JP2023018463A - 回転体の支持構造 - Google Patents

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泰輝 吉河
Yasuteru Yoshikawa
康輔 小島
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Abstract

【課題】転がり軸受の保持器の振れ回りを抑制する。【解決手段】転がり軸受である軸受60の内輪82が延長シャフト56に嵌合し、外輪84が延長シャフト56を支持する第1保持部70に嵌合している。第1保持部70の、外輪84の外周面に対向する内周面には切り欠き80が設けられている。切り欠き80の周方向における位置は、第1保持部70が、軸受60を介して延長シャフト56から受けるラジアル荷重が作用する位置である。ラジアル荷重により外輪84が径方向に拡張するように変形し、この部分を通過する玉86-1の保持器88に対する相対速度が遅くなる。玉86-1と、これに続く玉86-2が保持器88-1を挟むように作用し、保持器88の振れ回りを抑える。【選択図】図4

Description

本発明は、転がり軸受を介して回転体を支持する支持構造に関する。
回転体を、回転を許容するように支持するために転がり軸受が広く用いられている。ラジアル荷重を担持可能なラジアル転がり軸受は、外輪と、外輪と同心配置された内輪と、外輪と内輪の間に介在する複数の転動体と、複数の転動体を所定の間隔に維持する環状の保持器とを含む。保持器は、外輪および内輪と同軸に配置される。転動体は、外輪と内輪に挟まれた状態で転がりながら、外輪と内輪の共通の中心軸線の周りを周回する。
下記特許文献1には、外輪(12)、内輪(11)、転動体としての玉(13)および保持器(14)を含む軸受装置(10)が示されている。なお、上記の( )内の符号は、下記特許文献1にて用いられた符号であり、本願の実施の形態の説明で用いられる符号とは関連しない。
特開2014-1800号公報
転がり軸受に支持される回転体の回転に伴い転動体は、外輪と内輪の中心軸線の周りを周回する。周回運動する転動体によって保持器は中心軸線を中心に回転する。保持器は、回転速度が速くなると振れ回りを起こし、転動体の表面に傷をつくる場合がある。
本発明は、保持器の振れ回りを抑制することを目的とする。
本発明に係る回転体の支持構造は、転がり軸受を介して支持体にて回転体を支持し、転がり軸受の内輪が回転体の外周面に嵌合し、転がり軸受の外輪が支持体の内周面に嵌合し、支持体の内周面の、転がり軸受を介して回転体から受けるラジアル荷重が作用する周方向位置に切り欠きが設けられている。
転がり軸受の外輪は、回転体からのラジアル荷重を受けると、切り欠きによって支持体との間に隙間が形成されているためにラジアル荷重を受けた部分が径方向に拡張するよう変形する。転がり軸受の転動体は、回転体に伴って回転する内輪によって転動する。転動体の周速度は、内輪の回転速度によって定まり、転動体は一定速度で周回する。外輪の一部が径方向に拡張すると、ここを通過するとき転動体の軌道半径が大きくなり、前述のように周速度が一定であるから角速度は低下する。一方、保持器の角速度は変化しないから、保持器に対する転動体の相対速度は、外輪の拡張部分で遅くなる。この相対速度変化によって、外輪の拡張部分を通過する転動体と、その手前の転動体とが保持器を挟んで、保持器の動きを抑制する。
ラジアル荷重が作用する周方向位置において、支持体と外輪の間に隙間を設けることによって、保持器の動き、つまり振れ回りが抑制される。
トランスアクスルの構造を模式的に示す図である。 第2電動機および延長シャフトならびにこれらを支持する構造を示す断面図である。 トランスアクスルのハウジングの内壁面の要部を示す図である。 軸受とこれを支持する構造を示す図である。
以下、本発明に係る実施の形態を図面に従って説明する。図1は、自動車のトランスアクスル10を模式的に示す図である。トランスアクスル10は、自動車を駆動するエンジン12の出力を、ドライブシャフト14に連結された駆動輪16に伝える歯車列を備える。さらに、トランスアクスル10は、主にエンジン12に駆動されて発電を行う第1電動機18と、主に自動車を駆動する第2電動機20を備える。また、第1電動機18は、エンジン12の始動も行い、第2電動機20は、車体の慣性を利用した回生発電も行う。トランスアクスル10の歯車列は、サンギヤ22、プラネタリキャリア24およびリングギヤ26の三要素を有する遊星歯車機構28を含む。サンギヤ22、プラネタリキャリア24およびリングギヤ26は、共通の軸線周りに回転可能に設けられ、プラネタリキャリア24は、それぞれサンギヤ22とリングギヤ26とかみ合う複数のプラネタリピニオン30を回転可能に支持している。
エンジン12の出力は、ねじりダンパ(不図示)を介してエンジン12に接続されたインプットシャフト32からトランスアクスル10に入力される。インプットシャフト32は、プラネタリキャリア24に結合しており、プラネタリキャリア24と一体に回転する。第1電動機18の出力軸である第1ロータシャフト34は、サンギヤ22と結合しており、サンギヤ22と一体に回転する。第1ロータシャフト34は中空軸であり、この軸の中空空間をインプットシャフト32とオイルポンプ36をつなぐオイルポンプ駆動軸38が貫通している。リングギヤ26は、インプットシャフト32および第1ロータシャフト34と同軸に配置された中間スリーブ40の内周面に形成され、一方、中間スリーブ40の外周面にはカウンタドライブギヤ42が形成されている。
カウンタドライブギヤ42は、インプットシャフト32および第1ロータシャフト34と平行に配置されたカウンタシャフト44と一体に回転するカウンタドリブンギヤ46とかみ合っている。カウンタシャフト44上には、ファイナルドライブギヤ48がカウンタシャフト44と同軸に形成されており、ファイナルドライブギヤ48は、差動装置50のデフケースと一体のファイナルドリブンギヤ52とかみ合っている。ファイナルドライブギヤ48とファイナルドリブンギヤ52は、これらの回転軸が平行となるように配置されている。差動装置50に左右のドライブシャフト14が結合されている。
第2電動機20の出力軸である第2ロータシャフト54は、延長シャフト56と結合、例えばスプライン結合している。延長シャフト56上には、第2電動機出力ギヤ58が設けられている。第2電動機出力ギヤ58は、延長シャフト56と一体の部品として作製されてよく、また延長シャフト56とは別に作製された後、結合して一体にしてもよい。第2電動機出力ギヤ58は、カウンタドリブンギヤ46にかみ合っている。第2電動機出力ギヤ58とカウンタドリブンギヤ46は減速ギヤ対を構成し、第2電動機20の出力が、カウンタシャフト44に減速されて伝達される。延長シャフト56は、その両端を2つの軸受60,62で支持されている。第2電動機20は、第2電動機出力ギヤ58とカウンタドリブンギヤ46のギヤ対、およびファイナルドライブギヤ48とファイナルドリブンギヤ52のギヤ対を介して自動車を駆動する。また、第2電動機20は、車体の慣性により駆動されて発電を行う発電機としても機能する。
第1および第2電動機18,20と、遊星歯車機構28を含むギヤ列とはハウジング64に収容されている。また、インプットシャフト32、第1ロータシャフト34、カウンタシャフト44、差動装置50のデフケース、第2ロータシャフト54および延長シャフト56は、ハウジング64に設けられた軸受により直接または間接的に支持されている。各軸受は、転がり軸受であり、個々の荷重等の使用条件、組み付け性等に対応して適切な種類(例えば玉軸受、ローラ軸受など)が選択される。
図2には、第2ロータシャフト54および延長シャフト56の支持に係る詳細構造が示されている。第2ロータシャフト54と延長シャフト56は、いずれも中空シャフトであり、第2ロータシャフト54の内壁面に設けられた内歯スプライン66と、延長シャフト56の外歯スプライン68がかみ合って結合している。延長シャフト56は、両端を2つの軸受60,62でそれぞれ支持されている。図2において、延長シャフト56の右端を支持する軸受60は、延長シャフト56としまりばめにて嵌合している。よって、軸受60の内輪と、延長シャフト56は一体となって回転する。これに対して、軸受60と、ハウジング64は、すきまばめにて嵌合している。
図3には、軸受60が嵌合しているハウジング64の内壁面64aが簡略化して示されている。内壁面64aには、軸受60を収容し、保持する略円環状の保持部70が立設されている。保持部70に隣接してカウンタシャフト44を支持する軸受72(図1参照)を収容し、保持する略円環状の保持部74が設けられている。2つの保持部70,74を区別するために、保持部70を第1保持部70、保持部74を第2保持部74と記す。ハウジング64には、さらに、インプットシャフト32が貫通するインプットシャフト貫通孔76、ドライブシャフト14が貫通するドライブシャフト貫通孔78が形成されている。
第1保持部70の、軸受60の外周面に対向する内周面には、切り欠き80が形成されている。切り欠き80は、第1保持部70の内周面の他の部位に対して軸受60の外周面との間の隙間を大きくしている。また、切り欠き80が形成された周方向における位置は、第1保持部70の、延長シャフト56からのラジアル荷重が軸受60を介して作用する位置である。ラジアル荷重は、延長シャフト56に設けられた第2電動機出力ギヤ58がカウンタドリブンギヤ46を駆動する際の反力であり、ラジアル荷重の作用する位置は、第2電動機出力ギヤ58の延長シャフト56上の位置、ギヤ諸元(ピッチ円径、圧力角、ねじれ角など)およびカウンタシャフト44との位置関係などから定まる。
図4は、軸受60とこれを支持する第1保持部70を拡大して示す図である。図4の上段の(a)は荷重が加わる前の状態を示し、下段の(b)は、荷重Fが加わった状態を示している。軸受60は、玉軸受であり、同軸配置された円環形状の内輪82および外輪84と、内輪82と外輪84の間に位置する転動体である複数の玉86を含む。内輪82の外周面と外輪84の内周面には、それぞれ周方向に延びる溝が形成されており、玉86はこれらの溝にはまっている。軸受60は、さらに玉86同士の間隔を維持するために略円環状の保持器88を含む。保持器88は、内輪82および外輪84と同軸に、また内輪82と外輪84の間に位置している。図4においては、玉86を示すために、保持器88は隣接する2つの玉86間の部分のみ示されている。第1保持部70の、外輪84に対向する内周面には、切り欠き80が形成されている。前述のように、切り欠き80は、延長シャフト56から受けるラジアル荷重が作用する位置に形成され、また、外輪84の外周面の全幅に対応して形成されている。切り欠き80を設けたことにより、切り欠き80の位置における外輪84と第1保持部70の隙間は、切り欠き80が設けられていない位置に比べ大きくなっている。
延長シャフト56が回転すると、これに伴って軸受60の内輪82が回転し、玉86は転動しつつ周回する。外輪84は、しまりばめ、または他の固定手法によって第1保持部70に固定されている場合は回転しないが、固定されていない場合には周回する玉86に引きずられて回転する。この実施形態において、外輪84は第1保持部70に対してすきまばめとなっているため完全には固定されず回転する。玉86の周速度は、玉86と接する内輪82および外輪84それぞれの表面の周速度の平均値となる。玉86によって回転させられる保持器88の周速度は玉86の周速度に等しい。延長シャフト56の回転速度が速くなると、玉86の周速度および保持器88の回転速度も速くなる。保持器88の回転速度が速くなると、保持器88は、中心の周りを回転するだけでなく、中心自体が周回する振れ回りを生じる。
軸受60が延長シャフト56からラジアル荷重Fを受けると、外輪84は切り欠き80に対応する部分が径方向に拡張するように変形する。外輪84が変形した状態が図4の(b)に強調して示されている。変形前の外輪84の外周面84aが一点鎖線で示されている。外輪84が拡張した部分においては、玉86の軌道の半径は大きくなる(図中、実線の矢印で示す。)。一方で玉86の周速度は内輪82の周速度で定まるから、玉86は一定の周速度で周回する。軌道半径は大きくなるが周速度は一定であるので、周回する玉86の角速度は、外輪84が拡張した部分では遅くなる。このため、保持器88に対する玉86の相対速度は、外輪84が拡張した部分、つまり切り欠き80に対応する部分では遅くなる。つまり、外輪84が拡張した部分を通過している玉86-1と、これの後続の玉86-2とが、保持器88のこれらの間の部分88-1を挟むように動き、このときの挟む力が保持器88の動き、つまり振れ回りを抑制する。
また、切り欠き80を設けることで、玉86を介して外輪84に作用する荷重を分散することができる。玉86から外輪84に加わる力は、ラジアル荷重Fの位置で最も大きい。図4においては、玉86-1から外輪84に伝わる力が最も大きく、この玉86-1から離れるにつれて力は減少する。外輪84が切り欠き80の位置で拡張するように変形すると、玉86-1から外輪84に伝わる力が減少し、その分両側の玉86-2、86-3から伝わる力が増加する。特に、外輪84が固定されている場合、外輪84の常に同じ位置に大きな力が作用し、外輪の玉と接触する部分の表面(転動面)が損傷する場合がある。軸受60を支持する部分に切り欠き80を設けることで、外輪84に作用する力を分散して、1箇所に力が集中することを抑制し、転動面の損傷を抑えることができる。
10 トランスアクスル、18 第1電動機、20 第2電動機、28 遊星歯車機構、32 インプットシャフト、42 カウンタドライブギヤ、44 カウンタシャフト、46 カウンタドリブンギヤ、48 ファイナルドライブギヤ、54 第2ロータシャフト、56 延長シャフト(回転体)、58 第2電動機出力ギヤ、60 軸受(転がり軸受)、62 軸受、64 ハウジング(支持体)、 64a 内壁面、70 第1保持部(支持体)、80 切り欠き、82 内輪、84 外輪、86 玉、88 保持器。

Claims (1)

  1. 転がり軸受を介して支持体にて回転体を支持する回転体の支持構造であって、
    前記転がり軸受の内輪が前記回転体の外周面に嵌合し、
    前記転がり軸受の外輪が前記支持体の内周面に嵌合し、
    前記支持体の前記内周面の、前記転がり軸受を介して前記回転体から受けるラジアル荷重が作用する周方向位置に切り欠きが設けられている、
    回転体の支持構造。
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