JP2023027511A - 二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】シール部材による蓋部材と端子部材との間のシール性が低下することを抑制可能な二次電池を得る。【解決手段】二次電池は、ケース部材31と、貫通孔32Hを有し、ケース部材31の開口を閉塞する蓋部材32と、貫通孔32Hに挿通される端子部材40と、蓋部材32と端子部材40との間の隙間を塞ぐシール部材50とを備える。シール部材50は、ケース部材31の内部に露出して配置される露出端部50Tと、露出端部50Tから貫通孔32Hの位置に向かって延在する延在部50Eとを含む。蓋部材32は、第1表面部S1を有し、端子部材40は、第1表面部S1に間隔LSを空けて対向する第2表面部S2を有する。第1表面部S1および第2表面部S2は、延在部50Eを圧縮するように配置され、第1表面部S1と第2表面部S2との間の間隔LSは、露出端部50Tの位置に近づくにしたがって大きくなるように構成される。【選択図】図2

Description

本開示は、二次電池に関する。
特開2014-029839号公報(特許文献1)に開示されているように、一般的な二次電池は、筐体、電極体、電解液、および端子部材を備える。電極体は、電解液とともに筐体の内部に収容される。端子部材は、電極体に接続され、筐体の蓋部材を貫通するように配置される。筐体の蓋部材は、貫通孔を有し、端子部材は、この貫通孔に挿通される。蓋部材と端子部材との間には、シール部材が設けられる。蓋部材と端子部材との間でシール部材が圧縮されることにより、貫通孔におけるシール性が確保される。
特開2014-029839号公報
蓋部材と端子部材との間にシール部材が設けられ、シール部材が圧縮されるように配置されることによって、シール部材と蓋部材との間には摩擦力が発生する。シール部材は、二次電池の筐体の内部で電解液と接触することにより、膨潤する。シール部材が二次電池の内部で圧縮され、圧縮状態でシール部材が膨潤した場合には、シール部材が過圧縮状態を形成し、その結果、シール部材に割れが生じ、貫通孔におけるシール性が低下し得る。このような事象は、高いシール性を得るために、シール部材の圧縮率を高くしたり、シール部材と蓋部材との間の摩擦力を大きくしたりした場合に、より高い可能性で発生し得る。
本開示は、シール部材による蓋部材と端子部材との間のシール性が低下することを抑制可能な構成を備えた二次電池を提供することを目的とする。
本開示に基づく二次電池は、電極体および電解液と、開口を有し、上記電極体および上記電解液を内部に収容するケース部材と、貫通孔を有し、上記ケース部材の上記開口を閉塞するように配置される蓋部材と、上記ケース部材の内部で上記電極体と電気的に接続され、かつ、上記貫通孔に挿通されて上記蓋部材の外方に向かって延出される、端子部材と、上記蓋部材と上記端子部材との間の隙間を塞ぐように配置され、上記ケース部材の内部と外部とが上記貫通孔を介して連通することを遮断するシール部材と、を備え、上記シール部材は、上記ケース部材の内部に露出して配置される露出端部と、上記露出端部から上記貫通孔の位置に向かって延在し、上記蓋部材と上記端子部材とによって圧縮される延在部と、を含み、上記蓋部材は、第1表面部を有し、上記端子部材は、上記第1表面部に間隔を空けて対向するように配置される第2表面部を有し、上記第1表面部および上記第2表面部は、上記延在部を圧縮するように配置され、上記第1表面部と上記第2表面部との間の上記間隔は、上記露出端部の位置に近づくにしたがって大きくなるように構成されている。
上記の二次電池においては、上記シール部材は、フッ素ゴムから構成されていてもよい。
上記の二次電池においては、上記端子部材は、上記貫通孔に挿通される接続部と、上記接続部における上記ケース部材の内部側の位置に設けられ、上記第2表面部が形成されたフランジ部と、を含み、上記フランジ部の上記第2表面部は、テーパー面の形状に形成されており、上記テーパー面は、上記テーパー面と上記第1表面部との間の距離が、上記接続部から遠ざかるにつれて大きくなるように形成されていてもよい。
上記の二次電池においては、上記シール部材は、上記貫通孔と上記接続部との間に配置され、上記接続部を取り囲む筒状部を含み、上記筒状部における上記ケース部材の内部側の部分に、上記延在部が設けられていてもよい。
本開示によれば、シール部材による蓋部材と端子部材との間のシール性が低下することを抑制可能な構成を備えた二次電池を得ることができる。
実施の形態における二次電池10の内部構造を示す断面図である。 図1におけるII線に囲まれた領域を拡大して示す断面図である。 シール部材50を示す断面図である。 図2におけるシール部材50の膨潤した状態およびその周辺構造を示す断面図である。 シール部材50の膨潤した状態を示す断面図である。 比較例における二次電池に備えられる端子部材40Zおよびその周辺構造を示す断面図である。 比較例における二次電池の端子部材40Z上に設けられたシール部材50の膨潤した状態およびその周辺構造を示す断面図である。 図7におけるVIII線に囲まれた領域を拡大して示す断面図である。 変形規制部材80a上に配置されたシール部材90の膨潤した状態を示す断面図である。 変形規制部材80b上に配置されたシール部材90の膨潤した状態を示す断面図である。 変形規制部材80c上に配置されたシール部材90の膨潤した状態を示す断面図である。 変形規制部材80d上に配置されたシール部材90の膨潤した状態を示す断面図である。 実施例に基づくシール部材と比較例に基づくシール部材とについて、時間が経過するにつれてこれらのシール部材の圧縮率がどのように変化するかを示すグラフである。 端子部材40の第2表面部S2およびその周辺構造に適用可能な各種寸法および角度のパラメータを説明するための断面図である。
[実施の形態]
実施の形態における二次電池10について、以下、図面を参照しながら説明する。個数、量、および材質などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本開示の範囲は必ずしもその個数、量、および材質などに限定されない。同一の部品および相当部品には、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。実施の形態における構成を適宜組み合わせて用いることは当初から予定されていることである。長さ、幅、厚さ、深さ等の寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜変更されており、実際の寸法関係を表すものではない。
(二次電池10)
図1は、実施の形態における二次電池10の内部構造を示す断面図である。図2は、図1におけるII線に囲まれた領域を拡大して示す断面図である。
二次電池10(図1)は、リチウムイオン二次電池等の非水電解二次電池である。複数個の二次電池10が直列および/または並列に組み合わされることにより、1つの組電池を構成する。二次電池10は、たとえば、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池車、および電気自動車に搭載され、これらの自動車の動力源として利用される。本開示の技術的思想は、非水電解二次電池に限定されるものではなく、これ以外の二次電池にも適用可能であり、利用用途も自動車に限られず多様の技術分野に適用可能である。
図1に示すように、二次電池10は、電極体20、電解液22、筐体30、端子部材40、シール部材50、絶縁部材60、およびバスバー70を備える。電極体20は、正極、負極、およびセパレータを積層または巻回することによって構成され、発電要素として機能する。筐体30の内部で、電極体20には電解液22が含浸されている。
筐体30は、ケース部材31と蓋部材32とを有する。ケース部材31は、開口31Hを有し、全体として角型形状に形成される。ケース部材31は、電極体20および電解液22を内部に収容する。蓋部材32は、平板形状を有し、蓋部材32は、ケース部材31の開口31Hに応じた外形形状(たとえば矩形形状)を有する。
蓋部材32は、ケース部材31に溶接により接合されることで、ケース部材31の開口31Hを閉塞するように配置される。図1および図2などには、蓋部材32がケース部材31の開口31Hの部分に接合され、蓋部材32とケース部材31とが一体化されている状態が図示されている。蓋部材32は、貫通孔32Hを有する。貫通孔32Hは、蓋部材32の厚さ方向に蓋部材32を貫通しており、端子部材40を挿通させることができる。
端子部材40は、ケース部材31の内部で電極体20と電気的に接続され、かつ、貫通孔32Hに挿通されて蓋部材32の外方に向かって延出される。ここでは詳細な図示を省略しているが、二次電池10には2つの端子部材40が設けられており、一方の端子部材40は電極体20の正極に接続され、他方の端子部材40は電極体20の負極に接続される。端子部材40の材料としては、たとえば、正極側にアルミニウムを採用し、負極側に銅を採用できる。
端子部材40は、接続部41、フランジ部42、および、カシメ部43を含む。接続部41は、円柱状の形状を有し、蓋部材32の貫通孔32Hに挿通されて蓋部材32の外方(上方)に延出される。フランジ部42は、接続部41におけるケース部材31の内部側の位置に設けられ、ケース部材31の内部側から(蓋部材32の内表面側から)蓋部材32に対向するように配置される。カシメ部43は、接続部41におけるケース部材31の外部側の位置に設けられる。
端子部材40における二次電池10の外方側に突出する部位には、たとえばバスバー70が電気的に接続される。バスバー70および端子部材40は、通電経路として機能し、電極体20に蓄えられる電力を外部に取り出したり、外部からの電力を電極体20に取り入れたりすることに利用される。
図2に示すように、シール部材50は、絶縁部材60とともに、蓋部材32と端子部材40との間の隙間を塞ぐように配置される。シール部材50および絶縁部材60はいずれも、たとえば樹脂製であり、筐体30(ケース部材31)の内部と外部とが貫通孔32Hを介して連通することを遮断する。絶縁部材60は、貫通孔32Hから見て筐体30の外部側に位置している。絶縁部材60は、蓋部材32の外表面(上面)と端子部材40のカシメ部43との間に位置し、シール部材50と協働して、端子部材40と蓋部材32とを電気的に絶縁する。
シール部材50は、貫通孔32Hから見て筐体30の内部側に位置する。シール部材50の材料としては、高温クリープ特性に優れる材料、つまり、二次電池10の冷熱サイクルに対して長期の耐クリープ性を発揮できる材料を用いることができる。合成樹脂が高価であることに鑑みると、シール部材50の材料として、フッ素ゴム(フッ化ビニリデン系ゴム:FKM)を用いることが可能である。シール部材としては、たとえば0.01GPa~5GPaの範囲の樹脂材料、もしくは、樹脂と繊維の複合材料を用いてもよい。シール部材としては、たとえば、ポリアミド66(PA66)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等を用いることもできる。
図3は、シール部材50を示す断面図である。シール部材50は、筒状部50C、露出端部50T、および延在部50Eを含む。筒状部50Cは、仮想の軸CLを筒軸として有する筒状に形成される。筒状部50Cは、端子部材40の接続部41(図2)の周囲を取り囲むように設けられ、かつ、蓋部材32の貫通孔32Hの内側(内径側の位置)に配置される。換言すると、シール部材50の筒状部50Cは、蓋部材32における貫通孔32Hを形成している内周面と、接続部41の外周面との間に設けられる。筒状部50Cは、蓋部材32における貫通孔32Hを形成している内周面の部分と、接続部41とを電気的に絶縁する。
延在部50Eは、中央(換言すると、筒状部50Cに対応する部分)がくり貫かれた、平板状の形状を有し、仮想の軸CLに対して交差する方向に、ここでは仮想の軸CLに対して直交する方向に延在する。延在部50Eは、筒状部50Cにおけるケース部材31の内部側の位置に設けられる。延在部50Eを仮想の軸CL(図3)に対して平行な方向から視た場合には、延在部50Eの外形形状は、たとえば円形あるいは矩形である。延在部50Eの内側端部(内径側の端部)が、筒状部50Cに連続している。延在部50Eにおける筒状部50Cとは反対側の位置に、露出端部50Tが設けられている。
露出端部50Tは、延在部50Eの外周部分に相当する。露出端部50Tを仮想の軸CL(図3)に対して平行な方向から視た場合には、露出端部50Tは、たとえば円形状あるいは矩形状に、仮想の軸CLを取り囲むように延在する。露出端部50Tは、ケース部材31の内部に、より具体的には、電解液22に接触可能なケース部材31の内部空間に露出して配置される。
延在部50Eは、露出端部50Tから貫通孔32Hの位置に向かって延在するように配置されており、蓋部材32におけるケース部材31の内部側の表面(内表面)と端子部材40(フランジ部42)とによって圧縮される。延在部50Eは、蓋部材32におけるケース部材31の内部側の表面と端子部材40(フランジ部42)とを絶縁する。
ここで、蓋部材32の内表面(より具体的には、蓋部材32におけるケース部材31の内部側の表面)は、第1表面部S1を有している。一方で、端子部材40(より具体的には、フランジ部42)は、第1表面部S1に間隔LSを空けて対向するように配置される第2表面部S2を有している。第1表面部S1および第2表面部S2は、延在部50Eに対して互いに反対側に位置しており、延在部50Eを上下から圧縮するように配置される。
第1表面部S1と第2表面部S2との間の間隔LSは、露出端部50Tの位置に近づくにしたがって大きくなるように構成されている。間隔LSは、貫通孔32Hや筒状部50Cに近い側が比較的に狭く、露出端部50Tに近い側が比較的に大きい。
ここでは、第2表面部S2が、端子部材40のフランジ部42に形成されている。フランジ部42の第2表面部S2は、テーパー面の形状に形成されており、このテーパー面は、このテーパー面と第1表面部S1との間の距離(間隔LS)が、接続部41から遠ざかるにつれて大きくなるように形成されている。第2表面部S2におけるテーパー面の表面形状は、二次元の平面状であってもよいし、三次元の湾曲面状であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。
第2表面部S2の内径側には、第3表面部S3が設けられている。第3表面部S3は、シール部材50の筒状部50Cに対し、筐体30の内部側の位置から接触している。図2に示す例においては、第3表面部S3は、蓋部材32の第1表面部S1に対して平行に延在している。このような構成に限られず、第3表面部S3は、第2表面部S2と同一平面上に位置するように、第1表面部S1に対して傾斜して設けられていてもよい。第3表面部S3は、たとえば、第1表面部S1に対して、第2表面部S2と同一または同程度の傾斜角度を有して設けられていてもよい。
(作用および効果)
図4は、図2におけるシール部材50の膨潤した状態およびその周辺構造を示す断面図である。本実施の形態における二次電池10から得られる作用および効果について、図6,図7に示す比較例などを参照しながら以下説明する。
本明細書の冒頭でも述べたように、蓋部材32と端子部材40との間にシール部材50(図4)が設けられ、シール部材50が圧縮されるように配置されることによって、シール部材50と蓋部材32との間に摩擦力が発生する。二次電池10においては、蓋部材32の第1表面部S1とシール部材50の延在部50Eとの間に摩擦力が発生し、さらに、フランジ部42の第2表面部S2とシール部材50の延在部50Eとの間にも摩擦力が発生する。
図5は、シール部材50の膨潤した状態を示す断面図である。シール部材50は、二次電池10の筐体30の内部で電解液22(図1)と接触することにより、膨潤する。シール部材50は、膨潤部50Mを有することとなる。膨潤する前の状態では、シール部材50の延在部50Eは厚みH1を有していたのに対し、膨潤した後の状態では、シール部材50の延在部50Eは厚みH1aを有する。厚みH1aは、膨潤部50Mの分だけ、厚みH1よりも大きくなる。
図6は、比較例における二次電池に備えられる端子部材40Zおよびその周辺構造を示す断面図である。図7は、比較例における二次電池の端子部材40Z上に設けられたシール部材50の膨潤した状態およびその周辺構造を示す断面図である。図6,図7に示す比較例においては、第1表面部S1と第2表面部S2zとが平行であり、第1表面部S1と第2表面部S2zとの間の間隔は、シール部材50の露出端部50Tの位置に近づいたとしても変化しない(同一の値ままとなる)ように構成されている。
シール部材50が二次電池10の内部で圧縮され、圧縮状態でシール部材50が所定量を超える程度に膨潤したと仮定する。一般的に、シール部材50が膨潤していない状態であっても、シール部材50が膨潤している状態であっても、第1表面部S1と第2表面部S2(S2z)との間の間隔H2(図6,図7)はほとんど同一である。そのため、シール部材50が膨潤することに伴って、シール部材50の圧縮量が大きくなる。
図8は、図7におけるVIII線に囲まれた領域を拡大して示す断面図である。図6~図8に示す比較例の場合には、第1表面部S1と第2表面部S2zとが平行である。シール部材50の延在部50Eと蓋部材32の第1表面部S1との間の摩擦力は、上記の実施の形態の場合に比べて大きくなっている。さらに、シール部材50の延在部50Eとフランジ部42の第2表面部S2zとの間の摩擦力も、上記の実施の形態の場合に比べて大きくなっている。
シール部材50の延在部50Eにおける第1表面部S1に接触している部分P1は、シール部材50が膨潤した場合に、露出端部50Tの側に向かって図8紙面内の右横方向に(実施の形態の場合に比べて)移動しにくい。同様に、シール部材50の延在部50Eにおける第2表面部S2に接触している部分P2も、シール部材50が膨潤した場合に、露出端部50Tの側に向かって図8紙面内の右横方向に(実施の形態の場合に比べて)移動しにくい。シール部材50が膨潤した場合、比較例におけるシール部材50は、自身の体積を膨張するような形で変形しにくい。
したがって、シール部材50が過圧縮状態を形成し、その結果、シール部材50に割れが生じ、貫通孔32Hにおけるシール性が低下し得る。このような事象は、高いシール性を得るために、シール部材50の圧縮率を高くしたり、シール部材50と蓋部材32との間の摩擦力を大きくしたりした場合に、より高い可能性で発生し得る。
図4に示すように、比較例においては上記のような事象が発生し得ることに対し、実施の形態の二次電池10においては、第1表面部S1と第2表面部S2との間の間隔LSが、シール部材50の露出端部50Tの位置に近づくにしたがって大きくなるように構成されている。
上記の摩擦力が小さくなるような構造が構成されており、したがって、シール部材50における第1表面部S1と第2表面部S2との間の部分(つまり延在部50E)は、シール部材50が膨潤した場合であっても、露出端部50Tの側に向かって図4紙面内の右横方向に自身の体積を膨張するような形で(比較例の場合に比べて)変形しやすい。
シール部材50はその結果、第1表面部S1と第2表面部S2との間の部分から外側に飛び出るように変形することが可能となり、ひいては、シール部材50の圧縮量が所定量を超えて大きくなることを効果的に抑制することが可能となる。シール部材50が過圧縮状態を形成することが抑制されており、ひいては、シール部材50に割れが生じることで貫通孔32Hにおけるシール性が低下することも効果的に抑制される。
以上の作用および効果は、ゴムなどの樹脂部材が膨潤によって体積が増加した場合に、ある方向に対して樹脂部材の変形を抑制したとしても、同様の膨潤率で他の方向に向けて樹脂部材が変形しようとする特性を利用するものである。以下、より具体的に説明する。
図9は、変形規制部材80a上に配置されたシール部材90の膨潤した状態を示す断面図である。シール部材90は、変形規制部材80aの存在によって下方への変形が規制されている。シール部材90に膨潤部90Mが形成された状態では、シール部材90は、変形規制部材80aが存在していない方向に向けて(図9に示す例では、上方向、左方向および右方向に向けて)、自身の体積を膨張させている。
図10は、変形規制部材80b上に配置されたシール部材90の膨潤した状態を示す断面図である。シール部材90に膨潤部90Mが形成された状態では、シール部材90は、変形規制部材80bが存在していない方向に向けて(図10に示す例では、右方向に向けて)、自身の体積を膨張させている。図9に示すシール部材90の膨潤率がたとえば40%であり、図9,図10において同じ条件でシール部材90を膨潤させたとすると、図10に示すシール部材90の膨潤率(体積増加の程度)も、変形規制部材80bの形状に影響を受けることなく、40%となる。
図11は、変形規制部材80c上に配置されたシール部材90の膨潤した状態を示す断面図である。シール部材90に膨潤部90Mが形成された状態では、シール部材90は、変形規制部材80cが存在していない方向に向けて(図11に示す例では、右方向に向けて)、自身の体積を膨張させている。変形規制部材80c(図11)の開口幅L2は、変形規制部材80b(図10)の開口幅L1よりも小さい。図9,図10に示すシール部材90の膨潤率がたとえば40%であり、図9,図10,図11において同じ条件でシール部材90を膨潤させたとすると、図11に示すシール部材90の膨潤率(体積増加の程度)も、変形規制部材80cの形状に影響を受けることなく、40%となる。
図12は、変形規制部材80d上に配置されたシール部材90の膨潤した状態を示す断面図である。シール部材90に膨潤部90Mが形成された状態では、シール部材90は、変形規制部材80dが存在していない方向に向けて(図12に示す例では、右方向に向けて)、自身の体積を膨張させている。シール部材90と変形規制部材80dとの間の摩擦力を、より小さい値に設定し、変形規制部材80dの右側に体積膨張のための空間を設けておくことによって、シール部材90の膨潤率がたとえば40%となった場合であっても、シール部材90における体積が大きくなった部分をその空間内に配置させることによって、シール部材90の圧縮量が大きくなることを効果的に抑制することが可能となる。
図1~図4を参照して詳述した実施の形態の二次電池10は、上記知見を利用するものである。以上開示した技術的思想によれば、シール部材50による蓋部材32と端子部材40との間のシール性が低下することを抑制可能な構成を備えた二次電池10を得ることが可能となる。
図13は、実施例に基づくシール部材と比較例に基づくシール部材とについて、時間が経過するにつれてこれらのシール部材の圧縮率がどのように変化するかを示すグラフである。
電解液に対して露出して配置されているシール部材50は、経年に伴い膨潤し続ける。シール部材50が膨潤したとしても、実施の形態の場合のように摩擦力を小さくする構成を採用することによって、シール部材50における体積が大きくなった部分に圧力が作用しないようにすることができ、「実施例」として示すように、シール部材50の圧縮率が増加することを抑制することができる。
一方で「比較例」として示すように、摩擦力が高い状態のままである場合には、シール部材50の圧縮率が上限値を超えた場合に(つまり過圧縮の状態となった場合に)、シール部材50に割れが発生する。時間と圧縮率との関係に基づいて、シール部材50を含むシステム全体の最適化をすることができる。
また、上述の実施の形態においては、シール部材50の材料として、合成樹脂よりも廉価なフッ素ゴムを用いることで、製造コストを低減することも可能となっている。フッ素ゴムは電解液に対して膨潤しやすいという特徴を有しているため、上記実施の形態の作用効果から得られる利益を優位に享受することが可能である。
図14は、端子部材40の第2表面部S2およびその周辺構造に適用可能な各種寸法および角度のパラメータを説明するための断面図である。第1表面部S1に対して平行な平面を規定した場合、当該平面に対して第2表面部S2がなす角度をテーパθとする。テーパθは次のような値とすることができる。
図14に示すように、延在部50Eの圧縮後の厚みを、厚みHとする。延在部50Eのうち、厚みHから第2表面部S2の表面上に向けて広がって設けられている部分の露出端部50T上における厚みを、厚みXとする。延在部50Eにおける露出端部50T上における厚みは、厚みH+Xとして表現することができる。
延在部50Eの圧縮前の厚みを、厚みH1とする(図3参照)。延在部50Eは、筒状部50Cの外側において径方向に延在して設けられており、筒状部50Cからの延在方向における延在部50Eの長さを、延在部50Eの有効シール長Lとする。テーパθは、有効シール部からのテーパ角と表現して定義することもできる。
テーパ角θについて、まず次の式(1)および(2)が得られる。
tanθ=(X/L) ・・・・・・・・・・・・・(1)
θ=tan-1(X/L) ・・・・・・・・・・・・・(2)
圧縮前の延在部50Eの厚みH1に対し、膨潤によって厚みH1から厚み(H+X)に増大することが、設計圧縮のたとえば下限値15%となるために、圧縮率Rminは、次のような式(3),(4)で与えられる。
min=1-[H1-(H+X)]/H1 ・・・・・・・(3)
X=-H+(H1×Rmin) ・・・・・・・(4)
したがってテーパθは、次の式(5)として定義することができる。
θ=tan-1[-X+H1×Rmin/L] ・・・・・・・(5)
以上、本開示に基づいた実施の形態について説明したが、今回開示された内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 二次電池、20 電極体、22 電解液、30 筐体、31 ケース部材、31H 開口、32 蓋部材、32H 貫通孔、40,40Z 端子部材、41 接続部、42 フランジ部、43 カシメ部、50,90 シール部材、50C 筒状部、50E 延在部、50M,90M 膨潤部、50T 露出端部、60 絶縁部材、70 バスバー、80a,80b,80c,80d 変形規制部材、CL 軸、H,H1,H1a,X 厚み、H2,LS 間隔、L 有効シール長、L1,L2 開口幅、P1,P2 部分、S1 第1表面部、S2,S2z 第2表面部、S3 第3表面部。

Claims (4)

  1. 電極体および電解液と、
    開口を有し、前記電極体および前記電解液を内部に収容するケース部材と、
    貫通孔を有し、前記ケース部材の前記開口を閉塞するように配置される蓋部材と、
    前記ケース部材の内部で前記電極体と電気的に接続され、かつ、前記貫通孔に挿通されて前記蓋部材の外方に向かって延出される、端子部材と、
    前記蓋部材と前記端子部材との間の隙間を塞ぐように配置され、前記ケース部材の内部と外部とが前記貫通孔を介して連通することを遮断するシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、前記ケース部材の内部に露出して配置される露出端部と、前記露出端部から前記貫通孔の位置に向かって延在し、前記蓋部材と前記端子部材とによって圧縮される延在部と、を含み、
    前記蓋部材は、第1表面部を有し、
    前記端子部材は、前記第1表面部に間隔を空けて対向するように配置される第2表面部を有し、
    前記第1表面部および前記第2表面部は、前記延在部を圧縮するように配置され、
    前記第1表面部と前記第2表面部との間の前記間隔は、前記露出端部の位置に近づくにしたがって大きくなるように構成されている、
    二次電池。
  2. 前記シール部材は、フッ素ゴムから構成されている、
    請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記端子部材は、
    前記貫通孔に挿通される接続部と、
    前記接続部における前記ケース部材の内部側の位置に設けられ、前記第2表面部が形成されたフランジ部と、を含み、
    前記フランジ部の前記第2表面部は、テーパー面の形状に形成されており、
    前記テーパー面は、前記テーパー面と前記第1表面部との間の距離が、前記接続部から遠ざかるにつれて大きくなるように形成されている、
    請求項1または2に記載の二次電池。
  4. 前記シール部材は、前記貫通孔と前記接続部との間に配置され、前記接続部を取り囲む筒状部を含み、
    前記筒状部における前記ケース部材の内部側の部分に、前記延在部が設けられている、
    請求項3に記載の二次電池。
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