JP2023018450A - 屈曲構造体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のウェーブワッシャーを積層して相互間を溶接した屈曲部を複数接続した多関節機能の屈曲構造体を提供する。【解決手段】屈曲及び伸展が可能な第1屈曲部7及び第2屈曲部9と、第1屈曲部7及び第2屈曲部9間に軸方向で溶接され第1屈曲部7及び第2屈曲部9よりも剛性が高い接続部11とを備え、第1屈曲部7及び第2屈曲部9は、それぞれ軸方向に積層されると共に相互間が溶接された複数のウェーブワッシャー13を備え、接続部11は、内周及び外周がそれぞれ周方向で連続する周回形状である。【選択図】 図3

Description

本発明は、ロボット等の関節機能部に供される屈曲構造体及びその製造方法に関する。
従来の屈曲構造体としては、特許文献1のように、複数のウェーブワッシャーを積層して相互間を溶接した屈曲部を有するものが知られている。この屈曲部を用いた屈曲構造体は、小径化を図りつつ耐荷重及び屈曲性に優れたものとすることができる。
一方、屈曲構造体では、複数の屈曲部を接続して多関節機能を有することがある。このような多関節機能を有する屈曲構造体は、複数のウェーブワッシャーを積層、溶接した屈曲部を適用することで小径化等が期待される。
しかし、かかる多関節機能の屈曲構造体は、小径化への対応を可能としながら屈曲部間を短縮して一体で接続することが困難であった。
特開2020-172001号公報
解決しようとする問題点は、複数のウェーブワッシャーを積層して相互間を溶接した屈曲部を複数接続した多関節機能の屈曲構造体において、屈曲構造体を小径化しつつ屈曲部間を短縮して一体で接続することが困難であった点である。
本発明は、屈曲及び伸展が可能な第1屈曲部及び第2屈曲部と、前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部間に軸方向で溶接され前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部よりも剛性が高い接続部と、を備え、前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部は、それぞれ前記軸方向に積層されると共に相互間が溶接された複数のウェーブワッシャーを備え、前記接続部は、内周及び外周がそれぞれ周方向で連続する周回形状である、屈曲構造体を提供する。
また、本発明は、前記第1屈曲部の前記複数のウェーブワッシャーを、前記接続部の前記軸方向の一側から順次積層しつつ溶接し、前記第2屈曲部の前記複数のウェーブワッシャーを、前記接続部の前記軸方向の他側から順次積層しつつ溶接する、屈曲構造体の製造方法を提供する。
本発明によれば、複数のウェーブワッシャーを積層して相互間を溶接した屈曲部を複数接続した多関節機能の屈曲構造体において、全体としての小径化を図りながら屈曲部間を短縮して一体で接続することができる。
図1は、本発明の実施例1に係る屈曲構造体を示す斜視図である。 図2は、図1の屈曲構造体の側面図である。 図3は、図2の屈曲構造体の概略断面図である。 図4は、図1の屈曲構造体に用いられるウェーブワッシャーの平面図である。 図5は、図1の屈曲構造体に用いられる平ワッシャーの平面図である。 図6は、図1の屈曲構造体に用いられる接続部を示す平面図である。 図7は、本発明の実施例1に係る屈曲構造体の製造方法を示す側面図である。 図8は、本発明の実施例1に係る屈曲構造体の製造方法を示す側面図である。 図9は、本発明の実施例1に係る屈曲構造体の製造方法を示す側面図である。 図10は、本発明の実施例1に係る屈曲構造体の製造方法を示す側面図である。 図11は、本発明の実施例1に係る屈曲構造体の製造方法を示す側面図である。
複数のウェーブワッシャーを積層して相互間を溶接した屈曲部を複数接続した多関節機能の屈曲構造体において、屈曲構造体を小径化しつつ屈曲部間を短縮して一体で接続するという目的を、構造面及び製法面の双方から実現した。
屈曲構造体(1)は、第1屈曲部(7)及び第2屈曲部(9)と、接続部(11)とを備える。第1屈曲部(7)及び第2屈曲部(9)は、屈曲及び伸展が可能であり、それぞれ軸方向に積層されると共に相互間が溶接された複数のウェーブワッシャー(13)を備える。接続部(11)は、第1屈曲部(7)及び第2屈曲部(9)間に軸方向で溶接され、第1屈曲部(7)及び第2屈曲部(9)よりも剛性が高く、内周及び外周がそれぞれ周方向で連続する周回形状となっている。
接続部(11)は、内周及び外周間の幅が一定であってもよい。
複数のウェーブワッシャー(13)の相互間の溶接は、各ウェーブワッシャー(13)の内周及び外周間の中間部で行われ、接続部(11)は、複数のウェーブワッシャー(13)の溶接された部分(W)に軸方向で重なる構成としてもよい。
第1屈曲部(7)及び第2屈曲部(9)の一方又は双方は、軸方向の端部を構成する平ワッシャー(15)を備え、平ワッシャー(15)は、全周にわたって接続部(11)に当接した状態で溶接され、複数のウェーブワッシャー(13)は、平ワッシャー(15)を介して接続部(11)に溶接される構成としてもよい。
かかる屈曲構造体(1)の製造方法は、第1屈曲部(7)の複数のウェーブワッシャー(13)を、接続部(11)の軸方向の一側から順次積層しつつ溶接し、第2屈曲部(9)の複数のウェーブワッシャー(13)を、接続部(11)の軸方向の他側から順次積層しつつ溶接する。
複数のウェーブワッシャー(13)及び接続部(11)が索状部材(17a、17b)を挿通するための挿通孔(7a、9a、11b)を有する場合、接続部(11)の挿通孔(11b)にガイド部材(G)を挿通し、第1屈曲部(7)及び第2屈曲部(9)の複数のウェーブワッシャー(13)を積層する際にガイド部材(G)に複数のウェーブワッシャー(13)の挿通孔(7a、9a)を挿通して接続部(11)に位置決めてもよい。
接続部(11)の軸方向の一側及び他側の一方又は双方に平ワッシャー(15)を積層して溶接し、平ワッシャー(15)に対し複数のウェーブワッシャー(13)を軸方向に順次積層しつつ溶接してもよい。
[屈曲構造体の構成]
図1は、本発明の実施例1に係る屈曲構造体を示す斜視図、図2は、屈曲構造体の側面図、図3は、屈曲構造体の概略断面図である。なお、図1~図3は、各部の形状が若干相違するが、同一構造を示す。
屈曲構造体1は、マニピュレーター、ロボット、アクチュエーターのような医療用や産業用等の各種の機器の関節機能部に適用されるものである。関節機能部は、屈曲・伸展する関節としての機能を有する装置、機構、デバイス等である。
本実施例の屈曲構造体1は、基部3と、可動部5と、第1屈曲部7及び第2屈曲部9と、接続部11とを備えている。
基部3は、金属や樹脂等で形成された柱状体、例えば円柱状体からなり、マニピュレーターのシャフトの端部等に取り付けられる。なお、基部3は、柱状体に限られず、屈曲構造体1が適用される機器に応じて適宜の形態とする。
基部3には、径方向の凹部3aが設けられている。凹部3aは、基部3に対して軸方向に沿って設けられている。この凹部3aにより、基部3は、周方向に不連続な外周を有する。凹部3aは、後述するように第2屈曲部9に対する基部3側での溶接を可能にするものである。
なお、径方向とは、屈曲構造体1の径に沿った方向を意味し、径に対して僅かに傾斜した方向も含む。また、軸方向は、屈曲構造体1の軸心に沿った方向を意味し、軸心に対して僅かに傾斜した方向も含む。周方向は、屈曲構造体1の外周に沿った方向を意味する。
可動部5は、第1屈曲部7及び第2屈曲部9により、軸方向に対して変位可能に基部3に支持される。この可動部5には、屈曲構造体1が適用される機器に応じたエンドエフェクタ等が取り付けられる。
この可動部5は、金属や樹脂等によって全体として柱状体に形成されている。なお、可動部5は、基部3と同様、屈曲構造体1が適用される機器に応じて適宜の形態とされ、金属や樹脂等による柱状体に限られるものではない。
可動部5には、基部3と同様、径方向の凹部5aが軸方向に沿って設けられている。従って、可動部5は、凹部5aにより周方向に不連続な外周を有する。凹部5aは、後述するように第1屈曲部7に対する可動部5側での溶接を可能にするものである。
第1屈曲部7及び第2屈曲部9は、屈曲及び伸展が可能であり、それぞれ複数のウェーブワッシャー13と、複数の平ワッシャー15とを備えている。
なお、第1屈曲部7及び第2屈曲部9は、基本的に同一構成であり、軸方向の長さが異なる。本実施例では、第1屈曲部7が第2屈曲部9よりも軸方向に長い。ただし、第1屈曲部7が第2屈曲部9よりも軸方向に短い構成としてもよい。また、第1屈曲部7及び第2屈曲部9は、同一長さでもよい。さらに、第1屈曲部7及び第2屈曲部9は、一方が他方よりも小径とした構成や、相互にウェーブワッシャー13の平面形状が異なる構成等のように同一構成でなくてもよい。
また、屈曲構造体1は、三つ以上の屈曲部を有することも可能であるが、その場合も、接続部11に対する先端側が第1屈曲部7、基端側が第2屈曲部9となる。先端及び基端は、屈曲構造体1の軸方向の先端及び基端である。
図4は、ウェーブワッシャー13を示す平面図である。
複数のウェーブワッシャー13は、図1~図4のように、軸方向に積層されると共に相互間が溶接されて積層状態が保持されている。これらウェーブワッシャー13の弾性変形により、第1屈曲部7及び第2屈曲部9は、弾性的に屈曲可能となっている。
各ウェーブワッシャー13は、金属等によって環状に形成された板材である。本実施例のウェーブワッシャー13は、ステンレスからなる円環状の板材であり、内外周間の径方向の幅及び板厚が一定となっている。
このウェーブワッシャー13は、隣接するウェーブワッシャー13に対して当接部分が溶接されている。この溶接は、各ウェーブワッシャー13の内周及び外周間の中間部で行われている。
各ウェーブワッシャー13の内周及び外周間の中間部とは、内周上及び外周上を除く内周と外周との間の領域を意味し、内周及び外周間の幅の中央の位置を意味するものではない。従って、内周及び外周間の中間部に対する溶接は、内周及び外周間の幅の中央の位置は勿論のこと、中央の位置から内周側や外周側へ偏った位置で行うことも可能である。また、この溶接は、内周及び外周間の中間部の径方向に並んだ複数個所において行うことも可能である。なお、溶接は、各ウェーブワッシャー13の内周上及び外周上で行ってもよい。
具体的には、ウェーブワッシャー13は、周方向に複数の山部13aを有し、隣接する山部13a間に谷部13bを有する。軸方向で隣接するウェーブワッシャー13間では、一方のウェーブワッシャー13の山部13aが他方のウェーブワッシャーの谷部13bに当接している。これら当接する山部13a及び谷部13bにおいて、内周及び外周間の中間部がレーザー溶接等による溶接部Wによって結合されている。
なお、山部13a及び谷部13bは、相互に当接しなくてもよく、例えば、相互に周方向にずれて傾斜部13cに当接する形態としてもよい。また、ウェーブワッシャー13の形状や材質等は、要求される特性等に応じて適宜変更することが可能である。
図5は、平ワッシャー15を示す平面図である。
複数の平ワッシャー15は、図1~3及び5のように、第1屈曲部7及び第2屈曲部9の軸方向の両端部を構成し、相互間、隣接するウェーブワッシャー15、及び接続部11、基部3又は可動部5に溶接されている。すなわち、複数のウェーブワッシャー13は、複数の平ワッシャー15を介して接続部11に溶接された構成となっている。
なお、平ワッシャー15は、第1屈曲部7及び第2屈曲部9の一方の両端部にのみ設けてもよい。また、平ワッシャー15は、第1屈曲部7及び第2屈曲部9の一方又は双方において、一方の端部にのみ設けてもよい。さらに、平ワッシャー15は、省略することも可能である。
また、本実施例において、平ワッシャー15の数は、3枚であるが、1枚、2枚、或いは4枚以上のように任意に変更可能である。
平ワッシャー15とウェーブワッシャー13との溶接部Wは、平ワッシャー15とウェーブワッシャー13との当接部分において、内周及び外周の中間部に形成されている。
平ワッシャー15相互間の溶接部W、平ワッシャー15と基部3及び可動部5との溶接部W、並びに平ワッシャー15と接続部11との溶接部Wは、ウェーブワッシャー13相互の結合に倣って、周方向に順次変位した位置において、内周及び外周の中間部に形成されている。
各平ワッシャー15は、金属等によって環状に形成された板材であり、ウェーブワッシャー13と同一材料により同一の内外周の径及び板厚を有し、且つ平坦に形成されている。
この平ワッシャー15は、第1屈曲部7及び第2屈曲部9が屈曲する際に、相互間が開くようにウェーブワッシャー13と共に変形するが、ウェーブワッシャー13よりも変形量が小さいものとなる。なお、平ワッシャー15は、ウェーブワッシャー13と異なる材料を用いて形成されても良い。
図6は、接続部11を示す平面図である。
接続部11は、図1~3及び6のように、第1屈曲部7及び第2屈曲部9間に軸方向で溶接され、第1屈曲部7及び第2屈曲部9よりも剛性が高い部材である。剛性は、軸方向に対する曲げ剛性をいう。この接続部11は、第1屈曲部7及び第2屈曲部9を接続することで、多関節を構成する。
接続部11は、内周及び外周がそれぞれ周方向で連続する周回形状を有する。ここでの連続とは、第1屈曲部7及び第2屈曲部9の端部への溶接のための軸方向に沿った凹部や切欠等によって内周又は外周が不連続になっていないことを意味し、内周や外周に僅かな凹部等を有することによって不連続となる場合も含む。
本実施例の接続部11は、円筒形状であり、内周及び外周間の幅が一定となっている。内周及び外周間の幅を一定とするには、接続部11が角のない平面形状を有していればよい。従って、接続部11は、楕円筒形状等としてもよい。また、接続部11は、内周及び外周間の幅が一定ではない矩形筒形状とすることも可能である。さらに、接続部11は、軸方向で内周及び外周の一方又は双方の径が変わるものであってもよい。この場合、径の異なる屈曲部間を接続することができる。
本実施例の接続部11は、複数のウェーブワッシャー13及び複数の平ワッシャー15の溶接された部分である溶接部Wに軸方向で重なっている。これにより、接続部11は、第1屈曲部7及び第2屈曲部9を確実に受けて、動作を安定させることができる。
接続部11の軸方向の両側には、幅が一定の平坦な周回状の接合面11aが形成されている。この接合面11aにより、接続部11に結合される平ワッシャー15は、全周にわたって接続部11に均等に当接する。この状態で、平ワッシャー15は、接続部11に溶接されている。従って、接続部11は、第1屈曲部7及び第2屈曲部9をより確実に受けて、動作を安定させることができる。
かかる接続部11には、索状部材であるワイヤー17a及び17bの挿通孔11b及び保持部11cが設けられている。なお、索状部材は、ワイヤー17a及び17bのように屈曲構造体1の操作用の他、通電用やガイド用等がある。ガイド用は、操作用や通電用の索状部材をガイドするものである。
索状部材としては、ワイヤー17a及び17bの他、単線、撚り線、ピアノ線、多関節ロッド、鎖、紐、糸、縄等の適宜のものを採用することが可能である。索状部材の材質は、ステンレス鋼、NiTi(ニッケルチタン)、炭素鋼等の金属等のように適宜のものを採用することが可能である。
挿通孔11bは、接続部11に対して周方向に複数設けられている。挿通孔11bは、軸方向で接続部11を貫通している。この挿通孔11bは、第1屈曲部7及び第2屈曲部9の挿通孔7a、9aに軸方向で連通している。
なお、挿通孔7a、9aは、ウェーブワッシャー13及び平ワッシャー15を貫通して設けられている。本実施例の挿通孔7a、9aは、軸方向で連通しているが、隣接するウェーブワッシャー13及び平ワッシャー15で周方向に変位した位置に形成することも可能である。
挿通孔7a、9a、11bにより、屈曲構造体1では、第1屈曲部7を操作するためのワイヤー17aを、第2屈曲部9側から接続部11を通り第1屈曲部7に至るまで軸方向で挿通してガイドする。
第1屈曲部7を挿通したワイヤー17aは、先端が可動部5に保持され、基端側の引張りによって第1屈曲部7を屈曲させて可動部5を変位可能とする。
接続部11の保持部11cは、第2屈曲部9を操作するためのワイヤー17bの先端を保持する。この保持部11cは、接続部11の軸方向の中間部において、外周上に開口した空間部からなる。
このため、接続部11は、保持部11cによって外周の連続性が失われているが、軸方向の両側において連続性が保持されている。
保持部11cには、接続部11の挿通孔11bが連通している。挿通孔11bは、第2屈曲部9の挿通孔9aに軸方向で連通している。これにより、第2屈曲部9を操作するためのワイヤー17bを、第2屈曲部9を通って接続部11に至るまで軸方向で挿通してガイドする。
そして、ワイヤー17bは、その先端が接続部11の保持部11cに保持され、基端側の引張りによって第2屈曲部9を屈曲させて接続部11を変位可能とする。
ワイヤー17bの先端の保持は、本実施例において、ワイヤー17bの先端に取り付けられたスリーブ等の端部処理部材18が保持部11cに係合することで行われる。
なお、ワイヤー17bの先端の保持は、保持部11cへの端部処理部材18の係合に限られるものではなく、適宜の手法で行うことができ、保持部11cを省略することもある。
[屈曲構造体の製造方法]
図7~図11は、屈曲構造体1の製造方法を示す側面図である。
本実施例の屈曲構造体1の製造方法は、図7~図11のように、接続部11に対して第1屈曲部7及び第2屈曲部9を取り付ける。
まず、図7のように、接続部11の軸方向の一側を上方に向けて配置する。この配置は、適宜の保持具を用いて行えばよい。
この状態において、接続部11の挿通孔11bにガイド部材Gを挿通する。ガイド部材Gは、棒状体又は索状部材を用いる。ガイド部材Gは、自立可能な程度の剛性を有するのが好ましい。
そして、図8及び図9のように、第1屈曲部7を接続部11に取り付ける。具体的には、第1屈曲部7の複数の平ワッシャー15を、接続部11の軸方向の一側に積層して溶接する。溶接は、炭酸ガスレーザー、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)レーザー、ファイバーレーザー等の適宜の手法を採用すればよい。
積層された平ワッシャー15に対し、複数のウェーブワッシャー13を順次積層しつつ溶接する。これにより、複数のウェーブワッシャー13は、接続部11の軸方向の一側から順次積層しつつ溶接される。
複数の平ワッシャー15及び複数のウェーブワッシャー13を積層する際は、第1屈曲部7の平ワッシャー15及びウェーブワッシャー13に設けられている挿通孔7aにガイド部材Gを挿通することで接続部11に対して位置決めることができる。なお、ガイド部材としては、挿通孔7aを挿通するものに限られない。例えば、ガイド部材は、平ワッシャー15及びウェーブワッシャー13の外周をガイドするもののように、平ワッシャー15及びウェーブワッシャー13の外側に位置するものであってもよく、或いは平ワッシャー15及びウェーブワッシャー13の内周をガイドするもののように、平ワッシャー15及びウェーブワッシャー13の内側に位置するものであってもよい。
第1屈曲部7の複数の平ワッシャー15及び複数のウェーブワッシャー13を積層した後は、可動部5を積層する。
このとき、可動部5の第1屈曲部7への結合面5bには、第1屈曲部7の平ワッシャー15を溶接により取り付けておく。一方、第1屈曲部7の可動部5を取り付ける端部には、1枚少ない2枚の平ワッシャー15を積層しておく。
この平ワッシャー15に可動部5に結合された平ワッシャー15を積層し、可動部5の凹部5aを介して溶接する。
こうして第1屈曲部7を接続部11に接続した後は、図10のように、接続部11の軸方向の他側を上方に向けて配置する。
この状態で、図11のように、第2屈曲部9を接続部11に取り付ける。具体的には、第2屈曲部9の複数の平ワッシャー15及び複数のウェーブワッシャー13を、接続部11の軸方向の他側から順次積層しつつ溶接する。
複数の平ワッシャー15及び複数のウェーブワッシャー13を積層する際は、第1屈曲部7と同様、第2屈曲部9の平ワッシャー15及びウェーブワッシャー13に設けられている挿通孔9aにガイド部材Gを挿通することで接続部11に対して位置決めることができる。
第2屈曲部9の複数の平ワッシャー15及び複数のウェーブワッシャー13を積層した後は、基部3を積層する。
基部3の積層は、第1屈曲部7に対する可動部5の積層と同様にして行うことができる。すなわち、第2屈曲部9の平ワッシャー15を結合面3aに溶接によって取り付けた基部3を、1枚少ない2枚の平ワッシャー15を積層した第2屈曲部9の端部に積層する。
そして、第2屈曲部9側の平ワッシャー15と基部3側の平ワッシャー15を積層状態で基部3の凹部3aを介して溶接する。
こうして、接続部11に対して第1屈曲部7及び第2屈曲部9を介して可動部5及び基部3が取り付けられる。その後、ガイド部材Gを基部3側から引き抜くと、屈曲構造体1が完成する。
なお、本実施例では、第1屈曲部7及び第2屈曲部9の順番で接続部11に取り付けたが、第1屈曲部7及び第2屈曲部9の取付け順序は任意である。例えば、第2屈曲部9を第1屈曲部7よりも先に接続部11に取り付けてもよい。また、接続部11を軸方向で反転させながら、第1屈曲部7及び第2屈曲部9のウェーブワッシャー13を交互に積層してもよい。
かかる製造方法により、本実施例の屈曲構造体1は、接続部11に溶接のための凹部を設ける必要がなく、接続部11の内周及び外周を周方向で連続した周回形状とすることができる。
この屈曲構造体1は、接続部11を小径化することができ、屈曲構造体1を小径化しつつ屈曲部7、9間を短縮して一体で接続することが可能となる。
すなわち、接続部11に基部3及び可動部5のような溶接のための凹部を設ける場合は、接続部11を小径化すると、接続部11において凹部の占める割合が大きくなる。この構造では、ワイヤー17bの荷重を受けられなくなり、小径化や軸方向の短縮化に限界が生じることになる。
これに対し、本実施例の屈曲構造体1では、接続部11を小径化や軸方向の短縮化をしても、内周及び外周を周方向で連続した周回形状によってワイヤー17bの荷重を受けることができる。結果として、屈曲構造体1は、全体としての小径化に対応することが可能となる。
1 屈曲構造体
7 第1屈曲部
7a、9a 挿通孔
9 第2屈曲部
11 接続部
13 ウェーブワッシャー
15 平ワッシャー
17a、17b ワイヤー(索状部材)
G ガイド部材

Claims (7)

  1. 屈曲及び伸展が可能な第1屈曲部及び第2屈曲部と、
    前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部間に軸方向で溶接され前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部よりも剛性が高い接続部と、を備え、
    前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部は、それぞれ前記軸方向に積層されると共に相互間が溶接された複数のウェーブワッシャーを備え、
    前記接続部は、内周及び外周がそれぞれ周方向で連続する周回形状である、
    屈曲構造体。
  2. 請求項1記載の屈曲構造体であって、
    前記接続部は、前記内周及び外周間の幅が一定である、
    屈曲構造体。
  3. 請求項1又は2記載の屈曲構造体であって、
    前記複数のウェーブワッシャーの相互間の溶接は、各ウェーブワッシャーの内周及び外周間の中間部で行われ、
    前記接続部は、前記複数のウェーブワッシャーの溶接された部分に前記軸方向で重なる、
    屈曲構造体。
  4. 請求項1~3の何れか一項に記載の屈曲構造体であって、
    前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部の一方又は双方は、前記軸方向の端部を構成する平ワッシャーを備え、
    前記平ワッシャーは、全周にわたって前記接続部に当接した状態で溶接され、
    前記複数のウェーブワッシャーは、前記平ワッシャーを介して前記接続部に溶接された、
    屈曲構造体。
  5. 請求項1~3の何れか一項に記載の屈曲構造体の製造方法であって、
    前記第1屈曲部の前記複数のウェーブワッシャーを、前記接続部の前記軸方向の一側から順次積層しつつ溶接し、
    前記第2屈曲部の前記複数のウェーブワッシャーを、前記接続部の前記軸方向の他側から順次積層しつつ溶接する、
    屈曲構造体の製造方法。
  6. 請求項5記載の屈曲構造体の製造方法であって、
    前記複数のウェーブワッシャー及び前記接続部は、索状部材を挿通するための挿通孔を有し、
    前記接続部の挿通孔にガイド部材を挿通し、
    前記第1屈曲部及び前記第2屈曲部の前記複数のウェーブワッシャーを積層する際に前記ガイド部材に前記複数のウェーブワッシャーの挿通孔を挿通して前記接続部に位置決める、
    屈曲構造体の製造方法。
  7. 請求項5または6の何れか一項に記載の屈曲構造体の製造方法であって、
    前記接続部の軸方向の一側及び他側の一方又は双方に平ワッシャーを積層して溶接し、前記平ワッシャーに対し前記複数のウェーブワッシャーを前記軸方向に順次積層しつつ溶接する、
    屈曲構造体の製造方法。
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