JP2023027566A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差では衣類の乾燥率を精度良く推定できない場合であっても、他の手段によって衣類の乾燥率を精度良く推定することができ、乾燥行程を適切なタイミングで終了できるようにした衣類乾燥機を提供する。【解決手段】本実施形態に係る衣類乾燥機において、乾燥室内の衣類を乾燥する乾燥行程を制御する制御部は、乾燥行程において、本乾燥段階と完遂段階を設けており、本乾燥段階において衣類の乾燥率が所定の乾燥率に到達すると、完遂段階に移行するように構成され、空気流入口側温度と空気流出口側温度との温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成され、且つ、温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定できない場合には、空気流出口側温度に基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成されている。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
衣類を乾燥する衣類乾燥機の一例であるドラム式の洗濯乾燥機においては、水槽に設けられている空気流入口と空気流出口との間を循環風路で接続し、衣類を乾燥する乾燥行程において、この循環風路を通して水槽内の空気を循環する構成のものが考えられている。そして、この種の洗濯乾燥機として、例えば特許文献1には、空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定する技術が開示されている。
特開2016-22133号公報
ところで、洗濯乾燥機においては、空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる場合が発生し得る。
即ち、例えば、乾燥対象である衣類に含まれる水分量が少ない場合には、衣類に含まれる水に奪われる温風の熱エネルギーが少なくなるため、空気流出口を通過する空気の温度が低下しにくくなる。そのため、空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差が小さくなる。従って、乾燥対象である衣類に含まれる水分量が少ない場合には、空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる。
また、例えば、循環風路内を流れる空気に含まれる異物を捕獲する乾燥フィルタが詰まっている場合には、水槽内への温風の供給が円滑に行われなくなるため、衣類の乾燥が進行しにくくなり、これに伴い、空気流出口を通過する空気の温度が上昇しにくくなる。そのため、空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差が変化しにくくなる。従って、乾燥フィルタが詰まっている場合においても、空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる。
以上の通り、洗濯乾燥機においては、空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる場合が発生し得る。そして、衣類の乾燥率を精度良く推定することができない場合には、例えば、衣類の乾燥が十分に進行している状態であるにも関わらず乾燥行程が続行されてしまうことが懸念される。即ち、乾燥行程を適切なタイミングで終了することが困難になるという懸念がある。
そこで、本実施形態は、空気流入口を通過する空気の温度と空気流出口を通過する空気の温度との温度差では衣類の乾燥率を精度良く推定できない場合であっても、他の手段によって衣類の乾燥率を精度良く推定することができ、乾燥行程を適切なタイミングで終了できるようにした衣類乾燥機を提供する。
本実施形態に係る衣類乾燥機は、衣類が収容される乾燥室と、前記乾燥室に設けられている空気流入口と空気流出口との間を接続する循環風路と、前記乾燥室内の空気を、前記循環風路を通して循環させる循環送風機と、前記循環風路内を流れる空気を加熱する加熱器と、前記空気流入口を通過する空気の温度を検知する空気流入口用温度検知部と、前記空気流出口を通過する空気の温度を検知する空気流出口用温度検知部と、前記乾燥室内の衣類を乾燥する乾燥行程を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記乾燥行程において、衣類の乾燥を進行させる本乾燥段階と、前記本乾燥段階の後に衣類の乾燥を完遂させる完遂段階と、を設けており、且つ、前記本乾燥段階において衣類の乾燥率が所定の乾燥率に到達すると、前記完遂段階に移行するように構成され、且つ、前記空気流入口用温度検知部が検知する空気流入口側温度と前記空気流出口用温度検知部が検知する空気流出口側温度との温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成され、且つ、前記温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定できない場合には、前記空気流出口用温度検知部が検知する空気流出口側温度に基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成されている。
第1実施形態に係る洗濯乾燥機の構成例を概略的に示す縦断側面図 第1実施形態に係る循環風路の構成例を概略的に示す図 第1実施形態に係る洗濯乾燥機の制御系の構成例を概略的に示す図 第1実施形態において、温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定できる状況の一例を示す図 第1実施形態において、温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定できない状況の一例を示す図(その1) 第1実施形態において、温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定できない状況の一例を示す図(その2) 第1実施形態に係る洗濯乾燥機による乾燥行程の制御例を概略的に示すフローチャート 第2実施形態に係る閾値の設定例を概略的に示す図
以下、衣類乾燥機に係る複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に例示する洗濯乾燥機1は、衣類に所定の処理、この場合、少なくとも、衣類を洗う洗い処理、衣類をすすぐすすぎ処理、衣類を脱水する脱水処理を施すことが可能な衣類処理装置の一例である。また、洗濯乾燥機1は、回転槽の回転中心軸が水平方向あるいは水平方向に対して傾斜する方向に延びる、いわゆるドラム式の洗濯乾燥機である。また、洗濯乾燥機1は、衣類を乾燥する乾燥処理を施すことが可能な衣類乾燥機の一例でもある。
洗濯乾燥機1は、その外郭を構成する矩形箱状の外箱2の内部に、衣類処理槽3を備えている。衣類処理槽3は、例えば洗い処理、すすぎ処理、脱水処理などといった各種の処理の対象である図示しない衣類を収容可能に構成されている。本開示において、衣類処理槽3は、有底円筒状の水槽の内部に、同じく有底円筒状のドラムを回転可能に備えた構成である。ドラムの周壁には、図示しない多数の小孔が設けられており、また、ドラムの内周面には、衣類をかき上げるための図示しない複数のバッフルが設けられている。
衣類処理槽3の前面開口部3cは、外箱2の前面に設けられているドア4によって開閉可能に構成されている。使用者は、ドア4を開くことにより、衣類処理槽3の前面開口部3cを通して当該衣類処理槽3内に衣類を出し入れすることができる。また、衣類処理槽3は、衣類に乾燥処理を施す乾燥行程においては、衣類が収容される乾燥室としても機能する。
また、洗濯乾燥機1は、衣類処理槽3内に水を供給するための給水部5、および、衣類処理槽3内の水を機外に排出するための排水部6を備えている。給水部5は、例えば水道などといった図示しない水源から衣類処理槽3に延びる給水経路7の途中に、周知の給水弁8や注水ケース9などを備えた構成となっている。また、排水部6は、衣類処理槽3の底部から機外に延びる排水経路10の途中に、周知の排水弁11などを備えた構成となっている。排水弁11が閉じられた状態で給水部5から衣類処理槽3内に水が供給されることにより、衣類処理槽3内に所定量の水が溜められる。また、排水弁11が開かれることにより、衣類処理槽3内の水が排水経路10を介して機外に排出される。
排水経路10の途中には、排水弁11よりも上流側に周知の排水フィルタ部12が設けられている。排水フィルタ部12は、排水部6により衣類処理槽3内から排水経路10を介して機外に排出される水に含まれる例えば糸くずや塵埃などといった異物を捕獲する。
また、洗濯乾燥機1は、循環風路13を備えている。循環風路13は、衣類処理槽3の外部において、衣類処理槽3に設けられている空気流出口3aと空気流入口3bとの間を接続している。この場合、空気流出口3aは、衣類処理槽3の上面の前部に設けられている。また、空気流入口3bは、衣類処理槽3の背面の上部に設けられている。なお、衣類処理槽3における空気流出口3aおよび空気流入口3bの位置は、適宜変更して実施することができる。
循環風路13の途中には、熱交換ダクト14が設けられている。この場合、熱交換ダクト14は、外箱2内の下部の後部において、当該外箱2の左右方向に沿うように設けられている。また、循環風路13の途中には、熱交換ダクト14よりも上流側に周知の乾燥フィルタ15が設けられている。乾燥フィルタ15は、循環風路13内を流れる空気に含まれる例えば糸くずや塵埃などといった異物を捕獲する。
図2に例示するように、洗濯乾燥機1は、ヒートポンプ機構16を備えている。ヒートポンプ機構16は、圧縮機17、凝縮器18、絞り器19、蒸発器20を冷媒管21によりサイクル接続した冷凍サイクルを構成している。このうち、熱交換器を構成する凝縮器18および蒸発器20は、循環風路13の一部を構成する熱交換ダクト14の内部に配置されている。
また、循環風路13には、循環送風機22が備えられている。循環送風機22は、循環部の一例であり、衣類処理槽3内の空気を、循環風路13を通して循環させるものである。この循環送風機22が駆動されることにより、図2に矢印Wで例示するように、衣類処理槽3内の空気は、空気流出口3aから循環風路13内に導入されて、空気流出口3a側である風上側から空気流入口3b側である風下側に向かって流れて、空気流入口3bから衣類処理槽3内に戻されるようになっている。即ち、循環送風機22が駆動されることにより、衣類処理槽3内の空気は、循環風路13を介して循環される。
そして、蒸発器20は、熱交換ダクト14内において、衣類処理槽3の空気流出口3a側、つまり、循環風路13内の風上側に配置されている。一方、凝縮器18は、熱交換ダクト14内において、衣類処理槽3の空気流入口3b側、つまり、循環風路13内の風下側に配置されている。即ち、循環風路13内、より詳細には熱交換ダクト14内において、蒸発器20は、凝縮器18よりも風上側に配置されている。換言すれば、循環風路13内、より詳細には熱交換ダクト14内において、凝縮器18は、蒸発器20よりも風下側に配置されている。
蒸発器20は、除湿器の一例であり、循環風路13内を空気流出口3a側から空気流入口3b側、つまり、風上側から風下側に向かって流れる空気を冷却して除湿する除湿手段として機能する。一方、凝縮器18は、加熱器の一例であり、循環風路13内を空気流出口3a側から空気流入口3b側、つまり、風上側から風下側に向かって流れる空気を加熱する加熱手段として機能する。
これら蒸発器20および凝縮器18が循環風路13内に設けられていることにより、循環風路13内を風上側から風下側に向かって流れる空気は、蒸発器20によって除湿され、且つ、凝縮器18によって加熱され、所定温度の温風として衣類処理槽3内に戻される。これにより、衣類処理槽3内に収容されている衣類を温風によって乾燥することができる。
また、洗濯乾燥機1は、空気流入口用温度センサー41および空気流出口用温度センサー42を備えている。空気流入口用温度センサー41は、空気流入口用温度検知部の一例であり、空気流出口用温度センサー42は、空気流出口用温度検知部の一例である。空気流入口用温度センサー41は、衣類処理槽3の空気流入口3b内あるいはその近傍部分に設けられており、空気流入口3bを通過する空気の温度を空気流入口側温度T1として検知可能である。一方、空気流出口用温度センサー42は、衣類処理槽3の空気流出口3a内あるいはその近傍部分に設けられており、空気流出口3aを通過する空気の温度を空気流出口側温度T2として検知可能である。
次に、洗濯乾燥機1の制御系の構成例について説明する。図3に例示する制御装置40は、制御部の一例である。制御装置40は、例えばマイクロコンピュータを主体として構成されており、洗濯乾燥機1の動作全般を制御可能に構成されている。即ち、制御装置40には、例えば、給水弁8、排水弁11、圧縮機17、循環送風機22などといった洗濯乾燥機1が備える各種の駆動系の構成要素が接続されている。制御装置40は、これら各種の駆動系の構成要素の動作を制御することにより、洗濯乾燥機1の動作全般を制御する。
また、制御装置40には、空気流入口用温度センサー41および空気流出口用温度センサー42が接続されている。制御装置40は、空気流入口用温度センサー41から入力される検知信号に基づいて、空気流入口3bを通過する空気の温度つまり衣類処理槽3内に流入する空気の温度を特定可能に構成されている。また、制御装置40は、空気流出口用温度センサー42から入力される検知信号に基づいて、空気流出口3aを通過する空気の温度つまり衣類処理槽3内から流出する空気の温度を特定可能に構成されている。
また、制御装置40には、外気温度センサー43が接続されている。外気温度センサー43は、外気温度検知部の一例であり、外気、つまり、洗濯乾燥機1周辺の空気の温度を検知可能である。制御装置40は、外気温度センサー43から入力される検知信号に基づいて、洗濯乾燥機1の外気の温度を特定可能に構成されている。なお、外気温度センサー43は、例えば、外箱2の外面や内面など、洗濯乾燥機1の外気の温度を検知可能な部位であれば、その配置位置を適宜変更して実施することができる。
また、制御装置40は、重量検知処理部44をソフトウェアによって仮想的に実現している。なお、重量検知処理部44は、ハードウェアによって構成されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって構成されていてもよい。
重量検知処理部44は、重量検知部の一例であり、周知の重量センシング処理を実行することにより、衣類処理槽3内に収容されている衣類の重量を検知可能である。重量センシング処理は、例えば、ドラムを所定の回転速度まで回転させた際に得られる所定の物理量に基づいて衣類の重量を検知する処理である。具体的には、重量センシング処理は、図示しないドラムモーターによってドラムを所定の回転速度まで急速回転させ、その急速回転の際にドラムモーターに流れる電流値を測定し、その測定した電流値に基づいて衣類処理槽3内の衣類の重量を検知する処理である。この場合、ドラムモーターに流れる電流値には、回転トルクの大きさが反映されるq軸電流値が含まれる。なお、重量センシング処理は、衣類処理槽3内に収容されている衣類の重量を検知可能な処理であれば、種々の処理を適用することができる。
そして、制御装置40は、衣類処理槽3内の衣類を洗う洗い行程、衣類処理槽3内の衣類をすすぐすすぎ行程、衣類処理槽3内の衣類を脱水する脱水行程、衣類処理槽3内の衣類を乾燥する乾燥行程などといった各種の行程を制御可能に構成されている。次に、制御装置40が制御する各種の行程のうち、特に乾燥行程における一制御例について詳細に説明する。
即ち、図4に例示するように、制御装置40は、乾燥行程において、メイン乾燥段階D1および仕上げ段階D2を設けている。メイン乾燥段階D1は、本乾燥段階の一例であり、仕上げ段階D2は、完遂段階の一例である。メイン乾燥段階D1は、乾燥行程の初期段階から終期段階の直前までにわたって設定される段階であり、衣類処理槽3内の衣類の乾燥を極力進行させる段階となっている。一方、仕上げ段階D2は、乾燥行程の終期段階として設定される段階であり、メイン乾燥段階D1の後において、衣類処理槽3内の衣類の乾燥を完遂させる段階となっている。
メイン乾燥段階D1において、制御装置40は、圧縮機17を所定の乾燥用の駆動周波数で駆動する。乾燥用の駆動周波数は、極力高い周波数を設定することができ、例えば、圧縮機17の最大駆動周波数、あるいは、圧縮機17の最大駆動周波数よりも若干低い周波数まで高めることができる。圧縮機17が乾燥用の駆動周波数で駆動されることに伴い、凝縮器18の温度が徐々に上昇する。これにより、衣類処理槽3内に高温の温風が供給されるようになる。
また、メイン乾燥段階D1において、制御装置40は、ドラムを所定の乾燥用の回転速度により正転方向および反転方向に交互に切り換えながら回転させる。ドラムについての乾燥用の回転速度は、例えば、少なくとも脱水行程におけるドラムの回転速度よりも低い範囲において、適宜変更して設定することができる。また、メイン乾燥段階D1において、制御装置40は、循環送風機22を所定の乾燥用の回転速度により駆動する。循環送風機22についての乾燥用の回転速度は、適宜変更して設定することができる。
一方、仕上げ段階D2において、制御装置40は、圧縮機17を所定の乾燥用の駆動周波数よりも低い駆動周波数で駆動する。これにより、仕上げ段階D2において衣類処理槽3内に供給される温風の温度は、メイン乾燥段階D1において衣類処理槽3内に供給される温風の温度よりも低下する。
また、仕上げ段階D2において、制御装置40は、ドラムを所定の乾燥用の回転速度よりも低い回転速度により正転方向および反転方向に交互に切り換えながら回転させる。これにより、仕上げ段階D2においてドラムが衣類に与える機械力は、メイン乾燥段階D1においてドラムが衣類に与える機械力よりも弱くなる。
また、仕上げ段階D2において、制御装置40は、循環送風機22を所定の乾燥用の回転速度よりも低い回転速度により駆動する。これにより、仕上げ段階D2において衣類処理槽3内に供給される温風の勢いは、メイン乾燥段階D1において衣類処理槽3内に供給される温風の勢いよりも弱くなる。
以上のように制御される仕上げ段階D2によれば、衣類処理槽3内の衣類を、メイン乾燥段階D1よりも穏やかな条件で乾燥することができる。即ち、仕上げ段階D2は、メイン乾燥段階D1によって概ね乾燥された衣類に対し、仕上げとして、穏やかな条件で乾燥処理を施し、乾燥を完遂させる段階となっている。また、仕上げ段階D2は、メイン乾燥段階D1の終了時における衣類の乾燥率のばらつきを吸収して、衣類の乾燥率を「100%」あるいは「概ね100%」に近づける段階となっている。なお、仕上げ段階D2の所要時間は、例えば、衣類の重量、外気の温度、メイン乾燥段階D1の終了時における実際の衣類の乾燥率などといった諸条件によって大きく異なるものであり、例えば5分~60分程度の範囲で変動し得る。
そして、制御装置40は、メイン乾燥段階D1において衣類の乾燥率が所定の乾燥率に到達すると、次段階である仕上げ段階D2に移行するように構成されている。なお、所定の乾燥率は、適宜変更して設定することができるが、この場合、所定の乾燥率として例えば「90%」が設定されている。よって、本実施形態では、制御装置40は、メイン乾燥段階D1において衣類の乾燥率が「90%」に到達すると、仕上げ段階D2に移行するように設定されている。
また、制御装置40は、空気流入口用温度センサー41が検知する空気流入口側温度T1と空気流出口用温度センサー42が検知する空気流出口側温度T2との温度差T3に基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成されている。
即ち、乾燥行程の初期段階において、制御装置40は、循環風路13内を流れる空気を凝縮器18によって加熱する。これにより、循環風路13内から衣類処理槽3内に流入する空気の温度つまり空気流入口側温度T1が徐々に上昇する。そして、制御装置40は、空気流入口側温度T1が所定の目標温度に到達すると、その所定の目標温度に空気流入口側温度T1が維持されるように凝縮器18の出力、換言すれば、圧縮機17の出力を調整しながら乾燥行程を進行する。これにより、衣類処理槽3内に所定の目標温度の温風が供給され続けるようになり、衣類処理槽3内の衣類の乾燥が進行する。
また、衣類処理槽3内の衣類の乾燥が進行することに伴い、衣類に含まれる水分量が徐々に減少する。そして、衣類に含まれる水分量が減少することに伴い、衣類に含まれる水に奪われる温風の熱エネルギーが徐々に少なくなる。そのため、衣類処理槽3内から循環風路13内に流出する空気の温度つまり空気流出口側温度T2は、衣類の乾燥が進行することに伴い、換言すれば、衣類に含まれる水分量が減少することに伴い、徐々に上昇するようになる。
以上の通り、乾燥行程のメイン乾燥段階D1においては、空気流入口側温度T1が概ね一定に維持される一方で、衣類の乾燥の進行に伴い空気流出口側温度T2が徐々に上昇する。そのため、衣類の乾燥が進行することに伴い、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3が徐々に低下する。よって、温度差T3の値に基づいて、衣類の乾燥率を推定することが可能である。
そして、制御装置40は、メイン乾燥段階D1において温度差T3が所定の閾値K1まで低下すると、衣類の乾燥率が所定の乾燥率、この場合、「90%」に到達したと判定して仕上げ段階D2に移行する。即ち、制御装置40は、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3に基づいてメイン乾燥段階D1における衣類の乾燥率を推定し、推定した乾燥率が所定の乾燥率まで低下した場合には、仕上げ段階D2に移行するように構成されている。
なお、制御装置40は、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3が最も大きくなったときから所定時間が経過したことを条件として、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2に移行するように構成してもよい。また、制御装置40は、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2に移行すると、凝縮器18による空気の加熱を抑制するように構成されている。つまり、制御装置40は、仕上げ段階D2では圧縮機17の出力を抑制するように構成されている。これにより、仕上げ段階D2においては、空気流入口側温度T1が徐々に低下するようになっている。
以上に例示した制御例は、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3を精度良く推定できる状況下では有効に機能させることができる。しかしながら、洗濯乾燥機1においては、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる場合が発生し得る。
即ち、図5に例示するように、乾燥対象である衣類に含まれる水分量が乾燥行程の開始当初から少ない場合には、衣類に含まれる水に奪われる温風の熱エネルギーが少なくなるため、乾燥行程の開始当初から空気流出口側温度T2が高温となり且つ低下しにくくなる。そのため、乾燥行程の開始当初から空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3が小さい状況が継続して変化しにくくなる。このような状況下においては、温度差T3の変化が小さく、温度差T3が所定の閾値K1まで低下したか否かを判定しにくくなる。従って、乾燥対象である衣類に含まれる水分量が乾燥行程の開始当初から少ない場合には、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる。
なお、乾燥対象である衣類に含まれる水分量が乾燥行程の開始当初から少ない場合とは、例えば、衣類処理槽3内に収容されている衣類の量が比較的少ない場合、いったん干した衣類、つまり、いわゆる「生乾き」の衣類を乾燥する場合、衣類処理槽3内に収容されている化学繊維製の衣類の割合が比較的多い場合、などが考えられる。
また、例えば乾燥フィルタ15が異物によって詰まっている場合には、衣類処理槽3内への温風の供給が円滑に行われなくなるため、衣類の乾燥が進行しにくくなり、これに伴い、図6に例示するように、乾燥行程において空気流出口側温度T2が上昇しにくくなる。そのため、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3が大きい状況が継続して変化しにくくなる。このような状況下においても、温度差T3の変化が小さく、温度差T3が所定の閾値K1まで低下したか否かを判定しにくくなる。従って、例えば乾燥フィルタ15が詰まるなどして空気の循環が円滑に行われないような場合においても、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる。
以上の通り、洗濯乾燥機1においては、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる場合が発生し得る。そこで、洗濯乾燥機1は、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3では衣類の乾燥率を精度良く推定できない場合には、他の手段によって衣類の乾燥率を推定するように構成されている。
即ち、制御装置40は、メイン乾燥段階D1において空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3に基づいて衣類の乾燥率を推定できない場合には、空気流出口側温度T2のみに基づいて衣類の乾燥率を推定する。
より詳細に説明すると、図5および図6に例示するように、制御装置40は、メイン乾燥段階D1において空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3に基づいて衣類の乾燥率を推定できないと判断した場合には、空気流出口側温度T2が所定の閾値K2まで上昇したか否かを判定する。そして、制御装置40は、メイン乾燥段階D1において空気流出口側温度T2が所定の閾値K2まで到達すると、衣類の乾燥率が所定の乾燥率、この場合、「90%」に到達したと判定して仕上げ段階D2に移行する。即ち、制御装置40は、空気流出口側温度T2のみに基づいてメイン乾燥段階D1における衣類の乾燥率を推定し、推定した乾燥率が所定の乾燥率まで低下した場合には、仕上げ段階D2に移行するように構成されている。
次に、洗濯乾燥機1による乾燥行程の一制御例について、図7に例示するフローチャートを参照しながら説明する。即ち、制御装置40は、まず、乾燥行程全体の所要時間を規定するタイマー時間を設定する(ステップS1)。この場合、制御装置40は、例えば外気温度センサー43によって検知される洗濯乾燥機1の外気の温度や重量検知処理部44によって検知される衣類処理槽3内の衣類の重量などに応じて、タイマー時間を設定するように構成されている。なお、制御装置40は、例えば外気の温度や衣類の重量などに応じて算出した時間よりも所定時間だけ長い時間を、最終的に設定するタイマー時間として確定するように構成するとよい。
そして、制御装置40は、タイマー時間を設定すると、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3に基づいて衣類の乾燥率を推定しながらメイン乾燥段階D1を進行する。そして、制御装置40は、乾燥行程を開始してから、つまり、メイン乾燥段階D1を開始してから所定時間が経過する前に、温度差T3が所定の閾値K1まで低下したか否かを判定する(ステップS2)。なお、このステップS2における所定時間は、上述したタイマー時間よりも短い範囲内において適宜変更して設定することができる。
そして、制御装置40は、メイン乾燥段階D1を開始してから所定時間が経過する前に温度差T3が所定の閾値K1まで低下した場合(ステップS2:YES)には、温度差T3に基づいて衣類の乾燥率を精度良く推定できた場合であると判断し、次段階である仕上げ段階D2に移行する(ステップS3)。そして、制御装置40は、仕上げ段階D2を完了すると、乾燥行程を終了する。
しかし、制御装置40は、メイン乾燥段階D1を開始してから所定時間が経過する前に温度差T3が所定の閾値K1まで低下しなかった場合(ステップS2:NO)には、温度差T3では衣類の乾燥率を精度良く推定できない場合であると判断し、ステップS4に移行する。
ステップS4では、制御装置40は、実行中の運転コースが除菌コースであるか否かを確認する。除菌コースは、衣類処理槽3内を除菌することを主たる目的とする運転コースである。具体的には、制御装置40は、除菌コースを実行する場合には、ステップS1におけるタイマー時間として、除菌用タイマー時間を設定する。除菌用タイマー時間は、除菌コース以外の運転コースを実行する場合に設定されるタイマー時間よりもさらに長いタイマー時間である。このように制御される除菌コースによれば、衣類処理槽3内に長い時間をかけて高温の空気を供給することができ、衣類処理槽3内の除菌を十分に行うことができる。
制御装置40は、実行中の運転コースが除菌コースである場合(ステップS4:YES)には、乾燥行程の開始からの経過時間がタイマー時間、この場合、除菌用タイマー時間に到達したか否かを確認する(ステップS5)。制御装置40は、乾燥行程の開始からの経過時間がタイマー時間に到達していない場合(ステップS5:NO)には、ステップS2に戻る。また、制御装置40は、乾燥行程の開始からの経過時間がタイマー時間に到達した場合(ステップS5:YES)には、ステップS3つまり仕上げ段階D2に移行し、仕上げ段階D2を完了すると、乾燥行程を終了する。
また、制御装置40は、実行中の運転コースが除菌コースでない場合(ステップS4:NO)には、温度差T3ではなく、空気流出口側温度T2のみに基づいて衣類の乾燥率をする。即ち、制御装置40は、空気流出口側温度T2が所定の閾値K2まで上昇したか否かを判定する(ステップS6)。そして、制御装置40は、空気流出口側温度T2が所定の閾値K2まで上昇していない場合(ステップS6:NO)には、ステップS5に移行する。なお、この場合は、制御装置40は、乾燥行程の開始からの経過時間が除菌用タイマー時間に到達したか否かを確認するのではなく、乾燥行程の開始からの経過時間が通常のタイマー時間、つまり、実行中の運転コースが除菌コース以外の場合に設定されるタイマー時間に到達したか否かを確認する。
また、制御装置40は、空気流出口側温度T2が所定の閾値K2まで上昇した場合(ステップS6:YES)には、ステップS3つまり仕上げ段階D2に移行し、仕上げ段階D2を完了すると、乾燥行程を終了する。
以上に例示した洗濯乾燥機1によれば、制御装置40は、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3に基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成されている。さらに、制御装置40は、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3に基づいて衣類の乾燥率を推定できない場合には、空気流出口側温度T2のみに基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成されている。
この構成例によれば、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3では衣類の乾燥率を精度良く推定できない場合であっても、他の手段、この場合、空気流出口側温度T2のみに基づく推定処理によって衣類の乾燥率を精度良く推定することができる。これにより、例えば、メイン乾燥段階D1において衣類の乾燥率が所定の乾燥率に到達しているにも関わらず、メイン乾燥段階D1が無用に続行されてしまう事態、換言すれば、仕上げ段階D2に移行すべき状況であるにも関わらず仕上げ段階D2に移行しない事態が発生することを抑制することができる。従って、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2に適切なタイミングで移行することができ、ひいては、乾燥行程全体を適切なタイミングで終了することができる。
また、洗濯乾燥機1によれば、制御装置40は、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2に移行した後に、凝縮器18による空気の加熱を抑制する。この構成例によれば、仕上げ段階D2において、衣類処理槽3内に供給される空気の温度が過剰に高くなることを抑制することができ、衣類の乾燥を一層良好に仕上げることができる。
なお、制御装置40は、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2に移行した後に、凝縮器18による空気の加熱を完全に停止するように構成してもよい。この構成例によれば、仕上げ段階D2において、衣類処理槽3内に供給される空気の温度が過剰に高くなることを一層確実に抑制することができ、衣類の乾燥の仕上がりを一層良好なものとすることができる。
また、制御装置40は、衣類処理槽3内の除菌を主たる目的とする除菌コースが実行される場合には、閾値K2として、所定の標準値よりも高い値を設定するように構成してもよい。この構成例によれば、空気流出口側温度T2が閾値K2に到達しにくくなり、従って、より長い時間をかけて衣類処理槽3内の除菌を行うことができる。
また、制御装置40は、除菌コースが実行される場合には、温度差T3に基づいて衣類の乾燥率を推定する制御や、空気流出口側温度T2のみに基づいて衣類の乾燥率を推定する制御を実行せず、乾燥行程の開始からの経過時間がタイマー時間に到達したことを条件として仕上げ段階D2に移行するように構成してもよい。この構成例によっても、より長い時間をかけて衣類処理槽3内の除菌を行うことができる。
(第2実施形態)
次に、本開示に係る第2実施形態について詳細に説明する。図8に例示するように、制御装置40は、複数種類の運転コースを実行可能に構成されている。図8には、制御装置40が実行可能である複数種類の運転コースの一例として、お急ぎコース、省エネコース、念入りコースを例示している。
お急ぎコースは、運転を短時間で実行することを主たる目的とする運転コースであり、例えば、運転の所要時間を標準コースの所要時間よりも短くした運転コースである。省エネコースは、運転を省電力で実行することを主たる目的とする運転コースであり、例えば、運転時に消費する電力を標準コースにおける消費電力よりも少なくした運転コースである。念入りコースは、衣類を通常よりも念入りに処理することを主たる目的とする運転コースであり、例えば、運転の所要時間を標準コースの所要時間よりも長くした運転コースである。また、念入りコースにおいては、仕上げ段階D2の所要時間は、例えば60分を越える長時間となる場合もある。
そして、制御装置40は、実行する運転コースに応じて、閾値K2を変更つまり異ならせるように構成されている。この場合、制御装置40は、お急ぎコースでは、閾値K2の値を他の運転コース、この場合、少なくとも省エネコースよりも低めの値に設定するように構成されている。また、制御装置40は、念入りコースでは、閾値K2を他の運転コース、この場合、少なくとも省エネコースよりも高めの値に設定するように構成されている。
この設定例によれば、お急ぎコースにおいては、空気流出口側温度T2が閾値K2に到達しやすくなり、これにより、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2への移行を早めることができる。従って、お急ぎコースの趣旨、つまり、運転を短時間で実行するという趣旨に沿って乾燥行程を終了させることができる。
一方、念入りコースにおいては、空気流出口側温度T2が閾値K2に到達しにくくなり、これにより、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2への移行を遅らせることができる。従って、念入りコースの趣旨、つまり、衣類を念入りに処理するという趣旨に沿って、長い時間をかけて念入りに衣類を乾燥することができる。
また、制御装置40は、外気温度センサー43によって検知される洗濯乾燥機1の外気の温度に応じて、閾値K2を変更つまり異ならせるように構成されている。この場合、制御装置40は、外気の温度が高いほど、閾値K2の値を高い値に設定するように構成されている。
ここで、洗濯乾燥機1の外気の温度が高い場合つまり周囲環境の温度が高い場合には、空気流出口側温度T2も上昇しやすくなる。そのため、上昇しやすい空気流出口側温度T2に対し閾値K2の値を高めの値に設定することにより、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2への移行を遅らせるようにするとよい。これにより、外気の温度が高い場合に、衣類の乾燥が不十分となることを回避することができる。
また、制御装置40は、重量検知処理部44によって検知される衣類処理槽3内の衣類の重量に応じて、閾値K2の値を変更つまり異ならせるように構成されている。この場合、制御装置40は、衣類処理槽3内の衣類の重量が多いほど、閾値K2の値を高い値に設定するように構成されている。
ここで、衣類処理槽3内の衣類の重量が多い場合においては、仮に空気流出口側温度T2が同じ温度であったとしても、衣類処理槽3内の衣類の重量が少ない場合に比べて、衣類は乾きにくくなる。そのため、衣類処理槽3内の衣類の重量が多い場合には、閾値K2の値を高めの値に設定することにより、メイン乾燥段階D1から仕上げ段階D2への移行を遅らせるようにするとよい。これにより、衣類処理槽3内の衣類の重量が多い場合であっても十分に衣類の乾燥を行うことができる。
なお、図8に例示した閾値T2の設定例は、あくまでも一例に過ぎず、適宜変更して実施することが可能である。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態は、上述した複数の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜、変更や拡張を行うことができる。例えば、洗濯乾燥機1は、上述した複数の実施形態を適宜選択して組み合わせた構成としてもよい。
また、空気流入口側温度T1と空気流出口側温度T2との温度差T3では衣類の乾燥率を精度良く推定することが困難となる場合は、本実施形態に例示した場合に限られるものではなく、種々の場合が想定される。
また、仕上げ段階D2は、圧縮機17の駆動態様、ドラムの回転態様、循環送風機22の回転態様などをメイン乾燥段階D1と異ならせるのではなく、単にメイン乾燥段階D1を延長する段階としてもよい。
また、制御装置40が実行可能な運転コースは、上述した実施形態に例示した運転コースに限られるものではなく、洗濯乾燥機1において実行可能な運転コースであれば、種々の運転コースを適用することができる。
また、本実施形態は、回転槽の回転軸が水平方向または傾斜方向に延びるいわゆるドラム式の洗濯乾燥機に限られるものではなく、回転槽の回転軸が垂直方向となるいわゆる縦軸型の洗濯乾燥機にも適用することができる。また、本実施形態は、洗濯機能を有しない純粋な衣類乾燥機にも適用することができる。
なお、本実施形態は、あくまでも例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明およびその均等の範囲に含まれる。
図面において、1は洗濯乾燥機(衣類乾燥機)、3は衣類処理槽(乾燥室)、3aは空気流出口、3bは空気流入口、13は循環風路、18は凝縮器(加熱器)、22は循環送風機、40は制御装置(制御部)、41は空気流入口用温度センサー(空気流入口用温度検知部)、42は空気流出口用温度センサー(空気流出口用温度検知部)、43は外気温度センサー(外気温度検知部)、44は重量検知処理部(重量検知部)、を示す。

Claims (6)

  1. 衣類が収容される乾燥室と、
    前記乾燥室に設けられている空気流入口と空気流出口との間を接続する循環風路と、
    前記乾燥室内の空気を、前記循環風路を通して循環させる循環送風機と、
    前記循環風路内を流れる空気を加熱する加熱器と、
    前記空気流入口を通過する空気の温度を検知する空気流入口用温度検知部と、
    前記空気流出口を通過する空気の温度を検知する空気流出口用温度検知部と、
    前記乾燥室内の衣類を乾燥する乾燥行程を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記乾燥行程において、
    衣類の乾燥を進行させる本乾燥段階と、
    前記本乾燥段階の後に衣類の乾燥を完遂させる完遂段階と、
    を設けており、且つ、
    前記本乾燥段階において衣類の乾燥率が所定の乾燥率に到達すると、前記完遂段階に移行するように構成され、且つ、
    前記空気流入口用温度検知部が検知する空気流入口側温度と前記空気流出口用温度検知部が検知する空気流出口側温度との温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成され、且つ、
    前記温度差に基づいて衣類の乾燥率を推定できない場合には、前記空気流出口用温度検知部が検知する空気流出口側温度に基づいて衣類の乾燥率を推定可能に構成されている衣類乾燥機。
  2. 前記制御部は、
    前記空気流出口用温度検知部が検知する空気流出口側温度が所定の閾値に到達すると、衣類の乾燥率が所定の乾燥率に到達したと判断するように構成され、且つ、
    前記閾値を、運転コースに応じて変更可能に構成されている請求項1に記載の衣類乾燥機。
  3. 前記制御部は、
    前記運転コースとして、前記乾燥室内を除菌する除菌コースを実行可能に構成され、且つ、
    前記除菌コースが実行される場合には、前記閾値を、所定の標準値よりも高くする請求項2に記載の衣類乾燥機。
  4. 外気の温度を検知する外気温度検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記空気流出口用温度検知部が検知する空気流出口側温度が所定の閾値に到達すると、衣類の乾燥率が所定の乾燥率に到達したと判断するように構成され、且つ、
    前記閾値を、前記外気温度検知部が検知する外気の温度に応じて変更可能に構成されている請求項1に記載の衣類乾燥機。
  5. 前記乾燥室内に収容されている衣類の重量を検知する重量検知部を備え、
    前記制御部は、
    前記空気流出口用温度検知部が検知する空気流出口側温度が所定の閾値に到達すると、衣類の乾燥率が所定の乾燥率に到達したと判断するように構成され、且つ、
    前記閾値を、前記重量検知部が検知する衣類の重量に応じて変更可能に構成されている請求項1に記載の衣類乾燥機。
  6. 前記制御部は、前記本乾燥段階から前記完遂段階に移行した後に、前記加熱部による空気の加熱を抑制する請求項1から5の何れか1項に記載の衣類乾燥機。
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