JP2023026246A - シンチレータパネル、および、放射線撮像装置 - Google Patents

シンチレータパネル、および、放射線撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】DQEの低下を抑制しつつ、MTFの向上に有利な技術を提供する。【解決手段】支持体と、入射する放射線に応じた光を生成するシンチレータと、前記支持体と前記シンチレータとの間に配され、前記光を反射する光反射層と、前記光反射層と前記シンチレータとの間に配され、前記光の一部を反射し他の一部を透過する半透過層と、前記光反射層と前記半透過層との間に配され、前記反射層と前記半透過層との間の光学距離を前記光が共振する長さにするための光学調整層と、を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、シンチレータパネル、および、放射線撮像装置に関する。
医療画像診断や非破壊検査などで放射線撮影に用いられるフラットパネルディテクタ(FPD)として、被写体を通過した放射線をシンチレータで光に変換し、シンチレータが発した光を受光素子で検出する間接変換方式のFPDがある。FPDは、病変の早期発見や体内に埋め込まれるステントなどの医療機器の小型化などによって、より小さな物を鮮明に描写できることが求められる。つまり、FPDには、高い変調伝達関数(MTF:Modulation Transfer Function)および高い検出量子効率(DQE:Detective Quantum Efficiency)が求められる。特許文献1には、シンチレータ層を形成する際に、柱状結晶の形成初期の結晶性を向上させることによって鮮鋭性(MTF)を向上させ、シンチレータ層のセンサパネルとは反対の側に反射層を配することによって輝度(DQE)を向上させることが示されている。
特開2016-061637号公報
シンチレータ層において、発生した光が柱状結晶間を拡散していくことを完全に抑制することは難しい。また、特許文献1に示されるように反射層を設けた場合、DQEは高くなるが、散乱する光の成分が相対的に多くなり、MTFが低下してしまう。
本発明は、DQEの低下を抑制しつつ、MTFの向上に有利な技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、本発明の実施形態に係るシンチレータパネルは、支持体と、入射する放射線に応じた光を生成するシンチレータと、前記支持体と前記シンチレータとの間に配され、前記光を反射する光反射層と、前記光反射層と前記シンチレータとの間に配され、前記光の一部を反射し他の一部を透過する半透過層と、前記光反射層と前記半透過層との間に配され、前記反射層と前記半透過層との間の光学距離を前記光が共振する長さにするための光学調整層と、を含むことを特徴とする。
上記手段によって、DQEの低下を抑制しつつ、MTFの向上に有利な技術を提供する。
本実施形態に係るシンチレータパネルを用いた放射線撮像装置の構成例を示す図。 図1のシンチレータパネルに用いられるシンチレータの発光スペクトルの例を示す図。 図1のシンチレータパネルおよび比較例のシンチレータパネルの光反射部材の入射角5°における反射率を示す図。 図1のシンチレータパネルおよび比較例のシンチレータパネルの光反射部材の入射角45°における反射率を示す図。 図1のシンチレータパネルの光反射部材の反射光の角度依存性を示す図。 比較例のシンチレータパネルの光反射部材の反射光の角度依存性を示す図。 図1の放射線撮像装置の変形例を示す図。 図1のシンチレータパネルに用いられるシンチレータを示す図。 図1のシンチレータパネルに用いられるシンチレータを示す図。 図1のシンチレータパネルおよび比較例のシンチレータパネルの特性を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
また、本発明における放射線には、放射線崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども含みうる。
図1~10を参照して、本実施形態によるシンチレータパネル、および、シンチレータパネルを用いた放射線撮像装置について説明する。図1には、本実施形態におけるシンチレータパネル100を用いた放射線撮像装置200の構成例が示されている。放射線撮像装置200は、シンチレータパネル100と、シンチレータパネル100が備えるシンチレータ101から発せられた光を受光するためのセンサパネル201と、を含む。センサパネル201は、複数の撮像素子を含み、シンチレータ101から出力される光像を電気信号に変換する。放射線202は、図1に示されるようにシンチレータパネル100の側から照射されてもよいし、センサパネル201の側から照射されてもよい。
図1に示されるように、シンチレータパネル100は、支持体102、光反射層103、光学調整層104、半透過層105、シンチレータ101を含む。シンチレータ101は、入射する放射線に応じた光を生成する。光反射層103は、支持体102とシンチレータ101との間に配され、シンチレータ101が発する光を反射する。半透過層105は、光反射層103とシンチレータ101との間に配され、シンチレータ101が発する光の一部を反射し他の一部を透過する。光学調整層104は、光反射層103と半透過層105との間に配され、光反射層103と半透過層105との間の光学距離をシンチレータ101が発する光が共振する長さにする。ここで、支持体102、光反射層103、光学調整層104および半透過層105の組み合わせを、光反射部材107と呼ぶ場合がある。また、図1に示されるように、シンチレータ101と半透過層105との間に、保護層106をさらに含んでいてもよい。ここで、光反射部材107は、保護層106を含んでいてもよい。保護層106については、後述する。
シンチレータパネル100(シンチレータ101)は、保護膜(図示せず)を用いて密閉されることによって、水分の浸入を抑制し、シンチレータ101の特性の劣化が抑制される。保護膜は、防湿性を備えるものであれば特に制限されることはなく、種々の材料を使用することができる。保護膜として、防湿性および被覆性の観点から、パリレン(パラキシリレン系ポリマー)などが用いられてもよい。
支持体102は、光反射部材107の構成要素である光反射層103、光学調整層104、半透過層105、保護層106を保持するための部材である。また、図1に示される構成において、放射線202を透過させる。支持体102は、光反射部材107の各構成要素の保持と、放射線202を透過させることが可能であれば、特に制限されることなく、種々の材料を使用することができる。支持体102として、例えば、ガラス、アモルファスカーボン、プラスチック、金属、または、これらの材料を組み合わせた複合材料などが用いられてもよい。支持体102として金属を用いる場合、支持体102は、後述する光反射層103の機能を兼ねることもできる。
支持体102の上には光反射層103が配される。光反射層103を設けることによって、シンチレータ101からセンサパネル201とは反対の側に進む光をセンサパネル201の側に反射させ、シンチレータ101で生成された光を効率よく利用することができる。つまり、検出量子効率(DQE:Detective Quantum Efficiency)を向上させることができる。
光反射層103として、銀(Ag)、アルミニウム(Al)、白金(Pt)、金(Au)などの金属材料が用いられてもよい。光反射層103は、1つの材料によって構成されていてもよいし、複数の種類の材料によって構成されていてもよい。つまり、光反射層103は、銀、アルミニウム、白金、および、金などのうち少なくとも1つを含んでいてもよい。例えば、光反射層103として反射率が高い銀を主成分とする材料を用いた場合、以下に説明する本実施形態の効果が顕著に表れうる。ここで、光反射層103の主成分とは、光反射層103を構成する材料のうち含まれる成分が重量比またはモル比において最も多い材料のことをいう。
光反射層103は、上述の金属材料を支持体102の上に蒸着法やスパッタ法などを用いて形成することができる。反射率や平坦性、均一性などの観点から、光反射層103は、スパッタ法を用いて形成されてもよい。また、上述のように、アルミニウムなどの金属材料が支持体102に用いられ、光反射層103として機能してもよい。
光学調整層104は、光反射層103と半透過層105との間に配され、光反射層103と半透過層105との間の光学距離をシンチレータ101が発する光が共振する長さにする。より具体的には、光学調整層104は、光の共振効果によって特定の波長(本実施形態において、シンチレータ101が発する光のピーク波長)の反射率を維持したまま、それ以外の波長の光の反射率を低下させる光共振器として作用するために用いられる層である。光学調整層104は、次に示す光学距離を満たす層であれば特に制限されることなく、種々の材料を使用することができる。
光学調整層104の光学距離L[nm]は、以下の式(1)を満たせばよい。
(λ/4)×(-1-(φ/π))<L<(λ/4)×(1-(φ/π))・・・(1)
ここで、λ[nm]は、シンチレータ101が発する光のピーク波長である。φ[rad]は、光反射層103および半透過層105における波長λ[nm]の光の位相シフトの和である。φは、負の値である。
光学距離Lは、光学調整層104の波長λ[nm]における屈折率nと膜厚l[nm]とによって、以下の式(2)のように決まり、
L=n×l・・・(2)
と表される。したがって、光学調整層104の材料の屈折率nに応じて膜厚l[nm]を調整することによって、共振波長を調整することができる。
光学調整層104として、透明無機材料や透明樹脂などが用いられてもよい。例えば、光学調整層104は、酸化シリコン(SiO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(IV)(TiO)、酸化タンタル(Ta)、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO、ZnO:Al、ZnO:Ga)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)などのうち少なくとも1つを含んでいてもよい。図1に示されるように、光学調整層104は、上述の材料を用いた単層構造であってもよい。また、光学調整層104は、上述の材料を用いた多層構造であってもよいが、界面における反射などの考慮が必要なため、単層構造の方が、積層構造よりも設計が容易になりうる。
光学調整層104は、用いる材料に応じて、蒸着法、スパッタ法、スピンコート法、スリットコート法、スプレー法などを用いて形成することができる。光学調整層104は、平坦性や均一性などの観点から、透明無機材料の場合、スパッタ法を用いて形成されてもよく、透明樹脂の場合、スピンコート法を用いて形成されてもよい。
半透過層105は、極めて薄い金属薄膜であり、光を透過させる機能と、光を反射させる機能と、の両方を備えた層である。シンチレータ101から半透過層105に入射する光の一部は、半透過層105、光学調整層104をへて光反射層103で反射され、さらに、反射された光の一部が再度、半透過層105で反射される。この作用によって光の共振効果が生じ、光学調整層104の膜厚に応じて、特定の波長の光の反射率を維持したまま、それ以外の波長の光の反射率を低下させる光共振器として作用する。
半透過層105は、光反射層103と同様に、銀、アルミニウム、白金、および、金などのうち少なくとも1つを含んでいてもよい。半透過層105は、1つの材料によって構成されていてもよいし、複数の種類の材料によって構成されていてもよい。例えば、半透過層105は、銀を主成分とし、5nm以上かつ20nm以下の厚さを備えていてもよい。ここで、半透過層105が5nm以上である理由は、銀などを主成分とした金属薄膜は、膜厚が薄すぎるとアイランド状になり、層を形成しない傾向があるためである。一方、半透過層105が20nm以下である理由は、光の透過率が低くなりすぎてしまうためである。つまり、シンチレータ101が発する光のうち光反射層103、光学調整層104、半透過層105によって構成される光共振器108内に入る光の割合が少なくなり、光共振器108としての効果が弱くなるためである。
半透過層105は、上述の金属材料を光学調整層104の上に蒸着法やスパッタ法などを用いて形成することができる。蒸着法を用いて5nm程度の金属の薄膜を形成した場合、成長した金属は、アイランド状になり、層を形成しない傾向が強い。そのため、平坦性や均一性などの観点から、半透過層105は、スパッタ法を用いて形成されてもよい。また、半透過層105は薄膜であるため、例えば、原子層堆積(ALD)法を用いて、金属が形成されてもよい。
シンチレータ101は、放射線を光に変換する。発した光をセンサパネル201に効率よく伝達するために、ハロゲン化アルカリ金属化合物を主成分とする柱状結晶に賦活剤を微量添加した材料が、シンチレータ101として広く用いられる。シンチレータ101は、それぞれの柱状結晶の間に空隙が形成され、結晶と空気との屈折率の違いによって、結晶中で光の一部が全反射を繰り返し、効果的に発した光をセンサパネル201に導波する。
シンチレータ101として、例えば、ヨウ化ナトリウム(NaI)、ヨウ化セシウム(CsI)、臭化セシウム(CsBr)などのハロゲン化アルカリ金属化合物が用いられてもよい。これらの材料うち、放射線(X線)から可視光線への変更率が比較的高く、潮解性が比較的低いことから、ヨウ化セシウムが用いられてもよい。
ヨウ化セシウムのみでは発光効率が低いため、シンチレータ101には、蛍光体母体であるヨウ化セシウムの他に、各種の賦活剤が添加されてもよい。賦活剤として、タリウム(Tl)、ユウロピウム(Eu)、インジウム(In)、リチウム(Li)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、ナトリウム(Na)などのハロゲン化物が用いられてもよい。賦活剤をヨウ化セシウムとともに蒸着することによって、シンチレータ101を形成することができる。例えば、賦活剤として、ヨウ化タリウム(TlI)が用いられてもよい。蒸着法を用いてシンチレータ101を形成する際に、シンチレータ材量の蒸着源の鉛直上方側に、鉛直軸に対して斜めとなるように基板を設置することによって、形成される柱状結晶の結晶性が良くなり、MTFが向上しうる。
ハロゲン化アルカリ金属化合物の柱状結晶に賦活剤を微量添加したシンチレータ101は、潮解性を示すため、金属を用いた半透過層105とシンチレータ101とが、接触すると半透過層105の腐食など、不具合が起きる可能性がある。そのため、半透過層105とシンチレータ101との間には、保護層106が配されうる。
保護層106として、透明無機材料や透明樹脂などが用いられてもよい。透明無機材料として、例えば、酸化シリコン(SiO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化チタン(IV)(TiO)、酸化タンタル(Ta)などから選ばれる1または複数の材料が用いられてもよい。また、透明樹脂として、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、パリレンなどから選ばれる1または複数の材料が用いられてもよい。パリレンは、防湿効果も備えており、腐食などを考慮した場合、保護層106に用いることに適している。また、保護層106は、単層構造であってもよいし、上述の材料を用いて積層された多層構造であってもよい。例えば、透明無機材料と透明樹脂とを積層してもよいし、互いに異なる種類の透明無機材料や互いに異なる種類の透明樹脂を積層してもよい。
保護層106は、用いる材料に応じて、蒸着法、スパッタ法、スピンコート法、スリットコート法、スプレー法などを用いて形成することができる。例えば、保護層106として、スパッタ法を用いて透明無機材料を形成した後に、蒸着法を用いてパリレンを形成した複合膜が使用されてもよい。この場合、保護層106のうち透明無機材料を用いた膜は、主に、極めて薄い金属膜である半透過層105の酸化や曇りを抑制するための膜である。そのため、光反射層103、光学調整層104、半透過層105、保護層106のうち透明無機材料膜までが、一貫してスパッタ法を用いて形成されてもよい。例えば、光反射層103の成膜から保護層106のうち透明無機材料膜が成膜されるまでの間、支持体102は、スパッタ装置の中で大気に曝されないように、連続して成膜が繰り返されてもよい。
センサパネル201は、シンチレータパネル100によって放射線から変換された光と、光反射層103、光学調整層104および半透過層105を含み構成される光共振器108によって選択的に共振された光と、を電気信号に変換する。センサパネル201は、例えば、非晶質シリコンを用いたPIN型撮像素子やMIS型撮像素子などを含み構成されうる。センサパネル201には、PIN型撮像素子やMIS型撮像素子など光電変換素子を構成するフォトダイオードを含む複数の画素が、2次元アレイ状に配されうる。また、センサパネル201は、複数の画素から出力される電気信号を処理するアンプなどのCMOS回路を含み構成されうる。センサパネル201で得られた電気信号は、FPC(図示せず)などの配線構造によって外部の電気基板に送られ、画像処理などを行うことにより放射線画像を得ることが可能になる。
次に、図2から図6を用いて、本実施形態のシンチレータパネル100によって、DQEの低下を抑制しつつ、MTFが向上する原理について詳細に説明する。図2は、シンチレータ101が発する光のスペクトルの一例を示す図である。ここでは、シンチレータ101が、ヨウ化セシウムを母材としヨウ化タリウムを賦活剤とした針状結晶によって構成されているシンチレータ(CsI:Tl)であるとして説明する。図2に示されるように、シンチレータ101として用いるCsI:Tlは、550nm付近に発光のピーク波長を有し、ピーク波長よりも短波長側の300nm程度から長波長側の900nm程度まで、ブロードな発光スペクトルを有する。
図3は、本実施形態の光反射部材107および比較例の光反射部材の入射角5°における反射率を示す図である。ここで、本実施形態の光反射部材107は、支持体102であるガラスの上に、光反射層103として銀、光学調整層104として酸化シリコン、半透過層105として銀薄膜、保護層106として酸化シリコンを、それぞれスパッタ法を用いて積層した基板である。一方、比較例の光反射部材は、支持体102であるガラスの上に、光反射層103としてアルミニウム(図3においてAlと表記)または銀(図3においてAgと表記)、保護層106として酸化シリコンを、それぞれスパッタを用いて成膜した基板である。つまり、比較例の光反射部材は、光反射層103、光学調整層104、半透過層105によって構成される光共振器108を備えていない。
図3から明らかなように、本実施形態の光反射部材107は、光共振器108によって、シンチレータ101が発する光のピーク波長である550nm付近に、反射のピークを有している。一方、光共振器を備えていない比較例の光反射部材は、アルミニウムを用いた場合であっても銀を用いた場合であっても、波長による変化が少ないブロードな反射率になっている。
図4は、本実施形態の光反射部材107および比較例の光反射部材の入射角45°における反射率を示す図である。図3とは、光の入射角のみが異なる。
図4から明らかなように、本実施形態の光反射部材107は、入射角が45°になると480nm付近に反射のピークを有するようになる。そのため、シンチレータ101が発する光のピーク波長と、光反射部材107の反射のピーク波長と、がずれるようになり、光の入射角が5°の場合と比較して、反射される光の強度が低下することになる。一方、比較例の光反射部材は、光の入射角が変化しても、ブロードな反射率になっている。
図5は、本実施形態の光反射部材107にシンチレータ101から光が入射した際の反射光の角度依存性が示されている。上述したような光反射層103、光学調整層104、半透過層105によって構成される光共振器108の特性よって、光の入射角が光反射部材107の法線方向からずれると共振(干渉)波長がずれ、反射される光の強度が低下することになる。したがって、図5に示されるように、本実施形態の光反射部材107は、光反射部材107の法線方向に反射される光の強度が大きい、指向性を持った反射特性を有するようになる。
図6は、比較例の光反射部材にシンチレータ101から光が入射した際の反射光の角度依存性が示されている。比較例の光反射部材は、図3、4に示されるように、反射率に角度依存性が殆どないため、図6に示されるような等方的な反射特性を有するようになる。
以上、説明したように、シンチレータ101が発する光のうち光反射部材107の側に発せられた光は、光反射部材107の法線方向に対して斜めに入射した場合(つまり、散乱光)、反射される強度が低い。一方、光反射部材107の法線方向に近い光は、高い反射率で反射される。これによって、本実施形態の光反射部材107を備えるシンチレータパネル100は、光反射層103を設けることによって高いDQEが得られるだけでなく、散乱する光の成分を低減し、高いMTFを実現することが可能になる。
図1に示される放射線撮像装置200は、シンチレータパネル100を、接着剤(図示せず)などの結合部材を介してセンサパネル201に貼り合せる構成を備える。結合部材の主成分は、シンチレータパネル100とセンサパネル201とを結合する際に、粘着性を有する必要があり、例えば、アクリル系、エポキシ系、オレフィン系、シリコン系などの樹脂が用いられてもよい。光学的に透過率が高いアクリル系の樹脂が、結合部材として用いられてもよい。また、結合部材として、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、加熱溶融固化型ホットメルト樹脂(例えば、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系などを主成分とした樹脂)が用いられてもよい。
また、シンチレータパネル100とセンサパネル201とを貼り合わせた後に、シンチレータパネル100とセンサパネル201とを貼り合わせた側部の空隙に、樹脂材料など(図示せず)を充填してもよい。シンチレータパネル100とセンサパネル201とを貼り合わせた側部から、水分が浸入することを抑制し、シンチレータ101の特性の劣化が抑制される。樹脂材料は、防湿性を備えるものであれば特に制限されることはなく、種々の材料を使用することができる。例えば、エポキシ樹脂などが利用できる。
このように、光反射層103、光学調整層104、半透過層105によって構成される光共振器108を備える光反射部材107を含むシンチレータパネル100をセンサパネル201に貼り合わせる。この構成によって、DQEの低下を抑制しつつ、MTFを向上させることが可能な放射線撮像装置200を実現することができる。
放射線撮像装置200は、上述のシンチレータパネル100とセンサパネル201とを貼り合わせる構成に限られることはない。図7に示される放射線撮像装置200’は、センサパネル201の上に直接、蒸着法などを用いてシンチレータ101を形成した後に、光共振器108を備える光反射部材107が貼り合わされている。何れの構成においても、センサパネル201は、シンチレータ101に対して、光反射層103、光学調整層104、半透過層105によって構成される光共振器108の側とは反対の側に配される。
図1に示されるように、シンチレータパネル100とセンサパネル201とを貼り合わせる構成の場合、シンチレータ101は、光反射部材107の側がセンサパネル201の側よりも細くなりうる。一方、図7に示される構成において、シンチレータ101は、センサパネル201の側が光反射部材107の側よりも細くなりうる。つまり、図7に示される構成では、センサパネル201の上にシンチレータ101を直接、形成するため、シンチレータ101の構造が、図1に示されるシンチレータ101とは上下が反転したような構造になりうる。
図7に示される構成を有する放射線撮像装置200’において、光反射部材107は、接着剤(図示せず)などの結合部材を介してシンチレータ101に貼り合わされる。光反射部材107とシンチレータ101とを結合する結合部材は、上述のシンチレータパネル100とセンサパネル201とを結合する際に用いられる結合部材と同様の材料を用いることができる。
また、図7に示される構成を有する放射線撮像装置200’において、光反射部材107とシンチレータ101とを貼り合わせた後に、光反射部材107とシンチレータ101とを貼り合わせた側部の空隙に、樹脂材料など(図示せず)を充填してもよい。光反射部材107とシンチレータ101とを貼り合わせた側部から、水分が浸入することを抑制し、シンチレータ101の特性の劣化が抑制される。樹脂材料は、防湿性を備えるものであれば特に制限されることはなく、種々の材料を使用することができる。例えば、エポキシ樹脂などが利用できる。
図7に示される放射線撮像装置200’においても、図1に示される放射線撮像装置200と同様に、光共振器108を備える光反射部材107が配される。したがって、上述の放射線撮像装置200と同様にDQEの低下を抑制しつつ、MTFを向上させることが可能な放射線撮像装置200’を提供することができる。
以下、実施例のシンチレータパネル100および比較例のシンチレータパネルについて説明する。先に、比較例から説明する。
比較例1
支持体102としてガラス基板を用意した。次いで、支持体102の上に、アルミニウムを用いた光反射層103を120nm、酸化シリコンを用いた保護層106(の一部)を20nm、それぞれスパッタ法を用いて連続して成膜した。次に、パリレンを用いた保護層106(の一部)を12μm、蒸着法を用いて成膜した。以上の工程で得られた比較例1の光反射部材に、ヨウ化セシウムを母材とし、ヨウ化タリウムを賦活材とする柱状結晶構造のシンチレータ101を、蒸着法を用いて形成し、比較例1のシンチレータパネルが得られた。
シンチレータ101を形成した後、シンチレータ101の先端側をCMOS光検出器にFiber Optic Plate(FOP)を介して密着させ、支持体102の側から国際規格の線質RQA5に準じたX線を照射した。このとき、シンチレータ101(シンチレータパネル)のノイズを表す指標であるDQE値として、空間周波数が1mm当たり0ラインペアー(0Lp/mm)に相当するDQE(0)値を100とし、後述する実施例1~4および比較例2のDQE(0)値と相対比較した。また、シンチレータ101(シンチレータパネル)の分解能の指標であるMTF値として、空間周波数が1mm当たり2ラインペアー(2Lp/mm)に相当する値を、タングステン製のナイフエッジを用いたエッジ法によって求めた。このときのMTF(2)値を100とし、後述する実施例1~4および比較例2のMTF(2)値と相対比較した。
比較例2
支持体102としてガラス基板を用意した。次いで、支持体102の上に、銀を用いた光反射層103を120nm、酸化シリコンを用いた保護層106(の一部)を20nm、それぞれ連続してスパッタ法を用いて成膜した。次に、パリレンを用いた保護層106(の一部)を12μm、蒸着法を用いて成膜した。以上の工程で得られた比較例2の光反射部材に、蒸着法を用いてヨウ化セシウムを母材とし、ヨウ化タリウムを賦活材とする柱状結晶構造のシンチレータ101を形成した。つまり、光反射層103に銀を用いた以外、比較例2のシンチレータパネルは、上述の比較例1のシンチレータパネルと同様の構造である。作製された比較例2のシンチレータパネルは、比較例1と同様の評価方法を用いて評価した。
実施例1
まず、光学調整層104の膜厚を見積もった。ここで、光反射層103に銀、光学調整層104に光の透過率の高い酸化シリコン、半透過層105に銀、保護層106のうち半透過層105に接する部分に酸化シリコンを用いるとして設計を行った。酸化シリコンの屈折率nは1.46、シンチレータ101が発する光のピーク波長λは550nm、光反射層103および半透過層105で波長λ(550nm)の光がそれぞれ反射する際の位相シフトの和φ[rad]は、おおよそ-πである。したがって、上述の式(1)を用いて光学調整層104の光学距離Lは、
0nm<L<275nm
となる。そのため、光学調整層104の酸化シリコンの膜厚は、式(2)を用いて、
0nm<L<188nm
であることが見積もれる。
そこで、光学調整層104の酸化シリコンの膜厚を変化させて、光反射部材107の反射率を評価した。光学調整層104の酸化シリコンの膜厚を160nmにすることによって、図3に示されるような、550nm付近に反射のピーク波長を有する光反射部材107が作製できた。
具体的には、ガラス基板を用いた支持体102の上に、銀を用いた光反射層103を120nm、酸化シリコンを用いた光学調整層104を160nm、銀を用いた半透過層105を8nm、酸化シリコンを用いた保護層106(の一部)を20nm、それぞれスパッタ法を用いて連続して成膜した。次いで、パリレンを用いた保護層106(の一部)を12μm、蒸着法を用いて成膜した。以上の工程で得られた実施例1の光反射部材107に、ヨウ化セシウムを母材とし、ヨウ化タリウムを賦活材とする柱状結晶構造のシンチレータ101を、蒸着法を用いて形成し、実施例1のシンチレータパネル100が得られた。シンチレータ101の形成は、後述する実施例2~4を含め、上述の比較例1、2と同様である。
SEM(走査電子顕微鏡)を用いて形成されたシンチレータ101を観察すると、柱状結晶群の形成が確認できた。得られたシンチレータ101の膜厚は、860μmであった。また、EDS(エネルギー分散型X線分光器)を用いた分析では、シンチレータ101の支持体102の側のヨウ化セシウムに対するタリウム濃度は0.29mol%、シンチレータ101のセンサパネル201の側のヨウ化セシウムに対するタリウム濃度は1.40mol%であった。
図8は、本実施例のシンチレータ101の蒸着初期側(支持体102の側)のSEM観察像である。図9は、本実施例のシンチレータ101の先端側(センサパネル201の側)のSEM観察像である。図8および図9から、シンチレータ101の柱状結晶の蒸着初期側の、結晶の成長方向と交差する方向(図8、9に示されている矢印の方向)の太さは、おおよそ1.0μm~2.2μmであった。一方、シンチレータ101の柱状結晶の先端側の、結晶の成長方向と交差する方向の太さは、おおよそ4.9μm~7.8μmであった。図8および図9から明らかなように、シンチレータ101は、蒸着初期の結晶サイズが先端側の結晶サイズに比して微細化していることが分かった。
実施例1、および、以下に説明する実施例2~4において作製した本実施形態の光反射部材107を備えるシンチレータパネル100は、比較例1、2と同様の評価方法を用いて評価した。
実施例2
半透過層105に用いた銀の膜厚を6nmとした以外は、実施例1と同様に作製した。
実施例3
半透過層105に用いた銀の膜厚を10nmとした以外は、実施例1と同様に作製した。
実施例4
半透過層105に用いた銀の膜厚を12nmとした以外は、実施例1と同様に作製した。
次いで、図10を用いて、実施例1~4のシンチレータパネル100、および、比較例1、2のシンチレータパネルの特性について説明する。まず、比較例1と比較例2とのシンチレータパネルを比較すると、光反射層103に高い反射率を有する銀を用いた比較例2では、比較例1よりも高いDQE(0)値が得られた。しかしながら、MTF(2)値が大幅に下がっている。これは、比較例2のシンチレータパネルにおいて、より多くの光が光反射層103によって反射されるが、課題にも示したように、相対的に散乱する光の成分が多くなってしまうためである。
一方、実施例1~4のシンチレータパネル100は、何れも比較例1のシンチレータパネルよりもMTF(2)値が向上した。また、MTF(2)値は、半透過層105に用いた銀の膜厚に依存し、膜厚が8nmの実施例1において極大値を示し、比較例1よりも1.3倍もの高いMTF(2)値が得られた。また、実施例1のシンチレータパネル100は、比較例1のシンチレータパネルと比較して、DQE(0)値の低下も抑制されていることがわかった(-3%)。
半透過層105の銀の膜厚が6nmと、実施例1のシンチレータパネル100よりも薄い実施例2のシンチレータパネル100において、実施例1よりもMTF(2)値が低下した。MTF(2)値の低下の原因として、光反射層103で反射された光のうち半透過層105を透過する成分が多くなり、光反射層103、光学調整層104、半透過層105によって構成される光共振器108内での共振が弱くなったことが考えられる。また、実施例2においてMTF(2)値が低下した原因として、半透過層105の銀の膜厚が6nmと薄いため、銀がアイランド状に形成され、半透過層105の膜の均一性が悪くなったことなども考えられる。
半透過層105の銀の膜厚が実施例1のシンチレータパネル100よりも厚い実施例3、4のシンチレータパネル100においても、実施例1よりもMTF(2)値が低下した。低下の原因として、半透過層105の膜厚が厚くなり、光反射層103、光学調整層104、半透過層105によって構成される光共振器108内に入る光量が低下したことが考えられる。
しかしながら、実施例1~4のシンチレータパネル100において、光共振器108を含まない比較例1、2のシンチレータパネルと比較して、DQEの低下を抑制しつつ、MTFを向上させることが可能であることがわかった。つまり、本実施形態(本実施例)の光反射層103、光学調整層104、半透過層105によって構成される光共振器108を含むシンチレータパネル100を用いた放射線撮像装置200、および、光共振器108を含む放射線撮像装置200’は、DQEの低下を抑制しつつ、MTFを向上させることが可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:シンチレータパネル、101:シンチレータ、102:支持体、103:光反射層、104:光学調整層、105:半透過層

Claims (15)

  1. 支持体と、
    入射する放射線に応じた光を生成するシンチレータと、
    前記支持体と前記シンチレータとの間に配され、前記光を反射する光反射層と、
    前記光反射層と前記シンチレータとの間に配され、前記光の一部を反射し他の一部を透過する半透過層と、
    前記光反射層と前記半透過層との間に配され、前記光反射層と前記半透過層との間の光学距離を前記光が共振する長さにするための光学調整層と、
    を含むことを特徴とするシンチレータパネル。
  2. 前記光学調整層の光学距離L[nm]が、
    (λ/4)×(-1-(φ/π))<L<(λ/4)×(1-(φ/π))
    を満たし、ここで、λ[nm]は、前記光のピーク波長、φ[rad]は、前記光反射層および前記半透過層における波長λ[nm]の光の位相シフトの和であることを特徴とする請求項1に記載のシンチレータパネル。
  3. 前記光学調整層が、透明無機材料または透明樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載のシンチレータパネル。
  4. 前記光学調整層が、酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化インジウムスズ、酸化亜鉛、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、および、ポリカーボネートのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載のシンチレータパネル。
  5. 前記光学調整層が、単層構造であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のシンチレータパネル。
  6. 前記光反射層が、銀、アルミニウム、白金、および、金のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のシンチレータパネル。
  7. 前記半透過層が、銀、アルミニウム、白金、および、金のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載のシンチレータパネル。
  8. 前記半透過層が、銀を含み、5nm以上かつ20nm以下の厚さを備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のシンチレータパネル。
  9. 前記シンチレータが、ハロゲン化アルカリ金属化合物を主成分とする柱状結晶を備えることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のシンチレータパネル。
  10. 前記シンチレータと前記半透過層との間に、保護層をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のシンチレータパネル。
  11. 前記保護層が、透明無機材料または透明樹脂であることを特徴とする請求項10に記載のシンチレータパネル。
  12. 前記保護層が、酸化シリコン、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化タンタル、酸化インジウムスズ、酸化亜鉛、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、および、パリレンのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項11に記載のシンチレータパネル。
  13. 前記保護層が、多層構造であることを特徴とする請求項10乃至12の何れか1項に記載のシンチレータパネル。
  14. 請求項1乃至13の何れか1項に記載のシンチレータパネルと、
    前記シンチレータから発せられた光を受光するためのセンサパネルと、
    を含む放射線撮像装置。
  15. 入射する放射線に応じた光を生成するシンチレータと、
    前記光を反射する光反射層と、
    前記光反射層と前記シンチレータとの間に配され、前記光の一部を反射し他の一部を透過する半透過層と、
    前記光反射層と前記半透過層との間に配され、前記光反射層と前記半透過層との間の光学距離を前記光が共振する長さにするための光学調整層と、
    前記シンチレータに対して、前記光反射層が配される側とは反対の側に配され、前記シンチレータから発せられた光を受光するためのセンサパネルと、
    を含むことを特徴とする放射線撮像装置。
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