JP2023019678A - 画像検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体上に形成した画像に欠陥が発生した場合に画像形成中止の判定を適切に行う。【解決手段】画像検査装置は、画像情報に基づいて記録媒体上に画像形成を行うことで形成された画像の情報を読み取る読取部と、読取部で読み取られた画像と、読み取られた画像の元となる前記画像情報とを比較して、前記形成された画像における画像の欠陥を検知する検査部と、印刷中止判定部とを有する。印刷中止判定部は、欠陥が複数発生している場合に、欠陥同士の距離を求め、求められた距離が感光ドラムの周長の整数倍になっているかを判定し、その判定結果から前記画像形成を中止するか否かを判定する。画像形成を中止すると判定した場合には、画像形成を中止する要因となった欠陥についてその周長が整数倍となる感光ドラムを表す情報をユーザに対して表示する。【選択図】図16

Description

本発明は、記録媒体上に形成された画像の検査、又は画像形成前の記録媒体の検査を行う画像検査技術に関する。
オフセット印刷の後処理として、印刷物の検品を行う装置が知られている。このような検品装置では、印刷物の読取画像の中から人手によって印刷物における画像の欠陥がないあるいは少ないものを選択して基準となるマスター画像を生成する。検品時には、検査対象の印刷物の読取画像とマスター画像とを比較し、両者の差分から印刷物における画像欠陥の有無を判別している。しかし、電子写真などの無版印刷装置は少部印刷を行うことも多く、バリアブル印刷など毎ページ印刷内容が異なる場合もある。従って、オフセット印刷機のように印刷物からマスター画像を生成して検品を行う手法は必ずしも好ましいとはいえない。この問題に対応するため、印刷データからマスター画像を生成することで、バリアブル印刷にも効率的に対応することが可能である。
画像の比較を行う検査においては、その検査結果に応じて画像形成出力を一時的に中止することで、欠陥発生率が高い状態で画像形成出力が継続されることを回避している。この場合、印刷中止が多発すると画像形成出力の生産性が低下するので、印刷を不必要に中止しないことが求められる。
特許文献1には、欠陥の有無の判定をページ毎に行い、欠陥が複数ページ連続している場合に印刷を中止する技術が開示されている。
また、特許文献1では、検査対象の画像が欠陥の生じにくい画像であるか否かを、画像形成出力するべき画像の情報に基づいて判定する方法が開示されている。これにより、欠陥が複数ページ連続しているか否かの判定において欠陥の生じにくい画像であると判定したページを除外し、検査結果に応じた画像形成出力の中断制御が好適に行われる。
特開2015-118050号公報
特許文献1では、印刷用紙の全面に各色の画像データがあれば、画像の欠陥が必ず毎ページ連続して発生することを前提としている。しかしながら、印刷用紙のサイズと欠陥の要因となる画像形成部品の周長の組合せによっては、複数ページに連続して発生するのではなく、数枚毎に欠陥が発生する場合もあり得る。この場合、特許文献1のように、欠陥が複数ページ連続している場合に印刷を中止するという手法では、欠陥が発生しているか否かを正しく判定することが困難になり得る。
本発明は、上記の問題に鑑み、記録媒体上に形成した画像に欠陥が発生した場合に画像形成中止の判定を適切に行うことを目的とする。
本発明の画像検査装置は、記録媒体上に画像形成を行うことで形成された画像を読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取られた画像と基準画像とを比較して、前記形成された画像における画像の欠陥を検知する検知手段と、前記欠陥が複数発生している場合に、前記欠陥同士の距離を求め、求められた距離が所定値の整数倍になっているかを判定し、その判定結果から前記画像形成を中止するか否かを判定する中止判定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体上に形成した画像に欠陥が発生した場合に画像形成中止の判定を適切に行うことができる。
画像検査装置が行われる画像形成装置の概略構成を示す断面図。 画像形成装置のハードウェア構成を示す機能ブロック図。 RIP部の機能ブロック図。 タッチパネル部の概略構成図。 プリンタドライバの設定画面の一例の説明図。 プロパティ設定画面の一例の説明図。 読取部の概略構成を示す正面視での断面図。 読取部の左側面側。 (a)~(e)は、画像形成部品の回転部の周長、用紙の搬送方向の長さ、及び用紙間の紙間距離の説明図。 検査内容設定画面の説明図。 マスター画像処理部の機能構成を示す機能ブロック図。 MFP制御部の機能構成の説明図。 比較検査の説明図。 (a)、(b)は、検査対象のページにおいて発生した欠陥の説明図。 欠陥の特徴量抽出結果の説明図。 (a)~(c)は、印刷中止の判定処理の説明図。 MFP制御部が実行する処理を表すフローチャート。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
(画像形成システム)
図1は、画像検査装置としての機能をも有する画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
画像形成装置としてのマルチファンクション周辺機器100(以下、MFP(Multi Function Peripheral)100と称する)は、電子写真方式を採用する画像形成装置である。MFP100は、図1に示すように、スキャナ部110、レーザ露光部120、作像部130を有する。作像部130は、各色に対応した4つの感光ドラム131~134と各感光ドラムの帯電器とイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に並べられた4つの現像ユニットと中間転写体11を備える。また、MFP100は、定着部140、給紙/搬送部150、手差給紙部155及び各構成要素を制御するプリンタ制御部160をも有する。
スキャナ部110は、原稿台に置かれた原稿に対して、照明を当てることにより原稿画像を光学的に読み取り、読み取った像を電気信号に変換して画像データを作成する。レーザ露光部120は、スキャナ部110において作成された画像データに応じて変調されたレーザ光等の光線を、等角速度で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)121に入射させ、反射走査光として光学系を介して感光ドラム131~134に照射する。
作像部130は、感光ドラム131~134を回転駆動し、帯電器によって帯電させ、レーザ露光部120によって感光ドラム131~134上に形成された潜像をトナーによって現像する。そして、この現像されたトナー像を中間転写体11(ITBとも記載される)の上に転写する。この際に転写されずに感光ドラム131~134上に残った微小トナーを回収する。中間転写体11は、三つのローラに吊架された中間転写ベルトからなる。中間転写体11上のトナー像と同期を取って給紙/搬送部150から搬送された用紙の上に、トナー像を二次転写器14で転写する。定着部140は、ローラやベルトの組み合わせによって構成され、ハロゲンヒータ等の熱源を内蔵し、作像部130によってトナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解、定着させる。
給紙/搬送部150は、用紙カセットやペーパーデッキに代表される用紙収納庫151を1つ以上持っており、本実施の形態においては2つ備える。給紙/搬送部150は、プリンタ制御部160の指示に応じて用紙収納庫151に収納された複数の用紙の中から1枚分離し、作像部130、定着部140へ搬送する。なお、手差給紙部155から用紙を給紙する場合も、給紙された用紙は作像部130、140へと搬送される。
作像部130に用紙が搬送されると、前述の各現像ユニットにおいて、各色のトナー像が感光ドラム131~134へ作像され、感光ドラム131~134から中間転写体11上に転写される。そして、各色のトナー像が中間転写体11から用紙上に転写されることで、最終的にフルカラートナー像が用紙上に形成される。また、用紙の両面に画像形成する場合には、給紙/搬送部150は、定着部140を通過した用紙を両面反転部152に搬送し、反転後再度作像部130へ用紙を搬送する両面搬送経路153及び両面待機収納庫154を通るように各部を制御する。
プリンタ制御部160は、MFP100全体を制御する図2で後述するMFP制御部210と通信して、その指示に応じて各種の制御を実行する。また、プリンタ制御部160は、スキャナ部110、レーザ露光部120、作像部130、定着部140、給紙/搬送部150の各部の状態を管理しながら、全体が調和を保って円滑に動作できるよう指示を行う。また、MFP100は、図1に示すように、定着部140と給紙/搬送部150の両面反転部152との間に、記録媒体である用紙に形成された画像(以下、出力画像と称する)を読み取る読取部170を備えている。読取部170は、図8で後述するCIS装置50を備え、ユーザからの指示により出力画像を検知して読み取り、読み取った画像をMFP制御部210に送信する。読取部170の詳細は後述する。
次に、プリンタ制御部160について説明する。MFP100が、電源OFF状態から電源が投入されて電源ON状態になると、プリンタ制御部160は、まず、スキャナ部110、レーザ露光部120、作像部130、定着部140、給紙/搬送部150に対して準備動作の開始を指示する。そして、プリンタ制御部160は、MFP100全体を管理するMFP制御部210との通信開始を待つ。MFP制御部210との通信が確立すると、プリンタ制御部160は、MFP制御部210との間で互いに機器仕様情報のやりとりを行う。その後、MFP100各部の準備動作が終了し、画像形成動作が可能になると、プリンタ制御部160は、動作可能状態であることをMFP制御部210に通知する。プリンタ制御部160は、MFP制御部210に対し、MFP100各部の機器状態を通知する。
次に、MFP100の動作開始可能状態において、各構成の動作指示がMFP制御部210からプリンタ制御部160に通知されてから、一連のプリント動作の終了までの各部の動作について図1を参照して説明する。なお、MFP制御部210は後述する図2に示されている。
まず、MFP制御部210は、動作開始コマンドをプリンタ制御部160へ通知する。プリンタ制御部160は、動作開始コマンドを受信すると、レーザ露光部120、作像部130、給紙/搬送部150、及び定着部140へプリント動作の開始を指示する。レーザ露光部120は、ポリゴンミラー121を駆動するモータ(ポリゴンモータ)の回転を開始する。作像部130は感光ドラム131~134を回転駆動し、感光ドラム131~134を帯電する。定着部140は定着ヒータをON状態にし、用紙上のトナーが用紙に定着可能な温度に上昇させる。給紙/搬送部150は、駆動手段(モータ)を起動可能な状態とする。MFP100の装置各部の動作準備が整うと、プリンタ制御部160は、MFP制御部210に対し、準備完了を通知する。
MFP制御部210は、プリンタ制御部160からの準備完了通知を受信すると、次にページ単位でのプリント動作をプリンタ制御部160に指示する。MFP制御部210は、例えば10ページ、20部のプリントジョブであれば、200ページのプリント動作指示を出す。プリンタ制御部160は、プリント動作指示を受信すると、給紙/搬送部150へ、給紙指示を出す。給紙/搬送部150は、用紙が給紙可能であれば、用紙を1枚給紙、及び搬送し、用紙が所定の位置に到達した時にプリンタ制御部160に所定位置への到達を通知する。用紙収納庫151に用紙がない場合など、給紙不可能な状態であれば、給紙/搬送部150は給紙不可をプリンタ制御部160へ通知する。
また、給紙/搬送部150は、搬送経路上に用紙が重なった状態(重送状態)で搬送されていることを検知する重送検知センサや、用紙の厚みを検知する厚さ検知センサなどを有していてもよい。この場合、これらのセンサが重送や異常状態を検知すると、給紙/搬送部150は、給紙動作、及び搬送動作を中断し、プリンタ制御部160へ異常を通知する。プリンタ制御部160は、異常の通知を受けると、MFP制御部210へ動作中断の理由や、装置内に残留している用紙の位置などを通知する。
用紙が正常に搬送され、所定位置に到達した場合には、プリンタ制御部160は、給紙/搬送部150から用紙の所定位置到達通知に応じて作像部130へ作像開始を指示する。このタイミング制御によって、用紙上にトナー像が転写される。定着部140は定着部140の温度を監視し、適切な定着温度になるよう制御している。このように定着部140は温度制御を行っているが、用紙が定着部140より奪う熱量が大きい場合、定着部140の温度が低下するときがある。この場合には、定着部140はプリンタ制御部160へ定着部140の温度低下を通知する。この通知を受けて、プリンタ制御部160は用紙の搬送間隔を空け、定着部140がこれ以上温度低下しないようにする。それでも定着部140の温度が復帰しない場合には、一旦プリント動作を中断し、定着部140温度が復帰後、動作を再開する制御を行う。プリンタ制御部160は、全ての用紙の排出が完了すると、動作停止を各部へ指示し、各部からの動作停止通知を受け、MFP制御部210へ動作終了を通知する。
また、MFP100は、上記基本動作とは別に、読取部170を用いて出力画像の画像検査を実施できる構成になっている。読取部170を用いた出力画像の画像検査は、プリンタ制御部160が出力画像を検出する検出処理を行い、検出画像をMFP制御部210に送信することによって行われる。出力画像の画像検査方法については後述する。
次いで、MFP100のハードウェア構成について図2を参照して説明する。図2は、MFP100のハードウェア構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、MFP100は、MFP制御部210、入力画像処理部220、NIC部231、RIP部232、メモリ部240、操作部250を備える。また、MFP100は、出力画像処理部260、プリンタ部270、後処理部271、マスター画像処理部280、及び図1に示した読取部170をも備える。入力画像処理部220は、紙原稿などの原稿をスキャナ等の画像読取装置で読み取り、読み取った画像データを画像処理する。NIC(Network Interface Card)部231は、ネットワークを利用して入力された画像データ(主に、PDLデータ)をRIP部232に渡したり、MFP100内部の画像データや装置情報をネットワーク経由で外部に送信したりする。RIP(Raster Image Processor)部232は、入力されたPDL(Page Description Language)データを解読し、RIP処理をしてビットマップデータに展開する部分である。
MFP制御部210は、入力画像処理部220又はNIC部231を介して入力された画像データを受信する。MFP制御部210は、入力されるデータや出力するデータを制御する交通整理の役割を果たしている。また、MFP制御部210は、入力された画像データを一旦メモリ部240に格納する。メモリ部240は、画像データが一時的に格納されたり、格納された画像データが必要に応じて呼び出されたりする。出力画像処理部260は、画像を出力するために画像データに画像処理を行い、これをプリンタ部270に送る。
プリンタ部270は、出力画像処理部260において生成された画像データに基づいて画像を用紙上に順次形成していく。プリンタ部270は、図1の作像部130、定着部140、給紙/搬送部150、プリンタ制御部160等を備える。プリンタ部270において画像が形成された用紙は後処理部271へ送り込まれる。後処理部271は、用紙の仕分け処理や用紙の仕上げ処理等を行う。
次いで、図3を参照してMFP100のRIP部232について説明する。図3は、MFP100のRIP部232の構成を示す機能ブロック図である。RIPとは、ベクトル情報、あるいは、色、パターン、写真などの画像走査線情報などを同時にページ上に再現するために、これらの情報それぞれのオブジェクト情報をメモリ上にビットマップ(ラスタイメージ)展開するプロセッサである。ベクトル情報には、PDL(Page Description Language)で記述された文字、線画、図形などが含まれる。元来、RIPはハードウェアとして出力装置側に搭載されていたが、現在では、CPUの高速化によりソフトウェアで実現されている。
RIP部232は、一般に、インタプリタ部310とレンダリング部320の2つの部分から構成されている。インタプリタ部310は、PDLの翻訳を行うPDL解釈部311と、解釈したPDLデータからディスプレイリストと呼ばれる中間ファイルを生成するDL(Display List)生成部312とから構成されている。レンダリング部320は、ディスプレイリストに対してカラーマッチングを行うCMM(Color Matching Module)部321と、ディスプレイリストをビットマップ(ラスタイメージ)に展開するDL展開部322とから構成されている。
PDL解釈部311は、入力されてきた様々な種類のPDLデータを解析する部分である。入力データの入力フォーマットとしては、Adobe Systems社のPostScript(登録商標)言語やHP(Hewlett-Packard)社のPCL(Printer Control Language)言語などが有名である。これらは、ページ単位の画像を作成するためのプリンタ制御コードで記載されており、単純な文字コードのほか、図形描画のコードや写真画像のコードなども含まれている。また、PDF(Portable Document Format)というAdobe Systems社の開発した文書表示用ファイル形式も様々な業界で多用されている。PDL解釈部311はドライバを使用せず直接MFP100に入力されたこのフォーマットのデータも解析対象としている。その他、PDL解釈部311は、PPML(Personalized Print Markup Language)と呼ばれるVDP(Variable Data Print)向けフォーマットに対応している。また、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やTIFF(Tagged Image File Format)などにも対応している。これらPPML等は、カラー画像の圧縮フォーマットである。
CMM部321は、グレースケール、RGB、CMYKなど様々な色表現方式を用いた画像データの入力が可能である。その他の色表現方式の場合、CMM部321は、一度CRD(Color Rendering Dictionary)によってCMYK表現方式に変換した後、カラーマッチングを施す。CMM部321においては、ICCプロファイルによるカラーマッチングが行われる。ICCプロファイルには、ソースプロファイルとプリンタプロファイルとがある。ソースプロファイルは、RGB又はCMYK表現方式の画像データ(RGB系画像データ又はCMYK系画像データ)を一度、規格化された色表現方式であるL*a*b*表現方式の画像データ(L*a*b*系画像データ)に変換する。その後、このL*a*b*系画像データを、再度、出力先となる画像形成装置に適したCMYK系画像データに変換する。ソースプロファイルは、RGBプロファイルとCMYKプロファイルとから構成されている。ソースプロファイルにおいては、入力画像がRGB系画像の場合にはRGBプロファイルが選択され、入力画像がCMYK系画像の場合にはCMYKプロファイルが選択される。プリンタプロファイルは、出力先画像形成装置の色特性に合わせて作られており、RGB系画像の場合は、色味優先や鮮やかさ優先の色特性を選択するのが好ましく、CMYK系画像の場合は、色差最小の色特性を選んで最適画像を出力することが多い。
また、ICCプロファイルは、一般に、ルックアップテーブル形式によって作成されている。ソースプロファイルにおいては、RGB又はCMYK系画像データが入力されると、入力されたRGB又はCMYK系画像データは、一意にL*a*b*系画像データに変換される。これに対して、プリンタプロファイルにおいては、L*a*b*系画像データが出力先のプリンタに適合したCMYK系画像データに変換される。尚、プリンタプロファイルにおいて、カラーマッチングを必要としないRGB系画像データは、デフォルト設定の色変換によりCMYK系画像データに変換されて出力され、カラーマッチングを必要としないCMYK系画像データは、そのまま出力される。DL展開部322で、出力される画像データが解像度600dpiの8bitのCMYK形式の画像データとして展開される。
次いで、MFP100の操作部250について図4を参照して説明する。図4は、MFP100の操作部250の備えるタッチパネル部の概略構成を示す図である。図示されるように、MFP100の操作部250はタッチパネル部400を備える。以下の説明において、スタートキー、数字入力部などの基本ボタンについては説明を省略する。
タッチパネル部400は、液晶表示部(LCD(Liquid Crystal Display)とその上に貼られた各キーに対応する透明電極とから構成されるタッチパネルディスプレイである。操作部250においては、タッチパネル部400のLCDに表示される各種キーに対応する透明電極に指が触れると、それを検知して別の操作画面を表示するなどの処理が予めプログラムされている。図4は、スタンバイモード時にタッチパネル部400に表示させる初期画面を示しており、操作部250はユーザの設定操作に応じて様々な操作画面をタッチパネル部400に表示することができる。
図4において、コピータブ401は、表示画面をコピー動作の操作画面に切り換えるためのタブキーであり、送信タブ402は、ファックスやE-mail送信など送信動作を指示する操作画面に遷移するためのタブキーである。ボックスタブ403は、ユーザ毎にジョブを格納する記憶手段であるボックスにジョブを入出力するための操作画面に切り換えるためのタブキーである。拡張タブ404は、スキャナ設定など拡張機能を設定するためのタブキーである。システムモニタキー405は、MFP100の状態や状況を表示するためのキーである。ユーザはタッチパネル部400において上記各タブを選択することにより、MFP100の操作モードをそれぞれの操作モードに切り換えることができる。
また、色選択設定キー406は、カラーコピー、白黒コピー、あるいは自動選択かを予め選択するためのキーであり、倍率設定キー407は、等倍、拡大、縮小などの倍率設定を行う画面に切り換えるキーである。後処理設定キー408は、ソータの選択、ステープルやパンチなどの有無、個数、位置などの後処理の各種設定を行うための画面に切り換えるためのキーである。両面設定キー409は、片面印刷か両面印刷かを選択するための画面に切り換えるキーであり、用紙設定キー410は、給紙段や用紙サイズ、用紙タイプを選択するための画面に切り換えるためのキーである。画像モード設定キー411は、文字モードや写真モードなど原稿画像に適した画像モードを選択するためのキーであり、濃度設定キー412は、出力画像を濃くしたり薄くしたり調整するためのキーである。
ステータス表示部413は、コピー可能、スタンバイ状態、ウォームアップ中、ジャム発生、エラー発生等のMFP100の状態表示を簡易的に行う表示部であり、倍率表示部414は、倍率設定キー407によって設定された倍率を表示する。
用紙表示部415は、用紙設定キー410で設定された用紙サイズや用紙タイプを表示し、枚数表示部416は、操作部250の備える図示しないテンキーで指定されたコピー枚数を表示したり、コピー動作中に何枚目を印刷中かを表示したりする。
割り込みキー417は、コピー動作中に別のジョブを割り込ませるためのキーであり、応用モードキー418は、ページ連写、表紙・合紙設定、縮小レイアウト、画像移動など様々な画像処理やレイアウトなどの設定を行うための画面に切り換えるためのキーである。また、応用モードキー418によって選択可能な応用モード内には、後述する出力画像の画像検査を実行させるためのキーが存在する。
ついで、プリンタドライバについて説明する。印刷アプリケーションからMFP等のプリントデバイスにプルーフ出力したり、最終的な画像データを出力したりするための一手段として使用される。プリンタドライバは、例えば、MFP制御部210に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ(PC)等に搭載されている。
プリンタドライバの設定画面は、ユーザがMFP等のプリントデバイスによって画像を印刷する場合に、一般的に印刷アプリケーションの印刷メニューを選択することによりPCの表示部に表示される。
図5は、PCの表示部に表示されるプリンタドライバの設定画面の一例の説明図である。図5に示す設定画面において、ユーザはプロパティボタン501を押し下げることにより、表示画面を図6で後述するプロパティ設定画面に切り換えることができ、ユーザはこのプロパティ画面においてさらに詳細な印刷属性を設定することができる。また、ユーザはプリンタドライバの設定画面において所望の設定を終了した場合、OKボタン502を押すことにより、印刷対象の画像データをMFP100によって印刷したり、所望のファイルに出力したりすることができる。また、キャンセルボタン503を押すことにより印刷やファイル出力を止めることができる。
図6は、プリンタドライバの設定画面におけるプロパティ設定画面の一例の説明図。図6に示すプロパティ設定画面は、プリンタドライバの仕上げ処理に関連した特性を設定するためのプロパティ設定画面の一例である。このプロパティ設定画面には、図6に示すように、左下部に検査内容設定キー601が配置されている。後述する出力画像の画像検査を実行する場合には、この検査内容設定キー601を押下し、詳細設定項目を選択/修正/変更することにより、所望の検査を実行することができる。検査内容設定キー601が押されると後述する図10に示す検査内容設定画面が表示される。
(読取部)
次いで、読取部170について図7及び図8を参照して説明する。図7は、読取部170の概略構成を示す正面視での断面図であり、図8は、読取部170を左側面側から見た図である。
図7,8に示すように、読取部170は、水平に配設された搬送ローラ対37と、搬送ローラ対37の下方において水平に配設された搬送ローラ対38と、搬送ローラ対37,38との間に配設されたCIS装置50とを備える。搬送ローラ対37と搬送ローラ対38とは、鉛直方向においてニップ部が互いに対向するように配置されており、画像が形成された用紙(図中においてPで示される)を通紙方向(図7の矢印K方向)に搬送する。CIS装置50は、搬送ローラ対37の下方且つ搬送ローラ対38の上方であって、通紙方向に沿って配置されている。
また、読取部170において、CIS装置50の右方には、用紙の通紙路を介してCIS装置50の右側面に対向するように、対向板51が配設されている。具体的には、図8に示すように、CIS装置50において、搬送ローラ対37,38に囲まれた領域には、CIS装置50が対向板51に対抗するように配置されている。CIS装置50と対向板51との間には、一定の間隔のギャップGが形成されている。このギャップGを定着部140の定着ローラから排出された用紙が通過する際に、用紙上の出力画像をCIS装置50が検出するようになっている。
CIS装置50の内部には、用紙上の出力画像に光を照射するLEDアレイ60と、用紙の摺擦や紙紛などからCIS装置50内部を保護するコンタクトガラス61が組み込まれている。また、用紙からの投影光束を導くセルフォック(登録商標)ガラス62と、この投影光束を投影画像として読み取るフォトダイオード63も組み込まれている。フォトダイオード63は、主走査方向に対し1800dpiの解像度を持ち、副走査方向に対して1800dpiの解像度を持つように構成されている。また、フォトダイオード63の受光面上方にはRGBフィルタが順番に並べてある。このため、フォトダイオード63は、実際にはフルカラー600dpiの読み取り解像度となっている。フォトダイオード63は、出力画像をトナー1粒単位まで分解することはできないが、RIP部232の解像度が600dpiであるので、出力画像の検査時の解像度変換作業がいらず出力画像と入力画像の比較がしやすく構成されている。またCIS装置50は、フォトダイオード63により、出力画像の情報を8ビット256階調の輝度信号情報として得ることができるため、階調性についても緻密な判定を行うことが可能である。
以下、MFP100における出力画像の画像検査方法を説明する。この例では、例えば感光ドラム131~134等の画像形成部品の回転部に損傷部(あるいは欠陥部)があり、その損傷部の位置が用紙に重なれば、必ず用紙に印刷画像における欠陥が表れるものとする。なお、画像形成部品は画像形成装置を構成する要素であり、画像形成要素とも称される。
図9(a)~(e)に、印刷画像における欠陥に関して、画像形成部品の回転部の周長(L-Parts)、用紙の搬送方向の長さ(L-sheet)、及び用紙間の紙間距離(L-Space)の説明図を示す。
図9(a)は、(L-Parts)≦(L-Sheet)となる場合を示す。この場合、画像形成部品の周長は用紙の搬送方向の長さ以下であるので、図示されるように、ページ毎に欠陥が連続して発生することがわかる。
図9(b)は、(L-Sheet)<(L-Parts)<(L-Sheet)+(L-Space)となる場合である。この場合、画像形成部品の周長は、用紙の搬送方向の長さよりも長く、かつ、用紙の搬送方向の長さと用紙間の紙間距離との和よりも短いので、毎ページに欠陥が連続して発生する場合と発生しない場合とが混在することが示される。
図9(c)は、(L-Parts)=(L-Sheet)+(L-Space)となる場合である。この場合、画像形成部品の周長は、用紙の搬送方向の長さと用紙間の紙間距離との和に等しい。図示されるように、画像の欠陥が用紙上にある場合は、必ず毎ページに欠陥が連続して発生する。しかし、欠陥が紙間の位置にある場合は、欠陥が紙間位置に表れ続けるので、印刷物には欠陥は発生しないことがわかる。
図9(d)は、(L-Sheet)+(L-Space)<(L-Parts)<2*{(L-Sheet)+(L-Space)}の条件を満たす場合である。この場合、画像形成部品の周長は、用紙の搬送方向の長さと用紙間の紙間距離との和よりも長く、かつ、その和の2倍よりも短いので、ページに欠陥が発生しないこともあり得ることがわかる。
図9(e)は、2*{(L-Sheet)+(L-Space)}≦(L-Parts)の条件を満たす場合である。この場合、画像形成部品の周長は、用紙の搬送方向の長さと用紙間の紙間距離との和の2倍よりも長いので、1枚以上おきに欠陥が発生することがわかる。
このように、欠陥の要因となる画像形成部品の周長(L-Parts)が長くなるほど欠陥の発生頻度は低くなる。また、用紙の搬送方向の長さ(L-sheet)が短くなるほど、欠陥の発生頻度は低くなる。
以上の説明から、どのページにも必ず連続して欠陥が発生するためには、(L-Parts)≦(L-Sheet)または(L-Parts)=(L-Sheet)+(L-Space)の条件を満たさなければならない。つまり、それ以外の条件については、欠陥が発生しないページが出現する。従って、ページ毎に連続して欠陥が発生した場合に画像形成を中止するという手法では印刷を中止すべきか否かの判定を適切に行うことができない。例えば、直径80mm程度のドラムが一般的に使用されており、この場合のドラム周長は、260mmm程度である。また、一般的な紙間距離は90mm程度である。このことから、A4サイズ(搬送方向の長さが210mm)の用紙を印刷する場合は、図9(b)の例に該当し、官製はがきである100mmの用紙を印刷する場合は、図9(e)の例に該当する。従って、ページ毎に連続して欠陥が発生した場合に画像形成を中止するという手法が適用できない場合が多いことが示される。
(検査方法)
MFP100における出力画像の画像検査方法は、以下に示す6つのステップを有する。以下、各ステップについて説明する。
(ステップ1:検査内容の設定)
図10は、図6のプロパティ設定画面において検査内容設定キー601が押された場合にPCの表示部に表示される検査内容設定画面の説明図である。図示されるように、検査内容設定画面には、検品適用の有無を設定するチェックボックス1001と、点欠陥に対して検査レベルを設定するチェックボックス1010と、スジ状の欠陥に対して検査レベルを設定するチェックボックス1011とがある。欠陥の種類(点欠陥、スジ状の欠陥)毎に、それぞれ検査の適用レベルを小、中、大の3段階から選択できる。
また、図10の検査内容設定画面は、図4に示されるMFP100の操作部250のタッチパネル部400の応用モードキー418を操作することで操作部250のタッチパネル部400に表示される。これにより、ユーザは、上述のプリンタドライバの操作と同様に、画像検査条件の設定を行うことができる。
(ステップ2:検査基準となるマスター画像の生成)
マスター画像処理部280の機能構成について説明する。図11は、図2に示したマスター画像処理部280の構成を示す機能ブロック図である。図11に示すように、マスター画像処理部280には色変換処理部281とマスター画像出力処理部282とが含まれる。なお、本実施形態に係るマスター画像処理部280は、ASICとして構成されたハードウェアや、ソフトウェア制御により実現される。検品適用を有効にした状態、つまり、検品を行う状態で、ユーザが印刷ジョブを送信すると、前述の方法で、RIP部232において解像度600dpiの8bitのCMYK形式の画像データが生成される。
色変換処理部281は、RIP部232からMFP制御部210を通じて入力されるCMYK形式のデータからRGB形式のマスター画像を生成する。この処理を行うことで、マスター画像と検査画像との画像データの形式がそろい比較可能となる。なお、マスター画像は、印刷ジョブから生成したものに限らず、予め出力した出力画像を読取部170によって読取った読取画像をマスター画像として登録してもよい。マスター画像出力処理部282は、マスター画像をMFP制御部210へ出力する。これにより、MFP制御部210は、マスター画像を取得する。
(ステップ3:検査画像の読取)
印刷ジョブを受信すると、プリンタ制御部160は、用紙上に出力画像を形成する。そして、読取部170により出力画像の画像読取を行うことで、検査画像である読取画像を取得する。ここで、読取部170は、印刷されたすべての出力画像に対して画像読取を行い、以下に示す(ステップ4:欠陥の有無を判定)から(ステップ6:印刷中止の可否判定)までの処理を各ページについて行う。
(ステップ4:欠陥の有無の判定)
図12は、検品におけるMFP制御部210の機能構成の説明図である。図12に示すように、本実施形態に係るMFP制御部210は、検査結果取得部1231、印刷中止判定部1232、欠陥特徴量抽出部1233、印刷情報取得部1234、画像形成部品情報取得部1235、及びプリンタ制御部160を含む。検査結果取得部1231は、マスター画像処理部280から入力されるマスター画像と読取部170から入力される読取画像とを検査部290に入力し、検査部290は欠陥の有無の判定を行って欠陥を検知する。また、検査結果取得部1231は、読取画像及び検査部290での欠陥の検知結果を印刷中止判定部1232に入力する。欠陥特徴量抽出部1233は、検査部290で検知された各欠陥に対応する特徴量を抽出する。
印刷情報取得部1234は、印刷した用紙の搬送方向の幅(L-sheet)と紙間距離(L-Space)を取得し、画像形成部品情報取得部1235は、各画像形成部品の周長情報を取得する。印刷中止判定部1232は、マスター画像処理部280から入力されるマスター画像と、検査結果取得部1231及び画像形成部品情報取得部1235からの入力とに基づいて、印刷を中止するか否かの判定を行う。
図13は、欠陥の有無の判定を行う比較検査の説明図である。読取画像とマスター画像との比較に際して、検査部290は、所定範囲毎に分割されたマスター画像を、分割された範囲に対応する読取画像に重ね合わせて各画素の画素値の差分算出を行う。この処理は、MFP制御部210が、重ね合わせる範囲の画像をマスター画像及び読取画像それぞれから取得し、検査部290に入力することにより実現される。
更に、検査部290は、分割された範囲を読取画像に重ね合わせる位置を縦横にずらしながら(即ち、読取画像から取得する画像の範囲を縦横にずらしながら)、算出される差分値の合計値が最も小さくなる位置を正確な重ね合わせの位置として決定する。そして、検査部290は、その際に算出された各画素の差分値を比較結果として採用する。図13に示すように方眼上に区切られているそれぞれのマスは、上述した各画素の差分値を合計する所定範囲に対応する。また、図13に示すそれぞれの分割範囲のサイズは任意に決定することができ、例えば、上述したようにASICによって構成される検査部290が一度に画素値の比較を行うことが可能な範囲に基づいて決定される。
このような処理により、読取画像とマスター画像とが位置合わせされた上で、両者の差分値が算出される。例えば、読取画像全体とマスター画像全体とで縮尺に差異があったとしても、図13に示すように検査部290が範囲毎に分割して位置合わせを行うことで縮尺の際による影響を低減することが可能となる。ここで、検査部290は、読取画像を構成する各画素についてマスター画像を構成する各画素との差分値を算出し、その差分値を閾値と比較することによって各画素が画像の欠陥を構成する画素である否かの判定を行う。そして、欠陥を構成する画素であると判定された画素のうち、縦横に連続している画素を統合する。検査部290は、統合された画素を1つの欠陥として検知する。なお、本実施形態では、1cm以上にわたって縦または横に連続する欠陥をスジ状の欠陥とし、縦方向及び横方向共に、1cm以下のサイズの欠陥を点欠陥として検知する。
図14(a)、(b)は、検査対象のページにおいて発生した欠陥の説明図である。図14(a)は、検査対象のページを示し、図14(b)は、画像の比較検査において読取画像とマスター画像との差分を算出することによって生成された差分画像を示す。マスター画像との比較検査により、これら4つの欠陥が検知されることになる。図14(a)、(b)の例においては、点欠陥def0001、def0002、def0004と、スジ状の欠陥def0003とが発生している。def0004は、画像の一部が薄くなったことに起因する点欠陥である。従って、def0004は、画像形成部品に欠陥要因があり、かつ、画像形成部品の欠陥位置と画像データが存在する領域とが重なった場合に出力画像に出現する欠陥の例である。以下、図14に示すように、用紙の搬送方向をX方向とし、用紙の搬送方向に直交する方向(レーザ露光部120の主走査方向)をY方向とする座標系で説明する。
(ステップ5:欠陥の特徴量抽出)
以下、MFP制御部210の欠陥特徴量抽出部1233が実行する、各々の欠陥に対応する特徴量を抽出する方法を説明する。図15は、検査部290で検知された各欠陥における特徴量抽出結果の説明図である。本実施形態では、欠陥の特徴量として、欠陥の種類(点欠陥またはスジ状の欠陥)、欠陥の面積、欠陥の差分値、欠陥の発生ページ(Pagedef)、欠陥のX座標位置(Xdef)、欠陥のY座標位置(Ydef)、欠陥位置の画像形成距離(X’)が抽出される。
欠陥の面積は、それぞれの欠陥を構成する画素数、即ち、ページ上で欠陥として検知された画素数を示す情報である。欠陥の差分値は、それぞれの欠陥を構成する画素の画素値と、マスター画像において対応する画素の画素値との差分値である。なお、それぞれの欠陥には複数の画素が含まれるので、差分値は複数の画素毎の差分値の平均値とする。欠陥の発生ページ(Pagedef)は、連続して印刷される出力画像において、欠陥の発生したページである。欠陥のY座標位置(Ydef)は、用紙の搬送方向に直交する方向(レーザ露光部120の主走査方向)において、検知された欠陥の中央位置とする。なお、用紙の本体手前側の端をY=0mmの基準位置とする。欠陥のX座標位置(Xdef)は、用紙の搬送方向をX方向において、検知された欠陥の中央位置とする。なお、用紙の搬送方向先端をX=0mmの基準位置とする。
欠陥位置の画像形成距離(X’)は、連続する複数枚の出力画像が、搬送方向(X方向)に十分に長い1枚の用紙に出力されたと仮定した場合に、この搬送方向(X方向)に十分に長い用紙における欠陥のX座標位置に相当する位置である。従って、この距離には、用紙同士の紙間距離も含まれることになる。連続する複数枚の出力画像の1枚目の用紙における搬送方向先端をX’=0mmの基準位置とする。本実施形態では、用紙はA4サイズであり、印刷した用紙の搬送方向の幅(L-sheet)=210mm、紙間距離(L-Space)=90mmとする。従って、1ページ目の用紙の搬送方向先端はX’=0mm、2ページ目の用紙の搬送方向先端はX’=(210+90)=300mm、3ページ目の用紙の搬送方向先端はX’=(210+90+210+90)=600mm…となる。また、nページ目の用紙の搬送方向先端はX’=300*(n-1)mmとなる。このように、一方の欠陥と他方の欠陥とが互いに異なる用紙上にある場合、搬送される用紙同士の搬送方向における紙間距離を含めて求められる、
欠陥特徴量抽出部1233は、印刷情報取得部1234から、印刷した用紙の搬送方向の幅(L-sheet)と紙間距離(L-Space)を取得し、欠陥の発生ページ(Pagedef)を用いることで、欠陥位置の画像形成距離(X’)を演算する。Pagedefを用いると、X’は以下のように表される。
X’=(Pagedef-1){(L-sheet)+(L-Space)}+ Xdef
なお、上述した例では、用紙の搬送速度に対して、画像形成に関わる画像形成部品の回転部における画像形成面の速度(即ち、回転部の周速度)と用紙の搬送速度とは速度差がないものとしている。しかし、用紙の搬送速度と、画像形成部品の回転部の周速度とに速度差がある場合もある。この場合、画像形成部品ごとに、それぞれの回転部に対する欠陥位置をこの速度差に応じて補正し、補正後の画像形成距離(X’-Parts)を演算する必要がある。例えば、用紙上よりもa%早く回転する画像形成部品Aに対する欠陥位置の補正された画像形成距離(X’-Parts-A)は、(X’-Parts-A)=(X’)×(100+a)÷100として演算して求めることができる。なお、用紙の搬送速度と、画像形成部品の回転部の周速度とに差がない場合はa=0であり、(X’-Parts)=(X’)となる。
(ステップ6:印刷中止の可否判定)
以下、上述のように求められた欠陥の特徴量抽出結果から印刷中止の判定処理を説明する。図16(a)~(c)は、MFP制御部210の印刷中止判定部1232で実行される印刷中止の判定処理の説明図である。印刷中止判定部1232は、検査結果取得部1231で取得した特徴量抽出を付与した欠陥の特徴量抽出結果と画像形成部品情報取得部1235で取得する各々の画像形成部品の周長情報から印刷中止するか否かを判定する。ここで、利用する欠陥の特徴量は、Y座標位置(Ydef)と、欠陥位置の画像形成距離(X’)である。そして、判定のために利用する画像形成部品の周長情報は、感光ドラム131(図中では単にドラムと記載する)の周長260mm、及び、定着部140の定着ローラの周長430mmである。また、中間転写体11(図中では単にITBと記載する)の周長1000mm、及び現像ユニットの現像スリーブの周長85mmの周長も周長情報として用いられる。
この判定処理では、複数の画像形成部品のうちのいずれかに起因して搬送方向(X方向)に周期的に発生する欠陥の有無を判定する。ここで、Y方向は、画像形成部品の回転軸の方向であり、画像形成部品に起因して発生する欠陥については、そのY方向における位置はほぼ変化しない。このことから、欠陥のY座標位置(Ydef)が所定の範囲(例えば±5mm)で一致する欠陥が複数ある場合、その欠陥毎に印刷中止の可否判定を行う。図15に示す欠陥def2001,def2002,def2003,def2004は、欠陥のY座標位置(Ydef)が所定範囲内にあり、これらのY座標位置は実質的に一致していると判定される。
図16(a)に示すように、欠陥def2001,def2002,def2003,def2004の各欠陥から選ばれた二つの画像形成位置(X’)のすべての組み合わせについて、画像形成位置X’の差分(ΔX’)を算出する。この差分ΔX’は、二つの欠陥の間の用紙搬送方向での距離、つまり、欠陥同士の距離として算出される。この処理は、新たな欠陥を検知する度にすべての組み合わせについて算出する。欠陥def2001について説明すると、欠陥def2001と欠陥def2002の差分ΔX’は260mm、欠陥def2001と欠陥def2003との差分は1676mm、欠陥def2001と欠陥def2004との差分は2080mmである。同様に、欠陥def2002と欠陥def2003の差分ΔX’は1416mm、欠陥def2002と欠陥def2004との差分は1820mm、欠陥def2003と欠陥def2004との差分は404mmである。
本実施形態では、印刷中止の可否判定に使用する欠陥データの画像形成位置(X’)の範囲は、中間転写体11の周長1000mmの20倍である20000mmとした。つまり、読取部170で出力画像を検知したら、画像形成距離にして20000mm以上前のデータは消去して良いものとする。欠陥データの画像形成位置(X’)の範囲は、MFP制御部210のメモリや演算能力を考慮して、出力画像を随時検査することが可能な範囲に任意に決定することができる。
図16(b)に示すように、欠陥の画像形成位置X’について、欠陥が複数発生している場合に、二つの異なる欠陥の組み合わせについて、その画像形成位置X’の差分ΔX’を求める。求められた差分ΔX’のそれぞれについて、所定値の整数倍であるか否かを各画像形成部品別に判定する。複数の差分ΔX’がいずれも所定値の整数倍になっていれば、欠陥はその所定値を周期として発生している蓋然性が高いからである。本実施形態では、所定値として、画像形成に関わる各画像形成部品の周長を用い、画像形成部品ごとに、差分ΔX’がその周長の整数倍であるか否かを判定する。中間転写体11の周長(1000mm)については、欠陥def2001,def2002,def2003,def2004の各差分は、中間転写体11の周長の26%、168%、208%、142%、182%、40%であり、整数倍とはなっていない。従って、これらの欠陥は、いずれも中間転写体11の欠陥に起因するものではないと判定される。なお、所定値は画像形成部品の周長に限られるわけではなく、その他の任意の値を用いることも可能である。この場合、原因が不明ではあるものの定期的に出現する欠陥に対しても、画像形成を中止するか否かを適切に判定することができる。
感光ドラム131の周長(260mm)では、欠陥def2001と欠陥def2002との差分は感光ドラム131の周長の100%、欠陥def2001とdef2004の差分は800%、欠陥def2002とdef2004の差分は700%であり、いずれも周長の整数倍になっている。したがって、これらの欠陥は感光ドラム131の周長の整数倍の距離で発生していることがわかる。同様にして、定着器(430mm)、現像スリーブ(85mm)の周長では欠陥が発生していないことがわかる。なお、位置の検出誤差もあることから、所定範囲内の誤差、例えば1%以下の誤差は許容するものとする。
なお、用紙の搬送速度と、画像形成部品の回転部の周速度とに速度差がある場合は、上述したように、各々の欠陥の画像形成位置X’の差分であるΔX’をこの速度差に応じて補正し、補正後の差分 (ΔX’-Parts)を演算する必要がある。例えば、用紙上よりもa%早く回転する画像形成部品Aに対する欠陥位置の補正された画像形成位置X’の差分(ΔX’-Parts-A)は、(ΔX’-Parts-A)=(ΔX’)×(100+a)÷100として求めることができる。なお、用紙の搬送速度と、画像形成部品の回転部の周速度とに差がない場合はa=0であり、(ΔX’-Parts-A)=(ΔX’)となる。
図16(c)に、印刷中止判定部1232が実行する印刷中止の可否判定の例を示す。1ページ目の画像で欠陥def2001を検出した時点では、欠陥が1つであり、この時点では欠陥の画像形成位置X’の差分ΔX’は算出できず印刷中止と判定することはできないので、印刷継続と判定する。2ページ目で欠陥def2002を検出した時点では、欠陥同士の距離、つまり2つの異なる欠陥における画像形成位置X’の差分ΔX’について、感光ドラム131の周長の整数倍となっている欠陥の組み合わせが1組あると判定する。この組み合わせは、欠陥def2001と欠陥def2002である(ΔX’=260mmでかつドラムの周長=260mmであり、周長の100%となっている)。
ただし、感光ドラム131の周長の欠陥に起因しない欠陥において、画像形成位置X’の差分ΔX’が偶然に感光ドラム131の周長の整数倍になる場合もあり得る。従って、本実施形態では、判定精度を優先するために、画像形成部品の周長の整数倍の画像形成距離で発生した欠陥の組み合わせ(欠陥def2001と欠陥def2002)が1つの時点では、印刷継続と判定する。判定精度よりも印刷中止の判定を優先する場合には、この時点で印刷中止と判定してもよい。
7ページ目で欠陥def2003を検出した時点では、差分ΔX’が画像形成部品の周長の整数倍となる欠陥の組み合わせは欠陥def2001と欠陥def2002の組み合わせのままであり、組み合わせの数は1のままである。従って、印刷中止判定部1232は印刷を継続すると判定する。
8ページ目で欠陥def2004を検出した時点では、差分ΔX’が画像形成部品の周長の整数倍となる欠陥の組み合わせが新たに2組(欠陥def2001と欠陥def2004、及び欠陥def2002と欠陥def2004)発生している。欠陥def2001に対しては、感光ドラム131の周長の整数倍で欠陥def2002、欠陥def2004という2つの欠陥が発生している。このように、欠陥同士の距離が所定値(この場合は感光ドラム131の周長)の整数倍となる欠陥の組み合わせが複数あることから、印刷中止判定部1232は、印刷を中止すると判定する。また、欠陥def2001、欠陥def2002、欠陥def2004の発生要因は、いずれも感光ドラム131という同じ要因により周期的に発生していることが特定できる。
この例では、欠陥def2003の要因は不明であり、かつ、欠陥def2001,def2002,def2004は、欠陥の要因である感光ドラム131の欠陥部と画像データが存在する領域が重なった場合のみ発生する欠陥とした。例えば、画像データがあっても画像形成ができない、いわゆる画像ヌケに相当する欠陥がこの場合に相当する。従って、感光ドラム131の欠陥部が画像データの存在しない領域に重なった場合には出力画像に欠陥は発生しない。逆に、例えば画像データに関わらず、感光ドラム131の欠陥部に対応する領域の画像に欠陥が生じるという場合もある。印刷中止判定部1232は、欠陥def2001,def2002は感光ドラム131の欠陥部と画像データが存在する領域とが重なった場合のみ発生する欠陥であることを示す情報を、操作部250を通じてユーザに提示する。また、印刷中止判定部1232は、欠陥def2003の要因が不明であることを示す情報を、操作部250を通じてユーザに提示する。このように、画像の欠陥の原因となった画像形成部品(この場合は感光ドラム131)を表す情報を出力し、また、要因が不明である場合にはその旨を表す情報を出力して操作部250に表示することで、印刷を中止した際のメンテナンス作業を効率化している。
図17に、MFP100のMFP制御部210が実行する処理を表すフローチャートを示す。図10で検品適用の有無を設定するチェックボックス1001がチェックされた状態で、ユーザがMFP100の操作部250から印刷ジョブを入力すると、MFP100は画像形成を開始する(S1711)。MFP100が形成した出力画像は、検査部290で読み取られてMFP制御部210に送信される(S1712)。検査部290は、読取画像と基準画像とを比較し(S1713)、読取画像に欠陥あるか否かを判定することで画像の検査を行う(S1714)。欠陥がない場合(S1714:N)、印刷が継続される(S1715)。一方、読取画像に欠陥がある場合(S1714:Y)、欠陥特徴量抽出部1233が欠陥の特徴量を抽出し(S1716)、印刷中止判定部1232が印刷を中止するか否かを判定する(S1717)。この判定では、差分ΔX’が画像形成部品の周長の整数倍となる欠陥の組み合わせが2組以上であるかが判定され、2組以上であれば印刷中止と判定される。中止と判定された場合(S1717:Y)、MFP制御部210が印刷を中止する。また、上述のように、出力画像における欠陥の要因となる画像形成部品を特定ができることから、特定された画像形成部品等の情報を操作部250に出力して表示させる。これにより、特定された画像形成部品の名称等の情報がユーザに対して表示され、画像形成装置のメンテナンス作業を効率化できる。上述した差分ΔX’が画像形成部品の周長の整数倍ではなく、欠陥の要因は画像形成部品にはないと判定された場合、印刷中止判定部1232は印刷を中止しないと判定する(S1717:N)。その後、印刷中止判定部1232は、再度の印刷において出力画像に欠陥が発生しない可能性が高いことから印刷を継続する(S1715)。
このように、本実施形態では、MFP制御部210において画像に欠陥があるかを判定して印刷(画像形成)を中止するか否かを判定しており、MFP制御部210が画像検査装置としての機能を実行する。
なお、図17に示した処理は、1つの連続する印刷ジョブに限る必要はない。以下、第1画像形成命令に応じて第1印刷ジョブを実行した後に、第1画像形成命令とは別の第2画像形成命令に応じて第2印刷ジョブを実行する場合を例にとって説明する。第1印刷ジョブの実行後には、画像形成部品の回転部は後回転を行い、この後回転では用紙は搬送されない。従って、この後回転による回転部の回転距離は、紙間距離(記録媒体間距離)に相当する。また、第2印刷ジョブの実行前には、画像形成部品の回転部は前回転を行う。この前回転では用紙は搬送されない。従って、この前回転による回転部の回転距離も紙間距離に相当する。上述した画像形成距離X’において、これら前回転及び後回転による画像形成部品の回転部の回転距離を紙間距離として画像形成距離X’を求めることも可能である。この場合、異なる印刷ジョブである第1印刷ジョブと第2印刷ジョブとに発生した欠陥についても、欠陥位置の画像形成距離X’及び上述した差分ΔX’を求めて、印刷を中止すべきかの判定を行うことも可能である。
以上のように、印刷される用紙サイズが小さい場合や欠陥の要因の画像形成部品の周長が長い場合等においては、2枚に1回、3枚に1回…のように、複数枚数を印刷してはじめて画像の欠陥が1回発生するということもあり得る。従って、出力画像に複数枚連続して欠陥がある場合に印刷を中止するという手法では、印刷中止を適切に判定することができない場合がある。また、画像形成部品における出力画像における欠陥の要因となる位置と、画像データが存在する領域とが重なるという条件が満たされる場合にのみ欠陥が発生する場合もある。欠陥の要因となる位置に画像データが存在するか否かは偶然性に依存するので、出力画像に欠陥が発生するか否かも偶然性に依存する。従って、印刷中止を適切に判定することは困難であった。
一方、本実施形態によれば、出力画像における複数の欠陥の間の画像形成距離の差分ΔX’が画像形成部品の周長さの整数倍であるか否かを判定することで、欠陥の要因が画像形成部品にある場合に、適切に印刷中止の判定をすることが可能となる。また、画像形成部品における欠陥が原因である場合、上述した条件が満たされるか否かにかかわらず、差分ΔX’は画像形成部品の周長さの整数倍になる。従って、差分ΔX’が画像形成部品の周長さの整数倍となる欠陥については、画像形成部品における欠陥が原因であると判定することができ、適切に印刷中止の判定をすることができる。さらに、欠陥の要因となる画像形成部品の周長が小さい場合、1枚の出力画像の中に複数の欠陥が発生する場合もある。この場合でも、本実施形態によれば1枚の印刷画像からでも上述した差分ΔX’が画像形成部品の周長さの整数倍であるかにより印刷中止の判定を適切に行うことができる。さらにまた画像形成部品の周長を用いて印刷中止の判定を行っているので、欠陥の要因のある画像形成部品を判定することで、印刷を中止した後の画像形成装置のメンテナンス作業を効率化できる。

Claims (10)

  1. 記録媒体上に画像形成を行うことで形成された画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取られた画像と基準画像とを比較して、前記形成された画像における画像の欠陥を検知する検知手段と、
    前記欠陥が複数発生している場合に、前記欠陥同士の距離を求め、求められた距離が所定値の整数倍になっているかを判定し、その判定結果から前記画像形成を中止するか否かを判定する中止判定手段と、
    を有することを特徴とする画像検査装置。
  2. 前記画像は、画像形成装置が前記記録媒体上に画像形成を行うことで形成されたものであり、
    前記欠陥同士の距離は、前記画像形成装置における前記記録媒体の搬送方向での距離であることを特徴とする、
    請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 前記所定値は、前記画像形成装置を構成するとともに回転部を備えた画像形成要素の前記回転部の周長であることを特徴とする、
    請求項2に記載の画像検査装置。
  4. 前記画像形成要素は、前記画像形成装置が備える感光ドラム、中間転写体、定着ローラ、及び現像スリーブのいずれかであることを特徴とする、
    請求項3に記載の画像検査装置。
  5. 前記中止判定手段は、前記画像形成を中止すると判定した場合に、前記画像形成要素をユーザに提示するために、前記画像形成要素を表す情報を出力することを特徴とする、
    請求項3または4に記載の画像検査装置。
  6. 前記欠陥同士の距離が前記所定の画像形成要素の周長の整数倍でないと判定された場合に、画像形成を継続することを特徴とする、
    請求項3~5のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  7. 前記欠陥同士の距離は、一方の欠陥と他方の欠陥とが互いに異なる記録媒体上にある場合、前記画像形成装置で搬送される前記異なる記録媒体同士の前記搬送方向における記録媒体間距離を含めて求められる、
    請求項2~6のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  8. 前記中止判定手段は、前記欠陥同士の距離が所定値の整数倍となる前記欠陥の組み合わせが複数ある場合に、前記画像形成を中止すると判定する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  9. 前記所定値は、前記画像形成装置を構成するとともに回転部を備えた画像形成要素の前記回転部の周長であり、
    前記画像形成装置は、第1印刷ジョブを実行した後に前記第1印刷ジョブとは異なる第2印刷ジョブを実行し、
    前記中止判定手段は、前記第1印刷ジョブで形成された画像の欠陥と、前記第2印刷ジョブで形成された画像の欠陥とについて、前記第1印刷ジョブの実行後の前記回転部の回転距離と前記第2印刷ジョブの実行前の前記回転部の回転距離とを記録媒体間距離として、前記欠陥同士の距離を求めることを特徴とする、
    請求項2~5のいずれか1項に記載の画像検査装置。
  10. 前記中止判定手段は、前記記録媒体の搬送速度と、前記回転部の周速度とに速度差がある場合には、前記欠陥同士の距離を前記速度差に応じて補正することを特徴とする、
    請求項3~6のいずれか1項に記載の画像検査装置。
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