JP2023020019A - 画像通信装置、画像通信システム、画像通信方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像通信装置を提供すること。【解決手段】 画像通信装置104は、画像データを受信する画像受信手段222を含む。画像通信装置104は、また、受信した画像データを、開封確認を要求するメッセージに付して転送する転送手段214を含む。画像通信装置104は、さらに、開封確認通知を受信する通知受信手段216と、画像データに関連した開封確認通知に基づいて、画像データの転送先での確認状態を記録する状態記録手段218とを含む。【選択図】 図5
Description
本発明は、画像通信装置、画像通信システム、画像通信方法およびプログラムに関する。
従来より、文書をファクシミリ受信した際に、事前登録した転送先にファクシミリ受信文書を転送する技術が知られている。
しかしながら、従来技術のファクシミリ転送では、ファクシミリ受信文書を転送した際の転送先での既読および未読の管理を行うためには、独自のアプリケーションを転送先の端末にインストールする必要があった。
ファクシミリ転送に関して、例えば特開2003-348310号公報(特許文献1)は、ユーザが外出時に、受信文書を必要に応じて受け取ることができるファクス装置を提供することを目的とした技術を開示する。特許文献1は、外部装置より受信した文書をいったん蓄積し、転送することが可能なファクス装置において、返信された受信通知メールへの転送先のファクス番号の記載に基づき、記載されたファクス番号へ通信制御部より受信文書を転送するファクス装置を開示する。しかしながら、特許文献1は、ファクシミリ受信文書の転送において、特別なソフトウェアをインストールすることなく既読および未読の管理を行うことについて、何ら開示するものではない。
本開示は、上記点に鑑みてなされたものであり、受信した画像データを転送した転送先での該画像データの既読および未読の管理を、特別なソフトウェアをインストールすることなく可能とする画像通信装置を提供することを目的とする。
本開示では、上記課題を解決するために、下記特徴を有する画像通信装置が提供される。本画像通信装置は、画像データを受信する画像受信手段を含む。画像通信装置は、また、受信した画像データを、開封確認を要求するメッセージに付して転送する転送手段を含む。画像通信装置は、さらに、開封確認通知を受信する通知受信手段と、画像データに関連した開封確認通知に基づいて、画像データの転送先での確認状態を記録する状態記録手段とを含む。
上記構成により、受信した画像データを転送した転送先での該画像データの既読および未読の管理が、特別なソフトウェアをインストールすることなく可能となる。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明の実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態では、画像通信装置の一例として、ファクシミリ送受信機能を備える複合機またはファクシミリ送受信装置を用いて説明する。
図1は、本実施形態によるファクシミリ送受信機能を備える複合機104およびファクシミリ送受信装置106が配置されるネットワーク環境100を例示する。
図1に示すように、ネットワーク環境100には、それぞれインターネット102に接続される、複合機104と、ファクシミリ送受信装置106と、メールサーバ108と、パーソナルコンピュータ110と、スマートフォン112とが含まれる。なお、説明する実施形態では、簡便のため、各装置がインターネット102に直接接続されているかのように描かれているが、各装置は、適宜、有線や無線のLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)などのローカルネットワークやLTE(Long Term Evolution)、5G(第5世代移動通信システム)などの移動通信網に接続され、ルータや基地局などを介してインターネットに接続される。
複合機104およびファクシミリ送受信装置106は、公衆交換電話網103と接続されており、G3規格、G4規格などの所定のファクシミリ通信規格に準拠したプロトコルに従って文書を送受信する。複合機104およびファクシミリ送受信装置106は、それぞれ、ファクシミリ受信を行い、ファクシミリ受信文書の画像データを所定の転送先に転送する機能を有する、画像通信装置の一例である。
パーソナルコンピュータ110およびスマートフォン112は、それぞれ、本実施形態において、ファクシミリ受信文書の画像データの転送先となり得る端末である。図1に示すパーソナルコンピュータ110およびスマートフォン112は、一例であり、転送先としては、特に限定されるものではなく、文書管理システムやデータベースなどの外部のシステムが転送先となってもよい。他の複合機やファクシミリ送受信装置が、ファクシミリ受信文書の画像データの転送先となる端末として用いられてもよい。
メールサーバ108は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やPOP3(Post Office Protocol version 3)、IMAP(Internet Message Access Protocol)などの所定のプロトコルに従ってメールの送受信およびメール配信を行うためのサーバである。なお、送信者と受信者とでは、異なるメールサーバと通信する場合があるが、ここでは説明の便宜上、送信者および受信者は同一のメールサーバにアクセスしてメール送信処理およびメール受信処理を行うものとして説明する。
以下、まず、図2~図4を参照しながら、本実施形態における主要なデバイスのハードウェア構成について説明する。
図2は、本実施形態による画像通信装置としての複合機のハードウェア構成図である。図2に示されているように、複合機(Multifunction Peripheral/Product/Printer)9は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950およびファクシミリ・コントロール・ユニット(FCU)960を備えている。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU(Central Processing Unit)901、システムメモリ(MEM-P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907、HDD(Hard Disc Drive)コントローラ908、および、記憶部であるHD(Hard Disk)909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU901は、複合機9の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、およびAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、およびメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、CD-R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDDコントローラ908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM-C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、ならびに、スキャナ部931およびプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
MEM-C907は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDコントローラ808は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出または書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路920には、アンテナ920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
さらに、エンジン制御部930は、スキャナ部931およびプリンタ部932によって構成されている。FCU960は、PCIバス922を介してASIC906と接続する。FCU960は、G3またはG4といったファクシミリ通信規格に準じた通信方法を実行する。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキーおよびコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル940bを備えている。コントローラ910は、複合機9全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931またはプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、複合機9は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920およびネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
なお、図2を参照しながら、複合機104のハードウェア構成について説明したが、ファクシミリ送受信装置106についても、適宜、ハードウェア・コンポーネントの追加および削除をすることで、同様な構成で実装することができる。
図3は、本実施形態における転送先の情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)のハードウェア構成図である。図3は、PCのハードウェア構成図である。ここでは、PC5のハードウェア構成について説明する。
図3に示されているように、PC5は、コンピュータによって構築されており、図3に示されているように、CPU501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、データバス510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD-RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、PC5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、または画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図3に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD-RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD-RW513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。なお、DVD-RWに限らず、DVD-R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。
なお、図3を参照しながら、PCのハードウェア構成について説明したが、メールサーバ108についても、適宜、ハードウェア・コンポーネントの追加および削除をすることで実装することができる。
図4は、本実施形態における転送先の情報処理装置としてのスマートフォンのハードウェア構成図である。図4に示されているように、スマートフォン4は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
これらのうち、CPU401は、スマートフォン4全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、スマートフォン用プログラム等の各種データの読み出しまたは書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御に従って被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等の記録メディア408に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、スマートフォン4は、遠距離通信回路412、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイク415、スピーカ416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、およびタッチパネル421を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路412は、通信ネットワークを介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ413は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413の駆動を制御する回路である。マイク415は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ416は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F417は、CPU401の制御に従ってマイク415およびスピーカ416との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ418は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ418を押下することで、スマートフォン4を操作する入力手段の一種である。
また、スマートフォン4は、バスライン410を備えている。バスライン410は、図4に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
以上、デバイスのハードウェア構成について説明してきたが、以下、図5を参照しながら、本実施形態によるファクシミリ文書の転送処理および転送先での閲覧状態の管理を行う機能について説明する。
文書をファクシミリ受信した際に、事前登録した転送先にファクシミリ受信文書を転送する技術があるが、このとき、転送先で文書が読まれた(既読)のか、または、未だ読まれていない(未読)のかを把握したいという要望がある。このような要望に対して、独自のアプリケーションを転送先となる端末にインストールすることで、受信文書を転送した際の転送先での既読および未読の管理を行うことができる。しかしながら、独自のアプリケーションを転送先の端末にインストールする必要があるが、種々の理由からアプリケーションのインストールなく既読管理を行いたいという要望がある。
そこで、本実施形態による複合機104(または、ファクシミリ送受信装置106。以下、複合機104について代表して説明する。)は、ファクシミリ受信した文書の画像データを、メールシステムによって、事前登録された転送先に転送する。そして、ファクシミリ受信した文書の画像データの閲覧状態は、メールシステムの開封確認の仕組みを利用して、複合機104において記録および管理される。
図5は、本実施形態による複合機104におけるファクシミリ文書の転送処理および閲覧状態管理に関連する機能を説明するブロック図である。図5に示すように、コントローラ910の機能ブロック210としては、ファクシミリサービス制御部212と、ハードディスク制御部220とが含まれる。また、FCU960の機能ブロック230としては、ファクシミリ(FAX)受信部232と、ファクシミリ(FAX)ジョブ制御部234とが含まれる。これらのそれぞれは、例えば、コントローラ910またはFCU060上で稼働するソフトウェア・モジュールなどとして構成され得る。
ファクシミリ受信部232は、電話回線への着信を検知し、G3,G4などの勧告に基づいた制御を実行し、受信したファクシミリ文書の画像データをファクシミリサービス制御部212に渡す。ファクシミリ受信部232は、本実施形態における画像受信手段を構成する。ファクシミリジョブ制御部234は、ファクシミリ受信する処理をジョブとして管理し、その進行を制御する。
ファクシミリサービス制御部212は、ファクシミリサービスを制御しており、ハードディスク制御部220により、受け取ったファクシミリ受信文書の画像データを、文書ファイルとして、HD909に蓄積する。ハードディスク制御部220は、図2に示したHD909へのデータの読み書きを制御するHDDコントローラ908に対応する。
本実施形態によるファクシミリサービス制御部212は、さらに、ファクシミリ受信文書の画像データの転送および転送先での閲覧状態の管理を行う。ファクシミリサービス制御部212は、より具体的には、転送部214と、通知受信部216と、閲覧状態記録部218とを含み構成される。
転送部214は、ファクシミリ受信文書の画像データを、開封確認を要求するメッセージに付して、ネットワークを介して、転送先のユーザに送信する。特定の実施形態において、上記メッセージは、電子メールであり、この場合、転送先は、転送先として事前登録されたユーザの電子メールの受信処理を行う端末となる。転送部214は、本実施形態における転送手段を構成する。
ここで、ファクシミリ受信文書の電子メール転送に関する一般的な事項は設定済みであるものとする。つまり、SMTPサーバのサーバ名やIPアドレス、複合機のメールアドレス、ポート番号、パスワードなどの認証情報といった電子メール送信に関する初期設定、ファクシミリ受信文書の転送条件およびファクシミリ受信文書の転送先の電子メールアドレスは、事前に設定されているものとする。なお、転送条件は、全てのファクシミリ受信文書を対象としたり、特定の送信元番号で受信した文書を対象としたり、特定の曜日および時間帯に受信した文書を対象としたりするように条件付けるものである。
また、画像データをメッセージに付す際に、電子メールの添付ファイルとしてファクシミリ受信文書の画像データを送付することもできるが、電子メールの形式をHTML(HyperText Markup Language)形式とし、メッセージ本文に画像データを貼り付けることが好ましい。画像データは、特に限定されるものではないが、ビットマップ形式、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、PNG(Portable Network Graphics)形式、GIF(Graphics Interchange Format)形式などの任意の画像フォーマットとすることができる。
上記開封確認は、所定の電子メールプロトコルに従って受信者に要求され、ユーザによる電子メールの開封に応答して、開封確認通知が送信される。例えば、電子メールのヘッダのDisposition-Notification-To:またはX-Confirm-Reading-To:の箇所に複合機の電子メールアドレスを入力することによって、開封確認が要求される。この開封確認が要求される電子メールを受信した受信者のメーラーは、ユーザ操作に応答して、この複合機の電子メールアドレス宛に開封確認のメールを返信することになる。
通知受信部216は、この開封確認の通知を受信する。通知受信部216は、本実施形態における通知受信手段を構成する。ここで、電子メール受信に関する一般的な事項は設定済みであるものとする。つまり、POP3やIMAPサーバなどのサーバ名やIPアドレス、ポート番号、パスワードなどの認証情報といった電子メール受信に関する初期設定は、事前に設定されているものとする。
閲覧状態記録部218は、転送したファクシミリ受信文書の転送先での閲覧状態(既読/未読)を記録および管理する。閲覧状態記録部218は、ファクシミリ受信文書を受信し、蓄積した直後には、まずこの文書を未読状態として記録し、管理する。上述したファクシミリ受信文書と開封確認を要求する電子メールとは、例えば識別子により関連付けられている。閲覧状態記録部218は、開封確認を要求する電子メールに対する開封確認通知を受領したことに応答して、この開封確認通知に関連付けられるファクシミリう受信文書を、既読状態として記録する。本実施形態において、既読または未読を示す閲覧状態は、転送先での確認状態を構成し、閲覧状態記録部218は、状態記録手段を構成する。
なお、開封確認は、電子メールの標準的なプロトコル使用されているMDN(Message Disposition Notifications)を利用することができるが、特に限定されるものではない。他の実施形態では、HTML形式の電子メールとして、電子メール内に所定のURLで指定する画像を埋め込み、その画像の読み込みをサーバ側で検知し、そのサーバからの通知を受けて、転送先で開封されたとみなす方法を用いてもよい。さらに他の実施形態では、明示的に開封確認を行うためのリンクを電子メールに埋め込み、該リンクへのユーザによるクリックに応答したアクセスをサーバ側で検知し、サーバからの通知を受けて、転送先で開封されたとみなす方法を用いてもよい。
図6は、本実施形態による複合機104、メールサーバ108およびパーソナルコンピュータ110間でのファクシミリ文書の転送処理時の処理の流れを説明する。図6に示すように、複合機104において、ファクシミリ通信にて文書の画像データを受信(S100)したことに応答して、処理が開始される。
続いて、複合機104において、ファクシミリ受信した文書の閲覧状態が未読に設定される(S101)。そして、複合機104において、転送先の電子メールアドレスを宛先とし、電子メールの本文に当該文書の画像データを貼りつけた電子メールが作成され(S102)、この電子メールの送信処理が実行される(S103)。この電子メールは、上述した仕組みで開封確認を要求するものである。メールサーバ108は、この電子メールの送信処理を受け付け、宛先として指定された電子メールアドレスへの配信処理を行う。
配信処理が行われると、転送先のパーソナルコンピュータ110では、例えば適切なメーラーで電子メールの受信処理が行われる(S104)。この際、ユーザは、メーラー上でこの電子メールを選択し、電子メールに付された画像データを閲覧することができる。そして、メーラーが、電子メールの内容を表示したこと(開封)に応答して、開封確認要求元に対し開封確認通知を送付する(S105)。開封確認は、特定の実施形態では、メールサーバ108により、返信先である複合機104の電子メールアドレスへの返信として行われ、複合機104は、開封確認通知の受信処理を行う(S106)。これを受けて、複合機104においては、開封確認の通知に対応する電子メールに関連付けられた文書の閲覧状態が、未読状態から既読状態に変更される(S107)。
図7は、本実施形態による複合機104が実行するファクシミリ受信時の転送処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、ファクシミリ受信の検知に応答して、ステップS200から開始される。
ステップS201では、複合機104は、ファクシミリ受信部232により、自身を宛先としたファクシミリ通信の着信を受けて、文書の画像データを受信する。ステップS202では、複合機104は、ハードディスク制御部220により、HD909に文書を蓄積するとともに、閲覧状態記録部218により、当該文書を未読として記録および管理する。
図8は、本実施形態による複合機104で管理される閲覧状態管理テーブル250のデータ構造を例示する図である。図8に示すように、閲覧状態管理テーブル250は、文書識別子(ID)を記録するカラム252と、転送先を記録するカラム254と、既読または未読の閲覧状態を記録するカラム256とを含む。文書の蓄積直後は、閲覧状態は「未読」状態となる。
再び図7を参照すると、ステップS203では、複合機104は、事前登録された電子メールアドレスを宛先とし、ファクシミリ受信文書の画像データを付した電子メールを作成する。ステップS204では、複合機104は、転送部214により、ファクシミリ受信文書の画像データを付した電子メールを、メールサーバ108を介して、事前登録された転送先に宛てて送信し、ステップS205へ制御を進める。
ステップS205では、複合機104は、送信した電子メールに対する開封確認通知を待ち受け、開封確認通知を受領したか否かを判定する。ステップS205で、未だ開封確認通知を受領していないと判定された場合(NO)は、ステップS206へ処理が分岐される。ステップS206では、複合機104は、タイムアウトしたか否かを判定する。ステップS206で、タイムアウトしていないと判定された場合(NO)は、ステップS205へ処理がループされる。ステップS205で、開封確認通知を受領したと判定された場合(YES)は、ステップS207へ処理が進められる。
ステップS207では、複合機104は、閲覧状態記録部218により、開封確認通知を受領した電子メール(開封確認と電子メールとはメッセージIDなどによって関連付けられる)に関連付けられた文書を既読として記録および管理し、ステップS208で処理を終了させる。文書を転送する電子メールに対する開封確認通知の受領後は、図8に例示するように、閲覧状態は、「既読」状態となる。
一方、ステップS206で、タイムアウトしたと判定された場合(YES)は、ステップS208で本処理を終了する。そして、これ以降の閲覧状態の追跡を中止する。
以上説明した実施形態によれば、受信した画像を転送した転送先での既読および未読の管理を、特別なソフトウェアをインストールすることなく可能とする画像通信装置、画像通信システム、画像通信方法およびプログラムを提供することができる。
特に、一般的な電子メールのプロトコルを使用してファクシミリ受信文書の既読および未読の管理が可能となるため、転送先の端末には、一般的なメーラーや、クラウドメールである場合はウェブブラウザがあればよい。専用のアプリケーションの相手先端末へのインストールが不要となるので、管理者の管理工数を低減することができる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
以上、本発明の実施形態および実施例について説明してきたが、本発明の実施形態および実施例は上述した実施形態および実施例に限定されるものではなく、他の実施形態、他の実施例、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…ネットワーク環境、102…インターネット、103…公衆交換電話網、104…複合機、106…ファクシミリ送受信装置、108…メールサーバ、110…パーソナルコンピュータ、112…スマートフォン、210,230…機能ブロック、212…ファクシミリサービス制御部、214…転送部、216…通知受信部、218…閲覧状態記録部、220…ハードディスク制御部、232…ファクシミリ受信部、234…ファクシミリジョブ制御部、250…閲覧状態管理テーブル、9…複合機、910…コントローラ、901…CPU、902…システムメモリ(MEM-P)、903…ノースブリッジ(NB)、904…サウスブリッジ(SB)、906…ASIC、907…ローカルメモリ(MEM-C)、908…HDDコントローラ、909…HD、920…近距離通信回路、921…AGPバス、930…エンジン制御部、931…スキャナ部、932…プリンタ部、940…操作パネル、940a…パネル表示部、940b…操作パネル、950…ネットワークI/F、960…FCU
Claims (10)
- 画像データを受信する画像受信手段と、
受信した前記画像データを、開封確認を要求するメッセージに付して転送する転送手段と、
開封確認通知を受信する通知受信手段と、
前記画像データに関連した開封確認通知に基づいて、前記画像データの転送先での確認状態を記録する状態記録手段と
を含む、画像通信装置。 - 前記画像受信手段は、ファクシミリ受信する手段であり、前記メッセージは、電子メールであり、前記状態記録手段は、開封確認通知を受け取った場合に、既読状態を記録する、請求項1に記載の画像通信装置。
- 前記画像データを前記メッセージに付すことは、メッセージ本文に前記画像データを埋め込むことを含む、請求項1または2に記載の画像通信装置。
- 画像通信装置および情報処理装置を含む画像通信システムであって、前記画像通信装置は、
画像データを受信する画像受信手段と、
受信した前記画像データを、開封確認を要求するメッセージに付して転送する転送手段と、
開封確認通知を受信する通知受信手段と、
前記画像データに関連した開封確認通知に基づいて、前記画像データの転送先での確認状態を記録する状態記録手段と
を含み、前記情報処理装置は、
前記メッセージの開封に応答し、開封確認通知を送信する通知送付手段
を含む、画像通信システム。 - 前記画像受信手段は、ファクシミリ受信する手段であり、前記メッセージは、電子メールであり、前記状態記録手段は、開封確認通知を受け取った場合に、既読状態を記録する、請求項4に記載の画像通信システム。
- 画像通信方法であって、画像通信装置が、
画像データを受信するステップと、
受信した前記画像データを、開封確認を要求するメッセージに付して転送するステップと、
開封確認通知を受信するステップと、
前記画像データに関連した開封確認通知に基づいて、前記画像データの転送先での確認状態を記録するステップと
含む、画像通信方法。 - 前記画像通信装置は、情報処理装置が、
前記メッセージを受信するステップと、
前記メッセージの開封に応答して、開封確認通知を送信するステップと
をさらに含む、請求項6に記載の画像通信方法。 - 前記画像データを受信するステップは、ファクシミリ受信するステップを含み、前記メッセージは、電子メールであり、前記記録するステップは、開封確認通知を受け取った場合に、既読状態を記録するステップを含む、請求項6または7に記載の画像通信方法。
- 画像通信装置を実現するためのプログラムであって、コンピュータを、
画像データを受信する画像受信手段、
受信した前記画像データを、開封確認を要求するメッセージに付して転送する転送手段、
開封確認通知を受信する通知受信手段、および
前記画像データに関連した開封確認通知に基づいて、前記画像データの転送先での確認状態を記録する状態記録手段
として機能させるためのプログラム。 - 前記画像受信手段は、ファクシミリ受信する手段であり、前記メッセージは、電子メールであり、前記状態記録手段は、開封確認通知を受け取った場合に、既読状態を記録する、請求項9に記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021125143A JP2023020019A (ja) | 2021-07-30 | 2021-07-30 | 画像通信装置、画像通信システム、画像通信方法およびプログラム |
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Family Applications (1)
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- 2021-07-30 JP JP2021125143A patent/JP2023020019A/ja active Pending
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