JP2023016674A - 溶接品質検査方法及び溶接品質検査デバイス - Google Patents

溶接品質検査方法及び溶接品質検査デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2023016674A
JP2023016674A JP2022005534A JP2022005534A JP2023016674A JP 2023016674 A JP2023016674 A JP 2023016674A JP 2022005534 A JP2022005534 A JP 2022005534A JP 2022005534 A JP2022005534 A JP 2022005534A JP 2023016674 A JP2023016674 A JP 2023016674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welding
processing device
inspection
quality
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2022005534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7266123B2 (ja
Inventor
尚恩 呉
Shang En Wu
耕齊 梁
Geng Qi Liang
光澤 何
Guang Ze He
弘仁 陳
Hung-Jen Chen
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATERIALS ANALYSIS Tech Inc
Original Assignee
MATERIALS ANALYSIS Tech Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATERIALS ANALYSIS Tech Inc filed Critical MATERIALS ANALYSIS Tech Inc
Publication of JP2023016674A publication Critical patent/JP2023016674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7266123B2 publication Critical patent/JP7266123B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/0002Inspection of images, e.g. flaw detection
    • G06T7/0004Industrial image inspection
    • G06T7/0008Industrial image inspection checking presence/absence
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30108Industrial image inspection
    • G06T2207/30152Solder

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

【課題】検査対象部位の基板の溶接品質や検査対象部品の溶接品質を客観的、迅速的かつ正確的に判定する。【解決手段】溶接品質検査方法は、検査画像を取得し、処理装置によって、検査画像において、溶接領域内に、染料インクで染色された領域の面積が溶接領域の全面積にする染色面積割合を計算し、染色面積割合が所定の染色割合を超えるかについて判定する。所定の染色割合染色面積割合が所定の染色割合以下であると判定すると、検査対象位置の溶接品質が良いと判定し、検査結果情報を生成する。染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいと判定すると、検査対象位置の溶接品質が良くないと判定し、検査結果情報を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は溶接品質検査方法及び溶接品質検査デバイスに関し、特に、表面実装技術(SMT)によって溶接を行った基板の溶接品質を検査するための溶接品質検査方法及び溶接品質検査デバイスに関する。
回路基板の溶接品質を検査する方法として、染色浸透探傷試験(Red Dye Penetration Test)はよく使われている。その方法では、検査対象となる回路基板をレッドインクに浸入し、さらに回路基板を取り出して乾燥させ、回路基板における電子素子(例えば、ICチップなど)を取り外した後、適当な拡大倍率を有する顕微鏡に配置して、回路基板の溶接領域を目で観察しながら、経験でその溶接領域の溶接品質を判定するのが一般的である。
なお、上記の検査方法では、主に人間の目で観察しながら主観的に溶接品質を判定するため、判定ミスが生じがちである。また、判定に時間もかかる上に、判定が主観的であるため、同一の回路基板についても溶接品質の判定結果がそろっていない恐れもある。
人工で基板を観察することで溶接対象位置の溶接品質を判定する方法が時間及び手間をかかり、検査品質が良くないなどの課題について改善策を提供する。
本発明に係る特定の実施形態は、次のような溶接品質検査方法を提供する。品質検査方法は、測定対象組立体の検査対象位置の溶接品質を検査するために用いられ、測定対象組立体は、はんだパッドが設けられた基板と、それぞれ溶接構造を介して基板のはんだパッドに実装された電子素子とを含む電子組立体を染料インクに浸入し、乾燥してから電子素子を抜く外したものであり、少なくとも1つの基板におけるはんだパッドが配置された位置は検査対象位置と定義される。溶接品質検査方法は、検査対象領域に対応した溶接領域を少なくとも1つ含む検査画像を取得する、画像取得ステップと、処理装置は、溶接領域のそれぞれについて染料インクで染色された領域の面積が溶接領域の全面積に占めた染色面積割合を計算してから、処理装置で染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいかを判定し、染色面積割合が所定の染色割合以下であると判定すると、検査対象位置の溶接品質が良い検査結果情報を出力するが、一方、染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいと判定すると、処理装置は、検査対象位置の溶接品質が良くない検査結果情報を出力する、割合算出・品質判定ステップと、を含む。
本発明に係る特定の実施形態は、溶接品質検査デバイスは、載置ステージ、処理装置、画像撮像装置及び出力装置を含む。載置ステージは基板を載置するために用いられる。画像撮像装置及び出力装置はそれぞれ処理装置と電気的に接続される。処理装置は、溶接品質検査方法を実行する。品質検査方法は、測定対象組立体の検査対象位置の溶接品質を検査するために用いられ、測定対象組立体は、はんだパッドが設けられた基板と、それぞれ溶接構造を介して基板のはんだパッドに実装された電子素子とを含む電子組立体を染料インクに浸入し、乾燥してから電子素子を抜く外したものであり、少なくとも1つの基板におけるはんだパッドが配置された位置は検査対象位置と定義される。溶接品質検査方法は、検査対象領域に対応した溶接領域を少なくとも1つ含む検査画像を取得する、画像取得ステップと、処理装置は、溶接領域のそれぞれについて染料インクで染色された領域の面積が溶接領域の全面積に占めた染色面積割合を計算してから、処理装置で染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいかを判定し、染色面積割合が所定の染色割合以下であると判定すると、検査対象位置の溶接品質が良い検査結果情報を出力するが、一方、染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいと判定すると、処理装置は、検査対象位置の溶接品質が良くない検査結果情報を出力する、割合算出・品質判定ステップと、を含む。
結論として、本発明に係る溶接品質検査方法及び溶接品質検査デバイスは、基板の検査対象位置の溶接品質を素早く正確的に判定することができる。かつ、判定では、人間による主観的な判定ではないため、判定結果が参考となる価値が大幅に上がっていく。
この発明の特徴および技術的内容をよりよく理解するために、以下の詳細な説明および添付の図面を参照していただきたいが、これらの説明および添付の図面は、この発明を説明することのみを目的としており、この発明の保護範囲をいかなる形でも限定しない。
本発明における溶接品質検査デバイスを示すブロック図である。 本発明における溶接品質検査方法の第1の実施形態を示すフローチャートである。 本発明における溶接品質検査方法の第1の実施形態を利用して溶接品質が良い及び良くないと判定した検査画像が表示装置に表示されるイメージを示す模式図である。 本発明における溶接品質検査方法の第1の実施形態を利用して溶接品質が良い及び良くないと判定した検査画像が表示装置に表示されるイメージを示す模式図である。 本発明における溶接品質検査方法の第2の実施形態を示すフローチャートである。 本発明における溶接品質検査方法の第3の実施形態を示すフローチャートである。 本発明における溶接品質検査方法の第4の実施形態を示すフローチャートである。 本発明における溶接品質検査方法の第4の実施形態を利用して溶接領域が存在しないと判定した検査画像が表示装置に表示されるイメージを示す模式図である。 本発明における溶接品質検査方法の第5の実施形態を示すフローチャートである。 本発明における溶接品質検査方法の第5の実施形態において、検査対象位置のはんだパッド及びそれに連接した溶接構造にHIP(Head-In-Pillow)及び偽溶接問題が発生した検査画像が表示装置に表示されたイメージを示す模式図である。 本発明における溶接品質検査方法の第5の実施形態において、検査対象位置のはんだパッド及びそれに連接した溶接構造にHIP(Head-In-Pillow)及び偽溶接問題が発生した検査画像が表示装置に表示されたイメージを示す模式図である。 本発明における溶接品質検査方法の第5の実施形態において、検査対象位置のはんだパッド及びそれに連接した溶接構造にHIP(Head-In-Pillow)及び偽溶接問題が発生した検査画像が表示装置に表示されたイメージを示す模式図である。 本発明における溶接品質検査方法の第6の実施形態を示すフローチャートである。本発明における溶接品質検査方法の第6の実施形態において、溶接領域に気泡またはボイドがあると判定された検査画像が表示装置に表示されたイメージを示す模式図である。 本発明における溶接品質検査方法の第7の実施形態を示すフローチャートである。 本発明における溶接品質検査方法の第8の実施形態を示すフローチャートである。 本発明における溶接品質検査方法の第8の実施形態の番号付けステップを示す模式図である。
以下の説明において、特定の図または特定の図に示されているように言及されている場合、これは後続の説明に記載されている関連内容の大部分がその特定の図に現れていることを強調するためだけのものであり、後続の説明をその特定の図のみを参照するように制限するものではない。
図1~図4を参照されたい。本発明に係る溶接品質検査デバイス100は、測定対象組立体における少なくとも1つの検査対象位置の溶接品質を検査するために用いられ、本発明に係る溶接品質検査方法は、測定対象組立体における少なくとも1つの検査対象位置の溶接品質を検査するために用いられる。実用では、本発明に係る溶接品質検査方法は、本発明に係る溶接品質検査デバイス100で実行されるが、本発明はこの例に制限されない。前記測定対象組立体は、電子組立体を染料インクに含浸してから乾燥させた後、電子組立体に含まれた少なくとも1つの電子素子を抜き外して形成したものである。電子組立体は基板、及び前記電子素子を含む。前記基板に少なくとも1つのはんだパッド(PAD)が配置され、はんだパッドは溶接構造を介して前記電子素子と溶接され、基板におけるはんだパッドの配置位置は、検査対象位置として定義される。
実用では、前記染料インクは、例えば、レッドインクであってもよいが、本発明はこの例に制限されない。染料インクの色は、例えば、回路基板の表面の色に応じて変更してもよい。基板を染料インクに含浸する時間、または含浸後の乾燥時間のいずれも、基板材料及び染料インクの種類、または電子素子の種類に応じて変更し、本発明には制限されない。前記基板は回路基板であってもよい。前記はんだパッドは、基板におけるトレース(trace)を接続してもよいが、トレース(trace)に接続しなくてもよい。前記溶接構造は、例えば、はんだボール、またははんだペーストで構成されてもよいが、本発明はこの例に制限されない;電子素子としては、例えば、ICチップなど各種の電子素子があってもよい。
本発明に係る溶接品質検査デバイス100は、載置ステージ(図示しない)、処理装置1及び画像撮像装置2を含む。載置ステージは、前記測定対象組立体を載置するために用いられる。処理装置1は、画像撮像装置2に電気的に接続する。処理装置1は、画像撮像装置2が測定対象組立体の検査対象位置を撮像するように画像撮像装置2を制御する。処理装置1は、本発明に係る溶接品質検査方法を実行することによって、載置ステージに載置された測定対象組立体に含まれた少なくとも1つの検査対象位置の溶接品質を判定することができる。前記載置ステージとしては、基板を載置して固定できればいずれも構成を採用しても構わない。処理装置1としては、画像認識及び画像計算を実行し得るコンピューターまたはクラウドサーバーなどが挙げられる。
本発明に係る溶接品質検査方法は、次のようなステップを含む。
画像取得ステップS11:検査画像21を取得する。検査画像21には、少なくとも1つの溶接領域21Aを含み、溶接領域21Aは、検査画像21において検査対象位置に対応した位置である。
割合算出・品質判定ステップS12:処理装置1で溶接領域21A内に染料インクで染色したエリアの面積が溶接領域21Aの全面積に対する染色面積割合を計算する。処理装置1で染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいと判定する。
前記処理装置は前記染色面積割合が前記所定の染色割合の以下であると判定する場合、前記処理装置は、例えば、図3に示すように、前記検査対象位置の溶接品質が良いと判定して、対応的な検査結果情報11を出力する。
前記処理装置は前記染色面積割合が前記所定の染色割合よりも大きいと判定する場合、前記処理装置は、例えば、図4に示すように、前記検査対象位置の溶接品質が良くないと判定し、対応的な前記検査結果情報11を出力する。
実用では、前記画像取得ステップS11において、画像撮像装置2によって、測定対象組立体における単一の検査対象位置を撮像することで、前記検査画像21を取得してもよいか、或いは画像撮像装置2で測定対象組立体における複数の検査対象位置を含む撮像画像を撮像してからニーズ時応じて単一の検査対象位置の画像を前記検査画像21として抽出してもよい。
前記割合算出・品質判定ステップS12において、処理装置1は、例えば、溶接領域21Aにおける画素ごとのRGB値(またはHSV値)を計算して、予め格納された染料インクに対応したRGB値と対比することによって、どの画素は染色された画素であるかについて判定する。その後、染色された画素の個数と溶接領域21Aに含まれた画素の総数とによって、染色面積割合を算出する。例えば、染料インクはレッドインクであれば、処理装置1は、溶接領域21Aにおける画素ごとのR値、G値またはB値は、それぞれ所定の範囲にあるかについて判定してもよい。例えば、所定の範囲では、 R値が200超え、G値が130未満、B値が130未満である範囲となる。処理装置1は、現在の画素のR値、G値及びB値がそれぞれ前記所定の範囲にあると判定する場合、処理装置1は、現在の画素はレッドに染色された画素と判定してもよい。勿論、その判定は、処理装置1が画素ごとのRGB値をHSV値に転換してから、それと予め用意した染料インクのHSV値と比較して、溶接領域21A内の画素が染色されたかについて判定するように行ってもよい。実用では、前記画像撮像装置2によって、同じ光源において染料インクを撮像し撮像画像を得て、さらに、処理装置によって当該撮像画像を分析することで、前記所定の範囲を決定してもよい。
特定の応用例では、処理装置1が割合算出・品質判定ステップS12を実行するスビートを上げるために、画像取得ステップS11において、画像撮像装置2にフィルターを配置することで、画像撮像装置2は染料インクの色による光束のみを受光できるようにしてもよい。好ましい実施形態において、溶接品質検査デバイス100は、さらに表示装置3及び少なくとも1つの入力装置4を含む。処理装置1は、表示装置3及び入力装置4に電気的に接続される。処理装置1は、表示装置3が検査画像21を表示するように表示装置3を制御し得る。かつ、処理装置1は、割合算出・品質判定ステップS12の後、表示装置3に検査結果情報11を表示させる。前記検査結果情報11は、前記検査画像21及び計算結果データ111を含む。そのように、使用者は、表示装置3を介して検査結果情報11、検査画像21及び計算結果データ111をともに確認することができる。それで、現在の検査画像21には染色された領域の割合を確認することができる。なかでも、前記計算結果データ111は、処理装置1が割合算出・品質判定ステップS12を実行して生成したものである。また、ニーズに応じて、使用者は、入力装置4によって、前記所定の染色割合を入力してもよい。入力装置4は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。特定の実施形態において、所定の染色割合は、0~25%であってもよい。所定の染色割合が0%である実施形態において、前記割合算出・品質判定ステップS12では、溶接領域21Aにいずれかの染色が発生すると、溶接品質が良くないと処理装置1が判定する。
図3に示すように、処理装置1が検査対象位置の溶接品質が良いと判定する場合、使用者は、例えば、表示装置3に表示された検査結果情報11から、検査画像21(図面に網目で示す部分は染色領域を表示する)、及び「所定の染色割合:0.5%」などのテキスト(即ち、計算結果データ111)を確認し得る。使用者は、検査画像21及び計算結果データ111を確認することによって、処理装置1の判定に誤りがないかを確認することができる。
例えば、図4に示すように、処理装置1が検査対象位置の溶接品質が良くないと判定した。そして、使用者は、例えば、表示装置3に示された検査結果情報11から、検査画像21(図面に網目で示す部分は染色領域を表示する)、及び「所定の染色割合:68%」などのテキスト(即ち、計算結果データ111)を確認できる。そのように、使用者は、検査画像21からさらに検査対象位置の溶接品質が良くない原因を判定することができる。勿論、使用者は、検査画像21及び計算結果データ111を確認することで、処理装置1の判定に誤りがないかを確認できる。
実用では、処理装置1は、入力装置4による変更情報41を受信し、前記変更情報41に応じて割合算出・品質判定ステップS12における染料インクのRGB値(またはHSV値)を変更してもよい。即ち、使用者は、現在で使用する染料インクの色に基づいて、入力装置4を介して割合算出・品質判定ステップS12における、溶接領域21A内の画素毎が染色されたかを判定するためのRGB値(即ち、染料インクのRGB値)を変更してもよい。
具体の実施例では、処理装置1が割合算出・品質判定ステップS12を実行した後、処理装置1は、検査結果情報11及び検査画像21を表示装置3または外部電子装置(例えば、リモートサーバー、スマートフォン、タブレットなど)に送信して表示させてもよい。使用者は、表示装置3に表示された検査結果情報11及び検査画像21を確認することで、現在の検査対象位置の溶接品質は良好であるかどうかを知ることができる。
上記本発明に係る溶接品質検査方法及び本発明に係る溶接品質検査デバイスは、顕微鏡を介して肉眼で溶接品質を判定する既存の検査方法に比べて、効率が上がる上に、判定品質がより安定である。具体的に、従来では、検査対象位置の溶接品質を検査するには、作業者が測定対象組立体を電子顕微鏡(または適当な拡大倍率を有する顕微鏡)に配置してから、肉眼で観察しながら、経験で溶接領域内に染料インクが現れたかを判定することによって、検査対象位置の溶接品質を判定する。この方式では、時間も手間もかかってしまいのみならず、作業者の経験に応じても、異なる判定結果が出てしまう恐れもある。そのため、既存の検査方法には、判定の不安定性が存在する。
図1及び図5を参照されたい。本実施形態と上記の第1の実施形態との最大の相違点は、画像取得ステップS11及び割合算出・品質判定ステップS12の間に画像処理ステップSXをさらに含む。画像処理ステップSXにおいて、処理装置1は、染料インク、溶接構造または基板のソルダーマスク(solder mask)のうちの少なくとも1つの色を基づいて、検査画像21における少なくとも一部の画素のR値、G値、またはB値の少なくとも1つを調整するか、或いは、前記検査画像21における少なくとも一部の画素のH値、S値、またはV値?中的少なくとも1つを調整することによって、処理装置1が割合算出・品質判定ステップS12を実行する場合、さらに正確に染色された画素を認識することで、染色面積割合をより高い精度で算出し、検査対象位置の溶接品質を判定する。
例えば、処理装置1は、ソルダーマスクのR値、G値及びB値(またはH値、S値及びV値)を基にして、略同様なR値、G値及びB値(またはH値、S値及びV値)を有する画素を抽出してから、それらの画像のRGB値(またはHSV値)を黒色へ調整してもよい。
例えば、染料インクはレッドの場合、処理装置1は、染料インクの実際のR値、G値、B値(またはH値、S値及びV値)を基にして、当該RGB値と略同様なR値、G値及びB値(またはH値、S値及びV値)を有する画像を抽出して、それらの画像のRGB値を(255,0,0)に調整してもよい。即ち、処理装置1はまずどの画素は染色されたかについて判定してから、染色されたと判定された画素のRGB値を真っ赤に調整してもよい。
例えば、染料インクがレッドの場合、画像処理ステップSXにおいて、処理装置1は、画像ごとについてR値、G値及びB値がR>200、G<130及びB<130の関係を満たすかを判定し、RGB値が上記の関係を満たすと判定された画素を、R値が255となり、G値及びB値が元の四分の1となるように調整してもよい。
特定の実施例において、画像処理ステップSXにおいて、処理装置1は、画素を一つずつ読み込んで、RGB値(またはHSV値)につき画素毎とそれに隣接する画素とを比較する。現在の画素のRGB値と隣接する画素のRGB値の差が過大の場合、処理装置1は、現在の画素を黒色または白色に調整する。そのように、画像処理ステップSXを経た検査画像に含まれる画素は、黒色以外なら白色となる。割合算出・品質判定ステップS12において、処理装置は白色(または黒色)の個数を統計することで、前記染色面積割合を簡単に算出できる。
図1及び図6を一緒に参照されたい。本実施形態に係る溶接品質検査方法は、画像取得ステップS21及び割合算出・品質判定ステップS22を順序に含む。前記割合算出・品質判定ステップS22は、第1の実施形態の割合算出・品質判定ステップS12と同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
画像取得ステップS21において、処理装置1は、少なくとも1つの補助光源を基板の少なくとも1つの検査対象位置に向かって補助光束を与え、画像撮像装置2が少なくとも1つの検査対象位置を撮像して検査画像21を生成してから、検査画像21を処理装置1に送信するように、画像撮像装置2を制御する。前記補助光束は検査対象位置におけるはんだパッドに存在する欠陥(例えば、気泡、孔染色された領域)のエッジを強調するために用いられる。それによって、検査画像21における染色された領域または欠陥エリアははっきり表示されるとともに、処理装置1にとって、検査画像21の溶接領域に特定の瑕疵(例えば、気泡、孔など)があるかをより容易に検査することができる。特定の実施形態において、補助光源は環状光源であってもよい。
特定の実施形態において、画像撮像装置2は基板の真上方に配置され、補助光源が基板の真上方以外の位置に配置されてもよい。補助光源による補助光束は、側方向から基板の各検査対象位置に投射することによって、検査画像21における例えば、溶接領域とソルダーマスクとの境界、溶接領域内の気泡(または孔など)の境界など各種のエッジを効果的に強調することができる。本実施形態において、補助光源は白色光源であってもよいが、本発明はこの例に制限されない。
特定の実施形態において、補助光源による補助光束は、染料インクの色と互いに類似色(similar colour)となる色であってもよい。例えば、染料インクの色は、レッドである場合、補助光源は、波長が620~750nmである光束を発行するものであってもよい。そのように、検査画像における溶接領域の染色された領域の赤色をさらに強調する。
別の実施形態において、補助光源による補助光束の色は、染料インク及び減色混合(substrative mixing)で決定することによって、検査画像における染料インクで染色した画素を灰色または黒色にする。例えば、染料インクがレッドの場合、黄色光(570-590nm)及び青色光(476-495nm)に近い2つの補助光源を同時に基板に出光することによって、検査画像における染料インクで染色された画素は、黒色または灰色に近い色で呈される。
別の実施形態において、染料インク蛍光剤を加えてもよい。測定対象組立体及び画像撮像装置を暗室に設置して、補助光源に紫外光源を使用する。そのように、撮像画像において、染色されない領域は黒色を呈し、染色された領域は蛍光色を呈する。そのように、処理装置は、染色された領域をより容易に判定する。
別の実施形態において、溶接品質検査デバイス100は少なくとも2つの補助光源を含んでもよい。2つの補助光源は、波長の異なる光束を発光する。画像取得ステップS21において、処理装置1は次の処理を行う。まず、検査対象位置に対して、まず補助光源の一方が第1の補助光束を投射しながら、画像撮像装置2が検査対象位置を撮像することで第1の画像を生成する。そして、同じ検査対象位置に対して、補助光源の他方が第2の補助光束を投射しながら、画像撮像装置2が検査対象位置を撮像し、第2の画像を形成する。最後に、第1の画像及び第2の画像を前記検査画像として整合することによって、溶接領域内の分析対象(例えば、染色された領域、溶接構造、ソルダーマスクなど)をより明確に表示させる。勿論、処理装置1は、第1の画像及び第2の画像に対して前記画像処理ステップSXの処理を行ってから、第1の画像及び第2の画像を検査画像に整合してもよい。
即ち、例えば、ソルダーマスクは緑色、染料インクは赤色であれば、処理装置1はまず補助光源の一方で検査対象位置に対して波長が495~570nmとなる緑色光を投射してから、画像撮像装置2で検査対象位置の画像を撮像して第1の画像を生成する。それで、第1の画像において、ソルダーマスクの緑色はより目たちになる。続いて、処理装置1は補助光源の他方で同じ検査対象位置に対して波長が620~750nmとなる赤色光を投射し、画像撮像装置2で検査対象位置の画像を撮像して第2の画像を生成する。それで、第2の画像では染色された領域がより目たちになる。最後、処理装置1は、第1の画像及び第2の画像を前記検査画像として整合することによって、溶接領域のエッジをより明確にするのみならず、染色された領域もさらにはっきりと呈される。
ちなみに、本発明溶接品質検査デバイス100は、少なくとも1つの補助光源を含んで、本実施形態の溶接品質検査方法を実行できるものであってもよい。また、実用では、本実施形態で挙げた溶接品質検査方法は、別の実施形態になるように、第2の実施形態で説明した溶接品質検査方法と組み合わせてもよい。
図1、図7及び図8を参照されたい。本実施形態と前記第1の実施形態との最大の相違点は、画像取得ステップS11と割合算出・品質判定ステップS12との間にさらに溶接構造判定ステップSWを含む。
溶接構造判定ステップSWにおいて、処理装置1は、検査画像21における溶接領域21Aには溶接構造画像があるかを判定する。前記溶接構造画像は、基板における溶接構造に対応する画像である。
図8に示すように、処理装置1は、溶接領域21Aに溶接構造画像がないと判定すると、処理装置1は、はんだパッドと基板の間に隙間が存在する原因で検査対象位置の溶接品質が良くないと判定し、相応な検査結果情報11を生成する。この場合、処理装置1は割合算出・品質判定ステップS12を行わない。実用では、処理装置1ははんだパッドと基板の間に隙間が存在すると判定した場合、処理装置1は測定対象組立体の基板の品質が良くないことを検査できる。作業者は、例えば、モニターで検査結果情報11を確認することによって、測定対象組立体の基板に存在する品質不良の原因をさらに知ることができる。そのように、作業者は、基板に問題(例えば、基板内異物、貼り合わせ工程の不備、基板内の接着剤の量不足、基板内の樹脂の流れムラ、基板内の銅箔の貼り合わせムラ、グラスファイバーの表面処理の不備、など)がある可能性のある方向に目を向けることができる。一方、処理装置1が溶接領域21Aに溶接構造画像は存在すると判定した場合、割合算出・品質判定ステップS12に移行する。
特定の実施形態において、溶接構造判定ステップSWにおいて、処理装置1は、溶接領域21Aが既存の画像と一致するか否かを判定するようにしてもよい。溶接領域21Aが既存の画像に一致すると判定された場合、処理装置1は、検査対象位置に溶接構造が存在しないと判定する。一方、溶接領域21Aが既存の画像に一致しないと判定された場合、処理装置は、検査対象位置に溶接構造が存在すると判定する。即ち、処理装置1は、溶接領域21Aが存在しない溶接構造の画像(即ち、前記既存の画像)を予め用意してもよい。溶接構造判定ステップSWにおいて、処理装置1は、検査画像21が予め用意された画像と同じかどうかを判定するために、様々な画像比較方法を用いることができる。
なお、処理装置は、溶接領域21Aにおける不完全な溶接構造の存在を示す画像(すなわち、既存の画像)を事前に用意しておくこともでき、処理装置は、検査画像21が前記事前に記憶された画像と一致すると判定した場合には、検査対象の場所に溶接構造が存在しないと判定する。すなわち、処理装置は、基板上に半分以下しかない不完全な溶接構造がある場合には、溶接領域21Aに溶接構造がないと判定してもよい。
別の具体的な実施形態では、溶接構造判定ステップSWにおいて、処理装置1が、溶接領域21A内のすべての画素の平均輝度を計算し、平均輝度がデフォルトの溶接構造輝度よりも低いかどうかを判定することであってもよく。処理装置1が、平均輝度がデフォルトの溶接構造輝度よりも低いと判定した場合、処理装置1は、検査される場所に溶接構造が存在しないと判定し、処理装置1が、平均輝度がデフォルトの溶接構造輝度よりも高いと判定した場合、処理装置1は、検査される場所に溶接構造が存在すると判定する。具体的には、基板の検査対象位置に溶接構造がない場合に基板が黒または黒っぽい場合、これを利用して検査画像21の溶接領域21Aに溶接構造があるかどうかを迅速に判定することができる。
処理装置1は、検査画像21の溶接領域21A内の溶接構造の有無を判定するために、上述した2つの方法に限らず、様々な方法で使用することができることに留意されたい。別の実施形態では、処理装置1は、関連する機械学習モデル(machine learning)を使用して、検査画像21における溶接構造の有無を判定することもできる。溶接構造の形状、材質、サイズはクライアントごとのニーズによって異なり、溶接構造は1つのトレース(trace)、2つのトレース、またはそれ以上のトレースで接続されている場合があるため、機械学習モジュールを使用することで、検査画像21の判定をより適切かつ迅速に行うことができる。
図1、図9、図11を参照すると、本実施形態の溶接品質検査方法は、画像取得ステップS31、割合算出・品質判定ステップS32、輝度判定ステップS33、境界アーク判定ステップS34からなる。なお、画像取得ステップS31および割合算出・品質判定ステップS32は、第1の実施形態の画像取得ステップS11および割合算出・品質判定ステップS12と同様であり、ここでは繰り返さない。
割合算出・品質判定ステップS32において、加工装置1が、染色面積割合が前記所定の染色面積割合よりも大きい(例えば、染色面積割合が1%以上である)と判定した場合、以下のステップを実行する。
輝度判定ステップS33:処理装置1を用いて、溶接領域21Aの全画素の平均輝度を算出し、平均輝度が所定の輝度よりも低いか否かを判定する。
処理装置1は、平均輝度が所定の輝度よりも低いと判定した場合、はんだパッドが溶接構造体に接続されている場所に隙間があり、前記試験対象箇所の溶接品質が悪いと判定し(処理装置1は、さらに、試験対象部品の基板の品質が悪いと判定してもよい)、試験結果に対応する情報を生成する。ここで、前記予め決められた輝度とは、処理装置1に予め記憶された輝度のことであり、例えば作業者が入力してもよい。
具体的には、はんだパッドと溶接構造との間に隙間があると、電子部品を取り外した後、検査する場所にはんだパッドとIMC(Intermetallic Compound)が荒れた状態で残り、検査画像21では、はんだ領域21aの画像が低輝度の荒れた面として観察されることになる。
したがって、処理装置1が、検査画像21における溶接領域21Aの汚れの割合が所定の割合以上であること、溶接領域21Aに溶接構造があること、溶接部21Aの平均輝度が所定の輝度よりも低いことを判定した場合、関係者は、処理装置1が生成した検査結果情報11から、被検査部品の溶接品質が悪いこと、溶接品質が悪い理由として、溶接はんだパッドと溶接構造との接続部分に隙間があることが考えられることを理解することができる。このようにして、作業者は、電子部品の製造工程において、基板の品質やデザインが悪い(例:基板内のトレースが特定のエリアに密集して分布している)、はんだボールの大きさが一定していない、または不均一である、はんだペーストが少なすぎる、SMT工程の制御が悪い(例:加熱温度が不均一である、温度の上昇・下降が速すぎる)などの方向に優先的に調査を行うことができる。
輝度判定ステップS33において、処理装置1が、溶接領域21Aの平均輝度が所定の輝度よりも高いと判定した場合には、前記境界アーク判定ステップS34が実行される:処理装置1を用いて、溶接領域21A内に高輝度領域が存在し、高輝度領域の境界の少なくとも1部がアーク状であるか否かを判定する。高輝度領域の平均輝度が、溶接領域21Aの残りの領域の平均輝度よりも大きい。
図10に示すように、処理装置1は、溶接領域21A内に高輝度領域Aがあり、高輝度領域の境界の少なくとも1つのセクションA1が円弧状であると判定した場合、検査対象の場所の溶接はんだパッドおよびそれが接続されている溶接構造体にHIP(Head-In-Pillow)偽溶接問題が発生したと判定し、検査結果に対応する情報を生成する。つまり、検査結果を見ることで、作業者は、はんだパッドやそれが取り付けられている溶接構造に偽溶接のピロー効果が発生している可能性があるかどうかを知ることができるので、電子部品の製造工程において、基板が曲がっていないか、溶接構造の量が不足していないか、リフロー工程の高温によって基板が変形していないか、という方向で優先順位をつけることができるようになる。
図11に示すように、処理装置1は、溶接領域21A内に高輝度領域があるが、高輝度領域の境界にはアーク状のセグメントがないと判定した場合、検査対象箇所およびそれが接続されている溶接構造体にNWO(Non-Wet-Open)の偽溶接が発生したと判定し、それに対応する検査結果の情報を生成する。つまり、検査結果情報を見ることで、作業者は、検査対象となるはんだパッドや溶接構造にNWO(Non-Wet-Open)の偽溶接がある可能性を把握することができ、基板の変形、はんだパッドの酸化、SMT工程管理の不備、はんだ印刷のオフセット防止などの問題がないか、電子部品製造工程の方向性を優先することができるのである。
処理装置1は、高輝度領域の境界が高輝度領域の境界の3分の1よりも長くない場合に、高輝度領域の境界にアーク状セクションがないと判定してもよいことに留意されたい(ただし、これに限定されない)、勿論、本明細書で言及される処理装置1は、高輝度領域の境界にアーク状のセクションがないと判定したとしても、実際に高輝度領域の境界にアーク状のセクションが全くないとも言えない。
1つの具体的な応用例では、境界アーク判定ステップS34において、処理装置1は、平均輝度よりも高い輝度を有する溶接領域21Aの画素の総数が、溶接領域21Aの全画素の総数の10%以上であると判定された場合に、溶接領域21Aが高輝度領域を含むと判定してもよい。勿論、処理装置1は、溶接領域21Aに輝度の高い領域が含まれているか否かを、他の手段で判定してもよい。
図1、図12および図13を併せて参照すると、本実施形態と上述した第1の実施形態との主な相違点は、前記割合算出・品質判定ステップS12の後に、加工装置1が、染色面積割合が所定の染色面積割合(例えば0%~5%)より大きくない(すなわち小さいまたは等しい)と判定した場合に、以下のステップを実行することである。
輝度算出ステップS13:処理装置1を用いて、溶接領域21Aの各画素の輝度を算出する。
欠陥判定ステップS14:処理装置を用いて各画素の輝度を比較して、溶接領域21A内に欠陥エリアBがあるか否かを判定するステップであって、欠陥エリアB内の全ての画素の平均輝度が所定の輝度よりも低い。
処理装置1は、溶接部21A内に少なくとも1つの欠陥エリアBがあると判定した場合(図13に示すように)、溶接領域21A内に気泡やボイドがあると判定し、対応する検査結果情報11を生成する。
処理装置1は、溶接領域21A内に欠陥エリアBがないと判定した場合、検査対象位置の溶接品質が良好であると判定し、対応する検査結果情報11を生成する。
また、前記欠陥判定ステップS14において、処理装置1は、画素の平均輝度が所定の輝度よりも低いと判定した後、画素の総面積が所定の面積よりも大きい場合にのみ、溶接領域21Aに欠陥エリアBが存在すると判定してもよい。あるいは、処理装置1は、複数の画素の平均輝度が所定の輝度以下であると判定した後、まず、それらの画素の総面積が溶接領域21Aに占める割合を判定し、溶接領域21Aの総面積が所定の割合を超えた場合にのみ、溶接領域21Aに欠陥エリアBがあると判定してもよい。例えば、処理装置1は、欠陥エリアBの面積が溶接領域21Aの面積の6.25%よりも大きいと判定した場合に、溶接領域21Aに欠陥エリアBが存在すると判定してもよい。 また、様々な実施形態において、処理装置1は、欠陥エリアBの直径が溶接領域21Aの直径の25%よりも大きいと判定した場合にのみ、溶接領域21Aに欠陥エリアBが存在すると判定してもよい。
図1および図14を併せて参照すると、本発明の溶接品質検査方法は、検査対象の部品のはんだ品質を検査するためにも用いることができる。具体的には、基板には複数のはんだパッドが設けられ、それぞれのはんだパッドは溶接構造に接続されており、少なくとも1つの電子部品は複数の溶接構造を介して複数のはんだパッドに接続されており、基板にそれぞれのはんだパッドが設けられている位置を検査対象位置と定めてもよい。
本実施形態の溶接品質検査方法は、画像取得ステップS41と、検査量算出ステップS42と、割合算出・品質判定ステップS43と、合計割合算出・品質判定ステップS44とを備えている。前記画像取得ステップS41では、検査画像21は、検査対象位置のそれぞれ対応する複数の溶接領域を含む。本実施形態の割合算出・品質判定ステップS43は、第1の実施形態の割合算出・品質判定ステップS12と同様であり、以下では繰り返さない。
検査量算出ステップS42:検査画像21に含まれる全ての溶接領域について、溶接領域の総数を算出する。検査量算出ステップS42の後、割合算出・品質判定ステップS43が所定回数繰り返され、所定回数は溶接領域の総数に等しく、各割合算出・品質判定ステップS43において、処理装置は、異なる溶接領域の染色された割合を算出し、各溶接領域に対応する検査結果情報11を生成する。
すなわち、検査画像21に6つの溶接領域がある場合、処理装置1は、割合算出・品質判定ステップS43を合計6回繰り返し、割合算出・品質判定ステップS43を実行するたびに、6つの異なる溶接領域のいずれかについて溶接品質を判定し、それに応じて対応する検査結果情報11を生成する。特に、処理装置がマルチコアプロセッサである実施形態では、処理装置1はマルチスレッド化(multithreading)され、異なる溶接領域に対応する割合計算ステップと品質判定ステップS43を同時に実行することができる。割合算出・品質判定ステップS43が所定の回数実行された後、処理装置1は、前記総割合算出・品質判定ステップS44を実行し、処理装置1を用いて、溶接領域の総数のうち、所定の染色割合よりも大きい染色数量割合を算出し、その染色数量割合が所定の割合よりも大きいか否かを判定する。
処理装置1は、染色数量割合が所定の割合よりも大きいと判定した場合、測定対象組立体の溶接品質が悪いと判定し、それに応じて測定対象組立体の検査結果情報を生成する。
処理装置1は、染色数量割合が所定の割合よりも大きくないと判定した場合には、測定対象組立体の溶接品質が良好であると判定し、それに応じて測定対象組立体の検査結果情報を生成する。
1つの具体的な実施形態では、前記所定の割合は0%であってもよく、すなわち、処理装置1は、任意の1つの溶接領域における検査対象位置の溶接品質が悪いと判定した場合には、溶接組立体の溶接品質が悪いと直接判定する。
別の実施形態では、検査画像21に6つの溶接部があり、所定の割合が25%であり、処理装置1が割合算出・品質判定ステップS43を6回繰り返し実行した後に、溶接領域のうち3つの溶接領域の検査位置の溶接品質が良くないと判定したとすると、処理装置1は、溶接組立体の溶接品質が良くないと判定する。これに対して、処理装置1は、割合算出・品質判定ステップS43を6回繰り返した後に、溶接領域の1つの溶接検査位置のみの溶接品質が良好でないと判定した場合には、溶接組立体の溶接品質が良好であると判定する。
実際には、前記検査量算出ステップS42において、処理装置1は、例えば、画像認識(例えば機械学習モデルによる)、予め記憶された溶接領域の画像との比較などにより、検査画像に含まれる溶接領域の総数を決定してもよいが、処理装置1が検査画像に含まれる溶接領域の総数をどのように算出するかは、本明細書では限定されないことに留意されたい。
例えば、基板のソルダーマスクの色が深緑色であり、はんだパッドおよび溶接構造の色がそれぞれ金および銀に近く、はんだパッドの形状が丸に近い場合、処理装置1は、まず、検査画像21の二値化処理を行って、検査画像をカラーから白黒に変換し、二値化処理後の検査画像21において、ソルダーマスクに対応する領域は黒く表示され、はんだパッドまたは溶接構造に対応する領域は白く表示されることになる。次に、処理装置1は、各白色領域が円に近いかどうかを判定し、各白色領域の寸法(例えば、面積、直径など)を算出して、各白色領域が溶接領域のいずれかに対応するかどうかを判定してもよい。もちろん、好ましい実施形態では、処理装置1は、関連する機械学習モデルを使用して、カラー検査画像21上の溶接領域の数を直接決定して計算することもできる。
図1および図15を参照すると、本実施形態と第7実施例との主な違いは、画像取得ステップS41と割合算出・品質判定ステップS43との間に以下のステップが含まれていることである。
番号付けステップSZ:処理装置1を用いて、第1の方向と第2の方向に応じて複数の溶接領域に順番に番号を付け、第1の方向は第2の方向と異なり、処理装置は各溶接領域に異なる番号Nを付ける。
番号付けステップSZの後、処理装置1は、例えば、複数の番号に基づいて、複数の溶接領域に対して割合計算・品質判定ステップS43を実行してもよく、処理装置1は、各溶接領域に対応する検査結果情報11を生成し、各検査結果情報11は、対応する番号Nを含む。特に、処理装置がマルチコアプロセッサである実施形態では、処理装置1をマルチスレッド化(multithreading)して、番号の異なる複数の溶接部に対して、割合算出・品質判定ステップS43を同時に行うことができる。
好ましい実施形態の1つでは、番号付けステップSZにおいて、処理装置1は、まず、検査画像を予め決められた角度だけ回転させてから、各溶接領域に番号を割り当ててもよく、処理装置1によって割り当てられた番号によって、ユーザは、現在見ている検査結果情報11の中の番号に対応する溶接領域がどこにあるかを比較的直感的に知ることができる。
例えば、図16に示すように、処理装置1は、まず、検査画像21を反時計回りに10度(すなわち、前記所定の角度)回転させた後、検査画像21の上から下、右から左の各溶接領域(図に示す1~22)に順に番号を付与することができる(すなわち、第1の方向、第2の方向に対応する)。番号付けステップSZの設計により、関係者は検査結果情報11を見て、各溶接部の番号が直感的にかつ迅速に分かる。
図16に示された各番号Nは、処理装置1が複数の溶接領域21Aに番号を付ける方法を説明するための補助として使用されているだけであり、実際には、処理装置1は、検査画像21の関連画像を処理して判定する過程で、検査画像21の様々な溶接領域21Aに図に示された番号を形成しないことに留意されたい。もちろん、処理装置1が表示装置3への検査画像21の表示を制御する際に、作業者が各検査結果情報11が溶接部21Aのどの位置に対応しているかをより明確に知るために、表示装置3に提示される検査画像21の各溶接部21Aの周囲に対応する番号Nを表示してもよい。
処理装置1が、第1の方向、第2の方向に従って複数の溶接部に番号を付ける方法に関しては、上記に限定されるものではないが、処理装置1は、最終的に、ユーザが当該番号付けがどの溶接領域に対応しているかを本質的に直感的に知ることができるような方法で、複数の溶接領域の番号付けを行うものである。
なお、各実施形態は、実際のニーズに応じて互いに組み合わせて新たな実施形態を形成することが可能であり、各実施形態の内容は、他の実施形態と組み合わせて使用しないことに限定されるものではい。
以上のように、本発明の溶接品質検査方法および溶接品質検査装置は、検査対象部位の基板の溶接品質や検査対象部品の溶接品質を迅速かつ正確に判定することができ、判定過程で人為的な判定処理がないため、各判定は同じ基準で行われ、習熟した技術のように、異なる人が同じ基板を観察しても全く異なる判定を行うという問題は発生しないと考えられる。
100 溶接品質検査デバイス
1 処理装置
11 検査結果情報
111 計算結果データ
2 画像撮像装置
21 検査画像
21A 溶接領域
A 高輝度領域
A1 セクション
B 欠陥エリア
3 表示装置
4 入力装置
41 変更情報
N 番号
S11、S12、S13、S14、S21、S22、S31、S32、S33、S34、S41、S42、S43、S44、SX、SW、SZ 流程?驟
本発明に係る特定の実施形態は、次のような溶接品質検査方法を提供する。品質検査方法は、測定対象組立体の検査対象位置の溶接品質を検査するために用いられ、測定対象組立体は、はんだパッドが設けられた基板と、それぞれ溶接構造を介して基板のはんだパッドに実装された電子素子とを含む電子組立体を染料インクに浸入し、乾燥してから電子素子を取り外したものであり、少なくとも1つの基板におけるはんだパッドが配置された位置は検査対象位置と定義される。溶接品質検査方法は、検査対象領域に対応した溶接領域を少なくとも1つ含む検査画像を取得する、画像取得ステップと、処理装置は、溶接領域のそれぞれについて染料インクで染色された領域の面積が溶接領域の全面積に占めた染色面積割合を計算してから、処理装置で染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいかを判定し、染色面積割合が所定の染色割合以下であると判定すると、検査対象位置の溶接品質が良い検査結果情報を出力するが、一方、染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいと判定すると、処理装置は、検査対象位置の溶接品質が良くない検査結果情報を出力する、割合算出・品質判定ステップと、を含む。
本発明に係る特定の実施形態は、溶接品質検査デバイスは、載置ステージ、処理装置、画像撮像装置及び出力装置を含む。載置ステージは基板を載置するために用いられる。画像撮像装置及び出力装置はそれぞれ処理装置と電気的に接続される。処理装置は、溶接品質検査方法を実行する。品質検査方法は、測定対象組立体の検査対象位置の溶接品質を検査するために用いられ、測定対象組立体は、はんだパッドが設けられた基板と、それぞれ溶接構造を介して基板のはんだパッドに実装された電子素子とを含む電子組立体を染料インクに浸入し、乾燥してから電子素子を取り外したものであり、少なくとも1つの基板におけるはんだパッドが配置された位置は検査対象位置と定義される。溶接品質検査方法は、検査対象領域に対応した溶接領域を少なくとも1つ含む検査画像を取得する、画像取得ステップと、処理装置は、溶接領域のそれぞれについて染料インクで染色された領域の面積が溶接領域の全面積に占めた染色面積割合を計算してから、処理装置で染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいかを判定し、染色面積割合が所定の染色割合以下であると判定すると、検査対象位置の溶接品質が良い検査結果情報を出力するが、一方、染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいと判定すると、処理装置は、検査対象位置の溶接品質が良くない検査結果情報を出力する、割合算出・品質判定ステップと、を含む。
割合算出・品質判定ステップS32において、加工装置1が、染色面積割合が前記所定の染色割合よりも大きい(例えば、染色面積割合が1%以上である)と判定した場合、以下のステップを実行する。
図1、図12および図13を併せて参照すると、本実施形態と上述した第1の実施形態との主な相違点は、前記割合算出・品質判定ステップS12の後に、加工装置1が、染色面積割合が所定の染色割合(例えば0%~5%)より大きくない(すなわち小さいまたは等しい)と判定した場合に、以下のステップを実行することである。

Claims (20)

  1. 測定対象組立体における検査対象位置の溶接品質を検査するための溶接品質検査方法であって、前記測定対象組立体は、はんだパッドが設けられた基板と、それぞれ溶接構造を介して前記基板の前記はんだパッドに実装された電子素子とを含む電子組立体を染料インクに浸入し、乾燥してから前記電子素子を抜く外したものであり、少なくとも1つの前記基板における前記はんだパッドが配置された位置は検査対象位置と定義され、
    前記溶接品質検査方法は、
    前記検査対象位置に対応した画像である溶接領域を少なくとも1つを含む検査画像を取得する、画像取得ステップと、
    処理装置は、前記溶接領域内に前記染料インクで染色された面積が前記溶接領域の面積を占める染色面積割合を算出して、前記染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいかを判定する、割合算出・品質判定ステップと、
    を含み、
    前記染色面積割合が前記所定の染色割合の以下であると判定すると、前記処理装置は、前記検査対象位置の溶接品質が良いと判定して、それに相応した検査結果情報を生成し、
    前記染色面積割合が前記所定の染色割合よりも大きいと判定すると、前記処理装置は、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それの相応な前記検査結果情報を生成する、ことを特徴とする溶接品質検査方法。
  2. 前記画像取得ステップと前記割合算出・品質判定ステップとの間に画像処理ステップをさらに含み、前記画像処理ステップにおいて、前記処理装置は前記染料インクの色、前記溶接構造の色、及び前記基板のソルダーマスク色のうちから選ばれる少なくとも1つに基づいて、前記検査画像における少なくとも一部の画素のR値、G値、B値の少なくとも1つ、或いは、前記検査画像における少なくとも一部の画素のH値、S値、V値の少なくとも1つを調整する、請求項1に記載の溶接品質検査方法。
  3. 前記画像取得ステップにおいて、前記処理装置は、補助光源によって前記基板における前記検査対象位置に向かって補助光束を投射し、画像撮像装置によって、前記基板における前記検査対象位置の画像を撮像することで、前記検査画像を生成し、前記画像撮像装置から前記検査画像を受信し、前記補助光束の色は、前記染料インクの色と同じであるか、或いは前前記染料インクの色の減色混合によって決定されるで、前記検査画像における前記染料インクで染色された画素を灰色または黒色にする、請求項1に記載の溶接品質検査方法。
  4. 前記画像取得ステップと前記割合算出・品質判定ステップとの間に、
    前記溶接領域に前記溶接構造に対応する画像である溶接構造画像が存在するかを判定する溶接構造判定ステップ、をさらに含み、
    前記溶接構造画像に前記溶接領域が存在しないと判定した場合、前記処理装置は、前記はんだパッドと前記基板との間に隙間が存在するため、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した前記検査結果情報を生成し、かつ、前記処理装置は、前記割合算出・品質判定ステップを行わないようになり、
    前記溶接構造画像に前記溶接領域が存在すると判定した場合、前記割合算出・品質判定ステップに移行する、請求項1に記載の溶接品質検査方法。
  5. 前記割合算出・品質判定ステップにおいて、前記処理装置は、前記染色面積割合が前記所定の染色割合よりも大きいと判定した場合、輝度判定ステップを実行し、前記輝度判定ステップにおいて、前記処理装置は、前記溶接領域内総画像の平均輝度を算出して、前記平均輝度が所定の輝度よりも低いかを判定する。前記平均輝度が前記所定の輝度よりも低いと判定した場合、前記処理装置は、前記はんだパッドと前記溶接構造との接続部に隙間が存在するため、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した前記検査結果情報を生成し、前記所定の染色面積割合1%以上である、請求項1に記載の溶接品質検査方法。
  6. 前記輝度判定ステップにおいて、前記平均輝度が前記所定の輝度の以上であると判定された場合、境界アーク判定ステップに移行し、
    前記境界アーク判定ステップにおいて、前記処理装置は、前記溶接領域内に高輝度領域が存在し、かつ前記高輝度領域の境界の少なくとも1つのセクションがアーク状であるかについて判定し、前記高輝度領域に含まれる総画素の平均輝度は、前記溶接領域の残りの領域の平均輝度よりも大きいとなり、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に前記高輝度領域が存在して、かつ、前記高輝度領域の境界の少なくとも1つのセクションがアーク状であると判定した場合、前記処理装置は、前記はんだパッドと、それに接続された前記溶接構造との間に枕欠損の偽溶接が発生するため、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した前記検査結果情報を生成し、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に前記高輝度領域が存在するが、前記高輝度領域の境界にアーク状と形成されたセクションがないと判定した場合、前記処理装置は、前記はんだパッドと、それに接続された前記溶接構造との間に不濡れオープンの偽溶接が発生するため、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した前記検査結果情報を生成する、請求項5に記載の溶接品質検査方法。
  7. 前記境界アーク判定ステップにおいて、前記処理装置は、前記溶接領域の輝度が前記平均輝度よりも高い画素の個数が、前記溶接領域内の総画素の総数を占める割合が10%を超えると判定した場合、前記処理装置は、前記溶接領域内に前記高輝度領域を含むと判定する、請求項6に記載の溶接品質検査方法。
  8. 前記割合算出・品質判定ステップにおいて、前記処理装置は、前記染色面積割合が前記所定の染色割合の以上であると判定し場合、輝度計算ステップと欠陥判定ステップを行い、
    前記輝度計算ステップにおいて、前記処理装置は、前記溶接領域の画素毎の輝度を計算し、
    前記欠陥判定ステップにおいて、前記処理装置は、画素毎の輝度を比較することによって、前記溶接領域に欠陥エリアが存在するかを判定し、前記欠陥エリア内の総画素の平均輝度は所定の輝度よりも低いとなり、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に少なくとも1つの前記欠陥エリアが存在すると判定した場合、前記処理装置は、前記溶接領域に気泡またはボイドが存在するため、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した前記検査結果情報を生成し、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に前記欠陥エリアが存在しないと判定した場合、前記処理装置は、前記検査対象位置の溶接品質が良いと判定し、それに相応な前記検査結果情報を生成し、前記所定の染色割合は0%~25%である、請求項1に記載の溶接品質検査方法。
  9. 前記基板に複数の前記はんだパッドが配置され、かつ、前記はんだパッドのそれぞれは1つの前記溶接構造に接続され、少なくとも1つの前記電子素子は、複数の前記溶接構造を介して前記はんだパッドと連接し、前記基板において、前記はんだパッドを配置するための位置は、前記検査対象位置として定義され、前記溶接品質検査方法は、検査前記測定対象組立体の溶接品質を検査するために用いられ、前記画像取得ステップにおいて、前記検査画像は複数の前記溶接領域を含み、前記溶接領域のそれぞれは、1つの前記検査対象位置の画像に対応し、前記画像取得ステップと前記割合算出・品質判定ステップとの間にさらに検査量算出ステップと、合計割合算出・品質判定ステップとを備え、
    前記検査量算出ステップにおいて、前記検査画像に含まれるすべての前記溶接領域における溶接領域の総数量を算出し、
    前記検査量算出ステップの後、前記割合算出・品質判定ステップを所定の回数で繰り返し、前記所定の回数は、前記溶接領域の総個数と同じであり、かつ、前記割合算出・品質判定ステップを実行するたびに、前記処理装置は、異なる前記溶接領域の前記染色面積割合を計算し、
    前記割合算出・品質判定ステップを所定の回数で実行された後、前記割合算出・品質判定ステップを実行し、
    前記合計割合算出・品質判定ステップにおいて、前記処理装置は、前記所定の染色割合よりも大きい前記溶接領域の総個数が前記溶接領域の総個数を占める染色数量割合を算出することで、前記染色数量割合は、所定の割合よりも大きいかを判定し、
    前記染色数量割合が前記所定割合よりも大きいと判定された場合、前記処理装置は、前記測定対象組立体の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した測定対象組立体の検査結果情報を生成し、一方、前記処理装置は、前記染色数量割合が前記所定の割合の以下と判定した場合、前記処理装置は、前記測定対象組立体の溶接品質が良いと判定し、それに相応した測定対象組立体検査結果情報を生成する、請求項1に記載の溶接品質検査方法。
  10. 前記画像取得ステップと前記割合算出・品質判定ステップとの間にさらに番号付けステップを含み、
    前記番号付けステップにおいて、前記処理装置は、第1の方向及び第2の方向に従って、前記溶接領域を順序に番号付けて、前記第1の方向は前記第2の方向と異なって、
    前記処理装置は、前記溶接領域のそれぞれに異なる前記番号を付与し、
    前記番号付けステップの後、前記処理装置は、複数の前記番号に基づいて複数の前記溶接領域に対して前記割合算出・品質判定ステップを実行することによって、前記処理装置は、前記溶接領域のそれぞれに対応した前記検査結果情報を生成し、かつ、前記検査結果情報には対応的な前記番号が含まれる、請求項9に記載の溶接品質検査方法。
  11. 前記番号付けステップにおいて、前記処理装置は、前記検査画像を所定の角度に回転させておいて、さらに、前記第1の方向及び前記第2の方向に従って、複数の前記溶接領域に前記番号を付与する、請求項10に記載の溶接品質検査方法。
  12. 載置ステージ、処理装置、画像撮像装置及び出力装置を含む溶接品質検査デバイスであって、
    前記載置ステージは基板を載置するために用いられ、前記画像撮像装置及び前記出力装置はそれぞれ前記処理装置と電気的に接続され、前記溶接品質検査デバイスは、測定対象組立体における検査対象位置の溶接品質を検査するためのものであって、前記測定対象組立体は、はんだパッドが設けられた基板と、それぞれ溶接構造を介して前記基板の前記はんだパッドに実装された電子素子とを含む電子組立体を染料インクに浸入し、乾燥してから前記電子素子を抜く外したものであり、少なくとも1つの前記基板における前記はんだパッドが配置された位置は検査対象位置と定義され、
    前記処理装置は、前記画像撮像装置によって、前記検査対象位置に対応した画像である溶接領域を少なくとも1つを含む検査画像を取得し、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に前記染料インクで染色された面積が前記溶接領域の面積を占める染色面積割合を算出して、前記染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいかを判定し、前記染色面積割合が前記所定の染色割合の以下であると判定すると、前記処理装置は、前記検査対象位置の溶接品質が良いと判定して、それに相応した検査結果情報を生成して前記出力装置に出力し、前記染色面積割合が前記所定の染色割合よりも大きいと判定すると、前記処理装置は、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それの相応な前記検査結果情報を生成して前記出力装置に出力する、
    ことを特徴とする溶接品質検査デバイス。
  13. 前記処理装置は、前記溶接領域に溶接構造画像が存在するかをさらに判断し、前記溶接構造画像は、前記基板における前記溶接構造に対応した画像であり、
    前記溶接領域に前記溶接構造画像が存在しないと判断した場合、前記処理装置は、前記はんだパッドと前記基板との間に隙間があって、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応な前記検査結果情報を生成すると共に、前記割合算出・品質判定ステップを行わないようになり、
    前記溶接領域に前記溶接構造画像が存在すると判定した場合、前記処理装置は、前記割合算出・品質判定ステップを実行する、請求項12に記載の溶接品質検査デバイス。
  14. 前記染色面積割合が前記所定の染色割合よりも大きいと判定した場合、前記処理装置は、前記溶接領域内の総画像の平均輝度を統計してから、前記平均輝度が所定の輝度よりも低いかを判定し、前記平均輝度が前記所定の輝度よりも低いと判定した場合、前記処理装置は、前記はんだパッドと前記溶接構造との接続箇所に隙間があって、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応な前記検査結果情報を生成し、前記所定の染色割合は1%以上である、請求項12に記載の溶接品質検査デバイス。
  15. 前記処理装置は、前記平均輝度が前記所定の輝度の以上であると判定された場合、前記溶接領域内に高輝度領域が存在し、かつ前記高輝度領域の境界の少なくとも1つのセクションがアーク状であるかについて判定し、前記高輝度領域に含まれる総画素の平均輝度は、前記溶接領域の残りの領域の平均輝度よりも大きいとなり、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に前記高輝度領域が存在して、かつ、前記高輝度領域の境界の少なくとも1つのセクションがアーク状であると判定した場合、前記処理装置は、前記はんだパッドと、それに接続された前記溶接構造との間に枕欠損の偽溶接が発生するため、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した前記検査結果情報を生成し、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に前記高輝度領域が存在するが、前記高輝度領域の境界にアーク状と形成されたセクションがないと判定した場合、前記処理装置は、前記はんだパッドと、それに接続された前記溶接構造との間に不濡れオープンの偽溶接が発生するため、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した前記検査結果情報を生成する、請求項14に記載の溶接品質検査デバイス。
  16. 前記処理装置は、前記溶接領域の輝度が前記平均輝度よりも高い画素の個数が、前記溶接領域内の総画素の総数を占める割合が10%を超えると判定した場合、前記処理装置は、前記溶接領域内に前記高輝度領域を含むと判定する、請求項15に記載の溶接品質検査デバイス。
  17. 前記処理装置は、前記染色面積割合が前記所定の染色割合の以上であると判定し場合、前記溶接領域の画素毎の輝度を計算し、
    前記処理装置は、画素毎の輝度を比較することによって、前記溶接領域に欠陥エリアが存在するかを判定し、前記欠陥エリア内の総画素の平均輝度は所定の輝度よりも低いとなり、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に少なくとも1つの前記欠陥エリアが存在すると判定した場合、前記処理装置は、前記溶接領域に気泡またはボイドが存在するため、前記検査対象位置の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した前記検査結果情報を生成し、
    前記処理装置は、前記溶接領域内に前記欠陥エリアが存在しないと判定した場合、前記処理装置は、前記検査対象位置の溶接品質が良いと判定し、それに相応な前記検査結果情報を生成し、前記所定の染色割合は0%~25%である、請求項12に記載の溶接品質検査デバイス。
  18. 前記基板に複数の前記はんだパッドが配置され、かつ、前記はんだパッドのそれぞれは1つの前記溶接構造に接続され、少なくとも1つの前記電子素子は、複数の前記溶接構造を介して前記はんだパッドと連接し、前記基板において、前記はんだパッドを配置するための位置は、前記検査対象位置として定義され、前記溶接品質検査方法は、検査前記測定対象組立体の溶接品質を検査するために用いられ、前記画像取得ステップにおいて、前記検査画像は複数の前記溶接領域を含み、前記溶接領域のそれぞれは、1つの前記検査対象位置の画像に対応し、
    前記処理装置は、前記検査画像に含まれるすべての前記溶接領域における溶接領域の総数量を算出し、
    前記検査量算出ステップの後、前記処理装置は、前記溶接領域内に前記染料インクで染色された面積が前記溶接領域の面積を占める染色面積割合を算出して、前記染色面積割合が所定の染色割合よりも大きいかの判定を所定の回数で繰り返し、前記所定の回数は、前記溶接領域の総個数と同じであり、かつ、判定を実行するたびに、前記処理装置は、異なる前記溶接領域の前記染色面積割合を計算し、
    前記判定を所定の回数で実行された後、前記処理装置は、前記所定の染色割合よりも大きい前記溶接領域の総個数が前記溶接領域の総個数を占める染色数量割合を算出することで、前記染色数量割合は、所定の割合よりも大きいかを判定し、
    前記染色数量割合が前記所定割合よりも大きいと判定された場合、前記処理装置は、前記測定対象組立体の溶接品質が悪いと判定し、それに相応した測定対象組立体の検査結果情報を生成し、一方、前記処理装置は、前記染色数量割合が前記所定の割合の以下と判定した場合、前記処理装置は、前記測定対象組立体の溶接品質が良いと判定し、それに相応した測定対象組立体検査結果情報を生成する、請求項12に記載の溶接品質検査デバイス。
  19. 前記処理装置は、第1の方向及び第2の方向に従って、前記溶接領域を順序に番号付けて、前記第1の方向は前記第2の方向と異なって、
    前記処理装置は、前記溶接領域のそれぞれに異なる前記番号を付与し、
    前記処理装置は、複数の前記番号に基づいて複数の前記溶接領域に対して前記判定を実行することによって、前記処理装置は、前記溶接領域のそれぞれに対応した前記検査結果情報を生成し、かつ、前記検査結果情報には対応的な前記番号が含まれる、請求項18に記載の溶接品質検査デバイス。
  20. 前記処理装置は、前記検査画像を所定の角度に回転させておいて、さらに、前記第1の方向及び前記第2の方向に従って、複数の前記溶接領域に前記番号を付与する、請求項19に記載の溶接品質検査デバイス。
JP2022005534A 2021-07-21 2022-01-18 溶接品質検査方法及び溶接品質検査デバイス Active JP7266123B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
TW110126717 2021-07-21
TW110126717A TWI784629B (zh) 2021-07-21 2021-07-21 焊接品質檢測方法及焊接品質檢測設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023016674A true JP2023016674A (ja) 2023-02-02
JP7266123B2 JP7266123B2 (ja) 2023-04-27

Family

ID=84977180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022005534A Active JP7266123B2 (ja) 2021-07-21 2022-01-18 溶接品質検査方法及び溶接品質検査デバイス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230029432A1 (ja)
JP (1) JP7266123B2 (ja)
CN (1) CN115684169A (ja)
TW (1) TWI784629B (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5651493A (en) * 1995-04-24 1997-07-29 International Business Machines Corporation Method of performing solder joint analysis of semi-conductor components
JPH11108759A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Hitachi Ltd 欠陥検査方法及びその装置
WO2000060344A1 (fr) * 1999-03-31 2000-10-12 Hitachi, Ltd. Procede et appareil d'essai non destructif
US6342400B1 (en) * 2000-04-05 2002-01-29 Advanced Micro Devices, Inc. Dye penetrant test for semiconductor package assembly solder joints
JP2005351910A (ja) * 1999-10-26 2005-12-22 Hitachi Ltd 欠陥検査方法およびその装置
JP2018179621A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 Nok株式会社 表面欠陥検査装置、表面欠陥検査用の情報処理装置、表面欠陥検査用のコンピュータプログラム、及び表面欠陥検査方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106546597A (zh) * 2015-09-22 2017-03-29 泰科电子(上海)有限公司 焊接质量检测系统和方法
JP2019141862A (ja) * 2018-02-16 2019-08-29 三菱電機株式会社 状態計測装置および噴流式はんだ付け装置の調整方法
CN108956653A (zh) * 2018-05-31 2018-12-07 广东正业科技股份有限公司 一种焊点质量检测方法、系统、装置及可读存储介质
TWI733301B (zh) * 2020-01-09 2021-07-11 廣化科技股份有限公司 焊料膏組成物及包含其之焊接方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5651493A (en) * 1995-04-24 1997-07-29 International Business Machines Corporation Method of performing solder joint analysis of semi-conductor components
JPH11108759A (ja) * 1997-09-30 1999-04-23 Hitachi Ltd 欠陥検査方法及びその装置
WO2000060344A1 (fr) * 1999-03-31 2000-10-12 Hitachi, Ltd. Procede et appareil d'essai non destructif
JP2005351910A (ja) * 1999-10-26 2005-12-22 Hitachi Ltd 欠陥検査方法およびその装置
US6342400B1 (en) * 2000-04-05 2002-01-29 Advanced Micro Devices, Inc. Dye penetrant test for semiconductor package assembly solder joints
JP2018179621A (ja) * 2017-04-06 2018-11-15 Nok株式会社 表面欠陥検査装置、表面欠陥検査用の情報処理装置、表面欠陥検査用のコンピュータプログラム、及び表面欠陥検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
TWI784629B (zh) 2022-11-21
TW202305348A (zh) 2023-02-01
CN115684169A (zh) 2023-02-03
JP7266123B2 (ja) 2023-04-27
US20230029432A1 (en) 2023-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6008823B2 (ja) 基板検査方法
JP5290233B2 (ja) 三次元計測装置及び基板検査装置
JP5795046B2 (ja) ソルダージョイントの検査方法
US20130182942A1 (en) Method for registering inspection standard for soldering inspection and board inspection apparatus thereby
JP6451142B2 (ja) 品質管理装置および品質管理装置の制御方法
JP4827431B2 (ja) 三次元計測装置及び基板検査装置
WO2012096003A1 (ja) はんだ付け検査方法、および基板検査システムならびにはんだ付け検査機
US8428338B1 (en) Method of determining solder paste height and device for determining solder paste height
JP6988500B2 (ja) 検査管理システム、検査管理装置、検査管理方法
KR101916134B1 (ko) 인쇄회로기판 상의 컨포멀 코팅 검사 장치
JP7266123B2 (ja) 溶接品質検査方法及び溶接品質検査デバイス
JP4734650B2 (ja) クリームはんだ印刷の不良検出方法および装置
JP2009267099A (ja) 基板検査方法および自動外観検査の検査結果確認システム
TWI542869B (zh) Automatic dimming method for optical detection and its optical inspection machine
JP6387620B2 (ja) 品質管理システム
TWI519802B (zh) 一種線路資訊擷取方法、非線路區資訊擷取方法及運用前述方法的線路缺陷檢測方法
JP4672313B2 (ja) 印刷はんだ検査装置
JP5250304B2 (ja) 実装基板の外観検査方法
JP5307617B2 (ja) 基板の実装状態検査方法および基板の実装状態検査装置
JP2015094589A (ja) 外観検査装置
JP2006284543A (ja) 実装回路基板検査方法および実装回路基板検査装置
WO2022190543A1 (ja) 情報生成装置
JPH04104044A (ja) 半田ペーストの印刷状態検査装置
JPH06174444A (ja) ディスクリート型電子部品のはんだ形態検査方法
WO2023170990A1 (ja) 基板検査装置及び基板検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221101

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7266123

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150