JP2023016498A - 基板作業装置および基板作業方法 - Google Patents

基板作業装置および基板作業方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023016498A
JP2023016498A JP2021120845A JP2021120845A JP2023016498A JP 2023016498 A JP2023016498 A JP 2023016498A JP 2021120845 A JP2021120845 A JP 2021120845A JP 2021120845 A JP2021120845 A JP 2021120845A JP 2023016498 A JP2023016498 A JP 2023016498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
support position
substrate
component
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021120845A
Other languages
English (en)
Inventor
大地 森
Daichi Mori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2021120845A priority Critical patent/JP2023016498A/ja
Publication of JP2023016498A publication Critical patent/JP2023016498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

Figure 2023016498000001
【課題】対象物が配置された基板の面をバックアップ部材により下側から支持する前に、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を事前に確認可能とする
【解決手段】基板Bの両面のうちの表面Baを上側に向けた状態で、表面Baに部品P(対象物)を実装する作業が完了すると(ステップS102)、表面Baの支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かが確認される(ステップS103~S107)。つまり、表面Baへの部品Pの実装が完了すると(ステップS102)、部品Pが実装された表面Baを上側に向けた状態のまま、表面Baの支持予定位置Sにおける部品Pの存在が確認され(ステップS103~S107)、すなわち支持予定位置Sを支持する予定のバックアップピン55(バックアップ部材)と部品Pとの干渉の有無が確認される。
【選択図】図5

Description

この発明は、部品あるいは塗布液等の対象物が配置された基板を支持する技術に関する。
基板の両面に部品を実装する場合、基板の表面を上側に向けた状態で当該表面に部品を実装してから、基板の裏面を上側に向けた状態で当該裏面に部品を実装するといった手順が実行される。このように基板に部品を実装するにあたっては、基板の両面のうち下側を向く面がバックアップピンにより支持される。特に、基板の裏面に部品を実装する際には、下側を向く基板の表面に部品が既に実装されているため、当該部品とバックアップピンとの干渉が問題となる。
これに対して、特許文献1では、次のようにして、部品とバックアップピンとの干渉の有無を確認している。つまり、基板の裏面を下側から支持するバックアップピンと、裏面に実装されば部品とが干渉すると、基板が突き上げられて上側に反る。そこで、基板の上側に設けられた距離センサによって基板の表面までの距離を計測することで求めた基板の反りに基づき、部品とバックアップピンとの干渉の有無が確認される。
特開2016-207912号公報
なお、上記の手法は、部品が実装された面を下側からバックアップピンにより支持した状態で、部品とバックアップピンとの干渉の有無を確認する。しかしながら、バックアップピンによる支持を実行する前に、部品とバックアップピンとの干渉の有無が確認できると、例えばバックアップピンの位置を変更する等の適当な対策を事前に取ることができる。また、このような事情は、部品以外の塗布液等の対象物を基板の両面に配置する場合においても同様である。そこで、対象物(部品・塗布液等)が配置された基板の面をバックアップ部材(バックアップピン)により下側から支持する前に、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を確認できる技術が求められていた。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、対象物が配置された基板の面をバックアップ部材により下側から支持する前に、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を事前に確認可能とすることを目的とする。
本発明に係る基板作業装置は、第1面および第1面の逆側の第2面を有する基板を、第1面を上側へ向けた状態で保持する基板保持部と、基板保持部に保持された基板の第1面に対象物を配置する作業を実行する作業ヘッドと、作業ヘッドによる作業が完了した後に、基板保持部に保持された基板の第1面の支持予定位置に対象物が存在するか否かを確認する制御部とを備える。
本発明に係る基板作業方法は、第1面および第1面の逆側の第2面を有する基板を、第1面を上側へ向けた状態で基板保持部により保持する工程と、基板保持部に保持された基板の第1面に対象物を配置する作業を実行する工程と、作業が完了した後に、基板保持部に保持された基板の第1面の支持予定位置に対象物が存在するか否かを確認する工程とを備える。
このように構成された本発明(基板作業装置および基板作業方法)では、基板の両面(第1面および第2面)のうちの第1面を上側に向けた状態で、第1面に対象物を配置する作業が完了すると、第1面の支持予定位置に対象物が存在するか否かが確認される。つまり、第1面への対象物の配置が完了すると、対象物が配置された第1面を上側に向けた状態のまま、第1面の支持予定位置における対象物の存在が確認され、すなわち支持予定位置を支持する予定のバックアップ部材と対象物との干渉の有無が確認される。その結果、対象物が配置された基板の面(第1面)をバックアップ部材により下側から支持する前に、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を確認することができる。
また、作業ヘッドには、テスト部材が装着され、テスト部材は、支持予定位置を下側から支持するために使用する予定のバックアップ部材の先端部分と同一形状の先端部分を有し、制御部は、作業ヘッドに装着されたテスト部材の先端部分が第1面あるいは第1面に配置された対象物に当接するまで、テスト部材の先端部分を上側から支持予定位置へ向けて移動させた結果に基づき、支持予定位置に対象物が存在するか否かを確認するように、基板作業装置を構成してもよい。このように、バックアップ部材と共通する先端形状を有するテスト部材を用いて支持予定位置に対象物が存在するか否かを確認することで、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を的確に確認することができる。
また、テスト部材を保管するテスト部材保管部をさらに備え、テスト部材は、作業ヘッドに対して着脱可能であり、テスト部材は、作業の開始前は作業ヘッドから離脱してテスト部材保管部に保管され、作業の完了後に、テスト部材保管部に保管されるテスト部材が作業ヘッドに装着されるように、基板作業装置を構成してもよい。かかる構成では、作業ヘッドの作業の実行中は、作業ヘッドからテスト部材が離脱する。したがって、基板あるいは対象物とテスト部材との干渉を回避しつつ、作業ヘッドにより作業を実行することができる。
また、作業ヘッドに取り付けられたカメラをさらに備え、制御部は、作業ヘッドによる作業が完了した後の支持予定位置をカメラによって上側から撮像することで取得した作業後画像に基づき、支持予定位置に対象物が存在するか否かを確認するように、基板作業装置を構成してもよい。かかる構成では、カメラで撮像した作業後画像に基づき、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を事前に確認することができる。
また、制御部は、作業ヘッドによる作業を開始する前の支持予定位置をカメラによって上側から撮像することで取得した作業前画像と、作業後画像との比較に基づき、支持予定位置に対象物が存在するか否かを確認するように、基板作業装置を構成してもよい。かかる構成では、カメラで撮像した作業前画像と作業後画像との比較に基づき、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を事前に確認することができる。
また、作業ヘッドに取り付けられた距離センサをさらに備え、制御部は、作業ヘッドによる作業が完了した後の支持予定位置の高さを距離センサによって上側から計測することで取得した作業後計測高さに基づき、支持予定位置に対象物が存在するか否かを確認するように、基板作業装置を構成してもよい。かかる構成では、距離センサにより計測した支持予定位置の作業後計測高さに基づき、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を事前に確認することができる。
また、制御部は、作業ヘッドによる作業を開始する前の支持予定位置の高さを距離センサによって上側から計測することで取得した作業前計測高さと、作業後計測高さとの比較に基づき、支持予定位置に対象物が存在するか否かを確認するように、基板作業装置を構成してもよい。かかる構成では、距離センサにより計測した支持予定位置の作業前計測高さと作業後計測高さとの比較に基づき、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を事前に確認することができる。
また、制御部は、支持予定位置に対象物が存在すると判断すると、作業者に対して報知を行うように、基板作業装置を構成してもよい。かかる構成では、バックアップ部材による支持の前に、作業者は、対象物とバックアップ部材とが干渉することを事前に知ることができる。
また、制御部は、支持予定位置を変更する指示を、報知において実行するように、基板作業装置を構成してもよい。かかる構成では、バックアップ部材による支持の前に、作業者は、バックアップ部材で支持する位置を事前に変更して、対象物とバックアップ部材との干渉を防止することができる。
なお、基板作業装置で作業ヘッドが実行する具体的な作業は種々想定される。したがって、対象物は、部品であり、作業ヘッドは、基板保持部に保持された基板の第1面に部品を実装する実装ヘッドであるように、基板作業装置を構成してもよい。あるいは、対象物は、塗布液であり、作業ヘッドは、基板保持部に保持された基板の第1面に塗布液を塗布するディスペンスヘッドであるように、基板作業装置を構成してもよい。
以上のように、本発明によれば、対象物が配置された基板の面をバックアップ部材により下側から支持する前に、対象物とバックアップ部材との干渉の有無を事前に確認することが可能となっている。
基板の両面に部品を実装する部品実装システムの一例を示すブロック図。 部品実装機を模式的に示す平面図。 図2の部品実装機が備える電気的構成を示す図。 ノズル、テストピンおよびバックアップピンの関係を模式的に示す側面図。 図1の部品実装システムにおいて基板に対して実行される両面実装の第1例を示すフローチャート。 図5の両面実装で計測される基板の高さの一例を模式的に示す図。 図5の両面実装において支持予定位置への部品の重複の有無を確認する動作の一例を模式的に示す側面図。 図5の両面実装におけるバックアップピンによる基板の支持態様を模式的に示す側面図。 図1の部品実装システムにおいて基板に対して実行される両面実装の第2例を示すフローチャート。 図1の部品実装システムにおいて基板に対して実行される両面実装の第3例を示すフローチャート。 図10の両面実装で実行される支持予定位置の高さ計測の一例を模式的示す側面図。
図1は基板の両面に部品を実装する部品実装システムの一例を示すブロック図である。同図および以下の図では、水平方向であるX方向、X方向に直交する水平方向であるY方向および鉛直方向であるZ方向を適宜示す。図1に示すように、部品実装システム1は、制御装置2と、Y方向に直列に配列された2台の部品実装機4a、4bとを備える。
制御装置2はサーバコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成された演算部21と、UI(User Interface)22と、通信部23とを備え、演算部21がUI22および通信部23を制御する。UI22は、キーボートあるいはマウス等の入力機器と、ディスプレイ等の出力機器を有する。なお、入力機器および出力機器を別体で構成する必要はなく、タッチパネルディスプレイによってこれらを一体的に構成してもよい。通信部23は、部品実装機4a、4bそれぞれとの通信を実行する。
この部品実装システム1では、部品実装機4aが基板の表面に部品を実装してから、部品実装機4bが当該基板の裏面に部品を実装する。部品実装機4aへの基板の搬入、部品実装機4aから部品実装機4bへの基板の搬送および部品実装機4bからの基板の搬出は、コンベアあるいはAGV(Automatic Guided Vehicle)等を用いた基板搬送機構や、作業者によって実行することができる。これら部品実装機4a、4bは次に示す共通の構成を具備する。
図2は部品実装機を模式的に示す平面図であり、図3は図2の部品実装機が備える電気的構成を示す図である。この部品実装機4は、基板Bに設けられた実装箇所に部品Pを実装する。基板Bは例えばプリント基板であり、実装箇所は例えばプリント基板に設けられたランドである。
図3に示すように、部品実装機4は、制御部410、記憶部420および通信部430を備える。制御部410は、CPU(Central Processing Unit)等で構成されるプロセッサであり、部品実装機4の全体を制御する。記憶部420は、HDD(Hard Disk Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)等の記憶装置であり、各種データを記憶する。通信部430は、制御装置2の通信部23と通信を行う。
図2に示すように、部品実装機4は、Y方向へ並列に配置された一対のコンベア41を備える。そして、部品実装機4は、コンベア41によりY方向(基板搬送方向)の上流側(図2の左側)から実装作業位置Lo(図2の基板Bの位置)に搬入して実装作業位置Loに保持する基板Bに対して部品Pを実装し、部品Pの実装を完了した基板B(部品実装基板B)をコンベア41により実装作業位置LoからY方向の下流側へ搬出する。このコンベア41による基板Bの搬送・保持は、制御部410によって制御される。
なお、実装作業位置Loに対しては、後述するバックアップピンが配置されており、コンベア41によって実装作業位置Loに保持される基板Bは、バックアップピンによって下側から支持される。かかるバックアップピンの支持によって、基板Bの自重による反りが矯正される。
また、部品実装機4では、X方向に平行な一対のX軸レール421と、X方向に平行なX軸ボールネジ422と、X軸ボールネジ422を回転駆動するX軸モータMx(サーボモータ)とが設けられ、Y方向に平行なY軸レール424が一対のX軸レール421にX方向に移動可能に支持された状態でX軸ボールネジ422のナットに固定されている。Y軸レール424には、Y方向に平行なY軸ボールネジ425と、Y軸ボールネジ425を回転駆動するY軸モータMy(サーボモータ)とが取り付けられており、ヘッドユニット43がY軸レール424にY方向に移動可能に支持された状態でY軸ボールネジ425のナットに固定されている。したがって、制御部410は、X軸モータMxによりX軸ボールネジ422を回転させてヘッドユニット43をX方向に移動させ、Y軸モータMyによりY軸ボールネジ425を回転させてヘッドユニット43をY方向に移動させることができる。このように、X軸モータMxおよびY軸モータMyは、ヘッドユニット43をXY平面で移動させるXY駆動機構を構成する。
ヘッドユニット43は、いわゆるロータリ型の実装ヘッド431を有する。つまり、実装ヘッド431は、回転軸を中心に円周状に等角度間隔で配列されて、それぞれZ方向に設けられた複数(8個)のシャフト432を有し、各シャフト432の下端に後述するノズルが着脱可能に装着されている。複数のシャフト432は、R軸モータMr(サーボモータ)の駆動力によって、回転軸を中心に回転可能である。また、シャフト432は、サーボモータあるいはアクチュエータ等で構成されたZ軸駆動機構MzによってZ方向に昇降される。このZ軸駆動機構Mzは、例えばエンコーダ等によって検出したシャフト432の高さを制御部410に出力することができる。したがって、制御部410は、R軸モータMrを制御することでシャフト432の回転位置を調整できるとともに、Z軸駆動機構Mzを制御することでシャフト432の高さを調整することができる。また、シャフト432の下端に装着されたノズルは、シャフト432に伴って回転・昇降する。
また、ヘッドユニット43には、基板認識カメラCが取り付けられている。基板認識カメラCは下方を向いており、実装作業位置Loに位置する基板Bを上側から撮像する。基板認識カメラCによって撮像された画像は制御部410に転送され、制御部410は基板認識カメラCから受信した画像に信号処理を実行することで、当該画像から所定の情報を取得する。例えば、基板認識カメラCが基板Bに付されたフィデューシャルマークの画像を撮像した場合には、制御部410は、画像に含まれるフィデューシャルマークから基板Bの位置を求める。
また、ノズルには圧力付与部433が連通しており、圧力付与部433は、シャフト432の下端に装着されたノズルに、制御部410からの指令に応じた圧力を付与する。具体的には、ノズルによって部品Pを吸着・保持する場合には、圧力付与部433は、ノズルに負圧を与える。また、ノズルから基板Bの実装箇所(ランド)に部品Pを載置する場合には、圧力付与部433は、ノズルに大気圧あるいは正圧を与える。
図2に示すように、一対のコンベア41のY方向の両側それぞれには、2つの部品供給部44がX方向に並んでいる。各部品供給部44に対しては、複数のテープフィーダ441がY方向に並んで着脱可能に装着されている。テープフィーダ441はX方向に延設されており、X方向におけるコンベア41側の先端部に部品供給箇所442を有する。そして、集積回路、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の部品Pを所定間隔おきに収納したテープが巻き付けられた部品供給リールが各テープフィーダ441に対して配置され、テープフィーダ441には、部品供給リールから引き出されたテープが装填されている。そして、テープフィーダ441は、制御部410からの指令に応じて、テープをコンベア41側へ向けてX方向に間欠的に送り出す。これによって、テープ内の部品PがX方向(フィード方向)に送り出されて、テープフィーダ441の部品供給箇所442に順番に供給される。
そして、実装ヘッド431は、制御部410の指令に基づき次の動作を実行することで、基板Bに部品Pを実装する。つまり、実装ヘッド431はテープフィーダ441の上方へ移動して、テープフィーダ441により部品供給箇所442に供給された部品Pにノズルを当接させる。そして、実装ヘッド431は、ノズルに与えられた負圧によって、部品Pを吸着(ピックアップ)する。実装ヘッド431は、こうしてノズルにより保持した部品Pを、実装作業位置Loの基板Bの実装箇所(ランド)に移載する。
また、部品実装機4は、コンベア41によって実装作業位置Loに保持される基板Bの上面の高さの確認に使用されるテストピンを保管するテストピン保管ユニット45を有する。このテストピンは、実装ヘッド431に取り付けられて使用され、バックアップピンと共通する形状を先端部分に有する。
図4はノズル、テストピンおよびバックアップピンの関係を模式的に示す側面図である。図4に示すノズル51、テストピン53およびバックアップピン55のうち、ノズル51およびテストピン53は、Z方向において同図の姿勢で使用される一方、バックアップピン55は、Z方向において同図から反転した姿勢で使用される。バックアップピン55の姿勢を反転して示す理由は、テストピン53とバックアップピン55との形状の対比のためである。
ノズル51は、シャフト432の下端に装着され、ノズル51の先端511(下端)で開口するノズル孔から負圧・大気圧・正圧を供給する。また、テストピン53は、ノズル51を介してシャフト432に装着される。つまり、テストピン53の上端にはノズル51を上方から挿入するための挿入口が設けられ、ノズル51はテストピン53の挿入口に挿入された状態で、負圧によりテストピン53を吸着することで、テストピン53を保持する。こうして、テストピン53をシャフト432に装着することができる。また、テストピン53の先端531(下端)からZ方向における所定範囲の先端部分532と、バックアップピン55の先端551からZ方向における所定範囲の先端部分552とは互いに同一の形状を有する。
図5は図1の部品実装システムにおいて基板に対して実行される両面実装の第1例を示すフローチャートであり、図6は図5の両面実装で計測される基板の高さの一例を模式的に示す図であり、図7は図5の両面実装において支持予定位置への部品の重複の有無を確認する動作の一例を模式的に示す側面図であり、図8は図5の両面実装におけるバックアップピンによる基板の支持態様を模式的に示す側面図である。この両面実装では、部品実装機4aが基板Bの表面Baに部品Pを実装してから、部品実装機4bが表面Baと反対の基板Bの裏面Bbに部品Pを実装する。
ステップS101では、表面Baが上側を向いた状態で基板Bが部品実装機4aの実装作業位置Loに搬入される。続いて、部品実装機4aでは、実装ヘッド431がXY平面で移動しつつ、実装作業位置Loに保持される基板Bの表面Baに部品Pを実装する(ステップS102)。ステップS102による表面Baへの部品Pの実装が完了すると、基板Bの裏面Bbへ部品Pを実装する予定の部品実装機4bでバックアップピン55が基板Bを支持する支持予定位置Sと、表面Baに実装された部品Pとが重複するか否かが確認される(ステップS103~S107)。
つまり、部品実装機4bでは、図8に示すように、表面Baが下側を向いた状態で基板Bが実装作業位置Loに保持され、表面Baに設けられた支持予定位置Sにバックアップピン55の先端551が下側から当接する。図6の表に示すように、支持予定位置Sは、X方向における位置(X座標)とY方向における位置(Y座標)とで特定されるXY平面での位置(換言すれば、平面視での位置)である。この支持予定位置Sは、制御装置2による演算あるいは作業者のマニュアル作業によって、基板Bの表面Baに対して予め設定されている。なお、図6の例では、表面Baに対して複数の支持予定位置Sが設けられ、部品実装機4bでは、複数の支持予定位置Sのそれぞれに対してバックアップピン55が配置される。ただし、表面Baに対して設けられる支持予定位置Sの個数は複数に限られず、1個でも構わない。
かかる支持予定位置Sへの部品Pの重複確認は、テストピン53を用いつつ部品実装機4aにおいて実行される。つまり、ステップS103では、制御部410は、テストピン保管ユニット45の上側へノズル51を移動させて、当該ノズル51にテストピン53を吸着させる。ステップS104では、制御部410は、基板Bの表面Baに設定された支持予定位置Sに対してテストピン53の先端部分532を上側から対向させる。続いて、制御部410は、Z軸駆動機構Mzによってシャフト432を下降させることで、テストピン53の先端部分532が基板Bあるいは部品Pに当接するまで支持予定位置Sへ向けてテストピン53を下降させる。図7の「部品あり」の欄に示すように、支持予定位置Sに部品Pが重複する場合には、テストピン53の先端部分532が部品Pに接触したときの高さでテストピン53は停止する。一方、図7の「部品無し」の欄に示すように、支持予定位置Sに部品Pが重複しない場合には、テストピン53の先端部分532が基板Bの表面Baに接触したときの高さでテストピン53は停止する。つまり、支持予定位置Sに部品Pが重複するか否かによって、テストピン53が停止する高さが異なり、テストピン53が停止した際の先端部分532の高さが支持予定位置Sの高さを示す。そこで、部品実装機4aの制御部410は、Z軸駆動機構Mzが示すシャフト432の高さに基づき、支持予定位置Sの高さH(Z座標)を計測して、記憶部420に保存する。この際、Z軸駆動機構Mzが示すシャフト432の高さを支持予定位置Sの高さHとして扱ってもよいし、Z軸駆動機構Mzが示すシャフト432の高さからテストピン53の長さを減算する演算等を実行した値を支持予定位置Sの高さHとして扱ってもよい。
ステップS106では、基板Bの表面Baに設定された全ての支持予定位置Sの高さHが計測されたか否かが判断される。そして、全ての支持予定位置Sの高さHが計測されるまで、ステップS104~S105が繰り返される一方、全ての支持予定位置Sの高さHが計測されると(ステップS106で「YES」)、ステップS107で干渉の有無が確認される。なお、ステップS102で部品Pの実装を開始してから、ステップS107で全支持予定位置Sの高さHの計測が完了したと判断されるまでの間、表面Baが上側を向いた状態で基板Bはコンベア41によって実装作業位置Loに継続的に保持されている。
支持予定位置Sに部品Pが重複する場合には、部品実装機4bで支持予定位置Sに対して配置されるバックアップピン55の先端部分552が部品Pと干渉する一方、支持予定位置Sに部品Pが重複しない場合には、部品実装機4bで支持予定位置Sに対して配置されるバックアップピン55の先端部分552は部品Pと干渉しない。したがって、支持予定位置Sへの部品Pの重複の有無によって、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を判断できる。また、上述の通り、支持予定位置Sへの部品Pの重複の有無は、支持予定位置Sの高さHから判断できる。そこで、支持予定位置Sの高さHが所定の閾値以上である場合には、当該支持予定位置Sに部品Pが重複して、当該支持予定位置Sに対して配置されるバックアップピン55と部品Pとが干渉すると判断される。一方、支持予定位置Sの高さHが閾値未満である場合には、当該支持予定位置Sに部品Pが重複せず、当該支持予定位置Sに対して配置されるバックアップピン55と部品Pとは干渉しないと判断される。なお、ステップS107では、複数の支持予定位置Sの少なくとも一の支持予定位置Sについて干渉が生じる場合には、干渉ありと判断される(YES)。一方、複数の支持予定位置Sの全ての支持予定位置Sについて干渉が生じない場合には、干渉なしと判断される(NO)。
ステップS107で干渉ありと判断されると、部品実装機4aの制御部410は、干渉が発生する旨を作業者に報知する。かかる報知は、制御装置2のUI22のディスプレイを用いて実行してもよいし、作業者の携帯端末のディスプレイを用いて実行してもよい。また、この報知において、制御部410は、干渉があると判断された支持予定位置Sから、バックアップピン55により支持する位置を変更するように、作業者に指示する。
ステップS107で干渉なしと判断されると、基板Bが部品実装機4aから搬出され(ステップS109)、裏面Bbが上側を向いた状態で基板Bが部品実装機4bの実装作業位置Loに搬入される(ステップS110)。図8に示すように、部品実装機4bでは、バックアップピン55を支持するテーブル46が、実装作業位置Loで停止する基板Bの下側に設けられる。そして、このテーブル46上では、基板Bの表面Baの各支持予定位置Sに対向するバックアップピン55が配置され、バックアップピン55は対向する支持予定位置Sで基板Bの表面Baに当接する。こうして、部品実装機4bでは、バックアップピン55に支持されつつ実装作業位置Loに保持される基板Bの裏面Bbに対して、部品Pが実装される(ステップS111)。そして、ステップS111での部品Pの実装が完了すると、基板Bが部品実装機4bから搬出される(ステップS112)。
このように両面実装の第1例では、基板Bの両面(表面Baおよび裏面Bb)のうちの表面Ba(第1面)を上側に向けた状態で、表面Baに部品P(対象物)を実装する作業が完了すると(ステップS102)、表面Baの支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かが確認される(ステップS103~S107)。つまり、表面Baへの部品Pの実装が完了すると(ステップS102)、部品Pが実装された表面Baを上側に向けた状態のまま、表面Baの支持予定位置Sにおける部品Pの存在が確認され(ステップS103~S107)、すなわち支持予定位置Sを支持する予定のバックアップピン55(バックアップ部材)と部品Pとの干渉の有無が確認される。その結果、部品Pが実装された基板Bの表面Baをバックアップピン55により下側から支持する前に、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を確認することができる。
また、実装ヘッド431(作業ヘッド)には、テストピン53(テスト部材)が装着される(ステップS103)。このテストピン53は、支持予定位置Sを下側から支持する予定のバックアップピン55の先端部分552と同一形状の先端部分532を有する。そして、制御部410は、実装ヘッド431に装着されたテストピン53の先端部分532が表面Baあるいは表面Baに実装された部品Pに当接するまで、テストピン53の先端部分532を上側から支持予定位置Sへ向けて移動させた結果に基づき、支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かを確認する(ステップS104~S107)。このように、バックアップピン55と共通する先端形状を有するテストピン53を用いて支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かを確認することで、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を的確に確認することができる。
また、部品実装機4aでは、実装ヘッド431に対して着脱可能なテストピン53を保管するテストピン保管ユニット45(テスト部材保管部)が設けられている。テストピン53は、ステップS102の部品実装(作業)の開始前は実装ヘッド431から離脱してテストピン保管ユニット45に保管される。一方、ステップS102の部品実装が完了すると、テストピン53は、テストピン保管ユニット45から実装ヘッド431に装着される(ステップS103)。かかる構成では、実装ヘッド431による部品実装の実行中は、実装ヘッド431からテストピン53が離脱する。したがって、基板Bあるいは部品Pとテストピン53との干渉を回避しつつ、実装ヘッド431により部品実装を実行することができる。
また、制御部410は、支持予定位置Sに部品Pが存在すると判断すると(ステップS107で「YES」)、作業者に対して報知を行う(ステップS108)。かかる構成では、テストピン53による支持の前に、作業者は、部品Pとテストピン53とが干渉することを事前に知ることができる。
また、制御部410は、支持予定位置Sを変更する指示を、当該報知において実行する(ステップS108)。かかる構成では、テストピン53による支持の前に、作業者は、テストピン53で支持する位置を事前に変更して、部品Pとテストピン53との干渉を防止することができる。
図9は図1の部品実装システムにおいて基板に対して実行される両面実装の第2例を示すフローチャートである。以下では、両面実装の第1例との差異点を中心に説明を行い、第1例との共通点については適宜説明を省略する。ステップS201では、表面Baが上側を向いた状態で基板Bが部品実装機4aの実装作業位置Loに搬入される。
続いて、制御部410は、実装作業位置Loに保持される基板Bの表面Baに設けられた支持予定位置Sに対して基板認識カメラCを上側から対向させつつ、基板認識カメラCによって支持予定位置Sを撮像することで、支持予定位置Sの画像を示す画像データIbを取得し(ステップS202)、この画像データIbを記憶部420に保存する(ステップS203)。ステップS204では、基板Bの表面Baに設定された全ての支持予定位置Sの撮像を完了したか否かが判断される。そして、全ての支持予定位置Sの撮像を完了するまで、ステップS202~S203が繰り返される一方、全ての支持予定位置Sの撮像が完了すると(ステップS204で「YES」)、ステップS205に進む。
ステップS205では、部品実装機4aにおいて、実装ヘッド431がXY平面で移動しつつ、実装作業位置Loに保持される基板Bの表面Baに部品Pを実装する。ステップS205による表面Baへの部品Pの実装が完了すると、基板Bの裏面Bbへ部品Pを実装する予定の部品実装機4bでバックアップピン55が基板Bを支持する支持予定位置Sと、表面Baに実装された部品Pとが重複するか否かが確認される(ステップS206~S209)。
つまり、ステップS206では、制御部410は、支持予定位置Sに対して基板認識カメラCを上側から対向させつつ、基板認識カメラCによって支持予定位置Sを撮像することで、支持予定位置Sの画像を示す画像データIaを取得し(ステップS206)、この画像データIaを記憶部420に保存する(ステップS207)。ステップS208では、基板Bの表面Baに設定された全ての支持予定位置Sの撮像を完了したか否かが判断される。そして、全ての支持予定位置Sの撮像を完了するまで、ステップS206~S207が繰り返される一方、全ての支持予定位置Sの撮像が完了すると(ステップS208で「YES」)、ステップS209に進む。なお、ステップS202で支持予定位置Sの撮像が開始されてから、ステップS208で支持予定位置Sの撮像が完了したと判断されるまでの間、表面Baが上側を向いた状態で基板Bはコンベア41によって実装作業位置Loに継続的に保持されている。
ステップS209では、制御部410は、同一の支持予定位置Sを撮像する画像データIbと画像データIaとの間に差があるか否かを判断することで、当該支持予定位置Sに部品Pが重複するか否かを確認する。つまり、画像データIbは、表面Baへの部品Pの実装(ステップS205)の前に支持予定位置Sを撮像することで取得され、画像データIaは、表面Baへの部品Pの実装(ステップS205)の後に支持予定位置Sを撮像することで取得される。したがって、ステップS205で実装された部品Pが支持予定位置Sに重複しない場合には、画像データIbと画像データIaとの間に差は生じない一方、ステップS205で実装された部品Pが支持予定位置Sに重複する場合には、画像データIbと画像データIaとの間に差が生じる。よって、画像データIbと画像データIaとの間に差がない支持予定位置Sには部品Pが重複しない、すなわち支持予定位置Sを支持するバックアップピン55と部品Pとの干渉が生じないと判断される。一方、画像データIbと画像データIaとの間に差がある支持予定位置Sには部品Pが重複する、すなわち支持予定位置Sを支持するバックアップピン55と部品Pとの干渉が生じると判断される。なお、ステップS209では、複数の支持予定位置Sの少なくとも一の支持予定位置Sについて干渉が生じる場合には、干渉ありと判断される(YES)。一方、複数の支持予定位置Sの全ての支持予定位置Sについて干渉が生じない場合には、干渉なしと判断される(NO)。そして、ステップS210~S214が、上記のステップS108~S112と同様にして実行される。
このように両面実装の第2例では、基板Bの表面Baを上側に向けた状態で、表面Baに部品Pを実装する作業が完了すると(ステップS205)、表面Baの支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かが確認される(ステップS206~S209)。つまり、表面Baへの部品Pの実装が完了すると(ステップS205)、部品Pが実装された表面Baを上側に向けた状態のまま、表面Baの支持予定位置Sにおける部品Pの存在が確認され(ステップS206~S209)、すなわち支持予定位置Sを支持する予定のバックアップピン55と部品Pとの干渉の有無が確認される。その結果、部品Pが実装された基板Bの表面Baをバックアップピン55により下側から支持する前に、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を確認することができる。
また、実装ヘッド431には、基板認識カメラC(カメラ)が取り付けられており、制御部410は、実装ヘッド431による部品実装(ステップS205)が完了した後の支持予定位置Sを基板認識カメラCによって上側から撮像することで取得した画像データIa(作業後画像)に基づき、支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かを確認する(ステップS206~S209)。かかる構成では、基板認識カメラCで撮像した画像データIaに基づき、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を事前に確認することができる。
また、制御部410は、実装ヘッド431による部品実装(ステップS205)を開始する前の支持予定位置Sを基板認識カメラCによって上側から撮像することで画像データIb(作業前画像)を取得する(ステップS202~S203)。そして、制御部410は、画像データIbと画像データIaとの比較に基づき、支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かを確認する(ステップS209)。かかる構成では、基板認識カメラCで撮像した画像データIbと画像データIaとの比較に基づき、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を事前に確認することができる。
図10は図1の部品実装システムにおいて基板に対して実行される両面実装の第3例を示すフローチャートであり、図11は図10の両面実装で実行される支持予定位置の高さ計測の一例を模式的示す側面図である。以下では、両面実装の第2例との差異点を中心に説明を行い、第2例との共通点については適宜説明を省略する。
この第3例では、図11に示す距離センサDがヘッドユニット43に取り付けられている。この距離センサDは下方を向いており、実装作業位置Loに位置する基板Bの支持予定位置Sまでの距離を検出することで支持予定位置Sの高さを計測し、距離センサDによって計測された高さ(計測高さ)は制御部410に転送される。距離センサDの種類は特に限定されないが、例えばTOF(Time of Flight)方式のセンサを用いることができる。
ステップS301では、表面Baが上側を向いた状態で基板Bが部品実装機4aの実装作業位置Loに搬入される。続いて、制御部410は、実装作業位置Loに保持される基板Bの表面Baに設けられた支持予定位置Sに対して距離センサDを上側から対向させつつ、距離センサDによって支持予定位置Sの高さを計測することで計測高さHbを取得し(ステップS302)、この計測高さHbを記憶部420に保存する(ステップS303)。ステップS304では、基板Bの表面Baに設定された全ての支持予定位置Sの高さの計測を完了したか否かが判断される。そして、全ての支持予定位置Sの高さの計測を完了するまで、ステップS302~S303が繰り返される一方、全ての支持予定位置Sの高さの計測が完了すると(ステップS304で「YES」)、ステップS305に進む。
ステップS305では、部品実装機4aにおいて、実装ヘッド431がXY平面で移動しつつ、実装作業位置Loに保持される基板Bの表面Baに部品Pを実装する。ステップS305による表面Baへの部品Pの実装が完了すると、基板Bの裏面Bbへ部品Pを実装する予定の部品実装機4bでバックアップピン55が基板Bを支持する支持予定位置Sと、表面Baに実装された部品Pとが重複するか否かが確認される(ステップS306~S309)。
つまり、ステップS306では、制御部410は、支持予定位置Sに対して距離センサDを上側から対向させつつ、距離センサDによって支持予定位置Sの高さを計測することで計測高さHaを取得し(ステップS306)、この計測高さHaを記憶部420に保存する(ステップS307)。ステップS308では、基板Bの表面Baに設定された全ての支持予定位置Sの高さの計測を完了したか否かが判断される。そして、全ての支持予定位置Sの高さの計測を完了するまで、ステップS306~S307が繰り返される一方、全ての支持予定位置Sの高さの計測が完了すると(ステップS308で「YES」)、ステップS309に進む。なお、ステップS302で支持予定位置Sの高さの計測が開始されてから、ステップS308で支持予定位置Sの高さの計測が完了したと判断されるまでの間、表面Baが上側を向いた状態で基板Bはコンベア41によって実装作業位置Loに継続的に保持されている。
ステップS309では、制御部410は、同一の支持予定位置Sを計測した計測高さHbと計測高さHaとの間に差があるか否かを判断することで、当該支持予定位置Sに部品Pが重複するか否かを確認する。つまり、計測高さHbは、表面Baへの部品Pの実装(ステップS305)の前に支持予定位置Sの高さを計測することで取得され、計測高さHaは、表面Baへの部品Pの実装(ステップS305)の後に支持予定位置Sの高さを計測することで取得される。したがって、ステップS305で実装された部品Pが支持予定位置Sに重複しない場合には、計測高さHbと計測高さHaとの間に差は生じない一方、ステップS305で実装された部品Pが支持予定位置Sに重複する場合には、計測高さHbと計測高さHaとの間に差が生じる(図11)。よって、計測高さHbと計測高さHaとの間に差がない支持予定位置Sには部品Pが重複しない、すなわち支持予定位置Sを支持するバックアップピン55と部品Pとの干渉が生じないと判断される。一方、計測高さHbと計測高さHaとの間に差がある支持予定位置Sには部品Pが重複する、すなわち支持予定位置Sを支持するバックアップピン55と部品Pとの干渉が生じると判断される。なお、ステップS309では、複数の支持予定位置Sの少なくとも一の支持予定位置Sについて干渉が生じる場合には、干渉ありと判断される(YES)。一方、複数の支持予定位置Sの全ての支持予定位置Sについて干渉が生じない場合には、干渉なしと判断される(NO)。そして、ステップS310~S314が、上記のステップS108~S112と同様にして実行される。
このように両面実装の第3例では、基板Bの表面Baを上側に向けた状態で、表面Baに部品Pを実装する作業が完了すると(ステップS305)、表面Baの支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かが確認される(ステップS306~S309)。つまり、表面Baへの部品Pの実装が完了すると(ステップS305)、部品Pが実装された表面Baを上側に向けた状態のまま、表面Baの支持予定位置Sにおける部品Pの存在が確認され(ステップS306~S309)、すなわち支持予定位置Sを支持する予定のバックアップピン55と部品Pとの干渉の有無が確認される。その結果、部品Pが実装された基板Bの表面Baをバックアップピン55により下側から支持する前に、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を確認することができる。
また、ヘッドユニット43には距離センサDが取り付けられており、制御部410は、ヘッドユニット43による部品実装(ステップS305)が完了した後の支持予定位置Sの高さを距離センサDによって上側から計測することで取得した計測高さHa(作業後計測高さ)に基づき、支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かを確認する(ステップS306~S309)。かかる構成では、距離センサDにより計測した支持予定位置Sの計測高さHaに基づき、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を事前に確認することができる。なお、距離センサDとしては、対象物までの距離を測定できる種々のセンサを用いることができ、例えばレーザセンサが挙げられる。
また、制御部410は、ヘッドユニット43による部品実装(ステップS305)を開始する前の支持予定位置Sの高さを距離センサDによって上側から計測することで、計測高さHb(作業前計測高さ)を取得する(ステップS302~S303)。そして、制御部410は、計測高さHbと計測高さHaとの比較に基づき、支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かを確認する(ステップS309)。かかる構成では、距離センサDにより計測した支持予定位置Sの計測高さHbと計測高さHaとの比較に基づき、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を事前に確認することができる。
以上に説明したように本実施形態では、部品実装機4が本発明の「基板作業装置」の一例に相当し、コンベア41が本発明の「基板保持部」の一例に相当し、制御部410が本発明の「制御部」の一例に相当し、実装ヘッド431が本発明の「作業ヘッド」あるいは「実装ヘッド」の一例に相当し、テストピン保管ユニット45が本発明の「テスト部材保管部」の一例に相当し、テストピン53が本発明の「テスト部材」の一例に相当し、先端部分532が本発明の「先端部分」の一例に相当し、バックアップピン55が本発明の「バックアップ部材」の一例に相当し、先端部分552が本発明の「先端部分」の一例に相当し、基板Bが本発明の「基板」の一例に相当し、表面Baが本発明の「第1面」の一例に相当し、裏面Bbが本発明の「第2面」の一例に相当し、基板認識カメラCが本発明の「カメラ」の一例に相当し、距離センサDが本発明の「距離センサ」の一例に相当し、計測高さHaが本発明の「作業後計測高さ」の一例に相当し、計測高さHbが本発明の「作業前計測高さ」の一例に相当し、画像データIaが本発明の「作業後画像」の一例に相当し、画像データIbが本発明の「作業前画像」の一例に相当し、部品Pが本発明の「対象物」あるいは「部品」の一例に相当する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、テストピン53をシャフト432に装着する方法は、実装ヘッド431の下端のノズル51による吸着に限られない。つまり、シャフト432からノズル51を取り外してから、シャフト432の下端にテストピン53をノズルと同様に取り付けるように、シャフト432に対してテストピン53を着脱可能に構成してもよい。
また、図9の両面実装の第2例において、ステップS202、S203を実行せずに、ステップS206、S207で取得した画像データIaのみに基づき、ステップS209の干渉の有無を判断してもよい。この場合、制御部410は、支持予定位置Sに重複する部品Pの画像を画像データIaから探索する画像処理を実行して、該当の画像を確認できた場合は干渉が生じると判断し、該当の画像を確認できなかった場合は干渉が生じないと判断する(ステップS209)。かかる変形例においても、制御部410は、実装ヘッド431による部品実装が完了した後の支持予定位置Sを基板認識カメラCによって上側から撮像することで取得した画像データIa(作業後画像)に基づき、支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かを確認する。こうして、基板認識カメラCで撮像した画像データIaに基づき、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を事前に確認することができる。
また、図10の両面実装の第3例において、ステップS302、S303を実行せずに、ステップS306、S307で取得した計測高さHaのみに基づき、ステップS309の干渉の有無を判断してもよい。この場合、制御部410は、計測高さHaが所定の閾値以上である場合には、支持予定位置Sに重複する部品Pが存在して、干渉が生じると判断し、計測高さHaが当該閾値未満である場合には、支持予定位置Sに重複する部品Pが存在せず、干渉が生じないと判断する(ステップS309)。かかる変形例においても、制御部410は、実装ヘッド431による部品実装が完了した後の支持予定位置Sの高さを距離センサDによって上側から計測することで取得した計測高さHa(作業後計測高さ)に基づき、支持予定位置Sに部品Pが存在するか否かを確認する。こうして、距離センサDにより計測した支持予定位置Sの計測高さHaに基づき、部品Pとバックアップピン55との干渉の有無を事前に確認することができる。
また、上記では、部品実装機4a、4bは図2に示す共通の構成を具備すると説明した。しかしながら、部品実装機4a、4bが異なる構成を具備する場合であっても、上記の実施形態を同様に適用できる。
また、基板作業装置の例は、上記の部品実装機4に限られない。そこで、基板作業装置は、例えば特開2017-205710号公報に記載の塗布装置(ディスペンサ)であってもよい。この塗布装置では、ディスペンスヘッド(作業ヘッド)は、コンベア(基板保持部)に保持された基板に、接着剤あるいはクリーム半田といった液状の塗布液を塗布する。塗布装置によって塗布液が塗布された基板Bの表面Baは、塗布装置の次に基板Bに作業を行う装置(塗布装置あるいは部品実装機4)において下側を向いて、支持予定位置Sにおいてバックアップピン55により支持される。そこで、塗布装置において、ディスペンスヘッドによる塗布液の塗布作業が完了した後に、コンベアに保持された基板Bの表面Baの支持予定位置Sに塗布液(対象物)が存在するか否かを、上記のようにして確認することができる。
4…部品実装機(基板作業装置)
41…コンベア(基板保持部)
410…制御部
431…実装ヘッド(作業ヘッド)
45…テストピン保管ユニット(テスト部材保管部)
53…テストピン(テスト部材)
532…先端部分
55…バックアップピン(バックアップ部材)
552…先端部分
B…基板
Ba…表面(第1面)
Bb…裏面(第2面)
C…基板認識カメラ(カメラ)
D…距離センサ
Ha…計測高さ(作業後計測高さ)
Hb…計測高さ(作業前計測高さ)
Ia…画像データ(作業後画像)
Ib…画像データ(作業前画像)
P…部品(対象物)

Claims (12)

  1. 第1面および前記第1面の逆側の第2面を有する基板を、前記第1面を上側へ向けた状態で保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された前記基板の前記第1面に対象物を配置する作業を実行する作業ヘッドと、
    前記作業ヘッドによる前記作業が完了した後に、前記基板保持部に保持された前記基板の前記第1面の支持予定位置に前記対象物が存在するか否かを確認する制御部と
    を備えた基板作業装置。
  2. 前記作業ヘッドには、テスト部材が装着され、
    前記テスト部材は、前記支持予定位置を下側から支持するために使用する予定のバックアップ部材の先端部分と同一形状の先端部分を有し、
    前記制御部は、前記作業ヘッドに装着された前記テスト部材の先端部分が前記第1面あるいは前記第1面に配置された前記対象物に当接するまで、前記テスト部材の先端部分を上側から前記支持予定位置へ向けて移動させた結果に基づき、前記支持予定位置に前記対象物が存在するか否かを確認する請求項1に記載の基板作業装置。
  3. 前記テスト部材を保管するテスト部材保管部をさらに備え、
    前記テスト部材は、前記作業ヘッドに対して着脱可能であり、
    前記テスト部材は、前記作業の開始前は前記作業ヘッドから離脱して前記テスト部材保管部に保管され、
    前記作業の完了後に、前記テスト部材保管部に保管される前記テスト部材が前記作業ヘッドに装着される請求項2に記載の基板作業装置。
  4. 前記作業ヘッドに取り付けられたカメラをさらに備え、
    前記制御部は、前記作業ヘッドによる前記作業が完了した後の前記支持予定位置を前記カメラによって上側から撮像することで取得した作業後画像に基づき、前記支持予定位置に前記対象物が存在するか否かを確認する請求項1に記載の基板作業装置。
  5. 前記制御部は、前記作業ヘッドによる前記作業を開始する前の前記支持予定位置を前記カメラによって上側から撮像することで取得した作業前画像と、前記作業後画像との比較に基づき、前記支持予定位置に前記対象物が存在するか否かを確認する請求項4に記載の基板作業装置。
  6. 前記作業ヘッドに取り付けられた距離センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記作業ヘッドによる前記作業が完了した後の前記支持予定位置の高さを前記距離センサによって上側から計測することで取得した作業後計測高さに基づき、前記支持予定位置に前記対象物が存在するか否かを確認する請求項1に記載の基板作業装置。
  7. 前記制御部は、前記作業ヘッドによる前記作業を開始する前の前記支持予定位置の高さを前記距離センサによって上側から計測することで取得した作業前計測高さと、前記作業後計測高さとの比較に基づき、前記支持予定位置に前記対象物が存在するか否かを確認する請求項6に記載の基板作業装置。
  8. 前記制御部は、前記支持予定位置に前記対象物が存在すると判断すると、作業者に対して報知を行う請求項1ないし7のいずれか一項に記載の基板作業装置。
  9. 前記制御部は、前記支持予定位置を変更する指示を、前記報知において実行する請求項8に記載の基板作業装置。
  10. 前記対象物は、部品であり、
    前記作業ヘッドは、前記基板保持部に保持された前記基板の前記第1面に前記部品を実装する実装ヘッドである請求項1ないし9のいずれか一項に記載の基板作業装置。
  11. 前記対象物は、塗布液であり、
    前記作業ヘッドは、前記基板保持部に保持された前記基板の前記第1面に前記塗布液を塗布するディスペンスヘッドである請求項1ないし9のいずれか一項に記載の基板作業装置。
  12. 第1面および前記第1面の逆側の第2面を有する基板を、前記第1面を上側へ向けた状態で基板保持部により保持する工程と、
    前記基板保持部に保持された前記基板の前記第1面に対象物を配置する作業を実行する工程と、
    前記作業が完了した後に、前記基板保持部に保持された前記基板の前記第1面の支持予定位置に前記対象物が存在するか否かを確認する工程と
    を備えた基板作業方法。
JP2021120845A 2021-07-21 2021-07-21 基板作業装置および基板作業方法 Pending JP2023016498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021120845A JP2023016498A (ja) 2021-07-21 2021-07-21 基板作業装置および基板作業方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021120845A JP2023016498A (ja) 2021-07-21 2021-07-21 基板作業装置および基板作業方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023016498A true JP2023016498A (ja) 2023-02-02

Family

ID=85131480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021120845A Pending JP2023016498A (ja) 2021-07-21 2021-07-21 基板作業装置および基板作業方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023016498A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6411028B2 (ja) 管理装置
JP2003124699A (ja) 対基板作業結果検査装置、対基板作業結果検査方法、電気回路製造システムおよび電気回路製造方法
JP6666915B2 (ja) 部品実装機
WO2015136662A1 (ja) 実装ずれ修正装置および部品実装システム
JP6154915B2 (ja) 部品実装装置
WO2015029209A1 (ja) 部品実装装置、その制御方法および部品実装装置用プログラム
US20190037739A1 (en) Mounting target working device
JP6212263B2 (ja) 部品実装装置、部品実装方法及びそのプログラム
JPS62214692A (ja) 電子部品装着装置
JP2009016673A5 (ja)
US11317551B2 (en) Component mounter
JP2014241373A (ja) 基板作業機
JP2004006530A (ja) 回路基板の移動制御方法,回路基板移動制御プログラム,電子回路部品装着システム,電子回路部品装着システム制御プログラムおよび部品吸着具の移動制御方法
JP2023016498A (ja) 基板作業装置および基板作業方法
JP2001196799A (ja) 基板支持状態検査方法
US11116121B2 (en) Mounting target working device
JP4562275B2 (ja) 電気部品装着システムおよびそれの精度検査方法
JP2007287838A (ja) 部品移載装置、実装機および部品検査機用部品移載装置
US11382246B2 (en) Substrate work system under adjustable rail spacing distance
JP4340957B2 (ja) 部品装着方法
JP2003152397A (ja) 電気部品装着システムおよび電気回路製造方法
JP2013026391A (ja) ダミーチップおよびそれを用いた部品装着精度検査方法
JP7332515B2 (ja) 部品実装ライン
JP2024014297A (ja) 部品実装装置
JP2009010176A (ja) 部品移載装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231206