JP2023015791A - 圃場作業機 - Google Patents

圃場作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP2023015791A
JP2023015791A JP2021119783A JP2021119783A JP2023015791A JP 2023015791 A JP2023015791 A JP 2023015791A JP 2021119783 A JP2021119783 A JP 2021119783A JP 2021119783 A JP2021119783 A JP 2021119783A JP 2023015791 A JP2023015791 A JP 2023015791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amount
seedling
planting
seedling mat
mat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021119783A
Other languages
English (en)
Inventor
謙一 宮井
Kenichi Miyai
愼右 尾▲崎▼
Shinsuke Ozaki
康貴 疋田
Yasutaka Hikita
泰朗 石井
Yasuro Ishii
智之 黒田
Tomoyuki Kuroda
一輝 金谷
Kazuki Kanaya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Holdings Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Holdings Co Ltd filed Critical Yanmar Holdings Co Ltd
Priority to JP2021119783A priority Critical patent/JP2023015791A/ja
Priority to KR1020220089061A priority patent/KR20230014080A/ko
Publication of JP2023015791A publication Critical patent/JP2023015791A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】苗マットから掻き取る苗ブロックの数量が作業可能な状態であることを作業者が判断できる圃場作業機を提供する。【解決手段】圃場作業機1は、苗載台上の苗マットを圃場に移植する植付部3と、苗の縦取量、および苗の横取量を設定するセレクトダイヤル66と、設定した苗の縦取量と横取量を表示するモニタ67と、を備える。モニタ67は、縦取量、横取量から掻取られる苗マットMのブロックを図形的に表示する。【選択図】図5

Description

本発明は、苗マットから圃場に苗を移植する圃場作業機に関する。
従来の植付作業が、特開2015-112069号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1においては、圃場作業機において、植付作業で掻き取る苗ブロックは苗植付部の設定で決定されている。
特開2015-112069号公報
従来の植え付け作業は上記のように行なわれていた。また、苗取量と横送り量とを作業者が設定して、苗ブロックの数量を設定範囲内で作業をしていた。
しかしながら、苗マットから掻き取る苗ブロックの数量が設定範囲から外れることもありうるとともに、設定範囲が作業者には分かりにくい場合があるという問題があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる目的は、苗マットから掻き取る苗ブロックの数量が作業可能な状態であることを作業者が判断できる圃場作業機を提供することである。
この発明に係る圃場作業機は、苗載台上の苗マットを圃場に移植する植付部と、苗の縦取量を設定する縦取量設定部と、苗の横取量を設定する横取量設定部と、設定した苗の縦取量と横取量を表示する表示装置と、を備える。
本構成によれば、苗の縦取量と横取量とを表示することで、作業者が予定通りの植付作業が可能か否かを判断することができる。
好ましくは、表示装置の表示部は、苗の縦取量と横取量を図形の変化によって表示する。
本構成によれば、図形の変化によって縦取量と横取量を表示するため、作業者は直感的に苗ブロックの設定を判断できる。
さらに好ましくは、縦取量および横取量の設定によって表示される苗ブロックの表示される大きさが変化する。
本構成によれば、表示される苗ブロックの大きさが変化するの、で作業者が判断しやすい。
この発明の一実施の形態によれば、縦取量および横取量の設定から苗ブロックの縦横比を判断し、設定が、所定の第1の設定範囲外の場合、表示装置に表示する。
本構成によれば、設定が、所定の第1の設定範囲外の場合、表示装置に表示されるため、作業者は、植付作業が可能かどうか判断できる。
この発明の他の実施の形態によれば、設定した圃場面積に対して使用する苗マットの枚数を設定する場合、縦取量および横取量の設定が所定の第2の設定範囲外の場合、表示装置に表示する。
作業者が圃場面積に対して使用する苗マットの枚数の設定が極端な場合、縦取量および横取量の設定では設定した数値通り植付作業できないことがあるが、本構成によれば、その場合に表示装置に表示される。
圃場作業機の側面図 圃場作業機の平面図 植付部の一側面図(機体右側面図) 植付部の他側面図(機体左側面図) ダッシュボードを示す図 (a)モニタに示されるアイコンを示す図と(b)苗取りアシスト制御において、縦取量、横取量から掻取られる苗マットMのブロックを図形的に表示した状態を示す図と、(c)設定によって変更された状態を示す図 (a)苗載台の条毎の載置面の背面図、(b)苗載台の条毎の載置面の側面図 苗載台の条毎の載置面の要部の側面図 存否検出部を背面側から見た斜視図 存否検出部を背面側から見た分解斜視図 移動量検出部を背面側から見た斜視図 移動量検出部の断面を模式的に示す図 制御装置の制御ブロック図 苗マットの残量の検出を示す図 苗継警報制御の制御フローを示す図 苗取量制御(掻取面積制御)を示すブロック図 (a)後輪の圃場への沈下量を示す側面図、(b)後輪の接地面からフロート底面までの高さを示す側面図 後輪の接地面から田面までの高さを示す側面図 後輪の圃場への沈下量とスリップ率との相関を示すグラフ。 苗マットの使用数の検出を示す図 苗マットの使用数の検出を示す図 苗取量制御(掻取面積制御)の制御フローを示す図 情報端末に表示される項目を示す図 移動量検出部の別実施形態を示す図
本発明に係る圃場作業機の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
<全体構成>
図1及び図2を参照して、圃場作業機1の全体構成について説明する。圃場作業機1は、走行機体2と、その後部に装着される植付作業機(植付部)3とを備え、走行機体2によって走行しつつ植付作業機3によって植付作業を行うように構成されている。なお、本実施形態では、圃場作業機1の植付条数が6条である場合を例に示しているが、勿論、圃場作業機1の植付条数は何条であってもよい。
走行機体2は、エンジン4、エンジン4からの動力を変速するトランスミッション5、エンジン4及びトランスミッション5を支持する機体フレーム6、エンジン4及びトランスミッション5から伝達される動力によって駆動される前輪7及び後輪8等を備える。
エンジン4及びトランスミッション5からの動力は、それぞれフロントアクスルケース9、リアアクスルケース10に伝達される。フロントアクスルケース9は、機体フレーム6の前部に支持されるとともに、その左右両端部に前輪7が支承される。同様に、リアアクスルケース10は、機体フレーム6の後部に支持されるとともに、その左右両端部に後輪8が支承される。機体フレーム6の上部は、ステップ11によって被覆されており、オペレータ(作業者)は、ステップ11上を移動可能である。
また、エンジン4及びトランスミッション5からの動力は、株間設定器9a(図13参照)を経て植付作業機3に伝達される。株間設定器9aは、走行機体2の進行方向に沿って植え付けられる苗の植付間隔を無段階に変更可能に構成される。後述の制御装置70は、株間設定器9aと接続され、苗の植付間隔を取得可能に構成される。
また、走行機体2の圃場内での測位や実車速の算出のために、走行機体2には、測位装置としてGNSS受信機49が設けられている。
走行機体2の前後中途部に運転席12が配置され、その前方に操向ハンドル13、操作ペダル14、及び、ダッシュボード15等が設けられる。ダッシュボード15には、操向ハンドル13に加えて各種操作用の操作具、表示装置が配置されている。
ここで、GNSS受信機49について説明する。走行機体2の前方には、予備苗載台本体部17a、および予備苗載台フレーム17bが設けられ、これから上方に延びるGNSS受信機支持フレーム50の上にGNSS受信機49が載置される。走行機体2は、GNSS受信機49によって圃場内での測位や実車速の算出が可能となっている。
植付作業機3は、走行機体2に対して、昇降リンク機構20を介して連結されている。昇降リンク機構20は、左右一対の上リンク21及び下リンク22、昇降シリンダ等を備える。昇降シリンダによって下リンク22、上リンク21を回動させて植付作業機3を昇降させる。
植付作業機3は、植付アーム31、植付爪32、苗載台33、苗載台33を横方向(機体幅方向)に往復動させる横送り機構、苗載台33に置かれる苗マットM(図7参照)を下端側に向かって縦方向(機体前後方向)に搬送する縦送り機構、フロート34等を備える。植付爪32は、植付アーム31に取り付けられている。本実施形態では、圃場作業機1の植付条数が6条であるため、6つの植付アーム31と12の植付爪32とを備えている。植付作業機3は、トランスミッション5から後方に向けて延出されるPTO軸16によって駆動される。
より詳細には、PTO軸16から植付センターケース35を介して植付作業機3に設けられる3つの植付伝動ケース36に動力が伝達されて、3つの植付伝動ケース36の各々から植付伝動ケース36毎の左右一対の植付アーム31及び左右一対の植付爪32に動力が分配される。植付センターケース35には、植付クラッチが設けられ、植付クラッチはエンジン4から植付作業機3への動力の伝達を断接するように構成される。
植付アーム31は、植付伝動ケース36から伝達される動力によって回転する。植付爪32には、苗載台33から苗が供給される。植付アーム31の回転運動に伴って、植付爪32が圃場内に挿入され、所定の植え付け深さとなるように苗が植え付けられる。なお、本実施形態では、ロータリ式の植付爪を採用しているが、クランク式のものを用いても良い。
苗載台33は、板状の部材によって構成され、機体側面視において前高後低状に傾斜するように配設される。苗載台33の後面には、苗マットMを載置する載置面が植付アーム31の数(圃場作業機1の条数)に応じて機体幅方向に並べて配置される。本実施形態の圃場作業機1は、植付条数が6条であるため、載置面が6つ形成される。載置面には、苗マットM(図7参照)が傾斜した状態で置かれる。
フロート34は、植付フレーム37(図17(b)参照)に取り付けられる。具体的には、フロート34の前端は植付フレーム37に対して上下方向に揺動可能に支持され、フロート34の後端は植付フレーム37に設けられる回動支軸38にリンク機構39を介して昇降可能に取り付けられる。
フロート34において、植付爪32の植付位置の直前方には、圃場表面(田面)を検出するセンサ40(図18参照)が設けられる。センサ40は、前方から後方に向けて延出される。センサ40は、植付フレーム37にピッチング方向に沿う軸芯周りで揺動自在(つまり、上下方向に揺動自在)に支持され、その揺動支点を中心として重力によって垂れ下がるため、先端部が圃場表面に接触した状態が維持される。つまり、圃場作業機1は、センサ40の先端部が常に圃場表面に追従する状態で進行する。
図3を用いて、苗載台33を機体幅方向に往復動させる横送り機構について説明する。
図3に示すように、植付センターケース35から機体幅方向一側(機体左側)に向けて送りネジ41が延出される。送りネジ41の外周面には、軸芯方向に沿って交差状の溝が形成される。送りネジ41には、該溝に沿って摺動可能な滑り子42及び滑り子42を支持する滑り子受け43が設けられる。滑り子受け43は略T字状に形成される。滑り子受け43には、送りネジ41が貫設されるとともに、送りネジ41の溝に沿って摺動可能に滑り子42が収容される。
苗載台33の前面(載置面の裏面)の下部には、下部レール44が取り付けられる。下部レール44は、機体幅方向を長手方向として配置される。下部レール44には、支持アーム45を介して滑り子受け43が固定される。
下部レール44の下方には、下部レール44を機体幅方向に摺動可能に支持するガイドレール46が設けられる。ガイドレール46は、機体幅方向を長手方向として配置される。ガイドレール46は、下部レール44に係合する係合部46aと、係合部46aから苗載台33の底部の形状に沿って延出される延出部46bによって構成される。下部レール44がガイドレール46の係合部46aと係合することで、下部レール44はガイドレール46に沿って機体幅方向に摺動可能に構成される。ガイドレール46には、下部レール44がガイドレール46から外れることを阻止するためのストッパー47がボルトによって着脱可能に取り付けられる。
植付センターケース35の送りネジ41が延出される側面には、苗載台33の横送り量を調節する横送り切替レバー48が設けられている。横送り切替レバー48には、横送り切替レバー48の位置を検出することで、苗載台33の横送り回数を検出する横送り回数検出センサ48a(図13参照)が設けられる。
制御装置70は、横送り回数検出センサ48aと接続され、苗載台33の横送り回数を検出可能に構成され、横送り回数から後述する横取量を検出可能に構成される。また、横送り切替レバー48には、アクチュエータ48b(図13参照)が設けられる。アクチュエータ48bが駆動制御されることで、横送り切替レバー48は操作可能に構成される。したがって、アクチュエータ48bにより横送り切替レバー48が操作されることで、苗載台33の横送り量を調節し、苗載台33の横送り回数を変更することができる。
苗載台33の横送り回数が変更されることで、苗載台33の横送り量(横送り速度)が変更され、植付爪32による苗マットMからの横取量を変更することができる。ここでの、横取量とは、植付爪32によって苗マットMを平面視で走行機体2の機体幅方向に掻き取る幅を指す。横取量が調節されることで、植付爪32による苗マットMからの苗取量を変更可能に構成される。
図4を用いて、苗載台33に置かれる苗マットMを下方に送る縦送り機構について説明する。
図4に示すように、植付センターケース35から機体幅方向他側(機体右側)に向けて、縦送りカム51が固定される縦送りカム軸52が延出される。縦送りカム軸52は、送りネジ41と連結されており、ストローク端に到達すると、従動カム53と当接される。従動カム53は、苗載台33下部で搬送ベルト54を駆動する搬送ベルト駆動軸55上に設けられている。縦送りカム軸52の回動に伴って、縦送りカム51と従動カム53とが当接されると、従動カム53は回動する。従動カム53の回動に伴って、搬送ベルト駆動軸55が回動されることで、搬送ベルト54が循環されて搬送ベルト54上に載置される苗マットMを所定の距離だけ搬送する。
各植付伝動ケース36の前上部に苗台レール支持軸56が左右方向に回動自在に支持される。苗台レール支持軸56からは適宜間隔をあけて複数の支持フレーム57が後上方に突設され、該支持フレーム57にガイドレール46が左右水平方向に支持される。また、苗台レール支持軸56から前上方にアーム58が取付けられる。アーム58の他端には、苗台レール支持軸56の回転角度を検出する回転角度検出センサ59が設けられる。回転角度検出センサ59は、植付フレーム37に取り付けられる。苗台レール支持軸56には、アクチュエータ56a(図13参照)が設けられている。制御装置70は、回転角度検出センサ59と接続され、苗マットMからの縦取量を検出可能に構成される。
アクチュエータ56aが駆動制御されることで、苗台レール支持軸56は回転可能に構成される。したがって、苗台レール支持軸56の回転に伴って支持フレーム57が回動されることで、ガイドレール46(苗載台33)が上下に移動(昇降可能に構成)され、植付爪32を支持する植付伝動ケース36と苗載台33との距離を変更することができる。
ゆえに、植付爪32による苗マットMからの縦取量を変更することができる。ここでの、縦取量とは、苗マットMを平面視で走行機体2の進行方向に掻き取る幅を指す。縦取量が調節されることで、植付爪32による苗マットMからの苗取量を変更可能に構成される。
また、苗台レール支持軸56は、連動ワイヤ60を介して従動カム53と接続されている。苗台レール支持軸56の回転に伴って、連動ワイヤ60に係る張力によって従動カム53を所定の角度だけ回転させることにより、苗マットMからの縦取量に応じて搬送ベルト54による送り量を調節している。
以上の構成において、エンジン4からの動力が植付センターケース35を介して送りネジ41に動力が伝達されることで、送りネジ41の溝に対して滑り子42が摺動し、これとともに滑り子受け43が機体幅方向に摺動する。滑り子受け43が摺動されることで、支持アーム45を介して下部レール44がガイドレール46に沿って摺動し、これとともに苗載台33が機体幅方向に摺動する。そして、苗載台33が機体幅方向のストローク端に到達すると、縦送りカム51が従動カム53と当接して搬送ベルト駆動軸55が回動することで、搬送ベルト54が循環される。
送りネジ41の溝に沿って滑り子42が往復動することで、苗載台33はガイドレール46に沿って往復動する。横送り機構によって、苗載台33がガイドレール46に沿って往復動することで、苗載台33に載置される苗マットMの機体幅方向一側(機体左側)から機体幅方向他側(機体右側)又は機体幅方向他側(機体右側)から機体幅方向一側(機体左側)に向けて植付爪32が苗を掻き取って、移植することを可能としている。植付爪32が苗マットMの機体幅方向一側(機体右側)又は機体幅方向他側(機体左側)にある苗を掻き取ると、縦送り機構によって、搬送ベルト54が作動して苗マットMを載置面の下端部(後端部)に向けて搬送することを可能としている。以上のように、苗マットMが機体幅方向に往復動されて、適宜下方に搬送されることで、苗載台33に載置される苗マットMから苗を掻き取り可能としている。
図5を用いて、ダッシュボード15について説明する。ダッシュボード15の左右中央部には、操向ハンドル13が配置され、操向ハンドル13の左方には、主変速レバー61が設けられ、操向ハンドル13の右方には、植付昇降レバー62が設けられる。操向ハンドル13の下方には、所定の条毎の植付爪32の駆動を停止する条止めスイッチ63、最高速度を設定する速度設定ボリューム64、フロート34の油圧感度を設定する感度設定ボリューム65、植深さや苗マットMからの苗取量(縦取量や横取量(横送り回数))等の各種の項目を設定するセレクトダイヤル66等が設けられる。操向ハンドル13の前方には、セレクトダイヤル66等の設定、走行機体2の速度等を表示するモニタ67が設けられる。
セレクトダイヤル66は、植深さや苗取量(縦取量、横取量(横送り回数))、作業速度等の作業内容に関する各種の作業条件、苗継警報の報知基準値等を設定可能なダイヤルである。オペレータは、セレクトダイヤル66を左右に回転させて各種の項目から設定したい項目を選択し、セレクトダイヤル66を押すことで決定する。例えば、苗取量として縦取量を設定したい場合、セレクトダイヤル66を左右に回転させて縦取量の項目を選択し、セレクトダイヤル66を押すことで該項目に決定して、セレクトダイヤル66を左右に回転させて縦取量の調節量を選択し、セレクトダイヤル66を押すことで該調節量に縦取量を設定する。セレクトダイヤル66は、制御装置70(図13参照)と接続される。
すなわち、この実施の形態においては、圃場面積と使用する苗マット枚数の入力に基づいて、圃場作業機(制御装置70)が自動で縦取り量と横送り量を制御して苗を圃場に植付ける。具体的には、圃場作業機1は、苗載台33上の苗マットMから苗を掻き取って圃場に移植する植付部(植付作業機3)と、苗の縦取量を設定する縦取量設定部と、苗の横取量を設定する横取量設定部(セレクトダイヤル66)と、縦取量設定部および横取量設定部で設定した苗の縦取量および横取量を表示する表示装置(モニタ67)と、を備える。
本構成によれば、苗の縦取量と横取量とを表示することで、作業者が予定通りの植付作業が可能か否かを判断することができる。
表示装置の表示部(モニタ67)は、苗の縦取量と横取量を図形の変化によって表示するようにしてもよい。
図6は、モニタ67に示される複数のアイコンを示す図(図6(a))と、後述する、圃場作業機が自動で縦取り量と横送り量を制御する苗取りアシスト制御において、縦取量、横取量から掻取られる苗マットMのブロックを図形的に表示した状態を示す図(図6(b))と、設定によって変更された状態を示す図(c)である。
すなわち、モニタ67には、苗取りアシスト制御において、縦取量、横取量から掻取られる苗マットMのブロックを表示する。図6(b)に示すように、苗取りアシスト制御であることを示す苗取りアシストアイコン26と、掻取られる苗マットMのブロックを四角形69として表示し、四角形の縦辺を縦取量、四角形の横辺を横取量として表示する。苗取りアシスト制御においては、例えば、10a当たり0.5枚刻みで苗量設定が可能であり、横送り回数ごとに設定可能下限値から設定可能上限表形式でモニタ67に表示され、その中から所望のものを選択して設定すると、設定値が検出され、検出した縦取量、横取量に基づいて四角形が変形して表示される。例えば、図6(c)に示すように、元の設定が四角形69であったものが、縦取量を増やすことによって、縦長の四角形69a(四角形69の左側矢印)が表示されたり、横取量を増やすことによって、横長の四角形69b(四角形69の右側矢印)が表示される。
このように、掻取られる苗マットMのブロックを図形的に表示することで作業者が直感的に作業を把握することができる。
なお、この苗取りアシストアイコン26は、苗取りアシスト制御モードであるときに点灯し、そのモードでないときは、消灯する。
本構成によれば、図形の変化によって縦取量と横取量を表示するため、作業者は直感的に苗ブロックの設定を判断できる。
縦取量および横取量の設定によって表示される苗ブロックの表示される大きさが変化するようにしてもよい。本構成によれば、表示される苗ブロックの大きさが変化するので作業者が判断しやすくなる。
縦取量および横取量の設定から苗ブロックの縦横比を判断し、設定が、所定の第1の設定範囲外の場合、表示装置に表示してもよい。本構成によれば、縦取量と横取量の設定の組合せが、所定の第1の設定範囲外の場合、表示装置に表示されるため、作業者は、植付作業が可能かどうか判断できる。
設定した圃場面積に対して使用する苗マットの枚数を設定する場合、縦取量および横取量の設定が所定の第2の設定範囲外の場合、表示装置に表示してもよい。
このような、圃場作業機が自動で縦取り量と横送り量を制御する苗取りアシストにおいて、苗マットMの使用枚数設定が理論値を超えた場合、ブロックサイズの表示形式が変化してもよい。この変化は、色が変化してもよいし、ブロックが点滅するようにしてもよい。これによって、使用枚数が推奨されない値になっていることが、一目で分かる。
なお、ここでは、圃場面積と使用する苗マット枚数の入力に基づいて、圃場作業機(制御装置70)が自動で縦取り量と横送り量を制御する場合について説明したが、これに限らず、単位面積(例えば、10a)当たりの苗マット枚数の入力に基づいて圃場作業機が自動で制御してもよい。また、設定した圃場面積に対して使用する苗マットの枚数を設定する場合、モニタ67に、苗マットMの1反(10a)当たりの使用数を表示する。
また、先述の「苗の1反当たり(10a当たり)使用枚数の表示」などと同様に、モニタに苗マット使用数と、後述する苗マット圧縮率を表示する。
すなわち、制御装置70は、圧縮率演算部89を有し、圧縮率演算部89が演算した圧縮率を記憶部86に記憶する(図13参照)。
<苗継警報制御>
次に、図7~図12を用いて、苗載台33に置かれる苗マットMの残量の算出に基づき
実行される苗継警報制御について説明する。
図7、図8に示すように、苗載台33において条毎の苗マットMが置かれる載置面には、苗マットMの存否を検出可能な存否検出部(苗投入量測定部)90と、苗マットMの下方への移動量(送り量)を検出可能な移動量検出部80とが設けられる。
また、制御装置70は、苗載台上での苗マットの消費量を測定する苗消費量測定部として機能する。
そして、図13に示すように、圃場作業機1の制御装置70には、存否検出部90の検出状態、及び、移動量検出部80の検出状態に基づき、苗マットMの残量を検出する苗マット残量算出部72が備えられる。
苗マット残量算出部72が算出した苗マットの残量は記憶部86(図13)に記憶される。
(存否検出部)
存否検出部90は、例えば、図7に示すように、苗載台33の条毎の載置面における苗マットMを一枚置いたときに苗マットMが配置される第1領域A中の上端側に設けられ、苗載台33の載置面に苗マットMを一枚置いたとき、苗マットMと接触することで苗マットMの存在を検出可能に構成される。また、苗載台33の載置面に苗マットMを一枚置いていないとき、苗マットMと接触しないことで苗マットMの不存在を検出可能に構成される。例えば、存否検出部90は、苗マットMの一枚の縦方向の長さが580mmで、第1領域Aの長さが580mmである場合に、第1領域Aの下端(苗載台33の載置面の下端)から510mm上方の位置に設けられる。
本実施形態において、存否検出部90は、図8~図10に示すように、苗載台33の載置面の裏面側にボルトやビス等の固定手段K1で固定される第1取付金具91と、当該第1取付金具91にボルトやビス等の固定手段94で固定されるリミットセンサ92と、苗載台33の載置面の貫通穴33b(図8参照)を通して先端側が載置面よりも上方に突出位置する姿勢で第1取付金具91に基端側を横軸芯周りで揺動自在に取り付けられる揺動部93等から構成される。
揺動部93は、第1取付金具91に横軸芯周りで回転可能に取り付けられる軸部材93aと、先端側が載置面の表側に向かって直立する姿勢で軸部材93aに取り付けられる側面視略L字状の板バネ製のレバー部材93bと、当該レバー部材93bを載置面の表側から覆う状態で軸部材93aに取り付けられるカバー部材93c等から構成される。また、第1取付金具91からの軸部材93aの抜け落ちを防止する抜け落ち防止具95等が設けられる。
このように構成された存否検出部90は、図8に示すように、苗載台33の載置面に置かれた苗マットMと接触して苗マットMの重量が揺動部93に載荷された場合に、揺動部93が下方に揺動して揺動部93のレバー部材93bによりリミットセンサ92のスイッチ部92aが押圧されることで、苗マットMの存在を検出することができる。また、これとは逆に、苗マットMの重量が揺動部93に載荷されていない場合に、リミットセンサ92のスイッチ部92aが押圧されないことで、苗マットMの不存在を検出することができる。
(移動量検出部)
移動量検出部80は、図7に示すように、苗載台33の条毎の載置面における苗マットMを一枚置いたときに苗マットMが配置される第1領域A中において存否検出部90よりも下方に設けられ、苗載台33の載置面に苗マットMを少なくとも一枚置いた状態で苗マットMの下方への移動量(縦送り量)を検出可能に構成されている。例えば、移動量検出部80は、第1領域Aの下端(苗載台33の載置面の下端)から180mm上方の位置に設けられる。
本実施形態において、移動量検出部80は、図8、図11に示すように、苗載台33の載置面の裏面側にボルトやビス等の固定手段で固定される第2取付金具82と、付勢バネ83にて上方に揺動付勢される状態で第2取付金具82に横軸芯周りで揺動自在に取り付けられる揺動アーム84と、当該揺動アーム84の先端側に横軸芯周りで回転自在に取り付けられる回転体81としてのスターホイールと、揺動アーム84の先端側に取り付けられて回転体81の回転数を検出する近接センサ85等から構成される。
また、揺動アーム84の第2軸部84bには、泥落とし部材81dが設けられている。これは、ボス部81bに泥が堆積してセンシングが上手くいかないことを防止するために設けられる。回転体は泥落とし部材81dに対して相対回転するため、回転体に付着した泥は泥落とし部材に当接して回転体から分離する。
なお、揺動アーム84の第2軸部84bには、回転体81に隣接してボス部81bが設けられている。このボス部81bには被検知部材がインサートされている。
回転体81の外周部には、回転中心を基準として放射状に配置される複数の突起81aを備える。回転体81は、載置面の裏面側から貫通穴33a(図8参照)を介して突起81aが載置面より上方に突出するように設けられる。回転体81は、突起81aが載置面において縦送りされる苗マットMの底面に食い込み(係合し)ながら、苗マットMの縦送りに連動して回転するように構成される。突起81aの苗マットMとの当接側の面は、回転体81の回転方向の上流側に反った形状によって構成される。苗載台33と回転体81との関係性から述べると、突起81aの苗マットMとの当接側の面は、苗マットMの送り元に向けて反った形状によって構成される。本実施形態では、突起81aは、側面視において、基端部から先端部にかけて回転体81の回転方向の上流側に湾曲して形成される。
以上のように、回転体81の突起81aの苗マットMとの当接側の面が回転方向の上流側に反った形状によって構成されることで、回転体81の上方側近傍の載置面に苗マットMが送られてきたときに、突起81aに苗マットMが当接されやすい(引っ掛かりやすい)。そのため、回転体81の滑りを防止でき、図8に示すように、苗マットMの縦送りに連動して回転体81を回転させることができる。
また、突起81aは、側面視において、基端部から先端部にかけて回転方向の上流側に湾曲することなく、スターホイールとして形成してもよいし、側面視において、基端部から先端部にかけて回転方向の上流側に傾斜して形成され、先端部を尖形状に形成してもよい。突起81aは、先端部を尖形状に形成することで、苗マットMの下流側面又は底面に引っ掛けやすくなる。そのため、回転体81の滑りを防止でき、苗マットMの縦送りに連動して回転体81を回転させることができる。
回転体81の回転中心には、ボス部81bが設けられる。ボス部81bには、回転方向90度毎にビス81c(図12参照)が設けられており、該ビスを近接センサ85によって検出することで、回転体81の回転数を検出するようになっている。近接センサ85にて回転体81の回転数を検出することにより、苗マットMの下方への移動量(縦送り量)を検出することができる。
回転体81は、付勢バネ83によって上方の苗載台33の側に揺動付勢されており、苗載台33に苗マットMが載置されていないときは、回転体のボス部(図12では、回転体を挟んでビス81cの反対側に位置するボス部)が樹脂製であり、回転体のボス部と苗載台33の裏面との間で生じる摩擦力によって、図12(a)に示すように、回転体81の回転が制止される。
図12(b)に示すように、苗載台33に苗マットMが載置されているときは、回転体81が付勢バネ83の付勢力に抗して苗マットMの底面に押し下げられて、回転体81が回転可能になる。
以上の構成にすることで、苗載台33に苗マットMが載置されていないときに、回転体81が回転して移動量検出部80が苗マットMの下方への移動量を誤って検出するのを防止することができ、苗マットMの下方への移動量を適切に検出することができる。
(苗マット残量の算出)
図14に示すように、苗マット残量算出部72は、苗マットMの残量が少なくなり、図14(a)に示す存否検出部90にて苗マットMの存在を検出している状態から、図14(b)に示す苗マットMの不存在を検出している状態(換言すれば、苗マットMの存在を検出していない状態)に移行すると、後述する苗継回数、及び、移動量検出部80にて検出される苗マットMの移動量等から随時推定している苗マットMの残量(以下「苗マット残量」と呼ぶ場合がある。)を予め設定された設定残量(存否検出部90の下方側近傍位置に相当する残量)に補正する。そして、図14(c)に示すように、苗マット残量算出部72は、その設定残量から移動量検出部80にて検出される苗マットMの移動量を随時減算する形態で、苗マット残量を随時算出する。
(苗継警報制御)
図13に示すように、圃場作業機1には、制御装置70の苗マット残量算出部72にて算出される苗マット残量が報知基準値RV(図14(c)参照)を下回ったときにオペレータに苗継を促す苗継警報を報知可能な警報ブザー等の警報部68が備えられる。また、制御装置70には、報知基準値RVを変更可能な報知基準設定部73が備えられる。前述の如く、苗マット残量算出部72は、苗載台33の載置面において、上方側の存否検出部90と下方側の移動量検出部80との間で苗マット残量を随時算出しているので、報知基準設定部73は、苗載台33の載置面における上方側の存否検出部90と下方側の移動量検出部80との間の領域L(図7参照)の適宜の位置に報知基準値RVを設定可能に構成される。具体的には、報知基準値RVを設定可能な領域Lは、上方側の存否検出部90の検出範囲の下端位置と下方側の移動量検出部80の検出範囲の上端位置との間の領域であり、苗載台33の載置面の下端から約200mm~約400mmの範囲の領域となっている。
報知基準設定部73は、報知基準値RVを自動で変更可能に構成される。
制御装置70には、植付作業機3の作業速度等の作業内容に関する作業条件を変更可能な作業設定部74が備えられており、報知基準設定部73は、自動で報知基準値RVを変更する場合に、植付作業機3の作業条件に応じて自動で報知基準値RVを変更するように構成される。例えば、報知基準設定部73は、植付作業機3の作業条件が作業速度の速い設定であるほど報知基準値RVが大きな値(図7中の上方側の位置)になるように報知基準値RVを自動で変更するように構成される。
報知基準設定部73は、報知基準値RVを手動でも変更可能であり、その場合、例えば、オペレータがセレクトダイヤル66を用いて報知基準値RVを入力することにより、手動で報知基準値RVを変更するように構成される。
そのため、報知基準値RVを、植付作業の作業速度等の作業条件やオペレータの好み等に応じた適切な値とすることができ、植付作業の作業条件や作業者の好み等に応じた適切なタイミングで苗継警報を報知することができる。
制御装置70により実行される苗継警報制御の制御フローについて説明を加える。
図15に示すように、植付作業中、制御装置70は、植付クラッチが「入」となっている場合(ステップ♯10のYes)において、存否検出部90にて苗マットMの存在が検出されている状態から苗マットMの存在が検出されない状態となり、苗マットMの不存在が検出されると、苗マット残量算出部72にて苗マット残量を随時算出する(ステップ♯11のYes、ステップ♯12)。
そして、苗マット残量算出部72にて算出される苗マット残量が報知基準値RV未満となって苗マット残量が報知基準値RVを下回ると、制御装置70は、警報部68から苗継警報を報知する(ステップ♯13のYes、ステップ♯14)。なお、制御装置70は、苗継警報を報知する際に、苗マット残量算出部72にて算出される苗マット残量と植付作業機3の作業条件の設定とから、植付作業を継続可能な距離を算出し、オペレータへ表示するように構成されていてもよい。
その後、苗継警報が報知されている状態で、苗マット残量算出部72にて算出される苗マット残量が報知基準値RV以上となる第1停止条件と、存否検出部90にて苗マットMの存在が検出される第2停止条件との少なくとも1つの条件が成立すると、制御装置70は、苗継警報を停止する(ステップ♯15のYes、ステップ♯16)。そのため、苗継警報を停止させる手段を別途に設ける必要がなく、オペレータが苗継を行うだけで苗継警報を停止させることができる。
ここで、苗載台33の載置面に苗マットMを一枚置いたときに第2停止条件が満たされるようにできれば、オペレータが苗継を行うだけで苗継警報を停止させることができる。そのため、存否検出部90は、苗載台33の条毎の載置面における苗マットMを一枚置いたときに苗マットMが配置される第1領域A中の上端側など、苗載台33の載置面に苗マットMを一枚置いたとき、苗マットMと接触することで苗マットMの存在を検出可能な位置に設けられるのが望ましい。
<苗取量制御>
次に、図16~図22を用いて、植付作業において、苗載台33に置かれた苗マットMから植付作業機3にて掻き取る苗の量(苗取量)を制御する苗取量制御について説明する。本実施形態では、苗の掻取面積(縦取量及び横取量)に基づいて苗取量を制御するように構成される。
(基準苗取量の算出及び変更)
この圃場作業機1では、制御装置70が、入力された圃場面積と苗マット数とから植付作業機3が植え付けを行うための基準苗取量を算出可能に構成される。基準苗取量とは、所定数の苗マットMを使用して所定の圃場に植付作業を行う際に基準となる苗取量のことを指す。ここで、制御装置70は、基準苗取量として、基準掻取面積、更には、基準縦取量及び基準横取量(基準横送り量)を算出可能に構成される。
また、制御装置70は、植付作業中において、植付作業した実作業面積と、実作業面積に対して使用された苗マット使用数とに基づいて基準苗取量の補正量を算出し、その補正量を加味して基準苗取量を変更可能に構成される。
制御装置70は、基準苗取量を変更するに伴って基準横取量(基準横送り量)を変更する場合に、縦送り機構にて苗マットMを縦方向に搬送した後のタイミングで基準横取量(基準横送り量)を変更するように構成される。例えば、基準横取量や補正した基準横取量を複数の規定値から選択する場合には、苗マットMの一枚の横幅寸法はおおよそ決まっているので、基準横取量の規定値は、対応した所定の掻き取り回数で苗マットMの一枚を余すことなく掻き取り切れる値とされる。この場合、苗マットMの縦送りから次の縦送りまでの植付作業を一つのストロークとして、一つのストロークの間に特定の規定値に設定した基準横取量で植付作業を途中まで行った後、基準横取量を他の規定値に変更すると、その変更後の苗マット残量では、変更した他の規定値で余すことなく掻き取り切れない中途半端な横幅となっている可能性がある。そのため、一つのストロークの間を規定値で苗マットMを掻き取り切るために、ストロークの途中での基準横取量の変更は行わず、縦送り機構にて苗マットMを縦方向に搬送した後のタイミング(ストロークの開始や終了のタイミング)で基準横送り量(基準横送り量)を変更するようにしている。
以下、図16を用いて、基準苗取量の算出及び変更について説明する。
まず、オペレータは、圃場において苗の植付作業を行う前に、セレクトダイヤル66を用いて、使用する苗マット数及び圃場面積を制御装置70に入力する。つまり、セレクトダイヤル66は、圃場面積入力手段及び苗マット数設定手段として設けられる。なお、圃場面積入力手段及び苗マット数設定手段は、前述した構成に限定されず、例えば、外部サーバーを経由して圃場作業機1の通信部にて受信する苗マット数及び圃場面積を制御装置70に入力するように構成したり、オペレータ等のユーザーが所有するスマートフォンやタブレット等の情報端末や管理会社等から圃場作業機1の通信部にて受信する苗マット数及び圃場面積を制御装置70に入力するように構成してもよい。
制御装置70は、入力される苗マット数及び圃場面積に基づいて基準掻取面積を算出して、植付作業機3(具体的には、縦送り機構の設定を行うアクチュエータ56aや横送り機構の設定を行うアクチュエータ48b等)を駆動制御する。
制御装置70は、株間設定器9aの検出値より、株数(オペレータが設定する植付間隔から算出される所定面積当たりの株数)を検出可能に構成される。そして、制御装置70は、後述のスリップ率を考慮した株数を算出可能に構成される。ここでの、スリップ率は、作業開始地点における後輪8の圃場への沈下量又は、所定の基準値から設定される。
制御装置70は、圃場面積及び苗マット数から目標マット数(所定面積当たりの苗マット数)を算出する。そして、制御装置70は、目標マット数及び株数(スリップ率を考慮した株数でもよい)から基準掻取面積を算出し、更に、基準掻取面積と目標縦横比率から基準縦取量と基準横取量(基準横送り量)とを算出する。
以上の構成により、制御装置70が、植付作業を行う際、基準縦取量となるようにアクチュエータ56aを駆動制御するとともに、基準横取量(基準横送り量)となるようにアクチュエータ48bを駆動制御することで、オペレータの経験や勘に頼ることなく、所望の苗マット数で所望の圃場に対して植付作業を行うことができる。
制御装置70は、植付作業が開始されると、実際の植付作業が行われた実作業面積及び実際の植付作業に使用された苗マット使用数に基づいて基準苗取量(基準縦取量や基準横取量)を随時補正する。
具体的には、制御装置70は、実作業面積及び苗マット使用数(苗マットM消費数)に基づいて実績掻取面積を算出し、実績掻取面積と目標縦横比率から実績縦取量と実績横取量(実績横送り量)とを算出する。更に、制御装置70は、作業面積から実作業面積を減算することで算出される残作業面積と、苗マット数から苗マット使用数を減算することで算出される残苗マット数と、に基づいて目標掻取面積を算出し、目標掻取面積と目標縦横比率から目標縦取量と目標横取量(目標横送り量)とを算出する。
そして、制御装置70は、目標縦取量から実績縦取量を減算した値を基準縦取量の補正量として、基準縦取量に加算することで基準縦取量を補正するとともに、
目標横取量(目標横送り量)から実績横取量(実績横送り量)を減算した値を基準横取量(基準横送り量)の補正量として、基準横取量(基準横送り量)に加算する
ことで基準横取量(基準横送り量)を補正し、補正後の基準縦取量及び基準横取量(基準横送り量)となるように植付作業機3(具体的には、アクチュエータ48b,56a)を駆動制御する。
このとき、前述の如く、制御装置70は、基準横取量(基準横送り量)を変更する場合には、縦送り機構にて苗マットMを縦方向に搬送した後のタイミングで基準横取量(基準横送り量)を変更する。なお、基準縦取量を変更する場合には、基準縦取量が補正されたタイミングで基準縦取量を変更してもよいし、基準横取量(基準横送り量)を変更するタイミングと同じタイミングで基準縦取量を変更してもよい。
(実作業面積の算出)
別方法として、GNSS受信機などで圃場作業機1の実際の走行距離を算出しても良い。すなわち、GNSS受信機などの測位装置によって走行機体2の実車速を算出できる。実作業面積は、GNSS受信機によって算出される走行機体2の実車速を用いて算出される。GNSS受信機によって実車速が算出される場合、スリップ率の算出は不要になる。
GNSS受信機の受信精度が低下した場合や、GNSS受信機を使用しない場合、制御装置70は、後輪回転数検出センサ8aと接続され、後輪8の回転数を検出可能に構成される。なお、後輪8の回転数を検出する構成は、前述した構成に限定されず、後輪8の回転に同期して回転する適宜の箇所の回転数を検出し、その回転数を、ギア比などを用いて後輪8の回転数に換算する構成としてもよい。
図19に示すように、スリップ率と、走行輪(本実施形態では後輪8)の圃場への沈下量とは、一次関数的な相関関係を有している。後輪8の圃場への沈下量とは、後輪8の圃場への接地面から田面(圃場表面)までの高さを指す。後輪8の圃場への沈下量が増加するにつれて、スリップ率は一次関数的に増加する。
図17に示すように、後輪8の圃場への沈下量は、昇降リンク機構20に設けられるポテンショセンサ等の適宜のセンサからなる植付作業機位置検出センサ71a(図13参照)及びフロート34のリンク機構39又は回動支軸38に設けられるポテンショセンサ等の適宜のセンサからなる植深さ検出センサ39a(図13参照)から算出される。
植付作業機位置検出センサ71aは、左右一対の上リンク21及び下リンク22の後端部がそれぞれ取り付けられる昇降リンクフレーム71に設けられる。
制御装置70は、植付作業機位置検出センサ71aと接続され、走行機体2に対する植付作業機3、具体的には、植付爪32の最下点の高さ(距離)を検出可能に構成される。制御装置70は、植深さ検出センサ39aと接続され、植付作業機3のフロート34の底面からの高さを検出可能に構成される。植深さ検出センサ39aにより、植付爪32の爪出量h1(植付爪32の先端部とフロート底面との距離、図17(b)参照)を検出可能に構成される。
次に、ポテンショセンサの機能について説明する。このポテンショセンサは植付作業機3の昇降リンク機構20の昇降角度を昇降範囲で検出する機能を有しているため、後輪8の圃場への沈下量を算出する他に、所定の昇降角度で植付作業機3を位置決めすることで、植付作業機3の非作業位置での昇降停止、任意の後進用位置での昇降停止などに用いることができる。またさらに、植付作業中に(変速位置が植付速など)植付作業機3が作業位置であることが検出できるので、植付作業中に植付作業機3が作業位置でないときは作業者に不具合を報知することができる。
制御装置70は、植付作業機位置検出センサ71a及び植深さ検出センサ39aより走行機体2に対するフロート34の底面までの長さを検出する。制御装置70は、走行機体2に対する後輪8の最下点(接地面)までの長さから走行機体2に対するフロート34の底面までの長さを減算することで、後輪8の圃場への沈下量h0(図17(b)参照)を算出している。また、後輪8の圃場への沈下量は、フロート34の圃場への沈下量d(図18参照)を考慮して算出してもよい。
図18に示すように、センサ40をさらに用いてフロート34の圃場への沈下量dを考慮した後輪8の圃場への沈下量h2を算出することができる。センサ40の揺動角度θを計測することによって、苗を植え付ける圃場表面高さを検出することができる。このように、センサ40によって圃場表面高さを検出することによって、フロート34の沈下量dを計測できる。制御装置70は、センサ40の回動支点に設けられるポテンショセンサ等の適宜の圃場表面検出センサ40(図13参照)と接続され、圃場表面高さを検出可能に構成される。以上のように、圃場表面を追従するように設けられるセンサ40を用いることで、フロート34の圃場への沈下量dを考慮した後輪8の圃場への沈下量を正確に算出することができる。
作業幅は、圃場作業機1の機体幅方向の植付間隔及び植付作業が行われる条数から設定される機体幅方向の長さを指す。植付作業が行われる条数は、条毎の植付アーム31への動力の伝達を断接するユニットクラッチの断接状態により検出される。制御装置70は、ユニットクラッチの断接を検出するユニットクラッチセンサ63a(図13参照)と接続され、植付作業が行われる条数を検出可能に構成される。
以上の構成において、GNSS受信機49で走行距離を測定する場合、後輪8の圃場への沈下量から算出されていたスリップ率等の算出は不要になる。そして、GNSS受信機49によって測定される走行距離及び植付作業が行われる条数に応じて設定される作業幅から実作業面積は算出される。
上記の方法で算出した実作業面積を圃場作業機1の表示メータなどに表示することで、作業者が作業途中に作業面積を把握することができる。このとき、実作業面積を算出するとき、GNSS受信機から算出される圃場作業機の車速と後輪8の車軸回転数の按分から実車速を設定しても良い。
(苗マットMの使用数の算出)
図20、図21を用いて、苗マットMの使用数の算出について説明を加える。
制御装置70は、苗載台33の苗載面に備えられる存否検出部90の検出状態、及び、移動量検出部80の検出状態に基づいて、苗を継ぎ足した苗継回数を随時検出し、検出した苗継回数と別途算出した苗マットMの圧縮率とに基づいて苗マット使用数を随時算出している。ここで、制御装置70は、植付クラッチが作動すると、存否検出部90での苗マットMの存否の検出、及び、移動量検出部80での苗マットMの移動量の検出を行うように構成される。
苗マット使用数の算出例として、図20に示すように、苗載台33の載置面に苗マットMが二枚置かれた状態から植付クラッチを作動して植付作業を開始する場合を例に挙げて説明する。
図20(a)に示すように、植付作業を開始した際に、存否検出部90にて苗マットMの存在を検出すると、制御装置70は、苗継回数を一つ加算する(一枚目の苗マットMを検出する)。
そして、図20(b)に示すように、一枚目の苗マットMが縦送りされることに伴って一枚目の苗マットMの上方側の二枚目の苗マットMが下端側へ縦送りされる。一枚目の苗マットMの上端位置が存否検出部90よりも下方に位置するようになっても、二枚目の苗マットMの下端側が存否検出部90に接触することで、存否検出部90は苗マットMの存在を検出している状態に維持される。このとき、制御装置70は、移動量検出部80にて検出される苗マットMの移動量(送り量)から一枚目の苗マットMの上端位置(苗マット残量)が存否検出部90よりも下方に位置すると推定される場合でも、存否検出部90にて苗マットMの存在を検出している場合に、苗継回数を一つ加算する(二枚目の苗マットMを検出する)。
図20(c)に示すように、存否検出部90の下方側に二枚目の苗マットMが縦送りされると、存否検出部90が苗マットMを検出している状態から苗マットMを検出していない状態に遷移し、苗マットMの不存在が検出される。このとき、制御装置70は、苗載台33に載置される苗マットMの送り方向の長さ(予め計測される載置面の下端から存否検出部90までの長さであり、前述した設定残量に該当する)と、移動量検出部80の回転数から算出される苗マットMの移動量(送り量)と、を加算したものを、苗継回数分の圧縮前の苗マットMの長さ(圧縮前の苗マットMの設計上の長さ)で除することで、苗マットMの圧縮率を算定する。
なお、図21に示すように、制御装置70は、植付作業中において、存否検出部90にて苗マットMの存在を検出していない状態(図21(a)の状態)から、オペレータが苗継を行う等により、存否検出部90にて苗マットMを検出している状態(図21(b)に示す状態)に遷移した場合にも、苗継回数を一つ加算する。
以上の構成において、制御装置70は、圧縮率を用いて、移動量検出部80にて算出される苗マットMの移動量(送り量)から圧縮前の苗マットMの長さを基準とした苗マット使用数を算出することができる。
さらに具体的な設定方法について説明する。
ここでは、単位あたり(例えば10a)あたりの苗マットの使用枚数を入力することによって,圃場作業機が自動で苗の植え付け作業を行う。
これを実現するために、この実施の形態においては、苗の使用量を検出する機構と、横送りの回数を検出する機構を設けた。
まず、苗の使用量を検出する機構について説明する。
苗の使用枚数は、基準掻き取り面積の積算で算出可能である。具体的には、設定した苗取り量(縦取り量と横取量の組み合わせ)を苗載台33の横送りの一定周期での積を苗マット使用数とすることが考えられる。また、より簡易的に、設定した縦取り量と苗マットの横方向寸法の苗載台33の横送りの一定周期での積を苗マットの使用数とすることが考えられる。例えば、苗載台33の横送りの一定周期として、苗載台33が左右一方の端部から他方の端部へ横送りされ、もう一度一方の端部へ到着するまでとする場合、横送りの一定周期は苗マットの横方向寸法を2倍した数値となる。
すなわち、苗の使用量=Σ(縦取り量×2×苗マットの横方向寸法)になる。
また、他の方法として、苗マットの使用数の算出は、苗載台33に重量センサ(歪みゲージなど)を苗載台33の裁置面の全面に設け、苗マットの苗載台33への継ぎ足しに伴って苗載台33の裁置面の重量の変化を検出し、苗マットの使用数を算定することが考えられる。
(実績苗取量の算出)
制御装置70は、実作業面積及び全条の苗マット使用数に基づいて実績掻取面積(実績苗取量)を算出する。制御装置70は、条毎の苗マット使用数を全て加算した苗マット使用数及び実作業面積から実績マット数(所定面積当たりの苗マット使用数)を算出する。そして、制御装置70は、実績マット数及び苗載台33の横送り回数及びスリップ率を考慮した株数から実績掻取面積を算出する。
(目標苗取量の算出)
制御装置70は、圃場面積から実作業面積を減算することで算出される残作業面積と、苗マット数から苗マット使用数を減算することで算出される残苗マット数と、に基づいて目標掻取面積(目標苗取量)を算出する。制御装置70は、残作業面積及び残苗マット数から目標マット数(所定面積当たりの苗マット数)を算出する。そして、制御装置70は、目標マット数及び苗載台33の横送り回数及びスリップ率を考慮した株数から目標掻取面積を算出する。
(基準苗取量の補正量の算出)
制御装置70は、実績掻取面積と目標縦横比率から実績縦取量及び実績横取量(実績横送り量)を算出するとともに、目標掻取面積と目標縦横比率から目標縦取量と目標横取量(目標横送り量)とを算出する。
そして、制御装置70は、目標縦取量から実績縦取量を減算した値を基準縦取量の補正量として、基準縦取量に加算することで基準縦取量を補正するとともに、目標横取量(目標横送り量)から実績横取量(実績横送り量)を減算した値を基準横取量(基準横送り量)の補正量として、基準横取量(基準横送り量)に加算することで基準横取量(基準横送り量)を補正し、植付作業機3(具体的には、アクチュエータ48b,56a)を駆動制御している。
なお、以上の構成において、全条分の実作業面積及び苗マット使用数から実績掻取面積(実績苗取量)を算出し、全条分の残作業面積及び残苗マット数から目標掻取面積(目標苗取量)を算出し、実績掻取面積及び目標掻取面積ら全条分の基準苗取量の補正量を算出しているが、これに限定されず、条毎に補正量を算出し、該条毎の補正量に基づいて全条分の補正量を算出してもよい。
その場合、制御装置70は、条毎の実作業面積及び条毎の苗マット使用数から条毎の実績マット数を算出し、該条毎の実績マット数及び苗載台33の横送り回数及びスリップ率を考慮した株数から条毎の実績掻取面積を算出し、条毎の実績掻取面積と目標縦横比率から条毎の実績縦取量と実績横取量(実績横送り量)とを算出する。
また、制御装置70は、条毎の残作業面積及び条毎の残苗マット数から条毎の目標マット数を算出し、該条毎の目標マット数及び苗載台33の横送り回数及びスリップ率を考慮した株数から条毎の目標掻取面積を算出し、条毎の目標掻取面積と目標縦横比率から条毎の目標縦取量と目標横取量(目標横送り量)とを算出する。
そして、制御装置70は、条毎に算出される目標横取量(目標横送り量)から実績横取量(実績横送り量)を減算することで条毎の基準横取量(基準横送り量)の補正量を算出し、該条毎に算出される基準横取量(基準横送り量)の補正量に基づいて全条分の基準横取量(基準横送り量)の補正量を算出する。また、制御装置70は、条毎に算出される目標縦取量から実績縦取量を減算することで条毎の基準縦取量の補正量を算出し、該条毎に算出される基準縦取量の補正量に基づいて全条分の基準縦取量の補正量を算出する。
以上のように、植付作業中において、実際の植付作業が行われた実作業面積及び実際の植付作業に使用された苗マット使用数を算出可能とすることで、基準掻取面積(基準苗取量)を補正することができる。そのため、所望の圃場に対して所望の苗マット数で適切に植付作業を行うことができる。ゆえに、苗マットMの消費効率を向上させることができる。
次に、苗載台33の端寄せ機構について説明する。苗載台33には、端寄せ検出センサ87が取り付けられる(図13参照)。端寄せ検出センサ87は、苗載台が左右一方の移動端に到達したか否かを検出する。
端寄せ操作具(端寄せスイッチ)96は運転席から操作可能に操縦ハンドル付近にすることができ、操作することで後述する端寄せモードの入/切を切り替えることができる。主変速レバー61は、圃場作業機のトランスミッション5を植付速、路上走行速、後進速、中立速のいずれかに切り替えることができる。中立速とは、苗載台へ動力を伝達でき、かつ、圃場作業機は走行しないモードである。
なお、苗載台へ動力を伝達する植付クラッチは、端寄せモードでは自動的に植付クラッチ「入」になる。
苗載台端寄せを行うためには、まず、主変速レバーで主変速を中立位置にする。また、端寄せ操作具96で端寄せモードを「入」にする。こうすることで端寄せモードが実行され、植付クラッチが「切」の場合は植付クラッチが「入」に作動される。端寄せモードが実行されている状態で操作ペダルの操作が検出されると苗載台の横送り移動が開始される。端寄せ検出センサは苗載台の左右一方の移動端へ到達したことを検出する。苗載台の左右一方の移動端への到達を検出すると苗載台の横送り移動を停止させ苗載台端寄せを終了する。通常、苗植付作業では最初に苗載台の端寄せを行う。こうすることで苗マットを左右一方の端部から掻き取って、苗マットを綺麗に消費することができる。
次に、苗マット残量のリセットについて説明する。作業者が苗マットMを苗載台から取り除く動作に合わせて算出していた苗マット残量を削除する必要がある。これは、制御上、苗マット残量に基づいて苗継ぎ警報の報知をしたり、苗マットの使用枚数を計測しているためである。しかし、苗マットを苗載台から取り除くだけでは制御装置70は認識できないことがある。制御装置70は、端寄せを実行することを検出して(具体的には端寄せモードが実行され、端寄せ制御部(制御装置)70(図13参照)が端寄せ制御を行なったとき、苗載台の横送りの左右一方の移動端への到達を検出)算出していた苗マット残量を削除する。このようにすることで作業者が新たに苗マットを苗載台に載置して作業を開始する場合は、苗載台に苗マットを載置する際に通常行う苗載台端寄せを行うだけで算出していた苗マット残量を削除することができる。
すなわち、苗マット残量算出部72が算出した苗マットの残量を記憶した記憶部の苗マット残量を削除する。
別実施形態として、以下の方法に基づいて同様に苗マット残量を削除するように構成してもよい。
また、苗マット残量の削除と同時に算出していた苗マットの圧縮率を削除する構成、あるいは苗マット残量と圧縮率をどちらも削除する構成としてもよい。
次に、苗マット残量を削除する構成について説明する。
苗マット残量を削除する操作具を操作コラムなどに設ける。作業者の動作を介することになるが、苗載台端寄せを使用せずに苗マットを新たに載置する場合に苗マット残量を削除することができる。
例えば、圃場作業機1の電源キーをOFFにしてから一定時間経過によって苗マット残量を削除する。一定時間としては、圃場作業機が圃場間移動したことや翌日になったと判断される程度の時間(例えば8時間)である。制御装置70は、電源キーOFF後も、一定時間未満ではECUが苗マット残量を記憶しているが、一定時間経過によって苗マット残量を削除する。
他の例としては、図示しない苗マット押さえを操作することに基づいて苗マット残量を削除する。苗載台には苗マットが正常に載置されるように苗マットを押さえる苗マット押さえが装着されることがある。
苗マット押さえは苗マットを押さえる本体部と苗載台に取り付けられる基部があり、基部に対して本体部を回動させることで本体部を苗載台から近接/離間を切り替えることができる。苗マット押さえを苗載台から離間させるときは、通常、苗載台から苗マットを取り除く動作を伴うため、基部に苗マット押さえの回動を検出するセンサを設けることなどで苗マット押さえを操作することに伴って苗マット残量を削除することができる。
他の例として、苗載台の条数が多い場合(例えば8条の圃場作業機)、苗載台の一部を分離させて残りの苗載台の上部などに収納することがある。この作業を行う場合、通常、作業が終了したと判断されるため、苗載台の一部を分離させたとき、あるいは残りの苗載台の上部に収納したことを検出する図示しないセンサの検出に基づいて苗マット残量を削除することができる。
さらに、主変速レバー61を移動速に操作したとき苗マット残量を削除するようにしてもよい。主変速レバー61を移動速にする場合は、通常、圃場での作業を終了したと判断できるため、主変速レバー61を移動速に操作したとき苗マット残量を削除する。
すなわち、主変速レバー61は、記憶した苗マットの残量、あるいは苗マットの圧縮率を削除する人為操作具として作動する。
図22を用いて、苗取量制御(掻取面積制御)の制御フローについて説明する。以下では、植付クラッチが接続され、植付作業機3は作動しているものとする。苗取量制御が開始されると、スリップ率を考慮した後輪8の走行距離及び作業幅から実作業面積は随時算出されている。また、存否検出部90及び移動量検出部80の検出状態から苗継回数が随時検出されるとともに、移動量検出部80の検出状態から苗マットMの移動量(送り量)が随時算出されている。
次に苗取量設定の設定方法について説明する。作業者は、作業前に作業する圃場の面積を把握しており、その圃場面積に用いる苗マットMの使用数を検出する。また、作業者は、任意で植付作業機3を設定する(縦取量、横送り回数、株間の設定)。苗マットMの使用枚数は、調節幅があるが、苗マットMの枚数は何十枚~百枚以上になるため最終的に使用しない苗マットMが出てくるなど、無駄が発生しやすい。
植付作業機3の設定と圃場面積によって、苗マット使用数の限界値が算出される。制御装置70は、作業前に作業者が設定する苗マット使用数が限界値を超えている場合は、表示メータなどで報知する。このとき、植付作業で用いる苗マットMは圧縮し、圧縮率0%を超えるため、限界値の算出に所定の圧縮率の条件を加えてもよい。
例えば、縦取量○、横送り量●、株間△のとき、圧縮率を0%にしても圃場面積10a当たりの苗マット使用数は◇枚になる。このとき、◇枚を超える枚数を作業者が設定しようとすると、モニタ67で表示する。
ステップ♯21において、制御装置70は、圃場面積及び苗マット数がセレクトダイヤル66を用いて入力されたか否かを判定する。圃場面積及び苗マット数が入力された場合、ステップ♯22に移行させる。
ステップ♯22において、制御装置70は、圃場面積及び苗マット数に基づいて基準掻取面積を算出し、基準掻取面積と目標縦横比率に基づいて基準縦取量及び基準横取量(基準横送り量)を算出する。そして、基準縦取量及び基準横取量(基準横送り量)となるように植付作業機3(具体的には、アクチュエータ48b,56a)を駆動制御して、ステップ♯23に移行させる。
算出された基準縦取量、基準横取量がモニタ67に反映され表示される苗マットMのブロックの四角形が変形する。作業者は基準縦取量、基準横取量または任意の縦取量、横取量を使用するか選択することができる。
算出された基準縦取量、基準横取量、あるいは任意の縦取量、横取量のいずれを設定する場合でも、制御装置70は掻き取られる苗マットMのブロックの縦横比を算出して、縦横比が所定の第1の設定範囲内であるか否かを判定する。ここでの設定範囲とは、植付爪が苗マットMを掻き取る際に縦横比が極端であるかを判定する範囲である。縦横比が極端な場合、植付爪からブロックが抜けるなどして正常に植付作業できないことがある。この、第1の設定範囲外である場合は、表示モニタ67などを介して作業者に報知する。
所定の第1の設定範囲外である場合、表示形態としては以下が考えられる。
・表示モニタ67で表示している掻き取られる苗マットMのブロックの横に注意喚起マークを表示する。
・ブロックの横に、縦取量(縦辺)が設定範囲外の場合は縦方向のアイコンが表示される。同様に横取量(横辺)が設定範囲外の場合は横方向のアイコンが表示される。
・表示しているブロックを点滅させる、または、色を変える。
・表示しているブロックで、設定範囲外にあるブロックのみを点滅させる、または、色を変える。
また、制御装置70は、作業者が設定した圃場面積に対して使用する苗マットMの枚数、設定した縦取量、横取量、株間の設定から、縦取量、横取量が所定の第2の設定範囲内か否かを判定する。
すなわち、作業者が設定した縦取量、横取量、株間の設定からでは、設定した苗マットMの枚数を設定した圃場面積では消費できないことを判定している。所定の第2の設定範囲外である場合、表示モニタ67などを介して作業者に報知する。
ステップ♯23において、制御装置70は、存否検出部90が苗マットMを検出している状態から苗マットMを検出していない状態に遷移したか否かを判定する。存否検出部90にて苗マットMを検出していない状態を検出すると、ステップ♯24に移行させる。
ステップ♯24において、制御装置70は、条毎の苗マットMの送り量と苗マットMの苗継回数とに基づいて算出される圧縮率から条毎の苗マット使用数を算出し、ステップ♯25に移行させる。
ステップ♯25において、制御装置70は、条毎の苗マット使用数が算出されたか否かを判定する。条毎の苗マット使用数が算出されると、ステップ♯26に移行させる。
ステップ♯26において、制御装置70は、実作業面積及び苗マット使用数に基づいて実績掻取面積を算出し、実績掻取面積及び目標縦横比率に基づいて実績縦取量及び実績横取量(実績横送り量)を算出し、ステップ♯27に移行させる。
ステップ♯27において、制御装置70は、残作業面積及び残苗マット数に基づいて目標掻取面積を算出し、目標掻取面積及び目標縦横比率に基づいて目標縦取量及び目標横取量(目標横送り量)を算出し、ステップ♯28に移行させる。
ステップ♯28において、制御装置70は、実績縦取量及び目標縦取量に基づいて基準縦取量の補正量を算出し、実績横取量(実績横送り量)及び目標横取量(目標横送り量)に基づいて基準横取量(基準横送り量)の補正量を算出し、ステップ♯29に移行させる。
ステップ♯29において、制御装置70は、基準縦取量及び基準横取量(基準横送り量)の各補正量に基づいて基準縦取量及び基準横取量(基準横送り量)を補正し、補正後の基準縦取量及び基準横取量(基準横送り量)になるように、植付作業機3(具体的には、アクチュエータ48b,56a)を駆動制御して、ステップ♯30に移行させる。
ステップ♯30において、制御装置70は、実作業面積が圃場面積であるか否かを判定する。実作業面積が圃場面積である場合、終了となる。実作業面積が圃場面積でない場合、ステップ♯23に移行させる。
なお、この苗取量制御(掻取面積制御)では、残作業面積、残苗マット数から基準縦取量と基準横取量の補正値を算出するので、例えば、作業終了等に伴って残作業面積だけが急に0になると、制御装置70が補正値を極大に算出してしまい、基準縦取量と基準横取量を補正するためのアクチュエータ48b,56aの駆動負荷が増大する虞がある。
そこで、制御装置70は、作業終了時に残作業面積又は残苗マット数が0になったときは作業開始時に入力された圃場面積と目標苗マット数から目標縦取量及び目標横取量(目標横送り量)を算出し、実績縦取量及び目標縦取量に基づいて基準縦取量の補正値を算出し、また実績横取量(実績横送り量)及び目標横取量(目標横送り量)に基づいて基準横取量(基準横送り量)の補正値の算出を行うようにしている。このようにすることで、作業終了時等に基準縦取量と基準横取量の補正値が極大に算出される不都合が生じるのを回避して、アクチュエータ48b,56aの駆動負荷を低減することができる。
図23を用いて、情報端末100による植付作業の把握及び計画について説明する。
圃場作業機1の通信部は、インターネット等の広域通信網を介して各種のデータを送受信するもので、広域通信網を介して接続される外部の情報端末100との間においてデータ通信を行うことができるように構成されている。
図23(a)に示すように、情報端末100は、ある圃場での植付作業中において検出される、経過時間、株数、横送り回数、後輪8の沈下量、スリップ率、一株当たりの茎数、所定面積当たりの茎数、残作業面積、残苗マット数等のデータを受信して表示する。各種のデータは、植付作業中においてリアルタイムに表示してもよいし、植付作業終了時点において表示させてもよい。
以上のように、情報端末100に各種の詳細なデータを受信可能とすることで、複数の圃場を管理している管理者等が情報端末100を用いて、各圃場毎の作業状況等を把握することができる。
図23(b)に示すように、所定面積当たりの茎数及び収量の関係や、株数及び収量の関係、を表示させてもよい。この場合、収量の内訳を整粒とくず米との比率を示すことで、次期の計画に役立てることができる。
また、予め圃場の所定面積当たりの収量を見越して、所定面積当たりの株数及び苗マット数を設定する際に、各種の情報を情報端末100に入力して、必要マット数及び株数等のシミュレーションを行うことができる。そのため、管理者は、苗の移植段階、もしくは、苗マットMの育成段階から計画を立てることができ、必要マット数及び株数等を適切に設定することができる。
〔別実施形態〕
本発明のその他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用されるものに限られず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)前述の実施形態では、移動量検出部80において、回転体81のボス部81bに設けられるビス81cを近接センサ85によって検出することで、回転体81の回転数を検出していたが、これに限定されない。
例えば、図24に示すように、回転体81には、回転体81とともに回転する楕円形状のカム88Aと、カム88Aの回転に伴ってオンオフを繰り返すマイクロスイッチ88Bと、が設けられる。マイクロスイッチ88Bは、カム88Aの短径端とアーム88bが当接している状態ではオンとなり、カム88Aの長径端とアーム88bが当接している状態ではオフとなるように配置される。以上の構成において、90度毎にマイクロスイッチ88Bがオンとオフとを繰り返すことで回転体81の回転数を検出することができる。
また、以上の構成の他にも、回転体81の回転軸にロータリエンコーダを取り付けて、回転体81の回転数(回転角度)を算出してもよいし、回転体81の回転軸にポテンショセンサを取り付けて、回転体81の回転数(回転角度)を算出してもよい。
また、苗マットMの移動量検出部80を構成するのに回転体81が用いられているが、これに限定されない。接触式の測定方法では、静電容量式のゲージ、ロードセル等が考えられる。静電容量式のゲージは、例えば、載置面全域に設置されることで、苗載台33の苗マットMの送り量及び残量を正確に測定することができる。また、ロードセルは、例えば、苗載台33の支持部材に取り付けられることで、載置面に載置される苗マットMの荷重に基づいて苗マットMの送り量を検出することができる。
また、非接触式の測定方法では、レーザ距離計、カメラの撮影画像の画像処理、光学式センサ、明度センサ等が考えられる。レーザ距離計は、例えば、載置面の上方側から載置される苗マットMの上端面までの距離を計測することができるように設けられることで、苗マットMの送り量を検出することができる。また、カメラは、例えば、載置面に載置される苗マットMを撮影可能に設けられることで、撮影した画像を画像処理することによって、苗マットMの送り量を検出することができる。光学式センサは、例えば、発光部と、発光部からの光線が苗マットMによって遮断されたことを検出する受光部と、から構成されることで、苗マットMの送り量を検出することができる。
(2)存否検出部90の具体的構成は、前述の実施形態で示した構成に限らず、種々の構成変更が可能である。例えば、存否検出部90を、移動量検出部80と同一の構成としてもよい。その場合、存否検出部90は、苗マットMの移動を検出することで苗マットMの存在を検出することができ、苗マットMの移動を検出しないことで苗マットMの不存在を検出することができる。
次に、苗取り量の自動調節機能の別実施の形態について説明する。通常は、移動量検出部80は正常に作動している。しかしながら、移動量検出部80が、泥詰まりなどによって故障する場合がある。そのようなときのバックアップのために、苗取り量の自動調節機能が設けられている。
移動量検出部80は故障しても植付作業は可能であるが、苗マットの送り量の検出ができなくなる。
前述までの通り、作業する圃場面積、苗マット使用数、横送り量の設定、株間の設定から基準縦取量を算出しアクチュエータを制御して苗載台33を昇降して縦取量を設定する。
植付作業中の制御として、実作業面積と苗マット使用数の算出を行い、基準縦取量を補正するが、移動量検出部80が故障していると苗マットの送り量が算出できない。そこで、バックアップ制御として、移動量検出部80が故障していることを検出すると、制御装置70は、苗マットの送り量の検出を無視して、苗継ぎのタイミングで苗マット使用数の算出を行い基準縦取量の補正を行う。
近接センサ85がビス81cを検出する距離の前後では圃場作業機1の振動などで苗マットMの検出と非検出を繰り返し、苗マット使用数の算出に誤りが発生する。移動量検出部80で苗マットMを検出から次の検出までに実作業面積の増加量に閾値を設定し、閾値によって算出した苗マットの送り量を検出しないこととする。
上記実施の形態においては、植付作業中に実作業面積と苗マット使用数をそれぞれ算出するが、移動量検出部80の不具合が発生していると苗マット使用数が算出されない。制御装置70は、実作業面積の増加に対して苗マット使用数が増加しないことを判断して移動量検出部80の不具合を検出する。具体的には、移動量検出部80(回転体)の縦送り量に対して実作業面積の増加が閾値を超えると移動量検出部80の不具合とする。
上記実施の形態においては、植付作業中に実作業面積と苗マット使用数をそれぞれ算出するが、移動量検出部80の不具合が発生していると苗マット使用数が算出されない。制御装置70は、実作業面積の増加に対して苗マット使用数が増加しないことを判断して移動量検出部80の不具合を検出する。具体的には、移動量検出部80(回転体)の縦送り量に対して実作業面積の増加が閾値を超えると移動量検出部80の不具合とする。
近接センサ85がビス81cを検出する距離の前後では圃場作業機1の振動などで苗マットMの検出と非検出を繰り返し、苗マット使用数の算出に誤りが発生する場合がある。そこで、移動量検出部80で苗マットMを検出から次の検出までに実作業面積の増加量に閾値を設定し、閾値によって算出した苗マットの送り量を検出しないようにしてもよい。
上記実施の形態においては、植付作業中の制御として、実作業面積と苗マット使用数の算出を行い、基準縦取量を補正するが、移動量検出部80が故障していると苗マットの送り量が算出できない。そこで、バックアップ制御として、移動量検出部80が故障していることを検出すると、制御装置80は、苗マットの送り量の検出を無視して、苗継ぎのタイミングで苗マット使用数の算出を行い基準縦取量の補正を行うようにしてもよい。
以上説明したように、この発明の実施形態をまとめると、次のようになる。
端寄せ検出センサ87と縦取量を使用して、苗使用量を計測してもよい。
苗載台に重量センサを設け、重量によって苗マットの枚数を計測してもよい。
従来のスリップ率算出方法と、耕盤深さから検量線によって得られるスリップ率算出方法を併用し、切替できるようにして苗マットの使用量を計測してもよい。
横送り回数の切り替えを検知するポテンショメータを設け、それによって、苗マットの使用量を計測しても良い。
GNSS受信機49の移動距離と車軸回転数の按分から、実車速を計算してもよい。
単位面積当たり(例えば10a)の使用苗枚数を入力して作業量を計測しても良い。
スターホイールで苗マットの縦送り量を検出し、存否センサで苗継ぎを検出してもよい。
横送り、株数、縦取量、(苗の圧縮率)を本機が認識するようにして、苗の反当り(10a当たり)使用枚数を表示するようにしても良い。
苗の使用量を認識することで、苗台に残っている苗高さを計算するようにし任意の閾値を設定し、苗台残量がその閾値を超えたら、苗継警報が発報するようにしてもよい。
本機振動によりON、OFFを繰り返す場合に、ONからONまでの作業面積に閾値を設け、その範囲内にあるONの反応を無視するようにして苗使用量を認識するようにしてもよい。
苗存否センサ、苗使用量センサにより苗の圧縮率と使用苗枚数を計算して、その情報をメータに表示するようにしてもよい。
昇降リンクにポテンショメータを設け、上昇端スイッチの機能を兼ねるようにしてもよい。
1 圃場作業機
3 植付作業機(植付部)
17a 予備苗載台本体部
17b 予備苗載台フレーム
33 苗載台
49 GNSS受信機
50 GNSS受信機支持フレーム
61 人為操作具
66 セレクトダイヤル(縦取量設定部、横取量設定部)
67 モニタ(表示部)
68 警報部
70 制御装置(苗消費量測定部、端寄せ制御部)
72 苗マット残量算出部
73 報知基準設定部
74 作業設定部
80 移動量検出部
86 記憶部
87 端寄せ検出センサ
89 圧縮率演算部
90 存否検出部(苗投入量測定部)
96 端寄せ操作具
M 苗マット

Claims (5)

  1. 苗載台上の苗マットから苗を掻き取って圃場に移植する植付部と、
    前記苗の縦取量を設定する縦取量設定部と、
    前記苗の横取量を設定する横取量設定部と、
    前記縦取量設定部および前記横取量設定部で設定した苗の縦取量および横取量を表示する表示装置と、を備えることを特徴とする圃場作業機。
  2. 前記表示装置の表示部は、前記苗の縦取量および横取量を図形の変化によって表示することを特徴とする請求項1記載の圃場作業機。
  3. 前記縦取量および横取量の設定によって表示される苗ブロックの表示される大きさが変化することを特徴とする請求項1又は2記載の圃場作業機。
  4. 前記縦取量および横取量の設定から苗ブロックの縦横比を判断し、所定の第1の設定範囲外の場合、前記表示装置に表示することを特徴とする請求項2又は3に記載の圃場作業機。
  5. 前記縦取量設定部および前記横取量設定部によって設定された圃場面積に対して、使用する苗マットの枚数を設定する場合、前記縦取量および横取量の設定が、所定の第2の設定範囲外の場合、前記表示装置に表示することを特徴とする請求項2~4のいずれか一つに記載の圃場作業機。
JP2021119783A 2021-07-20 2021-07-20 圃場作業機 Pending JP2023015791A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021119783A JP2023015791A (ja) 2021-07-20 2021-07-20 圃場作業機
KR1020220089061A KR20230014080A (ko) 2021-07-20 2022-07-19 포장 작업기

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021119783A JP2023015791A (ja) 2021-07-20 2021-07-20 圃場作業機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023015791A true JP2023015791A (ja) 2023-02-01

Family

ID=85130810

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021119783A Pending JP2023015791A (ja) 2021-07-20 2021-07-20 圃場作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023015791A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024004633A1 (ja) * 2022-06-29 2024-01-04 株式会社クボタ 作業装置診断システム、農業機械、農作業支援システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024004633A1 (ja) * 2022-06-29 2024-01-04 株式会社クボタ 作業装置診断システム、農業機械、農作業支援システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7252288B2 (ja) 苗移植機
JP7210662B2 (ja) 苗移植機
JP6545632B2 (ja) 田植機
JP5818532B2 (ja) 田植機
JP6651842B2 (ja) 苗移植機
JP2023015791A (ja) 圃場作業機
JP2023015792A (ja) 圃場作業機
JP2010035422A5 (ja)
JP6685607B2 (ja) 苗移植機
JP6671757B2 (ja) 苗移植機
JP6769907B2 (ja) 苗移植機
JP6769906B2 (ja) 苗移植機
KR20130025796A (ko) 작업차의 통지 제어 구조
WO2018180925A1 (ja) 苗移植機
JP6748014B2 (ja) 苗移植機
JP6928683B2 (ja) 苗移植機
JP2016063783A (ja) 移植機
JP6660073B2 (ja) 苗移植機
JP6850658B2 (ja) 苗移植機
KR20230014080A (ko) 포장 작업기
JP7467302B2 (ja) 苗移植機
JP2021000123A (ja) 苗移植機
JP2020099362A (ja) 苗移植機
KR102650867B1 (ko) 자주형 수집부 제어장치
JP6277945B2 (ja) 移植機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240209