JP2023024293A - 画像形成装置 - Google Patents

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草太 平野
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利幸 佐野
Toshiyuki Sano
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Abstract

【課題】感光ドラムの劣化を抑制し、且つ印刷の処理時間を削減できる画像形成装置を提供する。【解決手段】制御部は、シートの後端を検出した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信しない場合、ドラムクラッチ切断処理(S565)を実行した後、メインモータ回転停止処理(S575)を実行する。また、制御部は、シートの後端を検出した後、ドラムクラッチ切断処理(S565)を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S550:YES)、ドラムクラッチ接続処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、レーザプリンタ等の画像形成装置では、感光ドラムの表面に形成されたトナー像を、転写ローラによりシートに転写した後、定着器によってシートに転写されたトナー像をシートに定着させている。
このような画像形成装置において、モータにより複数の部材を駆動させるようにしたものがある。例えば、特許文献1には、1つのモータによって、感光体ドラム、現像装置、及びクリーニング装置の3つの部材を駆動させ、クラッチにより各部材の駆動を切り替える画像形成装置について開示されている。
特開2002-268503号公報
ここで、印刷処理のスループット、即ち単位時間当たりに印刷されるシートの頁数を最大にするためには、先行するシートへの印刷が完了してから、後続のシートが感光ドラムに搬送されるまでの間、感光ドラムの回転を継続させることが好ましい。
一方、感光ドラムの摩耗による劣化を抑えるためには、先行するシートが感光ドラムと転写ローラのニップを抜けたら、感光ドラムの回転を停止させる。そして、感光ドラムの回転を停止させた状態で、感光ドラムと転写ローラのニップに後続のシートが搬送されるのを待機することが好ましい。
しかし、先行するシートへの印刷が完了してから、後続のシートが感光ドラムに搬送されるまでの間、感光ドラムの回転を継続させると、印刷していない期間も感光ドラムが回転し続けることになるため感光ドラムの劣化が進む。
また、先行するシートへの印刷が完了してから、後続のシートが感光ドラムに搬送されるまでの間、感光ドラムの回転を停止してしまうと、後続のシートに印刷を開始する前に、感光ドラムの回転を再開してその回転速度が安定するまで待つ必要がある。このため、印刷処理のスループットが低下する。
このように、特許文献1の画像形成装置では、感光ドラムの劣化の抑制と、印刷の処理時間の削減との両立化を図ることができないという課題がある。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、感光ドラムの劣化を抑制し、且つ印刷の処理時間を削減できる画像形成装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成処理を実行する画像形成装置であって、感光ドラムと、メインモータと、前記メインモータの駆動力が前記感光ドラムへ伝達される伝達状態と、前記メインモータの駆動力が前記感光ドラムへ伝達されない切断状態とに切り替えるドラムクラッチと、前記感光ドラムよりもシート搬送方向における上流にてシートの後端を検知するシートセンサと、制御部と、を備えている。
そして、前記制御部は、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記ドラムクラッチを前記切断状態に切り替える処理であるドラムクラッチ切断処理を実行し、その後、前記メインモータの回転を停止する処理であるメインモータ回転停止処理を実行し、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記ドラムクラッチを接続状態に切り替える処理であるドラムクラッチ接続処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行し、前記ドラムクラッチ切断処理を実行した後、前記メインモータ回転停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記ドラムクラッチ接続処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする。
上記した構成の画像形成装置によれば、制御部は、シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信しない場合、ドラムクラッチ切断処理を実行後、メインモータ回転停止処理を実行する。これにより、定着器を駆動させたまま感光ドラムの回転を停止させることができるので、感光ドラムの摩耗による劣化を抑制できる。また、制御部は、上記最後のシートの後端を検出した後、ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、ドラムクラッチ接続処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行する。更に、制御部は、ドラムクラッチ切断処理を実行後、メインモータ回転停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、ドラムクラッチ接続処理を実行した後、次の画像形成処理を実行する。これにより、画像形成処理のスループットを向上できる。このように、感光ドラムの劣化の抑制と、画像形成処理のスループットの向上を両立することができる。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置は、さらに、前記感光ドラムを帯電させる帯電器を備えている。前記制御部は、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記帯電器への帯電バイアスの印加を停止する帯電バイアス印加停止処理を実行し、その後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する。また、前記制御部は、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記帯電バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記帯電器への帯電バイアスの印加を開始する処理である帯電バイアス印加開始処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行する。一方、前記制御部は、前記帯電バイアス印加停止処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記帯電バイアス印加開始処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行する。
上記した構成の画像形成装置によれば、制御部は、上記最後のシートの後端を検出した後、帯電バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、帯電バイアス印加開始処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行する。これにより、画像形成処理のスループットを向上できる。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置では、前記制御部は、前記帯電器に印加する帯電バイアスを、第1帯電バイアスと、前記第1帯電バイアスよりも絶対値が小さい第2帯電バイアスに切り替え可能であり、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、次の画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記帯電器に印加する帯電バイアスを前記第1帯電バイアスから前記第2帯電バイアスに変更する帯電バイアス変更処理を実行した後、前記帯電バイアス印加停止処理を実行し、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記帯電バイアス変更処理を実行する前に、次の画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記帯電器に印加する帯電バイアスを前記第2帯電バイアスから、前記第1帯電バイアスに復帰する処理である帯電バイアス復帰処理を実行することなく、前記次の画像形成処理を実行し、前記帯電バイアス変更処理を実行した後、前記帯電バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記帯電バイアス復帰処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行する。
上記した構成の画像形成装置によれば、制御部は、上記最後のシートの後端を検出した後、帯電バイアス変更処理を実行する前に、次の画像形成処理の開始指令を受信した場合、帯電バイアス復帰処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行する。これにより、画像形成処理のスループットを向上できる。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置は、前記感光ドラムの表面にトナーを供給してトナー像を形成する現像ローラと、前記メインモータの駆動力が前記現像ローラへ伝達される伝達状態と、前記メインモータの駆動力が前記現像ローラへ伝達されない切断状態とに切り替える現像クラッチと、を更に備えている。前記制御部は、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、次の画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記現像クラッチを切断状態に切り替える現像クラッチ切断処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行し、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記現像クラッチ切断処理を実行する前に後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記現像クラッチを接続状態に切り替える現像クラッチ接続処理を実行することなく次の画像形成処理を実行し、前記現像クラッチ切断処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記現像クラッチ接続処理を実行した後、前記次の画像形成処理を実行する。
上記した構成の画像形成装置によれば、制御部は、最後のシートの後端を検出した後、現像クラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、現像クラッチ接続処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行する。これにより、画像形成処理のスループットを向上できる。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置では、前記制御部は、前記メインモータ回転停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記メインモータ回転停止処理を実行することなく、前記次の画像形成処理を実行する。
上記した構成の画像形成装置によれば、制御部は、メインモータ回転停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、メインモータ回転停止処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行するので、メインモータの回転を停止させてから再び起動させて所定の回転速度になるまで待機する時間を節約し、所定の画像形成処理のスループットを向上できる。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置は、シートにトナー像を転写する転写ローラを更に備えている。前記制御部は、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、次の画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記転写ローラに対する転写バイアスの印加を停止する転写バイアス印加停止処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行し、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記転写バイアス印加停止処理を実行する前に後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合は、前記転写ローラに対する転写バイアスの印加を開始する転写バイアス印加開始処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行し、前記転写バイアス印加停止処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合は、前記転写バイアス印加開始処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行する。
上記した構成の画像形成装置によれば、制御部は、上記最後のシートの後端を検出した後、転写バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、転写バイアス印加開始処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行するので、画像形成処理のスループットを向上できる。
本発明の一態様に係る画像形成装置では、前記制御部は、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記現像ローラへの現像バイアスの印加を停止する現像バイアス印加停止処理を実行した後、前記現像クラッチ切断処理を実行し、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記現像バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記現像ローラへの現像バイアスの印加を開始する処理である現像バイアス印加開始処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行し、前記現像バイアス印加停止処理を実行した後、前記現像クラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記現像バイアス印加開始処理を実行した後、前記次の画像形成処理を実行する。
上記した構成の画像形成装置によれば、制御部は、最後のシートの後端を検出した後、現像バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、現像バイアス印加開始処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行するので、画像形成処理のスループットを向上できる。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置では、前記制御部は、前記現像ローラに印加する現像バイアスを、第1現像バイアスと、前記第1現像バイアスよりも絶対値が小さい第2現像バイアスに切り替え可能であり、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、次の画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記現像ローラに印加する現像バイアスを前記第1現像バイアスから前記第2現像バイアスに変更する現像バイアス変更処理を実行した後、前記現像バイアス印加停止処理を実行し、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記現像バイアス変更処理を実行する前に、次の画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記現像ローラに印加する現像バイアスを前記第2現像バイアスから前記第1現像バイアスに復帰する処理である現像バイアス復帰処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行し、前記現像バイアス変更処理を実行した後、前記現像バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記現像バイアス復帰処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行する。
上記した構成の画像形成装置によれば、制御部は、上記最後のシートの後端を検出した後、現像バイアス変更処理を実行する前に、次の画像形成処理の開始指令を受信した場合、現像バイアス復帰処理を実行することなく、次の画像形成処理を実行するので、画像形成処理のスループットを向上できる。
また、本発明の一態様に係る画像形成装置は、周囲環境の温度を検出する温度センサを、更に備えている。前記制御部は、前記温度センサにより検出される前記温度が低いほど、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行するまで待機する時間である待機時間を長くする。
上記した構成の画像形成装置によれば、低温環境では感光ドラムの摩耗が進みにくいので、常温環境に比べて上記最後のシートの後端を検出した後にドラムクラッチ切断処理を実行するまで待機する待機時間を長くすることで、感光ドラム表面に付着したトナー等の異物を、クリーニングローラによって回収される機会を増やすことができる。
本発明の一態様によれば、感光ドラムの劣化を抑制し、且つ印刷の処理時間を削減できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構成の一例を示す概略図である。 実施形態に係る画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態に係る画像形成装置の印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図3の印刷準備処理S2の流れの一例を示すフローチャートである。 図3の印刷停止処理S5の流れの一例を示すフローチャートである。 図5の続きのフローチャートである。 実施形態に係る画像形成装置の各部の動作に関するタイミングチャートである。 実施形態に係る画像形成装置の各バイアスの時間変化を示すタイミングチャートである。 周囲環境の温度に応じた感光ドラムの駆動時間の違いを示す図である。
以下、本発明の実施形態の画像形成装置1について、図1~図9を参照して説明する。
[画像形成装置の概略構成]
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の内部構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、画像形成装置1は、例えばモノクロレーザプリンタであり、筐体10内に、給送トレイ11と、排出トレイ12と、画像形成部5と、定着器8とを備えている。なお、説明の便宜上、図1の矢印に示されるように、画像形成装置1の上下方向、及び前後方向を定義する。
給送トレイ11は、筐体10の下部に着脱可能に装着され、シートPを支持する。排出トレイ12は、筐体10の上部に設けられ、画像形成部5により画像が形成されたシートPを支持する。シートPは、例えば普通紙である。
画像形成装置1には、シートPを搬送するための搬送路Rが設けられている。搬送路Rは、給送トレイ11から、画像形成部5及び定着器8を経由し、排出トレイ12へ至る経路である。また、画像形成装置1には、搬送路Rに沿って、シートPを搬送するための搬送部として、ピックアップローラ21と、搬送ローラ22,23と、レジストローラ24と、排出ローラ25とを有している。
ピックアップローラ21は、給送トレイ11に設けられ、給送トレイ11内に収容されたシートPを1枚ずつピックアップして搬送路Rへ給送する。搬送ローラ22,23は、搬送路Rに給送されたシートPをレジストローラ24側へ搬送する。
レジストローラ24は、メインモータ71により駆動され、シートPの先端の方向を揃えた後、シートPを画像形成部5へ搬送する。排出ローラ25は、図示しない排出モータにより駆動され、画像形成部5により画像が形成されたシートPを、排出トレイ12へ排出する。
画像形成部5は、図1に示すように、感光カートリッジ5Aと、現像カートリッジ5Bとを備えている。感光カートリッジ5Aは、感光ドラム51と、帯電器52と、転写ローラ55と、クリーニングローラ56と、金属ローラ57とを有している。
感光ドラム51は、メインモータ71からの駆動力により駆動される。帯電器52は、例えばスコロトロン帯電器であり、感光ドラム51に対向して配置される。帯電器52には、帯電バイアス印加部61(図2参照)により帯電バイアスが印加される。これにより、帯電器52は、感光ドラム51の表面を一様に帯電させる。
転写ローラ55は、感光ドラム51に対向して配置される。転写ローラ55には、転写バイアス印加部62により、所定の転写順バイアスが印加される。これにより、感光ドラム51の表面に形成されたトナー像が、転写ローラ55へ電気的に引き寄せられて、シートPにトナー像が転写される。
クリーニングローラ56は、例えばスポンジローラである。クリーニングローラ56に所定のクリーニングバイアスが印加されることで、感光ドラム51の表面に残ったトナーや紙粉等が感光ドラム51から除去される。
金属ローラ57は、ステンレス鋼などの金属からなり、クリーニングローラ56に対向して配置されている。金属ローラ57は、クリーニングローラ56に接触しながら回転し、クリーニングローラ56が保持しているトナーや紙粉等の異物を回収する。金属ローラ57には、図示しないクリーニングバイアス印加部から、クリーニングバイアスの値よりも大きな正の回収バイアスが印加されることで、クリーニングローラ56が保持している異物を静電気力により吸着する。
現像カートリッジ5Bは、レーザスキャナ53と、現像装置50と、供給ローラ58とを有している。レーザスキャナ53は、筐体10内の上部に設けられ、ポリゴンミラー530、図示しないレーザ発光部、レンズ、及び反射鏡等を有し、感光ドラム51にレーザ光を照射して露光することで、感光ドラム51の表面に画像データに基づく静電潜像を形成させる。
現像装置50には、トナーが収容されている。現像装置50は、現像ローラ54を有している。現像ローラ54は、メインモータ71により駆動され、感光ドラム51の表面に形成された静電潜像にトナーを供給する。これにより、感光ドラム51の表面にトナー像が形成される。画像形成部5は、転写ローラ55により、感光ドラム51の表面に形成されたトナー像をシートPに転写することで、シートPに対して画像データに基づく画像を形成する。
定着器8は、加熱部81と、ローラ82と、ヒータ83とを有している。加熱部81とローラ82とが互いに圧接されることで、加熱部81とローラ82との間に定着ニップが形成される。ヒータ83は、例えばハロゲンヒータからなり、加熱部81を加熱させる。定着器8は、トナー像が形成されたシートPを定着ニップにて加熱しながら搬送することで、シートPに形成されたトナー像をシートPに定着させる。
[画像形成装置の電気的構成]
図2は、実施形態1の画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、NVM(Non Volatile Memory)104、及びASIC105を有し、これらが内部バスによって接続されている。
制御部100は、画像形成装置1の各部に対する全般的な制御を行う。ROM102には、画像形成装置1を制御するための各種制御プログラムや各種設定等が記憶されている。RAM103は、各種制御プログラムが読み出される作業領域、及び画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
NVM104には、帯電バイアス印加部61及び転写バイアス印加部62等を制御するためのプログラム、各バイアスの設定値、後述する印刷速度及び露光速度等の各種データ等が予め記憶されている。
ASIC105には、帯電バイアス印加部61、転写バイアス印加部62、メインモータ71、ポリゴンモータ72、BDセンサ80、温度センサ90、シートセンサ110、及び通信インターフェース(I/F)120等が電気的に接続されている。
帯電バイアス印加部61は、帯電器52に、第1帯電バイアスと、第2帯電バイアスとを印加する。第2帯電バイアスは、第1帯電バイアスよりも絶対値が小さい。転写バイアス印加部62は、転写ローラ55に、転写順バイアスと、転写逆バイアスとを印加する。
制御部100は、ポリゴンモータ72を駆動させることにより、レーザスキャナ53の駆動を制御する。また、制御部100は、メインモータ71を駆動させることにより、定着器8、感光ドラム51、現像ローラ54、及びピックアップローラ21等の駆動を制御する。
具体的には、メインモータ71の駆動力は、定着ギヤ列73を介してローラ82に伝達される。また、メインモータ71の駆動力は、ドラムギヤ列74を介して、感光ドラム51、現像ローラ54、及びピックアップローラ21に伝達される。
ドラムクラッチ91は、メインモータ71の駆動力が感光ドラム51へ伝達される伝達状態と、メインモータ71の駆動力が感光ドラムへ伝達されない切断状態とに切り替える。現像クラッチ92は、メインモータ71の駆動力が現像ローラ54へ伝達される伝達状態と、メインモータ71の駆動力が現像ローラ54へ伝達されない切断状態とに切り替える。
給紙クラッチ93は、メインモータ71の駆動力がピックアップローラ21へ伝達される伝達状態と、メインモータ71の駆動力がピックアップローラ21へ伝達されない切断状態とに切り替える。
BDセンサ80は、レーザ発光部から出射されるレーザ光を検出すると、BD信号を制御部100に出力する。BDセンサ80は、レーザ光の出射方向に対するポリゴンミラー530のミラー面の角度が特定の角度である場合に、ミラー面によって反射されたレーザ光が入射する位置に配置されている。
温度センサ90は、加熱部81内に配置され、定着ニップの温度を推定するために用いられる。温度センサ90は、定着ニップの温度に応じた信号を制御部100へ出力する。
シートセンサ110は、搬送路Rにおいてレジストローラ24と感光ドラム51との間に配置され、シートPが通過することを検知するセンサである。シートセンサ110としては、シートPが当接することで揺動するアクチュエータを有するセンサや、光センサ等を用いることができる。シートセンサ110は、シートPが通過している状態でオン信号を出力し、シートPが通過していない状態でオフ信号を出力する。シートセンサ110による検知信号は、制御部100へ出力される。
通信I/F120は、LAN等のネットワークに接続され、画像形成装置1用のドライバが組み込まれた外部装置との接続を可能にしている。画像形成装置1は、通信I/F120を介して画像形成処理の開始指令を受信可能である。
[制御部による印刷処理]
次に、制御部100による印刷処理の制御の流れについて、図3~図9を参照して説明する。図3は、制御部100による印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。図3に示す例では、画像形成装置1によって、複数のシートPに対し、連続してそれぞれ画像形成処理を行う場合を想定している。
図3に示すフローチャートにおいて、まず、制御部100は、通信I/F120により受信済の複数の画像形成処理の開始指令のうち、先行する画像形成処理の開始指令を受信したか否かの判定を行う(S1)。先行する画像形成処理の開始指令を受信していない場合(S1:NO)、S1に戻り、先行する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S1:YES)、制御部100は、印刷準備処理S2を実行する。
S2の後、シートPの先端がシートセンサ110を通過してシートセンサ110がオンすると、制御部100は、画像形成部5によって画像形成処理を開始する(S3)。具体的には、制御部100は、図7のt7~t10において、感光ドラム51と転写ローラ55を回転させる。制御部100は、シートPが感光ドラム51と転写ローラ55との間に形成されたドラムニップを通過させることで、シートPに対して感光ドラム51の表面のトナー像を転写する。
そして、制御部100は、定着器8を駆動させて、図7のt8~t12において、トナー像が形成されたシートPを定着ニップにて加熱しながら搬送することで、シートPに形成されたトナー像をシートPに定着させる。トナー像が熱定着されたシートPは、排出ローラ25によって排出トレイ12上に排出される。
S3の後、制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信したか否かの判定を行う(S4)。後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S4:YES)、制御部100は、図4に示す印刷準備処理S2の待機処理S19を実行する。一方、後続する画像形成処理の開始指令を受信していない場合(S4:NO)。制御部100は、印刷停止処理を実行し(S5)、図3に示す印刷処理のフローを終了する。
<印刷準備処理>
次に、印刷準備処理S2の流れについて、図4、図7及び図8を参照して詳しく説明する。図4は、図3の印刷準備処理S2の流れの一例を示すフローチャートである。図7は、画像形成装置1の各部の動作に関するタイミングチャートである。図8は、画像形成装置1の各バイアスの時間変化を示すタイミングチャートである。
図4に示すフローチャートにおいて、まず、制御部100は、メインモータ71の回転を開始させるメインモータ回転開始処理を実行する(S11)。具体的には、制御部100は、図7のt1において、ドラムクラッチ91と現像クラッチ92とを切断状態にして、メインモータ71を予熱速度で回転させることにより、感光ドラム51と現像ローラ54の回転を停止させた状態で定着器8のローラ82を回転させる。予熱速度とは、定着器8を予熱するための回転速度である。これにより、定着器8の予熱中に感光ドラム51と現像ローラ54とを止めておけるため、感光ドラム51と現像ローラ54とが回転にすることによる劣化を抑えることができる。
また、制御部100は、図7のt2にて、ポリゴンモータ72の回転を開始させて、図7のt3にて、ポリゴンモータ72の回転速度を露光速度まで上昇させる。露光速度とは、感光ドラム51を露光するのに適したレーザスキャナ53の回転速度である。なお、レーザスキャナ53による露光は、図7のt6~t9の間に行われる。
そして、制御部100は、図7のt4にて、ドラムクラッチ91を切断状態に維持したまま、メインモータ71の回転速度を、予熱速度より大きい回転速度である印刷速度まで加速させる。印刷速度とは、シートPに画像形成処理を施すのに適したメインモータ71の回転速度である。
その後、制御部100は、帯電バイアス印加部61により、帯電器52へ帯電バイアスの印加を開始する帯電バイアス印加開始処理を実行する(S12)。具体的に、制御部100は、図8のt21において、第2帯電バイアスを帯電器52へ印加する。
続いて、制御部100は、図7のt5にて、給紙クラッチ93を接続状態にすると共に、ドラムクラッチ91を接続状態に切り替える処理であるドラムクラッチ接続処理を実行する(S13)。
S13の後、制御部100は、現像クラッチ92を接続状態に切り替える処理である現像クラッチ接続処理を実行する(S14)。
そして、制御部100は、現像バイアス印加開始処理を実行する(S15)。具体的に、制御部100は、図8のt22にて、図示しない現像バイアス印加部により、現像ローラ54へ第2現像バイアスを印加する。
S15の後、制御部100は、帯電器52に印加する帯電バイアスを第2帯電バイアスから第1帯電バイアスに復帰する処理である帯電バイアス復帰処理を実行する(S16)。具体的に、制御部100は、図8のt22にて、帯電バイアス印加部61により、帯電器52に第1帯電バイアスを印加する。第1帯電バイアスの絶対値は、第2帯電バイアスの絶対値よりも大きい。
次に、制御部100は、現像ローラ54に印加する現像バイアスを第2現像バイアスから第1現像バイアスに復帰する処理である現像バイアス復帰処理を実行する(S17)。具体的に、制御部100は、図8のt23にて、現像バイアス印加部により、現像ローラ54へ第1現像バイアスを印加する。第1現像バイアスの絶対値は、第2現像バイアスの絶対値よりも大きい。
S17の後、制御部100は、転写バイアス印加部62による転写ローラ55に対する転写バイアスの印加は開始済みか否かの判定を行う(S410)。具体的には、制御部100は、転写バイアス印加部62により、転写ローラ55へ転写順バイアスを印加しているか否かの判定を行う。そして、転写バイアス印加部62による転写ローラ55に対する転写順バイアスの印加は開始済みの場合(S410:YES)、制御部100は、後述の待機処理(S19)へ進む。
一方、転写バイアス印加部62による転写ローラ55に対する転写順バイアスの印加を開始していない場合(S410:NO)、制御部100は、転写ローラ55に対する転写バイアスの印加を開始する転写バイアス印加開始処理を実行する(S18)。具体的には、制御部100は、図8のt24にて、転写バイアス印加部62により、転写ローラ55へ転写順バイアスを印加する。
続いて、S19において、制御部100は、シートPの先端がシートセンサ110を通過することにより、シートセンサ110がオンするタイミング(図7のt6)まで、図3の画像形成処理S3の実行を待機する。そして、シートセンサ110がオンすると、制御部100は、待機処理(S19)を終了して、図4に示す印刷準備処理S2のフローを終了する。その後、制御部100は、図3に示す画像形成処理S3へ進む。
<印刷停止処理>
次に、印刷停止処理S5について、図5及び図6を参照して詳しく説明する。図5は、図3の印刷停止処理S5の流れの一例を示すフローチャートである。図6は、図5の続きのフローチャートである。
図5に示す印刷停止処理S5において、まず、制御部100は、温度センサ90の検出結果に基づいて、周囲環境の温度を取得する(S500)。続いて、制御部100は、待機時間を設定する(S505)。
待機時間は後述するS535にてシートセンサ110によりシートPの後端を検出してから、図6の現像バイアス印加停止処理S540からドラムクラッチ切断処理S565に至る一連の処理を開始するまで待機する時間である。待機時間と現像バイアス印加停止処理S540からドラムクラッチ切断処理S565に至る一連の処理の詳細は後述する。
S505の後、制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信したか否かの判定を行う(S510)。後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S510:YES)、制御部100は、図4の待機処理S19へ戻る。即ち、制御部100は、帯電バイアス変更処理(S520)を実行する前に、次の画像形成処理の開始指令を受信した場合、印刷準備処理S2にて、帯電バイアス復帰処理(S16)を実行することなく、次の画像形成処理S3を実行する。これにより、印刷処理のスループットを向上できる。
一方、後続する画像形成処理の開始指令を受信していない場合(S510:NO)、制御部100は、シートセンサ110がオフしたか否かの判定を行う(S515)。つまり、制御部100は、先行するシートPの後端がシートセンサ110を通過することにより、シートセンサ110がオフしたことを検知する検知処理を実行する(S515)。なお、本実施形態では、制御部100は、シートセンサ110がオンしてからオフに切り替わることを検出することにより、シートPの後端がシートセンサ110を通過したことを検出する。
そして、シートセンサ110がオフしていない場合(S515:NO)、制御部100は、再度S510の処理を実行する。つまり、制御部100は、現在印刷中のシートPの後端がシートセンサ110を通過するのを待つ。
一方、シートセンサ110がオフした場合(S515:YES)、制御部100は、帯電バイアス変更処理を実行する(S520)。具体的には、制御部100は、図8のt25にて、帯電器52に印加する帯電バイアスを、第1帯電バイアスから第2帯電バイアスに変更する。
S520の後、制御部100は、現像バイアス変更処理を実行する(S525)。具体的には、制御部100は、図8のt26にて、現像ローラ54に印加する現像バイアスを第1現像バイアスから第2現像バイアスに変更する。
次に、図6に移り、制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信したか否かの判定を行う(S530)。制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S530:YES)、図4のS16へ戻る。即ち、制御部100は、現像バイアス印加停止処理(S540)を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S530:YES)、図4のS16へ戻る。そして、制御部100は、図4の現像バイアス印加開始処理(S15)を実行することなく、S16以降の処理を実行した後、次の画像形成処理S3を実行する。これにより、印刷処理のスループットを向上できる。
一方、後続する画像形成処理の開始指令を受信していない場合(S530:NO)、制御部100は、シートセンサ110がオフした後、S505で設定した待機時間が経過したか否かの判定を行う(S535)。シートセンサ110がオフした後、S505で設定した待機時間が経過していない場合(S535:NO)、制御部100は、再度S530の処理を実行する。つまり、制御部100は、S505で設定した待機時間が経過するのを待つ。
そして、シートセンサ110がオフした後、S505で設定した待機時間が経過した場合(S535:YES)、制御部100は現像バイアス印加停止処理S540からドラムクラッチ切断処理S565に至る一連の処理を開始する。
制御部100は、シートセンサ110がオフした後、帯電器52に第2帯電バイアスを印加し、現像ローラ54に第2現像バイアスを印加した状態で感光ドラム51を回転させる。これにより、感光ドラム51の表面に付着した転写残トナーをクリーニングローラ56によって回収することが可能となる。
本実施形態の感光ドラム51は回転させると摩耗する。感光ドラム51の摩耗は、常温環境に比べて高温環境のほうが進みやすく、常温環境に比べて低温環境のほうが進み難い、という性質がある。そこで、低温環境では常温環境よりも待機時間を長くすることにより感光ドラム51の表面に付着したトナーや紙粉等の異物がクリーニングローラ56によって回収される機会を増やす。また、高温環境では常温環境よりも待機時間を短くすることにより感光ドラム51の摩耗を抑える。
ここで、前述のS505における待機時間の設定について、図9を参照して詳しく説明する。図9は、周囲環境の温度に応じた感光ドラム51の駆動時間の違いを示す図である。
図9に示すように、制御部100は、常温では、図9のt9でシートセンサ110によりシートPの後端を検出した後、t11までの間、ドラムクラッチ91を接続状態にして感光ドラム51を駆動させる。
高温では、図9のt9~t11hの間において、感光ドラム51を駆動させる。即ち前述のS505では、周囲環境の温度が高温である場合は周囲環境の温度が常温である場合に比べて、シートセンサ110がシートPの後端を検出してからドラムクラッチ91を切断状態にするまでの時間が短くなるように待機時間の設定を行う。
低温では、図9のt9~t11cの間において、感光ドラム51を駆動させる。即ち前述のS505では、周囲環境の温度が低温である場合は周囲環境の温度が常温である場合に比べて、シートセンサ110がシートPの後端を検出してからドラムクラッチ91を切断状態にするまでの時間が長くなるように待機時間の設定を行う。
従って、制御部100が、シートセンサ110によりシートPの後端を検出してから、図6のドラムクラッチ切断処理S565を実行するまでの時間は、「待機時間」と、「ステップS540からステップS565に至る一連の処理時間」との合計時間となる。
S540において、制御部100は、現像ローラ54への現像バイアスの印加を停止する現像バイアス印加停止を実行する(S540)。S540の後、制御部100は、現像クラッチ92を切断状態に切り替える現像クラッチ切断処理を実行する(S545)。
S545の後、制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信したか否かの判定を行う(S550)。後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S550:YES)、制御部100は、図4のS14へ戻る。即ち、制御部100は、現像クラッチ切断処理(S545)を実行した後、ドラムクラッチ切断処理(S565)を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S550:YES)、図4のS14へ戻る。つまり、制御部100は、図4のドラムクラッチ接続処理(S13)を実行することなく、現像クラッチ接続処理(S14)以降の処理を実行した後、次の画像形成処理S3を実行する。これにより、印刷処理のスループットを向上できる。
制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信していない場合(S550:NO)、帯電バイアス印加停止処理を実行する(S555)。具体的には、制御部100は、図8のt27にて、帯電バイアス印加部61による帯電器52への帯電バイアスの印加を停止する。
S555の後、制御部100は、転写バイアス印加停止処理を実行する(S560)。具体的には、制御部100は、図8のt27にて、転写バイアス印加部62による転写ローラ55に対する転写バイアスの印加を停止する。S560の後、制御部100は、ドラムクラッチ切断処理を実行する(S565)。具体的には、制御部100は、図7のt11にて、ドラムクラッチ91を切断状態に切り替え、感光ドラム51の駆動を停止する。
S565の後、制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信したか否かの判定を行う(S570)。制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S570:YES)、図4のS12へ戻る。即ち、制御部100は、ドラムクラッチ切断処理(S565)を実行した後、メインモータ71を停止させるメインモータ回転停止処理(S575)を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S570;YES)、図4のS12へ戻る。つまり、制御部100は、図6のメインモータ回転停止処理(S575)を実行することなく、図4のS12以降の処理を実行した後、次の画像形成処理S3を実行する。
このため、先行するシートPへの画像形成処理の終了後、メインモータ71の回転を停止させることなく、後続するシートPへの画像形成処理を開始できる。その結果、メインモータ71の回転を停止させた後、メインモータ71を再び起動させて印刷速度になるまで待機する時間を節約できる。これにより、印刷処理のスループットを向上できる。
制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信していない場合(S570:NO)、メインモータ71の回転を停止する処理であるメインモータ回転停止処理を実行する(S575)。
S575の後、制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信したか否かの判定を行う(S580)。制御部100は、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合(S580:YES)、図4のS11へ戻る。即ち、制御部100は、メインモータ回転停止処理(S575)を実行した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、図4のメインモータ回転開始処理(S11)以降の処理を実行した後に、次の画像形成処理S3を実行する。
一方、後続する画像形成処理の開始指令を受信していない場合(S580:NO)、制御部100は、排出モータ回転停止処理を実行する(S585)。具体的には、S585では、制御部100は、図7のt14において、排出モータの回転を停止させると共に、図示しないファンモータの回転を停止させる。このようにして、図5および図6に示す印刷停止処理(S5)のフローが終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置1では、複数のシートPに対して複数の画像形成処理を連続して行う際に、先行する画像形成処理の開始指令を受信後、後続する画像形成処理の開始指令を受信したタイミングに応じて、制御部100により実行される処理の流れを変更させている。これにより、感光ドラム51の劣化の抑制と、印刷の処理時間の削減を両立させることを可能としている。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態の画像形成装置1は、モノクロレーザプリンタであるとしたが、これに限らず、他にも、プリンタ機能及びスキャナ機能等を備えたMFP(Multi-Function Peripheral)であってもよい。
また、上記実施形態では、シートPが普通紙であるとしたが、シートPの種類は、これに限らず、例えば厚紙や薄紙であってもよい。また、シートPの種類に応じて、図8に示す各バイアスの値を異なるようにしてもよい。
また、図4~図6に示す制御部100により実行される処理は一例であり、一部の処理の内容を変更したり、一部の処理の順序を入れ替えたりしてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像形成装置1の制御部100は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、画像形成装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置
5 画像形成部
8 定着器
11 給送トレイ
21 ピックアップローラ
51 感光ドラム
52 帯電器
54 現像ローラ
55 転写ローラ
71 メインモータ
72 ポリゴンモータ
73 定着ギヤ列
74 ドラムギヤ列
82 ローラ
83 ヒータ
91 ドラムクラッチ
92 現像クラッチ
93 給紙クラッチ
100 制御部
110 シートセンサ
P シート
S3 画像形成処理
S13 ドラムクラッチ接続処理
S14 現像クラッチ接続処理
S15 現像バイアス印加開始処理
S19 待機処理
S540 現像バイアス印加停止処理
S545 現像クラッチ切断処理
S565 ドラムクラッチ切断処理
S575 メインモータ回転停止処理

Claims (9)

  1. シートに画像を形成する画像形成処理を実行する画像形成装置であって、
    感光ドラムと、
    メインモータと、
    前記メインモータの駆動力が前記感光ドラムへ伝達される伝達状態と、前記メインモータの駆動力が前記感光ドラムへ伝達されない切断状態とに切り替えるドラムクラッチと、
    前記感光ドラムよりもシート搬送方向における上流にてシートの後端を検知するシートセンサと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信しない場合、
    前記ドラムクラッチを前記切断状態に切り替える処理であるドラムクラッチ切断処理を実行し、その後、前記メインモータの回転を停止する処理であるメインモータ回転停止処理を実行し、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記ドラムクラッチを接続状態に切り替える処理であるドラムクラッチ接続処理を実行することなく次の前記画像形成処理を実行し、
    前記ドラムクラッチ切断処理を実行した後、前記メインモータ回転停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記ドラムクラッチ接続処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、前記感光ドラムを帯電させる帯電器を備え、
    前記制御部は、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信しない場合、
    前記帯電器への帯電バイアスの印加を停止する帯電バイアス印加停止処理を実行し、その後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行し、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記帯電バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記帯電器への帯電バイアスの印加を開始する処理である帯電バイアス印加開始処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行し、
    前記帯電バイアス印加停止処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記帯電バイアス印加開始処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記帯電器に印加する帯電バイアスを、第1帯電バイアスと、前記第1帯電バイアスよりも絶対値が小さい第2帯電バイアスに切り替え可能であり、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、次の画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記帯電器に印加する帯電バイアスを前記第1帯電バイアスから前記第2帯電バイアスに変更する帯電バイアス変更処理を実行した後、前記帯電バイアス印加停止処理を実行し、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記帯電バイアス変更処理を実行する前に、次の画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記帯電器に印加する帯電バイアスを前記第2帯電バイアスから、前記第1帯電バイアスに復帰する処理である帯電バイアス復帰処理を実行することなく、前記次の画像形成処理を実行し、
    前記帯電バイアス変更処理を実行した後、前記帯電バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記帯電バイアス復帰処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記感光ドラムの表面にトナーを供給してトナー像を形成する現像ローラと、
    前記メインモータの駆動力が前記現像ローラへ伝達される伝達状態と、前記メインモータの駆動力が前記現像ローラへ伝達されない切断状態とに切り替える現像クラッチと、
    を更に備え、
    前記制御部は、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、次の画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記現像クラッチを切断状態に切り替える現像クラッチ切断処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行し、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記現像クラッチ切断処理を実行する前に後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記現像クラッチを接続状態に切り替える現像クラッチ接続処理を実行することなく次の画像形成処理を実行し、
    前記現像クラッチ切断処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記現像クラッチ接続処理を実行した後、前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    前記メインモータ回転停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、前記メインモータ回転停止処理を実行することなく、前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. シートにトナー像を転写する転写ローラを更に備え、
    前記制御部は、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、次の画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記転写ローラに対する転写バイアスの印加を停止する転写バイアス印加停止処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行し、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記転写バイアス印加停止処理を実行する前に後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合は、
    前記転写ローラに対する転写バイアスの印加を開始する転写バイアス印加開始処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行し、
    前記転写バイアス印加停止処理を実行した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合は、
    前記転写バイアス印加開始処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、後続する画像形成処理の開始指令を受信しない場合、
    前記現像ローラへの現像バイアスの印加を停止する現像バイアス印加停止処理を実行した後、前記現像クラッチ切断処理を実行し、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記現像バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記現像ローラへの現像バイアスの印加を開始する処理である現像バイアス印加開始処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行し、
    前記現像バイアス印加停止処理を実行した後、前記現像クラッチ切断処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記現像バイアス印加開始処理を実行した後、前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記現像ローラに印加する現像バイアスを、第1現像バイアスと、前記第1現像バイアスよりも絶対値が小さい第2現像バイアスに切り替え可能であり、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、次の画像形成処理の開始指令を受信しない場合、前記現像ローラに印加する現像バイアスを前記第1現像バイアスから前記第2現像バイアスに変更する現像バイアス変更処理を実行した後、前記現像バイアス印加停止処理を実行し、
    前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記現像バイアス変更処理を実行する前に、次の画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記現像ローラに印加する現像バイアスを前記第2現像バイアスから前記第1現像バイアスに復帰する処理である現像バイアス復帰処理を実行することなく前記次の画像形成処理を実行し、
    前記現像バイアス変更処理を実行した後、前記現像バイアス印加停止処理を実行する前に、後続する画像形成処理の開始指令を受信した場合、
    前記現像バイアス復帰処理を実行した後に前記次の画像形成処理を実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 周囲環境の温度を検出する温度センサを、更に備え、
    前記制御部は、
    前記温度センサにより検出される前記温度が低いほど、前記シートセンサが受信済の印刷データに基づく画像形成処理の最後のシートの後端を検出した後、前記ドラムクラッチ切断処理を実行するまで待機する時間である待機時間を長くすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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