JP2023020359A - 検出装置および溶接電源装置 - Google Patents

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孝典 大西
Takanori Onishi
陽彦 真鍋
Akihiko Manabe
征汰 彦坂
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Abstract

【課題】物理量を検出する検出部の異常を検出できる検出装置を提供する。【解決手段】本開示の検出装置D1は、検出センサ21、補正部22および異常検出部4を備える。検出センサ21は、物理量に応じた検出信号を出力する。補正部22は、検出センサ21から入力される検出信号の補正を行い、補正後の検出信号を出力する。異常検出部4は、検出センサ21または補正部22の異常を検出する。補正部22は、検出センサ21から入力される検出信号のオフセット調整を行うオフセット調整部223を備える。異常検出部4は、オフセット調整部223による調整可能範囲を超えてオフセット調整が必要である場合に、検出センサ21または補正部22の異常を検出する。【選択図】図1

Description

本開示は、検出装置および溶接電源装置に関する。
従来、溶接電源装置は、溶接電流を設定された値に保つためにフィードバック制御を行っている。特許文献1には、フィードバック制御を行う溶接電源装置の一例が開示されている。特許文献1に記載の溶接電源装置は、電流検出部により溶接電流値を検出し、検出した電流値と、設定された電流値とを比較しながら、溶接電流値が設定された電流値となるように、フィードバック制御を行っている。
特許第6417545号公報
従来の溶接電源装置において、溶接電流を検出する電流検出部には、例えばCT(計器用変流器)またはホール電流検出器などが用いられている。電流検出部は、溶接電源装置の使用時間、使用環境および用途などによって、異常が生じることがある。例えば、電流検出部に内蔵される抵抗器は、硫化物質などにより腐食され、抵抗値が高くなることがある。このように、電流検出部に異常が発生すると、適正な電流値が検出されず、実際の電流値と検出値とにズレが生じる。このようなズレが生じた状態でフィードバック制御を行うと、溶接電流を設定電流に制御できない虞がある。その結果、例えば、「アークが不安定になる」、「アークが発生しない」、「溶接電極(例えば溶接ワイヤまたは溶接棒など)と被加工物とが溶着する」または「TIG溶接において高周波電力が出力されない」などといった問題が生じる。上記のような異常によって適切な値が検出できなくなることは、溶接電源装置に用いられる電流検出部に限定されず、様々な物理量を検出する検出部において同様に発生する。
本開示は、上記事情に鑑みて考え出されたものであり、その目的は、物理量を検出する検出部の異常を検出できる検出装置および溶接電源装置を提供することにある。
本開示の第1の側面によって提供される検出装置は、物理量に応じた検出信号を出力する検出センサと、前記検出信号の補正を行い、補正後の検出信号を出力する補正部と、前記検出センサまたは前記補正部の異常を検出する異常検出部と、を備え、前記補正部は、前記検出センサから入力される検出信号のオフセット調整を行うオフセット調整部を備え、前記異常検出部は、前記オフセット調整部による調整可能範囲を超えてオフセット調整が必要である場合に、前記異常を検出する。
前記検出装置の好ましい実施の形態において、前記検出センサは、第1線路に設置され、前記第1線路に流れる電流に応じた検出信号を出力し、前記オフセット調整部は、前記補正部の出力端における検出信号の調整を行う第1調整回路を含み、前記第1調整回路は、第1ポテンショメータを含み、当該第1ポテンショメータの調整によって、前記第1線路に電流が流れていない不通電状態のときの、前記出力端における検出信号が0Aに対応した信号となるように調整し、前記異常検出部は、前記第1調整回路による調整によっても、前記不通電状態のときの前記出力端における検出信号が0Aに対応した信号にならない時に、前記異常を検出する。
前記検出装置の好ましい実施の形態において、前記補正部は、前記検出センサから検出信号が入力され、且つ、絶対値信号に整形された検出信号を出力する絶対値回路を含み、前記オフセット調整部は、前記絶対値回路から前記補正部の出力端までの間に電気的に介在する第2線路の基準点における前記絶対値信号に整形された検出信号を調整する第2調整回路をさらに含み、前記第2調整回路は、第2ポテンショメータを含み、当該第2ポテンショメータの調整によって、前記不通電状態のときの、前記基準点における検出信号の電圧を0Vに調整し、前記異常検出部は、前記第2調整回路による調整によっても、前記不通電状態のときの前記基準点における検出信号の電圧が0Vにならない時に、前記異常を検出する。
前記検出装置の好ましい実施の形態において、前記検出センサは、前記第1線路に流れる電流によって発生する磁界を検出して、前記検出信号としての電圧信号を出力するホール素子である。
本開示の第2の側面によって提供される溶接電源装置は、前記第1の側面によって提供される検出装置と、高周波電圧を出力するインバータ回路と、一次巻線および二次巻線を含み、且つ、前記一次巻線に前記高周波電圧が入力される変圧器と、を備え、前記二次巻線は、前記第1線路を介して溶接負荷に電流を出力する。
前記溶接電源装置の好ましい実施の形態において、前記一次巻線に入力される入力電流を検出する入力側検出部をさらに備え、前記異常検出部は、前記第1線路に電流が流れている通電状態のときの、前記入力側検出部による検出値と、前記検出装置による検出値とを用いた対比を行い、当該対比の結果に閾値以上の差がある場合に前記異常を検出する。
本開示の検出装置および溶接電源装置によれば、前記補正部は、前記検出センサから入力される検出信号のオフセット調整を行うオフセット調整部を備える。物理量を検出する検出部(検出センサまたは補正部)に異常がなければ、オフセット調整部による調整可能範囲内で、検出信号のオフセットを適切に調整できるが、前記検出部に異常があれば、オフセット調整部による調整可能範囲内では、検出信号のオフセットを適切に調整できない。従って、異常検出部は、オフセット調整部による調整可能範囲を超えてオフセット調整が必要である場合に、前記検出部(検出センサまたは補正部)の異常を検出することができる。
実施形態に係る検出装置を備える溶接電源装置を示す図である。 図1に示す溶接電源装置において、第2調整回路が行う出力側検出信号の調整例を示すグラフである。 図1に示す溶接電源装置において、第1調整回路が行う出力側検出信号の調整例を示すグラフである。 変形例に係る検出装置を備える溶接電源装置の一部を示す図である。 図4に示す溶接電源装置において、第1調整回路が行う出力側検出信号の調整例を示すグラフである。
本開示の検出装置および溶接電源装置の好ましい実施の形態について、図面を参照して、以下に説明する。
図1は、実施形態に係る検出装置D1を備える溶接電源装置A1を示している。図1に示す例では、溶接電源装置A1は、溶接電極Bと被加工物Wとの間にアークを発生させて、当該アークに電力を供給する。溶接電極B、被加工物Wおよび発生したアークを合わせたものが、溶接電源装置A1の負荷なので、これらを合わせたものを「溶接負荷」という。なお、溶接電源装置A1は、アーク溶接を行う溶接機に用いられるものに限定されない。
図1に示すように、溶接電源装置A1は、整流平滑回路DR1、インバータ回路INV、変圧器INT、整流平滑回路DR2、入力側検出部1、出力側検出部2、制御部3、異常検出部4、および報知部5を備える。なお、これらのうち、出力側検出部2および異常検出部4によって検出装置D1が構成される。
整流平滑回路DR1は、商用電源Pから入力される交流電力を直流電力に変換して出力する。整流平滑回路DR1は、交流電流を整流する整流回路と、整流回路の出力を平滑する平滑コンデンサとを備える。整流平滑回路DR1の構成は限定されない。
インバータ回路INVは、例えば単相フルブリッジ型のPWM制御インバータであり、4つのスイッチング素子を備える。インバータ回路INVは、制御部3から入力される出力制御駆動信号によってスイッチング素子をスイッチングさせることで、整流平滑回路DR1から入力される直流電力を高周波電力に変換し出力する。なお、インバータ回路INVは、直流電力を高周波電力に変換するものであればよく、例えば2つのスイッチング素子を備えたハーフブリッジ型であってもよいし、その他の構成のインバータ回路であってもよい。
変圧器INTは、インバータ回路INVが出力する高周波電圧を変圧して、整流平滑回路DR2に出力する。変圧器INTは、一次巻線L1および二次巻線L2を含む。一次巻線L1は、各入力端子に、インバータ回路INVの各出力端子がそれぞれ接続されており、インバータ回路INVから高周波電圧が入力される。二次巻線L2は、各出力端子に、整流平滑回路DR2の各入力端子がそれぞれ接続されており、変圧後の高周波電圧を出力する。インバータ回路INVの出力電圧は、一次巻線L1の巻き数N1と二次巻線L2の巻き数N2との比(巻き数比)に応じて変圧されて、整流平滑回路DR2に出力される。
整流平滑回路DR2は、変圧器INTから入力される高周波電力を直流電力に変換して出力する。整流平滑回路DR2は、高周波電流を整流する整流回路と、平滑する直流リアクトルとを備える。整流平滑回路DR2の構成は限定されない。整流平滑回路DR2は、出力端子の一方が溶接電極Bに接続され、出力端子の他方が被加工物Wに接続される。なお、溶接電源装置A1が、交流溶接を行う溶接機に用いられる場合には、整流平滑回路DR2の後段に、直流-交流変換を行うインバータ回路が設けられる。
制御部3は、インバータ回路INVを制御する。制御部3は、溶接電源装置A1の出力電流をフィードバック制御する。制御部3は、溶接電源装置A1の出力電流(溶接電流)の検出値と、出力電流の設定値との偏差に基づいて、PWM制御により、インバータ回路INVのスイッチング素子を制御するための出力制御駆動信号を生成する。制御部3は生成した出力制御駆動信号を、インバータ回路INVに出力する。出力電流の検出値は、出力側検出部2から入力される信号(後述の補正後の出力側検出信号)に基づいて算出される。
出力側検出部2は、変圧器INTの二次側の電流であって、溶接電源装置A1の出力電流(溶接電流)を検出する。出力側検出部2は、例えばホール素子を用いた電流検出器で構成される。出力側検出部2は、図1に示すように、検出センサ21および補正部22を含む。
検出センサ21は、変圧器INTの二次巻線L2と溶接負荷との間に電気的に介在する第1線路91に設置される。本実施形態では、第1線路91は、整流平滑回路DR2と被加工物Wとを接続する。図1に示す例と異なり、検出センサ21は、整流平滑回路DR2と溶接電極Bとを接続する線路に設けてもよいし、二次巻線L2と整流平滑回路DR2とを接続する線路に設けてもよい。検出センサ21は、第1線路91に流れる電流(出力電流)に応じた検出信号を出力する。以下では、検出センサ21が出力する検出信号を「出力側検出信号」という。また、第1線路91に電流が流れている状態を「通電状態」といい、反対に、第1線路91に電流が流れていない状態を「不通電状態」という。検出センサ21は、例えばホール素子であり、第1線路91に流れる電流によって発生する磁界を検出して、出力側検出信号としての電圧信号を出力する。検出センサ21は、ホール素子に限定されず、CT(計器用変流器)など他の電流センサであってもよい。検出センサ21は、第1線路91に電流が流れていなくても、オフセット電圧を発生させることがある。オフセット電圧は、出力側検出信号に重畳されるため、出力側検出部2による検出値に誤差を生じさせる。
補正部22は、検出センサ21から出力側検出信号が入力され、出力側検出信号の補正を行う。補正部22は、補正後の出力側検出信号を制御部3および異常検出部4に出力する。補正部22は、絶対値回路221、反転回路222およびオフセット調整部223を含む。
絶対値回路221は、検出センサ21から出力側検出信号が入力される。絶対値回路221は、入力された出力側検出信号の負の電圧を正の電圧に変換した絶対値信号に整形して、当該整形後の出力側検出信号を反転回路222に出力する。なお、図1に示す例と異なり、補正部22は、絶対値回路221の前段に、検出センサ21から入力される出力側検出信号を増幅させる増幅回路をさらに含んでいてもよい。反転回路222は、絶対値回路221から出力側検出信号(絶対値信号に整形された信号)が入力される。反転回路222は、入力された出力側検出信号の正負を反転させた反転信号に整形して、当該整形後の出力側検出信号を、オフセット調整部223に出力する。
オフセット調整部223は、検出センサ21によって生じるオフセット電圧による上記誤差がなくなるように、出力側検出信号のオフセット調整を行う。オフセット調整部223は、所定の調整可能範囲があり、この調整可能範囲内でオフセット調整を行う。オフセット調整部223は、不通電状態時において、出力側検出信号のオフセット調整を行う。この不通電状態時におけるオフセット調整を「ゼロ調整」という。例えば、オフセット調整部223は、溶接電源装置A1の電源投入直後の溶接電流を出力していない時に、ゼロ調整を行う。オフセット調整部223は、溶接電源装置A1の電源投入直後に追加して、不通電状態時に定期的にゼロ調整を行ってもよいし、溶接電源装置A1の利用者の操作(例えば点検ボタンの押下)によりゼロ調整を行ってもよい。オフセット調整部223は、ゼロ調整が終了すると、ゼロ調整後の状態を維持する。これにより、出力側検出部2に異常がない場合には、検出センサ21から入力される出力側検出信号にオフセット電圧が重畳されていても、当該出力側検出信号は、オフセット調整部223のオフセット調整によって、オフセット電圧による誤差がない信号に補正される。
オフセット調整部223は、第1調整回路223aおよび第2調整回路223bを含む。本実施形態では、補正部22は、検出センサ21から入力される出力側検出信号を、まず第2調整回路223bによってオフセット調整を行った後、第1調整回路223aによってオフセット調整することで、出力側検出信号の補正を行う。
第2調整回路223bは、図1に示す基準点Xにおける、出力側検出信号を調整する。図1に示すように、基準点Xは、絶対値回路221から補正部22の出力端T1までに電気的に介在する第2線路92上に位置する。本実施形態では、第2線路92は、反転回路222と第1調整回路223aとを接続する。第2調整回路223bは、図1に示すように第2ポテンショメータPM2を含む。第2調整回路223bは、上記ゼロ調整において、不通電状態のときの基準点Xにおける出力側検出信号の電圧(以下「基準点電圧」という)が、0(ゼロ)Vとなるように、第2ポテンショメータPM2の調整(抵抗値の変更)を行う。このとき、第2ポテンショメータPM2の調整により、絶対値回路221の出力(絶対値信号に整形された出力側検出信号)が調整される。第2調整回路223bは、不通電状態における基準点電圧を0Vに調整すると、その時の第2ポテンショメータPM2の調整値(抵抗値)を維持する。なお、本開示における「0(ゼロ)」は、厳密な「0(ゼロ)」に限らず、各部の分解能等を考慮して実質的に「0(ゼロ)」とみなされる範囲の値を意味する。第2ポテンショメータPM2の調整は、好ましくは自動であるが、手動であってもよい。また、第2ポテンショメータPM2は、デジタル式でもアナログ式であってもよい。第2調整回路223bは、所定の調整可能範囲において、基準点電圧の調整が可能である。そのため、基準点電圧が0Vから調整可能範囲を超えている場合、上記ゼロ調整によっても、基準点電圧を0Vに調整できないことがある。なお、第2調整回路223bの調整可能範囲は、第2ポテンショメータPM2の抵抗値の可変範囲に対応しており、第2ポテンショメータPM2の抵抗値の可変範囲が大きい場合、調整可能範囲も大きくなる(逆も同様)。
図2は、第2調整回路223bが行う出力側検出信号の調整例を示すグラフである。図2では、横軸に第1線路91に流れる実際の出力電流をとり、縦軸に基準点電圧をとっている。図2(a)は、出力側検出部2に異常がない場合のグラフであり、図2(b)は、出力側検出部2に異常がある場合のグラフである。図2(a),(b)において、点線は補正前の基準点Xにおける出力側検出信号を示し、実線は補正後の基準点Xにおける出力側検出信号を示している。図2(a)においては、サンプルY1,Z1ともに、第2調整回路223bの調整によって、第1線路91に流れる出力電流が0Aの時に、基準点電圧が0Vになる。一方、図2(b)においては、サンプルY2,Z2ともに、第2調整回路223bの調整によっても、第1線路91に流れる出力電流が0Aの時に、基準点電圧が0Vになっていない。従って、図2(a),(b)から理解されるように、出力側検出部2に異常がない場合には、基準点電圧を0Vに調整できるが、出力側検出部2に異常がある場合、基準点電圧を0Vに調整できない。
第1調整回路223aは、補正部22の出力端T1における出力側検出信号の調整を行う。以下において、補正部22の出力端T1における出力側検出信号を「出力端信号」ということがある。第1調整回路223aは、図1に示すように第1ポテンショメータPM1を含む。第1調整回路223aは、上記ゼロ調整において、不通電状態のときの出力端信号が、0Aに対応した信号となるように、第1ポテンショメータPM1の調整(抵抗値の変更)を行う。つまり、制御部3が検出する出力電流の検出値が、0(ゼロ)Aとなるように、出力側検出信号を調整する。第1調整回路223aは、不通電状態における出力端信号を0Aに対応した信号に調整すると、その時の第1ポテンショメータPM1の調整値(抵抗値)を維持する。第1ポテンショメータPM1は、デジタル式でもアナログ式であってもよい。第1調整回路223aは、所定の調整可能範囲において出力側検出信号の調整が可能である。そのため、出力側検出信号が0Aに対応した信号から調整可能範囲を超えている場合、上記ゼロ調整によっても、出力端信号を0Aに対応した信号に調整できないことがある。なお、第1調整回路223aの調整可能範囲は、第1ポテンショメータPM1の抵抗値の可変範囲に対応しており、第1ポテンショメータPM1の抵抗値の可変範囲が大きい場合、調整可能範囲も大きくなる(逆も同様)。
図3は、第1調整回路223aが行う出力側検出信号の調整例を示すグラフである。図3では、横軸に第1線路91に流れる実際の出力電流をとり、縦軸に制御部3が検出する出力電流の検出値(つまり出力端信号を出力電流値に変換したもの)をとっている。図3(a)は、出力側検出部2に異常がない場合のグラフであり、図3(b)は、出力側検出部2に異常がある場合のグラフである。図3(a),(b)において、点線は補正前の出力端信号(出力端T1における出力側検出信号)に対応した出力電流の検出値を示し、実線は補正後の出力端信号に対応した出力電流の検出値を示している。図3(a)においては、サンプルY3,Z3ともに、第1調整回路223aの調整によって、第1線路91に流れる出力電流が0Aの時に、出力電流の検出値が0Aになる。一方、図3(b)においては、サンプルY4,Z4ともに、第1調整回路223aの調整によっても、第1線路91に流れる出力電流が0Aの時に、出力電流の検出値が0Aになっていない。従って、図3(a),(b)から理解されるように、出力側検出部2に異常がない場合には、出力電流の検出値を0A(つまり出力端信号を0Aに対応した信号)に調整できるが、出力側検出部2に異常がある場合、出力電流の検出値を0A(つまり、出力端信号を0Aに対応した信号)に調整できない。
補正部22は、通電状態において、検出センサ21から入力される出力側検出信号を、オフセット調整部223のオフセット調整によって補正し、補正後の出力側検出信号を制御部3および異常検出部4に出力する。また、補正部22は、オフセット調整部223によるゼロ調整後の基準点電圧および出力端信号を異常検出部4に出力する。なお、補正部22は、上記ゼロ調整時において、基準点電圧に変化がある場合、第2調整回路223bによる調整中であると判断し、一方、基準点電圧に変化がない場合、あるいは、基準点電圧が0Vである場合に、第2調整回路223bによる調整が終了したと判断する。また、補正部22は、上記ゼロ調整時において、出力端信号に変化がある場合、第1調整回路223aによる調整中であると判断し、一方、出力端信号に変化がない場合、あるいは、出力端信号が0Aに対応した信号である場合に、第1調整回路223aによる調整が終了したと判断する。なお、図1に示す例と異なり、出力側検出部2は、補正部22の後段に、A/D変換器を含んでいてもよい。
入力側検出部1は、変圧器INTの一次側の電流であって、一次巻線L1に入力される入力電流を検出する。入力側検出部1は、図1に示すように、検出センサ11および補正部12を含む。
検出センサ11は、インバータ回路INVと変圧器INTの一次巻線L1とを接続する第3線路93に設置される。検出センサ11は、第3線路93に流れる電流(入力電流)に応じた検出信号を出力する。検出センサ11が出力する検出信号を「入力側検出信号」という。検出センサ11は、例えばホール素子またはCTなどにより構成される。
補正部12は、検出センサ11から入力される入力側検出信号を補正し、補正後の入力側検出信号を異常検出部4に出力する。補正部12は、補正部22と同様に構成され、入力側検出信号のオフセット調整を行うことで、入力側検出信号の補正を行う。
異常検出部4は、出力側検出部2(検出センサ21または補正部22)の異常を検出する。異常検出部4は、上記ゼロ調整時に、オフセット調整部223の調整可能範囲を超えて、出力側検出信号のオフセット調整が必要である場合、検出センサ21または補正部22の異常を検出する。また、異常検出部4は、通電状態において、入力電流の検出値と出力電流の検出値とを用いた対比を行い、当該対比の結果に閾値以上の差がある場合、検出センサ21または補正部22の異常を検出する。具体的には、異常検出部4は、次に示す3つの判断基準によって、出力側検出部2の異常を検出する。
第1の判断基準では、異常検出部4は、不通電状態において、第2調整回路223bによる調整でも、基準点電圧が0Vにならない時、出力側検出部2の異常を検出する。つまり、異常検出部4は、上記ゼロ調整時において、第2調整回路223bの調整可能範囲を超えて、基準点電圧を調整する必要がある場合に、出力側検出部2の異常を検出する。具体的には、異常検出部4は、上記ゼロ調整後において、補正部22から入力されるゼロ調整後の基準点電圧を確認し、当該基準点電圧が0Vでなければ、出力側検出部2の異常と判断する。本実施形態と異なる例において、ゼロ調整で基準点電圧を0Vに調整できなかった場合に、その旨を示す信号を、補正部22から異常検出部4に出力するようにしておき、異常検出部4は、この調整できなかったことを示す信号が入力された時に、出力側検出部2の異常と判断してもよい。
出力側検出部2に異常がなければ、出力側検出信号のオフセット電圧が規格値内に収まるので、上記ゼロ調整における第2調整回路223bの調整によって、基準点電圧を0Vに調整できる。しかしながら、出力側検出部2に異常がある場合、出力側検出信号のオフセット電圧が規格値外となるので、上記ゼロ調整における第2調整回路223bの調整によっても、基準点電圧を0Vに調整できない。従って、異常検出部4は、不通電状態において、第2調整回路223bによる調整を行っても、基準点電圧が0Vにならなければ、出力側検出部2(検出センサ21または補正部22)に異常が発生していると検出できる。
第2の判断基準では、異常検出部4は、不通電状態において、第1調整回路223aによる調整によっても、出力端信号が、0Aに対応した信号にならない時、出力側検出部2の異常を検出する。つまり、異常検出部4は、上記ゼロ調整において、第1調整回路223aの調整可能範囲を超えて、出力端信号を調整する必要がある場合に、出力側検出部2の異常を検出する。具体的には、異常検出部4は、上記ゼロ調整後において、補正部22から入力される出力端信号を確認し、当該出力端信号が0Aに対応した信号でなければ、出力側検出部2の異常と判断する。本実施形態と異なる例において、ゼロ調整で出力端信号を0Aに対応した信号に調整できなかった場合に、その旨を示す信号を、補正部22から異常検出部4に出力するようにしておき、異常検出部4は、この調整できなかったことを示す信号が入力された時に、出力側検出部2の異常と判断してもよい。
出力側検出部2に異常がなければ、出力側検出信号のオフセット電圧が規格値内に収まるので、上記ゼロ調整における第1調整回路223aの調整によって、出力端信号を0Aに対応した信号に調整できる。しかしながら、出力側検出部2に異常がある場合、出力側検出信号のオフセット電圧が規格値外となるので、上記ゼロ調整における第1調整回路223aの調整によっても、出力端信号を0Aに対応した信号に調整できない。従って、異常検出部4は、不通電状態において、第1調整回路223aによる調整を行っても、出力端信号が0Aに対応した信号にならなければ、出力側検出部2(検出センサ21または補正部22)に異常が発生していると検出できる。
第3の判断基準では、異常検出部4は、入力電流の検出値Iin(例えば0.1秒間の平均値)と一次巻線L1の巻き数N1との第1乗算値(Iin×N1)と、出力電流の検出値Iout(例えば0.1秒間の平均値)と二次巻線L2の巻き数N2との第2乗算値(Iout×N2)との対比を行う。そして、当該対比の結果により、第1乗算値と第2乗算値との間に、例えば(出力電流の検出値Iout×α+β)×二次巻線L2の巻き数N2によって演算される閾値以上の差がある場合、出力側検出部2の異常を検出する。なお、αには、例えば0~1の値が代入され、βには、例えば0~200の値が代入される。例えば、異常検出部4は、第1乗算値と第2乗算値との差の絶対値を算出し、当該算出した値が、上記閾値以上であれば、出力側検出部2の異常を検出する。入力電流の検出値は、入力側検出部1から入力される入力側検出信号に基づいて算出され、出力電流の検出値は、出力側検出部2から入力される出力側検出信号に基づいて算出される。また、巻き数N1および巻き数N2の情報は、異常検出部4に予め設定されている。変圧器INTは、一次巻線L1と二次巻線L2との巻き数比に応じて変圧を行うので、出力側検出部2に異常がなければ、上記第1乗算値と上記第2乗算値とは略同じ値となる(Iin×N1≒Iout×N2)。しかしながら、出力側検出部2に異常がある場合、上記第1乗算値と上記第2乗算値とに上記閾値以上の差が生じる。従って、異常検出部4は、入力電流の検出値と出力電流の検出値とを用いた対比によって、閾値以上の差がある場合に、出力側検出部2(検出センサ21または補正部22)に異常が発生していると検出できる。
異常検出部4は、上記第1の判断基準および上記第2の判断基準による異常検出を、オフセット調整部223によるゼロ調整が終了した時に行う。本実施形態では、上記第1の判断基準および上記第2の判断基準による異常検出は、例えば、溶接電源装置A1の電源投入直後のゼロ調整後に行われる。なお、上記第1の判断基準および上記第2の判断基準による異常検出は、オフセット調整部223によるゼロ調整が終了したタイミングに合わせて行われればよく、不通電状態時に定期的に行われるゼロ調整後であってもよいし、溶接電源装置A1の利用者の操作(例えば点検ボタンの押下)により行われるゼロ調整後であってもよい。また、異常検出部4は、上記第3の判断基準による異常検出を、溶接電流が出力されている通電状態時(溶接実行時)に行う。異常検出部4は、上記3つの判断基準のいずれか1つを満たした場合に、出力側検出部2の異常を検出する。なお、この構成と異なり、異常検出部4は、上記3つの判断基準のうち、2つ以上を満たした場合に、出力側検出部2の異常を検出してもよい。異常検出部4は、出力側検出部2の異常を検出すると、報知部5を介して、出力側検出部2の異常を報知する。報知部5による報知としては、例えば表示装置を用いた表示あるいはスピーカを用いた音声出力などがある。
本実施形態によると、溶接電源装置A1は、検出装置D1を備える。検出装置D1は、出力側検出信号を出力する検出センサ21と、出力側検出信号の補正を行う補正部22と、検出センサ21または補正部22の異常を検出する異常検出部4とを備える。補正部22は、出力側検出信号のオフセット調整を行うオフセット調整部223を備えており、オフセット調整部223は、第1調整回路223aおよび第2調整回路223bを含む。第1調整回路223aでは、不通電状態のとき(出力電流が0Aであるとき)の出力端T1における出力側検出信号が、0Aに対応した信号となるように、出力端T1における出力側検出信号を調整する。第2調整回路223bでは、不通電状態のときの基準点Xにおける出力側検出信号の電圧(基準点電圧)が、0Vとなるように、基準点Xにおける出力側検出信号を調整する。しかしながら、硫化物質などによる腐食などによって出力側検出部2に異常が発生すると、異常が発生していない時と比較して、検出センサ21のオフセット電圧が規格値外となることがある。また、出力側検出部2の異常によって、補正部22は、第1調整回路223aおよび第2調整回路223bの各調整を適正に行えないことがある。その結果、第1調整回路223aの調整では、出力端T1における出力側検出信号を0Aに対応した信号に調整できなかったり、第2調整回路223bの調整では、基準点Xにおける出力側検出信号の電圧を0Vに調整できなかったりする。つまり、出力側検出部2に異常が発生すると、オフセット調整部223による調整可能範囲を超えて、出力側検出信号のオフセット調整が必要となる。従って、異常検出部4は、オフセット調整部223による調整可能範囲を超えて、出力側検出信号のオフセット調整が必要である場合、検出センサ21または補正部22に異常が発生していると検出することができる。つまり、溶接電源装置A1(検出装置D1)は、出力側検出信号のオフセット調整ができないことに基づいて、出力側検出部2の異常(オフセット異常)を検出できる。
本実施形態によると、溶接電源装置A1は、変圧器INTと、変圧器INTの一次側の電流(入力電流)を検出する入力側検出部1とを備える。出力側検出部2に異常がなければ、上述の通り、出力電流の検出値と二次巻線L2の巻き数N2との乗算値(第2乗算値)は、入力電流の検出値と一次巻線L1の巻き数N1との乗算値(第1乗算値)と略同じ値となる。一方、出力側検出部2にゲイン異常が発生すると、出力側検出部2の検出値が、第1線路91に流れる実際の電流値よりも大きくなったり小さくなったりするので、上記第2乗算値は、第1乗算値と略同じ値とならない。従って、異常検出部4は、入力側検出部1の検出結果(入力電流の検出値)と出力側検出部2の検出結果(出力電流の検出値)とを用いた対比を行い、当該対比の結果が閾値以上の差がある場合に、検出センサ21または補正部22に異常が発生していると検出することができる(なお、本実施形態では、閾値として、(出力電流の検出値Iout×α+β)×二次巻線L2の巻き数N2の演算値が用いられる)。つまり、溶接電源装置A1は、出力側検出部2の検出値と入力側検出部1の検出値との対比に基づいて、出力側検出部2の異常(ゲイン異常)を検出できる。
本実施形態によると、溶接電源装置A1は、検出装置D1によって、上述の通り、出力側検出部2(検出センサ21または補正部22)の異常を検出できるので、当該異常を、溶接電源装置A1の利用者に報知して、部品(出力側検出部2)の交換を促すことができる。これにより、溶接電源装置A1は、出力電流のフィードバック制御を適切に行うことが可能となる。
本実施形態によると、溶接電源装置A1では、異常検出部4は、上記ゼロ調整時に、第2調整回路223bによる調整でも、基準点電圧が0Vにならない時、出力側検出部2の異常を検出する(上記第1の判断基準)。また、異常検出部4は、上記ゼロ調整時に、第1調整回路223aによる調整によっても、出力端信号が、0Aに対応した信号にならない時、出力側検出部2の異常を検出する(第2の判断基準)。従来の溶接電源装置においても、出力電流(溶接電流)を検出する検出センサ21のオフセット調整(ゼロ調整)を行うために、第1ポテンショメータPM1および第2ポテンショメータPM2が搭載されていることがある。このように、第1ポテンショメータPM1および第2ポテンショメータPM2を搭載する溶接電源装置においては、コストアップすることなく、出力側検出部2の異常を検出する(つまり、検出装置D1を構成する)ことができる。
上記実施形態では、異常検出部4は、入力電流の検出値と一次巻線L1の巻き数N1との第1乗算値と、出力電流の検出値と二次巻線L2の巻き数N2との第2乗算値との対比を行い、当該対比の結果により、例えば(出力電流×α+β)×二次巻線L2の巻き数N2以上の差がある場合、出力側検出部2の異常を検出する例を示した。この構成と異なり、異常検出部4は、入力電流の検出値と出力電流の検出値との対比を行い、この対比の結果、一次巻線L1の巻き数N1および二次巻線L2の巻き数N2を考慮した閾値以上の差があれば、出力側検出部2の異常を検出する構成であってもよい。あるいは、異常検出部4は、第1乗算値に対する第2乗算値の比率に基づいて、当該比率が所定の範囲外であれば、出力側検出部2の異常を検出する構成であってもよいし、入力電流の検出値に対する出力電流の検出値の比率に基づいて、当該比率が一次巻線L1の巻き数N1および二次巻線L2の巻き数N2を考慮した所定の範囲外であれば、出力側検出部2の異常を検出する構成であってもよい。
上記実施形態では、出力側検出部2の補正部22が絶対値回路221を含む例を示した。この構成とは異なり、出力側検出部2の補正部22は、図4に示すように、絶対値回路221を含んでいなくてもよい。この場合、図4に示すように、オフセット調整部223は、第2調整回路223bを含んでいなくてもよい。
図5は、図4に示す構成において、第1調整回路223aが行う出力側検出信号の調整例を示すグラフであって、図3に対応する。図5(a)においては、サンプルY5,Z5ともに、第1調整回路223aの調整によって、第1線路91に流れる出力電流が0Aの時に、出力電流の検出値が0Aになる。一方、図5(b)においては、サンプルY6,Z6ともに、第1調整回路223aの調整によっても、第1線路91に流れる出力電流が0Aの時に、出力電流の検出値が0Aになっていない。従って、図5(a),(b)から理解されるように、出力側検出部2に異常がない場合には、出力電流の検出値を0A(つまり出力端信号を0Aに対応した信号)に調整できるが、出力側検出部2に異常がある場合、出力電流の検出値を0A(つまり、出力端信号を0Aに対応した信号)に調整できない。従って、図4に示す構成の溶接電源装置であっても、出力側検出部2の異常を検出できる。
上記実施形態では、出力側検出部2は、補正後の出力側検出信号を、制御部3および異常検出部4に出力する例を示した。この構成と異なり、出力側検出部2は、補正後の出力側検出信号に基づいて、出力電流の電流値を算出し、当該電流値を制御部3および異常検出部4に出力してもよい。入力側検出部1においても同様であり、入力側検出部1は、補正後の入力側検出信号に基づいて、入力電流の電流値を算出し、当該電流値を異常検出部4に出力してもよい。
上記実施形態では、異常検出部4は、出力側検出部2の異常を検出する例を示した。この構成と異なり、異常検出部4は、出力側検出部2の異常検出と同様に、さらに入力側検出部1の異常検出を行ってもよい。例えば、異常検出部4は、検出センサ11から出力される入力側検出信号を、補正部12で補正する際に、補正部12に設けられたオフセット調整部(オフセット調整部223と同様に構成されたもの)の調整可能範囲を超えて、入力側検出信号のオフセット調整が必要である場合に、検出センサ11または補正部12の異常を検出してもよい。
上記実施形態では、異常検出部4は、溶接電流を検出するための出力側検出部2(ホール電流検出器)の異常を検出する例を示したが、これに限定されず、溶接機に用いられる他のセンサ(例えばシールドガスの流量センサ、冷却水の流量センサあるいは、溶接電圧を検出する電圧センサ)などの異常を検出するものであってもよい。
上記実施形態では、検出装置D1を溶接電源装置A1に適用した例を示したが、これに限定されず、検出装置D1は、様々な装置に適用することが可能である。つまり、検出装置D1は、溶接電源装置A1以外の他の装置に適用され、当該他の装置において、物理量を検出する検出部の異常を検出するものであってもよい。例えば、検出装置D1は、電力機器、電子機器、および、産業機器などに適用してもよい。
本開示にかかる検出装置および溶接電源装置は、上記した実施形態に限定されるものではない。本開示の検出装置および溶接電源装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1:溶接電源装置、D1:検出装置、1:入力側検出部、11:検出センサ、12:補正部、2:出力側検出部、21:検出センサ、22:補正部、221:絶対値回路、222:反転回路、223:オフセット調整部、223a:第1調整回路、223b:第2調整回路、3:制御部、4:異常検出部、5:報知部、91:第1線路、92:第2線路、DR1:整流平滑回路、DR2:整流平滑回路、INT:変圧器、INV:インバータ回路、L1:一次巻線、L2:二次巻線、PM1:第1ポテンショメータ、PM2:第2ポテンショメータ、T1:出力端、X:基準点、B:溶接電極、W:被加工物

Claims (6)

  1. 物理量に応じた検出信号を出力する検出センサと、
    前記検出信号の補正を行い、補正後の検出信号を出力する補正部と、
    前記検出センサまたは前記補正部の異常を検出する異常検出部と、
    を備え、
    前記補正部は、前記検出センサから入力される検出信号のオフセット調整を行うオフセット調整部を備え、
    前記異常検出部は、前記オフセット調整部による調整可能範囲を超えてオフセット調整が必要である場合に、前記異常を検出する、検出装置。
  2. 前記検出センサは、第1線路に設置され、前記第1線路に流れる電流に応じた検出信号を出力し、
    前記オフセット調整部は、前記補正部の出力端における検出信号の調整を行う第1調整回路を含み、
    前記第1調整回路は、第1ポテンショメータを含み、当該第1ポテンショメータの調整によって、前記第1線路に電流が流れていない不通電状態のときの、前記出力端における検出信号が0Aに対応した信号となるように調整し、
    前記異常検出部は、前記第1調整回路による調整によっても、前記不通電状態のときの前記出力端における検出信号が0Aに対応した信号にならない時に、前記異常を検出する、請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記補正部は、前記検出センサから検出信号が入力され、且つ、絶対値信号に整形された検出信号を出力する絶対値回路を含み、
    前記オフセット調整部は、前記絶対値回路から前記補正部の出力端までの間に電気的に介在する第2線路の基準点における前記絶対値信号に整形された検出信号を調整する第2調整回路をさらに含み、
    前記第2調整回路は、第2ポテンショメータを含み、当該第2ポテンショメータの調整によって、前記不通電状態のときの、前記基準点における検出信号の電圧を0Vに調整し、
    前記異常検出部は、前記第2調整回路による調整によっても、前記不通電状態のときの前記基準点における検出信号の電圧が0Vにならない時に、前記異常を検出する、請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記検出センサは、前記第1線路に流れる電流によって発生する磁界を検出して、前記検出信号としての電圧信号を出力するホール素子である、請求項2または請求項3のいずれかに記載の検出装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の検出装置と、
    高周波電圧を出力するインバータ回路と、
    一次巻線および二次巻線を含み、且つ、前記一次巻線に前記高周波電圧が入力される変圧器と、
    を備え、
    前記二次巻線は、前記第1線路を介して溶接負荷に電流を出力する、溶接電源装置。
  6. 前記一次巻線に入力される入力電流を検出する入力側検出部をさらに備え、
    前記異常検出部は、前記第1線路に電流が流れている通電状態のときの、前記入力側検出部による検出値と、前記検出装置による検出値とを用いた対比を行い、当該対比の結果に閾値以上の差がある場合に前記異常を検出する、請求項5に記載の溶接電源装置。
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