表示部2、筐体3、パネル4、投射部5、発光制御部6、およびコンバイナ7を有する。本実施形態の車両用表示装置1は、表示部2によって表示される実像に加えて、複数層の虚像を表示させることができる。
表示部2は、車両100のアイポイントEPに対して車両前後方向Xの前方に配置されている。アイポイントEPは、ドライバの目の位置として想定される位置である。表示部2は、車両100のインストルメントパネル102に配置されている。表示部2は、車両前後方向XにおいてアイポイントEPと対向している。表示部2は、第一表示部21および第二表示部22を有する。第一表示部21および第二表示部22は、アイポイントEPに向けて実像を表示する装置である。第一表示部21および第二表示部22は、例えば、TFT-LCD(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display)等の液晶表示装置である。第二表示部22は、第一表示部21よりもアイポイントEPに近い位置に配置されている。
筐体3は、表示部2に対して車両上下方向Zの下方に配置されている。筐体3は、例えば、ダッシュボードの内部に配置される。筐体3は、上方を向く開口部3aを有する。パネル4は、筐体3の開口部3aを閉塞する透明な部材である。パネル4は、筐体3の内部に配置された装置を保護する保護パネルである。例示されたパネル4の形状は、筐体3の内側に向かう湾曲形状である。パネル4は、車両後方の端部4bが車両前方の端部4aよりも上方に位置するように、車両前後方向Xに対して傾斜している。
投射部5は、筐体3の内部に配置されている。投射部5は、パネル4を介して筐体3の外部空間に向けて表示光Ltを投射する装置である。投射部5は、例えば、液晶表示装置である。投射部5は、上方を向いた表示面を有している。表示面は、パネル4と対向している。投射部5は、表示面の画像を上方に向けて投射する。
コンバイナ7は、表示部2の光を透過させることができる透明な部材である。コンバイナ7は、車両前後方向Xにおいて表示部2とアイポイントEPとの間に配置されている。より詳しくは、コンバイナ7は、筐体3の開口部3aに対して車両前方に配置されている。例示されたコンバイナ7は、アイポイントEPから見て表示部2と重なるように配置されている。言い換えると、コンバイナ7は、表示部2の光がコンバイナ7を介してアイポイントEPへ向かうように配置されている。コンバイナ7には、スモークが施されていてもよい。
コンバイナ7は、本体70と、本体70に貼付されたルーバーフィルム71と、を有する。本体70は、ガラス等の透明な部材で形成されている。ルーバーフィルム71は、本体70におけるアイポイントEPと対向する面に配置されている。ルーバーフィルム71は、不要な光を透過させないように構成されている。より詳しくは、ルーバーフィルム71は、表示部2からアイポイントEPへ向かう光を透過させ、かつ他の方向の光を透過させないように構成されている。例えば、ルーバーフィルム71は、斜め上方からコンバイナ7に入射する光を遮り、アイポイントEPの側へ透過することを規制する。
コンバイナ7は、車両前後方向XにおいてアイポイントEPと対向する反射面7aを有する。反射面7aは、ルーバーフィルム71におけるアイポイントEPを向いた面である。反射面7aは、表示光LtをアイポイントEPに向けて反射することができるように配置されている。反射面7aは、反射面7aの上部へ向かうに従ってアイポイントEPへ近づくように車両上下方向Zに対して傾斜している。表示光Ltによる虚像Vr1は、アイポイントEPから見て表示部2よりも車両前方の位置において結像する。すなわち、表示光Ltによる虚像Vr1は、アイポイントEPから見て表示部2よりも奥側の位置で結像する。
本実施形態の車両用表示装置1は、更に、パネル4および発光制御部6によって虚像を表示させることができる。図2に示すように、パネル4には意匠41が形成されている。意匠41は、パネル4の内側面4cに形成されている。内側面4cは、投射部5による表示光Ltが入射する面である。意匠41は、内側面4cに形成された微細パターンの集合である。例示された微細パターンは、内側面4cに形成された凹部42である。凹部42は、互いに平行に延在する溝であってもよい。凹部42は、意匠41の領域に分散して配置された点状の凹みであってもよい。
凹部42は、パネル4の内部に反射面42aを形成する。反射面42aは、図3に示すように、光L2をコンバイナ7に向けて反射する。図2の断面における凹部42の形状は、三角形である。この三角形は、内側面4cから外側面4dへ向かうに従って車両前後方向Xの幅が狭くなる。複数の凹部42は、車両前後方向Xに沿って配列されている。
発光制御部6は、意匠41の発光制御を行なう。発光制御部6は、光源61と、制御部62と、を有する。光源61は、パネル4の端面4eと対向して配置されており、端面4eに向けて光を照射する。端面4eは、パネル4における車両前方を向く端面である。光源61は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子、および集光レンズを含む。光源61の光軸の方向は、例えば、端面4eと直交する方向である。光源61は、筐体3の内部に配置されており、かつ外部空間に対して筐体3によって遮蔽されている。すなわち、筐体3は、光源61が外部空間から視認されないように光源61を収容している。制御部62は、光源61の点灯および消灯を制御する。制御部62は、更に、投射部5における画像表示を制御してもよい。制御部62は、更に、表示部2における画像表示を制御してもよい。
図3には、光源61が点灯した状態が示されている。光源61の光L1は、端面4eからパネル4に入射する。パネル4は、端面4eから入射した光L2を意匠41に導く導光部材である。パネル4は、入射した光L2がパネル4の内部で全反射するように構成されていてもよい。凹部42に到達した光L2は、凹部42の反射面42aによって反射される。凹部42は、光L2をコンバイナ7に向けて反射するように形成されている。反射光L3の光軸方向は、例えば、表示光Ltの光軸方向と同一であってもよい。
図4に示すように、反射光L3は、コンバイナ7の反射面7aによってアイポイントEPに向けて反射される。反射光L3による虚像Vr2は、アイポイントEPから見て表示部2よりも車両前方の位置において結像する。意匠41の虚像Vr2が結像する位置は、表示光Ltによる虚像Vr1が結像する位置と表示部2との間の位置である。
このように、本実施形態の車両用表示装置1は、表示部2による実像が位置する第一の層、表示光Ltによる虚像Vr1が位置する第二の層、および意匠41による虚像Vr2が位置する第三の層を形成する。よって、本実施形態の車両用表示装置1は、立体感のある表示を実現することができる。
また、本実施形態の車両用表示装置1は、三層構成の画像により、意匠としての一体感を有する表示を実現することができる。例えば、車両用表示装置1は、図5に示すように、第一表示部21の実像R1に対して、表示光Ltによる虚像Vr1および意匠41による虚像Vr2の両方を重畳させてもよい。互いに重なる実像R1および二層の虚像Vr1,Vr2により、意匠としての一体感を有する表示が実現される。なお、車両用表示装置1は、第二表示部22による実像R2に対して虚像Vr1,Vr2を重畳させてもよい。
本実施形態の車両用表示装置1では、実像R1,R2、および虚像Vr1,Vr2がアイポイントEPから見てコンバイナ7の枠内に収まるように構成されている。つまり、アイポイントEPから見た場合に、実像R1,R2、および虚像Vr1,Vr2が1枚のコンバイナ7に表示されているように見える。これにより、表示意匠としての一体感が向上する。
図6には、パネル4に形成される意匠41の一例が示されている。例示された意匠41は、第一意匠41a、第二意匠41b、および第三意匠41cを有する。第一意匠41a、第二意匠41b、および第三意匠41cは、この順序で画像横方向GHに沿って並んでいる。第一意匠41aおよび第三意匠41cは、車両100の経路案内の図柄である。第二意匠41bは、ドライバに対する注意喚起の図柄である。
光源61は、第一光源61a、第二光源61b、および第三光源61cを有する。第一光源61aは、第一意匠41aを発光させる光源である。画像横方向GHにおいて、第一光源61aの位置は、第一意匠41aの位置と対応している。第二光源61bおよび第三光源61cは、それぞれ第二意匠41bおよび第三意匠41cを発光させる光源である。画像横方向GHにおいて、第二光源61bの位置は第二意匠41bの位置と対応し、第三光源61cの位置は、第三意匠41cの位置と対応している。
意匠41は、対応する光源61が点灯していない場合は発光しないように形成されている。例えば、意匠41が形成された部分は、意匠41が形成されていない部分と同様に表示光Ltを透過させる。言い換えると、意匠41は、表示光Ltによって発光しないか、または表示光Ltによって発光したとしても視認されない程度の発光量となるように構成されている。一つの凹部42の幅や深さは、例えば、数[μm]~数十[μm]である。隣接する凹部42の間隔は、数[μm]~数十[μm]であってもよい。
図7には、第一光源61aが点灯し、かつ第二光源61bおよび第三光源61cが消灯した状態が示されている。第一光源61aの光L1は、端面4eからパネル4に入射する。入射した光L2は、画像縦方向GVに沿って第一意匠41aに向けて進む。第一意匠41aは、光L2を反射して発光する。例示された第一意匠41aは、図柄の全体が発光するように構成されている。ただし、第一意匠41aは、図柄の輪郭が発光するように構成されていてもよい。
図7において、第二意匠41bおよび第三意匠41cは発光していない。つまり、第一光源61aは、第一意匠41aを単独で発光させることができる。言い換えると、第一光源61aは、第二意匠41bおよび第三意匠41cとは独立して第一意匠41aを発光させることができる。同様に、第二光源61bは、第二意匠41bを第一意匠41aおよび第三意匠41cとは独立して発光させることができる。第三光源61cは、第三意匠41cを第一意匠41aおよび第二意匠41bとは独立して発光させることができる。
意匠41による虚像Vr2は、背景としての虚像Vr1の層と、実像R1,R2の層との間の中間層に表示される。従って、車両用表示装置1は、虚像Vr2が、虚像Vr1と実像R1,R2との間に浮いているように見せることができる。よって、車両用表示装置1は、立体感のある表示を実現できる。また、意匠41が形成されるパネル4は、筐体3を閉塞する保護パネルを兼ねている。よって、本実施形態の車両用表示装置1によれば、高価な部品を追加することなく、奥行き距離の異なる表示像を追加することができる。
以上説明したように、本実施形態の車両用表示装置1は、実像R1,R2を表示する表示部2と、筐体3と、透明なパネル4と、投射部5と、発光制御部6と、意匠41と、コンバイナ7と、を有する。表示部2は、車両100のアイポイントEPに対して車両前方に配置されている。筐体3は、車両100に搭載されており、開口部3aを有する。パネル4は、筐体3の開口部3aを閉塞する。投射部5は、筐体3の内部に配置されており、パネル4を介して外部空間に表示光Ltを投射する。
発光制御部6は、パネル4の端面4eからパネル4に光L1を入射させる光源61を有する。意匠41は、パネル4に形成されており、光源61からパネル4に入射された光L2によって発光する。コンバイナ7は、表示部2とアイポイントEPとの間に配置されており、発光した意匠41の光L3および表示光LtをアイポイントEPに向けて反射する。本実施形態の車両用表示装置1によれば、表示部2の実像R1,R2および表示光Ltによる虚像Vr1に加えて、意匠41の虚像Vr2を表示させることができる。二つの虚像Vr1,Vr2は、アイポイントEPから見た場合に異なる層に位置している。よって、本実施形態の車両用表示装置1は、立体感のある表示を可能とする。
本実施形態において、表示光Ltによる虚像Vr1は、アイポイントEPから見て表示部2よりも車両前方の位置において結像し、意匠41の虚像Vr2が結像する位置は、表示光Ltによる虚像Vr1が結像する位置と表示部2との間の位置である。つまり、実像R1,R2と虚像Vr1との間の位置で意匠41の虚像Vr2が結像する。このような多層の画像により、立体感のある表示が可能となる。
本実施形態のパネル4には、複数の意匠41a,41b,41cが形成されている。発光制御部6は、それぞれの意匠41a,41b,41cに対応する複数の光源61a,61b,61cを有しており、一つの意匠41a,41b,41cを他の意匠41a,41b,41cとは独立して発光させることができる。複数の意匠41a,41b,41cのそれぞれを個別に発光させることで、多彩な表示が可能となる。
なお、意匠41による虚像Vr2は、パネル4の形状に応じた立体形状を有することができる。例えば、本実施形態のパネル4は、図2に示す湾曲形状を有する。この場合、虚像Vr2は、車両前方へ向けて湾曲する湾曲面に沿った形状を有することができる。
意匠41による虚像Vr2は、表示部2に対して傾斜した虚像となることができる。例えば、本実施形態のパネル4は、車両後方の端部4bが車両前方の端部4aよりも上方に位置するように傾斜している。言い換えると、パネル4は、車両前方の端部4aからアイポイントEPまでの光路長が車両後方の端部4bからアイポイントEPまでの光路長よりも短くなるように傾斜している。この場合、虚像Vr2は、図8に示すように、アイポイントEPから見た場合に虚像Vr2の下部が上部よりも手前側に位置するように傾斜する。言い換えると、虚像Vr2は、下部から上部へ向かうに従って実像R1から遠ざかるように傾斜している。このような傾斜した虚像Vr2は、立体感のある表示を可能とする。
[実施形態の第1変形例]
図9および図10を参照して、実施形態の第1変形例について説明する。実施形態の第1変形例において、上記実施形態と異なる点は、例えば、画像横方向GHに沿う光を照射する光源61d,61eを有する点である。図9は、実施形態の第1変形例に係るパネルの平面図、図10は、第五光源が点灯した状態のパネルを示す平面図である。
第1変形例に係るパネル4は、第四意匠41dおよび第五意匠41eを有する。第四意匠41dは、三つの意匠41a,41b,41cに対して画像縦方向GVの上側に位置している。第五意匠41eは、三つの意匠41a,41b,41cに対して画像縦方向GVの下側に位置している。第四意匠41dおよび第五意匠41eは、例えば、立体感を演出する表示である。一例として、第四意匠41dおよび第五意匠41eは、走行路の鳥瞰図を模した図柄であってもよい。第四意匠41dおよび第五意匠41eの少なくとも一方は、注意喚起の図柄であってもよい。例えば、第四意匠41dは、車両前方の障害物に対する注意を促す図柄であってもよい。
第四意匠41dおよび第五意匠41eは、画像縦方向GVに沿って見た場合に第一意匠41a、第二意匠41b、および第三意匠41cの何れとも重ならないように配置されている。また、第四意匠41dおよび第五意匠41eは、第一光源61a、第二光源61b、および第三光源61cの何れが点灯しても発光しないように配置されている。
光源61は、第四光源61dおよび第五光源61eを有する。第四光源61dは、第四意匠41dを発光させる光源である。画像縦方向GVにおいて、第四光源61dの位置は、第四意匠41dの位置と対応している。第五光源61eは、第五意匠41eを発光させる光源である。画像縦方向GVにおいて、第五光源61eの位置は、第五意匠41eの位置と対応している。
図10には、第五光源61eが点灯し、かつ他の光源61a,61b,61c,61dが消灯した状態が示されている。第五光源61eの光L1は、端面4fからパネル4に入射する。入射した光L2は、画像横方向GHに沿って第五意匠41eに向けて進む。第五意匠41eは、光L2を反射して発光する。図10において、他の意匠41a,41b,41c,41dは発光していない。つまり、第五光源61eは、第五意匠41eを単独で発光させることができる。言い換えると、第五光源61eは、第五意匠41eを他の意匠41a,41b,41c,41dとは独立して発光させることができる。同様に、第四光源61dは、第四意匠41dを他の意匠41a,41b,41c,41eとは独立して発光させることができる。
[実施形態の第2変形例]
図11を参照して、実施形態の第2変形例について説明する。実施形態の第2変形例において、上記実施形態と異なる点は、例えば、コンバイナに形成された意匠を発光させる点である。図11は、実施形態の第2変形例に係るコンバイナおよび第二の発光制御部を示す断面図である。
図11に示すように、コンバイナ7の本体70には、意匠72が形成されている。意匠72は、本体70の背面70aに形成された微細パターンの集合である。例示された微細パターンは、70aに形成された凹部73である。凹部73は、例えば、溝や点状の凹みである。本変形例に係る車両用表示装置1は、第二の発光制御部8を有する。第二の発光制御部8は、本体70に隣接した光源81を有する。光源81は、本体70の端面70bと対向して配置されている。光源81は、例えば、制御部62によって制御される。
光源81の光L11は、端面70bから本体70に入射する。凹部73に到達した光L11は、凹部73によってアイポイントEPの側に向けて反射される。反射光L12の光軸方向は、アイポイントEPへ向かう方向である。第2変形例に係る車両用表示装置1は、実像R1,R2を含む第一の層、虚像Vr1が位置する第二の層、虚像Vr2が位置する第三の層に加えて、意匠72による実像が位置する第四の層を形成することができる。よって、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置1は、立体感のある表示を実現することができる。
以上説明したように、実施形態の第2変形例に係る車両用表示装置1は、コンバイナ7の端面70bからコンバイナ7に光を入射させる第二の発光制御部8と、意匠72と、を有する。第二の発光制御部8は、コンバイナ7の端面70bからコンバイナ7に光L11を入射させる。意匠72は、コンバイナ7に形成されており、第二の発光制御部8からコンバイナ7に入射された光L11によって発光する。本変形例に係る車両用表示装置1は、発光する意匠72による立体感のある表示を可能とする。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 車両用表示装置
2:表示部、 21:第一表示部、 22:第二表示部
3:筐体、 3a:開口部
4:パネル、 4a:車両前方の端部、 4b:車両後方の端部、 4c:内側面
4d:外側面、 4e,4f:端面、
41:意匠、 41a:第一意匠、 41b:第二意匠、 41c:第三意匠
41d:第四意匠、 41e:第五意匠
42:凹部、 42a:反射面
5 投射部
6:発光制御部、 61:光源、 61a:第一光源、 61b:第二光源
61c:第三項源、 61d:第四光源、 61e:第五光源、 62:制御部
7:コンバイナ、 7a:反射面、 70:本体、 71:ルーバーフィルム
72:意匠
8:第二の発光制御部、 81:光源
100:車両、 102:インストルメントパネル
EP アイポイント
GH:画像横方向、 GV:画像縦方向
Lt:表示光、 L1:光源の光、 L2:入射した光、 L3:反射光
R1,R2:実像
Vr1:表示光による虚像、 Vr2:意匠の虚像
X:車両前後方向、 Z:車両上下方向

Claims (4)

  1. 車両のアイポイントに対して車両前方に配置されており、実像を表示する表示部と、
    前記車両に搭載されており、開口部を有する筐体と、
    前記開口部を閉塞する透明なパネルと、
    前記筐体の内部に配置され、前記パネルを介して外部空間に表示光を投射する投射部と、
    前記パネルの端面から前記パネルに光を入射させる光源を有する発光制御部と、
    前記パネルに形成されており、前記光源から前記パネルに入射された光によって発光する意匠と、
    前記表示部と前記アイポイントとの間に配置されており、発光した前記意匠の光および前記表示光をアイポイントに向けて反射するコンバイナと、
    を備えたことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記表示光による虚像は、前記アイポイントから見て前記表示部よりも車両前方の位置において結像し、
    前記意匠の虚像が結像する位置は、前記表示光による虚像が結像する位置と前記表示部との間の位置である
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記パネルには、複数の前記意匠が形成されており、
    前記発光制御部は、それぞれの前記意匠に対応する複数の前記光源を有しており、一つの前記意匠を他の前記意匠とは独立して発光させることができる
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  4. 更に、前記コンバイナの端面から前記コンバイナに光を入射させる第二の発光制御部と、
    前記コンバイナに形成されており、前記第二の発光制御部から前記コンバイナに入射された光によって発光する意匠と、
    を備える請求項1から3の何れか1項に記載の車両用表示装置。
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