JP2023019070A - 保護部材および内視鏡 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り外しができる内視鏡の先端部の保護部材を提供する。【解決手段】内視鏡(2)の先端部(23)の保護部材(4)であって、(i)内視鏡(2)の外部方向へ突出した湾曲形状の第1の面(411)と、第1の面に対向し内視鏡の内部方向の側に位置する第2の面(412)とを備え、中実で透光性を有する頭部(41)と、(ii)第1の保護部と一体をなす第1の端部(421)と、開口部を有する第2の端部(422)とを備える、管状の胴部(42)と、を備える保護部材(4)。【選択図】図1
Description
本発明は、内視鏡の先端部の保護部材および内視鏡に関し、より詳細には、内視鏡の先端部に装着される保護部材およびそれにより保護される内視鏡に関する。
近年、医療用内視鏡システムが広く知られている。この種のシステムでは、内視鏡の先端部に設けられた対物レンズ群を含む光学ユニットおよびCCD(Charge Coupled Devices)等により患者の体内を撮像できる。医師は、内視鏡を患者の体内に挿入し、液晶ディスプレイ等を用いて体内の画像を確認しながら、診断、人体組織の採取・切除、および低侵襲治療等を行う。
例えば、特許文献1には、内視鏡の先端光学ユニットについて記載されている。
内視鏡は、体内に挿入されると先端部に体液(血液および臓器内部の粘液等)が付着する。日本消化器内視鏡技師会によるガイドラインによって、内視鏡は、洗浄・消毒の手順が細かく定められている。内視鏡が使用された後、当該内視鏡に洗浄消毒の処理(例えば高温高圧蒸気を用いた滅菌処理)が速やかに施される。
特許文献1に記載の技術では、対物レンズ等を気密に保護するために、内視鏡の先端部に略円盤状の保護部材(カバー)が取り付けられている。この保護部材は、内視鏡の先端部に位置する外部観察部の観察窓に固定されている。
このため、特許文献1に記載の保護部材は、取り外しが困難なため、内視鏡が使用される度に、当該保護部材を消毒洗浄処理する必要があり、また、当該保護部材を交換する場合、当該保護部材が固定されている内視鏡自体を交換することを要した。これらは、内視鏡を使用した後の作業として、医療関係者にとって負担であった。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、例えば使い捨てのために取り外しができる、内視鏡の先端部を保護する保護部材を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る保護部材は、内視鏡の先端部を保護する保護部材であって、(i)前記内視鏡の外部方向へ突出した湾曲形状を有する第1の面と、前記第1の面に対向し、前記内視鏡の内部方向の側に位置する第2の面とを備え、透光性を有する第1の保護部と、(ii)前記第1の保護部と一体をなす第1の端部と、開口部を有する第2の端部とを備える、管状に形成された胴部である第2の保護部と、を備え、前記第1の保護部は、中実であることを特徴とする。
上記の構成によれば、保護部材は、第1の保護部が外部方向へ突出した湾曲形状の第1の面を有し、第2の保護部は管状に形成されるため、内視鏡に装着可能であるとともに、内視鏡から取り外し可能となる。このため、保護部材を使い捨てにすることが可能になる。また、第1の保護部は、透光性を有し、中実に構成されるとともに湾曲形状の第1の面を有していることにより視野角を大きくすることが可能になり、レンズ機能を備えることができる。このため、保護部材を内視鏡の先端部に装着し、第1の保護部と内視鏡の対物レンズとを光学的に組み合わせることにより、内視鏡の拡大率を向上させることでレンズ性能を向上させることが可能になる。なお、第2の端部が有する開口部は、管状に形成された胴部を、管長方向に対して垂直に切断して形成されてよい。
上記保護部材は、前記第1の保護部および前記第2の保護部が、ガラスであってもよい。上記の構成によれば、第1の保護部および第2の保護部が、ガラス等の透明部材から構成されるため、体内を観察することができる。また、生体適合性及び耐環境性に優れ、加工が容易なホウケイ酸ガラスから構成することができる。
上記保護部材は、前記第1の保護部が、球冠形状を有していてもよい。上記の構成によれば、第1の保護部は球冠形状を有しているため、レンズ機能を備えることができる。また、内視鏡先端部に装着している状態において、球冠形状の第1の保護部は、内視鏡の先端面から突出した状態となっている。このため、保護部材を取り外す際には、ユーザは所定の治具により、突出している第1の保護部を挟持して内視鏡先端部から容易に抜き出すことができる。
上記保護部材は、前記第1の面の頂点と、前記第2の面の中心との距離が、800μm以上1100μm以下であってもよい。上記の構成によれば、800μm以上である場合、第1の保護部はレンズ性能を容易に備えることができる。また、1100μm以下である場合、第1の保護部を球冠形状に容易に成形することができる。
上記保護部材は、前記第1の面の頂点と前記第2の面の中心との距離を、前記第1の面と前記第1の端部との交点の集合から形成される仮想円の直径で除した比率が0.4以上0.8以下であってもよい。上記の構成によれば、0.4以上である場合、第1の保護部はレンズ性能を容易に備えることができる。また、0.8以下である場合、第1の保護部を球冠形状に容易に成形することができる。
上記保護部材は、前記第2の面が、前記第2の端部方向に凸状であってもよい。上記の構成によれば、保護部材の第1の面は内視鏡の外部方向へ突出するが、第2の面が第2の端部方向に突出することにより、第1の保護部は、両凸レンズとして機能することができる。
上記保護部材は、前記第1の面の頂点と、前記第2の面の頂点との距離が、1100μm以上2000μm以下であってもよい。上記の構成によれば、1100μm以上である場合、第1の保護部は両凸レンズとしてのレンズ性能を容易に備えることができる。また、2000μm以下である場合、第1の保護部を両凸レンズに容易に成形することができる。
上記保護部材は、前記第1の面の頂点と前記第2の面の頂点との距離を、前記第1の面と前記第1の端部との交点の集合から形成される仮想円の直径で除した比率が0.5以上1.1以下であってもよい。上記の構成によれば、0.5以上である場合、第1の保護部は両凸レンズとしてのレンズ性能を容易に備えることができる。また、1.1以下である場合、第1の保護部を両凸レンズに容易に成形することができる。
上記保護部材は、前記第2の面が、前記第2の端部の反対方向に凸状であってもよい。上記の構成によれば、保護部材の第1の面は内視鏡の外部方向へ突出するが、第2の面も第1の面と同様に、内視鏡の外部方向(第2の端部の反対方向)に突出することにより、メニスカスレンズとして機能することができる。なお、メニスカス形状としては、凹メニスカスと凸メニスカスがある。
上記保護部材は、前記第1の面の頂点と、前記第2の面の頂点との距離が、500μm以上1000μm以下であってもよい。上記の構成によれば、500μm以上である場合、第1の保護部はメニスカスレンズとしての対物レンズ性を容易に備えることができる。また、1000μm以下である場合、第1の保護部をメニスカスレンズに容易に成形することができる。
上記保護部材は、前記第1の面の頂点と前記第2の面の頂点との距離を、前記第1の面と前記第1の端部との交点の集合から形成される仮想円の直径で除した比率が0.2以上0.8以下であってもよい。上記の構成によれば、0.2以上である場合、第1の保護部はメニスカスレンズとしての対物レンズ性を容易に備えることができる。また、0.8以下である場合、第1の保護部をメニスカスレンズに容易に成形することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る内視鏡は、前記保護部材によって前記先端部が保護される。上記の構成によれば、レンズ機能を備え、使い捨てにすることができる保護部材によって、先端部を保護することができる。
上記内視鏡は、前記第2の保護部が、前記内視鏡に直接的または間接的に接触してもよい。上記の構成によれば、例えば、第2の保護部にOリングを取付けて、内視鏡に第2の保護部が間接的に接触するように、内視鏡に保護部材を装着してもよく、この場合、体液等の侵入をより確実に防止することができる。また、例えば、第2の保護部を金属等により構成してもよく、この場合、第2の保護部にネジ溝を形成し、内視鏡の取付孔に形成されたネジ溝と螺号することによって、内視鏡に第2の保護部が直接的に接触して、内視鏡に保護部材を取り外し可能に装着することができる。
上記内視鏡は、保護部材の前記第2の保護部は、前記先端部に取り外し可能に装着されていてもよい。上記の構成によれば、保護部材は、内視鏡の観察部に取り外し可能に装着され、使い捨てにすることができる。これにより、使用済みの保護部材を廃棄して新しい保護部材を装着することができるため、保護部材の汚染を防止し、画像を鮮明にすることができる。
本発明の一態様によれば、例えば使い捨てのために取り外しができる、内視鏡の先端部の保護部材を提供することができる。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る内視鏡を医療用内視鏡とした例に基づいて説明する。しかし、本発明はこの例に限らず、例えば、構造物の内部を観察する、災害時において被災者を発見する等の用途に使用される工業用内視鏡等についても適用可能である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る内視鏡を医療用内視鏡とした例に基づいて説明する。しかし、本発明はこの例に限らず、例えば、構造物の内部を観察する、災害時において被災者を発見する等の用途に使用される工業用内視鏡等についても適用可能である。
また、以下の記載は発明の趣旨をよりよく理解させるためのものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。本明細書において特記しない限り、数値範囲を表す「A~B」は、「A以上B以下」を意味する。また、本出願における各図面に記載した構成の形状および寸法(長さ、幅等)は、具体的な一例であって、本発明の一態様における保護部材並びに内視鏡の形状および寸法を必ずしも限定するものではない。本明細書に記載の範囲において、図面に記載した形状等は、適宜変更して理解されてよい。
<医療用内視鏡システムの概観>
始めに、本発明の実施形態1に係る保護部材4(カバー)についての理解を容易にするために、保護部材4によって先端部23が保護される内視鏡2を含む医療用内視鏡システム1の構成の一例について、図5および図6に基づいて概略的に説明する。図5は、本発明の実施形態1に係る医療用内視鏡システム1の構成の一例を示す説明図である。図6は、内視鏡2の先端部23の一例を示す説明図である。
始めに、本発明の実施形態1に係る保護部材4(カバー)についての理解を容易にするために、保護部材4によって先端部23が保護される内視鏡2を含む医療用内視鏡システム1の構成の一例について、図5および図6に基づいて概略的に説明する。図5は、本発明の実施形態1に係る医療用内視鏡システム1の構成の一例を示す説明図である。図6は、内視鏡2の先端部23の一例を示す説明図である。
図5に示すように、医療用内視鏡システム1は、内視鏡2および周辺装置3を含んで構成される。
(内視鏡)
内視鏡2は、操作部21、挿入部22、および接続部26を備える。
内視鏡2は、操作部21、挿入部22、および接続部26を備える。
(操作部)
操作部21は、内視鏡2の各部を操作する種々の操作ボタン、操作ダイヤル等が配置される。操作部21は、例えば、後述する内視鏡2の湾曲部24を上下左右に曲げることができる先端操作部211、後述する送気・送水孔54から気体または液体を送出する送気・送水ボタン212、気体または液体を吸引する吸引ボタン213、鉗子等の処置具を出し入れする鉗子口214等を備える。
操作部21は、内視鏡2の各部を操作する種々の操作ボタン、操作ダイヤル等が配置される。操作部21は、例えば、後述する内視鏡2の湾曲部24を上下左右に曲げることができる先端操作部211、後述する送気・送水孔54から気体または液体を送出する送気・送水ボタン212、気体または液体を吸引する吸引ボタン213、鉗子等の処置具を出し入れする鉗子口214等を備える。
(挿入部)
挿入部22は、体内に挿入できるように細長い管状に構成される。挿入部22は、先端から順に、先端部23、湾曲部24、および可撓部25を備える。
挿入部22は、体内に挿入できるように細長い管状に構成される。挿入部22は、先端から順に、先端部23、湾曲部24、および可撓部25を備える。
先端部23は、図6に示すように、例えば、観察窓用の保護部材(カバー)4を装着する観察部59、一対の発光部53、送気・送水孔54、および処置具用チャンネル55を備える。
保護部材4は、先端部23の観察部59の内部に配置されている対物レンズ51、CCD52等を粘液および血液等の体液による汚染から保護するために先端部23の観察部59に装着される。保護部材4は、透光性を有し、観察部59に装着した状態において、内視鏡2の外部方向へ球冠形状に突出する頭部(第1の保護部)41と、管状に形成される胴部(第2の保護部)42とを備えている。
詳しくは後述するが、保護部材4は、内視鏡2の観察部59に取り外し可能に装着され、使い捨てにすることができる。これにより、使用済みの保護部材4を廃棄して新しい保護部材4を装着することができるため、保護部材4の汚染を防止し、画像を鮮明にすることができる。また、保護部材4の頭部41を球冠形状に形成し、レンズ機能、即ち、視野角が広く広角レンズとしての作用を備えさせることが可能になり、更に、対物レンズ51と組み合わせ、内視鏡2の拡大率を向上させることができる。
発光部53は、後述する光源装置33から光ファイバーによって導かれた観察用照明光を体内に照射する。これにより観察領域が明るくなり、ユーザは、体内を詳細に観察することができる。
なお、発光部53は、上記の例に限らず、例えば、先端部23に格納されたLED(light emitting diode)によって体内を照射してもよい。また、発光部53は1個であってもよいし、3個以上配置されてもよい。
観察部59の内部には、上述したように、先端側から順に、対物レンズ51、CCD52が配置されている。対物レンズ51により得られた画像をCCD52等の撮像素子で電気信号に変換し、ケーブル56によって周辺装置3に送信し、後述するビデオプロセッサ32の処理により、液晶ディスプレイ31に画像をリアルタイムに映し出す。これにより、複数のユーザが同時に、液晶ディスプレイ31の画像を確認しながら、診断・処置等を行うことができる。
なお、撮像素子はCCD52に限らず、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いてもよい。また、内視鏡2は撮像素子を用いないファイバースコープであってもよい。この場合、ユーザは、液晶ディスプレイ31ではなく、内視鏡2の接眼部から画像を確認する。
また、実施形態1の例では、発光部53と観察部59は別個に配置され、発光部53と対物レンズ51が同軸とならないように構成されている。しかし、これに限らず、発光部53を一つとし、発光部53を対物レンズ51、CCD52の奥側(先端部23側と反対側)に配置し、発光部53と対物レンズ51とが互いに同軸になるように構成してもよい。
送気・送水孔54は、上述したように、送気・送水ボタン212が操作されたときに、気体または液体を送出する。これによって、保護部材4および体腔内を洗浄したり、空気を送って体腔内を膨らませて処置に必要な空間を体腔内に形成したりすることができる。
処置具用チャンネル55は、鉗子口214から挿入された鉗子等の処置具を、処置具用チャンネル55の開口部から露出させて体内に挿入し、組織採取・切除等の処置を行うことができる。
再び図5を参照して説明する。湾曲部24は、上述したように、先端操作部211の操作によって、上下左右に曲げることができる。これにより、内視鏡2の体内への挿入が容易となり、体内を様々な角度から観察することができる。
可撓部25は、可撓性を有し、湾曲部24とともに、内視鏡2の体内への挿入を容易とする。上記の例では、柔らかく曲がりやすい軟性内視鏡の例について説明したが、これに限らず、内視鏡2は、外科手術等で用いられる硬性内視鏡であってもよい。
(接続部)
接続部26は、ユニバーサルコード27、コネクタ部28を備え、内視鏡2の操作部21と後述する周辺装置3とを接続する。
接続部26は、ユニバーサルコード27、コネクタ部28を備え、内視鏡2の操作部21と後述する周辺装置3とを接続する。
(周辺装置)
周辺装置3は、例えば、液晶ディスプレイ31、ビデオプロセッサ32、光源装置33、画像記録装置34、およびプリンタ35を備える。
周辺装置3は、例えば、液晶ディスプレイ31、ビデオプロセッサ32、光源装置33、画像記録装置34、およびプリンタ35を備える。
上述したように、対物レンズ51で得られた画像をCCD52で電気信号に変換し、ビデオプロセッサ32の処理により、液晶ディスプレイ31の画面に映し出す。これにより、複数のユーザが同時に液晶ディスプレイ31の画像を確認しながら、診断・処置等を行うことができる。
光源装置33から照射された観察用照明光は、上述したように、光ファイバーによって内視鏡2の先端部23まで導かれ、発光部53から体内に照射される。
<保護部材(カバー)>
次に、本発明の実施形態1に係る保護部材4について、図1から図4に基づいて詳細に説明する。
次に、本発明の実施形態1に係る保護部材4について、図1から図4に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態1に係る保護部材4の一例を示す正面図、図2は左側面図、図3は右側面図、図4は、図2に示す切断線A-Aで切断した断面図である。なお、保護部材4の背面図、平面図、および底面図は、正面図と同一である。
保護部材4は、上述したように、観察部59の内部に配置される対物レンズ51、CCD52等を、粘液および血液等の体液による汚染から保護するために、観察部59に装着される。
図1~4に示すように、本実施形態における保護部材4は、内視鏡2の外部方向へ球冠形状に突出する頭部(第1の保護部)41と、管状に形成される胴部(第2の保護部)42とを備え、全体として略キャップ形状に構成されている。保護部材4は、胴部42と頭部41とが互いに一体になっている。なお、頭部41の球冠形状とは、略半球状を含む。
胴部42は、頭部41と一体をなす第1の端部421と、開口部を有する第2の端部422とを備える。第1の端部421は、胴部42の一方の端部であって、頭部41と一体的に構成される胴部42の、頭部41との接合部である。ここで「一体をなす」とは、一例では、下記(i)または(ii)のような状態を意味する。
(i)頭部41と胴部42の第1の端部421との間に明確な境界がなく、換言すれば頭部41と第1の端部421とが互いに分離されていなくてよい。また、第1の端部421と頭部41とが互いに実質的に同じ材質を有していてよい。胴部42は、頭部41に一体的に連続する第1の端部421を有していてよい。例えば、胴部42および頭部41の材質がガラスである場合、頭部41は、胴部42の元となるガラス管の一方の端面の部分を加熱成形して封止することにより、溶融ガラスが凝固して形成されてよい。或いは、例えば、胴部42および頭部41の材質が樹脂である場合、保護部材4は樹脂の射出成形等により一体に形成されていてよい。(ii)頭部41と胴部42の第1の端部421とが互いに固定されており、例えば、頭部41と第1の端部421との間に、頭部41と第1の端部421とを互いに接合して固定する接合部(例えば接着剤)を有していてよい。
胴部42には、内部に収容空間(内部空間)43が形成されている。保護部材4を観察部59に装着する際に、第2の端部422の開口部から、対物レンズ51を収容空間43内に収容することも可能である。
このように、対物レンズ51を収容することにより、対物レンズ51を体液等による汚染から保護することができる。対物レンズ51全体を覆うように収容空間43に収容するため、従来の円盤形状の観察窓用保護部材と比較して、より確実に、対物レンズ51を汚染から保護することができる。保護部材4を観察部59に装着した状態において、(i)少なくとも第2の端部422の位置に、外部環境から少なくとも液体が浸入することを回避可能、かつ(ii)保護部材4を観察部59から取り外し可能なように、保護部材4および観察部59が設計されてよい。例えば、観察部59は取付孔57(後述、図7を参照)を有しており、胴部42の外表面と取付孔57の内壁面とは、互いに直接的または間接的に接触して密着していてよく、互いに密着することによって、外部環境に対して液密または気密な接合界面を形成する。間接的に接触、とは、胴部42の外表面と取付孔57の内壁面との間にOリング等のシール材が介在していてもよいことを意味する。また、胴部42の外表面にゴム等の弾性体が配置されてもよい。
胴部42の材質がガラスであり、胴部42の外表面に平滑面を有していてよい。胴部42は、外表面にテーパーを有する形状であってよい。取付孔57は、胴部42の形状に対応する、胴部42が嵌合可能な形状を有する。
また、頭部41は中実に形成され、体内を観察することができるように、ガラス等の透明部材から構成される。頭部41が、球冠形状に突出する第1の面411と、第1の面411に対向し、内視鏡2の内部方向の側に位置する略平坦な第2の面(封止面)412とを備えることにより、頭部41は、平凸レンズとして機能する。第1の面411は、内視鏡2の外部方向へ突出した湾曲形状を有する。内視鏡2の外部方向とは、保護部材4を観察部59に装着した状態において、湾曲部24および可撓部25から内視鏡2の先端部23へと向かう方向を意味する。内視鏡2の外部方向は、胴部42の管軸方向において、第2の端部422から第1の端部421の向きの方向であるとも表現できる。
頭部41は、保護部材4を観察部59に装着した状態において、対物レンズ51より内視鏡2の外部方向側に位置し、レンズ機能を有する頭部41と対物レンズ51との組合せにより、画像の拡大率が大きくなる等、より鮮明な画像を取得することができる。
また、保護部材4は、取り外し可能に観察部59に装着される。詳細は図7に基づいて後述するが、保護部材4を観察部59に装着している状態において、球冠形状の頭部41は、内視鏡2の先端面から突出した状態となっている(図7参照)。
保護部材4を取り外す際には、ユーザは所定の治具により、突出している頭部41を挟持して観察部59から抜き出す。これにより、使用済みの保護部材4を廃棄することができる。次に内視鏡2を使用する際には、新しい保護部材4を観察部59の外側から観察部59へ挿入し、観察部59に装着する。
保護部材4は、上述したように、体内を観察することができるように、ガラス等の透明部材から構成される。保護部材4は、体内に挿入される小さな部品であるため、生体適合性及び耐環境性に優れ、加工が容易なホウケイ酸ガラスから構成されることが好ましい。しかし、ホウケイ酸ガラスに限定されず、例えば、アルミノシリケートガラス、石英ガラス、リン酸系ガラス等、他のガラスであってもよい。
保護部材4は、例えば、次のようにして製造される。すなわち、ホウケイ酸ガラス管の端部をガスバーナ、レーザ等で加熱成形する。このとき、空気噴出管をホウケイ酸ガラス管の内部に挿入し、空気噴出管から空気を噴出させつつホウケイ酸ガラス管を加熱成形することにより封止を行うことで、頭部41を形成する。そして、端部が頭部41にて封止されたホウケイ酸ガラス管の反対側の第2の端部422を切断加工することにより、頭部41および胴部42を有する略キャップ形状の保護部材4が成形される。
なお、保護部材4は、ガラスに限らず、透明な合成樹脂等により構成されてもよい。この場合、保護部材4は、射出成型機等によって成形される。
本実施形態における保護部材4は、例えば、外径約1.4mm~2.4mm、内径約1.0mm~2.0mm、長さ約2.0mm~6.0mmに構成される。例えば、外径約1.6mm、内径約1.0mm、長さ約5.0mmで形成されてもよい。
また、本実施形態における保護部材4は、胴部42の管軸方向において、第1の面411の頂点413と第2の面412の中心414との距離L10が、好ましくは800μm以上1100μm以下、より好ましくは900μm以上1000μm以下となるように形成される。L10が800μm未満である場合、頭部41のレンズ性能を得難くなる。また、L10が1100μmより大きい場合、頭部41を球冠形状に成形するのが困難になる。なお、「胴部42の管軸方向における距離」とは、例えば図1に示す正面図において、胴部42の管軸方向をX軸とした場合における、異なる2点のそれぞれのXの値の差の絶対値を意味する。距離を算出する異なる2点がX軸に平行な直線状に位置していない場合においても同様に、上記のように、異なる2点のそれぞれのXの値の差の絶対値を算出することによって「胴部42の管軸方向における距離」を算出する。このことは、本明細書の以下の記載においても同様である。
W10は、頭部41の第1の面411と、胴部42の第1の端部421との交点Pの集合から形成される仮想円Qの直径である。言い換えれば、頭部41を管軸方向に垂直に切った断面における円相当径は、断面の位置が第1の端部421に近づくにつれて大きくなるところ、頭部41の上記断面における円相当径の最大値がW10である。
本実施形態における保護部材4は、L10をW10で除した比率L10/W10が、好ましくは0.4以上0.8以下、より好ましくは0.5以上0.7以下となるように形成される。L10/W10が0.4未満である場合、頭部41のレンズ性能を得難くなる。また、L10/W10が0.8より大きい場合、頭部41を球冠形状に成形するのが困難になる。
<保護部材の装着>
図7は、保護部材4を観察部59に装着した状態の一例を示す模式図である。
<保護部材の装着>
図7は、保護部材4を観察部59に装着した状態の一例を示す模式図である。
図7に示すように、内視鏡2の観察部59には、保護部材4を装着する取付孔57が形成され、取付孔57は、内視鏡2の先端部23側に開口する開口部58を備える。取付孔57の奥側(先端部23側と反対側)には、対物レンズ51、CCD52等が配置されている。
従来の観察窓用保護部材は、円盤状に形成されているため、観察部59に嵌め込んでも外れやすく、そのため、接着剤等で観察部59に貼りつけて固定する必要がある。そのため、観察窓用保護部材を取り外すことが困難な構造となっている。
上述したように、実施形態1の保護部材4は、キャップ形状に形成され、取り外し可能に観察部59に装着される。保護部材4を装着する際には、保護部材4を観察部59の外側から取付孔57へ挿入して嵌め込む。保護部材4の胴部42は、取付孔57と対物レンズ51との間に挿入されるので、保護部材4は、観察部59から容易に外れない状態で保持される。
保護部材4を観察部59に装着している状態において、球冠形状の頭部41は、内視鏡2の先端面から突出した状態となっている。このため、保護部材4を取り外す際には、ユーザは所定の治具により、突出している頭部41を挟持して観察部59から容易に抜き出すことができる。
これにより、使用済みの保護部材4を廃棄することができる。次に内視鏡2を使用する際には、新しい保護部材4を観察部59の外側から観察部59へ挿入し、観察部59に装着する。これによって、汚染された保護部材4を、汚染されていない未使用の保護部材4に交換できる。内視鏡2は、胴部42が内視鏡2に直接的に接触して、保護部材4を装着可能な構造を有していてよい。
また、保護部材4の胴部42を、金属等で構成してもよい。この場合、ガラス製の頭部41に、金属からなる胴部42を、ガラスペースト等の接着剤で固定する。胴部42の外周面の少なくとも一部に雄ネジを形成し、取付孔57の内周面の少なくとも一部に雌ネジを形成してもよい。雄ネジと雌ネジとが互いに螺合することによって、保護部材4を、取り外し可能に取付孔57に装着することができる。
また、保護部材4の胴部42に、合成樹脂からなるOリング用の取付溝を形成してもよい。胴部42にOリングを取付けることにより、取付孔57の内部を封止して、体液等の侵入をより確実に防止することができる。内視鏡2の使用後は、Oリングは保護部材4に取付けられた状態で、保護部材4とともに廃棄される。内視鏡2は、胴部42が内視鏡2に間接的に接触して、保護部材4が装着可能な構造を有していてよい。例えば、Oリングに対応する嵌合溝が取付孔57の内壁面に形成されていてよい。
以上のように、内視鏡2の先端部23は、胴部42を保持可能であるとともに、保持された状態の胴部42を取り外し可能となっている。
〔実施形態2〕
次に、本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。実施形態2以降の他の実施形態においても同様とする。
次に、本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。実施形態2以降の他の実施形態においても同様とする。
図8は、本発明の実施形態2に係る保護部材4Aの一例を示す正面図である。
実施形態1に係る保護部材4の頭部は、上述したように、平凸レンズとして機能する。一方、実施形態2に係る保護部材4Aは、両凸レンズとして機能する点で相違する。
保護部材4Aの頭部41は、保護部材4と同様に中実に構成され、体内を観察することができるように、ガラス等の透明部材から構成される。
図8に示すように、保護部材4Aの第2の面412は、第2の端部422方向に凸状である。保護部材4Aの第1の面411は、保護部材4と同様に内視鏡2の外部方向へ突出するが、第2の面412は、第2の端部422方向に突出することにより両凸レンズとして機能する。
頭部41は対物レンズ51より内視鏡2の先端側に位置し、レンズ機能を有する頭部41と対物レンズ51との組合せにより、拡大率を向上させることでレンズ性能を向上させることができる。
保護部材4Aは、例えば、外径約1.4mm~2.4mm、内径約1.0mm~2.0mm、長さ約2.0mm~6.0mmに構成される。例えば、外径約1.6mm、内径約1.0mm、長さ約5.0mmで形成されてもよい。
また、保護部材4Aは、胴部42の管軸方向において、第1の面411の頂点413と第2の面412の頂点414aとの距離L20が、好ましくは1100μm以上2000μm以下、より好ましくは1000μm以上1800μm以下、更に好ましくは1200μm以上1700μm以下、特に好ましくは1300μm以上1600μm以下となるように形成される。L20が1100μm未満である場合、頭部41の両凸レンズとしてのレンズ性能を得難くなる。また、L20が2000μmより大きい場合、頭部41を両凸レンズに成形するのが困難になる。
W20は、頭部41の第1の面411と、胴部42の第1の端部421との交点Pの集合から形成される仮想円Qの直径である。言い換えれば、頭部41を管軸方向に垂直に切った断面における円相当径は、断面の位置が第1の端部421に近づくにつれて大きくなるところ、頭部41の上記断面における円相当径の最大値がW20である。
保護部材4Aは、L20を、頭部41の直径W20で除した比率L20/W20が、好ましくは0.5以上1.1以下、より好ましくは0.6以上1.0以下、更に好ましくは0.7以上0.9以下となるように形成される。L20/W20が0.5未満である場合、頭部41の両凸レンズとしてのレンズ性能を得難くなる。また、L20/W20が1.1より大きい場合、頭部41を両凸レンズに成形するのが困難になる。
〔実施形態3〕
図9は、本発明の実施形態3に係る保護部材4Bの一例を示す正面図である。
図9は、本発明の実施形態3に係る保護部材4Bの一例を示す正面図である。
実施形態1に係る保護部材4の頭部41は、上述したように、平凸レンズとして機能する。一方、実施形態3に係る保護部材4Bは、メニスカスレンズとして機能する点で相違する。
保護部材4Bの頭部41は、保護部材4と同様に中実に構成され、体内を観察することができるように、ガラス等の透明部材から構成される。
図9に示すように、保護部材4Bの第2の面412は、第2の端部422の反対方向に凸状である。保護部材4Bの第1の面411は、保護部材4と同様に、内視鏡2の外部方向へ突出するが、第2の面412も、第1の面411と同様に、内視鏡2の外部方向(第2の端部422の反対方向)に突出することにより、メニスカスレンズとして機能する。なお、メニスカス形状としては、凹メニスカスと凸メニスカスがある。
頭部41は対物レンズ51より内視鏡2の先端側に位置し、レンズ機能、即ち、視野角が広く広角レンズとしての作用を備えさせることが可能になり、更に、対物レンズ51と組み合わせ、内視鏡2の拡大率を向上させることができる。
保護部材4Bは、例えば、外径約1.4mm~2.4mm、内径約1.0mm~2.0mm、長さ約2.0mm~6.0mmに構成される。例えば、外径約1.6mm、内径約1.0mm、長さ約5.0mmで形成されてもよい。
また、保護部材4Bは、胴部42の管軸方向において、第1の面411の頂点413と第2の面412の頂点414aとの距離L30が、好ましくは500μm以上1000μm以下、より好ましくは600μm以上900μm以下となるように形成される。L30が500μm未満である場合、頭部41のメニスカスレンズとしてのレンズ性能を得難くなる。また、L30が1000μmより大きい場合、頭部41をメニスカスレンズに成形するのが困難になる。
W30は、頭部41の第1の面411と、胴部42の第1の端部421との交点Pの集合から形成される仮想円Qの直径である。言い換えれば、頭部41を管軸方向に垂直に切った断面における円相当径は、断面の位置が第1の端部421に近づくにつれて大きくなるところ、頭部41の上記断面における円相当径の最大値がW30である。
保護部材4Bは、L30を、頭部41の直径W30で除した比率L30/W30が、好ましくは0.2以上0.8以下、より好ましくは0.3以上0.7以下、更に好ましくは0.4以上0.6以下となるように形成される。L30/W30が0.2未満である場合、頭部41のメニスカスレンズとしてのレンズ性能を得難くなる。また、L30/W30が0.7より大きい場合、頭部41をメニスカスレンズに成形するのが困難になる。
〔評価結果〕
表1に、実施形態1~3、比較例1、2の形状と評価結果を示す。実施形態1~3、比較例1、2に使用したガラスは、いずれも同じ組成のホウケイ酸ガラスであった。実施形態1~3、比較例2は、溶融ガラスを管状に成形し、ガスバーナで管端を加熱加工することで管端の封止を行って所定のキャップ形状のサンプルを得た。一方、比較例1は、溶融ガラスを板状に成形し、切削と研磨により所定の円盤形状のサンプルを得た。
表1に、実施形態1~3、比較例1、2の形状と評価結果を示す。実施形態1~3、比較例1、2に使用したガラスは、いずれも同じ組成のホウケイ酸ガラスであった。実施形態1~3、比較例2は、溶融ガラスを管状に成形し、ガスバーナで管端を加熱加工することで管端の封止を行って所定のキャップ形状のサンプルを得た。一方、比較例1は、溶融ガラスを板状に成形し、切削と研磨により所定の円盤形状のサンプルを得た。
比較例1は、従来の平板の円盤形状に形成された観察窓用保護部材である。比較例2は、実施形態1に係る保護部材4と類似する構成であるが、頭部41が中実ではなく、観察窓用保護部材全体にわたって、厚みがほぼ均一に形成されている観察窓用保護部材である。
内視鏡2の先端部23に実施形態1~3、及び比較例1、2に係る保護部材4を着装することで、図7の実機を組み立てて、保護部材4のレンズ性能(視野角が広く広角レンズとしての作用)とディスポーザブル(取り外し)性を評価した。
表1の保護部材のレンズ性能の評価において、従来技術である比較例1と比較し、レンズ性能の向上が認められるものを「〇」、レンズ性能の向上が認められないものを「×」と判定した。
表1の保護部材のディスポーザブル性の評価において、頭部41を所定の治具で挟持し、観察部59から容易に抜き出すことができるものを「〇」、できないものを「×」と判定した。
表1に示すように、実施形態1~3は、レンズ性能、ディスポーザブル性ともに良好であった。
一方、比較例1は、レンズ性能、ディスポーザブル性ともに不良であった。比較例2は、ディスポーザブル性は良好であったものの、対物レンズ性は不良だった。
〔附記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
2 内視鏡
4 保護部材(カバー)
23 先端部
41 頭部(第1の保護部)
42 胴部(第2の保護部)
411 第1の面
412 第2の面
413 頂点
414 中心
414a 頂点
421 第1の端部
422 第2の端部
Q 仮想円
4 保護部材(カバー)
23 先端部
41 頭部(第1の保護部)
42 胴部(第2の保護部)
411 第1の面
412 第2の面
413 頂点
414 中心
414a 頂点
421 第1の端部
422 第2の端部
Q 仮想円
Claims (14)
- 内視鏡の先端部を保護する保護部材であって、
(i)前記内視鏡の外部方向へ突出した湾曲形状を有する第1の面と、前記第1の面に対向し、前記内視鏡の内部方向の側に位置する第2の面とを備え、透光性を有する第1の保護部と、
(ii)前記第1の保護部と一体をなす第1の端部と、開口部を有する第2の端部とを備える、管状に形成された胴部である第2の保護部と、を備え、
前記第1の保護部は、中実である保護部材。 - 前記第1の保護部および前記第2の保護部は、ガラスである、請求項1に記載の保護部材。
- 前記第1の保護部は、球冠形状を有している、請求項1または2に記載の保護部材。
- 前記第1の面の頂点と、前記第2の面の中心との距離が、800μm以上1100μm以下である、請求項3に記載の保護部材。
- 前記第1の面の頂点と前記第2の面の中心との距離を、前記第1の面と前記第1の端部との交点の集合から形成される仮想円の直径で除した比率が0.4以上0.8以下である、請求項3または4に記載の保護部材。
- 前記第2の面は、前記第2の端部方向に凸状である、請求項1または2に記載の保護部材。
- 前記第1の面の頂点と、前記第2の面の頂点との距離が、1100μm以上2000μm以下である、請求項6に記載の保護部材。
- 前記第1の面の頂点と前記第2の面の頂点との距離を、前記第1の面と前記第1の端部との交点の集合から形成される仮想円の直径で除した比率が0.5以上1.1以下である、請求項6または7に記載の保護部材。
- 前記第2の面は、前記第2の端部の反対方向に凸状である、請求項1または2に記載の保護部材。
- 前記第1の面の頂点と、前記第2の面の頂点との距離が、500μm以上1000μm以下である、請求項9に記載の保護部材。
- 前記第1の面の頂点と前記第2の面の頂点との距離を、前記第1の面と前記第1の端部との交点の集合から形成される仮想円の直径で除した比率が0.2以上0.8以下である、請求項9または10に記載の保護部材。
- 請求項1から11のいずれか1項に記載の保護部材によって前記先端部が保護される、内視鏡。
- 前記保護部材の前記第2の保護部が前記内視鏡に直接的または間接的に接触する、請求項12に記載の内視鏡。
- 前記保護部材の前記第2の保護部は、前記先端部に取り外し可能に装着されている、請求項12または13に記載の内視鏡。
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