JP2023022558A - 入力容量測定回路および半導体装置の製造方法 - Google Patents

入力容量測定回路および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置の入力容量の測定精度を向上させる入力容量測定回路の提供を目的とする。【解決手段】入力容量測定回路は、変成器、第1コンデンサ、第2コンデンサおよび第3コンデンサを備える。変成器の1次配線の一端は、半導体装置の陽極に接続可能に設けられている。変成器の1次配線の他端は、第1コンデンサの一端に接続されている。変成器の2次配線の一端は、半導体装置の陰極に接続可能に設けられている。変成器の2次配線の他端は、第2コンデンサの一端に接続されている。第3コンデンサの一端は、半導体装置の陰極に接続可能に設けられている。第1コンデンサの他端と第2コンデンサの他端と第3コンデンサの他端とは、互いに電気的に接続されている。【選択図】図1

Description

本開示は、入力容量測定回路および半導体装置の製造方法に関する。
特許文献1には、半導体デバイスの寄生容量の測定方法が開示されている。特許文献1において、半導体デバイスの入力容量を測定する回路には、コレクタ電極とエミッタ電極との間にバイパスコンデンサが設けられている。バイパスコンデンサの容量は、コレクタ-エミッタ間の寄生容量に対して十分に大きな値を有し、さらには、ゲート-コレクタ間の寄生容量に対しても十分に大きな値を有する。そのため、測定回路は、ゲート-コレクタ間の寄生容量とゲート-エミッタ間の寄生容量とが並列に接続された等価回路とみなされる。半導体デバイスの入力容量は、その等価回路によって測定される。
特開2017-090266号公報
特許文献1に記載された寄生容量の測定方法においては、コレクタ-エミッタ間に印加される電圧が大きくなるにつれて、バイパスコンデンサの耐圧を増加させる必要がある。しかし、バイパスコンデンサの静電容量を維持しながらその耐圧を大きくする場合、バイパスコンデンサの寸法は大きくなり、ひいては、測定装置の寸法が大きくなる。一方で、パイパスコンデンサの耐圧を維持しつつ、バイパスコンデンサの静電容量を小さくすると、その寸法の増加は抑えられるが、バイパスコンデンサの静電容量の低下は、半導体デバイスの入力容量の測定誤差の増加を引き起こす。
本開示は、上記の課題を解決するため、半導体装置の入力容量の測定精度を向上させる入力容量測定回路の提供を目的とする。
本開示に係る入力容量測定回路は、半導体装置の入力容量を測定する。入力容量測定回路は、1次配線と2次配線とを含む変成器と、第1コンデンサと、第2コンデンサと、第3コンデンサと、を備える。変成器の1次配線の一端は、半導体装置の陽極に接続可能に設けられている。変成器の1次配線の他端は、第1コンデンサの一端に接続されている。変成器の2次配線の一端は、半導体装置の陰極に接続可能に設けられている。変成器の2次配線の他端は、第2コンデンサの一端に接続されている。第3コンデンサの一端は、半導体装置の陰極に接続可能に設けられている。第1コンデンサの他端と第2コンデンサの他端と第3コンデンサの他端とは、互いに電気的に接続されている。
本開示の入力容量測定回路によれば、半導体装置の入力容量の測定精度が向上する。
本開示の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白になる。
実施の形態1における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。 入力容量測定システムの高周波信号に対する動作に関係する回路図である。 図2において破線で囲まれた領域の拡大回路図である。 図2に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。 図4に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。 実施の形態2における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。 入力容量測定システムの高周波信号に対する動作に関係する回路図である。 図7において破線で囲まれた領域の拡大回路図である。 図7に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。 図9に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。 実施の形態3における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。 入力容量測定システムの高周波信号に対する動作に関係する回路図である。 図12に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。 実施の形態4における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。 入力容量測定システムの高周波信号に対する動作に関係する回路図である。 図15に示される回路図を簡略化した回路図である。 図16に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。 実施の形態5における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。 実施の形態5における入力容量測定回路の一部が拡大された回路図である。 1次配線および2次配線に流れる電流を説明する回路図である。 2次配線の両端に精密低抵抗が接続された状態を示す回路図である。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。入力容量測定システムは、入力容量測定回路101およびLCRメータ20を備える。入力容量測定回路101は、半導体装置の入力容量を測定するための回路である。半導体装置は、スイッチング素子を含む。ここでは、そのスイッチング素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)30であるが、それに限定されるものではない。スイッチング素子は、例えば、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等であってもよい。図1の回路図には、IGBT30のゲート-コレクタ間の寄生容量CGC、ゲート-エミッタ間の寄生容量CGEおよびコレクタ-エミッタ間の寄生容量CCEが点線で示されている。
入力容量測定回路101は、第1リアクトルL1、第2リアクトルL2、第3リアクトルL3、第1変成器Tr1、第2変成器Tr2および第1コンデンサC1から第7コンデンサC7を備える。第1コンデンサC1から第7コンデンサC7は、例えばブロックコンデンサであるが、それに限定されるものではない。第1コンデンサC1から第7コンデンサC7は、高電圧仕様のコンデンサであることが好ましい。
第1リアクトルL1は、端子P1とIGBT30のコレクタ電極とを接続している。端子P1は、直流の高電圧である電源電圧VCCを印加するための端子である。第1リアクトルL1は、高周波信号を遮断する。
第2リアクトルL2は、IGBT30のゲート電極とエミッタ電極とを接続している。第2リアクトルL2は、高周波信号を遮断する。
第3リアクトルL3は、IGBT30のエミッタ電極とパワーGND11とを接続している。GNDは、グラウンドである。第3リアクトルL3は、高周波信号を遮断する。つまり、第3リアクトルは、高周波信号に伴う電流が、エミッタ電極からパワーGND11に流れることを防止する。
第1変成器Tr1は、1次配線A11と2次配線A12とを含む。第2変成器Tr2は、1次配線A21と2次配線A22とを含む。1次配線A11,A21の各々は1次コイルを含み、2次配線A12,A22の各々は2次コイルを含む。図1において、1次配線A11,A21および2次配線A12,A22の各々に付されたドットは、極性を表す。以下、そのドットが付された側の端子を、ドット側電極と言う。ドット側電極とは反対側の端子を、反対側電極と言う。第2変成器Tr2は、電流信号生成用変成器とも言う。
第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極つまり1次配線A11の一端は、IGBT30のコレクタ電極に接続されている。
第1変成器Tr1の1次配線A11の反対側電極つまり1次配線A11の他端は、第1コンデンサC1の一端に接続されている。
第1変成器Tr1の2次配線A12の反対側電極つまり2次配線A12の一端は、IGBT30のエミッタ電極に接続されている。
第1変成器Tr1の2次配線A12のドット側電極つまり2次配線A12の他端は、第2コンデンサC2の一端に接続されている。
第3コンデンサC3の一端は、IGBT30のエミッタ電極に接続されている。
第1コンデンサC1の他端と第2コンデンサC2の他端と第3コンデンサC3の他端とは、互いに電気的に接続されており、同電位である。
第2変成器Tr2の1次配線A21の反対側電極つまり1次配線A21の一端は、IGBT30のゲート電極に接続されている。
第2変成器Tr2の2次配線A22の反対側電極つまり2次配線A22の一端は、第1コンデンサC1の他端と、第2コンデンサC2の他端と、第3コンデンサC3の他端とに電気的に接続されている。その第2変成器Tr2の2次配線A22の一端は、例えば、第1コンデンサC1の他端、第2コンデンサC2の他端および第3コンデンサC3の他端の3点が互いに接続された接続点に接続される。言い換えると、その接続点においては、第1コンデンサC1の他端、第2コンデンサC2の他端、第3コンデンサC3の他端および第2変成器Tr2の2次配線A22の反対側電極の4点が互いに接続される。
第1変成器Tr1の1次コイルの巻数は、第1変成器Tr1の2次コイルの巻数と同一である。第2変成器Tr2の1次コイルの巻数は、第2変成器Tr2の2次コイルの巻数と同一である。第1変成器Tr1の1次配線A11と2次配線A12とは、互いに密結合されており、磁束漏れは生じない。第2変成器Tr2の1次配線A21と2次配線A22とは、互いに密結合されており、磁束漏れは生じない。
第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の耐圧は、端子P1とパワーGND11との間に印加される電源電圧VCCよりも十分に高い。第1コンデンサC1の静電容量は、第2コンデンサC2の静電容量と同じである。
LCRメータ20は、信号発生器21、ベクトル電圧計22、電流電圧変換回路23(以下、I-V変換回路23と言う。)および信号GND24を含む。LCRメータ20は、インピーダンスアナライザであってもよい。
信号発生器21の信号印加端子Hcは、第4コンデンサC4を経由して、第2変成器Tr2の1次配線A21のドット側電極つまり1次配線A21の他端に接続されている。第2変成器Tr2の1次配線A21の反対側電極はIGBT30のゲート電極に接続されていることから、信号発生器21は、それら第4コンデンサC4および第2変成器Tr2の1次配線A21を経由して、IGBT30のゲート電極に接続されている。
ベクトル電圧計22のハイ側電位測定端子Hpは、第5コンデンサC5を経由して、IGBT30のゲート電極に接続されている。ベクトル電圧計22のロー側電位測定端子Lpは、第6コンデンサC6を経由して、IGBT30のエミッタ電極に接続されている。すなわち、ベクトル電圧計22は、IGBT30のゲート電極とエミッタ電極とに接続されている。
I-V変換回路23の電流測定端子Lcは、第7コンデンサC7を経由して、第2変成器Tr2の2次配線A22のドット側電極に接続されている。I-V変換回路23は、第2変成器Tr2の2次配線A22および上記の接続点を経由して、信号GND24のガード端子Gに接続されている。
信号GND24のガード端子Gは、第1コンデンサC1の他端、第2コンデンサC2の他端、第3コンデンサC3の他端および第2変成器Tr2の2次配線A22の反対側電極に接続されている。ガード端子Gは、例えば、上記の接続点に接続される。
図1は入力容量測定状態の接続構成を示しているため、入力容量測定回路101はIGBT30に接続されているが、入力容量測定状態以外の状態においては、入力容量測定回路101はIGBT30に接続されていなくてもよい。例えば、入力容量測定回路101はIGBT30に接続可能な端子(図示せず)を備えていればよい。例えば、第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極とIGBT30のコレクタ電極とを接続するための端子が設けられていればよい。第1変成器Tr1の2次配線A12の反対側電極とIGBT30のエミッタ電極とを接続するための端子が設けられていればよい。第3コンデンサC3の一端とIGBT30のエミッタ電極とを接続するための端子が設けられていればよい。第2変成器Tr2の1次配線A21の反対側電極とIGBT30のゲート電極とを接続するための端子が設けられていればよい。入力容量測定回路101とLCRメータ20との接続に関しても同様であり、入力容量測定状態以外の状態においては、例えば、入力容量測定回路101は、LCRメータ20に接続するための端子(図示せず)を備えていればよい。
次に入力容量測定システムの直流電源に対する動作を説明する。IGBT30のゲート-エミッタ間は、第2リアクトルL2によってショートされているため、IGBT30はオフ状態である。端子P1とパワーGND11との間に印加される直流の電源電圧VCCは、第1リアクトルL1および第3リアクトルL3を介して、IGBT30のコレクタ電極とエミッタ電極との間に印加される。コレクタ電極は、第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極にも接続されているが、第1変成器Tr1の1次配線A11の反対側電極に第1コンデンサC1が接続されているため、電源電圧VCCは遮断される。言い換えると、第1変成器Tr1の1次配線A11の両端つまりドット側電極と反対側電極との間には電圧は印加されない。
次に実施の形態1における入力容量測定方法として、入力容量測定システムの高周波信号に対する動作を説明する。高周波信号は、例えば、100kHの信号である。高周波信号に対して、第1リアクトルL1、第2リアクトルL2および第3リアクトルL3の各々のインピーダンスは増加し、各リアクトルはオープン状態とみなせる。また、4端子測定が適用されるため、信号印加端子Hc、ハイ側電位測定端子Hp、ロー側電位測定端子Lpおよび電流測定端子Lcにそれぞれ接続されるケーブルおよびコンデンサのインピーダンスとは関係なく、第4コンデンサC4から第7コンデンサC7はショート状態とみなせる。高周波信号に対する動作の説明を簡略化するため、以下、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3がオープン状態、第4コンデンサC4から第7コンデンサC7がショート状態であるとみなして、入力容量測定システムの動作を説明する。
図2は、入力容量測定システムの高周波信号に対する動作に関係する回路図である。図2においては、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3、第4コンデンサC4から第7コンデンサC7、端子P1およびパワーGND11の図示が省略されている。図3は、図2において破線で囲まれた領域Q1の拡大回路図である。
IGBT30のコレクタ電極は、第1変成器Tr1の1次配線A11と第1コンデンサC1とを経由して信号GND24に接続されている。コレクタ電極から流れ出た電流Iは、第1変成器Tr1の1次配線A11と第1コンデンサC1とを経由して信号GND24に流れ込む。
IGBT30のエミッタ電極は、ベクトル電圧計22のロー側電位測定端子Lpに接続される経路を除くと、2つの経路に接続されている。そのうち1つの経路は、第3コンデンサC3を経由して信号GND24につながる。もう1つの経路は、第1変成器Tr1の2次配線A12と第2コンデンサC2とを経由して信号GND24につながる。エミッタ電極から流れ出た電流Iは、電流IE1および電流IE2に分かれる。電流IE1は、第3コンデンサC3を経由して信号GND24に流れ込む。電流IE2は、第1変成器Tr1の2次配線A12と第2コンデンサC2を経由して信号GND24に流れ込む。
第1変成器Tr1の1次コイルの巻数は、2次コイルの巻き数と同じであることから、1次配線A11の両端に発生する電圧Vは、2次配線A12の両端に発生する電圧Vと同じである(V=V)。
第1変成器Tr1は、その特性上、次の式(1)を満たす。
Figure 2023022558000002
そのため、1次配線A11に流れる電流Iは、2次配線A12に流れる電流IE2と同じである(I=IE2)。
第1コンデンサC1の静電容量は、第2コンデンサC2の静電容量と同じであるため、第1コンデンサC1の両端に生じる電圧は、第2コンデンサC2の両端に生じる電圧と同じである。
以上の理由により、信号GND24とエミッタ電極との間に生じる電圧は、信号GND24とコレクタ電極との間に生じる電圧と同じである。つまり、コレクタ電極は、エミッタ電極と同電位である。そのため、図2に示される回路図はさらに簡略化される。
図4は、図2に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。図4に示されるインピーダンスZは、コレクタ電極と信号GND24との間、および、エミッタ電極と信号GND24との間のインピーダンスに対応する。言い換えると、インピーダンスZは、第1変成器Tr1、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2および第3コンデンサC3のインピーダンスを含む。図4においては、LCRメータ20のベクトル電圧計22の位置は、IGBT30のゲート-エミッタ間に移動させている。
コレクタ電極は、エミッタ電極と同電位であることから、寄生容量GCEには電流が流れない。そのため、図4に示される回路図はさらに簡略化される。
図5は、図4に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。入力容量測定状態におけるIGBT30は、寄生容量CGEと寄生容量CGCとが互いに並列接続された回路と等価である。
信号発生器21の信号印加端子Hcから出力された高周波信号により、信号電流Iが第2変成器Tr2の1次配線A21を経由して、寄生容量CGEと寄生容量CGCとで形成される並列回路に流れ込む。その並列回路において、信号電流Iは、寄生容量CGEを流れる電流IGEと寄生容量CGCを流れる電流IGCとに分かれる。その後、電流IGEと電流IGCとが合流した信号電流Iは、インピーダンスZを経由して、信号GND24に流れ込む。
信号電流Iが第2変成器Tr2の1次配線A21に流れることにより、第2変成器Tr2の2次配線A22には、1次配線A21に流れる信号電流Iと同じ電流値の電流IG’が流れる。その電流IG’は、信号GND24から、第2変成器Tr2の2次配線A22を経由して、電流測定端子Lcに流れ込む。I-V変換回路23は、電流IG’の電流値およびその位相を測定する。
ベクトル電圧計22は、電流Iが寄生容量CGCおよび寄生容量CGEの並列回路に流れる際の、並列回路の両端の電圧およびその位相を測定する。
LCRメータ20は、電流IG’およびその電圧の絶対値(例えば、絶対値の比)と位相差とに基づいて、入力容量Ciss(=CGC+CGE)を測定する。
以上をまとめると、実施の形態1における入力容量測定回路101は、半導体装置の入力容量を測定する。入力容量測定回路101は、1次配線A11と2次配線A12とを含む第1変成器Tr1と、第1コンデンサC1と、第2コンデンサC2と、第3コンデンサC3と、を備える。第1変成器Tr1の1次配線A11の一端は、半導体装置の陽極に接続可能に設けられている。第1変成器Tr1の1次配線A11の他端は、第1コンデンサC1の一端に接続されている。第1変成器Tr1の2次配線A12の一端は、半導体装置の陰極に接続可能に設けられている。第1変成器Tr1の2次配線A12の他端は、第2コンデンサC2の一端に接続されている。第3コンデンサC3の一端は、半導体装置の陰極に接続可能に設けられている。第1コンデンサC1の他端と第2コンデンサC2の他端と第3コンデンサC3の他端とは、互いに電気的に接続されている。半導体装置がIGBT30である場合、陽極はコレクタ電極であり、陰極はエミッタ電極である。半導体装置がMOSFETである場合、陽極はドレイン電極であり、陰極はソース電極である。各電極は端子と読み替えてもよい。
第1コンデンサC1の耐圧と第2コンデンサC2の耐圧とは、電源電圧VCCよりも高ければよい。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の静電容量が同じである限り、その静電容量は小さくてもよい。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の寸法はいくらでも小さくすることが可能である。入力容量測定回路101は、第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の寸法の増加を抑制しながら、入力容量の測定精度を向上させる。特に、半導体装置の仕様が高電圧用である場合であっても、実施の形態1の入力容量測定回路101は、その半導体装置の入力容量を精度よく測定する。
実施の形態1における入力容量測定回路101は、特許文献1に記載されたバイパスコンデンサの影響を全く受けない。入力容量測定回路101は、従来の方法のように、入力容量の近似値を求めるのではなく、入力容量の真値を求めることを可能にする。そのため、従来よりも入力容量の測定精度が向上する。
入力容量測定回路101による半導体装置の入力容量測定方法は、その半導体装置の製造工程の一工程に適用される。すなわち、実施の形態1における入力容量測定方法は、半導体装置の製造方法である。これ以降に示す各実施の形態における入力容量測定方法も同様に半導体装置の製造方法である。入力容量測定時の半導体装置の態様は、スイッチング素子を含む複数のチップがウエハ上に配列されたウエハ状態、それらチップが個別に切り分けられたチップ状態、および、そのチップがケース内に封止されたモジュール状態のうちいずれの状態であってもよい。入力容量測定時の半導体装置の態様は、完成品の状態であってもよい。半導体装置の製造方法によれば、半導体装置の製造工程において、入力容量が仕様を満たしていること、入力容量の特性が変動していないことを精度よくテストできる。
<実施の形態2>
実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
図6は、実施の形態2における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。入力容量測定システムは、入力容量測定回路102およびLCRメータ20を備える。
入力容量測定回路102は、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3、第1変成器Tr1および第1コンデンサC1から第6コンデンサC6を備える。実施の形態2における入力容量測定回路102は、第2変成器Tr2および第7コンデンサC7を備えていない点で、実施の形態1における入力容量測定回路101と異なる。また、実施の形態2においては、入力容量測定回路102とLCRメータ20との接続構成が、実施の形態1の接続構成とは異なる。
第1変成器Tr1の1次コイルの巻数は、第1変成器Tr1の2次コイルの巻数と同一である。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の耐圧は、電源電圧VCCよりも十分に高い。第1コンデンサC1の静電容量は、第2コンデンサC2の静電容量と同じである。
信号発生器21の信号印加端子Hcは、第4コンデンサC4を経由して、IGBT30のゲート電極に接続されている。
ベクトル電圧計22のハイ側電位測定端子Hpは、第5コンデンサC5を経由して、IGBT30のゲート電極に接続されている。ベクトル電圧計22のロー側電位測定端子Lpは、第6コンデンサC6を経由して、IGBT30のエミッタ電極に接続されている。すなわち、ベクトル電圧計22は、IGBT30のゲート電極とエミッタ電極とに接続されている。
I-V変換回路23の電流測定端子Lcは、第1コンデンサC1の他端、第2コンデンサC2の他端および第3コンデンサC3の他端に接続されている。電流測定端子Lcは、例えば、第1コンデンサC1の他端、第2コンデンサC2の他端および第3コンデンサC3の他端の3点が互いに接続された接続点に接続される。
信号GND24のガード端子Gは、オープン状態である。
次に入力容量測定システムの直流電源に対する動作を説明する。IGBT30のゲート-エミッタ間は、第2リアクトルL2によってショートされているため、IGBT30はオフ状態である。端子P1とパワーGND11との間に印加される直流の電源電圧VCCは、第1リアクトルL1および第3リアクトルL3を介して、IGBT30のコレクタ電極とエミッタ電極との間に印加される。コレクタ電極は、第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極にも接続されているが、第1変成器Tr1の1次配線A11の反対側電極に第1コンデンサC1が接続されているため、電源電圧VCCは遮断される。言い換えると、第1変成器Tr1の1次配線A11の両端つまりドット側電極と反対側電極との間には電圧は印加されない。
次に実施の形態2における入力容量測定方法として、入力容量測定システムの高周波信号に対する動作を説明する。実施の形態1と同様に、高周波信号に対する動作の説明を簡略化するため、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3がオープン状態、第4コンデンサC4から第6コンデンサC6がショート状態であるとみなして、入力容量測定システムの動作を説明する。
図7は、入力容量測定システムの高周波信号に対する動作に関係する回路図である。図7においては、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3、第4コンデンサC4から第6コンデンサC6、端子P1およびパワーGND11の図示が省略されている。また、図7においては、LCRメータ20の信号発生器21、ベクトル電圧計22およびI-V変換回路23の位置は、動作の説明に適した位置に移動させている。
図8は、図7において破線で囲まれた領域Q2の拡大回路図である。エミッタ電極から流れ出た電流Iは、電流IE1および電流IE2に分かれる。電流IE1は、第3コンデンサC3を経由して電流測定端子Lcに流れ込む。電流IE2は、第1変成器Tr1の2次配線A12と第2コンデンサC2を経由して電流測定端子Lcに流れ込む。電流IE2は、a点にて電流IE1と合流して、電流測定端子Lcに流れ込む。コレクタ端子から流れ出た電流Iは、第1変成器Tr1の1次配線A11と第1コンデンサC1とを経由して電流測定端子Lcに流れ込む。より詳細には、電流Iはb点にて電流IE2と合流し、a点にて電流IE1と合流して、電流測定端子Lcに流れ込む。つまり、I-V変換回路23には、電流IE1、電流IE2および電流Iが流れ込む。電流I、電流IE1、電流IE2および電流Iは、以下の式(2)を満たす。
Figure 2023022558000003
実施の形態1に記載のとおり、IGBT30のコレクタ電極はエミッタ電極と同電位である。そのため、図7に示される回路図はさらに簡略化される。
図9は、図7に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。コレクタ電極とエミッタ電極とは互いに同電位であるため、ショートされている。図9に示されるインピーダンスZは、コレクタ電極と電流測定端子Lcとの間、および、エミッタ電極と電流測定端子Lcとの間のインピーダンスに対応する。言い換えると、インピーダンスZは、第1変成器Tr1、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2および第3コンデンサC3のインピーダンスを含む。
コレクタ電極は、エミッタ電極と同電位であることから、寄生容量GCEには電流が流れない。そのため、図9に示される回路図はさらに簡略化される。
図10は、図9に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。入力容量測定状態におけるIGBT30は、寄生容量CGEと寄生容量CGCとが互いに並列接続された回路と等価である。
信号発生器21の信号印加端子Hcから出力された高周波信号により、信号電流が寄生容量CGEと寄生容量CGCとで形成される並列回路に流れ込む。並列回路において、信号電流は、寄生容量CGEを流れる電流と寄生容量CGCを流れる電流とに分かれる。その後、並列回路から出力され合流した信号電流は、インピーダンスZを経由して、電流測定端子Lcに流れ込む。I-V変換回路23は、信号電流の電流値およびその位相を測定する。
ベクトル電圧計22は、信号電流が寄生容量CGCおよび寄生容量CGEの並列回路に流れた際の、並列回路の両端の電圧およびその位相を測定する。
LCRメータ20は、信号電流および電圧の絶対値と位相差とに基づいて、入力容量Ciss(=CGC+CGE)を測定する。
第1コンデンサC1の耐圧と第2コンデンサC2の耐圧とは、電源電圧VCCよりも高ければよい。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の静電容量が同じである限り、その静電容量は小さくてもよい。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の寸法をいくらでも小さくすることが可能である。入力容量測定回路102は、第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の寸法の増加を抑制しながら、入力容量の測定精度を向上させる。
実施の形態2における入力容量測定回路102は、特許文献1に記載されたバイパスコンデンサの影響を全く受けない。そのため、従来よりも入力容量の測定精度が向上する。
<実施の形態3>
実施の形態3において、実施の形態1または2と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
図11は、実施の形態3における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。入力容量測定システムは、入力容量測定回路103およびLCRメータ20を備える。
入力容量測定回路103は、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3、第1変成器Tr1および第1コンデンサC1から第7コンデンサC7を備える。実施の形態2の入力容量測定回路102と比較して、実施の形態3における入力容量測定回路103は第7コンデンサC7を備えており、入力容量測定回路103とLCRメータ20との接続構成が実施の形態2の接続構成とは異なる。その他の回路構成は、実施の形態2における回路構成と同じである。
信号発生器21の信号印加端子Hcは、第4コンデンサC4を経由して、IGBT30のコレクタ電極に接続されている。
ベクトル電圧計22のハイ側電位測定端子Hpは、第5コンデンサC5を経由して、IGBT30のゲート電極に接続されている。ベクトル電圧計22のロー側電位測定端子Lpは、第6コンデンサC6を経由して、IGBT30のエミッタ電極に接続されている。すなわち、ベクトル電圧計22は、IGBT30のゲート電極とエミッタ電極とに接続されている。
I-V変換回路23の電流測定端子Lcは、第7コンデンサC7を経由して、IGBT30のゲート電極に接続されている。
信号GND24のガード端子Gは、第1コンデンサC1の他端、第2コンデンサC2の他端および第3コンデンサC3の他端に接続されている。電流測定端子Lcは、例えば、第1コンデンサC1の他端、第2コンデンサC2の他端および第3コンデンサC3の他端の3点が互いに接続された接続点に接続される。
次に入力容量測定システムの直流電源に対する動作を説明する。IGBT30のゲート-エミッタ間は、第2リアクトルL2によってショートされているため、IGBT30はオフ状態である。端子P1とパワーGND11との間に印加される直流の電源電圧VCCは、第1リアクトルL1および第3リアクトルL3を介して、IGBT30のコレクタ電極とエミッタ電極との間に印加される。コレクタ電極は、第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極にも接続されているが、第1変成器Tr1の1次配線A11の反対側電極に第1コンデンサC1が接続されているため、電源電圧VCCは遮断される。言い換えると、第1変成器Tr1の1次配線A11の両端つまりドット側電極と反対側電極との間には電圧は印加されない。
次に実施の形態3における入力容量測定方法として、入力容量測定システムの高周波信号に対する動作を説明する。実施の形態1または2と同様に、高周波信号に対する動作の説明を簡略化するため、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3がオープン状態、第4コンデンサC4から第7コンデンサC7がショート状態であるとみなして、入力容量測定システムの動作を説明する。
図12は、入力容量測定システムの高周波信号に対する動作に関係する回路図である。図12においては、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3、第4コンデンサC4から第7コンデンサC7、端子P1およびパワーGND11の図示が省略されている。また、図12においては、LCRメータ20の信号発生器21、ベクトル電圧計22、I-V変換回路23および信号GND24の位置は、動作の説明に適した位置に移動させている。
実施の形態1と同様に、IGBT30のコレクタ電極はエミッタ電極と同電位である。そのため、図12に示される回路図はさらに簡略化される。
図13は、図12に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。コレクタ電極とエミッタ電極とは互いに同電位であるため、ショートされている。図13に示されるインピーダンスZは、コレクタ電極と信号GND24との間、および、エミッタ電極と信号GND24との間のインピーダンスに対応する。言い換えると、インピーダンスZは、第1変成器Tr1、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2および第3コンデンサC3のインピーダンスを含む。
コレクタ電極は、エミッタ電極と同電位であることから、寄生容量GCEには電流が流れない。そのため、入力容量測定状態におけるIGBT30は、寄生容量CGEと寄生容量CGCとが互いに並列接続された回路と等価である。
信号発生器21の信号印加端子Hcから出力された高周波信号により、信号電流の一部が寄生容量CGEと寄生容量CGCとで形成される並列回路に流れ込む。その他の信号電流は、インピーダンスZに流れ込む。並列回路から出力された信号電流は、電流測定端子Lcに流れ込む。I-V変換回路23は、信号電流の電流値およびその位相を測定する。
ベクトル電圧計22は、信号電流の一部が寄生容量CGCおよび寄生容量CGEの並列回路に流れた際の、並列回路の両端の電圧およびその位相を測定する。
LCRメータ20は、信号電流および電圧の絶対値と位相差とに基づいて、入力容量Ciss(=CGC+CGE)を測定する。
第1コンデンサC1と第2コンデンサC2とは、電源電圧VCCよりも耐圧が高ければよい。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の静電容量が同じである限り、その静電容量は小さくてもよい。第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の寸法をいくらでも小さくすることが可能である。入力容量測定回路103は、第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の寸法の増加を抑制しながら、入力容量の測定精度を向上させる。
実施の形態3における入力容量測定回路103は、特許文献1に記載されたバイパスコンデンサの影響を全く受けない。そのため、従来よりも入力容量の測定精度が向上する。
<実施の形態4>
実施の形態4において、実施の形態1から3のいずれかと同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
図14は、実施の形態4における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。入力容量測定システムは、入力容量測定回路104およびLCRメータ20を備える。
入力容量測定回路104は、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3、第1変成器Tr1、第2変成器Tr2、第1コンデンサC1、第2コンデンサC2および第3コンデンサC13から第6コンデンサC16を備える。各コンデンサは、例えばブロックコンデンサであるが、それに限定されるものではない。
第1リアクトルL1は、端子P1とIGBT30のコレクタ電極とを接続している。端子P1は、直流の高電圧である電源電圧VCCを印加するための端子である。第1リアクトルL1は、高周波信号を遮断する。
第2リアクトルL2は、IGBT30のゲート電極とエミッタ電極とを接続している。第2リアクトルL2は、高周波信号を遮断する。
第3リアクトルL3は、IGBT30のエミッタ電極とパワーGND11とを接続している。第3リアクトルL3は、高周波信号を遮断する。
第1変成器Tr1は、1次配線A11と2次配線A12とを含む。第2変成器Tr2は、1次配線A21と2次配線A22とを含む。1次配線A11,A21の各々は1次コイルを含み、2次配線A12,A22の各々は2次コイルを含む。
第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極は、第2変成器Tr2の1次配線A21のドット側電極に接続されている。つまり、第1変成器Tr1の1次配線A11の一端は、第2変成器Tr2の1次配線A21の一端に接続されている。
第1変成器Tr1の1次配線A11の反対側電極は、第2変成器Tr2の1次配線A21の反対側電極に接続されている。つまり、第1変成器Tr1の1次配線A11の他端は、第2変成器Tr2の1次配線A21の他端に接続されている。
第1変成器Tr1の2次配線A12のドット側電極つまり2次配線A12の一端は、IGBT30のコレクタ電極に接続されている。
第1変成器Tr1の2次配線A12の反対側電極つまり2次配線A12の他端は、第1コンデンサC1の一端に接続されている。
第1コンデンサC1の他端は、第1変成器Tr1の2次配線A12の反対側電極つまり2次配線A12の他端に接続されている。
第2変成器Tr2の2次配線A22のドット側電極つまり2次配線A22の一端は、IGBT30のエミッタ電極に接続されている。
第2変成器Tr2の2次配線A22の反対側電極つまり2次配線A22の他端は、第2コンデンサC2の一端に接続されている。
第2コンデンサC2の他端は、第2変成器Tr2の1次配線A21の反対側電極つまり1次配線A21の他端に接続されている。
第1変成器Tr1の1次配線A11の反対側電極と、第1コンデンサC1の他端と、第2変成器Tr2の1次配線A21の反対側電極と、第2コンデンサC2の他端とは、互いに電気的に接続されており、同電位である。
第1変成器Tr1の1次コイルの巻数は、第2変成器Tr2の1次コイルの巻数と同一である。第1変成器Tr1の1次コイルの巻数は、第1変成器Tr1の2次コイルの巻数と同一である。第2変成器Tr2の1次コイルの巻数は、第2変成器Tr2の2次コイルの巻数と同一である。
第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の耐圧は、端子P1とパワーGND11との間に印加される電源電圧VCCよりも十分に高い。第1コンデンサC1の静電容量は、第2コンデンサC2の静電容量と同じである。
信号発生器21の信号印加端子Hcは、第3コンデンサC13を経由して、第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極および第2変成器Tr2の1次配線A21のドット側電極に接続されている。つまり、信号印加端子Hcは、第1変成器Tr1の1次配線A11の一端および第2変成器Tr2の1次配線A21の一端に接続されている。
ベクトル電圧計22のハイ側電位測定端子Hpは、第4コンデンサC14を経由して、IGBT30のコレクタ電極に接続されている。ベクトル電圧計22のロー側電位測定端子Lpは、第5コンデンサC15を経由して、IGBT30のゲート電極に接続されている。すなわち、ベクトル電圧計22は、IGBT30のコレクタ電極とゲート電極とに接続されている。
I-V変換回路23の電流測定端子Lcは、第6コンデンサC16を経由して、IGBT30のゲート電極に接続されている。
信号GND24のガード端子Gは、第1変成器Tr1の1次配線A11の反対側電極、第1コンデンサC1の他端、第2変成器Tr2の1次配線A21の反対側電極および第2コンデンサC2の他端に接続されている。
図14は入力容量測定状態の接続構成を示しているため、入力容量測定回路104はIGBT30に接続されているが、入力容量測定状態以外の状態においては、入力容量測定回路104はIGBT30に接続されていなくてもよい。入力容量測定回路104はIGBT30に接続可能な端子(図示せず)を備えていればよい。例えば、第1変成器Tr1の2次配線A12のドット側電極とコレクタ電極とを接続するための端子が設けられていればよい。第2変成器Tr2の2次配線A22のドット側電極とエミッタ電極とを接続するための端子が設けられていればよい。入力容量測定回路104とLCRメータ20との接続に関しても同様であり、入力容量測定状態以外の状態においては、入力容量測定回路104は、LCRメータ20に接続するための端子(図示せず)を備えていればよい。
次に入力容量測定システムの直流電源に対する動作を説明する。IGBT30のゲート-エミッタ間は、第2リアクトルL2によってショートされているため、IGBT30はオフ状態である。端子P1とパワーGND11との間に印加される直流の電源電圧VCCは、第1リアクトルL1および第3リアクトルL3を介して、IGBT30のコレクタ電極とエミッタ電極との間に印加される。コレクタ電極は、第1変成器Tr1の2次配線A12のドット側電極にも接続されているが、第1変成器Tr1の2次配線A12の反対側電極に第1コンデンサC1が接続されているため、電源電圧VCCは遮断される。言い換えると、第1変成器Tr1の2次配線A12の両端つまりドット側電極と反対側電極との間には電圧は印加されない。
次に実施の形態4における入力容量測定方法として、入力容量測定システムの高周波信号に対する動作を説明する。実施の形態1と同様に、高周波信号に対する動作の説明を簡略化するため、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3がオープン状態、第3コンデンサC13から第6コンデンサC16がショート状態であるとみなして、入力容量測定システムの動作を説明する。
図15は、入力容量測定システムの高周波信号に対する動作に関係する回路図である。図15においては、第1リアクトルL1から第3リアクトルL3、第3コンデンサC13から第6コンデンサC16、端子P1およびパワーGND11の図示が省略されている。また、図15においては、LCRメータ20の信号発生器21、ベクトル電圧計22、I-V変換回路23および信号GND24の位置は、動作の説明に適した位置に移動させている。
高周波信号が、信号発生器21の信号印加端子Hcから第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極と第2変成器Tr2の1次配線A21のドット側電極とに出力される。
第1変成器Tr1の1次配線A11と第2変成器Tr2の1次配線A21とは並列接続されている。第1変成器Tr1の1次配線A11の反対側電極と第2変成器Tr2の1次配線A21の反対側電極との接続点は、信号GND24に接続されている。そのため、第1変成器Tr1の1次配線A11の両端に印加される電圧は、第2変成器Tr2の1次配線A21の両端に印加される電圧と同じである。第1変成器Tr1の1次コイルの巻数は、第2変成器Tr2の1次コイルの巻数と同じであるため、第1変成器Tr1の2次配線A12の両端に生じる信号電圧は、第2変成器Tr2の2次配線A22の両端に生じる信号電圧と同じである。第1コンデンサC1の静電容量は、第2コンデンサC2の静電容量と同じであることから、IGBT30のコレクタ電極と信号GND24との間に生じる信号電圧は、IGBT30のエミッタ電極と信号GND24間に生じる信号電圧と同じである。そのため、図15に示される回路図は簡略化される。
図16は、図15に示される回路図を簡略化した回路図である。信号発生器21は、説明の都合上、高周波信号を第1変成器Tr1に出力する信号発生器21Aと第2変成器Tr2に出力する信号発生器21Bとに分けて図示している。コレクタ電極とエミッタ電極とは互いに同電位であり、寄生容量CCEには電流が流れない。そのため、図16に示される回路図はさらに簡略化される。
図17は、図16に示される回路図をさらに簡略化した回路図である。コレクタ電極とエミッタ電極とは、ショートされている。さらに、2つの信号発生器21A,21Bは、再度、1つの信号発生器21にまとめて記載されている。
信号発生器21の信号印加端子Hcから出力された高周波信号により、信号電流が寄生容量CGEと寄生容量CGCとで形成される並列回路に流れ込む。信号電流は、寄生容量CGEを流れる電流と寄生容量CGCを流れる電流とに分かれる。その後、並列回路から出力され合流した信号電流は、電流測定端子Lcに流れ込む。I-V変換回路23は、信号電流の電流値およびその位相を測定する。
ベクトル電圧計22は、信号電流が寄生容量CGCおよび寄生容量CGEの並列回路に流れた際の、並列回路の両端の電圧およびその位相を測定する。
LCRメータ20は、信号電流および電圧の絶対値と位相差とに基づいて、入力容量Ciss(=CGC+CGE)を測定する。
実施の形態4における入力容量測定回路104は、実施の形態1から3のいずれかに記載された入力容量測定回路と同様の効果を奏する。
<実施の形態5>
実施の形態5において、実施の形態1から3のいずれかと同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、それらの詳細な説明は省略する。
図18は、実施の形態5における入力容量測定システムの構成を示す回路図である。入力容量測定システムは、入力容量測定回路105およびLCRメータ20を備える。
図19は、実施の形態5における入力容量測定回路105の一部が拡大された回路図である。図19は、第1変成器Tr1、第1コンデンサC1および第2コンデンサC2の周辺の回路図を示している。
入力容量測定回路105は、実施の形態1に記載の入力容量測定回路101の構成に加えて、第1抵抗R1および第2抵抗R2をさらに備える。その他の構成は、実施の形態1の構成と同様である。
第1抵抗R1は、第1変成器Tr1の1次配線A11のドット側電極と反対側電極とを接続している。第2抵抗R2は、第1変成器Tr1の2次配線A12のドット側電極と反対側電極とを接続している。第1抵抗R1の抵抗値は、第2抵抗R2の抵抗値と同一である。第1抵抗R1および第2抵抗R2は、精密低抵抗である。
以下、第1変成器Tr1の1次配線A11と2次配線A12とに流れる電流に関して詳細を説明する。
1次コイルの巻数が2次コイルの巻数と同じである場合、1次配線A11の両端の電圧は、2次配線A12の両端の電圧と常に同じである。また、1次配線A11に流れる電流値は、2次配線A12に流れる電流値と、通常は同じである。
図20は、1次配線A11および2次配線A12に流れる電流を説明する回路図である。図20の回路図において、1次配線A11の電流IA11と2次配線A12の電流IA12とは、次の式(3)を満たす。
Figure 2023022558000004
ここで、Mは相互インダクタンスを表し、LA12は1次配線A11をオープンにした場合の2次配線A12の自己インダクタンスを表す。
第1変成器Tr1の1次配線A11と2次配線A12は密結合であることから、次の式(4)を満たす。
Figure 2023022558000005
ここで、LA11は2次配線A12をオープンにした場合の1次配線A11の自己インダクタンスを表す。1次コイルの巻数が2次コイルの巻数と同じであることから、式(5)および式(6)が満たされる。
Figure 2023022558000006
Figure 2023022558000007
式(3)は、次の式(7)に変形される。
Figure 2023022558000008
1次配線A11をオープンにした場合に、2次配線A12のインダクタンスLA12によって発生するインピーダンスjωLA12は、2次配線A12の両端に接続されているインピーダンスZよりも無視できるほどに大きい。つまり、jωLA12>>Zの関係が成り立つ。そのため、式(7)から、IA12=IA11が導出される。
しかし、測定周波数が低くなるほど、インピーダンスjωLA12が小さくなる。そのため、jωLA12>>Zの関係が成り立たなくなり、電流IA12と電流IA11とには、差が生じる。
図21は、2次配線A12の両端に精密低抵抗が接続された状態を示す回路図である。精密低抵抗の抵抗値Rは、測定周波数が最も低い場合でも、R<<ωLA12の関係が成り立つ様な値である。
2次配線A12の両端に精密低抵抗が接続された場合、電流Iと電流Iとの関係は、次の式(8)を満たす。
Figure 2023022558000009
ここで、インピーダンスZは、インピーダンスZおよび精密低抵抗が並列接続された状態の値を表す。すなわち、次の式(9)の関係が成り立つ。
Figure 2023022558000010
R>Zが常に成り立ち、ωLA12>>Rである場合、ωLA12>>Zが成り立つ。
したがって、式(8)から、I=Iが導出される。
測定周波数の低下に伴い、2次配線A12のインダクタンスLA12および1次配線A11のインダクタンスLA11が小さくなる場合でも、1次配線A11の両端と2次配線A12の両端とにそれぞれ接続された第1抵抗R1と第2抵抗R2とによって、1次配線A11および2次配線A12には同じ値の電流が流れる。そのため、入力容量の測定精度が向上する。
実施の形態5の入力容量測定回路105は、測定周波数が低い場合であっても、第1変成器Tr1の小型化および入力容量の精度向上を可能にする。
図18に示される第1抵抗R1および第2抵抗R2は、実施の形態2および実施の形態3としてそれぞれ示された入力容量測定回路102,103にも適用可能であり、上記と同様の効果を奏する。
本開示は、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
20 LCRメータ、21 信号発生器、21A 信号発生器、21B 信号発生器、22 ベクトル電圧計、23 電流電圧変換回路(I-V変換回路)、101~105 入力容量測定回路、A11 1次配線、A12 2次配線、A21 1次配線、A22 2次配線、C1~C7 コンデンサ、C13~C16 コンデンサ、G ガード端子、11 パワーGND、24 信号GND、Hc 信号印加端子、Hp ハイ側電位測定端子、L1~L3 リアクトル、Lc 電流測定端子、Lp ロー側電位測定端子、P1 端子、Q1 領域、Q2 領域、R1 第1抵抗、R2 第2抵抗、Tr1 第1変成器、Tr2 第2変成器。

Claims (19)

  1. 半導体装置の入力容量を測定する入力容量測定回路であって、
    1次配線と2次配線とを含む変成器と、
    第1コンデンサと、
    第2コンデンサと、
    第3コンデンサと、を備え、
    前記変成器の前記1次配線の一端は、前記半導体装置の陽極に接続可能に設けられており、
    前記変成器の前記1次配線の他端は、前記第1コンデンサの一端に接続されており、
    前記変成器の前記2次配線の一端は、前記半導体装置の陰極に接続可能に設けられており、
    前記変成器の前記2次配線の他端は、前記第2コンデンサの一端に接続されており、
    前記第3コンデンサの一端は、前記半導体装置の前記陰極に接続可能に設けられており、
    前記第1コンデンサの他端と前記第2コンデンサの他端と前記第3コンデンサの他端とは、互いに電気的に接続されている、入力容量測定回路。
  2. 前記変成器の前記1次配線に含まれる1次コイルの巻数は、前記変成器の前記2次配線に含まれる2次コイルの巻数と同一である、請求項1に記載の入力容量測定回路。
  3. 前記第1コンデンサの静電容量は、前記第2コンデンサの静電容量と同一である、請求項1または請求項2に記載の入力容量測定回路。
  4. 前記陽極および前記陰極は、前記半導体装置のコレクタ電極およびエミッタ電極にそれぞれ対応する、または、前記半導体装置のドレイン電極およびソース電極にそれぞれ対応する、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の入力容量測定回路。
  5. 前記変成器の前記1次配線の前記一端と前記他端とを接続する第1抵抗と、
    前記変成器の前記2次配線の前記一端と前記他端とを接続する第2抵抗と、をさらに備え、
    前記第1抵抗の抵抗値は、前記第2抵抗の抵抗値と同一である、請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の入力容量測定回路。
  6. 1次配線と2次配線とを含む電流信号生成用変成器を、さらに備え、
    前記電流信号生成用変成器の前記1次配線の一端は、前記半導体装置のゲート電極に接続可能に設けられており、
    前記電流信号生成用変成器の前記2次配線の一端は、前記第1コンデンサの前記他端と、前記第2コンデンサの前記他端と、前記第3コンデンサの前記他端とに電気的に接続されている、請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の入力容量測定回路。
  7. 請求項6に記載の入力容量測定回路によって前記半導体装置の前記入力容量を測定する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体装置の前記陽極に、前記変成器の前記1次配線の前記一端を接続し、
    前記半導体装置の前記陰極に、前記変成器の前記2次配線の前記一端と前記第3コンデンサの前記一端とを接続し、
    前記電流信号生成用変成器の前記1次配線の前記一端を、前記半導体装置の前記ゲート電極に接続し、
    前記電流信号生成用変成器の前記2次配線の前記一端を、前記第1コンデンサの前記他端、前記第2コンデンサの前記他端および前記第3コンデンサの前記他端に電気的に接続し、
    LCRメータの信号発生器に、前記電流信号生成用変成器の前記1次配線の他端を接続し、
    前記LCRメータの電圧計に、前記半導体装置の前記ゲート電極と前記陰極とを接続し、
    前記LCRメータの電流電圧変換回路に、前記電流信号生成用変成器の前記2次配線の他端を接続し、
    前記LCRメータのグラウンドに、前記第1コンデンサの前記他端と、前記第2コンデンサの前記他端と、前記第3コンデンサの前記他端とを接続し、
    前記LCRメータの前記信号発生器から前記半導体装置の前記ゲート電極に高周波信号を印加し、
    前記ゲート電極から前記半導体装置の前記陽極と前記陰極とを介して前記入力容量測定回路に流れる電流として、前記グラウンドから前記電流信号生成用変成器を介して前記電流電圧変換回路に流れ込む電流を測定し、
    前記半導体装置の前記ゲート電極と前記陰極との間の電圧を前記電圧計によって測定し、
    前記電流と前記電圧とに基づいて、前記半導体装置の前記入力容量を測定する、半導体装置の製造方法。
  8. 前記信号発生器の信号印加端子は、第4コンデンサを介して、前記電流信号生成用変成器の前記1次配線の前記他端に接続されており、
    前記電圧計の第1電位測定端子は、第5コンデンサを介して、前記半導体装置の前記ゲート電極に接続されており、
    前記電圧計の第2電位測定端子は、第6コンデンサを介して、前記半導体装置の前記陰極に接続されており、
    前記電流電圧変換回路の電流測定端子は、第7コンデンサを介して、前記電流信号生成用変成器の前記2次配線の前記他端に接続されている、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の入力容量測定回路によって前記半導体装置の前記入力容量を測定する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体装置の前記陽極に、前記変成器の前記1次配線の前記一端を接続し、
    前記半導体装置の前記陰極に、前記変成器の前記2次配線の前記一端と前記第3コンデンサの前記一端とを接続し、
    LCRメータの信号発生器に、前記半導体装置のゲート電極を接続し、
    前記LCRメータの電圧計に、前記半導体装置の前記ゲート電極と前記陰極とを接続し、
    前記LCRメータの電流電圧変換回路に、前記第1コンデンサの前記他端と、前記第2コンデンサの前記他端と、前記第3コンデンサの前記他端とを接続し、
    前記LCRメータの前記信号発生器から前記半導体装置の前記ゲート電極に高周波信号を印加し、
    前記ゲート電極から前記半導体装置の前記陽極と前記陰極と前記入力容量測定回路とを介して、前記電流電圧変換回路に流れ込む電流を測定し、
    前記半導体装置の前記ゲート電極と前記陰極との間の電圧を前記電圧計によって測定し、
    前記電流と前記電圧とに基づいて、前記半導体装置の前記入力容量を測定する、半導体装置の製造方法。
  10. 前記信号発生器の信号印加端子は、第4コンデンサを介して、前記ゲート電極に接続されており、
    前記電圧計の第1電位測定端子は、第5コンデンサを介して、前記ゲート電極に接続されており、
    前記電圧計の第2電位測定端子は、第6コンデンサを介して、前記陰極に接続されている、請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の入力容量測定回路によって前記半導体装置の前記入力容量を測定する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体装置の前記陽極に、前記変成器の前記1次配線の前記一端を接続し、
    前記半導体装置の前記陰極に、前記変成器の前記2次配線の前記一端と前記第3コンデンサの前記一端とを接続し、
    LCRメータの信号発生器に、前記半導体装置の前記陽極を接続し、
    前記LCRメータの電圧計に、前記半導体装置のゲート電極と前記陰極とを接続し、
    前記LCRメータの電流電圧変換回路に、前記半導体装置の前記ゲート電極を接続し、
    前記LCRメータのグラウンドに、前記第1コンデンサの前記他端と、前記第2コンデンサの前記他端と、前記第3コンデンサの前記他端とを接続し、
    前記LCRメータの前記信号発生器から前記陽極に高周波信号を印加し、
    前記陽極から前記半導体装置の前記陰極と前記ゲート電極とを介して、前記電流電圧変換回路に流れ込む電流を測定し、
    前記半導体装置の前記ゲート電極と前記陰極との間の電圧を前記電圧計によって測定し、
    前記電流と前記電圧とに基づいて、前記半導体装置の前記入力容量を測定する、半導体装置の製造方法。
  12. 前記信号発生器の信号印加端子は、第4コンデンサを介して、前記陽極に接続されており、
    前記電圧計の第1電位測定端子は、第5コンデンサを介して、前記ゲート電極に接続されており、
    前記電圧計の第2電位測定端子は、第6コンデンサを介して、前記陰極に接続されている、請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 半導体装置の入力容量を測定する入力容量測定回路であって、
    1次配線と2次配線とを含む第1変成器と、
    1次配線と2次配線とを含む第2変成器と、
    第1コンデンサと、
    第2コンデンサと、を備え、
    前記第1変成器の前記1次配線の一端は、前記第2変成器の1次配線の一端に接続されており、
    前記第1変成器の前記2次配線の一端は、前記半導体装置の陽極に接続可能に設けられており、
    前記第1変成器の前記2次配線の他端は、前記第1コンデンサの一端に接続されており、
    前記第2変成器の前記2次配線の一端は、前記半導体装置の陰極に接続可能に設けられており、
    前記第2変成器の前記2次配線の他端は、前記第2コンデンサの一端に接続されており、
    前記第1変成器の前記1次配線の他端と、前記第1コンデンサの他端と、前記第2変成器の前記1次配線の他端と、前記第2コンデンサの他端とは、互いに電気的に接続されている、入力容量測定回路。
  14. 前記第1変成器の前記1次配線に含まれる1次コイルの巻数は、前記第2変成器の前記1次配線に含まれる1次コイルの巻数と同一である、請求項13に記載の入力容量測定回路。
  15. 前記第1変成器の前記1次コイルの前記巻数は、前記第1変成器の前記2次配線に含まれる2次コイルの巻数と同一であり、
    前記第2変成器の前記1次コイルの前記巻数は、前記第2変成器の前記2次配線に含まれる2次コイルの巻数と同一である、請求項14に記載の入力容量測定回路。
  16. 前記第1コンデンサの静電容量は、前記第2コンデンサの静電容量と同一である、請求項13から請求項15のうちいずれか一項に記載の入力容量測定回路。
  17. 前記陽極および前記陰極は、前記半導体装置のコレクタ電極およびエミッタ電極にそれぞれ対応する、または、前記半導体装置のドレイン電極およびソース電極にそれぞれ対応する、請求項13から請求項16のうちいずれか一項に記載の入力容量測定回路。
  18. 請求項13から請求項17のうちいずれか一項に記載の入力容量測定回路によって前記半導体装置の前記入力容量を測定する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体装置の前記陽極に、前記第1変成器の前記2次配線の前記一端を接続し、
    前記半導体装置の前記陰極に、前記第2変成器の前記2次配線の前記一端を接続し、
    LCRメータの信号発生器に、前記第1変成器の前記1次配線の前記一端と前記第2変成器の前記1次配線の前記一端とを接続し、
    前記LCRメータの電圧計に、前記半導体装置のゲート電極と前記陽極とを接続し、
    前記LCRメータの電流電圧変換回路に、前記半導体装置の前記ゲート電極を接続し、
    前記LCRメータのグラウンドに、前記第1変成器の前記1次配線の前記他端と、前記第1コンデンサの前記他端と、前記第2変成器の前記1次配線の前記他端と、前記第2コンデンサの前記他端とを接続し、
    前記LCRメータの前記信号発生器から前記第1変成器の前記1次配線の前記一端と前記第2変成器の前記1次配線の前記一端とに高周波信号を印加し、
    前記半導体装置の前記陽極および前記陰極から前記ゲート電極を介して前記電流電圧変換回路に流れ込む電流を測定し、
    前記半導体装置の前記ゲート電極と前記陽極との間の電圧を前記電圧計によって測定し、
    前記電流と前記電圧とに基づいて、前記半導体装置の前記入力容量を測定する、半導体装置の製造方法。
  19. 前記信号発生器の信号印加端子は、第3コンデンサを介して、前記第1変成器の前記1次配線の前記一端と前記第2変成器の前記1次配線の前記一端とに接続されており、
    前記電圧計の第1電位測定端子は、第4コンデンサを介して、前記半導体装置の前記陽極に接続されており、
    前記電圧計の第2電位測定端子は、第5コンデンサを介して、前記半導体装置の前記ゲート電極に接続されており、
    前記電流電圧変換回路の電流測定端子は、第6コンデンサを介して、前記半導体装置の前記ゲート電極に接続されており、
    前記グラウンドに接続された前記LCRメータのガード端子は、前記第1変成器の前記1次配線の前記他端と、前記第1コンデンサの前記他端と、前記第2変成器の前記1次配線の前記他端と、前記第2コンデンサの前記他端とに接続されている、請求項18に記載の半導体装置の製造方法。
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